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■おしらせ
2011年09月29日(木)
資格の勉強のため、すいませんがしばらくお休みします。
再開は10月下旬ごろです。

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■けっきょく薬局大冒険。
2011年09月28日(水)
先週の木曜から月曜まで休んだわけだけれども、ずっと体調が悪かった。

鼻水が出て、咳が出る。何をするにもダリー。そんなわけで最後の休日である月曜日、息子・タク(5才)を幼稚園に送って行った後、医者に診てもらうことにした。

まずタクとお手々繋いで幼稚園まで歩く。

「お迎えもパパだよ、って先生に言っておくね!」

「あ…ありがとう」

タクに他意はないのだろうが、「怪しいオヤジが来るけど保護者だから排除しないでね!」
とわざわざ息子に援護されているような気がしてちょっと萎える。特に今は鼻水をかみながら歩いているのでかなりヤバめである。

幼稚園に着いてタクとバイバイした後、近所の耳鼻科に向かう。近所の下駄履きマンションの1階部分が全て耳鼻科・小児科・内科・薬局といった医療系テナントで統一されたところがあるのだ。

受付を済ませたのが9時半ぐらいであったが、月曜日なので特に混んでいるらしく、既に待っている人でいっぱい。結局1時間以上待ってから診察してもらったらものの3分で終わった。

「風邪ではなく、アレルギーによるものですね」

とのこと。

「季節の変わり目で急に寒くなったり、暑い外から冷房の効いた家の中に入ったりすると、よく鼻水が出たりしたことありませんか?」

と聞かれたので、子供の頃よくそうなっていたことを思い出した。子供の頃はよく夏から秋にかけて鼻水ドバドバになっていたし、中学生の夏休みの時に図書館で勉強しようと思い、急に冷えた図書館の中に入ったので、ものの2分で鼻水がドバドバになって勉強どころではなくなってやむなくトンボ返りしたこととか…昔は当たり前のように鼻水ドバドバだったが、もう10年以上症状が出てなかったので忘れてたわ…。

先生は

「眠くなる方の薬と眠くならない方の薬、どっちがいいですか?」

と薬の説明をし始めたのだが選ぶまでもない。そんなのカレー味のカレーかうんこ味のうんこ、どっちがいい?と聞くようなものだろう。この症状のせいでだるくて疲れやすくて薬なんか飲まなくてもいくらでも眠れるのだ。

「仕事もあるし眠くならない方で…」

「ですよねー」

そんなわけで診察を終えた。長く待たされたせいかまたダルくなり頭もボーッとしてきたような。お金を払い、もらった薬の処方箋を手に薬局に向かう。先程書いたように、同じ下駄履きマンションテナントの並びに薬局があるのですぐそこだ。

ぶーん、と自動ドアが開いて処方箋を渡そうとしたが、なんか違う。この薬局には何回か来たことがあるが、受付の場所とか見たこともない造りなのである。

「えーと…」

処方箋と受付を交互に見ながら迷ってたら

「あ、薬局はお隣デース」

ふごおお!間違えて内科に入ってしまった!小児科・耳鼻科・内科・薬局の順の並びなので隣の隣なのであった。頭がぼーっとしてて…とか言い訳をかましながらそそくさと内科を出るのであった。

恥ずかしいじゃ内科。

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■スイミングスクール。
2011年09月27日(火)
娘・R(8才)と息子・タク(5才)を水泳教室に連れて行く。

僕はアレルギー性鼻炎で体調がいまいちなので有給を取って会社を休んだため僕が引率なのだ。午前中医者に行ったりして、夕方スポーツクラブへ。今日は検定の日で、合格すると級が上がる。ふたりとも緊張しているかというと別にそうでもなく、タクなどは更衣室で

「パンツ見えるか見えないか〜。それそれそれそれ」

と友達の男の子とパンツを見せ合いながら着替えていた。レッスンはまずタクのクラスがやってからRのクラス。計2時間なので待っている僕としてはわりとヒマである。

一応待合室の窓からプールの中が見られるのだけれども、遠すぎて小さくて分かりづらい。そのためRもタクも泳いでるなーってのは分かるのだけれども、それが上手なのか下手なのかあんまり分からなかった。

なので検定に合格したのかどうかサッパリだったけれども、結果はふたりとも

「ごうかくしたよ!」

とのことで大したものである。待合室にはセブンティーンアイスの自販機があり、検定の日はアイスを買ってやってよいというしきたりがあるため、

「アイス買ってー!」

ここぞとばかりにふたりがおねだりするので買ってやる。で、食べながら帰宅。嫁が仕事から帰って来ると

「えっRも合格したの?」

特にRの方は実力不足でまさか受かるとは思っていなかったようで驚いていた。

「○○コーチが見てくれたんだよ〜」

とRが言うと

「○○コーチか…。あの子、Rが好きなんじゃないかしらん」

と危ない推測をする。

「え…それってロリ系ってこと?」

「そう!教師とか子供の水泳のコーチとかってそういうの多くない?」(偏見である)

こんな事書いたら炎上するぞってぐらいの更に危ない推測をするので、僕も○○コーチを思い浮かべてみた。若い男のコーチは数人いて、みな胸板が厚くて肩幅がごつくて股間が大盛りヤサイマシマシって感じ。

「うーん。水泳選手ってロリ系よりモーホーが多いんじゃない?」(偏見である)

更に更に僕もそんなことを言ってしまったので嫁とふたりで唸ってしまった。しかし結論としては

「ま、実力で受かったってことで子供の技能を信じてあげよう」

ということになった。

ちなみに僕の体調はというと、帰って来てから体がひどくだるくなり、今日医者からもらった薬を飲んでゴハンを食べずにすぐ寝てしまった。

病院の薬とかけまして、水泳のインストラクターはよく似ている…。

どちらもすごいスイマー。

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■クライングフリー息子。
2011年09月26日(月)
嫁と離れて栃木の実家に泊まっている僕と娘・R(8才)と息子・タク(5才)。

夜、寝る時になって寝床でタクが

「しくしくしくしく…」

気が付いたら静かに涙を浮かべて泣いていた。

「どうしたんだい?」

「ママといっしょに寝たい…」

「あらら」

もうRとタクだけでお泊まりしたりしているのに、まだそんなさびしんぼうな面があるなんて驚いた。遊び過ぎて疲れ過ぎて眠過ぎてナーバスになってしまったのだろうか。

「パパとRちゃんと一緒だから寂しくないよ〜」

と触り心地のよい坊主頭をぐりぐり撫でていてもなかなか泣き止まず、

「おやー。どうしたんだい?」

母が寝床を覗きに来たのを見て

「おばあちゃーん!」

おばあちゃん一緒に寝よう!と添い寝をさせ、抱き付いたまま寝てしまった。Rは

「赤ちゃんみたいだね」

とちょっとお姉さんぶって苦笑いしていた。

翌朝、目が覚めると

「しくしくしくしく…」

気が付いたらまたタクが静かに泣いていた。

「どうした?まだママがいないと寂しいのかい?」

「ちがう」

「じゃあなんだ」

聞くところによると、夢の世界の水泳教室で

「クロールで25メートル泳げたから検定に受かったと思ったのに、柳原可奈子が出て来て、もしツアルーレットをやらされて罰ゲームになってしまった」

とのこと。実際Rとタクは水泳教室に通っているのだが、近々検定があるのでそのプレッシャーなのだろうか。夢の中の話だけあってストーリーがめちゃくちゃである。ていうか僕もその夢見たい。

「嫌な夢見ちゃったねえ」

とまた坊主頭をぐりぐり撫でてみたが、今回はわりとショックがでかかったらしく、なかなか泣くのを止められない。しかし

「たっくん、あのねえ、夢のお話だから大丈夫だよ〜」

Rがのんびりと慰めると、そのノホホンとした空気に慰められたのか泣くのをやめた。優しい姉だなあと思う。

いずれにせよ親父がなだめてもダメなようである。

泣きっ面に父。なんつって。

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■おばあちゃんのぽたぽた世話焼き。
2011年09月25日(日)
お彼岸なので栃木の実家に帰っている。

今回は嫁がパートの仕事がどうしても外せず、

「私がいなくても平気っしょー」

ということで嫁、留守番。僕と娘・R(8才)と息子・タク(5才)の3人で帰ることになった。電車で帰る途中、駅中のコンビニで

「お菓子買ってぇ」

とおねだりするふたり。嫁だったら絶対買わないだろうなあと思いつつ僕は買ってしまう。そんな栃木名物レモン牛乳並みに甘い僕も

「カード買ってぇ」

コンビニにもちょろっとあるオモチャコーナーで売っている、ポケモンカードを買ってとおねだりされた時は

「買わないぞ!とっとと電車乗るぞ!」

オモチャまで買えるか!そこまで甘やかしではない。一番厳しい嫁のいぬ間にオモチャゲット、というRとタクの野望は僕によって阻まれたが、栃木に着いて

「おばあちゃーん」

母と再会してから

「おばあちゃん、カード買ってぇ」

「はいはい」

子供たち、母を3秒で攻略していた。僕がレモン牛乳なら母はチバラギトチギ名物マックスコーヒー並みの大甘さである。

夜、子供達と寝ようとしていたタイミングでケータイが鳴った。ディスプレイには嫁からと表示されていたので

「マーマー!」

タクのマネをして裏声で甘えた声をしてみたら

「本物を出せ!」

とブチ切れられてしまった。嫁はひとり生活を満喫しているようであった。一方Rとタクも

「ねえパパ〜。これってレアカードでしょ〜?」

僕や嫁では絶対買わないポケモンカードを買ってもらって念願のカード遊びを満喫しているようである。

お彼岸だけに悲願達成ってか。

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■R.S.V.P.
2011年09月24日(土)
息子・タク(5才)が幼稚園から帰ってしばらく、持ち帰った手提げバッグの中に幼稚園からの通知等の紙がぶっこまれていたのでそれを整理していたら、

「あ、メグちゃん(仮名)からお手紙もらったんだよー」

と思い出したように言うタク。

「えー。それってもしかして…」

ゴソゴソと取り出されたそれは、小さく小さく折りたたまれたもので、

「たっくんへ。メグより」

うおおおお。文字の周りにハートマークがいっぱい書き込まれており、ラブな匂いがプンプンするぜえー。

「あけて」

「え、開いて見ちゃっていいの?」

「いいよ」

せっかく女の子からもらったというのに、幼稚園から保護者への通知ぐらいの扱いで超ぞんざい。全く興味を持っていないようだ。僕が恐る恐る開いてみると

「たっくんへ

 だいすき

 めぐより」

と書いてあり

「うおおおお、なんて直球なラブレターなんだ!」

メグちゃんというと…思い出した。以前父親参観でタクのクラスを見に行った時に、やたらとタクに話しかけてきたりちょっかいを出してくる女の子がいた。その子がメグちゃんであった。あの時のメグちゃんのうれしはずかし、みたいな表情とこのラブレターが重なり、関係ないオヤジのほうが胸が甘酸っぱくなってしまうことよ。しかし親がこのように興奮してるのに本人は別にどうでもいいみたいな感じで

「タク返事書け!」

「やだー」

テンションが超低いし

「タクはメグちゃんのこと好きなのかい?」

「I can't hear you」(聞こえなーい)

いきなり英語でごまかすし。ちなみにこのフレーズはちょうどピラメキーノのだるだるイングリッシュのコーナーで習ったばかりのものである。

タクは全くこの手紙のありがたみを分かっていない様子。もうこラブレターもらうなんて最初で最後かもしれないというのに。

こういうお調子者がモテる世の中なのだろうか。しかしこういうのって絶対女の子の方がおませさんだよなあ…。タクなんて女の子とポケモンどっちが好きか聞いたら絶対ポケモンって言うだろうしなあ。


返事を書いてあげた方が絶対喜ぶと思うのだが、タクが全然書く気がないので困る。また書いたとしても

「僕そんなに好きじゃない」

とか全然包まない表現で書きそうで怖い。なんとか子供らしくも社交辞令っぽい文例はないものか、と親父の方が悩んでしまうのであった。

脈がないラブレターとかけまして、ドラクエのしかばねとときます。

その心は、どちらも「へんじがない」。なんちて。

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■パンツ買えるか買えないか。
2011年09月23日(金)
風邪気味なので有休を取ってしまった。

秋分の日と合体させて連休を伸ばす作戦である。一方娘・R(8才)も風邪気味のため、お腹の調子が緩いようで、一昨日学校のトイレでパンツを汚してしまったそうだ。保健室で替えのパンツを与えられ、それを履いて帰って来たという。それで昨日学校を休んだが、今日はお腹も大丈夫のようで学校に行った。

僕は1日中家で寝てなければならないほどひどい体調でもない。嫁がパートの仕事に行っている間、息子・タク(5才)の幼稚園の送り迎えと、次の日栃木の実家に帰るため、

「鳩サブレー(母の好物)でも買いに行くかなあ…」

と嫁に伝えた。すると嫁は

「じゃあR用のシャツ買ってきてくれない?」

とお使いを頼んできた。なんでも運動会のダンスのため、クラス全員が無地の黒のTシャツを着なければならないのだという。黒Tシャツで統一なんて、ラーメン屋みたいだ。

「ユニクロなら安いでしょ」

ということでユニクロで探せとの指令が下りた。

「あとさあ…」

「まだあるのか」

黒Tの他に下った指令はそれはもう恐ろしいモノであった。

「Rのパンツ買ってきて」

「ええええええ!」

「保健室の予備パンツを使った人は、新品を買って返さなきゃならないのよ!」

そりゃ前に誰が使ったか分からないパンツを予備にはしたくないわなあ。その理屈は分かるがそれはミッションインポッシブルというもの。

「無理無理無理。Rと一緒に買いに行くならともかく、僕単独じゃこのご時世捕まる!」

昔、マンガの「Dr.スランプ」で、アラレちゃんのパンツを買わなきゃならなくなったセンベイ博士が途方に暮れて、セーラー服で女装してったシーンを思い出してしまった。

女児用パンツ1枚で僕ら一家が路頭に迷う危険性を説いたところ

「じゃ、それはいいわ」

ようやく嫁も引っ込めてくれ、僕は鳩サブレーと黒Tシャツだけを買えばよいことになった。た。鳩だけに鳩胸を撫で下ろしたってか。

ちなみにユニクロで探したところ黒Tシャツは既に長袖しかなく、半袖は全部ヒートテックになってしまっていたため買えなかった。その代わり地元のファッションパークBEBEという、全然ファッションなパークじゃない地味ーな用品店で見つけた。しかもユニクロ長袖Tシャツ750円より安い680円。さすがBEBE。地元の味方である。

そこには女児用パンツもすぐ近くにあったが、僕は遂に手を出せなかった。おっさんが女の子パンツを買うなんて、ホモビデオを買うより100倍ぐらい難易度が高い。

使わなくなってよれよれになったパンツと、僕の人生はよく似ている。

どちらも、はかない。

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■腹がヘルトパスカル。
2011年09月22日(木)
グレートタイフーンが上陸し、各地で停電が起きエレクトリックサンダーな感じだった時、僕は会社にいてすでに仕事を終えていたが、電車が止まりまくっていたため帰れなくなっていた。

この日、なんだか風邪気味で咳が止まらないためマスクまでしていたが、どうにも具合が悪いため速攻で帰ろうと思っていた。しかし電車が動かないことにはどうにもならぬ。

ツイッター等を眺めながら運転再開の情報を待ちわびつつ、

「うわ、千川通りの街路樹が倒れてる」

地元近くの情報も眺めながらようやく電車が動き始めたのは20時半ごろであった。幸い駅にやってきた回送電車がそのまま始発電車になったため座れて帰れたが、風邪の具合は相変わらず悪いままであった。

家に帰ると娘・R(8才)と息子・タク(5才)は既に寝ていて、

「あれ、帰って来れたの」

捨てたのに帰って来ちゃった犬を見るような目で嫁が言う。渋谷駅とか人がもの凄かったよ、と言うと

「ニュースで渋谷駅映ってたよ。『パパいないかなー』ってRが言ってたよ」

「映ってた?」

「いえ。イケメンしか映さないんだよって言っておいた」

「ふざけんな!」

「タクは『ちがうよ。カメラの近くにいる人が映るんだよ』って反論してたけど」

よし。さすが我が息子。冷静な判断である。無礼な嫁に対しては

「メシくれ!」

風邪引き中とはいえ幸いにも食欲はあるので体力をつけなければ…と上げ膳据え膳を要求した。程なくして運ばれてきたので、いただきマンモスと食べようとしたら…。

「ふごおお!」

マスクつけっぱだった。具合が悪くなったのも、電車を止めまくってなかなか帰れなくした台風が悪いんである。

しかしこんな基本ボケを素でやらかしてしまうとは…。台風だけに目が点。なんつって。

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■あとは解くだけ。
2011年09月21日(水)
夜、子供達を寝かせる。

僕が真ん中で左に息子・タク(5才)、右に娘・R(8才)。ちょうど「小」の字になって寝ているのである。

「もんだい出してー」

寝ろと言ってすぐ寝る子供達ではない。ふたりとも寝る前にクイズを出せと僕に要求するのだ。寝る前に昔話やお伽話をして…というのが定番なのに何故我が家はクイズになってしまったのだろうか。子供達は市原悦子より児玉清を選んだということなのだろうか。

それはともかく、はじめのうちは僕も一生懸命クイズを考えていたがそのうちめんどくなり、今は適当にネットで検索して問題を拾ってくるのだが…

「はい、分かった人はこしょこしょして〜」

答えが分かった順から僕の耳元にコッソリ答えるRとタク。どちらが早いかというと、どちらもいい勝負なのだが、今日はタクがどうしても答えられなかった。

「答え言っちゃっていい?」

「やだ!」

という問答を何度か繰り返し、ようやく降参したタクは僕に答えを告げられると

「もういい!」

布団のはじっこまで転がって行き、壁と向かい合っていじけてしまった。ふん、勝手にいじけてろ。Rとだけ一緒に寝ちゃうよ〜とも思ったのだが、こちらに向ける背中がやたらと寂しい。本当に寂しいのだろう。しかしへそを曲げてしまったため、引っ込みが着かなくなってしまっているのだろう。

「ほらタク、こっちおいで」

「やだ!」

「一緒に寝ようよ」

「やだ!」

声を掛けたり頭を撫でたり手を繋いだりして徐々にタクをこちら側におびき寄せた。拒絶したり手を振り解いたりしていたタクも、甘えたくなってきたのかジリジリと僕に近付いてきて、最後は

「もちはもちでも食べられないもちは、やきもち〜」

とか言いながら僕に抱き付いてきた。ういやつじゃ。負けず嫌いでちょっとでもRより遅かったりするとすぐいじけたり怒ったりし気むずかしいところがあるタクであるが、まだまだちょろいものである。

クイズだけに、どんなもんだい!なんちて。

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■としまえんイズスティルアライブ。
2011年09月20日(火)
3連休最後の日は「としまえん」に行った。

東京都が買い取りたいとアッピールし始めたので滅亡の危機が噂されるとしまえんであるが、年間パスを持っている僕らとしてはそうはいかんざき。

いっぱい利用して食べ物などでもお金を落とし、まだまだたくさんの客や収益があるんだぞ、都なんかに売ってなるものか、という勢力を保つために少しでも役に立ちたい…と思ったりなんかしたりして。

しかし今日のとしまえんは3連休の最後とは思えないくらい閑散としており、どうひいき目に見ても…。うーん…。

娘・R(8才)と息子・タク(5才)をもう何度となく連れて来てはいるけれども、身長制限のせいで遊べていない絶叫系アトラクションと、まだ入る勇気がないお化け屋敷等のホラー系アトラクションがたくさんある。だからまだまだ終わって欲しくないのだが…。

今日は一番でかい絶叫系のジェットコースターを初めて乗るつもりでやって来た。一番おっかなそうなのでてっきり大人しか乗れないと思い込んでいたが、実はRとタクの身長でも乗れることが分かり、

「怖いならいいけど、乗ってみる?」

とふたりをけしかけてみたら

「乗る!」

ということで早速その乗り場まで行って見たら…。

ズゴオオオオオオ!

目の前でそのジェットコースターが轟音と共にすっ飛んでいくさまを目の当たりにし、

「やっぱ、乗んない」

その志はあっさり折れてしまった。そんな乗れるようになったりまだ乗れなかったりというのが子供の成長の道標のようであり面白い。子供達もちょっとずつ乗れるものが増えていく楽しみ、というのが大きいのではないだろうか。としまえんでは本気で楽しんでいるしなあ…。ドラクエでシナリオが進むにつれ少しずつ行けるエリアが広がっていく、そんな過程の楽しさなのかもしれない。

一方僕はどんどん乗れるモノが減っている。昔は余裕で乗れたのに気持ち悪くなってダメなんである。今日も以前は平気だった横揺れ系のアトラクションにRと一緒に乗ったら吐き気がしてきて貧血一歩手前になってしまった。幼稚園児でも余裕で乗れるヤツなのに…。

「そのうち乗れるモノがなくなっちゃうんじゃないの?」

ケラケラと嫁が笑う。

お前には意地でも乗ってやる。

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■江古田の親父の唄。
2011年09月19日(月)
これも娘・R(8才)と息子・タク(5才)を開放図書(休日もやっている学校の図書室)に連れて行った時のこと。

中に入ると男の子とお父さんの親子連れがテーブルで本を読んでいた。男の子はRと同学年ぐらいかなと思っていたらお互い「やあ」みたいな手を挙げていたので、僕とそのお父さんも

「こんにちは〜」

と挨拶をした。多分同級生なんだろうな…その時はそれぐらいしか思わなかったのだけれども…。本を借りて「じゃ帰るべか」と図書室を後にする時にもう一度父子に挨拶し、外に出ると

「同じクラスの○○くんなんだよ」

「へー」

「で、Rは○○くんのことが好きなの」

「へー…えええええええ!」

僕の目の前で、僕の好きな子が、僕以外の男が好きだといきなりカミングアウトする。僕は目の前が真っ暗になる。

もうこういうの何度目なんだよ!もうやだよ!それがどんだけ残酷かつ容赦なく僕を絶望のズンドコに叩き落としたか、いずれの女の子達も気付いていない。そしてRも…。

僕は図書室に戻るべきなのだろうか。近い将来、あの○○くんが「娘さんをください」とかほざきに来る前に、早い内に芽を摘んでおくべきなのか。やるなら今しかねえ!やるなら今しかねえ!しかし…

「だったらもっと喋ればよかったじゃないの。挨拶しただけじゃん」

何故か好きな子と好きな子が好きな男がくっつくよう仕向けてしまうようなことを言ってしまうのも何度目なのだろうか。するとRは

「今日は別に話すことはない」

ぶっきらぼうな記者会見みたいな感じ。本当に好きなんだろうか。しかし、この年になってまた失恋のような苦い思いをするとは思わなかった。

僕も本を借りておけばよかった。失恋から立ち直れる本を…。

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■図ー書ー図ー書ー図書図書図ー書ー。あーさーはーら(以下略)
2011年09月18日(日)
朝、子供達を開放図書に連れて行く時のこと。

開放図書とは、土日も開いている学校の図書室のことである。

「行くからとっとと着替えろ」

娘・R(8才)と息子・タク(5才)にそう指示するとふたりはモソモソとタンスの中から服を選んで吟味する。

「パパ〜。レシギング履いていい?」

とRが謎の言葉を言うので

「レシギングってなんだ?」

と聞いてみると黒いタイツのようなものを手に取っていた。

「もしかしてレギンスっていうんじゃないのか、それ」

「あ、そうだった。レギンス。でへへへへ。Rちゃんこれがいいの〜。」

なんだよレシギングって。伝説のポケモンかと思った。しかしいちいちおしゃれにこだわるあたり、日に日に女の子らしくなってゆく。

図書室に着くと、タクは相変わらず「かいけつゾロリ」シリーズを借りる。もう全部読んでしまったのに繰り返し借りているのだ。Rは挿絵がキレイ、カワイイ感じの本を選ぶ傾向がある。このへんも女の子らしい。

ふたりとも借りたし、帰ろうかね、ということで図書室を出た。Rが靴を履いていると、一足先に出て階段を降りていたタクが再びドドドドドと駆け上がってきて

「うんち!」

図書室じゅうに鳴り響く恥ずかしいシャウトを。慌ててトイレを借りた。もしかして書店などにいるとよく起こる、本が多いところで謎の便意を催すという謎の生理現象のアレだろうか。

薄暗い校舎のトイレなのでタクが怖がっていいたため、僕は個室のそばで

「わっかい娘が、だっぷーん」

とか歌いながら待っていた。ようやく水を流す音が聞こえてきたと思ったら、扉がバアンと開いて、

「パパお尻ふけてる?」

ケツだけ星人
リアルケツだけ星人となったタクがサカサカサカと後ろ向きに歩きお尻を向けてくる。僕はカラカラとトイレットペーパーを回して手に取って

「ここがもうちょっと…な」

文字通り息子の尻ぬぐい。尻ぬぐいとは本当によく出来た言葉だなあ…と思うのであった。

本を読んだ後はシオリ。
本を借りた後はオシリ。

そんな1日。

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■エッチスケッチ。
2011年09月16日(金)
息子・タク(5才)が幼稚園で使っているスケッチブックが僕の机の上に置いてあった。

「自由帳」として使っており、お絵描きタイムなどで描きまくったものがその内容である。全てのページが埋まってしまうと新しいスケッチブックを買うので、古いスケッチブックは家に持って帰ることになる。それが机の上に置かれているものであり、今見ようとしているのだが…。

娘・R(8才)の時は家族みんなや友達の女の子が登場したりして、雲の上だとか虹の橋で遊んでいたりするというメルヘンチックなイラストが多く、さすが女の子だけあって可愛かった。

一方でタクがこれまで使い切ったスケッチブックの中身はというと、1ページまるまるウルトラQのオープニングみたいな渦巻きの模様を始めとする幾何学的な模様とか、自分で考えた足し算の問題とか、何か変な言葉を書いて1ページ終わりとか、そういう本当にラクガキといった感じなので、密度の高い凝った絵を描くRと比べて余白が多く、使い方が非常にもったいないことが多い。

しかし年長になったので少しは描く中身も成長したかな…と期待を込めてスケッチブックをめくってみると、最初のページには男の子の絵が描かれていた。楽しい仲間がポポポポーンみたいな感じで、なかなか上手な絵じゃないか…といい感じだったのだが、その横にセリフとして書かれていたのが

「おはようんこ」

もうこの文字だけで次のページをめくる手が重くなった。それでも勇気を振り絞ってページをペラペラめくっていくと、やっぱり絵より文字ばっか。それもポケモンの名前の羅列。

そう、タクは今、ポケモンにはまっているのである。何かというと「ポケモンいえるかな?」という、寿限無みたいに全ポケモンの名前がずらーっと連なっている歌詞の歌を歌っているので、このスケッチブックはすなわちタクの頭の中のビジュアル化なんである。

タクの頭の中の半分を占めるのがポケモン。そして残りが「おはようんこ」、あと何故か

「おれはむじつだー」

というひとことだけ書かれたページがあった。一体何をやらかしたのだろうか。なんかしらやらかしてそうで怖い。

ワルガキのラクガキ。なんつって。

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■時をかける少年少女。
2011年09月15日(木)
時々時空をねじ曲げる娘・R(8才)と息子・タク(5才)。

ある時、タクの幼稚園の運動会は10月の○○日だったよなー、という話になり、それじゃRの小学校の運動会はいつだったっけ、とRに聞いてみたところ

「えっとねー。来月の昨日!」

頭の中がうにょーん、となった気がした。この子は時間の感覚がないというか…時計を読んだり時間と時刻の区別が苦手で、テストでもひどい点だった。

「7時30分にご飯を食べ始めて8時10分に食べ終わりました。食べるのに何分かかったでしょう」

という問題に

「9時!」

とか平気で答えるので、問題を作ってやって猛特訓をしたものである。それでもまだ足りなかったかな…と思わせるRの発言であった。

一方、試しに同じ問題をタクにやらせてみたらタクの方が飲み込みが早くて、あらまあらさてサントリーな感じになってしまったが、そのタク、朝起きるとよくやることがある。

それは寝床からムックリと起き上がった後

「今日もいちにちスタート」

と宣言して、目の前にあるらしい見えないスイッチを

「ポチ」

と押すんである。今日も1日がんばろー、おー!、みたいなタク流の可愛い気合いの入れ方だなあと僕は気に入っている。

ところが昨日の朝、タクが起きてもなかなか「ポチ」しそうになかったので

「今日はやらないのかい?ポチ」

と聞いてみたら

「まだ僕の1日はスタートしていないんだ」

という非常に難しい哲学的な意味を含んでいるような、そうでもないような答えを返された。

「じゃあいつ始まるんだ」

「おしっこしたら」

「はよトイレ行け」

というわけで、僕も来週の昨日あたりに今日も1日スタート、とか言って嫁の地区Bをポチ、とかしたいものである。

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■月が出たホイのほさほいのほい。
2011年09月14日(水)
夜、家に帰る途中、通りがかりの酔っぱらい集団が

「月が出た出た〜」

と歌いながら空を見上げていたので僕もそうしてみたら、白く、強く、そしてどことなく冷たげな光を放つ月が浮かんでいた。そうだ。今日は仲秋の名月だったのだなあ。

いつも下を向いて歩いている僕には気付かなかったことであるよ…と家に着くと、ベランダに月見団子とお手紙が置いてあった。嫁が娘・R(8才)と息子・タク(5才)と一緒に月見団子を作っていたらしい。そして月のウサギさんに宛てた手紙も書いたらしい。

既にふたりは寝てしまってるが、超ワクワクしながら作っていたさまが目に浮かぶようである。またそれだけでなく、ここらへんが嫁の凝り性というかよくできたところというか、子供達が寝ているうちに、嫁がまん丸にウサ耳が付いた感じの団子をまた作り、

「Rちゃんたっくんお団子ありがとう。ウサギより」

という手紙を書いてまたベランダに置いておくんである。それで翌朝、起きた時に

「うさぎさんがきたー!」

「寝てるあいだにきてたんだ!」

Rとタク、大興奮。僕はよかったねえ、とか言いながらも嫁にこそっと

「タクはともかくRはそろそろ気付いてるんじゃないか?」

タクのことを考えて、空気を読んで驚いたフリをしてるのではないか…と囁いてみたところ

「いや、あの子もガチ。昨日本気で目をキラキラさせてお団子作ってたから」

まだまだRは幼いようだ。

話は前後するが夜一旦家に帰ったものの、月があんまりキレイだったので真夜中改めて外に出てみたんである。月を見ながらジュースでも買いに行くべか…と最寄りの自販機まで歩いて行き、お金を入れようとしたところ、すぐ横の家から

「あんあんあんあんあん!」

パンパンパンパンパン!というすっごいエキサイティングなエロサウンドが聞こえてきた。思わずジュースを選ぶフリしてしばらく聞いてしまったではないか。やがて向こうから歩いて来て、やはり歩みをピタッと止めてしまった知らないおっさんと目が合ってしまい気まずくなったが…。

夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したそうだが、この人達は月が綺麗だと「I want you」になるんだろうか。僕も月明かりの下、こんな熱い夜を過ごせたらいいのになあ。

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■山車ってハニー。
2011年09月13日(火)
先週の日曜日に引き続き今週も神社のお祭りで、子供山車引きに参加した娘・R(8才)と息子・タク(5才)。

先週は氷川神社で今週は浅間神社。いずれも東日本に多い神社チェーンであり、コンビニで言えばセーブオンとスリーエフみたいなもんであろう。

お昼ご飯を食べてから出掛けると、歩きながらタクが言う。

「僕ねえ、疲れてるんだよ。眠いんだよ。だから本当は行きたくないんだよ」

日曜の朝はゴーカイジャーとか仮面ライダーとかのテレビを見るため、待ちきれなくて年寄り並みに早起きしてしまい寝不足なんである。そんな理由で「オレ寝てないアピール」をするタクを見て、どこかでこういうの見たことあるなあ、と思ったら

地獄のミサワ
地獄のミサワだった。

「じゃあ帰ってもいいんだぞ」

と試しに突き放してみると案の定

「やだ」

と言う。参加者はたくさんお菓子をもらえるので、それは逃したくないようだ。ただ暑かったこともあって、「わっしょいわっしょい」とみんな綱を引いて山車を動かすのだけれども、タクは始まってすぐさま

「もう引かないー」

ダリー、といった感じで早々に飽きていた。眠いし日頃の疲れもあるのだろうと思い、ダッコしてやったりしたのだが、参加している子供達の中に幼稚園の同級生を発見してからはその子達とじゃれ合うようになって復活した。

一方Rも友達の女の子とお喋りしながらまったり楽しそうに綱を引いており、何箇所もの休憩ポイントでお菓子と飲み物をいただきつつ、3時間ほどかけて山車引きは終わった。

その後、浅間神社の境内では屋台が出ていたのでRとタクに

「なんかかって〜」

とおねだりされる。

タク
アイスは買ってもらったがお面も欲しいタク。もう仮面ライダーフォーゼのお面が売ってるんだなあ…と感心しつつも買わなかったが、長くいればいるほどおねだりがうざったくなるのでとっとと帰ろうとしたが、

「ちょと待ってよ!」

嫁が山車と一緒に街を回っていた御神輿が境内に戻って来るのを見たいのだという。山車の最中にいっぱい見たのにまだ見たいか…。江戸っ子のような嫁である。仕方ないので待っていると、徐々に御輿のわっしょいわっしょいという掛け声が近付いてきて、境内でも神楽の笛や太鼓が鳴り響き、到着を待ち受ける。

タク
御輿とは全然関係なく、神楽のリズムに乗ってドンドンヒャラララ、と神楽レイヴ化して踊りまくるタク(写真左)。それにつられて踊る知らない子(写真右側)。

やがて境内に入って来た御輿は、最後のひと暴れとばかりに担ぎ手達によってえいさーほいさーと突き上げられまくる。それをじいっと見る嫁の姿を合わせて眺めていた僕は、恥ずかしながらなんか変なエロい妄想をしてしまったことよ。

すなわち、突き上げられる御輿に嫁を重ねてしまい、僕の上にあんな激しく乗っかられたらたちまち昇天してしまうだろうなあ…とか。

御輿だけにみこしり半である。

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■あとは寝るだけ。
2011年09月11日(日)
仕事から帰って来ると、ちょうど子供達が寝ようとするタイミングであった。

「パパ、一緒に寝よー!」

娘・R(8才)と息子・タク(5才)がこっちに来いとうるさい。言われるまでもなく子供達とモフモフしながらいつの間にか自分も寝てしまう、というまったりな時間は嫌いではないので、早速子供達と川の字になるのだが、

「早く寝なさい!」

既に就寝予定時間を大幅にオーバーしているため嫁がピリピリしているので注意が必要だ。こういう時の嫁は、最近さまざまなものが爆発し、チャイナボカンとまで言われている中国製品より爆発の危険が高い。

Rとタクも普通に寝ていればすぐ眠りに付いていたのに、なまじ僕が寝床に来たばっかりにお喋りや悪ふざけで盛り上がってしまい

「もうアンタ邪魔!あっち行って!」

激怒した嫁にカダフィばりに僕が追い出されてしまうことも過去多々あり、その恐ろしい経験を活かし、

「おしゃべりやめて寝るんだぞ」

重々釘を刺して寝かし付けるのであった。それでも子供達はなんだかワクワクしていて

「きょうねえ〜○○であそんでね〜」

「パパクイズ出して〜」

とかちっとも人の話を聞いておらぬ。

「いやほらもう寝ろ!朝ゴーカイジャーとか見らんないぞ!」

いちいち話の腰を折りまくって会話を止めさせなければならぬ。そうしないと嫁のチクチクとしたオーラが怖すぎるんである。そんな親の心子知らずとはまさにこのことで、おしゃべりを止めたと思っても今度は

うちわ
何故か枕元にあったこのような光るウチワのスイッチを入れ、

「わーきれー」

とかほざくR。しかもこの光が結構眩しくてウザイ。

「ふざけんな!眩しいから消せ!」

と取り上げて放り投げようとしたところ、

「暑いからうちわであおいで〜」

とかタクが言うのでオラオラオラー涼しいかオラオラーと扇ぎまくっていたら

「あなたあっち行け!」

ついに嫁がブチ切れてしまった。テヘ。

結局恐れていた通り僕が寝室から追い出される羽目になってしまい、これがホントのウチワなのであった。

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■としまえん閉園?
2011年09月10日(土)
たまには時事ネタを。

この日記にも頻繁に登場する遊園地「としまえん」。娘・R(8才)と息子・タク(5才)は大好きなので、家族年間パスを買っている。年間10回ぐらい行っているのではないだろうか。

そのとしまえんが閉園するかもしれない、というとんでもないニュースがあったので以下産経新聞のサイトの記事を引用する。

「としまえん」が都立公園に 10年以内に着手へ 西武ホールディングスは「売却する予定ない」

 東京都は9日、西武グループが運営する遊園地「としまえん」(練馬区)の敷地など約22ヘクタールを買収し、防災機能を持った都立公園として整備する方針を明らかにした。16日公表の「都市計画公園・緑地の整備方針」の改定案に盛り込む。10年以内の事業認可を目指し、西武側とも交渉を進めていくという。

 都建設局は「交渉次第だが、遊園地が存在したままの公園化は困難」としており、都立公園化には遊園地の閉園が前提となる見通しを示した。買収費用は算定していないとしている。

 都によると、「としまえん」の敷地は、昭和32年段階で「練馬城址公園」として、都市計画決定されていたが、事業化には着手していなかった。これまでに都が都市計画決定したケースで未着手のものがなくなったことから、「としまえん」の公園化に乗り出すことになった。10年以内に国土交通相の事業認可を得て、事業化を進める考え。

 「としまえん」はすでに災害時の避難場所にも指定されているが、都は「都立公園になれば、永続的な避難場所として管理できる」と説明している。

 西武グループの持ち株会社西武ホールディングスによると、「都から詳細な内容は何も聞いておらず、現状でとしまえんを売却する予定はない。今までと変わらずも営業を続ける」とコメントしている。


ニュースソースは→こちら
別の記事(動画ニュース)→こちら

要約すると

東京都  「としまえんの敷地を買い取って閉園させ、防災公園にします!」
としまえん「聞いてねーし。売らねーし」」

ということなので、交渉すら始まってないらしいのでとりあえずホッとする。しかし実はまだ正式リリース時期ではないから黙っているだけで、本当は既に交渉が始まってる…とかだったらどうしよう。

また、実は近い内に東京を襲う大災害の情報を、都は何らかの手段で仕入れていおり、そのためとしまえんをとっとと潰して防災の準備を急いでいるのだ…とかだったらどうしよう。

色んな妄想が頭の中を駆け巡る。もし閉園になってしまったらRとタクはどんなに悲しむだろう。行く度に全力で遊びまくっているだけに、最も楽しい遊び場を失ってしまうことになる。

そして僕もとしまえんが好きなのだろう。子供の頃行ってたから、初デートがここだったから、という理由で懐かしがる大人も多いことだろう。

僕は栃木生まれなので、子供の頃行っていた遊園地は「おやまゆうえんち」である。ここはすでに滅亡しているので、同じような寂しさはもう味わいたくはない…。

僕のとしまえんデビューは大人になってからだけれども、それでも行く度に懐かしさを覚え、ほっとする。オンボロとまでは言わないが、古びたアトラクションが醸し出すノスタルジックは風景は、かつて僕が子供だった頃の遊び場の空気と匂いを思い出させてくれる。

お化け屋敷
おばけ屋敷なんか昭和丸出しだし、

ユーロ2006とタク
このようなレトロフューチャーなカッコ良さは、昨日今日作られたアトラクションでは出せない。

夏、プールで体力の限り遊び、夕暮れの日差しを浴びながらチャリの上でコックリコックリ寝てしまったRとタクを乗せて帰るけだるさも趣がある。

東京近郊は外来種のネズミが支配する遊園地がひとり勝ちで、バタバタと遊園地が閉鎖されていったが、としまえんはまだまだ頑張っていてもらいたいものである。としまえんは、一時は、厳しい経営状態だったものの、最近は回復傾向にあるという。

今年のプールとかめちゃくちゃ混んでたし、僕らも頻繁に通って遊び、お金を使って応援しなければなるまい。あ…でも…食べ物は「ばくだん焼」以外はちょっとアレなので外から持ち込みしちゃうかも…。

しかし、としまえん側がもう閉園したいというのならともかく、普通に営業しているところに

「公園作るから閉鎖してくんない?」

とか失礼にも程があるだろ東京都。中国みたいなマネはやめてもらいたいものである…と締め括って時事ネタを終えることにする。

次は自慰ネタを探すことにする。

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■忠犬タク公。
2011年09月09日(金)
おとといの晩、息子・タク(5才)は

「あさって遠足だ!」

と満面の笑みで僕と嫁と娘・R(8才)に言いふらしていた。余程嬉しいのだろうが嫁なんか知ってるっつうの。ていうか嫁から聞かされたんだろうが。しかし皆大人なので

「わあ、いいなあ」

タクが一番喜ぶであろうリアクションをしてあげる。

「どこ行くの?」

「サンシャイン水族館!」

「うお、いいなあ」

8月にリニューアルオープンしたばかりのところである。混雑してなかなか入れないと聞く。いわばトレンディスポットである。デートでここを訪れてから

「オレの股間のアシカがヨロシク」

とか言い寄りながら裏通りにラブホにしっぽりと消えていきたいなあ…いいなあ…と本心から羨ましく思ってしまった。

翌朝になってもタクは起き抜けに

「あした遠足だ!」

と叫び、遠足カウントダウン状態。出勤の僕や登校のR達小学生にまで付いてきて

「あした遠足なんだよ〜」

Rの友達やそのママに自慢する。

「あらいいわね〜」

とか言われながら

「ほんじゃいってきまーす」

出発する僕達と一緒にタクも歩く。最初の交差点で僕はまっすぐ、R達は右へ。

「じゃ、いってらっしゃい」

R達を見送った後、

「タクもバイバイ」

「パパもバイバイ。頑張ってね」

「うん。タクもな」

タクもUターンして家に戻るのでここでお別れだ。甘えて抱き付いてくるので抱き締めてやり、

「サンダル履いてきたのか。走って戻るなよ。転ぶぞ。あとそこの電柱にうんこあるから気をつけろ」

などと注意した後、頭を撫でて「じゃ」と歩き出した。

ちょっと行って振り返るとタクは手を振ってる。次の交差点に差し掛かり、ここを曲がるともうタクは見えなくなるが、ここでまた振り返ってもタクはまだニコニコして手を振っている。

なんという忠犬のような愛しさであることよ。抱き締めた時汗臭くて野良犬のようなニオイがしたので余計である。

「じゃあバイバイ!お家戻りな!走るんじゃないぞ!」

最後に声をかけると、ようやくUターンして歩き始めたところを見届けた。そうそう、サンダル履きなんだから転ばないように歩いて行け…。走って転んだ挙げ句うんこゾーンに突入とか最悪だからな…。

遠足だけに走るのは原則禁止にて減速。なんちて。

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■ピクチャーオブティーチャー。
2011年09月08日(木)
仕事から帰って来ると、僕の机の上に

絵
「ひいいい」

思わず悲鳴を上げてしまった。なんだこのエロそうな顔の絵は。さくらももこの初期のマンガみたである。

「さか田先生(おじさん)」

と書いてあり、おそらくこの人はさか田先生というおじさんなのであろう。そのまんまや。そしておそらくRが書いたのであろう。よくRや息子・タク(5才)が書いた絵や文を机の上に置いてあることがあるが、これは久々にインパクトのある絵だ…。

しかし実際こんな不審者丸出しの先生がいたら即逮捕ものだよなあ…と思って翌朝Rが起きてから聞いてみたら

「Rの学校にいる先生だよ!」

実在の人物なのだという。

「ひげはやしてんの?」

「うん!」

ふーむ、小学校の教師ってヒゲOKだったっけ…。思い出せない。鼻毛がすごい教師は覚えているけど。

さすがに「変態エロ教師みたいだね」とそのまんまの感想は言えなかったので、

「表情がうまく表現出来てるね」

とか適当なことを言って誤魔化したが…。実際にこのさか田先生を見たくなってしまったではないか。どんだけエロ顔しているんだっていう。そして絵に描くぐらいだから

「Rちゃんはこの先生が好きなのかい?」

と聞いてみたら

「べつに」

わりとドライなお答え。

絵に描いた餅なぬ、絵に描いた教師ってやつですかね。

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■夜さ来い騒乱。
2011年09月07日(水)
「幼稚園で運動会の練習やってるんだよ〜」

息子・タク(5才)が得意気に言うので、どうやら練習が楽しいらしい。

「どんな練習してんの?」

と聞いてみると待ってましたとばかりに

「よさこいやってるんだよ!どっこいしょーどっこいしょー。そーらんそーらん」

もう覚えてしまったのであろう、オタ芸のような踊りを次から次へと繰り広げてくれた。どうでもいいが「よさこい」と「ソーラン」の区別がよく分からん。トランスとユーロダンスみたいなもんなのだろうか。

年長組は毎年よさこいをやるようで、そういえば一昨年娘・R(8才)もやっていた。但しR達が踊っていた時、僕はタクと一緒に出る競技のため待機していたので

「パパはRちゃんのよさこいは見れなかったんだよなあ…」

などと思い出し、懐かし話をしたりした。タクは

「Rちゃん、このフリ覚えてる?」

とRにも踊りを見せ付けるのだが

「えー…わすれた」

まだ8年の人生のRにとって、2年も前というのは大昔のようであり、まるで覚えていなかった。タクはしばらく

「どっこいしょー、どっこいしょ!ソーランソーラン!」

ひとりレイヴ状態になり踊りまくっていたが、ピタリととまってニヤリと笑い、

「たっくんねえ、リレーもやるんだよ」

「おお、そうだな。年長はクラス対抗リレーやるんだよな。頑張れよ」

「リレーで1番になったらなんか買ってえ」

更に自分のモチベーションを高めるためか、おねだりするのも忘れなかった。年長組のクラス対抗リレーは運動会のオオトリで、抜きつ抜かれつの大接戦になりやすい。そして1位になったクラスの先生が感極まって泣いちゃったりして、わりとお涙ギブミーなシーンもあり結構盛り上がるんである。

もちろんタクのクラスが1位になったら僕も感激しちゃうんだろうが、それとなんか買ってやることは話が別である。

「だめですー。買いませんー」

僕も運動会やりたいんだい。夜に。

どっこいしょーどっこいしょー!淫乱淫乱!
どっこいしょーどっこいしょー!排卵排卵!

ってバカ。

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■好きなだけ好き。
2011年09月06日(火)
それは娘・R(8才)の衝撃的なひとことであった。

「もんだい。Rの好きな男の子は誰でしょう」

「ええええええ!」

「1番、Aくん。2番、Bくん…」

「ええええ、ちょっとまてええ!」

Rに好きな男の子がいるってこと自体が聞いたことないし知りたくもなかったし認めたくないし、それだけで崩れ落ちそうなのに、それが誰かなんてもう、頭がついていけない。童貞にノーマルプレイを教える前に、それを飛び越えていきなりア○ルセ○○スのやりかたを教えるようなものである。

「R、好きな男の子ってクラスの子?」

「うん!」

実はパパが一番好きでしたあ!という理想的なオチでもないことが決定的となり絶望のズンドコに落ちた。

「はい、じゃあもんだいのつづきー。3番、Cくん。4番、Dくん。5番、Eくん。6番、Fくん」

「ずいぶん多い選択肢だなあ」

あまり、その、僕の前で実名を言わない方がいいと思う。何故ならその分だけ行方不明になる男の子が増えそうだから…。

Rが挙げた男の子は僕が知っている子もいれば知らない子もいる。

1.知らない子
2.知らない子
3.ルックスはのび太だが中身出来杉
4.はまじ系
5.クラスの問題児1号
6.クラスの問題児2号

大体こんな感じだ。うーん。Rが好きなタイプはどんなんだろう。問題児1号2号とはまじはありえないし、知らない子は分析しようもないので

「3番!」

Rは男の内面を見る目がある!と信じて答えたら

「ぶっぶー。こたえは1番と2番でした」

「えー知らないし。それにふたりとも好きってどういうことよ」

「あのね、ふたりともやさしいから」

とのことで…1人に絞りきれてないあたり、恋というより単に「やさしい」から友達として「好き」というライトな感情なのではないか?そういう風に解釈したい親父心。

でも実はひとりでもふたりでも何人でも手玉に取ったるわ、という猛禽タイプのハイパービッチだったりして…という心配もある。いずれにせよ気持ちがずずうんと落ち込んでしまったことは確かだ。

「あ、マヤちゃん(Rと一番仲がいい近所の子)は5番なんだよ!」

えー。父親参観の時、先生がやるなって言ってることを一から十までやりまくって怒られていたあの問題児を何故。8才にしてだめんずに捕まる才能が芽生えているということなのか。

Rが好きだというふたりの男の子はどんなタイプなんだろうか。とりあえず僕は運動会とか授業参観とかのイベントではむやみにRの同級生の名前を確認しないほうがいいかもしれない。

もしRの好きな子を知ってしまったら…。

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■太鼓の達人。
2011年09月05日(月)
今日も神社のお祭りで、子供山車の曳き回し。

昨日は1時間ほどで終わってしまったが、今日は9時半から12時頃までかけて広い範囲を練り歩く。毎年超暑いので子供達のみならず付いて回る親も汗だくなのだが、今年は台風のせいで暑さはやや控え目であった。

Rとタク
スタート前、気合いが入った娘・R(8才)と息子・タク(5才)。最近タクは変顔がブームのようである。

「では出発しますよー。わっしょい!」

「わっしょい!」

みんながわっしょいわっしょいと声を掛け合う中、

「かーっぱかっぱ、かーっぱかっぱ、かーっぱ寿司」

ひとりCMソングに洗脳された5才児が1名。無論タクであるが。

「タク、ちゃんとわっしょいって言え!」

「ぱーっかぱっか、ぱーっかぱっか、ぱーっか寿司!」

「もうわけわかんねえよ!」

途中、突然の雨で中断したりしたけれども折りたたみ傘を持っていたのでセーフ。順調に綱を引っ張って歩いていたが、そのうち

「たいこ叩きたい!」

太鼓を叩きたいと言う。山車の上に太鼓があって、そこに子供達も乗らせてもらって叩いているのだけれども、当然やりたがる子が多いのでなかなか難しい。

タク
が、なんとかタイミング良くお願いして山車に乗せてもらって太鼓を叩きまくるタク。反対側にはRも。ゴールに着いてからまたたくさんのお菓子とオモチャをもらって、楽しかったようである。

家に帰ってから、タクがもらったお菓子のうち、パックンチョを開けようとしたら、乱暴に開けたため中身がバーンと飛び散ってしまった。僕にもぶつかってくるし。慌てて拾いまくるタクであったが

「ほら、テレビの下にも潜り込んじゃってるぞー。全部拾えー」

食べ物を粗末にするとバチが当たるぞ。太鼓だけに。なんちて。

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■山車と菓子でいとをかし。
2011年09月04日(日)
村の鎮守の神様の、今日はめでたいお祭り日。

近所でお祭りがあるので娘・R(8才)と息子・タク(5才)を連れて行って見た。子供達が引っ張っていく山車が町内を練り歩くんである。

わっしょいわっしょいと綱を引っ張る山車の曳き回し。一緒に引っ張っている子供達は幼稚園児ぐらいのちびっこが中心であった。Rが参加し始めてから3、4年目ぐらいかもしれないが、やり始めの頃は綱から振り落とされちゃうんじゃないかってぐらい小さかったけれども、今ではだいぶ年長者の部類になり、頭ひとつぶんぐらいでかくなっている。こうしてみると成長したなあ。

なんで子供達が熱心に山車を引っ張るかというと、曳き回しの途中途中で休憩ポイントがあり、そこでお菓子がもらえるんである。出発する前に大きな肩掛け袋を渡されるぐらいなので、1週間ぶんぐらいのオヤツは余裕でもらえるのでありがたい。

休憩ポイントのひとつには町内会長宅もあり、会長様のスーパー豪邸のハイパー広い庭にお邪魔し、ガリガリ君とポテチの施しを受けた。

「大人の人もアイスどうぞー」

とのことだったので僕もありがたくいただき、

「このアイスが冷たくてうまいことはよくわかる!」

アンクのモノマネをしながら食べていたら隣にいた少年にニヤニヤされてしまった。

「それではいただいた会長さんに『ありがとうございました』と言いましょー」

お祭り進行役のおじさんのアナウンスがあると、

「かいちょーって何?飛ぶの?」

タクは会長と怪鳥の区別が付いていなかった。

こうしてお菓子を貰いながら山車を引き、1時間ほどでゴール。終了してからまたたくさんのお菓子とオモチャを貰ってRとタクは大喜び。オモチャはでっかいシャボン玉を作れるもので、

「これ、遊びたい!」

とRが目の色を変えていたので公園に場所を移して遊ばせた。山車引きが終わっても元気なようである。例年暑すぎてバテてしまうのだが、今年は台風のせいでそれほどでもなかった。雨もなく中止にもならずラッキーであった。

今日のお祭りと味噌汁はよく似ている。

どちらもダシが不可欠!

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■ラブ幼稚園。
2011年09月03日(土)
先日、息子・タク(5才)の幼稚園で「お泊まり保育」があったのだが、その時のクラス集合写真を見せてもらった。

クラスみんながパジャマ姿で先生達と写っていてとても可愛い。そういえばお泊まり保育が終わった日、幼稚園に迎えに行ったのは僕と娘・R(8才)だった。その時タクから聞かされた話によると、カレーを食べたりきもだめしをやったりとても楽しかったらしい。そして先生の話によると、

「みんな興奮して夜10時まで起きたんですよ」

とのこと。男の子も女の子も一緒に教室で雑魚寝。屈託なくていいなあ。みんな5才か6才だから「男女7才にして席を同じうせず」にも引っ掛からないもんね。中学高校の修学旅行とかでもエロ話大会とかスピード勃起大会(※)とか超無駄に徹夜とかしていたものだが、それらとはまた違う楽しさがあったに違いない。

※スピード勃起大会:

イマジネーションだけでどれだけ早く勃起できるかを競う大会。手や道具等で物理的に触れることは禁止。競技が終わった後「オカズはなんだった?」とネタを披露し合う。

で、タクを連れて家に帰る途中の道で

「ばいばーい」

とママチャリの後ろに乗った女の子がタクに手を振っており、Rが言うには

「あの子、たっくんのことが好きなんだよ」

とのことで…。あの時顔がハッキリ見えなかったので、この集合写真のどこに写ってるんだろうか…と思い、

「たっくんのこと好きな女の子って誰だっけ?」

写真をRに見せながら聞いてみたら

「え?」

鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしている。

「ほら、こないだお泊まり保育のたっくん迎えに行った時に話してくれたじゃん」

「あー、誰だっけ。忘れた!」

「早えよ!」

さすが頭の中がお花畑である。普通女の子っていくつであっても「誰が誰を好きで〜」とかいう話は大好きなんではないか?では本人に聞くしかあるまい。するとタクは

「しらない」

「うそつけー!こないだ知ってるって言ったろー!」

「しってるけど、しらない」

梨本勝にマイクを向けられてウザがる芸能人のような顔をして、ひたすら隠そうとするタクであった。見え見えのウソをついてまでその子をオヤジの好奇の目から守ろうとしているか。やだ、ちょっとカッコイイ。

そんなウソカコイイ息子を思って詠みける。

名にし負はば いざこと問はむ都鳥 息子を思ふ人は ありやなしやと

ウソつきは泥棒の字余り。いや、お泊まり。じゃなかった、はじまり。

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■ポケモン見れるかな?
2011年09月02日(金)
うちが購読している某新聞にはポケモンのコーナーがある。毎日ポケモン1体と、それにちなんだ慣用句がワンフレーズ出て来て、その意味や成り立ちを覚える、というものである。

娘・R(8才)と息子・タク(5才)はポケモン大好きなので、今朝も僕が新聞を広げていたら

「きょうのポケモンなに!」

と聞いてきた。しかし子供達はゴハンを食べている最中だったので

「ゴハン食べ終わったら見せてあげる」

朝ゴハンが優先である、と諭した。それからRが食べ終わって

「パパー、みしてー」

と甘えて来たので見せてやった。いつも食べ終わるのはタクの方が早いのだが今朝に限ってはタクがモタモタして遅く、

「たべおわったー。みしてー」

タクが食べ終わって来た頃にはもう新聞を読み終えて片付けてしまっていた。

「あ、もうしまっちゃったよ」

と言うとみるみるウチにタクの顔が泣きべそになっていく。

「ぶわあああああ!」

「あそこにしまってあるから取ってこい!泣くことぁねえだろ」

タクは泣きながらドタドタと新聞を取りに行き、見ていたようである。やがて時間が過ぎ、それぞれ出掛ける準備に取りかかっていたところ、タクが歯ブラシを持ってやって来た。そしてブスーっとした顔でひとこと。

「しあげ、やれ」

歯磨きにはいつも嫁か僕が仕上げをしてやっているのだが、「やれ」とは。まだ機嫌が悪いようである。

「そういう頼み方があるか!お前は先生にもそうやってモノを頼むのか?」

とか朝から説教タイムになってしまった。タクはしばらくへそを曲げていたが

「しあげ…してぇ」

半ベソになって折れてきたので可愛くなった。こんな些細なことでへそを曲げるなんてあまりないので、眠いのだろうか。早起きし過ぎだったのかもしれん。

ちなみに今日のポケモン慣用句は「一糸乱れず」であった。乱れまくりな我が家の朝であることよ。

夜は嫁と「一糸乱れず」とか「くんずほぐれつ」とかやってみたい。

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■タオラーの秘密。
2011年09月01日(木)
喫煙者がタバコを離せないように、息子・タク(5才)もタオルを離せない。

どこに行くにもハンドタオルと手に持ち、口と鼻に当ててふんふんしている。いや、たったひとつだけ持って行かない場所がある。

先日幼稚園でのイベントごとがあるので僕がタクを送ることになった。家を出る直前までタオルをふんふんしていたのだが、扉を開けてさあ出掛けるぞって時に

「あっタオルはおいてく!」

タオルを家の中へぽーんと投げ込んだのである。そう、幼稚園にだけは絶対持って行かないんである。幼稚園のみんなにはタオルふんふんする姿は見られたくないようで、幼稚園にいる間はガマンしているのである。

さて、幼稚園の夏休みもいよいよ終わりが近付いてきて、「なつのおもいで」という一応宿題みたいなモノをやらなければならないらしい。楽しかった思い出を文にして書くのだが、それに写真を添付するんだという。

「夏の間に撮ったいい写真ないかな?」

と嫁に言われたのでタクと探してみることにした。夏の思い出、か。中にはエーゲ海で過ごしました、みたいなセレブもいるんだろうが、ウチはほぼ都内から動いていない…。

「これがいいかな」

「うん、これがいい」

パソコンで画像のデータを眺めながらタクと選んだのは、近所の盆踊りで、甚平を着てわたあめを手に持って満面の笑みを浮かべた写真であった。いかにも夏って感じでよかった。

「じゃあこれを印刷するわ」

とプリントアウトしようとしたら、タクが

「まって!これタオル写ってないよね?」

もの凄い勢いでストップをかけるものだから

「ないよ!そこまで恥ずかしいんか!ぶわははは」

思わず笑ってしまった。

「そこまで恥ずかしいんならそろそろタオル卒業したら?」

「やだー」

まるで禁煙する前の僕を見る思いだ。それにしても「夏の思い出」という宿題は家庭事情がモロに出てしまってやだなあ。確か「冬の思い出」という宿題もあったような記憶が…。宿題に備えて、冬休みはどこか暖かいところへ旅行でもしようかと考える僕である。

タオルだけに九州(吸収)がいい、なんちて。

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