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■まだあげ初めし前髪の。
2015年01月20日(火)
夜中、娘・R(11才)の寝顔を見つめ、カワイイなーとか思いつつ、頭をなでなでした。子供達の頭をなでるのは癖である。前髪がちょっと短いような気がしたので

「髪切った?」

誰にも聞かれることがないタモリのモノマネをしつつ僕も寝た。

翌朝、またいつものくせで

「おはよー」

起きたRの頭をなでなでして、前髪もさわさわしてみると

「やめてっ」

しぱーんと手をはねのけられた。ああ、遂にRも難しいお年頃になってしまったのか。悲しくなり、じっとRの顔を改めて見てみたら

「あらっ」

寝ている時には前髪が短くなったね、ぐらいしか気付かなかったが、よく見ると前髪がぱっつんなんである。ところがそのぱっつんは

かしゆか
かしゆかみたいなおしゃれなぱっつんではなくて、

大五郎
大五郎的な何か。しとしとぴっちゃん。

「それ、ママが切ったの?」

「うん」

嫁による前髪のお手入れが失敗してしまったらしい。本人が気にしているところに僕がちょっかいを出したらそりゃあ手も払われてしまうだろう。ただ僕も嫁にダメ出しを出せる立場にない。

何年も前に息子・タク(9才)の髪をバリカンで刈った時にやらかしてしまったことがあるのだ。スポーツ刈りぐらいにしようとしたのだけれども、髪の長さ調整用のアタッチメントをつけ忘れて思いっきり短く刈ってしまったんである。

気が付いた時にはもう遅く、タクの後頭部ど真ん中に一本の青々とした逆あぜ道が出来上がってしまっていた。修正しようがないので少林寺拳法並みのぐりぐり坊主にしてしまったが、幸いにしてこの時タクはまだ幼稚園児だったので本人も対して気にも留めていなかった。もうちょっと成長していたらガチで泣かれていたであろう。

それからは反省し、何度かトライする内にバリカンさばきは上達したが、現在のタクはもういっちょまえに色気づいてスポーツ刈りでもイヤだもんね、とバリカンを使わせてくれないのがちょっと寂しい。

そんなわけで子供の散髪失敗話を書いてみた。

髪だけにカミングアウト。なんちて。

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■リンクにかけろ。
2015年01月16日(金)
としまえんにスケートをしに行った話の続き。

スケートをするのはほぼ1年ぶりだったので、スケート靴を履いて氷上に立つと非常に不安な気持ちに襲われる。滑り方のカンを取り戻すのに時間がかかるのだ。

娘・R(11才)と息子・タク(9才)も

「ひさしぶりだからうまくできない」

としばらくヨロヨロしていたがさすがは成長の早い子供、そのうち不恰好であるが去年より速く滑るようになってしまっていた。その様子を見た嫁は満足して帰って行った。嫁はスキーはうまいがスケートは苦手なんである。

夕方近くになってくるとさすがに寒くなってきた。しかし子供達はまだまだ滑る気満々である。滑っていれば全然寒くないのだけれども、僕はとっとと飽きてしまい滑ったり休んだり適当にしていたのだ。

ここでスケートをするたびに思うことは、必ず上級者がいるなあ…ということである。混雑している中をザザザザッとものすごいスピードですり抜けて行ったり、リンクの真ん中でフィギュアスケートの練習みたいなことをしていたり、ドヤ顔で滑っているのだ。素人としてはいきなりうしろからびゅううんと抜かれると結構怖い。

フィギュアスケートだかスピードスケートだかアイスホッケーだか何の練習かは知らないが、本当に練習したいのなら、こんな野外の表面がスケートの刃でボコボコの、遊園地のなんちゃってリンクじゃなくてちゃんとした施設のリンクに何故行かないのだろう、といつも不思議に思う。

今日もフィギュアスケートの練習をしているらしい女の子が今にもジャンプしそうな勢いでリンクを走り抜けていた。

あと、見た目はメガネで頭頂部の髪がかなり寂しく、いかにも疲れたサラリーマン親父なのだが、滑る姿はものすごく、混雑した隙間をびゅんびゅんすり抜けて行く。

「さすがによく滑るね、ハゲだけに」

なんて戯言が頭に浮かんだがさすがに失礼だし子供の前で言うのはよろしくないだろうと口を噤んでいたら

「あのハゲのひとすごい!!」

Rもタクも正直だなあ…。

「こらこら、ハゲ言うのはやめなさい」

一応親として注意したところ、ちょうど子供達の横にいた集団の中学生ぐらいの男の子達が

「ザビエルすげー!」

と叫んでいた。もうアダ名がついてるー!

結局子供達は暗くなってからも滑り続け、更には一旦スケート靴を脱いでジェットコースターに乗ってまた滑り、全力で遊び倒した。

「Rは帰ってから日記書かなきゃならないんだろ?」

と説得してようやく帰し支度を始めたのは6時半。アイススケートで一番楽しいのは、靴を脱いだ時の開放感である。もうしばらく来ないだろうなあ…と長年僕らを楽しませてくれたとしまえんに感謝しつつゲートをくぐって家に帰った。

スケート選手とこのインターネッツはよく似ている…。

リンクで飛びます。なんちて。

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■ふりそでーしょん。
2015年01月14日(水)
「としまえんの年間パス更新する?」

と嫁が聞いてきた。もう何年もの間、家族でとしまえんの年間パスポートを購入し、夏はプール、冬はスケート、その他の季節も遊園地のアトラクション、といった感じで何十回と利用してきた。

ここ1〜2年はさすがに飽きてきて利用回数が激減していたので

「もう更新しなくてもいいんじゃね?」

ということになった。今のパスポートはもうすぐ期限が切れるので、じゃあ最後に…と娘・R(11才)と息子・タク(9才)を連れてスケートをしに行くことにした。嫁は午前中仕事のため不参加である。

「じゃ、チャリで行くぜ」

3人連なってチャリでレッツラゴーすると、としまえんに近づくにつれ道路が渋滞しているではないか。道路を横断しようとしても横断歩道に車が止まっていてギッチギチだ。

「パパ、車がすごくて渡れないよーなんでー?」

とRが言う。僕は思い出した。

「あ、そうだ。今日は成人式だ」

「そっか!」

練馬区民の成人式はとしまえんで行なわれるのだ。よく浦安市のディズニーランド成人式と比較され、練馬はショボいとネタにされることがあるが、遊園地というハレの場があるだけ羨ましい。練馬区に生まれ育った新成人ならば一度ぐらいはとしまえんに来たことはあるはずで、懐かしい場所で懐かしい旧友達と再会できるなんて楽しくないはずがない。

としまえん
…などと考えながら到着したらホントに楽しくてしょうがないらしくて、としまえんのゲート前からとにかくうるさい。振袖姿やら紋付袴やらの新成人でごった返していた。そこらじゅうで「ウェーイ!!」とかやってたり、袴姿のままで鉄柱に登ってる馬鹿もいた。勿論こういうのはごく一部なのは分かっているのだけれども、目立っているのでどうしても目に付いてしまう。

としまえん
「ねりマネー」なる金券で飲み食いできるらしい。おっさんにもくれ、ねりマネー。

「Rはあと8年、タクはあと10年で成人式だけど、頼むからああはならないでね」

とか懇願しながらスケート場に行こうとすると

「まずお昼ごはん食べたい」

着いたのがちょうど昼時だったのでタクが腹減ったと言う。なのでスケートの前に腹ごしらえすることにした。同じものを食べてもタクは早く、Rは遅いので

「Rちゃんが食べ終わるまでちょっと乗り物乗ってくる!」

タクはすっ飛んで行ってしまった。慣れているのでどこに何のアトラクションがあるのか把握しているのだ。昔は迷子になって大騒ぎしたもんだが思えば長い間通い続けたものである。それももう最後となると…と感慨深くなった。

そして通い続けたとはいえ絶対に入ろうとしなかった場所がふたつある。「おばけ屋敷」と「ミステリーゾーン」(ライド型お化け屋敷)である。「ミステリーゾーン」にはRが一度入ったことがあるが、ずーっと僕に抱きついて僕の胸に顔をうずめて絶対何も見ないままだった。いつかはおばけ屋敷に…と思っていたがそれも叶わなくなったなあ…とこれも感慨深くなった。

Rが食べ終わるのとタクが戻るのを待っていると嫁から電話がかかってきた。

「どこにいるの?スケート場で探してるんだけど見つからないし!」

「え、来たの?」

嫁はわざわざ仕事を終えて追いかけて来たという。

「子供たちがスケートの前にゴハン食べたいって言うからさー。ミラーハウスの前の席で食べてるよ」

と伝えるとすぐさま嫁がツカツカとやって来た。子供達のスケートをするさまを見るのと、

「え、ばくだん焼きだれも食べてないの?私食べたいのに」

ばくだん焼き
「ばくだん焼き」という、超特大のたこ焼きみたいな見てくれで、中はトロトロでうずらの卵とかイカとかあさりとかしめじとか入っているものを食べたいから来たのだ、と言った。

ばくだん焼きの店はとしまえんに入っていて、嫁は好きでとしまえんに来ると必ずと言っていいほどこれを食べていた。

「今日はRもタクも欲しいって言わなかったから買わなかったよ…」

多少引いた僕がそう答えると

「じゃあ私買って食べるから。もうパスポート切れるし最後だから食べに来たの」

「お、おう…」

そんなに好きだったとは。池袋ハンズの斜め向かいにも店あるよ…。そんな話をしていると

「あ、ママ来たの〜?」

タクが嬉しそうに戻って来たのでスケート場に移動することにした。途中、

「パパ、サイクロン(ジェットコースターの名前)見て!みんな晴れ着!」

とRが叫ぶので上を見たら

としまえん
「おお、全員晴れ着だ!」

カタカタカタカタ…とじわじわ高いところまで登っていたサイクロンは、一気に真っ逆さまに落ちてデザイアし、黄色い声と共にすっ飛んで行った。

そして地上では相変わらず新成人の大群がワイワイやっており、ガラの悪い連中はケンカまでしている。

としまえん
非常に凶悪な面構えで新成人なのか清原なのか区別がつかない。

なんというか、成人式というより入園式という感じであった。

からの入所式になっちゃうんじゃないかって清原も…。

なんとこの日記は続きます。

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■ウォッチ、今何時?おみくじー。
2015年01月12日(月)
そういえば初詣してなかったね、ということで家族で近所の神社に行ってみた。

必ずこの神社(または寺)じゃなきゃダメ!というこだわりは特にない。いい加減なものである。一度ミーハーな気持ちで佐野厄除け大師という、関東の三大師と自称してCMを打ちまくるメジャー級なところに行ってみたら、佐野市内が初詣客での車で渋滞しまくってるし、付近に土地持ってるおじやんおばやんはここぞとばかりに臨時駐車場を開いてボッタクリ料金で嬉々として誘導してるし、車同士が事故ってケンカしてるし、で厄除け大師のくせに厄ありまくりじゃねーか、と懲りたことがある。

僕らが行ったのはこの街では一番大きな神社で、僕らの他にもぽつりぽつりとではあるが参拝客は絶えない感じ。

「二礼二拍一礼だってさ」

と子供達に教えながら家族4人で手を合わせる。目を閉じていても息子・タク(9才)が

「カード、カード、カード」

とブツブツ願掛けをしているのが聞こえてくる。タクは神前でも仏前でも流れ星でもとにかくポケモンカードが欲しくて必ずそう呟くのだ。

「よし、お参り終わり」

としたかったのだが

「おみくじやりたーい」

娘・R(11才)と息子・タク(9才)がおねだりする。そういえば去年もおねだりされたっけ…。おみくじが入っている木箱にコインいっこ入れて取るシステム。Rとタクにそれぞれ100円玉を渡すとワクワクしながら手を木箱に突っ込んでクジをひとつつまむ。

Rはその場でぺりぺりと封を開けるのだが、タクはにぎりしめたままずだだだーっと走って奥の木の裏に隠れてしまった。どうやら中身を見られてくないらしい。

おみくじ
「あ、大吉だ!」

Rは見事大吉ゲット。

「よかったね」

年女だしいいことありそう。

「これどういう意味〜?」

などとRが聞いてくるので教えていたらふと気付いた。そういえばタクはどうした。

「おらタク、出てこい」

隠れたタクを呼ぶと、しょんぼりと肩を落としたタクが木の裏からもそもそと出て来た。聞くまでもなく大吉じゃなかったんだろうな、と思ったが

「何吉だった?」

とりあえず聞いてみたら

「…ううう」

なんと悔しくてベソかいているではないか。Rが大吉だったのが相当効いているらしい。

「別に大吉じゃなくてもいいこと書いてあるんだよ?何吉?中吉かな?」

「…」

「小吉?」

「矢沢栄吉?」

「フン」

あ、馬鹿にされた。

「とりあえずみしてよ」

「やだ!」

「ふざけんな、金返せー!」

おねだりされて不機嫌になられるなんて、こっちはおみくじ引いてないのにとんだ貧乏くじだよ!

僕は大吉より諭吉が好きである。

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■おしょうがII。
2015年01月06日(火)
大晦日、既に栃木に帰省中の僕と娘・R(11才)、そして息子・タク(9才)に加え、嫁が遅れてやって来た。やって来て早々

「あなたの窓ガラス掃除、70点!」

僕が帰省前に大掃除した窓ガラスにダメ出しする嫁。去年はダメ出しされなかったのに…、あ、今年はパソコン買い換えてWINDOWS70にしたからかな。なんちて。せっかくやったのにダメ出しされるとやる気がなくなるものである。ダメ出しより○出しの方がやる気が出るものである。なんちて。

大晦日の夜は紅白歌合戦を観る。僕はPerfumeときゃりーぱみゅぱみゅ目当てであり、子供達はそれに加えて妖怪ウォッチ関連が観れれば充分であるはずなので、きゃりぱみゅが終わったあたりで

「さ、寝ようか」

と子供達を寝かそうとしたのだけれども

「やだ、来年になるまで起きてる」

と言って聞かない。そうだよねー。子供の頃って大晦日に年が明けるまで起きてるっていうだけでワクワクだよねー。

ワクワクはいいんだけど睡魔はやはり強敵で、Rは紅白の終盤、ほぼ夢の世界に入っていた。ついでに僕も。気付いたら「ゆく年くる年」になっていた。いやーん。ゆくイヤーん来るイヤーん。

「なんか真言宗系の寺からの中継が多くね?」

「高野山1200周年なんだって」

「へー」

などと嫁と話す。天台宗系だったら「今夜は最澄!」とか今年最後のダジャレをかませたのに。「なんか空海?」と言おうとしたがもう歯を磨いた後だしなあ…。やがて近隣のいくつかの寺の鐘の音が響きはじめ、年が明けた。

「あけましておめでとうございます…」

ひとととおりの挨拶を家族でして、速攻で寝る。閉めましてさようなら。というのも初日の出を見るために早起きしなければならないのである。紅白で夜更かしして日の出前に起きられるのか…一抹の不安を覚えながら眠りの世界へ…。

5時半。僕は何とか起きることが出来た。他のみんなも…。いや、タクだけはなかなか起きられずにいた。

「タク、起きろ」

「うーん…」

「寝ててもいいけど、初日の出を逃すと今年一年ずっと後悔するぞー」

そんな風にじわりと脅すとようやく起きてきた。もそもそと着替えて弟に車を運転してもらってレッツラゴー。初日の出を拝む場所は、山の中腹にある公園である。

かかしの里
夜明け前の空。メチャクチャ寒いがボランティアの人達が豚汁や甘酒を振る舞ってくれていてありがたい。日の出の時間が近づくにつれ、人も増えてくる。

かかしの里
ここから東の空を眺めると、関東平野の中にぽつんとそびえる「M」の字に似た二つの頂きがある筑波山が見える。

「初日の出はこの筑波山の左側から出てくるんだぜ」

子供の頃から筑波山と初日の出の姿を見ていた僕はよく憶えているのでドヤ顔で解説していたら…

かかしの里
右から出て来た。もんげー。ともあれ、神々しい光に手を合わせる僕ら。

「ポケモンカード!ポケモンカード!ポケモンカード!」

タクだけが流れ星を見た時と混同して願い事を呟いていた。多少水平線上に雲があったものの

「いやー見れてよかったねえ」

とワイワイ話す。周りの人達も同じようなことを話していて…っておっと、テレビカメラが来ていて家族連れにインタビューしているではないか。ミーハーな僕はRに

「Rちゃん、僕らもインタビューされるようにさりげなくカメラの近くをうろつく作戦開始だ」

と誘ったのだが

「別にいいよ。どうせケーブルテレビでしょ」

うわー。夜明け前の空気よりクールだよRちゃん…。確かに地元のケーブルテレビの取材なんだけど、いつからこんな生意気なこと言うようになっちゃったんでしょ…。

ケーブルなのに有線順位が低いでしょう。なんちて。

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■年魔II。
2015年01月04日(日)
年末年始は栃木の実家で過ごすことになっている。

帰る前に大掃除をやるが、僕は窓掃除とか風呂掃除とかを適当にしかやらず、嫁がその他全部をやるので遅れて帰ることになっていた。

僕は娘・R(11才)と息子・タク(9才)を連れ、東武電車でのたこーん、と2時間かけて栃木に辿り着く。いつの間にか東武伊勢崎線が東武スカイツリーラインと名称が変わっていたのが笑えた。

栃木に着いてから母に迎えに来てもらい、早速みんなが大好きなラーメン屋で昼飯を食べてから実家に戻ってみると、いつもなら隣に住んでいるミヨちゃん(タクと同い年の女の子)がすぐさま遊びに来るのだけれども、なかなか顔を見せない。するとミヨちゃんのお母さんが来て

「水ぼうそうになっちゃったのよ」

「ええー!」

ということで年末年始まったく遊べなくなってしまった。また、せっかくだからいろんなところに連れて行って子供達を遊ばせてやろうと思っていたのだが、意外とRの冬休みの宿題がたくさんあり、ノルマをこなすだけで日が暮れてしまう感じだったのでなかなかうまくいかなかった。

Rの算数の宿題をチェックするのも大変なんである。引き算の問題で式もちゃんと「-(マイナス)」と書いているのに実際は足していたり、未だに九九が怪しかったりという異次元的ミスを連発するので

「1年生からやりなおせー!」

とブチ切れるのだが

「えへ」

てへぺろ的な可愛さでごまかされてしまう。

そうこうしているうちに僕は地元の友達と忘年会の時間になってしまったので、子供達の世話を母にお願いし、待ち合わせ場所に出かけた。

かなり早めに着いたので、しばらく街を散策していたら、ピロリーンと嫁からメールが。

「子供達の書き初めに使う下敷き買ってくれない?」

とのことであった。先ほど書いたたくさんある冬休みの宿題のひとつ、書き初め。書道の道具セットはRもタクも持って来たのだけれども、下敷きは何故かセットで買っておらず、嫁が栃木に来る前に買い、持ってくるつもりだったのだけれども、売っている店が見つからなかったらしい。

この時僕はちょうど街の中心部にいるし時間もあるし、というタイミングだったのでグーグルマップを見ながら文房具店を当たってみることにした。まず駅ビルの中にある文具店。

「すみません。扱っておりません」

次に駅から徒歩数分のイトーヨーカドー。

「すみません。扱っておりません」

「えー」

普通のサイズの下敷きならあるのだけれども、書き初め用の細長いタイプは置いていないのだ。これら2店舗のような都市型の大型文房具店にないのなら、学校のすぐそばにありがちな学校密着型の文房具店ならどうか、と思い、それっぽい店をやはりグーグルマップを見ながら探し当ててみたら…学校が冬休み中はやる気ないのかシャッターが閉まっていてアウトだった。

もうこうなったらグーグルマップではなく、この地に生まれ育って60年以上、おばあちゃんの知恵袋こと母の情報にすがるしかない、と電話してみたら

「は?東京にないものが栃木にあるわけなかんべ!」

田舎コンプレックス丸出しの思考停止にてけんもほろろであった。

下敷き1枚も買えない僕は嫁からつまはじき。なんちて。なんちて。妻だけにつまはじきってやかましいわ。

今日は見つからなかったので諦めて明日探すわ…と嫁にメールして、待ち合わせの場所に戻るかね…と道を戻ったら

小山

おおおお、これは一部の人に有名なエロエロな店の数々!噂には聞いていたがこんなところにあったのか…。

書道だけに、筆おろしの店ってか。

(※下敷は翌日見つかった)

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