今日もアリガトウゴザイマシタ。
■トキは今…。江古田の老舗喫茶店。
2013年04月28日(日)
お気に入りのお店が閉店してしまうと、友達とのお別れのように悲しいもので…。
地元・江古田に「トキ」という喫茶店がある。
江古田で一番古い喫茶店で、喫茶店ながらメシも充実したお店である。充実どころかボリュームが多くてよく取材を受けるほどで、江古田の店といえばすぐこの店が思い浮かぶような、江古田を象徴するような名物店である。
僕もこの街に住み始めた頃から、常連とかではないが、焼肉定食やらカツカレーやらにはまって時々食べに行っていた。量が多くて美味しいだけでなく、必ず何かサービスしてくれるのである。
食べているといつもアイスコーヒーを持って来てくれて、お陰で僕はここで飲み物を注文したことがない。子供達を連れて行くとアイスをサービスしてくれたし。
ところが一昨日ツイッターを眺めていたら
「トキが五月中旬に閉店」
と呟いた人がいて大いに驚き、冒頭のような気持ちになった次第である。お母さんの介護が必要になったとのことで…。そういえば最近は見なくなったが、以前はよくお婆さんが働いているのを見たが…あのお母さんのことだろうか。
僕は居ても立ってもいられなくなって、子供達を連れて食べに行くことにした。嫁は残念ながら仕事だったけれども…。
おそらく僕のように閉店情報を聞きつけて来る人がたくさんいるに違いない、と思い、店が開くまで待っていて、開店直後に店に入った。思った通りあっという間に席は埋まり、気付いたら店の内外で待っている人も多数。
昭和レトロな店内とメニュー。
「ボクカレーが食べたい」
「Rはねえ、ピザ」
Rとタクがそれぞれ食べたいものを決め、僕も最初から決めていたチーズカツカレーを注文。
ドーン。僕のチーズカツカレー。
タクのカレー(少なめにしてもらった)
このカレーが美味しくてクセになるんだよね…ともうこの味ともお別れなのか…と味わっていると、Rとタクもカレーをガツガツと食べている。
「辛いけど!大人用のカレーも食べられるよ!」
とちょっと得意顔しながら。福神漬けも食べているので
「福神漬けも食べられるんだ?」
と言ってやると
「うん」
更にドヤ顔。この子達も何度か連れて来たことがあって、サンドイッチや、お子様用メニューを頼んだことがあった。お子様用のは、昔の僕らが子供の頃食べたお子様ランチのような、すんごいレトロなジープの形をしたお皿で出て来たものだ。
「車のお皿で出て来たの、覚えてる?」
「覚えてるー」
と子供達。大きくなったらこの子達も
「ちっちゃい頃トキって喫茶店があったよね」
などと思い出すこともあるだろうか。食べている間、
「これ、よかったらどうぞ」
店のおかみさんからチョコビスケットひと箱いただいてしまった。このような突拍子もないおもてなしも…とまた切ない気持ちに。
おかみさんは慌ただしく働き、待っているお客に「もうゴハンがなくなっちゃうかも」と声をかけている。は、早く来てよかった…。
そして最後に来たRのピザ。具が山盛りなので、ピザの上にお好み焼きが乗っかってるのかと錯覚した。さすがに食べきれなくて残してしまったんだけれども、おかみさんが
「持ってきます?」
と容れ物をくれたので包んで持ち帰ることにした。おかみさんは
「(閉店のことは)ちょっとだけお客さんに喋ってしまったら、ツイッターであっという間に広まっちゃったみたいで…。5月中旬まではまだやってますんで」
まだ閉店のことは公表するつもりはなかったのだという。恐るべしネットの伝播力。僕もそれに引っかかったひとりだが…。
帰る時におかみさんが僕だけではなく、Rとタクの視線までかがんでくれて
「どうもありがとうございました!」
と言ってくれているのを見たら、常連でも何でもなく時々しか食べに来ない客ではあるけれども、なんだか涙が出て来そうになってしまった。
店を出たらこんなに待っている人達が。ホントに早い時間に来てよかった…。
トキは金なり。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■奇商店街。
2013年04月24日(水)
日曜日。
嫁と子供達は小学校の図書室に行っていた。
僕は家でひとりボーっとしていたのだが、商店街でイースターのイベントがあることを思い出して出掛けてみた。僕が好きな地元練馬区のゆるキャラ、
「ねり丸」が来ることになっているのだ!
商店街に行ってみると、ほんのさっきまで雨が降っていたせいか、イベントも露店もジャグラーなどのパフォーマンスもこれから始める、といった感じでまだ閑散としていた。
子供達に風船を配っている人達。
これは陸前高田のゆるキャラ「ゆめちゃん」。ねり丸とコラボ企画だとかで。でも「ねり丸」がいないなあ…などとキョロキョロしていたら、嫁から電話がかかってきた。
「図書室終わって帰って来たんだけど、どこにいるのよ」
「今駅前の商店街にいるんだよね。イベントやってるから」
「ゴハンどうする?」
「もう少ししたら帰るから、先食べてていいよ。お腹減ったろ」
そんな話をして電話を切った…と思ったらすぐまたかかってきた。
「パパ?Rもイベント行きたい!」
今度は娘・R(9才)からであった。どうやら「イベント」という言葉を聞いてときめいたらしい。
「あー、でも、イベントって言っても地味だよ。風船配ってるくらいかな…」
子供達にはつまらないだろうから、と説明したら
「風船ほしい!」
「ボクにもくれ!」
息子・タク(7才)も電話口に割り込んできたので、しょーがねーなーと一旦ウチに戻り、子供達を引き連れてまた商店街に戻ってきた。
「ふうせん、ふうせん!」
タクが叫びながら先程の風船を配っているところに行ったら、係のおじさんが
「ごめんねえ、もうないんだよ」
「ええー!」
あっという間に配布終了のお知らせ。しかしあまりにRとタクがガッカリしていたせいか、
「おーい、それ、持ってるのこの子達にあげてやって」
たまたま通りかかった別の係のおじさんが持っていた風船をわざわざRとタクにくれたのであった。ありがとう、風船おじさん(こう呼ぶとどっかに飛んで行きそうだ)。もらえてヨカッタね、とはしゃいでいると
「しまったっ」
とあるお父さんの悲痛な叫び声と共に、赤い風船がひとつ空に旅立って行った。それを見て慌てて子供達の手首に風船のヒモをぐるぐる巻く僕。そんなこんなしているウチに商店街を白い大きな何かがモサモサと歩いて来る。
「ねり丸だー!」
ようやく僕のお目当て、ねり丸がやって来たのである。今日のねり丸は中の人が不慣れなのか、以前何度か見かけた時よりヨタヨタして危なっかしい。
「ねり丸ー!カワイイー!ねり丸ー!」
僕以上に興奮したタクが抱き付いてすりすりしていたので、
「おいおい、ちょっと中の人が倒れちゃうよ」
「中の人ってなに!」
「えー、いや、ねり丸が…」
しまった。口が滑ってしまった。
空き地ではライブも。しばらく見ていたら
「はいはい、お茶とパンもらってってねー」
と商店街のおばさんがペットボトルのお茶と、すぐそばのパン屋さんの手作りパンを配り始めた。パン好きの嫁はすごい喜びそうだが、僕はゴハン党だし何よりがさばるので、子供達のぶんだけいただいていたら
「パンもらった?」
とおばさんに聞かれてしまった。
「ええ子供達のぶんをいただきました。ありがとうございました」
「お父さんは?」
「えーと、お父さんは…まだ…」
「はい!」
ダンクシュートをキメる勢いでドサ、とバッグの中に突っ込まれてしまった。気前のいい商店街だなあ…。
「パパ、もう帰ろう!」
子供達は、来る時は「行きたい行きたい」とうるさかったクセに、ねり丸も見れたし風船もパンも貰えたし、ということでとっとと満足してもう帰りたいモードになっていた。
「勝手なヤツらだなあ…でもお腹も空いてるだろうから、そうだな、帰ろうか…」
そんなわけで商店街を後にすることにした。冒頭で書いた通り、イースターのイベントだったようだが、「そもそもイースターって何?」レベルの僕は、結局このイベントのどこが「イースター」なのか、最後までよく分からなかったのであった。
帰っていーすたー?
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■【ロケ地:江古田】
2013年04月23日(火)
「カラオケ行きたい!」
息子・タク(7才)があまりにもうるさいので、僕がタクと娘・R(9才)と連れてちょっとだけ行ってみた。
僕も嫁もカラオケは嫌いな方なので、今まで一度も子供達を連れて行ったことがなかったのだが、栃木の実家に泊まりに行った時、僕の母が連れて行ったことで楽しみを覚えたらしい。
それから去年の5月頃、僕も帰省した時にやはり母と子供達で行ったこともあるが、その時はアホが見るブタのケツとか歌っていたよなあ…。なんで金払ってまでそんな歌を…と思ったが。
どうでもいい知識だが、わが街・江古田のカラオケ館は第1号店である。ちなみに牛めしの松屋も江古田が第1号店だ。
「ほれ、好きなだけ歌え」
部屋に入って子供達を好きなようにさせた。僕はコーヒーを頼んでズズズと啜った。歌う気はない。タクは早速操作パネルをいじくりだし、
「コレ歌うんだ!」
Perfumeの「未来のミュージアム」を歌い始めた。ドラえもんの映画でやってたんだ、とのこと。どうやらこの曲を一番歌いたかったらしい。
あとはポケモンの歌を何曲か歌うと…
「ねえ、なんか歌って欲しい歌ない?」
あっさりネタ切れした様子。あれだけやりたいやりたい言ってたくせに呆気なさ過ぎる。しょせん7才児よのう。
やりたいやりたいと、あまりにもうるさく言うのでやらせてあげたら早漏過ぎてあっさり終了されてしまった女の子の気持ちが分かった気がする。別に分かりたくもなかったけど。
「前、アホが見るブタのケツ歌ってたじゃん。やれば」
「やだよそんなの」
もうそんな下らない歌なんて歌えないよ、とばかりに、いっちょ前に選り好みしているし。
「Rは歌いたいのないのかい?」
と聞いてみたら
「ない〜」
ソファの上で寝っ転がって眠そうに答えた。もともとRもカラオケはそんなに好きではないのだ。マイク越しの自分の声が恥ずかしいとかで。
「じゃあみんなでNegicco歌おうぜー」
そんなわけで僕がはまっていて、子供達もよくライブに連れて行ってる新潟のアイドル・Negicco(ねぎっこ)の歌を何曲か歌ったのであった。地方アイドルの曲もちゃんと入ってるんだなあ…。
Negicco「愛のタワー・オブ・ラヴ」
Negicco「ねぎねぎRock〜私もお家に連れてって〜」。この女の人はNegiccoではない。汎用BGVのお姉さんである。平成ヒトケタ代のAV女優のような微妙な古臭さ。相変わらずカラオケの映像って古臭いんだね。僕が学生の頃って、やたらとシャドウボクシングしてる兄ちゃんとか、女にビンタされる男とかがよく出ていたような気がする。
絶対時間延長なんかしないからな、と固く決意していたものの、レパートリーが少なかったため1時間で済んでしまった。30分でもいけたな。
もうしばらくカラオケに行くことはないだろう…と部屋を出ると、待っている客がたくさんいて驚いた。僕らが入った時には全然いなかったのに。
お金を払って外に出ると、これまた入った時には降っていなかった雨が結構降っていて風も出ている。こんな天気だから外で遊ぶよりカラオケでもやろうぜ、ってことになるのだろうか。
風が吹けばカラオケ屋が儲かるってやつである。
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■赤ちゃんとブクロ・デ・ランチ。
2013年04月21日(日)
お友達のお姉さんふたりと池袋でランチ。
以前会った時は、うちおひとりが出産直前のタイミングで、それからめでたく出産され、今は8ヶ月になった赤ちゃんのお披露目会ということで。
その時も娘・R(9才)と息子・タク(7才)も連れて行ってたので今回も一緒に。Rはボーッとしていたが、
「赤ちゃん見たい」
とボソッと言い、実はかなり楽しみにしていたようだ。8ヶ月ぶりの再会に、お姉さんに
「覚えてるかな?」
と言われたタクは
「覚えてない」
とあっさり言い放つ。しかしなめこグッズのお土産をもらって
「見たことがないレアなめこだー!」
超テンションが高まっていて現金な男である。更には「かりんとうまんじゅう」なるおいしいまんじゅうもいただく。略すと「かりまん」。なんかエロい。
赤ちゃんはご機嫌だったようで泣いたりぐずったりすることは全然なく、とてもカワイイ。あ、唯一僕が抱っこさせてもらった時、それまで笑顔だったのが見る見る泣き顔に変わっていったのだった。ちぇ。
ほっぺたも触らせてもらったのだが、本当にスベスベで。いつもRやタクのほっぺたもぷにぷにしているので、スベスベの肌はいつも堪能しているぜ、と自負していた。特にタクのほっぺたはいつもテカテカ光っているほどなので「つやつやぷう」と呼んでいるほどツヤツヤスベスベなのだが、赤ちゃんの方が更にきめ細やかであった…。やはり肌は若ければ若いほどええのう。
ついこないだまで赤ちゃんだったRとタクが
「赤ちゃんかわいいー」
とキャアキャアしているのを見ると、この子らも成長したんだなあ…と時の流れを実感せざるを得ない。
ランチが終わり、店を出てお別れして歩き始めてすぐ、
「あ、お前、バッグは?」
タクが手ぶらで歩いていることに気が付いて驚愕した。うっすい布地の、ヒラヒラしたエコバッグにパスモを入れていたのに。
「え、知らない」
「ふざけんなああ!」
慌てて見せに戻ったけど既になく。パスモには残金が結構あったのになあ…。成長したというのは撤回。こういうところは赤ちゃんとまるで変わらないのだと、ガッカリしてしまったとさ。
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■アンフォゲッ多忙。
2013年04月15日(月)
■ふるさとは、遠くにありて泳ぐもの。
2013年04月09日(火)
栃木の実家から車で20分ほどの所に、みかも山という形がキレイな山がある。その麓にゴミ処理場があって、そこの余熱を利用した温水プールがある。
「プールいきたい!」
娘・R(9才)と息子・タク(7才)はここで泳ぐのが大好きで、栃木に帰る時は必ず行きたがる。なので最近の帰省は水着持参なのである。僕もいつも水着を持っていくので
「グラビアアイドルかっつうの」
と誰に聞かれることもない寂しいひとりツッコミを呟きながら水着をバッグに詰めている。
そんなわけでプールに行って着替えて中に入ると、僕ら以外は全てお年寄りであった。しかし侮るなかれ、みんなスピードこそ遅いが、キレイなフォームで泳ぐ人ばかりだ。やはり通っている人達はある程度の心得はあるんだろう。
しばらくすると僕らのような親子連れもチラホラと入って来て多少ホッとする。ちなみに僕が最も大好きな女子中高生の類は今まで一度も見たことない。
Rとタクは、もう辞めてしまったがスイミングスクールに通っていただけあって、クロールとか平泳ぎとか背泳ぎは出来る。プールの中でもふざけたりしないで、真面目にプールを泳ぎ、端から端まで往復する。そのうちRが
「パパ、バタフライ教えて」
とか言い出す。
「えー、エビフライなら好きだけどなあ」
バタフライとか全然やったことがないのでオッサンギャグで返す僕。が、しつこいので適当に教えておいた。適当すぎて他の人に見られて笑われないかなあ、と気にしつつ…。
あとは息継ぎナシでどこまで泳げるか、とか25メートルタイムアタックとかやってみた。僕も数十年ぶりに本気で泳いでみたら、思った以上に全然ダメである。すぐ息が苦しくなり手も足も重くなり、オマケに足が吊ってしまって死ぬるかと思った。
息継ぎナシの距離もタイムもRとタクに結構いいところまで迫られてしまった。特にタクが凄くて、あと2年ぐらいしたら余裕で抜かれるだろう。かつて小さい頃、ふくらはぎぐらいの深さしかないお子様プールで溺れていたあのタクがウソのようである。
僕はわりとマジで息切れしてしまったのでプールサイドのベンチに座って休憩をした。時計を見るといつの間にか2時間ほど泳いでいる計算になっていた。もう夕方のいい時間である。
「そろそろ帰ろうか」
子供達も疲れてきただろうと思ったが
「やだ!」
まだまだ水を得た魚状態。仕方がないので僕はちょいとポカリでも買ってきて飲み、子供達を見守るのであった。この時の僕は、まるで刑事のようであった。
すなわち、「もう少し泳がせておくか…」なんちて。
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■父帰る。
2013年04月08日(月)
土曜日、栃木の実家に帰ることにした。
残念ながら嫁は仕事が入ってしまい、娘・R(9才)と息子・タク(7才)は一足先にもうお泊まりしているのでひとり行くことに。
「ふたりは仲良くやってるかな」
そんなことを言いながら出掛けようとすると
「Rは『パパー』って泣きついてくるかもよ」
嫁はそんなことを言う。会えなくて寂しかった、というのではなくて、
「ほら、よくタクが悪さすると『パパ、たっくんがね、Rをぶったの』って密告するじゃん」
「ああ、それね」
いたずらっ子のタクはよくRにちょっかいを出す。Rはそういうことを何故か嫁には言わないで僕だけに言ってくるのだ。
電車に揺られて故郷の駅に着くと、改札の向こうでニコニコしながら飛び跳ねているRとタクの姿があった。うれションする直前の犬のような出迎えでパパ嬉しい。
「やあひさしぶり」
と二日ぶりに話すと、Rは
「ねえパパ、たっくんがね、きのうRのことたたいたの」
早速密告。いきなりかよ。
「おいタク!まだわからねえのか!お前ひとりで帰れ!」
と叱るとシュンとなっていたが、2分後には
「おばあちゃんにポケモントレッタやらせてもらったんだよ!」
あれだけやるなって釘を刺しておいたゲームをイオンまで連れて行かせてやってきたのだ、ということを嬉しそうに語るのであった。親の言うことまるで聞いちゃいない。母は
「いやー、甘やかすなって言うけどさ、『八王子(嫁実家)のおじいちゃんとおばあちゃんは絶対買ってくれないんだよ。栃木のおばあちゃんだけなんだよ。おねがいだよー』って言うからさー、断れないじゃん、いいんだよ」
とすっかり籠絡されていた。そういう口だけはうまいタク。
駅にはまだまだ花を咲かせている桜の木があって、駅のすぐ前には日立の広大な工場がある。ちょうどそこで桜のお祭りがやっていたので、母には車で迎えに来てもらうことにして、子供達を連れて寄ってみた。
ちょうど栃木のアイドル「とちおとめ25」のライブが始まるところであった。確か去年も観たなあ。観客席の後ろの方で、ヲタな人達が歓声を上げていた。
お祭り会場はいろんな屋台や子供用の遊具もあり、
タクはこのようなトランポリンで高くまで飛び跳ねていて大喜びしていた。
「Rもやる?」
「やだ」
一方Rはびびって出来なかった。
この工場は死んだ父が働いていたところであもある。昔、何度か来たこともあるのでわずかながらに覚えている。当時は工場のすぐ近くに住んでいて、僕は幼稚園の頃、勝手にひとりで工場の正門までトコトコ歩いていって、そこで守衛さんに
「お父さんに会いに来たの」
と言ったのだという。守衛さんは名前を聞いてくれて、各部署に片っ端から電話で聞いてくれたのだという。そしてようやく父が迎えに来てくれたのだとか。そんな話をかつて母から聞いたことも思い出した。
ひととおり楽しんだので、母に迎えに来てもらうように電話したら、
「じゃあ正門で待ってて」
ということなので正門を目指して歩いたら、ものの見事に余裕で迷ってしまった。幼稚園の時はすぐ行けたというのに、幼稚園の頃の自分に負けるとは…。
思い出の工場なのに、全然向上していない。なんちて。
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■
2013年04月06日(土)
土日、母がいる栃木の実家に帰ることになった。
「孫だけでももっと早く来られないんかい」
という母の熱いラブコールで、娘・R(9才)と息子・タク(7才)は木曜日に行かせることにした。実家には弟もいるのだが、この春から転勤になってしまい、ますますさびしんぼうになってしまっているのだ。もちろん子供たちだけで行けるわけがないので嫁にお願いした。
子供たちは行く前からワクワクしていて、特にタクは
「トレッタやりたい!」
ポケモントレッタという、よくおもちゃ屋などにある1回100円のポケモンのゲームをやりたいのだ、と母におねだりする気満々であった。嫁の父母であればそんなおねだりはガン無視なのだが、ウチの母はダメである。しかも今までの傾向から言うと、1回だけじゃなくて何回もやりたがる。キリがなくなるに違いない、と思い
「栃木にはどこにトレッタのゲーム機があるか分からないからダメだよ。おばあちゃんにやりたいって言っても無理だよ」
出掛ける日の朝、タクに釘を刺しておいた。本当はポケモントレッタのWEBサイトで余裕で設置店を検索出来てしまうのだけれども。ウソも方便。クソは大便。
僕はそう言い聞かせたつもりだったのだが、子供たちを栃木まで送って一緒に佐野ラーメンを食べ、トンボ帰りして来た嫁によると
「いやもう、トレッタやりたいやりたいってうるさいうるさい。ずーっと言ってたよ」
全然効果がなかった模様。
「あれだけしつこいと、『うるさいからとっとと連れてっちまえ』って思っちゃうんだけど、それこそタクの思う壺だよね」
僕の言葉なぞまるで重みがないようである。舐められっぱなのでなんとかしなくては…と悩みつつ布団に入ると、子供たちがいないので布団が広くて寒くて寂しい。いつも一緒に寝ているRと巨大なめこぬいぐるみないのである。なので
「嫁、子供たちもいないことだし、ひさしぶりにどう」
的なことをしつこく迫っていたら
「タクがしつこいのは、あなたのその血だ!」
と言われ、ぐうの音も出なくなってしまい、ひとり寂しく寝る夜となった。
その分栃木の母の寂しさがまぎれると思えば…。
子は貸すがいい!
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■オムカエデゴンス。
2013年04月01日(月)
前の日記にも書いたと思うが、今夜も嫁はママさんバレーの練習に参加し、娘・R(9才)と息子・タク(7才)も付いて行っていた。
最後までいると遅くなってしまうので、夜8時頃僕が子供達を迎えに行った。場所は小学校の体育館である。まだ卒業式の進行表と紅白の垂れ幕がかかったままであった。
嫁を含めたバレーの人々は練習試合をやっており、Rとタクは得点係になっていた。
「帰ろうぜ」
と言っても
「ヤダ!」
言うことを聞かない。おそらくそうだろうと思ってちょと早めに来たのだ。少し暴れさせて帰ろう…と様子を見ようとしたら、Rなどは
「ねえパパ、おんぶして?」
などと甘えており、既に明らかに眠そうであった。嫁はそんな僕らをたまにチラリと見ながら白球を追っていた。写真を撮ってやろうかとも思ったが、こないだは撮影禁止のアイドルのライブ現場でもそこまで怒らないだろうってぐらい怒られたのでやめた。
1セットが終わったようで、みなさんが休憩に入った。ママさんバレーとはいっても若い女の子も多く、女子高生っぽい女の子とタクが戯れていた。いつの間にJKと仲良くなってんだっていう。
タクは女の子に取っ組み合いの闘いを挑むのだけれども、アッサリ抱えられて肩の上まで持ち上げられてしまう。ずいぶんパワフリャーな女の子だ…。
「ぎゃーー!やめろ!はなせ!」
タクは半分嬉しそうにわめいてようやく降ろされ、接近戦の不利を悟ったタクは今度は距離を置き、あろうことか靴下を脱いで丸めてぶん投げる攻撃に出た!
「こら!タク!汚いからやめろ!」
さすがにちょっとアレだろと思って止めに入ったのだが、女の子は普通にタクの汚れ靴下を拾って丸めて
「返してやらないー」
と笑って逃げて行ってしまった。
「ごめんねー。汚いの拾ってもらっちゃって…」
慌てて僕が取り返そうとすると
「いえ、自分もこれぐらいの弟がいるので平気ッス」
何故か男子柔道部員のようなゴッツイ喋り方で返事されてしまった。
「んじゃ帰るよ」
みんながネットの張り替えをしているので、この辺で帰るのがちょうどいいかな、と、ようやく子供達も帰る気になったようで、タクは「バイバイ」「おやすみ」と嫁にラブコールをして後にした。嫁は絶対僕がやるわけないと分かっていても、
「あなたもやる?」
と笑いながら誘っていたが、僕はやっぱりバレーのネットよりインターのネットが好きである。
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