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2004年09月30日(木)
『グッドナイト・ムーン』

9月のブッククラブの課題だった、トマス・ハーディの『カスターブリッジの市長』。昨日ぎりぎりで読み終えたが、これは面白かった。でも、もう末日なので、面白かった〜と余韻にひたっている暇もなく、他の本のように感想はあとでいいや、というわけにもいかず、急いで書き込む。簡単にまとめるには、あまりにもいろいろありすぎて、書いたあとも不満なんだけれど、まあ、仕方がない。

その後、気が楽になって、ジュンパ・ラヒリの『停電の夜に』と、マギー・ロブの『グッドナイト・ムーン』を一気に読み終えた。もちろん、こちらの感想は、また一息ついてから。(^^;

『グッドナイト・ムーン』は、ジュリア・ロバーツ主演の映画のノヴェライゼーション。あれこれ考えなければ、結構泣ける本。主人公のイザベル(ジュリア)と、彼女が付き合っている男ルーク(エド・ハリス)の元妻ジャッキー(スーザン・サランドン)との子どもをめぐる熾烈な戦いといった話。でも、ジャッキーが癌になって・・・あとは泣いてくださいといった感じ。

何がかわいそうって、ルークの描写のところで、「薄くなりかけた頭」とか、「額が後退しつつある」とかって書かれてあること。映画のノヴェライゼーションなので、エド・ハリスが念頭にあるのは間違いない(はっきり言えばエド・ハリスそのもの)。で、エドは確かにそのような頭の状態であるわけなんだけど、そんなことはっきり書かなくたっていいじゃないかと。これはエド・ハリスなんだってわかってるんだし。。。エド・ハリス大好きなんだから、断固抗議したいよ!ぶぶぶ!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『グッドナイト・ムーン』/マギー・ロブ (著), 宮内 もと子
文庫: 327 p ; サイズ(cm): 16
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150409080 ; (1999/03)
内容(「BOOK」データベースより)
イザベルはニューヨークで活躍する写真家。年上の恋人ルークと一緒に暮らしはじめたが、彼には子供が二人いて、とつぜん子育てをすることに。仕事と家事を両立しようと努力するイザベルだが、子供たちはなついてくれず、しかもルークの先妻ジャッキーとは子育てをめぐって対立状態に。そんなある日、ジャッキーの病気が再発し、彼女たちの関係に大きな転機が訪れた…親子の愛情をこまやかに描く涙と笑いの感動のドラマ。



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2004年09月29日(水)
やっと出た!「スケアクロウ Vol.3」

9月上旬出版予定だった「スケアクロウ Vol.3」が、月末も押し迫って、やっと出版された模様。でも、出版元のランダムハウス講談社のサイトに案内が載ったはいいけれど、まだ購入できないみたいだ。当然、Amazonにも入っていない。結局、買えるのは10月なのかなあ・・・?丸々1ヶ月遅れだ。

『スケアクロウ―死闘!南極基地を防衛せよ Vol.3』
著者: マシュー・ライリー
訳: 泊山梁
イラスト: 小林正法
ページ: 275ページ
判型: A5判ソフトカバー
定価: 700円(税込)
ISBN: 4270000252
出版社より
激闘の果てに、今やすべての希望は消えたかに見えた──
「行くぞ。基地を取り返すときが来た」
絶望的な戦力差を知りながら、スケアクロウは再び死地へと舞い戻る。守るべき人のために。失ってはいけないもののために。破滅へのカウントダウンの中で、最後の闘いが始まる─。驚愕、興奮、そして感動の完結編!


月末なので、ブッククラブの課題本も読み終えなくてはならず、集中的に読書に励んだ。今日読み終えた2冊は、どちらも面白かった。トマス・ハーディの『カスターブリッジの市長』は、実に物語らしい物語で、なんだか久々に「読書した〜!」という気分になった。アーヴィングやオースターがハーディを好んでいるのも、非常に納得。

ジュンパ・ラヒリの『停電の夜に』は、誰に聞いてもいいという本。良くないという感想は聞いたことがない。インド系は読んだことがなかったし、一体どんな本よ?と訝りつつ読んだのだが、なるほど・・・と、こちらも納得の1冊。

作家も上手いが、訳者も上手いというベストマッチな本で、T.C.ボイルと青山南先生、ポール・オースターと柴田元幸氏、コーマック・マッカーシーと黒原敏行氏のような、切り離しては考えられない作家と翻訳家の関係を思い浮かべた。たぶん、これらの作家同様、原書で読むより翻訳のほうが、絶妙な味があったりしていいかも、とも思った。ジュンパ・ラヒリは、新作の 『その名にちなんで』 を図書館に予約してあるので、短編は良かったが長編はどうなのか、楽しみでもある。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『カスターブリッジの市長』/トマス ハーディ (著), Thomas Hardy (原著), 上田 和夫 (翻訳)
単行本: 501 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 潮出版社 ; ISBN: 4267016585 ; (2002/12)
内容(「MARC」データベースより)
酒に酔った勢いでヘンチャードは妻と娘を見知らぬ男に売り飛ばす。深く反省した彼は18年後、カスターブリッジという町の市長となっていた。そこにかつての妻と娘が姿を現す…。1971年刊の再刊。映画「めぐり逢う大地」原作。


『停電の夜に』/ジュンパ ラヒリ (著), Jhumpa Lahiri (原著), 小川 高義 (翻訳)
文庫: 327 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102142118 ; (2003/02)
内容(「BOOK」データベースより)
毎夜1時間の停電の夜に、ロウソクの灯りのもとで隠し事を打ち明けあう若夫婦―「停電の夜に」。観光で訪れたインドで、なぜか夫への内緒事をタクシー運転手に打ち明ける妻―「病気の通訳」。夫婦、家族など親しい関係の中に存在する亀裂を、みずみずしい感性と端麗な文章で表す9編。ピュリツァー賞など著名な文学賞を総なめにした、インド系新人作家の鮮烈なデビュー短編集。

目次
停電の夜に/ピルザダさんが食事に来たころ/病気の通訳/本物の門番/セクシー/セン夫人の家/神の恵みの家/ビビ・ハルダーの治療/三度目で最後の大陸


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2004年09月28日(火)
イタリア文学&フランス文学

図書館で借りていたイタリア文学とフランス文学の本を、ざっと読んだ。どちらもかなり期待していたのだが、たまたま、イタリア語やフランス語の固有名詞とかを読むのが面倒になってしまい(原書で読んでいるわけでもないのに)、また物語の社会的背景などにも興味が持てず、とりあえず目を通すといった感じでナナメ読み。

高校生のときに、世界史の先生がフランス革命が大好きで、ずっとそればかりやっていたせいか(?)、フランス革命時代の話というのは、飽き飽きしてしまっているのかも。それに、ここ1、2年で、デュマやユゴーなどの作品を、まとめて見たり読んだりしたせいで、しばらくはもういいという感じにもなっている。フランスに限らず、革命の話というのは、あまり好きではないようだ。

『月の石』はイタリアのファンタジーで、月というモチーフも好きだし、イタリアといえば、イタロ・カルヴィーノを思い起こし、そういった意味で、これもかなり期待していたのだが、当然ながらカルヴィーノとは全然違うし、古風な昔話といったような趣。

現代のファンタジーに、あまりになれ過ぎてしまったせいか、こうした素朴な昔話風の幻想文学といったものには、物足りなさを感じてしまう。それに、これは訳がどうも・・・。古典だから仕方がないと言えばそれまでだが、古典によくある訳といえばいいだろうか、ああ、またこの手の訳か、とがっかりしてしまった。『アイヴァンホー』のように、思いっきり時代がかっている訳のほうが、まだいいかも。

いずれにしても、今のところイタリアやフランスの文学は、どうも乗れない。これも時期的なものだろうと思っているのだけど、ずっとこのままだったらどうしようかと、ちょっと不安。デュマのように、冒険小説風ならいいのかもしれないが。

というわけで、両方ともざっと読んで、早々に図書館に返却。気晴らしに「ドラゴンランス」でも借りてこようかと思ったが、あいにく1巻目がなかった。全6巻のシリーズ(その後もどんどん続くのだが)なので、シリーズものは、やはり1巻目から行かないと、と思って、何も借りずに帰ってきた。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『月ノ石』/トンマーゾ・ランドルフィ (著), Tommaso Landolfi (原著), 中山 エツコ (翻訳)
単行本: 193 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309204031 ; (2004/04)
内容(「MARC」データベースより)
休暇に郷里の村を訪れた大学生で詩人でもあるジョヴァンカルロは、山羊の足をした美しい娘に出会い、彼女を通して自然の神秘に触れていく。イタリア文学の孤高の奇才といわれるランドルフィの詩情に満ちた代表作。

『ルーゴン家の誕生』ルーゴン・マッカール叢書/エミール・ゾラ (著), 伊藤 桂子 (翻訳)
単行本: 402 p ; サイズ(cm): 20
出版社: 論創社 ; ISBN: 4846004031 ; (2003/10)
内容(「MARC」データベースより)
1851年12月7日、サン=ミットル平地で蜂起軍に参加しようとするシルヴェールの登場で物語は始まる…。バルザックに対抗して構想された、「遺伝と環境」をキーワードとする小説群・ルーゴン=マッカール叢書の第1弾。
※画像は原書 『La Fortune DES Rougon』


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2004年09月27日(月)
いいぞ、エドガー・ミント!

『エドガー・ミント、タイプを打つ。』を読了。これは、読みながら「いいぞ、エドガー・ミント!」と声援を送りたくなるような本。7歳で死にかけて、その後辛いことがたくさん降りかかってくるにも関わらず、また、まだほんの幼い子どもであるにも関わらず、飄々と生きていくエドガー。その姿は、どこかけなげで、またユーモラスでもあり、なにかしみじみとした感じがある。

偉い人だとか、大物だとか、そんなことには一切関係ない世界。いじめられたりすれば、それなりに曲がりくねっていくのだけれど、エドガーの本質には、しっかりとした善なる心があって、だからこそ、親や友だちが死んだりすると、自分のせいではないかと苦しみ、ひたすらタイプを打つことで、そういった気持ちに折り合いをつけていく。

昨今、平気で人の心を傷つける人間がいることに腹立たしさを覚えているけれど、エドガーの姿を見ていると(読んでいると)、何も立派なことをしなくたっていい、まっとうに生きてさえいれば、と思う。

「僕にとってなによりすばらしいこと、それはこの13年間(郵便配達人の妻を母として一緒に暮らした年月)にとりたてて言うほどのことがないということだ」

人を傷つけたり、押しのけたりして成功するよりも、平穏無事に何事もなく生きていくことの幸せを実感させてくれる言葉だ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『エドガー・ミント、タイプを打つ。』/ブレイディ ユドール (著), Brady Udall (原著), 松本 美菜子 (翻訳)
単行本: 571 ; 19 x 13
出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN:4789722635 ; (2004/04)
内容(「MARC」データベースより)
白人とアパッチのハーフの主人公エドガー・ミントは7歳の時に郵便トラックに頭を轢かれる。奇跡的な回復を遂げるも波乱万丈の人生が彼を待ち受けていて…。切なく可笑しく、じわりと人生に染み込んでくる、不思議な味の物語。


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2004年09月26日(日)
激安ボールペン

昨日、家の近くの安売り店ワンダフル(早稲田にもある)という店で、ボールペンを購入。なんと、

50本で210円!

これはボールペン・コレクターとして、今まで買った中でも最安値。これまでの最安値は、10本で50円というのがあった。つまり1本5円。今回のは、税抜きで考えれば、1本4円。こういうのを見つけたときって、半端じゃなく嬉しい。

コレクターなんていうと、周囲はみな勘違いして、高いボールペンなんかをくれたりするんだけど、本当は、こういうチープなものが大好き!安いものを大量にということであれば、なお可。

コレクションの根本をなすのは、ホテルのボールペン。基本的にタダのものである。だから、海外に行く人に、ボールペン「持ってきてね」と頼むのだが、誤解して、わざわざ高いボールペンを「買ってきて」くれたりする人もいて、あ〜、せっかくいただいたけど、タダのやつでよかったのに・・・という結果になることも。

自分で行けるときは、ホテルのボールペン以外に、必ずスーパーに行って、安い事務用のボールペンを買う。お徳用のものなら、アメリカだって1本20円くらいだろう。日本の文房具は高すぎる。まとめて買うから、だいたい使いきれないんだけど。

お金を払って買うボールペンは、基本的には使えるものが条件。飾りではダメだし、見た目は奇抜でかわいかったりしても、使いにくいものもダメ。もっとも、文房具で「かわいい」というのは、論外。TDLなんかで、うっかりミッキーマウスやチップ&デールのボールペンを買ってしまったりするけれど、あとで姪にあげてしまうのがオチ。

日本の文房具は、たしかに質はいいんだろうと思うけど、デザインも良くないし、質が良すぎて味がない。ノートでも、紙質が良すぎてボールペンのインクがのりにくい。ボールペンで書くには、少しザラザラした感じがいい。

ボールペンも太字のものが極端に少ない。細字のものが主流だから、太字の好きな私には魅力がない。たしかに漢字を書くには、細字のほうが書きやすいけど。いろんな会社のノベルティでボールペンをもらうが、日本の会社は細字、外国の会社は太字が多いというのも、そんなところが原因なんだろうと思う。

そんなわけで、ボールペンを主に考えているので、日本製の文房具には、全然魅力がない。いろいろ試してみるために、一応買うことは買うし、日本語を書くときには細字のボールペンも必要なんだけど、愛着は全くわかない。日本製の文房具は、高品質なのに安っぽい。

何と言っても、とにかくデザインが悪すぎ。ちょっと変わったものと思うと、いかにもデザインしましたよ!という感じで、値段もいきいなり高くなる。アメリカやドイツなんかは、さりげない日常的な感覚のデザインがいい。というか、そうしたアメリカとかドイツのインダストリアルデザインの感覚が、個人的に好きなんだと思うけど。


■プロ野球新規参入関連メモ

●「Yahoo!投票」─新規参入するならどっち?
・ライブドア 25168
・楽天     8663
・両方    10990
・どちらもX 1710

●「IT企業4社長人気投票」
<女性>
1位 ライブドア堀江 13.8%
・・・
4位 楽天三木谷   3.3%

<男性>
1位 ライブドア堀江 12.5%
・・・
4位 楽天三木谷   3.1%

●宮城県民の90%がライブドアを支持


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2004年09月25日(土)
新しいメガネ

5ヶ月ほど前に、初めてメガネを買ったのだが、普段は映画を観る時とか、スポーツ観戦の時(ほとんど双眼鏡使用のほうが多いけど)くらいしか使用せず、正味半月も使っていない。

それもそのはずで、度が強すぎたのか(映画の字幕を観る場合などにはいいんだけど)、遠くを見て近くを見るとグラリとするから、それをかけたまま階段などを下りるのは怖い。横浜スタジアムの急な階段など、危なくて下りられない。第一、学校の授業中に黒板を見てノートに目を移すときもクラクラする。だから普段はほとんど使用しない。

それでもなんとなく不自由な感じがするので、教室内だけでもまともに使える、もう少し度の弱いメガネを作ろうと思って、メガネ店に行った。5千円、7千円、9千円均一というのがあるメガネ店だ。

今回は、自分の中でイメージも決まっていて、前回よりも「度の弱いもの」という目的もはっきりしていたので、あとはフレームを選べば、最低5千円(税別)で買えるはず。

で、均一料金のメガネを見ていたら、それは中国製で作りが悪いから(だったら、そんなもの売るなって!)、こちらのほうがいいですよとか(1万円〜3万円以上)、球面レンズのほうが楽ですよとか(+1万円から)、今から遠近両用にしておいたほうが、いざというときに楽ですよとか(+1万3千円から)、いざ老眼が入ってから作っても、慣れてないとうまく使いこなせなくて、結局二つ持ち歩くことになるとか、あれこれうるさい。てか、老眼でもないのに、好き好んで老眼鏡作るか?

言ってることは、それぞれごもっともなんでしょう。私はまだまだメガネ初心者だから、プロの言うほうが正しいのだと思うけれど、実際に視力を測定して、度の弱いメガネと、遠近両用というやつをかけ比べてみたところ、度の弱いメガネのほうがちゃんと見えるし、むしろそっちのほうが楽。それに、選んだプラスチックフレームのメガネは、幅が狭いので遠近両用レンズは入れられないらしいし。

だから5千円のやつでいいと言ったら、視力測定してくれたオジサンが、むっとして、「慣れてないと、あとで辛いですよ」としつこく脅す。ダメだったらまた作るからと言うと、「せめて1万円プラスして、球面レンズにしたほうが・・・」というので、黒板とノートの一定方向しか見ないからいいと言って断った。

そこまで脅したりすかしたりで高いものを薦めるなら、5千円、7千円、9千円均一(この価格差は単にフレームのデザインの違いだが、どこがどう違うのか全くわからない)なんてやるなよ!って感じ。

目は大事だから、ちゃんとしたものをかけたほうがいいとは思うけど、レンズまで中国製のバッタ品というわけじゃあるまいし、視力だってこの先どう変わるかわからないんだから、今現在一番楽に見えるもので、デザインもそこそこ気にいっているものが5千円で買えるなら、それで十分なんじゃないの?

というわけで、しかとで5千円のメガネを新調。これで10月から始まる授業も、視野に関しては不自由なく受けられる予定。授業内容に関しては、予習はおろか、予定していた復習も何もしていないので、不自由があるかもしれないが。


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2004年09月24日(金)
プロ野球関連─私は楽天が嫌いです!

楽天が日本プロ野球組織に加盟申請

アドバイザリーボードにそうそうたる財界トップを招へい。新興IT企業の“信頼感”を球界にアピールするねらいがあるようだ。─(ITmedia News)

・・・続きを読む


こういう話にぞっとしてるのは、私だけじゃないと思う。。。いやらしい〜っ!めちゃくちゃ、いやらしい! ていうか、まさに

虎の衣を借る狐

有名人や大物の力を借りなければ、自分ひとりの力では何もできないとか?


「ネット中心の新しい野球ビジネスを」――楽天・三木谷社長

ブロードバンド野球中継や携帯電話への速報配信、楽天市場での記念セールなど、ネットと連動した新しいビジネスモデルを築きたいという。─(ITmedia News)

・・・続きを読む (写真には我慢して)


この記事の中で何が嫌って、

「小学生のころから野球が好きだった」

と、しゃあしゃあと言ってのけてるってところ。これまで 「野球に興味はない」 とマスコミに話しておきながら。。。そりゃ、男の子だったら、誰でも野球に多少の興味はあったでしょうよ。

「外に言っていることと、実際に考えている戦略は違うこともある」ということは、つまり世間一般的に言うと、

嘘つき

ってことですよ。ライブドアの件がなくて、楽天1社だけなら、へえ・・・で終わるかもしれないけど、現状況では、人のふんどしで相撲を取ってるって感じは否めない。

表立ってはやらない主義(=裏でコソコソやる主義?) だそうだから、事を正当化しようとして、表であんまりペラペラしゃべらないほうがいいと思うけどね。言えば言うほど胡散臭くなるから。顔も極力見せないほうがいいと思う。皆、やな気分になってるから。

ここにきて、私の楽天嫌いも、ついに頂点を極めたという感じ。頂点と書いてしまったけれど、決着がつくまでに、もっと上があるかもしれない。この先、どこまで 「いやらしい奴だ」 と感じさせてくれるのか、逆の意味で楽しみでもあるけど、あの邪悪な顔が勝利の笑みを浮かべるところを想像しただけで、鳥肌。

東北地方の入り口ような県に生まれた私としては、楽天が神聖な東北に足を踏み入れることは、断じて許さん!しかも、尊敬する伊達政宗のお膝元、私が生命を授かった思い出深い仙台だなんてもってのほか!って感じなんだけど、他球団の悪代官のようななオジサンたちに受けるのは(もちろん裏工作あり?)、この楽天なんだろうと思うと、非常に不愉快この上ない。


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2004年09月23日(木)
『チボー家のジャック』

先日、ロジェ・マルタン・デュ・ガールの 『チボー家のジャック』 を読んだのだが、読み始めてすぐに、ドキッとした。

これって、ホモ小説?

って感じで・・・でも訳者の解説を読むと、小学校高学年にも読めるようにうんぬんとあったので、まさか小学生にも読ませる本が、「ホモ小説」のわけがないだろうと。。。(^^;

男の子同士が「灰色のノート」をやり取りしていて、それが先生に見つかってしまったために、二人で家出しちゃうんだけど、それでまあ、うちは新宿二丁目の近くだし、すぐに想像がそっちのほうに行っちゃったわけ。

その頃、本を読んだり、詩を書いたりするのは、男の子としてはあまりいいことと思われていなかったようで、ノートには、そういうことが書いてあったのかもしれない。だからそれが見つかったことで、家出しちゃったんだろうとは思ったけれど・・・でも、大人になっても、男同士で 「愛してる!」 なんていうのは、やっぱりそうなのかなあ・・・と、最後まで疑いが晴れなかった。

というのも、「灰色のノート」の内容については、何も書かれていないから、つい想像をたくましくしてしまうのだ。全13巻ある『チボー家の人々』には、「灰色のノート」の中身がちゃんと書かれてあるんだろうか?そっちも全部読まなきゃいけないのか?

古典の名作を、こんな風に想像しちゃうなんて、なんと不埒な!って感じだし、ましてや、その時代にそんなことがあからさまになるなんて・・・とは思うけれど、家出しただけで、感化院なんかにやられちゃうんだろうか?と思うと、やっぱり疑いは晴れない。

ゲイだったからどうこうってことではないんだけど、それに、大いにあり得ることだとも思う。でも、この本でそういうことを考えるとは、思いもよらなかったので、ドキっとしたのだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『The Princess Diaries : Third Time Lucky』 (PRINCESS DIARIES #3)/Meg Cabot (著)
ペーパーバック: 224 p ; 出版社: Macmillan Children's Books ; ISBN: 0330482076 ; (2001/12/07)
内容(「MARC」データベースより)
突然、王位継承者と知らされた女子高生・ミアの日記大好評第3弾! 本当に好きなのにうまく話もできないマイケルとの恋のゆくえ。
どうなるプリンセス? ユーモアたっぷりのはちゃめちゃコメディ。


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2004年09月22日(水)
ラグビー&野球&本

ラグビー:もうひとつの戦い 夜の日英対抗はドロー?

グラウンドでの激しい試合はもちろん、ワセダとオックスフォードの間で欠かせないのが、もうひとつの熱き戦い。夜の攻防。この日もフェアウェルパーティー終了後(大会関係者、関東学院大も参加し、オ大の宿泊先、東京ドームホテルにて開催)、戦前の約束どおり、4年生がオックスフォードのみなさんを早大生の聖地?高田馬場へ連れて行きました。→詳細

彼らが飲んだ店はここ
彼らが飲んだ店はここ
彼らが飲んだ店はここ

・・・って、どこだ?


野球:楽天も本拠地宮城に

■24日、NPBに加盟申請

インターネット上で仮想商店街を運営する楽天の三木谷浩史社長は22日、都内で会見し、来季からの日本プロ野球組織(NPB)への参入申請を24日に提出すると語った。本拠地は宮城県に置くとしており、既に同県を本拠地に加盟申請しているIT(情報技術)関連企業のライブドアと競合することになった。─(jiji.com)

■楽天のプロ野球参入=戸惑いの中にも歓迎の意向−宮城県知事

ライブドアに続き、楽天が宮城県を本拠地にしてプロ野球の新規参入申請を表明したことについて、宮城県の浅野史郎知事は22日、「もう1社が名乗りを上げるとは予想もしてなかったので驚いている」と戸惑いの表情を見せつつも、「球団の空白地である東北、宮城県に熱い思いと期待が寄せられていることに意を強くしている」と歓迎する意向を示した。─(jiji.com)


あれ?長野じゃなかったの?なんだか、ライブドアの真似ばかりしてる。ライブドアがあらかじめ下地を作ったところに、後からしゃあしゃあと顔を出して、土足で踏みにじるって感じだなあ。ライブドアの即断・即決とは大違いで、言うこと、やることがコロコロ変わるから、あまりいい印象は受けない。

特にライブドアを応援しているわけではないけど、楽天のやり方はどうもうさんくさい。はっきり言って嫌い。社長の顔も邪悪だ。ああいう人が年取って、球団側の悪代官みたいな顔のオジサンになるんだな。頭の中身も、ライブドアの社長に比べれば、言わずもがな。

万一、新球団が楽天になったら、無視。プロ野球は、やっぱり11球団になってしまったのかと思うまで。私は横浜ファンだからどうでもいいんだけど、楽天のやり方には、大いに納得しかねるものがあるので、絶対に応援はしない。


本:スケアクロウはまだ?

マシュー・ライリーの超エンターテインメント小説<スケアクロウ>シリーズの第3弾がなかなか出ない。2作目の 『スケアクロウ―死闘!南極基地を防衛せよ〈Vol.2〉』 には、9月上旬発売とあったのに、今やすでに9月下旬だ。

Amazonに入っていないだけかと思って、出版元のランダムハウス講談社のサイトも見てみたけれど、何の情報もない。そもそも1冊で十分な内容なのに、3分冊にして売ろうっていうんだから、せめて約束の期日くらいは守って欲しい。1作目、2作目と読んでいれば、結末の書かれた3作目を楽しみにしているのは当たり前。そんな読者を裏切るなんて!ひどいっ!

翻訳が遅れているのか、挿絵のマンガが遅れているのか、印刷が遅れているのか・・・、こんなものはすでにあらかた出来上がっていて、あとは毎月出すだけかと思っていたのに、これじゃいつの間にか10月ってのもありうる。出版元にも全く情報がないというのでは、出るのかどうかもわからない。

「読み出したら止まらない」と書いておいて、情報もなしに待たせるなんて、これじゃあんまりひどすぎる!図書券用意して待ってるのに。。。だいたい、いつランダムハウスと講談社は提携したんだろう?<去年です。


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2004年09月21日(火)
ホグワーツの組み分け帽子

「ハリー・ポッター」の公式サイト で、組み分け帽子による

「組み分けの儀式」 をやってみたところ、


グリフィンドール


ハリーと同じ寮だ。バンザーイ!

さて、オリバンダーの店で、魔法の杖を選ぶ としよう。


◆「ハリー・ポッター」のブックマーク

Harry Potter Bookmark Set
price: $17.95

You'll never lose your place when reading about your favorite wizard with this Harry Potter bookmark set. There are six enchanting bookmarks in all and each design has a coordinating bead on its silky tassel. The designs include: Quidditch Game with cup bead, Flying Car with owl bead, Birthday Present with gift bead, Dragon with golden egg bead, Buckbeak Rescue with Buckbeak bead, and Underwater with golden egg bead. These bookmarks measure approximately 6" long.


このブックマークは、映画の写真ではなくて、US版のイラストというのがいい。ふさの部分についてるおまけも、かわいくてGOOD!日本の「ハリポタ」グッズの高さを考えれば、ひとつ約3ドルは安い。

これを作っているメーカーは、「指輪物語」バージョン、「スターウォーズ」バージョンなども作っていると思う。「指輪物語」のものは、サンフランシスコで買った。おまけには、ちゃんと例の「指輪」がついている。


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2004年09月20日(月)
ラグビー「早稲田大×オックスフォード大」

◆早大がオックスフォードに快勝

<ラグビー:日英大学対抗戦>◇最終日◇20日◇東京・秩父宮ラグビー場

早大が故奥克彦大使にささげる歴史的1勝を挙げた。オックスフォード大に25−9。52年9月の初対戦以来、実に半世紀を越える52年、12戦目にして英国の名門から初白星を挙げた。─(nikkansports.com)

・・・続きを読む

今日は早稲田×オックスフォードの試合を観戦。
早稲田がオックスフォードをノートライに押さえて勝利。日本の学生チームがオックスフォードに勝つのはこれが「初」の快挙!バンザ〜イ!


ラグビー観戦後、原宿のメキシコ料理店に行った。時間が早かったので、目当ての店は開いておらず、しばらく歩いて別の店に行く。そこもまだ開店前だったのだが、無理やり入れてもらった。

メキシコ料理といえばマルガリータだが、この店のマルガリータはいまいちだった。ハラペーニョのクリームチーズ詰めが一番おいしかったけど、めちゃくちゃカロリーが高そう。。。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本


左=箱、右=表紙

『チボー家のジャック』(新装版)/ロジェ・マルタン・デュ・ガール (著), 山内 義雄 (翻訳)
単行本: 342 p ; サイズ(cm): 20
出版社: 白水社 ; ISBN: 4560047766 ; 新装版 版 (2003/12/11)
出版社からの内容紹介
20世紀フランス小説史上に残るマルタン・デュ・ガールの大作『チボー家の人々』は、1920年に書き起こされ、19年もの歳月を費やして完成された。舞台は第一次世界大戦前後のフランス。時代が大きく変動する不安と動揺の時に身をおいた若者たちが、鋭い感受性ゆえに悩み傷つき、そして苦悩の末にそれぞれの決断をしていく。

わが国では、1938年に第一部『灰色のノート』が翻訳され、途中第二次世界大戦のため出版が一時中断したものの、1952年、遂に最終巻『エピローグ』が刊行された。その後、何度も版を重ね、またサイズや装丁も変わり、現在では手軽な白水Uブックス(全13巻)でお求めいただける。しかし、かつて黄色い装丁で5巻本だったころの『チボー家の人々』をなつかしく記憶している読者も多いのではないだろうか。この小説の世界に心酔する女子高生を描いた、高野文子氏の手塚治虫賞受賞コミック『黄色い本――ジャック・チボーという名の友人』(講談社)を、自らの読書体験と重ねて読んだ人もけっして少なくないだろう。

今回、高野文子氏の装丁により「黄色い本」となって新装復刊する『チボー家のジャック』は、主人公ジャックに焦点を当て、作者自身が若い読者のために抜粋、加筆、編集を行ない一冊にまとめたものである。分量はおよそ5分の1とコンパクトになっているので、チボー家の世界をちょっとのぞいてみたい方、もう一度読み直してみたい方、またかつて大著を前に挫折してしまった方にお勧めである。そして、本書でジャックと友だちになった読者は、ぜひあの大作に挑んでいただきたい。

●白水Uブックス
チボー家の人々(全13巻)/マルタン・デュ・ガール作、山内義雄訳

1 灰色のノート
2 少年園
3 美しい季節1
4 美しい季節2
5 診察
6 ラ・ソレリーナ
7 父の死
8 一九一四年夏1
9 一九一四年夏2
10 一九一四年夏3
11 一九一四年夏4
12 エピローグ1
13 エピローグ2


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2004年09月19日(日)
<不幸な出来事シリーズ>第11巻

10月1日発売予定の、レモニー・スニケットの<不幸な出来事シリーズ>第11巻『The Grim Grotto』が、もう届いた。とっくに届いているはずのものは、なかなか届かず、まだまだ届かないと思っているものが、早々に届いたりするので、予定が狂う。発送し忘れとか、遅延通知のだし忘れとか、最近のAmazonは、全然信用できない。安心して待っていられない。

今一番心配なのは、注文してあるマキャモンの本が届くのかどうか。7月に注文したのに、遅れに遅れていて、配送予定が11月にもなっている。吸血鬼ものだから、映画の「ヴァン・ヘルシング」を観た頃に読みたかったのに。

しかも、マキャモンの本で入手していないのは、この1冊だけ(最新刊を除く)という状況だから、どうしたって欲しい。Amazonでは、入荷できるかどうかもわからないとのこと。キャンセルもありうると。

しょうがないので、とりあえず安全策として、スカイソフトにも注文した。スカイソフトは3週間で発送すると言っているのに(一応予定だけど)、Amazonはなんで11月にまでなるわけ?

ともあれ、早く届いたものに関しては文句はないが、やるべきことをきちんとやってくれず、何度言ってもそれが改善されない企業なんて、他にはないんじゃないだろうか?とりあえず便利なので注文してしまうけど、信用はゼロ! もし、Amazon.co.jpがプロ野球に新規参入するなんて言ったら、私は断固反対するぞ!

もう1冊の『The Borrible Trilogy』は、私が入手したあと、品切れなのか、絶版なのか、とにかく入手できなくなった。注文したとき、価格は定価の半額だった。現在は、2000円を超えるUK版しか入手できなくなっている。

これは3部作のうち、日本でも1作目の翻訳が出た(詳細をご覧ください)。購入した本は3作合本のもので、とても細かい字なので、げ!という感じなのだが、3作合本で1000円以下というのは、日本では考えられないことだ。

さて、明日はラグビー観戦。早稲田Xオックスフォード。
総勢8名の団体観戦だ。8人で観るって、どんな感じになるんだろう?いつもアポロ13号と二人で観に行っているので、全然想像がつかない。(^^;

ラグビーで思い出したが、昨日のトップリーグの試合(サントリーXヤマハ発動機)に、早稲田OBの山下大悟が出場していた。14番のウィングだったので、全然気づかなかった。14番は、なんか山下っぽいと思って観ていたのだが、まさか山下がウィングをやるとは思ってもいなかったので(大学時代は13番センター)、じっくり観ていなかった。試合終了間際にトライをした時、初めて山下だと気づいた。

去年は全然出場しなかったので、もう消えてしまったのかと思っていたんだけど、今年はちゃんとレギュラーで出場していることがわかって、ほっと一安心。ということは、今年は早稲田の試合だけでなく、サントリーも観に行かなくちゃいけないのか・・・。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『The Grim Grotto』 (SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS #11)/Lemony Snicket (著), Brett Helquist (著) ¥1239
ハードカバー: 352 p ; 出版社: Harpercollins Childrens Books ; ISBN: 0064410145 ; (2004/10/01)

『The Borrible Trilogy』/Michael De Larrabeiti (著) ¥924
ペーパーバック: 736 p ; 出版社: Tor ; ISBN: 0330490850 ; (2003/04)

この本についての詳細


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2004年09月18日(土)
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 スペシャル・エクステンデッド・エディション

「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 スペシャル・エクステンデッド・エディション
定価: ¥10,290 (税込)
価格: ¥8,232 (税込)
OFF: ¥2,058 (20%)
発送可能時期:ただいま予約受付中です。

※今冬発売予定。

• DVD
• ディスク枚数: 4
• ポニーキャニオン - ASIN: B0002DCQZW

Amazon.co.jp
シリーズ3部作の完結編は、見どころに次ぐ見どころ。3時間23分という長さは、まったく苦にならず、結末では「旅の仲間」とともに、観客もシリーズとの別れを惜しむことになるだろう。邪悪な指輪を捨てに行くフロドとサムの過酷な旅がついにクライマックスを迎える一方、人間の国ゴンドールの都ミナス・ティリスを陥落させるべく、指輪の創造主、冥王サウロンの強大な軍が攻め込んでくる。

第2部でも話題となったゴラム(本作は彼の過去から始まる!)はもちろん、クリーチャーの動き、20万ものサウロンの軍などCGの迫力と繊細さは前2作以上。本作のすばらしさは、アクションに悲しみと壮絶さがたっぷり込められ、戦争の愚かさを伝えていることだろう。そして一段と磨きがかかった荘厳な映像美。空からとらえたミナス・ティリスの美しさったら!

命がけでフロドを救うサムをはじめ、各キャラのきずなや愛、死と別れのドラマを配分よく散りばめた巧みな構成によって、随所で心が震えるはず。映画が「芸術」であり「娯楽」であるのなら、本作はその両方を完璧に満たしていると思う。(斉藤博昭)


●さて、今日から日本プロ野球史上初のストライキが始まった。野球ファンの間では(野球ファンでなくても)、あれこれ意見がたくさんあるけど、とにかく球団側のおじさん達の顔が悪い!顔のつくりとかの問題じゃなく、「やな人」だなあという印象。当然、中身が現れてるんだろうけど。

あれでは、隣に座った古田が、悪いおじさんに苛められているというイメージで、「古田がんばれ!」となるのも致し方ない。あまり依怙地になっていると、どんどん選手会のほうのイメージが良くなるばかり。「去るものは追わず、来るものは拒まず」で、前向きに検討していって欲しい。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『The Princess Diaries : Take Two (PRINCESS DIARIES #2)』/Meg Cabot (著)
ペーパーバック: 224 p ; 出版社: Macmillan Children's Books ; ISBN: 0330482068 ; (2001/09)
内容(「MARC」データベースより)
フツーの女子高生ミアが突然プリンセスだと知らされて、はや1ケ月。おばあさまからのプリンセス教育真っ最中のミアに届いた匿名のラブレターは一体? 映画「プリティ・プリンセス」原作、「プリンセス・ダイアリー」第2弾!


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2004年09月17日(金)
「アイスウィンド・サーガ」復刊!

これはうれしい復刊!
つい先日、このシリーズ3作合本の原書を買ったのだけれど、実は原文では固有名詞などが読みづらい。1作目の翻訳があると、そのあと非常に読むのが楽になるので、とっても助かる!

この物語の主人公ドリッズトには結構はまっているから、復刊するとは全然思っていなかったので、なんだか恋人に会えるような、そんなワクワク感を感じてしまった。

『アイスウィンド・サーガ(1 悪魔の水晶)』/R.A.サルバトーレ (ISBN:4757719396)
【著者】R.A.サルバトーレ著、風見潤訳
【発行】エンターブレイン
【判型】四六判、並製
【頁数】256ページ
【発送時期】9月下旬
【定価】945円(税込)

新装版の復刊。ダークエルフの二刀流剣士ドリッズト、魔法の黒豹グエンワイヴァーが活躍する世界二千万部D&Dファンタジー小説シリーズ!!スター・ウォーズ小説などを手がける米国の人気作家、最大のベストセラー作品!!

『TRPG関連』 復刊特集ページ


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

Full Tilt/Janet Evanovich (著), Charlotte Hughes (著) ¥918
マスマーケット: 352 p ; 出版社: St Martins Pr ; ISBN: 031298328X ; (2003/02/04)
Amazon.co.jp
謎めいたセクシーな男、マキシミリアン(マックス)・ホールトは、道路工事のロードローラーのごとく強引に、ヒロイン、ジェイミー・スウィフトの人生に入り込んできた。ジェイミーは小さな町で新聞社を営んでいるが、いっぽうマックスは億万長者の有名人。まったく別の世界に住むふたりだが、ジェイミーがマックスの憎めない姉と親しかったり、マックスが経営状態のはかばかしくないジェイミーの新聞社に出資したりと、意外にも多くの接点があった。それだけではない。ふたりは激しい恋の化学反応を起こしている。

ところが、ジェイミーにはすでに結婚を誓った婚約者がいた。それでも、新聞社が何者かに銃撃されたとき、ジェイミーを救ったのはマックスだった。横領疑惑、暴力ざた、はては殺人未遂事件が次々と起こり、ジェイミーの住むのどかな町、サウスカロライナ州ボーモントを脅かす。事件を解決するには、マックスの助けが必要だった。たとえ無事に事件を解決したとしても、正義感の強い国際派の男と、小さな町で平凡な生活を夢見る女が分かち合える未来があるのだろうか。

著者のジャネット・イヴァノヴィッチとシャーロット・ヒューズは、アメリカ南部を舞台に個性豊かな登場人物が活躍するスピード感あふれるユニークな物語を生み出した。ダシール・ハメットの『The Thin Man』(邦題『影なき男』)などに登場するニックとノラのチャールズ夫妻のように、いわゆるおしどり探偵ものはミステリーの定番となっていて、主人公のふたりが丁々発止のやりとりや恋の駆け引きをしながら、危険を切り抜け謎を解いていく。共著による新シリーズの第1作、ジェイミー・スウィフトとマックス・ホールトの活躍は、おもしろいこと請け合いである。(Lois Faye Dyer, Amazon.com)


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2004年09月16日(木)
図書館貸し出し

昨日の早朝、6時頃に図書館に予約を入れたら、10時にはもう「用意ができました」と連絡がきた。早いな、ほんとに。

でも、昨日は野球観戦に行ったため、受け取りに行けなかったのだが、そうしたら、今日もまた「用意ができています」と連絡がきた。げ!すぐに行かないと、毎日言われるのか?と思ったら怖くなってきたので、早速取りに行った。

用意してくれるのは早くていいけど、こちらの都合ってもんもあるわけだし・・・。そのあたり、やっぱりお役所仕事で融通が効かないんでしょうか。(--;

今日借りた本は、『エドガー・ミント・・・』を除けば3点とも古典だし、ヨーロッパのものだ。『月の石』は、新しい作品なのかと思っていたら、そうではなかった。イタロ・カルヴィーノがランドルフィの短編を編集したというんだから、そうそう大昔というわけでもないが、一応は古典になるだろう。最初は子供向けのファンタジーかと思っていたが、れっきとした大人の幻想文学。

『チボー家・・・』って、タイトルだけは嫌というほど目にしていると思う。というのも、『チボー家の人々』は13巻もあるからだ。でも、1冊も読んだことがないので、「主人公ジャックに焦点を当て、作者自身が抜粋、加筆、編集を行ない一冊にまとめた名作」という『チボー家のジャック』を読んでみることにした。

ゾラの『ルーゴン家・・・』は、代表作である『居酒屋』『ナナ』に繋がる作品。実は別の『ボヌール・デ・ダム百貨店』というのを読みたかったのだが、新宿区の図書館では取り扱いがなかった。装丁も気にいっているので、『ルーゴン家・・・』が面白かったら、買ってもいいかなと思う。

どれも内容が濃く、簡単に一気に読めるという作品ではなさそうなので、他に優先してやることもあるし(併読もあるし)、ブッククラブの課題もあるし(誰も参加しなくても私だけは読まなくてはならない)で、全部読めるかな?という感じもしないではない。


〓〓〓 BOOK

◆図書館

『エドガー・ミント、タイプを打つ。』/ブレイディ・ユドール
単行本: 571 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789722635 ; (2004/04)
内容(「MARC」データベースより)
白人とアパッチのハーフの主人公エドガー・ミントは7歳の時に郵便トラックに頭を轢かれる。奇跡的な回復を遂げるも波乱万丈の人生が彼を待ち受けていて…。切なく可笑しく、じわりと人生に染み込んでくる、不思議な味の物語。

『月の石』/トンマーゾ・ランドルフィ
単行本: 193 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309204031 ; (2004/04)
内容(「MARC」データベースより)
休暇に郷里の村を訪れた大学生で詩人でもあるジョヴァンカルロは、山羊の足をした美しい娘に出会い、彼女を通して自然の神秘に触れていく。イタリア文学の孤高の奇才といわれるランドルフィの詩情に満ちた代表作。

『ルーゴン家の誕生 ルーゴン・マッカール叢書』/エミール・ゾラ
単行本: 402 p ; サイズ(cm): 20
出版社: 論創社 ; ISBN: 4846004031 ; (2003/10)
内容(「MARC」データベースより)
1851年12月7日、サン=ミットル平地で蜂起軍に参加しようとするシルヴェールの登場で物語は始まる…。バルザックに対抗して構想された、「遺伝と環境」をキーワードとする小説群・ルーゴン=マッカール叢書の第1弾。

『チボー家のジャック』(新装版)/ロジャー・マルタン・デュ・ガール
単行本: 342 p ; サイズ(cm): 20
出版社: 白水社 ; ISBN: 4560047766 ; 新装版 版 (2003/12/11)
出版社/著者からの内容紹介
『チボー家の人々』の主人公ジャックに焦点を当て、作者自身が抜粋、加筆、編集を行ない一冊にまとめた名作が、高野文子氏のイラストと共に懐かしの「黄色い本」として甦る。


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2004年09月15日(水)
神宮に野球観戦

今シーズン、神宮でベイスターズが見れるのも公式には今週が最後なので(あとは消化試合だし、ストになるかもしれないし・・・)、観に行った。昼間から風が涼しかったが、夜は予想以上に寒かった。長袖のパーカを着ても、震えてくるくらいで、ビールにはあまり手が伸びず、焼酎のお湯割りばかり飲んでいた。

前回の神宮での観戦も、本拠地横浜での観戦も(泊りがけだったのに!)、今年は観に行く試合全て負け。1試合くらい勝ち試合を見せて欲しいよ、と思っていたのに、11回まで延長で、ラミレスにやられた〜っ!

ていうか、勝ってたので、今日はいけるぞ!と思って、早々にヤクルトファンの子に「今日は勝つぞ!」とメールしたら、あとから「今日もいただいちゃってすみません」と返事が来た。ヤクルトに連敗なのだ。く、くやしいーっ!

さらに、「山下監督、退任確実!」とまで。。。それはどうも本当らしいんだけど、大ちゃん、人が良すぎるんだよねえ。中日の落合みたいなのとは違うよ。

たしかに、観に行くたびに負けていたんじゃファンもがっかりだし、「こるぁーっ!山下しっかりしろー!」とか言っちゃったりしてるんだけど、高校野球以下のプレーをしたりするし、監督の采配ミスというのもあるけど、なんか気の毒。先制点は取れるのに、なにせ、ピッチャーがね・・・。ハマの大魔神がいないのも痛手だし。

その大魔神、肘の手術をしたとかで、ということは、来年もやるってことなのかな?新監督は田淵という話もあるんだけど、田淵と大魔神て、合わなさそう。横浜は、来年もあんまり明るくないなあ。大ちゃんは「明るく、ケがなく、輝いている」はずだったのに。。。

というわけで延長しちゃったので、お湯割りが買えなくなり、持って行ったビールを飲まざるを得なくて、ヤケ酒状態。来年は、ヤクルトファンになろうかなぁ・・・なんて。だって、ヤクルトの選手のほうが全然いいもの。(--;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『西瓜王』/ダニエル・ウォレス (著), 小梨 直 (翻訳)
単行本: 294 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309204104 ; (2004/04/14)
内容(「MARC」データベースより)
孤児として育った少年が過去を知るために戻った母の故郷。そこで町の人びとが話してくれたのは、選ばれた女に童貞を捧げ、豊かな実りをもたらすという伝説のスイカ王の話。嘘と現実とほんとうの愛をめぐる現代のおとぎ話。


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2004年09月14日(火)
短編小説の愉しみ

短編小説は苦手だ・・・と思いつつ、昨年は青山先生のアメリカの短編小説を読む授業を受けたのだが、まだまだ克服できていない。

これはなぜかと考えたところ、サイトを運営していくにあたって、日記と感想文は更新の目玉になるわけだが、感想は、丸々1冊読まなければ書けない。というか、1冊を読了して初めて感想を書くに値すると思っていたわけだ。

しかし短編小説は、同じ作家の作品が1冊にまとめられたものと、いろんな作家の作品をまとめたものとがあるので、それによっても読了するかしないかが違ってくるのだ。読了しなければ、「これを読みました」とも言えないし、感想も書けない。

また、短編は、ひとつの作品で結末を迎えているわけだから、そこで一息ついてしまう。結末が納得できようができまいが、とにかくそこで終わりなのだ。そのあと、同じ作家にせよ、別の作家にせよ、違う作品を読む気になるかどうかが問題。気にいっている作家の場合は、続けて読もうと思うが、そうではない作家とか、知らない作家だったりした場合、とりあえずあとで・・・ということもしばしばで、なかなか丸々1冊読めないことが多い。ひとつの作品の終了とともに、好奇心も終了してしまうのだ。

長編なら、多少中だるみしていたとしても、先の結末に向けて目標が持てるのだが、短編はそうはいかない。本を1冊読了するためには、作品ごとに好奇心をかきたてなければならない。それに悲しいかな、短編はよほどの作品でない限りすぐに忘れてしまうか、または読んだことさえも思い出せないようなことも多いのだ。

というわけで、短編が苦手な理由を書いてきたが、苦手であると思っている大きな理由は、1作だけ読んでも感想が書けない、つまり記録を残せないという不満があるせいなのだと思い至った。だから、その不満を解消するには、その場があればいいということ。至極簡単な話だ。

すでに、バーナード・マラマッドとジョン・チーヴァーに関しては、全ての短編の感想(メモ程度にしても)を書くことになっている(完成するのはいつのことやらだが)。そこで他の短編も、感想を書くことにした。

好きな作家も嫌いな作家も、面白かったものも面白くなかったものも全部、その候補作となるが、中には書きたくないものもあるだろうから、これまで書いている読書の日記のように、何が何でもすべて書くというのではなく、書きたいものは書くというスタンスでいこうと思う。「何が何でも全部書く」というのは、マラマッドとチーヴァーだけで十分だろう。

というわけで、短編小説の感想を書く場所を作った。

「Short Stories Review─短編小説の愉しみ」

(とりあえず「BOOK SALON」「読書の日記」にリンクしてあります)

ちょうどいい具合に、マキャモンの短編小説に関する文章も見つけたので、序文として冒頭に載せておいたが、こうやって感想を書く場所ができたとなると、俄然興味が湧いてきて、苦手意識などどこへやらという雰囲気。

結局そういうことだったのか・・・。1冊読み終えなければ書けないのだというフラストレーションから、それじゃ読んだ意味がない、読み損だなどという短編小説の価値とは全く関係のないところで、ぐずぐずしていたんだなと思ったら、早く気が付けばよかったと。これまでは、短編集といえども、丸々1冊分の全体の感想を書く心構えで読んでいたので、個々の作品に気が入らないというのもあったかもしれない。

これもしばらく続けてみなければ、まだ何とも言えないけれども、とりあえず場所を作って、これまでに読んだ短編で、たまたま記録に残っていたものを収録した。短編集はあちらこちら手を出してしまうということもあるので、こうして残しておけば、途中で中断しても安心よ!といったところだろうか。

なんか、重荷が降りて、とってもすっきりした気分。これからは、苦手と思っていた短編小説を読むのも、嘘のように楽しくなるだろう。(^^;


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2004年09月13日(月)
ダニエル・ウォレス 『ビッグフィッシュ』

◆「アメリカ文学者から見たブルース100年」:青山南・飯野友幸

日時:10月7日(木)午後6時半より
場所:ジュンク堂書店池袋本店4階カフェにて 
入場料:1000円(ドリンク付) 
定員:40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順) 
お問い合わせ:03-5956-6111(池袋本店)

詳細はこちら


映画化された、ダニエル・ウォレスの『ビッグフィッシュ』を読み終えたが、死にゆく父親とのまじめな話(父親はジョーク好きで、最後まで息子に真面目な顔を見せなかったのだが)と、父親が主人公のホラ話とが交互に書かれている。

この父親と息子が、ウォレス自身のことなのかどうかはわからない。どこにも自分のことであるということは書いてないし、解説などでも触れていない。全くのフィクションだとしてもおかしくはないが、親を描く場合には、どうしても自分自身の親のイメージは投影されるのではないかなと思う。

ウォレスの文章は、あまりにもスルリと通り過ぎてしまい、脳が文字の意味を認識する前に、字面だけで進んでいってしまうので、途中で何度も戻って読み返さなくてはならなかった。これは一体どういうことだろう?

たしかに、大きな事件が起きるわけでもなく、ホラ話もかわいげのある話で、特にびっくりするようなことでもない。全体的に宙に浮いているような感覚の中で、ただひとつ、父親の死だけは事実なのだ。最期のときも、あれは真実なんだろうか?これもホラ話なんだろうか?という疑問を残して終わる。

全体的に、映画的な作りじゃないかと思う。話の中心は父親なのだが、今現在の父親と、若い頃のドン・キホーテのような父親とが交互に現れてくるので、あちらこちらに話が飛んで、時折、何の話してたんだっけ?ということもしばしば。

映画は見ていないが、映画会社の人が絶対にお薦めだと言っていた。この本に関しては、映像で見たほうがいいんじゃないかと思える。実は、次に読む予定の『西瓜王』も同じようなスタイル。

私は、ちゃんと順を追って書かれた作品のほうが安心して読めるのだが、こういうスタイルもあるのか・・・という感じ。「父親の死」というテーマは個人的には非常に弱いテーマなのだが、その悲しみをあまり表に出さず、むしろ父親の類まれなキャラクターに焦点をあてて書いているのが、しめっぽくならずにすんでいる要因かもしれない。これは泣くかな?と思っていたのだが、なんとなくすがすがしい気分なのだ。このお父さんは、なかなかたいした人物だと思う。

最後に、「父親として何か教えようと心がけてきたつもりだが・・・うまくいったんだろうか、どう思う」と胸のうちを問いかけるのだが、それもまた謎の中に消えていく。結局、息子にとって、父親はあまりにも謎だった。だから答えられなかったのだ。私にとっても、父は大きな謎のままだ。考えてみれば、父の何を知っているというんだろうか?


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり』/ダニエル・ウォレス (著), Daniel Wallace (原著), 小梨 直 (翻訳)
単行本: 211 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309203353 ; (2000/02)
内容(「MARC」データベースより)
病気が進行して、やがて父はただの人となった。仕事もなく、話すこともない父について、何一つ知らないことにぼくが気づいたのは、その時だった。豊かなアラバマの自然を背景に、父と子の絆を描いたおかしくて切ない物語。


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2004年09月12日(日)
『優雅な生活が最高の復讐である』

以前、図書館で借りて読んだカルヴィン・トムキンズの『優雅な生活が最高の復讐である』が文庫版で復刊(詳細は「INFORMAITION BOARD」へ)。これは厳密には復刊というのかな?ともあれ、最近まで絶版で、どこを探しても、ほとんど資料がなかったのだが、文庫で出たのにはびっくり!

この本は、青山先生が翻訳された本なので、図書館で見かけたときに即座に借りて読んだ。単行本は装丁も紙質も変わっていて良かったのだが、文庫版ではそうはいかないだろう。

どこにも資料がなかったし、Amazonなどで検索しても、青山先生の訳書の中には出てこなかったってことは、取り扱いも何もなかったわけなので、青山先生がこういう本も訳されていたのかと、ちょっとびっくりもした。でも、中にフィッツジェラルド夫妻の話が頻繁に出てくるので、そのあたりの繋がりなんだろうなと。

で、このタイトルをブログのタイトルにしている人もいたりするので、なかなかカッコいいタイトルだと受け取られているのだろうが、内容を考えると、ちょっと意味不明。

私がしっかり読み取っていなかったせいもあるかもしれないけれど、確かにマーフィー夫妻は「優雅な生活」をしており、フィッツジェラルドほか、ピカソなど、セレブが続々登場して、その「優雅な生活」ぶりを披露しているわけだが、「最高の復讐」というのは、一体誰に対しての復讐なんだろうか?

そのあたりのことを、今度青山先生にお会いしたら、ぜひ質問してみようと思う。ちなみに、ジェラルド・マーフィーの絵は、見れば「これか!」と思う人も多いはず。アールデコ調の機械的な絵だ。私は学生時代に、近代美術館かどこかで、実物を見た記憶がある。

『優雅な生活が最高の復讐である』/カルヴィン トムキンズ (著), Calvin Tomkins (原著), 青山 南 (翻訳)
朝日新聞より
芸術の前衛が国境を越えて集い、革命を起こしていた20世紀初めのフランスに、ピカソやフィッツジェラルドら表現者たちの敬愛を集める米人夫婦がいた。画家ジェラルド・マーフィーと妻セーラ。二人が語る、追想の20〜30年代。


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2004年09月11日(土)
紀伊国屋で立ち読みチェック

いつもは水曜日に行っていた病院なのだが、今月からどうやら土曜日になりそう。土曜日の午前中とかって、主婦的には出かけるのが難しいんだけどなあ。それになんたって、土曜日は混むし。今日も予想外に混雑。他にやることもないので、読書が進んでいいといえばいいのだが。。。

帰りに紀伊国屋に寄ってみたが、新しい本ではこれといって収穫がなかったが、古典ばかりが目に付いた。古典は書店で見たら、多少高くても、今は読まないと思っていても、とりあえず買っておかないと、すぐになくなってしまい、あとで後悔する羽目になる。Amazonで検索してみたところ、案の定、半分しか入手できそうにない。図書館でも同様。以下はチェックした本のリスト。

ボヌール・デ・ダム百貨店/エミール ゾラ, 伊藤 桂子
ルーゴン家の誕生 ルーゴン・マッカール叢書/エミール ゾラ, 伊藤 桂子
ニコラス・ニクルビー (上)/チャールズ・ディケンズ, 田辺 洋子
ニコラス・ニクルビー (下)/チャールズ・ディケンズ, 田辺 洋子
ピクウィック・ペーパーズ―新訳 (上巻)/チャールズ・ディケンズ, 田辺 洋子
ピクウィック・ペーパーズ―新訳 (下巻)/チャールズ・ディケンズ, 田辺 洋子
メアリー・バートン―マンチェスター物語/エリザベス・ギャスケル, 相川 暁子
チボー家のジャック(新装版)/マルタン・デュ・ガール, 山内 義雄

※上の本の 詳細はこちら


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『奇妙な新聞記事』/ロバート・オレン バトラー (著), Robert Olen Butler (原著), 樋口 真理 (翻訳)
単行本: 237 p ; サイズ(cm): 19
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594036104 ; (2002/06)
出版社/著者からの内容紹介
ピュリッツァー賞受賞作家が「タブロイド新聞」の記事にヒントを得て展開する12編の物語。「沈没の瞬間を回想していると、自分がとうの昔に死んでいたと気づくタイタニック号の死者……」「実は生きていたケネディ。脳に障害がのこり、国家機密を口走ってしまうので、幽閉されていた元大統領が、お忍びでジャクリーン夫人の遺品オークションに参加する……」など。

目次
「タイタニック号」乗客、ウォーターベッドの下から語る/夫の不倫を目撃した義眼/エルヴィスの刺青をつけて生まれた少年/クッキー・コンテスト会場で自分に火をつけた女/オウムになって妻のもとに戻った男/車にひかれて淫乱になった女/九歳の殺し屋/キスで死をよぶ女/地球滅亡の日は近い/捜していますわたしの宇宙人の恋人/JFK、ジャッキー・オークションにあらわる/「タイタニック号」生還者、バミューダ三角水域で発見さる


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2004年09月10日(金)
『Summerland』 読了

<サマーリーディング>用に読んでいた、マイケル・シェイボンの『Summerland』を、やっと読み終えた。シェイボンが自分の息子たちのために書いたというだけあって、内輪ネタである。自己満足の世界。

普通、自分の子どものために書いた本というのは、ただ子どもに楽しんで欲しいという愛情が原点で、仕事とかお金とかがからんでいないから、だいたい面白いものなのだが(トールキンの『指輪物語』も、『ハリー・ポッター』もその類)、シェイボンの場合、仕事やお金がからんでいないと、際限なく自分の好みに走ってしまうんだろうなあという感じ。シェイボン一家には面白いネタでも、読者にとっては不要という部分も多々ある。

つきつめて言えば、話が洗練されていない。シェイボン一家が面白いと思うものは、何でも詰め込んである。そういうことは、一般の日常生活の中にはよくあることだが、とりあえずシェイボンは、プロの作家だし。

シェイボンの知識の豊富さは驚くほどだし、頭脳の中身も並ではないと思うのだが、同じく知識が豊富なトールキンなどとは全く異なる次元のような気がする。もともとシェイボンの作品には、ファンタジックな部分があると思うが、正真正銘のファンタジーは向かないと思う。トールキンのように、すっかりその世界にはまりきれないところがある。

ファンタジーは荒唐無稽でいいのだから、「・・・なんて、それはちょっと大げさだろう」などというのは不要なのだ。「・・・」の部分で止めておけばいいのに。大げさでも、とんでもないホラでも、そもそもがファンタジーなのだから、そんなことはどうでもいいんじゃないかと思う。むしろ、いかに荒唐無稽か、そちらのほうを楽しみにしていたのに、と。

そういう意味では、併読しているロバート・オレン・バトラーの『奇妙な新聞記事』のほうが、はるかにファンタジーとしての要素が濃い。第一印象で、「これはカルヴィーノじゃないか!」と思ったように、こちらのほうが数倍荒唐無稽である。シェイボンの非凡さは認めているものの、彼は児童向けのファンタジーには向かない、どちらかといえばSFのほうがいいんじゃないかという気がしてならない。彼の興味は、一般に言うファンタジーではなく、SF的幻想なのだと思う。

ま、我が子のために書いたのだから、自分の子どもさえ気に入ってくれればいいんだろうけど、期待していただけに、ちょっと残念。無理やり言うなら、『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』を読みやすくした(『カヴァリエ・・・』のほうがはるかにいいが)感じ?そこに、子供向けということで教訓めいた話がちらほら見えていて、それもまたシェイボンらしからぬと思う部分なのだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Summerland』/Michael Chabon (著)
ペーパーバック: 512 p ; 出版社: Disney Pr ; ISBN: 0786816155 ; Reprint 版 (2004/02/01)
内容(「MARC」データベースより)
気弱な少年イーサンは、野球の試合でいつもエラーばかりしていた。そこに野球好きの妖精があらわれ、自分たちの世界を救ってほしいという。不思議な仲間たちとの旅がはじまった。冒険ファンタジイ。
世界を滅ぼそうとするコヨーテのせいで、妖精たちの世界はめちゃくちゃになっていた。イーサンは仲間たちと力を合わせて、野球で戦いつづける。そして、ついに最後の試合が開始された。イーサンたちは勝利できるのか?


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2004年09月09日(木)
「英米女性文学の魅力を探る」

早稲田のオープンカレッジから、「英米女性文学の魅力を探る」のご案内というハガキが来た。これは通年の講座ではなく後期のみの講座で、9月30日から始まる。内容は「イーディス・ウォートン、カースン・マッカラーズ、トニ・モリスンについて」で、講師は大社(おおこそ)淑子先生だ。

この講座を受講するという方もいるので、講座があること自体はすでに知ってはいたのだが、後期の申込などとっくに終わっていると思い込んでいたので、今頃なんだろう?という感じだった。

前期に英米文学の講座がなくて、語学をとったので、できれば受講したい気持ちもあるが、語学の講座が水曜日で、この講座が木曜日というのはきつい。予習も復習もなしで、ただ聴いているだけでいいという授業ならともかく、原文で読むのか、邦訳で読むのかもわからないので、安易には決められないし。

何といっても私はトニ・モリスンが苦手。他に山のように(実際、山)読みたい本がある中で、わざわざ苦手なトニ・モリスンを読まなくても・・・とも思う。

実際、大社先生翻訳の『青い眼がほしい』で、モリスンに苦手意識を持ってしまったのだから、何か「どうしても」という理由でもない限り、自主的にそれを勉強しに行こうという気には、なかなかなれないのも当然。

イーディス・ウォートン、カースン・マッカラーズには興味があり、本も持っていたりするし、こちらのほうは勉強したい気持ちも十分あるのだけれど、私はどちらかというと男性作家のほうが好きなので、どうせ勉強するなら、自分の好きな作家について掘り下げたほうがいいだろうとも。。。自分の好みを考えると、今回の作家のラインナップは、どう考えても自分の路線ではないような気がする。

講座説明によれば、「別に時間を設定して4つの映像作品を見る予定」とのこと。この3人の女性作家に興味のある人には、内容の濃い、価値のある講座だと思う。来年もこの講座が続くのか(手始めにとあるので、たぶん続くのだろう)、はたまた新しい英米文学の講座ができるのか不明だが、好きな作家、掘り下げてみたい作家の講座があれば、ぜひとも受講したいとは思う。

大社淑子先生著書・翻訳書


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2004年09月08日(水)
気になる情報いろいろ

気になる本2冊

9/11 Commission Report: Final Report of the National Commission on Terrorist Attacks Upon the United States
/National Commission on Terrorist Attacks (著)

スーパーマーケット・マニア 〜EUROPE編〜/森井 ユカ (著)

ロスト・オンザ・ネット 青山南「この国はだれの国?」
上記の『9/11 Commission Report』についての青山先生のコメント


ラフカディオ・ハーン関連

今月26日に、ラフカディオ・ハーンの国際シンポジウムが早稲田で開催されるのだが、日曜日の朝9時半からという主婦には酷な日時だし、午後4時半までという長丁場ということもあって、これは諦めざるを得ないかも。

没後100年ということもあって、あちこちでハーンに関する記事を見るが、今日新聞で見た記事によれば、ハーンはかなり陰気でわがままだったような印象を受ける。日本に対して勝手なイメージを作り上げ、その自分の作りあげたイメージに沿わないと、背を向けるといった感じ。

ただ、私の興味は日本におけるラフカディオ・ハーンではなくて、アメリカ南部に関するクレオール文化に対するものなので、ハーンが日本をどう思っていたかは、あまり興味のポイントではない。

というわけで、早稲田のシンポジウムは、まさにその「クレオール文化」についてのものだったので、ちょうどいいと思ったのだが、日時の都合で、どうも無理そう。前日に東大でのシンポジウムもあるのだが、時間がなくて、その情報の詳細ががまだ入手できない。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(下巻)/J.K.ローリング
単行本: 出版社: 静山社 ; ISBN: 4915512517 ; (2004/09/01)
Amazon.co.jp
ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳のハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというとかんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、強烈な反抗心でいっぱいになったり。

鼻持ちならないダーズリー一家と過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりなく、しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会がほとんどなかった。ハリーはとりわけ、魔法界からなんの知らせもないことにいらついていた。復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、気が気ではなかった。ホグワーツに戻れば安心できるのに…でも、本当にそうだろうか?


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2004年09月07日(火)
マイケル・シェイボン 『Summerland』

<サマーリーディング>用として、マイケル・シェイボンの『Summerland』を読んでいるが、あまり進まない。現在「ハリポタ5」もあるし、ロバート・オレン・バトラーの『奇妙な新聞記事』も併読しており、さらにジョイスの『Dubliners』も毎週少しずつだが読まなければならないという状況。

こんな併読状態は、べつに珍しいことでもなんでもないのだが、なんだかどれも中途半端な感じで、集中できない。で、それをシェイボンのせいにしてみた。

シェイボンは好きな作家だが、どうもマニアックに書き込みすぎるきらいがある。それが気にいれば問題ないのだが、今回の『Summerland』は児童書で、そういうマニアックな部分は必要ないだろうという気がしている。

シェイボンのマニアックな書き込みは、それが彼の特徴であるとも言えるし、つぼにはまれば、すごく面白いと思うのだが、こんなこと書いてるから、児童書なのに、こんなに分厚くなってしまうんだぞ!と。

これは、本が面白くないと言っているわけではない。野球の話だが、私は野球は好きだし、十分興味を持って読めるのだけど、児童書であるということを考えると、ちょっと削ったほうがいいんじゃないかと思う部分がたくさんある。

児童書だから簡単な文章でいいというわけでもないし、どこがどうシェイボン的マニアックなのかと言われると、ここがそうだとはっきり言えないのだが、そういう部分があるおかげで、遅々として進んでいかないのだから、困ったものだ。

これは悪い意味で困っているのではなく、そういう部分に、その都度感服してしまい、何度も読み直したりしてそこで止まってしまうから、困ったものなのだ。


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2004年09月06日(月)
悪い子のハリー・ポッター

「ハリポタ5」の上巻をやっと読み終えた。って、今日は何日?
これまで、ほとんど一気読みできた「ハリポタ」なのに、日本語版でなぜこんなにかかっているんだろう?

弟のところからは、「朝四時半までかかって読み終えた」というメールが来たが、なぜかそこまでのめり込めないこの「不死鳥の騎士団」。面白いか?と聞かれても、すぐに「うん」と言えないもやもや感もある。

これって、ハリーが大人になってきて、これまではハリー自身がとまどっていた「有名なハリー・ポッター」に慣れてしまい、天狗になってる部分なども描かれているからだろうか?

これまでは、だいたい「いい子のハリー」しか描かれていなかったのだが、5巻目では「悪い子のハリー」も描かれているので、そこにとまどいを感じるのかもしれない。自分が「例のあの人」と戦ったのに!とか、自分は「あのハリー・ポッター」なのに!とか、ずいぶん自意識過剰じゃないの?と思う。もっとも、実社会ではあんな状況でそう思わずにいられる子など、一人もいないだろうなとも思うが。

だけど、やっぱり「いい子のハリー」のほうがイメージとしてはいいわけで、自然にそういうハリーを期待しており、そのあたりが、こんなはずでは・・・と納得できずにいるのかなと思う。それと、これまでは何気なく書かれていたストーリーの伏線(あとで、あそこが伏線だったのか!と思う)が、あからさまに書かれているのも、ちょっと興ざめしてるかも。

ダンブルドアが魔法省の圧力に負けているというのも悔しい(実際には負けてはいないのだが、一見そう見える)。「例のあの人」が唯一恐れるダンブルドアなのに、なぜ体制には負けてしまうんだろう?と。ダンブルドアに、「指輪」のガンダルフのようなイメージを求めるのは間違いかもしれないが、ハリーがいかにも人間くさいキャラだから、そこにない、絶対的な強さとカリスマ性をダンブルドアに求めてしまうのは、しょうがないことだ。ダンブルドアは、何者にも屈してはならないと思う。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(上巻)/J.K.ローリング
単行本: 出版社: 静山社 ; ISBN: 4915512517 ; (2004/09/01)
Amazon.co.jp
ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳のハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというとかんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、強烈な反抗心でいっぱいになったり。

鼻持ちならないダーズリー一家と過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりなく、しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会がほとんどなかった。ハリーはとりわけ、魔法界からなんの知らせもないことにいらついていた。復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、気が気ではなかった。ホグワーツに戻れば安心できるのに…でも、本当にそうだろうか?


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2004年09月05日(日)
奇妙な貸出票

図書館で借りた、ロバート・オレン・バトラーの『奇妙な新聞記事』に挟まっていた貸出票。これが気になって仕方がない。日付からして、私の前に借りた人のようだけど、そこにある本のタイトルは以下の通り。

・自然と遊ぼう日帰りハイキング
・楽しい山あるき関東周辺
・ハイキング12ヵ月
・奇妙な新聞記事


この人、アウトドア派でしょうか?高い山を目指して登るような人ではなさそうなので、年齢的には結構いってらっしゃる?運動のために、近場でウォーキングをしよう!と考え、その際に準備万端、近辺の情報を集めておこうと考える真面目な人?

などなど、いろいろ考えてしまったが、そんな本の中に『奇妙な新聞記事』が混じっているのが、とっても不思議。べつに不思議でも何でもないのかもしれないけど、他の本とのギャップが、あまりにありすぎて、ついついどんな人なのか想像を逞しくしてしまう。

それと、何も疑問を持たずに、これは男性だと思い込んでいたのもおかしい。女性の可能性だって、確立は半々なのに、なぜか絶対に男性だと思っていた。

実際に『奇妙な新聞記事』の内容はというと、読んでびっくり!これって、イタロ・カルヴィーノじゃないか!と。カルヴィーノのテーマの目の付け所が一風変わっていて好きなのだが、バトラーも似たような感覚を持っていると感じた。だからこそ、ハイキングなどとの結びつきが想像できないのだが、カルヴィーノもバトラーも、鋭い観察眼を持っているということを考えると、ハイキングも観察眼を養うには、うってつけのものなのかも。

『奇妙な新聞記事』/ロバート・オレン・バトラー
出版社/著者からの内容紹介
ピュリッツァー賞受賞作家が「タブロイド新聞」の記事にヒントを得て展開する12編の物語。「沈没の瞬間を回想していると、自分がとうの昔に死んでいたと気づくタイタニック号の死者……」「実は生きていたケネディ。脳に障害がのこり、国家機密を口走ってしまうので、幽閉されていた元大統領が、お忍びでジャクリーン夫人の遺品オークションに参加する……」など12編の〈奇妙な味の物語〉。

目次
「タイタニック号」乗客、ウォーターベッドの下から語る/夫の不倫を目撃した義眼/エルヴィスの刺青をつけて生まれた少年/クッキー・コンテスト会場で自分に火をつけた女/オウムになって妻のもとに戻った男/車にひかれて淫乱になった女/九歳の殺し屋/キスで死をよぶ女/地球滅亡の日は近い/捜していますわたしの宇宙人の恋人/JFK、ジャッキー・オークションにあらわる/「タイタニック号」生還者、バミューダ三角水域で発見さる


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2004年09月04日(土)
ユーズドブックスの秘密

ロンドンの山本さんから、Amazon.UKのマーケットプレイスで、マキャモンの『Baal』を入手したとの連絡が来た。しかもその本、北アイルランドから送られてきたらしい。ともあれ、これで『魔女は夜ささやく』以外は、ほとんど揃う。山本さん、ご協力ありがとうございます!

本当は「全部揃う」と書きたいところなのだが、Amazonから、また1冊『奴らは渇いている』の上巻が届いていないのだ。これもまた、いつのまにか勝手に発送時期が変わっていて、遅延のお知らせも何もない。このところ非常にずさんなAmazonのことだから、不安で仕方がない。マジで、だいじょうぶなのか?本当に入手できるのか?と。

これは古本ではなく、Amazonの新品で取り扱いがあり7月に注文しているものなのだが、勝手に変更されている発送予定日からすると、9週間もかかることになる(発送されれば、の話だが)。これが入手できないとなると、また古本漁りをしなくてはならない羽目になる。漁っているうちに、余計なものまで購入してしまう危険もあるわけで、できれば避けたいんだけど・・・。

ところで、とあるブログで見たのだが、たぶん書いている人は古書店関係の人なんだろうが、「ブックオフで安く仕入れて売る」とあった。ブックオフの100円本を仕入れてきて、その状態によって、値段を高くし、マーケットプレイスとかオークションで売るということが考えられる。100円本でなくても、半額のものだって、新品同様として売れば、利益は出る。特に絶版本などは、欲しがる人もいるから、状態が悪くたって、それなりに高く売れるだろう。

もし私が、Amazonのマーケットプレイスで売るということを考えた場合、自分が持っている本の中から、買ったときよりも安く売るということでしか考えていなかったので、ブックオフで仕入れて売るということまでは、全く念頭になかった。なるほど、世の中にはいろいろと考えてる人がいるものだと、妙に感心した。

そういえば近くのブックオフでも、大量に買い込んで行く人を見かける。あれは、そういった類の人たちなんだろうか?逆に、浮浪者っぽい人が、大量に本を持ち込むという場面も。そちらは駅で捨てられた雑誌などを売っている人たちと同様のルートだろうか?

ともあれ、どんなことでも頭を使えば、商売になってしまうってことなんだろう。新刊のほうはあまり売れていないのに、ユーズドなら商売になるんだろうか?


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2004年09月03日(金)
セルライトがとれるリンパ体操

昼間テレビで、「リンパ体操」というのをやっていて、これを毎日やると、例のセルライトがとれるとか、免疫力が高まるとか、肩こりがなくなるなどというので、一緒に全部やってみた。確かに、体の中でリンパ液が流れてる感じがする。<すぐに信じやすい。(^^;

ところが、終わってから猛烈な眠気に襲われ(夕べ2時間くらいしか寝ていないというのも災いして)、読むべき本、やるべき仕事をテーブルに用意してあったにも関わらず、昼寝をして爆睡してしまった。実に気持ちよく。これって、「リンパ体操」に関係があるんだろうか?それとも、単なる寝不足のせいだったのか?

しかし、そうそうぐうたらもしていられないので、なんとかキングの『Bag of Bones』を読了させた。冒頭は面白いと思えたのだけど、なかなかホラーにならないし、ホラーっぽくなってからは、その超常現象がどうして起こるのか、全然理由がわからず、イライラした。

キングは頭の良い人だなとは思うのだけど、ホラーのエンターテインメントとしては、これは凝りすぎ?他の作品とちがって、ホラーはホラーでもゴースト・ラブストーリーだというので、中には様々な愛情(特に死んだ妻に対する愛)が描かれているのだが、とにかく最後はお化けたちと戦わざるを得なくなった主人公の作家ヌーナン。あとからあとから出てくる過去の死者の霊。さすがホラーの帝王キングだとは思うものの、今いち怖くもないし、すごい!という驚きもなかった。

それにしても、あそこまでお化けが出てくる家に、なんでいつまでもいられるのかしらね?という感じだった。私だったら、さっさと逃げ出します。そもそもヌーナンはよそ者なのだから、その街の呪いを解いてやる義務も何もないわけだし。やっぱりホラー系では、マキャモンのほうが個人的には好きだと、改めて認識した次第。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Bag of Bones』/Stephen King (著)
ペーパーバック: 736 p ; 出版社: New English Library ; ISBN: 034071820X ; (1999/02)
内容(「MARC」データベースより)
最愛の妻が死んだ。遺された作家は書けなくなりクロスワードパズルに没頭。妻の手にあった妊娠検査薬、溜まる疑い、夜毎の悪夢。彼は逃れる様に妻との思い出が宿る湖畔の別荘に向かうが…。壮大なゴースト・ラブ・ストーリー。


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2004年09月02日(木)
図書館の本をネットで予約

昨日図書館に行った時、6月22日から新宿区の図書館はネットでも予約ができるようになったことを知った(携帯電話からも可)。へえ〜と思って、早速家に帰って登録。夜中も明け方近くになって試してみたところ、午後には「用意できました」との連絡が。早い!

図書館とAmazonを比較するのもおかしいが、このところAmazonにはかなり腹を立てていたので、「早く確実で信頼できる」図書館のこのシステムは、喜ばしい。もちろん、置いてない本に関しては論外だけれど、Amazonだって、扱ってないものはあるわけだから、あるものに関して、安心して待っていられるというのは、ポイントは高い(我々の税金で運営されているんだから、信頼できなくては困るが)。今度からは、Amazonに注文する前に、図書館をチェックするとしよう。配達してくれないのが難点だけど、そこまで言ったらあまりにぐうたら?

というわけで、ダニエル・ウォレスの『西瓜王』を取りに行ってきた。これは、『ビッグフィッシュ』と一緒に買おうかなと思っていた本なので、2冊とも借りられてよかった。

ちなみに、昨日発売の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は、まだ入っていない。四谷には原書が置いてあるが、予約が8件。ふう〜ん。。。図書館の新しい本て、誰が購入決定をするんだろう?


■9月の「BOOK CLUB」のお知らせ■

『カスターブリッジの市長』/トマス・ハーディ (著)
単行本: 501 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 潮出版社 ; ISBN: 4267016585 ; (2002/12)
内容(「MARC」データベースより)
酒に酔った勢いでヘンチャードは妻と娘を見知らぬ男に売り飛ばす。深く反省した彼は18年後、カスターブリッジという町の市長となっていた。そこにかつての妻と娘が姿を現す…。

■原書でも可(一例)
『Mayor of Casterbridge』 (Wordsworth Collection)
/Thomas Hardy (著)
ペーパーバック: 272 p ; 出版社: Lb May & Assoc Inc ; ISBN: 1853260983 ; (1994/04/07)
●原文の無料テキスト→「Project Gutenberg」
●お気軽にご参加ください!
感想その他詳細はこちら→【BOOK CLUB】


〓〓〓 BOOK

◆図書館

『西瓜王』/ダニエル・ウォレス
単行本: 294 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309204104 ; (2004/04/14)
内容(「MARC」データベースより)
孤児として育った少年が過去を知るために戻った母の故郷。そこで町の人びとが話してくれたのは、選ばれた女に童貞を捧げ、豊かな実りをもたらすという伝説のスイカ王の話-。嘘と現実とほんとうの愛をめぐる現代のおとぎ話。


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2004年09月01日(水)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』 発売

「ハリポタ5」、今朝は早朝5時から販売されたそうだけど、八王子の書店に一番乗りした人が、ハリーでも魔法使いでもない、ハグリッドの格好をしてたのが気に入った。暑い中、ご苦労様〜。(^^;

巻を追うごとに、いろいろな事件が起こってアクションも多くなり(そりゃホグワーツで勉強しているんだから、どんどん高度な魔法が使えるようにならなきゃおかしい)、ハリーたちも成長して、精神的な面でもいろいろある。だから、エンターテインメントとしてはどんどん面白くなっているはずなんだけど、個人的にはこの5巻目は納得していない。

納得していない理由はいろいろあるが、まだまだネタばらししては酷だろうと思うので特には書かないけれど、私は本も映画も1作目が一番好きなのだ。1作目の原書を読んだ時の感動が忘れられなくて、ずっと読み続けていると言っても過言ではないかも。1作目のローリングの言葉の使い方とか、遊び、パロディ感覚はすごく面白かったのだが(日本語訳ではあまり伝わらないが)、それがだんだんなくなってきたのも寂しい。

それにしても、日本語版は高い。他の大人の本の上下巻だって、それなりの値段はしているんだから、そこそこ妥当な値段なんだろうけど、分冊不可なのに割引なしって、なんか「ハリー・ポッターはどんなことをしても売れる」という計算が見え見えのような気がして、すんなり受け入れられない感じ。

とはいうものの、うちは姪の分も買ってあげているので、それをいつも2セット買っているわけだ。1巻目からね。で、姪が喜んで読んでいるのかというと、マンガばかりで本は読まないらしい。結局、いつも弟だけが読んでいるようだ。

以前に弟が、「読みたいけど高いからなあ・・・」と言ったのが忘れられず、大人だって読みたいものは読みたいんだし、同じ環境で育ったんだから、弟がすごく読みたがっているのもよくわかる。お父さんが「ハリポタ」を買うなんて!と馬鹿にされるのもかわいそうなので(読んでいない人に限って、ファンタジーなんてと馬鹿にするから)、姪にかこつけて送ってあげているのだ。

アメリカ版だ、イギリス版だと、あれもこれもコレクションしているんだから、日本語版の1セットや2セット・・・とは思うけど、やっぱ日本語版は高い。子どもが買える値段じゃない。おまけなんかつけなくていいから、安くすればいいのに。(--;

だけど、Amazonでもはっきり「ハリー・ポッターは特別です」と言っていたから、とにかく特別なんだろう。たとえ5000円でも、6000円でも、読みたい人は買うもの。

今日は、ほかにマーケットプレイスから「ダークエルフ物語」のさらに続編が届いた。「アイスウインド・サーガ」は3作合本だったが、こちらは4作合本。とりあえず、ここまでで計10巻分というわけだ。でも、これで終わりじゃない。まだまだ続いているというのが怖い。

さらに、出かけたついでに図書館に寄ってみたところ、読むべき本、やるべきことがたくさんあるというのに、また借りてしまった。読みたいと思っていた『ビッグフィッシュ』(アラバマもの)があったし、ラフカディオ・ハーンは没後100年ということで、早稲田でも国際シンポジウムがあるし、そのクレオールものというのに興味があったので、読んでおこうと。バトラーは、以前どこかで読んだことがあると思うのだが、<三面記事>的な話って好き。(^^;

ラフカディオ・ハーン没後100年についての記事
「小泉八雲(Lafcadio Hearn)没後百年記念国際シンポジウム」詳細


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』/J.K.ローリング ¥4200
単行本: 出版社: 静山社 ; ISBN: 4915512517 ; (2004/09/01)
Amazon.co.jp
ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳のハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというとかんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、強烈な反抗心でいっぱいになったり。

鼻持ちならないダーズリー一家と過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりなく、しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会がほとんどなかった。ハリーはとりわけ、魔法界からなんの知らせもないことにいらついていた。復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、気が気ではなかった。ホグワーツに戻れば安心できるのに…でも、本当にそうだろうか?


◆Amazonマーケットプレイス

『Legacy of the Drow : The Legacy, Starless Night, Seige of Darkness, Passage to Dawn』(Forgotten Realms)
/R.A.Salvatore
定価 ¥1948
ユーズド価格 ¥987+送料¥340=¥1327 (神奈川 SAMS SHOP)
ペーパーバック: 1088 p ; 出版社: Wizards of the Coast ; ISBN: 0786929081 ; Collectors 版 (2003/01/01)
Amazon.com
Think of it as an opportunity to give all those tattered old paperbacks away to younger adventurers. Just as Wizards of the Coast did with the Icewind Dale and Dark Elf trilogy hardbacks, this 1,000-plus page collector's edition pulls together some of Drizzt Do'Urden's best stories--Legacy, Starless Night, Siege of Darkness, and Passage to Dawn--into one whopping volume.


◆図書館

『ビッグフィッシュ』/ダニエル・ウォレス
単行本: 211 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309203353 ; (2000/02)
内容(「MARC」データベースより)
病気が進行して、やがて父はただの人となった。仕事もなく、話すこともない父について、何一つ知らないことにぼくが気づいたのは、その時だった。豊かなアラバマの自然を背景に、父と子の絆を描いたおかしくて切ない物語。

『カリブの女』/ラフカディオ・ハーン
単行本: 288 p ; 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309203248 ; (1999/08)
内容(「MARC」データベースより)
小泉八雲の日本名で知られるラフカディオ・ハーンは、その多彩な執筆活動にも拘らず、小説そのものは生涯を通じて2編しか書かなかった。来日前の幻の、異色のクレオール小説2編の新訳・決定版。

『奇妙な新聞記事』/ロバート・オレン・バトラー
単行本: 237 p ; 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594036104 ; (2002/06)
内容(「MARC」データベースより)
生きているJFK、タイタニック号の死者が語る、生まれながらに胸にエルヴィスの顔の刺青を持って生まれた男の子…。「タブロイド新聞」を題材に、ピュリッツァー賞受賞のバトラーが紡ぎ出す、奇妙な味の短編全12作。
目次
「タイタニック号」乗客、ウォーターベッドの下から語る/夫の不倫を目撃した義眼/エルヴィスの刺青をつけて生まれた少年/クッキー・コンテスト会場で自分に火をつけた女/オウムになって妻のもとに戻った男/車にひかれて淫乱になった女/九歳の殺し屋/キスで死をよぶ女/地球滅亡の日は近い/捜していますわたしの宇宙人の恋人/JFK、ジャッキー・オークションにあらわる/「タイタニック号」生還者、バミューダ三角水域で発見さる


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