今日もアリガトウゴザイマシタ。
■紫のクチビルの人…。
2011年08月30日(火)
日曜日はとしまえんで遊んだ。
8月最後の日曜日で久しぶりの良い天気、それに大口の団体客ご一行様とコスプレデーがぶつかってものすごい人出。プールサイドもレジャーシートとテントがびっしりで歩くことすら苦労した。
娘・R(8才)と息子・タク(5才)は相変わらず「プールだプールだ!」とテンション高めに意気込んでいて、まず波のプールに入ってみると
「つめたい!」
「さむい!」
水がすんごい冷たいんである。最初のテンションはどこへやら、Rなどはすぐ根を上げてしまって
「流れるプールに行きたい」
違うプールなら水温も違うだろう、ということで場所を移動して流れるプールに行ってみてもやっぱり冷たい。
「あまり無理しないで。寒くなったら早くあがろう」
と子供達に言い聞かせると
「うん。唇が藤木になったらやめるよ」
いつもは「やだ、もっと泳ぐ」と突っぱねるタクも今日は聞き分けが良かった。結局その後流れるプールをほんの1周しただけで
「タク!もう藤木になってる!」
あっという間にタクの唇の色が紫になり、ふたりともガクガク震えていて
「もうやめる〜。乗り物乗りたい〜」
とギブアップしたのでとっとと着替えてとしまえん内のアトラクションを楽しむことにチェンジ。はじめに書いた通りすごい人出で、普段のとしまえんではあまり見ない行列に並ぶのだが、時々コスプレの人達が混ざっていてギョッとする。ものすごいデブのビクティニとかいて怖かった。
待っているウチに僕の限界が。眠い。昨日の日記に書いた通り、WIREでオールした後でこのとしまえんに来ているので寝てないんである。
「あとは子供達が遊んでるの見てるだけだから先帰っててもいいよ」
嫁のありがたい言葉をもらい、一足先に家に帰って寝ることにした。
タクは紫のクチビル。僕はヒカラビル。なんちて。
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■WIRE11
2011年08月29日(月)
横浜アリーナで夜通し行なわれるテクノ系のレイヴパーティー「WIRE11」に行く。
僕は「WIRE00」の時から行っているので12回目である。すごい。干支が一回りしてしまった。その頃からの付き合いで、毎回一緒に行って踊っている千明ちゃんという美人OLがいる。今年も一緒に行こうと思っていたら受胎告知にてオメデタとなったので、今回はひとり参加となった。
娘・R(8才)と息子・タク(5才)には
「パパ、おどってくるの?」
「パパ、だれかゆうめいなひとがくるの?」
「パパ、よこはまって何県?」
等、出掛ける前に色々と突っ込まれたがお土産を買ってくることを条件に許可してもらった。
ひとりレイヴも行けばなかなか味があるもの…そう思って、前日の日記に書いたきゃりーぱみゅぱみゅ握手会を終えた足で現地に向かった。新横浜駅で降り、横浜アリーナまでゾロゾロと歩く、僕を含む参加者の群れ。僕もそうだけどわりと一見年齢層が高い。十何年もやっていれば参加者も高齢化するようである。まさに僕がそうなんだけど。
そしてその高齢化を表わす象徴とも言えるのがコレ。
メインフロアに座席が出来てる!今まではメインフロアは当然オールスタンディングで、両端にDJブースがあり、DJが交互に曲をかけていたものだが、その片方が潰れて席が出来ていた。
これまでも2階席で座って見ることは出来たのだが、メインフロアにここまで堂々と座席が出来るとは…。「着席レイヴ」という新しいジャンルの誕生である。
僕みたいなおっさんにはありがたい。こういう客が増えてるんだろうなあ。いっそのこと畳も敷いて欲しい。「寝そべりレイヴ」である。
さて肝心のDJであるが、僕はDUBFIRE→ケンイシイ→石野卓球→タカアキイトウ→WESTBAMの流れで踊りまくっていた。特にケンイシイのライブは圧巻で、45分ほどの短い時間であったが、始め20分は手マンでじわじわじらされ、残り25分で本気でズコバコ突かれまくってビクンビクンって感じであった。あたし男だけど(ひどい例えだ)
この頃になると日付が変わって魔の時間帯になる。僕はさすがに疲れて眠くて先程のメインフロアの座席で見ていることにした。音がガンガン鳴り響いていても余裕で眠れる。で、起きてはちょっと踊ってみたり、また起きてはちょっと食い物の屋台エリアに行ってみたり。
WIREはフードエリアが充実しているんである。お好み焼きとか沖縄料理とかタイ料理とか、今年は東北地方のラーメン、ソースカツ丼他のB級グルメ屋台も出ており、踊りまくって深夜に腹を減らした胃袋にはありがたいガッツリメニューが多かった。僕は寿司が食いたかったが、さすがに難しいのかなあ。
6時を過ぎても凄まじいDJのプレイが続行中であったが、もうどんなにアゲアゲの曲がかかっても体が動かないだろうし、そういえば今日仮面ライダーオーズの最終回だった、8時までに帰らなければ…と思い横浜アリーナを後にした。
仮面ライダーの最終回には間に合った。
クラブDJとかっぱ寿司はよく似ている…。
どちらも皿を回す!
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■きゃりーぱみゅぱみゅ握手会。
2011年08月28日(日)
あれは8月17日のことじゃった。
Perfumeの曲を作っている中田ヤスタカという方が、新たに「きゃりーぱみゅぱみゅ」という、ちょっと「ヤサイマシマシ」に語感が似ていて、絶対噛みそうな名前のモデルさんに曲を提供し、発売されたということなので、仕事帰りに渋谷のTSUTAYAで買ったのである。
PVを見る(YOUTUBE)で、お金を払う時に店員さんが
「握手会の券がございますが如何なさいますか?」
と聞いてきたんである。え、CD買うと握手できんの?いやーんAKBみたーい。どうやらこのTSUTAYA渋谷店独自のイベントらしい。そりゃご本人さまお会いできて握手できるのなら嬉しいけど、オッサンが18、9そこらのモデルと握手してハアハアとかきんもーだよなあ…としばし考えた末、
「券下さい」
整理番号19と書かれた握手券をゲットした。「ああん、19〜」と覚えておけば忘れないでよい。
で、その握手会が土曜日にあったわけである。券を見せて外の避難階段で待たされる。僕、列の前から4人目。整理番号19なのに。握手券スルーされ過ぎ。程なくして握手会が始まり、ひとりずつきゃりーちゃんが待つ会場に入らされる。どう見てもアイドルオタクのオッサンである僕が入ると、そこにきゃりーちゃんと、抽選箱を持ったスタッフが並んでいて、
「ひとつ引いて下さい」
手を突っ込んで一個掴むとそれはピンク色のボールで、
「おめでとうございます!つけまつ毛が当たりました!」
「えー!」
おめでとうってアータ、オッサンがつけるもんじゃないし…という微妙な空気を読んだスタッフが
「ご結婚されてますか?」
と聞くので
「え、ええ、カミさんにつけてもらうことにします」
とりあえずそう答えると
「ですね!それがいいですね!」
あーよかった、という安堵の空気が流れた。しかしもし僕が独身だったらどうなったていたか。
「いえ…結婚してません…」
「で、では彼女さんとかは…」
「いえ…いないです…」
握手会が何故か公開処刑になる恐れもあり、結構地雷な質問であるよなあ。
それはそれとして、まつ毛をもらえることになったのだが、
「では、きゃりーちゃんにおすすめのつけまつ毛を選んでもらいましょう!」
一口につけまつ毛と言っても何種類もあるんだなあ…それすら知らなかった。これはもうきゃりーちゃんに選んでもらうしかあるまい。ご本人がプロデュースしたというし。スタッフにセレクトをふられたきゃりーちゃんは
「まる目になるコレがおすすめです!これをカミさんに!」
即答にて自信たっぷりに選んでくれたので僕の目がまず丸くなったことよ。
で、最後に握手してもらってそそくさと帰ろうとしたところ
「あ、あのーこれ、サインなんでどうぞ」
サインももらってしまった。きゃりーちゃんご本人は、この日も↑のPVのように可愛くド派手に着飾っていたが、素は素朴な女の子な感じな振る舞いがそこかしこに漂っていた。ほんの数分間喋っただけであるが。
で、つけまつ毛…場の雰囲気的に嫁用に、ということになってしまったが、実は嫁がつけてるのなんて一度も見たことがない。しかし今飛ぶ鳥を落とす勢いのモデルのお告げなので、「まる目」をオススメしてみようかしらん。
神のお告げならぬ、
きゃりーのまつげってか。
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■練馬ゲリラ豪雨。
2011年08月27日(土)
有給休暇なフライデー。
僕が休みだからって家族全員が休みかというとそうでもなく、娘・R(8才)はもう夏休みが終わっており、普通に登校している。嫁は午前中幼稚園の保護者会だかなんだかで、午後はパートで仕事であった。
そんなわけで僕と息子・タク(5才)、家に残された男同士で昼ご飯を食べ、午後は区のスポーツセンタにあるプールに行くことにした。
おとな1時間200円、幼稚園児はタダというお得なプールで、しかもキレイ。そのせいかお年寄りがたくさん漂っていてまるで三途の川(以下自粛)
タクは水を得た魚のようにバシャバシャと泳いでいたが、ちょうど同じぐらいの男の子も泳いでいた。
「あの子、年中の子だよ」
「え、同じ幼稚園なのかい?」
「うん」
ちょっと照れながら近付いてじゃれあい始めるふたり。この子、ひとりで来ているはずがないので、もしキレイなお母さんだったら美人人妻の水着姿が拝めるのだな…と胸とその他一部を熱くしていたら、
「あら、お友達?こんにちは〜」
やって来たのはどう見てもおばあちゃんです。本当にありがとうございました。しかし学校が終わったからであろうか、その後スクール水着の女子中学生3人組がやって来たりして、小さい女の子大好きな大きなお友達には超穴場である。おまわりさんこっちです。
そろそろRが学校から帰ってくる時間なのでプール終了。着替えて外に出てみると空にはもの凄い黒い雲が。
「わあ。夕立が来ないうちに帰ろう!」
慌ててチャリを走らせたがものの5分で土砂降り。
「タク、大丈夫かー!」
「うん!」
後部座席のタクが心配であったが、まあプールで濡れるも雨で濡れるのも大して変わらないか、と思い家まで強行突破。こんなことなら水着のまま帰って来れば良かった。
家に着いてから速攻で洗濯物を取り込む。ちょろっとはじっこが濡れていた服もあったがほぼ無事。あとはRを学校に迎えに行かなければならない。あの子は傘を持ってない。雨はどんどん強くなって雷も鳴っている。もしかしたら学校で雨宿りしてるかもしれないが、どっちにしろ様子を見に行った方がいい。
そう考えて
「タク、Rちゃん迎えに行ってくるから留守番できるか?」
「うん…こわいからテレビ見てていい?」
「おう、いいぞ。じゃ、よろしく!」
タクは健気におへそを手で隠しながらテレビを見始めた。そんなタクのお留守番スタイルを見届けて家を出ると…
「あっR!」
すぐ近所のAちゃんと相合傘でエッチラオッチラ歩いて来るではないか!
「パパー!」
「よく戻って来たなあ!Aちゃんありがとね」
ふたりは本当に仲良しなんである。家の中に入るまでのわずかな間にも雷がドッカンドッカン光っては落ちて凄まじい雷雨である。ようやく家に入ると
「パパ!ふたりともおへそかくせ!」
タクはまだおへそを押さえたままだった。それを見て
「うふふ、あれはうそなんだよー」
お姉さん面して意地悪そうに微笑むR。お前だってつい2年前ぐらいはお腹を押さえながらマジ泣きしてたくせに。
あとでニュースで確認したところ、1時間で90ミリのゲリラ豪雨だったという。90っていったらアータ、オッパイで言ったら巨乳である。すげえ。
そして近所の公園は、
普段はこうなのに
こんな池になっていた。もっともこの公園は大雨の時に雨水を一時的に溜める役割を持っているので、この状況はまったくもって想定内なのだろう。
それにしてもRもタクも風邪引かなければいいけど。僕は濡れて冷えたせいかお腹の調子が悪い。タクではないが、僕もお腹を押さえてトイレに駆け込むのであった。
僕のお腹とかけましてゲリラ豪雨とときます。
その心はゲリでゴロゴロするでしょう。
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■障害物妄想。
2011年08月26日(金)
「あした早いんだから寝なさい」
夜、娘・R(8才)の隣で添い寝をしていると
「考えながら寝る」
とR。
「何を?」
「"ラブ幼稚園"をどうやってオープンさせるか」
"ラブ幼稚園"とは、Rが考えた妄想上の幼稚園である。Rの頭の中で運営されていて、Rはその先生になっているらしい。Rの頭の中には彼女独特の世界があって、これまでも彼女の妄想が産み出したオリジナルの住人が存在していた。例えばRが3才ぐらいの時は、会話の中で、
「今日はちーたくんとあそんだの」
とか
「今日ははもいちゃんとあそんだ」
ちーたくん、はもいちゃん、というふたりの脳内お友達がよく出て来たものだ。今度はその幼稚園版といえよう。ちなみにこのちーたくんとはもいちゃん、
「Rが小さい頃よく言ってたよね。覚えてる?
と聞いてみたところ
「なにそれ」
本人、全然覚えてないらしい。
ふと部屋の壁に目を移すと、チラシの裏に何やらビッシリと書かれたものが貼られていて、よく見てみると
「あの空へ」
と書かれている。
「Rちゃん、これ何」
「これがラブ幼稚園の園歌なんだよ!」
Rの空想は留まるところを知らず、作詞にまで及んでいるらしい。
「えー。どれどれ…」
せっかくだから、と読んでみると
「心には夢がある〜
なくのはともだちのしるし〜
こんなこときみにわかるか〜な〜
あいしてるよ みんながここにいるからだいじょうぶだ〜よ〜
きみの心あいしてる〜きみになぜこ××(解読不能)の
あの空へ〜
いのちには〜心がある〜
よろこぶのはともだちのしるし〜
こんなこときみにわかるか〜な〜」
うーん。深いような、安っぽいJーPOP歌詞風のような…としみじみ読み続けていたら
「はずかしいからもうやめて!読まないで!」
Rに怒られてしまった。しかし摩訶不思議なRの頭の中のごく一部でも垣間見ることが出来たような。
翌日、園歌の貼り紙は剥がされてしまっていた。そんなに恥ずかしかったのかよ!ま、こういう妄想をというかイマジネーションの広がりは、息子・タク(5才)よりRの方が抜群に大きい。妄想力が高いということなのだろうか。その感性を育んでいくことが大切なのだろう。
妄想教育ってか。
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■辛いラーメンと辛い街。
2011年08月25日(木)
突然だがラーメンブログ風日記。
ふと思い立ち仕事帰りに石神井公園にある「麺処井の庄」へ。練馬区ではうまいと評判のお店である。
石神井は「しゃくじい」と読み、東京の中では難読地名のひとつかもしれない。石神井公園…。昔、好きだった女の子が住んでいた街。何年かぶりに降りた駅はすっかりキレイに改装され、あの子と最後に別れた時は「昭和かよっ」みたいな古ぼけた感じだったのに、その面影はすっかりなくなっていた。
「麺処井の庄」は駅南口すぐ、寂れた雑居ビルの地下にある。この地下フロア、他には居酒屋、スナック、雀荘、パチンコ両替所、といった感じで場末の吹き溜り感ありまくりの空間である。だが嫌いではない。
僕は食券販売機で2秒ほど悩み、「辛辛魚つけめん」にする。からからうお、と読むらしい。無料で中盛りまで増量可とのこと。食券を渡した店員さんが
「とても辛いので辛さ控え目にもできますけれども、いかがしたしますか?」
甘く見てるとヤケドするぜ、みたいな感じで忠告するのだが、僕は「控え目にしなくていいです」と意地でオーダー。僕のつけめんは10分弱ぐらいで出て来た。
なるほど真ん中に赤い唐辛子の山が。しかし崩してみると中は魚粉であり、唐辛子の辛さと魚介系の香りがうまく合わさって美味しい。始めに「とても辛いので…」と念を押されたわりにはそんなに辛くなく、肩すかし。ただ僕の舌は時々食べる「蒙古タンメン中本」("辛うま"の代名詞的ラーメン)の飛び道具的な"激辛うま"に慣れてしまっているので、それと比べてしまうのも申し訳ないのだが、おとなしめの"辛うま"である。
最後はつけスープにライスをぶちこんで雑炊風に食べる。これもまたマイルドな辛さで上手く、全部食べきってごちそうさま。
店を出てから少し考え、すぐ駅に向かわず少しうろうろしてみる。あの子との思い出を反芻してみたかった、みたいな。思い出のかけらでも残ってないか…と恋する乙女のように石神井公園の街を感傷にひたりながら歩く。
僕が美少女女子高生とかだったらドラマのワンシーンのような絵になるのだろうけれども、オヤジなのでひたすら不気味であり下手すりゃストーカーである。
北口に回ろうとすると踏切がなくなっていて立体交差になっていた。僕とあの子も立体交差。すれ違うばかりで決してひとつに合わさることはない…なんっつってプー。
いい加減我ながらキモイと思えてきたのでいよいよ帰ろうと思い、駅に向かうと改札の脇にホームレスのおっさんが座っていた。正座し、その前に帽子を逆さに置く伝統的乞食スタイル。そして
「欲しい〜ものは〜1万円札!お願いします!」
と繰り返し絶叫。程なくして駅員がすっ飛んできて
「お父さんー、ダメだって言ってるでしょ、困るよ…」
そんなやりとりを見ながら改札を通った。欲しかった…ものは…あの子…。かじりんさんー、ダメだって言ってるでしょ…結婚してるのに…困るよ…。
あの子は元気だろうか。僕はすっかりオヤジになってしまったが、こんなオナニー日記を書いているのは相変わらずである。
しゃく自慰だけに。なんつって。
以上レポっす。
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■リングドンドン。
2011年08月24日(水)
近所の商店街でイベントがあった。
屋台が出ていて、無料でジュースや缶チューハイが配られるところは長蛇の列が出来ており、道路が非常に歩きづらい。その列の中に僕ら家族全員が並んでゲットしたのは言うまでもない。
そして更にもう一本の長蛇の列が。これは子供向けの「輪投げ」コーナーの列であった。
「やりたいやりたい!」
娘・R(8才)と息子・タク(5才)もやりたがって並んでチャレンジ。輪をみっつ渡されて棒に向かって投げるが、ふたりともひとつも引っ掛からず。でも残念賞でシールをもらっていた。
「もういっかい!」
ふたりはもう一度チャレンジしたがまた残念賞。
「もういっかい!」
「いいかげんにせんかい!」
キリがないので止めさせたが、何度でもタダでやっていいらしい…。太っ腹な商店街…。
次に銀行の駐車場に向かう。そこはステージが組まれていて、Rとタクの一番のお目当てである「海賊戦隊ゴーカイジャーショー」が始まるのである。敷かれたブルーシートの上に座り、時間になると進行役の女性が出て来てMCを始めた。ショーが始まる前に注意事項をいくつか説明し、
「お姉さんとの約束、守れるかなー?」
とちびっ子達に呼びかけたところで
「えっ。お姉さん?おばさんじゃないの?」
タクがひどいことを言う。
「どっちか分からない時はお姉さんって呼んでおいた方がいいぞ」
これでタクはひとつ大人になった。
で、ショーが始まると子供達の声援が凄くて微笑ましく思う。Rはさすがにちょっとお姉さんぶってきたのか静観していたが、タクは「がんばれがんばれ」と絶叫。子供向けなので大人にとっては退屈だけれども、ヒーローと悪役のバトルシーンなど、アクションが地味に凄くて「おおっ」と魅入ってしまうこともあり。
ショーが終わった後も握手をしてもらい、大満足そうなふたりであったので
「じゃ、そろそろ帰っぺが」
と家路に着こうとすると
「わなげやりたい!」
「えー!まだやるか!」
ふたりともせめて1回は棒に輪を通したいようであり、三度目の正直とばかりに燃えていた。僕はとっとと帰りたいところであったが、ふたりのガッツに免じてやらせてみた。結局ダメであったが…。そのチャレンジ精神や良し。
輪投げだけに健気。なんちて。
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■仮面ライダーと松平健。
2011年08月23日(火)
雨が降っていたので映画を観に行くことにした。
あらかじめ買っていた前売り券。それは仮面ライダーオーズの映画。何故僕が前売りを買うほどポジティブなのかというと、
どどーん。
仮面ライダーオーズと松平健a.k.a.暴れん坊将軍の夢の競演なのである。この画像を見ただけで大笑いしてしまったのでつい買ってしまった…。
さて、映画館に着くと娘・R(8才)と息子・タク(5才)のテンションは最高潮に高まっていたが、ポケモンの映画のポスターが貼ってあるのを見ると
「たっくん、ポケモンがよかったなあ…」
親の心子知らずなひとことをタクが言い放ち、途端に帰りたくなった僕。もう映画なんか連れてってやるものか!しかしRはウキウキしていて
「Rちゃん、クレープスティック食べたいなあ…」
映画館なのでいつもよりちょっとお洒落をしてお嬢様風な可愛さでおねだりするのでなんでも買ってやりたくなってしまった。
早速席に座って前のめりで食らいつくR。奧にはふんぞり返るタク。
ただ上映が始まると、ポケモンがいいとかほざいていたタクも夢中になって、ほとんど言葉を発してなかった。時々子供達の様子をチラリと見ると、もう視線がスクリーンに釘付け。やはりこういうところは可愛いものである。
映画のストーリーはこれから観る人もいると思うので伏せておくが、仮面ライダーの映画の前に、同時上映の海賊戦隊ゴーカイジャーというヒーロー戦隊ものの映画もあった。こちらはお父さんサービスを意識しているのか、元AV女優の及川奈央がチアガール姿で出て来るお色気シーンがあり、お父さん達の股間が暴れん坊将軍、みたいな。
さて、メインの仮面ライダーオーズの方は、子供向けなのかストーリーはわりと大雑把で適当だったが、仮面ライダーのバイクと、上様の白馬が江戸の街を並走するさまはとにかく凄かった。これだけでも観た価値があったと言えよう。
バイクに乗り回すから仮面ライダーと呼ばれるわけであり、白馬を乗り回す上様はさしずめ…
松ライダー健。なんつって。
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■中華なぱいぱい。
2011年08月22日(月)
嫁が仕事に行っている週末の午後。
娘・R(8才)と息子・タク(5才)を連れて昼飯をどっかで食べようと思った。
「マックがいいー。マックー」
とせがむタクを振り切って入ったのは「香港張記園」という中華料理店。ここはつい最近まで「鉄鍋麻婆豆腐」という店名ながらメニューに麻婆豆腐がないという不思議な店だった。
タクはマックに行けなかったのでずっと席でいじけていたのだが、店の中国人お姉さんが
「どうぞー」
と中国のキャラメルをタクとRにくれてニコリと笑った。キレイな人である。
右隣の席には作業着を着た会社員数名がいて、
「うわこれ多いよー」
チラリと盗み見するとすごい量の麻婆豆腐定食であった。おお、今は麻婆豆腐あるのか。左隣の席には女子大生ブロガー風の女の子がひとり、運ばれてきた酢豚をデジカメで撮ってたりしていたのだがそれもとてもボリュームがあって、結局半分ぐらい残していた。
これは控え目に注文しなければなるまい…と思い僕はエビチリ定食、Rとタク用には水餃子と半チャーハンセットを頼んだ。
「おいしいよー。食べなねー」
未だにぶすっとした顔をしているタクにお姉さんが声をかける。半チャーハンは「半」なのに1.5人前ぐらいあるチャーハンであった。
モグモグ食べているとRが僕の肩を突っつく。
「あそこにいる子、何才だろうね」
奧のカウンターのはじっこでひとり、お勉強をしているのだろうか、ノートに何やら書いている女の子がいた。厨房にいるシェフの子だろうか?するとお姉さんがスススッとやって来て
「あなた何才?」
とRに聞いてきた。
「8さい…」
Rがオドオドと答えると
「あの子は9才よー」
お姉さん、子持ちだったのかっ。なかなか気さくなお姉さんではある。気が付くとむすーっとしていたタクもいつの間にか機嫌が直りガツガツと食べていた。おいしかったらしい。帰り際には女子高生がひとりで入って来てビックリした。一見みすぼらしい店なのに、最近の女子高生はどこにもひとりで入ってくるなあ。ガテン系からJKまで幅広い客層の気さくな中華料理店。
Rとタクが意外に健闘したこともあり、なんとか全部食べることが出来た。お会計は1,100円であった。安。
また来よう!
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■夢見る少女じゃいられない
2011年08月21日(日)
子供達と一緒に寝る時。
たいてい息子・タク(5才)はのび太並の速さで寝てしまうが、娘・R(8才)は僕に甘えたり腕に絡み付いてきたりでしばらくモフモフしているので、親父としては嬉しいひとときである。
しかしあまりにも寝ないと翌日に差し障りがあるので
「早く寝ようよ〜」
と言ってみると何故かカッと目を見開き、
「ねない!」
気合いを入れて寝ない宣言をするR。
「いや、そこは寝とけよ」
と笑うと
「あのね、見たい夢を考えてから寝るの」
「ほう」
「それで、その夢が本当に見られたら、その日の夢は"当り"ってことなの」
さすが夢見る乙女は一生懸命今夜見る夢を考えていたわけだ。
「今日はどんな夢を見たいのかな?」
「プールで泳ぐ夢を見たいの」
ほーそうかそうか。おねしょフラグが立たなければいいが。
「今まで夢が当たったことある?」
「うん。パパと遊園地でデートした夢が当たったの」
「そうかそうか。カワイイねえ」
なんという親父心を見事に捕らえたリップサービスなのだろうか。娘は上手い。そしてズルイ。早く寝れ、と言うことが出来なくなってしまった。
しかし僕がもうそれ以上言うこともなく、Rの目はトロトロとし始めて、いつの間にか寝息が聞こえてきた。ちゃんと見たい夢を見ることが出来ているのであろうか。
翌朝、
「ちゃんと当りの夢、見れたかい?」
起きたRに早速聞いてみたら、爽やかなお目覚めの笑顔で
「わすれた♪」
ガビーン。あんだけ気合い入ってたのに素っ気ない。
「パパは夢見たの?」
「え、ああ、パパも忘れたよ」
温泉街でストリップ小屋を探し続ける夢だった、なんて言えない。
夢と男女の仲はよく似ている…。
どちらもさめたら終わり!
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■君何座?オレギョウザ。
2011年08月20日(土)
「あのねー、図書館でこの本借りてきたのー」
娘・R(8才)が嬉しそうに見せてきたのは「星座占い」と書かれた本であった。どうして女の子って占いが好きなんだろう。
「そこに書いてあるのがねー。全然Rと合ってないの」
嫁もキャピキャピしながら横槍を入れてくるので、女の子に限らずおばさんになっても占いというものは女性の心を捕らえる何かがあるらしい。僕などはハナから信じてないので読む気にもなれないのだが嫁がベラベラと解説をしてくれる。例えばRは獅子座なのだが、
『クラスの中心でいつも元気いっぱい、いつも大きな口を開けて笑っています』
獅子座キャラはそんな感じらしい。嫁の言う通りRと全然合ってない。Rはどちらかというとクラスの中心で明るく笑っている、というよりも、教室のはじっこでぼけーっとハナクソをほじったり食べたりしているタイプである。
「あ、でもこれは合ってるかも。『負けず嫌いなので夢は大きい』って。Rの夢はピアニストだしね」
「うん。ピアニストになりたいの」
その通り、Rの夢はピアニスト。しかしピアニストっつったら親が金持ちでないと音大まで上げられないし、技術を磨くだけじゃなく美人じゃないとだめだし、ハードルが高い。そういった意味で夢が大きいと言えよう。
一方でタクはというと天秤座で、
『誰とでも仲良くなれて、人の話をちゃんと聞いてあげられる。クラスの意見をまとめるのがとっても得意』
とのことで…。
「たっくんは誰にでも声をかけるよね!こないだもちっちゃい子にあいさつしてた!」
とRは弟のフレンドリーなところを評価する。確かにそうだが人の話は全然聞いてないぞ。
そういったわけで、なんかイマイチピンとこないというか、その占い本の中身はあまり信用できん。特に獅子座(R)と蠍座(僕)の相性が最悪ってどういうことだ!
占いとは自分に都合のいいところだけをチョイスしてウンウン頷くのが正しい楽しみ方のようだ。
占星術とかけまして、八百長禁止の相撲とときます。
その心は、どちらも「ほしうらない」(星占い/星売らない)。なんちて。
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■性典の霹靂。
2011年08月19日(金)
お盆が終わり僕と嫁は戻って来たけれども、娘・R(8才)と息子・タク(5才)は引き続き栃木の実家にお泊り。
「もっとおばあちゃんちにとまりたい!」
母、大人気であり僕はちょっと寂しかった。駅で僕らが電車に乗るのを見送ってくれた時、
「うわああああん」
こういうお別れのシチュエイションに弱いタクは泣きまくっていたが、家に着いてから電話してみると
「なーにー?もう切っていい?」
至ってドライなものである。一方Rからは翌日メールが来た。
「なつやすみじゆうけんきゅうは、ぼうしにしたよ」
母の携帯を借りて自分で文字を打ったとのこと。そう、夏休みの宿題におけるラスボスである「自由研究」を何にするか、Rはずっと悩んでいたのだ。
自由研究とは、何をやっても自由という中で、実際の研究よりもその前の段階、何の研究をやるか、を考えて決めることが大事なトレーニングだと思うので、
「自分で考えさせろ」
僕は静観していたのだが、
「そうは言っても…」
嫁は心配してネタを一緒に探そうとしていたので意見が対立していた。結局Rの頭の中は思った以上にハッピーなお花畑だったので、嫁が心配する通り何も決まらないまま夏休みが終わってしまいそうになってしまった。
「じゃあ栃木でカブトムシかザリガニ採って育てようぜ」
しょうがないので生き物採集・観察系で行こうとしたのだが、僕が子供の頃カブトムシを採っていた通称「バケ山」と呼ばれていた雑木林は既になく、ザリガニを採っていたドブ川もコンクリート舗装になってしまいダメであった。
で、母の趣味とする手芸に頼った次第。Rが作ったのは正確に言うと小さな帽子のマスコットで、完成したモノを手にとって笑うRの画像がメールで送られてきた。
「よくできたね。おばあちゃんにありがとうといいなさい」
そう返事をすると、しばらくしてからまたメールが届いた。
「これからおひるごはんをたべにいくの。じゃすこにいくんだよ。おいしくたべるんだ。あさってかえるまでマッテテネ」
いいなあ。僕もジャスコで君達とおいしくたのしく食べたいなあ…と羨ましくなった僕は、僕もどこかで食べるんだい、というわけで久しぶりに嫁とふたりきりでお店で食べることにした。カレーが食べたいということでインドカレーの店。
「せっかくだから自分じゃ作れないカレーを食べたいよね」
嫁はほうれん草のなんたら…みたいなグリーンカレーを食べていた。インドだけに嫁はカレーの自由研究ってか。僕もインドだけに、せっかく嫁とふたりきりなのだからインド性典カーマスートラの自由研究といきたいところだが…嫁がウンと言ってくれるかどうかは、
インドカレーだけにナン題なのであった。
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■かき氷の「氷」の旗の起源はカクゴール。
2011年08月17日(水)
昨日の日記の続きで…。
プールで娘・R(8才)と息子・タク(5才)を遊ばせて、午後3時近くになると力の限り泳いだようで、特にタクはボーッと呆けていた。ほっといたらカクンと寝てしまうだろう。
「じゃあそろそろけえっぺが」
ちょうどいい頃なので帰ることにし、シートや折り畳みイスなどを片付けてロッカー室に行こうとすると、
「ぼく、イス持つよ!」
フラフラだったタクが急にシャキンと荷物を持ってくれるではないか。
「あー、無理しなくてもいいよ」
「いっぱいお手伝いして、なんか買ってもらうんだ!むふふ」
最近、我が子の無償の奉仕ほど怖いモノはない…そんな風に思うようになった。プールの前にはかき氷、チョコバナナなどの屋台が出ており、おそらくタクはそのうちどれかを買ってもらいたいのだろう、と予測した。
嫁とRと一旦別れてタクと男子更衣室に。
「じゃあ全部脱げー」
とタクを脱がそうとすると
「ちょっとまって!うんち!」
急に便意キングになったようでトイレに駆け込んで行った。流れるプールで流れるうんちを作成しなくてよかった…。
5分後、トイレから出て来たものの、下半身丸出しかつ
「ちゃんと拭けてる?ちゃんと拭けてる?」
お尻を僕にフリフリと突き出しながらサカサカ小走りで帰って来た我が子の姿は、まさに野原しんのすけのケツだけ星人であった。ちょうど同じ5才だしなあ。
着替えて外に出て嫁達と合流。屋台の前に来ると
「かきごおり食べたい!」
案の定、タクとRがおねだりしてきた。
「うーん、まあいいか」
一旦買おうとしたのだが、実家の冷蔵庫にはガリガリ君だのピノだのたくさんアイスがあったことを思いだし
「そっちの方がうまくない?帰ってから食べようぜ」
とお金を出し渋ってみたら
「買ってくれるって言ったじゃん!うわああああん!」
もう眠いこともあって沸点が低くなっていたタクは聞く耳持たず大号泣。
「わかった、わーかったから」
「うへへへ」
というわけでまた甘やかしてしまった。この写真を見て、「いかにも夏だなー」と感じたところで気付いたのだが、タクもかき氷そのものだけでなく、「屋台」「選べるシロップ」「無愛想なオヤジ」「熱い日差し」等の、「いかにも夏!」みたいなシチュエイションも含めて欲しがっていたのかもしれない。
帰りは母が車で迎えに来てくれた。僕は助手席に乗り、嫁と子供達は後部座席。乗った途端後ろからRとタクふたりがかき氷をザクザクする音がステレオ状態でうるさいことこの上なかったのだが、ふと、片方しか聞こえなくなったので振り向いてみたら
「しー」
Rが既に嫁にもたれかかって寝てしまっていた。逆にすぐ寝落ちするだろうと思っていたタクが余程嬉しかったのだろうか、引き続き狂ったようにかき氷をザクザクしまくっていた。
「かき氷がジュースになって来たよォ」
何か知らんが超嬉しそうなタク。それより一口食わせてくれ…。
かき氷とかけまして、ギャンブルとときます。
その心は、かけるものがないとまずいでしょう。
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■やく○印。
2011年08月16日(火)
実家にいても暑いので、プールに行くことにした。
近場にある市民プール。底が浅い流れるプールがあるところで、娘・R(8才)と息子・タク(5才)にはちょうどよい。僕らのような家族連れでごった返しているので、目の保養になる女子高生とか女子大生は滅多にいないのだが、栃木のママさんは東京より平均年齢が10才ぐらい若いんじゃないかってぐらいピチピチしているので、若い人妻好きの人は要チェックである。
中に入ると
「イレズミがある方はTシャツを着て隠して入ってください」
との貼り紙があり、
「としまえんはイレズミ禁止だったよ。栃木は893に寛容なんだね」
嫁がどうでもいいことに感心していた。さて、泳ぎたくてウズウズしていたRとタクを水に放つと、潜るわ泳ぐわ力の限り暴れ回る。水を得た魚、と言いたい所だが実際の見た目は溺れてるようにしか見えないので、監視員がしょっちゅう口にする
「小さいお子様から目を離さないようにしてください」
との言葉どおり、いつひょんなきっかけで本当に溺れやしないかと全く目が離せない。そんな感じで前方の子供達に注意を払っていたら、その隙に後ろから水着を引っ張られた。すわ、モーホー系の痴漢、とびびって振り向いてみたら
「私です」
嫁だった。嫁なりにはしゃいでいるのだろうか。
「私のママ友の○○さんも、としまえんのプールに行ったんだけど、そこのパパ、すぐどこかに行っちゃって、子供の面倒見れないんだって」
「え、なんで?」
「水着のギャルに目移りして、どんどん追っ掛けてフラフラ付いて行っちゃうらしいよ」
「うわー。僕よりひどい人がいたよ」
少なくとも僕は目移りしても子供のそばからは離れられない。嫁とそんな話をしながら
「パパー。見ててね。Rちゃんが習った泳ぎ、全部見せるね」
Rが水泳教室で習いかけの背泳ぎやクロールなどを見せてくれる姿を眺める。またしばらく流れるプールをぐるぐる回っていると、また後ろから今度は足首を掴まれて沈みそうになった。
「うわー!船幽霊だー!」
必死に振り払って振り返ってみると
「私です」
また嫁だった。
「危ないだろ!溺れてしまうぞ!」
「生命保険かけてるからだいじょうぶー!」
「お前、893より怖いよ!」
流れるプールは実は三途の川だったというお話でしたとさ。
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■ボン・イン・ザ・栃木。
2011年08月15日(月)
土曜日、お盆なので栃木の実家に帰る。
息子・タク(5才)は
「はやくおばあちゃんに会いたい…」
朝から熱烈な帰省アピールをしていた。
「たっくんはおばあちゃんが大好きなんだね」
と頭を撫でてやると
「だっておばあちゃん、おもちゃいっぱい買ってくれるもん…」
おそろしい子!5才にして欲望のカタマリやでえ。そしてその母からは
「孫達に会いたいのはもちろんだけど、あなたに一番会いたいのです。顔見たい」
という熱烈なメールが来て、なんだか頭の中に「かあさんがー夜なべーをしてー」の歌がぐるぐる回ってしまった。そんなに楽しみにしていたなんて。僕、久しぶりに佐野ラーメンを食えるぐらいのことしか考えてなかったんだ…。タクのこと言えなかったよ…。
それはそれとして栃木に着いてからはまず佐野ラーメンを久しぶりに食べる。Rもタクもラーメン大好きなので僕ら以上の勢いで食べるのだが、今日の娘・R(8才)は何故かラーメンより餃子をふたつもみっつもガツガツ食っていた。餃子の女神像が乗り移ったとしか思えない。
「ラーメンじゃなくていいのか?餃子そんなに食べてだいじょうぶか?」
「だっておいしいんだもん!」
栃木県人はやたらと餃子を食うという。東京生まれのRもブラッドキャントバトル。すなわち血は争えぬということなのだろうか。
ラーメン屋から帰るとちょうど高校野球で栃木代表の作新学院の試合があり、観る。
「やったー!勝ったー!」
栃木の高校が勝つのは珍しいので殊の外喜んでしまった。作新学院は同じ栃木といえど僕の実家からはだいぶ遠いのだが、中学生の頃模試会場だったため行ったことがある。ここは幼稚園から大学まで揃っているものすごいマンモス校である。しかも男女別学。
僕が受けた校舎は女子用の校舎だったらしく、トイレに行こうとしたら女子トイレしかなく、しかもそこを使え、とのことだったのですごい興奮しながら用を足した…というどうでもいい思い出がある。今、普通に女子便入ろうとしたら即逮捕だもんなあ。
話を戻す。高校野球を観た後、父の墓に迎えに行く。着いてからはタクが何故か張り切り、手桶のひしゃくを奪い取ってツッタカター、ツッタカターと西川のりおばりに指揮者棒のように扱い
「はーい、梶林家はこっちでーす!」
と大声で先導する。しかもひしゃくの裏に「梶林家」と書いてあるので、それを振り回しながら歩くものだから
「おいこら、名前をでかい声で言うな!」
余計恥ずかしくてしょうがなかった。で、騒がしく父の墓前に到着。線香を…と思ったらRが速攻で逃げ出し
「やだ。煙怖いんだもん」
全然近寄ろうとしない。
「こないだ誕生日ケーキのロウソク消した時の煙は大丈夫だったじゃないか」
「あれは誕生日だからガマンしたの!」
RはRで色々苦労があるらしい。
「はい、では一緒に帰りましょうねぇ…」
僕が提灯を下げ、皆ゾロゾロと戻ろうとすると
「おじいちゃんも一緒に帰ってるの?どこにいるの?」
タクは周りをキョロキョロしてるので
「タクの隣にいるかもよー」
と答えてやると、ふーん、と妙に真面目な顔で頷いていた。もしかしたら見えているのだろうか。家に着くと
「おじいちゃん、よく来たな!まあ上がれ!」
何故かしらんがすごい偉そうに出迎えていたが…。
嫁はそんな息子の姿を
「運動会の鼓笛隊で指揮者やりたいって言ってたからなあ…」
などと呟きながら後を追っていたが、ある家族が連れて来たダックスフンドがやたらと吠えかかってくるので僕はびっくりしたのだけれども、嫁は
「うーん、声もでかくて張りがあるし若い!毛並みもつやつやしててまだ若いね!」
若い若いってロリコンオヤジかお前は、っていう感じで品定めしていた。
お盆とかけまして、無修正のエロ本とときます。
その心はどちらも「うらぼん」(盂蘭盆/裏本)と言うでしょう。
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■クレジットカードよりポケモンカード
2011年08月13日(土)
朝、息子・タク(5才)がむっくり起き上がると
「パパこれみて〜」
ポケモンのカードを持って来た。昨日の日記に書いた、嫁におねだりして買ってもらったやつらしい。朝イチで見せびらかしに来るとは余程嬉しかったのだろう。
「これが強いんだよ〜」
1枚1枚得意気に説明する。なにがどう強いんだかサッパリ分からないが、キラキラとしたレアっぽいカードなので強いんだろう、ということはぼんやりと分かる。キラキラなのがレアというのはビックリマンシールから不変なんだなあ。スーパーゼウスとか。ヘッドロココとか。弟の友達が持っていたけれども、裏面を見たら「ロッチ(※)」と書かれていて大笑いしたなあ。
※ビックリマンシールには販売元である「ロッテ」のロゴマークが印刷されていたが、当時「コスモス」というガチャガチャメーカーが「ロッチ」に代えてパチモンをガチャガチャで販売していた。僕が子供の頃、コスモスのガチャガチャは駄菓子屋にほぼ必ずあり大いに流行っていたが、ニセビックリマンシールがロッテに訴えられから衰退し滅亡した。数年前までは僕の故郷栃木にもコスモスの遺跡というか、朽ち果てたコスモスの細長くて赤い自販機が残っていたものである。
「そんでね、これが弱いんだよー」
タクのカード見せびらかしはまだまだ続く。こういうオモチャ、歯止めが効かなくなるのが怖いので滅多に買わないから嬉しいんだろうなあ。でもそろそろ支度しないと会社に遅れるのだが…と若干焦っていたら
「じゃあパパ。カードゲームしよ」
「すざけんな!パパこれから会社だ!」
そんな呑気な君にビックリマンだよ!8月まるまる夏休みで、頭の中を極楽トンボが飛び交ってる君達とは違うのだよ!
ずっと休みで、買ってもらったばかりのオモチャがあって、しかも今日は嫁がとしまえんのプールに連れてくという。なんか夏満喫しっぱなしで天国のようである。それに比べて僕は…と嘆いたところで扶養家族を持った者の運命なので仕方がないのだが、
僕も仕事の上で「切り札」が欲しいなあ…。
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■欲望の勝利
2011年08月12日(金)
「ママにセブンイレブンでポケモンのカード買ってもらうんだー」
息子・タク(5才)が嬉しそうに僕に報告する。はて、僕だったらつい買ってやりそうになってしまうが、嫁はその辺鉄壁なので、そんな甘やかしをするはずはないのだが。
「ほんとにママが買ってくれるって言ったのか?」
「うんそうだよー」
「実は…」
嫁がバツの悪い感じで説明したところによると、今日の昼間、娘・R(8才)とタクを連れてコンビニに寄ったら
「ポケモンカード買ってえ」
とおねだりされたらしい。
「コンビニでおもちゃ買うとか訳分からないし。しかも店に入って速攻ねだってくるからムカついて」
そのような理由で嫁は有無を言わさず即座に断ったという。
コンビニの次は文具店に向かった。そこでたまたまRのバインダーノートタイプのシール帳用の台紙を見つけた。これはこないだ誕生日プレゼントを買いにトイザらスに行ったときも探したのだが何故かなくて困っていたのである。誕生日プレゼントがシール作成のおもちゃだったため、R曰く、「もうシールを貼る場所がない」とかで…。なので
「あ、やっとあったよ!よかったー」
即座にレジまで持って行って購入。Rも嫁もやっと見付かって良かったね、と喜んでいたが、ふと後ろを見ると
「なんでRちゃんはすぐ買ってもらえてボクは駄目なの…」
半ベソで睨み付けるタクがたたずんでいたんだそうだ。魔太郎ばりにウラミハラサデオクベキカ、とメラメラとした表情が目に浮かぶわ。
「あ、つい買っちゃって…ごめんねー。不公平だよねー」
ずっと探してたものだからつい嬉しくなって…と弁明をし、珍しく嫁が降伏したんだそうだ。そんなわけで今度コンビニに行く時に買ってやるよ、ということになったらしい。
「150円ぐらいだからいいか…」
と嫁は肩を落としていた。無謀なおねだりと分かっていてもとりあえず言い続けたタクの勝利という形となった。僕も見習わなければなるまい。しかしおねだりしてるんだけど…
僕のおねだり、みぎからひだり、なんである。
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■私のカレーはたまにケーキ。
2011年08月11日(木)
昨日は娘・R(8才)のバースデーケーキの話だったが、今日はカレーである。
Rの誕生日は8月9日で、それ以来我が家は毎月9日はカレーなのだ。8年前のその日、いよいよ産まれるっぽいので嫁と病院に行く準備をしつつ、
「今のうちに食っておこう」
腹ごしらえとして僕がカレーを食っていたことがその由来だ。
今年のこの日も、仕事から帰って来るとウチの中はカレーの匂い。いつもの通りカレーなのだな、と思い
「ゴハン食べたーい」
と嫁におねだりするとハイハイと言って用意してくれた。もうカレーは出来てるのですぐ出てくるだろ…と思っていたがなかなか持って来てくれぬ。なんでそんなに時間がかかるのだろうと思った頃、ようやく
「ハッピーバースデー!」
嫁が鴻上会長ばりのシャウトでカレーを持って来た。鴻上会長とは「仮面ライダーオーズ」に出てくる人物で、謎のお金持ち財団の会長であり、趣味がバースデーケーキ作り、口癖も「ハッピーバースデー!」という設定である。毎週観てるのでその口調も移ってしまう。
で、そのカレーなのだが
ずん。
「うわー!ライスがケーキになってるー!」
嫁が時間をかけていたのはこれだったのである。ポテサラでデコレーション、中に挟んだトマトがイチゴを演出、なかなか芸が細かい。
すごいね、これ、と嫁を讃えつつおいしくいただくことにした。うん、お味の方もなかなか…ただ僕トマト嫌いなのん。フツーのカレーの方が良かったかな…とかブツブツ考えてしまったが、たとえ頭の中でそう思っても言わぬがフラワーである。
嫁のカレーはこの通りいつも同じカレーなわけではない。ルーを代えたり具を代えたり色々チャレンジしてくるのである。それが必ずしも美味いとは限らない時もあるのだけれども、特に茄子を入れるのは絶対にやめて欲しいのだが、ちょっとでも好き嫌いを言うと「じゃあ食うな」でバッサリ斬られてしまう。
好き嫌いが激しく、かつボンカレーしか作れない僕が偉そうに言うのもナンであるが(カレーだけに)、カレーは様々なバリエーションがあるけれども、凝りすぎても必ずしも良いわけではないのだなあ。
これを善カレー悪しカレーといいます。なんつって。
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■あらまキャンドル。
2011年08月10日(水)
娘・R(8才)のバースデーケーキを取りに近所のケーキ屋へ。
Rがケーキに描いて欲しい、とリクエストした「うめ吉」というキャラはうまく描けているだろうか…とドキドキしながら店員の女の子に予約伝票を渡すと
「あ、今フルーツの盛り付けしてますので少々お待ち下さい」
受け取り指定時間は過ぎているのにまだ出来ていないとは。そんなに手こずっているのだろーか、と多少不安になったが
「こちらでよろしいでしょうか」
5分ぐらい待たされた後に出てきたケーキはさすがプロ。食べるのがもったいないくらい可愛い出来栄えであった。とっとと家に帰って冷蔵庫に封印。夜ご飯の後、そわそわするRに
「ほら、うめ吉だ!」
と見せてやると
「やったー、かわいいー」
Rも満足したようでありホッとした。ありがとう、江古田の名店、洋菓子アンデルセン。それからロウソクを年の数8本を出して、
「ロウソクの火を『ふー』するのは今年もタクがやるかい?」
息子・タク(5才)にやらせようとした。実はRはロウソクの火と煙と臭いが大嫌いで、2才の誕生日の時に初めてロウソクを消したのだが、煙をモロにくらって大泣きして以来トラウマになってしまった。去年もRが隣の部屋に逃げている間にタクが「ふー」したものである。しかし今年のRは違っていた。覚悟を決めたようなキリッとした表情で
「…R、じぶんでやる!」
と決意を表明したではないか。
「おおおー!成長したな!」
ハッピーバースデーの歌の後、
「じゃ、やってみ!」
「ふー!」
「おめでとう!」
2才の誕生日以来、ようやくR本人によるロウソク消しは見事達成された。特に泣くことも逃げることもなく笑顔で。こうしてひとつひとつ壁を乗り越えて行くんだなあ。
さて、うめ吉には可愛そうだが、ケーキを食べるためには切らなければならぬ。
「ごめんねー」
と言いつつザックリと4等分。しかしRはそれでもうめ吉を食べるのに躊躇し、真ん中のスポンジから食い始めていて、
「もうおなかいっぱい」
うめ吉を傷付けないように気を遣い過ぎてすぐ満腹になってしまったようだ。そんなところが小心者のRらしいといえばらしいが、とにかくロウソクの火と煙を怖がらないようになったのが何よりもめでたしめでたしである。
端から見ればつまらないことかもしれないが、我が子が苦手なモノを乗り越えるということは感動モノである。嬉しいので来年はキャンドルジュンとかから取り寄せてみようかしらん。
そんでロウソクの炎を揺らすことなく歌えるように特訓するんだ。
ってそりゃ金沢明子だ(古いなあ)。
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■めいきっぽっしぼーうぃずきやのん
2011年08月09日(火)
「としまえん」のプールの帰り、隣接するトイザらスへ。
娘・R(7才)の誕生日プレゼントを買ってやるのである。前の日記にも書いたが、
「トイザらスの広告が来たらそれ見てなに買ってもらうか決めるのー」
などとRは言っていたが案の定そんなタイミング良く来るわけもなく、結局未定のままお店で決めることにした。
「どんなのがいいんかね」
わくわくして顔が紅潮しているRに手を引かれ、全体的にピンクな色調のガールズトイコーナーに連れて来られると、まずプリキュアのおもちゃが目に入った。昔はいくつか買ったものであるが
「もうプリキュアは卒業かな〜?」
さすがに小学2年生になるとプリキュアのオモチャはちょっと幼稚な気がする。
「うん、そつぎょー」
その通りRは見向きもせず違うオモチャを物色していた。
「これがいい」
熟考してようやく決めたのは、「ポップルハート」という、立体的なシールを作れるオモチャであった。そういえば近所の女の子も、小さな色付きの四角い消しゴムを並べて、ドット絵みたいに自分だけのデザインの消しゴムを作れる「オリケシ」とか、携帯でなくエンピツをデコレーションする「デコエン」とか、オリジナルのチャームを作れるオモチャとか持っていたなあ。
こういうのを「メイキングトイ」と呼ぶらしいが、作ったものを友達同士で交換するのも楽しいんだろう。Rもオリケシとかチャームを貰っていたので、シールを作ってお返しすることも必要だろう。
「げっ高っ」
横で嫁がオリケシの材料セットの値段を見て驚いていた。近所の女の子にRも息子・タク(5才)もオリケシを作らせてもらったことがあって、もらいっぱなしじゃ悪いかなーと思ってお返しに買おうとしていたらしい。しかし
「この値段じゃ逆に気を遣わせちゃうなあ…」
と引いてしまうぐらいいい値段がする。そうなのだ。この「メイキングトイ」というジャンル、当たり前だけど作ったら作っただけ材料が減る。材料がなくなったら補充しなければならない。そしてその材料は悲しいくらいに少ない。
現にRが買おうとしている「ポップルハート」なんて、10個ぶんのシールの材料しかないため、その気になりゃ1日で全部作り終えてしまうだろう。そして横には補充用の材料セットが…1799円とか書いてあるし、いい商売するじゃねえかよう。
本体が安くてもインクが異常に高くて異常に減りが早いキヤノンのインクジェットプリンタ商法の如し。何かというとすぐインクが切れ、補充する度になんかハメられた気分になるのですごい嫌である。
出来れば違うのにしてくれないかなあ…と喉まで出かかったが、せっかくRが長い時間かけて選んだオモチャだし、本当に欲しいものを買ってやるのが誕生日プレゼントだし、ということで補充用材料セットも併せて買ってやろうとしたら嫁がすっ飛んできて
「補充用はいらないから!」
Rに聞こえないようヒソヒソ声でありながら有無を言わせぬ強い口調で言うので、1799円也の材料セットは棚に戻した。それでもRは
「たのしみー」
と満面の笑みになったのでめでたしめでたし。一方タクも
「パパ、こっちきて…」
僕の腕を引っ張り
「これ、ほしい…」
ポケモンのカードセットがずらりと並ぶコーナーまで来させられ、おねだりするではないか。
「あと2ヶ月で君の誕生日だからその時に買ってあげる」
と我慢させようとしても
「やだ、ほしい!」
いつになくダダをこねる。
「うーん、こんな聞き分けのない子だったっけ」
と嫁に苦笑いすると
「プールの後だし、疲れてて眠いのよ」
とのこと。なんとかなだめて帰ることにしたが、メイキングトイなんかよりもカードゲームやテレビ・携帯ゲームの方がばんばん金を使う。Rよりタクのおねだりの方が末恐ろしい。去年までは仮面ライダーグッズを買ってやれば大喜びだったのに。
僕はメイキングトイよりメイキングラブ希望である。
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■ナンパと夕立ととしまえん
2011年08月08日(月)
一家で「としまえん」のプールへ。
今年2回目だっただろうか。前回と同様混んでおりなんとかシートを敷く場所を確保した隣には、多少ケツがはみ出たまま寝ているギャルふたりがいて、ついそちらを見てしまうと身動きが取れなくなってしまうという罠。しかし何が楽しくてこのクソ暑い中プールに入るまでもなく寝てるのだろう。ナンパ待ちなのだろうか。
さて娘・R(7才)と息子・タク(5才)は
「流れるプールで泳ぐ!」
と宣言しとっとと入っていく。足が着かない深さなのに全然おかまいなく水底を蹴っては顔を出し、また潜っていくというボビングの繰り返しでどんどん進んで行ってしまう。去年までの浮き輪でゆったり流されていたのとは大違いである。
浮き輪で普通に浮いてるぶんには安全だが、端から見てると溺れているように見えるし、実際なんかの拍子で本当に溺れかねないので油断が出来ず、目が離せない。更にプール内がイモ洗い状態なので、ちょっとでも目を離すとすぐはぐれてしまう。おっぱいとか見ている余裕がなく残念だった。
一息付いてゴハンを食べ、また泳ぐ。はみケツギャルはまだ寝たままだった。午後2時を過ぎたあたりでだんだんと黒い雲が大きくなってきた。気温も下がってきたような気がして、
「R、タク、寒くないか?」
「さむくない!」
「タク、唇の色が藤木だぞ」
「ふじきじゃない!」
唇を噛み締めて血色を良くしようとする努力がいじらしかった。まだまだ泳ぎ足りない気持ちを考え、流れるプールから波のプールに移動して更に泳ぎ続けたが、3時過ぎぐらいになって遂に雷が鳴り出した。
「もう寒いし雷落ちてくるから帰ろう」
そう言い聞かせるとRもタクも雷にびびってようやくプールから出た。
「パパ!大変だ!おへそかくして!」
ふたりともお腹に手を当てて必死に歩く姿が面白い。荷物を片付けようとすると、
「おふたりともかっこいいですよねー!」
「いやー、ヤローふたりでー、とりあえずプールでも行こうかって話になってー、今日初としまえんなんすよー」
はみケツギャル達は見事DAIGO風イケメンふたり組にナンパされていた。ケツしか見てなかったがギャルはギャル曽根みたいな感じで、なんか超嬉しそうに話しているのが微笑ましい。これから池袋あたりに出て
「ケツ半分だけ焼けてますよ、まじっすか」
とかやるのだろう。
ロッカールームに引き上げたところで間一髪、もの凄い勢い夕立が。雨がばんばん降り始め、雷がドッカンドッカン落ちる。みんなロッカールーム内にいるしかなくて、電車が止まった駅のような人混みの状態に。実際落雷のせいで電車が止まったらしいけど。
人混みをかき分けようやく嫁と子供達に会えて、しばらく雨宿り。座るところもなくムシムシしていて、プールで全力を使い果たしたっぽいRとタクは辛そうでちょっとかわいそう。前回はウチに着いた途端バッタリと昼寝してしまっていた。今回もそうに違いない。
夕立とかけまして、プールの後のRとタクとときます。
その心は、どちらもゴロゴロしてるでしょう。
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■Shukudai Or die.
2011年08月07日(日)
金曜日の夜、仕事から帰って来たら、嫁実家から帰って来た娘・R(7才)と息子・タク(5才)が寝てた。
久しぶりに見る我が子達よ…と寝顔を覗いていたらRの目がチラッと開いて、ニヤリと笑って僕の腕に巻き付いてまた寝た。なんかもう可愛くてたまらん。
翌朝、嫁は仕事に出掛けていったので僕が世話係。いつもだったら嫁から
「これをやらせておくように」
と伝えられるRの夏休み宿題のノルマがあるのだが、今日はないみたいなので苦手な時計の問題の復習をちょろっとやったのみで勉強は終わった。また、毎日ピアノの練習もやらせているのだが、昨日嫁実家で今日の分も前倒しでやってしまったのでやらなくてもよい、とのお達しがあったのでのんびりと過ごした。
「じゃあそろそろ昼ご飯食べて水泳行こうかね」
午後は水泳教室なので腹ごしらえだぞ!としたところ
「パパー…あのね…ホントは読書感想文書かなきゃならないの」
これから食ってすぐ出掛けなきゃならないのに、というタイミングでRがしれっと言う。
「なんで今頃言うんだよっ!時間ないから水泳教室に勉強道具持ってけ!」
水泳教室ではまずタクのクラスで次がRのクラスだ。タクがやってて待ってる間やれ、と言いつけた。そんな感じで水泳教室に出掛け、タクをプールに送り出し、待合室でRと共に座り、Rは言いつけ通りに宿題を始めると思ったら、リュックから出したのは何故かお手紙セット。
「読書感想文じゃないの?」
「お誕生会を開いてくれたお礼を書かなきゃいけないの」
なんでもお友達に書くそうで…。Rは熟考して文を書き、シールを貼ったりとても手間をかけている。いつ宿題に取りかかれるんだ…と多少「イーッ」とした感じになりながら見ていたらようやく書き終えたようで、丁寧に丁寧に封をする。
ようやく読書感想文に取りかかる…と思ったら、延々とリュックを漁りまくるR。
「どうしたの?」
「ノート忘れた」
ふおおおおおお!パパねえ、君のこと可愛くてしょうがなくて目に入れても痛くないぐらいだけど、今はちょっとプールに投げ込みたい気分かなあ。
もうどうしようもないので、家に帰ったらすぐやれよ!とキツく叱り、Rの水泳教室も終わり、帰宅後その通りにした。水泳で疲れてるし結構グダグダと取りかかり、終わる頃にはもう夕方で、お風呂に入れなければならない時間になってしまっていた。
「じゃあお風呂入るよー」
としたところ、
「パパー…あのね、昨日ピアノの練習を今日の分までやったって言ったけど、ホントはRちゃんやってないの。たっくんだけやったの」
またRがしれっと言う。
「え、タク、そうなの?」
「そういえばRちゃんやってない!僕だけだ!」
タクも今更ジローな裏付け証言。
「ああああもう!なんで後出しで言うの!ちゃんと朝のウチにいいなさい!とにかくとっととやれ!」
次から次へと後出しでノルマを白状するRに、さすがの僕も猪狩増代である。もしかしてこの子、わざとやってる?そういえばお昼ご飯食べた時に、お味噌汁美味しいとか言ってたんだよなあ…。
かつお風味の後出しである。
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■プーラネーター。
2011年08月06日(土)
夜、嫁実家に泊まりに行っている娘・R(7才)と息子・タク(5才)に電話をしてみた。
まず嫁母が出たので挨拶して代ってもらうと
「あっパパー?」
いつもより5割り増しの猫撫で声のRが出て来た。
「あのねー。きょうはねーガストに行ったのー。Rねえ、お子様ランチじゃなくて大人のメニュー頼んだんだけどお子様ランチ頼まないともらえないおもちゃのオマケもらったのー。あと明日お誕生パーピー(パーティー)してくれるのー」
延々ととりとめのない話をする。あくまでもマイペースでパパがいなくて寂しいとか言ってくれないのでとても寂しい。
「あとねー。プラネタリウム行ったのー。そんでねーポケモンの映画やってたのー」
プラネタでなんで映画なんだよ、と突っ込みたくなったがポケモンが出て来るプログラムを投影した、ということらしい。Rが喋る言葉は突拍子もなく飛ぶので推理する思考能力も必要だ。
「じゃあたっくんにかわるねえ」
ようやくタクに代わると、もののふたこと三言しゃべっただけで
「もう切っていい?」
という超ドライな発言で、サクッと電話を切られてしまった。
「あっさりバイバイされてしまった…」
と溜め息混じりで嫁に言うと
「私にもそうなのよ!昼間は『ママに会いたい』って言ってたくせに!」
うーん。なんという分かりやすい親離れ。子供達が親から離れている時こそ、夫婦はくっつくべきなんじゃないか、と日頃からちんこ離れに警鐘を鳴らしている僕であるので、今夜も鳴らそうと思い手を伸ばしたら
「私は5連勤!忙しい!」
と手を手で叩き返されてとっとと寝られてしまった。僕は普通に毎週5連勤なんだけどなあ…。
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■夫婦水入らず。
2011年08月04日(木)
娘・R(7才)と息子・タク(5才)は嫁実家にお泊まりに。
先月僕の実家にお泊まりに行ったように僕も嫁も付き添いナシであるが、もう親から離れても全然平気になってしまった。
「しばらく会えないねー」
逆に僕の方がしみったれた声で訴えるとRはちょっとだけハッとして
「パパぁん、Rもさびしい〜」
と甘えて来たが、それよりも嫁実家に行く楽しみでワクワクしている気持ちの方が強い。タクに至っては
「金曜日に帰って来るからさ」
Rより遥かにすっごいビジネスライク。あっさりしたもんである。僕が仕事に出掛けた後、嫁父がやって来て連れて行ったそうなのだが、その時のタクは逆で
「ママー!」
別れ際にベソをかいていたという。それなのに夜電話した時は
「なに?ママ?Rちゃんに代るね」
やっぱりもの凄いあっさりし過ぎていて
「なによ、朝はあんなに泣いてたくせにさ」
と嫁がいじけていた。何かこう、「別れ」のシチュエイションにタクは弱いようであるが、なにぶん酉年生まれの鳥頭なので悲しい気持ちもすぐ忘れてしまうのだろう。
さて、そんな話をしながら今夜はふたりきり。ちびっ子ふたりがいないとガランとした感じである。そんな中そっと嫁が差し出した晩ご飯はウナギであった。
「ついこないだ食べた気がするが…」
「土用の二の丑なのよ!」
今年は土用の丑の日が二度あるらしい。子供達がいない夜。夕飯はウナギ。なんと分かりやすい暗黙の了解。ダチョウ倶楽部が崖っぷちに立って「押すなよ!」と言ってるぐらい分かりやすい暗黙の了解。僕はそれに応えるべく押し倒そうとしたら
「暑い!」
なんか全然違うようだったのでやめた。なんだようウナギと言ったらイエスノー枕で言えばイエスなんじゃないのかよう。
ただこれ以上しつこく問い詰めようとしても、怖いので二の丑を踏んでしまうのであった。なんちて。
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■えーと、えーと、エイトエイトエイト
2011年08月03日(水)
「あのね!Rのたんじょうびまであと10日なのよ!」
どどーんと自分の誕生日が迫っていることをアッピールする娘・R(7才)。そういえばもう8才になってしまうんだなあ…。
「誕生日プレゼントは何がいい?」
全然頭の中になかったのでとりあえず聞いてみたら
「去年の誕生日の時はトイザらスの広告が来たけど今年も来るかな?それ見て決める」
そういうことはすごい覚えているRである。
「別にRちゃんの誕生日に合わせてるわけじゃないから分からんぞ」
感心しつつも来る保証はない、と答えたら
「じゃあ買う時トイザらス連れてって」
ということになった。また、バースデーケーキについても要求があった。去年はいわゆるキャラデコ、すなわちケーキ屋に頼んでプリキュアに出てくるシフォンというキャラの絵を描いてもらったのだった。それを今年もやれと言う。
「今年はこれがいいの」
Rは最近一緒に寝ている「うめ吉」というぬいぐるみを差し出した。これまたマイナーなキャラを…と思ったのでどうせマイナーなら
「ねり丸にしてみたら?」
練馬区が絶賛一押し中で、今や区内の至る所に見られる「ねり丸」というキャラを提案してみた。
「ねり丸ならケーキ屋さんに見本持って行かなくても商店街のあちこちにノボリがあるから大丈夫だぞ!」
と冗談半分で言ったら
「うーん、どーしよっかなー」
真剣に迷ってしまったので慌てた。結局Rの意志を尊重し「うめ吉」に決定。じゃあケーキ屋さんに頼んでくるよ、と出掛けようとすると
「Rも行きたい!」
と付いてきたので一緒に連れて行く。
「試食用のクッキーもらってきて!」
家を出る時嫁が叫んだ。つるセコなヤツめ。そのケーキ屋ではよく「ご自由にどうぞ」とクッキーが置いてあるのだ。さて、ケーキ屋に着いて店員さんに声をかけ、うめ吉のイラストを渡して注文する。
「ローソクは何本おつけしますか?」
「8本で」
と僕が答えた時に、Rが満面の笑みを浮かべたのがまた可愛くてねえ…。
「8才になるから8本なのよ!」
と誇らしげなセリフが顔に書いてあった。僕なんか物心付いた時から年を取ることはすごく怖くて大嫌いだったので、ポジティブで羨ましい。注文は終わった後
「ちょっと待て。試食用のクッキーを…」
嫁の言いつけを忘れたらえらい目に遭うため、Rにヒソヒソとその旨を伝えて店内を探したのだが
「ないねえ」
どうやら今日はないようだった。ああ、嫁にそう言わなければ。忘れたんでしょうとか疑われないといいなあ…。
「たのしみだね〜」
注文が済んだRの帰り道はハイテンションだった。こうして僕にベッタリ付きまとうRは、あと何回誕生日を迎えるまでパパっ子のかなあ…などとスキップするRの後ろ姿は、何かどんどん離れていく逃げ水のように思えた。
年ごとに増えるロウソクの火の数は、親から子への命の喜びを表わす。親が子のバースデーケーキのローソクの火を付ける。多ければ多いほど息災でめでたいのである。
いつまでも僕がローソクの火をつけてやるから、その代わりに僕が死んだら仏壇のロウソクの火をヨロシクね。
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■息子復活。
2011年08月02日(火)
息子・タク(5才)のが熱を出した翌朝。
「おはよー」
わりと普通に起きてきたタクはもう元気になったように見える。おでこや耳を触ってみても平熱のような。
「たいおんけいはかる〜」
自分から体温チェックしようとするタク。タンスからごそごそと体温計を取り出して脇に当ててスタートボタンをピッと押す。
「なんどかな〜」
自分で体温を測るのは偉いのだが、脇に挟んだまま体温計の液晶画面を見ようとする。位置的に無理があり、それでも無理矢理見ようとするとものだから体温計の先が脇からズレまくりになってしまっている。
「おいこら、それじゃうまく測れないぞ。ちゃんと大人しくしろ」
ぴぴぴぴっ。僕が注意している間に完了の合図。
「やったー35度2分。熱ないよー」
「もっかい測り直せ!」
案の定全然うまくいってなかった。今度は画面を見させずしっかり測らせてみたところ、36度台だったので本当に熱は下がったようだ。
「まあ夕方とか上がるかもしれないからまだ大人しくしてようね」
熱は下がっていてもハナが出るようでしょっちゅうぶびびび…とハナをかんでいるのだ。あとは娘・R(7才)や僕らに風邪がうつらなければいいのだけれども。
それにしても体温計はやはり水銀の方が趣があるよなあ。でも僕も子供の頃1回だけ割ってしまったことがあったので安全のためには電子体温計の方がいいのかもしれん。
ただ割れた時に出て来た水銀が球状になっていて、メタルスライムみたいで面白かったなあ…。
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■たっくんの微熱。
2011年08月01日(月)
土曜日、息子・タク(5才)が熱を出してしまった。
朝は9時過ぎまで泥のように眠っていた。それまで幼稚園のお泊まり保育、夜のバレエ鑑賞と2日連続で夜10時過ぎまで起きていた上に非日常的なイベントでワクワクし過ぎていたので疲れが溜まっているのだろう…と思い起こすこともしなかった。
それで充分寝たかなーと思ったのだが起きてからもどうもご機嫌がイマイチで、食欲もなかったし、朝寝坊したくせに昼間も
「ねむーい」
とグダグダしていたのでまだ疲れが取れないのだろうか、と首を捻っていたのだが、夕方嫁が帰って来て
「熱あるかも」
と体温を計ってみたら37度越えでヒイイイイ。
「ごめんなー。熱あるとか分からなかったよ」
調子が悪いのは明らかだったので、さすがに外に遊びに連れ出したりはしなかったが気付けないとは迂闊であった。
日曜日も体温を計ってみると
「さんじゅうななどごぶ♪」
微熱があることを何故か嬉しそうに報告するタク。この日も外に遊びには行けないなあ…ということで家で大人しくすることにしたのだが、だんだん退屈してくるわけで。
「これ今日だよね。行きたいなあ…」
タクは新聞の折り込みチラシに入っていた、駅前商店街の盆踊りのお知らせを恨めしそうに眺めていた。前々から楽しみにしていたのだ。
「うーん。可哀想だけど、今日その様子じゃ行かせられないよ」
タクはしょぼーんとなり、本当に可哀想だったのでビデオを観たりトランプをしたりと出来るだけ家の中で楽しめることをした。しかし夕方、その盆踊りが始まると
「あ、炭坑節が聞こえる」
娘・R(7才)が言うように、かすかに祭り囃子が聞こえてくるんである。
「えったんこうぶし?」
タクは嬉しそうに覚えたばかりの炭坑節を踊り出した。先週もウチの町内で盆踊りがあり、その時覚えたのである。
「あらボクじょうずだねー。来週の盆踊りも来てね」
と隣で踊っていたオバサンにウチワを貰って誘われたのが今日のこの盆踊りだったのに。
「可哀想だけど…」
本当に気の毒だがもういちど念を押した。僕も嫁もRも本当は行きたいのだ。特にRこそ風邪でもなんでもないのだから行きたくてしょうがないはずである。しかしタクのために我慢していおり、とても偉い。ま、みんなで体を休める日も必要であり、今日がその日だったのだ、ということで。
盆踊りと発熱のタクはよく似ている。
どちらも音頭(温度)が気になるでしょう。
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