今日もアリガトウゴザイマシタ。
■楽しみなお楽しみ会。
2012年05月24日(木)
「きょうは楽しみ〜」
娘・R(8才)と息子・タク(6才)が朝ドキドキワクワクしていた。「お楽しみ会」なる小学校のイベントがあるらしい。
「どんなことやるの」
と聞いてみたら、お化け屋敷やいろんなゲームコーナーを全校でやるのだという。それぞれ交代でスタッフになったりお客になったりするのだという。学祭の小学校版みたいな感じなのだろうか。Rのクラスは
「ボックスクイズをやるのよ」
のだという。
「ボックスクイズ?ああ、箱の中身はナンデスカ?ってやつね」
と言っても21世紀生まれのRにはサッパリ分からないだろうが。
「Rは、最初はボックスクイズの係をやって、"こうへん"は交代するから遊べるの」
「こうへん?"後編"じゃなくて"後半"だろ」
「そうそう、こうへん」
「…」
そしてタク達1年生だけは係になることはなく、終日お客として遊べるんだそうだ。タクは
「お化け屋敷、怖いかな…」
6年生がやるというお化け屋敷のことで頭が一杯だった。
「こんなことならとしまえんのお化け屋敷で鍛えておけば良かったな」
「やだ!あそこは超怖いからやだ!」
としまえんには何十回と行っているけれども、お化け屋敷はいつもびびって未体験である。結局タクが考え抜いたお化け屋敷対策は、
「お化けの中身は6年生だから〜、もしお化けが来たら『ストロングレフル!』って言って笑わせてやる!」
というものであった。いっぺん頭の中身を見てみたいよ…。そんなことを大真面目に考えながら学校に行った子供達。夜、
「どうだった?」
と聞いてみたら
「うん。ストロングレフル!って言ったら笑ってた。あと、パンツ見えるか見えないか(ピラメキーノでやってるやつ)って歌ったらそれも笑ってた」
大成功だったと胸を張っていた。タクは上級生の女の子にはカワイイと評判らしいが、実際どういうふうに映ってるんだろうか…。
「で、Rはちゃんとボックスクイズの係できたかい?お客さん来た?」
一方、Rの方はどうだったかというと
「うん、来たよ。たっくんが一番最初に来た」
弟が最初のお客だったようである。
「タクはなんだかんだ言ってRが一番好きなんだね」
と言うとタクは
「うん…」
へへへと照れていた。こういうところが女の子にカワイイと言われるゆえんなのかもしれない。
僕も見習わなければ…いや、見習ったところでオッサンがやっでもキモイだけか…。
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■イボ愛子。
2012年05月23日(水)
先日、娘・R(8才)と息子・タク(6才)の足の裏に出来たイボを治療して貰った話を書いた。
これがホントのイボきょうだい、なんてダジャレを書きたくなったがふたりとも嫁が産んでいる。この目で見たから間違いない。
液体窒素を当てられたイボはやがてふくらみ、Rのは血豆のように、タクのは水ぶくれのようになってなかなか痛々しい。実際痛いようだが翌日になるとタクは
「もういたくないよー」
とケロッとしていた。小指の裏なので歩いても圧迫されないのだろうか。逆にRのイボはかかとに出来たせいか、歩く時もとても痛いらしい。一緒に歩いていてもかかとを浮かせたままヒョコヒョコと歩く姿が辛そうであった。
「パパ〜。明日、体育があるんだけど」
「走れそうかい?」
「無理〜」
「じゃあ見学だなあ」
という判断をしたのだが、嫁は厳しかった。
「走れないかもしれないけど、走らない運動だったら大丈夫じゃない?」
とか、ギリッギリの限界までなんとかやらそうとする。ふんばりつかないんだから無理だろ、とか嫁を説得していたら、なんとか思い直してくれたようで連絡帳に見学する旨を書いてくれたようだが、翌日の朝、登校する時に、一旦ウチを出たRが
「雨降ってきたー!」
ランドセルをガタガタ鳴らして戻って来た。
「R、今走ってたよね!痛くないの?」
それを嫁がものすごい勢いでツッコミを入れる。
「あれー?」
なんかRはとぼけていたようだが、僕は騙されたのだろうか。騙し、とまではいかないだろうが多少、大げさに言っていたのかなあ、という感じはする。
まあ、父親なんてものは娘に対しては全力で騙されるべきだと思うので今回の僕の判断は間違っていない。これからも僕はどれだけRに騙されるのだろうか。
人生イボイボである。
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■金環日食のリングが来るーきっと来るー。
2012年05月22日(火)
金環日食の朝、6時頃は曇っていて
「こりゃダメかねえ〜」
などと嘆いていたが、徐々に晴れてきた。
「そろそろ欠けてきてるんじゃないか」
6時半頃にそう教えてやると
「みてくる!」
娘・R(8才)と息子・タク(6才)が日食観察用サングラスを片手に外にすっ飛んでいき、
「ホントだ!」
またすごい勢いで戻って来た。そして猛烈な早さでゴハンを食べる。こないだの日記に、サングラスを買いそびれたパパと娘ちゃんの話を書いたが、その娘ちゃん達と一緒に見ることになっているのだ。普段からこの早さで食べてくれればいいのに…。
7時を過ぎるとウチを含む貧乏長屋の住人達がわらわらと出て来て空を眺め始めた。ウチはRとタク用にサングラスを2個用意していたが、先程の買いそびれた娘ちゃん以外にも持ってない人が多く、みんなで使い回しする。
そのうち長屋の大家さんもとやって来て
「サングラスないんだけどねえ。見えるかねえ」
などと言う。金持ちなんだからこういう時に金使えよ!とは思ったものの
「R、タク、大家さんにも貸してあげてね」
と言って、渡してやると
「おほっ。見える見える」
無邪気に喜んでいた。
子供達は既に観察してんだかはしゃいでるんだか分からない程テンションが高く、車に轢かれないよう道路に出ないよう注意したら、Rが
「信じらんない!」
と走り過ぎて行く車を指して怒っていた。
「どうした?」
「だって、車を運転してる人達って、全然日食見る気ないんでしょ!」
ちゃんと真面目に観察しなきゃダメじゃない!と本気で怒っていた。
「いやほら、仕事の人だっているんだからさ…」
「そっか…」
やっと納得してくれたようだ。一方タクは、いつもふんふん口に当てているタオルを目に当てて
「これ、サングラスの代わりになるかな…って見えねえよ!」
誰に見られるわけでもなく、ひとりボケツッコミをかましていた。
やがていよいよ金環となる予定時刻…という時、ちょうど薄い雲がかかってきた。
「くもォー!あっちいけ!」
タクは悲鳴を上げたが、よくよく観察してみると、薄い雲が強すぎる光を抑えてくれて、返って肉眼でも見やすくなったのだ。それでも直視したら危ないのかもしれないけれども
「肉眼でも見えるよ〜」
大家さん、また喜んでいた。大家さんだけじゃなく、金環の瞬間は子供達も大人達も
「すげー!きれー!」
と一丸となってはしゃいでいた。
僕も写真を撮ったりして。ちょうど僕らのいる練馬区が金環状態がほぼ5分近く続くエリアだったようで、全国的にも最長に近かったらしい。天候も場所も超ラッキーな環境だったと言えよう。しかし最長と言っても5分なので、長いようで短い金環の時間はやがて終わり
「あ!丸じゃなくなってきたよ!」
「ホントだ!また細いお月様みたいになった!」
「あー。金環が終わったねー。オツカレさまっした」
まだまだ日食は続いていたが、子供達の登校時間が近づいてきたためお開きとなった。子供達にとっていい思い出となり、記憶に残ってくれればいいが…。大家さんも家の中に入って行った…と思ったら戻って来て僕に封筒を渡すではないか。なんだろう?と首をかしげると
「夏祭りの集金ヨロシク。今じゃなくてもいいから後でこの袋に入れて持って来てネ」
この封筒は集金袋であった!
「いやいやいや、後じゃなくて今お渡ししますっ」
後でとかめんどいので速攻でお渡ししたが、大家さんが去った後に、
「去年そんなのなかったよね?」
「ウチはもう払っちゃったんだけど、確かになんで今年は…?」
などと、嫁やご近所の奥様とヒソヒソ。超綺麗な天体ショーも、最後、大家に全部持ってかれてしまった。
ニッショクよりショックだったよ…。
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■食べるウォークマン
2012年05月21日(月)
最近サボり気味だったウォーキングをしようと家を出た日曜日の昼下がり。
ウチの前で近所の子達と遊んでいた娘・R(8才)と息子・タク(6才)に
「どこいくの!」
と捕まる。
「ウォーキングだよ」
「どこまでいくの!」
「さあ、気の向くままさ」
「決めてないのかよ!」
と突っ込まれつつ本当に気の向くまま歩く。20分ほどで隣町の駅前に辿り着く。マクドナルドの前を通りかかると
「コーヒーの無料テイスティングしてまーす。どうぞー」
ホットコーヒーを貰ってしまった。ラッキー。ウォーキング中だが、ミルクも砂糖も入れないでブラックにすればいいか…としばらく飲みながらダラダラ歩く。
1時間ほど歩いて帰ってくると子供達はいなかった。家の中から騒がしい声がするので中に入ると
「ありがとー」
みんな何かが入ったお皿をそれぞれ持ち、また外に出て行った。
「あなたのもあるよ」
嫁が勧めるお皿の上には、なんとおいしそうなジャガバターが…。
「う、ウォーキング終わって帰って来たのにジャガバター食わせるなあああ!」
ウォーキング帰りに、バターたっぷりのジャガバターを勧めるとは、鬼のような嫁である。もちろん食ってしまったけど。
「これでウォーキングしたけど台無しだね」
「うん…」
まさにデブまっしぐら。もう開き直るしかないのだろうか。
ジャガバタ、じゃなくてジタバタするなよ〜。
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■太陽が欠ければグラサン屋が儲かる。
2012年05月20日(日)
金曜日の朝、
「金環日食用のサングラスが欲しいんだよね〜」
と嫁が言っていた。
僕が子供の頃は
「ガラスにロウソクのすすを付けて見ましょう」
と教わったものだが、21世紀となった今はそんなチープなものではダメなのだろうか。本当に専用のサングラス必要なのか、と疑問に思った僕は、とある知り合いでプラネタリウムに勤務している人に聞いてみたら
「実際見たことがある人は『肉眼で見るのが一番キレイ』って言ってたけどね」
わりとワイルドなお答えだった。でも最低でも子供達の目は守らなければ、何かあったら後悔じゃ済まないようね、と考えた僕は、珍しくちゃんと覚えていて、その夜、仕事帰りの途中に渋谷のLOFTに行ってみた。
ちゃんと「金環日食コーナー」が出来ていて結構な人だかりが。粗悪品が出回っているという記事をどっかで見たので一応チェックしてみたら、望遠鏡メーカーが作っているものだったので一応信頼してみた。値段はボッタクリと思えるほど高かったが…。
家に着くなり
「パパ、サングラス買ってきた?」
娘・R(8才)と息子・タク(6才)が揃ってもの凄い勢いで詰め寄ってきた。嫁によると、
「パパ、サングラス買ってきてくれるかなー」
と1日中言っていたらしい。ふたりにそれぞれ渡したら大喜びされ、逆にもし忘れていたらどんなことになっていたか…と胸を撫で下ろした。しかし嫁には2個買ってきたことが馬鹿馬鹿しく思えたようで、
「もったいない!1個でいいのよ!どうせずっと見てるわけじゃないんだから使い回せばいいのよ!」
となじられた。
「いや、どうせずっと見てるだろ。僕らはいいが、一応念のため子供達の目には万全の対策を取らなければ…」
と言ってみたところで
「ま、お金を出したのは私じゃないけど」
聞いちゃいない風だった。何様のつもり!あ、奥様か。
そして翌日土曜日の夕方、Rの腕に薬を塗るために必要なガーゼを買いにドラッグストアに行き、探していたところ、
「あ、Rちゃんパパだ」
ご近所でRの一番の仲良し・ナオちゃんとそのパパにバッタリ出会った。パパは
「どっかにサングラス売ってないですかねえ…」
困った顔で言う。午後ずっと探していたのだけれどもどこにも売り切れまくりで全然見付からないんだそうだ。
「ウチ、2個ありますから一緒に見ましょうよ」
ナオちゃん一家にはいつもお世話になってるのでそう提案してみると
「どうナオ?それでいいかい?」
パパはナオちゃんに聞き、
「うん」
ナオちゃんが頷くと、ああ良かった、ということで帰って行った。僕にとっても嫁に「2個も無駄」と言われた手前、後付けだけれどもちょっとは大義名分が出来た。結局曇って全て無駄、ってこともあるけどなあ…。
しかし日食のせいでサングラスが売り切れるなんて、だれも思ってもみなかったろう。
当日はタモリとか浜省などが襲われないことを祈るばかりである。
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■A IBO(イボ)。
2012年05月19日(土)
娘・R(8才)と息子・タク(6才)の足にイボのようなものが出来ていた。
Rの方は大したことないが、タクの方は割れたり徐々に大きくなってきたり、微妙にグロいので、また医者に診てもらうか、と思った。
こないだはトゲを抜いたり、また先月は、右肘の裏が痒くてかぶれていたので診せに行ったらアトピーと診断されたり、何かと皮膚関係の話が多い今日この頃である。
で、そのアトピーを診断して貰った時の皮膚科に行こうとしたら
「やだ!あそこは先生が怖い!」
Rもタクも半ベソをかいて行きたくないと言うではないか。確かに江戸っ子とラッパーが合体したみたいは、物事をチャキチャキと畳みかけるように話す女医さんだったが。
「いや、Rのアトピーの経過も診てもらうからそこじゃなきゃダメだ!」
と言い聞かせて皮膚科に連行した。名前を呼ばれて診察室に入ると
「はい、おはようございます!」
先生の大きな声が響いた。新入社員向けの研修講師(元スッチー)のような、胡散臭いテンションの高さ。僕もちょっと苦手かもしれない。
「おはようございまーす…」
Rは既にビビっており、いつもは「こんちくわ!」等と言ってお調子者アピールするタクも
「こんちくわ…」
やはり先生のテンションに押され気味であった。まずはRの右肘裏の経過を診てもらい、その後足の裏にぽつんとできたイボのようなものを診てもらった。
「トゲでも刺さってるんですかね?」
僕はそう思ったのだが
「ウイルス感染でできるデキモノですね」
とのこと。水いぼとは違うらしいが、それと同様にスイミングスクールに行っているのでプールで感染したんだろうとのこと。タクのも同じで、結果、
「痛いけどガマンしてね!」
ふたりとも液体窒素を当てられた。
「いたいよう…」
この後も水ぶくれになったり痛みは続くでしょう、ということで、足を引き摺るようにして帰った。
「もう二度と行きたくない!あの先生キライ!」
やっぱりあの先生は怖かった!とRもタクもブーブー行っていたが
「先生が悪いんじゃない。誰がやってもあのやり方しか治す方法はないんだ。だいたい、痛くない治療なんてねえんだよ!」
人生長く続けてりゃ、お医者さんのお世話になることなんてたくさんあるんだからさ…。
人生色々。
君達イボイボ。
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■今夜がトゲでしょう。
2012年05月18日(金)
昨日の日記に書いた、娘・R(8才)の手のひらに出来た擦り傷。
その中にあるトゲのようなモノ。取って欲しいけど痛いのはイヤ、というRのご要望に応えて、Rが寝ている間に針でチクチクっと手術(シリツ)してしまった。
「取れた?」
後ろから嫁が覗き込む。
「どうやら成功したようです」
ちょっと血が出てしまったがまあよい。いそいそと消毒をしておしまいとしたところ、
「ねえ、千円貸して」
また嫁が覗き込んできた。
「いいけど」
「ありがとう。明日、学校の集金があって。お釣りがないようにって書いてあるから…今、一万円札しかなくて…」
確かに万札持ってって「せんせー、イチマンエンハイリマース!」ってわけにもいかんよな。大金とそのお釣りを子供に持たせるわけにもいかんし。
財布から取り出して嫁に渡す。
「明日返すね」
と他人行儀なことを言うので
「返さなくていいよ。だだ、ちょっと一緒にラブをメイクしてもらえれば…」
ぬひひ、と笑ってみたところ
「やです。絶対しません。絶対お金を返します」
全力で拒否された。なので
「えー、いいじゃん。ちょっとだけみだらになってもらえれば…略してチョミダラ」
もう一押ししてみると
「ふざけんな!それだけは絶対にしたくありません!」
全身全霊で拒否された。そんなツンツンしなくても…。
娘のトゲを取っても嫁がトゲトゲしいのであった。
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■フラワーショップで大ワラワー。
2012年05月16日(水)
まだ書いていない母の日の出来事があった。
昼間、とある用事で子供達とチャリを走らせていたら
「こんちは!」
道端で突っ立っていた男性に声をかけられた。慌てて振り返ると娘・R(8歳)の友達のパパさんであった。
「あれ、こんなところでどうしたんですか?」
引き返して挨拶すると
「今日、母の日だからね」
パパさんが立っていたのは花屋の前だったのだ。そして店の中を覗くとRのお友達ちゃんが花束を買おうとしている。
「いいお父さんですなー」
うちのRと息子・タク(6才)は、既に思い思いのプレゼントをあげていた。使い古しのエンピツだったり、謎の意味不明なオブジェ風の折り紙だったり、と、モノそのものはちょっとアレだけれども、誰にも言われないうちから
「ママにプレゼントを贈ろう」
と動いていたので、その気持ちがウチのこのわりには立派だなあ…、と思い、それが一番価値があることだよ、とオヤジ的には満足していた。
しかし母の日といえばやはりカーネーションだから、子供達のプレゼントに文字通り花を添えないとなあ…と、花屋で暖かく子供を見つめるパパさんを見てすっかり考え直してしまった。
とりあえず用事があったのでお友達親子とは別れ、
「帰りに君達もママにお花買っていくか?」
と聞いてみると
「うん!」
ふたりとも顔を輝かせた。なので
「そうか。じゃあ買おう。もちろん君達がお金を出すんだぞ」
一番大切なことをボソッと付け加えると
「えー!なんでよ!」
ふたりは一揆を起こすような勢いで反対したが
「ひとに買わせたプレゼントなんて全然感謝の気持ちがこもってないぞ」
と諭すと
「じゃあわかったよぅ」
絶対分かってないだろうがとりあえず一揆は治まった。で、帰り道、花屋に寄ってみると稼ぎ時なだけあって、母の日用のカーネーションやらバラやら花束が並んでいた。
「これでいいんじゃないか」
可愛らしい花束600円也を手にとって見せると「うん!」と頷くふたり。
「おうち帰ったら君達のお年玉貯金からひとり300円ずつもらうからね」
「えー!」
具体的な金額を言ったところで身銭を切られる実感が湧いたためか、再び一揆が始まったので僕は「まあ、いっか」と折れてしまった。こんな花屋の中で揉めるのは恥ずかしいし、まだこの子達にはお小遣い制を導入してないので、そういうのは始まってからでいいかなあ…と甘くなってしまったのだ。
「じゃあお小遣いを貰うようになったら、こういう時は自分のお金で買うんだよ」
「はーい」
返事だけはよいふたりは花束を取ってレジに並んだ。同じように母の日用の花を買いに来た小中学生が何人も先にいるのだ。しばらく待ってなければならなかった。その間、Rが僕の腕を引っ張って
「パパ、これすごいの。七色のバラだよ」
レインボーローズと書かれたバラを指差した。
「ああ、これはね、色が付いた水を吸わせてこういう風にするんだよ」
「これもママに買ってあげたら」
Rは無邪気に言うが、値段を見たら1本850円だった。たっか!七色のバラって高いんだな…紫のバラのひともビックリだろ…と驚いていると、今度はタクが
「パパー、こっちの方がキレイでいいよ」
花嫁がぶん投げる用みたいなブーケを指差した。
「ああ、本当にキレイだねえ。いいねえ」
「3980円だって!買って!」
「ふざけんな!」
ふたりとも自分達の懐が痛まないと分かった途端にコレである。600円出してやるだけありがたいと思え!
花束には店員さんがかわいいリボンを結んでくれた。
「ふたりで『ママありがとう』って渡すんだぞ」
文字通りふたりに花を持たせる。
「はーい。パパの日もちゃんとあげるからね!」
「ああ、ありがとう」
そう言われるウチが花なのさ。
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■芸術の春。
2012年05月15日(火)
日曜日は母の日であった。
午前中、栃木の母から電話が来た。
「お花届いたよ。ありがとね」
「いやー、あと何回届けられるか分からないし」
と言ったら怒られた。しかも花を手配したのは僕ではなく嫁だ。電話を切ると
「なにやってんの!今度からあなたがちゃんと送りなさいよ!」
嫁にも怒られた。よく出来た嫁である。
娘・R(8才)と息子・タク(6才)はというと、前日に探りを入れてみたところ、それぞれお手紙とか工作とかプレゼントを仕込んでいて、
「自分からやり始めたのはエライね」
と褒めてやった。たとえプレゼントの内容が、使い古しのエンピツと消しゴム(タク)だったり、チラシの裏に折り紙をべたべたくっつけた意味不明のアートのようなもの(R)だったとしても…。これらをもらった嫁は
「わーありがとう!」
と子供達の前では喜びながら、
「このチラシに折り紙…正直言って分からないんだけど…あなたわかる?」
僕にはコッソリと耳打ちし
「ビタイチわからん。もしかしたら何かのゲイジュツなのかもしれん」
「あの子のことがよく分からないわ…」
モノよりも気持ちが大切なんだけれども、コッソリ頭を抱えていた。
そんな嫁を横目に僕は昼飯のカップうどんを食べ、容器を捨てようとしたら
「あっ!それちょうだい!工作に使うの!」
Rが全力で止めるので
「じゃあよく洗ってから使いなさいよ」
と言って渡してやったところ
「これで父の日のプレゼント作るからね!」
満面の笑みで洗剤をつけて洗い始めるではないか。し、しまったああああ。
「あ、ああ、楽しみにしているよ…」
とっととバキッと折ってでも捨てれば良かったがトキ既に孵化し、じゃなかった時既に遅し。僕の時はどんな不思議オブジェ・謎アートが出来上がるのだろうか。今のうちに、どんなモノを貰った場合にも、無難に使うことが出来る褒め言葉を考えておかねばなるまい。
我が家では母の日と父の日がゲイジュツの日になりそうである。
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■マンネリ練馬。
2012年05月14日(月)
としまえんにチャリで来た。
最近、娘・R(8才)が自分用の自転車を買ったので、ひとりで公道を走れる練習を兼ねて…。前を走らせると出会い頭にぶつかりやしないかと不安なので後ろを走らせる。彼女なりにドキドキしながら走っているようであるが、
「パパ待ってー。とまるー」
「どうした?」
「髪の毛が変なふうにヘルメットに入ってるのー」
なかなか繊細なようである。
としまえんに到着すると、もう何十回も来ているところなので、勝手知ったる我が家のように走り回るRと息子・タク(6才)タク。アトラクションも自分から
「コレ乗りたい!次はアレ!」
という風に自分から選んでいくので僕は後から付いていくだけである。ただ最近マンネリ気味のようで、だんだん
「とりあえずアレでも乗ってみるか」
などと当初の超ワクワクドキドキしたテンションの高まりはなくなり、せっかく来たから乗らないよりはマシか、みたいな生意気な感じになってきた。確かに何十回も繰り返し来ていると、まだ乗っていないアトラクションは身長制限で引っ掛かって乗れないモノしかない。
いや、ある。
ひとつは宙返りするジェットコースター。これは大人向けのようでも身長110センチ以上ならOKなのだ。
「乗ってみる?」
と聞いてみたら
「やだ!こわい!かいてんするのがこわい!」
ふたりとも全力で拒否した。宙返りがまだ越えられない壁のようだ。そしてもうひとつあった。お化け屋敷である。これまで何度となくお化け屋敷の前を通りかかったRとタクであるが、
「お化け屋敷だ!怖い!」
その都度全力で逃げて行った。しかしそろそろマンネリ打破のために新しい恐怖を体験させてやってもいい頃だろう、と思い、
「じゃあお化け屋敷は?」
と誘ったところ
「やだ!怖い!やだ!」
もの凄い勢いで頭を振り回しながら拒否するタクを
「うーん、Rは行ってもいいかもー。たっくん行こうー」
珍しく積極的になったRが引っ張る形でお化け屋敷の前に到着。しかしふたりとも入口の前から一歩も進もうとしない。後ろから見ていると超へっぴり腰なのが笑いを誘う。行ってもいいかも、と言っていたRも中を覗き込むだけ。そして
「やっぱこわい!中になんかいそう!」
今にも泣きそうな顔を見せるので
「そりゃーなんかいるよ、お化け屋敷にお化けがいなかったらただの屋敷じゃないか」
「やっぱり入らない!こわい!」
結局今回もリタイアしてしまった。ち、せっかく新たなスリルを与えてやろうと思ったのに。
折りしもとしまえん内ではフリマが開催中であった。洋服やアクセサリーやらの商品を並べる他に、おもちゃを扱う店も多かった。子供達はそれを目敏く見つけ、
「パパ、ポケモンカード買ってぇ」
とおねだりするのだが、当然黙殺した。
今度はポケモンカードが怖い、と言ったら買ってやったかもしれないけど。
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■尻滅裂。
2012年05月13日(日)
お風呂に入るとき。
この日は嫁が子供達を入れることになっていた。まず、嫁がとっとと先に風呂に入って、子供達は未だモタモタと服を脱いでいる、という有様であった。
息子・タク(6才)はようやくすっぽんぽんになったと思ったが、ふざけていてとっとと浴室に行かず、裸のままでんぐり返しをしているという、非常に無防備な裸族っぷりをしてふざけていた。まさにリアル「でんでんでんぐりがえってバイバイバイ」状態。
普通ならば「いい加減にしろ。とっとと風呂入れ」と叱るところなのだが、もっと辱めてやろうと思い、
「チミ、でんぐり返るとお尻の穴が丸見えだぞ。カンチョーし放題だな」
と指摘すると
「ぎゃー、はずかしいいい」
とりあえずでんぐり返しはやめた。
「今更恥ずかしがったところで、赤ちゃんの時は毎日オムツ替えてたけどな!」
赤ちゃんの頃どころか、ほんのちょっと前まではうんちした後、ちゃんと拭けてるかチェックしていたものである。
「ママだけじゃなくてパパもやってたの?」
タクは覚えてないという。そりゃそうだけれども僕だっていそいそとやってたんである。
「パパも何回もやったよ」
「そーなのか!」
「だからパパがオムツするようになったら今度はお前がやってくれな」
介護よろしく、と頼むと
「えええー、大人なのにオムツするのー?赤ちゃんみたいー!」
タクは信じられない、という顔をした。
「そう、年取るってことは赤ちゃんに戻っていくようなものなんだ…」
「ほんとにー?」
タクはケタケタと笑っていた。その本当の意味が分かった時、その笑いは消えるのだろうか、どうなのだろうか。そして僕は…。
そんな話をしていたので、早く風呂に入れるつもりがすっかり全裸トークになってしまった。しかもタクは枕の上に座っているではないか。
「お前、頭を乗せるものにうんちするところをくっつけていいわけ?」
と叱るとさすがのタクも
「えー、やだ」
まさにケツに火が付いたように立ち上がってとっとと風呂に入っていった。ふう。嫁の枕でよかった。僕の枕だったら生ケツのまま百叩きするところであった。もし嫁が知ったら同じことをするだろうから黙っておこう…。
「なんか枕、臭くない?」
と後で嫁に聞かれても、
お尻の話は尻ません。
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■カレーのキレめが縁の切れ目。
2012年05月11日(金)
シャバダバシャバダバー。
11PMのころに仕事から帰って来た。家に入るとモヨーンとカレーの匂いが僕を包もうとする。毎月9日はカレーの日なのだ。
既に嫁は寝ていて、ご飯を盛ってカレー鍋を暖めるだけで食べられるようになっていた。
ぶこぶこと鍋から音がし始めたので軽くかき回す。僕はとにかく腹が減っていたので、まだぬるいかもしれないけれども、待ちきれなくてとっとと食べてしまった。
今日のカレーはなかなか。前のカレーの日は「水っぽい」と言ってしまったら嫁の悪くなってしまったものだが、などと思い出しながら食べていたら、
「にゅるり」
明らかにカレーとは違う食感が舌に当たり、それが口の中に広がった。匂いも明らかにスパイス系のものでも具材のものでもない。これは…
「チョコだ」
と気付くのにツーテンポぐらいかかってしまった。だってそんなもんが入ってるなんて思ってもみなかったもの。隠し味にチョコを入れる、と言う話は聞くが全然隠れてないし。
酢豚にパイナポー。カレーにリンゴを入れられた時のものすごい裏切られ感と同じような苦しみを味わいつつ食べた、このミッドナイトカレー…。
食べた後、嫁にひとこと言わずにはおれなかったが、今ぐっすり寝ている嫁を叩き起したとしても、次はチョコどころではないモノを入れられる恐れがあるので、
「今日のカレー、チョコが入ってたよ!インド人もビックリだよ!」
嫁ケータイにメールを入れておいて寝た。
翌朝、嫁がぬはぬはと笑いながら言うには、
「あれねー、夜おやつにチョコ食べてたんだけど、あ、カレーに入れてみようって思ってポイッと入れてみたんだ。隠し味で」
とのことで、なんと、カレーが出来た後に単なる思い付きで無造作に投げ入れただけ、ということが判明した。
「隠れてないじゃん!混ぜろよ!」
「やろうと思ったんだけど眠くて…入れるまでで精一杯だったわ…」
睡魔のあまり超ぞんざいな処理になってしまった、というのが事の真相のようだった。
「いやむしろ入れないで欲しかった」
隠し味どころか後味が悪くなってしまったカレーのお話でしたとさ。
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■ひまあり。
2012年05月10日(木)
息子・タク(6才)がやっている某通信教育の付録で、「ひまわり栽培セット」なるものがあった。
そんなもん付けるぐらいなら値下げしろ、と思ったけれども植物の成長の仕方を学ばせるには実物を自分で育てるのが一番飲み込みが早いものですな、と考え直した。
タクは丁寧に鉢の中に土を入れ、指で穴を作ってタネを入れた。タクだけにやらすのも可愛そうなので娘・R(8才)にもやらせてみた。
「ねえ、水やっていい?水やっていい?」
隙あらば水をかけまくり大洪水にする恐れのあるタクを抑えつつ観察しているとほんの数日で子葉が出て来た。
「カワイイ!はっぱカワイイ!」
子供達も大喜びである。
「あのね!名前付けたの!『ひまりん』っていうんだよ!」
早速名前までつけたようで、鉢の横に付いている名札に書き込んでいたが、
これじゃ「ひりまん」である。ものすごくやりまくってヒリヒリしてる"まん"…みたいな。
ひまわりはいずれでかくなるだろう。しかしそのわりに鉢が小さすぎた。取扱説明書を読んでみると、将来的には庭とか地面に植え替えましょうとか書いてあってなんじゃそりゃー!貧乏長屋暮らしだから庭なんてない!
仕方がないので既に子葉が出ていた6本ほどのひまわりのうち、半分をこないだ栃木の実家に帰った時に庭に移植したが、母は
「お母さんひまわり嫌い!だってもっさもっさ大きくなるから邪魔!」
などと言い、ひまわりの茎を折るが如く子供達のワクワク感をへし折っていた。
僕に広い家が持てるぐらいの甲斐性があったら…いくらひまわりがでかくなっても全然気にならないぐらいの…こんな貧乏長屋ではなく…。
貧乏ひまわり。なんちて。
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■紫のフジのひと。
2012年05月08日(火)
栃木に帰省中、唯一ずっと晴れている日があった。
「チミ達、ちょっと付き合ってくれない?」
と母が誘うので娘・R(8才)と息子・タク(6才)と一緒に車に乗ったところ、延々30分ぐらいすっ飛ばし、足利まで連れて行かれた。ちょっとどころじゃねえ!
足利は、「アシカがヨロシク」というCMを打っていたら破綻してしまった足利銀行発祥の地として有名。あとは足利将軍家(一休さんに屏風の虎退治をさせたことで有名)ゆかりの地であるとか、足利学校(日本最初の学校。日本最初のJKがいたかどうかは定かではない)などがわりと有名である。
そして母が僕達と一緒に来たかったところは、「あしかがフラワーパーク」という。よく手入れされた庭園で、特にものすごいデカイ藤の木がウリである。
こんな感じ。
全盛期はこのように紫の土砂降りになる。
ツツジも綺麗。
「うんうん。これが見たかったんだよねえ。今が見頃だと思ってたんだけど、ひとりで来るのもアレだったからねえ…」
母はご満悦だった。
ここは単に花があるだけではない。商魂も逞しいようで、お土産の売店や軽食の店もとても充実しており、
「ソフトクリームたべたーい」
Rとタクは絵に描いたような花より団子になった。売店には「藤ソフトクリーム」なるものも売っていて、藤だけに藤木のクチビルみたいな紫色なのが気持ち悪かったがつい買ってしまった。しかし
「おいしーい」
子供達は普通にがっついており、キモい色のわりにはおいしいらしい。
「ああああー!」
一方母はがっつき過ぎて店員から受け取った瞬間、クリーム部分を根元から落とし、コーンだけを片手に仁王立ちしていた。なにやってんだよ!(ありがたいことに新しいのをもらえた)
おやつを食べ終わると俄然体力がついたRとタクは、やはり花の観賞というより起伏の飛んだ庭園を縦横無尽に暴れたくなったようで、
「たんけんだー!」
とか言って隙あらばしょっちゅう走り出そうとする。当然植栽を破壊させるわけにはいかないし、この日はものすごい人出でごった返しており、あっという間に迷子になりそうなので
「暴れんな!走るな!離れるな!」
もう何度怒鳴ったことか…。ようやくそばにいるようになったかと思ったら
「ぎゃははは!はなくそー!」
「やめてよー!」
なんか鼻の穴ほじり合戦してるし。やはり子供には藤の花とか渋すぎるのか。それともウチの子供達の教養が無さ過ぎるのか。僕ですら10分ぐらいで飽きてしまったけど。園芸趣味を持たない僕としては、なんか盆栽チックというか爺さん婆さん趣味なのでちょっと…。
ただすごい人出が示すように、はとバスツアーにも組まれている人気スポットであるらしい。もう少し工夫すれば若い人も来て更に来訪客が増えるかもしれない。例えばちょうど今頃、ウリである藤の花が満開になる頃、ミュージシャンを呼んでライブを行なうとか…。
これがホントの藤ロック。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■カラオケ。歌うけ?
2012年05月07日(月)
栃木に帰省中。
雨がザーザーで、外で子供達を遊ばせる予定が狂ってしまっていたところ、
「カラオケでも行くか」
母がポツリと呟いた。
「えー…」
カラオケ嫌いな僕は即座に却下しようとしたら
「いきたい!」
息子・タク(6才)が食らい付いてきた。我が家では子供達をカラオケに連れて行ったことはない。それなのに何故タクが猛烈に行きたがるのか。それは以前子供達だけで実家に泊まった時、母が連れて行ったんだそうだ。
「タクはすごいうまいよー」
とのことで…。
「Rは行きたいのか?」
娘・R(8才)に聞いてみたところ
「歌いたいけどマイクは使わない」
と言う。
「なんで?」
「自分の声がはずかしいの…」
マイクを通した自分自身の声が恥ずかしいからイヤなのだという。カラオケ嫌いの身としては何となく分かるような気がする。とりあえず聞かなかったことにしてスルーしようとしたが、
「行きたい行きたい!カラオケ!ねえカーラーオーケー!」
タクの思考回路がそこで止まってしまったので
「じゃあ1時間だけだよ!」
ということで某シダックスへ。
「そんなに何を歌いたいんだ?」
とタクに聞いてみたら
「マルマルモリモリ!早く入れて!」
超でかい態度で僕に指示する。分かったよ!と番号を入れようとしたが、本もリモコンもない。
「どーやってやんの?」
もう何年もカラオケに来たことがないのですっかり勝手が分からなくなってしまった。母もよく分からず恥を忍んで店員を呼んでしまった。ディスプレイ台の横にあったタッチパネルで予約して下さい、だと。なんだか自分が古代人で、テルマエ・ロマエのカラオケ版になった気分。
タッチパネルって歌いたい曲が分かる時はいいけれど、「あれってなんていう曲だっけなー?」っていう時に探そうと思っても絶対に探せないよね…。
そんなドタバタがあって早速タクが歌い始めたのだけれども、音程がしっかり合ってる。上手い。憎いことにオリジナルの福君の声にも似せてたりする。マイク越しの歌声を初めて聞いたが、我が子ながら大したモノである。
「次はポケモン!」
「次はPerfume!」
次から次へと曲をリクエストするタク。ずいぶん場馴れしているなあ…。
このようにふんぞり返って歌う様はオッサンのようである。既にカラオケスナックで飲んだくれてるオヤジのような貫禄があるような…。一方Rは本当にマイクを一切持とうとせず、肉声オンリーで歌っていた。
「Rは歌いたい曲はないのかい?」
タクのリクエストばかりなので可愛そうに思ったら、
「あのね、○○先生の結婚式で歌う歌を練習したいの」
幼稚園年長時の担任だった先生が結婚するので、教え子達が歌をプレゼントするのだという。
「君は偉いなあ…」
ジャイアンと化し欲望のまま歌いまくってるタクとは全然違うよ…と感心した。Rが歌った曲名はなんだったか、既に忘れた。そろそろお時間デース、と電話が掛かってきたので、タクは締めの曲として
「次はアホが見るブタのケツ!」
ピラメキーノという番組において採用され、嘉門達夫がリバイバル的に儲けている歌を歌い出した。下らなすぎる歌詞の上に
「アホがー見るブタのケツー!」
タクが本当におケツをフリフリしながら踊り歌う。おそろしい子!母が大層ご満悦だったのでよしとしよう…。母が氷川きよしのズンドコ節を歌っていた時も、母が
「ずん、ずんずんずんどこ」
と歌うと
「きよしー!」
ちゃんと合いの手を入れていたし。いつの間に仕込まれたんだ。一方僕は、分かっていたけれどもほぼ地蔵状態。まあ子供達と母がが楽しめればいいんだけどさ…。
僕にも愛の手を。
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■とちおとめ25ライブ 道の駅思川
2012年05月06日(日)
栃木の実家に帰っていた。
近くの道の駅・思川というところで栃木のアイドル「とちおとめ25」によるライブがあるので母と娘・R(8才)と息子・タク(6才)で見に行ってみた。
会場は屋内の会議室みたいなところで、60席ほど用意された椅子はほぼ埋まり、最前列は撮り鉄ならぬ撮りオタのカメラがずらり。
座席の左右にも立ち見客が並び、後方には赤いサイリウムを持ったコアなファンの人達が「うぃや!」「おい!」とか「よっしゃいくぞー!」等の声を上げたり「ぐるぐる回転してた」(タク談)りして場を盛り上げていた。
実際にとちおとめ25のメンバーを目の当たりにすると、とてもカワイイ。とちおとめ25のサイトでのプロフィール写真は、いかにも栃木の垢抜けない女の子な感じだが、年頃の女の子はどんどん綺麗になるものだし、ステージの場数をこなしていく内にどんどん洗練されているだろう。
実は、僕以外は彼女たちを観るのは初めてではない。以前子供達だけで実家にお泊まりした時にライブ観戦したことがあるので、いわばとちおとめオタの先輩でありパイセンである。
だからタクは
「とっちっおとめー!にじゅうごっ!」
すでに歌を覚えており、Rに至っては
「Rね、かりんちゃんが好きなの。目がくりくりってしてるでしょ」
既に推しメン(お気に入りのメンバー)が。
ライブは畳み掛けるようにノリのいい曲が5曲。タクがすぐ覚えていたようにメロディも人懐こい。ダンスも一生懸命踊っていた。
あまりフリートークのような時間はなかったがクイズコーナーがあり、
「栃木県の鳥はなんでしょう!」
という問題があった。栃木に生まれ栃木で育ったはずなのに全然知らん。しかし三択だったので余裕。タクに手を挙げさせた。すると
「ぁ、ボクがいた」
と当ててもらい、
「いちばん…」
超かわいこぶりっこの猫なで声で答えて正解。メンバーのサイン色紙をもらってしまった。僕が
「くれ」
と言っても
「やだ!ボクの!」
絶対譲ってくれなかった。
ライブの後、グッズの販売があったのでCDを買おうと思ったら、どうやらCD化されてないよぅで…いい曲揃いなのに惜しい。
母は、サイリウムを持ったオタの人に声をかけていた。
「大平(母達が前に観た場所)にもいたよね!」
「はい」
「頑張ってね」
「はい」
母も10年以上氷川きよしを追い掛けてあちこちライブに行っているる筋金入りなので、何か通じるものを感じたのだろうか。
「とちおとめはちゃんと歌ってたね。あれだけ踊ってたのにすごい」
なかなか細かいところも。さらに
「とちおとめはいいけどPerfumeは嫌いだよ。だってちゃんと歌ってないじゃん!」
とか
「きよし君の追っかけの中にはツアーで移動中のきよし君の乗った車まで追跡する人がいる。そういうことはやっちゃいけないよ」
等、怒りをぶちまける場面も。きよしオタ怖ぇよ!
同郷の頑張っている女の子は今後とも応援していきたい。また機会があればお会いしたいものである。
とちおとめだけに、イチゴ一会ってか。
曲順
1.とちおとめ25のテーマ
2.いちご記念日
3.あの空をこえて
4.いちごパフェ
5.きゅんきゅんラブ
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■オムカエデゴンス。
2012年05月03日(木)
5月1日はゴールデンウィークの間の平日。
僕だけ仕事が休みで、嫁はパートで子供達は学校であった。
「あなた、子供達のお迎えヨロシクね」
ひとりだけヒマな僕は、嫁から任務を授かった。普段なら集団下校なのだが、娘・R(8才)と息子・タク(6才)の下校グループがいずれも欠席者が多く、どうしても途中からひとり歩きになってしまうらしい。
距離としてはほんの200メートル程度なのだが、よく区が発信する防犯メールにはパンツの中身を見せてくれる親切なおじさんとか、パンツ見せてと声をかけてくるフレンドリーなおじさんの出没情報が少なくないため油断は禁物である。
嫁からRとタクのそれぞれの下校予定時間を聞き、友達と別れてひとりになるであろう交差点で待つことにした。交差点に立ち、パンツを出す準備を…って違う。
まずタクが先に帰って来るので、嫁に言われた時間より10分ほど早く交差点に着いた。この時、僕は「まだ来ないだろ」と油断して、タクの通学路とは違う道から交差点に来てしまった。これが間違いであった。
実はもうタクは予想より早く学校を出ており、僕が通学路じゃない道を歩いたため、出会うことなくすれ違い、家に着いてしまっていたのである。
それに気付かないまま交差点で待っていたら、タクとは別の5〜6人ぐらいの1年生グループが通り過ぎて行った。当然タクの姿はない。更に10分ぐらい待ったが、もう他に1年生は来ない。ここでようやく「予定より早いんじゃ…」と思うようになり、慌てて家に戻ってみると…
「ピポピポピポピポ」
ウチの呼び鈴を猛連打しているタクがいた。
「タク!ごめんよ!」
「パパ!どこに行ってたの!」
感動の再会。マヌケな父を許しておくれ…。さすがに小学生になっただけあって、泣き喚くこともなく、
「しばらく○○ちゃん家(隣の家)にいようかと思った!」
隣もピンポンしたのだという。いなかったらしいけど。
「じゃ、今度はRちゃんを迎えに行くべ」
1時間後、ふたりでRを迎えに行った。今度こそもっと早めに行って交差点で待っていたのだが、なかなか来ないのでタクが待ちきれなくなり
「もう学校の前で待ってようよ」
ということで校門の前まで来てしまった。しばらくするとゾロゾロと子供達が吐き出され、僕らと目が合うと
「あーっ、たっくんだあ。たっくーん」
わざわざこっちまで来てタクとハイタッチしていく女子児童が多数。タクが上級生女子にモテているという話は本当だったのか…。
「君、すごい人気だね…」
「あの子は学童で一緒なんだよ」
別に、といった感じで語るタク。う、羨ましい…。
しばらくすると
「あっRちゃんだ!」
タクが指差した先にようやくRの姿が見えた。Rは僕の顔を見るなり
「なんでココまで来るの!交差点って言ったじゃん!」
顔を真っ赤にして叫ばれてしまった。もしかしてアレ?みんなの前で親が来るとか恥ずかしいってやつ?しまった。もうそういうお年頃かああああ…。Rの同級生らしき女の子達もニヤニヤ見ているからやっちまったか…。
タクもRも怒らせてしまったなあ…。
これがホントの送り迎えならぬ怒り迎え。なんちて。
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■アンタッチャブルな寝坊。
2012年05月02日(水)
酔っ払って午前様で帰った翌日は、家族で昭和記念公園に行く予定であった。
で、べろんべろんのまま寝て、起きてみると、家の中には誰もいなかった。時計を見ると昼の12時。やってもうたー!
慌てて嫁の携帯に電話してみると…なかなか出ない。長い呼び出しの後、ようやく出たのは
「パパ〜やっと起きたのォ?」
息子・タク(6才)であった。
「ちょっとママに替わってくれないかな?」
「今ね〜ゴハン食べてるの〜」
「いやだから替わって…」
ようやくゴソゴソと電話を替わる気配がしたと思ったら
「パパ〜やっと起きたのォ?」
今度は娘・R(8才)であった。しばらく子供達と話をするが、電話の向こうにいるであろう嫁の気配が気になって全然会話が頭に入らない。そして、
「どーやっても起きないから置いてきたよ!」
ようやく出て来たラスボス感のある嫁の声が響いた。とにかく平謝りに謝ると
「別にあなたがいなくても困らないしさ。子供達も自分で遊べるし」
オヤジいらない宣言された。これはまずい。
「いやいやそんなこと言わないで。今からすぐ向かうから」
と話すと
「実は、タクが『パパも疲れてるんだから可愛そうだよ。寝かせてあげようよ』って
言ったから無理に起こさなかったの!」
おお、タクがそんなことを言って父を庇ってくれたのか…。しかし疲れてるっていうよりはべろんべろんだったんだよ…すまぬ…すまぬ…。とにかく家の中で一人まんじりともせずみんなの帰りを待つのも辛すぎるので、とにかく向かうと告げても
「いや本当に来なくてもいいし。来たところであなた別にすることないし」
嫁もとりつくしまもなかったのだが、
「パパと遊びたいなー…」
とRの声が聞こえてきて
「娘が遊びたいって言ってるよー」
ということで救われた。本当にRとタクに助けられてるなあ…。ということで急いで電車に乗ったら、トイメンに座ってるおばさんのTシャツに
「酒しか信じない。」
とか書いてあって、何なのこのタイムリー過ぎるメッセージ。神が僕に告げようとしているのか。そう。酒は悪くないのだ。酒に飲まれるのが悪いのだ。
酒を飲み 酔って妻に 避けられて。
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■西友、セイミー。
2012年05月01日(火)
息子・タク(6才)の靴を買いに出掛けた。
娘・R(8才)の靴も買ってやろうとしたのだが
「いらない」
と本人が言う。ただ嫁から
「かわいいハンカチが欲しいって言ってたから買ってあげて」
と耳打ちされたので頭に入れておく。
ふたりを連れて西友に入ると
「わーい!デパートでお買い物だー!」
とタクが叫ぶのでいきなり恥ずかしくなる。
「ここはデパートじゃねえ!」
もっとも僕も高校生ぐらいまで最寄りのイトーヨーカドーをデパートだと思っていたが…。高校生になって初めて近くにデパートが出来たのでそれまで滅多に行ったことがなかったのである。
「ボク、赤い靴が欲しいんだ!」
と言っていたタクが真っ先に選んだのはアメリカザリガニみたいな色合いの靴であった。
「えー…ザリガニみたいじゃん」
「いいの!」
本人がいいと言うのだから仕方あるまい。
「試着しとけ」
靴は棚の上の段から順にサイズごとに別けられていたので、20センチの棚からひとつ取ってタクに履かせてみた。ちょうどいい、ということなのでそれに決定。それを見ていたRが
「やっぱりRも欲しいナー…」
とモジモジおねだりしてきたので
「やっぱりな。どれがいい?」
と選ばせてみたら、白に藤色のようなパステルカラーのラインが入った靴をチョイス。サイズはタクと同じだ。靴を選び終わって
「ハンカチも欲しいんだよね?」
とハンカチ売り場に行こうとしたら
「欲しくないよ」
Rがきょとんとした顔で言う。
「え、でもママが言ってたよ」
「R、言ってない」
嫁は何を聞いてたというのだ…。そんなわけで靴だけ買って帰り、嫁に見せてみたら
「タクの靴のサイズが違う!」
「えー!」
ホントに「19」と書いてある。何故そんな間違いを…。ちゃんと「20」の棚から取ってきたのに…。実は思い当たることがある。タクが試着したのは確かに「20」であった。しかしちょっとでもキレイな靴を…とイヤらしい行動に出てしまったのが命取りであった。タクが試着したのを戻し、隣にあった靴を買ったのである。それが「20」の棚に紛れ込んでいた「19」だったのだろう。油断してサイズ確認しなかったのだ…。
「パパ!替えてきて!」
「じゃ、交換ヨロシク」
タクと嫁から集中砲火を浴び、再び西友に戻らざるを得ない僕であった。
セイユーアゲイン。なんちて。
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