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初日 最新 目次 MAIL

人物紹介

「翼」−私。苦手なモノ → 恋愛

「T君」−友達のダンナの親友。
1歳年上。
私の事が好き?みたいです。

「H君」−出向先の人。元カレ。
6歳年下。
すごく好きだったけど、フラれた。

「 I さん」−同じ会社の元上司。
3歳年下。
好きだった人

「Nさん」−元元彼。
6歳年上。交際2年9ヶ月。
憎まれてます

「Aさん」−10歳年上。
既婚者子持ち。
昔々の好きな人。

「あの人」−元元々彼。2歳年上。
1ヶ月でバッサリふられました。
私の通っていた大学の職員。


あなたには届かない

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2007年05月24日(木)
ダレカ・・・

 それはもう、ずいぶん昔の思い出だけど・・・

 まだ、社会人になりたてで、いろんなことが不安で、
大変で、心細かった頃。

 慣れない職場で、ため息をつきながら、ふと思った・・・

 「あぁ・・・、でも、大丈夫。私には「あの人」がいるから。」

 そしたら、急に気持ちが明るくなった。ココロがふわっと、
温かくなった。

 それは、不思議な呪文みたいだった。

 そんなふうに、思い出しただけで、心が強くなれるなんて、
今まで無かった。
 嬉しかった。幸せだった・・・


 最近、なんだかすべてがうまくいかない。
 
 仕事が忙しくて、失敗ばかりで、いいこと無くて。
 イライラして、同僚ともうまくいかない。

 こんな時、思い出す。「あの時」の事。

 救ってくれる「呪文」は、今の私には、ない。

 
 あれは、もう、すごくすごく、遠い昔の、
 思い出なんだね・・

 





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2007年05月17日(木)
「ありがとう」 「さようなら」

 誰だってそう。

 無くしたものほど、大切に思える。
 終わってしまったことほど、美しく見える。
 絶対に手に入らないものを、欲しくなる。

 今まで、何とも思ってこなかった「あの人」とのコトが、
急に大切に思えて、急に切なくなって、
私は、ふと、つぶやいてしまった・・・

 「好きだったのにな・・・。」

 「本当に、本当に、好きだったのにな・・・。」

 そんな自分の言葉に、自分でも驚いていた。

 この感情は何だろう?後悔?未練?つまらないプライド?

 でも、いいよ。何でもいい。今くらい、優しくなろう。
一度は、本気で好きになった人。その幸せを、
今くらいは、祈ろうよ・・・。

 出会えて、良かったんだろう。
 
 今なら、そう思える気がした。

 ずっと長く付き合ってきた、大切な「カノジョ」。
たった一ヶ月でも、たった一瞬でも、私がその「カノジョ」より、
「あの人」に愛されていたのなら、それだけでもいい気がした。
 「あの人」は私と付き合って「カノジョ」を、
忘れられるかもしれないって、賭けてくれてたのかなって、
思う時があった。
 それは、たぶん間違いじゃないだろう。でも、
私にはそれが出来なかった。

 「あの人」は「あの人」のあるべき場所に戻った。
そしてそこで、「本当の幸せ」を見つけた。

 それが、始めから、本当の答えだったんだ。

 「ありがとう」そして・・・、

 「さようなら」

 私も、私のあるべき場所を目指して、歩いていくよ。






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2007年05月16日(水)
本当の「結末」

 「ところで、どうして突然「あの人」の話なんかしたんですか?」

 私は、「先輩」にたずねた。
 私と「先輩」の間で「あの人」のことはタブーになっていたから。

 「実は・・・。」

 少しの沈黙の後に、「先輩」が言った。

 



 「「あの人」結婚したよ。」



 「そっか。良かったですね。」

 私の口は、自動的にそう言った。

 
 「だったらなおさら、私の写真なんか欲しがってたらだめじゃん。」
 私は笑ってそう言った。

 「「あの人」にとっては、翼とのことは「いい思い出」に、
なってるんじゃないな。」

 「そっか。「いい思い出」か・・・。」

 たいした衝撃は無かった。いつかそんな話を、
聞く時が来るんじゃないかと思った。
 今更、切なくも悲しくも無かった。
 
 ただ・・・、頭の中が空っぽになっていた・・・。

 「一人だけ幸せそうに「いい思い出」にしちゃうなんて、
ずるいよね・・・。」

 そう言ったとたん、「あの人」との思い出が、ワァーと、
蘇ってきた。

 「そっか・・・。幸せに・・・なって欲しいね。」

 それは、嘘じゃなかった。「強がり」だったかもしれないけど。



「別にショックでもないですよ?今更。私が衝撃受けるとでも、
思いました??」

 私は、冗談ぽくそう言った。精一杯の強がり。
「本当の気持ち」は誰にも知られたくなかった。

 「いや・・・。なんとなく。隠してるみたいのも、嫌だったからさ。」

 「先輩」の気持ちは、すごく良く分かった。
私にも、「いい思い出」として、区切りをつけさせたいんだろう。


 それから少し、「先輩」と話して、電話を切った。



 本当の、本当のこと。それは・・・、

 「あの人」が結婚したということ。

 2002年秋。
 「あの人」に恋をして、私はこの日記を書き始めた。
 あの頃の自分には、想像もつかなかった、この恋の結末が、
ここにある。

 





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2007年05月11日(金)
後悔のコトバ

「そんなこと、今更知っても、何も感じないですよ。」

 私は、なるべく冷静を装ってそう答えた。

 それは、本心だった。

 今更、「あの人」の気持ちを知ったって、何の意味も無い。

私 「やっぱり「あの人」が私と別れて、元カノとヨリを戻したって言う事実がある限り、どんな話を聞いても、「今更、都合のいい言い訳」にしか聞こえない。」

先輩「確かに、そうかもな・・・。悪かったな。思い出させて。」

 「あの人」がいい加減な気持ちじゃ無かったって、私のためを思って出した結論だって、そんなの聞いても、何の喜びも感じないよ。

 むしろ、聞きたくないよ。今更。

 確かに、自分も悪かったって分かってる。

 だけど私は「あの人」を憎むことで、自分を支えてきたところもある。


 きちんと向き合えなかった。お互い。本当の自分を知られるのが怖くて。
カッコばかりつけていて、カッコ悪い「本心の自分」を見せられなかった。
 近づきたいのに、うまく距離が保てなくて、牽制しあって、結局心から触れ合えることは無かった。
 そんな関係が苦しくて、気軽に付き合える「後輩」に逃げた。

 きっと、私の「後輩」の存在が「あの人」の「元カノ」だったんだろう。
気を使わなくても分かり合える気軽な存在。

 私たちはきっとすごく似てた。悲しいくらい似すぎてた。
だからうまく付き合えなくて、お互い疲れてしまった。

 もし、「あの人」とうまく付き合えてたら?
私は「Aさん」と不倫することも無かっただろう。あんなに苦しむことも、
「恋愛するココロ」が鈍ってしまうことも、なんだか恋愛なんてもういいよと思えてしまうことも、無かったかもしれない。

 でも、それは「あの人」のせいじゃない、自分のせいだ。
すべては、弱くて愚かだった自分のせい。
 分かっているよ・・・。もうとっくに分かっていた。

 でも、今更思い出したくなかった。

 今更な「あの人」の言葉は、忘れかけていた「自分の罪」を突きつけられる。





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2007年05月10日(木)
「本当のコト」を知りたいですか?

 突然ですが、久々に「あの人」ネタです。

 最近、久々に「先輩」と話す機会がありました。

 近々、共通の知人と一緒に、私が住んでいる街に来るらしいので、
その際に一緒にご飯でも食べない?というお誘いです。
 「先輩」とは、離れてからも、たまぁ〜に会ってます。

 その時に、「あの人」の話になりました。

 (「先輩」は私の大学の先輩で、「あの人」の職場の後輩。私と「あの人」の仲を取り持ってくれ人。)

先輩との会話↓(覚えている範囲で)

先輩「そういえばさ、この前、翼に会った時の写真、「あの人」がすごい欲しがってたけど、阻止しといたよ。」
私 「はぁ?何で「あの人」が私の写真欲しがるんですか?」
先輩「まだ未練があるんじゃない?」
私 「未練て・・・?「あの人」が「元カノとヨリを戻すからって、振られたんですけど、私。」
先輩「うん、まぁそうなんだけど。あの時はさすがに俺も「あの人」を軽蔑したけどな・・・。」
私 「逃した魚が大きく見えてるだけじゃないですか?「あの人」は結局、別れた女じゃないと大切に思えないんですよ。」
先輩「いや・・・、そうでもないよ。最近知ったんだけど・・・、本当のコト。」
私 「本当のことも何も、私と別れて元カノとヨリを戻したのは、紛れも無い事実ですよね?」
先輩「確かに・・・。でも、「あの人」は、それだけの理由で別れたんじゃないんだよ。」
私 「どういうことですか?」
先輩「「あの人」は「後輩」の方が翼にふさわしいと思って身を引いたらしいよ。」
私 「はぁ?なにそれ?「後輩」と別れて自分を選べって言ったのは、「あの人」ですよ?」
先輩「「あの人」は、知ってたんだよ・・・、自分と付き合ってからも、翼が 「後輩」に会ってたこと。」

 一瞬、鼓動が止まりそうになった。忘れかけていた、苦い思い出がよみがえってきた。

私 「・・・。」
先輩「自分といると翼は泣いてばかりいる。お互い素直になれなくて、お互い思い切り相手に飛び込んでいけなくて、
うまく距離を保てなくて。自分じゃ、翼を支えてあげられない。翼は思い切り寄りかかっても支えてくれる「ダレカ」無しじゃいられないこだからって。」
私 「なにそれ!?分かったような事言って欲しくない!!私はそんなに弱くない!!」

 思わず、むきになってしまった。思い切り否定したいけど、それは確かに、事実だったかもしれない・・・。
 「あの頃」の私。弱すぎた自分・・・。

先輩「今更こんなこと聞きたくないよな・・・。ごめん。でも、「あの人」が
いい加減な気持ちじゃ無かったって事は、どうしても伝えたくて。」

 私は、何も言えなかった。

 「本当のコト」を知りたいですか?

 知らなくていい事も、ありませんか?






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すいません、このネタ、もう少し続きます・・・。


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