日記帳




2009年02月28日(土) 矢の如く

如月には猛ダッシュで逃げられてしまった感が強く、せっかくの誕生月だったのに、と今更ながら少し悔やんでいる私であります。こんな調子で、弥生だって脇目も振らず去っていくに違いありません。
日記を書こうにも、もろもろのことで頭が飽和状態なため(そろそろ凝固しそうだ)、いたく印象に残っていることのみを摘み出してみることにします。

・速読始めました。「速読なんてさあ、斜め読みでしょ? そんなの本の読み方として邪道だね邪道」なんて高飛車なことを以前は考えていたような気がするのですが、実は実は奥が深い、のであります。少しでも身に付けて、潜在的なものも含めて積読本が減ってくれればいいなあ(切実に)。
それにしても「積読本」が一発変換できる我がPCに乾杯。

・近頃珍しい(ように思われる)明るいニュースをもたらしてくれたアカデミー賞。正直に申しまして、私はどちらかといえば加藤久仁生氏の受賞の方が、より嬉しかったのでした。ささやかな一ファンとして、心からの「おめでとうございます」を。受賞作のDVDも(そして絵本も)欲しいのだけれど、きっと完売状態なのだろうなあ。

・またひとつ年を取ったことを認めないつもりはないのだけれど、年々どうも自分の年齢が咄嗟に思い出せなくなってきて、今の段階でこんな体たらくでは……と、将来が思いやられるのでした。しつこいようですが、サバを読もうなどとは考えてもいないのですが。

・冷静に考えてみればさほど忙しいわけでもないのに日々忙殺されている、という矛盾した現状にいささか倦んできているのか、とにかく旅に出たくて仕方がありません。相棒のカメラも久しく外に連れ出していないことでもありますし。

・春物も見に行きたいのです! 贔屓にしているお店から届いたDMには「フラワープリント」だとか「春色」だとか、心惹かれる文句がきらびやかに踊っていて、眺めているだけでそわそわしてきます。

・しかし、今年も「あの季節」が。

世の花粉症同士の皆様、また廻り来た受難の日々を、共に乗り切らんことを。



2009年02月13日(金) 金曜日なんて怖くない

いくつになったの? と尋ねられて、一瞬答えをためらってしまうのは、何も年を誤魔化したいからではなくて、いつの間にやら年齢だけは立派な大人になってしまったのに、中身が全く追いついていないことへの反省なのかもしれません。

いつか誰かが言っていた通り、子どもの心を失くさない大人になるためには、前提条件としてまず「十分に大人である」ことが不可欠なわけで、そう思うと今の私は「本物の子ども」だった頃に思い描いていた姿と比べて圧倒的に「大人げない」と言う他は無く……。

……などという自戒はとりあえず明日に回して、なにはともあれ、Happy Birthday to me.


2009年02月12日(木) 一瞬を切り取れ

こんなところで(こんなところだからこそ、とも言う)こっそりと。

http://toridori.petit.cc/

今年立てた目標のひとつである「写真サイトを作る」を実行すべく、暫定公開中&準備中。






2009年02月01日(日) 決して辿り着けない場所、あるいは路地裏の雑貨店

雑貨屋さんに行きたい、そして日常の役には全く立たねど心潤す愛くるしいモノを衝動買いしてみたい、と思っていた潜在意識が現れ出たのかどうかは分かりませんが、先日とても雰囲気の良いお店が登場する夢を見たのでした。

どうやら私は映画を見ていた(というか映画の世界に入り込んでいた)ようで、舞台は入り組んだ路地のある小さな街、主人公は可愛らしい女の子と、どこか人生に疲れた風でもある(でもまだ若い)雑貨店のオーナー、であります。彼女は本来溌剌とした少女なのですが、足の怪我のせいで思うように出歩くことの出来ない日々を送っています。

そんな中、たまたま散歩に出かけた裏路地で何者かから逃げるような風情の雑貨店店主と出会います。彼は何故か大量のミニディスクを小脇に抱えていて……とこの辺りからストーリーは夢にありがちな支離滅裂な設定を披露するので割愛しますが、とにかく偶然出会ったふたりはお茶でも飲もうかと雑貨店を訪れるのです。そのお店が、骨董品の日用品を扱う小さな店舗なのですが、とてもとても私好みの設えだったのでした。主人公の女の子が、揺り椅子に腰かけて、ガラスケースの中に並べられた古い鍵だのロケットだのをじっくりひとつずつ眺めるのですが、その場面の心楽しかったこと。

生憎、夢から醒める前に「これは夢なのだ、だからこの映画も架空のものなのだ」ということに気付いてしまったため、それでもどうにか最後まで見ようと、夢の中の私はあれやこれや手を尽くしたようなのですが、残念ながら幸せな余韻だけを残してお店も女の子も掻き消えてしまったのでした。
なんというか、訪れる度に心のほんのひとかけらが居残ってしまう(そしてまたどうしても帰って来たくなってしまう)場所、というのは確かにあるように思います。現実であれ、夢の中であれ。





BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次 入り口へ


ほたる