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2003年07月31日(木)
『Vivian Lives』

ランダムハウスの新刊で気になった本。人気Webサイト、Vivianlives.com の超売れっ子ヒロイン、話題のヴィヴィアン・リビングストンが初めて書き下ろしたというふれ込みの物語。で、その人気サイトとやらを見てみたら、たしかに楽しい。ただ、何を見るにもやたらローディングが多くて、いまだにISDNで繋いでいる私のPCではだるい。本もこういう雰囲気そのままなんだろうか。読んでみたいような気もするけど、読んでみたら案外つまらなかったりして・・・。サイト上で見るからいいっていうのもあるよね。

Vivianlives.com

Vivian Lives/Sherrie Krantz (著)
発売予定日は 2003/07/29 です。
ただいま予約受付中です。
ペーパーバック: 208 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345453557 ; (2003/07/29)

※もうとっくに発売日過ぎてるんですけど・・・。まだ予約受付中?一応、「発売予定日」だからね。この分では、明日発売のオースターのPBも危ない。事実、まだ発送案内が来てないし。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Firefly Beach』/Luanne Rice



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2003年07月30日(水)
不快指数100

昨日、うだるような湿気の中、早稲田往復1万歩をモデル・ウォーキングをしたら、今日になって疲れがどっと出た。今日も午前中から出かけなくてはならなかったので、筋肉痛を引きずりながら出かけたはいいが、まじで気分が悪くなった。病院に行ったのだから、そこで気分が悪いと言えばいいものを、早く家に帰りたいとそれしか思わなかった。だって、昨日モデル・ウォーキングをしたので疲れて気分が悪くなりましたとは言えないでしょう。なんか、5万歩くらい歩いたって感じの疲れ。運動のあとの心地よい疲労なんかじゃなく、蒸し暑かったし、汗だくで不快になっただけ?モデル・ウォーキングじゃなくたって、不快に違いない。もう根っから運動は向いてないと感じる。

今日は早く寝よう。
やっぱり、デュークさんの本買おう。。。


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2003年07月29日(火)
モデル・ウォーキング

午後から大学図書館へ行った。その前に、デューク更家のウォーキングを紹介しているテレビを観て、そうか、ただ歩いているだけじゃダメなのか!と思って、さっそく図書館への行き帰りにモデル・ウォーキング(足跡が一本の線になるように歩く)をしてみたら、これが半端じゃなく大変!脛が痙攣しそう!死にそうに疲れた。でも、たしかに歩く姿勢は良くなるし、お腹をへこませないと歩けないので、効果ありかも・・・。

1mウォーキング・ダイエット/デューク更家 (著)
単行本: 94 p ; サイズ(cm): 210 x 148
出版社: 講談社 ; ISBN: 406274113X ; (2003/06)
内容(「MARC」データベースより)
楽しくウォーキングをして、キレイになって、元気になれる。女らしくキレイに痩せたい女性必見の書。ダイエットウォークレッスンの他、著者のダイエット理論、デューク流ストレッチ、腹筋エクササイズも伝授。


でも上の本に書いてあるのは、わざわざ何キロも歩かなくてもダイエットができるらしい。いわば全身のストレッチのようなものだが、これもテレビで紹介していた。やったその場でサイズが減っているのだ!うわー!

以前に買った早稲田のラグビー部の筋肉を科学的に造っている宝田雄大さんの本は、きついし、辛いし、食事制限もしなくちゃいけなくて、全然ダメだったんだけど、これならできるかなぁ・・・?(^^;

それで肝心の図書館での読書のほうだけど、途中でお腹が空いて、石焼ビビンバを食べに行ってしまったので2時間くらいしか読めず、マーガレット・アトウッドの途中までで終了。今の私には、マーガレット・アトウッドよりも『1mウォーキング・ダイエット』を読むほうが重要かもしれない。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『さくらんぼの性は』/ジャネット・ウィンターソン
内容(「BOOK」データベースより)
時は十七世紀、所は疫病とピューリタン革命の嵐渦巻くロンドン。象をもふっ飛ばす未曽有の大女ドッグ・ウーマンと拾い子ジョーダンは、自由の天地をめざし、幻の女フォーチュナータを探して時空を超えた冒険の旅に出る。英国の新鋭が放つ奇想天外にして感動的なベストセラー。

『西瓜糖の日々』/リチャード・ブローティガン


◆BOOK・OFF(明治通り店)

『トード島の騒動』(上)/カール・ハイアセン \350
内容説明
“ヒキガエル”の名を持つフロリダのトード島で、突然リゾート大開発がはじまった、大量に生き埋めにされたカエルたちをよそに、利権渦巻くプロジェクトは進む……知事、議員、開発業者から、環境運動家、殺し屋まで奇人変人が大暴走。手に汗にぎる抱腹絶倒のクライマックスヘ!

『トード島の騒動』(下)/カール・ハイアセン \350


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2003年07月28日(月)
青山南さんがハリー・ポッターを!

先生、あの『知恵蔵』のような(『現代用語の基礎知識』でも『imidas』でもいいが)『ハリポタ5』(リンクは「知恵蔵のような」アメリカ版)を読まれたかどうかはわからないが、「ロスト・オン・ザ・ネット」にこんな文章を書かれていた。

<スタインベックとハリー・ポッター>

けして、「ハリー・ポッター」が素晴らしいとおっしゃっているわけではないのだが、なんだか嬉しかった。スタインベックも、去年モントレーで銅像に対面してきたので、もう他人じゃない気がしていたところ。というわけで、この「スタインベックとハリー・ポッター」は、個人的にすっかりつぼにはまってしまって、停滞していたアドレナリンが勢いよく流れ出したのだが、「あ、感想がまだだった」と思った途端に、がっくりきた。

ちなみに、「ロスト・オン・ザ・ネット」に書かれていたスタインベックの『East of Eden』は、ニューヨーク・タイムスのベストセラー・リストでは1位になっていた。

East of Eden (Oprah's Classics Book Club Selections)/John Steinbeck (著)
ペーパーバック: 601 p ; サイズ(cm):
出版社: Penguin Group USA ; ISBN: 0142004235 ; (2003/06/01)

<翻訳>
エデンの東〈1〉ハヤカワ文庫NV/ジョン スタインベック (著), John Steinbeck (原著), 野崎 孝 (翻訳)
エデンの東〈2〉ハヤカワ文庫NV/ジョン スタインベック (著), John Steinbeck (原著), 大橋 健三郎 (翻訳)
エデンの東〈3〉ハヤカワ文庫NV/ジョン スタインベック (著), John Steinbeck (原著), 大橋 健三郎 (翻訳)
エデンの東〈4〉ハヤカワ文庫NV/ジョン スタインベック (著), John Steinbeck (原著), 野崎 孝 (翻訳)

※わざわざ4冊とも著者、翻訳者を載せたのは、見てわかるとおり、翻訳者が途中で違っているから。間はいいとしても、最初と最後が違う人で、うまく繋がるものなんだろうか?


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2003年07月27日(日)
オースター&シェイボン&クリストファー・ライス

ポール・オースターの 『The Book of Illusions』 とマイケル・シェイボンの 『Summerland』 がPB化される。

<詳細はこちら>

オースターはPB化を待っていたので、これは買いたいと思うのだけど、シェイボンはどうしようかな?この間の授業で打ちのめされたから、シェイボンなんか読みたくないわ!というわけではない。去年だったか前回のだったか、紀伊国屋の洋書バーゲンにたくさん出ていたので、今回も出るかもしれないと思っているからだ。もっともその時には、マイケル・シェイボンをまだ知らなかった。しかも児童書だし。ちょっと気になった本だったのだけれど、たしかハードカバーだったし、しばらく手にとって眺めていたのだけど、結局買うのはやめたのだ。

でも、オースターのは8月だが、シェイボンのほうは来年の2月の話。もし9月の紀伊国屋のバーゲンに出ても、またハードカバーだろう。それでもPBより安いので、今度は買うかもしれないが。

それと、クリストファー・ライスの新刊 『November Brings Fog』 が来年4月に出るようだが、Amazonでは予約可になっているが、出版元の Hyperion Books(includes the Talk Miramax) にはまだ情報が載っていない。ライスは2作目の 『The Snow Garden』 を予約して買ったにもかかわらず、まだ読んでいないので、当然3作目もPB待ち。

それにしても休みの日はほんとに本が読めなくて、Amazonから本がどれだけ届こうが、情報が山のように入ってこようが、全く意味がない。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『シカゴ育ち』/スチュアート・ダイベック \880
出版社/著者からの内容紹介
七つの短篇と七つの掌篇が織りなす美しく力強い小説世界。シカゴに生まれ育ったダイベックは、ユーモアと愛惜をこめてこの古い湖岸の街の人間模様を描き出す。

『西瓜糖の日々』/リチャード・ブローティガン \760
出版社の内容紹介
コミューン的な場所アイデス〈iDeath〉と〈忘れられた世界〉、そして私たちと同じ言葉を話すことができる虎たち。澄明で静かな西瓜糖世界の人々の平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映した著者の代表作。待望の文庫化!

『大魚の一撃』/カール・ハイアセン \660
内容説明
元カメラマンで、今はトレーラー在住の私立探偵R・J・デッカ−。彼に舞い込んだ依頼は、バス釣りトーナメントでの大物釣り師の不正を暴くこと。報酬は5万ドル。しかし、乗り込んだ彼は殺人事件に巻き込まれ・・。


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2003年07月26日(土)
『風と共に去りぬ』は読むことができるのか?

同じ青山南さんの講座をとっている篠森さんからTEL。彼女は8月にアメリカに留学してしまうので、後期には会えなくなる。先日も一緒に遊びに行ったりしていたのだが、今度の火曜日に一緒に大学図書館に行くことになった。これを機会に、なかなか手がつけられなかった「The Penguin Book of International Short Stories」を読み始める予定。図書館にでも行かないと、とても読める本じゃなさそうだし、家で読んだりしたら、目が宙で泳ぎそう。。。(^^;

全部読むのは無理っぽいので、アメリカの作家のみ(例外:マーガレット・アトウッド─カナダ)。それでも全部で33篇、441ページだ。ふう〜。今日から、夏休みにはぜひ大長編を読みたい!と思って楽しみにしていた『風と共に去りぬ』も読み始めたし、神宮にウォーキングに行くついでに四谷図書館に寄ったりしてみたところ、予定外の本を借りてしまい、もう目いっぱい。歩く前に本を借りると地獄を見るとわかっているのに、性懲りもなく、また重たい本を背負って歩く羽目に陥った。図書館に寄った分、歩数はいかなかったが、負荷は相当あったはず!

この分では、Amazonにオーダーした本もしばらく読めそうにないのでキャンセルしようかと思ったら、時すでに遅し。明日も3冊ほど届くらしい。うげげ!配送予定は8月の予定だったのに、こういう時には早いんだな、なぜか。それでも、ジョージ・プリンプトンの『トルーマン・カポーティ』をキャンセルできたのは、待てど暮らせど届かないのには腹を立てていたのだが、この期に及んでは不幸中の幸いだったかも。

そういえば神宮周辺を歩いていて気づいたのだが、読み始めた『風と共に去りぬ』や、明日届く予定の『西瓜糖の日々』などを出版している「河出書房新社」って、ホープ軒の並びにあったんだ!ホープ軒の隣は「草思社」だし、あの辺は出版社が多いのだろうか?と思うほど多いわけじゃないが、特に意味もなく、ふう〜んと思って眺めてきた。四谷図書館前には、自費出版本で儲けて立派な自社ビルを建てたという<噂>の「文芸社」もあるし。


〓〓〓 BOOK

◆図書館から

『トルーマン・カポーティ』/ジョージ・プリンプトン
これは絶版になると聞いたので、すぐオーダーしたのだが、その時に「2日以内に発送」とあったのに、待てど暮らせど届かない。何の連絡もない。たまたま図書館に行ったらあったので、値段も高いし、この際借りることにした。当然、Amazonはキャンセルよ!

『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』/カート・ヴォネガット
内容(「MARC」データベースより)
再婚した前妻の家庭を訪れ、世界遍歴の土産話を自慢げに語る男を待ち受ける意外な落とし穴とは…。男の悲哀をユーモラスに描く表題作ほか、笑いと文明批判の精神に満ちた23篇を集めた短編集。

『さくらんぼの性は』/ジャネット・ウィンターソン
内容(「BOOK」データベースより)
時は十七世紀、所は疫病とピューリタン革命の嵐渦巻くロンドン。象をもふっ飛ばす未曽有の大女ドッグ・ウーマンと拾い子ジョーダンは、自由の天地をめざし、幻の女フォーチュナータを探して時空を超えた冒険の旅に出る。英国の新鋭が放つ奇想天外にして感動的なベストセラー。


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2003年07月25日(金)
アリス・ホフマン『七番目の天国』

アリス・ホフマンの『七番目の天国』を読み終えた。これは面白かった。この人のマジカルな世界(魔法も何もないんだけど、あたかも魔法が存在するかのように感じさせる独特の世界)は何とも言えず好き。ホフマンの描く物語の主人公の女性は、どれも魅力的だ。

ところでこの本にも出てきたのだが、先日読んだ山田詠美の『PAY DAY!!!』にも出てきた「シャーリー・テンプル」というノン・アルコールのカクテルが気になって、三丁目のHAVANAで作ってもらった。グレナデン・シロップをジンジャエールで割り、マラスキーノ・チェリーやレモン・スライスを入れるものなんだけど、私は甘いものが苦手なくせに、マラスキーノ・チェリーのプラスチックのような人工っぽい味が大好きなので、非常にそそられてしまったというわけ。

HAVANAにはあいにくグリーンのチェリーしかなくて、かなり雰囲気が違ってしまったけど、私がこの手のチェリーを好きなことを知っているので、まるでおもちゃのようにたくさん入れてくれた。アメリカで飲まれているものは、ジンジャエールも茶色っぽいものではなく、色のないクリアなもので、もっと甘みのあるものだろうと推測しているのだけど(子どもも飲んでいるから)、おそらくこの推測はさほど間違っていないと思う。本で読む限りでは、出来上がりは鮮やかな赤い色になるはずだから。


◆またAmazonにがっかり!

The Complete Guide to Middle-Earth: From the Hobbit to the Silmarillion/J. R. R. Tolkien (著)
Amazonで、再度トライしたトールキンの本が、結局入手できないと連絡がきた。だったら、はなからそう書いておきなさいよ!入手できると書いてあるからオーダーしてるんだし、こっちは期待するだけ期待して待ってるのに、ほんとに不親切。こうなったら、もう一度トライしてみようかと思って見てみたら、さすがに今度は在庫切れになっていた。(--;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本


『七番目の天国』/アリス・ホフマン
内容(「MARC」データベースより)
見分けのつかぬ家が並ぶ郊外の新興住宅地。その一角の朽ちかけた家に、一人のシングルマザーが引っ越してきた。彼女の名前はノラ。自分らしい新しい人生を求める女性が平凡な町に吹き込む自由の風をマジカルに描く。


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2003年07月24日(木)
Harry Potter and the Order of the Phoenix (Harry Potter 5)

「ハリポタ5」が読み終わって、ほっと一息。大判で分厚くて重たい本なので、主な読書場所のお風呂の中でも読めなかったため、非常に厄介だった。今後しばらくは、軽い本を手にしたい。

感想を書くとなると、あらすじにも触れないといけなくなるが、これから読む人の楽しみをなくすのは良くないと思うので、詳細な感想は無理だろう。というか、詳細に書いてはいけないよね。この本は、ミステリーなどと一緒で、結末を知った途端に興味が失せるということも大いにありうるから、結末を書いてしまうのは意地悪だ。このシリーズを楽しみにしている皆が皆、原書で読んでいるわけではないから、少なくとも日本語版が出るまでは、あまり口外しないほうが親切というものよね。というわけで、困った。

今回は、個人的にはあんまりすっきりしない。ハリーも、あれだけちやほやされれば、だんだん態度が大きくなってくるのも致し方ないとは思うけど、今回はずいぶん切れてたなあ。ローリング女史は、人の死についてはあっけないほどそっけない。いつもそこに引っかかっているのだけど、それがいいのか悪いのか、私には何とも言えない。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Harry Potter and the Order of the Phoenix (Harry Potter 5)』(US版)/J.K.Rowling
ハードカバー: 896 p ; サイズ(cm):
出版社: Scholastic Paperbacks ; ISBN: 043935806X ; (2003/06/21)


◆Amazonから2冊

『フラナリー・オコナー全短篇』(上)/フラナリー・オコナー \3600
内容(「MARC」データベースより)
不治の病に苦しみ39歳で亡くなるまで精力的に書き続けたオコナーの作品は、不気味なまでに鮮烈なイメージとユーモアの混じった独特の世界を創り出している。個人訳による全27篇を上下巻に収載。
目次
・短篇集「善人はなかなかいない」
(善人はなかなかいない/河/生きのこるために/不意打ちの幸運/聖霊のやどる宮/人造黒人/火の中の輪/旧敵との出逢い/田舎の善人/強制追放者)
・初期作品
(ゼラウニウム/床屋/オオヤマネコ/収穫/七面鳥/列車)

『フラナリー・オコナー全短篇』(下)/フラナリー・オコナー \3600
内容(「MARC」データベースより)
アメリカ南部の農場から世界を見渡して描く、深い衝撃とふしぎな開放感。暴力と殺人とユーモアと恩寵と。個人訳による初の全短編集。下巻には死後刊行の第二短篇集と年譜も収録。
目次
・短篇集「すべて上昇するものは一点に集まる」
(すべて上昇するものは一点に集まる/グリーンリーフ/森の景色/長引く悪寒/家庭のやすらぎ/障害者優先/啓示/パーカーの背中/よみがえるの日)
・後期作品
(パートリッジ祭/なにゆえ国々は騒ぎ立つ)


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2003年07月23日(水)
『銀の森の少年』ほか

たまった本を処分しようと思い、BOOK・OFFに本を取りに来てくれるよう頼みに行ったら、8月の初めまで予定がいっぱいで、しばらく行けないという。じゃあ、いいやと、諦めついでに店内を物色。すると、すごく欲しいんだけど入手はもう不可能だろうと思っていた本が3冊あった。何も雨の日に行かなくても・・・と思ったのだが、どうしても行かなくてはならないという、なにやら第六感めいたものが働いたようだ。

特にリチャード・フォードの『銀の森の少年』は、現代アメリカ文学作家リストを作っていて読みたいと思ったのだが、翻訳だけでなく原書でも入手できない状態だったので、ほとんど諦めていた。これがあったとは驚き!

アーヴィングの『158ポンドの結婚』は、原書は持っているものの未読。アーヴィングに関しては、もうコレクターに近いから、当然買い。

『真夜中のサヴァナ』は、クリント・イーストウッド監督で映画化されたが、先日イーストウッドの映画を観たからというわけではない。アメリカ南部の話で、『南の話』にも出てきた本。以前バーゲンで原書を買ったのだが、タイトルも全然違ってたし、人にあげてしまった。『南の話』で読んでから、あれだったんだ!と気づいた。遅い!(^^;


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF

『158ポンドの結婚』/ジョン・アーヴィング \800
内容(「BOOK」データベースより)
二組の若い夫婦の出会い、交換、別離…。鮮烈な青春像を通して、大人であることの痛みを描き、『ガープの世界』を導いた、ほろにがきコメディー。

『銀の森の少年』/リチャード・フォード \350
内容(「BOOK」データベースより)
愛情あふれるアナグマ夫婦に育てられた人間の子ナブは、銀の森の一員として成長した。彼は森の救い主として、金髪の少女ベスを伴い、賢く勇敢な動物の仲間と小妖精王国への冒険に旅立つ。不思議な宝ファラドーンを手に入れれば、森を破壊し動物たちを苦しめる"大いなる敵"に勝つ方法が分るのだ。人と自然との関わりを感動的に描き、生きることの喜びを感じさせる長編。

『真夜中のサヴァナ』/ジョン・ベレント \100
内容(「BOOK」データベースより)
サヴァナ、それは「北米一美しい街」と評判の、アメリカ南部に眠る"楽園"である。しかしその住人は妖しさもとびきりだ。由緒ある大邸宅にたったひとりで暮らす男、見えない犬を連れて散歩する老人、数々のミスコンを制覇した女装の名花…そしてある日、これら一癖ある人びとの日常の平穏を破る、奇妙な殺人事件が起こった!クリント・イーストウッド監督映画化の、実在の街と事件に取材した傑作ノンフィクション。


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2003年07月22日(火)
作家リスト終了&『嵐が丘』

とんでもないことを始めてしまったと後悔した「現代アメリカ文学作家リスト」の検索が、やっと終わった。それでも全部完璧に調べられたわけではないし、調べている途中で読みたい!と思った作品が、すでに入手できなかったり、残念な部分もあるのだけれど、とりあえず終了。情報があれば随時更新ということで、ひとまずほっと一息というところ。


ところで、新訳の『嵐が丘』を読了した。有名な作品の新訳というのは、なかなか一筋縄ではいかない、かなり難しいものがあると思うので、つい気の毒というか、ご苦労さまと思ってしまうのだけど、良し悪しということではなく私個人の勉強として、3つの訳の冒頭部分で、文体の違いを比較してみたいと思う。感想は、また別の場で。


●岡田忠軒訳

 一八〇一年……
 家主を訪問して、いま帰ったところだ……つきあわなくてはならない隣人は彼だけである。ここはたしかにすばらしい土地だ! イングランドじゅうで、騒がしい世間からこんなに完全に離れた場所に住みつけるなんて、信じられないくらいだ。人間ぎらいのぼくにとってはぴったりの天国といえる。ヒースクリフとぼくとはこの孤独の世界をともにするのにふさわしい組みあわせだ。彼はなんてすばらしいやつだろう! ぼくが馬を乗りつけると、彼の黒い目はひどく疑い深そうに眉の下に引っこみ、名前をつげると、両手の指はあくまで油断しないようすで、いっそう深くチョッキの中へ隠されてしまった。そのときぼくがどんな親しみを感じたか、彼は夢にも思わなかったのだ。
「ヒースクリフさんですね!」とぼくは言った。
 答えるかわりにちょっとうなずいただけだった。
「こんどあなたのお家をお借りしたロックウッドです。到着早々ごあいさつにまいりましたのは、スラッシクロス屋敷(グレンジ)をぜひともお借りしたいと、しつこくお願いして、ご迷惑じゃなかったかと思いまして……きのう聞いた話では、何か別のお考えもあったとか……」
「スラッシクロス屋敷はわたしのものですよ」と彼は不意をつかれたようにぼくをさえぎった。「できることなら、だれにも迷惑なんかかけさせやしないんだが……まあ、おはいり!」


●永川怜二訳

 一八〇一年──家主をたずねてたったいま帰ってきた。うるさい近所づきあいもここでは一軒だけですむ。いや、はや、すてきな片田舎だ!たとえイギリスじゅうさがしたって、さわがしい俗物どもの世界からこれほど完全に隔離された環境はめったに見つかるものではない。まさに人間ぎらいの天国だ。それにヒースクリフ氏とぼくなら孤独をわかちあう相棒としてぴったり呼吸が合うだろう。すばらしい男!向こうはごぞんじないだろうが、ぼくはつくづく心あたたまる思いだった。ぼくが馬を乗りつけたとき、眉の下で細めたあの疑り深そうな黒い目。こちらが自己紹介をしたら、チョッキの合わせ目に突っ込んでいた指を、ますます奥ふかくしまいこんで、とりつくしまもないあの態度。
「ヒースクリフさんですね?」とぼくは声をかけた。
 相手はだまってうなづいただけ。
「ロクウッドと申します──こんどあなたの持家を拝借することになった者です。引っこしてきたばかりですが、さっそくご挨拶にあがりました。スラッシュクロス屋敷をぜひ借りたいとうるさくお願いしたりして、ごめいわくではなかったかと気がかりだったものですから。きのう聞いた話ですが、なにかべつのご予定がおありだったとか──」
「スラッシュクロスはわたしの屋敷ですよ」と彼は不快げにさえぎった。「めいわくしてまでひとに貸しておくつもりはない──はいりたまえ!」


●新訳・鴻巣友季子訳

 一八〇一年──いましがた、大家に挨拶をして戻ったところだ。今後めんどうな近所づきあいがあるとすれば、このお方ぐらいだろう。さても、うるわしの郷ではないか!イングランド広しといえど、世の喧騒からこうもみごとに離れた住処を選べようとは思えない。人間嫌いには、まさにうってつけの楽園──しかもヒースクリフ氏とわたしは、この荒涼たる世界を分かち合うにぴったりの組み合わせときている。たいした御仁だよ、あれは!わたしが馬で乗りつけると、あの人の黒い目はうさん臭げに眉の奥へひっこみ、わたしが名乗れば、その指は握手のひとつも惜しむかのように、チョッキのさらに奥深くへきっぱりと隠れてしまった。そんなようすを目にしたわたしが親しみを覚えたとは、あちらは思いもよらなかったろう。
「ヒースクリフさんですね?」わたしは云った。
 ひとつうべなったのが、返答がわりだ。
「ロックウッドです、このたびお宅を借りることになりました──着いてなるべく早いうちに参上しましたのも、ご機嫌うかがいかたがたなのです。僕がぜひ鶫の辻のお屋敷をお借りしたいとがんばったものだから、それがご迷惑になったのではないかと。なんでも、きのう耳にしたところによれば、もとよりいろいろとお考えがあったとか・・・」
「鶫の辻はわたしの持ち物だからな」かの人はしかめ面で、こちらの言葉をさえぎった。「わたしが迷惑と思えば、どちら様にもお引取り願っているところだ。まあ、入れ!」


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

新訳・『嵐が丘』/エミリー・ブロンテ (著), 鴻巣 友季子
文庫: 707 p ; サイズ(cm): 16
出版社: 新潮社 ; ISBN: 410209704X ; (2003/06)


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2003年07月21日(月)
『紳士協定』とデヴィッド・アッテンボロー

先日の、ペーパーバックを4冊注文するという「考えた末の決断」をさっさと覆して、2冊だけ注文したものが、今日届いた。つくづく私って、カフェのネオンサインに弱いなと実感。だからラスベガスとかも好き!道路沿いのモーテルのけばけばしいネオンサインがかわいくて、とてもハッピーな気分になるから。同じ理由で、飛んで火に入る夏の虫みたいに、夜の新宿の飲み屋街に引き寄せられてしまうのね。(^^;


今日は、DVDを買おうかどうしようかと迷っていた、グレゴリー・ペック主演の『紳士協定』をテレビでやったので喜んで観たのだけれど、これは買わなくてもいいや。ユダヤ人の差別について描いた話なんだけど、結局はアメリカの白人が一番であると言っているような気がして、共感できない内容だった。もちろんグレゴリー・ペックはいいのだが、相手役の女優も良くなかったし。

紳士協定
監督: エリア・カザン
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
一人のジャーナリストが、アメリカの反ユダヤ主義を調査するため、自らユダヤ人と偽って取材をする。ユダヤ人の立場になって初めて分かる様々な差別。真の正義を追求していく姿を感動的に描く。監督は名匠エリア・カザン。


この連休、いつもに比べるとたくさんテレビを観ていたのだが、一番面白かったのは、NHKでやったデヴィッド・アッテンボローの『知られざる、ほ乳類の世界』だった。製作はBBCのディスカバリー・チャンネル。ああ、やっぱりね!という感じ。NHKも、こういった自然が主役の番組を作ってはいるが、変なゲストの馬鹿みたいな決まりきったコメントなんか入れないで、ディスカバリーみたいな作りをすればいいのにと常々思っていたのだが、ほんと、そう思う。

NHKの制作の人に聞いてみたら、「子どもからお年寄りまで、万人にわかるように作らなければならないから」という答えだったが、だからこそ自然のドラマだけでいんじゃないのか?と思う。NHKの人の答えが正しいなら、BBCのディスカバリー・チャンネルは、子どもやお年寄りにはわからない番組なんだろうか?

●デヴィッド・アッテンボロー
イギリスの映像プロデューサー、自然誌学者、動物学者。彼の手による BBC の自然科学系番組は NHK などで時々放映され、その映像の素晴らしさにはいつも唸らされる。ちなみに映画監督、俳優のリチャード・アッテンボロー(あの「ジュラシック・パーク」を作ったおじいちゃん)は兄。

余談だけれど、リチャード・アッテンボローは『紳士同盟』という映画に出演しているので、今日の日記のタイトルは「『紳士同盟』とリチャード・アッテンボロー」の間違いではないのか?と思った人もいるでしょうね。上下2分割の表紙も似てる!(^^;


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから2冊

『The Last Chance Cafe』/Linda Lael Miller \954
Book Description
New York Times bestselling author Linda Lael Miller captures the passionate heart of America in this page-turning romantic novel. Seeking shelter from the storms of life, a woman who is down on her luck Wnds an unexpected refuge at...

『Standing in the Rainbow』/Fannie Flagg \954
Book Description
The time is 1946 until the present. The town is Elmwood Springs, Missouri, right in the middle of the country, in the midst of the mostly joyous transition from war to peace, aiming toward a dizzyingly bright future.

※左の画像、色が全く違います。タイトルのバックは赤!
『Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe』/Fannie Flagg


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2003年07月20日(日)
許されざる者

先日、リチャード・ハリス主演の『クロムウェル』を観たのだが、期待に反して若々しいハリスだった。でも、若い頃のハリスでなくて、年をとってからのハリスの映画がどうしても観たいと思い、私の周囲ではあまり評判の良くなかった『許されざる者』のDVDを購入。今日、Amazonから届いた。

これはどうして評判が良くなかったかというと、「カッコいいガンマンであるはずのクリント・イーストウッドが、年を取って馬にも乗れないし、銃も撃てない。他の出演者も皆ジジイで悲しくなるよ」というわけなのだが、私にはイーストウッドなどはどうでもいいのであって、他の出演者もジジイだからこそ好きという異様な好みであるので、とにかくこれだけ好きなジジイが揃って出演という映画はめったにないだろうと思って購入に至った。

ともあれリチャード・ハリスはどうだったかというと、クロムウェルをそのままジジイにしたような・・・。黒髪から白髪にはなっているものの、髪型まで一緒なんだもの。しかもすぐにジーン・ハックマン演ずるサイコパスの保安官にボコボコにされてしまい、出番も少なくてがっかり。やっぱりリチャード・ハリスは、ダンブルドアが一番なのかも。

で、ジーン・ハックマンは、上に書いたようにサイコパスの保安官。正義を振りかざしているものの、こいつが一番のワルじゃないのか?という感じの嫌な役で、この人はこういう癖のある役は上手いので、それはそれでいいんだけど、でもぉ、あまりにもやな奴だったし・・・。

モーガン・フリーマンは、鳥の目だって撃ち抜ける!とライフルの腕を自慢していたものの、いざとなったら全然当たらない、ただの年寄り。という役を実に上手く演じていたけれど、上手すぎてほんとにそういう人なのかと思ってしまうほど。今度ワシントン市警のアレックス・クロス役をやっても、本気にしないぞ!途中で殺されてしまうのも気の毒。

結局、最後にはイーストウッドが昔の勘を取り戻して、悪役を一気に撃ち殺すというわけで、イーストウッド監督、イーストウッド主役のイーストウッド映画だった。イーストウッドだけがカッコよすぎ!おまけの特典映像も、全部イーストウッド。まあ、映画としては面白かったけれど。

というわけで、気が付けば、久々に西部劇を見たという感じ。最初と最後の夕焼けの景色と、冒頭の雨の中のバンジョーの音が、なんともアメリカっぽくて良かった。イーストウッドは『マディソン郡の橋』なんかより、やっぱり西部劇のほうが似合っている。


◆Amazonから

DVD『許されざる者』 \2980
出演: クリント・イーストウッド, ジーン・ハックマン, モーガン・フリーマン, リチャード・ハリス
監督: クリント・イーストウッド
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
C・イーストウッドが渾身で描いた西部劇。かつては列車強盗や殺人で悪名を馳せていたマーニーは、今は農夫として2人の子供とひっそり暮らしていた。そんな彼のもとに、若いガンマンが賞金稼ぎの話を持ちかけるが…。特典映像を盛り込んだディスク付き。


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2003年07月19日(土)
お上品な横浜ファン

昨日の横浜×巨人戦は延長11回の末、とんでもなく珍しく、横浜ベイスターズがサヨナラ満塁ホームランで勝利!!!ストッパーのデニーの調子も最高だったが、今日のデニーは8回から投げて、2本もホームランを打たれて逆転された。やっぱりね。。。横浜ファンは皆お上品なので(?)、おとなしいし、諦めも早い。ていうか、今からがんばっても話にならん!という感じなんだけど、ファンの気持ちも少しは考えてよね。(--;


このところ涼しかったが、徐々に気温が上昇してきて、今夜は暑い。
私が読書をするとか勉強をするのは、全て台所のテーブルでやる。自分の机の上にはPCが載っていて、PCで作業する時と、本を読む、あるいは勉強をする時では椅子の高さも違う。というわけで、面倒なので机はPC専用になっている。そこにはエアコンがあるが、台所にはエアコンがない。

冬はまだ足元に電気ストーブがあるが、夏は空気がそよとも動かない灼熱地獄なのだ。しかもテーブルの横には大型冷蔵庫があって、熱を放出している。物を冷やすはずの機械が、熱を放出して周囲の空気を熱くするとはこれいかに?という感じだが、ここ数日涼しかったので、台所が灼熱地獄であるのをすっかり忘れていた。

隣の居間兼寝室にはエアコンがあるが、夜になるとアポロ13号が冷えた空気が逃げる!と言って閉め切ってしまう。料理をしていても閉め切ってしまうので、一番暑いのは火を使っている私だ!と思うのだが、夜中はこちらも明かりが漏れると眠れないのではないかと遠慮して、あまり強くは言えないから、冷えた空気をこっちには分けてくれないのか?とひとりでいじいじと悲しくなっている。

で、汗だくで本など読む羽目に陥るのだけれど、だったら昼間涼しいところでやれば・・・と思うが、昼間というのは、あれこれ雑用があってなかなか集中しないし、子どもの頃からの宵っ張りだから、汗だくになっても夜中のほうが私の頭はいくらか回転がいいのだ。

それにしても、これから真夏になると、やっぱり暑いよ。。。(--;
一軒家などいらないが、各部屋にエアコン完備&PC台兼用でなく背中の痛くならないマイデスクは絶対欲しい。


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2003年07月18日(金)
Great Beach Reads

今年の夏、ビーチで読むならこんな本はいかが?
『海辺のカフカ』なんて本もあったけど、ビーチでカフカなんぞ読めませんて!
ていうか、ビーチになんか行かないよ、今年は。水着が着れないってのよ。げっ!せいぜい映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観て満足ってとこでしょう。これはすでに続編も計画中らしい。で、「LAディズニーランドでジョニー・デップに会える」というイベントに応募しようかと思ったら(もうとっくに締め切りも過ぎていたが)、

「ご自身の写真を添付」

とある。なぜ?どうして?容姿端麗じゃなきゃ、デップに会えないっていうの?デートのお相手選びじゃあるまいし、ジョニー・デップって、そんなに生意気なの?と憤る。

というわけで、ま、とりあえず本でも。(^^;

Gone Too Far/Suzanne Brockmann
U.S. 定価: $19.95
定価: ¥2,382
価格: ¥2,097
OFF: ¥285 (12%)
ハードカバー: 464 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345462270 ; (2003/07/15)


Criminal Intent/William Bernhardt
U.S. 定価: $7.50
価格: ¥896
マスマーケット: 416 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345441753 ; (2003/07/01)


Bad Girl/Michele Jaffe
U.S. 定価: $9.95
定価: ¥1,188
価格: ¥1,070
OFF: ¥118 (10%)
ペーパーバック: 464 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345464982 ; (2003/07/29)


Killjoy/Julie Garwood
U.S. 定価: $7.99
価格: ¥954
マスマーケット: 448 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345453816 ; (2003/07/01)


The Prince of Pleasure/Nicole Jordan
U.S. 定価: $6.99
価格: ¥835
マスマーケット: 400 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0804119805 ; (2003/07/01)


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2003年07月17日(木)
ランダムハウスのSUMMER READING

「SUMMER READING」といえば、タイトルに「SUMMER」がついていればいいと、馬鹿のひとつ覚えみたいにそんな本ばかり集めた私。たまにはランダムハウスの「SUMMER READING」特集でも参考にしてみよう。画像入りのリストは「MY JOURNAL」へ。また、特にビーチで読みたい!という本は、明日の日記にて。

Reunion/Alan Lightman
Hardcover, 240 pages
From the acclaimed author Alan Lightman, Reunion explores the pain of self examination, the like nature of memory, and the impossible hopefulness of youth. Written with crystalline prose, at once precise and mysterious confirms Lightman's stature as a writer of singular vision and voice.

Gone Too Far/Suzanne Brockmann
Hardcover, 464 pages
The bestselling, award-winning author of Into the Night and Over the Edge makes her anticipated hardcover debut in a gripping new novel of love on the run and suspenseful national intrigue.

Autobiography of a Fat Bride/Laurie Notaro
Trade Paperback, 272 pages
The author of the New York Times bestseller The Idiot Girls’ Action-Adventure Club tackles her biggest challenge yet: grown-up life.

Girl Walks into a Bar/Strawberry Saroyan
Hardcover, 208 pages
From the skyscrapers of Manhattan to fashionably low-rent L.A., Saroyan traces her journey from girl- to womanhood in this powerful postmodern coming-of-age story, in a voice reminiscent of Liz Phair’s one moment and Mary McCarthy’s the next.

Her/Laura Zigman
Trade Paperback, 224 pages
Elise and Donald are an ideal couple until Elise meets her—Adrienne—Donald’s stunning ex-fiancée. Convinced that Adrienne wants Donald back, Elise begins stalking both of them . . . and starts adding up clues to what looks like a brazen affair.

Lucia, Lucia/Adriana Trigiani
Hardcover, 272 pages
Set in the glittering New York City of 1950, Lucia, Lucia is the story of a passionate, determined young woman whose decision to follow her heart changes her life forever; by the bestelling author of the Big Stone Gap trilogy.

Matchstick Men/Eric Garcia
Trade Paperback, 240 pages
The inspiration behind Ridley Scott's next movie--starring Nicholas Cage and Sam Rockwell--by Eric Garcia, the acclaimed cult author of Anonymous Rex.

Pasadena/David Ebershoff
Trade Paperback, 520 pages
“Pasadena is like a grand opera. . . . Ebershoff must be applauded for the grandness of his design, for grand characters, for grand setting, and . . . for his grand vision of Pasadena as the center of ‘real history.’” —Los Angeles Times Book Review

The Territory of Men/Joelle Fraser
Trade Paperback, 256 pages
“It’s the magic of this book that in writing about her experience with such honesty and poetry, Fraser forces you to face some truths of your own. Woman, know thyself: Read The Territory of Men, and bring a hankie.” —Beverly Donofrio, author of Riding in Cars with Boys

What Becomes of the Brokenhearted/E. Lynn Harris
Hardcover, 288 pages
If you think his novels are daring, wait until you read the life story of bestselling phenomenon E. Lynn Harris, an extraordinary tale of a small-town dreamer who, through writing, made his dreams—and more—come true.

Moon Tide/Dawn Clifton Tripp
Hardcover, 304 pages
A lush and haunting first novel that follows the lives of three women in a small fishing town on the Massachusetts coast. A novel of love and loss, survival and revelation--an extraordinary debut.

You Shall Know Our Velocity/Dave Eggers
Trade Paperback, 416 pages
The bestselling author of A Heartbreaking Work of Staggering Genius presents a moving and hilarious tale of two friends who try to give away $32,000 and free themselves from a profound loss.

Girl Cook/Hannah McCouch
Hardcover, 224 pages
A deliciously modern Cinderella story of love, sex, chefs, and the city.

Invisible Eden/Maria Flook
Hardcover, 416 pages
The true-life murder mystery of a globetrotting fashion writer-turned-single mother comes to life in this powerful portrait of a woman’s tragic journey.

A Love of My Own/E. Lynn Harris
Trade Paperback, 400 pages
Zola and Raymond Tyler, Jr, CEO of the hot new urban style magazine Bling Bling, pursue their ambitions and search for love in E. Lynn Harris's lush and intriguing novel.

Harry Potter and the Order of the Phoenix/J.K. Rowling
Hardcover, 896 pages
There is a door at the end of a silent corridor. And it's haunting Harry Potter. Why else would he be waking in the middle of the night, screaming in terror? Though thick runs the plot, listeners will race through this program and leave Hogwarts, like Harry, wishing for the next train back.

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time/Mark Haddon
Hardcover, 240 pages
At once deeply funny and heartbreakingly poignant, this contemporary coming-of-age story chronicles the journeys of a fifteen-year-old autistic savant.

The Pursuit of Alice Thrift/Elinor Lipman
Hardcover, 288 pages
“The Pursuit of Alice Thrift isn’t just beautifully written and bustling with memorable characters and rich in wisdom about the human heart—it’s also hilarious and full of surprises. Elinor Lipman is a masterful novelist working at the top of her game.” —Tom Perrotta, author of Election

2182 Kilohertz/David Masiel
Trade Paperback, 320 pages
2182 kHz combines the white-knuckle adventure of The Perfect Storm with the dark humor and deadpan wit of Chuck Palahniuk to create an absorbing tale of search-and-rescue.

Learning to Float/Lili Wright
Trade Paperback, 352 pages
Hit the road with a thirty-three year-old writer traveling down the Eastern seaboard on a soul-searching, life-changing adventure.

Prague/Arthur Phillips
Trade Paperback, 400 pages
A novel of startling scope and ambition about five American expats who come to Budapest in the early 1990s and harbor the suspicion that their counterparts in Prague have it better.

Bangkok 8/John Burdett
Hardcover, 336 pages
Thick with the authentic—and hallucinogenic—atmosphere of Bangkok, crowded with astonishing characters, uniquely smart and skeptical, literary and wildly readable, Bangkok 8 is one of a kind.

Babyville/Jane Green
Hardcover, 448 pages
With her characteristic wit and compulsively readable voice, our beloved bestselling author now embraces the topic of modern motherly love.

I Don't Know How She Does It/Allison Pearson
Hardcover, 352 pages
“If you could buy stock in a book, I would stake all my savings on the success of Allison Pearson's new novel, I Don't Know How She Does It. Here, at last, is the definitive social comedy of working motherhood." –Marjorie Williams, Washinton Post


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『PAY DAY!!!』/山田詠美
内容(「MARC」データベースより)
ハーモニーとロビン、双子の兄と妹。十七歳のちっぽけな対の二匹に訪れた、愛する人の死。しかし、彼らは、十七年間分の人生を糧に、ここでまた新しい一日を始める。ゆったりと美しいアメリカ南部を舞台にした青春小説。


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2003年07月16日(水)
州知事選出馬の真相は?

シュワルツェネッガー、来月中にカリフォルニア州知事選出馬を判断
2003年07月15日(火) ロイター・ジャパン

おや!シュワちゃんがドイツ語を喋ってる!
ベルリンでのインタビューだけど、もしかして初めてシュワちゃんのドイツ語を聞いたかも。ドイツ語訛りの英語は聞いてるけど。。。(^^;

そもそも生まれがオーストリアだから当然と言えば当然だけど、シュワちゃんはバイリンガルだったんだ。たしかにドイツ語のほうが似あってるなあ。やっぱ流暢だし。私もドイツ語やるかな。そうすれば、オリバー・カーンとも話せるし。<をいっ!

私はどうもやわな二枚目というよりも、ゲルマン系のフランケンチックな顔が好きみたい。と、常々思っていたんだけれど、ここで訂正しなければならない。フランケンチックの由来のフランケンシュタインは、あの頭から金属棒が飛び出した縫い目だらけの怪物の名前ではなく、その怪物を作った博士の名前。だから、博士の顔など知らないから、シュワちゃんやオリバー・カーンがフランケンチックであると形容するのは、よく考えると全然違う意味になってしまうのだ。

いくらなんでもこっちの怪物はいやだよ!

余談だが、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』とかブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』は、夏目漱石や芥川龍之介には受けが悪かったようで、両者とも酷評している。

ちなみに、私は二枚目も嫌いじゃないです。グレゴリー・ペックのような二枚目ならば。シュワちゃんやオリバー・カーンというのは、男性として好きというより、ああいう強い人間(筋肉が、ではない)になりたいという憧れ。


おまけ
OSAMA'S EMBARRASSING SECRET...BIN LADEN IS A BED WETTER !


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2003年07月15日(火)
SUMMER READING

7月ももういつの間にか半ば。光陰矢のごとし。
いくら涼しくて夏とは思えなくても、「サマー・リーディング」って、今読むべきじゃないのかしらね?あせる私。(^^;

今年は特に新しく購入せず、去年の夏に読むつもりで買って、全然読めなかったものを消化すべくがんばってみたいので、一応日記に書いておこう。夏はやっぱり明るく楽しげな表紙(あくまでも表紙にこだわる)がいいよね。内容もお気楽なほうが望ましい。

The Summerhouse/Jude Deveraux (著)
マスマーケット: 391 p ; サイズ(cm):
出版社: Pocket Books ; ISBN: 0671014196 ; (2002/04/30)
昨年のニューヨークタイムスのベストセラーリストに入っていたもの。Amazonのレビューを見ると、良さげだけど。。。

One Summer's Night/Mary Alice Kruesi (著)
マスマーケット: 384 p ; サイズ(cm):
出版社: Harper Mass Market Paperbacks ; ISBN: 0380814331 ; (2000/04/01)
現在、在庫切れになってしまっている。去年買っておいてよかった。さらに面白ければなお良しだけど。

Summer Moon/Jill Marie Landis (著)
マスマーケット: 416 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345440404 ; (2002/06/25)
MOONコレクションのひとつ。

Summer Magic/Pamela Morsi (著), Jean Caldwell (著), Ann Carberry (著), Karen Lockwood (著)
マスマーケット: 291 p ; サイズ(cm):
出版社: Berkley Pub Group (Mm) ; ISBN: 0515111163 ; Reissue 版 (2000/06/05)
ヒストリカル・ロマンスのオムニバス。

Firefly Beach/Luanne Rice (著)
マスマーケット: 416 p ; サイズ(cm):
出版社: Bantam Books ; ISBN: 0553573209 ; Reissue 版 (2001/05/29)
久々のLuanne Rice。以前『Home Fires』を読んで、あまり面白くなかったのだけど、この『Firefly Beach』は冒頭が面白かったので、現在そのまま読書中。


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2003年07月14日(月)
ジョージ・プリンプトンの『トルーマン・カポーティ』絶版

ジョージ・プリンプトンの『トルーマン・カポーティ』が絶版だそうだ。これ、出版当初からずぅーっと気になっていて、書店で見かけるたびに手にとって眺めていたのだけれど、分厚い単行本だし、「オーラル・バイオグラフィ」という手法が面白いのかどうかよくわからず、いまだに買う決心がつかないでいたもの。

たしかにハーパー・リーとの関係など、個人的に興味深い話が載っているのは知っているのだけれど、お値段もお値段だし、どうしようかなあ・・・。でも絶版と聞いては、ここは買っておくしかないかなあ・・・というわけで、まだ迷っている。

トルーマン・カポーティ/ジョージ プリンプトン (著), George Plimpton (原著), 野中 邦子 (翻訳)
価格: ¥3,500
単行本: 556 p ; サイズ(cm): 182 x 128
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4105390015 ; (1999/12)
内容(「BOOK」データベースより)
「早熟の天才」とうたわれた米国の作家トルーマン・カポーティは、1984年、その60年の生涯を閉じた。「完璧」と評される作品とは裏腹に、彼の一生はあまりにも劇的なものであった。親の愛情に飢え、同性の恋人と愛憎劇を繰り返し、社交界にのめり込み、ハイソサエティの人々に愛され、そして蔑まれ、薬物とアルコールに溺れていく…。本書は、その稀有な作家カポーティの生涯を、彼を知る人々にインタビューし、得られた証言で描き出す「オーラル・バイオグラフィ」―聞き書きによる伝記―である。同じ手法で伝記『イーディ』を著し、高い評価を得た著者ジョージ・プリンプトンは、今回、カポーティの人物像を描くにあたり、彼の親戚、友人、知人、マスコミ・映画・ファッション関係者など、総勢170人以上にインタビューしている。愛情溢れる述懐、悪意を含んだ批評など、証言者による生々しい発現が、カポーティの奇矯な生涯を鮮明に浮かび上がらせる。カポーティの複雑な人物像を描くのに最適と思える手法を用い、当時を知る貴重な写真も満載された、力作伝記である。


-------INFOMATION

◆ジュンク堂書店池袋本店「JUNKU 連続トークセッション」

「乱視読者の英米短篇講義 特別補講」

講演者:若島 正
日時:7月17日(木)午後6時半より
入場料:1000円(ドリンク付) 
場所:4階カフェにて 定員40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
お問い合わせ:03-5956-6111(池袋本店)

●若島 正:1952年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。英米文学専攻。著書に『盤上のパラダイス』(三一書房)、『乱視読者の冒険』(自由国民社)、『盤上のファンタジア』(河出書房新社)、『乱視読者の帰還』(みすず書房)。訳書に『ディフェンス』(ナボコフ 河出書房新社)、『ガラテイア2.2』(パワーズ みすず書房)等多数。

わたしがいつも大学の授業でどんなことをやっているか、そのサンプルをお見せしようという趣向で、あるアメリカ現代作家が書いた文章を当日に講義用プリントとして配布し、それについてあれこれとお話ししながら、ものを読むとはどういうことか、会場にお集まりのみなさんと一緒に考えたいと思っています。もちろん質問は大歓迎です。本の中には書けなかったことをお話しするつもりですので、どうぞお楽しみに。(若島 正)
※このトークは『乱視読者の英米短篇講義』(若島正 研究社)の発売記念です。 

「快読100万語 ペーパーバックへの道」

講演者:酒井邦秀
日時:7月26日(土)午後6時半より
入場料:1000円(ドリンク付) 
場所:4階カフェにて 定員40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
お問い合わせ:03-5956-6111(池袋本店)

●酒井邦秀:1945年生まれ。一橋大学社会学部博士課程中退。現在、電気通信大学助教授。英米児童文学・英語教育専攻。日本の英語教育のありかたに疑問を投げかける一方、自らも中学生から社会人までを相手に多読指導を行っている。著書に『どうして英語が使えない?』(ちくま学芸文庫)、訳書に『よい子同盟』(E.ネズビット 国土社)がある。

1、辞書は引かない
2、わからないところはとばす
3、つまらないと思った本は途中で読むのをやめる

思いきった多読指導で、たくさんの生徒の力を飛躍的に伸ばしてきた酒井先生ならではの実践・英語学習法。
当日は多読を始める際の注意点、つまずきそうになったときの対処法、長く続けるコツなどを伝授します。質疑応答の時間も設けるので、この機会に本だけでは分からなかった日頃の質問をなげかけてみてください。


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2003年07月13日(日)
カート・ヴォネガットのその後

読了した『タイムクエイク』は、ヴォネガット「最後の本」と言われているが、その後ヴォネガットはどうしているのだろうか?という疑問の答えが、巻末に書いてあった。以下「文庫版/訳者あとがき」(2003年2月)から抜粋。


『タイムクエイク』刊行から2年後の1999年には、『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』が出た。といっても、断筆宣言と矛盾するわけではない。これは新作ではなくて、1950年代から60年代初めにかけてほうぼうの雑誌に発表されたまま、長らく埋もれていた短篇を発掘し、まとめた作品集だ。先に出た『モンキー・ハウスへようこそ』(二分冊)のいわば姉妹篇であり、ヴォネガットの短篇はいちおうこの3冊で網羅されたといえる。

その直後に出たのが、『キヴォーキアン博士、あなたに神のお恵みを』(未訳)。こちらはまぎれもない新作だが、小説ではない。ニューヨーク市のラジオ局WNYCでの90秒間のつなぎ番組の放送台本をまとめた、80ページに満たない小冊子だ。あの世にいる有名人への架空インタビューという形式で、ニュートン、シェイクスピア、それにキルゴア・トラウト(!)などがつぎつぎに登場する。(注:キルゴア・トラウトとは何者かを知りたい人は、ヴォネガットの本を読まれたし)

全世界のヴォネガット・ファンにとって衝撃の情報が飛び込んだのは、その翌年初めのことだった。2000年1月30日、ニューヨークのイーストサイドにある自宅から出火、77歳のヴォネガットは火を消そうとして煙に巻かれ、隣人に救出されたものの、肺気腫を併発して集中治療室入り、というニュースだ。さいわい、その後の経過は順調で、退院後は娘夫婦が住んでいるマサチューセッツ州ノーサンプトンへ静養を兼ねて引越し、その秋からはスミス大学の創作講座を受け持つという回復ぶりだった。

というわけで、最近のヴォネガットは、ジョー・ペトロ三世と共作のシルク・スクリーン版画に熱中、その作品はケンタッキー大学美術館をはじめ、ほうぼうのギャラリーで展示され、画集にもなっている。また、こうした作品をプリントしたTシャツも売り出されているとか。

しかし、なによりも耳よりなのは、近いうちに彼の新作が出るかもしれないというニュースだろう。これは『母なる夜』を映画化した《マザーナイト》(1996)の脚本兼プロデューサーで、ヴォネガットの親友でもあるロバート・B・ウィードが、2001年2月にヴォネガット関係の一サイトで知らせたもの。その概略を紹介すると──

「フランク・シナトラが芸能生活にピリオドを打つと宣言して、しばらく隠遁したのち、またもやステージや録音スタジオにひきよせられ、“最後の”パフォーマンスを演じては引退をくりかえしたことを、諸君はおぼえているだろうか?わがヴォネガットもシナトラにかぶれたようだ。マサチューセッツ州ノーサンプトンで暮らすうち、彼はタイプライターの魅力に抵抗しきれなくなり、引退後のほんとにこれが最後の本を書きたくなったらしい。現在、わたしの知っている事実はこれだけだ。物語の主役のひとりはスタンダップ・コメディアンであることと、仮題は『いま神が生きていれば、きっと無神論者になるだろう』という意味のものになるだろうこと。いずれそのうち、初稿の一部分を読ませてもらえるのではないか、と楽しみにしている」

なお、ロバート・B・ウィードは、ヴォネガットに関するドキュメンタリー映画にとりかかっており、また、ヴォネガットの依頼で、『タイタンの妖女』の映画脚本も執筆しているとのこと。

もうひとつ、2002年11月、ニューヨーク市のブルームバーグ市長は、ヴォネガットの80歳の誕生日を記念して、11月11日を<カート・ヴォネガットの日>と定めた。

(翻訳者・朝倉久志)


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

タイムクエイク ハヤカワ文庫SF/カート ヴォネガット (著), Kurt Vonnegut (原著), 浅倉 久志 (翻訳)
文庫: 331 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150114331 ; (2003/02)
内容(「BOOK」データベースより)
2001年2月13日、時空連続体に発生した異常―タイムクエイクのために、あらゆる人間や事物が、1991年2月17日へ逆もどりしてしまった。ひとびとはみな、タイムクエイクの起きた瞬間にたどりつくまで、あらためて過去の行為をくりかえさざるをえなくなる。しかも、この異常事態が終わったとき、世界じゅうは大混乱に…!SF作家のキルゴア・トラウトやヴォネガット自身も登場する、シニカルでユーモラスな感動の長篇。


※ところで、「私の読書の記録」に、たまっていた感想文をアップしました。


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2003年07月12日(土)
It is time!

        生き抜け、未来で会うために。
    『ターミネーター3』いよいよロードショー!!
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     2003.7.12 ――― RISE OF THE MACHINES!!
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ついに本日ロードショー『ターミネーター3』。

シリーズの生みの親であり、ジョナサン・モストウ監督に『T3』を任せたジェームズ・キャメロンから、“祝福”メッセージが届きました!

    〜〜The message from JAMES CAMERON(要約)〜〜

『T3』は“すばらしい”の一言に尽きるよ。僕のなかには、この作品が面白くないことをどこかで願っている自分もいたんだ。でも同時に、この作品が成功することを望んでもいた。そして『T3』は見事に成功した! ジョナサンはすばらしい映画を作ってくれた。『T3』がこんなにすばらしい作品になって、本当に嬉しく思う。ジョナサンがした仕事は賞賛に値するよ!!

      ▼メッセージ全文(英語)はこちら▼
   http://www.techcomforces.com/index2.html


このところ、『T3』観たよと言うと、必ず「面白かった?」と聞かれるのだけれど、私にそれを聞くのは野暮というもの。シュワちゃんファンなんだから(しかも世界じゅうのシュワファンの中で、公式サイトに登録されている100人のうちの1人よ!ちなみに日本人は2人しかいない)、「面白かった!」と答えるに決まってるでしょー。(^^;

疑問をお持ちの方は、今日からロードショーなので自分の目で確かめてください。客観的に面白いかどうかは保証しません。なんたって、私はシュワちゃんファンなんだから。

ところで、schazzieというハンドルネームはどういう意味?と思っている方にご説明。schazzieはシュワルツェネッガーの愛称です。


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2003年07月11日(金)
Max Apple

同じ青山南さんの講座をとっている山本さん(ロンドンに行ってしまう!)からメールをいただき、以前に授業で読んだ Max Apple が良かったとお薦めされたので調べてみたところ、なかなか良さそうな感じ。サンタクロースの話は、『オズの魔法使い』を書いた L. Frank Baum の本で、全然関係なさそうだが、あとがきが Max Apple なのだ。今年のクリスマスに読むのに良さそう。

Roommates/Max Apple (著)
ペーパーバック: 312 p ; サイズ(cm):
出版社: Chivers P. ; ISBN: 0745129676 ; (1995/11/01)
Synopsis
Max Apple was lucky enough to share 40 years of his life with his grandfather. This is his testament to the man who influenced and shaped his entire life - and helped to hold his family together.[5]

Roommates: My Grandfather's Story/Max Apple (著)
マスマーケット: 240 p ; サイズ(cm):
出版社: Warner Books ; ISBN: 0446602000 ; (1995/07/01)

The Life and Adventures of Santa Claus (Signet Classics (Paperback))/L. Frank Baum (著)
マスマーケット: 160 p ; サイズ(cm):
出版社: New Amer Library Classics ; ISBN: 0451520645 ; Reissue 版 (1994/11/01)
Book Description
A holiday classic from the author of The Wizard of Oz
Where did Santa Claus come from? In this classic tale from Oz scribe L. Frank Baum, the beloved symbol of Christmas is removed from his conventional trappings and placed into the world of imaginative folklore. From his humble beginnings in an enchanted forest of mythical creatures to his toy deliveries to all the world's children, The Life and Adventures of Santa Claus is a must read for all ages.


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2003年07月10日(木)
考えた末の決断

昨日、紀伊国屋で実物を見て、手触りなども確認したあと、あれこれ考えた。9月には洋書バーゲンもあるので、もしかしたらその時に出るかもしれないとは思うし、今買ってもすぐには読めないというのは火を見るより明らかなんだけど、夏だから、ちょっと明るい楽しげな表紙の本が買いたい。

そんな回りくどい言い方でなく、分かりやすくいえば、つまりはロマンスか、ジェントル・フィクションの長編が読みたいってこと。で、以下の4冊を買うことにしちゃった!全て、今年ニューヨーク・タイムスのベストセラーリストに入ったもの。

Standing in the Rainbow: A Novel/Fannie Flagg (著)
マスマーケット: 529 p ; サイズ(cm):
出版社: Ballantine Books ; ISBN: 080411935X ; 1st Mass 版 (2003/06/03)
Book Description
Good news! Fannie’s back in town--and the town is among the leading characters in her new novel.
『Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe』のFannie Flaggの新作。まだこっちも読み終えてないのに。(^^;

The Mulberry Tree/Jude Deveraux (著)
マスマーケット: 368 p ; サイズ(cm):
出版社: Pocket Books ; ISBN: 0743437640 ; (2003/04/29)
Book Description
She had a perfect life. Then she got a real life....
※これを読む前に、サマー・リーディング用の『The Summerhouse』を読まねば!

The Last Chance Cafe/Linda Lael Miller (著)
マスマーケット: 400 p ; サイズ(cm):
出版社: Pocket Books ; ISBN: 0671042513 ; (2003/05/01)
Book Description
New York Times bestselling author Linda Lael Miller captures the passionate heart of America in this page-turning romantic novel. Seeking shelter from the storms of life, a woman who is down on her luck Wnds an unexpected refuge at...THE LAST CHANCE CAFÉ
※カフェのネオンサインに弱い私。映画『バグダッド・カフェ』とか・・・。

Breathing Room/Susan Elizabeth Phillips (著)
マスマーケット: 389 p ; サイズ(cm):
出版社: Harpercollins ; ISBN: 0061032093 ; (2003/04/29)
※この人のヒストリカルでないものを読んでみたかった。


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2003年07月09日(水)
紀伊国屋南口店へ

友人の誕生日のプレゼントを買いに(今月もだ!)、タカシマヤでお買い物。そのついでに、久々に紀伊国屋南口店に寄る。本店のほうが慣れているせいか、なんとなく本が探しにくい。特に翻訳書のコーナー。あまりに無秩序に並んでいるように見えるのは、やっぱり慣れていないせい?

洋書コーナーもレイアウトが少し変わっていて、ベストセラーコーナーがなくなり、新着コーナーができていた。どちらかというと、ベストセラーコーナーのほうが楽しかったかも。

で、恒例の立ち読みチェック・・・と思ったが、特にめぼしいものはなく、買おうかなと思っているPBなどを実際に手にとってみて、購入するかどうか考えるだけにとどめておいた。

JTからもらった図書券が1000円分あるので、何か買って帰ろうかと思ったが、リチャード・ブローティガンの『西瓜糖の日々』は一部で話題ではあるけれど、中身をぱらぱらとめくったところ、今読みたい感じではなかったし、スチュアート・ダイベックの『シカゴ育ち』がいいかな・・・カール・ハイアセンの『大魚の一撃』にしようか(落丁本だった)・・・などと迷った挙句に何も買わずに帰った。


夜、友人にプレゼントを渡しにどん底に行ったら、カルロスさんに会い、「面白いところに連れてってやる」と言うので、またフィリピン・クラブかしら〜?と思っていたら、なんと「DMX」だった。

「DMX」とは新宿二丁目にある、リクエストに応じて「レコード」をかけてくれるバーで(CDはだめなので、あまり新しい曲はないが、そこがいい)、私はもう何度も行っているので、だまっていても好きな曲をかけてくれるというほどになっているのだけど、カルロスさんのせっかくの好意なので、あたかも「初めてです!」というような顔をしていた。

いつものようにヴァン・ヘイレンをかけてくれたのはいいが、「いつもこれで踊ってるじゃない!」というマスターに、必死で目配せをして、カルロスさんに気を使った私であった。(^^;


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2003年07月08日(火)
感想&更新

読んだ本の感想文を全部書いて、サイトの更新をしました!という内容ならどれほどすっきりするだろう。(^^;

残念ながらそうではなくて、感想も更新もたまる一方で、まったく困ったものだという日記。おとといは新しいコーナーなど作ってみたりして、また、見えない部分のメンテナンスなどは日々あれこれあるのだけれど、目に見えて「更新しました!」と言えるものがないというのは、我ながら悲しい。

本の感想は「読書メモ」にメモっているのだが、それをまとめる気力がない。現在、感想を書かなければならない本が7冊もたまっている。ぎゃー!
どこから止まっているかというと、マイケル・カニンガム、マイケル・シェイボンのマイケル・シリーズからだ。ま、夏休みだし、ゆっくりやりましょう。<のんびりしすぎ!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ストリップ・ティーズ』(下)/カール・ハイアセン
内容(「BOOK」データベースより)
ガルシア部長刑事や酒場の用心棒シャドの力を借りて、なんとか窮地を切り抜けようとするエリン。そこへ、悪徳弁護士モルディカイやエリンの別れた夫ダレル、フロリダの砂糖産業を牛耳るロホー族やFBIなどが入り乱れ、さらにディルベックがエリンに一目惚れしてしまうというおまけまでついて、事態は思わぬ方向に進展していく。はたして、エリンと娘の運命は…。観光地フロリダを舞台に、ふとしたきっかけから巻き起こる大騒動を軽快なタッチで描く、傑作ユーモア・ミステリー。
画像は原書『Strip Tease』



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2003年07月07日(月)
カート・ヴォネガット

Amazonも、来ないときは全然来ないが、届くとなったら一気にどっと届く。昨日はDVDが届いたし、今日も2度の配達があった。

今日届いた中にあるカート・ヴォネガットは、ジョン・アーヴィングの先生である。だから、ずっと前から読もう!と思っていたのに、結局今まで未読。現代アメリカ文学のリスト作りをしていて、いろいろ検索しているうちに、面白そうだと思い、とにかくなんでもいいから翻訳で1冊読んでみようと。

今回購入した『タイムクエイク』は、ヴォネガット最後の作品と言われているけれど(本人が本の中でそう言っている)、その後は本当に出ていないのだろうか?と思ったら、1999年に『バゴンボの嗅ぎたばこ入れ』という短編集が出ているが、これはそれまでに書かれた短編を集めたもので、新作というわけではないようだ。

ちょうどその頃に、ヴォネガットの家が火事になり、アーヴィングがお見舞いに行ったとか行かないとかという話を聞いたことがあるが、すでに80歳を越えた高齢でもあることだし、はたしてお元気なんでしょうか。ちなみにヴォネガットはアル・ゴアの親戚だそうな。ケネディ家とも親戚だって。

『サロン・ドット・コム』によれば、「ユーモアのセンスをヴォネガットと共有し、多くのテーマでも通じるのはジョージ・ソーンダーズ」とある。しかも「ソーンダーズの方が文章は優美で抒情的」であると。ヴォネガットを読むのは非常に楽しみにしていたのだけれど、私は世間では評判の高い、ソーンダーズの1『パストラリア』が気にいっていないし、あれ・・・?(^^;

でも、ソーンダーズの児童書『フリップ村のとてもしつこいガッパーども』は、新コーナー「BOOK STORE」で、今月のお薦めにしているくらい好きだし、そのあたりのセンスを共有してるっていうなら、きっと面白いに違いない。でも児童書はともかく、ソーンダーズの小説の文章が優美で抒情的であるなら、ヴォネガットはどうなる?ま、センスやユーモアは個人の好みだし、ちょっとした部分で大きく違うと思う場合もあるだろうし、そもそも私が『パストラリア』を大きく読み違えているかもしれず・・・何とも言えない。

●ヴォネガットの入手済みの本

      


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから3冊(午前便)

『タイムクエイク』/カート・ヴォネガット \740
内容(「MARC」データベースより)
2001年2月13日、時空連続体に発生した異常―タイムクエイクのために、あらゆる人間や事物が、1991年2月17日へ逆もどりしてしまった。ひとびとはみな、タイムクエイクの起きた瞬間にたどりつくまで、あらためて過去の行為をくりかえさざるをえなくなる。しかも、この異常事態が終わったとき、世界じゅうは大混乱に…!SF作家のキルゴア・トラウトやヴォネガット自身も登場する、シニカルでユーモラスな感動の長篇。

『燃える家』/アン・ビーティ \700
内容(「BOOK」データベースより)
ともに愛に破れたはずの親友に届いたラブレターを破り捨てる午後…『プレイバック』離婚歴のある恋人の16歳の娘とともにすごす、ある夏のバカンス…『浮遊』シングルマザーの友人の息子をつれて、妻子ある男性と重ねるデート…『身をゆだねて』未入籍の事実を知らない母親の60歳の誕生日に家族と集う海辺の家…『女同士の話』結婚生活の崩壊を予感しながらも、ホームパーティを開く夫婦の宵…『燃える家』現代を生きる女たちの「ある日、ある時」―15の風景。“シチュエーションの作家”と呼ばれるアン・ビーティが贈る、珠玉の傑作短篇集。

『藍色夏恋』 BOOK PLUS/易智言 \1000

◆Amazonから2冊(午後便)

『The Secret Life of Bees』/Sue Monk Kidd \1471
ニューヨーク・タイムスのベストセラーリストに掲載されていたもの。現在Paperback Fiction部門の4位。母と娘の物語。

『新訳・嵐が丘』/エミリー・ブロンテ \705
この間BOOK・OFFで、古い文学全集の『嵐が丘』を100円で入手したが、実は昔一度読んでいるらしいことが判明。すっかり忘却の彼方なので、新訳で読み直そうかと。


◆読了した本

『藍色夏恋』 BOOK PLUS/易智言


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2003年07月06日(日)
『アラバマ物語』


Amazonに 予約 しておいたDVD『アラバマ物語』がやっと届く。
たしか、6月27日の発売だったよねえ、この版は。(--;
今頃届いたのでは、予約も何もあったもんじゃない。でも、愛しのペック様に追悼の意を表して、うだうだ言うのはやめておこう。

で、早速鑑賞。
やっぱり何度観てもいい!というか、観れば観るほど感動が増す。装丁を見て、あれ、カラーだったっけ?と思ったが、やっぱり白黒だった。画面が白黒というのもポイントが高い。内容とか感想はAmazonのレビューに書いているので省略するけれど、グレゴリー・ペック演じるアティカス・フィンチは、本当に素晴らしい。夏になるとやってくるチビのディルは、トルーマン・カポーティがモデルになっているというのを知ってからは、また観るのが楽しくなったし。

でも、テレビで放映したものとDVDでは字幕の違うところがあって(訳している人が違うのだから当然かもしれないが)、テレビの字幕のほうがいいぞ!という部分もあった。それと、私の中で本と映画が混じってしまっているのか、カットされているところがあるような気がしてしょうがない。明日またテレビから録画したビデオを観てみよう。

ただ、DVDのほうには、グレゴリー・ペックが映画を紹介する劇場用に作られた予告編もあって、それはそれでナイス!なおまけだった。いずれにしても、映画を観る前でも観た後でもかまわないから、本のほうも読まれることをお薦めしたい。さらに感動が増すことは間違いない。この作品に関しては、映像によって原作のイメージが損なわれているということは全くない。


◆Amazonから

『アラバマ物語』
出演: グレゴリー・ベック, ロバート・デュバル, その他
監督: ロバート・マリガン
Amazon.co.jp
ハーパー・リーのピューリッツァ賞受賞小説『ものまね鳥を殺すには』(注:原題は『To Kill A Mockingbird』(mockingbirdは「マネシツグミ」または「ものまね鳥」)、邦題は『アラバマ物語』である)を原作に、名匠ロバート・マリガン監督が詩情豊かに描く社会派ヒューマン映画の秀作。1930年代、黒人差別がはびこるアメリカ南部で、白人少女を暴行した罪で起訴された黒人を弁護することになったフィンチ弁護士(グレゴリー・ペック)は、町の人々から白い眼で見られながらも正義を通そうとする。その一方フィンチのふたりの子どもによって、近所の幽霊屋敷に住むブーという謎の男にまつわるエピソードが並行してつづられていく。

今の眼では理想的過ぎると批判されるかもしれないが、人種差別問題にヒューマニズムをもって切り込んでいく描写は、当時としては画期的だったともいえよう。その意味ではまさに勇気ある名作であり、また、その理想主義を体現するにふさわしい名優グレゴリー・ペックは、本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞(脚色賞&黒白美術賞も)。名優ロバート・デュヴァルの映画デビュー作。どこで登場するかは各自の眼で確かめられたし。思わず感嘆の声を発すること間違いなしの素晴らしい印象を残してくれる。(的田也寸志)

ロバート・デュバルは○○だよ!ああー、言いたいっ!!!(^^;


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2003年07月05日(土)
『ターミネーター3』先行オールナイト

         生き抜け、未来で会うために。
  いよいよ今日、『ターミネーター3』先行プレミア上映!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    7月5日(土)、ついに全ての謎がベールを脱ぐ!
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ターミネーターはなぜ三たび現われたのか?
ヤツは人類の敵なのか? それとも味方なのか?
破壊されたはずのスカイネットは存在しているのか?
最新最強の女性型ターミネーター、T-Xの恐るべき能力とは?
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そしてそもそも、核戦争はやはり勃発してしまうのか…?
『ターミネーター2』から12年。スカイネットの驚愕の秘密が明かされる!
『ターミネーター3』特番の放映も決定!

●詳しくは『ターミネーター3』公式サイトへ
http://www.t3-jp.com/

●もっと知りたい人はこちらへ!
schwarzenegger.com

●インタビュー記事
シュワルツェネッガー・インタビュー


というわけで、観てきましたっ!
女ターミネーター、強い!憎たらしい!でも、シュワちゃんは勝つ!
というか、我が身を犠牲にして、死なばもろともという感じ。この犠牲的精神に、「T2」に引き続き、またしても泣いてしまった。

馬鹿じゃないの?と言われても、たかがロボットだろ!と言われても、シュワちゃんがボロボロになって、顔が半分なくなっても、命令系統をやられちゃっても、必ず戻ってきて、とにかく「守ると言ったら絶対守る!」の姿勢にいつも涙する私なのだ。

たしかに、「T2」から12年。さすがのシュワちゃんも、寄る年波には太刀打ちできない感はあったが、それはそれで渋くていいじゃないかと、ファンの欲目でうっとり眺めてきた。

それにしても、かなりド派手にやられてたシュワちゃん。痛そうだあー!アクションも半端じゃなく、「マトリックス」などアウト・オブ・眼中でしょう。それに、今回は大笑い部分も何箇所かあって、ツボにはまってしまい、そのあと笑いをこらえるのに大変だったりして。

シュワちゃんに関しては何の文句もないのだが、難を言えば、ジョン・コナー役のニック・スタールがいまいち。12年たっているのだから、「T2」のジョン・コナー役エドワード・ファーロングも大人になってるだろうし、ファーロングをそのまま使えばよかったのに・・・と思うのは私だけじゃないだろう。

●シュワちゃん.comで壁紙をゲットして、
あなたのPCをアーノルダイズしよう!
ARNOLD STUFF

●「T3」の皮ジャン買う?
OUTER WEAR

Copyright © 2003 Oak Productions, Inc.


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ストリップ・ティーズ』(上)/カール・ハイアセン
内容(「BOOK」データベースより)
ある晩、フロリダのストリップ酒場で、ダンサーのエリンをめぐって、ちょっとした騒ぎが起きた。よくある酔客どうしの喧嘩だが、一つだけ普通でないことがあった。加害者が、なんと下院議員のディルベックだったのだ。エリンに惚れている常連客キリアンは、酒場での醜態をネタに議員を脅迫し、娘の監護権をめぐって前夫と裁判を続けているエリンに有利な判決が下りるように圧力をかけさせる。ところが、キリアンが何者かに殺され、エリンの身にも危険が…。 



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2003年07月04日(金)
前期授業の打ち上げ

昨日は、授業のあとに打ち上げ。大隈講堂横のカフェテリアで一次会、リーガロイヤル・ホテルで二次会があった。宴会やるなら「高田牧舎」だろうと言っていたアポロ13号。残念ながらハズレでした。

「尊敬する憧れの青山南さん」と一緒にお酒が飲める、というだけで舞い上がっていた私だが、この日記もご覧になっているようで、「体調が悪かったようだけど、だいじょうぶ?」と心配までしていただき、恐縮の至りだった。「アメリカ文学の作家のリストは・・・?」と、半分投げ出そうかと思っていた「例の地獄のリスト」にも話が及び、全然更新していないのを恥じるばかり。

お通夜、打ち上げと二日続きの飲み会だったので、今日はさすがに二日酔い、いや三日酔いでひどいだろうと思っていたら、意外にもケロっとしていて、ただひたすら眠いというだけ。今日から夏休みだー!などと、なにやら小学生のような気持ちでわくわくしたけれど、実生活は夏休みであろうとなかろうと、あまり変化はないわけで、ただ、「来週までに課題を読む」という作業がなくなっただけ。でも、これが結構大変だったので、気持ちの上ではやっぱり、


今日から夏休みだーっ!


って感じでしょう。でも、夏休みにも他の講座を受けるという人もいて、勉強熱心だなあとほとほと感心。

もう何年も講座を受けている人が、以前授業で使った『The Penguin Book of International Short Stories』という短編集(82編、1000ページ強)をわざわざ持ってきてくれた。私が好きだと言ったT.コラゲッサン・ボイルの短編が入っているからどうぞと。これって「夏休みの宿題」でしょうか。他にも楽しみにしていた読書計画があるのだけど、出来うる限り読みます。努力します!

あんまり長々と借りているのも悪いかなと思って、自分で買おうとAmazonで調べたところ、もう扱っていなかった。ということは、速やかに読まねばならないということ。ともあれ、がんばりたいと思います。(^^;

そして心の隅で、「英語の補習」とか「後期の予習」とかいう言葉や、「早く読んだ本の感想文を書け!」などという言葉がちらついている夏休み初日であった。記憶喪失にかかって全部忘れましたなどというのは許されないか。


〓〓〓 BOOK

◆BOOK PLUS新刊

藍色夏恋 BOOK PLUS/易 智言 (著)
価格: ¥1,000
発送可能時期:通常24時間以内に発送します。
単行本: 254 p ; サイズ(cm): 19
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048970380 ; (2003/06/30)
[ 内容 ]
放課後の高校教室、夜のプール、自転車での帰り道、初めて抱いた恋心、そして誰にも言えない秘密……。高校生三人が繰り広げる、切なくてどこか懐かしい、ひと夏の青春物語。
※また中国系の話ですか。いいとか悪いとかじゃなくて、アジアはほんとに興味がないので、困る。そしてこのコミック風の表紙。うーん。。。(--;


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2003年07月03日(木)
原文で味わう新しいアメリカの短編小説(10)

「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第十回
テキスト:「The Leather Man」/E.L.Doctorow (from The Paris Review 1984)

エドガー・ローレンス・ドクトロウ。1931年生まれ。
純文学と大衆小説とのぎりぎりのところで書いており、作品のほとんどがベストセラーになっている作家。歴史上の出来事を小説にするのを好み、特に現代史、20世紀以降の歴史に目を向け、歴史の中に埋もれてしまった人々を引っ張り出してくるのが大好き!そのため作品は独特のノスタルジーを漂わせており、読者に何やら懐かしい思いを味あわせる。広い意味で左翼的。

最大のベストセラーは1974年に出版された『Ragtime』で、ミュージカルに仕立てられ、ブロードウェイで大ヒットをした。今回の課題の「The Leather Man」は、1984年出版の『Lives of the Poets』に収録されている。

『ラグタイム』ハヤカワ文庫NV


<キーワード>

Harry Houdini(ハリー・フーディニ)
実在のescape artist(脱出マジシャン)で、多くの作家に創作意欲をわかせている。今回の「The Leather Man」にも登場するが、『Ragtime』にも登場する。授業の冒頭で、ミュージカル『Ragtime』のCDを聴かせてもらったが、たしかに「フーディニ!」と叫んでいた。そういえば、マイケル・シェイボンの『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』にも出てきた。

●Henry David Thoreau (1817-1862)(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)
『Walden; Or, Life in the Woods』(翻訳『森の生活─ウォールデン』)の著者。

「Walden」─マサチューセッツにあるWalden Pondのほとりに小屋を建て、自然の中で孤独に暮らした様子を描いたもの。
※ウェブ上で読めます。

・「アメリカの根本的思想=Do It Yourself」─アメリカの思想の原点には、人と関わりたくない、関わって欲しくないというものがあり、ソローのように人と交わらずに暮らしていきたいという人たちがいる。マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』も、そういう思想の源流となっている。今回の課題の「レザー・マン」はそういう人たちを指しているが、最近の最も凶悪なレザー・マンは、あの連邦ビル爆破犯「ユナ・ボマー」(本名=セオドア・カジンスキー、薬物注射による公開死刑が実施された)。

●「Woodstock」
これに関しては、マイケル・カニンガムの講義日記で触れているので、そちらを参照してください。

※今回のドクトロウの作品は難しかった。最初にざっと読んだときは面白いと感じたのに、読めば読むほどわからなくなった。授業に出ても、完璧に理解したとはいい難いかも。何の話かはわかった。でも、何を言いたいのかはまだ疑問という感じ。マイケル・シェイボンもそうだったが、短ければ短いほど難しいという見本のような作品。先日BOOK・OFFで買った『ビリー・バスゲイト』はギャングの話で面白いらしいが(ギャングの話だから面白いのか、ギャングとかは関係なく面白いのか、どちらなのかは不明)、ここでめげずに挑戦してみよう。ちなみに青山先生はドクトロウがお好きらしい。


◆次回(後期)の課題
「Friends」/Grace Paley

おまけ
「Letters From Bill G」
今回資料の検索中に見つけたサイト。ちなみに私はBill Gファン!


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2003年07月02日(水)
お通夜

ター坊のお母さんのお通夜。新宿浄風寺。
単なる知人ではなく、一応友人なので、最後まで残ってなぐさめるという役回りで、明日は授業があるし、困ったなと思っているうちに時間がたち・・・。
困ったななどと思うだけ無駄という感じ。いつもどおり。

その間に、ロンドンから来たアンドルー(バイ・セクシュアル)を二丁目のホモバーに連れて行き、しかるべき措置をとって、再び落ち込んでいるター坊を慰めるため、また翌日の告別式にちゃんと出れるよう、宿泊先のセンチュリー・ハイアットまで送って、それから帰宅。疲れた。人の世話もいいが、自分のことはどうなのよ。明日はだいじょうぶだろうか???


〓〓〓 BOOK

◆アンドルーから薦められた本
 たぶん私の好みからはかなり外れていると思うけど・・・(^^;

Super-Cannes/J.G. Ballard (著)
ペーパーバック: 416 p ; サイズ(cm):
出版社: Flamingo ; ISBN: 0006551602 ; (2001/08/06)

Cocaine Nights/J.G. Ballard (著)
ペーパーバック: 336 p ; サイズ(cm):
出版社: Flamingo ; ISBN: 0006550649 ; (1997/09/01)
内容(「BOOK」データベースより)
凶悪殺人の罪に問われた弟の無実を示すべく、旅行作家は地中海の高級リゾートをさまよう。だが、そこは倦怠と欲望のみが君臨する、恐るべき迷宮だった…。名作『結晶世界』『クラッシュ』を超え、サイコ・サスペンスとスペキュラティヴ(思弁的)・フィクションが劇的に融合する。

Glamorama (Vintage Contemporaries (Paperback))/Bret Easton Ellis (著)
ペーパーバック: 546 p ; サイズ(cm):
出版社: Random House (P) ; ISBN: 0375703845 ; (2000/03/14)

The Magus/John Fowles (著)
マスマーケット: 672 p ; サイズ(cm):
出版社: Bantam Books (Mm) ; ISBN: 0440351626 ; Rev Rei 版 (1985/05/01)


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2003年07月01日(火)
ふざけるなよ、Amazon!

Amazonから、グレゴリー・ペック主演の映画『頭上の敵機』のDVDが届いたが、一緒にオーダーした『アラバマ物語』はどうなったのよ?「2003/06/27発売」だというので予約したのに、7月になっても届かないとはどういうわけ?これまた予約の意味がないじゃない!ふざけるな!ってのよ。最近、Amazonはほんとにいい加減だ。全然信用できない。


◆Amazonから

DVD『頭上の敵機』/グレゴリー・ペック \2500
Amazon.co.jp
20世紀フォックス映画の大プロデューサー、ダリル・F・ザナック製作、名匠ヘンリー・キング監督による戦争映画。第二次世界大戦下、対ドイツ戦で大量の犠牲者を出したアメリカ第918空軍部隊を指揮することになったサベージ准将(グレゴリー・ペック)の奮闘を描いていく。彼は前任者に代わり、部下を徹底的にしごくが、逆に反発をくらってしまい、ときに錯乱状態にも陥っていく。空中戦シーンは実写フィルムを多用しており、その意味からも派手な戦闘スペクタクル映画を狙ったのではなく、あくまでもひとりの人間の心理的苦悩を描いた秀作。グレゴリー・ペックは本作の熱演でニューヨーク批評家協会主演男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネート。またストーバル少佐役のディーン・ジャガーがアカデミー賞助演男優賞を受賞した。(的田也寸志)


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