*蒼天おぼえがき*


2008年03月28日(金) 優雅な午後。
職場の配置換えで強制退出令が出され、平日の午後がぽこっと休みに。

桜満開の公園を散歩して、ハンズ行って雑貨見て、紀伊国屋行って上から下まで、デパ地下で季節限定のお茶を買って・・・で、結局、貴重な平日の午後はあっという間に過ぎていった。優雅(笑)。


桜と都庁
満開の桜。空は薄曇。意外にお花見している人は少なく。



■読んだもの

『ぐるぐる猿と歌う鳥』(加納朋子/講談社)
総ルビで、子供も読めるようになってるけど、やっぱり「かつて子どもだったあなたと」な大人のミステリだと思った。さらっと読むと、面白かった!に分類できる1冊。ただ、よくよく考えて読むとそれだけで終わらない深いテーマ。人に相談すると悩みがすっと軽くなる・・・のはよくわかる。だけど、同じコミュニティに属している第三者への相談はその後のしがらみを考えると、なかなかできないもの。そう考えると、パックはパックだからこそ・・・と思えてちょっと切ない。



彩雲国物語 青嵐にゆれる月草』(雪乃紗衣/角川ビーンズ文庫)

”あいつだって六年かかってあーなったんだぜ。
毎日やること山積みで駆け回ってるあんたが、これ以上何をどううまくやろうっての。”byタンタン(蘇芳)


いいこと言うわ、タンタン!
新年度にあたり、私的に勝手に緊張して、勝手に力入れ過ぎてました(^^;。なんだかこの一言で、すーっと力が抜けた。そう、まわりは私なんかより、ずーっとキャリアが長いのだ!できることからやっていけばよいのだよ!それにしても、ほんと清雅インパクト大(笑)。ほかの人々が若干かすみがち。



『花宵道中』(宮木あや子/新潮社)
書店で装丁に惹かれ手に取った一冊。
R-18文学賞受賞作ということは読み終わってから知りました(苦笑)。
ということで、朝の通勤電車内で読みはじめた時には、しまった・・・家で読むべき・・・と若干本を開く場所を誤ったことに後悔。わざとらしくなく、読み進むうちに自然と切なくなる。『吉原手引草』(松井今朝子/幻冬社)を読んでからの方がより読みやすいかと。



2008年03月23日(日) あをによし、奈良。
あをによし、と言えば、奈良。

ということで、ふと思い立ち奈良に旅立ちました。ドラマの影響も若干あり(笑)。奈良は高校の修学旅行以来。レンタサイクルで近道した田んぼの畦道にはまった記憶が今でも強烈。

で、今回は、石上神宮(ちょっとマニアック?)、東大寺・二月堂など、ゆっくりのんびり歩きメインで散策。桜が咲き始め、蕗の薹も顔をのぞかせ、奈良はすっかり春でした。


『ことりっぷ 奈良・飛鳥』(昭文社)
あきらかにタビリエ(JTBパブリッシング)を意識した判型、価格。『タビリエ 奈良 大和路』とどちらを旅のお供にするか迷った末、発行が最近のことりっぷを購入。



奈良ホテル正面
あこがれの奈良ホテルに泊。これは本館正面。さすがに泊まったのは新館(笑)。

奈良ホテル内
奈良ホテル本館内部。アンティーク感がツボ。


石上神宮
神武天皇が国を平定するさいに使った神剣、布都御魂大神を祭る神社。日本書紀に記された神宮は、伊勢神宮と石上神宮だけであったと言われるほど歴史は古い。呪術系の物語でよく名を目にする神社(笑)。


東大寺
大仏殿は遠くから。お水取りが終わってすぐの二月堂のほうへ行ってみました。


鹿
鹿せんべいを持っていない人には見向きもせず(苦笑)。


浮見堂
場所がわからず奈良公園内を歩き回る。


春日大社
朱塗りの柱と釣り灯籠。意外にこじんまり。



2008年03月20日(木) 過去に戻る代償。
演劇集団キャラメルボックス「きみがいた時間 ぼくのいく時間」@池袋。

加藤さん恒例の前説がなく舞台開演。キャラメル初の幕間。
いつものように一言で感想をまとめてみようと思ったけど、うまくまとまらない〜。とにかく泣けた!泣いた!そんな感じ。どうしてだろう・・・ハッピーエンドだったはずなのに。過去へ飛んだ里志、彼は紘未の命を守ることができ、また若い自分の幸せを守ることができ、満足だったのだろうか、そう考えるとなんだか切ない。


久しぶりにジュンク堂を下から上へ攻略したので満足感でいっぱい。
ただし、さすがに疲(^^;



■読んだもの

『理由あって冬に出る』(似鳥鶏/創元社文庫)
第16回鮎川哲也賞・佳作。
日常ミステリと思いきや、最後の結末がびっくり!みたいな。
しかし「葉山」という名の主人公は、どうしてこう助手体質なのか?(笑)。
(「薬屋探偵妖綺談」高里椎奈とか)たまに句点を打つ位置が違うのではないか?と思われる部分があっておや?と思ったものの、おおむね読みやすい。登場人物の個性に引っ張られすすーっと読めてしまった1冊。



『いのちのパレード』(恩田陸/実業之日本社)
ホラーというかSFというか。いろいろ詰まった短編集。
怖かったのは「あなたの善良なる教え子より」と「SUGOROKU」。どちらも結末後、どうなったのか・・・。切なさがくっときたのは、「蝶遣いと春、そして夏」(ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」がなんとなく浮かんだ)。ほのぼのしたのは、想像力豊かな兄弟妹たちの夕飯時「夕飯は七時」。



2008年03月15日(土) 神楽坂散策。
近くに居住している友に案内してもらいながら散策@神楽坂。

別亭 鳥茶屋」で評判の親子丼をいただき、「椿屋」で桜の絵葉書を購入、「神楽坂銘茶 楽山」のほうじ茶の香りにほわーとしながら路地を歩きつつ、行ってみたかった「神楽坂 茶寮」へ。迷った末に、シフォンケーキをオーダーして、
生麩と白玉のあんみつはお持ち帰り(笑)。


ふわふわシフォンケーキ
アクセントのあられがまたよし♪



■読んだもの

『それでも就職したいあなたに』(秋庭洋/あさ出版)
電車内の広告を見て、ちょっと読んで見たいなーと手にした1冊(市の図書館には蔵書がなく、会社の図書館にあった)。

やりたい仕事/やるべき仕事
やりたい仕事だけやっていればよいということはなく、
やりたい仕事をやるためにやるべき仕事に取り組むことが必要である。

当然と言えば当然。でも、社会人として働いたことがなかったら、あまりイメージできないところなのかも。最近、学生だった自分、なんと考えが甘かったか・・・と反省する機会多し。。。



2008年03月12日(水) 衝撃的。
寝入り端、
なかなか遠のかないサイレンの音と、
夜もふけたというのにいつになく交通量の多い気配に、
北側の窓を開けたら、斜向かいの家にオレンジの照り返し。

え?!そんな近いの?!てか、すぐ近く?!

南側の窓を開けたら、火の粉があがってました・・・通り2つ上で。
一瞬、血の気がざっと引きました。こんな近いと思わなかった・・・怖っ。

幸い、けが人や燃え移りはなかったようです。


仕事もあるし、なんとか無理やり寝ましたが、相当脳が衝撃を受けたようで、
夢見悪し、寝覚め悪し、で睡眠不足。



2008年03月11日(火) 旅支度。
思い立ち、月末に奈良へ行くことにしました(唐突・・・)。
ちなみに『鹿男あをによし』は旅立つまでに読む予定(←理由?)。

ということで、JR+宿泊プランで多少はコストダウンできるかと、JR系旅行会社へ昼休みに勇んで出かけたところ

1時間待ち。手続きが終わって1時間半経過。

いや、ほんとどうしようかと思ったですよ。日にちがないのと、ちょっと確認したいこともあったので、リアル店舗に直接行ったわけですが・・・こんなに混んでるとは・・・。次回からは土日も開いている地元旅行会社を使おう、素直に・・・。

全力疾走で戻ってきて、コンビニおにぎりをぱくつき、半年に一度の避難訓練で20階+αの階段を降り、カロリー消費を実感の一日。



2008年03月07日(金) 無意識の辛さ?
松屋@新宿。

お店おすすめのカムジャタン(豚の背骨+じゃがいも+ねぎ)を頂きながら、本好きトーク。やっぱり食べものが美味しそうに感じる作品というのは、作者さまの描写力のたまものなのでしょうか。

食前
てんこ盛りです。これをすべて食べないと〆のおじやが食べれません!

食後
がんばりました。やっぱりチヂミは食べれなかった・・・。

それほど辛くなかった・・・と思うのですが、その後、ミスドでドーナツ食べながらの2ndステージに入ったのは、やはり辛かったのか?(笑)。


■読んだもの


『読みにくい名前はなぜ増えたか』(佐藤稔/吉川弘文館)
最近の読みにくい名前が多い現状は、「常用漢字」「人名用漢字」といった範囲はあっても、実際の読み方(音・訓)は何の制約もないことに起因するのでは、ということらしい。
そもそも、日本には古くは院政時代のころから「名乗り字」=字訓を拡張して固有名の訓(よ)みに用いる、という名前が見られ、そこにも一因がありと。「名乗り字」の中で名乗り特有の訓=「名乗り訓」には、古来の字義が読み取れるものもあるが、それがよく理解できないものもあるとのこと。

結局は、名前の読みにくさは今に始まったことではない?のか。
とはいえ、日本人として、社会の一員として暮らしていくのならば、あまり奇抜すぎず、読み方が類推できる名前がいいと思いますよ〜、やはり。



2008年03月05日(水) Vista対応してもらえず。
スキャナを使おうと思ったら、さすがに8年前に発売のスキャナはVistaに対応してもらえなかった模様。スキャナ自体、なくて非常に困るわけではないけど、うむむ・・・、今後どうするか。

●CanoScan FB636U(Windows Vista非対応)
http://cweb.canon.jp/e-support/qa/1055/app/servlet/qadoc?qa=043686


■読んだもの


『妖怪アパートの幽雅な日常(8)』(香月日輪/講談社)
千晶人気はさらに加熱?ベガスに行ってる兄に、ちょい悪オヤジな従兄、名家のダチに、お水っぽいバカでか外国人、セレブな美女と、黒社会に詳しい中国人のダチ。すごい交友関係デス。

自分ができることしかできない。それは特別な力を持っているお前でも同じなんだ。

魔法モノ?不思議モノ?の作品中で、なかなか言えない一言を、さらっと言えちゃう(言わせられちゃう)のは千晶先生だからなんだなー、きっと。




『ecute物語』(鎌田由美子/かんき出版)
ecuteがルミネやロンロンなどの駅ビルとどう違うのか?ということと、若手チームでの新プロジェクト、ということがなんとなくわかった1冊。ただしビジネス書・・・というよりは、エッセイ的?大変さはなんとなく伝わってくるものの、いまいち、それをどうより効率的に乗り越えたのかが掴みきれず。



2008年03月01日(土) やっぱり低血圧でした。
朝食を抜いて健康診断へ。

4月からの雇用形態の関係で、1週間以内に健康診断を受け&診断結果を提出するように言われたのが一昨日。昨日急いで連絡して、なんとか本日の予約ができたと。そんなこんなで体重対策があまりできないまま・・・(^^;
検診項目に「腹囲」が含まれており、時代を感じました。昔はなかったよね・・・この項目。血圧はやっぱり低く、低血圧でした。


■読んだもの


『となり町戦争』(三崎亜記/集英社文庫)
同著書の『失われた町』を読んだ時にも感じたけれど、自分ではどうにもできない、抵抗できない流れに、静かに飲み込まれてゆく街と住人。読者としてはもどかしくて、でもどうにもできなくて先が気になって・・・という感じにあっという間に読了。





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