だから猫が飼いたいのに・・

2008年05月17日(土) 自給率とか 中央公論6月号を読む

中央公論6月号

これまた止せばいいのに
「食」の危機ががあなたを襲う〜特集記事を読んでいます。

中でもタイムリーというか今日という日に読むからまた考えさせられたのが
櫻井よしこさんの記事
「この政府では中国とつき合えない」でした。

中国の地震の被災者救助のために、日本が救援隊を派遣しました。
ニュースでは中国の方も感謝しているとのことでよかったな〜なんて思うのですが
この記事を読んですぐに冷水を浴びた気がしました。
中国の被災された方と中国の首脳陣を一緒にしてはいけないかもしれないけど

毒入りギョーザ事件はああだし
チベットもこうだし・・

ニュースなんて信じ込んではいけないんだな〜と思うのです。
同時に、食品を奪い合うことや、正視に耐えない映像もね〜

昨日、「擬似科学入門」読んだところだし
なんでも鵜呑みはよくないよね〜と
少しだけ立ち止まって考えてみたりする。

桜井さんの書いていることも、概ね納得し、その通りだと思えるけど
やはり自分で確かめたこと、られることではない部分もいっぱいなので
鵜呑みにはしてはいけないのね。

****
58ページ
「人間はどうしても自分を基準にして判断する。
だがそれが間違いの元ともなる。
日本人や日本の価値観を基準にした判断では
中国のことはわからないのである。」

これは日本人同士でもあてはまり、
よく周囲の人と話し合うので、当たり前のことです。

善人と善人は友達になれるけど
悪人と善人は友達になれないという言葉も思う。

仕事をさぼってる人を見ても、善人て
「何か理由があるんじゃないか」と考えてあげたりする。
体調が悪いとか悩みでもあるんじゃないかとかね。
でも悪人はさぼりたいからさぼるんですよ。
一生懸命働いている善人を見て、ほくそ笑んでいることでしょう。

善人が自分の常識や思惑で悪人とつきあっても
むしりとられ、ぼろぼろに傷つけられるだけだということね。

***

日本人てどんだけお人よしなんだろ〜て流石の私もよく思う。
いい人なんだけど〜て決して選ばれない古のアッシーやメッシーてところか。
でも、他国のことを「非道だ!悪人だ」と嘆いても助からないんで
渡り合えるように、知恵と実力をつけることを考えたほうが得策ですよね。

悪漢に付け入る隙を与えない、
被害を受けそうになっても、力でない知恵で立ち向かえる
そうなってほしいと思う。

余談:こんな私も「おひとよし」といわれる時がある。
そういわれると「おひとよし日本の中でおひとよしってことは
おひとよしの頂点に立つのか〜」と残念な気持になったりする。
そんな若い頃を経て、訓練して今はまだマシになったと思えます。余談終わり


櫻井さんが書いていたように
「イギリスのサッチャーが行った財政をやりくりして、農業を助成して
自給率40%から70%にしたということもそうですし
日本の政治家、官僚の意識をなんとか早く変えてもらうこともですよね。

せっかく勉強したり、努力か実力か運だかしらないけど
政治家になったり、政治に携わる仕事につきたくてついたんだから
世界と渡り合って、日本をすばらしい国にしたらいいのに。
そんなに自分の懐とか地位を大事にしても死んだら終わりですよ。

自分と自分の家族だけ守って、幸せしても
国がぼろぼろになっていては、その幸せも長く続かないでしょう。
それとも国外へ避難でもするのかしら?

***

自分がいい大人になって、わからされたことって
私がなりたい、なるべき大人なんて
そんなにいなかったってことでしょうか。

子どもの頃から、接してきた大人って限り有るから仕方ないけど
マスな大人を見てきて、こりゃ酷いわ、と思う。

せめて、この櫻井よしこさんの記事くらい、さらさら〜と読めるくらいでいてほしい。
(一番、簡単にさっくり読めました。)
そして、それを鵜呑みしたり、読んだだけでなく、
自分で考えたり、調べるくらいでいてほしい。

参考農林水産省の世界の自給率
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyuuritsu/013.html
日本だけエライ低調ですよね・・

世界国勢図会2007/2008も参考にみてみました。(2003年のデータ)
米が82% いも77%
穀類21%、小麦13% とうもろこし0% 豆33% 肉53%
なんですが、納豆とか国産のものを買うようにしているのですが
醤油やら他のも。いつも私は33%の中に入ってるのかな〜
主要先進国の品目別自給率(2003)も見ても、日本はよくこれで平気でいられる。
と改めて思うのですが。以前から知っていたけど・・これは酷いな。

でも、これらの表をいきなりみても、実生活にがっちり組み込まれて
問題視できるほど理解力も無いですしね。



2008年05月16日(金) 「疑似科学入門 」池内 了

池内 了 岩波新書
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/


占い師としては是非に読まなくてはと思いました。


占い師の弟子であり、実際に占いの技を用いて役立てているんですが、
「占いは当たらない」とこの本がはっきり書いているように
まあ当たらないわけです。

「占星術を信じているものが、飛行機事故で300人亡くなったとして
その300人の星周りが悪かったということを立証しないこと。
正面衝突して全員が死亡したクルマの事故で、両方に同じ安全祈願の御札が飾ってあった)」

その通りですね。

などに代表されるように、占い、迷信、UFO、健康食品、宗教、マイナスイオン、ゲルマニウムなどの
胡散臭さをバッサリきっている。
ホメオパシー、ホーソン効果、プラシーボ、
思い込みや記憶エラーなど、心理的なものから、数字のマジックなど
そしてテレビで勧められたものに飛びついている現状。

あらゆることに「お任せ状態」の日本を憂えている本です。

すでにこういう世の中に疑問をもっている人や疑ってる人は
この本を読まなくてもいいし、少し気付きかけている人は読むでしょう。
しかし、やはりこの本を読んだほうがいいんじゃない?て人は読まなさそう。



2008年05月15日(木) 本「反貧困 すべり台社会からの脱出」

湯浅 誠 岩波新書

「少なからぬ人たちの”溜め”を奪い続ける社会は、
自身の”溜め”をも失った社会である。


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物欲の権化な私・・なのにまた止せばいいのに、
岩波新書「反貧困」を読んでいます。
著者の活動は以前から中央公論などで紹介されていたので知っていました。

こういう記事を読むと「贅沢できままな生活していてすみません」
と消え入りたくなるのですが、私も人の子。
辻褄を合わせてなんとか生きるためには、そこまで清く生きていけないのです。

「貧困ビジネス」とは何か。
富裕層の生活はあふれ出ていて誰でもわかるのに
貧困層の生活はまるで隠されている。
著者の指摘しているとおり、見えない、見ないようにしている。

賽銭泥棒150円で起訴された方の話を読んで、
「レミゼラブル」のジャン・バルジャンの時代と
同じようなことが起きてるんだなと思った。

最近、新聞でゴキブリの処理を警察に電話で頼んだ人の話などが
載りましたが、まず疑問に思ったのが
どうして警察までに相談できる人がいないのかな?ということ

この本にも「ネットカフェ難民」調査で相談できる人はいるかとの問いに
親が2.7% 相談できる人はいないが42.2%という。

仕事を失った時に困らないだけの貯金、相談、頼れる、家族や友人
などそういうものが全くない人を想像できる人が増えないかぎり
この本に書かれている弱者は救われない。

病気がちで、特に資産も無い私も他人事ではないです。
いえ、どんな人もすべり台に乗る日がないとはいいきれないのです。

ここから中央公論 4月号を読んだときに書いてた文。

「いま隣にある貧困」 佐藤優と雨宮処凛の対談
「老人が今なぜキレる」 養老孟司と藤原智美の対談

とても興味深い特集。
老人と若者の居場所がないことがよくわかる。

自己責任や本人の努力ではどうにもならないことがあることを私は知っています。
どこかで歯車が狂ってしまった。
そうとしか思えない、そんな人が沢山出てくる。

一生使っても使い切れないくらいお金を持ってる人って
何のためにお金を持ってるのかしら?といつも思います。

私もいろいろあるけど、こうして結構に暮らさせてもらってるなと
改めて自分の幸福に感謝すると共に何かできることをいつも探しています。

雨宮さんの紹介していた。
「反貧困たすけあいネットワーク」
http://tasukeai-net.blogspot.com/
↑を見たら、下に辿り着きました。

自立助け合いサポートもやい
http://www.moyai.net/

ワンクリック募金ができます。
クリック募金などのサイト「イイココロ!」
http://www.ekokoro.jp/
http://clickbokin.ekokoro.jp/



2008年05月03日(土) DVD宙組「NEVER SAY GOODBYE」

奇しくも2年前の5月3日に観劇していたことが
この日記を見てわかりました。びっくりした。

http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=84814&pg=20060503


和央ようかさん、花總まりさんのサヨナラ公演でした。
もう2年前に1度みたっきりなんですが、ずっとまた見たいな〜と思っていたんです。
随分前に楽天で買うと、他より少し安くてお得と知っていたので、GW前に買っておきました。
そして昨日から見ています。DVDはソングメニューや別アングルなど選べていいですね。

特別に贔屓さんがいない作品で関連商品を買ったのはこれで3作目です。
かなり古いけど雪組、杜けあきさんと紫ともさんの「バレンチノ」ビデオ
花組、春野寿美礼さんの「エリザベート」
そして「Never say goodbye」です。

共通していえるのは、宝塚らしいラブストーリーが主軸ではないってことでしょうか。
2作のヒロインが物書きっててのは今気付きました。
てゆーか、全部小池修一郎先生だったww

宝塚を初観劇したのも「PUCK」で、これですっかりハマってしまったので
後にビデオでみた「天使の微笑み 悪魔の涙」もかなりやられた。
私は最初から最後?まで小池修一郎先生の作品にハマっていたのかもしれませんね。
他に心に残る作品ていうと「グランドホテル」など他にもそりゃいろいろあるんですけどね。
※「グランドホテル」はDVDとか映像で残っていたらいいのにな〜

私はあまり宝塚らしいと言われる作品を好んでないのかもしれないな〜
「グランドホテル」も大満足してたけど、周囲の古株な宝塚ファンの方はほぼ不満そうでしたし。
「Never say goodbye」もあまり肯定的な意見を見聞きしたことないな〜
唯一、やはり宝塚ファンでない友人が私と同じ意見だったので
きっと宝塚に求めるものが違うんだろうな〜と思った。

子どもの頃は、御伽噺みたいなハッピーエンドが好きだった。
でも、この年齢になると、そんなことはほぼこの世界に存在しないとわかるので
せめて宝塚など、架空の世界ではめでたし・めでたしを求めてもいいんではないかと思うのですが
そんな素直な性格ではなかった。

対等にお互いを認め、求めあう、唯一無二の存在、他の誰にも代わりができないということを
なんとかわかりあいたい、とあがいているようなお話が、すごく好きなんですよ・・多分。
そしてそれをするには、ハッピーエンドでめでたし、めでたし〜ということにはならないことが多い。

前半にジョルジュが「自分と同じものを見ようとしてくれる」ゆえにキャサリンを愛していると歌うのですが
後半にキャサリンがキャサリンでいようとするゆえにジョルジュから離れてラジオ放送を続けようとするときに、
ジョルジュが弱気になって歌うところがすごくいいんですね。
すごいせめぎあいだと思うんですよ。
自分のそばにいて欲しいし、自分に従って欲しいんだけど
そうしてしまうと、自分の愛したキャサリンでなくなってしまうとわかってるからできない、と
それでも、諦めずにキャサリンを愛し続けたいと願うジョルジュがすごく好きなんだな。

ジョルジュが生い立ちゆえに、根無し草で、どこかフラフラしていたのが
キャサリンを知って、仲間に出会って、変化していくところも好きです。

まあ、そんなお話の好き嫌いとかは横においても
フランク・ワイルドホーンさんの楽曲が素晴らしいのです。
だって1度みたっきりなのに、一度で覚えて口ずさんでしまう曲とか沢山あったんですよ。
一度で覚えてしまう曲・場面・セリフがあるってのは、私にはポイント高い!

そして、文句なくバランスのいいコンビが見られる、これはもっとポイント高い。
宙組は男役は背が高い人ばかりで、娘役もキレイな人が沢山だし圧倒されたなあ。
今更だけど大和悠河さんも本当にステキですねえ〜
最後に、ペギーにジョルジュのカメラを渡す時の演技がすごくいとおしそうで切なくなりました。

和央さんのジョルジュのラストに歌うお芝居も笑顔がとてもステキ。
主題歌・「デラシネ」など他の曲も全ても好きなんですが、今回DVDでアップで見たら、
その笑顔の屈託の無さに打たれました。

花さんは、囚われの身になって、ジョルジュに思いをこめて歌う「愛の真実」が
一番心に残っていた場面でしたが、今回見れてやっぱりステキでした。

そりゃ、いろいろ突っ込みどころはあるんですよ〜wやっぱり
でも、私の大好物がちりばめられたこの作品はすごく好きです。




NEVER SAY GOODBYEーある愛の軌跡ー


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2008年05月01日(木) 本「つくもがみ貸します」

畠中 恵 出版社: 角川書店 (2007/09)
ISBN-10: 4048737864
ISBN-13: 978-4048737869


つくもがみと人間が直接は話したり、協力しあわないというルールがあって
「しゃばけ」とはまた違った不思議の入り口があって面白い。

男女の恋の話が織り交ぜられているのも、意外で面白かった。
消えた男と、三角関係と
つくもがみになろうかという工芸品の描写、江戸時代の風俗なども楽しめます。


つくもがみ貸します





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