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2005年12月31日(土)
激動の2005年

「激動の2005年」なんてタイトルをつけてしまったけど、大晦日の主婦は、これからのお正月地獄に向けて忙しいので、とても書いている暇がない。何が激動なのか?と思われる方は、今年の日記を参照してください。(^^;

しかしこの忙しい年末に、「BOOK CLUB」のお知らせまでしている。課題の『若草物語』は、クリスマスから始まって、ニューイヤーの風景に続いていく、この時期にちょうどマッチする話。洋書を読むクラブではないので、とりあえず翻訳本の一例を載せたが、私は今回は原書の 『Little Women』 を読む予定。

でも、正直な話、年明けはF・ポール・ウィルスンのホラーを読むのを楽しみにしていたので、『若草物語』にちょうどいいこの時期には、きっと読んでいないと思う。でも、これってたぶんこの時期にしか出せない課題だと思うので、無理して出してしまった。というわけで、読みましょう!なんとかして。

ところで、やっと読み終えた『驚異の百科事典男』。青山先生もお薦めというこの本は、夏ごろから読んでいて、何度も中断し、ようやく、やっとのことで読み終えた。黒原さんの翻訳もとてもいいし、内容も面白かったのだけど、前にも書いたような理由で、ごくごく短い短編集のように、どこででも中断できてしまうのが、なかなか読了できなかった原因。

本当は★5個つけてもいいくらい面白いのだが、百科事典の内容に関係のない、子作りの話がちょっとしつこくて、★1個マイナスって感じ。それが気にならなければ、満点でもいいんだけれど。。。


ああ〜、まだ年賀状作ってない!☆ ̄(lll>。☆lll)

年賀状って、絶対に郵便局の陰謀だよ。メールなら無料で挨拶できるのに。普段からメール使ってる人は、もうメールでいいでしょうに、なんでお正月だけはがきを出したがる?携帯のメールなら、「ふくろう便」だって送れるのに・・・(有料だが)。

でも、年賀状用にキティちゃんの切手を大量に購入してしまった。戌年なのに、なぜキティちゃん?て感じだけど、シールになっているので、貼るのに手間が省けるという理由。

ともあれ、

皆様、今年もいろいろお世話になりました。特に今年は、たくさんの善意のご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

schazzie



【BOOK CLUB】 課題本のお知らせ

『若草物語』/L.M. オールコット (著), Louisa M. Alcott (原著), Tasha Tudor (原著), 矢川 澄子 (翻訳), T. チューダー
単行本: 472 p ; サイズ(cm): 17
出版社: 福音館書店 ; ISBN: 4834019888 ; (2004/06)

内容(「MARC」データベースより)
南北戦争時代のアメリカ合衆国。従軍牧師として戦地にある父親不在の家庭を、メグ、ジョー、ベス、エイミーの4姉妹は賢い母親と隣人の善意に助けられながら、失敗をのりこえ、支えていく。米国家庭小説の金字塔。再刊。

※クリスマス〜ニューイヤーの風景から始まる物語。
※上の本は一例です。原書でも可。
※以前に読んだという方の感想も歓迎です。お気軽にご参加ください。
※感想はこちら→ http://bany.bz/book/
※【BOOK CLUB】はこちら→ http://www.freepe.com/ii.cgi?bookclub


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』/A・J・ジェイコブズ (著), 黒原 敏行 (翻訳)
文庫: 701 p ; サイズ(cm): 16
出版社: 文藝春秋 ; ISBN: 4167651521 ; (2005/08/03)
内容紹介
日々脳細胞が溶解していく恐怖にうちかつため、百科事典全巻3万3000ページの読破に挑戦した知識おたくの記録。トリビア情報満載。子供の頃は世界一頭がいいと思っていたが、35歳のいま知的レベルは下がる一方。そこで『ブリタニカ百科事典』全巻読破に挑戦。一年かけて3万3000ページを読破しながら、高IQ集団の会員と物知りバトルをし、『ブリタニカ』編集部を訪ね、要らぬ薀蓄を傾けて妻や友人に辟易され、「クイズ・ミリオネア」に挑戦し……。かつて神童だったすべての人に『エスクァイア』編集者の著者が捧げる、トリビア情報満載の抱腹絶倒の読書日記。(HK)


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2005年12月30日(金)
『A Redbird Christmas』

昨日やっと読み終えた、ファニー・フラッグの 『A Redbird Christmas』 。200ページほどの本だが、本筋の話が展開しはじめるのが、150ページあたりからという、ちょっと忍耐を要求される本。

『フライド・グリーン・トマト』 (翻訳は絶版!)同様、いかにも南部っぽい描写が楽しめるし、ファニー・フラッグの本には悪人は出てこないから、なんとなく安心した感じで読める。

でも、冴えない中年男(エルフに似ているなどと言われるが、けして「指輪」に出てくるようなエルフではない)の話かと思えば、骨がおかしくなっている女の子の話?でもなく、最後はそれらが全部ひっくるめられてはいるが、結局は鳥の話というわけで、推測がことごとくひっくり返される。

たかが鳥一羽でこんなに大騒ぎして・・・なーんて言ってはいけないんだ。これは「ちょっといい話」なんだから。みんないい人ばかりだし、この人が犯人?などと疑うのもダメ。そんなことで疑ったりしたら、あとで「私はなんて悪人なんだろう」と後悔する。あくまでも性善説でなければならない。

途中に、川向こうに住むクレオールの家族との確執が出てくるが、最後にはそれも丸く収まる。クレオールが出てくるところに南部らしさを感じるが、べつに相手はインディアンでも何でもいい話だ。

骨に障害がある女の子の手術をめぐって、町中が一丸となって大騒ぎになるのだが、そんなところは、バーバラ・デリンスキーの 『Three Wishes』 に似ている。スモール・タウンは、どこでも皆そんな感じなのだろうか。それとも、これこそサザン・ホスピタリティなんだろうか。

そういった精神は、本の冒頭から感じられる。シカゴに住んでいる冴えない中年男が、「ここにいたら今度のクリスマスまでには死にますよ」と言われ、アラバマに引っ越すわけだが、見ず知らずの男にも、住民たちは非常に親切に世話を焼いてくれる。でも、そういうのがうっとうしい人には、南部は向かないのかもねと思う。

『フライド・グリーン・トマト』もそうだったが、この本にも南部料理のレシピがたくさん出てくる。それもストーリーのうちだ。とても気になる「Polka Dot's Secret-Weapon Tomato Aspic」と「Happy New Year Black-eyed Peas」。


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2005年12月29日(木)
ニューオーリンズに寄付金届く!

ニューオーリンズから、寄付金が無事に口座に入っていたと連絡があった。調べてみたら、すでに11月下旬には入っていたそうで、何はともあれ、皆さんのご厚意を無事に届けることができ、一安心。

にしても、みずほ銀行の行員が「文書でお知らせが行きますので、それが確認されてから入金されます」と大嘘を言わなければ、とっくの昔に済んでいた話だ。

この寄付金を入れるために作った口座だから、そう頻繁に確認しないだろうし、知らせが来ると言われれば、ずっとそれを待つしかないわけで、全くみずほ銀行もいい加減なことを言ってくれたものだと、憤りを感じる。

でもとにかく無事に届いたので、私としては、やっと肩の荷が下りたという感じだ。これで全てが終わったわけではないけれど、心配の種がひとつ減ったのは事実。

以下は、まゆみさんからのメール。

今日、口座をインターネットで調べたら、どうやら11月の終わりぐらいに入金されていたようです。本当にどうもありがとうございました。よく考えて、New Orleans の為に役に立つように使わせていただきたいと思います。

街の復興は一部順調で、他はまだまだだと思います。あまり変わっていない地域も沢山ありますし、色々な問題がつぎつぎに出てきます。ちゃんとした復興までに10年はかかるだろうと皆は思っていますし、全く元通りにはならないでしょう。でも、私の個人的意見としてはネーゲン(注:ニューオーリンズのネーギン市長)は良くやっていると思います。


ハリケーン被災者の人たちにとって、新しい年が良い年となりますよう、心からお祈りいたします。また、寄付をしてくださった方々にとっても、良い年になりますように。全ての善意の方々に、幸福が訪れますように。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『A Redbird Christmas』/Fannie Flagg (著)
マスマーケット: 193 p ; 出版社: Fawcett Books ; ISBN: 0345480260 ; (2005/10/25)
From Publishers Weekly
Lured by a brochure his doctor gives him after informing him that his emphysema has left him with scarcely a year to live, 52-year-old Oswald T. Campbell abandons wintry Chicago for Lost River, Ala., where he believes he'll be spending his last Christmas. Bestselling author Flagg (Fried Green Tomatoes; Standing in the Rainbow) makes this down-home story about good neighbors and the power of love sparkle with wit and humor, as she tells of Oswald's new life in a town with one grocery store and a resident cardinal (or redbird, as the natives call it). Frances Cleverdon, one of four widows and three single women in town, hopes to fix him up with her sister, Mildred—if only Mildred wouldn't keep dying her hair outrageous colors every few days. The quirky story takes a heartwarming turn when Frances and Oswald become involved in the life of Patsy Casey, an abandoned young girl with a crippled leg. As Christmas approaches, the townspeople and neighboring communities—even the Creoles, whose long-standing feud with everybody else keeps them on the other side of the river—rally round shy, sweet Patsy. Flagg is a gifted storyteller who knows how to tug at readers' heartstrings, winding up her satisfying holiday tale with the requisite Christmas miracle.
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2005年12月28日(水)
今頃?のクリスマス本

Amazonから何か届いたと思ったら、自分でもすっかり忘れていたクリスマス本だった。そもそも12月に出版なのに、発送予定が2月になっていて、なんじゃこりゃ?という感じ。当てにならないから、あとでキャンセルするかなと思っていた本。やっぱり12月発売だったんじゃないか!全く、いつもながらいい加減なAmazon。

クリスマス本は、今だに読み終わらない本を除き、すでにしまってしまったし、今頃届いてもなあ・・・という感じだが、この本は、特にクリスマスと限定しなくてもいいみたいな雰囲気。

だいたいクリスマス本とはいえ、話の時期がたまたまクリスマスだったとか、別にクリスマスに設定しなくてもいいんじゃないかという話も多いから、どうでもいいと言えば、どうでもいい。読みたいときに読めばいい。今日届いた本は、装丁が冬っぽいから、なんとなく冬の間に読まなきゃという気分ではあるけれど。

それと、ずぅーっと前に頼んである本で、まだ届いていないものもあるんだっけ。遅れます、遅れます、で一体何ヶ月になるのやら?

文句の絶えないAmazonだけど、本屋に行くのも億劫な今日この頃なので、やはりネットで買うのがメインになってしまう。というわけで、来年の初荷でも物色するかな。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『Bravo Unwrapped』/Christine Rimmer (著) ¥743
マスマーケット: 293 p ; 出版社: Silhouette ; ISBN: 0373285345 ; (2005/12)


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2005年12月27日(火)
クリント・イーストウッド 「アウトロー」

マーケットプレイスで、クリント・イーストウッドのDVD「アウトロー」を購入。これが何の連絡もないし、なかなか届かないしで、イライラさせられた。

この映画は、最近新宿三丁目のHAVANAでよくかかっていて、カッコイイなあと思いながら観ていたもの。飲みながら観ていると、全部きちんと観ることができないので、業を煮やして自分で購入したわけだが、「ローハイド」以来、イーストウッドが好きになったかもねと思う。

このイーストウッド演じるジョージー・ウェールズ役は、ヴィゴ・モーテンセンでもいけるんじゃないかと思ったりして。つまり、「孤高のカウボーイ」といった風情で、ちょっとコーマック・マッカーシーの世界にも通じる雰囲気があるのでは?と思う。

カウボーイと書いたが、実はジョージー・ウェールズはガンマンだ。カウボーイとガンマンは違うから、カウボーイと書くのは間違いだが、私の好みとしては、「孤高のガンマン」より「孤高のカウボーイ」のほうが好きなので、イメージとしてはそっちだなと。

そうそう、昨日は 「NORADのサンタ追跡プログラム」 を見て楽しんだ。毎回、よく作るよねと感心する。日本の場面は、いつも富士山のところなのだが、今回は新幹線と一緒にサンタのそりが走っている。アメリカには、大真面目にこういうことをするユーモアがあるのがいい。日本の政府機関では、絶対にやらないだろう。


◆マーケットプレイス(DVD)

『アウトロー』
価格: ¥2,100 (税込)
ユーズド価格:¥920+送料¥340=¥1,260
(佐世保市・ちゅーりっぷ書房)
出演: クリント・イーストウッド, その他
監督: クリント・イーストウッド
DVD (2000/08/25)
ワーナー・ホーム・ビデオ - ASIN: B00005HKWV
Amazon.co.jp
ご存じクリント・イーストウッドが主演と監督を手がける意欲作。そして彼のパートナーでもあったソンドラ・ロックを脇に、孤独なヒーローを演じた異色の西部劇である。舞台は南北戦争も終わろうとするアメリカ西部、喧騒から逃避し静かな生活を求めたジョージー・ウェールズ。だが、彼もその戦争の現実から逃れられない運命にあった。

激しい復讐心を秘めた腕利きのガンマンという得意のキャラクターを演じるイーストウッド。全身から発散させるニヒリズムはいつもながら強烈だ。彼の一貫した演技スタイルは、マカロニウェスタンでつかんだ感触を、同じ時代に演じた刑事役で確信に変え、ついに自作のこの作品で確立したと言えるだろう。(星乃つづり)


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2005年12月26日(月)
長引くクリスマス本

クリスマスやら何やら・・・って、特に何をしているわけでもないのだが、毎日外出が続くと、本が全然読めない。おかげで、昨日には読み終える予定だった、ファニー・フラッグの 『The Redbird Christmas』 が、全然進んでいない。

『The Redbird Christmas』 は、今年のクリスマス本の目玉で、ちょうどクリスマスに読み終わるように計画していたのに、その計画が全然狂ってしまった。目玉というだけあって、他のロマンス本と違い、内容のしっかりした面白い本なのだが、やはり生活がバタバタしていると、なかなか集中できない。

ニューオーリンズからも、口座確認の連絡が来ないため、それも非常に気がかりで、本を読んでいても上の空だ。クリスマスまでに確認したかったが、これでは今年中の確認も難しいかも。すでに口座に入金されているに違いないという確信はあるのだが、実際に確認されない以上、この心配はなくならない。それでも、年越しはしたくないなあ・・・。

ところで、日本のテレビ番組にまゆみさんとジャミール・シャリフが出るらしいのだが(それぞれ別の番組)、日程などは未定。元気な姿が見れるのを楽しみにしているんだけど。


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2005年12月25日(日)
全国大学ラグビー選手権2回戦 「早×慶」

早大、同大など4強−全国大学ラグビー選手権

さらに強くなるチャンス

早大に笑顔はなかった。11月の関東対抗戦で54−0と圧勝した慶大相手に「前回以上の点差をつけて勝て」と清宮監督が送り出した試合で26−8。FW戦で圧倒しながら再三のミスや反則でリズムに乗れなかった。

佐々木主将は「内部の問題。1人1人が欲を出して勝手なプレーをしている」と仏頂面。清宮監督は「足りないところがあるから、こういう試合になる。さらに強いチームになれるチャンスが与えられた」と前向きにとらえた。(共同)─sanaspo.com


今日の早稲田は良くなかった。だから、応援のほうも熱が入らなかった。勝手なプレーをしているバラバラ感が、観ている方にも伝わったのかも。

結局、1月8日の決勝には行くつもりで、すでに前売り券を買ってあったのだが、やはりお正月もラグビーでしょうという感じで、帰りに2日の準決勝のチケットを購入。

お正月にはどこにも出かけないし、何の予定もないので、ずぅーっと家にいると、欲求不満でイライラしそう。お雑煮、テレビ、お雑煮、テレビ、お雑煮・・・の毎日なんて、やなこった!ラグビーでも観に行って荒ぶってこないと!

お正月は、国立競技場に、早稲田のフルバック五郎丸のセクシーな太ももを観に行くぞ!にしても、五郎丸の太ももはすごい。私なんか全然負けてるなあ。もっとも、向こうのは筋肉、私のは脂肪だけど。(^^;


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2005年12月24日(土)
クリスマスイヴ






サンタクロース追跡プログラム⇒ NORAD TRACKS SANTA 2005

楽しいクリスマスを!





「BOOK CLUB」からのお知らせ

『スローターハウス5』/カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 伊藤 典夫 (翻訳)
文庫: 267 p ; 出版社: 早川書房 ; ISBN: 415010302X ; (1978/12)
カバーより
時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・ピルグリムは、自己の生涯を過去から未来へと往来する奇妙な時間旅行者となっていた。大富豪の娘との幸福な結婚生活を送るビリー・・・UFOに誘拐され、さる肉体派女優とトラルファマドール星の動物園に入れられるビリー・・・そして、第二次世界大戦に従軍した彼はドイツ軍の捕虜となり、連合軍によるドレスデン無差別爆撃を受ける。そして、人生のすべてを一望のもとに眺めるビリーは、その徹底的な無意味さを知り尽くすのだった。現代アメリカ文学において、もっともユニークな活躍をつづける作家による不条理な世界の鳥瞰図!

※画像は原書 『Slaughterhouse-Five or the Children's Crusade: A Duty Dance With Death』
※原書でも可。
※以前に読んだという方の感想も歓迎です。お気軽にご参加ください。
※感想はこちらまで→ http://bany.bz/book/
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2005年12月23日(金)
「ねじの回転」

昨日、ヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」を読み終えた。クリスマスものと思っていたのだが、実際はクリスマス・イヴに語られた話というだけで、中身は全然クリスマスには関係なかった。

有名な幽霊話と聞いていたが、訳者あとがきを読むと、本当に幽霊が出たのだと解釈する人と、あれは語り手の女教師の妄想だとする人がいるらしい。たしかに、あの女教師はちょっとヒステリックだなと思う。

でも、私は普段からホラーやゴシック小説を読んでいるので、幽霊の話が荒唐無稽だとも思わないし、見える人には見えるのよねと思うから、実際に出たのだろうと思って読んでいた。

ただその幽霊2体が、なぜ出てくるのか、それがちょっとよくわからない。女教師が教えている子どもたちのところに出てくるわけだが、だからといって、アン・ライスの幽霊のように、何か実際に影響があるのか?というと、そういうわけでもなく、ただ女教師が幽霊を邪悪であるとするばかりなのだ。

女教師は、子どもを邪悪に寄せ付けないために、幽霊を撃退しようとしたのだろうか?子どもはけして純真無垢なものではなく、大人よりも残酷な邪悪さを持っていると思っているので、その幽霊のために、学校を退学させられるほどの「悪い子」になったとは思えない。

あまり強調されてはいないが、身寄りのない子どもたちを引き取っている伯父さんの不在が、子どもたちに寂しさを感じさせ、自分たちを気にかけてくれる人間(のちに幽霊になる)に、親しみを感じていたのだろうと思う。つまり、愛情に飢えた子どもたちの精神状態なども描かれていたのだろうと考える。

印象としては、先にあげたアン・ライスや、『嵐が丘』などのゴシック小説のような感じを受け、たぶんこの時代の幽霊話とは、だいたいこんな感じなのだろうなと思ったが、この小説では幽霊たちは何の悪さもしていないのだから、はなから邪悪な存在と決め付けるのはどうなんだろう?と思う。

しかし、そんなふうな決め付けをしてしまった女教師の、雇い主に対する恋心というものまで解釈されている。批評家たちというのは、考えなくてもいいことまで考えるらしい。確かに、お金持ちでハンサムな雇い主ならば、恋心も抱いたかもしれない。しかし、素直に、単なる幽霊話と受け取ってはいけないのか?いわゆるホラー小説として読んではダメなんだろうか?と思った。

実際に幽霊が出たにしても、あるいは女教師の妄想にすぎなかったとしても、サイコものとして、十分ホラー小説ではないか。「ヘンリー・ジェイムズの曖昧性」とか何とか説明がされているが、何か大きな意味があるのだろうか?と勘ぐるから曖昧なのだ。ホラー小説だとして読めば、こういうものだと収まるだろう。

幽霊話で、きっちり理屈で説明がつくようなものには、いまだにお目にかかったことがないし、これは幽霊話だと最初に言っているのだから、そう思って読めばいいんじゃないかなと思う。

これはものすごく怖い話だと聞いていたが、私にとって怖かったのは、幽霊ではなくヒステリックな女教師のほうだったとも言える。


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2005年12月22日(木)
携帯電話TU-KA→auに

これまでずっと、私の携帯電話はTU-KAだったので(知り合いにぜひ入ってくれと頼まれたため)、繋がらない場所が多くて辟易していたのだが、今年、KDDIに買収されたため、電話番号が変わらずに、auに変更できることになり、やっと変えられた。

しばらくの間は変更したい人で混み合っていて、一時受付していない時もあったようだが、私の場合母親のものと2台分なので、面倒くさくて、なかなか変更しに行く気になれなかった。でも年末の忙しさついでにやってしまおうという魂胆で、やっと重い腰を上げた次第。

変更してからまだ電話がかかってこないし、繋がらない場所にも行っていないので、変えて良かったのか悪かったのか、全然わからない。ただし、パケ代が繋ぎ放題になったのは嬉しい。カメラの画素も4倍近く上がったし、動画も見れる。待ちうけもフラッシュだ。<今では当たり前か。

そんなわけで、新潟の友人にも暢気にメルアド変更のお知らせをしたところ、なんと新潟では大停電の真っ最中だった。( ̄□ ̄;

それにしても、新潟には始終お見舞いのメールを入れているような気がする。地震とか停電とか。私の友人は、新潟での大地震を2回も経験しているのだから、運が悪い人なんだなと思う。もっとも、今は世界中で自然災害が多発しているから、新潟だけではない。単に新潟に住んでいる彼女の運が悪いだけとは言えないような気もする。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ねじの回転 デイジー・ミラー』/ヘンリー・ジェイムズ (著), 行方 昭夫 (翻訳)
文庫: 366 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4003231392 ; (2003/06/14)
出版社/著者からの内容紹介
〈アメリカ的なもの〉と〈ヨーロッパ的なもの〉の対立を扱い、一躍ヘンリー・ジェイムズ(1843−1916)の文名を高からしめた〈国際状況もの〉の代表作「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐってまさに議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。ジェイムズの最もポピュラーな中篇2篇を収録。新訳。


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2005年12月21日(水)
Donna Vanliere

先日、Donna Vanliere の 『The Christmas Shoes』 を読んだところだが、実は買ったときから何度もトライしては投げ出していた本で、そこを我慢して、今年はようやく読み終えたという状況だったのだ。

しかし、翌年出版された 『The Christmas Blessing』 も買ってあるし、今年もまた 『The Christmas Hope』 を買ってしまった。1作目は面白くないかもしれないけど、次は面白いかも?などと思って・・・。べつに続き物というわけでもないのだから、律儀に毎年買わなくてもいいとは思うんだけど。(^^;

例によって「ちょっといい話」的な本なのだが、「ちょっといい話」を書こうという意気込みだけが見えて、話そのものに盛り上がりもないし、退屈なのだ。不治の病にかかった母親が死んでしまうというのも、なんだか「泣いてください!」と強制されているようで嫌だし。

取り扱っている素材はいいのに、テンポが良くないのか、展開にメリハリがないのか、集中できずに退屈してしまうのがもったいない。そもそも「ちょっといい話」というのは、だいたい「そんなに面白くはない話」なんだなと思う。

当然のことながら、「すごくいい話」のほうが面白いに違いないし、逆に「すごく悲惨な話」のような「人の不幸は蜜の味」的な話のほうが、人間は面白いと思うだからだ。「ちょっといい」くらいの話では、そう簡単に感動はできないだろう。それ相応に年も重ねているから、「もっといい話」もたくさん知っているわけだし。

だったら買わなきゃいいのにと思うのだが、表紙がほら、三角屋根の家があって、雪景色で、キラキラしてて・・・という抵抗できない物体なものだから、中身はともかく、つい手が出てしまうのだ。本当に毎年懲りない。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『The Christmas Hope』/Donna Vanliere (著) ¥1,578
ハードカバー: 213 p ; 出版社: St Martins Pr ; ISBN: 0312334508 ; (2005/10/13)
From Publishers Weekly
Nathan Andrews, who at eight bought shoes for his dying mother (The Christmas Shoes) and as a medical student fell in love with a young heart patient (The Christmas Blessing), takes a backseat in Van Liere's latest Christmas confection. The focus this time is on Patti and Mark Addison. Patti is a devoted social worker, but she can't seem to feel anything for her handsome pilot husband (they sleep in separate bedrooms), and she can't understand why anyone could feel happy during the holidays. Leave it to a child to teach Patti the meaning of Christmas. Emily—who believes in angels and is possibly the gentlest, sweetest child to ever cavort across a novel's pages since Little Nell—quickly insinuates herself into the Addison hearts. Another child's illness introduces the Addison gang to Nathan, now a doctor expecting his own first child. Too much coincidence binds their stories together, but Van Liere serves up another heart-tugging holiday tale. (Oct.)
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2005年12月20日(火)
「デイジー・ミラー」

今日読み終えたクリスマス本は、ふうん・・・という感じで、特に書くべき感想もない。これはひどい!とか面白くない!と言えるほうが、まだましかな?と。でもあえて言えば、2作目の「The Christmas Miracle」のほうが、いくらかましだろう。

というわけで、周囲の何人かには、わけのわからない小説と言われているヘンリー・ジェイムズの小説のほうにとりかかっているのだけれど、「ねじの回転」の前に「デイジー・ミラー」を読んだのだが、なんとなく、このデイジーという女性が、自分のことのように思えた。

というのも、1800年代の封建的なヨーロッパの上流社会において、アメリカの富豪の娘であるデイジーは、あまりにも奔放すぎるアウトローなのだ。「上流社会の娘が、あんなことをして!」と、周囲の紳士、淑女たちから非難ごうごうの娘なのだ。かといって、実際にふしだらであったりするわけではなく、本人はいたって天真爛漫でしかないのだと思うのだけれど。

で、私は上流でもないし、富豪でもないが、周囲から見れば、おそらくアウトローに見えるのだろうと思う。「まあ!主婦がお酒を飲みに行ったりして・・・」とか、「ご主人以外に男友達がいるなんて・・・」と思われているに違いない。

しかしデイジーと一緒で、やりたいことをやっているにすぎない。主婦がお酒を飲んではいけないとは思っていないし、たまたま友だちの性別が男だったりするだけで、それ以上の意味もないし、自分の人生を楽しく生きて何が悪い?とも思う。デイジー同様、世間の目など、あまり気にしていないから。

というわけで、この「デイジー・ミラー」は、当時としてはかなり奔放な女性についての描写であっただろうから、非常に話題にもなったのだろうが、いつの時代にも、こんなことはよくあることと思える。こんな風に自分の意志で自由に生きる女性には共感を覚える。

ただデイジーが、あまりにあっけなく死んだのと、その死についての言及があまりにそっけないのとに唖然とした。この小説の主人公の男は、デイジーのことが好きだったのに、世間の目や厳格な伯母の目を気にして、なにやかやといいわけしながら(例えば「デイジーは下品な娘なのだ」とか)、デイジーの死に、自分は何の関係もありませんよ的なそっけない態度を取るのがいやらしい。ほぼ毎日のように、デイジーのいるホテルに通い詰めていたというのに。

この主人公に比べれば、デイジーと付き合っていたイタリア男のほうが、ずっと正直で好感が持てる。自分はデイジーとは身分が違うけれど、デイジーが望むことは何でもしてあげたい、一緒にいれるだけで幸せなのだと言える、この男のほうが、体裁ばかり気にしている主人公よりも数倍いい。

この時代、女性は何かというと気を失って、すぐに気付け薬の瓶を嗅ぐというようなことをしていたわけだから、デイジーが主人公の男を好きだったとすれば、男に拒絶されたショックで死んだとしても不思議はない。自由奔放な娘でも、心は非常に傷つきやすかったとは言えないだろうか?

ヘンリー・ジェイムズは、デイジーという女性を描いたつもりだったのだろうが、私は体裁と世間体を気にする優柔不断男の典型を見せられているような気がした。時代背景を考慮しても、こんな男は嫌だ。だいたい、いい年をした大人の男が、伯母様のお供をして旅行をしているなんて、気持ちが悪い。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『A Prairie Christmas: A Pair of Novellas Celebrating the Age-Old Season of Love』/Pamela Griffin (著), Maryn Langer (著)
ペーパーバック: 220 p ; 出版社: Barbour Pub Inc ; ISBN: 1593102569 ; (2004/09)

・One Wintry Night/Pamela M. Griffin
・The Christmas Miracle/Maryn Langer


◆Amazon

『A Season of the Heart: Rocky Mountain Christmas / The Christmas Gifts / The Christmas Charm』/Jillian Hart (著), Kate Bridges (著), Mary Burton (著) ¥683
マスマーケット: 299 p ; 出版社: Harlequin Books (Mm) ; ISBN: 0373293712 ; 3 Bks in 1 版 (2005/10)

・Rocky Mountain Christmas/Jillian Hart
・The Christmas Gifts/Kate Bridges
・The Christmas Charm/Mary Burton


『A Time for Angels (Christmas 2-In-1 Fiction)』/Sandra Petit (著), Gail Sattler (著) ¥617
ペーパーバック: 216 p ; 出版社: Barbour Pub Inc ; ISBN: 1593107927 ; (2005/09)

・Angel on the Doorstep/Sandra Petit
・An Angel for Everyone/Gail Sattler


『In the Spirit Of...Christmas』/Linda Goodnight (著) ¥620
マスマーケット: 250 p ; 出版社: Steeple Hill ; ISBN: 0373873360 ; (2005/11)
From Publisher
Since leaving her troubled past behind, Lindsey Mitchell relished living in the small Christian community of Winding Stair, Oklahoma. But as December approached, she knew she'd need help to run her tree farm. So she hired new arrival Jesse Slater. The widower and his little girl fit right in...except when it came to celebrating the spirit of the season. As the town banded together and introduced the newcomers to the local festivities, Lindsey sensed there were deeply rooted reasons for Jesse's lack of faith. Could she help him find his way back home and teach him his adorable daughter the true meaning of Christmas?


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2005年12月19日(月)
『ねじの回転』

ちょっと前に「BOOK CLUB」の課題にもした、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』。課題にしたにも関わらず、いまだに読んでいないので非常に気になっていたのだが、いい加減、読まなくちゃ・・・と思って開いてみたところ、なんとクリスマスの話ではないか!

私が持っている本では、先に『デイジー・ミラー』が入っているので、そちらばかり見ていて、『ねじの回転』がクリスマスものとは、今の今まで気が付かなかったのだ。(^^;

この話は、「暖炉を囲み、一同固唾を呑んでその話に耳を傾けていた。由緒ある館のクリスマス・イヴの席での幽霊話であったから、不気味に感じるのは当然であった」という始まりからしても、幽霊話であるというのは明白だが、なるほど、前にも書いた「クリスマス本=幽霊話」というのは、これなんかがそうなのか。

それでも、ディケンズの『クリスマス・カロル』と合わせて2つだ。そのほかに、クリスマスの幽霊話って、どんなものがあるのだろう?

ともあれ、クリスマスのロマンスものにもちょっと飽きているところなので、このへんで幽霊話を入れてもいいかと。このあとに読む本は、たいした内容でなくても、温かく感動的な話に思えるかも・・・。

『ねじの回転 デイジー・ミラー』/ヘンリー・ジェイムズ (著), 行方 昭夫 (翻訳)
文庫: 366 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4003231392 ; (2003/06/14)
出版社/著者からの内容紹介
〈アメリカ的なもの〉と〈ヨーロッパ的なもの〉の対立を扱い、一躍ヘンリー・ジェイムズ(1843−1916)の文名を高からしめた〈国際状況もの〉の代表作「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐってまさに議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。ジェイムズの最もポピュラーな中篇2篇を収録。新訳。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『Christmas in the Air: Snowbound Holiday/A Season of Hope』/Irene Brand (著), Dana Corbit (著) ¥620
マスマーケット: 250 p ; 出版社: Steeple Hill ; ISBN: 0373873328 ; (2005/10)

・Snowbound Holiday/Irene Brand
・A Season of Hope/Dana Corbit


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2005年12月18日(日)
全国大学ラグビー開幕

早大が最多タイの126点

ラグビーの第42回全国大学選手権は18日、東京・秩父宮ラグビー場などで開幕。1回戦8試合を行い、2連覇を目指す早大は立命大に 126−0 で大勝し、準々決勝に進出した。126得点は第40回大会に法大が1回戦の福岡工大戦でマークしたのと並ぶ歴代最多タイ記録。─sanspo.com

第42回(2005年度)全国大学選手権試合日程


今日から、ラグビーの対抗戦グループとリーグ戦グループが戦う「全国大学選手権」が始まったが、アポロ13号の骨折の治り具合が予定通りではなく、残念ながら観に行けない状態。

それにしても、早稲田はすごい!3桁で完封勝ち。相手が東大とか、そのレベルのチームならともかく、大学選手権はそれぞれのリーグのベスト4が出ているんだから、この結果は驚くべきものだ。ああ、観に行きたかったなあ・・・。

アポロ13号自身は、「何が何でも1月8日の決勝戦だけは観に行く!」と断言しているのだが、そういうことなら、狭苦しい国立競技場の座席でも、なるべく座りやすいところをと思い、先日前売り券を購入するとき、通路側の一番端を選んでおいた。

これってもちろん、早稲田が決勝に進出しなければ意味がないんだけど、今年もまず間違いなく決勝まで行くだろうし、決勝でも勝つだろうと確信している。

しかし、明大ラグビー部の衰退ぶりは、何とも悲しい。強い明治がいてこそ、大学ラグビーは面白いのに。

今日は、先日Amazonへの文句を書いたせいかどうかわからないが、早速クリスマス本が2冊届いた。今更遅すぎるくらいだけど、ともあれ少しほっとした。というか、今年購入のクリスマス本は、来年のための準備という見方もある。そう思えば、腹立ちもまぎれる。

ところで、明日にでも銀行に出向かなくてはならない。アメリカに送金した寄付金が、まだ届かないようなのだ。送金してから、すでに約1ヶ月。日本の銀行が送金を怠ったというようなことは有り得ないとは思うが、先方の宛先が不明なら戻ってくるはずだし、どうなっているのやら?

責任は果たしたとほっとしたのも束の間。まだ心痛は尽きない。せめてクリスマスまでには届いて欲しいと思っているのだが、もう1週間もないし。だったら、何とか年越しだけはしないようにと願うばかりだ。こういうことは、何をするにしても、早ければ早いほどいいのだから。

あ、そうだ! 「サンタにお願い掲示板」 に、お願いしておこうっと!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『The Christmas Shoes』/Donna Vanliere (著)
ハードカバー: 144 p ; 出版社: Integrity Pub ; ISBN: 1591450586 ; (2002/10)
内容(「MARC」データベースより)
あの頃は、神さまが誰かの人生を変えるために一足の靴を使うなんて、信じられるわけがなかった…。15年前の雪の日、喜びを失った弁護士が出会った人生でいちばん大切なもの。


◆Amazon

『Holly』/Jude Deveraux (著) ¥893
マスマーケット: 308 p ; 出版社: Pocket Star ; ISBN: 0743479009 ; (2005/10/25)


『The Best Christmas Ever』/Stella Bagwell (著) ¥620
マスマーケット: 216 p ; 出版社: Silhouette ; ISBN: 0373811284 ; (2005/11)


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2005年12月17日(土)
『Three Wishes』

バーバラ・デリンスキーの『Three Wishes』を読み終えた。これもクリスマス本のひとつで、どうせ・・・と全く期待していなかったのだが、予想に反して、とても面白かった。

内容は、「交通事故により重傷を負ったウエイトレスのブリーは、光り輝く存在から三つの願い事を授けられて現世に戻るという臨死体験をする。彼女を車ではねたのは、弁護士にして有名作家という素姓を隠して最近町に引っ越してきたトム・ゲイツだった」という設定で、もちろんこの二人が恋に落ちて結婚にまで至るのだが、問題は、与えられた「三つの願い」だ。

この「三つの願い」は、本当に叶えられるのか?はたまた、願いが三つ叶えられたあとはどうなるのか?というのが、最後まで読者を引っ張っていく鍵で、それが、ロマンスにちょっとしたミステリを加味し、退屈させない展開となっている。

事故により、子どもができなくなってしまったブリーだが(99,5%くらい不可能と言われる)、愛する夫トムのため、「子どもを授けてください」と願いをかけるわけだが、その願いは、与えられた三つのうちの最後のもの。これが叶ったら・・・。

さて、このひとつの願いのために、自分の命がなくなるとしたら、一体どうするのがいいのだろう?個人的には、トムはあくまでもブリーを愛したのであって、子どもを愛したわけではないとも思うし、トムの人生において、ブリーが一緒にいなければ、意味がないのではないかとも思う。

二人の愛の結晶としての子どもは素晴らしいのだろうが、「三つの願い」などということがなければ、子どもがいなくても、二人は一生幸せに暮らしていけただろうに、とも思う。でもブリーは、どうしてもトムに子どもを作ってやりたかったのだ。

結末は、ちょうどクリスマスだ。どんな結末か、うすうす感じているのだが、その結末に向かっていくのが、とても怖い。死に向かって、カウントダウンをしているようだからだ。

二人があまりにも幸せで、あまりにも満ち足りているため、そこに向かっていくプロセスが、とても辛い。けれども、事故で一度死んだと思えば、それからの日々は、神に与えられた素晴らしいおまけのようなものだろう。とても残念な結末ではあるけれど、そこで終わっているからこそ、美しい物語になっているとも言える。

にしても、ハンサムでお金もあって、優しくて逞しい、何があっても守ってくれるトム・ゲイツのような男だったら、私も結婚したい!(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Three Wishes』/Barbara Delinsky (著)
ペーパーバック: 419 p ; 出版社: G K Hall & Co ; ISBN: 0783883161 ; Largeprint 版 (1998/12)
内容(「BOOK」データベースより)
交通事故により重傷を負ったウエイトレスのブリーは、光り輝く存在から三つの願い事を授けられて現世に戻るという臨死体験をする。彼女を車ではねたのは、弁護士にして有名作家という素姓を隠して最近町に引っ越してきたトム・ゲイツだった。事故のために子供を生めなくなってしまったブリーは、献身的に看病をしてくれたトムと愛し合うようになる。私は三つの願いをかなえるために生き返ったの?でも願いが実現したとき、私は死ぬのでは?とまどいのなかに愛を選んだ女性の生き方に心癒される、感動のラブロマンス。


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2005年12月16日(金)
クリスマスエルフのサイト

クリスマスエルフのサイトは続けよう!と思ったはいいが、ジオシティーズの移転のおかげで、前のサイトがボロボロになってしまったため、再度作り直した。携帯電話にも対応。エルフの日記は、現在移行作業中。

Christmas Elf
http://www.ms-s.net/w/view.php?uid=3677


ところで、このところ届いている本(関連)は、佐川急便での配送が続いているのだが、佐川は相変わらず遅い。先日届いたブックカバーなど、5日もかかった。24時間以内に発送する予定のAmazonのほうでも、なかなか発送しなかったのだけれど、にしても遅い。

佐川の場合は年中遅いので、年末だからというわけでもない。ペリカン便などの早さに慣れていると、佐川は異常に遅く感じる。

さらにAmazonのほうでも、クリスマス本はクリスマスまでに届ければいいと思っているのか、各商品に「〜日以内に発送」と書いてあるのは全然関係ないみたいで、全部一律「25日までに配送予定」となっている。分割発送に指定しても、全部25日になっている。

クリスマス本は、クリスマスまでに読みたいのだから、クリスマスに届くのではダメなのだ。クリスマス本第2弾は、ちゃんと計算して、今日くらいまでに届くようにしたのに、なぜか25日になっている。

例えば、誰かにプレゼントするとしても、25日にうちに届いたのでは、送る暇もない。注文が増えると、サービスや管理がずさんになるんだろう。年々サービスが悪くなるような気がする。

読むものがないわけではなく、読みきれないほどあるのに、やっぱり新しい本が届かないと、欲求不満になる。今年はクリスマスっぽいことと言えば、それくらいしか楽しみがないんだから。

うちはアポロ13号が外に出たがらないので、毎年家でクリスマスをやるのだが、たまには外でにぎやかにパーティーしたい。特に今年はアポロ13号骨折のため、はなから無理な話。

でも、クリスマス本を読んでいると、どれもこれもそんなパーティーの描写が出てきて、いいなあ、羨ましいなと。静かなクリスマスも「たまには」いいが、毎年では飽きる。これもベッドと同じく、死ぬまでには・・・という夢のひとつかな。いつか、サンタクロースが叶えてくれると信じよう。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『闇の報復(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 仁科 一志 (翻訳) ¥550
文庫: 310 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594019242 ; 上 巻 (1996/03)
内容(「BOOK」データベースより)
南部の大学町で孤独な生活を送る女性数学者リスルは、美貌と才能に恵まれた大学院生レイフと知り合い、恋に落ちた。選ばれた人間は道徳など無視していいと主張するレイフの影響で、徐々に人格を変えられていくリスル。彼女の数少ない友人だった用務員のウィルは、そんなリスルの姿を見て、ある忌まわしい記憶が甦ってくるのを感じた。それは、五年前、彼がまだビル・ライアン神父と名乗っていたときに起きた、悪夢のような出来事の記憶だった。巨匠F・ポール・ウィルスンが『リボーン』に続いて放つ鮮烈な心理ホラー。
●画像は原書 『Reprisal』


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2005年12月15日(木)
居座る寒気団

真冬の寒さは続く

冬型が緩んでも、上空には強い寒気団が居座っている。最高気温は全国的に真冬並みの所がほとんど。この冬になって、一番低かった所は、根室氷点下1度1分、東京8度2分、長崎5度2分、沖縄の那覇16度3分。(福岡は夜に、5度7分まで上昇。今冬2番に)


初雪も「早い」

今冬の初雪は、北日本や北陸では平年より遅い所が多かった。しかし、12月初旬から断続的に強い寒気が南下したため、12月5日以降に初雪を観測した所(27地点)では、すべて平年より早い。15日は、伊豆大島と大阪、神戸で初雪が降った。


お天気のことなんかを書くと、いかに話題がないかということを暴露しているようなものだが、それにしても、エアコンだけでは全然暖まらないほど寒いので、ちょっとメモった。年と共に、寒さが身にしみるのかなあ?などと思っていたのだが、やっぱりほんとに寒かったのか。(^^;

温暖化って、冬も暖かくなってしまうんだろうかと思ったが、実は逆らしい。夏は超暑く、冬は超寒くなるのだ。それが証拠に、先日のニューオーリンズの気温が5度とか。南部はそんなに寒くならないのだろうと思っていたのに、実際、東京より寒いみたいだ。

集めたクリスマス本の表紙を見ていると、明らかに好みがあって、三角屋根の家の周りに、雪が積もっているというような絵が多い。絵で見ている分には雪も素敵だけど、寒いのはやっぱり嫌だ。でも、こういう所は暖房設備もちゃんとしているし、家の中は暖かいのよね、と思う。

案外、家の中は北国よりも都心に近いほうが寒かったりする。それより、北国でもない、都会でもないという、うちの実家のあたりが、いちばん中途半端で寒い気がする。父は血圧が高かったから、どの部屋に行っても暖かい家に住まわせてあげたかったな、とふと思う。

寒いと、そんなことを思いながら、日本のすきま風の入ってくる住宅事情が悲しくなるので、とてもブルーになる。暖房手段が電気しかないので、この電気が止まったら・・・と思うと、恐怖でもある。

ところで恐怖といえば、先日スズメバチの夢を見た。スズメバチ大群が家の中に入ってきたのだ。マキャモンの『少年時代』を思い出し、じっとしていなくてはいけないと思い、スズメバチにたかられても、ひたすらじっとしている夢だった。

なんで、こんな夢を見たのだろう?ものすごい恐怖だった。この冬こそは、隣の家の軒下にある蜂の巣を退治しよう!絶対に!


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2005年12月14日(水)
『Snowbound Baby』

ようやくクリスマス本を読み始めたはいいが、1冊目の『Snowbound Baby』は大ハズレ!ああ、がっかり。ぶぶぶ!

クリスマス商戦に乗せて書かれた(または売られた)クリスマス本は、だいたい面白くないものが多いのだけど、きれいな表紙なんかに騙されて、つい期待してしまう。毎年痛い目に合っているのに、全然懲りない。

クリスマスはロマンス作家の稼ぎ時じゃないかと思っていたが、近頃では、有名なミステリ作家まで、クリスマス本を出したりしている。ジェームス・パタースン、ジョン・グリシャム、ジェフリー・ディーヴァー、アン・ペリーなどなど。

私の場合、クリスマスにミステリを読む気分にはならないので、あまり食指は動かないが、そういえば、F・ポール・ウィルスンの<始末屋ジャック>シリーズでも、2作目は化け物も何も出てこない、「ちょっといい話」的なクリスマスものだった。

ウィルスンの本のあとがきに、「クリスマス本は幽霊話」と書いてあったが、クリスマスの本で幽霊が出てくるものなんて、ディケンズの『クリスマス・カロル』しか読んだことがない。あとはほとんど、「ちょっといい話」的なものばかりだ。

その「ちょっといい話」というのは、価値観の違いもあったりして、本当に「いい話」なのかどうかは、読者の判断によるだろうと思う。何度も言うようだけど、だいたいが、くだらない話を引き伸ばして書いているだけとも言える。時期が、たまたまクリスマスだったというのも多いし。

というわけで、毎年、毎年、がっかりしながら、それでもまた、新しいクリスマス本には抵抗できない私。

ところで、図書館にディケンズの『クリスマス・カロル』の大型絵本があったので、ちょっと見てみたところ、絵がものすごくリアルで、怖い!私は子どもの時に『クリスマス・カロル』を読み、字だけでも怖くて仕方がなかったのに、こんな怖い絵がついていたら、クリスマスにうなされてしまう!と思った。本当に怖い。だから、誰も借りてない。(--;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Snowbound Baby』/Susan Meier (著) 
マスマーケット: 184 p ; 出版社: Silhouette ; ISBN: 0373197918 ; (2005/11)


◆マーケットプレイス

『闇の報復(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 仁科 一志 (翻訳)
価格: ¥571 (税込)
ユーズド価格 : ¥10+送料¥340=¥350
(徳島県・高原書店徳島倉庫)
文庫: 338 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594019250 ; 下 巻 (1996/03)
内容(「BOOK」データベースより)
リスルを悪の世界に引き込んだ青年レイフは、かつてビルの教え子ダニーを惨殺した謎の女サラと瓜二つだった。それに気づいたビルは、レイフにサラとの関係を問いただす。だがレイフは冷笑を浮かべながら、一つの驚くべき事実を明かした。ビルが五年前に自らの手で埋葬したはずのダニーは、実はまだ生きているというのだ。―復活を遂げた『ザ・キープ』の悪の化身ラサロムと、『リボーン』のライアン神父との終わりなき闘いを描き、傑作『ナイトワールド』へと続くファン待望のホラー巨編、ついに登場。

●画像は原書 『Reprisal』


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2005年12月13日(火)
司馬遼太郎 『功名が辻』

私が日本文学、特に時代ものの本を買うなんて珍しいのだが、これはアポロ13号のリクエスト。来年の大河ドラマの原作だそうな。内容は、山之内一豊の妻の話。

山之内一豊が思い出せなくて、「ほら、ナントカの妻ってやつ」と言ったら、「ああ、山之内一豊か」とすぐわかるなんて、妻の鏡とも言えるような人なんだろうな。でも、名前で覚えてもらえないなんて、ちょっと気の毒だなあ。

私は日本史が全然ダメなので(世界史もダメだけど)、山之内一豊の名前は知っているが、どんな人かもよくわからない。大河ドラマの原作は、昔、中井貴一がやった「武田信玄」の原作を読んだことがあるだけだ。

よく、自民党の山崎拓や、ほかの国会議員のセンセイ方が、昔の武将に例えて話をしたりするが、そういうのが大嫌いなのだ。「小泉さんは信長だ」なんて聞くと、「小泉は小泉で、信長ではない」と思う。信長、秀吉、家康・・・ワンパターンすぎる。たまには、「小泉さんはリンカーンだ」とか、「小泉さんはヒトラーだ」とか、言う人はいないのかな?

アポロ13号は時代ものが好きなので、私のあまりの無知ぶりに、しばしば呆れ返る。だから、今更「山之内一豊ってどんな人?」と聞けないから、こっそり調べてみなければ。(^^;

ところで、山之内一豊って、この字でいいのかな?それさえもわからない。漢字っていろいろあって面倒だなと思う瞬間。こんなに面倒で難しい言語なんか、インターナショナルになるわけがない。

それを苦もなく使っている日本人てすごいんだなと思うけれど、最近、日本語を書くのが面倒になっている。日本語は画数が多いので、時間がかかりすぎるし、手も痛くなるからだ。英語でスラスラ書けたら楽なのにな、と思う。

私が日本文学を好まないのは、この漢字の問題も大きい。人の名前などの正しい読み方がはっきりしないような時があると(例えば、幸子は「さちこ」なのか「ゆきこ」なのかというようなこと)、それがずっと気になってしまい、ストーリーに没頭できなくなるからだ。

となれば、中国の本などは、漢字の読み方ばかり気になってしまって、とても物語を読んでいるようではないから、『三国志』なんか、開いただけで眩暈がするほどだ。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『功名が辻〈1〉』/司馬 遼太郎 (著) ¥570
文庫: 313 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 文藝春秋 ; ISBN: 4167663155 ; 新装版 版 1 巻 (2005/02)

※アポロ13号のリクエスト。来年の大河ドラマの原作らしい。

『功名が辻〈2〉』/司馬遼太郎 ¥570
『功名が辻〈3〉』/司馬遼太郎 ¥570
『功名が辻〈4〉』/司馬遼太郎 ¥570


Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ボルドー) ¥273
(Amazonギフト券 ▲¥273)
ISBN: B0009WHOLM ; (2005/07/11)
素材:ポリエステルキャンバス
仕様:しおりつき
サイズ:縦 約16cm x 横 約30cm(文庫版サイズ)


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2005年12月12日(月)
古文書はファンタジー?

<始末屋ジャック>を読み終え、いったん集中力が途切れたせいか、急に読書のスピードがダウン。ロマンスものより、ミステリやホラーのほうが、どんどん先に進むのは仕方がないとしても、あまりの脱力ぶりに、我ながら情けない。これから、クリスマス本第2弾も来るというのに、このスピードでは何冊読めるか・・・。

今日は、どん底に行った。文学部の上村君に貸しておいた本を引き取るためだったのだが、その本を書いた本人がいたので、ぎょ!っとした。自分もまだ読んでいないので、その話題に触れてはいけないと、そそくさとしまい込む。(汗

一緒に返してもらった『竹内文書と月の先住宇宙人』を見て、途中から同席した専修大学の日本史の教授が、「竹内文書なんかインチキだ!」といきまいた。そりゃそうでしょうよ。だって「日本は宇宙ができる以前からあった」なんて書いてあるんだから。

でも、そういう嘘(ほんとかもしれないが)を、しゃあしゃあと本気で書いちゃうってとこが魅力なんだと思う。竹内文書だけでなく、死海文書でも、ギリシア神話でも、日本書紀でも、昔のことを知っている人がいるわけじゃなし、神様とか不思議な現象とかを表すには、想像をたくましくして、とんでもない話になってしまうのは、しょうがないことだ。とすれば、古文書はファンタジーの一種かも?


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ブルー) ¥273
(Amazonギフト券 ▲¥273)
ISBN: B0009WHOLW ; (2005/06/27)
素材:ポリエステルキャンバス
仕様:しおりつき
サイズ:縦 約16cm x 横 約30cm(文庫版サイズ)


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2005年12月11日(日)
クリスマスエルフ

先日どん底のさんせ君に、映画「エルフ」を録画したDVDをもらった。数年前、クリスマスエルフのサイトを作ったり(今でもあるが、全然更新していない)、「エルフの日記」を書いたりと、あれこれやっていたのを覚えていてくれたらしい。

もらった日に、家のDVDプレーヤーで観ようと思ったらダメで、とてもがっかりしていたのだが、今日、アポロ13号のノートPCで試してみたら、ちゃんと観れたので、映画の内容とさんせ君の心遣いが相まって、何とも温かく和んだ気分になった。

映画のエルフはもともとエルフではなく、身長が190cmもある人間で、たまたま人間の社会から、サンタが北極に連れて来てしまったのだ。エルフと比較したら、とにかくばかでかいので、可愛くも何ともないのだが、最後にサンタクロースが、トナカイが引く橇と共に空を駆け巡るシーンは、なんだかジーンときてしまった。

まだクリスマスには間があるし、「クリスマスエルフ」サイトの更新、手直しをやる時間もいくらかはあるだろう。クリスマスでなくても、サイトを見て心が和むなら、「クリスマスエルフ」のサイトは続けるべきかな・・・と、ちょっと思った。

サンタのことを考えると、どんな人でも気持ちが明るくなるに違いない。クリスマスのそもそもの意味とか、サンタクロースは子供だましだとか言う前に、クリスマスやサンタのことを思い浮かべると、とにかく明るい気持ちになれることだけは間違いないのだ。HO・HO・HO〜!!!


『エルフ~サンタの国からやってきた~』
出演: ウィル・フェレル, ジェームズ・カーン, その他
監督: ジョン・ファブロー
内容紹介
北極でサンタと暮らす小さな妖精、エルフ。ひょんなことからエルフとして純粋な心を持って育ってしまった人間が本当の父親に会うべくニューヨークへやってくるコミカルファンタジー。主演は「奥さまは魔女」日本公開で大注目のコメディアン、ウィル・フェレル。

北極でエルフに育てられた人間を大真面目に演じ切ることで彼らしいユーモアを見せている。他にも、仕事中毒で家族ほったらかしだが突然の息子の来訪で変わっていく父親役にジェームス・カーン(「ゴットファーザー」)、主人公が恋をするデパートの店員役として「あの頃ペニー・レインと」で注目され将来を期待される女優の一人であるズーイー・デシャネなどが出演。まっすぐ愛しそれを臆することなく表現する―エルフとして生きてきた自分のやり方で家族の絆を勝ち取り、運命を切り開いていくバディの姿は不思議なパワーにみなぎっている。初めての人間の世界に大奮闘する様をコミカルに描き笑いを誘いつつも、最後には家族の絆・信じることの尊さを教えてくれるクリスマス定番映画として、家族、恋人、友人同士みんなで楽しめる作品に仕上がっている。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『始末屋ジャック 見えない敵(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 370 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048749 ; 下 巻 (2005/01)
出版社より
始末屋ジャック・・・。これまで誰にも知られることがなく生きてきた男は、とある事件を契機に、功名心を燃やしたタブロイド新聞の記者サンディに追い回される身となった。他方ジャックの姉ケイトの周辺で起る怪事件は、超自然のものであり、明らかに異界からの侵入であることを示していたが、その敵との戦いは、ジャックにとってこれまで以上に困難な、そして想像を絶するものだった!影のヒーロー<始末屋ジャック>が、超自然の敵を相手に繰り広げる孤立無援、七日間の死闘の結末は?


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2005年12月10日(土)
<始末屋ジャック>あと1冊

毎日、朝から夜中まで、隣に住んでいる女の騒音に悩まされている。でも、夕べはどうやら外泊したようで、今朝は久々に、自然な目覚めと共に静かで爽やかな朝を迎えられた。おまけに、昼間も穏やかで平和な1日となった・・・って、日頃いかに隣の騒音に悩まされていることか!

このところ、精神安定剤が欠かせないくらいに、毎朝アドレナリンが噴出していたのだから、下手をすれば、一気に血圧が上昇して、血管がぷつっと切れてしまうかもしれない。そうなると、隣の騒音は「殺人的」とも言える。こういうのは、過失致死罪になるのだろうか?万一、私が突然死でもしたら、隣の女のせいだと思って、まず間違いない。

さて、手元にあるF・ポール・ウィルスンの<始末屋ジャック>シリーズは、残すところあと1冊となった。ここに来て、ちょっと集中力がとぎれてはいるものの、図書館の返却日までには、余裕で応じられる。これを読み終えたらクリスマス〜!と思うと、とても楽しみ。どれを読もうかと、わくわくしている。

ところで、<始末屋ジャック>シリーズは、わざわざ感想を書くようなものでもないとも思うけれど、とりあえず感想として載せたものもあるし、書いていないものもある。個人的には、あらすじさえわかれば十分。

このシリーズは、★5個に対して、3個くらいの感じだろうか。3個では少ない気もするが、4個をつけるほどではない。というのも、時々状況説明がだるくなることがあるからだ。しかし、なぜ次々に読んでしまうかというと、「始末屋」が、どんな始末をつけるのか、そこに非常に興味をそそられるのだ。

「正義」というのが、どんな定義かにもよるが、正義の味方という言い方は違うだろう。殺しもするし、どんな酷いことでもやるのだから。例えて言えば、必殺仕事人のようなものだ。かといって、自分が納得しないものはやらない。そこが、ちょっとハードボイルドっぽいジャックの魅力となっているのだろうと思う。

にしても、一気に5作続けて読むと、いい加減ちょっと飽きてくる。ひとまずこのあたりでやめておくのが正解ではないかと。ハードボイルドだけなら、こんなに続けて読まなかったかもしれない。そこにホラーの要素があって、なにやら不穏な感じなのが、結構面白かった。

<ナイトワールド・サイクル>シリーズのほうは、明らかにホラーなのだが、こちらを読むのは、年明けにしようっと。

そうそう、隣のうるさい女も、始末屋ジャックが始末してくれないかなあ・・・。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『始末屋ジャック 見えない敵(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 362 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048730 ; 上 巻 (2005/01)
出版社より
乗り合わせた地下鉄車内で銃を乱射しはじめた殺人狂を手持ちの銃で制し、その場を立ち去ったことから「幻のヒーロー」として、新聞記者に追われる身となった、われらが<始末屋ジャック>。文字通り名前も身分も消して、大都会ニューヨークの無関心のなかに身を潜めてきた裏世界の仕事人に重大な危機が訪れる。他方ジャックは、奇妙な以来を引き受けたが、その依頼人はジャックの消息を知るはずもない、実の姉のケイトだった!そしてジャックが相対することになる、新たな敵の正体とは・・・?


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2005年12月09日(金)
Christmas & Winter

12月は、なんたってクリスマス本を読まなければ!たまっているクリスマス本を横目で眺めながらも、やっぱり新しいのも欲しいわけで・・・って、今年はすでに新しいクリスマス本を買っているのに、あれこれ見ていると、ついつい欲しくなってしまう。画像を載せても、クリスマスものは和むし。

予定外だった<始末屋ジャック>シリーズも、残すところあと1作。そのあとの新作もすでに出ているが、とりあえず今読んでいるものが終わったら、そこでいったん休止の予定。そのあとは、心おきなくクリスマス本を読もう!

今日届いた2冊は、どちらもロマンスものだが、『Snowbound Baby』はクリスマスの設定。『Blackberry Winter』は、特にクリスマスものというわけではない。これって、いわゆるハーレクイン・ロマンスみたいなものだが、たまにはそういうのも楽しくていい。特にクリスマス時期は。

また、クリスマス本の装丁もきれいでいい。雪景色とかクリスマスツリーとか、その他なんだかキラキラしたものを見ているだけでわくわくしてしまうなんて、私も結構ロマンチストかもね。部屋が広ければ、ツリーだって欲しい!

クリスマスのイメージからして、アメリカ南部の話というのはあまり興味をそそられないのだが、今年購入した 『The Delaney Christmas Carol』 は、3人の女性作家のアンソロジーで、実は3人とも南部の作家なのだ。だからといって、舞台が南部だというわけでもないが、私の場合「ふと気が付けば、面白いと思うのは南部の作家」という例にもれず、全部面白いといいなあ・・・と、期待は大きい。何冊くらい読めるかわからないし、この本にまで到達するかどうかも疑わしいのだけれど。(^^;


ところで新宿区の図書館には、クリスマス本が少ないようで、なんとも寂しい。クリスマス関係の本は星の数ほど出ているはずなのに、図書館にはあまりないのだ。星の数ほど出ていても、本当に面白いものは少ないけれど。。。そんなわけで、しまい込んでいるクリスマス本を、寄付してあげようかと思ったほどだ。特に子どもたちには、きれいなクリスマス本を読ませてあげたいという気持ちになった。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『Snowbound Baby』/Susan Meier (著) ¥528
マスマーケット: 184 p ; 出版社: Silhouette ; ISBN: 0373197918 ; (2005/11)


『Blackberry Winter』/Cheryl Reavis (著) ¥683
マスマーケット: 299 p ; 出版社: Harlequin Books (Mm) ; ISBN: 0373880723 ; (2005/12)


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2005年12月08日(木)
作家の日記

アポロ13号の骨折の回復具合が思わしくないので、今日は大きな病院にMRI検査に行った(付き添い)。万一、うまく接合されていないとしたら、どうなるのだろう???

ちゃんと歩けないなんてことになって、杖でも使うようになったら、整形外科に来ているおじいさんやおばあさんが持っている杖というのもカッコ悪そうだから、やっぱり、ルシウス(マルフォイパパ)の杖を買っておくべきかなあ・・・なんてことも考えたり。(^^;



ところで、たまに日本の作家の日記をウェブ上で読んでみたりもするのだが、正直言ってどれも面白くない。出版される作品と日記とは、全然違うものなのだなと思う。むしろウェブ上では、素人の日記のほうがよほど面白かったりする。

そういう作家たちが書いている日記は、だいたい本当の日常なんだろう。本当の日常というのは、他人が読んで面白いとは言えないのだろうと思う。ということから、ちょっと飛躍するかもしれないが、サマセット・モームの言う「日常を切り取ってそのまま投げ出したような小説」というのは面白くないのだと思う。「作家たるもの、手を加えて面白くしなければならない」として、D.H.ロレンスと喧嘩をしたのがモームだが、私もモームに賛成だ。

日常が波乱に富んで、毎日が面白い人生を送っている人がどれほどいるだろう。例えば『ブリジット・ジョーンズの日記』が売れて、多くの作家が「○○の日記」というような本を出したが、それらはあくまでもフィクションだ。事実に基づいていたとしても、かなりの手が加えられているに違いない。単なる日常の記録でしかないものは、だいたいが面白くないものだと思う。

なので、いくら有名な作家といえども、脚色もせずに本当の日常をそのまま書いたものは、面白くも何ともないのだろう。あるいは、本当の日常を書いてはいるが、真の日常を隠していると言うべきか。ウェブで公開する日記に、何もかもあからさまに書ける人は、ほとんどいないと思う。

しかし、真の生活は隠していても、だいたいが本当の日常をそのまま書くのは楽だ。だから、出版する作品には神経を使うが、儲けにもならない日記には、気も頭も使わないという作家が多いのだろうと思う。

それでも、毎日書くことは大事だそうだし、古今東西の偉人も「日記を書きなさい」と薦めているくらいだから、人間形成には役に立つのだろう。べつに作家にならずとも、自分の内面を見つめるには、とても有意義な手段だと思う。過去に書いたひとつの事柄から、それにまつわるさまざまなことが思い出せるからだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『悪夢の秘薬(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 325 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594039502 ; 下 巻 (2003/04)
内容(「BOOK」データベースより)
モネは怪しげな“珍奇博覧会”なる見世物小屋にひんぱんに出入りしている。ジャックは、その見世物小屋に潜入した。そこで彼は驚愕すべきものを目撃する。それは、再びみることはないとおもわれた、魔界の使者ラコシの姿だった。かつて壮絶な死闘を繰りひろげ、死滅させたはずのラコシ!新麻薬とラコシを結ぶ見えない糸とは?ジャックは、かつて倒したはずの敵と再びまみえることに…!ついに映画化される傑作『マンハッタンの戦慄』につらなる好評アクションホラーシリーズ最新作。


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2005年12月07日(水)
「ふかふか」の夢はいつ叶う?

先週の土曜日に、厚さ12センチのフローリング・マットレスが届いた。前々から言っているように、フローリングどころか、コンクリートの床の上に寝ているので、体が痛くて仕方がなかったのだ。「死ぬまでに、ふかふかのベッドで寝たい」というのが、私の一番の願い。

しかし、ベッドを置くスペースなどない。この超狭マンションを引っ越すあてもないので、死ぬまでにふかふかのベッドで寝れるかどうかも危うい。というわけで、妥協案として、分厚いマットレスを購入したのだ。

寝心地がいいかというと、よくわからない。もちろん、硬い床の上に寝ているのとはだいぶ違うのだが、「ふかふか」というのとは大違い。さらに、厚さ14センチの布団というのもあったので、これも重ねれば、きっと「ふかふか」になるんだろうな、と、欲が出てきた。

そうなると、布団の上げ下ろしだけでも重労働だ。でも、それで痩せるかも?とはいえ、厚さ12センチのマットレスを置くだけでも圧迫感を感じるのに、さらに14センチの布団も、となったら・・・恐ろしい。

どうせ足の踏み場もない部屋なのだから、この際ベッド入れちゃえばいいんだ。そうだ、ベッドの上で暮らせばいいのだ。「チャーリーとチョコレート工場」のおじいさんとおばあさんみたいに。って、ますますぐうたら化が進行するんだろうな。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『悪夢の秘薬(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 343 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594039391 ; 上 巻 (2003/04)
内容(「BOOK」データベースより)
五月…ニューヨークでは、狂暴な暴力の発作を伴う新麻薬が蔓延していた。われらがヒーロー〈始末屋ジャック〉は、製薬会社の女性研究員から、謎のセルビア人ギャングのボス、ミロシュの調査を依頼される。ミロシュはこの新麻薬に絡んでいるらしい。一方製薬会社重役モネを尾行するジャックは奇妙な人体実験を目撃。荒れ狂う被験者のありさまは、新麻薬の発作と同じものだった!単なる脅迫と思えた事件は、奇怪な様相を見せていく。鬼才F・P・ウィルスンが放つ痛快アクションホラー巨編。


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2005年12月06日(火)
異界への扉

F・ポール・ウィルスン『異界への扉』を読了。これは上下分冊になっておらず、結構分厚かったので、今日中に読み終わるかどうか・・・と思っていたのだが、順調に読み進んで、無事読み終えた。

この話は、ミステリなのか?ホラーなのか?とずいぶん迷った。私の感覚ではホラーとは言い難いのだが、一応ホラーの部類なのかなあ?・・・まだ迷っている。

始末屋ジャックが、UFOやエイリアン、オカルト、世界陰謀説などを信じている人たちの集会に潜入して、行方不明の女性を探す話なのだが、ジャックは、はなからそういった話を馬鹿にして、せせら笑っているといってもいいだろう。

ところが、最後はほんとに異世界が出てきてしまう。異世界のブラックホールみたいな穴に、吸い込まれそうになるのだ。そこには、1作目の『マンハッタンの戦慄』に出てきた化け物ラコシがいて、ジャックに復讐したがっているらしい。ラコシの姿は出てこないが、その存在を示すような話が出てくる。

というわけで、『マンハッタンの戦慄』は、ラコシの存在から、ホラーのジャンルに入れたのだが、そうなると、これもホラーになるだろうと思うのだ。怖いばかりがホラーではないか、と。

ちなみに、私はUFOもエイリアンも信じていて、その手の話は大好きなので、この本に出てくるような集まりに行ってみたいなとも思うのだけれど、どうもこの「異界」というのは嫌だな。「異界への扉」なんかなくていいよ、と。

その異界の生き物が(人間の感覚からしてノーマルではない姿のものが多いらしい)、今私たちが認識している地球(あるいは宇宙)を征服したがっているようなのだが、この本の結末では、とりあえずの危機は回避されたが、異界そのものはまだ残っているわけで、この先もこの話は続くのだろうと思わせる。

<始末屋ジャック>シリーズとしては、作者の筆も乗ってきたようで、ユーモアも増えて、ジャックの印象もだんだん良くなってきている。でも、今回のような話になると、単なる「始末屋」じゃなくて、ヴァン・ヘルシングみたいなモンスターハンター的な様相も呈してきているかも。

さて、これで5冊読み終えたので、15日までに、とりあえずあと4冊だ。読めるかどうか危ぶんでいたけれど、これはもう楽勝だろう。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『異界への扉』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳)
文庫: 557 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594035876 ; (2002/07)
出版社/著者からの内容紹介
モダンホラーの古典的傑作『マンハッタンの戦慄』『神と悪魔の遺産』につづく、第三作!裏世界の仕事人〈始末屋ジャック〉のもとに、行方不明の妻を探してほしいという依頼があった。彼女は〈秘密組織と未承認現象を暴露する協会〉なる怪しげな組織の会員で、近く年次総会で、世界の不可解な現象を解き明かす大統一理論を発表するという。そして、ジャックはこの世ならぬものの跳梁と対決することに……。


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2005年12月05日(月)
始末屋ジャックのクリスマス小説

F・ポール・ウィルスンの『神と悪魔の遺産』を読み終える。これもホラーだと思って楽しみに読み進んだのだが、結局普通のミステリだった。しかも「クリスマスもの」で、「ちょっといい話」的な部分もあったりして、拍子抜け。

それはそれで面白かったのだが、読んでも、読んでも、怪物や化け物は出てこないし、不思議なオカルトめいたところもない。なんだこれ・・・?と思っているうちに、終わってしまった。

訳者あとがきによれば、幽霊話ではないクリスマス小説(クリスマス小説とは、一般に『クリスマス・カロル』のような幽霊話であるとの定義がされているらしい)であるとのこと。つまり、始末屋ジャックにも人情があるんだよということか。

12月はクリスマスものという予定が大幅に狂ったと思っていたが、図らずも<始末屋ジャック>シリーズで、クリスマスものを読んでいたわけだ。

でも、ハードボイルドに徹するなら、全編ハードボイルドで通したほうが面白いんじゃないか。『マンハッタンの戦慄』みたいに、途中からホラーになるなんて、中途半端だ。ホラーならホラーで、最初からホラーでなければ!

この話では、生まれながらのHIV患者である子どもたちに届けられたおもちゃを盗んだ犯人を、ジャックがサンタクロース姿で「ホッホッホー!」と言いながらやっつけるところが痛快。社会に存在しない人間として生きているジャックだから、普段はできるだけ目立たないように活動するのに、今回ばかりは、ちょっと羽目をはずしたようだ。

幼児ポルノや、幼児虐待など、子どもが虐げられている犯罪についての話だったが、こと子どものことになると、ジャックは怒りが増幅するみたい。

さて、次は『異界への扉』。これはUFOとか、この世ならぬものとかが出て来るそうな。でも、実は・・・というわけで、これもホラーと呼べるのかどうか。とりあえず、物語の設定は面白そうだけど。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『神と悪魔の遺産(下)―始末屋ジャック』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳)
文庫: 340 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594030653 ; 下 巻 (2001/01)
内容(「BOOK」データベースより)
始末屋ジャックは、小児エイズ・センターで起きた卑劣な犯罪を解決する仕事から、美しき女医アリシアと出会う。だが、彼女自身がたいへんなトラブルをかかえていた。遺産として受け継いだ屋敷をめぐって暗躍する、ふたつの謎の結社。隠された秘密をついに解き明かしたジャックは、世界を根底から揺るがす凄絶な戦いに巻きこまれていた…モダンホラーの金字塔『マンハッタンの戦慄』の始末屋ジャックが帰ってきた!F・ポール・ウィルスンが構想も新たに贈る、アクション・エンターテインメント。


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2005年12月04日(日)
早明戦─早大が初の5年連続全勝V

ラグビー関東大学対抗戦

早大が初の5年連続全勝V
試合日程と結果


全国大学選手権

第42回(2005年度)全国大学選手権組み合わせ
大学選手権試合日程


毎年欠かさず観戦しているラグビーの早明戦も、今年はアポロ13号の骨折と、あいにくの雨で、断念せざるをえなかった。一人で観戦しに行って、万一私が風邪でも引いたら、家の中で動けるものがいなくなってしまうし。(--;

というわけで、テレビの前でぬくぬくと観戦していたのだけれど、40対3で、早稲田の勝利。早明戦では「何が起こるかわからない」と言われているので、いくら今年の弱い明治(対抗戦4位)でも、油断はならないとは思っていたが、やはり早稲田が圧倒的に強かった。

あとは、全国学生選手権と、日本選手権だ。来年になれば、アポロ13号のギプスも取れ、松葉杖がなくても歩けるようになるだろうから、学生選手権の決勝くらいは観にいけるかも。

<始末屋ジャック>の『神と悪魔の遺産(上)』を読み終えた。ちょっとひっかかるなと前作から思っていたのが、やはり翻訳。文章がおかしいとかというのではないが、カタカナ表記が、なんだか変だ。

ニューヨークが舞台なのだが、ミッドタウンの「ペンシルバニア駅」を「ペンサルヴェニァ駅」とか、「テレビ」を「テレヴィ」とか、フロリダの「オーランド」を「オーランドゥ」、「ターミネーター3」を「ターミネイター3」などなど・・・。

そう表記する気持ちはわかる。「ペンシルバニア」は、正しく発音すれば「ペンサルヴェニァ」なんだろうし、他のもそうだ。でも、文学書じゃあるまいし、そういうのは一般的に使われている表記でいいんじゃないか?と。

個人名とかならともかく、駅名や地名、映画の作品名などは、特に神経質に正しい発音で記さなくても、誰も「そんな発音じゃない!」と目くじらを立てる人などいないだろう。

おかげで、「ペンサルヴェニァ」ってどこ?と、しばらく考え込んでしまった。「テレヴィ」に至っては、読むたびに「テレヴィ〜」と伸ばしながら読んでしまう。そんなことで時間をとりたくないのに、余計なところでひっかかってしまう。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『神と悪魔の遺産(上)―始末屋ジャック』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳)
文庫: 323 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594030645 ; 上 巻 (2001/01)
内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨークの小児エイズ・センターを取りしきる若き女医アリシアは、急死した父の遺産として屋敷を受け継いだ。しかしそこには、彼女の秘密が封印されている。悪夢の屋敷を処分すべく動きはじめたアリシアに対し、強大な敵の妨害工作がはじまった。しかもその背後には、腹ちがいの兄がいるらしい。頼りの弁護士を爆殺され、徐々に追いつめられていくアリシア。ついに屋敷の焼却を決意した彼女のまえに、凄腕の男が現われた―"始末屋ジャック"。姓もなく、社会的な身分もいっさい消した、裏世界の仕事人である。


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2005年12月03日(土)
明日は早明戦

明日は大学ラグビー伝統の一戦、早明戦がある。でも、アポロ13号の骨折が長引き、まだ松葉杖状態なので、あの、せせこましい座席の国立競技場に行くのは無理な状態だ。

前売り券も買ってあるので、行こうと思えば、私一人で行ってもいいのだが、ちょっと寂しい。というか、一緒に盛り上がる人がいないと、物足りない。せっかく行っても面白くないだろう。寒くなるらしいし(早明戦は「雪の早明戦」なんていうのもあったし、だいたい寒い)、家のテレビでぬくぬくと観戦していたほうがいいかな・・・なんて。

それに何と言っても、ハイスピードで読書をしなくてはならない状態にある。15日までに7冊。これが10冊以上というのであれば、はなから無理と諦めるが(物によっては可能だが)、7冊というのは微妙なところ。集中力がとぎれると、危うい。

<始末屋ジャック>、1作目では、今いち主人公ジャックのキャラが私好みではない気がして、いわゆる「はまった」状態にはなっていないのだが、本としては面白い部類に入るのだろうと思うので、あれこれ考え込まないうちに、どんどん読んでしまおうという感じ。でも、ハードボイルドとホラーを一緒にしようってのは、ちょっと無理があるかもね、と。

やっぱ、ホラーはマキャモンです!それも個人の好みの問題だろうけど、マキャモンが描く主人公は、どれも私好みなのだ。また、シリーズものは主人公に惚れ込まないと、なかなかはまれないから、そのあたりが、この先心配なところだ。な〜んて考えてるうちに、さっさと読んじゃおうっと!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『マンハッタンの戦慄(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 346 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594006191 ; 上 巻 (1990/08)
内容(「BOOK」データベースより)
巨大都市ニューヨーク。それは現代の魔都だ。この街の裏側では想像もつかない闘いがくりひろげられていた。酷暑の夏、マンハッタンでは街の浮浪者が次々に姿を消すという事件が起こっていた。しかし、その原因は誰にもわからなかった。一方、「保安コンサルタント」こと、非合法の世界で危ない仕事をこなす〈始末屋ジャック〉は、国連のインド外交官だという不思議な男クサムから、路上の強盗に奪われたという家宝のネックレスの捜索を依頼された。ジャックが首尾よくネックレスを取り戻すのと前後して、彼の周辺で奇妙な事件が続発しはじめた。老婦人の失踪、ジャックを誘惑する謎の美女。いくつもの手掛かりが結びつき、驚くべき謎の正体が解かれていく。

『マンハッタンの戦慄(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 367 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594006205 ; 下 巻 (1990/08)
内容(「BOOK」データベースより)
〈ラコシ〉―それは鋭い牙と鉤爪を持ち。黄色い眼を光らせ。人肉を食らうこの世のものならぬ魔物だった。太古の旧支配者がつくり出した醜悪な怪物〈ラコシ〉を操る力をもった怪人クサムは、百三十年前に、インドの寺院からイギリス軍人ウェストファーレン大尉に財宝を盗まれた怨みを晴らし、その子孫を根だやしにすべく、はるばるニューヨークまでやってきたのである。愛する少女ヴィッキーを護るため、始末屋ジャックは死力をつくして戦うが、クサムと彼が放つ〈ラコシ〉は執拗に襲いかかってくる。吸血鬼小説『城塞』で注目されたF.ポール・ウィルスンが、現代の魔都ニューヨークを舞台に描く入魂のオカルト伝奇ホラー巨編。

●画像は原書 『The Tomb (Repairman Jack Novels)』/F. Paul Wilson


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2005年12月02日(金)
だんだんホラーに。。。

F・ポール・ウィルスンの『マンハッタンの戦慄』を読書中。150ページくらいまでは、これのどこがホラーなんだろう?と、いぶかっていたのだが、いよいよ化け物登場!だんだんホラーっぽくなってきて、俄然面白くなった。私って、いつの間にかホラー好き?疑問符をつけるまでもなく、間違いなくホラー好きになっている。

昔は『吸血鬼ドラキュラ』程度で、キャーキャー言ってたのに・・・。でも、ドラキュラは実際怖い。あの「魔人ドラキュラ」みたいなのが、目を見開いて部屋の隅に立っててごらんなさいよ。たとえ血を吸われなくても、そこにいるだけでぎょっとせずにはいれないし、十二分に怖いでしょう。もっとも、それって変なオジサンがいるという感覚で、恐怖とは違うかもしれないが。(^^;

で、この本、最初はシリーズ1巻目ということもあって、あれこれ状況説明が多く、正直言って、ちょっと退屈だったのだ。今日もマーケットプレイスから7冊も届いてしまったし、これで面白くなかったら、どうするのよ?と青くなっていたところ。

でも、ここに登場する化け物が、後の作品でも出てくるようなので、やはり1巻目は重要なのだろうが、あまり知能の高い化け物ではないみたいで、この先どうなるんだろうなあ・・・。ただの化け物では、B級ホラーって感じだし。

ちなみに、今日届いた『城塞(ザキープ)』は、吸血鬼ものらしい。これは、<ナイトワールド・サイクル>シリーズのほうなのだが、一番読むのを楽しみにしている本だ。


〓〓〓 BOOK

◆マーケットプレイス

『城塞(ザキープ) (上) 』/F・ポール・ウィルソン (著), 広瀬 順弘
価格: ¥441 (税込)
ユーズド価格 : ¥1+送料¥340=¥341 (相模原市・ブックセンターいとう氷川店)
文庫: 290 p ; サイズ(cm): 15
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042592015 ; 上 巻 (1984/07)

『城塞(ザキープ) (下)』/F・ポール・ウィルソン (著), 広瀬 順弘
価格: ¥441 (税込)
ユーズド価格 : ¥1+送料¥340=¥341 (相模原市・ブックセンターいとう氷川店)
文庫: 310 p ; サイズ(cm): 15
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042592023 ; 下 巻 (1984/07)
※画像は原書 『The Keep』


『神と悪魔の遺産(上)―始末屋ジャック』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳)
価格: ¥760 (税込)
ユーズド価格 : ¥144+送料¥340=¥484 (八王子市・ブックセンターいとう)
文庫: 323 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594030645 ; 上 巻 (2001/01)
内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨークの小児エイズ・センターを取りしきる若き女医アリシアは、急死した父の遺産として屋敷を受け継いだ。しかしそこには、彼女の秘密が封印されている。悪夢の屋敷を処分すべく動きはじめたアリシアに対し、強大な敵の妨害工作がはじまった。しかもその背後には、腹ちがいの兄がいるらしい。頼りの弁護士を爆殺され、徐々に追いつめられていくアリシア。ついに屋敷の焼却を決意した彼女のまえに、凄腕の男が現われた―"始末屋ジャック"。姓もなく、社会的な身分もいっさい消した、裏世界の仕事人である。

『神と悪魔の遺産(下)―始末屋ジャック』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳)
価格: ¥760 (税込)
ユーズド価格 : ¥144+送料¥340=¥484 (八王子市・ブックセンターいとう)
文庫: 340 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594030653 ; 下 巻 (2001/01)
内容(「BOOK」データベースより)
始末屋ジャックは、小児エイズ・センターで起きた卑劣な犯罪を解決する仕事から、美しき女医アリシアと出会う。だが、彼女自身がたいへんなトラブルをかかえていた。遺産として受け継いだ屋敷をめぐって暗躍する、ふたつの謎の結社。隠された秘密をついに解き明かしたジャックは、世界を根底から揺るがす凄絶な戦いに巻きこまれていた…モダンホラーの金字塔『マンハッタンの戦慄』の始末屋ジャックが帰ってきた!F・ポール・ウィルスンが構想も新たに贈る、アクション・エンターテインメント。


『リボーン―ナイトワールド・サイクル』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 中原 尚哉 (翻訳)
価格: ¥734 (税込)
ユーズド価格 : ¥191+送料¥340=¥531 (富山市・太陽堂書店黒崎店)
文庫: 528 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594018734 ; (1995/12)
内容(「BOOK」データベースより)
売れないホラー作家ジム・スティーヴンスは、ある日一通の奇妙な手紙を受け取った。なんとジムが、事故死した遺伝学の世界的権威ハンリー博士の遺産相続人に指名されているというのだ。自分とハンリートのつながりを調べはじめたジムは、やがて自分の驚くべき出生の秘密を知ることになった。だがそれは、ジムと妻のキャロルを待ちうける、恐るべき運命の序曲にしかすぎなかった。


『ナイトワールド(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 広瀬 順弘 (翻訳)
価格: ¥612 (税込)
ユーズド価格 : ¥57+送料¥340=¥397 (富山市・太陽堂書店黒崎店)
文庫: 407 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594013708 ; 上 巻 (1994/03)
内容(「BOOK」データベースより)
1941年、ルーマニア奥地の城塞で、光の剣の使い手グレーケンによって滅ぼされた「永劫なる魔性」ラサロム。しかしラサロムは驚くべき復活を遂げ、いまふたたび世界を恐怖と混乱のどん底へと叩きこもうとしていた。宿敵の復活を知ったグレーケンは、かつてラサロムと闘った〈始末屋〉ジャック、ライアン神父、バルマー医師らと共に、ラサロムの野望を阻止すべく立ち上がった。傑作『ザ・キープ』のグレーケンとラサロムの最後の対決を描き、伝奇ホラー六部作〈ナイトワールド・サイクル〉の掉尾を飾る超大作。

『ナイトワールド(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 広瀬 順弘 (翻訳)
価格: ¥612 (税込)
ユーズド価格 : ¥140+送料¥340=¥480 (町田市・books21)
文庫: 385 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594013716 ; 下 巻 (1994/03)
内容(「BOOK」データベースより)
太陽の運行を狂わせ、無数の殺人虫を放って殺戮を繰り返すラサロムの前に、世界は大混乱に陥っていた。グレーケンは、ラサロムを滅ぼすための剣をふたたび手に入れるべく、仲間をルーマニアとハワイへ向かわせる。はたして、ラサロムが完全な成長を終える前に、剣を手に入れることができるのか?そして、太陽を失った「夜の世界」では、ラサロムとグレーケンの最後の決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。『ザ・キープ』『マンハッタンの戦慄』『触手』の登場人物が総登場するウィルスン・ホラーの集大成。
※画像は原書 『Nightworld』


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2005年12月01日(木)
F・ポール・ウィルスン

突然、F・ポール・ウィルスンの<始末屋ジャック>シリーズが気になってしまい、まだ1冊も読んでいないというのに、まとめて大人買いしてしまったばかりか、図書館でも他の本の返却のついでに、4冊も借りてしまった。

で、この<始末屋ジャック>シリーズは、別の<ナイトワールド・サイクル>シリーズと重なっているところもあったりして、そう単純な世界ではないようだ。ジャンルは、一応ホラーってことになるんだろうか。

『マンハッタンの戦慄』のオビには、「キングもクーンツもぶっ飛んだ」とある。私としては、「キングもクーンツもマキャモンもぶっ飛んだ」と書いて欲しかったなと。でも、マキャモンはぶっ飛んでいないのかも?なんて、馬鹿なことも思ったり。頭がまだ「蹴りたい田中」状態なのだ。(^^;

とにかく、整理するために、それぞれのシリーズをまとめておこう。


☆<ナイトワールド・サイクル>
★<始末屋ジャック>が登場する作品

The Keep (1981) 『城塞 (ザ・キープ)』☆
The Tomb (1984) 『マンハッタンの戦慄』☆★
The Touch (1986) 『触手 (タッチ)』☆
Reborn (1990) 『リボーン』☆
Reprisal (1991) 『闇の報復』☆
Nightworld (1992) 『ナイトワールド』☆★
Legacies (1998) 『神と悪魔の遺産』★
Conspiracies (1999) 『異界への扉』★
All the Rage (2000) 『悪夢の秘薬』★
The Hosts (2001) 『始末屋ジャック 見えない敵』★
The Haunted Air (2002) 『始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密』★
Gateways (2003) ★
Crisscross (2004) ★


こうして書き出してみると、<ナイトワールド・サイクル>シリーズを先に読んだほうがいいような気もするが、<始末屋ジャック>のほうを図書館でも借りてしまったので、そちらのシリーズ中心に読むしかない。それに、<ナイトワールド>のほうは入手できない本もある。

というわけで、時節柄、クリスマスものもちゃんと用意してあったのに、そういう心温まる話ではなく、いきなり、血も凍るホラー小説のシリーズを読む羽目に陥った。


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『マンハッタンの戦慄(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), 大滝 啓裕 (翻訳) ¥680
文庫: 346 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594006191 ; 上 巻 (1990/08)
内容(「BOOK」データベースより)
巨大都市ニューヨーク。それは現代の魔都だ。この街の裏側では想像もつかない闘いがくりひろげられていた。酷暑の夏、マンハッタンでは街の浮浪者が次々に姿を消すという事件が起こっていた。しかし、その原因は誰にもわからなかった。一方、「保安コンサルタント」こと、非合法の世界で危ない仕事をこなす〈始末屋ジャック〉は、国連のインド外交官だという不思議な男クサムから、路上の強盗に奪われたという家宝のネックレスの捜索を依頼された。ジャックが首尾よくネックレスを取り戻すのと前後して、彼の周辺で奇妙な事件が続発しはじめた。老婦人の失踪、ジャックを誘惑する謎の美女。いくつもの手掛かりが結びつき、驚くべき謎の正体が解かれていく。


『マンハッタンの戦慄(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), 大滝 啓裕 (翻訳) ¥680
文庫: 367 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594006205 ; 下 巻 (1990/08)
内容(「BOOK」データベースより)
〈ラコシ〉―それは鋭い牙と鉤爪を持ち。黄色い眼を光らせ。人肉を食らうこの世のものならぬ魔物だった。太古の旧支配者がつくり出した醜悪な怪物〈ラコシ〉を操る力をもった怪人クサムは、百三十年前に、インドの寺院からイギリス軍人ウェストファーレン大尉に財宝を盗まれた怨みを晴らし、その子孫を根だやしにすべく、はるばるニューヨークまでやってきたのである。愛する少女ヴィッキーを護るため、始末屋ジャックは死力をつくして戦うが、クサムと彼が放つ〈ラコシ〉は執拗に襲いかかってくる。吸血鬼小説『城塞』で注目されたF.ポール・ウィルスンが、現代の魔都ニューヨークを舞台に描く入魂のオカルト伝奇ホラー巨編。

※画像は原書 『The Tomb (Repairman Jack Novels)』/F. Paul Wilson


『異界への扉』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳) ¥980
文庫: 557 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594035876 ; (2002/07)
出版社/著者からの内容紹介
モダンホラーの古典的傑作『マンハッタンの戦慄』『神と悪魔の遺産』につづく、第三作!裏世界の仕事人〈始末屋ジャック〉のもとに、行方不明の妻を探してほしいという依頼があった。彼女は〈秘密組織と未承認現象を暴露する協会〉なる怪しげな組織の会員で、近く年次総会で、世界の不可解な現象を解き明かす大統一理論を発表するという。そして、ジャックはこの世ならぬものの跳梁と対決することに……。


◆図書館貸し出し(→12/15)

『始末屋ジャック 見えない敵(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 362 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048730 ; 上 巻 (2005/01)


『始末屋ジャック 見えない敵(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 370 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048749 ; 下 巻 (2005/01)


『悪夢の秘薬(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 343 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594039391 ; 上 巻 (2003/04)
内容(「BOOK」データベースより)
五月…ニューヨークでは、狂暴な暴力の発作を伴う新麻薬が蔓延していた。われらがヒーロー〈始末屋ジャック〉は、製薬会社の女性研究員から、謎のセルビア人ギャングのボス、ミロシュの調査を依頼される。ミロシュはこの新麻薬に絡んでいるらしい。一方製薬会社重役モネを尾行するジャックは奇妙な人体実験を目撃。荒れ狂う被験者のありさまは、新麻薬の発作と同じものだった!単なる脅迫と思えた事件は、奇怪な様相を見せていく。鬼才F・P・ウィルスンが放つ痛快アクションホラー巨編。


『悪夢の秘薬(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 325 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594039502 ; 下 巻 (2003/04)
内容(「BOOK」データベースより)
モネは怪しげな“珍奇博覧会”なる見世物小屋にひんぱんに出入りしている。ジャックは、その見世物小屋に潜入した。そこで彼は驚愕すべきものを目撃する。それは、再びみることはないとおもわれた、魔界の使者ラコシの姿だった。かつて壮絶な死闘を繰りひろげ、死滅させたはずのラコシ!新麻薬とラコシを結ぶ見えない糸とは?ジャックは、かつて倒したはずの敵と再びまみえることに…!ついに映画化される傑作『マンハッタンの戦慄』につらなる好評アクションホラーシリーズ最新作。


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