今日もアリガトウゴザイマシタ。
■憧れ〜のブラジルサンバ。
2011年05月30日(月)
地元の商店街でナイトバザールというイベントがあった。
小雨が降っていたのであんまり行きたくないなあと思っていたのだが、しっかりチラシを見ていた娘・R(7才)と息子・タク(5才)が
「いきたい!」
と言うので傘をさしてトボトボ歩いていく。何故こんなに子供達が行きたがるのかというと、毎回このイベントではリフティング大会という、サッカーボールを何回リフティングできるかな?という趣旨のコーナーがあり、たった1回でもボールに触るだけでお菓子がもらえるんである。
タマに触るだけでお菓子がもらえるなら、僕なんかお菓子の家が何軒も建ってるさ、うひゃひゃひゃ…とオヤジテイスト満載のギャグを考えながら、いつもリフティング大会をやってる場所に行ってみたが誰もいない。
「やっぱ雨で中止なのかなー」
係の人に聞いてみなさいよ!と嫁にせっつかれ、商店街関係者っぽい人を探していたら、ズンドコズンドコとサンバのリズムが鳴り響いた。サンバカーニバルが始まったのである。
紐パン紐ブラみたいな思いっきり露出したコスチュームで乳や尻をフリフリしながら踊りまくるお嬢さん方に興奮したがそれは一瞬で、何故ならばよく見たらどう見ても僕より年が上なんじゃないかっていう熟した感じだったので、一気に穏やかな湖面のように平静な心になった。
タクは僕に肩車を要求しそのミニマルなリズムにノリノリになり、Rはその陽気なお嬢さんのひとりにウオホホホホと踊りながら迫られ、固まっていた。
それはそうとリフティング大会はどうなのか、ようやく商店街のおじさんをつかまえて聞いてみたら
「あー、誰もいなかったら中止ですねえ」
とのことでそのことをタクに伝えたら
「う…う…」
速攻でベソをかきだしてしまった。そんなにやりたかったんかい。
「ほらほら、すぐ泣かない!雨だからしょうがないだろ!」
タクはスタスタと帰り道を歩き出してしまった。
「おいこら待て!いじけたって何にもならないぞ!」
サンバなだけに、それが大事。それが大事。それが大事だよ〜。
へい、いち、に、サンバ、にいに、サンバ(以下略)。
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■賛同できないサンドイッチ。
2011年05月29日(日)
嫁がパートの仕事に行ってしまった昼、ゴハンはどうしようかと考えていたら
「サンドイッチ作りたい」
と娘・R(7才)が言う。ところが息子・タク(5才)は
「Rちゃんは先週牛丼食べたんでしょ?たっくんも食べたい」
先週Rとふたりで『なか卯』に言ったことを追求し、反対した。普段は3歩歩くと忘れる鳥頭のクセに、食い物に関しては蛇のような執念である。ふたりとも食い意地が張っているのでRはサンドイッチ、タクは牛丼と一歩も譲らない。
そこで優しい優しい僕はタクだけのためにみんなでなか卯に行き、ミニ盛りの牛丼をひとつテイクアウトしてやり、Rには
「何を挟みたいかナ?タマゴかな?ハムかな?」
僕は巨乳にちんこを挟みたいものだがそれは置いといて、サンドイッチを作るにあたり足りない具があったら調達しなければと御用聞きと化した。…と、ここまで自分の行動を文字に起こしてみると、なんて甘やかしなんだ、と我ながら気付いた。リクエストなんか聞かず、有無を言わさず
「コレ食べなさい」
いやなら食うな、でいいんである。子供と過ごす時間が少ないからついテンションが上がっちゃうんだよなあ…。
タクはミニ盛りとはいえ、ファミレスのキッズメニューなんかよりずっとボリュームがあると思われる牛丼をぺろっと全部食べてしまったので驚いた。最近体もでかくなったし、顔付きもだんだん男っぽくなったよなあ…と成長の証をつくづく感じる。
さてRはサンドイッチに何を挟みたいのかというと、結局冷蔵庫にあるブルーベリージャムとチョコレートクリームを塗るだけでいいのだと言う。
「パパー。包丁取って」
「あいよ」
子供用の包丁で食パンを切り、耳も切り落とす。わりと手慣れたもんだね…と安心して台所を離れたのがいけなかった。やがて
「パパ、できたよー」
得意気に『見て見て』と言うRに呼び戻され、そこで見たサンドイッチ完成品は、ブルーベリーとチョコレートクリームがぐっちゃぐちゃに混ざり、なんともいえない色になっていた。
「なんで一緒に塗るのー!別々にしなさいよ!」
「やだ!ママもこうしてるもん!」
「うそつけ!」
「ホントなの!おいしいの!」
「ホントに〜?」
「ホントだよ!パパにも食べさせてあげる!」
「いや、それはいい」
いくら僕が別々に塗りなさいと言ってもきかず、恐るべきお手製ブレンドサンドイッチもしゃもしゃと食べるRなのであった。
さすが耳を切り落としたサンドイッチなだけあって、聞く耳持たないってか。
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■今夜はイート・イット。
2011年05月28日(土)
今日は会社の飲み会があるのを思い出して、朝、
「今日晩ご飯いらないよーん」
と嫁に伝えたところ
「えっもう作っちゃった!」
「えっっまだ朝なのに?」
「今夜いろいろ忙しいのよ」
どんだけ段取り上手さーん。うーん。昨日言っておけばよかった。しかし
「今日食べなくても火ぃ通せば明日でも大丈夫よ。たぶん」
死にゃしねえよ、ぐらいのアバウトさで嫁は言い切った。その僕のゴハン、生肉とかユッケとかじゃないよね…。
で、飲み会の帰り。全然料理が足りない飲み会で、腹が減ってしょうがなかった。家に帰れば嫁が作ったゴハンがあるはずなのだが、食いもんがない代わりに酒をがぶがぶ飲んで酔っ払っていたのでそのことに気付かない。
小雨が降る中、駅前をうろついて何かガッツリ食えそうな店を探すと、「伝説のすた丼」という豚肉のドンブリを食わせる店が目に入ったのでここにすることにした。
ここは飢えた大学生の腹を満たすためのような店で、とにかく量が多い。ご丁寧に全てのメニューにスモールサイズがあるのに、僕は何も考えずにノーマルサイズを注文してしまった。
食えるかなーと思ったが、酔っ払った上の空腹感というのはすさまじく、あっという間に食ってしまった。ががガツガツ食う入った。
こんな夜中にガッツリ肉食ってしまって…食った分だけ太るなあ…肥満オヤジや体形を気にする女性には大敵だなあ…と思いつつ席を立ったら、後ろにギャル曽根みたいな女の子がひとりでガツガツ食っていてびっくりした。
ちょっと苦しくなりながら家に帰る途中、このブログでは有名なキャバクラ「EKD48」の前を通り過ぎたがスルー。店の前で傘をさした呼び込みの兄ちゃんはケータイをいじりまくっていて全然やる気がなかった。
家に帰って来て嫁の顔を見てようやくゴハンがあることを思い出すわけなのだが、もうお腹一杯で眠いし、とっとと布団に横になり、嫁のお尻を撫でながら今夜はやったるでーと思っていたら気付いたら朝だった。
二重の意味で据え膳を食わなかったということになってしまった。
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■息子の晴れ舞台決定。
2011年05月27日(金)
嫁から聞いた話。
息子・タク(5才)が
「幼稚園の運動会で『はじめのことば』をやることになったのよ!」
運動会の冒頭で行なわれる選手宣誓っぽいことをやる子に決まったらしい。
「すごいね。超目立つじゃん」
運動会やらお遊戯会やら、イベントごとで我が子の見せ場が増えて喜ばない親はいないが、
「なんでウチの子が」
とも思わないではいられない。
「たっくんならできると思って〜」
と担任は言っていたようだが、
「小さい子の中から出来そうな子を選んだのではないか」
と嫁は分析する。タクはクラスの中では背の順で前から6番目ぐらいなので大きい方ではない。そして運動会で目立つ子とそうでない子の差が出るのは鼓笛隊である。
鼓笛隊の中で指揮者や旗手、太鼓、鉄琴といったパートになった子供達は、隊の前の方だしひとりひとりの間隔がゆったり空いていて目立つことが出来る。
しかしそれらのパートから漏れた子達はその他大勢のピアニカ隊になってしまう。隊の一番後ろだし、雑兵部隊みたいな扱いで密集してるし、どこにいるのか分からないぐらい目立たない。目立つパートとは雲泥の差である。
どうやって選ばれるかというと、先生方が背の大きな子から順番に決めてしまうんである。大きなこの方が見映えがいいから、という理由らしい。
娘・R(7才)が幼稚園の時は、学年で一番小さかったので勿論ピアニカだった。なんでそんなに露骨に差を付けるのか…。卒園アルバムにも見せ場があるこの方が露出度が高くなるに決まってる…と不満を抱いたものだが、クレームを付けてもモンペ扱いされたらやだなあ、とか、肝心のRが目立つの大嫌いな子でピアニカになって大喜びしていたこともあり、小心者の僕は我慢する他なかった。
「小さい子は鼓笛隊で目立てるチャンスがないから、『はじめのことば』は小さい子優先で選んでるのではないか」
というのが嫁の推測だ。ふーん。ああいうのはクラスの優等生っぽい子がやるもので、タクはどう見ても『はまじ』系なおちゃらけキャラだと思っていたのに。いずれにせよ先生に『できる』と見込まれたのだから大したものである。早速
「タク、『はじめのことば』はもう覚えたか」
僕はうきうきしてしまいタクに聞いてみたが
「まだきまってないよ!」
そりゃそうだ。運動会はまだ何ヶ月も先のことなのだ…。いっそのこと僕が考えてしまおうか。出来るだけタクの見せ場を増やすために出来るだけ長いスピーチを考えよう。
「え、私、ご紹介にあずかりました年長組のタクと申します。本日はお忙しい中お集まりいただきまして心より御礼申し上げます。また、運動会開催に当り先生方およびご父兄の皆様の多大なご尽力をいただき誠にありがとうございます。お陰様で本日は絶好の運動会日和となりました。私達園児一同も今日この日のために一生懸命練習を致しました。僭越ではございますがご氏名により乾杯の音頭を撮らせていただきます…」
しまった。途中から宴会用スピーチになってしまった。第一タクが覚えられるわけがねー。確か過去の記憶を辿ると、
「こーれーかーらー、うんどーかいをー、はーじーめーまーす」
みたいなシンプルな宣言だったように思う。妙にひと文字ひと文字の間が伸びまくった口調で、『はーじーめーまーす』の『ま』に一番強いアクセントがある。そんな感じになるんだろうな、きっと…。
僕も今夜
「これから、夜の運動会を、はーじーめーまーす」
と言いたいところだったが、競演者にとっとと寝られてしまったので中止になりました。
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■嫁の攪乱。
2011年05月26日(木)
いい年こいて恥ずかしいのだが、ムラムラしていた。
合法的かつ無料で対処するには嫁に依頼するしかないのでお願いしたら、女体のメンスリー、じゃなかったマンスリーメンテナンス的な事情で出来ないという。で、しばらくムラムラしていたが、一週間ほど経てそろそろ大丈夫だろうと思ったある日、仕事から帰って来たら
「風邪引いた」
とのことでガッカリだよ!…という感情はおくびにも出さず、
「大丈夫か。皿洗いとかしとくから寝ろ」
嫁の体が心配であることは本当なのでそう労って
「うん。寝るわ」
嫁は健気なもので、それでも洗濯物などを片付けた後、寝た。オデコをさわったが、熱は出ていないようだ…。翌朝もオデコに手を当ててみても特に熱はない。
「どうよ」
と聞いてみたら
「一晩寝たらよくなった…。ゆうべは最悪だった…」
ピークは過ぎた、と言う嫁であったが、電子レンジでグラタンを暖めている時時、レンジの窓からそれを覗いていた娘・R(7才)に向かって
「あんまり見てちゃダメよ。放射線が出ているから」
などという原子力安全保安院もビックリなことを言っていたのでまだまだ本調子ではないようだ。
「出てねえよ!コワイよ!」
と一応言っておいた。
しかし僕がツッコミたいのはそこじゃないんだ。
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■お前のことがすき家。いえ、ここは、なか卯です。
2011年05月25日(水)
とある事情で娘・R(7才)とふたりだけでお昼を食べることに。
めんどいのでおにぎりとかでいいかなーと思っていたが
「Rちゃん、れすとらんで食べたい!」
期待が込められたキラキラとした少女の瞳を曇らせることは僕には出来ず。
「じゃあどこかに食べに行こうか…」
そういえば女の子とふたりで食べに行くなんて久しぶりなので、小じゃれた洋食屋でも行くかい、とRの手を引いて歩いていたら牛丼のなか卯のそばを通りかかった。
「なか卯って〜♪んーふふーふ♪
なか卯って〜♪んーふふーふ♪
なか卯って〜♪ごーはんを食べよー♪
なか卯っ!」
なか卯っ!まんぼっ!と合いの手を入れたくなるようなテーマソングがループされていた。
(聞きたい方はこちら→
なか卯テーマソング)
今もやってるか知らんが、種とも子が歌ってた
「デニーズ、デニーズ、ちゅーるっちゅっちゅっちゅーわぁ」
というデニーズのテーマソングみたいに中毒性がある。Rも大喜びで歌い出すし。ところが歌うだけかと思ったら
「ここがいい!」
テーマソングにつられて店内にフラフラと入ろうとするし。ハーメルンの笛吹き状態。
「えー。なか卯はレストランじゃないよ」
一応引き留めると
「レストランだよ!」
と逆に怒られてしまった。どうやらRはなか卯もレストランだと思っているようだ。これは捨てては置けぬ。
「なか卯はレストランじゃないよ。牛丼屋だよ」
このことはしっかりと教えておかなければなるまい。子供の頃イトーヨーカドーはデパートであると信じて疑わなかった僕の、二の舞を踏まないように。
なか卯…。確かに僕達だけでいいモノを食べてしまっては嫁と息子・タク(5才)に申し訳ないし、ちょうど牛丼安売りキャンペーンやってるし、まあいいか…と入った。
「Rちゃん、券売機のボタン押したいの」
「Rちゃんもパパと同じで牛丼食べたいの」
Rはもう入ったそばからワクワクしていた。僕も小さい頃初めてファーストフード店(ドムドムバーガー)に入った時のワクワクした感じがかすかに記憶に残っている。吉野家じゃなくてなか卯、マックじゃなくてドムドム、いずれも主流から微妙に外れた感が似ているような。
「パパの券にはなんて書いてあるの?」
「おおもり、だよ」
「じゃあRちゃんのは?」
「ミニ盛り、だね」
ミニモリというと、どうしても「ミニモミFUCKだぴょん」というAVタイトルを思い出してしまうが決して口に出してはならぬことであった。
Rはそのミニ盛りをモリモリとほとんど全部食べてしまった。ミニとはいえ結構ボリュームがあるはずなので僕は目を丸くした。学年一ちっちゃいとはいえ、食べる量は増えてきているようだ。
僕らの後からガテン系の男達がどやどや入って来、うらぶれた牛丼屋に貧相な客達が群がる、この場末の風景。僕達も違和感なくどの一部として溶け込んでいたことだろう。
Rよ、もう少し君が大きくなって、自分で本当の「レストラン」を選べるようになったらそこにパパと行こう。
その頃になったらヤダとか言われそうだけど。
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■「いびき」を「いきび」と言う娘。
2011年05月24日(火)
日曜日の午後。
娘・R(7才)と息子・タク(5才)は近所の友達と遊びたい、と言って外に出て行った。外と言ってもウチのすぐ前で遊んでいたわけだが
「ああ、遂に親よりも友達と遊ぶようになってしまったのだなあ…」
と窓から眺めながら寂しくなった。子供達のお相手がないのでヒマになってしまった。こういう時こそ自己研鑽のチャンス。自分を磨くための時間とすべきだろう。
某資格取得のための勉強でもするか、と決意したものの、気が付いたらエロサイト巡回していた僕のバカバカ。しかし、ちんちんを磨くのも自分磨きの一種には違いないので辛うじてブレてないはず。
外は天気予報の通りどんどん雲が厚くなり、どんよりした色になってきた。子供達を中に入らせようか…と思っていた矢先、ドタタタタタともの凄い足音が聞こえ、バアンと扉が開く音がした。
Rとタクと近所のお友達ふたり、計4人でどっちの家で遊ぶかカヤカヤカヤカヤ話し合っている声が聞こえた。僕はちょっと顔を出せる状態ではなかったので(自己研鑽中的な意味で)、奥の部屋に閉じこもったままだったが、子供達は
「○○ちゃんちで遊ぶからね!」
嫁に声をかけてまたドタタタタ…と走り去って行った。どうやらお友達の家に決まったらしい。しかしRが走り去りながら叫んでいた言葉が飛び込んで来た。
「いきび(いびき)が聞こたからパパ寝てるよ!だから○○ちゃん家にしよ!」
おいこら。僕起きてるぞ。”いきび”もかいてないぞ。何故Rはそう決めつけるのだろう。昨日も日記に書いたとおり、本当は言われてないのに
「パパのお金がなくなっちゃうからおやつ買ってもらっちゃダメ」
と嫁に言われたと言い張ったこともあり、
「Rって、本当に不思議ちゃん…?」
微妙に心配になってきた僕である。なんか常人とは違うモノを見、違うモノを聞いてるんじゃないか、みたいな…。
「あなた、いびきかいて寝たことにされてるよ」
嫁は僕をバカにしながら
「ねえ、いつごろ迎えに行く?」
疑問形でありながら実質上は『適当なタイミングで連れ戻して来い』という命令形の問いかけをする。
「3時でいいんじゃね。おやつだから戻ってこい、と…」
僕はそう答えてその通り3時になってから迎えに行った。嫁に
「コレ持ってって」
とお友達へ渡すおやつを持たされて。
「どーもお邪魔してすいません」
お友達のママさんに挨拶してRとタクを連れ戻す。タクはゲームに負けていじけて半ベソであった。
「ほらほら、いちいちいじけてると誰も遊んでくれないぞ!」
タクの頭をくしゃくしゃと撫で、Rには
「パパ、”いきび”かいてないし寝てもないぞ!」
これだけは言っておきたかったので言うと
「えー聞いてたのー!」
Rはバツが悪そうな照れ笑いをしていた。勝手にいきびをかいて寝ていると思われてしまっている。
これを「思われいきび」といいます。
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■娘とオヤツと財布の紐。
2011年05月23日(月)
あれは子供達のスイミングスクールの時のことじゃった。
娘・R(7才)のクラスの時間、僕は息子・タク(5才)と待っていたのだが、既に授業を終えていたタクは小腹が空いていた。そしてオヤツを持ってくるのを忘れていたため
「パパー。オヤツ買ってよー」
自分で忘れたことを棚に上げ、僕におねだりしていた。ふざけんな、と言いたいところであるが僕もチロルチョコ食いたいと思っていたので
「じゃあいいよ。帰り買って行こう」
と承諾すると
「じゃあサミットでね!」
買うスーパーまで指定された。うちの近所は駄菓子屋がない。駄菓子屋の思い出を作れないこの子達は可哀想だな…とか思ったり。
Rの授業が終わって戻って来たので
「帰りにお菓子買って行くぞ」
とRに言ったら
「ママがね、今日はパパにオヤツ買ってもらっちゃダメって言ってたよ。パパのお金がなくなっちゃうからダメーって」
なんとRはそんなことを嫁から言い含められていたという。何かと財布の紐が緩くなってしまう僕への警告なのだろうか。しかし先にタクに「買ってやる」と言ってしまったので前言撤回は出来ない。Rのこの言葉を聞いてタクは既に半ベソになって僕に救いを求める視線を送っている。
「いや、いいよ。タクには約束しちゃったから買っていこう」
そう子供達に宣言すると
「じゃあパパがいいよって言ったから買ったんだよ、ってママに言ってね」
Rは不安そうな顔で嫁に証明するよう求めた。きっと僕なんかの1000倍ぐらい嫁が怖いんだろうなあ。
そんなわけでスーパーでオヤツを買って、家に帰って来ると嫁は
「え、そんなことひとことも言ってないよ」
「えー!」
僕、びっくり。「パパのお金がなくなっちゃうから…」なんていかにもなことを言っていたのですっかり信じてしまっていた。
「R、いつ聞いたの?ママは言ってないってさ」
Rに詰め寄ってみたら
「えー?そうだっけー」
出た、不思議ちゃん。Rワールドの中でそういう妄想ストーリーが展開されていたのかもしれない。「パパにおやつ買ってもらってね」という悪意のウソを付くよりはいいのかもしれんが…。もうこれからオヤツを買ってやることに躊躇してしまいそうである。
オヤツはなくても子は育つ。なんちて。
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■あいさつすると、ひやあせふえるね。
2011年05月22日(日)
土曜日の午前中、タクは幼稚園の体験教室で給食の配膳を体験する、というイベントに参加していた。
わざわざ弁当業者がベルトコンベアを持って来て、そこにパンやらおかずを流し、それを園児達がトングで掴んでお皿に乗せる、というもの。前の晩、タクは
「たいけんきょうしつ、たのしみ…」
と寝言に出るほどワクワクしていたので、きっと目をキラキラさせながらやっているんだろうなあ…と思いつつ、家で娘・R(7才)とトランプをやりながら待ち、12時なってから迎えに行って
「どうだった?面白かった?」
実は僕もちょっとやってみたかったなあ…と思ってたので聞いてみたら
「ちんげんさいがマズかった」
というあまり夢のないコメントだったのでわりとガッカリした。
幼稚園に迎えに行ったその足で今度は水泳教室のためにスポーツクラブへ。速攻で行かないと間に合わぬため自転車を全力疾走。こんなに必死にペダルこいだのって、遅刻寸前の高校時代以来であり、勿論その頃とは体力が違いすぎ、酸欠と足ガクガクで死ぬかと思った。子供の運動の前に親が体力使い果たすってなんなの。
そんな親の消耗をよそにつやつやとした顔色のタクは、スポーツクラブの入口自動ドアをずーんと開け、ツカツカと受付嬢の前に行き
「こんちくわ」
と挨拶し、横に展示されていた女性用スポーツウェアを着用したマネキンの胸を
「おっぱい」
とむんずと掴み、颯爽と歩いて行った。お前どこの野原しんのすけだよ。いや…堂々とした態度、ダジャレ、下ネタ、この3要素を完璧に網羅した姿はセクハラオヤジの出社風景のようでもある。既に下品さに関しては中高年並みの貫禄がある。
そのタクの後を歩く僕の気まずさといったら。受付嬢が
「あー。これが親の顔かー」
といった視線をチラリと投げかけてくる。こんな時、どんな顔をすればいいのか分からないの。もしくはこの場を上手く切り抜けるようなアメリカンジョークとか。
「おいおい、パパの真似するには10年早いぞ」
とか。余計ダメか。
泳ぐのは子供達のはずなのに、僕の目が泳いでしまったとさ。
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■土曜日の朝は、賑やか。
2011年05月21日(土)
「土曜日は忙しいからよろしくね!」
嫁がパートの仕事に行くサタデー。僕は娘・R(7才)と息子・タク(5才)の相手をしなければならない。
午前中は幼稚園で給食作り体験教室なるイベントがあるらしく、タクを幼稚園に送る。その間Rにはピアノのレッスンをさせて、お昼頃タクを幼稚園に迎えに行って、その足でスイミングスクール、と、なかなか忙しい。
「タクの幼稚園が終わるのは12時だから間に合うように迎えに行ってね!」
「はい」
僕は嫁の指示通りに動かなければならない。
「で、その足でスイミングスクールに行ってね!」
「レッスンが始まるのは何時?」
「12時10分」
「10分で行ける訳ねーだろ!」
スイミングスクールがあるのは隣町。車でも無理だ。しかも東京デラシネである僕にそんな勝ち組アイテムがあるはずもなく、電車だと遠回りだし、チャリで行くしかないが20分ぐらいかかる。
「大丈夫よ。多少遅刻しても受け付けてくれるって」
嫁は問題ないと言うが、高田純次並みのテキトー感が溢れている。大丈夫か本当に。そんなムリ目のタイムスケジュールを叩き付けられた僕は今朝、すなわち今、この日記を書きながら子供達のケツを引っぱたいている。
Rとタクは朝ご飯を食べているところなのだけれども、これが遅いのなんの。遅いのは土曜に限ったことでなく毎朝のことなのだが、特にRが遅い。
「パパー。あのねー、昨日給食にキムチチャーハンが出て辛くてムリだったのー。ムリサファリパークなのー」
「いいから早く食べなさい!」
時間の経過などおかまいなく不思議ちゃんぶりを炸裂させていて早くも遅刻しそうである。こんなふたりにギッチギチのスケジュールなんか組むなと言いたい。ていうか小学校中高学年ならいいと思うが、1年生も共通して食べる給食メニューにキムチはないだろう。
辛さ控え目のキムチもあるのかもしれないが苦手な子は苦手である。栄養士は何考えてるんだ、ていうか僕が食べたい。とか考えている間に時はガンガン流れて行く。
水泳から帰って来たらまたピアノのレッスンである。この頃はふたりともヘロヘロになってるんじゃないだろうか。
子供達はピアノのレッスンに水泳のレッスンに大忙し。僕も布団の上で体を動かすレッスンをしたいところだが、それはかなりの間ごぶサタデーである。
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■人を見たら変質者と思え。
2011年05月20日(金)
娘・R(7才)が学校のそばで奇妙な男を見かけたという。
「学校のそばの坂道の下で〜、ガードレールのそばで〜、前髪が長くてケータイを見ながらずっと立ってるの〜」
すぐさま「すわ変質者か」と思ってしまう僕は神経質なのかもしれない。「早く家に帰りな」と声をかけただけで不審者扱いされ、地域の防犯メールに載せられてしまうピリピリとした世の中。
僕が子供の頃も学校周辺に怪しい人はいた。通学路の端でオモチャを広げ、売り付けようとするオヤジとか。
また「死後さばきにあう」系のキリスト教団体も通学路で待ち受けていて、紙芝居や小冊子で神の教えを説いていた。その紙芝居や小冊子がノーフューチャーな内容で、神を信じない人達が地獄に堕ちるさまをおどろおどろしい絵と口調で切々と説くものだから、ピュアな子供心にトラウマを植え付けるのに充分なインパクトであった。
もっとも僕と周りの友人達は逆にその不気味さに魅力を感じ、他の友達がもらった小冊子までもらったりして競うように集めていたのだが、どこいっちゃったろうなあ…。
こんなの。
そんな怪しい商売人や宗教団体もいたし、本当に単に変な大人もいたけれども、田舎なこともあってのどかなものだった。
だから必要以上に神経質になってはいかん、そのケータイいじりもせいぜいただの変なヤツだろうと思いつつも、やはり可愛い可愛いRのことを考えるとやはり警戒してしまう。
Rは学年で一番小さいので、大人がその気になれば軽々と抱えられてしまう。
「いいか、絶対ひとりで歩くなよ。それと変な人がいたら先生に言いなさい」
一応Rに念を押しておいた。そして今朝登校する時に、
「今日もいるかな〜、『おばけ』」
一緒に学校に行くAちゃんにそんなことを言っていた。Aちゃんとの間では既にそのケータイいじりはオバケ扱いされているようだ。僕もそいつのことを「妖怪ケータイいじり」と名付けることにする。
「ぼくも行く〜」
Rと僕らが歩き始めると見送りの息子・タク(5才)もついてきた。いつも僕とR達が別れる最初の交差点までついてくるのだ。
「じゃあいってらっしゃい」
僕が駅に行くので左の道、R達は学校へ行くので右の道。そしてタクは来た道を走って戻る。毎日必ず判で押したように
「んがああ〜」
とか言って全速力で走るものだからおかしくてしょうがない。
「お前は朝いつも走っていたなあ〜」
と、いつかは微笑ましい思い出になるだろうと思い、その遠ざかる後ろ姿を撮ってみた。
通学路でケータイ画面をにやつきながら見ている男…。
はっ。僕が妖怪ケータイいじり!
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■アイドルのポスターを家に貼るオヤジ。
2011年05月19日(木)
Perfumeの新曲が出たので買いに行かなければならなかった。
渋谷のレコード屋に行くとそれはあった。手に取ってみると「特典!!ポスター付き」と書かれたシールが貼ってあった。うわあ…いらねえ。Perfumeのメンバーを愛して愛してたまらない、というのならともかく、僕は別にそういうわけではない。
元々テクノやハウスといったゴリゴリの機械音楽ばかりを聴いてきた。しかしPerfumeはアイドルであり、普通のアイドルソングなぞダサ過ぎて口に合わないのが普通である。
しかしPerfumeの曲は、作っている人がテクノにどっぷり浸かっているような人らしく、アイドル用の楽曲だけれども作りがテクノなのである。だからアイドルソングである前にテクノミュージックであり、それどころかヴォーカルが入ったテクノなんて珍しいものだから逆に新鮮に感じ、僕はあっさりはまってしまった。
すなわちPerfumeの楽曲に魅力を感じるのであって、決して
「かしゆかの前髪パッツンが可愛くてしょうがない」
とか
「のっちの太ももがたまんねえ」
とか、そういうMK5(マジでカウパー5秒前)な視点ではないことを理解して欲しい(誰にだ)。むしろ最近は
「かしゆかがだんだん近所のオバサンに似てきている」
とか
「のっちのオデコの露出具合が山下達郎化してきた」
等、大人になったというよりも老けてきたような危機感を抱いている。だからといって聴くのを止めるわけでは当然無い。曲が好きだからね…。
そんなわけで、ポスターを貰ってノコノコ家に帰ろうものなら嫁や子供達に大爆笑されるのは目に見えていることもあるし、
「ポスターお付けしますか?」
と言われたら「結構です」と言えばいいや、そう考えてレジでCDを渡した。すると店員、
「ポスターお付けしますねー」
しますね、て。選択肢無しかよ。店を出て、CDと丸まったポスターが突っ込まれた袋を持ち、電車に乗る僕。もしこれが冬のとしまえんに貼ってあった、デーブスペクターの
一刻も早くすべりたいです、というポスターだったらただちに駅のゴミ箱に捨てていたであろう。しかしさすがに長年聴いている彼女らのポスターを丸めて捨てるのには抵抗があり、結局家まで持ち帰ったわけで。そんで貼ってみたわけで。
貼ってみたポスター。
案の定、貼って5秒後に嫁に
「なにこれ。プ」
と笑われ、娘・R(7才)と息子・タク(5才)にも
「なんでぱひゅーむのポスターがあんの?ぎゃはははは!」
大爆笑されてしまった。そういえば僕が子供の頃、父も山口百恵のパネルを自分の部屋に貼っていたな…。ポスターではなくパネルなところが無駄にハイスペック。確かどっかの夜店の屋台で買って来たと言っていたが。僕もコッソリポスターを貼れるような自分の居場所が欲しい、と改めて悔やんだ。
アイドルのポスターとかけまして、最近の大相撲ファンとときます。
その心は、どちらも「はるばしょ」がなくて困りました。なんちて。
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■3 A.M. Eternal
2011年05月18日(水)
仕事が終わらず、タクシーで家に着いたときは夜中3時であった。
1日中テンパってて食欲がなく何も食べていなかったが、まだ頭の中がささくれ立っていて何も食べる気がしない。
でも朝になったらまたすぐ家を出なければならないので早く寝ようとしても、まだテンパッった余韻で頭の中が空回りしていてなかなか眠れない。ようやくうとうとしたのは4時半ぐらいだっただろうか。もう既に薄明るいし。
ようやく寝付いても浅い眠りだったようで、何かというと目が覚めていた。最終的に起きたのは子供達も起きて来た7時ちょい前。
「おはよ。あなた何時に帰って来たの」
と嫁。
「3時!」
「2時までは起きてたんだけどなあ」
私も起きてたのよアピール。しかし僕も起きたはいいけど猛烈に眠かった。昨日の疲れも全然取れてないんだもん…まさに
「つれー。実質1時間しか寝てないからつれーわー」
と呻きながら歯を磨いていたら
「私だって2時に寝て5時に起きたから3時間しか寝てないし!」
やたらと僕と張り合おうとする嫁。君はアレか。修学旅行で寝てない自慢をする中学生か。
ともかく文字通り夜討ち朝駆けでもう会社に行かなければならぬ。
「じゃあ行ってくるからね」
と娘・R(7才)と息子・タク(5才)に言うと
「ああん、まってー。あくしゅ」
Rが僕の両手をぎゅっと握る。そして
「せっせっせーのよいよいよい。おーてーらーのーおーしょーさんが…」
あのー。出来るだけ手短にしてもらえませんか…。Rの慌ただしい時間帯だろうとRはいつでものんびりしている。
「じゃ、ばいばい!」
結局Rの「せっせっせ」を最後までやらされ、ようやく開放。嫁にも
「いってきます」
挨拶代わりにお尻をひとなでしたら、まあ、なんということでしょう。たったおけつひとなでで僕、ムラムラ来てしまった。股間が速攻反応してエレクチオン。
なんだ、僕もまだ元気があるではないか…と一瞬思ったがそれは違う。むしろ逆で、これはバテマラなのだ。身の危険を感じた時、男はせめて遺伝子を残そうとする本能が働くという。すなわちムラムラにしてエレクチオンになるのである。これがバテマラ。
ただ流石の僕も昨日今日と結構山場だから今夜は例えOKと言われても体力が持たないであろう。無念である。
せっくすせっくすせーっくすは、よいよいよい。
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■ハッピーバースデー弟。
2011年05月16日(月)
娘・R(7才)と息子・タク(5才)がやたらと栃木の実家に電話をしたがっていた。
「なんで?」
と聞くと
「やっちゃんの誕生日だから!」
やっちゃんとは僕の弟のことである。そうか。今日は弟の誕生日であったか。
「もう何日も前から電話する電話する言ってるのよ!」
と嫁。その執拗さはどこから来るのであろうか。特にタクなどは新聞のテレビ欄にある
「地デジ完全移行化まであと○○日」
の残り日数を毎日チェックしていて
「あと70日だね!」
とか言ってくる。だから何だっていう。アレか。お前は「記念日女」か。何かというと
「ねー。今日何の日か知ってるー?」
と訪ねて来、知らないと言うと
「今日わぁ、付き合って4ヶ月目の日ぃ」
とかほざいてくる。月単位で刻んでくる記念日って…。月命日じゃないんだから。それはともかく、兄である僕がポックリ忘れているのに、しっかり覚えている姪っ子と甥っ子は偉いなあ…と思ったので、電話をしてみると出ない。
「誰もいないみたいだからまたかけようね」
「えー!」
電話口でワクワクしながら待ち構えていたRとタクはガッカリしていた。
「もう戻って来たんじゃない?かけてよ」
「いやまだ1分も経ってないから」
タクがっつき過ぎ。
で、忘れた頃に母から電話が掛かってきて、その旨を伝えると弟は出掛けてしまったという。
「じゃ携帯にかけてみるか…」
実は弟の携帯に電話するなんて初めてである。ドキドキしながらかけてみると、出た。かなり賑やかな場所にいるらしい。何やってんだろう…と思いつつ
「あ、Rとタクが誕生日を祝いたいって言うので…」
妙にギクシャクした言い回しになってしまった。まずRが
「おめでとう!」
と言い、次にタクが
「今どこにいんの?」
と僕の疑問を直球で聞いていた。僕も成り行き上電話を切る時に「おめでとう」と言って締めた。弟にそんなことを言うのなんて子供の時以来だったような気がする。Rとタクのお陰で久しぶりに兄弟らしい会話が出来たと感謝するべきか…。
R以外に祝ってくれる女の子はいないのか、とはさすがに聞けなかった…。
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■飯は食え食え食うならば。
2011年05月15日(日)
土曜日。
嫁はパートの仕事で朝早く出掛けて行ってしまった。
僕も仕事に出なければならないので、嫁が作ってくれていた朝ご飯を娘・R(7才)と息子・タク(5才)に出したり僕自身の支度をしていたら、嫁母が来てくれた。子供達の世話を嫁が頼んでいたのである。
「おばあちゃーん!」
ご飯を食べながらはしゃぐRとタク。
「すいません今日はお願いします」
「はいはーい」
嫁母は保育士なので子供の世話のプロと言ってよかろう。Rとタクはいつもご飯をモッサリモッサリ食べている。
「早く食べろ!」とケツを引っぱたいてもあまり効果がなく、「食欲ないのか」と聞いても「いや、食べる」と言う。お前らローマ帝国の貴族か、ってぐらいにものっすごい時間をかけて食べるんである。
特に晩ご飯になると眠気も加わってきて頭がトリップしながら、ボーッとしている合間合間に思い出したように食べるものだから、もうこっちが食べ物全てを口の中に放り込んでやりたい気持ちになる。
大家族のドキュメンタリーなどでは大勢の兄弟が先を争って食っているが、ああいう中に放り込まれたらふたりとも一口も食べられないであろう。
今は朝だから夜ほどのモッサリではないが、嫁母を苛立たせるには充分であった。
「ホントにこの子達は食べるの遅いね〜。私だったら30分でとっとと片付けちゃうわ」
子供の世話のプロなだけに子供を見る目はわりとドライなところがあり、苦笑いしていた。僕はもう仕事に行かなければならなかったので、嫁母にお願いしますと言って家を出たが、
「食べるのが遅い。イライラする、って言われちゃってさー」
夜、帰ってから嫁に伝えたら
「私も帰ったら一番先にそれ言われた」
と苦笑いしていた。「早飯早グソ芸の内」という言葉もある通り、やはりあのダラダラ飯は直さないといかんのかなあ…と思った。
「うちのお母さんせっかちだからね」
節電のため暗い台所で水仕事をする嫁の横顔はなんとなく美しいような気がしないでもなかった。
しかしこれは「遠目夜目笠の内」であろう。
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■寝ている時にトゲを抜く。すなわちネトゲ。
2011年05月14日(土)
「パパ見て〜。こんなになっちゃったの…」
娘・R(7才)がいきなり足の親指を見せて来た。どんなんなっちゃったのよ…と見てみたら、指のひらにぽつんと黒い何かが埋まっている。
「これはトゲだな。いつから?」
「何日かまえ〜」
トゲが刺さってから既に時間が経っているようで、周りが固くなっている。魚の目化しているのではないだろうか。
「よし。パパがとっちゃる」
こうなったら僕がシリツして取ってやらなければなるまい…と針を取ってくると
「やだー!やめてー!」
Rは異常にびびってそれを拒む。僕なんか自分に刺さったトゲをほじくるのは、でかい耳クソハンティングみたくワクワクしてしょうがないんだがなあ…。
「でも取らないと治らないぞ、それ。じゃあ君が寝てる時にこっそりやってやる」
「うん。ねてるときにやって」
そういうことになった。Rが寝た後、針と患部をアルコール消毒してシリツ開始。慎重に針をほじほじ…。しかしダメであった。トゲが身近過ぎて、そして深過ぎてなかなか取れぬ。自分の体だったらどんどんほじくっていくのだが、大事な大事な花のようなRを傷物にするわけにはいかない。
Rがわずかに身をよじった。やはり痛いのだろう。深入りし過ぎて針の傷が痛むようになってしまっては可哀想だ…。絆創膏を貼って終わりにしてしまった。
翌朝、
「あれー。全然気が付かなかったよー」
とRは笑っていた。特に痛みとかはないようだが…。魚の目用の絆創膏を貼った方がいいかもしれないね…と嫁に言ったら
「フン」
翌日不機嫌そうにその品を買ってきてよこした。なんで虫の居所が悪いのか知らないが…。
トゲトゲしい嫁のトゲも抜きたいものである。
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■金なら1枚、銀なら5枚。
2011年05月13日(金)
夜、仕事から帰って来ると机の上にチョコボールの空き箱が置かれていた。
チョコボールと言えば向井…じゃなかった森永である。森永と言えば今は亡き森永ラブ…じゃなかったエンゼルである。そしてそのチョコボールの空き箱は、なんと銀のエンゼルが当たっていた!
嫁によると、息子・タク(5才)が当たったものであり、
「なんかね、すんごい喜んでいたよ」
ということで僕にも見せたかったのだろう。
「おおー。すげー。実物を見たのは人生で2度目のような気がする」
僕も確かタクぐらいの時に、1度だけ銀のエンゼルが当たった記憶がおぼろげながらあるのだ。
翌朝、起きて来たタクは嫁の言う通り大喜びで
「エンゼル当たったんだよ!今日、先生にもおしえてやるんだ!」
一晩明けた後もまだ興奮冷めやらぬ、といった感じであった。
「5枚集めるとおもちゃのカンヅメがもらえるんだぞ」
と教えてやると
「え、3枚だよ」
「違う。5枚だよ」
「3枚だよ!」
5枚だっつうのに朝から大喧嘩になってしまった。あまりにもタクが自信満々に「3枚」と言うので、不安になって検索してしまった…。
おもちゃのカンヅメの中身は何が入っているのだろうか。子供なら一度は考えたことである。そしてそれを確認出来るのはごくわずかなラッキーな少年少女のみ。
タクも枚数を集めきれぬまま、大人になってしまうんだろうなあ。大人になってしまった今、大人買いしまくり片っ端からチョコボールのくちばしを空けまくることはいくらでも出来る。実際そいういうことをしているブログや、もっと露骨だとおもちゃのカンヅメそのものの画像をUPしているサイトだってある。
でも大人になってからでは遅いんである。この日記を書くに当たって検索してみたらすぐヒットしたので見てしまったのだが、なんかもうガッカリした。
「あ、こんなんなんだ」
みたいな。敢えて例えるならば、昔はアイドルで可愛かったけれども、オバサンになってから脱いだ時の、今更なオッパイを見てしまった感じ…に似ている。
出来ることなら、子供のうちに見たかった。子供のうちにエンゼルを集めることが出来て、自力でゲット出来たおもちゃのカンヅメの中身を見たかった。その時の達成感こそ最高のものであり、同じことを大人になってからやってもダメなのだ。
多分おもちゃのカンヅメそのものはわりとしょぼいのだろうが、エンゼルが当たった、おもちゃのカンヅメをもらった!というレアさに価値がある。子供の頃おもちゃのカンヅメもらったことあるんすよねー、とか合コンの時のツカミにも使えそうだ。
「おもちゃのカンヅメもらったんすけど、銀のエンゼル5枚だったんすよねー。でも今日、初めて金のエンゼルを見つけたっすよ」
「え、どこにあるの?」
「僕の目の前に」
「いやあん。抱いて」
てなことに…ならないか。
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■禁煙1年。
2011年05月12日(木)
禁煙して1年が過ぎた。
禁煙を始めた日・1日あたりのタバコの本数・値段などを打ち込むと色々計算してくれるソフト「卒煙式」によると
卒煙からの日数: 1年 0ヶ月 2日 6時間 9分
延びた寿命 : 28日と1時間18分
節約できた金額: 110176円(節税分 69471円)
節煙本数 : 7345本 624.34m 新東京タワー(予定)
ということになるらしい。去年設定したので東京スカイツリーの名前と高さは古いデータだ。吸わなくなったタバコを積み重ねても全然意味がないのだがこういう具体的なデータを出してくれると達成感がある。
「そういえばもう1年になるなあ…」
と思い出し、ふと呟いたところ
「えらい!」
滅多に僕のことを褒めない嫁がこれだけは褒めてくれた。昔まだ付き合っていた頃、嫁の友達に
「タバコやめた方がいいですよ!○○(嫁のこと)はあなたのことタバコさえ吸わなければ完璧なのにって言ってましたよ!おかしいでしょ!」
と言われたのを思い出す。おかしいでしょってあーた。嫁には「やめろ」と強制されたことはなかったが余程やめて欲しかったのだろう。子供が出来てからは尚更だ。
子供の面倒を見ている時、タバコを吸いたいと思うとどうしても子供達から離れなければならなくなる。すると嫁を呼ばなければならないわけで、その手間がわりとめんどかった、と後になって嫁は言っていた。
1年が過ぎたと言っても「タバコを吸いたい…」と思う気持ちは結構ある。例えると一番好きな食べ物をずっと食べてなくて、腹が減った時に
「食べたいなあ…」
と体が欲するような感覚である。職場にちょうど僕とほぼ同じ時に禁煙した人がいるのだが
「まだ結構吸いたくなりますよねー」
と聞いてみたところ
「いや…たまにですかね」
特にそんなでもないという。この差はなんなのだろう。よく聞く話だと、タバコを吸いたいという欲求は、赤ちゃんが母親のおっぱいを求める本能が元になっているという。
ということはその人は奥さんのおっぱいをたくさん吸っているに違いない!きっと巨乳なんだろう!羨ましい!それに比べてうちの嫁のは…モンゴルの平原みたいで…。
禁オ○○ー式というソフトはないかなあ。3日と続きそうにないけど。
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■比較三遠足。
2011年05月11日(水)
羨ましいことに息子・タク(5才)は幼稚園の遠足だった。
場所は「としまえん」で、アトラクションで遊ぶことも出来るが、メインはとしまえん内にあるグラウンドでクラス対抗リレーをすることなのだという。娘・R(7才)は羨ましがっていた。
「いいなあ。Rちゃんもとしまえん行きたいなあ。学校の遠足は公園なのよ」
Rの学校の遠足は光が丘公園という、広いのだが単なる公園なのだ。本当は別の場所だったが、震災の影響でしょぼくなってしまったのだという。単なる公園というのも可哀想だが僕なんか小学校1年から6年までずっと近場の「山登り」だった。
山登りと言っても高尾山より低い300メートルぐらいの山で、学年毎に違うコースで登る。わざわざご丁寧なことに学年が上がる毎に勾配がキツイコースになってたりした。僕が子供の頃は桜金造で有名な「おやーまゆーえんちー」が近くにあったというのに、それでもしつこく毎年「山」。
タクの遠足「としまえん」、Rの遠足「公園」、そして僕の遠足「山」。比べてもやっぱ遊園地が一番いいなあ…。
で、タクはとしまえんの乗り物に乗ることを楽しみにしていたけれども、それ以上にリレーで走ることに気合いが入っていた。前の日などは意味もなく走り出して
「ぬおおおおお!あしたリレーで勝つぞ!」
ものすごい意気込みであった。実際はそんなに足が速いわけではないのだけれども。残念ながら当日の活躍の姿を見ることは出来なかったが、翌日
「たっくん、遠足面白かった?」
と聞いてみたところ
「うんおもしろかった!」
「なんか乗り物乗った?」
「トロイカとイーグル!」
このふたつはぐわんぐわん横回転するアトラクションで、僕が乗ったらゲロが喉まで出かかったので二度と乗らないと心に決めている。
「じゃあリレーはどうだった?」
「う…」
遠足最大の山場、リレーの話になると途端にタクの顔が曇った。
「何番だった?」
「…3番だった…」
タク、既に半ベソ。タクの学年は3クラスであり、3番と言うことはすなわちビリである。「ビリ」なんてことを言うと泣き出すこと必至なので
「タクがバトンもらったときは何番だったんだ?」
「3番」
「じゃあ仕方がなかったな。それでもクラスのみんなで頑張ったんだろ?運動会のリレーで1位になれ!」
とけしかけてみるとようやく涙が引っ込んだようであるが…。トランプでも負けると悔しくて泣くタク。負けず嫌いなところは善し悪しで、「なにくそ」と負けないよう努力してくれればいいが、単にいじけて終わりな気がするなあ…。Rなんか優しいので慰めたり手加減してやっちゃったりするからますますその傾向にある。
理想的なリレーとかけまして、きれいなアクアリウムとときます。
その心は、どちらもコケない!
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■ボールを踏んだり蹴ったり。
2011年05月10日(火)
午前中、近所の子供達と駆けずり回って遊んでいたというのに、午後になっても
「まだ遊びたいよ。走りたいんだ」
と言う息子・タク(5才)。まるで泳ぐのを止めたら死んでしまうサメのように動くのを止めない。
「じゃあパパと公園行こうか〜」
サッカーボールを持って公園に出掛けた。娘・R(7才)は
「もう疲れた」
とのことなので嫁とお留守番である。公園に着いてタクとサッカーごっこ。足で地面に線を引いてお互いのゴールを決め、タイマン勝負である。タクは呆れるほどに走る。ボールを追いかけてどこまでも走る。親の欲目まくってると思うが長友の生まれ変わりなんじゃないかってぐらい(長友殺すな)。
そして僕は当然出来るだけ最低限の防戦に努め、出来るだけタクにシュートを打たせ、
「うわー、破られたー」
と接待ゴルフ並みに息子に華を持たせるのであるが、
「いえーい、たっくん3点め〜。パパ弱〜い」
図に乗ってカチンと来る挑発を受けたため、ついカッとなりドッカンドッカンタクのゴールにボールをぶちこみまくったら
「うっわああああああ!」
本気で泣きながら殴りかかってきたので反省した。仲直りして改めてプレイ再開したところで
「あ、やまぐちあやちゃん」
お父さんとまったり座っている女の子に声をかけていた。
「タクと同じ幼稚園の子?」
「ちがう。Rちゃんの友達」
女の子のきょうだいがいると、女の子の顔見知りが増えていいなあ…。
「つかれた…」
ようやく休憩したいと言うタクに水筒の麦茶を飲ませ、ベンチに座る。ポカポカとした日差し。まったりした午後。横には汗だくで野良犬みたいな匂いを発している息子。大型連休の締めくくりが、こんなのんびりした昼下がりというのもよい。
僕らと入れ替わりでバットを持ったおとっつあんと小学生ぐらいの女の子、そしてまだ3才ぐらいなのにマイグラブを持つ男の子がやってきて、ノックを始めた。
「じょうずだねえ…」
「かわいいね」
その男の子、既に結構鍛えられており、ゴロを追いかけてグラブでキャッチする動作がサマになっていて、タクとまじまじと見詰めてしまった。星一徹と星飛雄馬みたいな親子である。ちょうどお姉ちゃんもいるから明子姉ちゃんも完備。
きっとお父さんも野球経験者なのだろうなあ…。運動量こそ多いがド素人でただやみくもに蹴りまくってる僕らと大きな違いである。
あのお父さんはスポ根で僕はロリコン。
これも大きな違いである。
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■母の日。父の非。
2011年05月09日(月)
母の日のイベントとして、土曜日のうちに「ママへの手紙」を書いとけ、と娘・R(7才)と息子・タク(5才)にけしかけていたのだが、結局出来なかった。
で、日曜の朝しこしこと書いていた。書き終わったので早速渡せばいいものを、Rはなかなか渡そうとしない。手紙と似顔絵と、何故かカレンダーまで作った力作なのだ。
「どうしたんだ?」
と聞いてみると
「…渡すのが恥ずかしい…」
ラブレターを書いた女学生のようにモジモジしていた。
「なんでやねん」
と突っ込みたくなったがそれはそれとしてこれもこれとしてRなりの乙女心なのだろう。結局僕が何度か後押しして、夕方になってようやく渡せたのであった。
一方タクは書いたそばから
「ママ〜」
と得意の猫撫で声の甘え声で嫁に渡していた。昨晩、ゴハンを食べるのがあまりにも遅く、ちんたらちんたら食べていたら嫁の怒りが炸裂し、半ベソになりながら
「コワイ…」
ヒソヒソと僕に耳打ちしていた。
「そりゃパパだって怖いわ」
とヒソヒソ返ししておいたらこの世の終わりみたいな泣き顔をしていたので、その挽回として可愛さアピールしているのかもしれない。
一方嫁の僕へのリアクションとしては
「隣の○○ちゃんのパパ、朝からカレーを作ってくれてるんだって。素敵〜」
とチクチク始まったので怖かった。僕は料理なんてボンカレーぐらいしか出来ないし、そんなの結婚前から分かっているはずなのでそれは無い物ねだりというもの。しかしせめて後片付けぐらいは…と皿洗いしてみたら、
「洗ったお茶碗は逆さにして置く!これ常識!」
とかRやタクレベル並みのダメ出しを食らうばかりで
「ママ、コワイ…」
今日は僕がタクに耳打ちしてしまった。
女は強し。更に母も強し。
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■母の日イブ。
2011年05月08日(日)
土曜日、嫁は朝ご飯を作ってとっとと仕事に出て行った。
「ママがいないうちに母の日にあげる手紙を書いたらどうよ」
と娘・R(7才)と息子・タク(5才)にけしかけてみたら
「書くー!」
ふたりとも乗り気であった。しかしあまり時間がなく…。朝ご飯を食べたら図書館に行って本の返却をしなければならなかった。そして新しい本を借りて、帰って来たらスイミングスクールである。
いつもはチャリで行くけれども雨が降っていた。ウチには車なんてないので歩いて行かねばならぬ。30分かかって着いたらもうお昼時である。水泳の前に何か食べさせてやりたいがあまり時間がない。
「おにぎりでも買うかー」
とか言っていたら運悪くマクドナルドの前を通ってしまい
「ハッピーセットがいい!」
とRとタクは大合唱を始めた。ふたりとも赤と黄色の道化に洗脳されているのだ。マックに寄った後はもうハッピーセットについていたオモチャに夢中だ。
水泳のレッスンは最初はタク、次はRの順番で、それぞれ自分がやっていない時はヒマなのでその待ち時間に手紙を書かせようとしたのだけれども、Rはそれよりも学校の宿題で3日分の日記を書かなければならずそっちを優先。タクに至ってはお手紙セットを持って来るのすら忘れていた。
そしてRのレッスンが終わろうかとしていた時に仕事を終えた嫁登場。
「雨止んでたから自転車で来たよ。帰りも歩きだとかわいそうだなーって思って」
ああ、なんて優しい母の愛。しかしこれでコッソリ手紙を書く計画は1文字すら書くこともなく終わってしまった。
Rのレッスンが終わり、着替えも終わったRを待ってようやく水泳教室を出ると、
「ああああ!また雨が降ってる!」
母の愛が思いっきり裏目に出てしまっていた。母の愛も天には通じなかったようだ。それでも嫁はRとタクを乗せて雨の中を強行突破。僕はひとり傘を差してトボトボと。歩きながら
「母の日の手紙どうしよ…」
ちっとも進まなかったサプライズプロジェクトに頭を悩ますのであった。
手紙だけに気がMAILってか。
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■子供の口には戸は立てられぬ。
2011年05月07日(土)
子供が何気なく口にした言葉でも、結構な威力を持っていることがあるわけで。
嫁実家付近をうろついていると、娘・R(7才)が
「ねえねえ!トトロのそばだって!食べたい!」
と叫び出すので、はて、ジブリ系な町興しでもしているのだろうか、とRが指差す方を見てみると
「名物トロロそば」
と書いてあり、嫁両親がツボにはまって大爆笑していた。トトロそばか…値段はどんぐり2個とかだったりして。
またある時、嫁母がいそいそとスポーツウェア等の支度をしているので、よく聞いたらバドミントンをしているのだという。どのくらいやってるんですか、みたいな聞き方だったと思うが、僕がそんなことを言うと嫁母は
「全然。初心者よ」
と答えていた。するとそれをタクが
「えっ。おばあちゃん不審者なの?」
と豪快に空耳アワー。これには僕が大笑いしてしまい、
「違うっ!」
慌ててフォローして口を噤んだが時既に遅かったらしく、
「初心者よ!しょーしーんしゃ!」
嫁母も苦笑いしていた。「不審者」なんて言葉を幼児が普通に知っているのも、物騒な世の中を反映しているような気がする。
これもまた5月5日のある時、タクが柏餅をモグモグしながら
「きょうは子供の日だけど、4月4日はオカマの日なんだよ」
嫁両親の前で言うに事欠いてそれかよ、ということをぶちかますではないか。
「え、何?それ本当なの?どういうこと?」
マジで知らなかったらしい嫁父がネタにマジレスしてくる。するとタクは
「5月5日は男の子の日、3月3日は女の子の日だから、真ん中の4月4日はオカマの日なんだよ」
キャバクラ嬢に人生を語るオヤジのようなしたり顔でペラペラ説明し出す。
「お前はどこでそういうこと教わったんだ」
と舌を巻く嫁父。
「パパ!」
即答するタク。
「えー…」
微妙なリアクションの嫁父。脂汗が出る僕。このように、子供のひとことには威力があるのである。
「そっかー。パパが教えたのかー」
と苦笑しながらも、下らないこと教えんな、と目で語っている嫁父。
すいません。ウチのことはオカマいなく。
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■吐息でネット。
2011年05月06日(金)
ゴールデンウィーク後半行ってみよう。後半スタート。
ということで後半は嫁の実家に帰省していた。あまり顔を見せていないのもナンだという嫁の意見による。
やることは栃木の実家にいた時とほぼ同じで、娘・R(7才)と息子・タク(5才)を公園で遊ばせる。ほぼそれだけ。子供達が一押しする公園というのが、一度行ったことがあるという、すんごい長い滑り台があるところ。
嫁父の車で連れて行ってもらうとそこはさすが秘境八王子、5年後ダムに沈む計画がありそうな急激な高低差がある山あり谷ありの地であった。その山を利用し、てっぺんから下まで100メートル以上のローラー滑り台が設置されている。
「パパー、いっしょにやろー」
流しそうめんになった気持ちで滑ってみるとスピードが出て結構な迫力である。
Rを後ろから撮ったところ。Rは注意書きに書いてある通り、前に滑っている人との距離が充分開いてから自分も滑り出すが、タクはおかまいなしに
「Rちゃん、おっそーい!」
Rの後ろから煽る煽る。すると
「たっくん!ちゃんと前の人と空けないとダメなんだよ!」
普段は温厚なRがここではブチ切れていた。決まりをきちんと守るRと、決まりはとりあえず一から十まで破ってみるタクの激突はなかなか面白かった。
滑るのは楽なのだが滑り切ったらまた登らなくてはならぬのはスキーと同じ原理で、リフトなどないし、これが結構きつかった。Rもタクもさすがに10回ぐらい繰り返すと疲れたようで、次の遊具に移動した。
それがコレ。ロープのジャングルジムである。数メートルの高さがあり、ぶっといロープで編まれたネットが張り巡らされ、モミの木のような形になっている。
「ちょっとこわいかも…」
情けなくも二の足を踏んでいたRとタクに
「大丈夫だ!行って見ろ!」
と煽って登らせたところすぐ順応したようで、逞しく登り降りを繰り返していた。いつの間にか嫁も一緒にてっぺんに登っており、母子で「なんとかと煙は…」を地で行っていた。僕はその様子を下から見ていたのだが
「かじりんはアレかね。高いとこダメ?」
後ろから嫁父のチェックが入った。
「いえ、そういうわけではないですが…」
何となくてっぺんで喜ぶ猿山のボスみたいな嫁とその子供達と混ざりたくないなあ…と思っていただけだったので…。
僕だって登ってやろうじゃないのよさ、と網に手をかけて登ろうとしてみたら…うわ、結構怖い。網が不安定で揺れるし、実際登って見下ろすと結構高く感じて怖い。ひいー。金玉がきゅーっとするー…とまじで怖かったのだが、子供達を煽った手前もあり、怯えてしまってはカッコが付かない。
「あ、パパがきたー!」
最早網の中に順応しまくったRとタクがするすると小猿のような敏捷さで僕に近付いて来た。ビビッた様子など見せるわけにはいかん。必死で冷静さを装い、
「パパ写真撮るし〜、カメラ持ってるし〜、危ないからあまり上には行けないーみたいな」
というフリをしてそんな高いところまで行かず、そーっとそーっと降りることにした。しかし嫁には
「あなた怖かったんでしょ。死にそうな顔してたよ」
全てバレバレであった。
うっせー。僕は網は網でもインターネットじゃなきゃだめなんだよ!
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■息子リターン。
2011年05月05日(木)
「パパ―!」
ゴールデンウィークの谷間の月曜日、僕が仕事から帰って来ると、ひとりで栃木の実家に泊まっていた息子・タク(5才)も帰っており、飛び付いてきた。
「よくひとりで泊まれたねー」
お調子者のくせに甘えん坊でさびしんぼうのタクが…親元を離れひとりでお泊りできるなんて思ってもみなかった。
「泊まる!」と言うもんだから実家に置いて来たけれども、絶対何かのタイミングで泣き出したりするのでは…と思っていたがそれもなかったようである。
栃木の母によると、月曜日は羨ましいことに会社が休みだった僕の弟が遊んでくれたという。甥っ子のために1日休日を潰して付き合ってくれる面倒見の良さ。残念ながら彼女はいない。いないからこそタクと遊んでくれるのだろうが…。
そして帰りは一緒に送ってくれた母と電車で。僕と嫁なら絶対に乗らないグリーン車に乗り、
「にかいだてのでんしゃだー!」
と大喜びであったが、降りるひとつ前の駅になり、
「次は、○○ー。次は、○○ー」
自分の街のいつもの駅名を聞いた途端、
「早くママに会いたいな…」
目元がちょっとウルッとなったのだという。
僕らが実家に帰省するのはいいのだが、
「みんなが帰る時が寂しくって辛くってねー」
と言う母は、僕ら全員が一斉に帰ると急に家の中がガラーンとして何とも言えない寂しさだが、タクがひとりでも1日残ってくれればだいぶ気が紛れる、という。なので今回のタクひとり泊まりについても大歓迎だった。
「いやーとっても良い子だったよ!」
家まで送ってくれた母はニコニコ顔だったので
「じゃあ夏休みは一週間ぐらいお泊まりさせてみようかしら!」
と嫁が調子こいて言うと
「いや、それは勘弁」
真顔になった母に断られたという。なんでもおとなしい娘・R(7才)とは違い、どこに飛んで行くか分らないラグビーボールのようなタクの動きに全然付いていけないからハラハラする、とのこと。
「1日ならまだしもそんなに体力持たないわあ」
とのこと。ともあれ、ひとつ大きな課題を乗り越えたタクは頼もしく見え、
「なんか大人になったような顔つきになったわ」
親ばかかもしれないが、僕も嫁も実際そのように見えたのだ。テレビでアンジェラ・アキの「手紙」の歌が流れると、しみじみと聞きながら
「この歌には弱いんだよね」
などと言う。なんか前と言うことが違うし。
そしてタクがくじけないように世話してくれた母と弟にも感謝である。マザー、ブラザー、サンキューベラマッチョでチェケラッチョ。無駄に家族に感謝するジャパニーズヒップホップ並みにリスペクトしなければなるまい。
母の次なる野望はRとタクを氷川きよしのライブに連れていくことらしいが、それは阻止せねばなるまい。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■四苦八苦。しゅくはっく。
2011年05月04日(水)
ゴールデンウィークの前半、栃木の実家に泊まっていた僕と子供達(嫁は仕事のため留守番)
2日の月曜日は僕も娘・R(7才)もそれぞれ普通に仕事と学校だったので帰らなければならなかった。ところが息子・タク(5才)の幼稚園は羨ましいことに休みで連休が途切れないステキホリデーであった。
そのため
「たっくんだけもう一泊するー」
タクは月曜日も自分ひとりだけ栃木に泊まりたい、と連休前から言い続けていた。
「そうかー。たっくんひとりでお泊りチャレンジするのかー。すごいなー」
一応その心意気や良し、とし、栃木の母にもその旨を伝えておいたのだが、正直絶対ダメだろうと思っていた。いくらひとりで泊まれる、と意気込んでいても、実際
「じゃあバイバイ」
と僕とRがタクから離れる瞬間になれば
「やっぱりたっくんも帰るー!」
途端に寂しん坊と化し、泣きじゃくって撤回しまくると読んでいたのだ。何せスイミングスクールで、タクをプールに送り出す時ですら
「むかえにきてね」
と泣き出すタクなのだ。Rでさえ幼稚園の「お泊まり保育」で初めて親元を離れて泊まる経験をした後で栃木の実家にひとりで泊まれたのだ。
だんだんと月曜日が近づくにつれ気が変わってくるのではないか…と踏んで毎日
「たっくん、月曜日はおばあちゃんと二人で泊まるんだねー。すごいねー」
と遠回しに確認をした。
「本当に泊まれるの?寂しくないの?大丈夫なの?」
このように露骨に聞いてしまうと最早脅しているのと変わりないので…。何回聞いてもタクの答えは
「うん、泊まるよ」
今までのタクだったら目がウルッと来たり少なくとも表情が曇ったりするものだったが、全く動じない。当日の月曜の朝になってもそれは同じで、いよいよ帰る時になり母の車で駅に向かう。僕とRは電車に乗り、母とタクが見送る。この時になっても僕は、タクは土壇場で「帰る」と言うだろうと思って、タクの帰り仕度も車の中に積んできたのだ。
しかし
「じゃあ母さん、タク、バイバイ」
タクが泣いて僕らを追いかけて来るに違いない、と踏んでいた駅での見送りシーンでも、
「ばいばーい!」
なんと笑顔で手を振って僕らを見送るではないか。成長したなあ、という嬉しさよりも驚きの方がでかく、Rと顔を見合せながら母とタクが乗った車が去って行くのを見守った。するとすぐ
「今どこにいるの?」
と母の携帯から電話してきたのは可愛かったが。
「まだ駅のホームにいるよー」
「たっくん、ひとりでお泊りできたよ!」
「いやそれはこれからだから」
泊まりはこれからだが、お別れシーンがひとつのヤマだとタクも思っていたのかもしれない。すぐさま嫁に伝えると
「嬉しいような寂しいような」
という母が息子を思う複雑な気持ちが返ってきた。家に帰ってもやはり一番うるさいタクがいないと、
「たっくんがいないと、しずかでさびしいねー」
Rもこのようなことを言い出すほど、家の中の空気がシャッターだらけの寂れた商店街のような感じであった。夜中、
「じゃまあ景気づけに一発」
「やだよ!」
嫁に断られたのはいつも通りであった。
肉親的な息子がいない代わりに肉棒的な息子を提供しようと思ったのに。
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■栃木三昧の三枚。
2011年05月03日(火)
栃木帰省中に撮った写真を何枚か。
「岩船山」という山がある。よい石が採れるので江戸時代から思いっきり採掘されていて、岩肌もあらわな崖だらけの山である。子供の頃、よく
「パカーン」
という発破の音が聞こえてきたのはおそらくこの採掘現場からだと思う。その山が今回の大地震で崩落した。
この写真でVの字にえぐれているところがそうだ。グーグルマップの航空写真を見てみると、山の両側から採石されまくり、ほっそーくなっている部分があり、ここが崩れたっぽい。棒倒しに例えると極限まで砂山を削り、次触ったら絶対倒れるだろ、みたいな状態になっていた。
一部ではあるけれども生まれた時からずっと見ていた山の形が変わってしまうなんて、かなりの違和感であり衝撃的であった。山の形が変わるなんて思ってもみなかったので…。山の一部だけでもこれだけのショックなのに、生まれ育った街全部が津波に飲み込まれてしまった東北の被災地の方々は…僕なぞ想像できない程の恐ろしさと悲しさなのだろう。
次はこれ。栃木が誇る名物「レモン牛乳」と、最近新発売となった「イチゴ牛乳」のペア。レモン牛乳はランチパックを始め、様々なレモン牛乳味のコラボ商品を出しまくっている。栃木乳業、おそろしい企業…!
娘・R(7才)も息子・タク(5才)も飲みたがる人気のレモン牛乳であるが、
「パパが子供の頃はこんなもんじゃなかった。もっと甘くて臭くてザラザラしていたんだ」
絵の具をそのまんま溶かしたような毒々しい黄色の液体。ドクターペッパーのようなケミカルな匂い。何が入ってるんだか不安になってくる舌のザラツキ感。昔はもっといかがわしさプンプンの不健康ドリンクだったんだぜ、と自慢する僕である。
そういえばマックスコーヒーという甘くて有名な缶コーヒーがあるが、茨城千葉栃木でしか売ってなかった頃はもっと甘かったんだぜ〜、とこれも昔の味を知ってる僕、カッコイイ、みたいに自慢する僕であるが、果たして本当にそうなのだろうか、とふと疑問が湧いてきた。
昔の方が甘い、クサイ、というのは初めて飲んだ時のインパクトの記憶があるからであり、何十年と飲み慣れてしまった今では舌が慣れてしまい、昔ほどの刺激がなくなってしまったからではないか…と。本来の味というのは実はほとんど変わっていないのかもしれない。
最後はこれ。僕らがよく行く実家近くのラーメン屋のメニューである。「しょうがラーメン」という一風変わった看板メニューの他は至ってシンプルな品目なのに、唐突にあるのが「もつ煮」だ。
栃木のラーメン屋には高確率で「もつ煮」があることが多い。栃木県全体を調査したわけではないので少なくとも僕の行動範囲だった栃木県南部、それも栃木市・佐野市近辺に限った話かもしれない。
子供の頃は親に「もつ煮がうまいから」と、もつ煮目当てで連れて行かれたラーメン屋もあるほどである。
「ラーメン屋にもつ煮があるのはこの辺だけの特徴なんだ、って上京してから気付いたんだよね。なんでこの辺りはラーメンともつ煮がセットなんだろうね」
と母に聞いてみたら
「え、なんで東京のラーメン屋はもつ煮ないの?」
生まれも育ちも栃木の母は、感じ方が僕とまるで逆なのであった。ラーメン屋に入って
「なんでもつ煮ないの?」
と暴れ出す人がいたら、また、焼きそばを見て
「なんでジャガイモ入れないん?」
と暴れ出す人がいたらそれは栃木人(しかも南部)である。
ふるさとは もつ煮ありと 思うもの。なんちて(今日は苦しい)
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■卒塔婆小町。
2011年05月02日(月)
僕と子供達、そして僕の母と昼飯を食べようとファミレスに入った時のこと。
「おばあちゃ〜ん」
と甘える娘・R(7才)と息子・タク(5才)。そんな仲睦まじい孫と婆の姿をデジカメで撮ってやったら
「見せて!みーせーて!」
もの凄い勢いでデジカメのモニタを覗きたがる子供達。
「あらあらどうしたの?」
母も驚きの顔で孫達を見詰めるので
「この子達さ、自分の写真とか動画が大好きなんだよね。ホント自分大好きで」
と説明すると
「そういうことを表わす横文字あったよね。何だっけ。あ、そうそう。オナニスト!!」
「違う!!ナルシスト!!」
どんだけ横文字に弱いんだウチの母は。真っ昼間のファミレスでオナニストとか、言葉のテロリストだろう…。写真とか動画が大好きなのは変わりないが…。主にわいせつ系だけど…。
昼ゴハンを食べ終わった後、父の墓参りに行く。
「はーい、かじりん家のお墓はこっちでーす」
Rがひしゃくを鼓笛隊の指揮棒みたいにツッタカターツッタカターと振り回しながら歩いて行くので、これって注意した方がいいよね…と思ったが、
「はーい」
バスガイドに付いて行く農協ツアーのおっさんのようにノコノコとRの後ろを素直に歩いてしまった。可愛くて叱るより先につい顔がニヤけてしまったのだ。
Rの先導により父の墓前に到着。手を合わせている間、タクが卒塔婆を指差して
「これってなんて書いてあるの?天国の言葉?」
と聞いてくるのでまた顔がほころんでしまった。天国の言葉、というのが5才児っぽいフレーズでよい。
「これはね、梵字といって、元は昔のインドの言葉なんだよ」
と説明すると
「ふーん」
ひとつ賢くなったような顔で頷くタクの横から
「ええっ?」
母が奇妙な声を上げた。そして
「なんでインド?」
と僕に聞いてくる。
「え、仏教ってインドで生まれたし」
言わずもがなのことを敢えて言ってやったら
「中国かと思ってた!」
「ええっ?」
今度は僕がビックリである。
「僕が中高生ぐらいの頃、あなた毎日般若心経読んでたでしょうが」
「だって鑑真が命がけで中国から日本に海を渡って…とか習ったでしょ…」
「鑑真の前に仏教の創業者がいるでしょ…」
「お釈迦様も中国人かと思ってた!」
インド人もびっくりとは、まさにこのこと。
僕もこの人の血を引いてるだけあって母だけを責めるのは卑怯であるが、ここまでヤバげな知識のズレがあるとは思わなかった。ただそんな隅オブ重箱的な間違いは日記のネタ程度にすることにし、些細なことにはびくともしない肝っ玉で僕を育ててくれたその生き様を尊敬していることには変わりはない。
般若心経だけに、女は読経。なんちて。
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■叔父オズボーン
2011年05月01日(日)
栃木の実家にいる僕と子供達。
僕の弟がよく娘・R(7才)と息子・タク(5才)と遊んでくれて、この叔父と甥姪の仲はよい。しかし今日、僕とRとタクが公園で遊んで帰って来ると、弟の車がなかった。
「やっちゃん(弟のこと)出掛けちゃったのかな?」
「どこ行っちゃったのかな?」
Rとタクは弟が出掛ける先も気になるらしい。もしかしたら一緒に遊びたかったのかもしれない。ふたりは
「お買い物かも」
「なんか食べに行ったんじゃない」
などカヤカヤとやかましく議論していたが、
「デートじゃないの?電話してみれば?」
タクはセクハラオヤジのニヤケ顔のような、5才児とは思えぬ腐敗した表情を見せた。するとRも
「デートの邪魔になっちゃうでしょ!だめだよ電話しちゃ!」
世話焼きババアみたいなしたり顔を見せる。ふたりともこんなオヤジ臭いことを言うようになったんだなあ…などとまじまじと見つめていたら
「パパもデートしたことある?」
タクがいきなりこっちに話を振ってきて不意打ちを食らった。
「えー。そりゃあ、あるよ」
「誰と?」
「ママと」
「いつ?」
「君達が生まれる前」
警察の取調べを受けてる気分になる。タクは「ふーん」と何かは知らんがものすごい頭の中で考えている表情をし、
「ママは素敵な人だったの?」
と聞いて来た。デートは素敵な人とするもの…という知識はあるらしい。
「今でも素敵じゃないか」
僕はとりあえずこう答えておけばよいと思った。ママ大好きなタクはそれで満足だろうし、タク経由でこの話を嫁が聞けば晩ご飯が豪華になったり真夜中のサービスも積極的なエロス展開が繰り広げられることになるかもしれない。
「あ、そう」
それを聞いたタクの反応は昭和天皇並みに素っ気なかったが…。で、肝心の、弟が本当にデートだったかどうかは不明である。弟に女っ気があったのは遥か昔の大学時代に彼女らしき人物を見たっきりで、それ以来怖くて聞けない。
しかしRとタクのイトコが出来るよう、弟にもムフフなエロス展開が繰り広げられることを祈るばかりである。
私達これから、いイトコろ〜♪
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