今日もアリガトウゴザイマシタ。
■10。
2015年10月20日(火)
息子・タクが10才になった。
そのせいか
「年齢がひとケタからふたケタになったけれども、何かが大きく変わったっていう感覚はないな」
とか
「Rちゃん(12才の姉)は一応ブスじゃないと思うよ」
とか生意気なことを言うようになった。それはさておき誕生日を祝い、ワンパターンだがまた近所の回転寿司でゴハンを食べることにした。Rの誕生日の時もそうだったしそろそろ違うところにしたいのだが主役(タク)が絶対ココがいいと言うので…。
カウンターに座ると、内側には板前さんが数人いた。ネタより鮮度がいいんじゃないかってぐらい威勢が良く、特に僕らのほぼトイメンにいた一番近い板前さんはツルピカ頭にねじり鉢巻き、胸元の名札には「47才花嫁募集中!」と書いてあって、更に
「はいはいはいー、今日はカンパチいいですよー。3年B組カンパチ先生ー」
とか
「サンマいかがですかー、1、2、サンマ、2、2、サンマ」
とかひどいダジャレをポンポンかましてくるのでキャラが立ち過ぎていた。
さて、この店はあらかじめ会員登録をしておくと、子供の誕生日近くになるとおめでとうハガキが来るんである。Rの時も来たし今回もタク宛に来たのでそのハガキを持って行った。お店でハガキを渡すと特製船盛りをサービスしてくれるんである。そのハガキをダジャレ板さんに渡し、
「ご用意しますので少々お待ちください」
と答えられてからしばらく、突然しゃんしゃんしゃんしゃーん!というタンバリンの音がしたかと思うと
「店内の皆様、大大注目でーす!なんと、こちらの梶林タク君が今日お誕生日でございます!おめでとうございまーす!」
イエーイパチパチパチしゃんしゃんしゃん、とダジャレ板さんが店内の全員に聞こえるようにタクの誕生日を大々的にアピールするではないか。優しいことに数人のお客さんが半笑い顔で僕らに拍手をしてくれていた。
「はいどーぞ!」
テンションマックスで特製船盛りを手渡してくれるダジャレ板さん。マグロやエビ、サーモン他、子供が好きそうなネタのお寿司がてんこ盛りだ。タクはひきつった顔で受け取り、板さんが離れてから
「ボク、恥ずかしいよ、こんな風に言われるなんて聞いてないよ。フルネームで言われちゃったし…」
さすがに恥ずかしかったようで「勘弁してくれ」みたいな感じになっていた。
「おかしいなー、Rの時は普通だったよね」
「うん、そうだよ」
Rの誕生日の時にも来たんだけれども、その時はこんな晒し者にはならず、フツーに持って来てくれたんである。
「ま、あのダジャレ板さんのテンションが高過ぎるんだろうね」
そういう結論になった。
「ていうか、寿司ネタの横にタンバリン常備してあるってどうなの」
嫁も笑っていた。
そんな感じでちょっと戸惑ったタクではあったが食欲は衰えることはなく、来るたびに食べられる寿司ネタの種類が増え、平らげる皿の枚数も増え、成長の証が分かりやすく見える回転寿司での誕生日祝いも悪くはないかなーと思った。
「おなかいっぱい」
皆の食欲が満たされたのでじゃあお開きにしますか、ということになったのだけれども
「次はパパの誕生日(11月なんである)に来ようね!」
えー、勝手に決められてるー!
「いやー待て待て、パパは必ずしも回転寿司を食べたいわけじゃないぞー」
「じゃあ何がいいんだよ!」
僕の好みはどうでもよくて、自分の誕生日だろうが親の誕生日だろうがとにかく寿司を食う口実を得たい子供達の鋭いツッコミをうけだ僕はふと考え込んだ。
寿司はしばらく食わなくてもいい。かといって他に食いたいものというと…強いて言えばラーメンでもいいんだけど誕生日祝いにに家族でラーメン屋というのもなかなかブルース感がある。そんな舌が肥えてる僕ではないので定食屋でもいいんだがこれもやはり哀愁感漂うので
「うーん…そういやなんだろうねえ…」
迷った返答しかできなかった。寿司屋での問答なだけにネタ切れ。なんちて。
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■負けるな喫茶ここにあり。
2015年10月11日(日)
シルバーウィークの最後の日、栃木の実家に最後まで残っていた娘・R(12才)が帰って来た。
先日は僕が栃木まで迎えに行ったが、今回は母が池袋まで送って来てくれた。
「わざわざ悪いね」
と池袋駅まで迎えに行き、
「お茶でも飲んでかない?」
駅を出て喫茶店を探した。
「あんまり歩きたくない」
と言う母のため、駅前の某喫茶店に入ったら
「3階の席にどうぞ」
「え、階段しかないの!」
母、明らかにご不満。それでも階段を昇って席に着いたものの、あんまり空調が効いておらず暑いのがお気に召さなかったせいか
「出よ!」
こちらに向かってくるウェイターとすれ違いでスタコラと店を出てしまった。オイオイ。続いて
「じゃあここにしよう」
と僕が見つけた喫茶店は、覗いてみたら満席でダメ。
「ココもダメなの?」
更にご立腹の母。なんだろう。暑さと疲れと人ごみでイライラしているのだろうか。
「席ないんだからしょーがなかんべな」
「まだ歩くんけ?」
栃木と違って半径20歩ぐらいで次の喫茶店があるので勘弁してくれよ。
ようやく入れた3軒目の喫茶店で腰を降ろし、落ち着いた。それぞれ飲み物を頼む。Rは
「カフェオレがいい!」
と目を輝かす。カフェオレとはいえ、コーヒーを飲めるようになった自分がちょっと嬉しいようだ。あと
「ケーキも食べたい〜」
とおねだりされたのでしょうがないなもう。
「たっくんには内緒ね」
息子・タク(9才)が僻むので言うなと口止めするのも忘れない。しっかりしてるなもう。
栃木で何してた、とかRに聞くと、先日脅しておいた宿題はなんとか終えたという。その際僕の弟がよく勉強を見てくれてたとのことで後で礼を言っておかねばなるまい。
話題はまったく変わって、母が氷川きよしとの撮影会に行ったという。僕もアイドルのライブい行くので人のことは言えないがわりとはまってるなあ…。2ショットで写真を撮ったとのことで見てみると、きよしくんが肩に手を添えており結構な密着度で母ご満悦。サービス良くてちょっとビックリした。女の子のアイドルとの撮影会だと普通おさわり禁止なのに。
1時間ぐらい話しただろうか、Rもケーキを食べ終えて母も
「じゃあそろそろ行こうかね」
喫茶店を出て駅まで見送った。別れ際
「やっちゃん(弟のこと)にお礼しなよ!」
「はいよ」
「不摂生するなよ!」
「はいよ」
ドリフのエンディングかよ。なんだか今日は妙に母か厳しいような。
たらちねの 母にしばかれ 茶をしばき
なんちて。
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■オムカエデゴンス。
2015年10月08日(木)
娘・R(12才)と息子・タク(9才)を栃木の実家に送ってから翌々日、タクだけ迎えにまた実家に向かった。
タクは明日サッカーの試合があるのだ。
実家に着くと我が物顔でくつろいでいるRとタク。母の他に弟もよく面倒見てくれていた。
お彼岸なのでお墓参りをする。まずは母の両親のお墓。嫁から持たされたおはぎを渡すと
「お父さんが大好きだったんだよね」
母が喜んだ。よくできた嫁である。続いて僕の父のお墓に。
「ちゃんと手を合わせて『来たよー』って報告してね」
と言うと、タクは墓前で手を合わせながら
「ポケモンカード、ポケモンカード、ポケモンカード」
流れ星かなんかと勘違いしているようであった。
それから少し遅い昼飯を食べた。昼間からシースー。お気に入りの回転寿司に行きたいと言って聞かないのだ。夜に来ると1時間待ち上等の人気店だが、昼間でランチタイムを過ぎた頃だったのでガラガラであった。寿司がまったく回ってなかったし。
腹いっぱいになったところでタクを連れて帰る。Rはシルバーウィーク終わりの明後日まで実家にいたいとのことだったので置いていくが、休みが長いだけ宿題もたくさんあり、どうせダラダラしてて終わってないだろうと思っていたらその通りだったので、
「今日中に終わらないと明日連れて帰るからな。パパまじで明日も来るぞ」
と脅すと、
「やだー!」
さすがののんびり屋のRも顔色がサッと変わり、慌ててノートやドリルを開き始めた。今日中は無理なのは明らかだけど、明日中には終わらないと困る。明後日は連れて帰るので勉強する暇などないだろう。
駅で母と弟とRと別れを告げて、タクと電車でウチまで帰った。
「ママー」
数日ぶりの再会に、ママっ子のタクはここぞとばかりに甘える。晩飯もまたどこかに食べに行きたいと言うので、3人の意見をまとめるとインド人のカレー屋になった。
「辛いの食べたい!」
「ナン食べたい!」
わりとテンション高めで、あとRがいない3人という珍しいシチュエイションなのもあってウキウキで店に行ったのだが、
「イラッシャイマセー」
店に入ってから出るまで、客、僕らだけ。静か過ぎてなんだか物寂しくなってしまった。客3人に対して店員も3人という日:印=1:1。インド人もびっくり。
「シルバーウィークなのに客来ないんかね?」
「連休の真ん中だと逆に来ないのかも?」
嫁とヒソヒソと話しながら食べたのであった。
墓参りの後だけに、その後に寄った店の営業もはかばかしくない、なんちて。
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■帰郷。ちょっとだけよーん。
2015年10月02日(金)
シルバーウィークの初日、子供達を栃木の実家に連れて行った。
連休とはいえ僕や嫁も子供達も何気に用事があって、泊まるのは子供達だけ、しかも息子・タク(9才)はサッカーの試合があるため明後日にまた迎えに来なければいけない。そして僕も翌日おっさんソフトボールの試合があるため子供達を実家に預けたらとんぼ返りなのだ。
タクはこの日の午前中もサッカーの練習があったので、帰ってくるのを待って出発。娘・R(12才)も来年は中学生だし、僕がいなくても行けるように少しずつ教えようとするのだけれども
「はい、ここからどこに乗り換えるんだっけ?案内板を見ながら歩いていこう」
「わかんない!」
「ちょっとは覚えようって気になろうよ」
「なんない!」
まるでダメであり栃木に着いたのは午後4時ぐらいになってしまった。
乗ってきた電車をパチリ。行き先表示が真っ白になっているのは先日の大雨の影響で途中の駅までしか行けないためである。その駅の表示は用意されていないのだろう。
「夕ご飯一緒に食べていけばいいのに」
と迎えに来てくれた母。
「いやー、ソフトボールの試合がアホみたいに朝早くてね…」
本来運動大嫌いな僕なのだけれども、近所付き合いなので仕方がない。
「じゃ、パパ帰るからね。言うこと聞けよ!」
「あーい」
子供達もすっかり親離れしてしまった。ちょっと前だったらパパがいなきゃヤダ、眠れないとか言ってたものである。
帰りは宇都宮線の小山(おやま)駅から帰ることにした。
寂れた駅前。夕焼けをバックにした街並みは趣きがあり、ちょっと散歩してみることにした。
時代遅れ感が北関東っぽい。こういう看板は好きである。
既に滅亡してるっぽいテレクラ。
点在している怪しい店。実は小山はエッチな人方面には有名な街だ。表向きには「ピンサロ」という形態(「本番」)は出来ない)のエッチな店なのだが、小山の店では値段はピンサロの相場で最後まで出来てしまうと言われている。
黄昏時の淫靡な店構えがなかなかブルース感だったのでコッソリ近付きながらスマホで盗み撮りしていたら
「お兄さん!寄ってかない?」
店の脇に潜んでいた呼び込みのお爺さんに言い寄られてしまった。ただの冷やかしなのに仕事の邪魔してすみません。人の良さそうなお爺さんでよかった。この辺を良く知っている元同級生によると、超人気店のとある店員さんは、ある3つの地雷ワードがあって
「まだなの?」
「若い子がいい」
「かわいい子がいい」
これらを彼に言ってしまうとぶち切れるんだそうだ。人気店なので1時間2時間待ちは当たり前なこともあり、店員さんは前もってそう案内するんだけれども、つい痺れを切らして「まだなの?」と聞いてしまうと
「お客さん、私が最初言ったこと覚えてないんですか?ちゃんと待つって言いましたよね!」
と切れるそうだ。また、女の子を指名する時に「若い子がいい」「かわいい子がいい」などと言ってしまうと
「たかが1万かそこらで若い子やかわいい子が出てくるわけないんだよ!もっと金出してソープいけよ!」
これまたブチ切れるんだとか。女の子から聞いたよ、と元同級生は語っていた。なかなかすごい啖呵である。
正直寄ってみようかな〜という好奇心が少なからずあったがそんな話を聞くとさすがに躊躇してしまい、おとなしく電車に乗り帰った。
途中で嫁に「帰るよ」メールをしてみたら
「私も忙しくて夕ご飯作れないのでどっかで食べてきてください…」
おやまぁ。
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