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2003年06月30日(月)
どんぐり

髪が伸びて、あんまりうっとうしいので美容院でカットしてきたら、「どんぐりみたいだ」と言われてしまった。んー、あたしもそう思ってた。(^^;
今回は全然気にいらない。いっそ坊主にしたいくらい。嫌だなあ。。。

美容院の帰りにどん底に行ったら、ター坊のお母さんが亡くなったとのこと。水曜日のお通夜に出席することになった。お母さんが亡くなったことは痛ましいけれど、これで彼も自分自身の人生を歩めるようになるんだろうか、とふと思った。かなり落ち込みが激しいみたいだけど、これまでずっと一人で世話してきたんだから、それはそうだろうなあと思う。

それはそれとして、この季節、体調を崩して亡くなる人も多いようなので、どなたさまもお体にはくれぐれもご注意なさいますよう。


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2003年06月29日(日)
James Patterson

「ハリポタ5」が重たくて大きいハードカバーなので、お風呂や布団の中で読めないため併読していた、ジェームス・パターソンの『ROSES ARE RED』を読了。

このアレックス・クロス刑事シリーズは好きなシリーズだったのだが、シリーズを重ねるごとに、だんだん仕事と家族の板ばさみになるアレックス刑事の姿に哀れを感じてきてしまって、ちょっと興ざめ〜と思っていたら、今回は1冊で終わらずに、続きがあるらしい。うげげ!

前にも日記に書いたが、「ROSES ARE RED」と「VIOLETS ARE BLUE」は対になっている。というわけで、続きは当然『VIOLETS ARE BLUE』。引き続き読ませるだけの力がパターソンに(あるいはこのシリーズに)なくなってきてるんじゃないかと思うのに、「続く・・・」という手法はマイナスじゃないかなあ。Amazon.co.jpのレビューを見ても、面白くなさそうだし。他に読みたい本がなければ続けて読むけれど、読みたい本は山ほどあるので、う〜ん。。。

パターソンは最近、以前の作品『When The Wind Blows』がニューヨーク・タイムスのベストセラーリストに入っている。なぜ今頃?と思ったら、この作品をシリーズ化した最新作『The Lake House』が出たからのようだ。アレックス・クロスシリーズはやめて、このシリーズに力を入れるつもりかな。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ROSES ARE RED』/James Patterson
Amazon.co.jp
ジェームス・パターソンの『Roses Are Red』は、刑事アレックス・クロスシリーズの6作目。コロンビア特別区を受け持つ刑事アレックスが、切れる寸前の家族の絆をなんとか修復しようとする場面から始まる。

1年前の婚約者誘拐事件(詳細は1999年作の『Pop Goes the Weasel』に)が、クロスと家族との関係に微妙な影を落としていた。そのとき誘拐されたクロスの現在の妻クリスティーンは、至極もっともな条件を1つだけつけて、彼の気持ちを受け入れることにした。その条件とは「どんな殺人マニアたちが現れようと、家族の絆を第一に考えること」だった。だが間の悪いことに、生まれたばかりの赤ん坊の洗礼式の最中、FBIから、数件に及ぶ凶悪な殺人事件の情報が飛び込んでくる。刑事(そして心理学博士でもある)クロスの出番がやってきてしまったのだ。

「殺されたのは3歳の男の子と父親、そしてベビーシッターだ」。カイルは、その場を離れる前に、もう一度繰り返した。ドアからガラス張りのベランダへ出ようとした彼は、つと振り返り、私にこう言った。「この事件、お前にうってつけだ。奴ら、家族殺しなんだよ、アレックス」

カイルが出ていったあと、すぐさまクリスティーンの姿を探した。私の心は沈んだ。彼女は、出ていくとも言わずに、息子のアレックスを連れていなくなっていた。たった一言のあいさつもなしに。

こうして家族への負い目を感じる必要もなくなったクロスは、事件の「マスターマインド」を追うこととなる。最近の一連の銀行強盗を影で操る残酷無比な知能犯だ。銀行員やその家族を人質に取り、彼らがわずかでも指示に反すれば虐殺するのだった。クロスの長年のパートナー(愛すべき巨漢、ジョン・サンプソン)は、この事件の根底に計りしれない残虐性を感じとり、魅力的で思いやりもあるFBIきっての頭脳派エージェント、ベッツィー・キャバリエに今回のクロスの相棒の座を譲るのだった。

しかしクロスとキャバリエの捜査は難航。それにつれて、「マスターマインド」の攻撃もさらに大胆で残酷になっていく。まるで、こちらの動きを見透かしているようだ。きわめて短い段落と語り手の急激な交代(クロスの視点から「マスターマインド」の視点へ)という効果もあり、ストーリーは息の止まるようなスピードで、予想もできない結末へと急降下していく。

だが、そんなことに気づく間もなく読み終えてしまうのが普通かもしれない。くつろいだ気分で、あるいは固唾を呑んで、この「ショー」を存分に楽しもう。そして、引き続き次回作にも注目しようではないか。


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2003年06月28日(土)
大変なことをし始めてしまった

昨日の日記で現代アメリカ文学の作家のリストを載せたのはいいのだけど、実際に作品を調べ始めたら、これがかなり手間ひまかかる大仕事だということに気づいた(遅い!)。日記の1ページなんかじゃなくて、これだけでホームページができるんじゃないか?って感じ。

だいたいリストと言っても、アメリカの作家を全部載せているわけじゃなし、手間ひまかけるだけの価値があるかしらん?と思いつつ、痛む背中をこすりながら途中まで調べた。ここできちんと調べておけば、私自身があとあと楽だろうと思うので(でも今の時点でかなりしんどいよ!)、疑念は抱きつつも途中でやめることができない。

というわけで、まだ検索は続いている・・・・・・(^^;


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2003年06月27日(金)
現代アメリカ文学作家リスト→【独立ページ作成】

◆追加・更新を続けるため、独立ページを作成→【BOOK SALON】

昨日、これまでに授業でやった作家と作品のリスト(1999年までの一部)のコピーをもらったので見てみたら、なんと未読の作家の多いこと!個人的にアメリカ文学を拒否していた時期があるので、仕方がないと言えば仕方がないのだが(短編のアンソロジーなどで読んでいる作家もいるかもしれないが、そういうのはほとんど忘れ去っているし)、せっかくアメリカ文学を勉強しているのだから、機会があれば(本があれば?)徐々に読んでいきたいと思う。リンクはすべて翻訳書で探した。

●原書・翻訳書を問わず既に読んだことのある作家
○翻訳で持っているが未読の作家
△原書で持っているが未読の作家

James Baldwin
Ann Beatie
Vance Bourjaily
Richard Brautigan
Raymond Carver
Andre Dubus
Tess Gallagher
Barry Hannah
Bernard Malamud
Bobbie Ann Mason
James Alan McPherson
Toni Morrison
Joyce Carol Oates(今期授業でも読んだ)
Flannery O'Connor
Jayne Anne Phillips
Philip Roth
Joy Williams
Tobias Wolff
John Cheever
E.L.Doctorow
Richard Ford
Ring Lardner
David Leavitt(今期授業で読んだ)
Susan Minot
Lorrie Moore
Gloria Naylor
Grace Paley
Katherine Anne Porter
Mary Robinson
Sylvia Watanabe
Eudra Welty
Richard Wright
Max Apple
Donald Barthelme
Jane Bowles
Paul Bowles
Shirley Jackson
Gayl Jones
Jamaica Kincaid
Tim O'Brien
Kurt Vonnegut,Jr
Dorothy Allison
Toni Cade Bambara
Richard Bausch
Frank Conroy
Louise Erdrich(今期授業で読んだ)
Charles Johnson
David Quammen
Mona Simpson
Robert Stone
Amy Tan
Stephanie Vaughn
Margaret Atwood
T.Coraghessan Boyle
Kate Braveman
Truman Capote
John Updike
Robert Penn Warren
○△ James Lee Burke
Robert Olen Butler
Stuart Dybek
Terry McMillan
Leonard Michaels
Bharati Mukherjee
Alice Walker
Ralph Ellison
Ellen Gilchrist
Steven Millhauser
Walter Mosley
Cynthia Ozic
Leslie Marmon Silko
Isaac Bashevis Singer
Pete Taylor


※リンクのないものは、翻訳書で探せなかった作家


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2003年06月26日(木)
原文で味わう新しいアメリカの短編小説(9)

「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第九回
テキスト:「Egg-Face」/Mary Yukari Waters (from Zoetrope: All-Story 2001)

<PHOTO>

メアリ・ユカリ・ウォーターズはアイルランド系アメリカ人と日本人のハーフで、生まれたのは日本。9歳でアメリカに渡り、現在ロサンゼルス在住。

「日系人の作家が書く話は、どんなに辛い話でも、どこかハートウォーミングである」─青山氏曰く

今回の作品の舞台は日本の京都あたりで、谷崎潤一郎の小説か、小津安二郎の映画を思い起こさせるが、不思議な日本人続出で、日本人が読むと独特の違和感がある。ウォーターズは9歳まで日本にいたのだから日本の文化を知らないわけではないと思うが、わざととぼけているのかどうか、日本の文化を面白がって遊んでいる感じ。それが奇妙なおかしさを生み、笑いを誘う。

フランシス・コッポラ編集の雑誌『Zoetrope』に「Egg-Face」が掲載され、今年5月にデビュー作『The Laws of Evening』を出版。『Zoetrope』にはその後、「Mirror Studies」も掲載される。

『Zoetrope』に掲載された作品は全部ウェブ上で読めます。
日本語版『ゾエトロープbiz』
日本語版『ゾエトロープpop』


◆次回の課題
「The Leather Man」/E.L.Doctorow (From The Paris Review 1984)


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF(明治通り店)

『指輪物語・追補編』/J.R.R.トールキン \1100
内容(「MARC」データベースより)
恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死-。冒険とロマンへの限りない夢を満載した今世紀ファンタジーの最高傑作。

『ストリップ・ティーズ』(上)/カール・ハイアセン \100
内容(「BOOK」データベースより)
ある晩、フロリダのストリップ酒場で、ダンサーのエリンをめぐって、ちょっとした騒ぎが起きた。よくある酔客どうしの喧嘩だが、一つだけ普通でないことがあった。加害者が、なんと下院議員のディルベックだったのだ。エリンに惚れている常連客キリアンは、酒場での醜態をネタに議員を脅迫し、娘の監護権をめぐって前夫と裁判を続けているエリンに有利な判決が下りるように圧力をかけさせる。ところが、キリアンが何者かに殺され、エリンの身にも危険が…。

『ストリップ・ティーズ』(下)/カール・ハイアセン \100
内容(「BOOK」データベースより)
ガルシア部長刑事や酒場の用心棒シャドの力を借りて、なんとか窮地を切り抜けようとするエリン。そこへ、悪徳弁護士モルディカイやエリンの別れた夫ダレル、フロリダの砂糖産業を牛耳るロホー族やFBIなどが入り乱れ、さらにディルベックがエリンに一目惚れしてしまうというおまけまでついて、事態は思わぬ方向に進展していく。はたして、エリンと娘の運命は…。観光地フロリダを舞台に、ふとしたきっかけから巻き起こる大騒動を軽快なタッチで描く、傑作ユーモア・ミステリー。


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2003年06月25日(水)
『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 』のDVD

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 コレクターズ・エディション』の予約案内が20日に届いていた。Amazonも、予約とか商品を売るほうの案内は素早いんだな。カスタマーレビューの文字を小さくしてみたりとかしてないで、ちゃんとやるべきことやってくださいよ。(--;

で、メールを開いていなかったので、今頃気づいた。ちょうど「ハリポタ5」の発送案内が来るのかどうかと気をもんでいた頃だから、何かメールが来ているのは気づいていたのだけど、「指輪」のほうには目が届かなかったようだ。

またしても『スペシャル・エクステンデッド・エディション』にしようかどうしようかと迷うが、最初にコレクターズ・エディションを買ってしまったから、今度もそうなるだろう。私の場合、映像より本のほうのコレクターだから、映像はとりあえず本編が観れればいいって感じ?

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 コレクターズ・エディション』
定価: ¥4,700
価格:¥3,760
OFF: ¥940 (20%)
発売予定日は 2003/10/01 です。ただいま予約受付中です。
Amazon.co.jp
すべてのファンタジーの原点と言われる小説『指輪物語』の映画化3部作のパート2。ホビット族のフロドが、世界を支配する力を持つという指輪を葬りに行く旅を軸に、前作のラストで別れ別れになった「旅の仲間」たちの過酷な運命が描かれていく。

フロドとサム、ピピンとメリー、アラゴルンたちという3つのドラマが代わるがわる登場し、緩みのない展開で飽きさせない。前作からさらに進化したCGは、かつての指輪の持ち主ゴラムの表情や動きを生々しく再現。また、後半の「ヘルム峡谷の戦い」では1万もの大軍がCGで映像化されながらも、迫力と様式美にあふれたシーンが完成した。このパート2で、もっとも見せ場をさらうキャラは、フロドの親友で、僕(しもべ)のように彼を助けるサムだろう。クライマックスでのサムの台詞には、勇気ある物語が語り継がれることの大切さが込められ、まるで原作をはじめ、すべての小説に賞賛を送っているかのよう。「勇気と友情」というテーマに、素直に感動できるのだ。(斉藤博昭)

内容紹介
劇場版本編のほか、サム役のショーン・アスティンが監督を務め『ロード・オブ・ザ・リング』のキャスト・スタッフ達が参加したショートフィルム、第3作『王の帰還』のプレヴュー映像など2時間30分以上の特典を収録した特典ディスク付きの2枚組。初回生産分のみ、ブックケース入りデジパック仕様。キャラクターの図案が印刷された『モルドール特別通行許可証』同梱。

※4枚組の『スペシャル・エクステンデッド・エディション』(2003年12月3日発売)もあります。


●オーリィ(レゴラス役)のファンは、こちらをどうぞ!
ていうか、私は主役はジョニー・デップだと思ってたんだけどなあ。(^^;

▼☆▼☆▼☆▼☆▼☆▼☆▼☆▼☆▼☆
オーランド・ブルーム☆スペシャルインフォ
http://www.movies.co.jp/pirates/ob/
☆▲☆▲☆▲☆▲☆▲☆▲☆▲☆▲☆▲

「運命に立ち向かう若者、ウィル・ターナー」─オーランド・ブルーム
『パイレーツ・オブ・カリビアン・呪われた海賊たち』で主役を演じるオーランドの最新情報をお届けします。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の特集が下記の雑誌に掲載されます!もちろん、出演しているオーランド・ブルームもページいっぱいに・・・とはいきませんが、いろいろな場面写真が掲載されています。

・6月21日(土)発売 集英社発行「ロードショー」8月号
・6月21日(土)発売 近代映画社発行「スクリーン」8月号

直近まで撮影が続いていたために、まだ日本では紹介される機会の少なかったこの映画の撮影現場が、ついに明かされます。


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2003年06月24日(火)
紀伊国屋洋書バーゲン

新宿タカシマヤのクリアランスセールが、6月28日から始まるようだ。ということは、紀伊国屋南店の洋書バーゲンもその頃?と思って調べてみたが、紀伊国屋のサイトにはまだ案内が出ていない。昨年は7月だったので、7月になってからかもしれないが、そろそろ案内が出てもいい頃じゃないの???

ていうか、実際に去年は7月4日からだった。とっくの昔に案内があってもよさそうなものだけど、7月5日までの催事予定に入っていないってことは、そのあと?でも、今告知がないということが非常に気になったので、電話で問い合わせしてみたところ、


夏のバーゲンは、なし!


という冷酷な答えが返ってきた。
というのも、去年は7月と9月にあったのだが、それをまとめて9月にやるらしい。たしかに、7月と9月では間隔が短かすぎるなとは思ってはいたけれど、タカシマヤのセールに合わせてのことだからしょうがないのよ。でも、ずっと恒例だった夏のバーゲンがないなんて、寂しすぎるー!

バーゲンを見越して、PBは買うのを控えていたのに、どうするのよ!実際、今買ってもすぐ読めるわけじゃないけれど、9月まで待てるだろうか?買う、買わないはともかくとして、洋書バーゲンに行くのが楽しみだったのにぃー!(号泣


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2003年06月23日(月)
ハリポタはつらいよ

この日記には、いつも読書の経過などは書かないから、「ハリポタ5」であろうと何だろうと関係ないのだけど、やっぱり「ハリポタ」に関しては、楽しみにしていただけに途中経過を書きたい気もする。でも「ハリポタ」は、これまでも毎回ネタバレになってはいけないからと、いつもなら「独断と偏見に満ちた書きたい放題の感想」ですら、かなり遠慮して書いているのだ。

そういえば、アメリカで出版前にあらすじか何かを掲載した新聞が訴えられた。それって日本版でも一緒かしらね?人の口に戸は立てられないから、原書が出てしまえば何でもありなんだろうな。中身をばらしても、それを読んで、さらに本を読みたくなるような内容ならいいんだろうとは思うけど、「次はどうなるの?」という本を読み進むための基本的な興味を失わせてしまうようなものは、本の購入を妨げるかもしれないし、あの分厚い本を読了させる気力を削ぐかもしれない。

うちには「読書メモ」という厄介なものがあるのだけれど、困ったね。感想を書く前の自分のためのメモではあるのだが、時には詳しいあらすじを書いたりもする。途中経過を書こうとすると、どうしてもそうなってしまうようだ。今回はしょうがないので、本筋と関係のないところでツッコミを入れて、お茶をにごすしかないか。「誤読・ハリポタ5」とかってね。。。(^^;

それはそれとして、その前に読了した本の感想を書きなさいよ!という状態なのだが、そっちのほうは、しばらく書く気がないのは明らか。カニンガム、シェイボン、シェイボン、という「マイケル」シリーズだ。好きでこれが残っているわけではないんだけれど、考えると「ハリポタ」より頭が痛い。


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2003年06月22日(日)
Harry Potter and the Order of the Phoenix

「ハリポタ5」が届いた。
Amazonのアカウントに誤表示があって、何度もだいじょうぶなのか?と問い合わせをしていたのだが、入荷次第発送しますと返ってくるだけだった。かなり怪しいと思ってはいたのだけど、やっぱりねー!って感じ。1日くらいの遅れはどうってことないと思うだろうが、発売日に届かなきゃ、予約の意味がないってのよ。

すでにコレクター化しているので、今回は英米版両方購入。どうせあとで買うんだし。(^^;
これまではずっとオリジナル(イギリス版)で読んでいたが、今回はアメリカ版で読むつもり。ハードカバーの初版はオリジナルのほうが価値が出るから、このままとっておく。どのみちPBも買うので、イギリス版はPBで読む。

ところで、いつもは大判でもアメリカ版のほうが軽いのに、今回は重たい。紙質がいつもの英米版の逆になってる感じ。明らかに4巻よりページ数が多いのに、アメリカ版の厚さは4巻と変わりないってことは、紙質を変えているんだろうなあ。もしかして字も小さい?大事にしまってある箱から引っ張り出すのも面倒なので、わざわざ確認はしないが。

イギリス版は『指輪物語』のコンプリート版(小さい版)くらいあるかな?それでも「指輪」に比べれば、見た目ほどは重たくない。というか、「指輪」は見た目も重厚なんだけど。実際1168ページもあるし。余談だが、また新しい「指輪」のコンプリート版が出るみたいだなあ・・・。ていうか、その前に読み終えましょうよ、あれ、原書の赤表紙本。こちらもしっかり1216ページ。(--;

本には見た目の効果というのもあるかも。今回のアメリカ版の表紙絵は暗いので、余計に重たく感じる。4巻みたいにハリーが「ハァーイ!」って感じじゃないし、もう5年生だから、なんか妙に大人っぽくなってるし。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『Harry Potter (Book 5) US版:Harry Potter and the Order of the Phoenix』
/J.K.Rowling \1778 (896p)
From the Publisher
『Harry Potter and the Order of the Phoenix』は、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が19万1000語強だったのに比べ、25万5000語を超える大作になっている。章数は38章におよび、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』より1章多い。

『Harry Potter (Book 5) UK版:Harry Potter and the Order of the Phoenix』
/J.K.Rowling \2271 (766p)
From the Publisher
The hottest day of the summer so far was drawing to a close and a drowsy silence lay over the large, square houses of Privet Drive.... The only person left outside was a teenage boy who was lying flat on his back in a flowerbed outside number four.
(この夏いちばんの暑い日が暮れかかるころ、プリベット通りに建ち並ぶ大きくて四角い家々は、けだるく重苦しい静けさに包まれていた。…表に取り残されたのはただひとり、4番地の花壇に仰向けに寝転ぶティーンエージャーの少年)



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2003年06月21日(土)
緊急事態

ストレスのせいか、手足がしびれて思うように動かなくなった。
今回の授業の発表で打ちのめされ、飲み会で体力を使い果たしたと思ったら、こんな事態になっている。PCのキーも打てない。かなり来てます!

以前に過呼吸で救急車で運ばれたときのような感じ。その時、「何かストレスありますか?」と聞かれたので、今回は「ははぁ〜、そうか!」と思っておとなしくしていた。おかげで、気が抜けて読めそうになかったシェイボンの「カヴァリエ・・・」が読了できた。怪我の功名。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』/マイケル・シェイボン
内容(「MARC」データベースより)
いとこ同士のジョーとサミーは、コミック業界で名をあげようとの野心を抱き、究極のヒーロー「エスケーピスト」を生み出すが…。野心的なふたりの青年の波瀾万丈な人生をパワフルに描く、ピュリッツァー賞受賞作。映画化決定。


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2003年06月20日(金)
同窓会

浜松から大学時代の友人が上京してきたので、東京にいる友人を誘って飲み会。この友人たちは大学の寮の仲間なので、単なるクラスメートと違って付き合いは結構濃い。昨日までの疲れが抜けなくて、かなりしんどかったけど、年中あることでもないので体力をふり絞って付き合う。

雑誌に掲載された、浜松の友人の新築したおしゃれ〜!な家の写真など見せられ、そういえばもう一人の東京の友人も昨年末に家を建てたし、地方に散らばっている友人たちも、みな一戸建てに住んでいる。あれ?一戸建てじゃないのはうちだけ?とふと気づく。別に一戸建てに住みたいなどと思ったこともないし、今住んでいるところは狭いから嫌ではあるけれど、家そのものにお金を使おうとも思っていないので、もう少し広い所に住めればいいなあくらいで、これまで何も考えていなかったのだが、もしかしてうちってビンボー?

「みんな一戸建てなんだよ」
「一戸建てなんか無理だ」

アポロ13号ともこれで会話が終わってしまうので、そもそも話にも何もならないんだけど、いいのかなあ、これで。いいんだろうなあ、人それぞれだし。どうせ一戸建てを建てるなら、日本じゃなくてハワイとかさ・・・って、そういう風に流れていくから、「自分の家を建てよう!」なんて気はゼロに近い。

友人たちからすれば、「学校なんか行けていいよねえ」というわけなのだが、一戸建ての家を建てるのと、学校に行くのとでは金額から何から全然違うじゃないの。でも、ほんとに人それぞれの生き方があるし。。。おそらく私だけかなり違う価値観なんだと思うけど。もっとも、家を残してやる子孫もないので、気が楽といえば楽なのだ。自分がいかに生きるかということにおいて(そんなたいそうなものじゃないにしても)、私もアポロ13号も、家はあまり重要ではないんだろう。ただ、本を全部並べておける本棚だけは欲しい。


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2003年06月19日(木)
原文で味わう新しいアメリカの短編小説(8)

「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第八回
テキスト:「Along the Frontage Road」/Michael Chabon (from The New Yorker 2001)

本来は、今日の日記に書くべき作家の情報をすでに書いてしまったので、作家情報はそちらを参照してください。

マイケル・シェイボンについて

今回は自ら手を上げて発表を志願するという無謀なことをしてしまった上、「短編は短くなればなるほど難しい」という見本のような作品であったがために(短い作品だから選んだわけではないが)、マイケル・シェイボン大好き!のはずが、一転、マイケル・シェイボンなんか大嫌い!となってしまった(一応気分的に。べつにシェイボンが悪いわけじゃないんだから)。人が訳したものを読む分には面白いのにね。しばらくは、シェイボンの本なんか見たくないわ!という感じなのだが、タイミングの悪いことに、『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』を読書中。とりあえずは読了させておかないと。。。驚くべきなのは、カヴァリエ&クレイの冒険じゃなくて、シェイボンの頭の中じゃないかといった感じ。

ともあれ、「今までで一番難しい」という南さんのお言葉が、唯一の救いといったところ。終わってほっとしたというより、打ちのめされたという感じで、高校生みたいに、「夏休み=補習」という図が脳裏をよぎる。でも、みんなが苦しんでいるのを見て、なぜか嬉しそうだった南さんって、ほんとは意地悪なんですか?


◆次回の課題
「Egg-Face」/Mary Yukari Waters (from Zoetrope: All-Story 2001)


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2003年06月18日(水)
トールキンの本に手数料

今日届いたロアルド・ダールの本は、トールキンの入手不可だという本と一緒に頼んであったもの。トールキンの本は入手不可であるといいつつ、一応オーダーはできるようになっていたので再度頼んでみたのだけど、また遅れますというメールが来た。ダールの本はいつでもよかったのだが、先に届いた。

Amazonも、入手できないなら在庫切れとかにしておけばいいのに。入手できると書いてあるうちは、何度でもオーダーするぞ!ていうか、何が何でも入手する努力をしなさい!利用者に案内もなく手数料とか取ったりするんだから!ていうか、トールキンの本も、いつの間にか手数料を払うようになっているので、手数料を払えば入手してくれるのか?払わないと、入手できませんで終わりなのか?

手数料については、Amazonといろいろやり取りしたのだけど、遠回しの説明しかなくて、手数料を取るのにやむを得ない事情があるとしても、利用者に説明なしというのは納得できない。普通の会社やお店で、そんなことは許されないことだ。などと言ってみても、「貴重なご意見として聞いておきます」という返事なので、暖簾に腕押し状態。それでも頼んでしまうというのが弱みといえば弱みなんだけど。。。


BOOK・OFFで買ったのは、現代アメリカ文学。一応探していた本だったし、100円だったし、とりあえず買っておいた。他に『ネシャンサーガ』とか『アバラット』(挿絵がカラーなのは豪華だが、あまり好きな画風じゃないので、今までずっとう〜ん・・・という感じだった)とか、ファンタジーの分厚い本が半額で出ていて、ちょっと気持ちが動いたのだけど、他に荷物もあったし、雨だし、重たいのでやめておいた。梅雨だけでもうっとうしいのに台風まで来てるし、この低気圧で頭痛と肩こりがひどいのよ。その上重たい本なんか持ったら、もう寝込みそう。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『Roald Dahl's Tales of the Unexpected』/Roald Dahl \1565
これは児童向けではない


◆BOOK・OFF

『ビリー・バスゲイト』/E.L.ドクトロウ \100
内容(「BOOK」データベースより)
野球選手でも、映画スターでもなく、ギャングのように世界を支配したい。1920~30年代にニューヨークに君臨した実在のギャングのボス"ダッチ・シュルツ"の懐に入りこんだ少年は、そこで学んだ。悪と人情、打算と誇りつまり人生そのものを。


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2003年06月17日(火)
マイケル・シェイボンについて

本来は授業の後に記録する事柄なのだけど、課題に行き詰っていて他に考えることもないので、先に書いておく。作家について調べたからといって、何の打開策にもならないのだけど、とりあえず気休めに。

シェイボンの写真って、どれもこれもびっくりしたような顔ばかり。ほんとにびっくりしているんじゃなくて、そもそもそういう顔なんでしょう。ちょっとくどい。ユダヤ系であると聞けば、納得かも。で、やっとびっくり顔でない写真を見つけた。どうやらシェイボンはマック・ユーザーであるらしい。そんなことは、今の私にはどうでもいいですが。

Michael Chabon
1963年、ワシントンDC生まれ


<マイケル・シェイボン.com>
<Meet the WRITERS>
<インタビュー記事>

<作品>

『ピッツバーグの秘密の夏』(原題:The Mysteries of Pittsburgh, 1988)
『モデル・ワールド』(短篇集、原題:A Model World and Other Stories, 1990)
『ワンダーボーイズ』(原題:Wonder Boys, 1995)
『悩める狼男たち』(短篇集、原題:Werewolves in Their Youth: Stories, 1999)
『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』(原題:The Amazing Adventures of Kavalier & Clay, 2000)─ピューリッツァー賞受賞
『サマーランドの冒険』(児童書・原題『Summerland』, 2002)


1988年の春のこと、信じられないほど若い作家が、大人になりかけの危険な時期を軽やかにくぐり抜けようとしている信じられないほど魅力的な5人の若者をめぐる、信じられないほど優雅な小説を発表した。『ピッツバーグの秘密の夏』は、レーガン政権が衰退していくなかで世に漂うフィッツジェラルド風な期待感を見事に捉えていた。だが結局、90年代は80年代の続編にすぎなかった。そして80年代とは、冒険といってもスノーボードに行く冬休み程度でしかない時代だった。そのような時代に賞賛されたのもつかの間、その後シェイボンは、流行を追うばかりの人々によって、不当にも忘れ去られてしまった。

中学生の神童が書いたように読めてしまうこともしばしばの作家だが、そのほとばしるような才気は、緊密な書きぶりによってしかるべく均衡が保たれている。彼の文章は、最良の意味において、苦心の推敲のあとをうかがわせる。歴史、書物、建築、今は亡きジャズ奏者や野球選手などへの自在な言及にしても、単なる見せびらかしではなく、それを純粋に楽しんでいるがゆえの力がある。2作目の『ワンダーボーイズ』は、初老にさしかかった作家が結婚生活と仕事の瓦礫の中を進んでいくさかを追う作品。『秘密の夏』よりも陰鬱で風変わりな色合いだが、同時に滑稽味も増している。短篇集は概して長編ほどの強い個性を備えていない。例えばチーヴァー(ジョン・チーヴァー)のような、宝石研磨師のごとき短篇作家がこの人は好きなのだろうなという感じはするが、本人はそういう作家ではないのだ。ただし、最初の短篇集『モデル・ワールド』の中には素晴らしい小品も見られる。『悩める狼男たち』ではフィッツジェラルド的作風をさらに深く追求し、若い夫婦がそれぞれ見知らぬ相手と踊ったり、往年のフットボールの英雄たちが若さというときが移ろうのをじっと見つめたりする、あらゆるパーティは今にも起きようとしている破局にほかならない世界が描かれている。

<See Also>
シェイボンはジェイ・マキナニーとひとまとめに論じられることが多いが、それは誤りである。むしろイーサン・ケイニンの方が文体や気質においてずっと近い。ドナ・タートは『ピッツバーグの秘密の夏』をよりセンセーショナルに焼き直して『シークレット・ヒストリー』を書いた。

『サロン・ドット・コム』アダム・グッドハート(斉木雅恵訳)


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2003年06月16日(月)
只今

課題に行き詰まり中。
やらせてくださいと、手をあげてしまったがゆえの苦悩。
マイケル・シェイボン嫌いになりそうだー!

今日は以上。


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2003年06月15日(日)
ローマの休日

グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』が、 8月に全国で追悼上映をするようだ。そもそも、ヘプバーン没後10年記念としての予定だったようだが、奇しくもグレゴリー・ペック追悼記念にもなってしまった。

『ローマの休日』は映画のパンフレットがあるので、リバイバルで 劇場で観ていると思うのだが(結婚式の前に、美容室にこのパンフレットを持ち込んで、こういうふうにしてくれと頼んだ。返ってきた答えは「なるべく近づけます」だった)、ほかは銀幕でお目にかかったことはない。この機会に何作かやってくれないものかと淡い期待を抱いている。
※私が持っているのはこのビデオ

またWOWWOWでは、17日午後10時から『アラバマ物語』をやるそうだ。
『アラバマ物語』もテレビから撮ったビデオを何本も持っているのに、今回DVDを新たに購入してしまった。個人的にはこれが一番好きかも。

ところでこのコレクターズ・エディションは、ペックが亡くなるまで在庫切れだったのに、いきなり予約を取り始めた。で、コレクターズ・エディションでないほうの価格も値上がりしてしまった。なんと商魂たくましいこと。ていうか、ひどくない?予約を取るのはいいが、値上げはないんじゃない?

『アラバマ物語』の中で、息子が近所のおばあさんの家に本を朗読しに行かされる場面で、あれは何の本だろうかと思っていたら、これがサー・ウォルター・スコットの『アイヴァンホー』だった。実際に『アイヴァンホー』を読むと、作者のハーパー・リーが、なぜこれを選んだのか納得できる。
※画像は原書『To Kill A Mockingbird』


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ピッツバーグの秘密の夏』/マイケル・シェイボン
内容(「BOOK」データベースより)
アート・ベクスタイン、ピッツバーグ大学4年、インテリでファザコン、父親はギャングスター。ひと夏のあいだに、風変わりな美少女フロックスとホモセクシュアルの青年アーサーの両方を愛してしまう。いったい自分のアイデンティティとは何か?夏が彼自身を明らかにしていく。


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2003年06月14日(土)
ベーコンと目玉焼きのサンドイッチ

ちょっと前に、テレビ東京の「アーポンギベイビー」に出演した。
13日の26時40分(2時40分というと、夜中の?午後の?となるし、13日の夜中?それとも14日?となるので、この言い方はわかりやすい)からオンエアだったのに、すっかり忘れていて50分頃から見始めたのだが、最初の10分の間にやってしまったみたい。カット希望だったので、ま、いいんだけど。ていうか、どれだけ顔が丸く映ってるか客観的に見たかった・・・って、見たくないよ、そんなもん!真夜中に、世間に不快な映像を流してしまったかと思うと、胸が痛い。(--;


●ベーコンと目玉焼きのサンドイッチ

私個人はこのサンドイッチは好きなのだが(最近コンビニでも売っているが、おいしくないので、これは自分で作るに限る)、イギリス文学など読むと、このサンドイッチは貧しい労働階級の人達の食べ物らしい。たしかに『秘密の花園』では、貧しい家の少年ディッコンがベーコンのサンドイッチを食べていた(でも卵は入ってなかった!)。

じゃ、上流階級とは言わないまでも、普通の人が食べる普通のサンドイッチってどういうの?と思うが、アメリカ文学などではピーナツバターやピーナツバター&ジェリー(ジャム)のサンドイッチとか(『奥様は魔女』のサマンサがべったり塗って食べているのを見て、おえ!と思ったけど意外においしい)、せいぜいハム&チーズのサンドイッチくらいしか出てこない。
※ビデオ「奥さまは魔女 ハロウィーン・コレクション」

でなきゃキューカンバーサンド(キュウリだけですか?とがっかりするものの、キュウリがマヨネーズとなじんでくるとなかなかおいしい)とか。ローレンス・サンダースの<マクナリー・シリーズ>に至っては、主人公の探偵アーチー・マクナリーが食べているのは「タマネギのサンドイッチ」だ。しかも生よ!

などなど考えると、ベーコンと目玉焼きのサンドイッチは、それらに比べたらよほどましじゃないかと思えるのだが、たしか映画『ビバリーヒルズ・コップ』では、ビバリーヒルズ・ホテルで「小エビとマヨネーズのサンドイッチ」というのが出てきて(エディ・マーフィーが刑事の車のマフラーにバナナを詰め込む場面)、こういうのが上品なサンドイッチというのかしら?などと思ったが、そもそもアメリカで売っているサンドイッチなんか、どれもこれもまずくて、食べられたものじゃない。唯一好きなのはホットドッグだけ。

どこに書いてあったか忘れたが、スティーヴン・キング自身のことだったか、彼の小説の中でだったか、「子供の頃は貧しかったので、ボローニャ・ソーセージのサンドイッチしか食べられなかった」と書いてあり、ボローニャ・ソーセージとはどういうものだろうと思ったら、本場ボローニャのものはどうかわからないが、日本で売っているのは、魚肉とかマトンなどがミックスされている安いソーセージのことらしい。

以前にスーパーで、「ボローニャ・ソーセージ」と表記されたものを買ってみたら、ひどくまずかった。これに比べれば、日本の魚肉ソーセージのほうが百倍おいしい。たしかに「ボローニャ・ソーセージのサンドイッチ」は嫌かも。

サンドイッチとは違うが、『ジュニア』という映画のパーティーの場面で、シュワちゃんが「僕もソーセージ・ロールが好きなんだ」と言ってパクリと食べるシーンがあった。その後も本の中でたびたび「ソーセージ・ロール」にお目にかかったのだが、これはどんなもんなんでしょう?なにしろシュワちゃんは、あのおっきな手でちょいとつまんでパクっと食べてしまったから、ほとんどブツの形状がわからない。日本のパン屋で売っている、ソーセージが真ん中に入った、あの「ソーセージ・ロール」というパンのことかしら?とも思うが、あんなものをパーティーで出すのか?とも思う。でも、そこはアメリカ。出すのかもね。

とりあえずネットで調べてみたところ、「ソーセージ・ロール」の作り方があって、「パーティーなどで活躍している」と書いてある。なるほど、普通のソーセージやロールパンなんかを思い浮かべてははいけないのね。(^^;


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2003年06月13日(金)
悲報!グレゴリー・ペック死去&特別追悼日記

◆「アメリカの良心・誠実」
グレゴリー・ペック(Gregory Peck)死去


映画「ローマの休日」の新聞記者役で世界中の映画ファンを魅了した米俳優グレゴリー・ペックさんが12日未明、ロサンゼルスの自宅で死去した。87歳。62年、「アラバマ物語」の正義感あふれる弁護士役でアカデミー賞主演男優賞を受賞。役柄そのままの誠実な人柄は「米国の良心」ともいわれた。愛妻ベロニクさんの手を握ったまま、眠るように息を引き取ったという。─ニューヨーク=鹿島直子通信員(日刊スポーツ)

「ローマの休日」
Amazon.co.jp
大スター、オードリー・ヘプバーンが誕生した、記念すべき作品である。ヨーロッパ旅行中のプリンセス・アンが、付き人の目を盗んで、ローマの街に1人とび出す。そして、そこで知り合った新聞記者と恋に落ちる。
身分を隠したまま、新聞記者の彼とデートするアン。その生き生きとした表情、キュートなふるまい。プリンセス演じるオードリーのすべてがチャーミングだ。スペイン広場でアイスクリームを食べるシーン、ベスパの2人乗りなど、数々の名場面を生んだ。身分違いの恋をせつなく描いたストーリーにも、その影響を受けたと思われる映画がこの後数多く作られた。
新聞記者を演じるのは、グレゴリー・ペック。監督はウィリアム・ワイラー。オードリーは本作で、アカデミー主演女優賞を受賞した。

<詳細記事>
サンケイスポーツ
日刊スポーツ
朝日新聞
The New York Times

<アカデミー賞主演男優賞受賞作>
アラバマ物語(To Kill A Mockingbird)

「アラバマ物語」
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
主演のグレゴリー・ペックが、62年度アカデミー賞主演男優賞を受賞した社会派ドラマの傑作。監督は『サンセット物語』のロバート・マリガン。
<原作>
『To Kill A Mockingbird』/Harper Lee
『アラバマ物語』/ハーパー・リー


<追悼・グレゴリー・ペック>
主な出演作品一覧とともに、「MY JOURNAL」に特別追悼日記を載せました。


ショック!また私の好きな人が死んでしまった。
グレゴリー・ペックは「究極の理想の男性」だったのに!
若い頃の父はグレゴリー・ペックに似ていたので(娘の欲目だとしても)、父を二度亡くしたような気持ち。新聞やテレビで訃報を観るたびに、目頭が熱くなる。

いろいろ好きな人はいるが、もう現実に「理想の男性」と呼べる人はいなくなってしまった。シュワちゃんはそれとは違う。ああいう強い人になりたい(筋肉がという意味ではない)という憧れの象徴だからだ。グレゴリー・ペックが精神的に強い人だとすれば、シュワちゃんは理屈でなく強い。せめて、私が生きている間は、「シュワちゃんは絶対に死なない!」と信じていたい。世の中に強い男がいるのだという夢を見させて欲しい。絶対シュワちゃんより先に死のう。

シュワちゃん、カリフォルニア州知事に?
ブッシュだって大統領になってるんだから、シュワちゃんが州知事になるのは全く問題ないでしょう。大統領だってだいじょうぶ!


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2003年06月12日(木)
原文で味わう新しいアメリカの短編小説(7)

「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第七回
テキスト:「White Angel」/Michael Cunningham (1990)

マイケル・カニンガムは、現在公開中の映画『めぐりあう時間たち』の原作者で、1952年、オハイオ州シンシナティ生まれ。スタンフォード大学在学中から作家をめざし、1984年『Golden States』でデビュー。1999年、映画の原作『The Hours』で、ピューリッツァ賞、ペン/フォークナー賞を受賞。

カニンガムはゲイであり、自分の作品をゲイ文学にカテゴライズされることには断固反対するが、「エイズの世界的な脅威や、政府の無策ぶり、抑圧と倫理規制の強化などを考えるにつけ、自分のセクシュアリティを隠したり、それが僕の人生や作品に与えた影響を無視するふりをしたりすることはできないと思った」と語っている。(『この世の果ての家』解説より)

カニンガムの生まれたオハイオ州のあたりは中西部(Mid West)と呼ばれ、アメリカ経済の中心であるニューヨークと、新しい文化の起こるロサンゼルスを行き来していると、飛行機で通過されてしまう土地。そこに住んでいる人たちは、中西部は「文化的不毛地帯」であると思っており、ニューヨークやロサンゼルスに憧れて、外に出て行きたがる(一番“hip”なのがLAで次がNY。他はなし!)。自分たちのいるところには何もないという独特の虚無感を持っている土地。

今日のテキストは数日前の日記にも書いたが、長編『Home at the End of the World』「一部」で、この「White Angel」が短編として先に世に出て、話題を集めた。

舞台は60年代のクリーブランド。9歳のボビーと16歳のカールトンの兄弟は、独特の虚無感を持つ中西部のオハイオで、すでに崩壊を始めている家庭の中にあり、自分たちの未来のWoodstock Nation(Woodstockに集まったような人々で新しい国を作ろうというもの)を信じて夢見ていた。ある日突然、悲惨なアクシデントが起こり、カールトンが逝ってしまう。セックスやドラッグにふける兄弟の姿とは裏腹に、繊細な少年の心の描写が際立っている。

兄カールトンの死の場面で、死にゆくカールトンを腕に抱いていたガールフレンドの気持ちに触れたとき、なんて辛い経験をしてしまったのだろう!と思うといたたまれなくて、思わず涙が出た。ほとばしる血潮とともに、命が流れ出ていく様が、スローモーションのように描かれており、ここで流れるボブ・ディランの「Just Like A Woman」のメロディに、再び泣かされた(南さんが作品中に出てくるThe Doorsの「Strange Days」とBob Dylanの「Just Like A Woman」のCDをかけてくれた)。

しかし、この「White Angel」は短編だからこそよかったのかもしれない。長編のほうの『この世の果ての家』を読んだときにも、この部分はかなりぐぐっと来たが、長編のほうは前後の繋がりも意識の中にあるし、おそらく短編だけで読んだほうが鮮烈だろうと思う。個人的にも、短編だからこそいいと思える作品は珍しい。

Woodstock─1969年8月、NY郊外で行われたロック・コンサート
Yasgur's Farm─コンサートの会場になった農場
ゲイ・フィクションの変遷

おまけ─卓球界のマイケル・カニンガム (^^;


◆次回の課題
「Along the Frontage Road」/Michael Chabon


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2003年06月11日(水)
マイケル・シェイボン

マイケル・シェイボンのデビュー作である『ピッツバーグの秘密の夏』を読み始めたが、この本のあとがきに、

「翻訳にとりかかる前に読み始めたときには、面白くて一気に読めたのに、当然ながらいざ訳すとなるとけっこうやっかいな文体ではあった。ロスの雑誌にも「注意深い読者なら、作品の”ぼく”が使うボキャブラリーについていくためには辞書を脇に置いて読まなくてはならないだろう」とあったから、英語国民にして、そうか・・・」

とあった。そうそう!そうなのよ!と大きく頷いている私。読んでいるときは面白いんだけど、さて日本語にするとなると至難の業。この人も細かく書き込むタイプで、個人的にはそういう文体のほうが好きではあるのだけど、同じマイケルでもマイケル・カニンガムとは全然違う。カニンガムも日本語にするのはなかなか難しいけれど、シェイボンはさらに難しい。作風としてはシェイボンのほうがカラっとしてて好きだけど、こういうのは自分で訳すもんじゃないと思った次第。これから1週間は地獄に違いない!ぎゃあーっ!

ところでAmazon.co.jpで、500円以下の本に手数料を取り始めたのはすでに知っていたが、500円以上の本でも、ものによっては手数料を取るものがある。500円以下でも500円以上でも、理由があるならいいが、何の説明もなしとは利用者を馬鹿にしている。どうも納得がいかないのでメールを出してみたのだが、回答がない。何かうしろめたいことでもあるのだろうか?

そろそろ「Summer Reading」の候補を探そうと思っていたが、回答があるまでオーダーする気にもならない。ていうか、去年「Summer Reading」用に買った本が、ほとんど手付かずなのよ。新しく買う必要なし!(^^;


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2003年06月10日(火)
この世の果ての家

マイケル・カニンガムの『この世の果ての家』をやっと読了。予想外に時間がかかったので、マイケル・シェイボンを読む時間が少なくなってしまった。今日はとりあえず課題を優先。それから『ピッツバーグの秘密の夏』を読み始める。

というわけで、『この世の果ての家』の感想を書いている時間がない。まったく、光陰矢のごとし。その上、脳が停止する時期に入って腹痛(わけのわからない記述だ)。来週は発表があるので今週でまだよかったが、梅雨入りもしたことだし、今週は雨の中を学校まで歩いていくのはしんどいなあ。まさしく苦行。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『この世の果ての家』/マイケル・カニンガム
内容(「BOOK」データベースより)
幼くして何かを失い、孤独を抱えて育ったボビーとジョナサン。二人は出会い、親友となる。結ばれた強い絆は、互いの家族を癒し、そして傷つけ、時と共にみな離れ離れになっていく。時を経て再会した二人は、年上の女性クレアを交えて共同生活を始める。新たに築かれた奇妙な絆―だが、幸福とはほど遠い。そんななか、三人に子供が生まれる。かけがえのない家族の日々が、ようやく、彼らに訪れようとしていた…。かつてない繊細で詩的な描写と圧倒的なストーリーテリングで、その才能を高く評価されたマイケル・カニンガム・十四ヶ国で翻訳された、代表的傑作。


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2003年06月09日(月)
『未亡人の一年』の映画化

アーヴィングの『未亡人の一年』が映画化!
詳細はこちら→「Door In The Floor」
出演はジェフ・ブリッジスとキム・ベイシンガー。
公開は2003年秋(2004年という記事もある)。

しかし、アーヴィングの小説『A Widow for One Year』の映画化としてあまり話題にならないのは、映画は小説の3分の1をベースにしており、残りの3分の2はカットしているからのようだ。この3分の1の部分は主人公ルースが子供時代の話で、この部分のみを映画として取り上げると、小説の本来のストーリーからは大きく外れる。映画としてはルースを主人公にするのではなく、そのお母さんとお父さんの物語という感じ?そのためタイトルも変えてあるのだろう。

でも、この部分には小説家であるお父さん(テッド・コール)が書いた作中作が出てくる。しかも児童文学だ。そこをどう表現するんだろう?それがすごく楽しみではあるけれど、雰囲気としては、なんとなくその話は無視されそうな予感。

ということは、ランダムハウスの顔写真バージョン本は、映画化に便乗してということだったのかも。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『火星の古代帝国―合本版・火星シリーズ(第4集)』
/エドガー・ライス・バローズ \1800
目次
火星の古代帝国
火星の巨人ジョーグ
木星の骸骨人間
モンスター13号


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2003年06月08日(日)
マトリックス・リローデッド

結局、昨日日記を書いてから、うぅぅぅぅぅぅーんと悩んで、ええーいっ!とオーダーしてしまった。<アーヴィングの本
それがもう今朝届いたので、早速開けてみると、「あ、パパ!」って感じ。小さな画像では感じなかったが、実物を目にしたら、父の面影に似ていた。そっくりというわけじゃないが、年を取ってからの父はこんな感じだったのだ。やっぱりファザコンなんだ、私。リチャード・ハリスとかジーン・ハックマンが好きなのも、ファザコンの現れでしょうか。(^^;

ところで、昨夜はオールナイトで「マトリックス・リローデッド」を観て来た。
これはアポロ13号がどうしても観たいというので。
で、あれって香港映画でしたっけか?(苦笑

あの中国風な、それでいて、ある部分和風な画面はわけわかりませんね。なんだかスターウォーズっぽくもなってるし。ストーリーも意味不明なので、途中で寝てました。それにエルロンド(エージェント・スミス)がいっぱい増殖していた。3作目はさらに増殖するようだ。ぐえええー。あれじゃ「ロード・オブ・ザ・リング」のアルウェン姫、エルロンドから「父への愛はないのか?」と聞かれても、思わず「はい!」と言ってしまいそうだ。

でも、エージェント・スミスバージョンのサングラスと、エージェント・スミスの増殖してるポスター、ちょっと欲しいかも。にしても、この監督って東洋かぶれのヤク中じゃないですか?って感じだなあ。

アポロ13号が、「ホットショット」を観て寝ちゃう気持ちわかるだろう?と言っていたが、そりゃ全然違うと思う。少なくとも「ホットショット」は笑えるし。「マトリックス」も笑えると言えば、笑えるんだけど、ある意味。(--;


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『A Widow for One Year』(Modern Library)/John Irving \2047
保存版


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2003年06月07日(土)
未亡人の一年

ランダムハウスのモダン・ライブラリーから、またまたジョン・アーヴィングの顔写真シリーズが出てしまった!

以前にも同じくモダン・ライブラリーから、『A Prayer for Owen Meany』のハードカバーで、アーヴィングの顔の表紙のものが出たが、その時もやっぱり買ってしまった。今度のも原書ではすでに読んでいるので、どうしよう・・・と考え中。邦訳も買ってあって、そっちはいまだに読んでないってのに。でも、しっかりカートには入れてある。(^^;

今後もモダン・ライブラリーでは、アーヴィングの本は顔写真シリーズで出していくんだろうか?嬉しいような怖いような。。。どうします?

A Widow for One Year/John Irving (著)
ハードカバー: 576 p ; サイズ(cm):
出版社: Random House Inc ; ISBN: 0812968573 ; (2003/05/20)
内容(「BOOK」データベースより)
1990年、ニューヨーク。いまや世界的人気作家のルースは、冴えない小説家のエディと再会する。アムステルダムで彼女は、父の絵本のモグラ男そっくりの犯人が、娼婦を殺害するのを見てしまう。5年後。ルースは幼子を抱えた未亡人。エディは相も変わらぬ独身暮らし。謎のカナダ人作家の存在が二人をゆすぶり、オランダ人の警官まであらわれて…。遠い夏の日から37年。毀れた家族と一つの純愛の行きつく先は?圧倒的ストーリー展開、忘られぬ人物造形、緻密なディテール、胸を打つエピソード、そして登場人物の手になる小説内小説―。長篇小説の愉しみのすべてがここにある。


◆今日は、8月公開の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のプレミア・ペアチケット(本日発売開始限定10000組)をゲット!
この映画はジョニー・デップとオーランド・ブルーム(レゴラス)が出る。で、このプレミアチケットを買うと、おまけがすごい。指輪、ストラップ、バンダナ、写真入りの袋、腕時計の応募券。なんたって、チケットそのものが印刷代ものすごくかかってるんでしょうねえって感じのもの。私はこのおまけに惹かれて内容もよくわからないのにチケットを購入したのだった。いつものことながらおまけ好きなもので。(^^;
でも、ジョニー・デップとレゴラスが出るなら、それだけでもOK。脇役のジェフリー・ラッシュも、ジジイ好みの私としては、捨てがたい。

ちなみに、レゴラスファンは(オーランドファンと言うべき?)はこちらもご覧ください。

オーランド・ブルーム・ファンサイト

彼のファンは、オーランドをオーリィと呼んでいるのだと初めて知った。私はどちらかといえば、アラゴルンファンなので。。。(^^;



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2003年06月06日(金)
マイケル・カニンガム

昨日、授業のあとに大学図書館で、次回の課題のテキスト「White Angel」を読んでいたら、最後にぐぐっときて、公衆の面前で泣いてしまった。目が疲れたふりをしてハンカチで押さえていたのだけれど、ちょっと恥ずかしかった。

マイケル・カニンガムは、今上映されている映画『めぐりあう時間たち』の原作者として話題になっているが、映画も観ていないし、原作『めぐりあう時間たち─三人のダロウェイ夫人』も読んでいない。別の長編『この世の果ての家』も読み始めた(開いた)ばかりで、この短編を読んで、そうか、こういう作風なのかと初めて知った次第。

「White Angel」を読んでいる間に、この短編の登場人物と『この世の果ての家』の登場人物の名前が同じということに気づき、あれ?と思っていたのだが、家に帰って『この世の果ての家』の解説を読んだら、この「White Angel」は『この世の果ての家』の一部だとあった。なるほど、本当だ!
「White Angel」は、「悲惨な死亡事故が起こり、おまけに墓場でセックスとドラッグにあけくれる子供たちが出てくるような話」であるとカニンガム自身が言っているのだが、どうしてなかなか繊細で、じわじわ感動するということではなく、ある一点に急に胸が熱くなるといった感じ。

解説によれば、長編『Home at the End of the World』より先に、この短編が「New Yorker」に発表されて話題になり、長編のほうが出来上がってもいないうちから騒がれたらしい。なるほどこれは短編だからこそいいとも言えるかも。長編の中の一部分として流して読んでいたら、繊細な心の動きに気が付かなかったかもしれない。気が付いたとしても、涙が出るほど感動はしなかったかもしれないなあと思うと、短編もいいものだ、短編だからこそ輝きを放つ話もあるのだと再認識した。

また、マイケル・カニンガムはゲイである。ゲイであるがゆえの女性の心の捉え方などが、受け入れられる要因かもしれないなと思った。映画のほうは、観た女性はみな「良かった」と言うが、男性は「う〜ん」という反応で、「女性にしかわからないだろうな、ニコール・キッドマンは良かったけどね・・・」といった感じ。泣いてしまった短編も、主人公は少年だが、少年の兄のガールフレンドの心情を思った時に、ぐぐっと来てしまった。

「White Angel」を読んだ限りでは、英文も癖がなくて読みやすく、『この世の果ての家』も、全部原文で読んだほうがいいかもしれないと思った。機会があれば、原文で通して読んでみたい。


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2003年06月05日(木)
原文で味わう新しいアメリカの短編小説(6)

「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第六回
テキスト:「Mark of Satan」/Joyce Carol Oates (1994)

オーツは1960年代にデビューし、グレイス・ペイリーと同じくらいの長いキャリアを持つが、作品の数は天と地ほどの差があり、ペイリーが片手の指で足りるくらいなのに、オーツは非常に多作で、書いている内容も多彩。また書くだけでは飽き足らず(?)、プリンストン大学で創作のクラスを教えている。

◆作品については、下記を参照

Novels and Novellas
Story Collections
Poetry Collections
Drama Collections
Essays and Non-Fiction
Anthologies

邦訳一覧
オーツって、柴田さんも村上春樹も訳していたんだ!あ、真野さんも!
ミステリマガジンなんかにも載っていたのね。ふうん・・・と思っていたら、オーツはたくさんいろいろ書いているけれど、一番得意なのはゴシック小説で、Rosamond Smith名でミステリーも書いている「ゴシック作家」であるという説明を聞き、何か今までもやもやしていた部分が一気に晴れた感じ。『フォックスファイア』『エデン郡物語』しか読んでいないが、この人は何か普通じゃないという感じを抱いていたし、なるほどそうだったのか!と納得。

今回のテキストは、非常にグロテスクな描写や、猥褻なので授業では訳さないという部分などがあって、ちょっとびっくり!の作品だったが、「ゴシック作家」として捉えると、なるほどという感じ。

American Gothic Tales/Joyce Carol Oates (著)
ペーパーバック: 544 p ; サイズ(cm):
出版社: Penguin USA ; ISBN: 0452274893 ; (1996/12/01)
Contents
Introduction
Charles Brockden Brown (1771–1810), from Weiland, or The Transformation
Washington Irving (1783–1859), The Legend of Sleepy Hollow
Nathaniel Hawthorne (1804–1864), The Man of Adamant, Young Goodman Brown
Herman Melville (1819–1891), The Tartarus of Maids
Edgar Allan Poe (1809–1849), The Black Cat
Charlotte Perkins Gilman (1860–1935), The Yellow Wallpaper
Henry James (1843–1916), The Romance of Certain Old Clothes
Ambrose Bierce (1842–1914?), The Damned Thing
Edith Wharton (1862–1937), Afterward
Gertrude Atherton (1857–1948), The Striding Place
Sherwood Anderson (1876–1941), Death in the Woods
H. P. Lovecraft (1890–1937), The Outsider
William Faulkner (1893–1962), A Rose for Emily
August Derleth (1909–1971), The Lonesome Place
E. B. White (1899–1985), The Door
Shirley Jackson (1919–1965), The Lovely House
Paul Bowles (1910– ), Allal
Isaac Bashevis Singer (1904–1991), The Reencounter
William Goyen (1915–1983), In the Icebound Hothouse
John Cheever (1912–1982), The Enormous Radio
Ray Bradbury (1920– ), The Veldt
W. S. Merwin (1927– ), The Dachau Shoe, The Approved, Spiders I Have Known, Postcards from the Maginot Line
Sylvia Plath (1932–1963), Johnny Panic and the Bible of Dreams
Robert Coover (1932– ), In Bed One Night
Ursula K. Le Guin (1929– ), Schrodinger's Cat
E. L. Doctorow (1931– ), The Waterworks
Harlan Ellison (1934– ), Shattered Like a Glass Goblin
Don DeLillo (1936– ), Human Moments in World War III
John L'Heureux (1938– ), The Anatomy of Desire
Raymond Carver (1938–1988), Little Things
Joyce Carol Oates (1938– ), The Temple
Anne Rice (1941– ), Freniere
Peter Straub (1943– ), A Short Guide to the City
Steven Millhauser (1943– ), In the Penny Arcade
Stephen King (1947– ), The Reach
Charles Johnson (1948– ), Exchange Value
John Crowley (1942– ), Snow
Thomas Ligotti (1947– ), The Last Feast of Harlequin
Breece D'J Pancake (1952–1979), Time and Again
Lisa Tuttle (1952– ), Replacements
Melissa Pritchard (1948– ), Spirit Seizures
Nancy Etchemendy (1952– ), Cat in Glass
Bruce McAllister (1946– ), The Girl Who Loved Animals
Kathe Koja and Barry N. Malzberg, Ursus Triad, Later
Katherine Dunn, The Nuclear Family: His Talk, Her Teeth
Nicholson Baker (1957– ) Subsoil


◆次回の課題
「White Angel」/Michel Cunningham (1990)


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2003年06月04日(水)
純でも不純でも面白ければいい!

昨夜、“こうへいさん”のおごりで、友人と二人でマッサージをしてもらいに行った。肩や背中がガチガチに凝っていて、机に向かうのもしんどかったので。ところが、今日になったら揉み返しがきて、余計に具合が悪い。お風呂に入って、やっと少し楽になった。1回や2回のマッサージじゃ、この凝りは治らないみたいだ。

今日も図書館に行こうと思ったが、午後から雨が降り出し、また私の意欲を削いだ。せっかく燃えた火に、思いっきり水をかけられた気分。実際は、雨でも晴れでも、揉み返しが辛いのと、なぜか足首が痛くなっているので、歩けそうにないなというのが本音なんだけど。

唐突だが、無性にE.R.バローズの「火星シリーズ」が読みたくなった。このシリーズの合本版の第4集が出ているのを知ったからだ。しばらくSFなんか読んでいなかったし、もともと天文部で、SFから本に入り込んだ私としては、純でも不純でも、なんでもいいから面白い本が読みたい!と時折ものすごく切実に思う。文章の中に星々が煌めいているような本は、子どもの頃から好きだった。「火星シリーズ」の主人公カーター元帥みたいに、じっと念じていれば火星に行けると思っていたし、大人になっても宇宙飛行士になりたいと本気で思っていた。アメリカ人に話したら、ホワイトハウスの住所を教えてくれたが、「もう少し早く生まれていればよかったのに」と言われた。犬よりは役に立っただろうと。(--;

サマセット・モームがジェイン・オースティンの作品を評して、「とにかく面白いからいいのだ」と言っているが、私もそう思う。ジョージ・オーウェルだって「B級でも面白い本は単純に面白い」と言っている。バローズがB級とは思わないけれど、こ難しいことなど関係なく、何も考えずに楽しめる本て最高。読書は楽しくなくちゃ!


<ものすごく読みたいけど我慢して眺めているだけの火星シリーズ>

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 創元SF文庫/エドガー・ライス バローズ (著), Edgar Rice Burroughs (原著), 厚木 淳 (翻訳)
文庫: 829 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488601391 ; 第1集 巻 (1999/06)
内容(「BOOK」データベースより)
南軍の騎兵隊大尉ジョン・カーターは、ある夜アリゾナの洞窟から忽然として火星に飛来した。時まさに火星は乱世戦国、四本腕の獰猛な緑色人、地球人そっくりの美しい赤色人などが、それぞれ皇帝を戴いて戦争に明け暮れていた。快男子カーターは、縦横無尽の大活躍のはて、絶世の美女デジャー・ソリスと結ばれるが、そのとき火星は…。SF史上不朽の傑作を全4集の合本版で贈る。
目次
火星のプリンセス
火星の女神イサス
火星の大元帥カーター

火星の幻兵団―合本版・火星シリーズ〈第2集〉 創元SF文庫/エドガー・ライス バローズ (著), Edgar Rice Burroughs (原著), 厚木 淳 (翻訳)
文庫: 775 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488601405 ; 第2集 巻 (1999/10)
内容(「BOOK」データベースより)
本集ではカーターとソリスの息子と娘、そして第二の地球人が主役を務める。観念を具象化する怪人が数十万の幻の戦士を集めて決戦をくり返す『火星の幻兵団』、頭だけの人間と胴体だけの人間が住む秘境の国と、人を駒にして生死を賭けたチェスを戦う国を歴訪する『火星のチェス人間』、天才外科医が老女帝の邪悪な脳と美女の可憐な脳を入れ換える『火星の交換頭脳』の3作を収録。
目次
火星の幻兵団
火星のチェス人間
火星の交換頭脳

火星の秘密兵器―合本版・火星シリーズ〈第3集〉 創元SF文庫/エドガー・ライス バローズ (著), Edgar Rice Burroughs (原著), 厚木 淳 (翻訳)
文庫: 925 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488601413 ; 第3集 巻 (2001/06)
内容(「BOOK」データベースより)
円熟の境に達した著者による3作を収録。恐怖の金属分解光線を武器に火星征服を企てる帝国に、青年軍人が不可視の飛行艇で立ちむかう『火星の秘密兵器』。暗殺者ギルドの打倒をめざす大元帥カーターが、人知を超えた火星の月へ敵を追う『火星の透明人間』。天才外科医の創造した人造人間たちが、大湿原に独立王国を樹立する怪奇篇『火星の合成人間』。シリーズはいよいよ佳境へ。
目次
火星の秘密兵器
火星の透明人間
火星の合成人間



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2003年06月03日(火)
ラブリー・ボーン

アリス・シーボルドの『ラブリー・ボーン』をやっと読み終えた。話題の本の感想は書きにくい。面白くなかったわけではないけれど、単純に面白かったとか感動したとか言えない、なんとなく複雑な心情の読後。あまりに自分の個人的な領域にまで入り込んできて、純粋に小説としての判断ができないせいかも。

夜中に読み終え、引き続きジョイス・キャロル・オーツの『エデン郡物語』へ。これは一度挫折しているのだけれど、ちょっと前に長編の『フォックスファイア』を読んだので、前よりは入り込めるような気がする。短編でも一文が長いのは相変わらず。

夕方から課題をやりに大学図書館へ行く。家にいると集中しないので。
図書館の中でも女子にちょっかいを出している男子がいて、どこにでもそういうやつはいるのね、とため息。ほかの99%の人は真面目に勉強しているのに。

図書館に入るのに、毎回名前を書いて入館カードをもらうのが面倒なので、アポロ13号に「早稲田カードを作ってよ」と頼む。早稲田カードがあると、配偶者も家族カードが作れて、それで図書館に入れるらしいのだ。いいよとすんなりOKしてくれたので喜んでいると、いくらくれる?と言うアポロ13号。払ってあげてもいいけど、それもあなたのお給料から出るわけだから、無意味だと思いますが。。。そうそう、もしかしたらラグビーのチケットがもらえるかもしれないよ〜。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ラブリー・ボーン』/アリス・シーボルド
Amazon.co.jp
『The Lovely Bones』は一風変わっているが、主人公が大人になっていく様子を描いた感動の物語である。スージーは失ってしまった世界にしがみつきながらも自分自身の死を受け止めようと格闘し、『My So-Called Afterlife』のように、長年にわたり家族が生きていく様子を追いかけていくのだ。スージーの家族は悲しみに崩壊する。父は殺人犯を突き止めることを心に誓い、母は家族から去り、弟のバックリーは家族の死の意味を理解しようとし、妹のリンジーは数々の衝撃的な出来事を10代から青年期を通してスージーとともに経験する。また本書の中では、不慮の出来事、そしてやり残してしまったことが随所に描かれている。スージーは生前に経験した男の子とのたった一度のキスを思い返して「まるで事故のようなもの。ガソリンの中にふと見えるきれいな虹みたい」と言う。



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2003年06月02日(月)
早稲田52年ぶり3季連続優勝!

◆六大学野球「早慶戦」―(土曜日が雨だったため延期)
昨日早稲田が勝ったので、もう1勝すれば早稲田の優勝(今日負けても明日勝てば優勝)。
今日慶應が勝って、明日も「連勝」すれば慶應の優勝?プレイオフ?
観に行こうかどうか、迷い中。せっかく「都の西北」歌えるわけだし。。。(^^;

で、結局観戦には行かなかったのだが、結果は以下のとおり。

早稲田52年ぶり3季連続優勝!

テレビが途中で切れた。壊れたみたい。私は静かでいいやと思うけど、帰ってくるなりまずはテレビをつけ、何をするにもテレビがついていないとダメなテレビ人間のアポロ13号は困るだろうなあ。私も天気予報が見れないのはちょっと困るけど。あ、てことは、ビデオもDVDもダメなのか?

と思っていたら、根性で直してしまったアポロ13号。だてにテレビ人間じゃなかったんだ。。。(^^;


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2003年06月01日(日)
ヴァージニア・ウルフと英国の六月

「なんてすてきな朝だろう」「人々の眼、闊歩、足踏み、とぼとぼ歩き(略)手風琴、頭上を飛ぶ飛行機の凱歌ともかんの音とも奇妙な高調子の歌声とも聞こえる爆音、こういうものをわたしは愛するのよ。人生を、ロンドンを、六月のこの瞬間を」。バージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』(角川文庫)の一節だ。

ロンドンの六月の情景と共に、夫人の過去、現在が、意識の流れを重視しつつ描かれる。ウルフの家は高級住宅街ブルームズベリーにあり、そこに集う経済学者ケインズや作家らは、ブルームズベリー・グループと呼ばれた。

以前そのかいわいを訪ねたのは、近くの大英博物館へ、南方熊楠(みなみがたくまぐす)の足跡を見に行く時だった。小さな公園があり、「ここにウルフたちが住んだ」という表示板の掛かる建物もあった。冬だったが、夏の日の緑の濃さを思わせるように木々は豊かだった。

ちなみに熊楠は、1895年年の6月1日にこう記した。「七起。十二時四十五分より七時迄書籍室」。連日のように博物館の書籍室に通い、考古学、人類学などを学び、蔵書を手で写していた(『南方熊楠全集』平凡社)。19世紀末の6月のロンドンのどこかで、熊楠青年は、少女バージニアとすれ違ったのだろうか。

ふたりは、日本と米英が開戦する41年に他界した。ウルフは、入水であった。

―(朝日新聞・天声人語)


6月になった。
今月下旬、浜松から友人が上京するので、いつも一緒に歩きに行っている友人も誘って、3人で会うことになった。どこの店に行こうかと話しているときに、「周囲に邪魔されず、いっぱい話ができるところ」がいいと言われた。

いや、私はそれが困る。何時間もそれぞれの家庭の話をされるのは苦痛だ。うちには娘も息子もいないし、姑や舅と一緒に暮らしているわけでもない。以前にも大学の友人たち何人かと会ったが、そういう話ばかりなので、全然口がはさめなかった。彼女たちも少しは私に気を使ってくれてもよさそうなものだと思うが、自分の置かれた、けして満足していない状況をここぞとばかりにしゃべるだけで必死なのだろう。だから困る。

ゲイバーでも行く?と聞いたら、オカマのほうが口が達者だから、自分たちの話ができなくなると反対された。でも、私は口の達者なオカマの話のほうが楽しいのだが。。。そうだ!周囲に邪魔はされないが、私は周囲に逃げ道がみつけられるところにしよう。って、いつもの所か。(^^;

あ、こんなことを書いていたら思い出した。6月は父の日か。毎年、義父にはお酒を贈っているのだけれど、大腸のポリープをとった義父に、お酒は贈れないよね。どうしよう・・・。う〜ん、あれこれ頭が痛い6月だ。


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