|
|
2004年04月29日(木) ■ |
|
剣の輪舞(エレン・カシュナー)@5/28章 |
|
●読書中:Swordspoint(Ellen Kushner)@5/28章 翻訳≫『剣の輪舞』ハヤカワ文庫FT 冒頭を読んでみる(Chapter 1) おもしろいけど、キャラクターが多くて混乱するのでなかなか進まないー。これ、翻訳で読んでも多分そうだろうなぁ。 ええと、まず舞台は中世のパリかどこかのような、中世欧州風の架空世界の街。そのRiverside(リヴァーサイド)=スラム街に主人公と思しき「剣士」のRichard St Vier(リチャード・セント・ヴァイヤー)が恋人のAlec(アレク)と同棲している。Alecは元大学生(?)だそうで、相当に育ちのいい金持ちか大貴族の子息だと思うけど、今はただ「リチャードの愛人」。で、冒頭の「雪の上に飛び散る血」はリチャードが仕事を済ませたシーンだったらしい。この街では貴族たちが剣士を雇って、代わりに命がけの決闘をする・・・というのが行われていて、リチャードは腕が良いので一番人気。 2章は、その翌朝Halliday家(街のお偉いさん)=貴族のお館のサロンで、貴族の有閑マダムたちが前の晩の剣士リチャードの戦い振りや、そこから起きたゴタゴタ(街の有力者たちの綱引きとか)を「オホホホホ」とか言いながら話してる場面。Halliday家の奥方メアリと公爵夫人が話しているところへ、Lady Godwinがその息子Michael Godwinに伴われて現れる。マダム3人は噂話に興じ、Michael青年は退屈。その時の会話から、Michaelが賭け事や決闘をやらない代わりに、女性関係が華やかなことが分かる。 3章。剣士リチャードとアレクが連れだってマーケットへお出かけ。ついでに、難癖をつけてきた男を一人ちょいっと殺害。 続いて4章。これは、2章を受けてMichaelが人妻の愛人の部屋から放り出されるところか? 雪の中に放り出されたMichaelは、Lord Hornの馬車に拾われて、Hornの館へ。ここは冒頭で剣士リチャード・セント・ヴァイヤーが他の剣士を討ち取ったのと同じ館らしい。Lord Hornは「男色家」だそうで、Michaelとあわや・・・というところで、たまたま召使の邪魔が入ってMichaelは逃れて家へ帰る。
うーん、すごい世界。細かく書いてあるから読みがいがあるなぁ。これ以上登場人物は増えないで欲しいけど・・・でもここに書き出してみたらちょっと頭が整理できたみたい。今は貴族のマイケル・ゴッドウィンと、剣士リチャード&アレクを代わる代わる描いてる? それで、スラム街に住む剣士と、貴族たちの社会が繋がっていくんだろうか。アレクは多分、本当はかなり良い家の出だと思うんだけど。
▲みどりの日(私の日?)
▲みどりの本のメモ 旧・気になる本から移行中。長い間お世話になっておいて何だけど、メモライズ日記はもう重くて重くて使いにくいので、そろそろ切れたいのだ。
▲メモ:『アタゴオルは猫の森(7)』(ますむらひろし)7/25発売 *公式サイトより。
|
2004年04月28日(水) ■ |
|
三月は深き紅の淵を(恩田陸)読了 |
|
●読了:三月は深き紅の淵を(恩田陸) とても不思議な本だった。第一印象は、(これまで読んだ3冊と比べると)随分と趣味に走った感のある本。作者が頭の中のイメージや、心に残っているシーン、印象的な言葉をこれでもか、と詰め込んで行ったらこんなものができた、という感じ。 4つのまったく別々の話を収録した短編集で、登場人物も舞台設定も違う4つの物語が、『三月は深き紅の淵を』というタイトルの幻の本という共通点でのみ繋がっている。イメージの豊かさ、贅沢さに浸れた反面、短編の長さでは話に入れなくて消化不良気味で、読み終わった時に不満が残った。.... ≫続きの感想はこちら
●短編小説「あこがれ 博物館惑星・余話」(菅浩江) SFマガジン 2004年6月号(p.147-167) 雑誌に載った『博物館惑星』の最新話を読む。アイドルの少年にあこがれる三十路女の話。いい歳して10代のアイドルにキャーキャー言うなんて恥ずかしいわ・・・とか激しく葛藤したり、そういう自分を否定したりするのだけど。うーん、たったそれくらいのことがそんなに恥ずかしいわけ? ずいぶん繊細なのねえ。
|
2004年04月27日(火) ■ |
|
剣の輪舞(エレン・カシュナー)@3/28章 |
|
●読書中:Swordspoint(Ellen Kushner)@3/28章 翻訳≫『剣の輪舞』ハヤカワ文庫FT 冒頭を読んでみる(Chapter 1) 内容(「BOOK」データベースより) 都で1、2を争う腕を誇る美貌の剣士、リチャード・セント・ヴァイヤー。暗殺請け負いをなりわいにしている彼は、愛人の美青年アレクとともに気ままな暮らしを送っていた。そんなある日、政敵を追い落として権力を握ろうと図る大物貴族から仕事の依頼が舞いこんだ。そのときから、リチャードの運命はすこしずつ狂いはじめた…。剣に生きる男の恋と波乱の生涯を華麗に描く、アメリカ・ファンタジイ界期待の新鋭の傑作長篇。
表題作の長編"Swordspoint"と、同じ世界を舞台にした短編3作"The Swordsman Whose Name Was Not Death", "Red-Cloak", "The Death of the Duke"収録した新装版ペーパーバック。この本に入ってる「未翻訳の短編」というのは後ろの3作のことかな? クセのないプレーンな文章でなかなか読みやすい。冒頭の真っ白い雪に血が飛び散る映像、いいね〜!すごい強烈で美しい〜。その後も、なんだか色の描写が多くて、カラフルなのが印象的。何ページに何色が出てきたとか、書き出していったら面白いかも。いや、面倒だからやらないけど。 翻訳本の表紙も結構好き。
●アマゾンから到着 和書1冊¥1785 百万の手(畠中恵) GWに読めるかな。
▲おもしろいかな:The Little Broomstick(Mary Stewart) *Mary Stewart 著作リスト *Mary Stewartで洋書検索 女の子と黒猫と魔法のほうきの話みたい。オールタイムベストとかクラシックとかだそうな。・・・つか、このMary Stewartって何者? "Merlin Trilogy"というののタイトルはなんだか聞き覚えがある気がするが。
|
2004年04月26日(月) ■ |
|
未来少女アリス(ジェフ・ヌーン) / 三月は深き紅の淵を(恩田陸) |
|
▲Automated Alice(Jeff Noon) 早川文庫<プラチナ・ファンタジイ>から6月に出る『未来少女アリス』(ジェフ・ヌーン)って、もしかしなくてもこれ? ほぉ〜〜〜〜〜〜う。翻訳がねぇ。意外だ・・・。いや、未読なんだけども・・・アリスのパロディ本ということで、この本には勝手にマイナーでマニアっぽい印象を持っていたから、翻訳が出ると知ってビックリしてしまったわけ。6月か。それじゃ、それまでにちゃんとPBで読まなくては。 *『未来少女アリス』ジェフ・ヌーン/風間賢二訳 未来の国へ迷いこんだアリスの運命は......!?ナンセンス&超エキセントリック・ノベル。〈プラチナ・ファンタジイ〉より6月下旬発売。 *ジェフ・ヌーンで和書検索 *Jeff Noonで洋書検索
●読書中:『三月は深き紅の淵を』(恩田陸)@2/4話 内容(「BOOK」データベースより) 鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。(第1話 待っている人々) たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
全4話中の2話の途中まで。これはまた随分と趣味に走った感のある本だねー。恩田さんの本はこれで4冊目だけど、1話目の「待っている人々」も2話目の「出雲夜想曲」も本性爆発って感じ。 ストーリーはあるような無いような・・・。『三月は深き紅の淵を』というタイトルの「幻の本」に関わった人々の短編が4つ入っているのだけど。「幻の本」をテーマに、本好きたちが内容についてや、作者は誰だろうとか、ワイワイガヤガヤ盛り上がってるだけって感じ。作者の本に対する考え方や姿勢が登場人物の口を借りてストレートに出ている気がする。『麦の海に沈む果実』、『黄昏の百合の骨』と関連あり。
|
2004年04月24日(土) ■ |
|
球形の季節(恩田陸)読了 |
|
●読了:『球形の季節』(恩田陸) 内容(「BOOK」データベースより) 四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた…。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した!新鋭の学園モダンホラー。
≫感想はこちら おもしろかったー。この読みやすさ、すーっと話に引き込まれてしまう語りが好きだな。最後がなんだか尻切れトンボであっけないのは気になったけど・・・こういう終り方が恩田陸のクセだとか? 『六番目の小夜子』もこんなだったよね。まぁ、いいか。この人の本は最初から、現実と繋がっている不思議な世界が感じられればいいと思って読んでるので、大掛かりなトリックとかミステリとしての結末なんて最初から期待してないし。
●買った本 和書1冊¥892 『Pretty Baby (3) 』(斑鳩サハラ) サハラさんのプリベビシリーズは何を隠そう、第一回目を雑誌連載当時にリアルタイムで読んでいたりします。絵は単行本版よりも雑誌の方が好きだったなー。同人誌もどこかにある筈(番外編でタロちゃんと会長がオーストラリアかどこか南の方向の海外に行く話だったような)。巻を追うごとに日浦会長が鬼畜になってるのがいい感じ(ぷ。
▲GWの京都旅行の準備が進行中。嵯峨野トロッコ列車の切符を入手。ほほほ、調べてみるもんだわねー。保津川下りができるかな。
|
2004年04月21日(水) ■ |
|
Mairelon the Magician(Patricia C. Wrede)@10/27章 |
|
●読書中:Mairelon the Magician(Patricia C. Wrede)@10/27章 あー、これってもしや「マイ・フェア・レディ」? Kimは17歳で少年の格好をして暮らしている=体の発達が遅い=売春はしてない(らしい)女の子。つまり育ちはとても悪いし、超リアリストで抜け目がないけど、本性は純真でスレてない感じ。まぁ男の子の格好をしてて疑われないくらいだからやることなすことキツくて、色んな意味で「可愛い女の子」とは程遠いのは確かだけど。・・・なんか野良猫みたいな。そのKimが冒頭でマジシャンのMairelonに拾われてから、Kimはまず言葉遣いを直されて、読み書きや教養を身につけていくと・・・。う〜む。 Mairelonは馬が引くワゴンで街から街へ移動して暮らしている。Mairelonに誘われて、Kimは一緒にロンドンを出て余所へ行くことになる。Mairelonの下男Hunchに目の仇にされながらも、KimはMairelonに与えられる新しい知識の奔流を飲み込んでいく。 同時にMairelonが上流階級の出身で元スパイらしいことなども分かってくるが、彼はやっぱり正体不明の怪しげなマジシャン。こいつは一体何なんだー。Mairelonがなんとかいう魔法使いの大学(?)の学生だった頃、魔法のアイテムを盗んだと濡れ衣を着せられたという。Mairelonが持っている銀のボウル??がそのパーツのひとつだとか。国家を揺るがすような大きな陰謀があって、Mairelonも何か関係しているらしい。 ・・・そういえば、ラドヤード・キップリングの本に"Kim"ってスパイ少年の話があったな(未読)。関係あるか? 【九年目の魔法にも出てきてた】けど。
■■■■ ▲『少年キム』(ラドヤード・キプリング) 原書:Kim(Rudyard Kipling) *原書は他にも沢山の版があります。 少年キム、正式名はキンボール・オハラ。アイルランド連隊の上級軍曹と子守り女のあいだに生まれたイギリス人だ。19世紀末インド、イギリス植民地下の貧しい孤児として育ったため、肌は日焼けで浅黒い。窮屈な孤児院に収容されることを拒み、さまざまな人に可愛がられて生き延びてきた。ある時はヒンドゥー小僧、ある時はエリートの英国少年、ある時は高徳のラマ僧の弟子。イギリスとロシアとの諜報合戦の中で、小さなスパイとして活躍。少年キムの冒険と成長を雄大なスケールで描き出す冒険小説。『ジャングル・ブック』で有名なキプリングの名作。
▲久しぶりにトリビアの泉を見た。 一番笑ったのはトリビアの種(中学生が一番多くする教科書の落書きは「吹き出し」)。家族そろってゲラゲラ笑ってしまった。ルパン小僧は知ってたよ。
|
2004年04月17日(土) ■ |
|
After Glow(Jayne Castle)@22/36章 |
|
●読書中:After Glow(Jayne Castle)@22/36章 残り100ページほど。明日、明後日で一気読みできるかな。さて、ストーリー。 冒頭でリディアはProfessor Lawrence Maltbyの死体を発見。リディアは電話で本人に呼び出されて家を訪ねたのだが、Maltbyは既に麻薬漬けになって死んでいた。リディアとエメットは、古い新聞記事の切りぬきが隠してあるのを見つける。 リディアがMaltbyの死体を発見する少し前、リディアたちが住む街Cadence Cityのハンターのギルドのボス、Mercer Wyattが狙撃されるという事件が起きていた。Mercer Wyattの妻Tamaraはエメットの前の婚約者で、Mercer Wyattはエメットの実父でもあった。Mercer Wyattに頼まれて、エメットはCadence Cityのギルドのボスの代理を引きうける。 リディアはエメットの身の安全を心配するが、リディアは意に反して「新しいギルドのボスの愛人」としてメディアや街中の注目を集め、さらにエメットのパートナーとして公式パーティに出席することに・・・。Mercer Wyattはなぜ狙撃されたのか? 敵の多い立場にいるとはいえ、今回の一件には不審な点が多い。Professor Lawrence Maltbyの死は本当にただの麻薬による死なのか? Maltbyの残した新聞記事の意味、深夜エメットのアパートを攻撃してきた巨大な力の主は・・・。
うーん、自分で書いてて訳が分からん(笑)盛り沢山で、パズルみたいに込み入ってて濃いから、退屈だけはしないな。おもしろい。ま、最初の方ですでに犯人の予想はついてるんだけども。人物の描き方がわりと露骨だから、すぐわかるね。たぶん、あの人でまちがいないだろ。
|
2004年04月16日(金) ■ |
|
六番目の小夜子(恩田陸)読了 |
|
●読了:『六番目の小夜子』(恩田陸) 内容(「BOOK」データベースより) 津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
≫感想はこちら おもしろかった。ずっとトップに上げてたけど、いざ読み始めたら最後まで一気読み!
▲名探偵コナン「迷宮の十字路」 前にレンタルで見たから2度目だけど、テレビでやっていたのでつい最初から最後まで見てしまった。GWは京都へ行くのでタイムリーで、テレビの前に地図とガイドブックを広げて、照合しながらみたら、新たな発見が色々あって面白かったー。最初の方でコナンと平次が「蹴上インクライン」、和葉ちゃんたちが「清水寺」にいた時って、2グループは本当にすぐ近くにいたのかーとか。容疑者たちの家って祇園から目と鼻の先じゃない、本当に地元なんだなぁ・・・とか。京都の人にとっては当たり前なんだろうけど、地図で見て始めてわかったことが色々あった。京都の通りの名前が謎解きの鍵になってるのがおもしろいよね。京都で生まれ育った人たちが揃って分からなかったというのはちょっと納得がいかないけどー。「京の五条の橋の上 大の男の弁慶が 長いなぎなた振りあげて牛若めがけて切りかかる」のシーンもいいねよぇ。それと、最後に出てくる2つの寺は架空のもの? *京都の手まり唄「丸竹夷」について *わたしの青秀庵の京都の通りの唄
|
2004年04月15日(木) ■ |
|
After Glow(Jayne Castle)@14/36章 |
|
●読書中:After Glow(Jayne Castle)@14/36章 順調に読み中。おもしろい! いいね、ジェイン・キャッスルやっぱり好きだわー。この人はキャラクターやストーリーの持って行き方が私に合うのか、読んでて余計なストレスがなくて、お話を楽しむのに集中できる感じ。こうやって安心して楽しめるのはうれしいー。 だって、ロマンス本は波長が合わないとホントに悲劇。ヒロインやヒーローが性格的に好きになれなかったり、ストーリー展開が気に入らなかったりするとすごいストレスになっちゃうから。
冒頭でいきなりリディアが死体を発見。知り合い(死体の男)に電話で呼び出されて家を訪ねたら、相手が死んでいたと。そこへエメットが掛けつけて・・・以後リディアとエメットの生活の様子を語りながら(二人の濡れ場を何度か挟みながら)、惑星ハーモニーについてや、地球人類の子孫がどうしてこの星で超能力を持つに至ったかの解説がある。*これは花シリーズとか他の本でも同じ。ジェイン・キャッスル名義の本では、最初の数十ページに超能力の説明や惑星がどうとかの解説がまとまっている。けっこう単語が難しいのだけど、キチンと読んでおいた方が後々楽。 そしてリディアとエメットは徐々に町のセレブや「組織」に関わる陰謀の渦中に巻き込まれていく。リディアの頑固さは程度が時々度が過ぎて呆れるけど、でもエメットや周りに馴れ合わない純粋なところは好きだな。相変わらず感覚が庶民で堅実な倹約家のようだし(^^; エメットも「組織」の長を限定付きで引き受けて忙しくしながら、リディアの機嫌を損なわずにどうやったら自分の(結婚して一緒に暮らすという)計画を現実にできるか考え中らしい。可愛い(笑
|
2004年04月14日(水) ■ |
|
ハウルネタをひとつ。 |
|
▲Howl's Moving Castleネタをひとつ。 *Excerpt *表紙は原書(UK版)のもの。 *『魔法使いハウルと火の悪魔 : ハウルの動く城 1』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ メーリングリストでハウルの「言語」について話題になったことがある("Howl film"というスレッドを参照)。2001年ごろ「スタジオジブリがハウルのアニメ化権を獲得」のニュースが流れた時、日本のDWJファンと同じように、映像化・音声化への不安と期待から起きた話題なんだが。 つまり、「ハウルやソフィーは何語を話しているのか?」という話。11章でインガリーから別世界(ハウルの故郷ウェールズ)へ行った時、ハウルと姪っ子が話してる言葉がソフィーには分からない、というシーンがある。・・・ってことは、ハウルが姪っ子と話していた言葉が「イングリッシュ」で、インガリーで話されてる言葉は「インガリッシュ」? それとも、ハウルが姪っ子と話していたのは「ウェールズ語」? さらに、
ハウルはウェールズ人である。 ウェールズ人にはウェールズ訛りがある。 よってハウルにはウェールズ訛りがある。
という説も濃厚。その場合、日本語のアニメーションにおいて「ウェールズ訛りの日本語」というのは一体、表現可能なのか、云々。・・・とまぁ、侃侃諤諤の濃ゆい議論をおもしろいなぁと思いながらロムったのを思い出した。おもしろいなぁ。ハウルに訛りがある? なるほどねぇ。そうか、日本語にも色々あるように、英国で話されてる言葉もひとつじゃないんだ・・・。
キムタクのハウル? いいんじゃないですか。賛否両論あるようだけど、私はハウルの声が「大人の」「男」ですごくホッとした。アニメの世界では男性キャラの声優が女性なのも良くあることだし、ジブリアニメの主役級というと子供を抜擢というパターンも多い。それはちょっと勘弁してほしいなぁ・・・と思ってたから、キムタクには納得。いいじゃないー、おもしろくなりそう。 ソフィーも倍賞千恵子さんなら(メーリングリストで心配されていたような)ゲーム系アニメの萌えキャラみたいなキャピキャピした声はないだろうし・・・美輪さんなら味のある荒地の魔女を演じてくれるかなぁと。早く見たいなー。
ところで皆さん、上に貼りつけた原書の表紙のハウルはOK? 私はこの表紙でデイヴィッド・ワイアットさんに惚れ込んだくらいだから、ハウルのイメージというとコレが基本なんだけど。
|
2004年04月13日(火) ■ |
|
After Glow(Jayne Castle)@3/36章 |
|
●読書中:After Glow(Jayne Castle)@3/36章 未来設定の超能力モノのロマンス本。SFロマンス、ファンタジーロマンス・・・超能力によってヒーロー、ヒロイン2人の精神的、肉体的な繋がりが強調されたり、理性では相手を拒絶していても本能的に相手を「理解して」しまったり、まぁそんな感じの描写がおもしろい作家だ。超能力の設定を生かして描くのが上手なのだな。 花シリーズもかなりのお気に入りだったけど、本書は惑星ハーモニーを舞台にしたシリーズ、【After Dark】の続編らしい。"After Dark"に"After Glow"、「アフターシリーズ」とでも呼ぼうかね。ヒロインのリディアとその恋人のエメットが、死体を発見したり、闇の世界の抗争に巻き込まれたり、殺されそうになったり・・・色々あって絆を深めていく。舞台が同じなら主人公とその恋人の関係もそのまま前からの継続。惑星ハーモニーや超能力についての簡単な説明は冒頭にあるけど、エメットの素性とか"Lost Weekend"とか、前巻を読んでいないと分からない記述が多い。というか、冒頭近くで突然濡れ場に突入してしまったりするので、前巻の話を知らないと「ロマンス本」としての意味をなさないと思う。 *After Glowの前巻、【After Dark】はHarmonyにも収録されています。そちらは同じ惑星を舞台にした短編も収録。 *Jayne Castleは、Jayne Ann Krentz(現代もの)やAmanda Quick(歴史もの)などの名前でも書いてるロマンス作家の、パラノーマルロマンスを書く時用のペンネーム。公式サイトはこちら。ジェイン・キャッスルはロマンス作家ではかなり好きな方なんだが、作品数が少ないのが残念! ジェイン・アン・クレンツ、アマンダ・クイックの方もいくつか読んでみたけど、同じ人の本なのになにか違うだよねー。
▲宮崎アニメ史上最高の美青年でキムタク声優デビュー(サンスポ) キムタク 宮崎アニメで声優初挑戦(スポニチ) キムタク「ハウルの動く城」で声優初挑戦(日刊スポーツ) (情報元:銀の椅子掲示板) ハウル=木村拓哉(31) ソフィー=倍賞千恵子(62) 荒地の魔女=美輪明宏(68)
ひょえ〜〜! 荒地の魔女が美輪明宏!!キムタク声のハウル! う〜むスゴイ、いろんな意味で強烈。どんなハウルになるかなぁ。
|
2004年04月11日(日) ■ |
|
Enchantment(Orson Scott Card)@6/20章 |
|
●読書中:Enchantment(Orson Scott Card)@6/20章 ≫Chapter One : Leaves う〜ん、どこまで行っても話に乗れなくて、嫌悪感が湧きあがってくるので、そろそろ放り出そうかと考え中・・・。でも、こういう気持ちで投げ出した本(作家)は、以後誰に薦められても二度と読まないので、どこでやめるかはよくよく考えないと・・・。 なんかね、私はどうもこの本のシュールなところとか、ユーモア(なんだろう、きっと)の感覚について行けないみたい。Ivanが表紙の姫にキスして、1000年の眠りから覚めた彼女と2人で、「橋」を渡って過去の世界へ渡っていく。で、ここで何故かIvanの洋服が全部消えてしまって、全裸のままロシアの寒空の下を歩かされるIvan。Ivanが「服を貸してくれ」「村へ行って服を借りてきてくれ」と行っても、姫は「ごめんだわ。私はあなたの召使じゃありません」って、なにそれ。はいー? 私がなにか読み落としてるのか? つかこの姫君、性格も趣味も悪すぎ! いや、大昔の人だから現代人のIvanとは美的感覚が違うのは分かるけど、自分勝手で支離滅裂な主張をしまくる、その女王様な性格なんとかしなさいよ! かっわいくなーい! Ivanもボロクソに言われて黙ってないでさぁ。これは多分、Ivanと姫君の生まれた時代が違うことから来るギャップを強調するのがねらいなんだろうけど・・・これが、おもしろいの? この、2人のバッカみたいな言い合いがおもしろいのか?? わからん・・・。 冷静に考えて、この徹底してリアルで細かい描写力は確かにすごいと思う。読んでると場面がクッキリ浮かんでくるもの。こういうのを高く評価する人も大勢いるんだろうとは思うけど、私の場合、それも裏目に出ちゃってる気がするなぁ・・・。
●買った本@ブックオフ 和書3冊¥787 『御宿かわせみ 1』(平岩弓枝)¥300 ≫NHK金曜時代劇の原作。「御宿」は「おんやど」と読みます。 『玄い女神 : 建築探偵桜井京介の事件簿』(篠田真由美)¥400 『九年目の魔法』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)¥100 ≫100円で落ちてたので拾ってきた。これで・・・5冊目か6冊目くらいか? プレゼント用か資料用に。
|
2004年04月10日(土) ■ |
|
続巷説百物語(京極夏彦) / 買った本、アマゾンの臭いブックカバー 他 |
|
●読書中:続巷説百物語(京極夏彦) 西に怪しき噂を聞けば馳せ参じ、東に珍しき事件あらば飛んで駆けつける。諸国を巡り怪談話を蒐集する御行の又市一味。江戸の闇を鈴の音が切り裂くとき、人の世で裁けぬ悪が裁かれる! 目次≫野鉄砲 狐者異 飛縁魔 船幽霊 死神―或は七人みさき 老人火
<船幽霊>の途中まで。この本の話は、前作【巷説百物語】の話の間にはさまれるらしい。続編と言っても時間が進んでいるのではなくて、前作の舞台裏や、常連キャラたちをより深く描いた話なのだな。本書の主人公は考物の先生・百介で、6話すべてが「山岡百介が.....」で始まっている。おぉ、この人も「若旦那」だ! ひゃひゃひゃ。
<野鉄砲> <狐者異> <飛縁魔> <船幽霊>
●買った本 和書5冊¥4273 堕とされしもの〈上〉天使の血脈2(篠田真由美)¥838 堕とされしもの〈下〉天使の血脈2(篠田真由美)¥838 しゃばけ 新潮文庫(畠中恵)¥514 プレゼント用
まっぷる街ナビ 京都¥800 ガイドブック 京都―東山・哲学の道・金閣寺・嵐山・嵯峨野・大原・宇治 歩く地図Nippon¥1080 ガイドブック
GWに京都へ行くことになったんで、ガイドブックとか。『しゃばけ』はアマゾンのブックカバーをつけて人にあげた。もちろん念入りに洗って臭い処理済みのやつ(^^; *あのくっさいカバーは洗って3日干す、を何度か繰り返すと、じきに臭いは平気になります・・・ええと、持ってる方はしまい込んでないでお試しを。せっけん水(香りの強い液体石鹸、シャンプーなら尚可)につけて、やわらかいスポンジで裏表をていねいに擦り洗って、ゆすいで水気を切り、3日3晩野ざらす。これを何度か繰り返せば、顔をくっ付けるとかすかに臭うけど、手や触れた物に臭いがうつることはなくなる程度には・・・。つか、ここまでしないとダメだった・・・。洗うとねぇ、表面にヌルヌルッと何かついてる感じがするのよ・・・。あれが怪しい。毒かもしれない(笑)
▲新刊:エラゴン : 意志を継ぐ者 ドラゴンライダー 1(クリストファー・パオリーニ) *表紙は原書のもの。[詳細情報] 少年とドラゴンが繰り広げる冒険の世界――。森でぴかぴかの青い石を見つけたエラゴンは、貧しい農家の子どもにとって、たいそうな拾い物だと思った。おそらく、家族がこの冬をしのげるだけの肉が買えるだろう。ところが、石からドラゴンが孵(かえ)ると、エラゴンは、帝国と同じくらい長い歴史を持つ遺産を偶然発見したことに気づく。エラゴンの平凡な生活は一夜にして壊れ、彼は、運命と魔法、権力という新しい冒険の世界に押しこまれる。そして、古い剣と、道案内をしてくれる老いた語り部の助言だけをたよりに、エラゴンと生まれたばかりのドラゴンは、途方もない邪心を持った王が支配する帝国の、危険で野蛮な領域に足を踏み入れなくてはならなくなる。エラゴンは、伝説のドラゴンライダーのマントを手に入れることができるのか? 帝国の運命は、彼の手にゆだねられるのだった…。
|
2004年04月09日(金) ■ |
|
Enchantment(Orson Scott Card)@3/20章 |
|
●読書中:Enchantment(Orson Scott Card)@3/20章 ≫Chapter One : Leaves オーソン・スコット・カードといえば『エンダーのゲーム』から始まるエンダーシリーズとかで有名なアメリカのSF作家だが、この本はロシアの「眠り姫」を元にしたファンタジーと聞いて挑戦。冒頭は思いっきり現実世界、リアルすぎちゃって一体どこがファンタジーなの?という感じ。これからファンタジーになるんだろうか?
主人公はソ連生まれ&在住の10歳のユダヤ系少年・本名Ivan Petrovich Smetski、家の中ではVanya、外ではIvanと呼ばれている。Ivanはつまり「王子役」らしいな。最初の2章は、Ivanが10歳〜20代半ばになるまでを駆け足で追う。ソ連に住んでいたIvanとその両親が迫害されて仕事や住むところを失い、しかたなく田舎に住む親戚のMarekの農場に身を寄せ、しばらく経ってビザが下りてから家族3人そろってアメリカへ移住する。アメリカへ渡った3人は新天地の暮らしに慣れ、Ivanはアメリカの学校へ行き、やがて大学を卒業して父と同じ分野の学者になる(古い言葉や文書を解読するのが専門らしい)。そしてRuthというアメリカ人女性と出会って結婚する。Ivanの母は「Ruthと結婚してはいけない。あなたの相手は彼女ではないはず」と全く心当たりのない事を言って反対するが、Ivanは取り合わない。そしてソ連が崩壊。 郷愁にかられたIvanは、Ruthや家族を放って、改革の真っ只中の激動のロシアへ渡る(リサーチという名目)。実は、Ivanがロシアへ行きたがるのには理由があった。Marekの農場に身を寄せていた時、Ivanは一人で出かけた近くの山の深い森の中で、木の葉に埋まって死んだように眠る美しい女性を見たのが忘れられないのだ。最初は死体かと思ったが、ふと気がつくと、そこには木の葉があるだけだった。あれは一体なんだったのか。彼女はまだあそこで眠っているのだろうか・・・。
とまぁ、3章までのところは全然ファンタジーじゃないし、ときどき描写がみっしり濃く詳しくなるのは気になるけど、時間が駆け足で進むわりにストーリーに脈絡がなくてクソ面白くもないんだけど。・・・多分、この辺までは前置きなんだろうから、これから面白くなるんだろう。なってくれないと困る。できればあと数十ページ以内に、私の忍耐が切れる前に! *【Hatrack River : The Official Web Site of Orson Scott Card】
|
2004年04月08日(木) ■ |
|
巷説百物語(京極夏彦)読了 |
|
●読了:巷説百物語(京極夏彦) ≫感想はこちら *表紙は単行本、タイトルは文庫版へ。 おもしろかった。基本トーンは「必殺仕事人+日本むかしばなし」。巷説(巷の噂、風説)百物語、のタイトル通り江戸時代の諸国の7つの怪異譚を集めた短編集。小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平、考物の百介たち御行一味のレギュラー陣(必殺仕事人)を導き役に、江戸時代の日本各地の怪異が次々と語られる。 このシリーズは1話ずつしっかり完結している短編集で、どこからでも気軽に読み始められるのがいいなぁ。文章が凝ってる・・・ナレーションや人物のセリフがスキのない立派な「時代もの」だから、こういうのは「難しい」と思う人も居るかもしれない。でも京極さんお得意の薀蓄垂れが少ないので全体的に読みやすかった。この本は風呂の中で読むことが多かったのだけど、どの話も音読したくなってしまって困った(^^; おもしろかった。続巷説百物語も続けて読みたい。
●買った本 ¥210 オズの魔法くらべ(ライマン・フランク・ボーム)
|
2004年04月07日(水) ■ |
|
The Ironwood Tree(Tony Diterlizzi & Holly Black)読了 |
|
●読了:The Ironwood Tree(Tony Diterlizzi & Holly Black) ≫感想はこちら 【Spiderwick Chronicles】の4巻、4/1発売の最新刊。おもしろかった。まぁこのシリーズだから深みがあるとか、読みごたえ抜群とかじゃないけど、さらにパワーアップして不気味な妖精(というか妖怪)たちに囲まれて、ジリジリ追い詰められつつあるジャードたちがなかなか良かった。表紙の女性が誰かと思ったら、なんとマロリーなのね?! いや、こりゃビックリだわー。5巻が出るのはいつだろう・・・せめて話を忘れないうちに出て欲しい。したら、1巻から一気読みするんだ!
悪臭を放つ不潔なゴブリンたちがサイモンを連れ去ったかと思うと、次はエルフたちがジャードを罠にかけようとする。なぜ妖精の国の誰もがスパイダーウィックの図鑑をしきりに手に入れたがるのか? その図鑑が消えてしまったのだから、グレース家の子供たちはこれ以上厄介ごとに巻き込まれずにすむのでは? ところがそうはいかないのだ。 学校で誰かがジャードになりすまして走り回っているが、双子の片割れのサイモンではない。さらに困ったことに、今度はマロリーまで姿を消してしまい、水の中では邪悪な何かが周囲何マイルにもわたって動物や植物を片っ端から死滅させている。いくつかの手掛かりから、町外れの閉鎖された古い石切り場が怪しいとわかる。ここの廃坑を小人たちが占拠しているのだ。その一方で、妖精の国はある知らせにざわめき立つ。この世界を支配しようと企む生き物が、妖精たちを仲間に引き入れるために贈り物を贈ったらしい――女王という贈り物を……。―Amazon.co.jpより
|
2004年04月05日(月) ■ |
|
魔道士エスカリナ(テリー・プラチェット)@143/213p |
|
●読書中:Equal Rites(Terry Pratchett)@143p 翻訳≫魔道士エスカリナ(テリー・プラチェット) おもしろいー。前半はEskarinaの誕生〜幼少時代のエピソードが散文的に続く。最初の方は話に乗れなくてちょっと苦労したけど、中間部でUnseen Universityを目指して旅に出てからは止まらなくなった。いいね〜、お転婆な8歳の女の子の一人旅! Ankh-Morporkへ向かうキャラバンに加えてもらう場面の「お母さんのところへお帰りよ、お嬢ちゃん」「嫌。わたし、幸せを探しにいきたいんだもの」って気に入ってしまったわ。Eskちゃん、がんばれー。 読んでて"headology"という単語が良く出てくるので気になった。心理学(psychology)と似ているけど、より常識的、現実的なのだそうな。・・・つまりプラチェットの造語? つか、最初気がつかなかったけど、なんだか読みにくいと思ったら、この本章分けがないんだ! 【モーリス】はきっちり章分けされてたのに! と、手持ちのディスク本をみてみたら、他の本はみんな章分けナシだった(^^;うわぉ
●読書中:巷説百物語(京極夏彦) *表紙は単行本、タイトルは文庫版へ。 少し前からぼちぼち読んでて、今<舞首>まで読んだところ。妖怪に引っ掛けて人間ドラマ(と殺陣)を描くという主旨みたい。このシリーズも、変な言い方だけど「継続は力なり」のパターンだ。1話1話は読みやすくて短い話なんだが、それが何話も積み重なって1冊の単行本になって、さらにそれが何冊も続いて巷説ワールド(?)を創っているところがすごい。 <目次>小豆洗い / 白蔵主 / 舞首 / 芝右衛門狸 / 塩の長司 / 柳女 / 帷子辻
▲古き城の住人 : 英国妖異譚7(篠原美季) 大好きな【英国シリーズ】の新刊、今月初め頃にもう出ていたらしいが、まだ未入手。ホワイトハートは探しに行かないとないので、アマゾンの方が早いかと思ったんだけど。早く読みたいのに!
|
2004年04月04日(日) ■ |
|
天使の血脈(下)(篠田真由美)読了 |
|
●読了:天使の血脈(下) 徳間デュアル文庫(篠田真由美) 内容(「BOOK」データベースより) フィオレンツァの存亡に関わる秘儀も、「扉」を守る巫子の衰弱とともに無効化しようとしていた。崩壊の危機をはらんだメディチ家。魔女たちの集団『ディアーヌの姉妹』の血を継ぐアンジェロは、次代の巫子となるよう乞い願われていたのだった。迷い揺れるアンジェロ、彼のもとに母コンスタンスの失踪が知らされる―。母の行動はなにを示しているのか、「扉」の真実とは?いつしか少年は自らの真の姿に向かいあうことになる…。美と醜が共存するロマネスク伝奇、リニューアル・バージョン刊行。 ≫感想はこちら
|
2004年04月03日(土) ■ |
|
天使の血脈(上)(篠田真由美)読了 |
|
●読了:天使の血脈(上) 徳間デュアル文庫(篠田真由美) 内容(「BOOK」データベースより) 「アンジェロ」―迷いこんだ路地でかけられた声は、確かに母のものだった。しかしその姿は一瞬にしておぞましい異形のものに変貌した…。メディチ家のもと、繁栄をほこるルネッサンス期のフィオレンツァ。しかしそれは幾人もの生贄を礎にして出来あがったものであった。消え去る子供。闇の底を徘徊する禍々しき「影」。異界とつながる「扉」と交わされた誓約が崩れそうになった時、少年アンジェロに秘められた運命の血が脈動をはじめる。聖と魔の交錯する伝奇ファンタジー、全面改稿のうえ、待望の刊行。
表紙は【高屋未央さん】の絵。キレイ〜! 感想は上下巻まとめて書くのでとりあえず保留だけど、面白い! つか、こういうの好きだわ。なるほど、講談社ミステリーランドに入ってる作家だからって「本格ミステリー作家」じゃないのかー。15世紀のフィレンツェ(フィオレンツァ)を舞台に、妖精や闇の魔物、貴族たちの陰謀渦巻く、耽美ですごい世界。主人公のアンジェロにして「天使」だもんね。う〜ん、いい。
|
2004年04月02日(金) ■ |
|
洋書古本屋 Blue Parrot / 買った本など |
|
▲【Blue Parrot】 帰りに寄り道して、渋谷から高田馬場駅前に移転した洋書古本屋"Blue Parrot"に行ってきました。場所はBigBox側出口を出て、大通りを渡って、パチンコ店の横のビルの3階。駅から離れる方向に歩いて行くと看板があるからすぐわかる。 そうね、(移転したばかりだからかもしれないけど)本の量は少なくて、恵比寿のGood Day Booksに遠く及ばない規模。ソファーと机があって、雑誌とかも置いてあって結構いい雰囲気だった。ファンタジーが並んでるあの品揃えは好きだな。だけど、値段は微妙。プラチェットは他にも結構あったけど、PBが530円とか600円ならアマゾンとたいして違わないわけだし。¥100均ワゴンのすさまじい迫力には息を呑んだ(^^; いや、洋書の古本って元々「読めればいい」レベルだから普通にスゴイけど、100均ワゴンは更にレベルが上。本というより既に紙束、風化してて触ると毒がうつりそうな本を見つけて喜んでしまった。ま、とりあえず今日はTailchaser's Song(Tad Williams)が買えたので満足。
●買った本 洋書古本3冊¥2446 Fool's Run(Patricia A. McKillip)$14.78≒1580 アマゾン・コムの古本でマキリップの入手困難本を。情報が少なすぎてどんな本かサッパリわからないが、SF? Tailchaser's Song(Tad Williams)¥350 Blue Parrotで Sourcery(Terry Pratchett)¥400 Blue Parrotで ディスクワールドシリーズ
|
|