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2006年02月28日(火) ■ |
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憂鬱な3月 |
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今日で2月も終わり。明日から3月。私の誕生月だ。春を迎えるのは嬉しいが、誕生日がだんだん嬉しくなくなってきたここ数年。誕生日だからって、何も楽しいことがあるわけじゃなし、ビミョーに憂鬱。日々の出来事も面白くないことばかりで、どうも気が晴れない。風邪も今いちだし。
加えて、ここ何冊か読んだ本は全部中途半端な感じで、これは面白い!というのがなかったので、欲求不満気味。ああ、こんなくだらないの読んじゃったよ、と後悔しきり。それらに比べると、F・ポール・ウィルスンの本など、★5つあげてもいいくらいに思えてくる。
評価が★3つくらいの本はけして悪くはないのだが、そういう可もなく不可もない本がずっと続くと、うんざりしてしまう。★3つの本があったら、次は★4つか5つの本が読みたいのだ。そういう起伏があってこそ、いろいろ楽しめるのだから。
じゃ、★3つの本が★5つくらいに感じるように、わざと★1つ程度の本を読んでおくっていうのはどうか?と考えてもみたが、それは非常にくだらない策だよねと思い直した。時間の無駄だ。くだらないとわかっていることに時間を割くことほど馬鹿らしいことはない。
くだらないことを全部やめたら、人生はとてもシンプルで、楽に生きられるような気もする。でも、くだらないことがあるから、価値のあることもわかるというもので・・・って、まあ、どうでもいいや。
ところで、今年、紀伊国屋の洋書バーゲンはやらないのだろうか?やるとしたら、もうそろそろのはずなのだが、南口店のサイトを見に行っても、何の案内も出ていない。私の、年にたった一度の楽しみなのに!
もう洋書バーゲンはしないのかな?だとしたら、とても、とても、とても悲しい。そのためにタカシマヤのお買い物券や、JCBの商品券なんかをため込んでいたのに!わーん!(泣
洋書バーゲンでもあれば、少しは気が晴れるのに。。。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『錬金術』/マーガレット・マーヒー (著), 山田 順子 (翻訳), Margaret Mahy 単行本: 319 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 400115577X ; (2005/11/19) 内容(「MARC」データベースより) 教師に脅され、風変わりな女生徒ジェスの身辺を調べることになったローランド。幽霊屋敷のようなジェスの家を訪ねるうち、ローランドは驚くべき真実を、そして、自分が幼い頃からとりつかれている悪夢の正体を知ることに・・・。
◆図書館貸し出し・和書(→3/14)
『耳猫風信社』/長野 まゆみ (著) 文庫: 193 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 光文社 ; ISBN: 4334734537 ; (2003/03/12) 出版社/著者からの内容紹介 11歳になったぼくは、きょうは絶対、日記帳を買うんだ、と決意し、境界を越えてとなり町に足を踏みいれた。古めかしく、それでていどこかしら懐かしい風景。ぼくは、眼帯をした不思議な少年と出逢い、《山猫の店》という奇妙な文具店を教えてもらう。雨に烟る《耳猫風信社》、埠頭でのひそかな上映会、なかなか行きつけないとなり町。冒険の末に少年が発見したのは・・・。
『カンパネルラ 長野まゆみEarly Works少年万華鏡』/長野 まゆみ (著) 単行本: 163 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309621023 ; (October 1998) 内容(「MARC」データベースより) 美しい鉱石の光、すがすがしい草の香りのするような独特の文体で、淡く切ない少年の姿を描く作家・長野まゆみの単行本化されなかった幻の作品「カンパネルラ」と「銀木犀」の2編と詩篇を収める。
『夏期休暇 長野まゆみEarly Works少年万華鏡』/長野 まゆみ (著) 単行本: 150 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 430962104X ; (December 1998) 内容(「MARC」データベースより) あの日、海に消えた帽子を、約束どおりもってきたよ・・・。表題作をはじめ、「詩篇カレイドスカフ 4」を併録。単行本化されなかった幻の初期作品が甦る、デビュー10周年企画第4弾。
『眠れる犬』/ディック・ロクティ (著), 石田 善彦 (翻訳) 文庫: 517 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594003028 ; (June 1988) 内容(「BOOK」データベースより) セレンディピティ・ダールクィスト。通称セーラ。14歳の彼女は、女優の祖母とロスで2人暮らしだった。退屈な毎日が続いていたが、ある日彼女の愛犬グルーチョが失踪、セーラは警察へ届けでた。だが、警官が相手にしてくれるはずもなく、冗談半分に紹介されたのが42歳の私立探偵レオ・ブラッドワースだった。そしてこの時から14歳の“わけのわからない小娘”と42歳の“つまんないことばっかりいってる中年”探偵の奇妙な道中が始まった。反発しあいながら、互いを助けあってグルーチョを捜す旅を続ける2人。だが、この愛犬失踪の陰にはマフィアがらみの恐るべき謀略の罠が張り巡らされていたのだ。現代ロサンゼルスを舞台に、軽妙なユーモアをまじえて新鋭が放つ傑作ハードボイルド。86年ネロ・ウルフ賞受賞作。 ※画像は原書 『Sleeping Dog』
『トワイライト(3)闇の吸血鬼一族』/ステファニー・メイヤー (著), Stephenie Mayer (原著), 小原 亜美 (翻訳) 単行本: 262 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789726347 ; 3 巻 (2005/09) 内容(「BOOK」データベースより) 百年のあいだ孤独だったヴァンパイアのエドワード。転校してきたベラはエドワードと許されぬ恋に落ちる。たがいに惹かれあうふたりを、もうだれも止められない。しかし、ベラを狙う凶悪なヴァンパイアが忍びより…。ラブ&ブラッド!ヴァンパイア・ロマンス急展開の第3弾。
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2006年02月27日(月) ■ |
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早稲田学 |
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優先登録で、今年も早稲田の授業を受けられることになった。優先的にといっても、数が多ければ受けられるかどうかわからなかったから、決定して嬉しい。また近藤先生の授業を受けられるのは、とても嬉しい。
そういえば、今年は面白い授業がある。「早稲田学」とかナントカいう授業で、早稲田大学について学ぶもので、最初に校歌とか応援歌を勉強したりするし、六大学野球の早慶戦は、土日共二日間、必ず観に行かなくてはいけないらしい。
早慶戦に行かないと単位がもらえないって、ちょっと笑える。しかも学生席に座らされるようで、ということは、校歌・応援歌は必須ってことだ。応援グッズも買わされるんだろうな。
私が早稲田に行くことにしたのは、ラグビーや野球のときに、校歌や応援歌を心から歌いたいという動機だし、早稲田ラグビーについての講義もあるというので、ちょっと心が動きはしたけれど、早慶戦を観に行くなんてのは、私の場合はごく普通にやっていることだから、何もわざわざ授業でとって行くこともないだろう。(^^;
今日、読み終えた『銀のキス』もヴァンパイアものだったが、『トワイライト』よりは全然ましだった。どちらも「いいヴァンパイア」(ヴァンパイアにいいも悪いもあるか?)という設定なのだが、こちらのほうがホラー度が高い分、リアルに感じた。
どっちを読んでも、恋は盲目なのねと思った次第。自分が好きになった相手が、生き血を吸うヴァンパイアだとしても、好きになってしまえば、それさえも恋を否定する要因にはならなくなってしまうのだ。
けれども『銀のキス』のほうは、最後にヴァンパイアの彼が、主人公の彼女のために、また自分自身のために、自ら死を選ぶ。もちろんヴァンパイアはアンデッドだが、いくつか死に至る方法はあるのだ。
『トワイライト』の結末はまだ読んでいないので、どうなるのかわからないから断言はできないが、物語としては、どうしても結ばれない恋の切なさみたいなものを感じさせる『銀のキス』のほうが、いいんじゃないかな?
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『銀のキス』/アネット・カーティス・クラウス, 柳田 利枝, Annette Curtis Klause 単行本: 222 p ; サイズ(cm): 19 出版社: 徳間書店 ; ISBN: 4198613303 ; (March 2001) 出版社/著者からの内容紹介 重い病気で入院している母、仕事と病院通いに追われる父、転校していく親友…孤独な16歳の少女ゾーイは、夜の闇の中で出会った、やはり孤独そうな美しい少年サイモンに惹かれていく。だが彼は普通の人間ではなく「呪われた種族」だった…。生と死、孤独と恋のときめき、現実の世界と信じがたい恐怖。さまざまな糸で織りあげられた魅惑的な物語。
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2006年02月26日(日) ■ |
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またニューオーリンズで! |
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ニューオーリンズのまゆみさんからメールが来て、先日来日したデュークス・オブ・デキシーランドのアールとマイクに話を聞いたとのこと。
私がいろいろ案内するはずだったのだが、それぞれの人間の、様々な思い違いやすれちがいが重なって、結局残念な結果になってしまったみたいだ。外国人を相手にするのは、言葉や文化や国民性の違いなどあって、本当に難しい。
とりあえず、ホテル・オークラに頼んでおいたフルーツの差し入れの件は確認できたので、ちょっとだけ安心した。
でも私も風邪を引いていたので、万一うつしたら大変だと思ったし、あちこち案内して回る体力もなかったから、お役ごめんだと思って実のところはほっとしていたのだ。
いろいろお付き合いできなかったのはとても残念だけど、今回はゲストでコットン・クラブにおよばれしただけでも良しでしょう。しばし本場のニューオーリンズジャズに浸れたことだし。
アール、マイク、またニューオーリンズで会いましょう!
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ラジオスター レストラン』/寮 美千子 (著) ,小林 敏也 単行本: 340 p ; 出版社: パロル舎 ; ISBN: 4894190265 ; (December 1996) カバーの折り返し 高原列車の小さな駅『十一月の町』。ペルセウス座流星群が降りそそぐ『星祭り』の晩、少年ユーリとイオは、流れ星を数えに禁をおかして神聖な『ギガント山』へはいる。そこで出会ったのは、滅びたはずの古生物『牙虎』だった。追いかけるふたり。行きついたところは、謎の博士がいる電波天文台。ブリキの玩具のような旧式のロボットが、にこやかにユーリを出迎える。「ラジオスター・レストランへようこそ」と。電波天文台のほんとうの姿は?謎の博士の正体は? 物質の記憶と輪廻転生をめぐる壮大なファンタジー。降りしきる時間のかけらのなかでくりひろげられるスピリチュアルな冒険。ぼくはかつて星だった、いつか恐竜だった。これは、いま生きているこの瞬間の自分と、未来の地球への、愛の物語だ。
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2006年02月25日(土) ■ |
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ぐうたら生活にも明日はくる |
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南部が恋しくなって、久々に「シュリンプ・クレオール」を作った。ニューオーリンズではちょうどマルディグラの最中。まゆみさんもパレードで演奏したりして、忙しい日々を過ごしているみたい。
マルディグラに来ればいいのに・・・と言われたけれど、アポロ13号の骨折のこともあるし(ほとんど完治しているが、まだリハビリ中)、今回は観光気分で楽しむというわけにもいかないだろう。何より、先立つものがないという問題が大きい。それに、とにかく先にアポロ13号に温泉にでも行かせてあげないと。
今度行くとしたら、ジャミール・シャリフとも話したいし、もっと土地の人とも深く交流したいと思うから、真面目に英語の勉強をしないといけないな。予想外のことを話された日には、話が全然見えず、言葉が素通りしていってしまうのだから、情けない。南部訛りという問題もあるのだから、少なくとも標準語くらいはわかるようにならないと。
とは思うものの、基本的に意志が弱いので、毎日「明日からでいいや」と思ってしまう。運動もダイエットも、みんなそう。明日からでいいやと思っているうちは、何もできないよ。早稲田で英語の授業もとろうかと思ったけれど、そういう問題でもないだろう。
こんな日記など犠牲にしても、とにかく時間を作って真剣にやるべきだ!と思っているのだが、日記に愚痴を書いているほうがまだしも楽なので、ついつい楽なほうに・・・。今日やらなければ、明日はないと思え!と思っても、望むと望まないとに関わらず、生きている以上、誰にでも等しく明日は来るわけで・・・。そうして日々が過ぎていく。光陰矢の如し。
反省なんかはどうでもいいから、やらなきゃならないことは、ああだ、こうだ言ってないで、とにかくやりなさい!ってのに。とはいえ、これも日記を埋めるための、苦肉の策のひとつですから。「シュリンプ・クレオール」からここまで引き伸ばすのに、結構苦労してるんです。だからといって、この苦労が報われる可能性はほとんどないんだから、もっと自分のためになることをしたほうがいいんじゃないか。
いやいや、「日記を書きなさい」とサマセット・モームやジョン・チーヴァーも言ってるじゃありませんか。きっといい事があるに違いない。ぐうたら生活にも、やっぱり明日はくるんだから。合掌。
〓〓〓 BOOK
◆マーケットプレイス
『鉱石倶楽部』/長野 まゆみ (著) 価格: ¥1,533 (税込) ユーズド価格:¥85+送料¥340=¥425 (熊本県・tsuru0304) 単行本: 93 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 白泉社 ; ISBN: 4592731131 ; (February 1994) 内容(「MARC」データベースより) 放課後、理科教室へ忘れものを取りにきた少年は、机の上に一冊の鉱物図鑑を見つけた。「ゾロ博士の鉱物図鑑」ほか石から生まれた18のファンタジーロマンを収録した、ヴィジュアル詩文集。 目次 ゾロ博士の鉱物図鑑/葡萄狩り/雪の囁き/翠色の午后/天体観測/硝子球儀/夜間劇場/薔園の夏/寝台特急/氷河座標/碧の矢羽/雪の煌き/卵の箱/潜水艇/水緑〈みどり〉の睛/瀝青の鏡/茨薔薇/海岸ホテル/天気雨 ※画像は<文庫版>
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2006年02月24日(金) ■ |
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高校生の記憶 |
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ステファニー・メイヤーの「トワイライト」はアメリカの高校生の話だが、自分が高校生の頃のことをなんとか思い出しても、やっぱり理解できない。恋愛なんていうのは遠い夢の話だと思っていたし、今の子たちのように情報もないから、自分がおく手とも思わなかった。
男の子のことを全く考えていなかったかというと、まあそういうわけでもないけれど、憧れの対象くらいにしか考えていなかったし、またそれ以上考えてもいけないと思っていたから、今の子みたいに、彼氏がいないから寂しいなんて気持ちは、これっぽっちもなかった。
だから、こういう高校生の恋愛ものを読んでも、今ひとつぴんとこない。人を好きになる気持ちはわかるけれど、ここに出てくる子たちは、やっぱりまだ子どもなわけで、それが背伸びして恋愛ごっこをしているとしか思えないんだな(私も高校生の時は自分が大人だと思っていたに違いないのだが)。きっと、私がオバサンになっちゃったからわからないんだろうけど。
いかにも高校生っぽい口調なのに、大人のふりをしたやり取りが、なんともこそばゆい。気恥ずかしい。しゃれた会話をしろとは言わないけど、せめて年相応の素直なやり取りにしてもらえないだろうか。原文ならそうでもないのかもしれないけど。
だけど「僕は1901年生まれのヴァンパイアだ」と言われたあとの主人公の態度って、やっぱりおかしい。まるで「ヴァンパイア」という言葉の意味を知らないかのようだ。それに、100歳を越えていても、見た目が17歳ならいいのか?それって、人を見た目で判断しないとか、職業で判断しないとかという問題じゃないものなあ。
それと、全然おしゃれではないない、ギャグがすべってるような会話にも我慢できない。って、また悪口になってしまった。これじゃトワイライト・ファンに、ものすごく怒られそうだ。
まあ、とにかく、おばさんには面白くないよ。でも、3巻も用意ができましたと図書館から知らせが来て、どうしてこうもタイミングがいいのだろう?と。キャンセルしようかと思っていたのだが、今更できないので、最後まで読むしかないか。
それから、「ドラゴンランス」直系の『ネアラ』だが、これも今いち。たしかに舞台はドラゴンランスと同じで、微妙に繋がりがあるのだが、女の子を主人公にすると、なぜこうも面白くないのかなあ?というより、「ドラゴンランス」より下の年齢を対象にした作品だからなのか、緊張感に欠けるし、登場人物にも際立った魅力がない。
長野まゆみは、ああ、やっぱりこんな感じかと。彼女の他の本(宮沢賢治っぽい作品)のほうが興味がある。とはいえ、見たことのある、というか読んだことのあるいろんな世界がミックスされている感じ。逆に、こんな風にミックスして書いてもいいのかと、新たな手法を発見した感じ。彼女のイメージしているそれぞれの作家の、いいとこ取りだ。
今日読み終えたのはどれも今いちで、読後感がすっきりしない。数をこなせばいいってものでもないし、わくわくする面白い本が読みたい。面白くない本が続くと、この人は文句ばかり言っている人だと思われそうだ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『トワイライト(2)血は哀しみの味』/ステファニー・メイヤー (著), Stephenie Meyer (原著), 小原 亜美 (翻訳) 単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789726339 ; 2 巻 (2005/08) 出版社 / 著者からの内容紹介 ラブ&ブラッド! ヴァンパイア・ロマンスシリーズ第2弾。どこから来たの? どうやって生きてきたの?わからないことばかりだけど大好きなの。エドワードの正体を知ったベラは心を決めた・・・。
『ネアラ1 記憶をなくした少女と光の竜』/ティム・ワゴナー (著), 安田 均 (翻訳), 柘植 めぐみ (翻訳) 単行本: 445 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757724683 ; 1 巻 (2005/10/28) 内容(「BOOK」データベースより) 全世界5000万部、米ファンタジーの金字塔『ドラゴンランス』が満を持して贈る、少年少女から大人まで読める完全新作。記憶をなくした少女ネアラは、行く先々で導かれるように女戦士やエルフ、モンスターを仲間にする。しかし、そこには仕組まれたワナが…。威厳があって優しく、親しみのもてる銅竜、高圧的で残虐だがシニカルな魅力がある緑竜。エルフに黒ドワーフ、ミノタウロス、ゴブリン、オーガーなど、旅の仲間はもちろん、悪役ですら魅力的。大峡谷、古代都市が眠る地下迷宮、忘れられた神殿…。今、大冒険が始まる。
『少年アリス―三月うさぎのお茶会へ行く』/長野 まゆみ (著) 単行本: 61 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309007414 ; (January 1992) 内容(「MARC」データベースより) ニッケル月が輝く夜、アリスは卵の殻に絵の具で色を付けていた。そこへシロウサギが通りかかり、アリスはウサギを追って不思議の国へ…。「少年アリス」の幻のイラストレーションとお話をカップリング。
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2006年02月23日(木) ■ |
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アメリカ南部の吸血鬼といえば |
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昨日図書館で借りてきた、長野まゆみが気になって、Amazonで作品を検索してみたら、結構多作な作家だった。図書館でも検索してみたところ、多数の蔵書があった。
とりあえずシリーズものの2巻と4巻は図書館で予約したのだが、見ているうちにだんだんはまってきてしまい、今日はBOOK・OFFに本を売りに行くついでに、探しまくってしまった。それぞれがみな薄手の本なので、見つけるのはなかなか至難の業。
それでも100円コーナーで4冊買った。買ったのは、わざわざそれを選んだというのではなく、単にそこにあったというだけの理由。実際、まだ1冊も読んでいないのだから、どれがいいかなんて全然わからないし。
1冊も読まないうちから揃えてしまうというのは、いけないと思いつつも、気になるとついついやってしまう悪い癖なのだが、賢治、乱歩、アリス、といったイメージからすれば、そんなに大きく外れることはないだろうと思う。
さらに翻訳物も購入。本を売りに行ってまた別の本を何冊も買ってしまうとは、まったく!という感じなのだが、アン・ライスの「レスタト」は、どうしようかなあ・・・とずっと考えていたもので、アメリカ南部が舞台で、なおかつ吸血鬼が主人公というアン・ライスのヴァンパイア話は、やっぱりひとつくらいは読んでおかないといけないかなあと思って、たまたま上下揃っていることだし(なかなか上下揃いにお目にかからなかった)、と思い切った。
これもシリーズものだから、本来ならこの前の 『夜明けのヴァンパイア』 から読んだほうがいいんだろうけど、映画も観ているし(俳優が好きではないから、ちゃんと観てはいないのだが)、トム・クルーズのイメージが浮かんでしまうのも嫌なので、敢えて読まずにいる。 『美青年アルマンの遍歴』 は、図書館にあったので、とりあえず「レスタト」だけ買っておこうと。
ちなみにタミー・ホウグの本は、南部のスワンプが舞台。南部ものと見れば、嫌も応もなく、つい反射的に買ってしまう。ディック・ロクティは、先日購入した『ブルー・バイユー』(これも南部もの)の作者だが、この本の前に、シリーズ前作である 『眠れる犬』 を読まなきゃダメかな?
〓〓〓 BOOK
◆BOOK・OFF
『銀木犀』/長野 まゆみ (著) ¥105 文庫: 130 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 430940491X ; (1997/01) 内容(「BOOK」データベースより) 銀木犀の繁の中には、ちょうど少年ひとりが身を屈めて休むことができる隠れ処があった…樹木に蔽られた古い庭に通う燈水のまえに現れた奇妙な少年は誰?降り続く雨の中、樹に沈みゆく燈水を描いた、文庫オリジナル作品。
『行ってみたいな、童話(よそ)の国』/長野 まゆみ (著) ¥105 文庫: 149 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309405088 ; (1997/08) 内容(「BOOK」データベースより) この物語、ほんとうは、子どもたちに聞かせるような話ではないのです…「ハンメルンの笛吹き」「ピノッキオ」「にんじん」―笑いとざわめきと官能にみちた物語の国を、夢み、旅する、長野まゆみの残酷童話集。
『天体議会(プラネット・ブルー)』/長野 まゆみ (著) ¥105 文庫: 207 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309404243 ; (August 1994) 内容(「BOOK」データベースより) 水蓮との友情。兄との確執。自動人形と噂される謎の少年との不思議な出会い。そして少年たちをのせた船は、南へと出航したのか。兄を想う少年・銅貨をめぐって、星の少年たちの孤独を描いた、長野まゆみの“星の王子さま”―。
『少年アリス―三月うさぎのお茶会へ行く』/長野 まゆみ (著) ¥105 単行本: 61 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309007414 ; (January 1992) 内容(「MARC」データベースより) ニッケル月が輝く夜、アリスは卵の殻に絵の具で色を付けていた。そこへシロウサギが通りかかり、アリスはウサギを追って不思議の国へ…。「少年アリス」の幻のイラストレーションとお話をカップリング。
『心ふるえる夜に』/タミー・ホウグ (著), Tami Hoag (原著), 木下 淳子 (翻訳) ¥105 文庫: 475 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 二見書房 ; ISBN: 4576051199 ; (2005/07) 出版社 / 著者からの内容紹介 アメリカ南部の大農園を継ぐことを拒み、都会に出て精神科医になったセレナ。久しぶりに帰郷すると、祖父が家を出て巨木が生い茂る大湿地帯の狩猟小屋に引きこもっていると聞かされる。祖父と会うため雇ったのは森の案内人ラッキー。彼は粗暴で野性的だがどこか謎めいった男だった。祖父と再会したセレナは巨大企業が工場建設のため大農園の買収を計画していることを知る。そしてラッキーが、なぜ森の奥深くに住むのかも… 十年以上に渡り読み継がれているロマンスの不朽の名作!
『ヴァンパイア・レスタト(上)』/アン・ライス (著), Anne Rice (原著), 柿沼 瑛子 (翻訳) ¥105 文庫: 505 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 459401612X ; 上 巻 (1994/11) 内容(「BOOK」データベースより) 金髪美形の吸血鬼レスタト。55年ぶりに現代に蘇ったこの闇の申し子は、莫大な財力と常人をはるかに超えるヴァンパイアの能力により、たちまちロック界のスーパースターになった。彼はさらに種族の掟を破って自伝を書こうと決意する。それは1780年代に二十代の若者として生きていたとき、パリで老ヴァンパイアにより闇の世界の住人にされて以来の、血と官能に彩られた歴史だった。人間たちに秘密を明かせば、決してただではすむまいが、それはむしろ望むところ…。巨匠アン・ライスが華麗に描く吸血鬼小説の傑作。
『ヴァンパイア・レスタト(下)』/アン・ライス (著), Anne Rice (原著), 柿沼 瑛子 (翻訳) ¥105 文庫: 513 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594016138 ; 下 巻 (1994/11) 内容(「BOOK」データベースより) ヴァンパイアとなったレスタトは、臨終間際の母を自らの手により天使のような美貌のヴァンパイアに変身させた。だが恋人同士のようにパリの町を徘徊する二人に、地下墓地を根城にし古い掟にとらわれた同族たちが襲いかかる。しかし彼らは強力なレスタトの敵ではなかった。レスタトはその集団のリーダー、アルマンから、彼の師で伝説的なヴァンパイアであるマリウスの話を聞き、自分たち闇の一族の源をたどる旅に出た。それは数千年にわたる暗黒の歴史を問う、世界を巡る旅だった―。壮大なヴァンパイア・クロニクル。
『笑う犬(上)』/ディック・ロクティ (著), 石田 善彦 (翻訳) ¥105 文庫: 400 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594007627 ; 上 巻 (1991/06) 内容(「BOOK」データベースより) われらが探偵ブラッドワースに「いなくなった犬を探して」と14歳の少女セーラが訪ねてきた『眠れる犬』の事件からはや一年。いまや、セーラはブラッドワースの事務所で受付兼事務員として働く有能なパートナーだ。さていまブラッドワースは家出娘探しと、盗まれたイアリングの捜索という二つの依頼を受けていた。ところがこのどちらも見かけほど簡単な仕事ではなかったのである。大ヒットの前作『眠れる犬』からさらにパワーアップ、ブラッドワースとセーラのでこぼこコンビが謎を追う。
『笑う犬(下)』/ディック・ロクティ (著), 石田 善彦 (翻訳) ¥105 文庫: 351 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594007635 ; 下 巻 (1991/06) 内容(「BOOK」データベースより) イアリング泥棒の容疑者を追ってイタリアまでやってきたブラッドワースだったが、肝心の容疑者はそこで死体となっていた。ところがロスに戻ってみると、そもそも依頼してきた女優の秘書というのが偽者だったのだ!一方、家出娘セシリア探しに夢中の素人探偵セーラの周辺には変な二人組がうろつく。この一件には手を出すなということらしい。トラブルつづきのセーラとブラッドワース、二人の行く手に立ちふさがる謎の組織の正体とは?前作『眠れる犬』をしのぐスケールで展開する、痛快な新感覚ハードボイルド。
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2006年02月22日(水) ■ |
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宮沢賢治系のファンタジー |
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ステファニー・メイヤーの『トワイライト(1)』を読了したところに、運良く(運悪く?)図書館から2巻目の準備ができたと連絡が入った。こうタイミングがいいと、やはり読まないわけにはいかないだろうなと思い、さっさと終わらせようと、早速取りに行った。
これは本当に人気のある本のようで、たしかに高校生くらいの女の子にとっては、本当にわくわくものかもしれない。下手な感想を書くと、めちゃくちゃ怒られそうだ。(^^;
だけど、私がなぜ好きじゃないかと言うと、主人公の女の子の気持ちが逐一書いてあるのが、ドタバタしていて嫌なのだ。それはこの本に限ったことではなく、どんな本でもそうなのだが、淡々と語られているもののほうが好きだし、逆にそのほうが登場人物の気持ちが伝わってくるので、日記みたいに感情がもろに出ている小説は、とにかく好きではないのだ。
それは例えば、私はこんなに大変なんです、かわいそうなんです、そう思うでしょう?思わなきゃおかしいですよ、と読者に強制しているような気にさせられるからで、どんなことでも強制を感じると、途端にさめてしまうのだ。
とはいえ、この本がそこまで文学的というわけでもなし、内容のいかんに関わらず、恋に恋する年齢の女の子だったら、ちょっと影のあるカッコイイ美少年に憧れるのも無理はない。ついでに借りた『銀のキス』というのも吸血鬼もので、これまた美少年だ。やはり吸血鬼は美しくないとね。
ところで、今日はまた珍しく和書を数冊借りてきた。どれもいわゆる宮沢賢治系。宮沢賢治は自分のサイトにコーナーを作っているくらい大好きなので(更新はしばらくしていないが)、へええ、こんな作風の作家がいたのかと思い、借りてみた。
ちょっと見たところ、もろに賢治だ。賢治そのものを題材にして書いている作品もあるから、ずいぶん賢治のファンなのだろうと思う。しかし、内容はともかく、言葉や文字の使い方がここまで似ていると(賢治は目で見るだけでも不思議な感覚に満ちた文章だ)、よくよく研究したのだろうなと、逆に感心する。
来期の早稲田の講座にも賢治に関する講座が2つあるのだが、ちょっと聴いてみたい気はするものの、そんな風に授業として解説されてしまうと、やっぱり嫌かもしれないと思った。哲学めいた話になるのも嫌だし、あれはあれで、自分の自由な感覚で味わっていたほうがいいに違いない。
ともあれ、賢治系の日本のファンタジー、一体どんなものやら・・・。ちなみに、何冊かあるうち、適当に借りてしまったので気が付かなかったのだが、長野まゆみのものは、<少年万華鏡>というシリーズになっているらしい。ちょっと乱歩も入ってる?という感じだが、読むなら順番に読んだほうがいいだろうから、また借りにいかなければ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『トワイライト(1)愛した人はヴァンパイア』/ステファニー・メイヤー (著), Stephenie Meyer (原著), 小原 亜美 (翻訳) 単行本: 270 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789726029 ; 1 巻 (2005/08) 内容(「MARC」データベースより) 雨と霧の街フォークスに転校してきたイザベラは、異彩を放つひとりのクラスメートに惹かれていく。だがその美しいゴールドの瞳には、恐ろしい秘密が隠されていたのだった…。ヴァンパイア・ロマンスシリーズ第1弾。
◆図書館貸し出し(→3/8)
『トワイライト(2)血は哀しみの味』/ステファニー・メイヤー (著), Stephenie Meyer (原著), 小原 亜美 (翻訳) 単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789726339 ; 2 巻 (2005/08) 出版社 / 著者からの内容紹介 ラブ&ブラッド! ヴァンパイア・ロマンスシリーズ第2弾。どこから来たの? どうやって生きてきたの?わからないことばかりだけど大好きなの。エドワードの正体を知ったベラは心を決めた・・・。
『錬金術』/マーガレット・マーヒー (著), 山田 順子 (翻訳), Margaret Mahy 単行本: 319 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 400115577X ; (2005/11/19) 内容(「MARC」データベースより) 教師に脅され、風変わりな女生徒ジェスの身辺を調べることになったローランド。幽霊屋敷のようなジェスの家を訪ねるうち、ローランドは驚くべき真実を、そして、自分が幼い頃からとりつかれている悪夢の正体を知ることに・・・。
『銀のキス』/アネット・カーティス・クラウス, 柳田 利枝, Annette Curtis Klause 単行本: 222 p ; サイズ(cm): 19 出版社: 徳間書店 ; ISBN: 4198613303 ; (March 2001) 出版社/著者からの内容紹介 重い病気で入院している母、仕事と病院通いに追われる父、転校していく親友…孤独な16歳の少女ゾーイは、夜の闇の中で出会った、やはり孤独そうな美しい少年サイモンに惹かれていく。だが彼は普通の人間ではなく「呪われた種族」だった…。生と死、孤独と恋のときめき、現実の世界と信じがたい恐怖。さまざまな糸で織りあげられた魅惑的な物語。
『三日月少年漂流記 長野まゆみEarly Works少年万華鏡』/長野 まゆみ (著) 単行本: 176 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309621015 ; (October 1998) 内容(「MARC」データベースより) 銅貨と水蓮の二人の少年が、盗まれた自動人形・三日月少年をめぐって不思議な冒険をする標題作のほか、「銀色と黒蜜糖」と詩篇を収める、作家・長野まゆみの幻の初期作品集。
『夏至祭 長野まゆみEarly Works―少年万華鏡』/長野 まゆみ (著) 単行本: 155 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309621031 ; (1998/11) 内容(「MARC」データベースより) 時がたち、腕時計の鍍がふたたび剥がれ落ちる日が来れば、もう一度彼らと逢うことがあるかもしれない。ある夏の月彦の不思議な体験を描いた「夏至祭」と、「綺羅星波止場」「詩篇カレイドスカフ3」を収める。
『ラジオスター レストラン』/寮 美千子 (著) ,小林 敏也 単行本: 340 p ; 出版社: パロル舎 ; ISBN: 4894190265 ; (December 1996) カバーの折り返し 高原列車の小さな駅『十一月の町』。ペルセウス座流星群が降りそそぐ『星祭り』の晩、少年ユーリとイオは、流れ星を数えに禁をおかして神聖な『ギガント山』へはいる。そこで出会ったのは、滅びたはずの古生物『牙虎』だった。追いかけるふたり。行きついたところは、謎の博士がいる電波天文台。ブリキの玩具のような旧式のロボットが、にこやかにユーリを出迎える。「ラジオスター・レストランへようこそ」と。電波天文台のほんとうの姿は?
謎の博士の正体は? 物質の記憶と輪廻転生をめぐる壮大なファンタジー。降りしきる時間のかけらのなかでくりひろげられるスピリチュアルな冒険。ぼくはかつて星だった、いつか恐竜だった。これは、いま生きているこの瞬間の自分と、未来の地球への、愛の物語だ。
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2006年02月21日(火) ■ |
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ヤングアダルトものの不運 |
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図書館で延々と待たされた、ヤングアダルトものの『トワイライト』だが、ヤングアダルトの翻訳といえば、金原瑞人氏系が多く、これも例外ではなかった。そのせいで、ちょっとうんざりしてしまって、あまり進まない。原書でも難しくはなさそうな文章だから、これは絶対に原書で読んだほうがいいだろうなと。
この小説に限ったことではないが、最初に状況説明がだらだら書いてあるものは、やっぱり面白くない。とにかく、まず何かが起こってほしい。でないと、興味を持って読み進められない。特に何も起こらず、状況だけを説明しているのに、それでもなおかつ面白いというのは、ジェイン・オースティンくらいのものだろう。
しかも、ヴァンパイアものということで期待も大きかったので、ちょっとがっかりだ。さらに翻訳が金原氏系となると、これは個人の好みもあるけれど、この本の不運を嘆くより仕方がない。ヴァンパイアものの訳がおどろおどろしい必要はないけれど、あまりにも、あまりにも軽すぎる。
ヤングアダルト=金原氏系という出版社の思い込みも、いい加減にやめてほしいものだ。作者がかわいそう。それと、あのマンガね。あれもどうにもいけない。マンガしか読まない若者にも読んでほしいという考えなのだろうが、主人公のイメージも全然違うし、ああいう挿絵はむしろ邪魔なだけ。
ちなみに、2巻、3巻も予約してあるんだけど、どうしようかな・・・。1巻もまだ最後まで読んでいないので、もしかしたら面白くなる?かも?と、一応期待はしているのだけれど、あの口調でずっと行くのかと思うと、やっぱりうんざりする。
ところで、今日はテレビでスティーヴン・キングの「スリープ・ウォーカーズ」という映画を観た。これもヴァンパイアものなので、かなり期待していたのだが、なんだこれ?という、B級ホラーの中でも最低ランクじゃないかといった感じの映画だった。いくらなんでも、あの最後の変身はないでしょう!
特殊メイクも不気味というより、笑う。宇宙から来たとかいう設定でもないのだから、べつに怪物に変身する必要はないんじゃないの?キングのホラーって、エルム街のフレディ的なふざけたところがあるのが好きじゃない。
ヴァンパイアは、これも私個人の勝手なイメージだが、美しくて繊細で、影があって退廃的というのでなければならない。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のトム・クルーズやアントニオ・バンデラス、ブラピのヴァンパイアも健康的すぎて、私は許せない。
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2006年02月20日(月) ■ |
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『ナイトワールド』はヒーローものだった! |
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ホラーと思って読んでいた『ナイトワールド』。たしかにかなりスプラッターな場面もあって、怖いと言えば怖いのだが、結局これは、グレーケンという善なる存在のヒーローものではないかという感じ。
自分の務めはすでに終えたはずと思っていたグレーケン(『城塞 ザ・キープ』で)。しかし最後はやはり人類はグレーケンに頼らなくてはならなかったのだ。再び悪の存在ラサロムと対決するグレーケンに、ライアン神父や始末屋ジャックが協力していく。
感動的とも言えるラストでは、太陽の光があることが、もう当たり前とは思えなくなっている。グレーケンを始めとする人々の尊い自己犠牲によって、この世界は暗黒から守られたのだ。
これは、『指輪物語』とか『ドラゴンランス』にも通じるテーマだし、ホラーというよりファンタジーといってもいいんじゃないかという気さえしてくる。単に血まみれのホラーではなく、ちゃんと感動できるホラーだった。
人間が弱気になること、それが一番悪につけこまれやすい状況だということなのだが、とにかく諦めず、前向きに生きる姿勢が重要なのだということを強く感じた話だった。グレーケン、素晴らしいです。「指輪」で言えば、アラゴルンの役どころだろうか。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ナイトワールド(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 広瀬 順弘 (翻訳) 文庫: 385 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594013716 ; 下 巻 (1994/03) 内容(「BOOK」データベースより) 太陽の運行を狂わせ、無数の殺人虫を放って殺戮を繰り返すラサロムの前に、世界は大混乱に陥っていた。グレーケンは、ラサロムを滅ぼすための剣をふたたび手に入れるべく、仲間をルーマニアとハワイへ向かわせる。はたして、ラサロムが完全な成長を終える前に、剣を手に入れることができるのか?そして、太陽を失った「夜の世界」では、ラサロムとグレーケンの最後の決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。『ザ・キープ』『マンハッタンの戦慄』『触手』の登場人物が総登場するウィルスン・ホラーの集大成。 ※画像は原書 『Nightworld』
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2006年02月19日(日) ■ |
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ラグビーシーズン終了 |
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◆ラグビー日本選手権準決勝
早稲田(0)×(43)東芝府中
◆最強神話の幕閉じる…早大、王者・東芝府中に完封負け─sanspo.com
必死に前進を試みる早大・佐々木主将(中央)。社会人王者の壁は厚かった ラグビー日本選手権準決勝(19日、秩父宮)早大がトップリーグ(TL)王者の東芝府中に0−43と42年ぶりの完封負け。大学選手権で31年ぶりの連覇を成し遂げ、「史上最強」と呼ばれたシーズンを、日本選手権ベスト4で終えた。就任以来5年で早大の黄金時代を築き、今季限りで勇退する清宮克幸監督(38)は、今週中にも正式発表される中竹竜二新監督(32)に、日本一の夢を託してタクトを置いた。26日の決勝(秩父宮)は、東芝府中と2連覇を狙うNECが激突する。
敗戦に頭を下げた早大フィフティーンを、聖地・秩父宮のファンの暖かい拍手が包み込んだ。0−43。63年度の同志社大との定期戦を最後に味わったことのない完封負け。それでも、目を赤くした伝統の「アカクロ」ジャージーの戦士たちは、誇らしげだった。
「この負けがワセダを強くするはず。来年も、この負けから強いチームができるはずです」。早大監督として最後の仕事を終えた清宮監督の両目も赤く染まっていた。
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◆清宮氏が来季からサントリー監督へ−早大の後任には中竹氏─sanspo.com
2メートル近い巨人や、相撲取りのような外人選手を相手に、早稲田の選手たちはよくやった。トップリーグとマイクロソフトカップの覇者である東芝府中を、大いにいらつかせただけでも上出来。五郎丸の顎骨折は知っていたが、主将の佐々木もあばらを骨折していたとは知らなかった。よく頑張ったね!と褒め讃えたい。
東芝がいかに強かろうとも、社会人のラグビーには興味がないので、今期のラグビーはこれで終了だ。早稲田のラグビー部には、今年もまたパワーと感動を与えてもらった。佐々木組、ありがとう!
〓〓〓 BOOK
◆マーケットプレイス
『ブルー・バイユー』/ディック・ロクティ (著), Dick Lochte (原著), 米山 菖子 (翻訳) 価格: ¥693 (税込) ユーズド価格 : ¥1+送料¥340=¥341 (相模原市・ブックセンターいとう氷川店) 文庫: 498 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594012981 ; (1993/12) 内容(「BOOK」データベースより) 麻薬中毒から立ち直った私立探偵マニオンは、かつての相棒ルジャーンドルが不審な死をとげたことを知った。相棒の死の謎を追いはじめたマニオンに、殺人課の刑事マンや有名作家スタイナーが謎めいた干渉の手を伸ばしてくる。いったい彼らの狙いは何なのか?失踪したルジャーンドルの愛人を追って、フランス系移民が住む湿地帯〈ブルー・バイユー〉へ足を踏み入れたマニオンは、そこで事件の驚くべき真相を知ることになった。南部の街ニューオーリンズを舞台に、傑作『眠れる犬』のロクティが放つ本格ハードボイルド。 ※画像は原書 『Blue Bayou』
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2006年02月18日(土) ■ |
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若人との交流? |
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なんだ、すごい年寄りくさいタイトルじゃないかっ!(爆
でも一言で言うと、今日書こうと思っていることは、そういうことなのだ。私はブログマニアだから、新しいブログがあればとにかく作ってみてしまうので(ブログに限らず新し物好き)、今やその数は自分でもよく把握していないほど。そんな中で、いろんな傾向が見えてくるのが面白い。
で、なぜか15歳〜17歳くらいの女の子から、友だちになってくださいという声がかかる(友だち登録みたいな機能のついたものがあるのだ)。それって、私がその年齢と同程度のレベルであるということか?
匿名で、年齢も定かではないネット上では、感覚だけで気が合うとか合わないとかが決まるから、やっぱり同年齢に思われているのかもしれないなと思う。同年齢ではなくても、ちょっとだけ上とか?
もちろん、そうしたブログのいくつかは、わざとそういうイメージで書いているものもあって、ネット上の日記はどれもそうだが、ある程度はフィクションだし、彼女たちの(なぜか女の子が多い)実情を知るには、非常に役立っている。特に目的があるわけではないけれど、この先、若者と話のできないオバサンにはなりたくないので、いろいろと研究をしているのだ。
でも考えてみると、彼女たちはむしろ、この間まで赤ん坊だと思っていた姪の年齢のほうに限りなく近い。となると、他人ごとではなくなってくるのだ。近頃どんどん生意気になってきた姪も、こんな事を、こんな風に考えているんだろうか?と怖くなる。それも、私が同年代だと思われていればこそ聞ける内容だ。
べつに私は騙しているわけじゃない。「私は15歳です」などと書いた覚えはないし、だからといって、実年齢を言わなければならない世界でもない。その場で話が合えば、それでいいのだから。
ギャル文字とかも不思議。わざわざ使いにくい記号を、文字に見立てて使っていたりする。読むのも容易じゃない。でも、彼女たちは彼女たちなりの個性を発揮したいのだろうと思う(猫もしゃくしも使っていれば、個性とは言えなくなるが)。皆が皆、文章でのアピールが上手いわけではないから。
彼女たちの新鮮な感性の中には、目を見張るような素晴らしいものがある。そして、年と共に現実がわかってくる分、だんだん退屈になってくるのだ。当然若い子ばかりがいるわけではないから、その違いは歴然として感じる。
自分が母親だったら、絶対に卒倒するに違いないようなことをしている子もいるけれど、ほとんどは皆ピュアで真面目だ。「大事なものは家族」という子が多いのには、意外でもあったし、感動もした。
一見不良に見えても、けして救えないわけじゃない。大人が大人として、ちゃんと生きていれば、子どもたちは皆、良い方向へ向いていくのだと思う。大人がしっかりしなければいけないのだと、こういう世界を見ながら勉強した。
でも、倖田來未の人気ってすごいなあ・・・。テレビをあんまり見ないからよく知らないけど、「エロかわいい」というのが人気の秘密らしい。
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2006年02月17日(金) ■ |
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ナイトワールド(上) |
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昨年末から、F.P.ウィルスンの本を好んで読んでいるが、今読んでいるのは、<ナイトワールド・サイクル>シリーズの最後のもの。これまで<始末屋ジャック>シリーズと併せて何冊も読んできたけれど、これが一番面白い。
今までどうしても評価が★3つ(限りなく4つに近いのだが)止まりだったのだが、これは文句なしに5つつけてもいい。ただし、これだけ読んでも面白いのかというと、そうではなくて、やはり最初から読まないと面白さがわいてこないという代物。
私は途中の『触手(タッチ)』を入手できなくて、それだけが未読なのだが、それ以外のものを全部読んでいるからこそ、最終的に全部のピースが合わさって、面白くなっているんだろうなと思う。ここには、始末屋ジャックも登場する。ここでクロスして、以降は<始末屋ジャック>+<ナイトワールド・サイクル>が合わさった形になっていくらしい。
この中で、ニューヨークのセントラルパークに大きな深い穴が開き(悪の化身ラサロムの仕業)、そこから毎夜化け物が飛び出し、生きているものを殺戮しまくるというところがある。昼間のうちは化け物が姿を現せないので、人間が街をうろつくわけだが、市内のあちこちで略奪が起こる。
こういう場面は、実際に起こったこととしてまだ記憶に新しい。ニューオーリンズのハリケーン被害の時の、あの略奪騒ぎだ。あの時、あれは黒人だからだという声もあったが、私はそうは思わなかった。明日をも知れぬ命の危機にさらされた時、人間にモラルなどなくなってしまうのだと思う。白人だからとか、黒人だからということは、全く関係のないことだろう。皆が正気を失ってしまうのだと思う。
そんな中で、わずかながらの人々が、正義とかそんなことも念頭になく、ただ忠実に自分の職務を遂行しようとする人たちがいる。消防士だったり、警官だったり、市民だったり、それはさまざまだが、そういう姿に、ふと胸を打たれる。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ナイトワールド(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 広瀬 順弘 (翻訳) 文庫: 407 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594013708 ; 上 巻 (1994/03) 内容(「BOOK」データベースより) 1941年、ルーマニア奥地の城塞で、光の剣の使い手グレーケンによって滅ぼされた「永劫なる魔性」ラサロム。しかしラサロムは驚くべき復活を遂げ、いまふたたび世界を恐怖と混乱のどん底へと叩きこもうとしていた。宿敵の復活を知ったグレーケンは、かつてラサロムと闘った〈始末屋〉ジャック、ライアン神父、バルマー医師らと共に、ラサロムの野望を阻止すべく立ち上がった。傑作『ザ・キープ』のグレーケンとラサロムの最後の対決を描き、伝奇ホラー六部作〈ナイトワールド・サイクル〉の掉尾を飾る超大作。 ※画像は原書 『Nightworld』
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2006年02月16日(木) ■ |
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トワイライト |
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11月に予約した<トワイライト>シリーズの1巻目が、ようやく回ってきた。というか、原書 『Twilight』 は1冊の本だが、日本語版で例によって3分冊にしたもの(「スケアクロウ」とか、「アイスウィンド・サーガ」と同じような形式)。3分冊というのは、どうも暴利をむさぼっているとしか思えない。
原書でもとんでもなく分厚いというならともかく、1冊を3つに分断するって、やっぱりあまり賛成できない。せいぜい上下巻くらいにとどめてもらいたいものだ。
もともと1冊の本だから、途中から読むというわけにもいかないので、図書館でもどういうわけだか途中で止まってしまって、なかなか回らないのだ。予約の人数はさほど多くないのに、時間ばかりかかる。
さらに、これは三部作の1作目とのことで、日本では全9冊になるのだとか。もう、こういうの、ほんとに嫌。嫌なら原書で読めばいいんだろうが、原書で頭を悩ませるほどのものでもないと思うし、一気にサクっと読みたい部類だから、次の巻が手元にないと、非常に不安。
実は、3巻まとめて予約したのだが、3巻目だけがすぐにきてしまい、図書館から先に回してくれないかとお願いされたため、一度キャンセルして、再度予約し直したのだ。
それが仇になって、またしばらく待つようなことになったら嫌だなあ。上下巻のもので、まず上巻だけ買うということができない性格なので、こういうのは本当にイライラしてしまう。すぐに回ってくればいいけど。
「ネアラ」のほうは、「ドラゴンランス」系のものらしいのだが、すでに2巻(『ネアラ 2 滅びゆく王国とライオンの騎士』)が今月発売になる。「ドラゴンランス」みたいに、また何十巻にもなるんだろうか?少女が主人公ということで、いわゆる「ドラゴンランス」とは趣が違うのだろうと思うが、面白ければいいなあ・・・。
◆早稲田講座予約
早稲田から、来期の講座を優先して予約できますというお知らせが来た。私が優先してもらえるのは、去年取った近藤先生の授業で、今年は「ユダヤ人と反ユダヤ主義」という授業だ。
近藤先生の授業は人気があって、去年もキャンセル待ちだったし、今回はまさにこれを取りたかったのよ!という内容だから、早速予約の返事を出しておいた。これで、バーナード・マラマッドを理解するのに、少しは役立つだろうか。
ともあれ、近藤先生にユダヤとその文化・社会背景を教わるのは、毎回興味を持って聞くことができるので、どんな本を読むよりも有益だろうし、理解も深まるだろう。とても楽しみ。
〓〓〓 BOOK
◆図書館貸し出し(→3/2)
『トワイライト(1)愛した人はヴァンパイア』/ステファニー・メイヤー (著), Stephenie Meyer (原著), 小原 亜美 (翻訳) 単行本: 270 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789726029 ; 1 巻 (2005/08) 内容(「MARC」データベースより) 雨と霧の街フォークスに転校してきたイザベラは、異彩を放つひとりのクラスメートに惹かれていく。だがその美しいゴールドの瞳には、恐ろしい秘密が隠されていたのだった…。ヴァンパイア・ロマンスシリーズ第1弾。
『ネアラ1 記憶をなくした少女と光の竜』/ティム・ワゴナー (著), 安田 均 (翻訳), 柘植 めぐみ (翻訳) 単行本: 445 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757724683 ; 1 巻 (2005/10/28) 内容(「BOOK」データベースより) 全世界5000万部、米ファンタジーの金字塔『ドラゴンランス』が満を持して贈る、少年少女から大人まで読める完全新作。記憶をなくした少女ネアラは、行く先々で導かれるように女戦士やエルフ、モンスターを仲間にする。しかし、そこには仕組まれたワナが…。威厳があって優しく、親しみのもてる銅竜、高圧的で残虐だがシニカルな魅力がある緑竜。エルフに黒ドワーフ、ミノタウロス、ゴブリン、オーガーなど、旅の仲間はもちろん、悪役ですら魅力的。大峡谷、古代都市が眠る地下迷宮、忘れられた神殿…。今、大冒険が始まる。
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2006年02月15日(水) ■ |
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グレアム・グリーン |
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このところ体調も悪いし、何かと落ち着かない中、あんまり読む気が起きなかったグレアム・グリーンの『事件の核心』。明日、図書館に返さなくてはならないので急いで読み終えたけれど、F.P.ウィルスンの『ナイトワールド』を中断しての無理やりの読書だから、はなから心ここにあらず。
「英文学史上に燦然と輝く恋愛小説の最高傑作」なんて書いてあるから、多少は期待していたのだが、特に面白いというわけではなかった。グリーンは、かなり昔に『情事の終わり』を読んだ記憶があるのだが、その時もあまり感銘を受けておらず、私には合わない作家なのかな、と。
でも、グリーンの名誉のために言っておくが、今回の私の状態では、面白いものも面白いと感じられないだろうし、内容をどうこう言えるほど読み込んでもいない。字面を追って無理やりページをめくっているだけで、中身が頭に入ってこない状態だったから、これで感想を言うのは憚られる。
だいたい、舞台がどこなのかもわかっていなかったくらいだから、いかに話に入っていなかったかということだろう。
倦怠期を迎えた中年の夫婦が、それぞれ他に思いを寄せる相手ができるという話だが、カトリックであったためか、主人公スコービーの人間性によるものか、よくわからないのだが、最後はスコービーの自殺という結末を迎える。
そんな事態を迎えながらも、淡々としているこの夫婦の姿は、私にはよく理解できなかった。理解するためには、もっとよく読みこまなくてはいけないのだろうが、会話部分の訳がどうしても馴染めず、昔の訳はだいたいこんなものだよねと思いながら(文庫新装版だが、訳は昔のまま)、これは原文で読まないと、うまく伝わってこないのではないかと思った。
では原文で読みたいかと言うと、そこまでの興味もわかなかったので、これはたぶん、このままになってしまうだろうと思われる。話のひねりみたいなものは、やはりモームのほうが勝っていると思うし、あえてグリーンを、とは今のところは思わない。新訳でも出たら、また読み直そうとは思うけれど。それと、植民地支配時代のイギリス人の話というのも、あまり好きではない。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『事件の核心』/グレアム・グリーン (著), Graham Greene (原著), 小田島 雄志 (翻訳) 文庫: 537 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4151200339 ; (2005/12) 内容(「BOOK」データベースより) 西アフリカの植民地で警察副署長を務めるスコービーは、芸術家肌で気まぐれな妻ルイーズに手を焼いていた。南に移住したいという妻の願いを叶えるため、彼は地元の悪党に金を借りて費用を作り、彼女を送り出す。間近に迫った彼の引退まで別居生活となるが、それが彼女の希望だった。だが、やもめ暮らしをはじめたスコービーの前に、事故で夫を失った若い女ヘレンが現われ…英文学史上に燦然と輝く恋愛小説の最高傑作。
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2006年02月14日(火) ■ |
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バレンタインデー |
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お菓子屋さんの陰謀で、日本のバレンタインデーは一大イベントになっているが、これって、日本では「好きな人に告白する」のが目的で始まったはずだが、今や、とにかく誰かにあげないといけないみたいな感じになっているみたい。
アポロ13号は、毎日のように食後にチョコレートを食べるので、バレンタインデーだからといってチョコをあげるのは、全然新鮮味がない。うちでは、バレンタインデーは、まとめてチョコを買う日になっている。これでしばらくチョコを買わなくて済む。
いろいろな人のブログなどを見ると、昨今は手作りが当たり前のようで、義理チョコや友チョコ(同性の友達にあげるものらしい)なども、しっかり手作りするとか・・・。こうなったら、もう勉強どころじゃないよね。そもそも、チョコレート好きじゃないし、こんな時代に思春期でなくて良かった。(^^;
そういう人たちは、ホワイトデーにはしっかりお返しがもらえるのだろうか?いらぬお世話だと思うけど、これだけ騒いで手作りチョコとか用意するのに、お返しなしでは気の毒で。
アメリカやイギリスの小説にもバレンタインデーは出てくるけれど、クリスマスのような華やかさはないし、日本みたいに中身のないイベントではない。そもそもキリスト教関連なのに、当の欧米では、それほどお菓子屋の陰謀はなかったと見える。
●バレンタインデーの由来
というわけで、この時期、死ぬほど混雑しているデパ地下に行くのは、とても嫌。皆さん、ほんとにお疲れ様って感じ。
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2006年02月13日(月) ■ |
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余韻 |
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早稲田がトヨタに勝った余韻で、力が抜けてます。白熱した試合だったため、後半最後は興奮しすぎて気持ちが悪くなってしまったほど。
あの、暴力トヨタに堂々と勝ったのだから、本当はもっともっと大騒ぎしたかったんだけど、祝杯は割と地味に終わってしまって、欲求不満。
その分、来週の応援に全精力を傾けよう!君たちが国立競技場まで行くなら、私も行くぞ!
というか、疲れました。へろへろ・・・
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2006年02月12日(日) ■ |
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早稲田勝利! |
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◆ラグビー日本選手権第2戦
早稲田大学(28)×(24)トヨタ自動車
●TL4位のトヨタ倒した!『学生史上最強』早大が歴史的金星─sanspo.com
前半31分に曽我部が技ありのトライ。トヨタを突き放した=撮影・佐藤雄彦 ラグビー日本選手権 準々決勝(12日、秩父宮)歴史が動いた! 全国大学選手権覇者の早大が、社会人トップリーグ(TL)4位のトヨタ自動車を28−24で破る金星を挙げた。大学チームがTLチームを破るのは、初めての快挙、壮挙だ。これで準決勝進出。学生史上最強チームの呼び声高い今季のワセダが、学生による18年ぶりの日本選手権優勝という夢へ向かって第一関門を突破した。(観衆=1万6460)
・・・続きを読む
●「佐々木組」涙の大仕事!次はTL王者・東芝府中に挑戦だ─sanspo.com
ラグビー日本選手権 準々決勝(12日、秩父宮)『佐々木組』がやった。トップリーグ4位の強豪・トヨタ自動車を28−24で下した早大を率いたNO・8佐々木隆道主将(4年、啓光学園)。清宮克幸監督から絶大な信頼を受ける男が、打倒トップリーグの大仕事を成し遂げた。
・・・続きを読む
◆トヨタ自動車・朽木英次監督 「昨年は油断があっての苦戦だったが、今回は3週間しっかりと準備してきての敗戦。相手はモールもスクラムもすべて強かった」
★金星VTR 早大が風上の前半7、14分にFB五郎丸のPGで先制。23分にはモールを押し込んでNO・8佐々木がトライ。トヨタは28分にLOフラベルがトライしたが、31分に早大SO曽我部がトライを追加し7点差で折り返した。後半にはトヨタがWTB内藤のトライ、SO廣瀬のPGなどで追撃したが、早大は懸命な守備で4点を守り切った。トヨタは後半のフラベルのラフプレーによるシンビン(10分間退場)が痛かった。
昨年もトヨタの暴力に痛めつけられた早稲田。今年もトヨタは暴力満載で、観ていて本当に腹の立つプレーが多い。それでも、そんな暴力に屈せず、堂々の勝利!早稲田偉い!素晴らしい!
上のアンダーラインのところにあるように、結局トヨタは暴力プレーで負けたのだ。去年も、思い余ってトヨタに抗議のメールを出したほど。そんなプレーをしていれば、結局それで負ける。
なんで、あんな暴力がまかり通るのかと、非常に憤りを感じていたが、そんな中、トロイ・フラベルが暴力行為でシンビンになったときは、胸がすっとした。ラグビーにラフプレーはつきものとはいえ、やっちゃいけないことは、やっちゃいけないのだ。
早稲田バンザーイ!
今日は諸々の事情でラグビー場には行けなかったのだが、夕方からアポロ13号の友人と飲み会。そこでは主に会社の話で、祝杯を挙げるムードではなかったのだが、皆が帰ってから、二人でDMX(みのやんがお祝いメールをくれた)に出向き、クイーンの〜We Are the Champion♪〜で、お祝いムードに浸る。
早稲田ラグビー部、本当におめでとう!
来週の準決勝・東芝府中選のチケットも購入したし、来週もまた祝杯が挙げられますように!来週は、君たちと一緒に、秩父宮で荒ぶるよ!
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2006年02月11日(土) ■ |
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さらに続いているナイトワールド |
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F・ポール・ウィルスンの<ナイトワールド・サイクル>シリーズ『闇の報復』(上・下)を読み終えたが、まだ終わらない。さらにこの後の『ナイトワールド』へと続いていく。
そこには「始末屋ジャック」も登場する。そうして「ナイトワールド」はとりあえず終了するのだが、これからは「始末屋ジャックのナイトワールド」みたいな感じになっていくのだろう。
ここで中断してグレアム・グリーンに行くのは後ろ髪を引かれるような感じだし、おそらくグリーンのほうにも身が入らないのでは?と思うのだが、ここはいっておかないと、また図書館の返却日が来てしまうし・・・でも、でも、続きが読みたい。
それにしても、こんな終わり方は酷だと思う。いや、終わっていないのだから「終わり方」というのもおかしいが、今でこそ全部手元にあるから続きが読みたければどんどん読めるが、出版された時に読んだ人たちは、次が出版されるまで、ひどくもどかしい思いをしたに違いない。
サイコもののホラーは嫌いだが、こういうゾンビだとか化け物だとか宇宙人だとかのホラーは楽しい。描写はあまり楽しいとは言えないけれど、これはどうせ嘘なのだからと思える。サイコものは、嘘とばかりも言えないところが嫌なのだ。そういう危ない人間が、実際にもいるから。
そういえば、『闇の報復』のあとがきにも、マキャモンに似ている部分があるとあった(キングやクーンツにも似ているのだが)。やっぱりそうなのか、と思った次第。この話でどこが似ているのかというと、主人公が神父であるところが、マキャモンの『ブルーワールド』を思わせるところではないかと。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『闇の報復(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 仁科 一志 (翻訳) 文庫: 338 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594019250 ; 下 巻 (1996/03) 内容(「BOOK」データベースより) リスルを悪の世界に引き込んだ青年レイフは、かつてビルの教え子ダニーを惨殺した謎の女サラと瓜二つだった。それに気づいたビルは、レイフにサラとの関係を問いただす。だがレイフは冷笑を浮かべながら、一つの驚くべき事実を明かした。ビルが五年前に自らの手で埋葬したはずのダニーは、実はまだ生きているというのだ。―復活を遂げた『ザ・キープ』の悪の化身ラサロムと、『リボーン』のライアン神父との終わりなき闘いを描き、傑作『ナイトワールド』へと続くファン待望のホラー巨編、ついに登場。 ※画像は原書 『Reprisal』
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2006年02月10日(金) ■ |
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【BOOK CLUB】のお知らせ |
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◆課題本のお知らせ
『事件の核心』/グレアム・グリーン (著), Graham Greene (原著), 小田島 雄志 (翻訳) 文庫: 537 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4151200339 ; (2005/12) 内容(「BOOK」データベースより) 西アフリカの植民地で警察副署長を務めるスコービーは、芸術家肌で気まぐれな妻ルイーズに手を焼いていた。南に移住したいという妻の願いを叶えるため、彼は地元の悪党に金を借りて費用を作り、彼女を送り出す。間近に迫った彼の引退まで別居生活となるが、それが彼女の希望だった。だが、やもめ暮らしをはじめたスコービーの前に、事故で夫を失った若い女ヘレンが現われ…英文学史上に燦然と輝く恋愛小説の最高傑作。
●以前に読んだという方の感想も歓迎です。 ●感想はこちらへ→http://bany.bz/book/ ●【BOOK CLUB】はこちら→http://www.freepe.com/ii.cgi?bookclub ●どなたでもお気軽にご参加ください。
今回の本の選択の動機は、私が図書館で借りたからということなのだが、これも20世紀の名作のひとつだから、当然ながら「BOOK CLUB」で取り上げることにした。基本的に古典を読むことを目的としている読書会だけれど、20世紀のものも時々入れている。
インフルエンザがまだ完治していないので、あまり堅苦しいのは読みたくないのだが、これは図書館で延長もできないので、すぐに読まなくてはならない。にしても、課題本がどんどんたまっていく。はっきり言って辛い状況だ。(--;
◆今日はアポロ13号生誕の日
HAPPY BIRTHDAY DEAR APOLLO13 ★
去年から、あまり良いことがないので、骨折した足が良くなったら、温泉にでもつかりがてら、佐野厄除大師にでも行こう!
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2006年02月09日(木) ■ |
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<ナイトワールド・サイクル> |
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インフルエンザで体調が悪いため、小難しい本は読みたくないと、F・ポール・ウィルスンの<ナイトワールド・サイクル>シリーズを読んでいたのだが、先日読み終えた『リボーン』は、話がそこで終わらなかった。
本来ならここで、図書館で借りているグレアム・グリーンを読む予定だったのだけれど(これも予約が入っているので延長ができない)、明らかに話が続いているとわかっていたのでは、途中でやめるわけにもいかず、次の『闇の報復』に入ってしまった。
<始末屋ジャック>シリーズも、ホラーの要素はあるが、この<ナイトワールド・サイクル>のほうは、もろにホラー。でも、部分的にマキャモンっぽいとか、アン・ライスみたいだと思うところがあって、前に読んだことがあるような感じにとらわれる。たぶんそんなところが、★を3つ(無理して4つ)しかつけられない原因かもと思う。
それなりに面白いし、いつの間にか引き込まれて一気に読めるのだが、読み終えて評価を考えるときになると、うう〜ん、やっぱり3つかなと思ってしまう。私は個人的にキングは好きではないから、キングよりは全然いいと思うけれど、ウィルスンはいい!と言い切れない何かがあるんだなあ・・・。
今後ウィルスンは、<ナイトワールド>のほうではなく、<始末屋>のほうを展開させていくらしいが、それは正しい判断だろうなと思う。<始末屋>がどう始末をつけるのかという設定自体が、読者に興味を抱かせるものだから。
ただし、今後は「始末屋+ナイトワールド」といった形で、ホラーの要素もたっぷりのようなので、ホラーファンも楽しみにしていて損ではないだろう。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『闇の報復(上)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 仁科 一志 (翻訳) 文庫: 310 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594019242 ; 上 巻 (1996/03) 内容(「BOOK」データベースより) 南部の大学町で孤独な生活を送る女性数学者リスルは、美貌と才能に恵まれた大学院生レイフと知り合い、恋に落ちた。選ばれた人間は道徳など無視していいと主張するレイフの影響で、徐々に人格を変えられていくリスル。彼女の数少ない友人だった用務員のウィルは、そんなリスルの姿を見て、ある忌まわしい記憶が甦ってくるのを感じた。それは、五年前、彼がまだビル・ライアン神父と名乗っていたときに起きた、悪夢のような出来事の記憶だった。巨匠F・ポール・ウィルスンが『リボーン』に続いて放つ鮮烈な心理ホラー。 ※画像は原書 『Reprisal』
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2006年02月08日(水) ■ |
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脱力 |
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風邪で体調が良くないところに、異常な緊張をしたせいで、今日は気が抜けて脱力。実のところ、他のライブハウスなどの観光案内をしなくて済んで、本当に本当にほっとした。
できる限りのことをしてもてなしたいのは山々だが、はなからセレブでもないし、英会話もダメなのに、どうしてまた“セレブの社交場”とかで、日本語が使えず、英語のみで話さなければならないのか、全くもって無理な注文だったのだ。
それと、「アール・ボーニーの英語はそんなに南部訛りではない」と聞いていたのだけれど、応対してくれたのは、190センチはあるだろうと思われる、巨漢のマイク・フルトンだ。私はてっきりアールが出てくるものと思い、それしか考えていなかったので、電話もマイクだったし、店で会ったのもマイクという状況に慌ててしまった。
アールは比較的小柄だけれど、マイクはとにかく大きくて、その大きさに圧倒されたというのもある。ずっと上を向いてしゃべらなくてはならない状態。それに、アール用の話題は用意しておいたが(ジャミールのこととか)、マイク用の話題は何ひとつなかったのだ。
ともあれ、何とか無事に用事が済んで、ほっとしている。なぜか体中が筋肉痛になった。きっと、がちがちに緊張していたんだろう。案外小心者だから。
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2006年02月07日(火) ■ |
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COTTON CLUB |
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来日したニューオーリンズのバンド、ザ・デュークス・オブ・デキシーランドの演奏を聴きに、東京駅近くのCOTTON CLUBに行った。ちなみに、ザ・デュークス・オブ・デキシーランドは、蒸気船ナッチェス号でも演奏している。
昼間、マイク・フルトンから電話があり、演奏の合間に会う約束をしていたので、それが気になって、あまりリラックスして聞けなかったが、さすがに本場のものは違う、新宿のジャズフェスのステージとはひと味もふた味も違うなと。
にしても、店的にはあまり好みではなかった。ブルーノート系だとのことなので、ブルーノートに行ったことがある人は雰囲気がわかるかもしれないが、ニューオーリンズのトラッドなジャズを聴くような雰囲気ではない。
“セレブの社交場”というのも、なんだか胡散臭い。金額的にはたしかにセレブだが、常に本物のセレブを相手にしているような感じではないのに、カッコつけすぎでしょう。
店はともかく・・・と言いたいが、器はかなり重要だと思うので、あのシチュエーションでは、バンドはかなりやりずらかったのでは?と思う。
1回目の演奏が終わってからマイクに会い、まゆみさんからのおみやげをもらった。ものすごく気になっていた観光案内は、しなくてもいいことになったので、心底ほっとした。でも、ジャミール・シャリフと一緒に演奏しているクラリネットのアール・ボーニーに会えなかったのは残念だった。
ここだけの話だが、トランペットはジャミール・シャリフのほうがいいな。マイクのトランペットは力強くて、それはそれでいいんだけど、好みとしては、やはりジャミールの繊細なトランペットのほうが好き。
これは私が贔屓目に見ているわけでもなさそうで、一緒に行ったアポロ13号も、やはりジャミールのほうがいいと。。。ま、好みだけど。(^^;
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『リボーン―ナイトワールド・サイクル』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 中原 尚哉 (翻訳) 文庫: 528 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594018734 ; (1995/12) 内容(「BOOK」データベースより) 売れないホラー作家ジム・スティーヴンスは、ある日一通の奇妙な手紙を受け取った。なんとジムが、事故死した遺伝学の世界的権威ハンリー博士の遺産相続人に指名されているというのだ。自分とハンリートのつながりを調べはじめたジムは、やがて自分の驚くべき出生の秘密を知ることになった。だがそれは、ジムと妻のキャロルを待ちうける、恐るべき運命の序曲にしかすぎなかった。
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2006年02月06日(月) ■ |
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アール&マイク来日 |
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今日、午後二時半頃に、アールとマイクが成田に到着したはず。私は明日、 COTTEN CLUB に演奏を聴きに行くのだが(ゲストリストに載せておいてくれるそうだから)、「セレブの社交場」とか言われている高級クラブなので、ちょっとビビっている。そんなところに着ていく服もない。
というか、私が知らなかっただけで、彼らはとても有名人らしいので、そのことにもビビっている。アールはジャミールのCDにも名前が載っているし、つまり、あの中でアールが演奏しているってことだ。まあ、ジャミール本人が来るよりは個人的には気が楽かもしれないけど、バンド自体はジャミールよりも有名なのだから、やっぱりドキドキものだ。
ほんとに私の稚拙な英語でいいんですかっ!?
まず電話をしてくるらしいのだが、話が全然通じなかったらどうしたらいいんだろう?と、激しく不安。かといって、今更英語を勉強しても、時すでに遅しだ。幸いなことに、宿泊先のホテルに知人がいたので、とりあえず二人の部屋にウェルカム・フルーツを入れておいてもらったのだが、そんなことで話がスムーズに行くわけじゃなし・・・。
こうなりゃ、なるようになれだっ!
といいつつ、ジャズフェス実行委員会長の大将に電話したり、早稲田ニューオーリンズ・ジャズ・クラブの子に電話したり、とにかく少しでも助けを求めようと悪戦苦闘している。病み上がり(まだ全然治ってないのだが)の身なので、電話するだけでも疲れる。
インフルエンザとはまた違った意味で、具合が悪くなっている。明日になったら、脳溢血か心臓麻痺で倒れるかも。
二人には、他のライブハウスに行きたいという希望があるらしいのだが、夜は二人とも演奏があるわけだし、これは非常に困ったリクエストだ。他の店だって、同じ時間帯に演奏してるんだから。ただの飲み屋なら、いくらでもあるけれど。
でも案のひとつとして、早稲田大学に連れて行くというのがある。この際だから、ジャズ・クラブの人数でごまかそうという魂胆なんだけど・・・。私がしゃべる機会も少なくなるだろうし。(^^;
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2006年02月05日(日) ■ |
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モーム延長不可 |
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「タミフル」のおかげで、だいぶ良くなってきたものの、まだまだ普通に起き上がれない。恐るべし、インフルエンザ!というか、こんな調子で、約束した7日に COTTON CLUB まで行けるのだろうか?
ところで、図書館で借りていたサマセット・モームの『回転木馬』が、病床で支えているには重すぎて読むことができず、しょうがないので、エルモア・レナードのお気楽ミステリを読んでいた。
モームは延長しようと思ったところ、予約が入ってしまって延長できないので、ひとまず返却することになってしまった。悲しい・・・。アポロ13号が返却に行ってくれるというので、ついでに『七悪魔の旅』も好みじゃなかったので、返却してもらった。
そんなことはどうでもいいから、早く元気にならねば!
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『アウト・オブ・サイト』/エルモア・レナード (著), Elmore Leonard (原著), 高見 浩 (翻訳) 文庫: 366 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042692044 ; (2002/10) 内容(「BOOK」データベースより) セクシーでタフな連邦執行官キャレンは、偶然脱獄現場に鉢合わせる。果敢に立ち向かうが、逆に犯人と一緒に車のトランクに押し込まれ、逃走に付き合う羽目に。男は、甘い声で窓口嬢を脅すという手口の銀行強盗常習犯、ジャック。闇の中で肌を触れあわせながら、いつしか映画の話などをするうち、あろうことか、二人はあらぬ気持ちを催してしまう。うまく逃げおおせたジャックと、彼を追うことになったキャレン。逃亡と追跡のせめぎ合いが激しくなるにつれ、二人の恋心も一層燃え上がるのだが…。スウィート&ビターな大人の恋が彩る、最高にロマンティックなクライム・ノヴェル。
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2006年02月04日(土) ■ |
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文明バンザイ! |
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昨日病院でもらった「タミフル」が劇的に効いているものの、今日は死んでいます。インフルエンザ特効薬「タミフル」がなかったら、本当に死んでいたかもしれません。
「タミフル」が体の中のエイリアンと激戦を繰り広げているような感覚です。高熱はその証拠。私がネアンデルタール人やアウストラロピテクスだったら、「タミフル」なんかないわけで、確実に死に至っていたでしょう。
ともあれ、文明バンザイ!
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2006年02月03日(金) ■ |
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インフルエンザ |
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風邪があまりに悪化の一途なので病院に行ったところ、「A型インフルエンザです」と言われた。ぐわ〜ん!ここ数年インフルエンザにはかかっていなかったのだが、とうとう今年はかかってしまったかという感じ。
そこで、話題の「タミフル」を処方してもらったので、某○ミー薬局の漢方入り風邪薬は捨て去る。なぜなら、このインフルエンザには「タミフル」しか効かないからだ。薬局を信用して漢方を飲み続けていたら、大変なことになるところだった。
インフルエンザなので、以上終わり。
追記:読了した『アゴールニンズ』はとても面白かった。表紙だけ見ると、子供向けのファンタジーかと思うが、全然違う。とりあえず、オースティンの『高慢と偏見』(または『自負と偏見』)を思い浮かべてもらいたい。その登場人物が、すべてドラゴンなのだと思っていただければ間違いない。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『アゴールニンズ』/ジョー・ウォルトン (著), 和爾 桃子 (翻訳) 単行本: 382 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4152086424 ; (2005/06/09) 内容紹介 <2004年世界幻想文学大賞受賞作>ヴィクトリア朝を思わせるドラゴンの世界を舞台に、今は亡き啖爵の遺産相続とその娘たちへの求愛をめぐって繰り広げられる、ユーモラスな異色ファンタジイ。
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2006年02月02日(木) ■ |
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漢方はダメなんです |
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昨日から風邪気味なので、近くの某○ミー薬局に風邪薬を買いに行ったのだが、そこのオリジナルの漢方入り風邪薬しか出してくれない。漢方は合わないのだと言っているにも関わらず、店の人は「それ以外のものでは効かないから」と言い張り、とうとうそれを買う羽目に陥った。
で、それを飲んでいたのだが、どんどん悪化する一方。便秘でも何でも、私には漢方は全然合わないのだ。飲めるのは、せいぜい葛根湯くらいのもの。もともとケミカルな体なんだよ。
だいたい、薬剤師はお客さんの体質なんかを考慮して薬を売るんじゃないの?合わないと言っているのに無理に売りつけるなんて、絶対におかしい。私も体調が悪いので弱気になっているから、嫌とも言えないし。でも、それしか売らないなら、他の薬を置いておくなよ!と言いたくなる。
それに、そうした不信感があるから、病は気からと言うように、たとえ効果のある薬でも、効かなくなる場合もあるだろう。
というわけで、とにかく悪化の一途。
〓〓〓 BOOK
◆図書館貸し出し(→2/16)
『事件の核心』/グレアム・グリーン (著), Graham Greene (原著), 小田島 雄志 (翻訳) 文庫: 537 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4151200339 ; (2005/12) 内容紹介 西アフリカの植民地で副警察署長を務めるスコーピーと妻の心は、もう通わない。異文化の中では寄り添うしかないというだけの仮面夫婦だ。そのスコーピーの新しい恋と破綻を描いた現代英国文学の傑作。
『アゴールニンズ』/ジョー・ウォルトン (著), 和爾 桃子 (翻訳) 単行本: 382 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4152086424 ; (2005/06/09) 内容紹介 <2004年世界幻想文学大賞受賞作>ヴィクトリア朝を思わせるドラゴンの世界を舞台に、今は亡き啖爵の遺産相続とその娘たちへの求愛をめぐって繰り広げられる、ユーモラスな異色ファンタジイ。
『七悪魔の旅』/ムヒカ・ライネス (著), 西村 英一郎 (翻訳) 単行本: 304 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 中央公論新社 ; ISBN: 4120036618 ; (2005/07/26) 出版社 / 著者からの内容紹介 地獄の大魔王に叱責され、七つの大罪を担う悪魔たちは獲物を探して時空を超える旅に出た。アルゼンチン発の傑作エンターテイメント。
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2006年02月01日(水) ■ |
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ニューオーリンズからの電話 |
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ニューオーリンズのまゆみさんから国際電話が入り、何事かと思ったら、まゆみさんの友だちで、ジャミール・シャリフと一緒に演奏もしているミュージシャン2人が、数日後に日本に行き、 COTTON CLUB というところで演奏するので、観光案内などよろしく頼むとの内容だった。
その二人とは、その筋には有名な The DUKES Of Dixieland のメンバーで、下記のメンバー表の太字の人。
★ザ・デュークス・オブ・デキシーランド
Luther Kent(vo)/ルーサー・ケント Ben Smith(vo/tb) /ベン・スミス Earl Bonie(clarinet) /アール・ボーニー Mike Fulton(tp)/マイク・フルトン Scott Obenschain(p)/スコット・オベンシェン Everett Link(b)/エベレット・リンク Richard Taylor(ds)/リチャード・テイラー
ジャズのふるさとニューオリンズが、ハリケーン“カトリーナ”の被害にあったことは記憶に新しい。しかし、この街から音楽を奪うことはできない。ザ・ デュークス・オブ・デキシーランドは1949年、ニューオリンズで発足した。最も初期のジャズ・スタイルといわれる“デキシーランド・ジャズ”の魅力を世界に発信しつづける国宝的グループだ。ルイ・アームストロング等、数多くの伝説的ミュージシャンとの共演で培った音作りはハッピーでパワフル。トランペット、トロンボーン、クラリネットが互いに絡み合いながら曲を奏でていくスタイルは多くのバンドに影響を与えた。「聖者の行進」、「世界は日の出を待っている」等の名曲に載せて繰り広げられるハイクラスなショウは、コットン・クラブにマルディ・グラ・カーニバルの風を運んでくれることだろう。音楽ファンにとって特別な街=ニューオリンズへの思いに溢れたスペシャル・ナイトを、ぜひご賞味あれ!
● The Dukes of Dixieland・オフィシャルサイト
まゆみさんにはとてもお世話になったし、できる限りのことはしたいと思うが、言葉が激しく心配。観光用の英語は、自分が観光に言った場合しかわからないし、案内するほうは全然ダメだからだ。もちろん、観光用でない英語もダメなんだけど・・・。
引き受けはしたものの、とても、とても、とんでもなく、心配。。。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『Outlander』/Diana Gabaldon (著) ペーパーバック: 627 p ; 出版社: Delta ; ISBN: 0385319959 ; (1998/09) 内容(「BOOK」データベースより) 第二次大戦終結直後、従軍看護婦だったクレアは夫とともにスコットランドのハイランド地方で休暇を過ごしていた。ある日、地元の人間に教えられてストーン・サークルを訪れた彼女は、突如異様な感覚に襲われ、意識が混濁する。気がつくと、古めかしい衣裳の戦士たちが眼前で戦いを繰り広げていた。逃げかけた彼女を捕らえた男の顔を見ると、夫にうりふたつ。こともあろうに、その男は夫の先祖だった。クレアは18世紀にタイムスリップしていたのだ!世界中で人気沸騰のロマンティック・アドベンチャー巨編、いよいよ開幕。
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