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2003年03月31日(月) ■ |
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トム・ブラウンの学校生活 / 3月のまとめ |
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●読了:Tom Brown's Schooldays(Thomas Hughes) <内容> 元気いっぱいのトム・ブラウンがラグビー校に入学した。入ったその日に仲良くなったイーストとの友情、寮生活、授業、喧嘩、数々の悪戯。手に負えない悪童トムに、校長のアーノルド先生は意外な処方を・・・トムの幼少時代からラグビー校を卒業するまでの数々のエピソード、19世紀イギリスのパブリックスクールでの少年たちをいきいきと描く。
全体は2部構成で、冒頭から1部の4章まではラグビー校へ着くまでの話。以後はずっとトムのラグビー校での色々なエピソードを、入ったばかりの頃、2年後、4年後という風に、飛び飛びで描き、終章で大学生になったトムが出てきて終わる。個々のエピソードはつながりが薄くて、小説というよりも当時のパブリックスクールをそのまま、正直に描こうとしている、一種のドキュメンタリーのような印象。学校一のトラブルメーカー、でも正義感は人一倍強いトム。楽しいことばかりじゃない、イジメがあったり、悪戯の罰を受けたり。宗教的なことがらもかなり出て来る。英語どころか、日本語でも読みやすい本じゃなかったけど、確かに内容はかなり興味深かった。
●3月のまとめ ≫買った本 洋書 11冊 ¥ 9,752 和書 13冊 ¥10,264 -------------------------- 計 24冊 ¥20,016
≫読んだ本 洋書 13冊 2,190p 和書 7冊 1,992p -------------------------- 計 20冊 4,182p
先月と比べて冊数とページ数が多いのは、絵本や児童書が多かったせいで、語数は同じくらいの筈・・・数えてないけど。今月読んだ中でおもしろかった本は以下の4つ。 【のばらの村のものがたり : 全8話(原書)】 【小石通りのいとこたち : 1〜5巻(原書)】 【秘密の花園(原書)】 【Space Race : Ormingat Trilogy 1(シルヴィア・ウォー)】未翻訳本
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2003年03月30日(日) ■ |
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アニメ 銀河鉄道の夜 / トム・ブラウンの学校生活@2部3章 |
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▲アニメ 銀河鉄道の夜 昨日に引き続き、ビデオの日。これも古い作品だ。内容はもちろん宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、キャラクターデザインがますむらひろしでマンガ版もあったりする。原作よりずっと先にこのアニメを見てしまっているので、原作ファンがどう思うかはわからないけど、私は大好き。 DVDで欲しいけど、高いよ〜。(T▽T)画面は暗めで幻想的、芸術的、イマジネーションを刺激される・・・キャラがほとんど猫なので、想像の余地があるのが良いね。右の青い猫がジョバンニ、左の赤いのがカンパネルラだ。街並はなんとなくイタリア風?アニメーションはとても素朴で何でもない風なんだけど、演出が上手・・・例えば、ジョバンニがザネリに「おとうさんがラッコの上着を持ってくるよ!」と捨てゼリフを吐かれる後のシーンでは、見上げた灯りが2重、3重、4重になって滲む・・・という風に「涙が出る」のを表現している。万事その調子で、雰囲気があって本当に上手い。細野晴臣の音楽がまた好い〜っ!!ついサントラ盤を注文してしまった。(こちらでサンプルが聞けます)
●読書中:Tom Brown's Schooldays(Thomas Hughes)@2部3章 残り100ページちょっと。よかった〜、今月中には終わりそう。元気いっぱい、腕白坊主のトムが友達のイーストとつるんで、規則を破りまくるあたりは、ハリーとロンとそっくりだ・・・。トムとハリーでは性格や印象はかなり違うんだけど、その規則が何故あるのかは考えてもみない、とりあえずやってみる(無謀な)ところは通じるものがある。ハリーとロンがよく規則を破って平然としてるのが不思議だったけど、トム・ブラウンがパブリックスクールの生徒のある典型だとすれば、英国の人たちがハリーに疑問を全く持たないのは当然ってわけだ。なるほど「ハリーポッターの源流」ね。 ええっと、腕白すぎるトムに困った先生方は(学年が変わった2部から)アーサーという大変おとなしい新入生の面倒を見るようにトムに言う。最初は2人とも性格が違いすぎてお互いに惑っていたが、徐々に仲良くなっていく・・・のかな。イーストも入れて3人組か?あ、そっか、アーサーがハーマイオニー!?成績良さそうだし!<おい
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2003年03月29日(土) ■ |
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ジブリがいっぱい |
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▲ジブリがいっぱい 今日はビデオを沢山みた。めったにない事だけど、スイッチが入るとこうやって立て続けにみたくなるのよ〜。まずバレエ「白鳥の湖」を適当に飛ばしながら観てまた感激して、その後はじっくりとジブリ作品を。やっぱり昨日のナウシカが効いてるようだ。 となりのトトロ、千と千尋の神隠しと来て、天空の城ラピュタをレンタルに行って見終ったら、もう夜中だったわ。ラピュタだけは自分のを持っていないので、久しぶりだった。途中まで英語版でみたのだけど、すごい!ラピュタの世界に英語が違和感がなさすぎてビックリ。特にドーラ!トトロや千尋の"おばあちゃん"の口から英語が出て来ると、思わず「おー、英語しゃべってる。インテリ!」みたいな感じがするんだけど、ドーラは英語の方が似合うくらいに違和感ゼロ。英語版のパズーはクソガキって感じで笑ってしまった。 あ、でももちろん前提として声の演技の出来は比べ物にならないくらい日本語版の方が上手。アメリカでは「声優」ってそれだけじゃ成り立たない職業なんだそうで、こういうのは俳優やコメディアンが声をあてるのが普通。シータもパズーもドーラも、「まぁ声のプロじゃないんだから技術的に劣ってるのはしょーがない」と自分に言い聞かせて見れば「結構良いじゃん」ということね。本当、日本語版の声は上手だなぁ。対比させるとすごくよくわかるわ。あ〜、おもしろかった!
●読了『新本格猛虎会の冒険』 感想は3/27の日記に加筆。
▲アリスのティーパーティ2 / 写真 1箱200円のフィギュアシリーズ、集めてます。今回はあちこちのコンビニで買ってるせいか、9箱目ですでに7種類集まった。あと持ってないのは「アリスと子鹿」「セイウチ」「温室に落ちる白ウサギ(シークレット)」の3つだ。お気に入りは声を張り上げるハンプティ・ダンプティ。こ、これは・・・スゴイ。喉から舌のくぼみまで再現!?アリスはテニエルの絵も含めて大好きで、英国文学の最高傑作、並ぶものナシってくらい思い入れのある作品なので、その絵がこんなにリアルに立体にされてしまうと楽しくてしょうがない。トム・ブラウンが終わったら注釈つきアリスを読もうかなぁ。
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2003年03月28日(金) ■ |
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トム・ブラウンの学校生活 /風の谷のナウシカ |
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▲更新(ハーボット) プラントショップZO-KAができたので、6種類の中から「ビー・トリのタネ」をゲット。花言葉は「冷静」、青い穏やかな花が咲くらしい。・・・☆パスなしで利用できる「ホー・クオのタネ」もひかれたなー。花言葉が「平和」っていいね。
●読書中:Tom Brown's Schooldays(Thomas Hughes)@6章 う〜ん、内容はたしかに面白い。描写がエイラばりに細かいから、読んでいると当時の様子がよくわかる。でも英文が難しくて、特に3章までは翻訳本がなかったら何が何だか・・・あと、描写が詳しいのはいいけど、延々と何ページもラグビーの試合をしていたりするとつい読み飛ばしに入っちゃうし。ま、指輪物語の冒頭もこんな風だったことを思えば、350ページなんて短い短い。 ストーリーは、1章でトムの生まれ故郷の村の紹介、2章は幼少時代のトムと、お世話役のベンジーの交流。3章では友達と遊んだり、地元の学校へ通う様子など。3章の終わりでラグビー校へ行くことが決まり、4章が学校への移動の道中。馬車で行くんですな。そして、5章でようやくラグビー校に到着! 5章、着いた途端に「フットボールの試合」を観戦をするのだけど、これってどうみてもラグビーじゃないか!「ラグビー校」だしねぇ。変だなぁと思ったら、ラグビーは英語で"rugby football"というらしい。そうだったのか(^^; ラグビーって「暑苦しいスポーツ」という印象しかないんだけど、とりあえずトムは、クイディッチの試合を見るハリーみたいに大興奮。
▲風の谷のナウシカ AERA 2003.3/31号の記事「『千と千尋』の作られ方」を読んでいたらみたくなったので、久しぶりに最後まで通して。これ、使ってる言葉が難しいよねー。「トルメキア帝国辺境派遣軍司令官、クシャナ殿下のお言葉だ」って、全部ひらがなにしてみ。何が何だかわからないから!「王蟲」「ひかりだま」「蟲笛」「メーヴェ」「ブリック」とか、オリジナルらしき言葉も多いしね。この容赦なし、の感じは幼心にもよく分かって昔から大好きな作品だけど、セリフがよく理解できなかったのも無理はない・・・。しかも子どもの頃って自分流に解釈して納得しているから、今だにそれが残ってて勘違いが多いのよ!(^^;「うしをてに・・・??」→「討ち取って名をあげろ」とか。「バージのマリアン」ってどういう意味だ?<トルメキア軍の戦闘機に乗ったナウシカのセリフ。これも何かの勘違いかも・・・。セリフを覚えるほど見ちゃってるから、余計に始末が悪い。 それと今回は、最初の方でユパ様が風の谷に着いた時、赤ちゃんの名付け親云々で盛り上がる手前で、村の少年がカイだかクイだかに餌をあげているのも新発見! *「メーヴェ(Mehve)」はドイツ語でカモメって意味だそうな。<ナウシカネットより。
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2003年03月27日(木) ■ |
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新本格猛虎会の冒険(有栖川有栖 他) |
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▲流行りの色占い 紫「孤独の戦士」。・・・キャラミル研究所で出たタイプ8と同じような型だ。やっぱりこうなるのかー。( ̄∀ ̄; 適している仕事が「さすらいのガンマン」?
●読了(3/29):『新本格猛虎会の冒険』 球界随一の熱烈なファンを持つ阪神タイガース。その中には推理作家も少なくない。本書は、いずれ劣らぬ虎キチ作家が集合し、全編書き下ろしで推理短編を競作する、異色のオリジナル・アンソロジーである。タイガース熱烈応援企画《今年は優勝や》。 目次:5人の王と昇天する男達の謎(北村薫)/1985年の言霊(小森健太朗)/黄昏の阪神タイガース(エドワード・D・ホック)/虎に捧げる密室(白峰良介)/犯人・タイガース共犯事件(いしいひさいち)/甲子園騒動(黒崎緑)/猛虎館の惨劇(有栖川有栖)/序文=逢坂剛 解説=佳多山大地
血文字パズルに続いて、これもミステリ・アンソロジー。私は黒柳さんばりに野球が何人のゲームかもあやしいんだけど、理解できない、ついて行けないって話はひとつもなかった。あ、甲子園騒動(黒崎緑)だけは延々と何ページも続く漫才にグッタリしたけれど、それもまぁよし!(^^; コテコテの大阪弁が飛び交って、バク転するトラッキーとかオレンジ色のでかいゴキブリどもとか、部外者の私から見るとかなり濃ゆい世界。これは同人誌のノリだな。楽しんで作った本、作りたくて作ってしまった本で、本文も序文も解説も「好きだから書いた!」というオーラが噴出している感じ。アンソロジー特有のとり済ました感じがなくて、より本性が出ているというか、つまり本能的というか、どこを切っても虎キチガイというか、みんな揃ってイッちゃってるというか、まぁそんな感じ。面白いよ。猛虎館の惨劇(有栖川有栖)のウィリアム・ブレイクの詩(The Tiger)の引用にはニヤニヤしてしまった。「虎コレクション」をしてるのは有栖川さんでは!?
「Tiger! Tiger! Burning bright In the forest of the night 闇夜の森に爛々と 燃えて光れる虎よ、虎!」 「カ・・・・カッコええ詩ですな」 さわりだけで藤本は感動していた。(224p)
●買った本 和書¥52(ブックオフで割引) クール・キャンデー(若竹七海) 昨日の血文字パズルの「みたびのサマータイム」が面白かったので、主人公が同じ本を買ってみた。渚が中学生の頃の話だそうだ。どうかな〜。あと、母が司馬遼太郎にどっぷりなので、注文に従って11冊ほどまとめ買い。積み上げて悦に入ってるのを見て、つくづく親子だと思ってしまった。
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2003年03月26日(水) ■ |
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血文字パズル(有栖川有栖 他)読了 |
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●読了:血文字パズル(有栖川有栖 他) 角川スニーカー文庫のミステリ・アンソロジー。共通項はダイイングメッセージ。4つの血文字パズルを読み解け!・・・みたいなコンセプトらしい。読みごたえがあって、なかなか良かった。一番気に入ったのは4、「みたびのサマータイム」(若竹七海)。
1、火村&アリス「砕けた叫び」(有栖川有栖) 火村&アリスがムンクの「叫び」人形の謎に挑む。アイテムがマニアくさくて大変よろしい。つか、その前に朝井さんとアリスがツーショットなのがちょっと気になった。
2、デュパン鮎子&奈緒「八神翁の遺産」(太田忠司) 安楽椅子探偵・デュパン鮎子とその孫・奈緒が、"風の街"の秘密を解く。ミステリっていうより、占い、風水、オカルトの世界? 悪くなかったけど、いまいちインパクトが弱くて説明不足な感じ。
3、メルカトル鮎「氷山の一角」(麻耶雄嵩) 希代の銘探偵・メルカトル鮎が"5秒で解決できる事件"に仕掛けた取っておきの趣向。このメルカトル鮎って嫌いだ。この話だけ破りとって捨ててもいい?って感じ。なんて嫌味でヤなヤツ。
4、杉原渚「みたびのサマータイム」(若竹七海) 渚が17歳の誕生日に出合った青年と過ごす、キュートで残酷な夏休み。渚がかわいい〜!!女子高生に、屈折した青年に、仲の良い友だち。ミステリというより、かつてのコバルト文庫のノリで、賑やかな海辺の町が見えるようだった。
●読書中:Tom Brown's Schooldays(Thomas Hughes)@2章 元気いっぱいのトム・ブラウンがラグビー校に入学した。19世紀イギリスのパブリックスクールでの少年たちの日々をいきいきと描く。 翻訳:『トム・ブラウンの学校生活』上下巻、岩波文庫。
去年の11月、ふしぎ発見のハリーポッター特集で、「寄宿学校もの」の古典的名著と紹介していた英国の小説。テレビで見るまで聞いたこともなかったけど、かなり有名な作品らしい。初版は1857年、日本では江戸時代。(^^; そっかー、英国ってこの頃からこうだったのね。単語が難しい!今2章なのだけど、最後まで読みきれるか不安〜。翻訳本も入手してあるから、内容はまぁなんとかわかるが・・・。
<メモ> 阪南大学の【ハリー・ポッターとイギリス文化】*9.寄宿学校フィクションとは ジンジャーとピックルズの【英国探検隊(第9回)トム・ブラウンの Uffington】
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2003年03月24日(月) ■ |
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Space Race(Sylvia Waugh)@10章 |
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▲Hunter×Hunter(最新号ジャンプ) ビスケが、ビスケが、ビスケが!!Σ( ̄□ ̄; ひょえぇえぇぇ〜〜〜!ハンター始まって以来のインパクトだったかも。富樫さんやってくれるわね・・・。
●読書中;Space Race(Sylvia Waugh)@10章 面白い!面白いよこれ!よかった、さすがはメニムシリーズの作者!メニム(=生きた人形たちの話)は2&5巻がなかなか手に入らなくて読めないので、悔しまぎれに未翻訳本に手を出してみたのだ。 Space Raceは"Ormingat Trilogy"という新シリーズ(3部作)の1巻で、惑星Ormingatから来たエイリアンを主人公にした物語。以降、2巻:Earthborn、3巻:Who Goes Home?と続く。メニムは生きた人形、Ormingatは宇宙人かー・・・シルヴィア・ウォーは「異邦人」という設定が好きなのかな。
Space Raceは、地球名トーマスという11歳のOrmingat星人の少年が主人公。6歳の時からずっと父パトリックと2人で英国の田舎の村で暮らしていて、それより前のことは覚えていないと。ある年の暮れ、2人が惑星Ormingatに帰ることになった、という所から話が始まる。しかしトーマスにとっては故郷とは5年間暮らしてきた村のことだから、全然知らない惑星に「帰る」とか言われても困るわけだ。
この本でとっても素敵なのは、トーマスとパトリックがすごく信頼しあってること。11歳のトーマスにとっての5年間と、父パトリックにとっての5年間は重みが当然違うし、お互いに秘密や反発はあるものの、やっぱり親子でなんか通じあってるのがいい感じ。 こういう話、雰囲気は読んだことがないな、というのも私的にポイントが高い。こういうテーマの本って、よくシリアスで読みにくかったり、痛かったりするものだけど、これはユーモアが漂ってていい雰囲気なのが好きだな。これは面白くなりそう。今1/4終わった所。
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2003年03月22日(土) ■ |
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ヘンリエッタのいえ(エリザベス・グージ)読了 |
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●読了:Henrietta's House(Elizabeth Goudge) 詩人で放浪癖のある父親を持つヘンリエッタは、「祖父母」の元で養子として育てられている。話はヘンリエッタが「兄」のヒュー・アンソニー(Hugh Anthony)を駅で待っている場面から始まる。寄宿学校から帰ってきたヒュー・アンソニーは、誕生日にはピクニックに行きたいと言い、招待客たちと馬車に分乗して出かけることになる。アンソニーの要望により招待客は老人ばかり。話に夢中になるうちに、いつのまにか馬車が勝手な方向へ走り出して、全員が思わぬ冒険をすることに・・・。
「ヘンリエッタの家」というのは、ヘンリエッタが父と話していた夢の家のこと。ん〜、微妙。不思議な話だった。登場人物に老人が多くて、本のどこを取っても「老人と子ども」か「老人が2人」という組み合わせばかりなのが、なんとも言えない渋い味わい。(^^; 冒険の部分は夢と現実が混ざっている感じがして、読んでいて混乱した。ヘンリエッタの家も「全部夢でした」という落ちかと思って読んでいたら、全部現実だったようでビックリしてしまった。現実・・・あれが全部!? だとしたら、すばらしく荒唐無稽で規模の大きな話だが、私にはちょっとアンバランスで、消化不良な感じがした。妖精の国のファンタジーを書こうとして失敗したような、中途半端な世界という印象・・・私は【Linnets and Valerians】の方が好きだったなー。こちらはとことん現実世界。
●『魔女の隠れ家』(ひらいたかこ) ひらいたかこさんの画集、図書館で見つけたので借りてきた。この人の絵、好きなんだよ〜!こんなに高くなきゃ欲しいんだけど。創元推理文庫のアガサ・クリスティーの表紙も大好きだし。「魔女の隠れ家」は、マザーグースを絵で訳した画集。表紙は"The rose is red, the violet's blue, The mandrake's sweet, and so are you."の絵訳(?)だそうな。あっ、"Mary, quite contrary"って、『秘密の花園』に出てきた!そうか、silver bellとかcockle shellsってマザーグースだったのか。今ごろ気がつくし!(^^;
●買った 和書1冊¥540 『アタゴオルは猫の森 5』(ますむらひろし) 今日発売の新刊。4巻から続いてる「テルウテ編」と、湯煙森(ゆけむりもり)を舞台にした「湯煙釣り」を収録。湯煙森って本当いいところだなぁ。木から壁から、どこからでも温泉が沸く!(〃▽〃)
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2003年03月21日(金) ■ |
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水戸 偕楽園/ブレイブ・ストーリー(上) |
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▲水戸 偕楽園 イラク情勢をラジオで聞きながら、茨城は水戸の偕楽園へ行った。梅を見るためだけに東京から!今日が一番見ごろだったみたいで、とってもきれい。疲れたけど、行ってよかった!10時すぎに出発して3時間半ほどで到着。まだ暖かいうちに園内をぐるっとひとまわりして、名物・水戸納豆と梅の和菓子と、徳川の紋の入ったしおりを忘れずに買って(私はしおりコレクター)。 東京から外環→常磐自動車道で行ったのだけど、常磐道って街灯がないのね〜。分岐・合流・出口・入口以外は、延々と何キロでも真っ暗闇、左右は荒野か畑で明かりひとつなし!!中央高速だってもっと明るいよ!って、私は乗ってるだけだけど。
●読了:『ブレイブ・ストーリー(上)』(宮部みゆき) ようやく読了・・・下巻はもう読まないかも。 ちゃんと読めばそれなりに面白いのだけど、第1部は重いし、第2部はいかにもゲームっぽい世界。ゲーム好きの人には面白いのかもしれないけど、私は違和感の方が大きくて話に乗れなかった。これはあくまでも「テレビゲームの世界」なので、いわゆる「ファンタジー小説」を期待してはダメってことだ。 上巻では、350ページまでの第1部がずっと離婚だの家族崩壊だのの話で、追い詰められて、冒険に行くことになるいきさつ、動機付けが語られる。宮部氏が新聞のインタビューで「この本はゲームはするけれど小説は買って読まないという子どもに、小説でもこういうことができるよ、と見せたかった」と言っていたけれど、そういう子どもたちが離婚だの無理心中だのの話を面白がって読むとは思えないぞ。こういう「現実」が宮部氏の書きたかった主題だとすると、それって全然ファンタジーでも冒険でもないんじゃ・・・。
妹に「2部から読んでも平気?」と聞かれたので補足。 1、幻界(異世界)に来るのは不幸な子ども 2、主人公ワタルには、ミツルという先行するライバル勇者がいる 3、現実世界で彼を助けたり、助けられたりして幻界に来た。
・・・で平気だと思う。うん。
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2003年03月20日(木) ■ |
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ウンディーネ(フーケ) |
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ちょっと体調不良。本を持って出るのを忘れるし。バスはストライキだし。鍵を落とすし。( ̄- ̄;は〜。 Mixed Magicsの翻訳は、買うかどうかまだ不明。この本は短編集だし、翻訳で持っていたいとは思わない。1500円出すなら、デイルマークとThe Time of the Ghost(の原書)の方が欲しいよ。US版で買ってしまったのが結構あるので、買い揃えたいのだ。
読む本がなくて困ったので、書架を歩いてたら昨日のフーケの『ウンディーネ』の翻訳を見つけて、半分くらいまで読んでみた(書誌情報はメモってくるのを忘れたので、また今度)。140ページ位の中編で、昔話調の物語。ドイツの原生林、迷い込むと出られなくなるような大きな森と湖の傍に漁師の老夫婦が住んでいて、その拾いっ子=養女の名前がウンディーネ。そこへ騎士が現われて一夜の宿を請う。・・・ウンデディーネは水の娘? お馴染みの、昔話とファンタジーの間みたいな感じ。森、川、湖という自然の力、不思議さを、妖精、悪魔、神のご加護、のような超自然的なもの(力)で説明しているのかな。
●読書中:Henrietta's House(Elizabeth Goudge)@11/18章 あ〜。これもますます昔話調だ。馬車A、Bはそれぞれ全然違う場所へ行ってしまい、馬車Cだけとっくに目的地(ピクニックする場所)に着いて「他の人たちはどうしたんだろう?」という状態。ヘンリエッタの家が出てきた。
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2003年03月18日(火) ■ |
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ヘンリエッタのいえ(エリザベス・グージ)@3章 |
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●読書中:Henrietta's House(Elizabeth Goudge)@3章 ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『九年目の魔法』の119pに出てきた『ヘンリエッタのいえ』の原書♪ 去年の6月頃、アマゾンで24時間以内発送だったのでついでに買ったら、注文した直後に「在庫切れ」になってしまった。今は入手困難らしく、アマゾンにもスカイソフトにも書誌がない!(^^; ヘンリエッタという10歳の女の子が主人公で、20世紀の初頭の昔ながらの英国の田舎町とお屋敷を舞台にした話。ヘンリエッタが、夏休みで寄宿学校から帰ってくる「お兄ちゃん」をワクワクしながら駅で待っている場面からはじまる。お兄ちゃんの誕生日には、家族や友達がそろって誕生日のピクニックに出かけよう!ということに・・・誕生日のピクニックというと、先日読んだのばらの村のものがたりのSpring Storyもズバリそれがテーマだったので、イメージが湧きやすくて楽しい。英国の人って本当にこういうのが好きみたいね〜。 ・・・とにかく、そのピクニック中に何か不思議な事が起きるらしい。今3章で、当日の朝になったところ。お兄ちゃんはいかにも反抗期っぽく扱いにくい感じ(笑)だけど、スルッとかわすヘンリエッタもよく頭の回る子だなぁと思う。ヘンリエッタがとってもいい子なので、読んでて癒されるよ〜。
そうそう、エリザベス・グージはLinnets and Valeriansが面白かったので印象はかなり良いのだけど、なにしろ描写が細かい分、ストーリーはのんびり、まったりからねー。それに付き合える時じゃないと読めないのだ。今は『秘密の花園』の後でちょうどよかったかな。おもしろいです。
●読書中:『ブレイブ・ストーリー(上)』(宮部みゆき)@458/630p ≫Excerpt←かなり先まで読めます。 微速前進中。(^^; ファンタジーというより、いかにもゲームっぽい世界なので、違和感があって話に乗れないのだ。これって、昔ながらのファンタジーのファンが「ハリポタなんてファンタジーじゃない」というのに似ているかも、とちょっと思った。そういう違和感。
●アマゾンから到着 洋書1冊¥3357 The Complete Brambly Hedge(Jill Barklem) 届いたぞ〜!図書館の本で先日読んだ、のばらの村のシリーズ、欲しくて買ってしまった!やっぱり自分の本はいいなぁ。先日借りてきた『のばらの村をたずねて―ジル・バークレムの世界』と一緒に眺めて喜んでいる。こちらは著者や本の紹介、舞台になった「のばらの生け垣」の写真、イラスト、用語集、ファン(江國香織とか)のエッセイなどが載ってる本。いいわ〜。英国の田舎、のばらの生け垣、森、畑、小川、湖水地方・・・。
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2003年03月17日(月) ■ |
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秘密の花園/ブレイブ・ストーリー |
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●Secret Garden(Frances Hodgson Burnett) <内容> 『秘密の花園』のPB 主人公メアリは両親をなくし、イギリスのおじの屋敷へ引き取られる。人のぬくもりにふれ、美しい自然に囲まれているうちに、閉ざされていた心は、生き生きとした成長をとげていく。メアリ、病弱なコリン、動物と話しができるディコン…3人の子どものひたむきさが、大人たちの心をも癒していく感動の物語。
とっても面白かった!究極の癒し本、読んでいるうちに何だか私も元気になってしまったみたい(笑)名作だし・・・と買っておいた安価なPBに、こんなにハマるとはね。波長がピッタリ合ってしまったようで、最初から最後までず〜っと楽しかった。完全版は初めてだったので、ストーリーも知らないことだらけで楽しかった。 ・・・まぁ、冷静になって考えると、生まれてからずっとあんなに甘やかされて育ったメアリーが、たった数ヶ月で別人のように生まれ変わったりするかなぁと不思議だし、コリンの自己流のリハビリにもちょっと意義ありだが・・・著者が言いたかったのは英国の自然、生きものや植物の生き、成長する力の美しさだろうと思う。それは本当に、とてもよく分かった。花と緑あふれる庭で癒されたい、私みたいな人にはピッタリでしょう。
●読書中:『ブレイブ・ストーリー(上)』(宮部みゆき)@364/630p 1部の現実編が終わり、やっと幻界編に突入(はぁ〜´ヘ`)疲労感たっぷり。重〜!!まぁけっこう面白かったけど・・・ 1部で350ページもかけて、ねちっこくワタルの身の上話を語り続けるのは、どうなの?「幻界=逃避の場所」という構図も、ファンタジー好きとしてはちょっと。「途中で投げ出すわけにいかない」というワタルの決意にはつながるだろうけど、運命を変えるったって、どうにかなる問題じゃないしねぇ。これで最後が「なるようになる」とか「強くなったワタルは母と2人で強く生きていくのであった」とか放っぽり出されてたら怒るぞ。
1日『ブレイブ・ストーリー』を持ち歩いて読んでたら、英語の本が読みたくなってしまった。何か楽しそうなのがいいなー。
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2003年03月16日(日) ■ |
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バレエ『白鳥の湖』(AMP) |
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●観た:バレエ『白鳥の湖』(アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ) DVD観ました。うわぁ、スゴイ!色々な意味で、ものすごい。うわぁん、やっぱり生で見たかったよー!!『白鳥の湖』がこんなに露骨に「女性向」で良いの!?もう楽しすぎ!私はバレエもとことん派手好きなもので、動きが少なくて地味な『白鳥』はあまり好きな演目じゃないんだけど。振り付けひとつであんな表現ができるなんてビックリ。音楽は同じなのに!男の白鳥が綺麗で違和感がない〜!鳥っぽい!!白鳥だ〜!って感じ。クラシックバレエでは普通、男性は女性の添え物&補助なので「じーっとみつめる」ということはないのだけど、これは白鳥と王子をじーっと見っぱなし(笑)「じーっとみつめられたい」男性ダンサーが出てきたことが、この演出に繋がったように思った。
夜の湖のシーンが、もう楽しくて楽しくて楽しくて・・・エンドレス(笑)公園で踊る白鳥の群れと、デュエットが・・・。普通クラシックバレエだと、群舞の中で重要人物を浮かび上がらせるのに、その人だけ振り付けを変えたり、スポットライトを当てる。でもこれはそうではなくて、舞台上の人物の中で王子だけ下手に踊ることで目立たせているようだった。彼ひとりだけリズムに乗っていなかったり、ステップや足の向きが変だったりで、つまり場に合っていない「異邦人」。おどおどしてて、情けないマザコンのダメダメ王子ってわけ。その王子が、白鳥と一緒の時だけは踊りが上手で息ピッタリ、違和感もまったくなしという図・・・。白鳥=王子と解釈すると、あれは自分の空想の中でしか自然に振舞えなかった、ってことなんだろうけど。 第2幕の舞踏会の場面、「白鳥」がちゃんとブラックな性格になってたのも受けた。ひとつだけ個人的にちょっとガッカリしたのは、私の大好きな、例の黒鳥の32回転(が普通ある所)が群舞だったこと。あそこは白鳥がソロで踊り狂ってて欲しかったなー。ま、全体からみればどうでもいい事だが。それから最後のベッドの上の窓(?)のアレ!あのショット!あれですよ、あれ!もうどうしよ〜。夢の中まで追いかけて来そう!叫んでいいですかっ。
昨日のボリショイと比べて強く思ったのは、表現が分かりやすいってこと。さすがモダンバレエ!? 舞台が現代に置き換えられているせいもあるけど、それ以上に感情の表現、動作、設定、人物造型が非常に大げさで露骨。例えば死ぬシーンは、普通クラシックバレエだと真ん中で倒れている周りを、残された人が取り巻くように悲しみの踊り、という風になるはず。それが、これは体に取りすがって、揺さぶって大泣きする(でも声なし)という。 最後のアレもそう。『白鳥の湖』はもともとああいう話で、最後は「湖に身を投げ、永遠の世界で結ばれる(つまり昇天して終わり)」なのだけど、このAMPの舞台はそれが本当に一目瞭然。ああ面白かった。今度は、夜中にこっそり1人でみようかしら(笑)
●読了:Secret Garden(Frances Hodgson Burnett) 面白かったけど、今日はアダム・クーパーの白鳥にぶっ飛ばされてしまったので、明日落ち着いてから改めて(^^;
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2003年03月15日(土) ■ |
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小石通りのいとこたち 5巻/バレエ『白鳥の湖』(ボリショイ) |
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▲更新:気になる本 Annotated Editions(注釈つきの本)で気になったものを。
●Summer Party : Cobble Street Cousins 5 ≫感想 親たちがバレエのツアーから帰ってくるので、Cobble Streetからそれぞれの家へ帰ることになった3人。う〜む、まとめに入っている・・・このシリーズって次の6巻で終わり?1冊1冊はどうってことないけど、全部あわせるといい感じだ。 シリーズ通して気になっていたことがふたつある。重箱の隅なんだけど、ひとつめは、ルーシーおばさんは(リリーたちの親のうちの)誰と姉妹か?(笑) ・・・ふたつめは、リリー、ロージー、テスの3人はどうしてバレエを習っていないのか? この3人、今現在バレエに興味がない&習っていないだけじゃなくて、以前やってた形跡もないんだよねー。親たちが全員同じバレエ団に所属しているなら、子どもが女3人なら子ども向けクラスとかで習ってみるのが自然だと思うんだけど。同じ世界公演ツアーに出かける=普段から練習も一緒にしている、つまり元の家もわりと近いと思われるし。不思議なことがいっぱいだ・・・。
●観た:バレエ『白鳥の湖』(ボリショイ・バレエ) 白鳥・黒鳥=アラ・ミハリチェンコ 王子=ユーリ・ヴァシュチェンコ AMP(アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ)版への予習に、オーソドックスな『白鳥の湖』を見ておきたかったので、ビデオで。何度も全幕の舞台を見てる筈だし、踊ったこともあるのに(小さい頃ね)、どうしてこうストーリーさえあやふやなのかね私は!目的は達成したから良いんだけど、せっかくなので感想を書いておこう。 全体に衣装が地味。そうだった、ボリショイ(ロシア)は地味なんだっけ・・・。私が見たビデオの舞台は良い出来じゃなかった。上のリンク先のがそれと同じ舞台かどうか確信がないが・・・。あんな何度もトチった舞台が残ってしまうなんてかわいそうだよ。一番の見せ場の黒鳥の32回転なんて、音楽とずれてる上に、静止までよろよろしててどうするのっ。良かったのはロットバルト、迫力があって最高。それから宮廷の道化師も。
●届いた バレエ『白鳥の湖』(アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ)¥6300 白鳥=アダム・クーパー, 王子=スコット・アンブラー この話題になりまくってる時に、タイムリーにもアマゾンでDVDが在庫切れ! VHSならあるけど、DVDで欲しかったのでタワレコへ行ってみたぞ。ほほ〜。明日見ようっと。
・・・あれ?今日はバレエ繋がりだ。(^^;
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2003年03月14日(金) ■ |
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秘密の花園(バーネット)@15/27章 |
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●読書中:Secret Garden(Frances Hodgson Burnett)@15章 うわー。もう、これこそ究極の癒しって感じ・・・メアリーとコリンと一緒に、私も癒されてるよ〜!あとちょうど100ページくらいだけど、一気に読むのが勿体無い。
"Might I have a bit of earth?"@12章 このフレーズ、聞いた事あるな。ここが原典だったのか!?
▲オーブンレンジでパンを焼いた 1、材料を測って、パン焼き釜(?)に全部入れる 2、レンジにセットしてボタンを押す 3、取り出して完成!ヽ(´▽`)人(´▽`)ノ
全自動もここまで来たか・・・ま、簡単で美味しいものが食べられるからいいか!今日は初めてくるみパンにチャレンジ<胡桃を砕いて入れただけ。
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2003年03月13日(木) ■ |
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秘密の花園(バーネット)@12/27章 |
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●読書中:Secret Garden(Frances Hodgson Burnett)@12章 もうすぐ半分、というところか。おもしろい〜。この本、好きーーーっ!! 庭への鍵と扉を見つけるところは、メアリーに乗り移ってドキドキしてしまった。こまどりのロビン!ディコンに秘密を話すところも素敵だった。"It's a secret garden, and I'm the only one in the world who wants it to be alive." その後、2人で夢中になって庭を手入れしだすのよね。 明日は映画を借りてこようっと!(〃▽〃)こういう名作本を読むと、どんなに古い作品も初めて読むなら新刊と同じ、って本当だなーと思う。感動した勢いでA Little Princess(小公女)とLittle Lord Fauntleroy(小公子)も欲しくなってしまった。こっち2冊はたぶん完訳で読んでいるけど、バーネットが読みやすいとわかった以上、この際ちゃんと読み直しておくのも楽しそうだ。
●読書中:『ブレイブ・ストーリー 上』(宮部みゆき) 少しずつ読み中。上巻に1部と2部の前半、下巻に2部の後半。1部が現実世界、2部が異世界という構成。昨日の朝日新聞(朝刊)に氏のインタビューが載っていて、「最後まで迷ったのは、ワタルが現実の世界で両親の不和に悩む第一部をカットするかどうかでした」と言っていた。確かに冒頭部分は、このまま現代もののミステリーに展開してもちっともおかしくない感じ。 『ドリーム・バスター』の時、宮部みゆきはどこまでいっても宮部みゆき、ファンタジー作家にはなれないようだ、と思ったのだけど、どうなのかなぁ。 【BRAVE STORY OFFICIAL SITE】 ・・・まだコンテンツ(中身)ゼロだけど、いちおう出版社公式サイト。
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2003年03月12日(水) ■ |
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小石通りのいとこたち 4巻/秘密の花園 |
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▲更新:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ関連記事 『図説ファンタジー百科事典』のDWJの項を。未翻訳本がさらりとたくさん紹介してあります。ひとつの文章が長すぎてわかりにくいけど、日本語の情報は貴重だ。この本の情報は倫子さんの2003/2/9の日記から。
●読了:Some Good News : Cobble Street Cousins 4(Cynthia Rylant) ≫感想up <内容> 翻訳:『小石通りタイムズ―小石通りのいとこたち 4巻』 春になって花も咲き、鳥たちも帰ってきた小石通り。ロージー、リリー、テスの3人のいとこたちは、ルーシーおばさんの古いタイプライターを使って、新聞「小石通りタイムズ」を作ろうと思いたちます。
リリー、ロージー、テスの絶妙のコンビネーションがおもしろい!"Tomato!" "Potato!" "Great-o!" とか。私も妹がいるから思うのだけど、3人のぴったりした息の合い方、遠慮のなさ、ノリの良さ、絶妙のツッコミはまさに仲の良い姉妹のもの。みんな同じ年齢で、同居していて、学校も一緒という環境から、徐々に培われたということだろう。
●読書中:Secret Garden(Frances Hodgson Burnett) 『秘密の花園』の原書をWordsworth Editionで。 おおお、なんて読みやすいの! Biting the Sun(Tanith Lee)がどうにも面白くないので、少しのつもりで開いたら、どんどん進めてしまってビックリ。造語だらけのBiting the Sunの直後だと、余計ストレートで分かりやすく感じる。「古典=難しい」という認識は改めなくてはね!(^^; アマゾン・ジャパンでは表紙が違っているけど、実際に届く本は左の表紙のもの。わりとかわいい。
子供用の本で読んだきりなので、ストーリーが完全に未知の世界。インドからはじまってるし!メアリーの両親がコレラで突然死し、召使たちもいなくなって、広〜いお屋敷の子供部屋にひとりきりで残されてしまうメアリー・・・そうか、こういう設定だったのか!Σ( ̄□ ̄; 秘密の花園の女の子には「いい子」「素直なかわいい子」という印象があったので、メアリーの性格にもビックリ。こういう子だったの!? まぁ私的には、メアリーがかわいいことに変わりはないけどねー。 【グーテンベルグ♪】
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2003年03月10日(月) ■ |
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異邦の影を探しだせ : 少年陰陽師 1(結城光流) |
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●読了:『異邦の影を探しだせ : 少年陰陽師 1』(結城光流) <内容> 「ぬかるなよ、晴明の孫」「孫、言うなっ!」時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。資質は素晴らしいのだが、まだまだ半人前。よき(?)相棒の、物の怪(愛称もっくん)にからかわれながら、修行に励む日々である。そんな中、内裏が炎上するという騒ぎが起き、昌浩はもっくんと共に独自の調査を開始するが…。おちこぼれ陰陽師は都を救えるか!?新説・陰陽師物語登場。
おぉー、なかなか面白いじゃないか!まぁライトノベルなので軽くてアクション過多気味で、闇や妖という「雰囲気」はないけど、萌えポイント(紅蓮×昌浩)バッチリだし、すっかりじーさんになった清明に苦笑。読んでて色々と楽しかった。2重人格気味のもっくんが可愛い!終わりの方のもっくんの(昌浩についての)語りには、ちょっとうるっとしてしまった。 2:『闇の呪縛を打ち砕け』 3:『鏡の檻をつき破れ』 4:『禍つ鎖を解き放て』 5:『六花に抱かれて眠れ』
●読了:A Little Shopping : Cobble Street Cousins(2) ≫感想up <内容> 翻訳:『すもも通りの花屋さん : 小石通りのいとこたち 2巻』 秋のある日、3人は「特別な計画」と称して、おばさんが開いている花屋さんの、ミニチュア作りを思いつきます。ルーシーおばさんに秘密で材料を買いに出かける3人。
あああ、可愛い〜。ミニチュアドールハウスという発想がそもそも可愛いよね。マザーグースの替え歌も出てきて、茶目っ気たっぷりだ。このイラスト!お茶のシーンなんて、3人がくすくす楽しそうに笑う声が聞こえてくるみたいだった。2作目に入ったら3人の性格の違いがハッキリしてきた。3人の中でお気に入りは、のんびりしたロージーかな。ルーシー「おばさん」というからどんなにオバサンなのかと思ったら、年齢的にはお姉さんなのね(^_^ヾ
●読書中:Biting the Sun(Tanith Lee) タニス・リーの未翻訳本。無制限の快楽が約束された享楽的なユートピア社会を舞台にしたSF。自殺すると別の肉体に再生されるらしく、冒頭の文章が「友達のHergalがまた自殺した。彼が鳥型飛行機でZeefahr記念碑に突っ込んだのは、これで40回目だ」って。
今まで読んだ何冊かから判断する限り、私はタニス・リーって作家は実はあまり好きではなかったりする。おもしろい時はそれなりにハマるけど、シュールでダークすぎる所や、ストレートに言わないひねくれた所が読んでてカンに障ることがしばしばあるので。この本もそれっぽいから、どうなるかわからない・・・最後まで読めるかあやしいかも。ストーリーが興味深いし、耽美は好きなのでつい買ってしまったけど、ストレスが溜まる本はおもしろく感じないからねぇ。
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2003年03月09日(日) ■ |
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ドリームバスター(宮部みゆき) |
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今日は誕生日。・・・しかし、私の周りに魚座生まれ(2/20〜3/20)が多いのは何故? オンの知り合いだけでも1人や2人じゃないぞ。(^^;
●感想:『ドリームバスター』(宮部みゆき) <内容>あなたの悪夢退治します!16歳のシェンと師匠のマエストロ二人のドリームバスターが、地球とは別の位相に存在する惑星テーラから、地球人の夢の中に潜り込んでいる懸賞金のかかった凶悪犯を退治しにやってきた。 収録作品:Jack in / First Contact / D.Bたちの"穴(ピット)" 続編あり:『ドリームバスター2』(2003/03/31発売)
軽〜いエンターテイメント、オムニバス中編集。1話1話はわりと面白かったけど、これ1冊では話が全然進んでいなくて、読み終わった時「だから何?」とチラッと思った。これから延々と何巻も続くのか? エピソードはどれも良くあるパターンで新鮮味ゼロなのに、書き方が上手いので結構読まされた。語り手は話ごとに違うけれど、主人公はタイトル通り「ドリームバスター」、特にシェンだと思う。3話中、印象に残ったのは第2話のFirst Contact。「ヘンゼルとグレーテル」「赤ずきん」に影響されて、森だらけの悪夢を見るというのが面白い。夢の中の森・・・なるほどね〜。
Jack in>道子という30代くらいの女性が語り手で、小さい頃に見た火事にまつわる悪夢を見る話。本当は、設定がかなり変で分かりにくいのだけど、冒頭がごく普通の現代日本?から始まるので、違和感なくす〜っと話に入れた。 First Contact>まずシェンの語りで、彼の身の上と惑星テーラについて話すところから始まる。続いて若い男が語り手になって、自分の出生に秘密があった事を知って、それ系の悪夢を見る。 D.Bたちの"穴(ピット)">惑星テーラでのパトロール隊員殺人事件とその解決まで。ヘンな星!(爆)
●読了:In Aunt Lucy's Kitchen : Cobble Street Cousins(1) ≫感想up <内容> 翻訳>『ルーシーおばさんの台所 : 小石通りのいとこたち 1巻』 テス、リリー、ロージーは、3人とも9歳で同い年のいとこ同士。親たちがバレエ団の世界ツアーに行っている間の1年間、3人は寄宿学校へ行く代わりに小石通り(Cobble Street)にあるルーシーおばさんの小さな家で暮らしています。ある日、リリーがクッキーカンパニーを作ろうと言いだして・・・。
本当、微笑ましくてかわいい!読み始めたら一気に終わりまで行ってしまった。3人の女の子たちが顔を寄せ合って、楽しそうに次々何かを始める感じ。お話とイラストがピッタリ合ってた。リリーたち3人と同じ9歳の頃に読んだらどんなだったかな。この本はそのうち別ページに感想をまとめておきたいな。
●読書中:『異邦の影を探しだせ―少年陰陽師』(結城光流) <内容> 「ぬかるなよ、晴明の孫」「孫、言うなっ!」時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。資質は素晴らしいのだが、まだまだ半人前。よき(?)相棒の、物の怪(愛称もっくん)にからかわれながら、修行に励む日々である。そんな中、内裏が炎上するという騒ぎが起き、昌浩はもっくんと共に独自の調査を開始するが…。おちこぼれ陰陽師は都を救えるか!?新説・陰陽師物語登場。
ライトノベル。もうすぐ読み終わる〜。
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2003年03月07日(金) ■ |
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野の花のように(ロザムンド・ピルチャー) |
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「レストラン・村(Village)」でお食事。3500円のコース・・・野菜と魚ばかりの超ヘルシーメニューでとても美味だった。内装は和洋折衷。
●一応読了:Wild Mountain Thyme(Rosamunde Pilcher) 『野の花のように』のPBだけど、ちょっと・・・なんですか、この本はぁ。途中で読んでいられなくなって、ザッピングで終わらせた。Winter Solsticeで綺麗なものを描く方向に突出してた描写力が、この本では嫌なもの、ダメなものを描く方向に行っているみたい。主人公のヴィクトリアはイジイジウジウジと情けないし、その恋人のオリバーはまさに破壊者!確かに「ダメなままでもいいよ」って、メッセージとしてはアリだけど、それは本人に自覚があってこそでしょ。作者は一体何を思ってこんなに不快なキャラを隅々まででしゃばらせておくんだ? ストーリーは、一言で言うとオリバーを思い切れなかったヴィクトリアが、そこから「卒業」するまで。(^^; なんだかなー。ピルチャーの本にも色々あるんだねぇ。読んだ人によると、SeptemberはWinter〜と同じ癒し系だそうなので、次のピルチャー本はそちらにしよう。<こりない
<内容> 冬のある晩、ヴィクトリア・ブラッドショーのまえに、かつての恋人の新進作家オリヴァ・ドブズが幼い男の子を連れて現われた。そして、奇妙な二週間の逃避行がはじまる。行く先はスコットランド高地地方、老作家ロディー・ダンビースの住むベンコイリー荘。雄大な自然に抱かれた古い屋敷を舞台に、厳しくうつくしい風景の中で愛の心理ドラマが進行する。家族の絆、愛の形、生き方、価値観、世代間のふれ合い…。緊密な構成のもとにサスペンスタッチで描かれた喪失と恢復のラブストーリー。冬のスコットランドに繰り拡げられるピルチャーの心暖まる物語世界。
●読書中:The Complete Brambly Hedge(Jill Barklem) 今、 6話目The High Hillsの途中。5話目のThe Secret Staircaseという話が今のところ一番お気に入り。その「秘密の階段」を含んだOld Oak Palaceの全体図がものすごい!家の構造と内装が細部まで設計されている断面図。じ〜っと眺めてしまう。 【公式サイト:The World of Brambly Hedge】のMap of Brambly Hedgeでイラストが沢山見られます♪
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2003年03月06日(木) ■ |
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ドリームバスター/のばらの村のものがたり |
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●読書中:『ドリームバスター』(宮部みゆき) 表紙左の少年がシェンで、右のスキンヘッドのオッサンがマエストロ(本名不明)ね。なかなかおもしろい。今、First Contactの途中・・・。100ページ弱の中編が3つ入っていて、オムニバス形式に話が繋がっている構成。この本の内容を知った時は、宮部みゆきがこんな話を!?と意外に思ったものだけど、彼女はゲーマーだと聞いて納得。 ストーリー展開やキャラの語りは、しっかり宮部節だ。肩の力を抜いて、楽しんで書いたみたいな印象・・・ええと、例えば先日読んだ『理由』は最初から最後までしっかりプロットを立てて、それに沿って書いたような気がするのね。でも『ドリームバスター』は、設定だけ作って、個々の悪夢のエピソードはその都度気楽に書いている感じ。枠組みがしっかりしていれば、夢の内容なんてそれこそなんでもありだから、書きやすそうだなぁ。その設定というのがかなり突飛で複雑なのだけど、実際にDBがやることはゴーストバスターズだし(頭の中でテーマ曲がエンドレス^^;)。この人の本って、冒頭がすごく上手だと毎回思う。今回もす〜っと話に入れた。さて、週末には読み終われるかな。
●読書中:The Complete Brambly Hedge(Jill Barklem) 『のばらの村のものがたり』というシリーズ全8作を収めたフルカラーの分厚い本、前から気になっていたので図書館で借りてきて読んでいる。かわいくて絵が素敵〜!気に入ったら、自分の本が欲しくなってしまった! 今、5話目のThe Secret Staircaseを読み始めたところ。ここ数日夢見が良いのは、これを寝る前に読んでるせいかも(笑) 1話1話はごく短いけど、こうやって全部集めてみると意外と読み応えがある。ストーリーは、野ネズミの一群が住んでいる村を舞台にした、四季折々のエピソード。春の話(Spring Story)ではウィルフレッド坊やの誕生祝いにサプライズ・ピクニックを企画したり、夏(Summer Story)にはポピーとダスティの結婚式、収穫の秋(Autumn Story)はベリィ摘みで、冬の話(Winter Story)ではなんと、ネズミたちが深く積もった雪の下にトンネルを掘って、家と家をつなげたり。楽しそう〜! あ、いわむらかずおの14匹シリーズと似てるかな。木の中にある部屋の構造をみっちり描いてあるところとか。単純に可愛くて素敵な本だけど、同時に家の内装や生活や、ストーリーがとっても英国っぽいのが面白い。こうしてみると、14匹シリーズって実はとても日本っぽかったのねー。「おじいさん」「おばあさん」が同居してるのが、そもそも日本の古き良きって感じだ。『のばらの村』シリーズはその点どこまでも夫婦が単位で、3世代同居の大家族じゃないんだな。
<収録作品>バラでも売ってる。 Spring Story / Summer Story / Autumn Story / Winter Story / The Secret Staircase / The High Hills / Sea Story / Poppy's Babies *アマゾン・コムで本の中が見られます≫Poppy's Babies
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2003年03月05日(水) ■ |
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ハンカチの上の花畑(安房直子) |
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●読了:『ハンカチの上の花畑』(安房直子) 郵便屋の良夫さんが、配達に行った先の酒倉のおばあさんからあずかった古いつぼ。その中には、菊の花から、おいしいお酒をつくってくれる、小人の家族が住んでいたのです。1枚のハンカチの上にくりひろげられる不思議な小人の世界を、あざやかに描きだすファンタジーの名作。 小さい頃に好きだった本で、懐かしくなって借りてみた。今読むと、なんて素晴らしくシュールで不思議な話なの〜! 「ハンカチの上に菊の花畑を作る小人たち」というのが映像的に面白い。小さい頃は、まず「お酒の味」というのを知らないから、「小人の作った菊のお酒」なんてもっと想像がつかない夢の味だったんだな。後半、小人の世界に入ってしまうところと、ハートの刺繍を見て気がつくところは、自分の大きさが変わるような気持ち。しゅぽ〜んと自分までハンカチの上の世界に飛び込んだような・・・。えみ子さんがどんどん禁止事項を破ってしまう所は今読むとちょっとワザとらしいけど。きれいで美しいけど、「怖さ」があるところがこの本の厚みだと思った。やっぱりいいなぁ、この本。買おうかな・・・。
●読書中:Wild Mountain Thyme(Rosamunde Pilcher) この表紙、素敵すぎ〜!!アマゾンの書誌画面は旧バージョン?になっているけど、版が変わったらしくて届いてびっくり! "Thyme"で花・植物名コレクション用に買ってみたのだけど、こういうのだとコレクションする甲斐もあるって感じだ。ピルチャーはまだたった2冊目なのでよく知らないが、12月に読んだ【Winter Solstice】は、癒しは癒しでもアメリカものによくある泣き落とし系とは全然違う、すごい本だった。厚みがあって、説教臭さの欠片もなく癒しに徹底していて、これはもう文学かもっていうくらい濃い。今度のは、ラブストーリーかな?
今さっき、1章が終わった所。放浪から帰ってきたOliver Dobbsという劇作家が、元妻(別れた後事故で死んだ)の実家に行くと、そこにはナニーと留守番中の我が息子トーマスがいる(ちなみに初対面)。知り合いだと名乗ってちゃっかり上がりこんだオリバーは、息子の絵本に「トーマス・アーチャーへ、2歳の誕生祝いに。おばあちゃんより」と書いてあるのを見て、ブッちぎれて「トーマス・アーチャーじゃない!トーマス・ドブスだ!」と息子を誘拐!(?)・・・ってアンタ、2歳のその時まで顔も見てなかったというのに(^^; それに、名前は他にどうしようがあったって言うの、と突っ込みたいのは私だけではないはず。
▲『エミリー・ザ・ストレンジ ちょっと変な女の子』 エメリーが、エミリーにタイトル変更!!それに伴って発売日が2/28→3/31に延期。 ≫こちら 2/18の日記参照。いやいや、嬉しいねぇ!!そうよそうよ、Emilyなんだからエミリーよね!!一文字といえど、名前はとっても大事、勝手に変えるのはよして欲しいわ。 【公式サイト:Emily: The Strange】
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2003年03月04日(火) ■ |
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The Haunting of Alaizabel Cray(Chris Wooding)読了 |
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●読了:The Haunting of Alaizabel Cray(Chris Wooding) 化物の巣、魔都ロンドンを舞台に、凄腕の化物ハンターThaniel少年と、記憶を失った美少女Alaizabel Crayが、謎のカルト集団と対決!真暗い霧の立ち込めるロンドンに未来はあるのか!?
ふざけているんではなく、本当にこういう話だった。和書でもよくある、近未来とかパラレル世界の大都市を舞台にした少年少女の冒険と戦いの話。ロンドンが舞台なので、ロンドンの地名や、ロングコートにシルクハットなど英国っぽい小道具が出てきたのは楽しかったけど、ストーリーはよくあるパターンだ。結局、最後まで予想通りの事しか起きなくて、黒幕も予想ど真ん中でガッカリ。 少年と少女がいれば当然、愛が生まれたりするわけだけど、テーマはあくまでホラー、化物退治の方。ThanielやAlaizabel Crayの感情はアッサリで、メインはカルト集団の本拠地を叩くために地下道を通って行く戦いや、仲間が次々死んでいく様子の細かい描写、ナイフで決闘など・・・そういう世界が延々と続く。設定は悪くないので終わりまで読めたけれど、終わってからちょっと腹が立ってしまった。結局、何が言いたかったの?(^^;
●図書館で6冊、別口で2冊ほど借りて来たので、今月の前半はそれを読もうかな。まず昔懐かしい童話『ハンカチの上の花畑』(安房直子)を読了(感想は明日)。その他・・・ 『庭に孔雀、裏には死体』(ドナ・アンドリューズ) 『ドリームバスター』(宮部みゆき) The Complete Brambly Hedge(Jill Barklem) ↑は『愛蔵版のばらの村のものがたり 全8話』の原書らしい。ベアトリクス・ポターと同系統の動物ものだけど、読んだ事がないので。字もけっこう多くて読み甲斐がありそうだ。
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2003年03月03日(月) ■ |
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雛人形 /The Haunting of Alaizabel Cray @21章 |
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今年のひな祭りは素通り。 雛人形といえば、アメリカのどこかの博物館で、面積にして4畳半くらいありそうな「御殿飾り」を見たことがある。少し大きめの人形と、それにちょうどいい大きさの御殿のセット。お雛様とお内裏様がいて、3人の官女が仕え、右大臣、左大臣がいて、5人囃子が演奏していたり・・・段飾りと違って座りっぱなしではなくて、立ったり中腰だったり、色々な姿をした人形たちが、御殿の中のあるべき位置にあるべき姿でセッティングされている。それぞれの人形の意味や役職が、一目見でハッキリとわかったのが、ものすごい衝撃だった。5人囃子って、赤い布の段の上で一列に並んで演奏してる存在じゃなかったのよ!段の下のほうに並んでるお道具って、御殿での生活の家具だったのよっ! あれ、もう一度見たいなぁ。どこだったんだろうあの博物館(爆)
▲更新:気になる本 Collins Modern Classicsと『ピノッキオの冒険』を追加。Collins Modern Classicsというのは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのCharmed Lifeも入っているコリンズ社の児童文学シリーズ。選書の参考にリストを作ってみた。
●読書中:The Haunting of Alaizabel Cray(Chris Wooding)@21/29章 第1部:The Lost Girl 迷子の少女、Alaizabel Cray 第2部:Stitch-Face =殺人者の呼び名。ジャック・ザ・リッパー事件もどき 第3部:The Fraternity Ascendant The Fraternity=カルト集団 の隆盛 第4部:The Darkening 暗闇へ
4部構成の最後の部に入った。和書でもよく、近未来とかパラレル世界の東京を舞台に、化物や妖怪がうようよする中の少年少女、みたいな話ってあるじゃない。麻城ゆうの『時代の巫子』シリーズとか、田中芳樹の『創竜伝』とか。この本はそれのロンドンバージョンなので、多分ロンドンを知っている方が楽しいのだと思う。 敵をおびき寄せる為にAlaizabelとThaniel君がおとりになる場面はよかったな。コートにシルクハットのThaniel君、敵に遭遇して、長いコートの裾を翻して戦うし。(^^;ひょー
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2003年03月02日(日) ■ |
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The Haunting of Alaizabel Cray @15章 |
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●魔法がいっぱい:大魔法使いクレストマンシー外伝 ≫【徳間書店・情報ページ】 倫子さんのところから。え、徳間の紹介文が『魔女と暮らせば』のネタバレって、一体どこが?・・・かなり長い間じーっと考えてやっとわかった。(^^; そうか「次代のクレストマンシーのキャット少年」というところか!?お〜、なるほどねぇ。【Mixed Magics(原書)レビュー】
●読書中:The Haunting of Alaizabel Cray(Chris Wooding)@15/29章 設定とかキャラは悪くないのだけど、いまいち話に入れない。話がどんどん大きくなっていくわりに、敵の正体がちっとも見えてこないし。わけが分からないままやたらと恐怖心を煽ろうとしてるようで、わざとらしくて嫌だ。でもまだ中間地点なので、後半に期待しようか。 ええと。話のテーマでもある表紙の中央の紋章は、chackh'morgと言うらしい。"The Fraternity"というカルト組織(宗教団体)が、紋章の中央に描かれている「モノ」を復活させようとしている。Alaizabel Crayという少女は、The Fraternityによってその「モノ」の器にされたらしく、その霊(?)を体内におろされたまま、今も内側で眠っている状態。ソレを完全復活させるために、The Fraternityは紋章に描かれている文字の数(16)だけ人を殺していく。この辺の描写はジャック・ザ・リッパーをマネてるのか、娼婦だとか、たまたま夜に出歩いていたOLさんだとかが登場しては、名前を覚える暇もなく数ページでアッサリと殺されていく。無差別殺人(に見える)の謎を追う探偵と、Alaizabel Crayをスラム街の建物の中で拾ったThaniel君たち一行が合流して、さてこれからThe Fraternityに立ち向かう・・・という流れ。味方をしてくれる泥棒たちの元締めの大ボスがなかなかいい感じだ。
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2003年03月01日(土) ■ |
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TTT2回目/『血文字パズル』(有栖川有栖ほか) |
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▲ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2回目) 見てきました。1回目よりもっと短く感じたのは何故? 今日の同行者は原作『二つの塔』を読んでいない人なので、フロサム→メリピピ→アラレゴギムリと場面がパチパチ切り替わるのがビックリだった様子。確かにあれは、話を知らないと分かりにくいかも。いいところでぶった切れて切り替わる!(^^; 映画のパンフレットに地図と詳しい人物相関図がついてるのも、それを補充するためと見た。私は今度はエントに大うけ。あののんびりした口調にハマってもう・・・
●Welcome for new Wynne Jones 4月発売の新刊The Merlin Conspiracyについてのインタビュー(英語でーす)。最後の方で"She explains that Nick has already made an earlier appearance in a novel for adults, Deep Secret." 主要キャラクターのひとり、NickはDeep Secretですでに出てきている。う〜ん、あのニックが主人公の1人だなんて、本当にどんな話なんだろう。【Deep Secretレビュー】
●買った本 『ハムスターの研究レポート(7)』(大雪師走)¥693 『血文字パズル』(有栖川有栖ほか)¥630 収録作品≫砕けた叫び:火村&有栖(有栖川有栖) 八神翁の遺産:デュパン鮎子&奈緒(太田忠司) 氷山の一角:メルカトル鮎(麻耶雄嵩) みたびのサマータイム:杉原渚(若竹七海)
両方とも新刊。ハムスターを飼ってはいないし、飼う気もないけど『ハムスターの研究レポート』というマンガは面白い。ほころびた所からコタツ布団の生地の中に入ってしまうハムに笑った〜。『血文字パズル』は角川スニーカー文庫のミステリ・アンソロジーで、有栖川だから定価で買ってみた。
≫1話目:『砕けた叫び』(有栖川有栖)読了 火村&アリスの短編。ミステリよりも、朝井さんと2人で(コース料理と思われる)食事をするアリスが気になって仕方がない。なになになに、どうしてツーショットなの!?<おい 謎の方は、ムンクの叫び人形が重要アイテムだ。(^^; 『ダリの繭』といい、芸術関係もけっこう強いみたいだな〜。
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