2003年11月30日(日) 救われたいと、切実に、、
明日もテストだぁよ。
あたしは、高校受験というものをまるで行事の一種のようにしか感じてない。
落ちた人は沢山いたけど、その人はショックをうけたりしてなかった。
むしろ、中学を卒業することのが怖い、と。
高校を落ちたことより、卒業して、大切な人と別れて
それでも平気な顔でなにもなかったように高校に溶け込むのが酷く怖いと。
あたしも。
あたしもなにくわぬ顔で溶け込んでいくんだろうか。
わけもわからずに悲しくなることがやけに多い。
生活のリズムがなってないからだ。
横になってさえいれば体は休まると先生が言ってた。
体は休まっているけれど脳は働きっぱなしだもの。
一睡もしなかったからなぁ。
ベッドに横になって電気を消すと、考えるべきことが沢山頭をかけめぐる。
死ぬことがひどく怖かった。
死に向かって生きていることがとてもとても怖かった。
悲しかった。
どうすればいいのかわからなかった。
救われたいと思った。
2003年11月25日(火) なにかに怯えて眠れない夜
明日テストだし。
明後日もテストだし。
構内推薦はもうすぐだってね。
そうやって自分の将来が形ないものから形あるものへと変わっていくのは
とてもとても悲しい。
自分の人生の価値がこんな幼い頃に決まるなんて。
まだ生まれて15年だよ。
あたしは留学がしたい。
英語をもっともっと喋れるようになりたい。
その漠然とした思いがいつのまにか
どこの留学機関を使おうか、っていう具体的なものに変わり、
その実態に気づいた時、あたしは無性に泣きたくなった。
変わるのがひどく怖い。
ママは今病気で結構大変ぎみ。
教授とかに見てもらってるんだけどそれでも理由も病名もいまだハッキリしてない。
近くの崩壊寸前の家族が立ち直ってきている。
そうしてまた、うちの親戚はやはり壊れたままで。
まるでドラマかなにかみたいに争いごとばかり。
しんどいよ、とても。
2003年11月21日(金) 誰かを思って泣くということ
泣きたい位悲しくなる夜は沢山あったけど、涙はけしてみせなかった。
嗚呼、あたしは何にこんなに負けたくないんだろう。
少しのことで傷つく心も
過去を悔やむ不甲斐ない思考回路も
ちぐはぐだけれどとても悲しい言葉を紡ぐ口も
悲しいことばかりを見る目も
大切なものなのに。
あたしは泣きたくて泣いている。
悔しいんでもなくて悲しいんでもなくて、ただ、泣きたいと。
あたしは笑いたくて笑っている。
楽しいのでもなくおもしろいのでもなく、ただ、笑いたいと思って。
頬を緩ませるのは脳が命令しているからで。
一連の動作はどれも機械的で。
使い古しのロボットとあたしたちは何が違うというんだろう。
生きていきたい。
人間として。
辛い事は沢山あったけれどあたしは泣かなかった。
苦しいことは沢山あったけれどあたしは弱音をはかなかった。
あたしは強いんだから。
絶対、大丈夫なんだから。
負けないんだから。
きっと、大丈夫。
あたしは間違ってなんかいない。
過去はいつもとても綺麗。
あたしを助けてくれる人は沢山いる。
だから大丈夫だよ。
浅葱唯は誰よりも強いもの。
あたしはヒーローになるんだ。
世界で一番強くてカッコイイ人間になるんだ。
ヒーローに。
嗚呼、できるならもうすこしあのままでいたかったのに。
嗚呼、明日なんか来なくていい。
後悔を重ねる「今」なんかいらない。
沢山の人に嫌われようが蔑まれようが、誰かたった一人のヒーローになるんだ。
通じるものなんか何もいらない。
愛してるんだ。
どうして未だ未練たらしくもこんな言葉を紡ぐのか。
今までだって悲しい夜はあったけどあんなに泣くのは初めてだった。
あんなに悲しいのは初めてだった。
何かに負けたくなかった。
よくわからないけれど、あたしは何かに負けたくなかったんだ。
心のそこから強くなりたいと願った。
愛してるなんて言葉にしなくても生きていけるようになりたいと。
昔のあたしはこんなんじゃなかった。
言葉にしなくても生きていけた。
今のあたしはあの頃のあたしにはなれないけど。
嫌いだったものを好きになることも
好きだったものを嫌いになっていくことも
すべてを愛せないことも
強く生きられない弱さも
悲しい。
2003年11月18日(火) 永遠のヒーローになりたい
強く、なりたいと思う。
誰よりも。
強く、強く、強く、強く、強く、強く、強く、強く、強く。
一番大切な人を目の前で失ったりしたくないから。
強く、ありたい。
強いだけじゃだめなんだって理屈だけならいくらでも分かる。
でも理解はできない。
真実はいつも心の底にあって、あたしには到底手が届かない。
何かを知るのは酷く怖い。
だから強くなりたい。
例えば自分の命と引き換えに誰かを救えるぐらいの強さを。
誰かを救うなんて一方的だと知っていながらそれでも救えるだけの強さを。
誰かを救いたいと心から言える強さを。
あたしは偽善者だと笑っていえるだけの強さを。
何かを失うのも見失うのももう沢山だ。
一人残された痛みを他の誰よりあたしが一番知っているから。
だからあたしは死んだりしないんだ。
永遠のヒーローになりたい。
言葉はいつも無力なのに
あたしはいつも吐き出すことしかしらないんだ
あの笑顔を失わずにすむのなら、腕の1本や2本。
嗚呼、束縛はいつも悲しくて甘いから。
届きそうで届かない笑顔はまるで蜃気楼だと思う。
一番悲しいときに一番側にいてくれたのは一番遠いあの人だったから。
あのひとがあたしのヒーローだというのなら。
あたしは誰のヒーローになれるだろう。
携帯の着信音がやけに大きく響くよ。
2003年11月16日(日) 尊い涙
どうにもならないことが沢山ある。
自分の力では及ばないことが沢山。
それでもあたしは生かされていて。
だからあたしは絶対大丈夫だって思えるんだ。
沢山の命を奪って生きている自分の命が尊いかなんて分からない。
でも、あたしが死んだときに、
あたしのあいするひとがあたしのために流した涙は
とてもとても尊いと思うのです。
2003年11月13日(木) 今日泣けるものなら今すぐ泣きたい
おなかが痛い。
あたしはいつもそうだ。
精神的に追い詰められるといつもおなかが痛くなったり熱が出る。
それも、仮病じゃなく本当に。
そんで、お医者さんに休むように言われるんだ。
血液検査までされるんだよ。
嗚呼、人間の神秘。
何もしたくないよ。
眠りたい。
どうしてあたしは生きていて、どうしてあたしは苦しいんだろう。
どうして泣くんだろう。
一番大切なものはいつも壊れていく。
一番ほしいものはいつだって手に入らなかった。
あたしが求めれば求めるほど遠く虹のかなたに消え去ってしまう。
どうして。
あたしはあいつを愛していて。
それなのにあいつはきまぐれで。
あたしもきまぐれを気取っているけれど。
あたしのココロはこんなにもボロボロだよ。
あんたがあたしを「唯」って呼ぶたびに、あたしはいつも泣きたくなった。
それ以上の言葉は要らない。
虚勢だけの強さはいつもあたしの理性を支えてくれる。
あたしはあいつを愛してる。
でも、悔しいから好きだなんて言わないよ。
あいつが困ることは目に見えているから。
あいつは優しすぎる。
あたしが見てるのはあいつなのに。
愛より友情をとるなんて今時馬鹿げてるよ。
でも、あたしはそんなあいつを愛してて。
どーしようもない。
愛してるって言葉は言ってくれなくていいよ。
友情をとるならそれでもいい。
それでいいからいままでみたいに「唯」って呼んでよ。
2003年11月11日(火) うざったい
なぜだか酷く泣きそうになった。
真っ暗闇の廊下を歩きながら、真っ暗なグランドを眺めてた。
誰ひとりいないグランドは何故か酷く優しくて、広かった。
言葉にしなくても伝わることは沢山ある。
言葉にしなくても伝わる人は少ないけれど。
だれもいらない。
あたしは誰も信用してないし。
誰もいらない。
だって裏切られるのはとてもうざったい。
責められるのはなれっこだし、
誰かを責められるほどあたしは完璧な人間じゃないし。
あたしが悪い、それでいい、そのほかの言葉なんかいらない。
うざったい事になるなら、あたしは誰かを責めるのより
責められるほうがずっといい。
どうせならあたしを責めればいいのに。
抗議の言葉なんかわかないし、あたしは誰があたしを否定してもかまわないもの。
そう思いたいなら、そう思わせておけばいいとあいつは言った。
あたしはなんでもいいやと笑った。
そうだよ、もうなんでもいい。
あたしは、あたしだ。
すべて必然だった。
何かを否定するのも何かを守るのもあたしはとても疲労する。
守らなくていいものが欲しい。
あたしは誰かを守りたいなんて思わない。
2003年11月09日(日) 使い古しのあたしはいない
あたしは矛盾してる自分が酷く好きだと思う。
自ら否定してそれでもなお受け入れる姿が、無様で良いと思う。
カッコ良い人間なんてなれなくていい。
求めるものは手に入らないほうがいい。
興醒めするあの瞬間があたしは酷く怖いから。
青い朝は酷く綺麗で冷たかった。
朝が始まる瞬間は見えないけれどちゃんと感じられる。
頬にあたる冷たい風はやけに優しい。
音1つなくひっそり明けていく空はとても高くて広い。
携帯はいつもはバイブだけれど必ず寝る前にはサイレントにする。
音のない空間で同じく音1つ立てずにひっそりとランプだけが光る。
メールは泣きたいくらいにあたたかい。
それまで無機質で温度のなかった部屋が床が空気が、呼吸していくのがわかる。
今日のあたしの朝の始まりだ。
朝は終わらない。
かならずどこかであたしが感じたものを別の誰かが感じている。
たとえば今日、この瞬間も。
朝はいつもあたたかくて優しい。
朝をちゃんと始めたいのはそのせいなのか。
どんなに疲れていてもきっかり3時に起きて朝を始める瞬間を待つのは
あたしがその日きまって悲しいときだ。
悲しいからこそ朝をきちんと正しくはじめる。
自分の傷を癒すのは自分だ。
あたしの傷はこうして少しずつだけれど消えていく。
1日だって使い古しのあたしはいない。
毎朝始まって毎晩終わる。
同じあたしはいないし、過去のあたしは戻らない。
2003年11月05日(水) なにも、いらない。
なにも、いらない。
これっぽっちの言葉を吐くためにどれほどの月日がかかったか。
今日は発表会!Yes!
すっげ大好きなIちゃんに会ってきましたー。
あいかわらずすごかった。
尊敬だよ、ほんと。
照明が恐ろしいほど暑くてクラクラしたよー。
市の大会のときに見かけた人がちらほら。
審査員も半分は知ってる人でした。
ああ、そうだ。
今日はすっげ良いことがありました。
(いや、Iちゃんに会えたこともなんだけどさ)
でも秘密。
あたしはうれしくて泣きそうになった。
なんか世の中もうどーなってもいいと思った。
こーゆう瞬間があるからあたしは全てから逃げ回りながら生きていける。
誰に蔑まれようとも、例え一人で戦うことになっても。
あたしはこうやって生きていけるんだ。
そろそろ留学についても考え始めてます。
ロータリーを使おうか使わまいか・・・
とりあえず留学に対して親は賛成してくれてるので、それだけでもよかったよ。
先生も賛成してるし。
留学してる先輩に会えるかもなので、彼女が帰ってきたら相談します。
希望はカナダ!(彼女はアメリカなんだけどね)
先輩は小学校で日本語を教えてるらしいんですけど、大変みたい。
とりあえず、今日は良い日でした。
2003年11月02日(日) 水を抱いているようだ
水を抱いているようだ、と。
あたしはその意味をずっと理解できないでいた。
あいつはいつもあたしを水だといった。
水を抱いているみたいだ、って。
掴み所がないとかもちろんそういう意味もあるだろうけれど。
単純に、お互いが苦しいのだ。
お互いがお互いのすべてを受け入れようと思うがあまり気を使い合い
結果、とほうもなく悲しかった。
あいつはとてもとても優しい、けれどあたしはときどきそれがとても苦しい。
どうしようもできなかった。
変わることを拒否するのはそんなに愚かだろうか。
けれどあたしたちはちゃんと知っていたのだ、変化は必ずやってくるって。
だからこそあんなにも願っていた。
なにものぞまないのは一番哀しい。
失うことを恐れるがゆえになにも望めなかった。
これは代償なのだ。
優しさはときにとても痛い。
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photo by nezi-shiki