2008年06月14日(土) |
「ロミオとジュリエット」恋におちる演劇術 |
御無沙汰しています。
河合祥一郎理想の教室 みすず書房
このシリーズはどれもとても、面白そうで、全部読んで見たいと思いつつまだ2冊目なんです。 この物語の派生や、シェイクスピアのすばらしさ。 ドラマツゥルギーとは何か、 オクシロモン(撞着語法、矛盾語法)について←これ大好きなのに、こんな呼び方あるなんて知らなかった。 あと英文で説明されている韻文もおもしろかったです。
そして何より、ロミオとジュリエットのその分身と男性性と女性性について。書かれている部分がすごく納得できて 原典があるけど、シェイクスピアがロミ・ジュリをスタンダードに押し上げた理由がよくわかります。
あ〜参ったな〜そして恋するスピードですよ! 恋をしていると時間が変わるのです。すごく納得です。 相思相愛の恋とは加速装置なんですって!!
でも、恋をしたことのない方ご安心めされ、 作者の河合さんはこうも書いています。 「あんまり理知的で賢いと恋はできません。皆さんは賢いことが良いことだと信じてきたでしょうが、恋愛に関するかぎりそうではないのです。」
賢い方は恋に落ちないのです。 それに相思相愛になるのってなかなかどうしてすごい低い確率ですよね。 バカになって、相思相愛の相手が見つかるのは、人生においてそう度々有るわけの無い奇跡なのです。
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