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2004年08月31日(火)
「アイスウィンド・サーガ」

ちょっと前に読んだ 『The Dark Elf Trilogy』 が、結構気にいっていて、そのうち続編も読みたいと思っていたのだが、なにしろ固有名詞が読みにくいし、三部作が1冊になっているものは、PBでも大判で分厚いので、かなり迷っていた。

でも、「キング・アーサー」や「ヴァン・ヘルシング」など、このところの映画の不発(ヒーローを見たいと思って見に行っているのに、ヒーローが不在という状況)で、だったらダークエルフのほうが数倍まし!という感じになって、とうとう買ってしまった。

10日ほどかかると思っていたら、即日配送で、「あれ、ハリポタ5がもう届いたのか?」と思ったくらいで、えっ!という感じではあったが、また孤高の剣士ドリッズトに会えると思うと、嬉しい。すぐ読むかどうかはわからないが。。。

ダークエルフのドリッズト・ドゥアーデンは、「指輪」のアラゴルンのような正統派のヒーローではないのだが、なんとなく、かなり気にいっている。でも、このシリーズのイラストのドリッズトは、怖い!表紙の絵はなるべく見ないようにして、勝手にカッコイイ青年のイメージで思い描いているのだが、ふと表紙を見てしまうと、やっぱり怖い。ドリッズトの年齢は40歳くらいで、ダークエルフの中では、まだまだ青年なのだが。。。(^^;

これは10年以上前に、「アイスウインド・サーガ」として邦訳も出ていたが、現在は絶版で、マーケットプレイスでも高値。しかも、2巻目までしか訳されておらず、中途半端なまま完結していない。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

The Icewind Dale Trilogy: The Crystal Shard, Streams of Silver, the Halfling's Gem (Forgotten Realms)
/R. A. Salvatore (著) ¥1948
ペーパーバック: 1056 p ; 出版社: Wizards of the Coast ; ISBN: 078691811X ; Collectors 版 Collector's Edition 巻 (2001/02/01)
Amazon.com
We all owe a debt to Akar Kessel, that treacherous chump of a wizard's apprentice, briefly known as the (short-lived) Tyrant of Icewind Dale. Akar started it all when he stumbled across the ancient and malevolent Crenshinibon, the Crystal Shard, thereby kicking off one of fantasy's best and best-loved series--and at its heart, one of the genre's most beloved heroes, the noble dark-elf ranger Drizzt Do'Urden.


<邦訳>

『アイスウィンド・サーガ〈1〉魔石(クリスタル・シャード)の復活』/風見 潤 (翻訳)
文庫: 320 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 富士見書房 ; ISBN: 4829141239 ; 1 巻 (1991/03)
内容(「BOOK」データベースより)
『フォーゴトン・レルム』の北にある不毛の凍土地帯に散在する10の小さな町。今、そのテン・タウンズを誇り高き先住民、蛮族の群れが襲撃しようとしていた。軍神テンポスの讃歌を口ずさみながら…。ダーク・エルフのドリッズトは、蛮族の天幕に忍びこみ、テン・タウンズ奇襲作戦を入手する。争いの絶えないテン・タウンズの代議員たちは、強敵相手に集結した。果たして、血と勝利に飢えた蛮族の戦士たちを迎え撃つことができるのか?一方、1人の見習い魔術師が、太古の邪悪な魔遺物を操り、テン・タウンズの君主になるべく画策していた…。"ムーンシェイ・サーガ"に次ぐ、待望の『フォーゴトン・レルム』シリーズ第2弾、堂々の開始。

『アイスウィンド・サーガ〈2〉水晶宮(クリシャル・ティリス)の崩壊』/風見 潤 (翻訳)
文庫: 282 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 富士見書房 ; ISBN: 4829141247 ; 2 巻 (1991/09)
内容(「BOOK」データベースより)
蛮族の奇襲をうけて5年、荒涼たるツンドラの辺境にあるテン・タウンズに、再び戦いの嵐が吹き荒れる―。邪悪な魔遺物を操り、世界征服を目論むアカル・ケッセルが、モンスターや蛮族の軍勢を率いてテン・タウンズを侵略しようとしていた。兵士や避難民が見ている前で水晶宮を築き、あっと言う間にタルゴスの町を破壊する大悪魔エルトゥ。凶悪なモンスターが勢揃いした恐るべきケッセル軍の猛攻にテン・タウンズ軍はどう立ち向かうのか?ドワーフの長ブルーノー、孤高の剣士ドリッズト、蛮族の若者ウルフガーなど冒険者が、広大なスケールで活躍するファンタジーRPG巨篇、迫力の第2弾。


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2004年08月30日(月)
紀伊国屋に感謝!

この間紀伊国屋で買った 『The Rreading Group』 を、ダメもとで取替えてもらいに行ったところ、すんなり「返金しますよ」と言ってもらえて、ほっと一安心。店側に訴えた理由は、「間違って同じ本を買ってしまったので」。同じ本を買ってしまったのは本当だが、「間違って」というのは嘘だ。(^^;

2年くらい前にも、やはりAmazonから遅延のお知らせが来て、同じ本を紀伊国屋で買ったところ、翌日届いたということがあった。その時にもやはり返金してくれた。

今回は日にちもたっていたし、返金でなくて、別の本に取り替えてもらってもよかったのだが、紀伊国屋は意外にそういうところは太っ腹みたいだ。

良かった、良かったと安心してうわついていたのか、帰りに道でバッタリ転んで、満身創痍になったという笑えないオチがついたが、ともあれ、紀伊国屋さん、ありがとう!

でも、装丁が気にいらないとか、読みにくいサイズだとかで、同じ本を買いなおすケースは何度もあるので、満身創痍になりながらも、1500円ばかりを取り戻したのがよかったのかどうか。。。


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2004年08月29日(日)
「ヴァン・ヘルシング」

◆映画「ヴァン・ヘルシング」


画像は公式サイトにリンクしています。


◆おみやげアイテム

<銀の杭ペンダント>
吸血鬼退治には欠かせないアイテム。これで狼男もやっつけられるので、これさえあれば安心よ!一家にひとつは備えましょう。

注)原作のドラキュラ伯爵には効果がありますが、この映画のドラキュラ伯爵には効果がありません。


まずは、あれば何かしら買う「映画グッズ」を出しちゃったけど、こんなものでも出さないと、この失望感は補えません。先に買って損したって感じまで。まあ、でも、どこかで吸血鬼とか狼男に出くわしたら、役に立つかもしれないし・・・。(--;

なんたって、吸血鬼もののヒーロー、ヴァン・ヘルシングの話なので、そりゃもう期待度は高かったのだけど、ヒーローって、「キング・アーサー」もそうだけど、絶対的なカリスマがなきゃダメ。ヴァンヘル役のヒュー・ジャックマンは、ほかの映画は知らないが、ちょっと貧乏くさい。カリスマの“カ”もない。思ったほど強くないし、ロン毛も似合わない。一応ハンサムの部類だろうが、この人なんかに安心して任せられないわという感じ。

超人的な力を発揮するのは変身後・・・って、これを書いてしまうとネタがバレバレなので、書きたいけど書けない。それって、アリ?掟破りだろー!って感じの変身なんですな。(^^;

それと、ヴァンヘルは過去のどこかでバチカンに助けられ、それ以来記憶喪失のまま、世の中の悪を倒すという設定なんだけど、たぶんキリスト教圏の人には、この映画の中での彼の過去というか正体は明確にわかるだろうが、そうでない人には、なんのことやら・・・だと思う。

ドラキュラ伯爵が、ヴァンヘルを「ガブリエル」と呼んだり、昔ドラキュラを倒したのは、「神の左側にいる者」とかという暗示が出てくるのだが、わかる人はここで正体がわかるはず。ドラキュラ伯爵は、「神の左側にいる者」に一度殺されたのだが、その後悪魔と契約を結び、不死になったというのもヒント。ヴァンヘル、あるいはバチカンは、モンスターと戦っているのではなく・・・ってこと。

実際、見ているほうとしては、そんなことはどうでも良くて、強く逞しい、カリスマ的なヴァンヘルを期待しているわけで、強く逞しくなくてもいいから、せめて圧倒的な魅力に溢れているとか、ハンサムでなくてもいいから、頭は良さそうだとか、何かしら秀でたところを見せて欲しかった。

むしろ原作のヴァンヘル教授のイメージからすると、ショーン・コネリーあたりのほうが良かったんじゃないかと。コネリーにあれだけのアクションはもう無理だろうけど、別にヴァンヘルが戦わなくても、頭を使うとか、お供の修道僧カール(「指輪」のファラミア)にアクションは任せるとか、いろいろ手はあるだろうに。

ファラミア(デヴィッド・ウェンハム)も、どんな役かと期待していたのだが、「指輪」のイメージとは全く違って、これはびっくり!こんな役もやるのかと。いわば、「007」や「バットマン」や「サンダーバード」に出てくる、新型武器を発明する博士みたいな役で、だけど修道僧なので、腰が低い。ヴァンヘルが頭を使えないので、頭脳部分はこの人が担当という感じ。カッコ悪いんだけど、ヴァンヘルのヒュー・ジャックマンよりは存在感ありでしょう。

それから、肝心のドラキュラ伯爵だが、なんで川崎麻世なの?という感じのドラキュラで、これもダメ。ドラキュラ俳優って、ヒーローと一緒で、そんじょそこらの人じゃダメなんだなあ。「インタビュー・ウィズ・バンパイア」の吸血鬼たちも、およそ吸血鬼らしからぬ吸血鬼でがっかりしたけど、ここでもまた。。。何が悲しいって、川崎麻世はないでしょう。それに、銀の杭でも死なないのに、なぜヴァンヘルの・・・と、これも言えない。

さらに、ドラキュラを倒すという使命に燃えた貴族の末裔であるアナ(ケイト・ベッキンセール)。ヴァンヘルとのロマンスもあるのだが、これも貴族にしては品がなくて役不足。まだ「リーグ・オブ・レジェンド」のミナ・ハーカー役のペータ・ウィルソン(TV版「ニキータ」)のほうが全然まし。ウィルソンのほうがセクシーだし。ベッキンセールのお色気は、どうも品がなくて、「ドラキュラに捕まってうっとり」というお約束の場面も、ため息が出ちゃうほど下手。むしろ、ドラキュラの花嫁の吸血鬼たちのほうが数倍いい。

というわけで、全然期待はずれに終わってしまった映画だったのだが、唯一、フランケンシュタインだけは良かった。もともとフランケン顔が好きなのかもしれないが、フランケンていい奴だったんだ・・・と。というか、フランケンシュタインというのは、生みの親の博士の名前だから、あの怪物には名前がないのだが。

※只今、「Another View」は、期間限定ヴァンヘルバージョンになっております。とりあえず。


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2004年08月28日(土)
イギリスのリーディング・グループはどんな本を読むのか?

◆映画「ヴァン・ヘルシング」先行上映



「ヴァン・ヘルシング」とは、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』の中で、ドラキュラを倒した教授のこと。ドラキュラファンとしては(いつから?)、ドラキュラではなく、ヴァン・ヘルシング教授こそがヒーロー!

というわけで、かなり楽しみにしていた映画なんだけど・・・。続きは明日。


◆2冊目の 『The Reading Group』

Amazonから届いてしまった。これに関しても、かなりむかついてはいるのだが、送ってきたことに関して文句は言えないので、とにかく紀伊国屋に交渉するしかないかと諦めている。Amazonとのやり取りで、かなりドタバタしたので、この本は何が何でも読まなければ済まないだろう。

この内容の良し悪しはさておき、「リーディング・グループ」、「ブッククラブ」、「読書会」といったサークルに入っている人が、この本に興味を示して、というか親近感を持って、買っているんだろうと思う。かくいう私もその一人だし。

日本ではさほど話題にならないが、そういった「本を読む会」は、欧米のほうがたくさんあるのだろう。いろいろな小説の中に、そういった会に入っているという話が出てくる。中には強制的に本が送られてくる所もあるみたいで、そこまで行くと、楽しみではなく苦痛だろうなあ・・・と。

下のリーディング・グループで読む本のラインナップを見てみると、この作家は私の好みとはちょっと違う嗜好だなと思うのだけど、すでにある作品を使って小説を書くというのは、上手い考えだなとも思う。作者のエリザベス・ノーブルにそれだけの力がなくても、他の作家の力(あるいはイメージ)を借りることができるわけだから。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『The Reading Group』/Elizabeth Noble ¥1436
ペーパーバック: 480 p ; 出版社: Coronet Books ; ISBN: 0340734701 ; (2004/01)

※こちらはトレード版

<目 次>
(この本の中で読まれる本/数字は月を表す/*印は既読または持っている本)

1.Heartburn/Nora Ephron (c)1983
2.I Capture the Castle/Dodie Smith (c)1949 *
3.Atonement/Ian McEwan (c)2001
4.The Woman Who Walked Into Doors/Roddy Doyle (c)1996
5.Guppies for Tea/Marika Cobbold (c)1993 *
6.My Antonia/Willa Cather (c)1918 *
7.The Memory Box/Margaret Forster (c)1999
8.Eden Close/Anita Shreve (c)1989
9.An Instance of the Fingerpost/Iain Pears (c)1997
10.Rebecca/Daphne Du Mourier (c)1938 *
11.The Alchemist/Paulo Coelho (c)1988
12.Girl with a Pearl Earring/Tracy Chevalier (c)1999


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2004年08月27日(金)
マキャモンの絶版原書&『The Reading Group』

昨日は、山本さんからマキャモンの本が送られてきた。これは、Amazon.UKのマーケットプレイスで買ってもらったものなのだが、たまたまロンドンを訪れていた山本さんのお嬢さんが、日本に帰国後、すぐに郵送してくださったもので、大変感謝!日本のマーケットプレイスで買うことを考えたら、ずいぶん安く入手できたので、本当に嬉しい。山本さん、ありがとうございました!

だが、喜んでばかりもいられなかった。夕方、「ヴァン・ヘルシング」の前売り券を買うついでに、紀伊国屋まで出向き、『The Reading Group』を入手したのはいいのだが、今日、Amazonに注文した分をキャンセルしようと思ったら、すでに発送準備に入っていた。なんでー!?

昨日、「いつ入手できるかわからないし、出版社のほうでも在庫がなく、すぐには用意できない」とメールが来たばかりだというのに、どうしてこんなにすぐに発送できるのよ?「可能な限り早く入手できるようにいたします」とあったって、昨日の今日だなんて、誰が思うかっての!とはいえ、できるだけ早く送ってくれたってことに対しては、文句は言えないし・・・。

紀伊国屋で買ったものはマスマーケット版で、そちらのほうがいいんだけど、ここは紀伊国屋のほうで、別の本に取り替えてもらえることを期待するしかない。(泣


〓〓〓 BOOK

■8/26分

◆ロンドン・山本さんより

『Bethany's Sin』/Robert.R.McCammon
(Amazon.co.uk マーケットプレイス)
ペーパーバック: 出版社: Pocket Books ; ISBN: 0671737759 ; Reissue 版 (1991/03/01)
『Bethany's Sin』について
ロバート・R・マキャモンのページ


◆紀伊国屋

『The Reading Group』/Elizabeth Noble ¥1533
ペーパーバック: 480 p ; 出版社: Coronet Books ; ISBN: 0340734701 ; (2004/01)

※紀伊国屋のものはマスマーケット版だが、リンクはトレード版。

『カスターブリッジの市長』/トマス・ハーディ ¥2000
単行本: 501 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 潮出版社 ; ISBN: 4267016585 ; (2002/12)
内容(「MARC」データベースより)
酒に酔った勢いでヘンチャードは妻と娘を見知らぬ男に売り飛ばす。深く反省した彼は18年後、カスターブリッジという町の市長となっていた。そこにかつての妻と娘が姿を現す…。1971年刊の再刊。

◆さくらや

DVD 『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』&『エネミー・オブ・アメリカ特別版』 2本組 ¥2646
内容紹介
ジェリー・ブラッカイマー製作 『キング・アーサー』 公開記念として、彼の2作品をパックしたスーパー・バリュー・パック。

【収録内容】

●『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』─ジョニー・デップとオーランド・ブルーム競演のアクション・アドベンチャー。
※このスーパー・バリューパックの 「パイレーツ・オブ・カリビアン / 呪われた海賊たち」 は本編ディスク1枚のみです。コレクターズ・エディション (2枚組み)ではありません。

●『エネミー・オブ・アメリカ 特別版』─犯罪者の濡れ衣を着せられ、NSAから全てのプライパシーを侵害されて追われる身となった敏腕弁護士が、巨大な敵に立ち向かっていく姿を描いた衝撃のサスペンス・アクション。監督はトニー・スコット。ウィル・スミス、ジーン・ハックマンほか出演。


■8/27分

◆Amazon

『The Book of Dead Days』(Book of Dead Days Series #1)/Marcus Sedgwick ¥950
ペーパーバック: 264 p ; 出版社: Orion Children's ; ISBN: 1842552678 ; (2004/05/06)


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2004年08月26日(木)
『The Reading Group』

Amazonから、また遅延の知らせが来た。そうでなくても、Amazonにはあれこれ問題があって、始終問い合わせをしているところへ、またか〜!って感じ。しかも、一緒に注文していた本は、すぐに発送するとあったのに、それも発送し忘れていて、全然届かないし。

遅れると知らせがあるものに関しては、べつに文句はないが、予約商品などと一緒に注文した、例えば「24時間以内に発送します」というような商品が、注文したときには在庫があったのに、予約商品が出るまでに期間があるので、それを確保していなかったため、なくなってしまいましたというのもある。それってどういうこと?だったら、カートに入れただけっていうのと同じ。レジまで進んで注文を確定した意味が全くない。

というわけで、こんなことがしょっちゅうなので怒り心頭に達しているんだけど、今回遅れるとあった Elizabeth Noble の 『The Reading Group』 は、出版社のほうでも予想外の動きのようで、つまり、すごく売れているらしいのだ。

いわゆる「ブッククラブ」とか「読書会」とかをモチーフに描いた作品なのだが、作中で、ちゃんと課題の本が読まれていて、それについて登場人物たちが感想を言い合う中で、様々な人間模様が見えるといったような話らしい。課題本の中には、 『I Capture the Castle』 とか 『Rebecca』 とか、馴染みの深い本も登場する。

これ、内容について書かれたものがみつからないんだけど、どこかで見てるはず・・・と思って考えていたら、紀伊国屋で実物を見たんだった。紀伊国屋のほうがいくらか高いんだけど、Amazonで入手できるかどうかわからないので、紀伊国屋にあるうちに買っておいたほうがいいかも。


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2004年08月25日(水)
マキャモンが再刊不許可にしている本

ロンドンの山本さんから、マキャモンの『Bethany's Sin』を、Amazon.ukのマーケットプレイスで入手したとの連絡が来た。これ、日本のAmazonのマーケットプレイスでは、「¥9,295より」という高値。アメリカやイギリスなら、とんでもなく安いのにも関わらずだ。

日本のマーケットプレイスでは、なぜか洋書は不可解な値段がついているのだが、このマキャモンの本は妥当かもしれない。なぜなら、これとデビュー作の『Baal』は日本では未訳で、原書も絶版なのだ。

しかもマキャモン自身が、この2作を気にいっていないので、再刊を許可していないという代物。読者がどれだけ復刊を願っても、マキャモンが生きている限りは、お目にかかれないというものなのだ。たとえ死んでも、「再刊は不許可」という遺言でもあったら、金輪際、出版はされないだろう。

というわけで、マキャモンファンにはお宝とも言える代物。本人が気にいっていないというだけに、内容は他の作品に比べてどうなのだろう?また、作家自身が認めていない作品を、わざわざ読むのも考え物だとも思うのだけど、マキャモンに関しては、すでにコレクターになっているので、未訳の2冊も当然欲しい。

ともあれ、入手してくださった山本さん、ありがとうございました!とても、とても、感謝しております。本が届くのを、楽しみに待っております。

『Baal』について
『Bethany's Sin』について


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2004年08月24日(火)
スティーヴン・キング 『Bag of Bones』

キングの 『Bag of Bones』 は、今のところなかなか面白い。まだ全然ホラーっぽくないのだけれど(分厚いので、怖い部分はあとでたっぷり出てくるのだろうが)、主人公の作家マイクル・ヌーナンの妻が、冒頭いきなり心臓発作で死んでしまい、そこから話が始まるのだが、ヌーナンの作家活動について、しばらく話が続く。

そこに、「現代アメリカ作家事情」みたいなことが書かれていて、現在活躍している作家たちのことなども、あれこれ書かれている。ヌーナンはロマンチック・サスペンスものを書いている作家という設定なのだが、メアリー・ヒギンス・クラークあたりと競っているらしいのだ。

“ペニスのついたV.C.アンドリュース”という評価も笑えるが、さてV.C.アンドリュースの一般的な評価とはどんなものだろう?以前、3分の1ほど読んで、やめてしまった本があるが、それしか判断材料がないので、ちゃんとした評価はできないけれど、たしかにロマンチック・サスペンスの売れ筋の作家で、だからといって、ダニエル・スティールほどの出せば必ずベストセラーになるというような大家でもないし、まあ、そこそこといったところだろうか。

ヌーナン自身もそこそこのベストセラー作家で、ニューヨークタイムスのベストセラーリストの15位くらいまでには、いつも入るのだが、メガヒットを出す作家の仲間入りまではしていないらしい。そう書いているキング自身は、メガヒット作家の一人なのに。

死んだ妻のベッドの下から、読みかけのサマセット・モームの『月と六ペンス』が出てくるのだが、しおりがはさんであるページのあとは、ついに読まれることはなかったということを考えたとき、初めて彼女の死を実感したというくだりで、こういうところで「死」というものを痛切に感じるのか、となんとなく考えさせられた。

そう思うと、あれを読んでおけばよかった・・・と死ぬときに後悔しないように、やっぱり好きな本から読むべきだと、改めて思う。好きなものはあとにとっておく、なんていう性格は、即刻直したほうがいい。

本は燃えにくいから、お棺に入れてもらえないだろうし、あの世にまで本を持っていくにはどうしたらいいんだろうか?(^^;


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2004年08月23日(月)
夏のうちにホラー

今日は涼しい。昨日も気温は高かったが、風は涼しかった。台風の影響だろうけど、だんだん秋が近づいてきた感じ(明日はまた暑いらしいが)。これだけ涼しいからクーラーなしでOKなのに、雨が降り始めてしまったので、窓を開けていられないのが残念。窓を開けていると、部屋中がしめっぽくなってしまうし。

かなり以前から読み始め、途中ずっと止まっていた、マリアン・キイス(キーズ)の 『Lucy Sullivan Is Getting Married』 を今月再開し、やっと読み終えた。 『ブリジット・ジョーンズの日記』 を読んでからすぐに読めば、これもそれなりに面白かったのだろうと思うのだが、これまでにたくさんの「BJ系」の本を読んでしまったので、どうしてもあれこれ比較してしまい、比較してしまうと、これ以上に面白い「BJ系」の本は、そこそこあるわけで。。。Amazonの解説には、「BJの日記」のヘレン・フィールディングの名前も出されているが、フィールディングとは明らかに違う。

とにかく、もっと早めに読むべきだった。もっとも、本当に面白い本は、早めに読もうが、後で読もうが、面白いはずだけど。マリアン・キイスは5冊くらいまとめて買ってあるので、前向きに考えて、他の作品に期待したい。

これが終わっても、まだまだ読書中の本は何冊もあって、他の本を新たに読む余裕もないのだが、あんまり刺激のない本だったので、ちょっと刺激が欲しくなり、ホラー系に行ってみたくなった。マキャモン・・・と思ったが、もっと怖いものというわけで、スティーヴン・キングの 『Bag of Bones』

これは、今はなき青山ブックセンターで、アーヴィングの 『Widow For One Year』 と一緒に買ったPBなので、買った状況をよく覚えている本なのだが、これまでなかなか手に取れなかった。内容説明によると、すごく怖そうなので、夏のうちに読んでしまおうかと。

今週末には、映画「ヴァン・ヘルシング」の先行上映もあるし、8月末は、ホラーに染まろう。<サマーリーディング>のシェイボンと、「ハリポタ5」のUK版PBは、成り行きまかせってことで。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Lucy Sullivan Is Getting Married』/Marian Keyes (著)
ペーパーバック: 640 p ; 出版社: Harpercollins ; ISBN: 0060090375 ; (2002/04/30)
Amazon.co.jp
ルーシー・サリヴァンはどこにでもいる「楽しいこと」好きな女の子。会社の友だちに占い師に見てもらおうと誘われて、街角の霊媒師のような感じの占い師、ミセス・ノーランに会ってはみたものの、印象は「バツ」。近い将来あなたは結婚する、と言われたこともほとんど信じる気になれない。しかし!友人への予言が現実のものとなり、ルーシーは身近な男性たちを改めて見直すようになる。

美男子のガスは、お酒の飲み過ぎと人形フェチを克服してくれれば可能性あり。新入社員のジェドはなかなかチャーミングで、お互い支え合っていけそうな健全な感覚の持ち主。そして、もちろん忘れてはいけないのがダニエル。ちょっと女性関係には問題アリだけど、ユーモアのセンスが抜群で、信頼できる友人だ。

でも、新しい家庭用の食器の柄を選び始める前に、ルーシーには、人生で最も大事な男性(父)への気持ちを整理する必要があった。娘としては心優しく楽しい人と思ってきたけれど、母は何十年もの間、その父の気まぐれやアルコール依存症に耐え続けて、忍耐も底をついているという始末。とうとう父が見捨てられたとき、ルーシーは母のもとへ出かけ、人間関係と責任についての難しい教訓を得るのだった。

ユーモアと、ちょっと泣かせる人間劇をオカズに、現代ロンドンを舞台とするシングルライフのエッセンスを抽出する点では、ニック・ホーンビーやヘレン・フィールディングと同じ。オフィスでのリアルなゴシップや、常軌を逸したルームメイト(「あの子のアタマの中に住むなんてまっぴら。だって暗くて、ものがなしくて、こわーいところに決まってるもん。その気になればマジなことひとつも考えないで、何十日だって過ごせるのにさ!」)。奇妙なブラインドデート。そして、ほろ苦い真相解明。イケてる会話と、キャラクターの心の中をのぞき込むクリアなレンズで、本書は世界中のシングルトンを楽しませ、刺激するだろう。『Lucy Sullivan is Getting Married』は大成功の1冊だ。


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2004年08月22日(日)
まさか!のハリポタ・グッズ

昨日、横浜のセブンイレブンで、ハリポタのお菓子の新商品を2品見つけた。伊勢丹のクイーンズシェフがなくなってから、この手の情報に疎くなっていたのだが、商品情報は以下の通り。

何がびっくり!って、こんなものは絶対に商品にならないだろう、というか、しちゃいけない!お願いだからしないで!と思っていた、ジェリースラッグが商品化されていたこと。思わず悲鳴!でも、さすがに売れていないのだろう、2品とも税込で50円だった。ジェリーのほうは手にするのも嫌って感じなので、フィジングウィズビーズのほうだけ買ってみた。はっきり言って、おいしくないです。

それにしても、ジェリースラッグなんて、よく作るよ。もろにそのまんまじゃないですか。考えただけでもうげげ〜!


◆ハリポタ・スナック

ハリー・ポッター フィジングウィズビーズ
価格:税込 189 円
サイズ:43g
原産国:チェコ共和国
SONY PLAZAより
「ハリー・ポッター」の物語に出てくる魅力的なお菓子がお目見えしました。グリーン・ピンク・イエロー・パープルのカラフルなビーズのキャンディ。お口に入れると酸味の効いたコーティンングがシュワシュワ〜ッと溶けて、甘いソフトキャンディが顔を出します。サワーなフルーツフレーバーは、青リンゴ・イチゴ・レモン・ミックスベリーの4つの味。すっぱいもの好きは要チェックの一品です!

ハリー・ポッター ジェリースラッグ
価格:税込 210 円
サイズ:75g
容量:グミキャンディ4本、ソース1本入り
原産国:日本
SONY PLAZAより
「ハリー・ポッター」の物語に登場するナメクジのゼリーがお菓子になって登場! なんともキッチュなアップル・レモン味のグミキャンディーです。付属のグリーンのジェルでナメクジのヌメヌメした感じを表現。酸味の効いたスライムソースをディップのようにつけながら食べると、楽しくてオイシイんです、ホントに。バッドテイストが痛快な駄菓子、こういうのお好きでしょ?


◆DVD情報

『フライド・グリーン・トマト』
Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe
定価: ¥3,990 (税込)
価格: ¥3,192 (税込)
OFF: ¥798 (20%)
発送可能時期:発売予定日は 2004/10/22 です。
ただいま 予約受付中 です。

Amazon.co.jp
人生に疲れぎみの中年主婦エヴリン(キャシー・ベイツ)は、ある日、老女ニニー(ジェシカ・タンディ)と知り合いになり、彼女の語る昔話のとりこになっていく。それは約50年前、兄の死によって心を閉ざしてしまった少女イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)と、かつての兄の恋人ルース(メアリー・ルイーズ・バーカー)との交流の物語だった…。

過去の物語を語り聞かせながら、現代に反映させていくという構成が秀逸な、女たちの世代を超えた友情の物語。地方色を巧みに生かした設定や映像美など、映画的に見るべき価値は高い。J・タンディとK・ベイツ、アカデミー賞受賞の実力派名女優ふたりの心地よい演技合戦も、大いに見ものである。監督はジョン・アブネット。(的田也寸志)


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2004年08月21日(土)
中華街、ベイブリッジ、帰宅

気温は高いのだが、昨日までとうって変わって、風が涼しくなっている。海風のせいか?と思ったが、テレビの天気予報でも、酷暑はひと段落と言っていたので、秋が近づいているんだろう。でも、東京の空気に比べたら、断然いいに違いない。

10時前にホテルをチェックアウトして、中華街に行って「朝粥」を食べる。中華街は朝が早いのかと思っていたら(店が閉まるのも早いので)、全然そうではなかった。ほとんどの店が10時開店で、10時になっても、ちゃんと開いている店は少なく、準備中が多い。このあたりは、やっぱり中国だなあと思うところ。

でも、サンフランシスコのチャイナタウンに比べたら、横浜の中華街のほうがきれいだし、味もいいし(これは店にもよるだろうが)、数倍いい!サンフランシスコのチャイナタウンは、埃にまみれているし、料理もまずいし、ほんとに失望した。日本は、日本人というまめで几帳面な人種がいるせいで、あれだけになっているんだろうと思う。世界中あちこちにあるチャイナタウンの中でも、一番きれいなのは横浜じゃないか(中国も入れて)と思う。

おみやげに「中華まん」と「毛沢東ライター」を買う。「毛沢東ライター」は、ふたを開けると「毛沢東の歌」が流れ、ライター表面の毛沢東の頭上にある「赤い星」が輝く。さらに、火をつけると「緑色の炎」が燃えるという代物。特に毛沢東ファンではないが、このキッチュな馬鹿々々しさが、妙に気に入った。はっきり言って、火をつけるときはうるさい!(^^;

帰りは、久々にベイブリッジを渡る。これができた時には、わざわざ見物しに行ったものだが、これに関しては、サンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジのほうが勝っているだろう。そもそも橋の長さが違うし、デザインもあちらのほうが優れている。霧の中から現れるゴールデンゲート・ブリッジは、壮大で美しく威厳があって、感動すら覚える。

短い日数の割にいろいろあって、結果的にはそれなりに楽しい旅行だった。やっぱり海に行くと元気になれる。いつの間にか、かなり日焼けもしていたし、暑い中を動き回ったので、あとでどっと疲れが出るかもしれないが。

※写真などは、 <Another View>


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2004年08月20日(金)
城ヶ島、油壺、横浜

三浦→城ヶ島→三崎→油壺マリンパーク→横浜スタジアム→横浜泊。

ホテルのあの匂いから開放されて、ほっと一息。相変わらず暑いけれど、海だとなぜか元気。山では、のしかかられるような気がして、たいてい具合が悪くなる。

城ヶ島はすごくきれいだった。十年以上昔に、会社の子と数人で行ったことがあるが、こんなに整備されていなかった。海も外海なのできれいだし、展望台からの眺めも素晴らしい。

今日も台風の影響による強めの風が吹いていて、すごく気持ちが良かった。気温は相変わらず高かったけれど、日陰は風で涼しいほど。一番上の展望台で、大の字になって寝転び、しばらく風通しをした。潮風なのでベタついたが、ここ数年、感じたことがないってくらいに、本当に気持ちが良かった。遠くに富士山も見えたが、その部分だけ雲が出て、しばらくしたら完全に見えなくなってしまった。冬だったら、きれいに見えたのだろうと思う。

お昼は、三崎でまぐろ丼を食べる。この辺に行ったら、お約束って感じ?夕べも食べ放題で食べたのだが、「まぐろ好き」って、私もやっぱり日本人だなとは思うけれど、お店で食べるまぐろは、それだけで口の中がいっぱいになってしまうくらいなので、ぶ厚すぎて好きじゃない。厚ければいいってもんじゃないだろうと思う。私はそぎ切りくらいのほうがいい。そんなわけで、まぐろは好きだが、まぐろのお刺身は、外ではあまり食べない。

油壺のマリンパークは、平日のせいかあまり人もおらず、なんとなくひなびた感じ(古いためか、かび臭かったし)だったが、それなりに面白かった。水族館て好きかも。イルカのショーとかはあまり好きではないが、魚が泳いでいる水槽は、結構飽きずに眺めていた。クラゲが好きなのだ。それにしても暑かった。大きなサメが2匹いて、餌付けの時にはサメにも餌をやるんだろうと思って楽しみにしていたのだが、サメは別に与えているらしく、大きな口が開くことはなかった。残念!

それで東京に帰るつもりだったが、ものすごく疲れたのと、横浜スタジアムで野球を見たいというのとで、結局、横浜に延泊することになった。こういうのも、今は携帯で予約できてしまうんだから、便利な世の中だ。

野球は、昨日に引き続き、また信じられないような負け方で、バカヤロー!君らは東大の野球部か!って感じだった。別の試合で広島が勝ったので、とうとう定位置の最下位になってしまったが、それはそれで横浜らしいじゃないかと。

それでも、コンパクトで清潔なシティホテルのベッドには満足。観光地のホテルや旅館はやっぱりダメだ。というか、観光地でもちゃんとした「ホテル」ならいいんだけど。とにかく、あの匂いと布団がダメ。大浴場もダメだし。昨夜、あまり眠れていないし、疲れたので、早めに寝る。

とにかく、横浜に着いてほっとした。海は海でいいし、あんまり気持ちがいいので、城ヶ島に住んじゃおうかと思ったくらいだったが、寝るところとお風呂というのは、生きていく上でずいぶん大きな要素だから、これがダメだと、結局のんびりなどできない。横浜に住んで、城ヶ島に通うほうがいいかもしれない。横浜だって港だし!

でも、神奈川の海って、浜辺や海岸が和風じゃないところがいい。湘南ナンバーに憧れるのも、わかるような気がする。海は海でも、熱海みたいな和風のところって、どうしても好きになれない。でも、日本なんだから、どうしたって和風なのだ。たぶん、湘南近辺が普通じゃないんだろう。

※写真などは、 <Another View>


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2004年08月19日(木)
三浦海岸へ

今日は、これから三浦海岸へ。いい天気だけど、朝から30度を超えている。予想では36度まで上がるそうな。。。冷房を効かせても、車の窓から差し込む直射日光は、痛いほどに違いない。日焼けなど全然気にしないけれど(これまで熱帯地方でガンガン焼いていたんだから、今更気にしても遅い!)、日頃、吸血鬼ドラキュラのように太陽を避けて、酒場などの暗闇で蠢いている者としては(太陽は私の守り神ではあるのだけれど)、この真夏の直射日光は殺人的。それだけで具合が悪くなる。

にしても、出かける日に早起きしてPCを開いているとは、我ながら珍しい。天気が激変して、雨でも降るのでは?いや、台風が来ていると言ってたっけ。(^^;

-----------***

やっぱり、山より海!先日、箱根に行った時もチラリと海が見えたが、海岸にまで出たのは久々。山に囲まれていると、閉塞感があるのだが、海は開放感があって、ほっとする。夏休みなので相変わらず子どもが多く、どういうわけか外出すると、必ず子どもとなんらかの形で接触してしまって、そのお行儀の悪さに閉口するのだが、そういう腹立ちも、海の大きさの前なら許せるような気がする。

台風の影響で、風が強く波が高いため、浜辺にいる人の数が少なく、のびのびしていて気持ちがいい。べつに泳ぐわけでもないので、波が高くても関係ないし、風もあったほうが涼しくていい。海の癒しの力というのもあるんだろうが、なんだか和む。海は何もしなくても退屈しない。

泊まったホテルのほうは、「まぐろ&お寿司食べ放題」ってことで、非常に混雑していて、あまりのんびりはできなかった。というか、パンフレットで見たときは、部屋は洋室でベッドだったのだが、いざ行ってみたら和洋折衷で布団だった。あの独特の匂い、畳のなのか、布団のなのか、はたまた料理の匂いが部屋まで漂ってくるのか、温泉の成分の匂いがたまっているのか、とにかく和風の宿泊施設は、どういうわけかそういう匂いがあって、そのほとんどが、ずっと気になってしまう匂いで、今日もそれで眠れなかった。

部屋のつくりのせいか何かわからないが、空気の循環も変で、エアコンを22度に設定してあるのに、寝ているところにそれが回ってこないので、汗びっしょりになってしまった。その空気の流れが非常に気持ちが悪く、窓からは一面に海が見えて、眺めはいいんだけれど、落ち着かない。ちょっと異様な感じ。

たまたま今日はNHKのラジオ講座がある日だったので、これだけは!と思って、しっかり聞いたが、その後は本を読む気にもならず、浜辺まではちょっと遠いので、海に出るわけにもいかず、他にすることもないので、テレビでオリンピックを見て、いつもの生活と変化なし。国内の旅行って、これだから面白くない。どこに行っても、やることは同じ。調度品もあまりない殺風景な部屋のせいか、空間が妙に大きく、手持ち無沙汰。

そろそろ子どもも寝た頃だろうと、かなり遅くなってからお風呂に行ったが、最近の子どもは、どんな時間でも起きているらしい。小学校1年生くらいの女の子に裸をじっと見つめられ、そんなに珍しいか!って感じ。落ち着く暇もなく、カラスの行水でそそくさと出る。

※写真などは、 <Another View>


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2004年08月18日(水)
DVD 「オーシャン・オブ・ファイヤー」

昨日、仕上げにメキシコ料理店に行ってマルガリータを飲んだのが災いして、やることが山ほどあるというのに、今日は何もできなかった。ずっと前から読んでいたカウボーイものの本を、やっと読み終えたのが救い。(^^;

カウボーイの話の余韻にひたっていたら、Amazonから、今日発売の「オーシャン・オブ・ファイヤー」のDVDが届いた。これでヴィゴ・モーテンセン出演のDVDが2作続けて届いたことになる。これでまた、カウボーイものにはまってしまいそうなんだけど、そうしてもいられないという現実が・・・。

明日は一泊で三浦海岸に出かける。マイケル・シェイボンも「ハリポタ5」も分厚くて持って行けないので、中断しているPBを持っていくか、たまっている文庫本から持って行くかと迷っているのだが、明日、あさってとラジオ講座がある。これが聞けるかどうか・・・。講座のテキストだけは持っていくつもりだけど、どう考えても、講座がある時間にテキストを開けるとは思えないので、持って行くだけ無駄かも。

また寝不足になると旅行が辛いので、今日は早く寝よう。でも、「やらなければならないこと」が、いろいろ気になる。気にしてもしょうがないので、開き直って、寝る。


◆Amazonから

DVD『オーシャン・オブ・ファイヤー』/監督: ジョー・ジョンストン、出演: ヴィゴ・モーテンセン、オマー・シャリフ ¥3192

Amazon.co.jp
『ロード・オブ・ザ・リング』で人気を得たヴィゴ・モーテンセンが主演した、壮大なアクション・ロマン。心に傷を抱えるアメリカのカウボーイ・フランクが、愛馬ヒダルゴとともに、アラビア半島を走破するホースレースに参加する。灼熱の砂漠や砂嵐、馬も呑みこむ流砂、さらにライバルの陰謀などから、フランクとヒダルゴは生死ギリギリの世界をさまよう。

孤高のカウボーイをヴィゴがクールに演じ、女性ファンだけでなく男もあこがれるヒーロー像を創造。ヒダルゴを演じる馬のキュートな表情も、渇いた砂漠のオアシスのように観る者の心をなごませる。砂嵐やイナゴの大群などのシーンにはVFXも使われているが、特殊映像であることを感じさせない自然な絵作りに感心させられる。馬の疾走や剣のアクションも、古き佳き「活劇」のスピリッツを受け継いで本格的。今どきのアクション映画には珍しくどっしりとした風格なので、できるだけ大きな画面で観ることをオススメしたい。(斉藤博昭)

内容紹介
『ロード・オブ・ザ・リング』 シリーズ3部作でアラゴルン役を演じ、人気を博したヴィゴ・モーテンセンが主演を努めるアドベンチャー大作。
1000年の歴史を誇る壮絶なレース“オーシャン・オブ・ファイヤー”。それは灼熱のアラビア砂漠を3000マイルかけて縦断する文字通りのサバイバル・レース。王の血族と由緒正しいアラビア馬のみが出場できるレースに初めて例外で参加したフランクとヒダルゴは、自らの誇りと命をかけて決死の闘いに挑むのだった…。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『The Last Chance Cafe』/Linda Lael Miller
マスマーケット: 400 p ; 出版社: Pocket Books ; ISBN: 0671042513 ; (2003/05/01)
出版社/著者からの内容紹介
情感豊かに綴る極上のロマンス!
3年前に離婚し、女手ひとつで幼い双子の娘を育ててきたハリーは悲嘆に暮れた。優秀な警官だった継父が何者かに撃ち殺されたのだ。しかも、やがて知ったのは、彼が捜査中だった大規模な犯罪にはハリーの前夫ジョエルまでが加担していたこと。身の危険を感じたハリーは、娘を連れて住み慣れたアリゾナの町から逃げだし、ネヴァダの田舎町プリムローズ・クリークにたどり着く。その町の小さなカフェで本当の愛をつかまえる最後のチャンスにめぐりあうとは夢にも思わずに……。


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2004年08月17日(火)
UK版PB 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

母の誕生日。

「スケアクロウVOL.2」を予想通り一気に読み終え(こういうのばかりだと、とっても楽なんだけど)、今日からなんとなく勉強モードに入る。1ページもやっていない文法の参考書をやったりとか、ラジオ講座の予習だとか・・・。今日だけかも。(^^;

今日はどん底で、早稲田の雄弁会の副幹事長に会った。「雄弁会」と言えば、森、竹下元首相も在籍していた有名なクラブだが、政経の2年生で副幹事長というのは、かなり優秀なんだろうなあ、もしかして、未来の日本の首相になるかも?なんて思ったら、ちょっとわくわくした。少なくとも就職には困らないだろう。

もしかして、彼が国を動かすという歴史にかかわる人物だったりしたら、その歴史の片隅に、この出会いがあるわけで、後期の授業が始まったら、学食に連れて行ってもらうという話も、何か大きな意味があるかもしれない・・・

なんて思っていたら、スペイン料理店のカルロスさんから英文の書類を渡され、訳しておいてくれと頼まれ、急に現実に引き戻されて、がっくりきた。しかも、えらい長文だ。ビジネス文書なんか読んでも面白くないから、気が乗らない。今日から「ハリポタ5」のUK版のPBを読み始めたのだが(ハードカバーではUS版で読んだので)、そんなの読んでる暇がなくなった。<サマー・リーディング>で読書中のマイケル・シェイボンも危うい。

そもそも、シェイボンが終わるかどうかというのに、「ハリポタ5」を読み始めるというのも無謀なんだけど(どちらも分厚い!)、そろそろ日本語版が発売されるから、それまでに読もう!なんて一念発起しちゃったのが間違い。たった半日の差で、この状況では絶対に不可能なことがわかって、9月1日まで待って、おとなしく日本語版を手に取っていただろうに。。。

姪から、「ハリポタ3」の映画を観て来たとメールがあったが、最初の映画は怖いから観たくないと言っていたのに、今回は「全然怖くなかった」なんて言う。いつの間にか成長したのね、と思ったが、4巻まで、本を全部送ってあげてるんだけど、ちゃんと読んでるのか?と。どうやら、本はお父さん用になっているらしい。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

スケアクロウ―死闘!南極基地を防衛せよ VOL.2/マシュー・ライリー (著), 小林 正法 (イラスト), 泊山 梁 (翻訳)
単行本: 247 p ; 判型: A5判ソフトカバー ; 出版社: ランダムハウス講談社 ; ISBN: 4270000244 ; 2 巻 (2004/08)

「スケアクロウ」について


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2004年08月16日(月)
髪を切った

お昼ごろやっと、Amazonから「スケアクロウVOL.2」が届いた。昨日から待っていたので、もう待ちくたびれた。早速読み始めたので、今夜中にも読み終えると思うが、日本語訳および挿絵(漫画)の「US海兵隊なのに自衛隊風」も、2冊目ともなると、すっかり慣れて、こういうものだと思えるようになったから不思議。(^^;

ところで先週、美容院に行こうかと思ったのだが、お盆だから休みだろうと思ってやめておいた。なぜか今日あたりからやっているのではないかと勝手に思い込んで、夕方髪を切りに行ったところ、いつも行く美容院は休み。その近くの、年中無休のはずの美容院も休み。ほか2、3軒まわってみたが、どこも休み。

なんで〜?と思って、よく考えてみたら、お盆は17日まで?しかもお盆休みは後半のほうが多いとのこと。でもぉ、周囲の商店とかは、先週お休みで今日から開いてるのがほとんどだし、美容院もそうかと・・・。電話してから行くんだった。

やっと1軒開いているところがあったのだが、ここは以前に、もう二度と来ないぞと思ったところ。でも、木曜日に出かけるので、せっかく決心して準備してきたことだし、なんとか今日中に切ってしまいたかったので、そこに入ってしまった。なんでもいいから、とにかく切ってほしいと。

でも、ヘアカタログを見ていると、やっぱり欲が出てきて、ああしてくれ、こうしてくれと注文をつける。美容師のオジサンも、「これは、そんじょそこらにはない最新のカットだよ」なんて言う。すっかりその気になっていたが、出来上がりは不満足。アポロ13号が「気にいらないの?」と聞くので、「だって、あゆあゆじゃないんだもん!」と答えたら、絶句していた。あはは!


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『The Lord Of The Rings/The Return Of The King: 2005 Datebook』/Cedco ¥1881
ハードカバー: 出版社: Cedco Pub ; ISBN: 0768369797 ; Spiral 版 (2004/07/31)
※「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」映画タイインの日記帳(家計簿にしている)。去年、在庫切れで泣いたので、今年は早めに。でもアラゴルンの写真はともかく、全体の雰囲気は、おととしの「旅の仲間」のほうがよかった。

『スケアクロウ―死闘!南極基地を防衛せよ VOL.2』/マシュー・ライリー (著), 小林 正法 (イラスト), 泊山 梁 (翻訳) ¥700
単行本: 247 p ; 判型: A5判ソフトカバー ; 出版社: ランダムハウス講談社 ; ISBN: 4270000244 ; 2 巻 (2004/08)

「スケアクロウ」について


◆BOOK・OFF

『天体の孤独』/藤枝 るみね (著) ¥105
新書: 297 p ; 出版社: 白夜書房 ; ISBN: 4893673130 ; (1993/03)
内容(「MARC」データベースより)
個人所有の〈別荘〉から緊急コールが出ている…。パトロールのロジャーとハルはすぐに〈別荘〉に向かった。コールタイプから一人暮らしの所有者の死亡ということだったが、〈別荘〉に到着した二人は、別の生きた人間が潜んでいることに気づく。


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2004年08月15日(日)
秋の気配

昨日、Amazonに注文した「スケアクロウVOL.2」だが、間髪をいれずに「発送作業に入りました」と出たから、今日届くんだろうと思って、ずっと待っていたのに、結局届かなかった。

「24時間以内に発送します」と書いてあったので、発送した時間を見ると、ギリギリ24時間以内。たしかに嘘ではない。でも、以前は24時間以内に届いていたのに、Amazonは、最近たるんでるよ。<前からか・・・。(--;

マーケットプレイスは、どこも迅速な対応をしてくれるけど、Amazon本体はダメだなあ。予約とかを取ることだけは熱心なんだけど、それ以降は対応がずさん。「スケアクロウVOL.2」が届いたら、すぐに読み始めようと思って、ほかの本は中断して備えていたのに、あ〜、がっかり!

ていうか、そろそろ英語の勉強(授業の予習とか)しないとまずいんじゃないか?って、今日はいきなり涼しくなったので、このまま涼しくなるというわけでもないのに、急にあせり始めた。この夏休みは、文法とリーディングの参考書をやる予定だった。今年中に、それぞれ5回ずつやると決めてたんだけど、まだ1ページもやってない。英語漬けになるはずだったのだが、何をやってるんですかね?(^^;

昨日は、30度以上の真夏日(40日連続!今日は10度も気温が下がったので連続記録はストップ)だったが、なんとなく秋の気配を感じた。空の高さがちがっていたのだ。まだまだ暑い日は続くし、暑いのはうんざりだと思うけれど、もう秋なんだなと思うと、ちょっと寂しい。今週は海に行くのだが、すでに真夏の景色とは違っているんだろうなと思う。

そもそも今年の夏は、空の色というか空気というか、なんだかいつもと違うような感じがしていた。濁っているというか、鈍いというか、もともと日本の夏は、ハワイのような明るいものではないけれど、それでも何かが違うと感じた。

東京だけではなく、先日行った箱根でも感じた。環境のせいなのか、単に自分の感じ方が変わってきたせいなのか。どちらにしても、ここ(日本)にいるべきではない、一生住んではいられないと思った。思ったからと言って、どうなるものでもないが。


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2004年08月14日(土)
遂に 『越境』 を入手

ずーっと探しまくっていた、コーマック・マッカーシーの『越境』が、遂に手に入った。原書でも手に入らないかもしれないと諦めかけていたところだったので、非常にうれしい。

冒頭に「ヒダルゴ」という名前が出てくる。ここでは郡の名前だが、「ヒダルゴ」と言えば、映画「オーシャン・オブ・ファイアー」で、ヴィゴ・モーテンセンが乗っていた馬の名前なので、些細なことだけど、おお〜!という感じ。

馬の「ヒダルゴ」は、撮影後にヴィゴが買い取り、自分で乗っているんだそうな。なので、その「ヒダルゴ」のことではなくても、過剰反応してしまう。(^^;

『越境』は内容説明にある通り、<国境三部作>の2作目。1作目の 『すべての美しい馬』 の主人公はジョン・グレイディ・コールで、3作目の 『平原の町』 もそうだ。しかしこの2作目の主人公は、ビリーというカウボーイで、3作目にも引き続き出てきて、ジョンと深く関わる。

だから、どうしてもこの2作目は手に入れたかった。この2作目を読んでいなくても、3作目がわからなくなるということはないが、やっぱり間を抜かすのは落ち着かないし、気にいっている作家で、なおかつ気にいっている翻訳家なので、これを読まないというわけにはいかない。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonマーケットプレイス

『越境』/コーマック・マッカーシー (著), 黒原 敏行, Cormac McCarthy
定価: ¥2,854 
ユーズド価格: ¥1800 送料 ¥340 計 ¥2140
(埼玉・ブックアイランド北越谷店内ハッピーランド)
単行本: 390 p ; 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4152079606 ; (1995/10)
内容(「BOOK」データベースより)
第二次大戦前夜―。ニュー・メキシコ州の小さな牧場で育った16歳の少年ビリーは、罠にかかった牝狼を故郷の山に帰してやろうと決心し、ひとり国境を越えてメキシコへ向かう。だが苦難の旅を終え、家に戻ったビリーが知ったのは、馬泥棒に両親が殺されたという恐ろしい事実だった。奪われた馬を取り戻すために、彼は生き残った弟のボイドを連れて、ふたたびメキシコに不法入国する―。失われたものを捜し求め、革命やジプシーや盗賊、そして自然と神話に彩られた異国へと越境していく少年の運命を、ボーダーレスな文体で壮大に描き、絶賛の嵐を呼ぶ「国境三部作」第二作。

※画像は原書 『The Crossing』


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2004年08月13日(金)
『Dubliners』&『スケアクロウ VOL.2』

◆James Joyce 『Dubliners』

先週から始まった、NHKラジオ講座の「原書で読む世界の名作」。講座では以前にも 『Dubliners』 をやっていたと思うが、私個人はジョイスを読むのは初めて。これが短編集だということも知らなかった。ここから今期は3編を読むが、まず最初は「The Dead」(死せる人々)。

これが読みにくい代物で、というのも、文章がどうこうという以前に、会話部分に「 」がついてないのだ。例えば、

─ Tell me, Lily, he said in friendly tone, do you still go to school?
─ O no, sir, she answered. I'm done schooling this year and more.

といった具合。この程度なら意味はわかるが、会話が「,」で切れるのか、「.」で切れるのか、統一されているわけでもないようだし、もっと難しい文章になったら、どこからどこまでが会話なの?という感じになりそう。

その上、「文法的には間違い」と指摘される部分がしばしばあって(上の2番目の文章もそう)、それも解釈しにくい要因。

もっともコーマック・マッカーシーの文章など、冒頭の横線さえないので、この会話はどこから始まっていたんだろう?というような部分がゴロゴロ。というか、ほとんどそういう感じ。読者泣かせの文章だ。


◆「スケアクロウ」について

コミック風装丁の超エンターテインメント小説「スケアクロウ」の2巻目が出た(出たばかりなのに、Amazonではもう在庫切れ?)。いろいろ調べた結果、原書とのタイトルの違いがあって混乱してきたので、まとめてみた。1巻目を読んだ時に、原書を『Scarecrow』でリンクしたが、どうやら違っていたようだ。

原著名: SCARECROW ICE STATION Vol.2
ランダムハウス講談社の説明には、上記の原著名があったが、原書の検索ではヒットしなかった。日本版の「スケアクロウ」は、原書の 『Scarecrow』(2004) ではなく、内容からして下記の 『Ice Station』(1998) のことと思われる。原書の 『Scarecrow』 は、『Ice Station』 に始まる、シェーン・スコーフィールドシリーズの最新作らしい。

ほかに、『Contest』(1996)、『Temple』(2000)、『Showdown』(2002)、『Area 7』(2002) など。スコーフィールドシリーズのUS.MARINEものと、US.ARMYものがあるようだ。

スケアクロウ―死闘!南極基地を防衛せよ VOL.2/マシュー・ライリー (著), 小林 正法 (イラスト), 泊山 梁 (翻訳)
価格: ¥700 (税込)
単行本: 247 p ; 判型: A5判ソフトカバー ; 出版社: ランダムハウス講談社 ; ISBN: 4270000244 ; 2 巻 (2004/08)

Ice Station/Matthew J. Reilly (著), Matt Reilly (著)
U.S. 定価: $6.99
価格: ¥822 (税込)
マスマーケット: 534 p ; 出版社: St Martins Pr ; ISBN: 0312971230 ; (2000/09/01)


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2004年08月12日(木)
大魔神引退?&神奈川県警&『越境』

◆横浜佐々木、球団に引退の意向伝える

横浜の抑えの切り札、佐々木主浩投手(36)がシーズン途中での引退の意向を球団に伝えていたことが11日、明らかになった。球団は慰留する。─日刊スポーツ
<全文を読む>

大魔神、やめないで〜!!!(号泣


◆横浜球団社長「佐々木、引退とは言ってない」=調整で13日登録抹消へ

突然の不調から今季限りでの引退問題が浮上した横浜の佐々木主浩投手について、同球団の峰岸社長は12日、砂原オーナーに報告した後、「球団として引退決意と受け止める言葉は聞いていないし、佐々木自身もその言葉は使っていない」と語った。横浜は同投手を調整させるため、13日に一軍出場登録を抹消する。─時事通信社 


◆家に刑事がやってくる

ところで、今日は突然、神奈川県警の刑事さんが訪ねてきて、びっくり!というか、誰かが何かした?いや、何かがどうかした?はては、大魔神がどうかしたか?などとあれこれ考えてしまって(大魔神は横浜だから)、べつに自分は警察のお世話になるようなことはしていないのに、なぜかびくびくしてしまったのだが、気づいてみれば、

警察手帳ってもんを、初めて見ました!

あれって、金色のバッジのところは、毎日磨いているんでしょうかね?ピッカピカでしたもん。それに、横開きかと思ったら、縦だったんですね〜。

肝心の用件は、といえば、隣の人のことを聞きたいと言う。隣は中国人で(顔もみたことがないのだが)、中国人がみんな悪いってことじゃないけど、このあたりには中国マフィアもいるので、その関係なんだろうか?と思って、下手なことをしゃべって、マフィアに恨みを買ったらどうしよう・・・なんて。

聞けば、隣人は以前に神奈川に住んでいて、その時に 「とある事件」 を目撃している人なんだそうな。その犯人が逮捕されたので、確認をして欲しいのだが、全く連絡が取れないのだという。

どんな事件を目撃したのだろう?やっぱ、怖い人なのかも・・・。(-.-#


◆マッカーシーの本

Amazonから、マッカーシーの「南部系の作品」4冊(ほか1冊)が到着。ギフト券でまとめて購入。でも、一緒にオーダーしておいた 『The Border Trilogy』 は、また遅れるとの連絡が。この<国境三部作>は、翻訳でも『すべての美しい馬』しか持っておらず、『平原の町』は図書館で借りたものの、『越境』はどこを探してもない。しょうがないので、原書で買おうと思ったのだが、もしかしたら原書でも入手できないかもしれない。個々に買えばあるかもしれないが、どうせならまとまっているほうがいいので、なければ原書の古本を探すしかないかも。

と書きながら、Amazonを見ていたら、マーケットプレイスに『越境』が出ていて、もうそれしかないでしょう!という感じで、即オーダー。なので、原書はキャンセル。原書は例のスペイン語混じりの文章なので、買ってもなかなか読めないだろうと思っていたところ。宝の持ち腐れかもしれないなと思いつつ、原書にしても翻訳にしても、『越境』だけ読めないのは悔しい・・・という感じだったので、翻訳があってよかった。これも黒原敏行さんの訳で、実は原文より黒原さんの訳文のほうが読みたいという気持ちのほうが強かったから、嬉しい。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『Switchers Omnibus』/Kate Thompson ¥1140
ペーパーバック: 552 p ; 出版社: Red Fox ; ISBN: 009947283X ; (2004/06/03)

※画像は Amazon.co.uk のもので、割引率が違う。

『The Orchard Keeper』/Cormac McCarthy ¥1344
ペーパーバック: 256 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0679728724 ; Reissue 版 (1993/02/01)

※南部系作品

『Outer Dark』/Cormac McCarthy ¥1344
ペーパーバック: 256 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0679728732 ; Reprint 版 (1993/06/01)

※南部系作品

『Child of God』/Cormac McCarthy ¥1241
ペーパーバック: 208 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0679728740 ; Reprint 版 (1993/08/01)

※南部系作品

『Suttree』/Cormac McCarthy ¥1367
ペーパーバック: 480 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0679736328 ; Reissue 版 (1992/05/01)

※南部系作品


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2004年08月11日(水)
『さようならコロンバス』

病院に行った帰りに、紀伊国屋へ。結局、NHKのラジオ講座は指定のテキストを買うことにしたのだが、その場で結構迷った。持っている本でも間に合うんじゃないかと。でも、4ヶ月間スムーズに進めるためには、やはり必要。

衝動買いした「不気味な本」は、ファンタジー。ここに出てくる生き物は、全然好きではないが、特に苦手でもない。私は柔らか系のヌルヌル種がダメなので、この手はだいじょうぶなのだ。ゴキブリが大の苦手なアポロ13号には、絶対に読めないだろう。(^^;

これも「クロニクル」とあるので、これから先シリーズで続くのだろうが、どれくらいになるのだろう?他に立ち読みチェックした中にもシリーズがあって、最近のファンタジーはあちらもこちらもシリーズになっているので、ほんとに困ったものだ。1巻目でダメなら先は読まないが、ずっと気にはなってしまう。

しかし、こうして新しい本を買っているのに、一方で中断している本を片付けようなどと思っていて、考えが統一されていない。ともあれ、『さようならコロンバス』が読み終わったことは、とてもめでたい。課題本には毎回悩まされていて、読み終えると、とにかくほっとする。まだ感想を書くという苦行が残っているのだが、とにかく読み終えてしまえば、なんとかなる。でしょう。

でも、これは1977年の翻訳で、やっぱり古めかしい。50年代の比較的新しい社会を描いたものに、古めかしい訳というのは、ちょっと・・・。というか、訳された時には新しかったのかもしれないが、今ではやはり違和感がある。50年代はけして古めかしい時代とは思えないし。そんなわけで、若者の会話部分などは、どうしても受け入れがたい。イメージが上手く掴めない。

これが18世紀だとか19世紀あたりの話だったら、実際に時代も古いので、古色蒼然とした訳でも違和感はないのだが。。。これは新訳も出ていないから、できれば原書で読んだほうがいい小説のひとつだと思う。

青春小説って、マキャモンやカポーティみたいなのは面白いと思うのだが、サリンジャーとかロスのような雰囲気は、個人的にはダメかも。僕が、僕が、という自己主張の強いものは引いてしまうのかもしれない。主人公は同じ「僕」(私でも俺でもなんでもいいが)でも、本人は淡々としていて、客観的に第三者的な書き方をされているほうが、私は好きなんだと思う。

それでも、最後に親をとる主人公の恋人の立場は、女の子の気持ちとしては非常によくわかるし、今だから言えるが、親の言うことを聞いておいたほうが間違いがないと思うし、そのほうが絶対に幸せになるとも思う。こういう恋愛はよくあることだと思うが、大人になって現実を見てしまった私からすれば、この主人公の男の子には全然魅力を感じない。人種とか宗教とか社会的な地位とかは全く関係なく、性格の面で魅力を感じないのだ。それも単なる好みだろうけど。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『さようならコロンバス』/フィリップ・ロス (著), 佐伯 彰一 (翻訳)
文庫: 183 p ; 出版社: 集英社 ; ISBN: 4087600025 ; (1977/05)
カバーより
真夏のプールサイドで出会った二人は、次の日プールの底でぶくぶくあわ立つ接吻をかわしていた。
ニューアークの高級住宅地に住む女子大生と下町の叔父の家に下宿する貧しい青年の恋。空虚なアメリカの反映のなかにうまれた、若々しくはりつめた恋の物語を、甘やかな抒情とペーソスでとらえた青春の自画像。


◆紀伊国屋

『Dubliners』/James Joyce ¥1050
ペーパーバック: 368 p ; 出版社: Penguin Books Ltd ; ISBN: 0141182458 ; (2000/02/03)
※NHKラジオ講座「原書で読む世界の名作」で使用する今月からのテキスト。持っているもので間に合うと思っていたが、何ページの何行目などという指摘にすぐに応じられないため、結局指定のテキストを購入。

『Together Alone』/Barbara Delinsky ¥1014
マスマーケット: 512 p ; 出版社: Harper Mass Market Paperbacks ; ISBN: 0061092819 ; Reprint 版 (1996/02/01)
Book Description
Emily, Kay and Celeste have been best friends forever. Their daughters are close, too, but all the girls are off to college now, and the mothers must redefine themselves as women.
※何年も前からずっと同じところにあって、私が買うのを待っているような感じだったので、買ってあげた。(^^;

『Gregor the Overlander』(Book One in The Underkand Chronicles)/Suzanne Collins ¥760
ペーパーバック: 311 p ; 出版社: Scholastic Paperbacks ; ISBN: 0439678137 ; (2004/07/01)
※主人公の少年のほかに登場するのは、蜘蛛、蝙蝠、ゴキブリ、ネズミといった顔ぶれ。どれかひとつでも苦手だったら読めない、ある意味「不気味な本」。


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2004年08月10日(火)
『ファウンテン・ソサエティ』

昨日の疲れで(たぶん熱中症で)、超具合悪い。頭痛も治らないし、一歩クーラーの外に出ると、眩暈がして、とても起きていられないって感じ。クーラーがないと生きていけない体になってしまったみたいで、体温調節不可。

おかげで、遅々として進まなかった『ファウンテン・ソサエティ』を読み終えた。「ホラーの帝王が書いた究極のエンターテインメント!」って言うから、どんなの?と期待していたのだが、面白いとか面白くないとかの前に、へえ〜、こういう話だったのか、と。

感想を書けば、いずれにせよネタバレになるから書いてしまうけど、究極の兵器開発と、人間のクローンの話(あらかじめ秘密裏にクローンを作っておいて、そのDNAの提供者の命が危うくなったときに、クローンを殺して脳を移植する)。作者のウェス・クレイヴンは、兵器開発もクローン技術も反対の立場で書いている。

兵器はともかく、クローンの問題は複雑だ。自分の愛する人が(親でも配偶者でも子どもでも恋人でもいいが)、生命の危機にさらされ、そこにその人のクローンがいたら・・・。神の領域にまで手を出すのは良くないとは思うものの、正直なところ、何とかこの人だけは助けたいと思ってしまうんじゃないかとも思う。

ただ脳を移植した場合、肉体は若返るが、脳内の血管は古いままだから、しょっちゅう脳溢血とかを心配していなければならない。そこが話としてはオチだな。(^^;

もちろん、結末はそんなことではないのだが、結局どれほど科学が発達しようと、それを壊すのは人間の力でしかないということになるんだろうか。つまり、最後は「カミカゼ特攻隊」のような自己犠牲が、科学に勝つということなのだ。

それと、DNAは同じでも、「個々の細胞が個々の記憶を持っている」という説も取り上げられている。それもなくはないと思うが、でも、飛行機の操縦などしたことのない脳の持ち主が、操縦をしたことのある肉体の細胞の記憶だけで、飛行機を飛ばせるものか?ちょっとまゆつば。

「恐怖」といった面では、そうした科学の発達に伴うエゴイズムが恐怖なんだと思うが、個人的には、脳移植後の「いつ血管が切れるか」という心配が、一番現実的で恐ろしかった。思わず、こちらの脳の血管も切れそうな感じ。しかし、科学的には非常に詳しく書いてあるのだが、人間のクローンまで作って、脳の移植までできるのに、なぜ脳溢血を救えないのだろう?このあたりに、クレイヴンの想像力の限界が見えてしまった気がする。脳の神経と脊柱の神経を繋げるくらいの技術があったら、脳溢血だって助けられるだろうし、それを防ぐことだってできそうなものだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ファウンテン・ソサエティ』/ウェス・クレイヴン
単行本: 550 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789716848 ; (2003/03)

出版社/著者からの内容紹介
全米ベストセラー!『エルム街の悪夢』『スクリーム』を手がけたホラーの帝王ウェス・クレイヴン初の小説!
●暗号名<ハンマー>兵器開発に於いて最高級の頭脳を持つ天才物理学者ピーター・ジャンスが指揮を執り、原爆以上の破壊力を持つ新型兵器を開発しようとしていた。
●暗号名<ファウンテン>遺伝子工学の第一人者フレドリック・ウルフが指揮する最高機密プロジェクト。計画の全貌を把握しているのはウルフただひとり。

エリザベス・パーカーは偶然の出会いからハンス・ブリンクマンに魅かれ、妻あるハンスと深い仲になる。強い絆を感じながら愛を深める二人。だが、その背後には、本人たちも知らない大きな秘密があった……。兵器開発と遺伝子工学、そしてロマンス、螺旋のように絡み合うストーリー、そして<ファウンテン計画>の全貌とは? 禁断の領域に踏み込んだ科学は、いま神の高みへと昇ろうとしている……。『エルム街の悪夢』の恐怖、『スクリーム』の驚き、『ミュージック・オブ・ハート』の感動、そのすべてがここにある!


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2004年08月09日(月)
箱根天山温泉

箱根天山温泉に日帰りで出かけた。箱根ならロマンスカーだろうと思っていたら、車で行くというので、じゃあ、本も読めないかと思い、ブッククラブの課題本(『さようならコロンバス』)だけ持っていく。温泉で読むような本でもないが、これしか読むものがないという状況で読まないと、いつまでも終わらない感じなので、無理やり。(^^;

でも夏の温泉なんて、もう絶対に行かないと決めた(去年もそんなこと言ってたっけ?)。ビルのクーラーに慣れてしまっているので(それがいいとは思わないけど)、クーラーの効いてない館内はいたたまれなかった。お風呂からあがっても、体の熱が冷めない。もうぐったりしちゃって、熱中症になったかと。(・_・;)

クルマの中も暑いし、どこにも涼しいとこがない!それが自然なんだろうけど、体がついていかなくなってる。たしかに自然の風は気持ちがいいが、所詮は真夏の風。箱根も湯元あたりでは、日中はそれほど涼しいわけじゃないし、コンスタントに吹いてくるわけでもない。最初は涼しいと感じた風も、慣れてしまえばやっぱり暑い。なんで、わざわざこんな暑い思いをしに来なきゃならないのよ?って感じ。暑い時に熱いお風呂に入りに行くなんて、なまくらな私には自殺行為だって、ようくわかりました。(-.-;

それに、どこに行っても子供がうるさい。ぎゃーぎゃー騒ぎまくってて、海老名PAのレストランで、男の子に蹴飛ばされたし。(`ε´)
夏休みで親も大変と思うけど、普段のしつけがなってない。ひどすぎ!せめて、人に迷惑をかけないくらいのお行儀は、しっかりしつけて欲しい。

というわけで、寝不足というのもあり、疲れ果てた。そもそも温泉が好きじゃないんだし、温泉でのんびりできる性格でもないので、人前で裸になったり、大広間でごろ寝したりというのが苦痛なんだから、やっぱり無理。温泉でゆっくり寝ればいいなんて、絶対できないとわかっているのに。。。この時期に、たまにはきれいな空気でも吸いたいなと思ったのが間違い。

でも、実は来週も行くんだ、温泉に。今度は泊りがけだから、だいじょうぶかな?なんて。(^^;


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2004年08月08日(日)
神宮外苑花火大会

◆2004 神宮外苑花火大会 → 詳細はこちら

神宮のあんなショボい花火で、国立競技場の入場料が6300円なんて、ふざけるなという感じだが、あややファンにはたまらないんでしょうねえ。花火をバックに、もう最高です!って感じなんだろうなあ。それに、神宮球場のフォーリーブスって、何でしょう?あの、往年のフォーリーブス?「ブルドッグ」とか歌っちゃうわけ?ステキすぎます。(^^;

で、結局見に行った。途中、四谷図書館の11階と12階を開放しているというので、そこに行ってみたが、ガラス越しなので、全然良くない。神宮まで行って、しっかり音と光を実感してきた。例年よりも人手が多いような気がしたが、あやや人気のせいか、はたまたフォーリーブスのせいなのか?ぷっ!

帰りにホープ軒でラーメンを食べながら、ラジオの野球中継を聞いていたら、大魔神が立て続けにホームランを3本打たれたという。( ̄○ ̄;)

ど、ど、ど、どうしたんだ〜っ、大魔神!

そりゃ、魔神は「マシン」じゃないから、たまには失敗もあるさ・・・って、続けて3試合、しかも今日の連続3本のホームランてのは、悪い夢でしょう?ハマから大魔神がいなくなったら、万年最下位の、ただの下手くそなチームじゃないかっ!しっかりしてくれ〜!


<ヤクルト3−2横浜>◇8日◇横浜スタジアム

◆ヤクルト、佐々木から3連発

ヤクルトが佐々木に3連発を浴びせて逆転勝ちした。0−2の9回1死から土橋、岩村、古田が3者連続本塁打した。ヤクルトは勝率5割に復帰。佐々木は球威、フォークの切れを欠き3試合連続の救援失敗。横浜は今季最多の借金10。

◆大魔神沈めた3連発、古田「出来すぎ」

ヤクルトがハマの大魔神・佐々木に3連発を浴びせ、劇的な逆転勝利を収めた。8回に2点目を失い、0−2と敗色ムードが漂った9回。1死から土橋が左越えに、岩村が右翼席に、いずれもフォークボールを運んだ。続く古田はストレートを左越え。2試合連続で決勝本塁打の古田は「正直、出来すぎ。自分でもびっくりしています」と満面の笑みだった。
─(日刊スポーツ)


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2004年08月07日(土)
ホラー好き宣言

マキャモンの『ナイト・ボート』を読み終えた。世にもおぞましいナチスのゾンビが、次々に人を襲って食いちぎるという話なのだが、ちょっと前までホラーは苦手で、『吸血鬼ドラキュラ』くらいでキャーキャー言っていた私が、最近は、全然平気になってしまった。これはマキャモンのせいなのか?

というか、ホラーは邪悪なものが主役で、絶対に邪悪なものが勝ち、善なる者たちは、ただ逃げ惑うだけという固定観念があったのが、マキャモンを読んでから、そうではないことに気が付いたのだ。だから、マキャモン以外のホラーはダメかもしれない。マキャモンだったら、どれほど怖い思いをしても、必ず善が報われるというお約束があるから、きっと平気で読めるのだと思う。

にしても、このあたりの作品は、まさにホラーだと思うのだけど、それでもスティーヴン・キングなどとは違って、ただ怖いだけというのとは違う何かがある。キングが悪いと言ってるわけではないのだが、ホラー作家というだけで、並べて語るのは違うんじゃないかなと。

マキャモンは、やはりちゃんとした作家だけに、文章も上手いし、今読んでいる『ファウンテン・ソサエティ』を書いた、映画監督のウェス・クレイヴンなんかとは全然違う。クレイヴンは、「究極のエンターテインメント!」とあったので、かなり期待していたのだが、このままだと期待はずれに終わるかも。

初めて小説を書いたら、勢い込んでこういう書き方になってしまうんだろうななどと思ってしまうような、そんな文章。他人事ながら、読んでるほうが恥ずかしくなってくる。べつに恥ずかしいことが書いてあるわけではないんだけれど、なんか照れちゃう文章なのだ。こういう言い回しって、なんか恥ずかしいよって感じ。だから、スムーズに文章に入り込めない。

そういうことを考えると、シドニー・シェルダンなんかは、やっぱり上手いんだなあ、エンターテインメントの職人なんだなと思える。シェルダンが、特に文章が上手いとは思わないけれど、一気に読ませる技は、評価するべきではないかと。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ナイト・ボート』/ロバート・R・マキャモン (著), 嶋田 洋一 (翻訳)
文庫: 397 p ; 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042661017 ; (1993/07)
内容(「BOOK」データベースより)
ブードゥーの祈りが聞こえるカリブ海。海の底の墓場から「夜の船」がよみがえる。それはかつて闘いに敗れたUボートだ。中からは無気味な物音がもれている。なにものかが潜んでいる。生物なのか亡霊なのか。楽園は無気味な気配につつまれはじめた…。


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2004年08月06日(金)
ジャケ買いのハワイ本

昨日、久々に踊ったりしたので、疲れ果てて寝ていたところ、Amazonから予想外に早く本が届いた。げ!これって、10日過ぎに発送予定じゃなかったっけ?と寝ぼけまなこで受け取る。

1冊は、アポロ13号のためにわざわざ買った、マキャモンの『少年時代』の下巻。これでもう、単行本はいらなくなっちゃったな。もしかして、ロンドンの山本さん、単行本でもいるかな?

もう1冊は、この間懐かしく読み返していた、青山先生の「ハワイという文学の島々」の中で気になった、シルヴィア・ワタナベの『Talking to the Dead』だ。これは、ジャケ買い。いかにもハワイっぽい表紙にひかれてしまったのだ。こんなアロハシャツがあったら買いたい。

もうしばらくハワイに行っていない。なんだかんだ言っても、ハワイは気候もいいし、言葉も通じるし、ものすごく楽なのだ。あの湿気のない気候だけでも元気になってしまう。スコットランドの知り合いが、「ハワイなんてプラスチック・パラダイスじゃないか」と言っていたが、そういうチープな感覚が好き。気負わずに過ごせるところがいいんだと思う。それに、ナマコもいないし。<実はいるという話もあるが。。。

ああ、ハワイに行きた〜い!


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『Talking to the Dead: And Other Stories』/Sylvia Watanabe ¥1724
ペーパーバック: 127 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0385418884 ; Reprint 版 (1993/08/01)
From the Publisher
By an 0. Henry Award-winning young writer, these interrelated stories paint a moving, many-faceted portrait of a Hawaiian village, where ancient traditions and modern values meet in a magical mix of the marvelous and the real.

『少年時代』(下)/ロバート・R・マキャモン ¥700
文庫: 494 p ; 出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4167254379 ; 下 巻 (1999/02)
内容(「BOOK」データベースより)
初恋、けんか、怪獣に幽霊カー。少年時代は毎日が魔法の連続であり、すべてが輝いて見えた。しかし、そんな日々に影を落とす未解決の殺人事件。不思議な力を持つ自転車を駆って、謎に挑戦するコーリーだが、犯人は意外なところに…?もう一度少年の頃のあの魔法を呼び戻すために読みたい60年代のトム・ソーヤーの物語。


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2004年08月05日(木)
新宿遊びある記

ものすごく久々に、新宿に飲みに行った。着ていった服は、ボン・ジョヴィのTシャツにジーンズ、厚底サンダルにストローバッグという、DMXに照準を合わせた格好。ボン・ジョヴィのTシャツなんて、今時誰も持ってないだろう。ていうか、ボン・ジョヴィと書いてなければ、誰だかわからないに違いない。

最初に一番近いというのもあるが、開店直後の静かなDMXを襲う。開店直後は空いていていい。従業員のみのやんに、オースターのビデオ「ルル・オン・ザ・ブリッジ」を持っていってあげる。彼は、オースターファンなのだ。お客さんの入っていない静かな時には、こうした本の話もできるのでグッド。

ちなみに「ルル・オン・ザ・ブリッジ」は、「人気作家P・オースターが自らメガホンを取った、ミステリアスなラブストーリー。『スモーク』のH・カイテル、『ロミー&ミッシェル』のM・ソルヴィーノが共演」という作品だが、私は最後の夢オチが気に入っていない。でも、もうお店では入手できないから、結構お宝もの。

途中で、NHKの「原書で読む世界の名作」の時間になったので、ラジオを取り出して聴く。今日が今月から始まるジェイムス・ジョイスの『ダブリナーズ』の最初の日なので、これだけは聞き逃せないと思って、酒場で無粋だとは思ったが、他にお客さんもいなかったので、30分間勉強。今度の先生は東大の名誉教授かなにかで、ずいぶんお年寄りの感じ。

それと、何年かぶりに「ローリング・ストーン」に行った。マスター(新宿三丁目のキース・リチャード)がDJでないときは、知らない曲ばかりかかるので面白くないから、このところずっとご無沙汰していたのだが、今日はマスターがDJだというので、どん底の純ちゃんを誘って行った。最初から最後まで好きな曲ばかりかかって、踊りまくったので、明日足腰が立つかしらんと心配。(^^;

ストーンの従業員て、刺青したり、ボディピアスしたりと、見た目はすごいんだけど、みんないい子だ。基本的にロッカーではあるんだけど、話をしてみるとすごくいい子ばかりで、ほのぼのとした気分になるというのが、店の内容と全然違って、面白い。

どん底では、今日は2階に陣取る。「今、エノラゲイ(広島に原爆を落とした飛行機)が飛び立った」と広島出身の上野君が言うので、追悼の意味を込めて、していたドクロの指輪(「パイレーツ・オブ・カリビアン」の前売り券のおまけ)をボトルにつけてもらった。

純ちゃんに連れて行ってもらった新しい店バオバブで、ピットインの高橋君と、HAVANAのあらいさんに会う。その帰りに、ハリソンバーで、早稲田のボクシング部のコーチをしている斉藤君に、「ボクシング部に入れてくれ」と頼んだら、もう早稲田には行ってないとのこと。なんだ、残念。

というわけで、久々に遊んだなという感じ。ずっと風邪で出歩いていなかったので、さすがに疲れた。そういえば、ご飯を食べるのも忘れて、遊びほうけていた。これくらい真剣に遊ぶと、日頃のうさも晴れるというものだ。


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2004年08月04日(水)
カリブ海の恐怖

現在、マキャモンの『ナイト・ボート』を読んでいる。今まで読んだマキャモン作品は、純粋にホラーとは言えない作品だったが、これはマキャモンの長編3作目で、「ホラー作家」としての名を上げたものだ。文学としてよりも、エンターテインメントとして、かなり面白いと思う。

でも恐怖というのは、屁理屈をつけると、いくらでもつけられてしまうものだなと思った。この話は、深い海底から突如浮き上がってきた、第二次大戦時のドイツのUボート(潜水艦)に、亡霊だかなんだかわからないものがとりついているという話なのだが、場所もカリブ海の「魔のトライアングル」である。ブードゥーの影響が濃い場所だ。蘇った「カリブの海賊」といったような趣もある。

だけど、何やら得体の知れない恐ろしさがあるというのに、潜水艦の調査をする時には、なぜか二人くらいで内緒でやる。怖いんだったら、大勢の公衆の面前で、隅々までさらけだすくらいの明かりをつけて、お化けも遠慮して出てこれないような状況で調査すればいいのになあと思う。

大体が、ランタンひとつとか、そのくらいの光源しかなく、他には誰も知るものもなく・・・といった状況だ。そこでお化けに襲われても、誰も助けようがない。そういうことをおおっぴらにやらないところに、ホラーのホラーたる所以があるのか?みたいな。。。

公衆の面前でおおっぴらに、というと、キャサリン・コールターのFBIものを思い出すが、あれはお化けではなくて人間の手によるイリュージョンだった。作家もいろいろ考えてるんだな。(^^;

というわけで、『ナイト・ボート』は、後半どうなるんでしょう?お化けはお化けのままなんだろうか?それとも、何か科学的な説明がつくんだろうか?非常に楽しみである。

カリブ海と言えば、私はバハマに行ったことがあるが、太陽が燦々とふりそそぐ明るい景色(今まで見た中で最高に美しい景色)のイメージとは裏腹に、現地の人たちの目は、とても暗い。バハマの人口の90%が黒人なのだが、もともとの原住民はヨーロッパ人に滅ぼされ、今いる人たちの祖先は、みなアフリカから連れてこられた奴隷だ。そんな歴史が、今でも彼らの目に宿っているかのようだ。

そんな目を思い出しながら、マキャモンの『ナイト・ボート』を読むと、とても怖い。でも、お化けになっているのはドイツ人なわけだから、彼らの目とは全然関係がないんだけど。(^^;


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2004年08月03日(火)
DVD 「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」

明日発売のDVD、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」コレクターズ・エディションが届いた。「指輪」の物語の中でも一番好きな部分だが、劇場で4回も観たので、DVDが届いた嬉しさは、前2作ほどでもなかった。DVDが発売になることさえ、忘れていたくらいだし。(^^;

今度のおまけは「中つ国住民手帳」なのだが、私のはローハンだった。セオデン王が好きなので、ローハンでもいいんだけど、アラゴルンが王になったことだし、やっぱりゴンドールが良かったよねえ。。。「旅の仲間」のおまけのパスポートも「人間」だったし、ファンタジーの中でも人間だなんて、つまらない!

さて今月は、アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)主演の「オーシャン・オブ・ファイヤー」のDVDも発売されるので、もちろんそれも狙っている。

ところで、BOOK PLUSの『ぼくと彼女とその彼女』を読み終えたのだが、本当は昨日読み終えていた。でも、読み終えたことさえすっかり忘れているほど、どうでもいい本だった。70年代のレズビアン小説というか、サイケな人たちの話。主人公は、読書と爬虫類好きの男の子なのだが、そのお母さんとかガールフレンドが、みなレズかバイだったりする。

70年代といったっていろいろある。70年代の曲とかは好きだけど、この手のサイケデリックで、LSDで飛んじゃってるような話っていうのは好きじゃない。麻薬がらみの話というのは、どうせでたらめなんだから読むに値しないとまで思っているくらいなので、BOOK PLUSでなければ、途中でやめていただろう。

で、少年は読書好きだから、ところどころに有名な本の一節が引用してあるのだが、それがみな、「やらしい描写」のところばかりなのだ。それなりに有名な本ていうのは、「やらしい描写」だけじゃなく、その前後も含めて評価されてるわけで、そこだけ抜き出すってのも、なんだかね。このくらいの年齢の少年てば、こんなことしか考えてないんだろうな、なんて。

それと、表紙の水色とピンクという配色が嫌。この配色は昔から大嫌いで、気持ちが悪いというか、落ち着かない気分にさせられる。チープなセンスの最たるものって感じ。この内容だからこそ、こういう配色にしてるんだと納得はするのだが、見ているだけで気分が悪いのだ。

だけど気になる「水色とピンク」。これは手を出しちゃいけませんよ、とわかっているのに、ちょっと触ってみたいってな感じがある、危険な配色だ。一生の間に、この配色の服を、何とも思わずに着れることがあるとは絶対に思わない。

そんなこんなで、最近のBOOK PLUSのラインナップは、どうも面白くない。映画のノヴェライゼーションか、低年齢層をターゲットにしたドタバタ恋愛物かって感じ。低年齢層の本だって、いいものはいいと思うが、今回のようなものは、いい加減うんざり。これが書かれたのは1972年。70年代前半と後半では、だいぶ違うんだろうと思うけど、70年代の小説というより、多分に60年代が入っている内容なんだろう。私が感じている70年代とは、だいぶ違うような気がする。

ともあれ、読み終えてよかった、とほっとした1冊。読んでいる間はイライラしちゃって、今にも爆発しそうだった。もっと時間がかかっていたら、間違いなく捨ててた。翻訳者も、私があまり好んでいない金原瑞人氏のお弟子さんみたいで、いかにもだなという感じ。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

DVD 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 コレクターズ・エディション』 ¥2948
(Amazonギフト券で▲¥1000)
内容紹介
劇場公開版本編のほか、ドキュメンタリー3本、メイキングクリップ6本や 「トリロジー・スペシャル・プレビュー」 など2時間25分の特典を収録した特典ディスクと、「中つ国パスポートキャンペーン」 の最後を飾る 「中つ国住民手帳」 同梱。
※8/18発売 3部作のDVD コレクターズ・エディションを同梱した 『ロード・オブ・ザ・リング コレクターズ・エディション トリロジーBOX セット』 はこちら


◆読了した本

『ぼくと彼女とその彼女』 BOOK PLUS/マリジェーン・ミーカー (著), 代田 亜香子 (翻訳)
単行本: 300 p ; 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048970437 ; (2004/06/29)
内容(「MARC」データベースより)
全寮制のハイスクールを卒業した少年が出会った年上の美少女。胸がキュンとする甘く切ないひと夏の体験。70年代のカルチャーが瑞々しく描かれるポップなアメリカン・ラブ・ストーリー。


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2004年08月02日(月)
暴君ハバネロ

ちょっと前に、「辛いもの好きシスターズ」の友人が、ハバネロのホットソースを10本まとめて買ってきてくれた。きゃー!

一番好きなものは「タバスコ」というくらいに、二人とも辛いものが大好きなので、常に「より辛い」ホットソースを捜し求めているのだ。で、ハバネロという唐辛子を使用しているホットソースは、タバスコよりずっと辛い。だから、最近はもっぱらタバスコよりハバネロなのだ。

状況さえ許せば、何にでもこのホットソースをかけて食べてしまうのだが、このところシクシク痛む胃(十二指腸かも)とか、風邪がまたぶり返して喉が痛いとかってことを考えると、このホットソース好きは、ちょっと良くないかも。

喉や胃の中で、暴君ハバネロが暴れまくっている感じ。こういう時は、刺激物をとってはいけませんというのが普通だが、でも、やめられないんだな。コーヒーとかお茶は刺激物だからやめとこうと思うのに、辛いものは何とも思わない。辛いものって、中毒になるのかな?

できたらもう一度、サンフランシスコで「地獄の火に焼かれろ!ビン・ラディン!」ホットソースを買いたい!


◆お知らせ

「NOW READING」(新規移転)、「気になるこの1冊」(新規移転)、「読書メモ」(合併)など、あれこれ作り直したので、URLが変更になっています。お手数ですが、ご確認の上、直接リンクなどなさっている方は、URLの変更をお願いいたします。

また、なにげにさりげなく、「Another View」という日記を追加。これは、カメラ付き携帯から更新している、ときどき写真つきの短い日記です。写真がなかなかうまく撮れないのは、ご容赦ください。(^^;

※この日記の左側のメニューも変更になっています。


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF

『不思議のひと触れ』/シオドア・スタージョン ¥1000
単行本: 361 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309621821 ; (2003/12/22)

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1930年代末からアメリカで活躍したSF作家シオドア・スタージョン(1918−1985)の短編集。本書収録のショートショート「高額保険」で、1938年にデビューしたスタージョンは、『人間以上』『夢見る宝石』などで、一部のSFファンの間でカルト的な人気を博した作家である。しかしながら、生前は、あまり評価に恵まれず、我が国における翻訳点数も多くはなかった。SFというジャンルを超えた大胆な発想と、独特の世界観が再評価されるのは、没後となってからのことである。

なかでも、220編余りに及ぶという短編小説の数々は、「アメリカ文学史上最高の短編作家」と激賞されるほど評価が高い。本書収録の10編は、その中から厳選し、新たに訳出されたものである。ある女性の私生活を覗き見した男の奇妙な体験を描いた怪奇小説「もうひとりのシーリア」。子どもの心に潜む残酷さを捉えた「影よ、影よ、影の国」。言葉を話す石像と主人公とのやりとりがユーモラスな「裏庭の神様」。その味わいは、じつにバラエティー豊かで、改めてその力量に驚かされるものばかりだ。

とりわけ、スタージョンの魅力を伝えるのは、表題作と「孤独の円盤」の2作である。人魚とUFOというSF的な要素は、ここでは、人間そのものを捉えるための道具だてにすぎない。その上でスタージョンは、人魚を介して恋に落ちる男女の心暖まる情景を、UFOという不可思議を目撃してしまった者の疎外感を、巧みな筆致でありありと浮き上がらせるのである。その見事なまでの手腕は、読み手の持つ既存のSFのイメージをたやすく覆すに違いない。本書との「ひと触れ」は、SFの果てしない可能性との出あいを約束しているのである。(中島正敏)

内容(「MARC」データベースより)
ちゃんと働いて給料をもらい、だれにも憎まれず、それを言うならだれにも好かれない。どこにでもいるそういう平凡な人間に不思議のひと触れが加わると…。シオドア・スタージョンの短篇10篇を収録。

目次
高額保険/もうひとりのシーリア/影よ、影よ、影の国/裏庭の神様/不思議のひと触れ/ぶわん・ばっ!/タンディの物語/閉所愛好症/雷と薔薇/孤独の円盤

『草の根』/スチュアート・ウッズ ¥105
文庫: 622 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 416752760X ; (2000/08)

出版社/著者からの内容紹介
上院議院への道を着実に歩むウィル・リーを、悪夢のようなレイプ殺人裁判が揺さぶる。代表作『警察署長』の六十年後を描く長篇力作。

内容(「BOOK」データベースより)
米国ジョージア州デラノ。この町の初代警察署長ウィル・ヘンリー・リーは、60年前に非業の死を遂げた…時は移り、彼の孫ウィル・リーが弁護士となって帰郷し、上院議員選挙に打って出る。好事魔多し、ウィルは悪夢のようなレイプ殺人事件の裁判にまきこまれてしまう。選挙をめぐる非情な人間模様を描き切った迫真の傑作長篇。


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2004年08月01日(日)
8月の 「BOOK CLUB」

今年もとうとう8月にもなってしまった。月初めは、ブッククラブの課題を出さなければならない。これが難問。

課題にしてしまうと、他の人は、べつに読もうが読むまいが好きにできるから、課題だからといって構えることもないのだが、やっている本人だけは、「何があっても読まなくてはならない」という状況だから、途中で放り出したくなっても、できない。これが非常に苦しい。

自分で選んでおきながら、そういう言い草は何事かと思うが、内容を知らないから読んでみようかと思うのであって、知っていれば、好き好んで取り上げることもないのだ。

というわけで(って、べつに結果を出してるわけではないのだが)、ちょっと辛い作品が続いたので、8月は「夏休みだぞ〜!」って感じのする(どうだかな?)フィリップ・ロスのデビュー作でもいってみようかと。

でも、これはいい加減に選んだわけではなく、2000年に発表され、翌年のペン/フォクナー賞を受賞した、ロスの小説を映画化した『白いカラス』の評判がいいので、興味が持てるんじゃないかと思ったのだ。

フィリップ・ロスの作品は、青山先生も数点訳されているし、「現代アメリカ文学作家リスト」にも入れているのだが、1冊も読んだことがない。この機会に、1冊読んでおこうかと。

ロスはまだ生きているし、これって古典?という感じもあるが、今後、20世紀の現代の古典と言われているものも入れることにしたので、そのあたりは臨機応変。でも自分の好きな作家を選んでしまうと、義務感にかられて、楽しんで読めなくなるから、本当は心待ちにしていたカルヴィーノにしようかと思っていたのだが、やめておいた。(^^;


8月の「BOOK CLUB」 課題

『さようならコロンバス』/フィリップ・ロス
文庫: 183 p ; 出版社: 集英社 ; ISBN: 4087600025 ; (1977/05)

カバーより
真夏のプールサイドで出会った二人は、次の日プールの底でぶくぶくあわ立つ接吻をかわしていた。ニューアークの高級住宅地に住む女子大生と下町の叔父の家に下宿する貧しい青年の恋。空虚なアメリカの反映のなかにうまれた、若々しくはりつめた恋の物語を、甘やかな抒情とペーソスでとらえた青春の自画像。

●邦訳が絶版のため原書でも可

『Goodbye, Columbus』/Philip Roth (著)
ペーパーバック: 288 p ; 出版社: Penguin Books Ltd ; ISBN: 014028267X ; (1999/02/25)


<ウェブ上の作家・作品に関する記事>
米文学探訪・#09 さようなら コロンバス
みそしる・> アメリカ > フィリップ・ロス
American Literature on The Web・フィリップ・ロス(作品一覧)
はなまる蔵書・『さようならコロンバス』


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