2008年07月16日(水) |
本「モテたい理由」男の受難・女の業 |
赤坂真理 講談社現代新書 2008年
「モテ」をアマゾンで検索したら993件ヒットした。 参考に「もてない」は36件 「モテない」は25件
「モテ」に興味を持ち出したのは、この本に出会ってからだった。
「モテたくて…」 天久 聖一 椎名 基樹 (単行本(ソフトカバー) - 1995/7)
当時書店で働いていた友人から勧められなければ、絶対に手に取ることのなかった本ですが これが大変な本だった。普通に笑えるのですが、この後、全ての人類の行動の基本はコレなんだなと 思えてならなくなってしまった。主に男性。 本当に「なんでこんなことするの?」「なんでこうなの?」と思う行動に 「モテたくて…」だからだな、と当てはめると全て解決するのでした。
いいような、悪いような・・「マトリックス」でネオが息を吹き返したら、全てが見えた!というくらい なんでも「そうだろう」と思えてしまうのも不幸。
女性だって負けてません。それを証拠に、今回の本は女性による女性の「モテ」への欲望を 雑誌やメディアなどから証明しています。 (女性雑誌の荒唐無稽な紙面も納得、そしてそれを真に受けるほうがおかしいとしている送り手は罪作りだな。 ドラマのいじめ役の女優さんを本気で憎んだり、ドラマで食べるものがない〜と言うのを見て、 食糧を送る人もいるくらいだから真に受ける人は決して珍しくないと思う)
「モテ」の魔力に気付いた私はその後も、 もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書) 小谷野 敦 (新書 - 1999/1)や 喪男の哲学史 (現代新書ピース) 本田 透 (単行本 - 2006/12/20) 電波男 本田 透 (単行本 - 2005/3/12)を読みました。
女性向けでは 不美人論 藤野 美奈子 西 研 (単行本 - 2004/3) など(藤野美奈子さんはこのほかにも延長のテーマの本がありますね。) 外見・美醜・モテに関する本を読みました。
でもどちらかというと「モテない」悩みについて書いた本しか読んでなくて アマゾンで993件ヒットした上位の「モテるための努力本」はほとんど読んでいません。
努力してまでモテたいと思ってないからだと思います。 自分の好きな人にだけモテ(?)てたらそれでいいといつも思っているからです。 もちろん、その願いが叶わないときもありますが、それはそれで仕方ないですし。
男と女の「モテ願望」には相容れないものがありますが 他人からの好意をより多く、大きく勝ち得ることはそれだけ 生きていく上で、助かることが多いのは間違いないと思います。
そういう風に、人間の行動の理由がわかると、なんとなく楽になった気もします。 私は決して大モテするタイプではなかったのですが、ごく一部からモテというか 贔屓をされるタイプだったので、それを面白くないと感じる人から攻撃されることもしばしばあったからです。
なんでだろう、どうして?と悩むより 「みんなモテたいんだな〜」と思えば、仕方ないと諦められるのです。 そして私は、自分がモテるよりも、自分が好ましいと思える対象に「モテ」を 感じさせてあげたいと思うようになったのです。 私は私が好きなだけ「モテ」させてくれる対象がますます好きになります。 「モテ」の相乗効果?
肝心の本の感想は、http://wadainohon.seesaa.net/ の読書通の方が書いていてわかりやすいと思います。 興味のある方はご覧になってください。
最初は「モテ」について書いているのですが、 最後は個人的な事情と日本の歴史を絡ませた話が出てきて 日本の現在の姿、まあ「モテ」大国?になってしまった因果を書いているのですが イキナリすぎて面食らう。 エッセイっぽくさらりと読めるといえば、聞こえはいいけど まあ語ってるな〜というザックリ感です。
買うなら、こっちのがよさそう。「電波男」も上記の本には紹介されています。 すごく面白いです。 「世界の電波男 ― 喪男の文学史 」本田 透 (単行本 - 2008/4/24)
松浦理英子 朝日新聞出版社 2007年
最初は、種族を超えた愛情の物語かと思っていたのですが 途中から、「犬版、家政婦が見た」になっていました。 2時間ドラマみたいでした。 でも、どうなるのかしら?、主人公の運命は?と気になるので あっという間に読んでしまいました。
普段から、いろんなものに分け隔てなく愛情を注ぐほうなので 主人公が梓の犬になりたい!と切望して、彼女に献身するのは わからないではないですね。 でも特定の一人に向き合うって、偉業だ〜ともいえます。
犬になったからには、もう飼い主としか愛情を育めませんものね。 究極の愛かもと思いました。
飼い猫暮らしていいな〜とよく思うけれど 実際には、飼い主の気分や生活次第の生活って大変だものね。
昨日の「ぽちたま」では、飼い主の事を心の底から心配している 鳩のことを紹介していて、胸が温まりました。 番組で紹介された動物の心のわかる方の話で 普段聞く、友人の飼ってる動物たちの話と合わせて 話せないけど、いろんな事を思って生きているのね〜と感心しました。
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