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2006年01月31日(火)
開けてビックリ!玉手箱

もう何ヶ月も前にオーダーした本が、やっと届いた(半年以上!)。でも、開けてビックリ!こんな表紙じゃなかったでしょうが!長いこと待たされた間に、表紙が変わってしまったのだ。

実際、この新しい表紙のものはまだ発売になっていなくて、画像も掲載されていないのだが、結構表紙のイメージで買っていたりもするので、これは激しくがっかり。

私はアメリカのポップな感覚は好きだが、50年代のロックンロールっぽいイメージは、あまり好きじゃないのだ。内容は面白そうなんだけど、結構分厚いし、読み始めたらしばらくこれに付き合わなければならない。

ところで、明日には図書館に予約の本を取りにいかなくてはならないし、今日中にダイアナ・ガバルドンの『Outlander』を読みたいと思っているのだが、だんだん無理っぽくなってきた。とりあえず、できるだけがんばってみよう。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『Oh, My Stars』/Lorna Landvik (著) ¥1,370
(★Amazonギフト券 −¥1,370)
ペーパーバック: 480 p ; 出版社: Bantam ; ISBN: 0553817590 ; (2006/02/01)


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2006年01月30日(月)
まさにロマンス小説

ダイアナ・ガバルドンの『Outlander』は、先に進むにつれ、まさにロマンス小説という様相を呈してきた。なるほどねぇ〜。(^^;

スコットランドを舞台にしたタイムスリップものだが、売りは「絶対に守る!」というシュワちゃん的なヒーロー像なんだろう。たしかにそういう男性は好きだけど、作者のガバルドンの感覚と、私の感覚は、微妙にずれているんだろうなと思う。理屈抜きに「ステキ!」とは思えないところがある。

それなりに面白くはなってきているのだが、ロマンス小説を読むと必ず感じるこそばゆさみたいなものを、やっぱりこれにも感じている。200年の時を遡って繰り広げられるロマンスとはいえ、男女のロマンスは、いつの時代も同じなんだなと思う。


今日は久々に遊びに出かけた。ネタもなくなって苦しいところだったので、ネタ探しと思ったが、特に面白いこともなく、そろそろ新地開拓かな?と。

途中で思ったが、やっぱり私はチンジャオロースーが好き!<何?


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2006年01月29日(日)
平穏無事

今日も何もなし─良いことだ。(^^;

けど、何も書くことがないので困る。しょうがないのでネタ探しにテレビを観ていたのだけれど、くだらないものばかりで(それなりにゲラゲラ笑ってたけど)、どうにもしようがない。

ところで、ダイアナ・ガバルドンの『Outlander』だが、いったん中断したのを思い直して、今月中に読んでしまおう!と決意し、また読み始めたものの、予想に反してあまり面白くない。これって、分厚い原書を5作目まで買ってあるんだよね。またため息がでてしまう。

ともあれ、シリーズものの1作目は、だいたいが期待しても無駄だから(舞台設定や状況説明に費やす作家が多いから)、きっとこれから面白くなるんだろうと信じて、読み続けるしかない。

今月中にこれを読み終え、図書館で借りたモームを読み、途中で予約の本を取りに行って・・・と、予定を立てたのだけど、先日届いた、F・P・ウィルスンの<始末屋ジャック>シリーズの翻訳新刊も気になるし、どうなることやら。

ちなみに<始末屋ジャック>シリーズは結構ファンが多いらしく、いろいろと詳しく説明を書いてくれちゃう人が何人かいるのだが、これはミステリの部類だし、読むスリルがなくなるから、あまり詳細は言ってほしくない。シリーズの構成なども、あとがきや解説を見ればわかる。

こういうエンターテインメントは─言うまでもないことだが─内容を知らず、この先はどうなるんだろう?という好奇心で読むものだから、知らないと思って詳細を教えてくれるのは親切とは思うが、読む楽しみはかなりの度合いで奪われてしまう。

それに、私はこのシリーズに根っからはまっているわけじゃないから、「これを先に読め」とかと言われるのも迷惑。気分が乗ったとき、読みたいときに読みたいし、学校の勉強じゃあるまいし、強制はされたくない。強制されて読むのは、「BOOK CLUB」だけでたくさんだ(強制しているのは他ならぬ自分だけど)。


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2006年01月28日(土)
女は何歳になったら恋をリタイアしなくてはならないのですか?

久々にお化粧をして外出。普段、買い物や図書館に行くにはスッピンだから、実に2週間ぶりくらいにお化粧をした。うげげ!ノリが悪い。( ̄▽ ̄;)

スッピンでも、お肌ピチピチの頃は全然気にならなかったが、最近では周りが気にして(?)、道でバッタリ出会っても、声をかけてくれないということがたびたびある。「スッピンの時に声かけちゃ失礼でしょ?」って、だったらそれも言わなきゃいいのに。。。

何事にも面倒くさがり屋なので、もともとお化粧も念入りにするほうではないから、以前はしてもしなくても変わらないと言われていたのに、「スッピンのときに・・・」と言われてしまっては、そろそろ考えなくてはいけなくなってきたのか、と。

にしても、近くの生協あたりに行くのに、わざわざお化粧するなんて、化粧品がもったいない!なんて思う私は、もう色気も何もあったもんじゃないのかも。(^^;

いつまでも美しく・・・とは思うものの、主婦ともなれば「自分の化粧品より、今日のおかず」となってしまう。服は家で洗えるもの、食器は丈夫なもの、などなど、おしゃれやセンスなどということからは、どんどん程遠くなっていくなあ。

ところで、今日アメリカから届いた『Night Gardening』は、近頃翻訳が出たのだが、たぶん自分の好みの内容ではないと思う。じゃ、なんで買ったんだろう?とも思うけど、まあ、単なる興味本位。いつ読めるかもわからない。

実際の内容は、まだ読んでいないからよくわからないが、「女は何歳になったら恋をリタイアしなくてはならないのですか?」というコピーが引っかかる。このコピー自体が、女性を年齢でしか捉えていないのではないかと。

べつにおばあちゃんが恋をしたっていいだろうと思うし、私は不倫は嫌いだけれども、結婚してもずっと、死ぬまで夫に恋をしていることも可能だ(実際にそういう夫婦も見ているし)。ドラマチックな恋ばかりが恋じゃないし、男女ともに、年齢なんか関係ないんじゃないかなあ・・・。やっぱり、このコピーは気にいらないな。


〓〓〓 BOOK

◆マーケットプレイス

『Night Gardening』/E. L. Swann (著)
価格: ¥781
ユーズド価格:¥151+送料¥340=¥491
(Better World Books:Indiana, U.S.A.)
ペーパーバック: 224 p ; 出版社: Hyperion Books (Adult Trd Pap) ; ISBN: 0786889527 ; (2000/03)
内容紹介
女は何歳になったら恋をリタイアしなくてはならないのですか?・・・『マディソン群の橋』の雰囲気をたたえ、児童文学の古典『秘密の花園』を思い出させる、極上の恋愛小説。


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2006年01月27日(金)
私はテロリスト?

うちの母は異常な心配性だ。旅行などに行くとなったら大騒ぎ。海は溺れる、山は突き落とされる、スキーは骨折する、海外は飛行機が落ちる、ましてアメリカなんかに行ったら、絶対に殺されるに違いないと思っている。「遺体を捜しに行くのなんか嫌だからね」と、さんざん言われる。かわいい子には旅を“絶対させない”派なのである。

そんなわけだから、今年度前期に取った早稲田の授業(「アラブとイスラエル」)のことも黙っていた。案の定、弟か誰かに講座の内容を聞いた母が、「中東のなんだかをやってるんだって!?」と血相を変えて(顔は見えないが)電話してきた。母の中では、私はいきなりテロリストになってしまったようなのだ。

「そんな変なことやってないで、英語でもやっていればいいのに」と、アラブやイスラエルについて勉強するのは非国民で、まるで家の恥か、重大な犯罪か何かのように言う。ユダヤ系の文学を理解するためだと言うと、「そんなものは読むんじゃない」と言うのだから、開いた口がふさがらない。とんでもない偏見もいいところだ。

母にかかれば、ユダヤもユダヤ“系”も、イスラムもキリスト教も北朝鮮もみな一緒。救世主もテロリストも金正日も同様。皆、日本人を殺しに来る、怖い怖いエイリアンとなってしまうのだ。信じられるのは日本だけ、それも家の周囲のみという狭〜い世界。

他人はどうでもいいのだ。他人の子なら、「海外留学なんてすごいね」と褒る。ただ、自分と自分の子どもたちだけは、危ないことには一切関わらせたくないと思っているらしい。こうなると、もう今さら何も説明する気にならない。


ところで、ニューオーリンズのトランペッター、ジャミール・シャリフが、「上を向いて歩こう」(「スキヤキ・ソング」)を練習しているらしい。ニューオーリンズに行った時に、ストリート・ミュージシャンが「スキヤキ」を演奏してくれたが、ジャミールまで!と嬉しくなったので、歌詞をメモしておこう。

改めて歌詞を読んでみると、いい曲だなと思う。ジャミールも、日本に来て歌ってくれたら嬉しいんだけどな。というか、もう一度ニューオーリンズに行って、そこで聴いてみたいと思う。きっと、いろんな思いがこみ上げて、日本で聴くよりも胸にしみるだろう。


「上を向いて歩こう」
作詞:永 六輔 作曲:中村 八大(1967)


上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
思い出す春の日 一人ぼっちの夜

上を向いて歩こう にじんだ星を数えて
思い出す夏の日 一人ぼっちの夜

幸せは雲の上に 幸せは空の上に

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
泣きながら歩く 一人ぼっちの夜

思い出す秋の日 一人ぼっちの夜

悲しみは星のかげに 悲しみは月のかげに

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
泣きながら歩く 一人ぼっちの夜 一人ぼっちの夜


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『死海文書の封印を解く―二千年の眠りから覚めたユダヤ・キリスト教の驚くべき真実』/ベン・K. ソロモン (著), Ben K. Solomon (原著)
単行本(ソフトカバー): 204 p ; サイズ(cm): 17
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309501478 ; (1998/04)
内容(「BOOK」データベースより)
1947年、死海のほとりの洞窟で、キリスト教とユダヤ教の歴史を根底から揺さぶる古文書が発見された。その公開はなぜか遅れ、「バチカン陰謀説」が囁かれるなど、謎とスキャンダルに満ちた「死海文書」の真相に迫る。


◆Amazon

『始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳) ¥960
文庫: 439 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594050514 ; 上 巻 (2005/10)


『始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳) ¥960
文庫: 445 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594050522 ; 下 巻 (2005/10)

(★Amazonギフト券 −¥630)


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2006年01月26日(木)
図書館とAmazonとインターネット

今日のタイトルの3つが、最近の私のお友達。(^^;

このところ、ほとんど外に出ないし、人にも会わない。これじゃ完璧にオタク状態ではないか?しかし、家にじっとしているほうが、周囲の目は穏やかなようだ。外に出れば不良と言われ、家にいればオタクと言われ、それじゃ私はどうすりゃいいの?

というわけで、日記に書くネタにも困っている。年と共に脳細胞もどんどん減っていく一方なので、さっき起こった出来事さえ忘れている始末だから、些細なことに枝葉をつけて1ページ分に拡大して書くなんてのは、驚異的な芸当でしかない。

今年度の後期は授業を取らなかったし、引き出しから出すばかりで、吸収するものがない。そろそろ引き出しがからっぽだ。毎日アポロ13号と、『ダ・ヴィンチ・コード』にまつわる謎の話と、始末屋ジャックの話をするくらいで、何の進歩もない。「ラコシがさ・・・ケケケ!」なんて、ちょっと不気味だ。まあ、外に出たからといって、それ以上の話ができるわけでもないのだが・・・。

そうなると、Amazonからの発送案内メールと、図書館の「予約の本が準備できました」メールくらいしか楽しみがなくなる。実際この2つと、広告メールか、ブログへのコメントまたはトラックバック案内(それもほとんどスパムだが)くらいしかないんだから、なんとも刺激のない毎日だ。

仕方がないので、ひとりでまた歌の練習をし始めた。まずい!すでに声が出なくなってるぞ!今年のジャズフェス目標じゃなかったっけ?皆、冗談だと思っているんだろうけど、事務局の大将が「出ればいいのに!」と、せっかく言ってくれたことだし、マジで出ようかと思っているんだから、本気にしてよ!という感じだ。

歌の練習は腹筋を使うから、それなりにダイエットにもなる。腹筋運動をするよりは、数倍楽しいし。でも、なにしろ狭い部屋で、防音もなっていないから、あまり大きな声は出せない。お腹の底から声を出すことなど、全然無理なので、ちょっと欲求不満になる。

それより何より、ZYDECOのウォッシュボードがやりたい!どなたかZYDECOバンドの人がいたら、ぜひ私をメンバーに加えてください!絶対に損はさせません・・・って、何の話?

とまあ、そこそこ書いたかな?今日は肩凝りがひどいので、これにて終了。


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2006年01月25日(水)
『レックス・ムンディ』と死海文書

昨日、やっと図書館の本がクリアになったと思ったのに、また予約の本が入ったため、振り出しに戻る。自分で予約しているんだから、ま、仕方がない。でも、サマセット・モームの本が、こんなに早く回ってくるとは思っていなかったので、ちょっと予定が狂った。

ダイアナ・ガバルドンの 『Outlander』 を一気に読みたかったのだが、借りた本優先だから、あまり読み進まないうちに中断しておこう。中断ぐせがつくと、 『驚異の百科事典男』 みたいに、投げ出すつもりはないのだが、いつまでたっても読み終わらないという事態に陥る恐れがある。

そんなわけだから、『Outlander』はできれば中断したくなかったのだが、モームの本は2段組で500ページ近い長編だから、心して取り掛からないといけないし・・・。でも、内容が全然違うものだから、お互いの邪魔にならずに併読できるかもしれない。

さて、荒俣宏の『レックス・ムンディ』だが、これはアポロ13号のリクエストだ。『ダ・ヴィンチ・コード』の解説を荒俣氏が書いていて、そこに「拙著『レックス・ムンディ』」とあったのを読んで、興味を持ったらしい。

これもダ・ヴィンチ関連の解説本かと思ったら、れっきとした小説だったので、私も読んでみようかなと思っている。先日私が読んだ解説本よりも、知りたいと思っていたシオン修道会のことがわかるかもしれない。

もう1冊は、以前から興味を持っていた「死海文書」に関する本。荒俣氏の本を検索していたら、関連本として出てきたので、この際なのでついでに借りた。

●追記:モームの本は2段組ではありませんでした。なんか勘違い。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆図書館貸し出し(→2/8)

『回転木馬』/ウィリアム・サマセット・モーム (著), William Somerset Maugham (原著), 宮川 誠 (翻訳)
単行本: 498 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 近代文芸社 ; ISBN: 4773373091 ; (2005/11)


『レックス・ムンディ』/荒俣 宏 (著)
単行本: 533 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 集英社 ; ISBN: 408774261X ; (1997/05)
内容(「BOOK」データベースより)
一九九六年五月。考古学者であり、著名なレイハンターである青山譲が、八年ぶりに日本に帰国した。「N43―シオンの使徒」教団と称する宗教団体に呼ばれたのだ。少年の姿をした教祖アスモデと、聖母マスミの依頼で、青山はフランスのレンヌ・ル・シャトーなる神代の土地の遺物をふたたび発掘することになる。レンヌに向かった青山は、発掘をつづけている老医師、アンリ・ファタンと再会する。二人はふたたび「遺物」を発掘することに成功するが、「遺物」はフランス警察と、青山の宿敵、井村秀夫によって奪われてしまう。「遺物」の正体とは何か…。帝都の怪人、荒俣宏がヨーロッパ文明最大の謎に挑んだ、アドヴェンチャー・ホラー・ノヴェル誕生。


『死海文書の封印を解く―二千年の眠りから覚めたユダヤ・キリスト教の驚くべき真実』/ベン・K. ソロモン (著), Ben K. Solomon (原著)
単行本(ソフトカバー): 204 p ; サイズ(cm): 17
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309501478 ; (1998/04)
内容(「BOOK」データベースより)
1947年、死海のほとりの洞窟で、キリスト教とユダヤ教の歴史を根底から揺さぶる古文書が発見された。その公開はなぜか遅れ、「バチカン陰謀説」が囁かれるなど、謎とスキャンダルに満ちた「死海文書」の真相に迫る。


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2006年01月24日(火)
北風のうしろの国とは・・・

ジョージ・マクドナルドの『北風のうしろの国』をようやく読み終えた。前に書いたように、以前に原書で読み始め、あまりに暗くて、寒くて、怖いので、途中でやめていたものだが、実はそうでもないのか・・・と思っていた矢先、やはりそうだったかという感じで読み終えた。

なぜなら、「北風のうしろの国」とは、死後の国のことだからだ。天国だか地獄だかわからないが、主人公の少年ダイアモンドが「見た」という話を信じれば、天国のようなところなのだろう。

そして、はっきりと書いてあるわけではないのだが、北風は「死神」と同義であるようなのだ。とすれば、ずいぶん前からダイアモンド少年は、死神に狙われていたことになる。

それにしても、夜中に巨大な女の人の顔が現れるなんて、それがどんなに美しかろうが、とても恐ろしい。まさにホラーだ!それでも、全く恐怖を感じず、北風を信じ、会うことを楽しみにしていたダイアモンド。結局死の国に連れて行かれるとも知らず、何の疑いも抱かず、純真で穢れのない少年のまま、とうとう「北風のうしろの国」に連れて行かれてしまうのだ。

私がダイアモンドだったら、「北風、騙したな!」と怒り狂うところだが、ダイアモンドは、そこに行けることに、むしろ喜びさえ感じていた。「死ぬ」などということは、かけらさえも思っていなかった。彼にとっては、生きることも死ぬことも、たいした違いはなく、何事にも恐怖など感じていなかったのだ。もっとも、天国のように楽しいところに行けるのなら、死ぬことも怖くないのかもしれないけれど。

これはファンタジーの古典で、剣や魔法といったものには一切関係がない。宗教的な側面もあり、「死」についての哲学的な物語とも言える。また、心の美しいダイアモンドに接する人々が、それに感化されて良い人間になっていくのも、少々教訓的ではあるが、自分もそんな人間になれたら、と素直に思えて感動的でもある。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『北風のうしろの国』/ジョージ・マクドナルド (著), 中村 妙子 (翻訳)
文庫: 488 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150203989 ; (2005/09/22)
内容紹介
「北風と一緒なら誰だって寒くなんかないのよ」─美しい女の姿をした北風の精は、ダイアモンド少年を幻想的な世界へと誘った。夜のロンドンの空へ、嵐の海上へ、そして北風のうしろの国へ・・・。その不思議な国から戻った少年は、想像力の翼を広げ、産業革命期の生活に疲れた人々に、優しさを取り戻させてゆく。C.S.ルイスやJ.R.R.トールキンらによって開花した英国ファンタジイの、偉大なる先駆者による古典的名作。


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2006年01月23日(月)
私のライブドアはだいじょうぶ?

ホリエモンが逮捕されて、テレビはそれ一色。特番を組むほどのニュースなんだろうか?と不思議。株といえば、タレントがテレビ番組で、面白半分に株を売り買いしたりしてるし、日本てノーテンキだなぁ。

というか、欲をかくと必ずしっぺ返しが来ると思う。聖人や仙人ではないから、無欲というわけにもいかないが、それ相応の状態で満足して、平凡に真面目に続けていくのが一番!と、昔、株で損した苦い経験から思う。素人がやることではない。やるならば、徹底的に勉強しないと。

それより、「NOW READING」で使っている、私のライブドアのブログはだいじょうぶなんだろうか?引越しを考えたほうがいいのかな?などと、これまたノーテンキに心配。

ホリエモン逮捕は予測もしなかったが、無料のツールは、いつどうなってもおかしくはないので、バックアップ用のブログは平行して作ってあるが、そちらも今いち調子が悪く、とてもメインでは使えそうにない。

ライブドアでは、ブログなどは全然問題ないと言っているけれど、先のことはわからないし、本気で引越し先を考えておいたほうがいいかも。とはいえ、今から移行させるのも大変な作業だ。


それはそうと、『ダ・ヴィンチ・コードの「真実」―本格的解読書決定版』にはがっかりだった。解読書という割にわかりにくいし、人の書いた本から抜粋した記事ばかりだし、だから結局何?という感じで、『ダ・ヴィンチ・コード』人気に便乗した、あわよくば本としか思えなかった。

にしても、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は、なぜこうも謎とされるのだろう?芸術にはすべて(絵でも本でも)、何かの意味があると考えるのは、なんだか違うような気がする。

カフカが『変身』の虫について聞かれたときに、「意味はない」と言ったように、何の意味もない場合だってある。単にこう書きたかった、あるいは描きたかったからそうしたまでという場合もある。多くの作品には意味があるのかもしれないが、あまり深読みするのもどうかな?と思う。美しい絵だと思うだけで十分ではないかと、逆にこういう解読書などを読むと思う。大きなお世話だ。

もっとも、何か意味があるのか?と好奇心を持つ私のような読者がいるから、こういう本が出てくるのだろうけど。ただ、今回のダ・ヴィンチに関して言えば、ダ・ヴィンチが何を描いたかではなく、ダ・ヴィンチが題材にしたものに関する「謎」に興味を持っているのだ。

キリストが結婚していたとか、子どもがいたとかもどうでもいい。イエスは本当は何者なのか、イエスの言う「神」とはどんな存在なのか、それが私の知りたい基本的な謎なのだ。それに答えてくれる解読書が読みたい。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ダ・ヴィンチ・コードの「真実」―本格的解読書決定版』/ダン・バースタイン (編集), Dan Burstein (原著), 沖田 樹梨亜 (翻訳)
単行本: 335 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 竹書房 ; ISBN: 4812419255 ; (2004/12)
出版社 / 著者からの内容紹介
ダ・ヴィンチはなぜ暗号を使ったのか?マグダラのマリアは一体何者なのか?秘密結社は何を行ってきたのか?そして聖杯とは…?謎が謎を呼ぶ『ダ・ヴィンチ・コード』の世界。「真実」か「虚構」か?時代を超えた「最大級のミステリー」に挑む!!


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2006年01月22日(日)
こんな日もある

さてと・・・PCを立ち上げたはいいが、書くことがない。本は何冊か併読中で読了したものはないし、マーケットプレイスにオーダーして、今日あたり届くかと思っていた本もまだ届かない。外にも出ていないし、面白いテレビもない。夕食もありきたりで、お腹がいっぱいだと考えるのも面倒。

こんな日の日記はどうしましょう?

些細な日常のメモはいくらでもあるが、そんなことを書いても仕方がない。天気、○時起床、肩こりから頭痛、メールでブログ更新、図書館に本を予約・・・etc

『ダ・ヴィンチ・コード』の解説本は思ったほど面白くなく、ジョージ・マクドナルドの『北風のうしろの国』もスローペース。『Little Women』に至っては、読んでいることさえ忘れかけている。

BOOK CLUB課題の『スローターハウス5』、『ハワーズ・エンド』、『闇の中に横たわりて』も読まなきゃな・・・と思いつつ、ここでちょっと目覚まし的な意味で、ダイアナ・ガバルドンの『Outlander』を入れてみようと思い立つ。分厚い。

中断していた英語の参考書を取り出してみる。飽きた。買った本のメモを新しいノートに書き写しているのだが(これまでのノートは紙が薄いので、何度も見返しているうちにボロボロになってきた)、洋書分は終わったが、和書のほうに取り掛かる気がしない。何にせよ、気持ちが集中しないのだ。

長い間には、こんな日もある。平凡で、とりたてて何もないのは、それはそれでよろしいのではないかと思う。


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2006年01月21日(土)
98年以来のまとまった雪

都心で積雪9センチ 22日は凍結に注意と、気象庁─asahi.com


新宿一丁目花園小学校にて


<関連記事─asahi.com>
雪の成田空港で数百人が足止め ロビーで仮眠も
雪の首都圏 事故や交通機関の乱れ相次ぐ
雪でけが人相次ぐ 関東で270人以上


今シーズン、初めて東京でも雪が積もった。約10cmほど。豪雪地帯の人からすれば、ちゃんちゃらおかしいだろうが、東京にしては大雪の部類。で、この降りしきる雪の中を、図書館に行った。寒くて嫌だなあ・・・と思いながらしぶしぶでかけたのだが、なんだか別世界に来たみたいで、ちょっと楽しかった。<犬?(^^;

今日借りたのは、予約していたフリッツ・ライバーの本2冊と、たまたま見かけた「ダ・ヴィンチ・コード」解説本。これ、竹書房か、やっぱりね〜という感じ。でも、この手の謎本は大好き。

というか、シオン修道会がユダヤに関係があったかどうか確かめたかったというのが、借りた一番の理由。それに、ダ・ヴィンチの絵も確かめたかったし、テンプル教会やウェストミンスター寺院にも興味津々だったので、写真入はありがたい。

それにしても、「Now Reading」 がモナリザの写真ばっかりになっていて、気持ち悪い。怖い。数日前はもっと並んでいたので、もっと怖かった。早く違う本を読んで、ページを送らないと。(--;

ところで昨日、リチャード・フラナガンの『グールド魚類画帖』について書いたが、ちょっと補足。

この小説は、「章ごとに一匹の魚をあて、その魚が描かれた経緯を語り、絵の本当のモデルを明らかにするという手法で小説を書くというアイデア」であると訳者あとがきに書いてあり、まさにそのとおりなのだが、ここに書かれている史実などはほぼ正確であるということだから、虚実ないまぜの荒唐無稽な小説だ。

グールドは、悲惨な環境下で教育を受けていないにも関わらず、たびたび歴史や哲学に言及し、おや、これは哲学書か?とも思わせるようなところが、なんとも奇妙な感じ。だいたい、おれが魚だったら・・・などというのは、もう哲学の部類だろう。

しかし、読んでいてだいたい理解していると思っていたのだが、最後の最後に書いてあるグールドのプロフィールを読んで、全くわからなくなった。これって、どういうこと?

注)プロフィールを読むことは、ネタバレの可能性があるので、 内容を知りたい方はこちらへ 。知りたくない方は、素通りしてください。

これから読みたいという人がいたら申し訳ないので、詳しくは書かないが、このプロフィールで、全くの理解不能に陥った。もう一度読み直す時間もないし、暗さと湿気と悪臭に満ちた内容を、再度読み直すのはしんどい。

昨日も、これは私の好みではないと書いたように、すごい小説だとは思うものの、また読みたいと思えるほど気持ちのいい小説ではないから。だが昨日は、一応可もなく不可もなくといった感じで書いておこうと思ったのだが、それではやはりこの小説について書いた意味がないような気がしたので、補足した。

ちなみに、作者のリチャード・フラナガンについてだが、カバーに掲載されている写真(絵?)とは全くの別人で、本人は「スキンヘッドに近く、がっしりとした体格で、スーツより作業着、カクテルグラスよりビールのパイントグラスが似合う印象の男」だそうな。サルバトール・ダリみたいな写真(絵?)は誰よ?


〓〓〓 BOOK

◆図書館貸し出し(→2/4)

『ダ・ヴィンチ・コードの「真実」―本格的解読書決定版』/ダン・バースタイン (編集), Dan Burstein (原著), 沖田 樹梨亜 (翻訳)
単行本: 335 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 竹書房 ; ISBN: 4812419255 ; (2004/12)
出版社 / 著者からの内容紹介
ダ・ヴィンチはなぜ暗号を使ったのか?マグダラのマリアは一体何者なのか?秘密結社は何を行ってきたのか?そして聖杯とは…?謎が謎を呼ぶ『ダ・ヴィンチ・コード』の世界。「真実」か「虚構」か?時代を超えた「最大級のミステリー」に挑む!!


『死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2>』/フリッツ・ライバー (著), 浅倉 久志 (翻訳)
文庫: 412 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488625096 ; 定訳版 版 2 巻 (2004/12/18)

※この新装版を予約したつもりだったのだが、ものすごく古い本、しかも板橋区から又借りで来た。表紙の絵が変で、グレイ・マウザーがとんでもなくカッコ悪い。この版のグレイ・マウザーも、特にカッコいいわけではないけど。(^^;


『霧の中の二剣士 創元推理文庫―ファファード&グレイ・マウザーシリーズ (625‐4)』/フリッツ・ライバー (著), 大谷 圭二
文庫: 302 p ; サイズ(cm): 15
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488625045 ; (1982/08)

※これも新装版を頼んだつもりだったのだが、この古い版が来た。昔のSFの表紙(バローズの「火星シリーズ」とか)って、こんな感じだったなあと、一瞬懐かしく思う。翻訳の大谷圭二氏は、浅倉久志氏の旧ペンネーム。


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2006年01月20日(金)
『グールド魚類画帖』

明日返却予定なので、急いで読み終えたが、えーと、これはピカレスク小説なんだろうか?グールドは、一応刑務所に入っている悪漢なわけだし・・・。ともあれ一言で言えば、残念ながら私の好みじゃない。一時、この本を購入しようかとも思ったが、買わなくて良かったというのが正直なところ。値段も高いし。

とはいえ、この本が高いのには理由がある。グールドの魚の絵はカラーだし、その絵が生きるように、紙質も良い。インクの色にも凝っている。しかし、原書の文章部分は6色で刷ってあるらしいが、日本語版はたったの2色だ。

グールドがいろいろな色の文字を書くことにこだわっていたとあるから、できれば再現してほしかったなと思う。たしかフランチェスカ・リア・ブロックの 『「少女神」第9号』 だって何色ものインクが使われていたし、不可能なことではない。

たしかに、リチャード・フラナガンの文章はすごいと思ったのだが、描かれた世界が暗くて、ジメジメしていて、不衛生で・・・(海のそばの刑務所が舞台だから)というのが手に取るようにわかるというのは、描写が素晴らしいということなんだろうが、そういう世界は、あまり好んで浸りたくないなという感じなので、深く入り込めなかった。というか、なるべく関わり合いにはなりたくなく、できれば避けて通りたい感じ。

フラナガンの文章は、「○○は、○○である」あるいは「○○が、○○である」という、「○○である」の部分が予測不能な場合があって、え?と思うことがたびたび。そこが面白いのだが、この人、かなりひねくれているのじゃないかしら?とも思える。

本のカバーに掲載されているフラナガンの写真を見ると、なるほど変な人だと思う。サルバトール・ダリを思わせる、特異な風貌だ。この顔(本物ではないだろう)なら、この文章も納得できる。主人公のグールドの性格も、フラナガンに似たりよったりなんだろうと思う。

グールドは実在の人物だが、両親が出会ったその日に、父親が腹上死し、それで身ごもった母親は、グールドを生んだあと、救貧院にグールドを預けたきり。恐らく間もなく死亡したと思われる。ウィリアム・ビューロウ・グールドも、本人が勝手につけた、でまかせの名前だ。

とにかく、そうした不幸な生い立ちと環境が(誰の愛も知らないといった状況)、彼の人生を悪へと導いていくわけだが、魚の絵に対する彼の目だけは、非常に純粋だ。悪口雑言が並ぶ文章の中で、こと魚のことに関しては、真摯に語るグールド。それがそのまま絵の中に生き生きと現れているのは確かだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『グールド魚類画帖』/リチャード・フラナガン (著), 渡辺 佐智江 (翻訳)
単行本: 414 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 白水社 ; ISBN: 4560027234 ; (2005/06/25)
出版社からのコメント
時代は19世紀、本書の主人公「ウィリアム・ビューロウ・グールド」はイギリスの救貧院で育ち、アメリカに渡って画家オーデュボンから絵を学ぶ。しかし偽造などの罪で、英植民地タスマニアのサラ島に流刑となる。科学者として認められたい島の外科医ランプリエールは、グールドの画才に目をつけ、生物調査として、彼に魚類画を描かせる。ある日、外科医は無惨な死を遂げる。グールドは殺害の罪に問われ、海水が満ちてくる残虐な獄に繋がれる。絞首刑の日を待つグールド……その衝撃的な最期とは?

歴史、伝記、メタフィクション、マジックリアリズム、ポストコロニアルなどの趣向を凝らした、変幻自在の万華鏡。奇怪な夢想と、驚きに満ちた世界が展開される。「大傑作」(『タイムズ』)、「『白鯨』の魚版」(『ニューヨーク・タイムズ』)、と世界で絶賛され、今年度、「最高」の呼び声も高い、タスマニアの気鋭による力作長編。4色魚類画12点収録。


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2006年01月19日(木)
「BOOK CLUB」のお知らせ

◆【BOOK CLUB】課題本

『北風のうしろの国』/ジョージ・マクドナルド (著), 中村 妙子 (翻訳)
文庫: 488 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150203989 ; (2005/09/22)
内容紹介
「北風と一緒なら誰だって寒くなんかないのよ」─美しい女の姿をした北風の精は、ダイアモンド少年を幻想的な世界へと誘った。夜のロンドンの空へ、嵐の海上へ、そして北風のうしろの国へ・・・。その不思議な国から戻った少年は、想像力の翼を広げ、産業革命期の生活に疲れた人々に、優しさを取り戻させてゆく。C.S.ルイスやJ.R.R.トールキンらによって開花した英国ファンタジイの、偉大なる先駆者による古典的名作。

※原書 『At the Back of the North Wind』
※原書でも可。
※以前に読んだという方の感想も歓迎です。お気軽にご参加ください。
※感想はこちら→ http://bany.bz/book/
※【BOOK CLUB】はこちら→ http://www.freepe.com/ii.cgi?bookclub


今日は北風が強く、まるでこの本を読んでくださいと言わんばかりの雰囲気だったので、思わず手に取ったが、そうか!これは古典の名作だなと思い、「BOOK CLUB」に入れることにした。

「BOOK CLUB」も読み終えていない課題がどんどんたまっていくばかりで、ちょっとスピードアップして片付けないといけないなとは思うのだが、なかなか思うようにいかない。とりあえず管理人は全部読まないといけないだろうと思っているので、これは読みたくないと途中で投げ出すわけにもいかないから、結構しんどい。

以前は毎月1冊ペースだったが、それを不定期にして、読了の期限も決めないということにしたのだが、期限が決まっていないと、つい後回しになってしまう。なので、課題本は自分で買わずに、図書館ででも借りて読んだほうが、早目に消化できるようだ。

今回の本も、ちょうど図書館で借りているところなので、たまっている課題本を尻目に、先に読むことになる。というわけだから、もう古典の名作は買わないぞ!(^^;


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2006年01月18日(水)
フリッツ・ライバー

図書館から、フリッツ・ライバーの<ファファード&グレイ・マウザー>の2、3巻が用意できたとの連絡あり。うう、どうしよう・・・1巻目だけで、もう十分て感じになっている。

これは剣と魔法の物語だけれど、こういう話にしてはちょっと詩的すぎて、冗長。展開があまりスピーディーではないし、詩的な表現があまり好きではない私にとっては、これを3冊読むのは苦痛かも?

主人公たちもけしてカッコいいヒーローではないし、二人の関係がちょっと<ドラゴンランス>のキャラモン(剣士)とレイストリン(魔法使い)を思い出させるものの、二人ともいわゆる「善」ではなく、かといって「悪」でもなく、なんだか中途半端で面食らう。

フリッツ・ライバーはすでに故人だし、年代から言っても、この物語はけして新しくはない。そんなわけだから、翻訳がちょっと古めかしい感じがする(嫌いではないが)と前にも書いたが、途中で何を読んでいるのかわからなくなったりする。「これは 『アイヴァンホー』 だったかな? 『三銃士』 だったかな?」などと錯覚してしまうくらいだ。

北国生まれの大男ファファードと、南国生まれの小男グレイ・マウザーが、剣と魔法(ほとんど呪術といってもいいかも)で戦っていく様子を書いた物語ではあるが、聖杯や指輪を探すとか、国を守るとかといった目的がないので、この人たちは一体何を目指しているのだろうか?と疑問。

けして面白くないわけでもないのだが、結局目的がよくわからないままの冒険だから、長編ではなく、中編でいくつものエピソードを綴っていく形になっているのだろう。だから、続巻も読む気になれず、1巻だけでも十分だなと思ってしまう。

シリーズの最初の常で、1巻目は説明的なことが多くて、展開がもどかしいのかもしれない。巻を重ねるにつれて、面白くなるのかもしれない。でも、個人的にこの二人のキャラがあまり好みではないというのが一番のネックだ。私はやっぱり「高潔でカッコいい」ヒーローのほうが好き。

「剣と魔法のファンタジー」と言ってもいろいろあるだろうが、私がイメージしていたものとはずいぶん違った。結局「剣と魔法のファンタジー」と思って読んだのが間違いだった。それこそ『アイヴァンホー』や『三銃士』の類と思って読んでいれば、逆に「ちょっとファンタジーっぽいな」と思うくらいで、特に問題はなかったかも。


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2006年01月17日(火)
イギリス文学

図書館ウェブのシステムが不調で、このところネットで予約ができなかったのだが、四谷、中央の2館から連絡があり、原因は不明だが直ったとのこと。毎回きちんと期日を守って返却しているのに、「この利用者番号は使えません」だなんて、びっくり仰天ものだった。原因不明では腑に落ちないが、とりあえず予約できるようになったので一安心。

そこで、ここ数日予約をしようと奮闘していた本を2冊と、ダン・ブラウンの1作目『天使と悪魔(上・下)』を予約。ダン・ブラウン以外の2冊は、ひさびさの英文学。ウィリアム・サマセット・モームの 『回転木馬』 と、グレアム・グリーンの 『事件の核心』

グリーンの『事件の核心』は1948年に全集で出されたものを知っているが、今回早川のepi文庫に入った。モームの『回転木馬』は原書で持っているのだが、翻訳されたものは初めて。というか、モームほどの文豪であれば、全作品が訳されていて当然だろうと思うので、単に私が知らなかっただけだろう。ただし、あまり話題に上る作品ではないので、書店でも見たことがなかった。今回の本も昨年11月に出版されたものだし。

モームにしてもグリーンにしても、どちらも500ページ前後の大部の書。かなり読み応えがありそう。しかも「文章の職人」と言われたモームのほうは、個人的に純文学では一番好きと言っても過言ではない作家だし、とても楽しみ。

だったら、借りずに自分で買えばいいのに・・・とも思うのだが、この本の表紙の写真が、私が抱いているモームのイメージと合わないので躊躇した。モームの写真は年を取ってからのほうが好き。

それと、翻訳が中野好夫さんではないのも気になるところ。あちこちで新訳が出ている状況を考えれば、モームだっていつまでも中野さんの翻訳というわけにもいかないだろうけど、私の中では「オースター=柴田元幸」と同様、「モーム=中野好夫」というのがすっかり定着してしまっているので、やっぱり気になる。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1>』/フリッツ・ライバー (著), 浅倉 久志 (翻訳)
文庫: 321 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488625088 ; 定訳版 版 1 巻 (2004/10/28)
カバーより
北国生まれの大男ファファードと南国生まれの小男グレイ・マウザー。本巻ではこの二人の英雄が、名高い古の首都ランクマーで運命的に出会い、まんまと<海賊結社>の上前をあねたものの妖術によって互いに愛する者を喪い、復讐に燃えて大殺陣を繰り広げる顛末までが語られている。もっとも優れたヒロイック・ファンタジーの連作にしてヒューゴー・ネビュラ両賞を受賞したシリーズ開幕編!


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2006年01月16日(月)
『ダ・ヴィンチ・コード』読了

ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』、下巻も一気に読めた。全く淀みなく一気に読める本は、エンターテインメントとはいえ、賞賛に値すると思う。久々に気持ち良く一気読みできた本で、そのことでまず、すがすがしい気分になれた。

キリスト教の聖杯をめぐる謎解きの話だが、謎を辿っていくうちに、アーサー王伝説や、ケルト神話のほうまで話が広がるのが面白い。こんなことを言うと怒られるかもしれないが、言ってみれば、私の好きな「トンデモ本」に近いのかもしれない。

キリスト教という世界の三大宗教のひとつをバックに、世界最大のベストセラー「聖書」についての疑惑や、ヴァチカンの陰謀、名画に隠された暗号などなど、謎や秘密好きにはたまらない題材だろう。謎に巻き込まれる主人公のラングドン教授は、ヒーローというわけでもなく、控えめなキャラだが、好感が持てる。

そういえば、マキャモンも聖書についての疑問をあげていた。キリストの生涯が書いてあるはずの聖書に、性に目覚めた頃のキリストのことが全く書かれていないのはなぜか?というものだ。だから、若い聖職者がそのような衝動を感じた時には、一体どうしたらよいのでしょうか、イエスさま!というわけだ。この本は、そんなことにもちょっと関連している。

事の真実はともかく、作者はこのあたりの事情をよく調べてあるし、何度もドンデン返しがあって、ともすれば退屈になりがちな学術的な描写でも、読者の好奇心が勝って、ミステリとして全く飽きさせない作りになっている。

ただひとつ真実を知りたくて先を読み急ぐのだが、その結末は・・・。ううむ、個人的にはちょっと欲求不満。

ちなみに、フリーメイソンはユダヤの秘密結社のように扱われているが、あれは実際、単なるその土地の名士が集まるライオンズクラブとかロータリークラブのようなものだそうで、もちろんユダヤ人の会員もいるが、陰謀などとは全く関係ないということを、「アラブとイスラエル」の授業で聞いた。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ダ・ヴィンチ・コード (下)』/ダン・ブラウン (著), 越前 敏弥 (翻訳)
単行本: 318 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4047914754 ; 下 巻 (2004/05/31)


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2006年01月15日(日)
『ダ・ヴィンチ・コード』

読書中のフリッツ・ライバーの『魔の都の二剣士』を中断して(中編集なので、中断しても差し支えない)、とりあえず急いで読まなくてはならない『ダ・ヴィンチ・コード』を読み始めた。これは評判に違わず面白い。というか、非常にテンポがいいので、淀みなく進む。

テレビでダ・ヴィンチの特集をやっていたりして、すでになんとなく内容が見えているのが残念なのだが、ここに書かれているモチーフは、私には結構馴染みのあることなので、学術的なことや専門的なことが出てきても、特に引っかかるようなこともなく、読み進められる。

人間て、やっぱりこういう謎とか秘密が好きなんだよねと思う。特に史実と組み合わせて書かれていると、「え、ほんと!?」という気になる。ただし、内容を全く知らずに読んだら、例によって「神=宇宙人」という秘密だろうか?などと、違った方向に期待を抱いたかも。(^^;

ここに出てくるシオン修道会は、「アラブとイスラエル」の授業にも出てきた記憶があるのだが(一般にシオンはユダヤを意味する)、近藤先生は、ユダヤに関係があるとおっしゃったか、全く関係がないとおっしゃったか、すっかり忘れてしまっているのだが、ともあれ、ユダヤ人は勤勉で真面目な民族で、世に渦巻いている陰謀説などは、根も葉もない話だということだけは覚えている。

ちなみに、この『ダ・ヴィンチ・コード』に沿った「ダ・ヴィンチ・コード・ツアー」というのが人気だったそうだが、そこまで夢中にはなれないだろうなあ。私にとっては、特に真新しい謎じゃないし。といっても、謎は謎のままで、真実を知っているわけではない。また、この本の結末も知っているわけではないから、どういう結末になるのか、下巻も楽しみではある。

ダン・ブラウンの作品は、これを読む前に、新作『デセプション・ポイント』を読んでいる。こちらもそれなりに面白かったが(シドニー・シェルダンっぽかった)、『ダ・ヴィンチ・コード』ほどではなかった。やはり『ダ・ヴィンチ・コード』の、「謎解き」が人気の秘密かと。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ダ・ヴィンチ・コード (上)』/ダン・ブラウン (著), 越前 敏弥 (翻訳)
単行本: 334 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4047914746 ; 上 巻 (2004/05/31)
Amazon.co.jp
ダン・ブラウンは本書『The Da Vinci Code』で、世界を舞台にした殺人ミステリーの醍醐味と、2000年に及ぶ西洋史から選り抜いた魅惑的な謎の数々とを組み合わせた、知的で明快なスリラーを見事に創造した。

閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。

前作『Angels and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だ。(Jeremy Pugh, Amazon.com)


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2006年01月14日(土)
『北風のうしろの国』

5月に予約した『ダ・ヴィンチ・コード』が、やっと回ってきた。話題になっている時に読まないと、もうどうでもいいかという感じにもなってしまっているのだが、一応アポロ13号も読むと言っているので、さっさと片付けないといけない。まだ予約が詰まっているようなので、延長はできないし。

『ダ・ヴィンチ・コード』よりも、ジョージ・マクドナルドの『北風のうしろの国』のほうが楽しみ。実は、かなり昔に原書で読み始め、あまりにも暗くて、寒くて、冷たくて・・・というイメージが強すぎて、途中でやめてしまっていたのだが、ずっと気にかかっていた本なのだ。

また原書で読み直そうと思っていたところ、先ごろ新訳で復刊になったので、丁度良かった。これはけして楽しいファンタジーではないから、心して読まねばという気持ち。

マクドナルドの本は、他に 『カーディとお姫さまの物語』『お姫さまとゴブリンの物語』 を持っている。それと『リリス』もそうだ。どれも未読。とにかくマクドナルドは、まず『北風のうしろの国』を読んでから、という気持ちが強い。「お姫さま」シリーズは岩波少年文庫だが、改版になって表紙がマンガチックになったため、ちょっと読む気が失せている。どうしてこういう古典の名作に、マンガを使うんだろうなあ・・・。売るためとはいえ、非常に憤りを感じる。『リリス』は大人向けのファンタジーだが、これを読み始めるには、気合を入れないとダメそう。

今回の『北風のうしろの国』の表紙は、子どもっぽくなくていいと思うけれど、私が持っている 『At the Back of the North Wind (Puffin Classics)』 は、凍てつくような景色の表紙で、そのミステリアスな雰囲気に想像力を掻き立てられる。本の表紙は、そうでなくてはいけないと思う。この本が復刊されると知った時、まず最初に、マンガの表紙はやめて!と思った。とりあえず、マンガでなくてほっとした。


〓〓〓 BOOK

◆図書館貸し出し(→1/28)

『北風のうしろの国』/ジョージ・マクドナルド (著), 中村 妙子 (翻訳)
文庫: 488 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150203989 ; (2005/09/22)
内容紹介
少年の眠りを妨げた女は北風と名乗った−−英国ファンタジイの先駆者が描く古典的名作が復刊!


『ダ・ヴィンチ・コード (上)』/ダン・ブラウン (著), 越前 敏弥 (翻訳)
単行本: 334 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4047914746 ; 上 巻 (2004/05/31)
Amazon.co.jp
ダン・ブラウンは本書『The Da Vinci Code』で、世界を舞台にした殺人ミステリーの醍醐味と、2000年に及ぶ西洋史から選り抜いた魅惑的な謎の数々とを組み合わせた、知的で明快なスリラーを見事に創造した。

閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。

前作『Angels and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だ。(Jeremy Pugh, Amazon.com)


『ダ・ヴィンチ・コード (下)』/ダン・ブラウン (著), 越前 敏弥 (翻訳)
単行本: 318 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4047914754 ; 下 巻 (2004/05/31)


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2006年01月13日(金)
今年のクリスマス本?

またクリスマス本が届いた。『Miracle on I-40』。今となっては、まだだいぶ早いけど、今年のクリスマス本としてとっておくしかないか。なんて思って眺めていると、いざクリスマス時期になったら、飽きてしまってるんだろうなあ。べつにクリスマス時期に読まなくてもいいんだけど・・・。

それと、ウェスタンものの『The Strange Adventures Of Rangergirl』。これが届いたので、そうだ!モード・マーチの本があったっけ!と思い出した。読むのを楽しみにしていたのに、図書館本やクリスマス本にまぎれて、すっかり忘れていた。

モード・マーチは児童向けだが、今日届いたの本は、大人向けだと思う。とはいえ、表紙だけで買った口。あ、カウボーイだ!って感じで、内容はどうでもよく、とにかく買わずにいられなかったのだ。

その前に、とにかくモード・マーチを読もう!

このところ、あんまり読書に集中していなくて、現在読書中のフリッツ・ライバー<ファファード&グレイ・マウザー>の1巻目も、なかなか進まない。

というのも、その前に読んだ3冊のファンタジーと比べたら、これは比較のしようがないほど、しっかり書かれているからだ。軽く読み流すというわけにいかない。言葉がちょっと古めかしい感じもするが、別に変ではないし、リズムのある翻訳も好みだ。現代の言葉遣いを読むより、古めかしいくらいの日本語のほうがいい。

ところで今日は、ハリウッドで特殊メイクアップ・アーチストをしていた太郎さんに会い、プレデターやエイリアンの話から、「神=宇宙人」説について話をした。太郎さんも「神=宇宙人」だと思っているそうなので、とても盛り上がった楽しいひと時を過ごした。

「プレデターは河童でしょう?」と言うと、いや、「河童がプレデターなのだ」と。人間が宇宙人(プレデター)を見て、まだ宇宙人の概念などもなかった頃だから、それを河童として表現したのだそうだ。鬼もしかり。こういう話は罪がないし、楽しくていい。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『The Strange Adventures Of Rangergirl (Bantam Spectra Book)』/Tim Pratt (著) ¥1,341
ペーパーバック: 402 p ; 出版社: Spectra ; ISBN: 0553383388 ; (2005/11/29)
From Publishers Weekly
Pratt (Little Gods), praised for his short fiction, stumbles in his first novel. Marzipan "Marzi" McCarty, a 20ish California art school dropout, writes quirky comics. Marzi's also the night manager–barista of Genius Loci, a Santa Cruz coffeehouse decorated by vanished muralist Garamond Ray to hold in elemental Evil. The wild adventures that Marzi concocts for her cowpunk character, Rangergirl, start coming true after her artsy friends become obsessed with freeing weird gods. When the Outlaw, a representative of everyone's worst fears, busts loose from its surreal corral, the Desert Lands, it's up to Marzi, the new artist-guardian, to save the whole shootin' match from disaster. Pratt's simplistic message, glimpsed sporadically behind clouds of neo-hippie jargon, self-consciously naughty language, outdoor sex and nasty violence, is pretentious and even a little naïve—that art can trap our fears and hold them at bay. Like too much marzipan, it all turns cloying mighty fast, pardners. (Dec.)
Copyright © Reed Business Information, a division of Reed Elsevier Inc. All rights reserved.


『Miracle on I-40』/Curtiss Ann Matlock (著) ¥1,578
(Amazonギフト券 -¥250)
ハードカバー: 223 p ; 出版社: Mira Books ; ISBN: 0778322238 ; (2005/10)
Book Description
Lacey Bryant is the ever-hopeful waitress at Gerald's Truckstop restaurant in Albuquerque, New Mexico, a spot that is clear across the country from her home and family in North Carolina. It has been eleven years since Lacey, pregnant and unmarried, ran away from her angry father. Now she wants to go home again. A single mother, struggling to raise her children, she longs for her father's forgiveness, her mother's sweet embrace, and to share with her aging parents the grandchildren they have never seen. Cooper is every inch a Scrooge who wants no part of traveling across the country with two children, but he has promised to help out a friend, so he loads Lacey and her brood into her eighteen-wheeler, and carries them along with him on his trip down Interstate 40. As the miles roll under the big truck's wheels, it turns out to be Lacey and her children who are bringing Cooper along with them, on a journey that takes them home to the heart. In the revised edition of a Curtiss Ann Matlock classic, readers are treated once again to a cast of lovable characters in a magical romance as sweet and tender as a Christmas cookie.


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2006年01月12日(木)
オリヴィア・ジュールズ

『ブリジット・ジョーンズの日記』 が大ヒットしたおかげで「BJ系」の本が星の数ほど出たせいか、本家本元のヘレン・フィールディングの「BJ系」の本は、今や特別でも何でもなくなってしまったようだ。

この本は、全体として言えば「BJ系」の話にサスペンスとコメディをプラスして、有り得ないような設定で無理矢理ドタバタにしているといった感じ。「BJ」の時のような、女性のかわいらしさとか、恋愛の切なさとかといったものは全然ない。

主人公のオリヴィア・ジュールズ(フリーのライター)のたくましすぎる想像力のおかげで、国際的テロ組織に関わり、なんとMI6(007ジェームス・ボンドが所属している組織)のスパイにまでなってしまうという荒唐無稽な話。有り得ない!そんなことがもし本当にあったとしたら、イギリスのMI6とは、とんでもなくヘボなスパイ組織だ。

そういえば・・・と思い出したのが、フィールディングが「BJ」の前に出した処女作 『セレブリティを追っかけろ!』 。これも、あれ?という内容だった。結局「BJ」の成功は、下敷きにした『Pride and Prejudice』が優れていたと言うべきか?

ともあれ、これは気楽に読むエンターテインメント。エンターテインメントに徹してます!といった感じの小説。あまり真剣に考えるような類の本ではない。「BJ」のような小説を期待していたわけではないが、個人的には、この主人公オリヴィア・ジュールズは非常に「BJ」的ではあるけれど、ブリジット・ジョーンズほど魅力的ではなかった。

でも、もうそろそろ「BJ」のイメージから脱皮してもいいんじゃないかとも思う。作家にとっては、とても難しいことかもしれないけれど。「BJ」のような作品を書いて欲しいと言われるのかもしれないし。なんだか、読んでいて気の毒にも思えてしまった。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『オリヴィア・ジュールズ―彼女のたくましすぎる想像力』/ヘレン・フィールディング (著), Helen Fielding (原著), 池田 真紀子 (翻訳)
単行本: 457 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789725243 ; (2005/04)
出版社 / 著者からの内容紹介
『ブリジット・ジョーンズの日記』ヘレン・フィールディング最新作。世界中が待っていた次なる主人公!オリヴィア・ジュールズ─職業、フリーランスの記者、好きなものはプラダとD&Gとティファニー。きれいに整えられたホテルのベッドもハンサムな男性も大好きだが、硬派なジャーナリストを目指している。オリヴィア流<生きるためのルール>その1はパニックに陥らないこと。しかし、たくましすぎる想像力のせいで、つぎからつぎへと事件に巻き込まれ……。マイアミからアラビアの砂漠まで、オリヴィアの暴走はとまらない!


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2006年01月11日(水)
たくましすぎる想像力

ヘレン・フィールディングの 『オリヴィア・ジュールズ─彼女のたくましすぎる想像力』 を読書中。例の、一昔前の歌舞伎町のホステス風の表紙のやつだ。

『ブリジット・ジョーンズの日記』は大好きだったので(ブリジットがとてもかわいいから)、表紙はともかく、今回の作品にも期待していたのだが、どうかな、これ?ほんとに想像力がたくましすぎる・・・というか、有り得ない?

まだ途中なのではっきりとは言えないけれど、ニューヨークの同時多発テロを引き合いに出し、マイアミで出会った気になる男が、ウサマ・ビン・ラディンに似ているなんて設定、ちょっとどうなんでしょう?という感じで、胡散臭く思いながら読んでいる。

ところで、5月頃(だったか?)に図書館に予約した『ダ・ヴィンチ・コード』が、やっと回ってくることになったらしい。でも、お正月に引き続き、今週も図書館が連休続きなので、なかなか取りにいけない。こんなに引き伸ばされると、読む気が失せてしまう。だいたい、忘れていたくらいだし。

じゃ、自分で買え!と言われそうだが、こういう本は絶対に1回しか読まないと思うので、それを単行本で買うなんて・・・てなことを言ってるから本が売れず、ますます高くなっていくばかりなのだ。でも、この本は欲しくないよ。モナリザが嫌い(というか、怖い!)なんだもの。自分で持っていたくない。読む時も、何かカバーをしないと読めないだろう。

そういえば、単行本のカバーって持ってないな。文庫本のカバーは、「ハリポタ」のものとか、「指輪物語」のものとかがある。それにAmazonのもあるし。大きいサイズ(「ハリポタ」サイズというべきか?)のも持っているが、いわゆる日本の単行本のサイズのものは持っていない。

話ついでに、ネットでダウンロードできるブックカバーを紹介しているサイトを書いておこう。お好みでどうぞ!

ダウンロードできる書皮(ブックカバー)


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2006年01月10日(火)
「青の聖騎士伝説」と「ベアトリス・ベイリー」

ラグビーうんぬんの間に、日本人の書いた剣と魔法のファンタジー<青の聖騎士伝説>シリーズを2冊と、<ベアトリス・ベイリー>シリーズを1冊読んだ。

<青騎士>のほうは、特に子供向けではないはずだが、読んでみると内容はエミリー・ロッダの<ローワン>シリーズ程度のもの。幼い。挿絵もマンガだし、重みがない。作者が日本人だからというより、「これはゲームか!」という感じで、本という感じがしなかった。

クレイ・ジュダというヒーローが、シドという伝説の剣を探しに行くのだが、それがあまりにもあっけなく手に入ってしまうのにがっかり。結局それを持って、モンスターを倒していくという話で、それがゲームのステージ1、ステージ2みたいな感じ。「ファイターレベル16」なんていう記述も、ゲームならではの感じがして、どうもね。あんまり中身がない話だった。

それと、問題なのがやはり日本語。「っ!」「ったく!ぁにやってんだよ!」なんてのは、話し言葉として「あり」なんだろうが、文字として読むのは辛いし、そこですっかり嫌になってしまう。それにしても、2冊もよく読んだものだと我ながら感心してしまう。

<ベアトリス>のほうは、たぶん原書はとても楽しいのではないかと思えるが、やはり日本語が幼い。幼いというのは、訳が間違っているとかいうことではなく、表現が幼いというべきか?

もともと魔法使いである女の子の冒険ものだが、刃傷沙汰があるわけでもなく、あくまでも魔法で解決するところが、他の剣と魔法ものとはちょっと違うところで、だからこそ小さな子にも読めるように、表現を幼くしたのだろうと思うのだが、逆にそこが残念なところ。だから、原書で読んだほうが、自分なりの言葉で入ってくるのでは?と思う。

「ハリー・ポッター」には内容的には全然似ていないが、全体としてかなり意識しているのではないかと思える。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ベアトリス・ベイリーの冒険 ドラゴンと冬の森 ベアトリスシリーズ』/サンドラ・フォレスター (著), 篠原 レイコ (翻訳)
単行本: 256 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: ソフトバンククリエイティブ ; ISBN: 4797331534 ; 1 巻 (2005/09/29)
出版社からのコメント
人間界に住むやせっぽちで赤毛の女の子、ベアトリス・ベイリー。ちょっとした天気をあやつる魔法しか使えない未熟な魔法使いだけど、おとうさんやおかあさん、それに猫のトンガラシと楽しく暮らしている。そんなベアトリスも今日で12歳。仲のいい友達や家族と一緒に誕生日を祝っていたところ、とつぜんやってきた魔法使い審議会の理事長から、とんでもない試練を言い渡されてしまった。

かつて魔法界で繁栄していたベイリウィック王国を邪悪な魔法で封じ込めたダリー・ランプの魔法を打ち消し、とらわれている善き魔術師ブロムウイッチと4人の姫を解放しろというのだ。ブロムウィッチはベアトリスの祖先で、ベイリー家に伝わる魔法の歴史書によれば、彼らを助けることができるのはベアトリスただ一人。そしてベアトリスと仲間3人+1匹の冒険が始まった!


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2006年01月09日(月)
勝利の余韻

勝利の余韻なんて華々しいものはなく、単なる二日酔い。(^^;

そもそも大学選手権決勝のあとは、アポロ13号は家でビデオを観たがり、私は毎回一人で、寂しく祝杯を挙げているのだ。優勝だよ、優勝!大学日本一だよ!・・・嬉しくないのかなぁ?

去年は、初めて大隈講堂まで祝勝会を見に行った。嬉しかった。今年は足の具合も良くないので、それはさすがに行こうとは言えなかったのだが、もっと気分的に盛り上がっても良さそうなものだ。今年は、チケットを買ってラグビー場まで連れて行くのも、結構大変だったんだから。

サッカーみたいに、一般的に知られているわけでもないから、「五郎丸が・・・」なんて言っても、ほとんどの人は、何?って感じだし、どうもこの時期は、胸の中は燃え上がっているのに、消化不良な思いで欲求不満になる。ラグビー部は、あれだけがんばっているのに、勝った!以上、終わり。ってのは、なんとも歯がゆい。

試合で荒ぶったあと、全然盛り上がらずに終わるなんて、あまりにも残酷。一人で飲んでいても、べつに普通にいつもと変わらずで、高ぶる気持ちを消化できなかったため、悪酔い。

●佐々木組「荒ぶる」Tシャツ ¥4000


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『青の聖騎士伝説〈2〉LAMENTATION OF THE EVIL SORCERER』/深沢 美潮 (著)
単行本: 252 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: メディアワークス ; ISBN: 4840231982 ; 2 巻 (2005/09)
出版社より
深沢美潮が描く、伝説の「青の聖騎士」クレイ・ジュダ・アンダーソンの冒険譚、第二弾。伝説の名剣シド──そのシドの剣が鍛えられた背景には、魔法戦士シド・ダージェンと魔道士グラシェラの物語があった。すべての歯車が今、シドの剣とグラシェラ、そしてクレイ・ジュダを結びつけようと動き出す──。魔法使いサヴァランの若き日を描く、書きおろし作品<サヴァランの章>も収録。『新フォーチュン・クエスト』『デュアン・サーク』シリーズともリンクする、深沢美潮のハイファンタジー・ワールド!


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2006年01月08日(日)
ラグビー大学選手権決勝




早稲田優勝!


「荒ぶる」
荒ぶる吹雪の逆巻くなかに
球蹴る我等は銀塊くだく
早稲田のラグビーは斯界になびき
いざゆけ我等がラグビーワセダ
ラ ラ ワセダ
ラ ラ ワセダ
ラ ラ ラ ラ ワセダ


「荒ぶる」とは
第2部歌として作られたが歌われる機会がなかったこの曲を、1950年度主将の松分光朗氏が優勝したときに歌おうと考案。同年の早明戦に勝って全勝優勝を決めたときに初めて部員により歌われ、その後、日本一になったときにしか歌われない部歌として定着した。


◆関連記事─sanspo.com

【1/9】史上最強!早大、31年ぶり4度目連覇!宿敵を完全粉砕

ラグビー大学選手権・決勝(8日、国立)最強ワセダの雄叫びだ! 早大が5季連続の関東学院大との決勝戦を41−5で制して、2大会連続13度目の優勝を果たした。NO・8佐々木隆道主将(4年、啓光学園)を中心に決勝戦史上最多の36点差で宿敵を完全粉砕し、史上最強を証明した。5年の任期を終えて今季限りで勇退する清宮克幸監督(38)と最強の遺伝子を植え付けられた『佐々木組』の戦士たちは、2月4日開幕の日本選手権で社会人トップリーグ打倒をめざす。

【1/9】「佐々木との出会い」が全ての始まり…「感無量」清宮監督手記
【1/9】曽我部だ首藤だ五郎丸だ!2、3年生「決勝」舞台に大活躍
【1/9】早大後任監督に中竹氏“ポスト清宮”は32歳…96年度主将
【1/8】「やりきりました」と佐々木主将、早大連覇へ死角なし!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『青の聖騎士伝説―LEGEND OF THE BLUE PALADIN』/深沢 美潮 (著)
単行本: 193 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: メディアワークス ; ISBN: 4840220433 ; (2002/02)
内容(「MARC」データベースより)
月光を照り返す、冷たい光。見たこともない文様が刻みこまれた柄。もしや、これが…シドの剣なのか? 「フォーチュン・クエスト」「デュアン・サーク」に続く、もうひとつの冒険譚。


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2006年01月07日(土)
『城塞(ザ・キープ)』読了

今日もまた、図書館に予約の本を取りに行ってきた。リチャード・フラナガンの『グールド魚類画帖』がやっと来たのだ。「『白鯨』の魚版」と言われても、『白鯨』を読んでいないので(映画は観たが)、よくわからないのだが、「奇怪な夢想と、驚きに満ちた世界」というのに惹かれた。

それと、ヘレン・フィールディングの『オリヴィア・ジュールズ―彼女のたくましすぎる想像力』は、この表紙なに?という感じ。『ブリジット・ジョーンズの日記』 を書いたフィールディングの作品でなければ、絶対に手に取らないだろうなと。

これの原書の 『Olivia Joules Overactive Imagination』 の表紙は結構良かったのに、日本語版になると、なんでこうなるかな?

紀伊国屋のバーゲンにハードカバーが出ていた時に、PBになるまで待とうと思って我慢したのだが、気が付いたら翻訳が出ていたので借りてしまったけれど、この表紙では、全然違うイメージに惑わされそうでとても嫌。このスタイル、どう見ても一昔前の歌舞伎町のホステスにしか見えない。

さて、F.P.ウィルスンの『城塞』を読み終えた。だいたい下巻は一気にいくのだが、これもその例に漏れず。内容はホラーのはずなんだけど、だんだん「剣と魔法のファンタジー」みたいになってきて、最後は結局ロマンス?え?という感じだった。それはそれで、それなりに面白かったけど。(^^;

で、問題の吸血鬼だが、ブラド・ツェペシュのお友だちではなく、今の人類以前の古の時代から生きている悪(混沌)の存在で、ブラドをたぶらかして、串刺しの刑とかをやらせていたという話。なーんだ!

ここに出てくる吸血鬼というのは、もちろん人間の血も吸うのだが、それよりも、人間の悪の心や精神、恐怖や憎悪などを主として栄養分としているらしい。そういったものは実体として見えないので、昔の人たちは、血を吸われるということのみを伝説として残してきたというわけだ。

ちなみに、ブラドのお父さんがブラド・ドラキュル(竜王)と呼ばれ、その息子のブラドが、ブラド・ドラキュラ(竜の息子)と呼ばれた。その彼が「串刺しの刑」を好んで使ったので、「ドラキュラ=吸血鬼」となったらしい。ツェペシュ(テペシ)は、「串刺し」という意味のあだ名。

これをやっつけるのが、その吸血鬼と同じ時代から何千年も宿敵としていき続けてきたグレーケンという善の存在。当の吸血鬼を倒せるのは、グレーケンよりもはるか昔に作られた、ルーン文字の剣のみ。グレーケンはその使い手として、何千年の時を生きてきたのだ。いわば、時代を超えたヴァン・ヘルシングといったところか?

というわけで、このあたりから、にわかにファンタジーめいてくる。善と悪、魔法の剣、人類よりも昔に栄えた別の古代文明・・・。個人的には全然嫌いじゃないし、ナチス相手の人道無比な話より、こっちのほうがいいと思うくらい。逆に言えば、こういう展開で良かったとさえ思う。

最後には、吸血鬼と一騎打ちをして勝ったグレーケンと、ユダヤ人の娘の恋愛が実るところで終わるのだが、いろいろ疑問は残るものの、まあ良かったんじゃないかと。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『城塞(ザ・キープ) (下)』/F・ポール・ウィルソン (著), 広瀬 順弘
文庫: 310 p ; サイズ(cm): 15
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042592023 ; 下 巻 (1984/07)
カバーより
最初の兵士の死から一週間あまり。ナチスが拉致したユダヤ人学者クーザとその娘、マグダの力によって、城塞の謎は徐々に解明されつつあった。二人は一夜、不思議なものを見たのだ。それこそまさしく、この城塞の主にちがいなかった。だがその姿はあまりにおぞましかった・・・。そして今、グレンと名乗る、正体不明の男が現れた。城塞について詳細な知識を持つこの男は何者なのか?男に次第に惹かれはじめたマグダは、ある日、男の部屋で不思議な物を見た。だがそれが、城塞の秘密を解く重要な鍵であることは知る由もなかった・・・。吸血鬼伝説が息づくルーマニアの古城を舞台に、斬新な手法で描く恐怖小説の傑作。

※画像は原書 『The Keep』


◆図書館貸し出し(→1/21)

『グールド魚類画帖』/リチャード・フラナガン (著), 渡辺 佐智江 (翻訳)
単行本: 414 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 白水社 ; ISBN: 4560027234 ; (2005/06/25)
出版社からのコメント
時代は19世紀、本書の主人公「ウィリアム・ビューロウ・グールド」はイギリスの救貧院で育ち、アメリカに渡って画家オーデュボンから絵を学ぶ。しかし偽造などの罪で、英植民地タスマニアのサラ島に流刑となる。

科学者として認められたい島の外科医ランプリエールは、グールドの画才に目をつけ、生物調査として、彼に魚類画を描かせる。ある日、外科医は無惨な死を遂げる。

グールドは殺害の罪に問われ、海水が満ちてくる残虐な獄に繋がれる。絞首刑の日を待つグールド……その衝撃的な最期とは?

歴史、伝記、メタフィクション、マジックリアリズム、ポストコロニアルなどの趣向を凝らした、変幻自在の万華鏡。奇怪な夢想と、驚きに満ちた世界が展開される。

「大傑作」(『タイムズ』)、「『白鯨』の魚版」(『ニューヨーク・タイムズ』)、と世界で絶賛され、今年度、「最高」の呼び声も高い、タスマニアの気鋭による力作長編。4色魚類画12点収録。


『オリヴィア・ジュールズ―彼女のたくましすぎる想像力』/ヘレン・フィールディング (著), Helen Fielding (原著), 池田 真紀子 (翻訳)
単行本: 457 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789725243 ; (2005/04)
出版社 / 著者からの内容紹介
『ブリジット・ジョーンズの日記』ヘレン・フィールディング最新作。世界中が待っていた次なる主人公!オリヴィア・ジュールズ─職業、フリーランスの記者、好きなものはプラダとD&Gとティファニー。きれいに整えられたホテルのベッドもハンサムな男性も大好きだが、硬派なジャーナリストを目指している。オリヴィア流<生きるためのルール>その1はパニックに陥らないこと。しかし、たくましすぎる想像力のせいで、つぎからつぎへと事件に巻き込まれ……。マイアミからアラビアの砂漠まで、オリヴィアの暴走はとまらない!


『魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1>』/フリッツ・ライバー (著), 浅倉 久志 (翻訳)
文庫: 321 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488625088 ; 定訳版 版 1 巻 (2004/10/28)
カバーより
北国生まれの大男ファファードと南国生まれの小男グレイ・マウザー。本巻ではこの二人の英雄が、名高い古の首都ランクマーで運命的に出会い、まんまと<海賊結社>の上前をあねたものの妖術によって互いに愛する者を喪い、復讐に燃えて大殺陣を繰り広げる顛末までが語られている。もっとも優れたヒロイック・ファンタジーの連作にしてヒューゴー・ネビュラ両賞を受賞したシリーズ開幕編!


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2006年01月06日(金)
F.P.ウィルソンの<ナイトワールド>

昨年末から楽しみにしていた、F.P.ウィルソンの<ナイトワールド>シリーズ1作目、『城塞(ザ・キープ)』を読み始め、スローペースだが、とりあえず上巻を読み終えた。これは、私の大好きな(?)吸血鬼もの。

予定では、今頃ステファニー・メイヤーの『トワイライト』(これも吸血鬼)を読んでいるはずなのだが、11月に図書館に予約した時、4番目ですと言われたのに、今もって、まだ4番目のままらしい。なぜ?

たまたまコンピュータ操作が下手なおじさんだったため、それ以上聞くのは無理だったのだが、そろそろ2ヶ月になるというのに、なぜずっと4番目のままなのか、依然として不明。

というわけで、ウィルソンのほうを読んでいるわけだが、<始末屋ジャック>のシリーズもそうだったが、ウィルソンはシリーズの出だしがあまり上手くない。シリーズ全体はそこそこ面白いのだが、どのシリーズも1作目は説明が多くて、うんざりな部分がある。

この作品でも、あらすじも何も知らなければいいのだろうが、吸血鬼ものであるということを知っているだけに、上巻の終わりごろになって、やっと吸血鬼らしきものが出てきたので、待ちきれなくて息切れしそうだ。

だいたい、重要人物のドイツ軍の大尉が、絵を描くのが趣味で・・・なんて、なんか意味があるわけ?と思う。「この景色は水彩ではなく油絵だ」とか、どうでもいいや、そんなこと!早く吸血鬼を出せ!という感じ。

で、やっと出てきた吸血鬼らしきもの(まだ吸血鬼と断言されていない)は、あの吸血鬼の祖ブラド・ツェペシュ(串刺し)候のお友だちらしい。これが出てくるまで、まさかこれも<始末屋ジャック>に出てきた化け物「ラコシ」じゃないだろうな・・・と嫌な予感がしていたのだが、どうやら「ラコシ」ではないみたいなので、とりあえずほっとした。

でも何となく、ただの吸血鬼ものではないという感じもしている。ということは、のちにこのシリーズにもジャックが出てくるところから考えても、何か「異界」に繋がりがあって、やっぱり「ラコシ」が出てくるんじゃないか?と。。。

しつこい化け物は、物によっては嫌いではない(「エイリアン」とか)のだが、ラコシには魅力を感じていないので、またラコシが出てきたら嫌だ。うんざりだなあ。知能もあまり高くないみたいだし、ジャックひとりにやられてしまう程度の化け物だし。

でも、私はなんで吸血鬼が好きになったのかな?「吸血鬼」が好きなわけじゃなくて、「吸血鬼もの」が好きなのだが。ブラム・ストーカーの 『吸血鬼ドラキュラ』 と、マキャモンの 『奴らは渇いている』 のおかげかな?それと、キム・ニューマンの「ドラキュラ」の続編(『ドラキュラ紀元』『ドラキュラ戦記』『ドラキュラ崩御』・・・どれも絶版だなんて、絶句!)も忘れてはいけないだろう。

人間て、根本的に怖いものが好きらしい。怖いものは苦手という人も、実は自分で気が付かずにいるだけで、本当は好きかも。でも「ドラキュラ」などは、まず身近にいないという前提があるから、わくわくして読めるのだが、稲川淳二の怪談なんかは、自分の経験範囲内でリアルに想像できてしまうので、より怖い。というか、全然聞けない。聞いたらもう、トイレに行けなくなる。<意気地なし。。。(--;

ともあれ、ウィルソンの1作目は吸血鬼ものということなのだが、そのあとの<ナイトワールド>シリーズは、どんな化け物が出てくるのやら?とりあえず楽しみではある。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『城塞(ザ・キープ) (上) 』/F・ポール・ウィルソン (著), 広瀬 順弘
文庫: 290 p ; サイズ(cm): 15
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042592015 ; 上 巻 (1984/07)
カバーより
1941年、ドイツ軍の一部隊が、トランシルヴァニア山脈を縫う山道脇の、小さな城塞に駐屯した。前方は峡谷、広報は弾劾の天然の要害だった。変わっているのは、城塞の所有者は不明ながら、毎年維持費がスイスの銀行から送られてきていることと、城内至る所に、奇妙な形の十字架があることだった。異変は駐屯2日目に起きた。壁石を動かした兵士が、首を引きちぎられた死体となって発見されたのだ。そして、完全な密室の中で、もう一人の兵士が喉を引き裂かれて死んでいた。パルチザンの仕業か、それともこの城には何者かが棲みついているのか?やがて創造を絶するかたちで、第三の殺人が発生した・・・。

※画像は原書 『The Keep』


Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ベージュ) ¥273
(Amazonギフト券 −¥273)
ISBN: B0009WHOM6 ; (2005/07/11)
素材:ポリエステルキャンバス
仕様:しおりつき
サイズ:縦 約16cm x 横 約30cm(文庫版サイズ)


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2006年01月05日(木)
初図書館

今年初の図書館貸し出し。というか、昨年末「予約の本が準備できました」と連絡が入ったはいいが、当の図書館がその翌日から昨日まで閉館。つまり冬休み。ぢ、ぢゃあ、借りに行けないじゃないの・・・というわけで、今日まで待っていた。

今回、初めて日本人の書いた、剣と魔法のファンタジーを借りてみたのだが、挿絵なんかも例のあごのとがったマンガだし、激しく失望(もともとあまり期待はしていないが)。中身はどんな感じなのかわからないけれど、パラパラめくった感じでは、文章もあんまり上手くなさそうだ。一文が短すぎて、スムーズに読めない。

それでも内容が面白ければいいが、<ドラゴンランス>みたいな面白さは、期待するだけ無駄という感じ。これって、日本人だからということではなく、作家個人の問題だろうけど、まだ中身を読んでいないのだから、今から文句を言っても仕方がない。期待せずに読めば、案外面白いかも。

一緒に借りてきた<ベアトリス・シリーズ>は、すでに4作目まで出ているファンタジーのシリーズ第1作目。上のファンタジーよりも対象年齢が低そうだが、主人公ベアトリスは12歳という設定。それにしては、訳が幼すぎるのでは?とも思う。小学校6年生くらいでしょう?もっと大人っぽい訳でもよさそうだけど、こんなもんなのかなあ?

というわけで、今年の初図書館は、ちょっと期待はずれ。結果、面白ければ、文句はないけど。。。


〓〓〓 BOOK

◆図書館(→1/19)

『青の聖騎士伝説―LEGEND OF THE BLUE PALADIN』/深沢 美潮 (著)
単行本: 193 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: メディアワークス ; ISBN: 4840220433 ; (2002/02)
内容(「MARC」データベースより)
月光を照り返す、冷たい光。見たこともない文様が刻みこまれた柄。もしや、これが…シドの剣なのか? 「フォーチュン・クエスト」「デュアン・サーク」に続く、もうひとつの冒険譚。


『青の聖騎士伝説〈2〉LAMENTATION OF THE EVIL SORCERER』/深沢 美潮 (著)
単行本: 252 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: メディアワークス ; ISBN: 4840231982 ; 2 巻 (2005/09)
出版社より
深沢美潮が描く、伝説の「青の聖騎士」クレイ・ジュダ・アンダーソンの冒険譚、第二弾。伝説の名剣シド──そのシドの剣が鍛えられた背景には、魔法戦士シド・ダージェンと魔道士グラシェラの物語があった。すべての歯車が今、シドの剣とグラシェラ、そしてクレイ・ジュダを結びつけようと動き出す──。魔法使いサヴァランの若き日を描く、書きおろし作品<サヴァランの章>も収録。『新フォーチュン・クエスト』『デュアン・サーク』シリーズともリンクする、深沢美潮のハイファンタジー・ワールド!


『ベアトリス・ベイリーの冒険 ドラゴンと冬の森 ベアトリスシリーズ』/サンドラ・フォレスター (著), 篠原 レイコ (翻訳)
単行本: 256 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: ソフトバンククリエイティブ ; ISBN: 4797331534 ; 1 巻 (2005/09/29)
出版社からのコメント
人間界に住むやせっぽちで赤毛の女の子、ベアトリス・ベイリー。ちょっとした天気をあやつる魔法しか使えない未熟な魔法使いだけど、おとうさんやおかあさん、それに猫のトンガラシと楽しく暮らしている。そんなベアトリスも今日で12歳。仲のいい友達や家族と一緒に誕生日を祝っていたところ、とつぜんやってきた魔法使い審議会の理事長から、とんでもない試練を言い渡されてしまった。

かつて魔法界で繁栄していたベイリウィック王国を邪悪な魔法で封じ込めたダリー・ランプの魔法を打ち消し、とらわれている善き魔術師ブロムウイッチと4人の姫を解放しろというのだ。ブロムウィッチはベアトリスの祖先で、ベイリー家に伝わる魔法の歴史書によれば、彼らを助けることができるのはベアトリスただ一人。そしてベアトリスと仲間3人+1匹の冒険が始まった!


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2006年01月04日(水)
いよいよPCがダメかも

PCを立ち上げるたびに、イライラしている。電源を入れた時点で、いきなりフリーズするからだ。今日も3回続けてバッテリーを引き抜いて、強制的に終了→立ち上げ。

これはNECのバグのせいだとわかっているのだが、解決法がわからないし、今まで何とか使えてきたのだからと、騙し騙し使ってきた。もう年数も経っているし、そろそろ寿命なのかなとも思うけど。新年早々、嫌〜な話。

メールも繁々とチェックできないし、いつダウンするかわからないから、親しい人たちには「急ぎの場合は携帯にメールして」とか、「掲示板(携帯でチェックできるから)に書いておいて」と言っているのだけど、やはり携帯では長文は無理なので、なかなか使われないし、掲示板は使い慣れていない人には不向きのようだ。

でも、新PC購入用にキープしていたお金の3分の1近くは、ニューオーリンズの寄付金に使ってしまったし、ここで新しいのを買うのはちょっと辛い。

さらに、昨年このお金でロンドンに行こうということになっていたのだが、こうなると、いよいよもってロンドンに行くのは難しくなる。

有難いことに、携帯電話の機能がずいぶん発達したので、今やミニPCと言えるほどに、携帯でいろいろなことができるようになった。でも、多少のことは携帯でも対応できるが、あれやこれやの毎日の更新は、それだけで済む話じゃない。

いよいよオシャカになった場合は、飢えを覚悟で新しいPCを買わなくてはならないかも・・・。ま、ダイエットにはちょうどいいか。

ひとつだけ確かなのは、二度とNECは買わないぞ!ということ。

それとこの時期、お正月遊んで来た人たちが、ブログや日記を更新しているんだと思うけど、あっちこっち重たくて、エラーばかり出て、とても嫌。この状態、しばらく続くんだろうな。ぶぶぶ!

そうそう!携帯ハリポタサイトからの「ふくろう便」、やっぱりスパムと思って見なかった人とか、届いていないという人が多くて、追跡調査をした結果、いまだに「送信中」だったりした。これじゃ返事が来ないわけだ。

というわけで、いまだ送信中の人たちには、再度送信。にしても、役に立たないなあ・・・。でも、次は大丈夫かも。スパムに関しては。届かなかったのは、ほとんどがDocomoの人なので、「ふくろう便」が悪いわけじゃないのかもしれないけど。


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2006年01月03日(火)
New Year's Resolution

ニューオーリンズのまゆみさんから、「New Year's Resolutionはなんですか?」と聞かれた。まゆみさんにはまた別の答えをしたが、ここでの「New Year's Resolution」は、

他人に期待しないこと

毎年、自分で自分に言い聞かせていることなのだが、これについてはあまり進歩しているとも思えないので、また今年も書いておく。

失望したくなければ、他人に期待して何かをすることはやめよう!

何かをするなら、あくまでも自分の意志だけでするべきだ。そうすれば、失望してがっかりすることもないのだから。

でも・・・元旦に、携帯のハリポタサイトの「ふくろう便」を15人に送ったのだが、返事は3人しかなかった。それも「ハリポタのメールをありがとう!」と書いてきたのは、たったの1人だけだったので、あとの2人は、それを見たかどうか定かでない。

期待してはいけないとはいえ、もしかしてスパムメールと思って開かずに捨てられてしまったかも・・・と心配。ひとりひとりに、一生懸命打ったのになあ〜。返事はなくてもいいから、「ふくろう便見たよ!」と送って欲しい。あ、それが返事か。

最近、弟がメールのレスを寄こさないので、むかついている・・・って、ほら、もう人に期待している。ていうか、弟は他人じゃないからいいか。(^^;

そういえば、先日テレビで「ブリジット・ジョーンズの日記」を観たのだが(公開時に劇場で観ているが)、BJの親友の1人って、ハリポタのあの“嘆きのマートル”だったんだ!と気づいた。

劇場でBJを観たときには、まだマートルをやっていなかったと思うけど、まんま“マートル”なのね、あの女優さん。マートルって、ラドクリフ君たちと同じくらいの年齢かと思っていたら、全然大人だったんだ。

ところで、携帯で「ふくろう便」を送るには、ハリポタサイトに登録をしなくてはならない。月額いくらかを払うということなのだが、スパムと間違われるような「ふくろう便」では、お金を払った意味がない。「ふくろう便」だとわかっていれば、とっても楽しいんだけど・・・。もっとも、ハリポタを知らなければ意味がないが。

でも、着メロは他の一般の着メロサイトのほうが全然いいし、ダンブルドアの画像は、リチャード・ハリスのダンブルドアじゃないし・・・って、サイトが悪いわけじゃないけど、がっかりだ。登録解除しようかなぁ。


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2006年01月02日(月)
お正月はラグビーで決まり

早大と関東学院大で決勝−全国大学ラグビー選手権

ラグビーの全国大学選手権第3日は2日、東京・国立競技場で準決勝を行い、2連覇を目指す早大と前回準優勝の関東学院大がそれぞれ勝ち、8日の決勝(同競技場)は5大会連続で同じ顔合わせとなった。

決勝進出は早大が5大会連続で関東学院大が9大会連続。両校は2月4日に開幕する日本選手権の出場権を獲得した。

早大は攻守で法大を圧倒し、9トライの猛攻で61−5と大勝した。関東学院大はFW戦で優位に立ち、同大を31−15で下した。─sanspo.com

全国大学選手権日程へ


お正月は、やっぱりラグビーだよね!というわけで、楽しみにしていたラグビー観戦だったのだが、あいにくの本降りの冷たい雨。しかも第一試合が始まる頃から、第二試合の後半20分くらいまで、まるでラグビーの試合を狙って降ったような雨だった。

でも、前売り券も買ってあることだし、なんたって退屈なお正月だから、雨だろうが雪だろうが(雪のほうがまだいいけど)、行くと言ったら行く。

野球・ラグビー兼用のビニール合羽を着込み(ベイスターズ優勝の年に、横浜スタジアムで買った年代物だ)、それですっぽり覆われてはいるものの、やっぱり雨はきつい。試合をしている選手たちのほうがもっときついだろうが、観ているほうも相当辛い。でも、皆そんなことはものともせず、ラグビーではそれが当たり前のような感じで観ている。

国立競技場は、あまり近くで選手の表情などは見えないのだが、双眼鏡で観ていたら、スクラムから湯気が立っているのが見えた。すごい迫力だなぁ!と感心。熱い!

でも、プロップ(1番と3番)の子ってかわいいいなあ〜。デブ・・・もとい!一番体重のある強い選手がなるポジションなのだが、がっしりしているというより、丸々としている選手が多い。デブのコーチとか監督を見ると、この人はプロップだったんだなとわかってしまうくらい特徴がある。そんな丸々した大きな体の選手が必死に走っている姿って、何ともけなげでかわいい。

私も男だったら絶対にラグビーをやりたいと思っていたのだが、今のポジションは絶対フルバックって感じじゃないよねえ。やっぱプロップかなあ・・・?なんか、妙に親近感を覚えるし、プロップのポジション獲得のために、日夜脂肪を蓄積してるって感じだし。うげげ!(^^;

というわけで、雨ニモマケズ、早稲田が61点取って圧勝したし、五郎丸くんのセクシーな太腿も見れたしで、大満足。とはいえ、8日には関東学院との決勝がある。最後まで気合を入れて、荒ぶる!


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2006年01月01日(日)
頌春





本年もよろしくお願いいたします。
2006年元旦

schazzie


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