耳鳴りおやじの日記
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2006年11月30日(木) 体調

...どうも先週から調子が悪い...めまいがする...

...それでも、なんとか授業完了...

...実験のデータがなんか、おかしいなと感じていたら...

...ん?そうか...タンパク質の大きさが違うのは修飾を受けて

...スーパーシフトしているせいか...と納得....

...なるほど、そうならば話があうと自己納得...

...それにしても調子が悪い...ほんと、おやじになるといろいろ出てきてしんどい...

...昔も調子が悪いときがあったのかもしれないが、すぐ治っていた....年をとるとホントに治りが悪い...

...そういえば、昨日学生から

”ドラゴン桜みたいですね、意識していませんか”と言われた...

...体調が悪い分、あつく授業をするしかないのだ...教員のさだめ....しばし休息....


2006年11月28日(火) 荒れる大学

...やっと日記を書くことができた...ここ数日、朝が忙しくて書けずじまい...

...先週から講義に会議にセミナー発表、実験、ボランテア、酒飲み(?)と息つく暇がなかった...

...日記を書く程度の余裕は欲しい...

...奈良のなんとか大学が設置取り下げで大迷惑...スポーツの推薦で9割確保していたらしい...それって入試か?

...昨日、ホンダの社長がテレビに出ていて、”うちは学力はいるけど学歴はいらない”なんて言ってたけど、それは一定レベル以上の大学の話...

...それ以下は”スポーツはいるけど学力はいらない”か....

...その下は”辞めない学生がいればいい”か...

...東大に勤めていたTさんが”東大に見切りをつけて”パーマネントの職を捨てて海外のラボに逆戻り...東大でさえも若手の教員が活躍できない構造...

...Tさんとは海外に行く前にお会いしたかったなあ...と...

...能力がある理系女性研究者とはこういう人を言うのかと感激したが、日本を離れてしまった...頭脳流失...

....荒れる教育界...明日はあるか...


2006年11月24日(金) 親の生き様

...今週は忙しい...しかし、少し実験が進んだ...

...なにげなく、特集されたタイトルを見て雑誌を購入した...家族とか子供とかどうあるべきかなんて特集だ...

...そこに阪神タイガースの星野仙一氏のコメントが載っていた...

...最近の親子の事件に対して...

”要は親がどんな価値観で生きているか、だ。子供達はその鋭い感性でその真偽を問うているのではないだろうか”

”家族という宝物を得て、それを守るには己の生き方を問い直す必要があるのだと思う”

...ひさしぶりに、おやじの言葉を突きつけられた気がする...子供は親の鏡...親子の時間や言葉がなくとも、親は親なりの生き様をさらすことで自然と子供は成長する...

...”家族がいるという安心感、それが野球人間だった私を支えていたのだ”

...恩師のK先生も同じ事を言っていたなと...

...星野さんはおやじの中のおやじだ...素晴らしい...


2006年11月21日(火) 学生らしさ

...慶応と共立薬科大の合併か...どちらも強い大学である...強い大学が更に強くなり、後は潰されるか...

...昨日は学内の業務で飲み会へ...なんだかなあ...なんか勘違いしている気がする...とても違和感を感じた...

...本来ならば強く関わらなくてはいけないのだろうが、この違和感はどうしょうもない...なぜなのだろう...

...たかじんの番組で、最近の子供達は”らしさ”がなくなり、”分際”というものがなくなった...と話していたが、この違和感は”学生らしさ”とか”学生の分際で”というところに繋がってくるのかもしれない...

...”学生の口のききかたがなっていない”とか”敬語もつかえない”という意味で”らしさ”や”分際”が議論されることもあろうが、その逆もあてはまる...

...たかが、居酒屋に入るだけで”かばんをお持ちしましょうか”とはどういうことだろうか?...親切のつもりだろうが、重いバッグならまだしもいつも持っているバックだ...

...しかも、宴会場に入ると全員が立ってお出迎え、座ってからある学生が”怪我をしているので足を崩してよろしいでしょうか”...って、そんなことをわざわざ聞くなと...

...この学生達が日常生活でも同じような感じかと言えばそうでもない...すれ違っても挨拶すらしないのである...

...どうやったらわからない学生達が”らしさ”を捨てている気がする...ああ、違和感...

...今時、勝手に足を崩したところで、怒り出す教員がいるだろうか...

...はあ...ショック...


2006年11月20日(月) 労働

...気がつけば...もう年末準備?...

...土曜日に朝から実験して、ジョギング後、知り合いの先生と飲みに行く...

...その先生は土曜日は完全休養で、昼から子供と寝ているのだという...そんな生活は今までしていなかったので、なんとなく不思議だ...

...労働という言葉は欧米では”苦役”からきているらしいが、日本人は昔から労働を自己実現の手段と考え、苦役ととらえていないとか...

...大学の研究なんてまさに自己実現の手段だと思うのだが、なかなかそう思えないのも現実である...

...研究というのは不思議な物で研究すればするほど面白くなる...世の中には同じようなことを考えている人がいて、その人が同じような研究で面白いことをやっていると話を聞いてみたくなる...

...だから、大学の若手の先生で研究以外の趣味に没頭しているのはよくわからない...特にゴルフだ...私も学生の時にかなりはまったが、働き盛りの30代に研究以外に没頭するのはなんか、不自然である...Y教授もそんなことを言っていたが...

...知り合いのポスドクは研究の道を諦めると言っていたが、とても辛いことに違いない...ゴルフ三昧のおやじ教授は早く辞めてもらいたいものだ....

...日曜日は再び二日酔い(みたいなー):おまめさん


2006年11月18日(土) 万波医師

...かなり、寒くなってきた...

...最近、話題の万波医師を見て、なんとなく、ブラックジャックを思い出す...

...Y先生のブログにも書かれているが、万波医師のやったことは医師の世界で許されることではない...しかし、それが患者にとって良いことか、といえば必ずしもそうではない...

...医師にしてみれば、透析で苦しんでいる患者はあくまで患者でしかない...しかし、苦しんでいる患者自身は人生そのものである...

...だいたい、医学にしても何にしても、学説や派閥のしばりがきつくて、必ずしも患者の方向を向いていない...これは昔、障害を持つ息子を連れていろいろ回った経験から本当に理解できる...

...要するに患者や障害者の苦しみは他人ごとである...その傾向は年々強くなっている気がする...

...最近の教育問題でもそうだが、人と向き合う仕事は学力が高いとか収入が高いとか、そういう問題とは別に、性格的に向き不向きがある...

...知り合いのM先生は後期の授業の5回を休講、授業に全く出ていなくても試験さえ良ければ単位をあげるという昔ながらの方法..

...研究業績は素晴らしいが、教育者ではない...この点が前教授と違うところである...

...という事で万波医師...どうなることやら...


2006年11月17日(金) 名誉職

...実験が少し進展...やはり、集中する時間が必要...
...が、思っていた結果と違う...どうしてか...

...今年から学内の仕事をもらったが、とても忙しい...しかし、忙しいだけで何も残らない...要するに名誉職みたいな位置づけ...

...最近、問題になっている教育委員会も、まさに名誉職となっているようだが、こういう職がしっかり機能しないと現場がだめになる...

...教育基本法もすんなり通っている...これまでの問題の責任はどうなっているのか...

...ゆとり教育も崩壊に向かっているが、多くの生徒がこの被害にあっている...最終的にゆとり教育を決定した責任者の言い訳を聞きたいものだ...

...そろそろ、現場の校長に権限を与えたらどうだろうか...そうじゃないと今後も校長の自殺は増える一方だと思うけど...

...校長専属のカウンセラーでもつけたらいいんじゃない?



2006年11月16日(木) 才能

...松阪が60億円...日本人の才能も高く評価されるようになった...

...実験が少しずつ進行...少し先が見えてくる...が、論文にするためにはまだまだである...才能がたらん...

...研究そのものが踊り場状態の時、やたらと他のことが気になる...特に陣内と藤原のりかの結婚である...

...こういうカップル、好きだなあと感じる...さすが、藤原のりか...幸せになってほしい...

...陣内も昔から好感がもてる芸人だ...彼のセンスは素晴らしい...良く授業のネタとして使っている(!)

...最近、美人もどきの女優(神田うのとか)が、金持ち、いけめんをゲットしたとか、そんな話が多い中で、今回のカップルは久しぶりに良いカップルだなあと感心する...

...とても才能があるカップルでもあるので、是非2人で漫才して欲しい...

...最近、自殺だ、なんだと暗い話が多かったが、日本人が評価されるとか、結婚するとか、そんな話題が多くなれば少しは明るくなる...

...そういえば最近、明るい話があったかなあ...ないなあ...しょうがないから暗い話を無理矢理、おやじ力で明るくするか...がく...


2006年11月14日(火) 実験、研究

...昨日はセミナー、授業...

...どうも、最近、セミナーに活気がない...退官した教授も参加しているが、若手に任すということで、あまり発言をしない...

...分子の実験系は難しい...実験技術が優れていても、必ずしも結果出るとは限らないからだ...そして、なぜか実験のスランプが定期的に訪れて、今まで出来た実験ができなくなる...

...しかし、実験が上手く行き始めるとデータが出始める...実験が上手くいっているときにやれる実験を終わらせてしまうということを体験的に知っている...

...おそらく、実験にかなりの集中力が必要なのだろう...その集中力がとぎれると、実験が上手くいかなくなる...

...実験が上手く行かないときにはやはり攻めるしかない...集中力が回復するまで膨大な時間をかけてあらゆる実験を行う...

...そのうち、不思議なことに上手く行くようになる...そして、この経験が実験の勘を育てる...

...しかしだ...修士修了で就職を考えると修士1年目から就職活動をしなくてはいけない...決まれば教員も卒業させなくてはいけないので甘くなる...これではなかなか研究に集中できない...

...年をとるとどうも気力がない...子供からは”パパは元気だ”と言われるが、気力が日に日に落ちている...なんか、元気になることないかな...


2006年11月13日(月) 働きかけ

...さわやかな日曜日...

...昨日は福祉活動...とても難しいが、面白い...

...授業も同じだが、何かの働きかけをする場合、それが上手く行かない場合、働きかけに問題があることが多い気がする...

...たとえば、大学が”教育が大事だ、教育に力を入れよ”と言っても、教員は研究が好きで大学院まで行き、学位を取って採用されたわけである...大学でも教育の評価は曖昧で、研究の評価の方がはっきりしているし、昇任の必要条件は研究業績で判断される場合が多い...

...そんな教員連中に”教育、教育だ”と言ったところで動かないのは当然だ...受験のシステムが変わらないのに、世界史は大事だ、必修だと話したところで、歪みを生むだけである...

...人間は結局、楽しいこと、評価されることの方向にしか動かないという原則から出発しないと上手くいかないのである..

...これはおやじになるとはっきりしてくる...これは結構、面白い...


2006年11月11日(土) 明日はあるか?

...警察官が強盗をする時代...はあ...

...来年度の入試を考えなくてはいけない時期が来て、どこの大学も募集をどうするか、頭が痛い...来年度は募集停止というところが今年以上に多い気がする...

...いよいよ、サバイバルが始まったか...

...今後、教員が研究を主な仕事として行えるところは少なくなる...

...研究型、教育型大学とは聞こえが良いが、要するに大学に余裕があるかないかである...ある先生は研究をしないで教育だとか言っている大学を”偽装マンションだ”とかいったらしいが、そんな大学はごろごろしている...

...この大学サバイバルは後五年で決着がつくだろう...明日は我が身...ふー


2006年11月10日(金) 秋晴れ

...日記を書くタイミングがない...

...学部の会議...学生の募集が少ないそうだ...しかし、そんなことは知ったことではない...

...関係ない話を聞かされて、状況だけ伝えられる会議...それで愛校心を持てというのはむちゃである...

...国立大学の推薦入試枠が拡大...この奥の手を国立が使ったら私立はたまったものではない...

...この5年間で残る大学と潰れる大学がはっきりするだろうなあ...

...余剰ポスドク高齢化と大学消滅時代が一致...最悪...

...こうなったら、子供がたくさん居る高齢ポスドクから採用というのはどうだろう...自ら将来の大学生を生み出すことができるポスドクが就職できるとなれば、業績至上主義もなくなるのでは...

...なんか、これも無茶な話...どうなるのか、日本は...


2006年11月07日(火) 教育崩壊

...連休明けの授業はしんどい...

...国立の推薦枠の上限が3割から5割になるそうだ...国立のレベルは低下し、私立を圧迫する...

...11日に自殺するとか言って文部科学省に手紙を書いた子供がいるらしい...自分の辛さを誰かが解消できると思っている...子供の意見を尊重してなんて教育をやるからこういうことになる...

...評論家の三宅おやじは”こどもは人間でない、限られた人権しかない”と豪語し、”こどもは成長して人間になる”と発言していたが、まさにその通りだ...

...子供に判断を仰ぐのではなく、子供を引っ張り、壁を与えて体当たりさせる...そして失敗したら支える...という教育をしなくてはいけないのだ...

...夜回り先生は”どんな子供も精一杯生きている”と言っていたが、まさにその通りで、そんな子供に自由を与えたり、考えさせたりするのは間違っている....

...子供に考える時間を与えるのは大人が壁を与えてそれを乗り越えようとするときである...自分の事は自分で考えなさいというのは無責任である...

...教育が崩壊しているなあ...アベさん大丈夫?


2006年11月06日(月) 日本一人気があるおやじに出会う

...家族旅行から帰ってきた...米子に行ってきた...

...大山、米子と車で走り、アスレチックなども体験した...そのあたりの風景はとても珍しく、美しい...

...米子は田舎かと思っていたが、決してそんなことはなく、とても活気がある町だった...

...境港に水木しげるなんとかがあるというので、行ってみると、そこはまた、素晴らしい妖怪ゾーンだった...元は人が集まらない漁港町だったらしいが、今では世界から人が集まる町に発展した...こんなに町おこしが上手くいっている場所は初めてだ...

...とにかく、きたろうと目玉おやじが人気だ...町には”おやじロード”もある...なんとなく、うれしくなる...

目玉おやじは、小さくて身体?も小さいが存在感がある...踏まれてつぶれてもまた復活する...おやじの鏡である...

...鳥取という場所は地方でありながら、とても住民が自分の町に誇りを持っている県ではないだろうか...県が様々な取り組みを支援している気がする...

...この調子で日本全国津々浦々、家族で回ろうかと考える...しかし、子供がついてくるだろうか?...小学生までだろうなあ...悲しい...


2006年11月01日(水) 寒...

...だんだん、寒くなってきた...

...履修問題で校長が自殺?気の毒だが子供に死んではだめと言っている人がそれでは困る...

...昨日はN先生のセミナー...どうも進んでないなあという感じ...昔の私のデータを持ってきてなんとかつないでいる感じ...しかし、教員の責任は全うしている...それは偉い!

偉いと言えば村上春樹...”読者が喜ぶことが最大の賞”とか...ノーベル賞候補という話も興味無しという感じ...本来研究者もノーベル賞を取るために研究はしていないはずだが、補助金や賞に目がくらむ...

...かなり、研究機材がそろってきたので、実験再開...なんとなく、嬉しい...あとは綺麗にデータがとれるか...

...難しい...


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