日記帳




2006年05月30日(火) 片腹痛し

正しくは、片腹「が」痛い、なのです。朝、くしゃみをした一瞬で脇腹が筋肉痛になってしまいました。
以前に何かの本で、くしゃみのエネルギーとは、それはそれは恐るべきものである、というエッセイを読んだ覚えがあるのですが、正に身をもって実感することとなったようです。

煩雑な(主に頭の中が)日々が片付くまでは文章を書くことなんて、と考えていたのですが、どうやら「片付く」日など待てど暮らせど来ないらしい、と悟るに至りました。この煩雑が常態だと慣れるより、あるいは開き直るより仕方ないようです。まずは、出来るだけ日記を書くことを足掛かりに、と思っています。

作家の米原万里さんがお亡くなりになりました。
この方の作品というと、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』しか読んだことがないので、そしてこの一冊が染み込むようにして印象に残っているので、一報を目にした時真っ先に押し寄せたのは「ああ、あのマリが亡くなったのか」という感慨でした。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


2006年05月29日(月) サイレンの空

帰り道、西の空がなんともいいようのない色に染まっていて、ここはひとつモノカキらしく情景描写などしてみなければ、と我が家の玄関口でしばし考え込んでおりました。
裸電球を灯した古い色硝子のような……とか、彼岸花の花びらを透かし見たような……とか、売れ残った飴細工のような……とか、どれもあまりぴんと来ない、と己の描写力に溜息をついたところで空腹に負けて、結局は「救急車のサイレンの色に似ている」というところに落ち着きました。それだけ、鬼気迫るというか、鮮やかというには穏やかでない色だった、ということです。恐らく。

日が長くなって嬉しいこの頃です。目が覚めた時外がすっきり明るければ、早起きもさほど苦ではない……ような気が、しないでもないような。


2006年05月28日(日) 冥王星の彼方へ

今日こそはちゃんと色々書くのだ、と決意していたというのに、突然インターネットに接続できなくなるわ、勝手にPCの電源は切れるわ、焦ったあまり書こうとしていたことは忘れるわ、ですっかり出鼻をくじかれてしまいました。

何を猪口才な、と半ば意地になって、色々追加したり削除したり、叩いたり罵倒したり(……)した結果、ご覧の通りネット接続まではこぎつけたわけですが、一旦忘却の彼方へ吹き飛んでしまった「書こうとしたこと」の復旧までには至らず。私の貴重な執筆意欲を返せ……! 

と、あまりに悔しかったため、もう寝なければならない時間だというのにこうして怒りをぶちまけているわけなのでした。とばっちりを受けてしまった、この日記をご覧の皆様、申し訳ありませぬ。



2006年05月21日(日) 時速60キロの幸運

少々用があって出かけた京都が非常に好天気で、さすが盆地、とわけの分からない感心の仕方をしていたのですが、帰宅した湖国も順調に暖かく……というよりも暑く、やっと五月下旬らしくなってきたかと、抹茶ラテを飲みながら考えておりました。全然関係ありませんが、抹茶と牛乳を合わせてみようと最初に思いついた人はちょっと偉い、と思います。

京都に行く度、四つ葉のタクシーが走っていないかと、割と真剣に探しているのですが、新風館前で一度見たっきり、未だ再会は果たせていません。あの時、用事はなくとも乗っておくべきだった、と残念に思うことしきり。

相変わらずありとあらゆるものが滞っておりまして、申し訳ございません。
じたばたあたふたしている内に、うっかり初夏に突入してしまいそうな予感ですが、なんとか時の流れに逆らうべく、とりあえずは休息を取って参ります。
もしも気が向かれましたらば、心の内で「頑張れよ」と唱えていただければ、幸いです。敏感に受信して、当社比1.5倍で張り切ります。


2006年05月14日(日) 万有引力の日曜日

母に感謝を捧げる日、でしたね。とは言いましても、我が家の母の日は、用意していた贈り物が数日前に早々と配達されてしまったので、その日の内に終了しています。当日の今日は、胸の中で「おかーさんありがとう」と密やかに呟くのみです(面と向かって伝えたりは、しない)。

たまたま今読んでいる本の影響で、自分の母親にも母がいて、そのまた母がいて、さらにそのまた母親が、さらにさらにそのまた母親が……などときりもないことを考えていたら、谷川俊太郎さんの詩ではありませんが、くしゃみが出てきました。
朝晩は、まだ冷えますね。


2006年05月13日(土) 手芸部部長、その後

ひねもす、お裁縫に取り組んでおりました。針を持つのなんて久しぶりです。あまりにご無沙汰なので、針の一部が錆付いてしまい、玉結び・玉止めの際にひっかかって非常に不便です。新しい縫い針が欲しい、と思ったりもしましたが、しかし次回の登場がいつになるやら分からないことを考えると、なにやら贅沢なようでもあり。

ところで、何を縫っていたのか気になった方のためにご説明しますと、本日の作品は、裏地とティーバッグです。よく分かりませんね。もっと詳しく知りたいの、という方は下記まで(フリップを指す)。

小さなお裁縫セットを鞄に入れて持ち歩いていた時期、というのがありました。実際に重宝した覚えはないのですが、持っているとなんとなく安心、だったのかもしれません。折り畳み傘と同じくらいの位置づけですね。
しかし実用的な動機とは別に、大きな声で言うには少々気恥ずかしいですが、「裁縫道具を常に持っているのが乙女だ」という、信条というか思い込みというか……そんなものがあったようにも思います。ああ、懐かしき青春の勘違い。笑って許して下さい。

拍手御礼。
ハンバーガー……! とコメントを拝見した瞬間、噴き出しそうになってしました(失礼!)。しかし冷静に、胸に手を当てて考えてみれば、「東京都」を「ヒガシキョウト」と読んでしまうような私には、「イラク」が「イクラ」にしか見えないような私には、笑う資格などないように思います。なので笑いは引っ込めて、「同士よ……!」と両手を差し出してみようかと思います。同士よ……!(笑)
……ええと。ウサギは可愛いですね。


2006年05月06日(土) ハンガーにうさぎ(追記:夢の増築)

今更ながら、一冬お疲れ様の感謝を込めて、手袋を洗濯しました。手袋は、手にはめた状態で洗剤をつけ、手を洗う要領で洗うと綺麗になるそうです。なるほど。

洗濯直後の手袋は、白くてほわっとした素材だったせいもあってか、なんだか二羽の小うさぎがずぶぬれになってくたっとしているようで、どことなく痛ましく……。
慌てて乾かしたので、今は元気な姿に戻っています。少しばかり縮んだようですが、私のちんまりした手にはちょうど良いサイズになりました。

夜にまた、追記するかと思います。
さかな、と打つとすぐさま「肴」と変換したがる我がPCが微笑ましいです。


夜追記。
読書録更新状況。今回の追加分は、以下の三冊です。

 『空ばかり見ていた』 吉田篤弘
 『ダ・ヴィンチ・コード(上・下)』 ダン・ブラウン
 『象は世界最大の昆虫である―ガレッティ先生失言録』 池内紀(編訳)

地味にしかし確実に増えていく、いつか読みたい本の新聞切り抜き記事を一枚一枚確かめていると、一年くらい山にこもってひたすら本を読む生活を送ってみたいような気分に駆られます。

そして、「贈答品」のページを新設いたしました。我がサイトにこのページを作ることができる日が来るなんて……と、ひとりしみじみ喜びを噛み締めている私なのです。これからは、どんどん贈り物ができますね……! と、贈られる方のご迷惑も、己のキャパシティも顧みず、うきうきと考えてしまうのでした。





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