2012年04月30日(月) |
武蔵浦和で新たなピザ店「SeaHook」 |
武蔵浦和駅の改札駅の少し南の駅ビルの2階に「SeaHook」というレストランがありました。確か今年始めにオープンした店で欧風料理を小鉢に盛り付けたちょっと正体不明なレストランでした。あまり注目もしていなかったのでこれまで食べたことがなかったのですが、数日前に店の前を通るとなんと「ピザ」と「パスタ」をメインに据えたイタリア料理に変わっていました。激戦のイタリアンに殴りこむあたり無謀とも言えるのですが、物珍しさで今日ランチを食べてきました。珍しかったのは「ピザ窯」です。
ピザ窯の話ですが、料理の形態を変更するときに新しく入れた窯だそうです。埼玉の川越の会社が作っている窯だそうです。店の中央に目立たなく設置されていたのが下の窯です。
「eナポリ500」のホームページ
本場ナポリは基本的に薪窯です。そして薪窯を設置するほど需要のないレストランでは当然コストパフォーマンスの良い「ガス窯」となります。しかし一般的にガス窯では窯の温度が高温に達しないようで、ピザの焼き具合が難しそうに思えていました。今日「SeaHook」さんで見たのは「電気ピザ窯」です。上記ホームページにあるように最高温度「550度」とはすごい威力です。それでいて非常にコンパクトなので、本格的な「ナポリピザ」を手軽にメニューのい入れるレストランが増えそうです。
しかし課題は「ピザの仕上がり」です。本格的ナポリピザの味にどのように近づくか。一方で日本の風土(気温・湿度等)に併せた「日本版ナポリピザ」をどのように定義するのか。この辺りをピザ職人の方には期待したいですね。下の写真はSeaHookさんのマルゲリータです。本場ナポリのマルゲリータとは大分違いますが、これからどんどん勉強して美味しいピザを開発して欲しいと思います。
「ナポリピザ」でいうと差し当たり下記の課題程度が思い浮かびます。 ○「ピザ」と合わせて頂く飲み物は?(ビール、ワイン、水、その他?) ○「ピザ」は一人一枚か、それとも複数でシェアする前提か。焼く順序は? ○「ピザ」を食べ終わるまでの時間はどれくらい?(皿の温度を確保) ○「ピザ」の料理方法、素材(生地、トマトペースト、チーズ)と「窯の実力」からどれ位の時間焼くのか? またオイルはどの程度使うのか。
「SeaHook」さんはピザを始めて間もないですが、強い見方の「電気ピザ窯」を得ています。多分火力は安定して高温を確保できるので、薪窯のように窯の状態に気を使う手間は省けます。その手間をピザ素材の準備、焼き加減に振り向けて、美味しい電気窯ピザを作り上げて欲しいと思います。
2012年04月27日(金) |
日本の「ダ・ミケーレ」 |
今年始め恵比寿に「ダ・ミケーレ」ができていたということを知って早速行ってみました。なんでも「ダ・ミケーレ世界二号店」ということで、ナポリのダ・ミケーレのノウハウを取り入れた店だそうです。金曜日は新橋にいる妻と恵比寿で待ち合わせて、少し道に迷いましたが6時30分過ぎには店に付くことができました。店の前には小雨の中10人以上の行列。今日は止めておこうという妻を説得して30分程度並んで漸く席に着くことができました。
店内はそれほど広くありませんが、ナポリから取り寄せたというおおきな「ピザ窯」が入り口近くに据えられています。窯の色は本店の大きな窯に近い茶褐色。天井が高く床とか壁にタイルを張っているところなんかもナポリの店に似せています。値段はともかくメニューはナポリミケーレに近いもので、ピザの種類は「マルゲリータとマリナーラだけ」。少しですが前菜もあります。日本人の趣向に合わせてワインを沢山置いているのは仕方ないでしょう。
さてピザの味ですが、基本的に素材(ピザ生地、トマトペースト、モッツァレラチーズ)はナポリのミケーレと殆ど同じ程度のものだと感じました。ピザも大きくて一人で食べるには少し大きすぎるくらいです。課題は焼き方だと思いました。最初に食べたマルゲリータの時にも感じましたし、次のマリナーラもそうでした。縁には十分焦げ目が付いているものの、トマトペーストの水分が少し生っぽいのです。モッツアレラは十分とろけているのですが、トマトペーストの焼け方に不満が残りました。感覚でいうと最後の10秒・20秒の仕上げが少し早いのではないかという感じです。これが私達のピザだけなのか、それとも全体にその傾向があるのかは不明です。
これは少しやっかいな調整が必要なのかもしれないとも思います。
現象つぃては、薪を燃料とするピザ窯内の温度管理の問題なのか(薪窯ではピザの裏を焼く「底」の温度、表面を焼くピザ天井の一番高温となる場所の温度、さらに窯内全体の湿度がピザの焼け具合を左右すると思います)、トマトペーストの量・塗り方と窯の温度に合わせた「焼き時間」の問題なのか、両方なのか。ポイントは「ナポリの本店ダ・ミケーレ」のようにピザの焼け具合の見分ける「お目付け役」のような仕切り人間がいないことです。
多分ナポリでも焼けムラはあるでしょうが、そこはベテランが厳しくチェックして修正しているはずです。ナポリでは注文を聞きに来る年配の接客担当の人が店全体を仕切っていました。それが伝統を継承する方法だと思います。日本のミケーレはまだそこまで行っていない感じです。欲を言えばナポリから焼き方の分かる人を長期間呼んで日本の窯にあった「焼き方」を安定させるべきだと思いました。「本番ナポリの味」が違うものにならないように、何とか工夫して欲しいものです。なにせナポリに食べに行くことを考えたら多少高くても便利ですから。因みにマルゲリータ(ダブルチーズ)はナポリ本店が5ユーロ、恵比寿のミケーレでは1800円でした。
イタリア旅行前からパソコン(IBMX40)の画面の調子がおかしかったのですが、帰国直後から電源を入れると「画面真っ白」の状態となってしまいました。別のモニターをつないでパソコンに貯めておいた旅行写真をサーバに取り込みました。X40を別モニターで使うのは面倒だし、昔の富士通パソコンはスピードが遅くていらいらするので何か良い方法がないか考えていました。
そこで「安くて便利なパソコンがないかどうか情報を仕入れる、X40の修理部材が売っていないか」ということで妻のガイドに頼って秋葉原に行ってみました。まず秋葉淀橋で新品パソコンをチェックしました。小型のパソコンは確かに各社豊富に出していますが、現在の「X40」に匹敵するような機種となると、パソコン全体の値段は下がっているとは言え高い。10万円以上出さないと一定水準以上のパソコンは手に入らないことが判明しました。こちらの要望の「持ち運びも便利」「自宅の卓上で使ってもある程度性能発揮」「物理的耐久性に加えてある程度の期間は陳腐化しない」という贅沢なものですから。
新品購入は保留にして次に「X40」の修理部材を探すことにしました。目指す物は「液晶モニター用のフレキシブルケーブル」(ケーブル付きの液晶でも可)、キーボードでした。妻御用達の「若松IBM」コーナーにもX40はありません。X60なら結構な数中古製品は売っているのですが。そこで別の中古パソコン街を何件か見て回ることにしました。
フレキシブルケーブルだけならインターネットで購入できましが、「画面真っ白」の原因はケーブルだと断定することができないので色々悩むところです。結局何件目の中古屋で売っていた貴重な「X41」を買って部材を利用することにしました。それはBIOSパスワードがかかっているもので部材を利用する以外に利用価値がなく値段は3500円程度でした。
大急ぎで家に帰って妻に「X41」の分解・部材取替えをやってもらいました。妻はIBMノートの分解方法をネットで調べていて非常に手際よく部材を取り出します。続いて「X40」の分解です。こちらは最近妻が既に2回分解・組み立てをしているので慣れたものでした。私は妻の横で助手役です。「X40」のキーボードと液晶(ケーブル込み)をX41から外した部材に取り替えてみると「X40」は見事に蘇りました。液晶画面は薄汚れていた「X41」の画面を奇麗に掃除してみると前の画面よりもずっと奇麗です。キーパッドの感触が少し変わりましたが、むしろ今度の方がメリハリが利いていて使い易いです。バッテリーも予備として使えそうなのでおお助かり。大変お得な修理となりました。
今回買った「X40」はBIOSパスワードがかかっている為に、中古品としては部品を利活用する方法しかありません。IBMのノートのように頑丈に作られているものはできるだけ再利用したほうが良いのに、それができないのが残念です。秋葉原の中古品店には中古パソコンが山ほど売られています。新品が売れないとメーカが儲からないのは分かりますが、長く使う、使えるものは再利用することにももう少し力を入れるべきだと思いました。
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