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揺りかご

みりあ

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2002年04月26日(金)
涙(2)。


しばらくずっと泣いていて。
翔はかなりこらえている様子でそんなに長い時間は泣いていなかった。
ただ、私ばかりが泣いていた。

私が悪いんだ
迷いが出てきたから駄目なんだ
私は周りを傷つけることしかできない

翔を離したくない

涙も少しずつ枯れてきて

ふと

もうこれで二度とキスできなくなるんやねぇ

呟いた。

・・・・・
もうみりあのことをぎゅうってできなくなるんやな

・・・・・やっぱりそんなん嫌や
なぁ

やっぱり別れるのやめよう?
会う回数増やすから
俺も頑張るから

やっぱり嫌や
ワガママかもしれへんけど俺はみりあを離したない



この言葉を待っていた自分が確かに自分の中にいた。
翔は私が離れたがっていることに気付いていたから
それを引きとめるようなことは今までしなかった。

そんなだったから私は余計に悲しかった。
やっぱり私の態度が曖昧だから引きとめてもくれないのかと
そんな風に思っていた。

私の本音は「翔と一緒にいたい」だったから

うん・・・やっぱりやめる・・・


あっさり覆ってしまった私の言葉。
いい加減なのも程がある気がするけど。
でも、「別れ」を前提にしていると少しだけ言いたいことが言えたような気がして。


今まで思っていた以上に言いたいことが言えていなかった自分に気付いた。
ちょっとだけでも翔が変わってくれるかなと期待を抱く。

これから少しだけでも私と翔の関係は変わっていくだろうか。



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2002年04月25日(木)
涙(1)。


日曜日、翔に会った。

先週一緒に旅行にも行ったんだけど。
嬉しそうにしてる翔の横で私は複雑な気分だった。
ちなみに私は最近翔とずっとHをしていない。
何故か私の体が全く反応しないから。
いつも一緒にいないのに急に一緒にいてもどうしていいかわからない。
ただ翔に対しての罪悪感ばかりが募っていた。


なんだか一緒にいて最近ぎくしゃくする。
私はずっとずっと思っていたことを話した。

一緒にいられるまであと2年・・・かな
翔が仕事始めてから週末にも満足に会えてないよね?
私はいつも寂しい思いしてるんだよ
そりゃもちろん私だけじゃないんかもしれないけどさ


・・・・・

それで文句言ったら怒るんだよね?

「夜中でも会いたいなら会いに行く」と言ってくれた真の言葉がよぎる。
翔は最近会うための努力をしてくれていない気がする。
別に会わなくても平気そうに私からは見える。

翔を失いたくは無いけれど、言葉は止まらない。

私は翔とずっと一緒にいたいよ
でも私はあと2年もこのままの状態で我慢なんてできないよ
翔はずっとこのまま私に我慢しろって言うの?
もっと大変な人もいるんだろうし我慢が足りないのかもしれないけど。

私は我慢できない。
このまま慣れ合いになって会わなくても大丈夫とか思われたくない
・・・私を放して。


我慢が足りないとは思わないよ
むしろよく我慢したと思う
ずっと俺は負い目を感じてたから
もっと年の近い彼氏のほうがみりあにとってよかったのかもしれへんな・・・

ほんまごめん。
約束守れへんで・・・


私から別れを切り出しながら私ばかりが泣いていた。
「泣かないで」と言う翔が私は信じられなかった。

なんで笑えるの?

その瞬間、翔の顔が一気に歪んだ。

・・・我慢してるんやんか!
一番大切なもの無くすんやで。。。


翔を失いたくない。
だけどこのままの状態で一緒になんていられない。


ただ、そのあとは二人で抱き合いながらずっと泣いていた。



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2002年04月20日(土)
最近。


ほとんど毎日のように真と会っている。
気がついたら依存してしまっているような。

今日は真と万博公園までバイクで行きました。
二人で自然を満喫。
のんびり。
こんなゆったりした時間を一緒に過ごせることに幸せを感じる。

それでも真とはかなり言い争うことも多い。
はっきり言って腹が立つ。
でも意見自体にムカつくことはあっても真は嫌いにはなれない。
何故だろう。
私はこんなに理解のある人間だったのかな。
不思議。

真は思ったことをストレートに言ってしまうところが欠点だと言う。
確かにあんまり優しい言い方はしてくれない。
だけど言うことは間違ってない。
その意見を受け止める度量を私は備えたい。
「別に嫌いにはならないよ」と言った私に真はなんだか嬉しそうな顔をした。

数え切れないくらいキスをした。
何度も笑いあった。
何度も衝突した。
何度も涙した。

この関係を大事にしたいけど。
いつか壊れる。
そんな儚さを感じるからこそ

ただ いとおしい。



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2002年04月12日(金)
答え。


私は真と離れられていない。

真はこの日記を読んでくれたらしい。
そうして、また電話で話をした。
私の気持ちはどうやら伝わったみたいだけど。

それでも、真はまだ私のことが必要だと
私と一緒にいる時間が1分でも1秒でも大切だと
もし一緒にいられるなら私が真をいいように利用していたとしてもいいと

本当に、私と一緒にいる時間が大切だと
そう言った。

私はただ真のことも失いたくなかった。

考えていることがめちゃくちゃで。
でも真と一緒にいて楽しくて幸せなことも真実で。
私はただ混乱するだけ。


木曜日に仕事が休みだった真に学校までバイクで送り迎えしてもらった。
学校が終わった後真の家でずっと遊んでいた。

真に彼がいつも歩くという散歩コースを連れられて歩く。
ゆったりとした歩道。
道端や花壇に雑草が生い茂っている。
でもこの季節は雑草も美しい花を咲かせるわけで足を止める。
そういう私を理解してくれて、そして同じ視点で楽しんでくれる真。

なぁ、これでよく遊ばへんかった?

ああ、これねぇ〜、よく遊んでたね♪

ペンペン草やタンポポの綿毛を飛ばしたり道の脇で遊んでる男女二人。
怪しすぎる。。。笑
でもなんかこんなのを理解してくれる真は私にとって本当に大切。

そして散歩コースの中にケーキ屋さんを発見してしまった私達。
二人して大騒ぎ。
真は見かけによらず本当に甘いものが大好きなようです(笑)。

真の家に帰って、私は前から気になってたトイレとお風呂の掃除を始めた(笑)。
トイレはすぐに綺麗になったけど、お風呂はてこずる。
苦戦してたら真もやってきて結局二人でお風呂を大掃除してました。。。
でも二人でやると家事がこんなに楽しいものだと知った。
いろんなものを買い出しに行ったり。
ごはんも二人で一緒にいろいろ作ってみたり。

お風呂にも一緒に入って、真に抱かれながら眠った。

それはただ幸せな夜。


一週間かけて私が真と一緒に出した答え
それは

どちらかに気持ちが大きく傾くまでこのままでいる

卑怯かもしれない。
狡いかもしれない。

けれど、私は自分の幸せを見極めたいから
もう少し時間が欲しい。


週末は翔と1泊2日の旅行に行く予定。
私はこの週末に何を思うのだろうか。





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2002年04月05日(金)
届かないラブレター。


真へ。

ここを読んでくれているかなんてわからない。
この日記のことを教えようかどうか迷ったよ。
ここは誰にも言えないことをしまっておいた日記だから。
だけど、私の気持ちを誤解して欲しくないから
私は、今の正直な気持ちをここに綴ります。


私は本当に真と一緒にいて幸せだった。
初めて会ったのが半月やそこら前だなんて信じられない位、充実してた。
「懐かしい」という言葉が癖になるくらい、
真と会う前のことがとても昔のように思えた。

本当はね、
工事で初めて会ったときのことも私は結構覚えてる。
ここに書くことで余計にその記憶は鮮明になっていってるけどね。

夜桜を見に行ったときも、神戸に遊びに行ったときも。
私は何の後ろめたさもなく恋人同士だと思いたかったよ。
でも実際に遊んで、買い物するのにも一緒にいて何も違和感感じなかった。
その時感じた私の幸せも、きっと本物だと信じてる。

桜が何で綺麗なのか、とかいろんな抽象的なことも
似た感覚でずっと話していられるのは後にも先にも真だけだと思う。
ちなみに彼氏にそういう話しふっかけてみたけど全然相手にされなかった・・・。

今日もちょっと出掛けてたんだけど
帰りの電車の中で、何度も真の家の最寄り駅に行ってしまおうかと考えてた。
最寄りって言ってもかなり離れてるけどね。。。笑
携帯の電源切って行方くらまして真の元に行きたいと本気で思ったりもした。
けど、今の私には思うだけでもはや行動に移せない。

私を見つめるあの眼差しを思い出す度に、涙が出そうになるよ。

楽な道進んでると言われて、私には反論できない。
確かに、私と今の彼氏との関係は周知の事実で、皆応援してくれている。
彼氏が私に対してしてくれていることは数限りない。
このまま身を任せていればきっと幸せになれる。
真が「狭い」と言ったこの揺りかご、私の世界の中で。
「狭くて何が悪い」と私は思う。
けれども私は一瞬だけ垣間見た広い世界に恋焦がれる気持ちを消すことはきっとできない。
楽な道で一生終わっていいのかと思う気持ちも否定できない。

私は恋愛よりも安定と世間体を取ってしまったのかもしれない。
勿論彼氏のことはとても大切だし、好きなんだけど。
彼氏は私がいなくなったら本当に崩れてしまいそうに見えた。
思ったより男って強いもんなんかもしれなくてあっさり立ち直ってるかもしれないけど。
何よりも私が、彼氏と友達に戻った状況というものを想像できない。

真が私に弱さを見せるたびに私はいとおしさを感じていた。
また「年下なのに・・・」とか言われそうだけど。
普段強く見えるからこそ余計に私はそう思うし、
弱さを持ちながらもその弱さを受け入れて強くなろうとする姿は本当に素敵だと思う。

私は、桜が咲くたびにきっと真のことを思い出す。
もう異人館には他の人と行けない。
いつか1回ひとりで浸りに行って来ようかと(笑)。

真には早く私のことを忘れて欲しい。
そのかわり、私がずっと忘れないから。
忘れないことが、傷つけたことへのせめてもの罰。
私はこの20歳の桜の季節を、いつまでも抱え、暖めて行く。
想い出にできるかはわからないけれど。
前に進めるかどうかもわからないけれど。

最後に。
数多くの女の子の中から私を選んでくれてありがとう。
本当に嬉しいし、幸せです。
そうしてくれた真を私は幸せにしてあげられなかった。

真の涙を見て、私の決心は何度も鈍ったけど。
真の私を見る眼差しに釘付けになって私の心は何度も揺れたけど。
私の戻る場所が真の元になる時がいつか来るのかどうかなんて悠長なことを言ってたら
同じことを何度も繰り返してもっと傷つけてしまいそうだから。

ただ、彼氏にできないことを真に投影してただけじゃなかった
私は真自身を好きなんだ
それだけはわかってほしい。
ただ、彼氏を失うのが怖い、それだけ。

こんな状態になっても
まだ何処かで偶然にでも会えたらいいなと思う私がいるんだ。
未練がましいよね。
あと今回は携帯のメモリ残したままです。
忘れないためにも。

あぁやっぱり住所聞いておくんだった
ちゃんと手書きでラブレターにしたためて送りたかったのに。
私は本当は手紙とか凄く好きなんだ(笑)。

明日カラオケに行くんだけど
真のためだけに
真のことだけを思いながら
「First Love」歌って来るね。

ほんとうに、ありがとう。


From みりあ


今回はかなり私信な内容なために投票ボタンを外してます。
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3日、4日の日記もアップしました。



2002年04月04日(木)
幕引き。


朝、真に家まで送ってもらって、
朦朧としていたらいつのまにか眠っていた。

夕方いくつか真とメールのやり取りをしていたら
ケーキを持って私の家にやってきてくれることになった。
昨日真にごはんを作ってもらってたから今度は私が作る番。
でも買い物に行ってないからあんまり材料が無いんだよなぁ。。。
結局手抜きになっちゃったけど。

私が作ったごはんはわりと気に入ってくれたみたいで一安心。
よかった。
買ってきてくれたケーキも実においしかった。

またいつものごとく一緒にテレビ見たりしてたら。
翔から電話がかかってきた。

私の心が揺れていて、他の道へ惹かれていることを翔は見抜いていた。
そして、中途半端は嫌だと言い
どうせなら別れて新しい道を辿ったほうがいいだろうと

そう 私に言った。

私は何も言えなかった。

あのな、別に俺は別れても険悪になる気なんてないからな?
ただ昔の友達だった時に戻るだけやで。


涙が止めど無く流れた。
私は何でこんな優しく包んでくれる人をここまで傷つけている?
こんなに大切な人を自ら失うようなことをしているんだ?

電話を切った後も私はそばに真がいるのにずっと泣きつづけていた。
真はただずっと私のそばにいてくれた。
真ではなくほかの男のことを思って泣いている私をただ、抱きしめていてくれた。

ふたりとも
全く反対の方向から
私を思ってくれているのが痛いくらいにわかる。

でも私は翔を失いたくなかった。
いざ翔からこう言われて信じられない位取り乱している私がいた。
真は私に少しずつ言葉をかけてくれたけれど
そのときの憔悴しきった私の心には届かなかった。

やっぱりだめなのか
私は真と一緒にいたいという思いはこんなにも脆かったのか
翔が私から離れていったら私はこんなにも脆かったのか

翔にこの部屋の合鍵返してもらわなきゃ・・・
もうあの指輪はめることは二度とないんやな・・・
今までもらったもの返さなきゃ・・・

翔にもらったものを仮に全て返して
翔に関係したものを処分するとすると
私の部屋は殆ど何も無くなってしまう

その位 今の私の部屋や生活の大きな位置を翔は占めている。

今ならまだ間に合う
そう思って、私は真に「もう会わない」と告げた。
私の彼氏という位置を望むのであればもう会うことはできないと。

私だって真に会えなくなるのは辛いけど
私の気持ちが帰るところがあるとすれば翔のところだから
それはきっと当分変わることは無い。
こんなことを何度も繰り返すのはもはや傷をえぐること以外に他ならない。

そして何よりも、私は翔を失うわけにはいかなかった。
もしかしたら、ただ楽だから翔を選んでいるのかもしれない。
けど抜ける穴が大きすぎる。

真は、「もうここにはいられん」と言って帰っていった。

翔は私がやっぱり一緒にいたいと言うと、許してくれた。
ずっと変わらずに好きだと、そう言ってくれた。
でも、あんな別れ方をしてしまった真のことがやはり頭から離れない。

どうして
ふたりともすきじゃいけないんだろう

「嫉妬」なんてものがこの世から無くなってしまえばいいのに

もう、私から心が無くなってしまえばいいのに

真と会う前の状態に戻っただけなのに、
私の心は ただ虚ろに揺れ動くだけ。




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3日の日記も更新してます。よかったら見てやってください。




2002年04月03日(水)
Drive.


3日。
真と神戸に行くと約束した日。
「会わない」だとか何とか言ってもやたらに楽しみにしている自分がいた。
身だしなみにも気合いが入る。

車で神戸まで行く。
本当にどういう訳か真とは話が尽きない。
しょうもない内容が殆どなんだけど、楽しい。
カーステレオに合わせて歌ってみたりとか(笑)

1時間ほどで神戸に到着。
車を駐車場に停めて異人館街へ。
来るのは2年ぶり。
前に来た時は私は高校を卒業したてのころだった。
翔とネットで知り合ってから暫くしたころ。
友達と二人で卒業旅行だなんて意気込んで。

まさかそこに翔ではない他の人と来るとは思いもしなかった。
神社の石段を登ったんだけど、私は上りきったところで気分が悪くなって座り込んでしまった。
真に心配かけてしまいました。。。

日中デートは初めて。
神社の境内の中にある椅子に座って外を眺めていた。
強い風に吹き上げられて舞う桜吹雪が意思を持った蝶のようで綺麗だった。
ただ二人でくっついているだけで幸せだった。
それなのに私の頭の中にはいつか来る終わりが見えて胸が締め付けられそうだった。

ずっとこのまま一緒にいたい

今だけはそう思ってもいいような気がした。
今だけは。

異人館街の中にあるジュエリーショップで可愛いネックレス発見。
ひとつ1000円だって。安い♪
2つあるうちどれにしようかなぁと迷って決定〜。
そんなことしてたら真はお守りの天然石のストラップが欲しいらしく悩んでました。
なんか一生懸命で可愛い(笑)。
それに店員さんとぽんぽん話ができる真がなんか凄いなと思ってみたり。

お昼をゆっくり食べた後は坂を下りて三宮から東へひたすら歩く。
かなり歩きつづけてるはずなのに何故か疲れてる気がしない。
不思議。


今日、ここの神戸では私達は紛れも無く恋人同士だった。
私がふざけて「恋人に見られたら嫌やな」とか言ってたけど。


買い物をいろいろした後一旦私の家に戻ってから真の家に向かった。
今日は真の手料理を強制的に作ってもらうことにしました(笑)。
随分おなかが空いていたのもあったけど、真の作った料理はかなりおいしい。

真とじゃれ合う時間は本当に楽しい。
このまま時間が止まってくれればと思っていたのは真じゃなくてきっと私。

まぁもうここに来ることは二度と無いからなぁ〜

嫌や〜!絶対に終わらさへんで〜!

ふざけ半分でそんなことをいう私を真はきつく抱きしめる。

ストレートに私を愛してくれるその言葉が好き。
私を真っ直ぐに見つめるその目が好き。
私を強く抱きしめるその細いけどとても強いその腕も好き。

私に甘えかかってくる真も好き。
時折見せる弱さの片鱗もとてもいとおしい。

どうしよう
私の中の天秤はどんどんバランスを崩していく。




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2002年04月01日(月)
夜桜。


日曜日から月曜日への日付が変わる直前辺りに真はやってきた。

すぐさまに真の車に乗って
目的地に向かう。

私の家から車で10分くらいのところ。
何て言うことのない普通の住宅街の道なんだけど、今の時期だけ有名らしい(笑)。
数十メートルにわたって道の両側に立つ桜の木がトンネルを作っていた。
深夜の街灯の薄明るい光に幻想的に浮き上がる桜の花。

一緒に歩こうとしたら、真が手を握ってきた。
手をつないで歩くことが慣れてなかったらしいけど
なんだか嬉しそうな真。
そんなに愛に飢えてたんですか?爆

桜をずっと見上げながらゆっくりと私は胸のうちを話した。
私は真と「恋愛」がしたいこと。
でも「結婚」は翔としたいこと。
ものすごくワガママな意見。
突き通すのは無理な話。
どちらかを選ぶにしても、それは真ではなくて翔であること。

真の反応は
やはり、「結論を急ぐな」だった。

桜を見ながらいろいろ話したけど。
私と真はやはり感性が似ていた。
真は話がわかってくれて嬉しいとただそう言っていた。

1時間ほど桜を見ていただろうか。
寒くなってきたので、車に戻った。
その後車で何処に行くか何も考えていなかったのだけれど。
かなり遠くまでドライブをした。
特に目的地なんてものは無くて
ある程度行ったら戻ってきたんだけれど。
その間ずっと絶えることもなく会話は続いていた。

私と真の間に全く共通点なんて無い。
趣味も全く違う。
ある意味正反対の人生を今まで歩いてきている。
なのに、不思議なくらい話が合う。

2時間ほどで私の家まで戻ってきた。
そして二人してしばし爆睡。
朝になって、私はまた真に抱かれた。

もう他の女抱きたいと思われへんなぁ
あのさ、3日・・・俺休みやねんけど、会ってもらえへんかな?
今まで日中にデートしたこと無かったやん。


真は私をじっと見つめながら言った。

でも、本当にこの状況は辛い。
私はまっすぐな真の目を見ることができなくなっていた。
俯いたまま

もう会うのやめようよ
こんな状態のままで私はもう会いたくないよ


嫌や
迷惑かけるのわかってるけど、諦めるのは嫌や


私だってもう会えなくなるのは嫌だよ?
でもこのままだったらもうどうしようもないやん・・・


そっか・・・あのさ・・・

ここで真の肩が震え出した。
涙声になっていた。
私は驚いて真を見ようとしたらきつく抱きしめられて顔を隠された。

ずっと好きでいてもいい?
・・・俺のことずっと忘れんといてな?


うん・・・

でもやっぱり嫌や・・・まだ会いたいよ・・・

私も会いたいよ?私も・・・好きだからさ・・・

私も涙がこらえられなかった。
私は初めて真の前で涙を流した。
真が私に見せた涙で(実際は見れなかったんだけど)私の決心は一気に揺れた。
私はここで初めて「好き」という言葉を真に対して言った。
今まで言えなかった。
その言葉は重過ぎて、私には責任が取れなかったから。
けど、私は言ってしまった。

3日・・・会って欲しい。
会ってください。


私は返事ができなかった。

もはや私は誰のことが好きなのかわからなくなっていた。


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