lucky seventh
DiaryINDEX|past|will
「君達は何者だ?」
それが、彼女と少年達のはじまり。
-秋桜-
「ミズラヒ女史」
「ハルシャで言いと言っただろ」
鮮黄色の髪がひらめく、濃赤褐色の瞳が不機嫌そうにまたたいた。 ハルシャ・ミズラヒ 後にコスモスと呼ばれる戦闘兵器のフィギュールとされた人物である。
「君は何度同じことを言わせれば気がすむんだ」
あきれたように首を傾げると、さらっと足の膝裏まで伸びた長い髪が前に流れる。 それを煩わしそうにハルシャは掻きあげながら言う。
「はぁ」
困ったように答える少年に、ハルシャは
2004年07月08日(木) |
つかんだ手、繰り返した約束(無色シリーズ) |
人は愚かだねぇ
彼の人は嘲り笑う。
つかんだ手、繰り返した約束(無色シリーズ)
金の髪に、左右異なる色の碧の瞳を持つ青年に彼女は微笑んだ。
「久し振りだね、マスター」
マスターと呼ばれた青年は、彼女のその声にくすぐったそうに、 それでいてどこか悲しそうに笑う。
「そんな顔をしないでおくれ」
彼女はそっと、その白く美しい手で青年の頬に触れる。 慰めるように、気にするなと励ますように。 物言わぬ青年はただ彼女を見つめるだけで、その瞳には 恋焦がれる思いしかなかった。
ナナナ
|