maya-mey's story
時の中で・・2003年1月今日から始まる物語 精神架空の物語の始まりです

2004年12月26日(日) 終わりの中で・・

時を刻む時代の中で私はただじっと・・していたのかも知れない。
何もできずに・・なにもしようともせずに・・
仕事と言う世界の中で数字にまみれ・・数字に追われる。
それが当たり前のように過ぎて行くことに慣れすぎていた・・きっと・・
そうなのだ。ひところは何気ない時間をさ迷う放浪者のように生きてきたし・・
それはなにか心地よかった。
今、ある意味新しい転機を迎えたのかもしれない。
新任地区になり4ヶ月が過ぎてなんとなくなれてきた土地感も、私には新鮮に映る。
そんななかある日、久しぶりに社内。
内勤の苦手な私だけれど・・たまには事務整理をと・・
がさごそと溜まった書類を整理する。
始めると滑稽なもので・・徹底的にしないと気が澄まない・・
不思議なものです。
あっという間にお昼を過ぎ・・お昼を食べに外に出かける。。
通いなれた路に軒を並べた店並が様変わりしている。
スーパーは薬のドラッグストアーに変身・・
食べ物や産は店の名前が変わっていた。
ほんの数ヶ月前に軒を並べていた店が・・今は・・
時代とは本当に残酷なものなのですね。
そんな事を思いながら・・暫く歩くと・・
京都博物館に辿りつく・・
昔の姿をそのままに・・博物館として立ち尽くすその姿。
なぜかほっとするのです。
冷たい空気の中に凛と聳え立つその姿は・・
蒼い空に描かれた風景画のように・・美しく・・優しい・・
仕事の合間に垣間見た素敵な風景画・・1枚
この一時・・素敵な時間にそっと・・感謝です。
取り止めのない1日なのに・・
何故か人間らしくなれたような気がします。
たわいない・・1日の終わり・・それは明日へのエピローグ・・
ねぇ・・始めよう・・そうきこえる・・

時を越え導かれた安らぎに
何故か心がほっとする
物言わぬ風景の
ほんの些細な出会いの中で
忘れないでと囁くように
それは美しく・・目を引くの
限りないものの中で
見過ごされそうになる
風景画・・それは・・
何時も心の中の小さな扉に
そっと・・隠されている
ねぇ・・始めようよ
そう・・囁く心の風景画
大切な時間旅行の
安らぎのなかで・・・



2004年12月23日(木) For...You.......

小さな時間旅行・・
そんな事を思いながら暗闇の町を・・さ迷っていた。
走りつかれた数日間・・時間に追われ・・数字に追われる毎日に・・正直、
疲れていたのかもしれない。
気持ちだけが焦り・・ただただ・・空回り。
一息に登ったグラフの中に・・ほっとするまもなく・・
次の課題が追加されていく。走っても・・走っても終わることのない・・数字世界・・
もう・・何年続けてきただろう。
優しい笑顔に出会うたび・・壊れかけた心を取り戻す・・
そんな毎日・・ふと見ると・・
そう・・もう直ぐクリスマスなのね・・
R9の片隅に飾られた煌くイルミネーション・・
疲れた体に・・心に・・優しい灯りをトモしてくれる・・
あなたにも・・見えますか?心の灯火・・そっと・・届けたい・・
メリークリスマス・・・ 


幼い頃のピュアな思い・・
忘れた心に・・そっと・・蘇る
遠い日の記憶
忘れられない想い出の笑顔
もう一度・・心に
ともしてみたい・・紅いキャンドル
一人きりのクリスマス・・
想い出を・・伝えたい・・

For...You...



2004年12月19日(日) 待ちわびて・・

眠れぬ夜明けを見詰ていたの・・
ま〜るい太陽がかすみの中で輝いていた
おはよう・・冷たいベランダに佇み呟いてしまう・・
暖かな温もりに・・待ちわびた夜明け・・
白い霞みがほんのり桜色に変わり・・心まで温かくなるの・・
なんて・・優しいあさなの?
遠くで鳴く烏の声がなぜか懐かしい・・
まるで幼かったあの頃の・・夢の狭間・・
冷たく凍えた指先でそっと・・窓を開けてみた。
ピンと張り詰めた冷たい空気が・・・
ガスストーブで温められた湿った空気と交じり合う・・
微かに香る外の香り・・思い出したのは・・幼い日・・
月に何度としか会えなかった母の体に染み込んだ冷たい空気のあの香りに・・何処か似ていた。淋しさと不安・・ふっと・・蘇る記憶。
今は年老いた母の姿を・・思い浮かべる・・
幼かったあの頃は・・母との思い出すら何もない・・
消えた記憶のなかで・・私は・・何時も泣いていた。
6畳一間のアパートに置かれたモノクロのテレビ・・
話し相手もなく過ごした夜の淋しさは・・
私のからだのなかに刻まれたDNA・・消えない記憶・・消せない記憶・・
ホロリこぼれる・・一滴・・
今日の私は何故だろう・・涙もろいね・・
ねぇ・・隠しておくれよ・・冷たい霧よ・・
朝日の優しい桜色に包まれて・・
私の心も温めて・・忘れられないDNAが・・暴れ出さないように・・
そっと・・隠して・・この淋しさを・・


ホロホロ聞こえる鷺鳥の声
遠い空のしじまの中に
そっと・・消えて行く
想い出を呼び覚ます
淋しげなその声に・・
私の心も霞んで行くの
待ちわびた夜明けの暖かさに
ホロリこぼれる・・・
抱きしめて・・この心を・・
ないものねだりな心が
また・・歩き出すの
私を信じたいと・・願いながら・・


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