今日もアリガトウゴザイマシタ。
■恨シュラン。
2014年12月25日(木)
とある休日の昼飯時、家族全員が
「ラーメンが食べたい」
という気持ちになったのでラーメンを食べに行くことにした。
嫁も娘・R(11才)も息子・タク(9才)もいくつか好みのラーメン屋がある。さてどこに行くか、という話になったので
「そうだ、あそこの店、ミシュランに載ったらしいよ」
近所のとあるラーメン屋さんがミシュラン東京の「ビブグルマン」(星は付かないものの、5,000円以下で食べられてコストパフォーマンスが高い店)に選ばれたのだった。食べに行ったことはあるのだが、2年ほど前に一度行ったっきりだったのだ。
「じゃあそこにしよう」
そういうことになった。ミシュランだけに、食べタイヤーとかやかましいわ。
「昔一度食べて美味しかったことは確かなんだけど、塩ラーメンに関しては○○○(別の店)の方が上だったからリピートしなかったんだよね」
などと超上から目線の知ったかぶり評論をしつつチャリで来たら、お店の前には長い行列が。さすがミシュラン。ちなみにミシュランマンと美酒爛漫って似てるよね?
さて、何を頼もうかとメニューを見ながらしばし考えると
「私は味玉塩ラーメン」
と嫁。
「Rは塩ラーメン。塩が好きなの」
とR。
「ボクはしょうゆ。塩キライ」
とタク。
「じゃあ僕は…汁なし担担麺」
メニューが被らない方がみんなで楽しめるかなあと思い、それに。あ、辛くて子供達は食べられないかな…。
とか考えているうちにラーメンが運ばれてきた。
Rの塩ラーメン。
僕の汁なし担担麺。しょうゆラーメンは撮り忘れた。Rもタクもひとり一杯ずつ、おいしいおいしいとラーメンを啜る。ほんのちょっと前まではふたりで1杯だったのに、もう足りなくなってしまった。これも成長した証である。だんだん外食に金がかか…おっと。
タクはほぼ全部食べて、Rは7割ぐらいだったろうか。満足したらしい。嫁は僕の汁なし担担麺を食べさせて、と言い、
「カシューナッツが入ってる!ナッツ大好き!食べていい?食べていい?」
「…全部食べていいよ」
カシューナッツに異様に興奮していた。ハトか。
みんな食べ終わって店を出てから
「前よりだいぶうまくなってるね。これならミシュランに選ばれたのも納得だわ」
とかまたしても超上から目線のグルメ気取り。ともかく美味しくて幸せになったのであった。
唯一失敗した点は、列に並んでいる間、
「まだ待つよね?自転車に空気入れてくるわ」
「えー」
嫁が僕を並ばせておいて近所の自転車屋に行ってしまったことだ。
「Rも」
「ボクも」
子供達もつられて行ってしまうし。そして列は予想以上に早く前に進み、嫁達が戻って来ないうちに呼ばれてしまった。しかし
「全員お揃いになってからにして下さい。後ろに並び直して下さい」
と店主さんに言われてしまい、余計に並ぶ羽目になってしまったのである。僕は止めようとしたんだが判断に迷って止られなかった。嫁はそんな僕の気持ちも読まずに行ってしまった。
まさに空気嫁である。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■男なら 赤い玉より 金の玉。
2014年12月23日(火)
年末といえば福引である。
近所の商店街でも福引大会が始まった。応募用紙があって、加盟店で300円ごとにひとつ押してもらえるスタンプを3つ集めると福引が1回できる。ちなみにその3つのスタンプは全部違う店でなければならない。
去年、子供達にやらせてみたら娘・R(11才)は2等、息子・タク(9才)は1等を当て、見事なワンツーフィニッシュを決めた。ちなみにタクの1等はJTB旅行券1万円!これはなかなかよかった。
で、Rの2等は吉幾三コンサートペアチケットであった。これはRがメチャクチャガッカリし、僕もガッカリし、嫁もガッカリし、誰も行く気になれず栃木の母に譲ったけれども結局母も行かなかったという、なんともガッカリ感が半端なかったものであった。
賞品の内容はともかく、今年も1等2等大当たりしてやるぜ!と意気込んだ我々は、出来るだけ商店街で買い物したり飯を食ったりしてスタンプを集め、ほぼ商店街の思惑通りのカモとなった。
その甲斐がありRとタク、それぞれ5回分の抽選券獲得!(パリ挑戦権獲得!の口調で読むこと)
「ねえパパ、ふくびきいつから?」
と抽選会が始まるのを指折り数えて待ち、初日に早速抽選会場にまっしぐらする典型的庶民の我々。抽選会場に行ってみると、紅白の垂れ幕がかかった薄暗い建物の中に、おじちゃんとおばちゃんが寒そうに待っていた。客、僕らだけ。
紅白の垂れ幕がかかっててもココ、葬儀屋の建物なんだよねー…だからいくら紅白にしても辛気臭いのかなー…とか思いつつ、そんなブルージーなロケーションでの抽選会。
Rとタクが興奮しながらガラポンマシンを回し続けた結果…!
10回中9回がハズレ、1回が7等であった。行きはテンションがものすごく上がっていたのに、帰りはもう歩く気力がなくなるほどRとタク、落ち込み過ぎ。去年が当たったから今年も当然当たるだろう、みたいな楽観的な気持ちになっていたけれども、普通に考えたらそんなわけなくて…と、はずれてからそりゃそうだ、と我に返った。
「でもほら、妖怪ウォッチのカレンダーもらえるよ」
「…うん」
「あ、マックのポテトタダ券ももらえるよ」
「…うん」
「ボールペンとかティッシュぺーかーとかも地味に嬉しいじゃん。ちょうどタク鼻水出てるし」
「…うん」
必死にフォローするが右から左であまり効果がない。
「そうそうタクは7等も1本当てたじゃん。これは500円券だよ。そこの本屋でも使えるよ」
「ホント?じゃあコロコロ買おうかなあ」
ようやく笑顔が戻って来てやっと家に帰ることが出来たのであった。
このように福引は去年で運を使い果たしてしまった感があるので、あとはこないだ買った「年末ジャンボ3億円」に期待するしかないようだ。
とりあえず当たるよう祈りを込めつつ、夜は年末○ンポ3億匹(子種的な意味で)である。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■鉄剣タロー。
2014年12月22日(月)
「ねえパパー」
娘・R(11才)が嬉しそうにニコニコと甘えてくるのでなんだと思ったら
「あのねえ、あと5回寝るとサンタさんが来てくれるんだよ」
「ああそうか。早いなあ」
息子・タク(9才)と共にめちゃくちゃワクワクしているらしい。子供の夢を壊さないために、僕はこっそり朝6時から並んで妖怪ウォッチのソフトを買ったのさ。品薄かと思って。そしたら今余裕で売ってるけど。しかも値崩れして。
子供達の心はワクワクで満ち溢れ、一方僕は…。心を満たしてくれるものを求めて、外回り仕事を利用して埼玉県行田市にやって来た。
オートレストラン「鉄剣タロー」である。「オートレストラン」とは、自販機のみのドライブインで、「鉄剣」とは近くの稲荷山古墳から出土した鉄剣から取ったものであろう。「タロー」は知らん。ここで昼飯を食うために東京から約1時間半、空腹をガマンしてきた。
中に入るとさまざまな自動販売機がずらりと並んでいて壮観だ。
その中でも懐かしいのはこのハンバーガーとトーストサンドの自動販売機。西日が強くてうまく写真が撮れないが、まずはハンバーガーを買ってみる。ボタンはチーズバーガー220円一択のみなのでポチッとな。
加熱中、残り時間をカウントダウンするニキシー管の赤い数字。聞くところによると、未だにちゃんとカウントダウンするのは日本でコレだけらしい。
待つこと1分、「ピンポン」というやたら澄んだ音がして落ちてきたのがこのチーズバーガー。デザインがオシャレ過ぎる。特にフォントの味わい。
チーズバーガーの絵の側面には横にはこんなカワイイイラストも。ステキ過ぎてこの箱は持って帰ることにした。
肝心のチーズバーガーはというと意外にもおいしい。肉厚があってジューシー。販売機は自動だけれども、食べ物はしっかり手作りのようである。箱を見ると利根川を渡った群馬県伊勢崎市の会社が作っているようだ。
店内スペースの真ん中ほどにある丸テーブル&椅子で食べた。僕の他には50代ぐらいのオジサンがひとり、隣のテーブル&椅子にて文庫本を読んでいた。そして入口付近に受付っぽいテーブル&椅子に座っているおばさん。この方が店主さんのようだ。オートレストランだけども「有人」であるため、設備は古いながらもメンテナンスが行き届いているさまが至る所から伝わってくる。
僕のようにわざわざやって来るファンも多いらしく、メッセージを書くノートやお客から届いた手紙などが展示されていた。
さて、続いてトーストサンド220円も買ってみた。こちらも1分ほどの加熱時間の後に自販機の中から出て来た。アルミホイルで包まれていて、賞味期限のシールも貼られていてしっかり衛生管理がなされている印象。
開けてみるとハムサンド。パンはちょっと焦げ目がついていて僕の好みからするとちょっと焦げすぎかなあ、といった感じ。マヨネーズとマスタードが効いてて食いごたえがあった。
ふたつも食べてしまって、いずれも意外と腹にたまってお腹いっぱいっぽいのだが、ココにある温め系フードを全制覇しないとここに来た意味がない、と妙な使命感に襲われて、
うどんも買ってしまった。そばとうどんの自販機なのだけれども、うどんしかないとのこと。
思いっきりふやけた天ぷらうどん300円。ありがたいことに七味が容器にくっついていた。が、こちらは味はイマイチかな…味が薄過ぎてうどんが水っぽかった。
喉も乾いたのでジュースを買ったら、こんなところで1,000円越すランチになってしまった!ひとまず食うだけ食ったので自販機以外にも目を向けてみると、
自販機コーナーの右側にはがらんとしたスペースがあり、壁にはストリートアート的な壁画が一面に。これは「TOKYO TRIBE」という映画のロケ跡地なんだそうだ。
そして左側にはアーケードゲームが十数台並んでおり、この流し目のマチャアキが襲いかかる麻雀が何故か4台もある他、脱衣麻雀、上海、テトリス、ストリートファイターEX、あと古いシューティングゲームなど、画面がヤケてよく見えない感じの古いものが多かった。
僕がゲーム機を眺めていると、近所の農家っぽい60代ぐらいのおじさんは店主のおばさんに軽くあいさつをして入って来た。常連客っぽい。おじさん麻雀の筐体に座りプレイを始めたので、がしょーん、がしょーん、という牌を引く音、捨てる音が店内に響き渡った。
レトロな店内にがしょーんがしょーんという時代遅れのゲーム効果音。そして郷愁にかられる西日が強くなってきて、まるで時間が止まったよう。店を出たら実は外は50年の年月が流れていました、みたいな浦島状態になったらどうしよう、とちょっと恐ろしくなって帰ることにした。
「ありがとうございました」
店主のおばさんが声を掛けてくれた。反射的に
「ごちそうさまでした」
と返事してしまったけど、やっぱり飲食店という感じがしなかったので言った後に違和感があった。
外に出ると絶賛夕暮れ中。冬の夕方は早いなあ。
ここで食べたチーズバーガーを食べていたら、子供の頃たまに高速道路に乗った時、父親が蓮田サービスエリアで買ってくれたグーテンバーガーというハンバーガーを思い出し、なんだか懐かしい気持ちになった。あの頃はハンバーガーの自販機は結構あって、逆にマクドナルドが田舎なので近隣になく、自販機でたまに買ってもらうハンバーガーが珍しくて美味かったのだ。
僕は懐かしさで心が満たされたのだろうか。ここにいつか子供達も連れて来たいものだと思ったのであった。
オートレストランだけに、自動(児童)が必須でしょう。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■餅ベーション。
2014年12月12日(金)
小学校の校庭で、餅搗き大会が行なわれた。
町内のオッサンの会に所属している僕も搗き手として駆り出された。嫁はPTAの撮影係だかなんだかで、広報誌に載せるため、お父さん達がんばってますよー的な写真に撮らなければいけないらしいのだが、
「私、フリマやるから手が回らない!あなた撮っておいて」
と頼まれた。餅搗き大会と並行してフリマをやりたい人はやってもいい、ということになっていて、何故か息子・タク(9才)が
「ボク、フリマやりたい」
と言い出したんである。お店屋さんごっこのノリなのだろうか。そんな気紛れに付き合ってられっか、と思ったら
「お金を稼ぐ大変さを身を以って体験させてやる」
意外と嫁がノリノリになってしまったのだ。
「売るものなんてあるのかね」
と首を傾げたが、狭いウチの中を調べると、昔タクが使ってた仮面ライダーのベルトだの武器だの、おもちゃを中心に結構あった。あとは嫁母が一方的に送りつけたものの、娘・R(11才)やタクが嫌って一度も着ていない服とか。
「あなたのも何か売れるようなものはないの?」
「うーん…ないよ」
返事に間があったのは、奥深く隠しているアレとかソレとかは、しかるべきところではコッソリ売れるだろうけど、ちょっとご近所イベントのフリマでは売れないなあ…とか考えていたからである。
さて、大変さを身を以って体験させてやる、と言っていた嫁であったが、結局一番大変なのは嫁自身であった。売り物を用意して、いくらで売るか考えて、釣り銭その他細かいものを用意して…とタクとか
「このポケモンカードも売れるかな〜」
とか自分のおもちゃをいじってるだけで何にもやってないじゃんと眺めていたら
「あなたヒマだったら値札になるもの買ってきて」
とパシらされてしまった。買ってきた後は売る物の相場をヤフオクなどで調べていたが、手伝ったのはそれぐらいで、嫁が夜なべしてせっせと準備しているにもかかわらず子供達とがーがー寝てしまった。
翌朝、餅搗き要員は朝早くから駆り出されるため、出掛けるついでにダンボールに詰まった売り物を学校まで持って行ってやることにした。
「あと写真もよろしくね!」
嫁に撮影することの念を押された。
「ああそうか。デジカメ持って行かないとな」
「出来るだけイケメンのオヤジ撮ってね!AさんとかBさんとか!あなたとかCさんとかDさんみたいなただのオヤジかの絵はいいから!」
「うぜえ!」
餅より先にお前を搗いたろか。
餅搗き大会が始まったので、近所のオヤジたちと餅を搗きまくる。恥ずかしいことにちょっとやっただけでもう腕が上がらなくなり体力の限界、気力もなくなったので働いているフリだけにすることにした。
そういえば写真だ、と思い出して一応イケメンオヤジを3人ぐらい集めて撮った後、僕らオヤジ仲間から「ハカセ」「くまモン」「ジャイアン」と呼ばれているオヤジ濃度が高いどっから見ても完璧なオヤジ3人の写真も撮った。こっちを最初に嫁に渡してぎゃふんと言わせてやる。
やがて近隣の人達がやって来て、お餅をもらうための長蛇の列が出来、賑わってきた。
「うわわ、大丈夫か!」
と声が聞こえたので振り向くと、子供達の学校の先生が女の子におんぶされているではないか。女の子は軽々とおぶっていて僕の目の前で先生を降ろした。
「すごいね君。何年生?」
「3年生」
と笑って去って行った。おんぶされた先生はよく知っている先生だ。
「いやー教え子に慕われてますねー」
と冷やかすと
「いえ、うちの学校の子じゃないです…」
「えええっ」
ていうことは見ず知らずの大人をおんぶしてたわけ?…と驚いていたら
「あの…」
「わお」
いつの間にか僕の後ろにその子がいた。そして
「おんぶさせてくれませんか?」
「えー!」
どんだけおんぶ好きなんだ!ちょっと気味が悪くなった僕は
「あ、ごめんね、おじさん、ちょっと忙しいからね…」
すすすーっと離れて行ったのだがその子は他のオッサンにも「おんぶさせてくれませんか?」と声を掛けていた。妖怪逆おんぶおばけなのか…。
おおそうじゃ、フリマの様子はどうだろう。嫁と子供達はフリマから離れられないので、餅を人数分持って行ってやることにした。きなこ餅にあんこ餅、そしていそべ餅。オヤジたちが搗いた餅をお母さんがたがおいしく仕上げてくれていた。
で、見に行くとわりと断続的にお客さんがやって来てくれて、Rとタクもおっかなびっくり
「いらっしゃいませー」
などと言っている。嫁は僕を見つけると
「ごめん!ちょっと忘れ物したからちょっとだけいて!すぐ戻って来る!」
と家に戻ってしまい、しょうがないので店番することに。
「これは100円ですか?」
R用だった未使用の服を取り上げたご婦人が聞いてきた。
「はい、100円ですね」
「50円になりません?」
「いやー、ははは」
フリマ慣れしてる客が多いことよ。
嫁が戻って来たので再び餅搗きの手伝いに戻ると、なんとさっきの逆おんぶおばけっ子がガスガス餅を搗いているではないか!僕のように疲れてサボってるオヤジが増え、人手が足りなくなっていたので救世主となっていた。すごいパワーである。餅搗きだけに、気は優しくて、きなこもち。なんちて。吉田沙保里に弟子入りしたらいいんじゃないか。将来は金メダルを獲ってアルソックのCMに出演だ!
ようやくもち米もなくなって、お手伝いは終わった。餅をもらいに来た人たちもたらふく食ったようでぞろぞろと帰り始めている。フリマもそろそろ締めだろう…と撤収の手伝いでもしてやるか、と見に行ったら
「すごいよ!売れたよ!」
タクのおもちゃを中心になんと4,000円ぐらいの売上になったという。すげー。売れたのはオモチャ中心で、洋服などは全て未使用でブランド物もあったのに全く売れなかったそうだ。
「ここじゃ試着も出来ないしね。買おうという気分にならないのかもしれない…」
などと分析してみたが本当かどうかは分からん。ともかく嫁も苦労した甲斐があったと喜んでいてよかったね、と。
最後に一句詠みまーっす。
餅搗きは きなこ餅より お金持ち
なんちて。
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■演技でもない。
2014年12月02日(火)
小学校の学芸会を観てきた。
学年ごとに演劇を一本ずつ、どの子供達もいい表情で演技をしていて、この学校はいい学校なんだなあと思う。僕が一押ししている音楽の美人先生が全学年の劇を通してピアノ伴奏しているのもポイントが高い。
目立つことが大嫌いな娘・R(11才)は限りなくモブに近い「街の人」の役、お調子者の息子・タク(9才)は主役の「孫悟空」(ドラゴンボールではない)、と、それぞれが性格に合った役をこなしていた。
RはRなりにカワイイ演技をしていたし、タクも緊張せず元気でニコニコ大暴れしていたのでよく出来ていたと思う。
嫁に聞いたところによると、Rの役はモブとはいえ名前や年齢などを自分で設定し、その通り演じていたのだという。ちなみにRが自分で設定した自分の役柄は
「カティアという名の35歳の女性」
なんだそうだ。どうりでババくさ…じゃなかった、ひときわ地味ーな服を着ていると思った。aikoとか聴いてそうな独身アラフォー女性…みたいな感じで。Rの将来そんな感じになるのだろうか。
一方タクは前回の「桃太郎」に続き主役を張った。学芸会の前にいろいろ聞いたところによると、タクはタクなりに悩みがあった。というのも「孫悟空」役を希望する子はたくさんいたので、先生がオーディションを行ない、一番演技がうまかったタクを選んだのだそうだ。
しかしそれに納得いかない子がいたらしくて、
「その子に『どうして君が孫悟空なんだ』って言われるんだよー。なんかボクやだなー」
チクチク言われることがイヤなんだと、珍しく悩みを語っていたのである。
「一番上手だった君を先生が選んだんだから、悪く思うことはないよ。堂々と演技すればいい」
と励ますのだけれども
「ボクが孫悟空になってから、ボクをライバルみたいに見てるんだよね」
「ほー。その子は手ごわいのか?」
「サッカーやってるからスポーツ出来るし、背が高いし、カッコいいし」
「勉強はどうだ?」
「うーん、ボクよりできるよ。たぶん」
「勝ち目ないじゃん!」
「だからライバルにされてもなあ〜」
まるでガラスの仮面のような様相である。演技力以外なんのとりえもない北島マヤと才色兼備のスーパーお嬢様・姫川亜弓のライバル関係みたいな。そういった舞台裏の緊張感も含めての学芸会なのだろう。
そんなことを考えながら嫁はビデオ撮影、僕はデジカメでの撮影をそれぞれ行い、学芸会が終わってウチに帰ってからRとタクに見せて見せてとせがまれた。
じゃあ見せてやるよ、とデジカメの画像を見せてやったところ
「あ、○○先生(音楽の美人先生)じゃん。パパ撮ったの?」
とRとタクが呆れ顔に。しまったー!隠し撮りしてたのバレター!
パパはねえ。タクが如意棒持って伸ばす演技してる時に鼻の下は伸ばしてたんだー。
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