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■来るなと言われたり来いと言われたり。
2015年11月24日(火)
子供達の小学校に行って来た。

「お楽しみ集会」とかいう、クラスごとに妖怪屋敷とかクイズ大会とかをやる、小学生の文化祭みたいなイベントであった。

例によって難しい年頃の娘・R(12才)は

「来ないで。見ないで」

とツンツンし、息子・タク(10才)は

「来て来て〜」

とワクワクしていた。どんなことをやるのかはなかなか教えてくれない。来てからのお楽しみというわけだ。

残念ながら嫁は仕事なのでひとりで小学校に行ってみると子供達がキャアキャアといろんなクラスを回っていた。前半に係りをやる人は後半は遊び、後半に係りをやる人は前半に遊び、と交代し合っているようだ。

Rのクラスは図書室でやっていた。ダンボールで細工した迷路らしい。Rの同級生が受付係をやっていたので

「おじさんも入っていい?」

「いいよ」

別に入っても問題ないらしい。でもRが来るなって言ってるからどうしようかなー、と思っていたらちょうど近所の知り合いオヤジが幼稚園児の子を連れていたので

「おじさんと一緒に入ろう!」

その子の引率、という体裁を作って入った。中はジャングルの迷路という設定らしく、主にダンボールで迷路が仕切られ、またこれもダンボールで作られた木や動物らがあってジャングルっぽい演出となっており、子供達のかなりの気合の入り方が感じられた。

Rの同級生たちは迷路のところどころにチェックポイントがあって、クイズを出したりゲームをやったりと、みんなうまく説明や案内をしていて感心していたので、Rはどんな役なんだろうと思ったら、ダンボールで作られたでっかいワニの口の中にいてボーっとしていた。

「君、なにしてんの」

「来ないでって言ったのに!」

「この子の引率だし〜。で、君はワニの口の中にいる係?」

「はいはい、そうだよ!」

オヤジに答えるのもめんどいのでそういう返事なのかと思ったら、本当にそこにいるだけだった。

人気だったのか結構人が並んでいて迷路の中が混み、ちょこちょこ待たされたので時間がかかってしまった。

その後タクのクラスがやっている体育館に行くと、タクはいなかった。

「たっくんは?」

とタクの同級生に聞いてみると

「もうたっくんの係りの時間は終わっちゃったよ」

あらら。Rのクラスに時間を取られすぎてしまった。でもせっかくだから、とタクのクラスの出し物にも参加してみたら、4人の子供達からクイズの問題を2問ずつ出され、答えてゆくものだった。ほとんどがダジャレクイズだったので余裕で全問正解だった。

ドヤ顔でタクの同級生にご褒美の手裏剣の折り紙をもらってからタクを探して校舎をうろついていたら、妖怪屋敷の入り口に並んでいた。タクの他に10人位並んでいて、未だ妖怪ウォッチの人気が高いし、さすが妖怪モノは人気なんだなあ…とか感心していたら

「パパ!遅いよ!ボクもう終わっちゃったよ」

目が合うなり怒られてしまった。

妖怪屋敷だけに、一旦木綿、一旦ゴメン〜。

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■ニンテンドーHS(ヒマデス)
2015年11月09日(月)
息子・タク(10才)がポケモンカードゲームの大会に行きたいというので連れて行った。

場所はパシフィコ横浜。参加者はちびっこから大人まで、千人ぐらいいるんじゃないだろうか。とにかくたくさんいるため遅く来るとゲーム卓に座れず待たされることになる。決勝トーナメントには先に6連勝した者が16人しか進めないので、待たされるのは不利なのだ。

まさか決勝に進めるとは思っていないけれども、せっかく来たのに待たされて限りある開催時間を浪費するのはもったいないので、朝5時半に起きて電車に乗った。で、終わるのは夕方5時。タクはそれまでずっと遊べるからいいけれども、僕はやることまるでなし。休日まる1日潰れることになる。ヒマな時間をどう潰すか。気が遠くなるけれども僕も覚悟をそれなりに決めてきた。

「ねえパパー。ヨッチャン達来ないよー」

タクのポケモンカード仲間、近所のヨッチャン兄弟とそのお父さんがなかなか来なかった。一緒に来ようと約束したわけではないが、会えたら会いましょう的なゆるい約束をしていたのだけれども、確かに遅かった。メールしてみるとお父さんから返事が来て

「すいません。上の子が電車酔いで途中の駅で休憩してます…」

あらー。そうなんだよねー。子供だから体力にも気を遣わないといくら早起きしても体が持たないことがある。タクも今はテンションが高いけれども絶対後になってバテて来るはず。

そんなこんなで開場時間となり、タクは無事待たされることなく席に座りカード対戦スタート。対戦しているところは参加者以外立ち入り禁止なので、タクの姿は小さく見えるけれどもどんな戦いをしているか観れないんである。

なのでとっととゴザを敷いて暇つぶし開始。ウチから持って来た小説などを読んでみる。そのへんをうろついてみる。意味もなく退場して再入場してみる。あああつまんなーい。

ピカチュウ
会場をヨチヨチ歩きまわっているピカチュウだけが僕の心の癒しであった。可愛すぎて握手とかしたいと思ったのだが、ピカチュウにまとわりついているのは僕以外はちっちゃい子ばかりだったので、それなりに接触して大人しく引き下がった。

タクは1時間ぐらいで戻って来た。1戦目は勝ったけれども2戦目で負けたという。

「もっかいチャレンジして来いよ」

まだ時間があるし、もう少し勝ち進めるはずだ。しかしタクは

「もーいーよ。あとはヨッチャン達と一緒に組んで遊びたい」

なんともう決勝進出のチャレンジを放棄。別にタクのために来てるんだからタクがやりたいことをやればいいんだけど…。

やがてヨッチャン親子もようやく合流し、午後はタクとヨッチャン兄弟と3人組になり、3人組グループ同士が対戦する団体戦を楽しんでいた。

「すいません、私もちょっとやってきますんで…」

ヨッチャンパパは僕と違いカードゲームにはまっている人なので、彼も対戦しに行ってしまった。で、やっぱり僕だけがひとり暇つぶし。

あまりにもやることないし…子供のために休日まる1日潰しているわけだし…ちょっとぐらい飲んでも…仕方ないな!

ということでコンビニでサントリー角ハイボール缶を数本買いこんだ。入場・再入場時には必ず警備員による持ち物チェックを受けるが、酒は持ち込み禁止ではなかった。よかった!でもさすがにおおっぴらには飲めないのでハンカチで缶を隠したりしてこそこそと飲む。やがていい感じになって来た。

どれくらい時間が経ったろうか。子供達が戻って来た。おっと酒缶を隠さないと…とわちゃわちゃしてたらヨッチャンお父さんも戻って来て

「顔真っ赤ですね。飲んでるんじゃないですか!」

あっさりばれてしまった。

いやいやいや、アナタガータのカードゲームにちなんで、コレが僕の暇つぶしの切り札なんですよ。なんちて。

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■りメンバー、ノベンバー。
2015年11月05日(木)
娘・R(12才)と息子・タク(10才)が

「パパ、誕生日プレゼントなにがいい?」

と聞いてきた。

「なんでよ」

「11月じゃん」

そうか。もう11月なのか。11月は僕の誕生月である。我が子達の質問でなければ即座に

「おっぱい」

とリクエストしたいところだがさすがにそうはいくまい。

通勤用のカバンがボロボロだから新しいの欲しいな、とも思ったけどそれも子供に買える値段ではない。なので

「じゃあパパはラーメン好きだからラーメン一杯ご馳走してもらおうかな」

と振ってみると、

「ラーメン?いいよ!千円ぐらいだよね!おごるよ!」

と言ってくれた。

「まあ千円まではいかなくて700円か800円ぐらいだよね〜」

と話したところでハタと思い直した。小学生にとっての千円、またはそこまでいかなくても700〜800円というのはかなり高価なのではないか?このことである。

少なくとも僕が小学生の頃は千円といえば大金。常に駄菓子屋で50円のアイスを食べたいがお金がないので30円のにせざるを得ない…とか考えていたレベルなので、千円なんて文字通りケタ違いであった。

その頃と今は物価の変動があったとしても、千円って未だ今のちびっ子にとってもかなり大金のはずである。なので

「お店のラーメンじゃなくてカップラーメンがいいや。『蒙古タンメン中本』のカップラーメンをプレゼントしてくれ」

と訂正リクエストすると

「え、それでいいの!すごい辛いやつだよね!」

僕は蒙古タンメン中本のメチャ辛いカップラーメンは以前からよく食べていて、

「食べてみるか?」

「ヤダー!辛そう!」

子供達と何度もこういうやりとりをしているので子供達もよくわかっている。なのでリクエストも話が早い。

「うん。中本のカップラーメンでお願い。200円ぐらいだよ」

「わかった!」

「ただしセブンイレブンでしか売ってないからな!気をつけろ!」

「えー!そうなの!」

そんな注意事項を告げるとタクはよくわかった、と納得した。

そんなわけで我が子のプレゼントも楽しみなところであるが、本能の欲求に任せたプレゼントも欲しいところである。すなわち冒頭でも述べたおっぱい。

ハッピーバースデー(おっぱいを)チューチュー。

なんちて。

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