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■謎のおっぱいラーメン
2010年05月31日(月)
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嫁のチャリに娘・R(6才)と息子・タク(4才)を乗せて、僕はひとりまた別のチャリに乗り、公園に向かった時のこと。

公園に着いてから嫁が言った。

「途中のラーメン屋見た?」

「ああ、長州ラーメンって名前のとこ?」

来る途中、「長州ラーメン」と書かれたラーメン屋を見かけたのだ。長州ラーメンって初めて見たなあ。チョーシューメーンってか。とか考えながら見ていたのだが、

「そうだけど。…他に見なかった?」

僕は何かを見落としていたようだ。

「…何を?」

「気付かなかった?その店、『おっぱいラーメン』って貼り紙があったのよ!」

「なんだってー!」

おっぱいラーメン…すごい魅力的な響きだ。何故ならばおっぱいは性的な意味で大好物であり、ラーメンは食欲的な意味で大好物。性欲と食欲の二大好物が合体した言葉だからである。

「昼飯はそこで食うことにしよう」

「えっおっぱいラーメン食べるの?」

当たり前である。そんなネタ振られたら食い付かないわけいかないだろうが。おっぱいラーメンとは何か。昔、「ちちのや」というトップレス牛丼屋があったと聞くが、それに似た類なのだろうか。それが気になって子供達を公園で遊ばせる時間が勿体なくなってしまった。

早くお昼時にならないかなあ…Rとタクが遊びまくって早く

「お腹空いたー」

って言わないかなあ…ソワソワしながら子供達を見ていた。とある遊具のところで子供達が皆

「あ、おっぱいだ」

「おっぱい」

「おっぱいだよ」

口を揃えて「おっぱい」を連呼する。何故ー!僕の心を読んだの?みんなエスパーなの?伊東なの?と慌てたが

おっぱい
僕の足元に誰かが水で「おっぱい」と書いていたようだ。誰だこんな小ボケ先生みたいなことすんの…。

しかしここでも「おっぱい」に巡り会うとは、絶対昼飯はおっぱいラーメンを食べなければならないという運命なのではないだろうか。

「おなかすいたー。もうかえりたいー」

散々遊びまくって午後1時半。ようやく家路に着く時が来た。

「よーし。ラーメン食べに行くぞ!」

ひゃっほーとそのラーメン屋に着いた。

おっぱいらぁめん
どーん。

「なるほど。堂々としたもんだね…おっぱいらぁめんって…じゃ、入るぞ」

「ああっ。待って!」

「何だよ」

おっぱい
「今日、定休日だって!」

がーん。がーん。がーん…。ああ、ものすっごいおっぱいラーメンを欲していたのに、なんだこの肩すかされ感は…。

しょうがない。普通のおっぱいで我慢するか、と思い

「嫁、今夜やらせて」

「なんでよ!」

夫が嫁のおっぱいをまさぐるのに理由などあろうか。で、夜になってまさぐろうとしたら

「ごめん、ついさっき私も定休日になっちゃった」

何そのはかったようなタイミングはあああああ!4コママンガのオチみたいじゃねえかよおおおお。

まったく、おっぱい食わされたわ!

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■どんな品川よいのやら
2010年05月29日(土)
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嫁の誕生日が近付いている。

昔は平気で1ヶ月後までスルーしていた年とかあったが、仮にももう人生の半分ぐらいの付き合いなので、さすがにそのような笑えないボケはなくなった。

ただし付き合いが長いのでプレゼントネタがないっていうか。

「なんか欲しいのある?」

ストレートに聞いてみたところ

「エコール・クリオロのが食べたいなあ」

近所の有名ケーキ店の名前を挙げた。チョコレートケーキが有名な洋菓子店である。

「略してエロじゃだめ?」

「ダメ。あとバイキングとかお寿司とか…」

「みんな消えモノ(あとに残らないもの)でいいのかね?」

「食べ物がいいっていうより、誕生日一日料理しなくていいっていうのがいいのよ」

ふーん。ごめんね。僕、ボンカレーしか作れないボンクラーで。

「君達はバイキングとお寿司どっちがいい?」

「バイキングー!」

「だよねえ」

僕は寿司をガッツリ食べたいけれど、娘・R(6才)も息子・タク(4才)も寿司屋で食べられるのは玉子や納豆巻、エビぐらいしかない。

「あ、そうだ」

嫁は思い出したように

「そういえばパールのネックレスが欲しい。冠婚葬祭に使えるから。持っててもおかしくないっていうか今まで持ってなかったのがちょっと…」

パールのネックレスはフォーマルなアクセサリとして必要なのだと主張した。ふーむ。随分高いプレゼントになってきたぞ…。金銀パールプレゼントってか。

「どんぐらいのがいいのかね。20万ぐらい」

「ピンキリだけど」

「やっぱりパールにもブランドとかあるんだろうね。神戸牛とかみたいに、どこどこ産に限る、みたいな」

サンマは目黒に限る、なんて落語があるけど、パールはやはり港区に限るだろう。

六本木真珠。なんつって。

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■朝火事
2010年05月28日(金)
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一昨日の夜中、ウチの前を消防車がガンガン通って行ったと思ったら、今度は今朝ガンガン通って行った。夜討ち朝駆けか。

「あうう…うるさいなあ…」

サイレンで起こされる羽目になったがめちゃくちゃ眠いので、少しだけ目を開けて時計を見たら本来起きる時間より全然前である。しかしRとタクの声はしたので彼らは既に起きているようだ…ということだけ確認してまた寝た。

しかし程なくして消防車第二陣がまたウチの前をガンガン通って行き、再び目を覚ましてしまった。今度はRとタクはゴハンを食べていた。

「ううう…なんなんだっ」

まだ眠気がたっぷり残っているのに眠りを中断させられると殺意すら覚える。早朝の火事と電車飛び込み自殺は迷惑だからやめて欲しいなあ…。

「あなたホントに意地でも起きないよねー。あれだけうるさいのに」

嫁が呆れて言う。

「爺さん婆さんじゃないんだから限界まで寝るのは当たり前だっ。ていうか今起きたじゃないかっ。でも今度はどこが火事なのかな」

「あっ向かいの奥さんが出てった」

「えー。この朝のクソ忙しい時にヒマなんかね」

消防車やら救急車の音が続々近付いては遠ざかっていく。タクが

「こわーい」

と言って僕の寝床に入り込んできた。

「よしよし。パパと一緒に二度寝するかい」

タクはモフモフとぼくとじゃれあっていたが

「ちょっとタク!ちゃんとゴハン食べなさい!」

あっさり嫁に怒られた。

なかなか消えない火事ととかけまして、寝ながら食べる息子とときます。

そのこころは消火(消化)が悪い。なんちて。

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■禁煙よかった探し
2010年05月27日(木)
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禁煙を始めて3週間目。

ああっ。それでもまだタバコを吸いたい。

ポリ袋物語、じゃなくてポリリズム物語、ええい違う、ポリアンナ物語を真似して禁煙をしたことによる「よかった探し」をしてポジティブな気分になるしかないわ。えーと、

・家族の受動喫煙がなくなる

ホタル族やってるだけじゃだめなんだよね…。

・臭くなくなる。

嫁に言わせると口臭がなくなったらしい。やっぱり臭かったのね…。

・タバコ代がかからなくなる。

そのぶんMINTIAを1日3ケース食ってるんだけどね…。100×3=300円でタバコと変わらぬ。

・頭痛と咳がなくなる

タバコを吸いまくっていると酸欠になって頭が痛くなる。あと咳も劇的に減った。歯を磨いてオエっていうのも。あと今は自覚症状がないが、将来的に期待できるモノ。

・肌が綺麗になるらしい

・味覚が回復するらしい

・全体的に爽やかになるらしい

・爽やかになるからモテルらしい

・最高の女とベッドでドン・ペリニヨン

・世界が我にひざまずく

うーん。禁煙によって黄色い救急車で運ばれて行かれそうな気がしないでもない。そう。禁煙によるデメリットもあるのである。「よくなかった探し」もしちゃうんである。

・しょっちゅうイライラする。

タバコを吸えないことで、いとうあさこ並みにイライラする。

・性欲が凄い
・食欲が凄い
・眠気が凄い

三大欲求が最強に増幅している。特に性欲など無駄に凄い。いつでもアンテナ3本、みたいな。ギャルを見ただけで即反応、みたいな。かなりやばい。歩くエロ弾頭状態。僕一人で練馬区を種馬区に変えられそうな勢いである。

食欲も今までのガッリガリから一気に超デブになりそうな勢いで食べたい食べたい食べたい。間食なんか殆どしたことなかったのに、今はうまい棒とかボリボリかじりながらこの文を書いていたり。

口の寂しさを駄菓子で紛らわす…。

よかった駄菓子!

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■サイレンナイト
2010年05月26日(水)
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真夜中、消防車がウチの前をガンガン走って行った。

通っていく台数が多いのか、切羽詰まっているのか、あまりにも騒がしいので思わず窓を開けてしまったらちょうどお向かいさんもガラッと顔を出したところであった。どもども…。

消防車は駅前商店街の方へ走って行った。その辺り、わりと火事多いんである。

「すごいねえ…」

嫁もなんだなんだと覗いていた。窓を閉めてからも後続部隊(?)の消防車がガンガン通るし、何を言っているのかまでは聞き取れないが、おっさんのガミガミしたアナウンスも流れてくる。よほど大きな火事なのだろうか。

「これじゃ起きちゃうな…」

子供達の寝顔を覗いてみると、息子・タク(4才)は全く動じずガーガー寝ていたが、娘・R(6才)は半ベソな顔でこちらを見ていた。目がウルウルしている。子供にとってサイレンって不気味に聞こえるんだろうなあ。ましてや真夜中だと特に。

「怖くなっちゃったかい?でも大丈夫だよ」

そう言って添い寝してやると、こくりと頷いて僕にしがみついてきた。なんて可愛いのだ!実はちょっと怖くなってるのは僕なのだが。なんか近そうだし。

昔、朝消防車のサイレンで目が覚めたことがあった。でも眠くてそのまま寝ていたら実は道路を挟んだ斜め向かいの家が絶賛全焼中、なんてことがあり、ちょっとトラウマ的な怖さがひしひしと迫る。

それに火事とケンカは江戸の華。ま、練馬は江戸じゃないけど…。あと僕の名前、火事りんだし…。そういうトラウマ半分、ヤジウマ半分で

「ちょっと見てこようかなあ…」

と外に出ようとすると

「ダメ。行かないで」

さっきまでぐずっていたRが僕の腕にしがみつく。

「え。ダメ?」

「そばにいて。お願い」

なんか鼻血が出そうになった。こんなマンガかドラマみたいなベタな引き留め方をされるなんて…。ここで

「お嬢さん、男はそれでも行かなきゃならない時があるんでさぁ…」

とか言ってしがみつく娘を振り切るのはバカである。

「分かったよ。一緒に寝ようね…」

Rを抱いて寝かせつつ、ちょいと携帯に手を伸ばしてツイッターで調べたところ、もう火は消えたようだ、という近所っぽい人の書き込みがあったので安心した。こういう情報がすぐ引っ掛かってくるって、ネットも便利になったものである。

すぐ鎮火した火事とかけまして、Rを寝かせる僕とときます。

その心は、ボヤはよい子だ、ねんねしなー。

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■たたりじゃーけむりでもいいから吸いたい
2010年05月25日(火)
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白鵬は禁煙スペースには入れません。NO相撲キング。なんちて。

そんなわけで禁煙している。これまで100回ぐらい禁煙しては失敗しているが今回は本気と書いてマジであり、強敵と書いて「とも」であるタバコとおさらばしたい今日この頃。

何故今のタイミングでやめようと思ったか。理由はいろいろある。まずは子供達に煙を吸わせたくないなあ…ということ。あと周りから「やめろ」と言われるケースが多々あり、時々ひどいヒステリックで魔女狩りっぽい言われようであること。近々100円ぐらい値上がりすること。

そんな喫煙者にとっていやな感じのモヤモヤが徐々に重くなってきて、タバコのストックが切れたタイミングで

「…買わないでおこうか」

ふとそう思ってやめてみた。いつものパターンなら3時間ぐらいでギブアップしてしまうのだけれども、禁煙3週間目に突入している。

「吸いたい!」と思いながらも「あ、でも吸えないんだった!」という絶望感は吸わない人にはどう説明したらよいだろう。水の底を潜水していて、苦しくなったので水面に上がるのだが、あとちょっとで水面、息が出来る、というところでまた沈められる、みたいな。そんな感じである。

今も体がシクシクと煙を欲しているのであるが、やはり今週より先週、先週より禁煙初めの5日間ぐらいの禁断症状が一番ひどかった。

煙を吸いたい!煙がなければせめてなんか口に咥えていたい!という欲求が増し、もし僕のすぐ横にロリ巨乳の女の子がいて、24時間おっぱい吸い放題、というすばらしい環境だったら絶対成功できるだろうな…とか思っていたが、それは間違っていた。

やっぱり煙を吸いたいんである。おっぱいなんぞ女子供の吸うものだっ!あああああタバコ吸いたいいいいい!と発狂しかかってしまった。タバコの欲求はおっぱいより強い。

結局耐えるには根性しかないわけで、吸いたくなったらまず深呼吸、ミンティアをバカ食いして気を紛らわし、あと会社ではさすがに出来ないけれども家では禁煙パイプを咥えている。これで何とか3日ぐらい乗り切って、あとは

「今タバコやめるのをやめてしまったら、今までの苦しみが全て無駄になる!」

という考え方をすることにして今に至っている。人間やればわりとできるもんである。

「パパそれなあに?」

ある日、口に咥えてピコピコさせている禁煙パイプを見て息子・タク(4才)が言った。そういえば栃木の母がタクや娘・R(6才)をたぶらかして

「パパタバコやめて」

と僕に言うようになったのもプレッシャーのひとつになっている。

「これはタバコのにせもの。パパ、タバコすわないようにしてるんだ」

「なんで?」

「タクが『パパタバコやめて』っていったんでしょー!」

「ぎゃはははは!」

まったくこれだから鳥頭は…。ま、禁煙して辛い思いをしているからって誰から褒められるわけで無し。吸わない人から見れば吸わなくて当たり前。マイナスがプラマイゼロになるだけ。

それでもこれからも禁煙を続けるために、何か禁煙グッズでもプレゼントしてくれないだろうか。ちょうど来月は父の日がある。その時に欲しい。何がいいかというと、かなり高いけどダイヤの指輪である。

実は禁煙には絶対必要なのがダイヤモンドなんである。

その心は固い石。なんちて。

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■雨の日曜はヒマである
2010年05月24日(月)
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日曜日、1日中雨が降っていたので子供達と仮面ライダーのビデオとか観ていた。

ビデオが終わると

「戦いしよう!とあああああっ!」

と息子・タク(4才)が躍りかかってきた。ライダーのバトルを観て自分も戦いたくなりムラムラしたようである。まるでエロスなビデオを観てムラムラしちゃう僕みたいだ。

「Rちゃんもいーれーて」

娘・R(6才)も加わりバトルロイヤル。っていうか僕をよってたかって殴る蹴る子供達。

「ねえ、ババ抜きしたい〜」

暴れるのに飽きた子供達は今度はトランプを持って来た。

3人でババ抜きをしていると

「ママも入れて」

嫁も参加したいと言ってきた。

「お前入れるとババ抜きにならねーんだよ!」

とツッコミを入れようとしたがババ抜きどころか夕飯抜きにされそうで怖かったので

「お前が入らないとママ抜きだね〜」

多少マイルドでひよったツッコミにしようと思ったら、結局何が言いたいか分からないコメ
ントになってしまった。

僕達がババ抜きをすることで注意することはただひとつ。タクを泣かせないようにすること。タクは負けず嫌いで最後にババを掴まされてビリッケツになると

「ううう…ぶわあああああああ!」

大泣きするんである。そのくせ自分が勝つと

「いえーい。たっくんいちばーん。パパびりっけつー。いえーいいえーい」

思いっきり自慢しつつ敗者をからかうのでちょっと育て方を間違えたかもしれない。

タクが泣くとめんどいので、Rなども状況によって苦笑いしながらタクの手札からわざとババを取ってやったりする(いつも手札が見えているため)。

それでもまたババが回り回ってタクのところに来てしまうと、彼はすぐさま手札をものすごい勢いでシャッフルするのでモロ分かり。しかし

「あ、タクババ引いたな」

などとからかってしまうと

「そういうこといわないで!」

また半泣きになるので注意である。

使っているトランプは以前ここにも書いたと思うが、岐阜城に行った時買った戦国トランプである。織田信長がキングで濃姫がクイーン。そして斎藤道三がジャックになっている。

裏面は金華山上にそびえ立つ岐阜城と岐阜の町の絵。

トランプだけにジョーカ町ってか。

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■大地に落ちる一筋の鼻血
2010年05月23日(日)
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土曜日、ヒマを持て余した我らはとしまえんに行くことにした。

ウチから近く、自転車で行ける距離で、超人気な代わりに超待ち時間の東京ネズミ園とは対極にある、適度にゆるゆるで待ち時間は長くて10分。という気軽に楽しめる遊園地のはずだった。

でも今日はむちゃくちゃ混んでいた。どうやら大規模な団体さんが来ているようであった。でっかいバスが何台も止まっている。そのためひとつのアトラクションで40分も待つ羽目になってしまった。

いつも5分とかそこらなのに、としまえんごときで40分とかマジ損した気分なんですけど。マックで「お時間40分かかりますがよろしいですか」と言われたような気分だ。よろしいわけないだろ。でも悔しい並んじゃう…ビクンビクン。

長時間並んでいると子供達はみなダレてしまいそうだが、みんな大人しく並ぶものである。アトラクションに乗れるというエサがあるためか、娘・R(6才)と息子・タク(4才)含めて意外と行儀がいい。

そして午後はプリキュアショーがあった。今日はこのために来たんである。

「さあ、いよいよ始まりますよ〜。みんなでプリキュアを呼びましょうね、せーの!」

司会のお姉さんがこんな感じでちびっ子達に呼びかけると

「プリキュア〜!」

子供達の大合唱が上がった。しかしうちのタクだけ

「はなぢ〜!」

鼻から赤い筋をツーと垂らして絶叫しているではありませんか。

「うおおおおお!ティッシュティッシュティッシュラペーパー!」

4才にしてアニメキャラを見て鼻血とか、なんか、アキバ系な人材として超見込みあるんじゃね…。女は二次元に限る、とか、こういうショーにひとりで来る大きなお友達になってしまうのではないか…と不安になりながら、タクの鼻をぬぐっていたら

「ひいいいいい!」

実際タクの斜め後ろに、そのまんまの人がいるではありませんか!99%家族連れの中、たったひとりで鑑賞中。見た感じは小沢一郎にのび太を足して東国原知事を隠し味にして殴って酒焼けで不健康に黒くした感じ。ずっとニヤニヤ嬉しそうにプリキュア達を眺めている。

プリキュアのイベントには、家族連れに混じって必ずと言っていいほどスタンドアローンな大きなお友達がいる。別に誰にも迷惑かけるわけでもないし、向こうもいい大人で自分で選んだ道なのだがら他人がとやかく言うことでもないのだけれども、なんでこの手の人達って気持ち悪さレベルが必ず、絶対、南海の山ちゃん以上なんだろう。

自分の息子にはこうなって欲しくないなあ…と思いつつ、

変身ものに変態はつきものなんだなと割り切りながら見ることにしたのであった。

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■寝言にはキスで返事を
2010年05月22日(土)
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「ねえパパー。昨日どんな夢見てたの?」

娘・R(6才)がニヤニヤしながら聞いてきた。

「んー。全然覚えてないよ」

「Rちゃんが夜目が覚めたらね、パパ寝言言ってたよ」

うわー。自分がどんな寝言言っているか、あんまり聞きたくない。寝言なんてただでさえ支離滅裂なので、どうせろくなこと言ってないだろうし…。

一番やばいのはやはりエロ関係だろう。僕がエロい夢を見る筆頭ネタは、未だ引き摺っている、昔近所にいた美少女友達Rちゃんが絡んだ夢である。

ただ安心なことは、Rちゃんの名前をそのままパクってRに命名したため、仮に「Rちゃん」と寝言でほざいてもどちらのRかは分からないのだ!

だからよくありがちな「●●って誰よーッ」という悲劇は起こらないのである。あとは卑猥な単語等を言っていなければよいのだが…。

「パパ、どんなこと言ってた?」

あまり聞きたくないけれどRが言いたくてしょうがない顔をしているし、あまりにもエロな言葉だった場合はフォローが必要かも…と思い恐る恐る聞いてみた。すると、

「口がタコさんになっててねー、『ちゅーしてー、ちゅーしてー』って言ってた」

「…最悪だっ」

エロの上にバカだった。ボキャブラのバカバク以上のバカエロ。でも、

「だからねーちゅーしといたよ」

「え、まじ?ありがとう…お前は優しいなあ」

普通、親がこれだけバカだとグレても文句は言えない。だけどRはよい子だなあ…。寝ている時にそっと娘がちゅーしてくれる…。こんなプレイ、どこのイメクラだってできねーぞ!しかし、夢の中で何やってたんだ僕。

寝言とかけまして〜。スパムメールとときます〜。

その心は、絶対返事してはいけません。

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■愛…尻そめし頃に
2010年05月21日(金)
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朝、洗面台で顔を洗おうとしたら既に嫁がいた。

こちらにおけつを突き出し、嫁が顔を洗う動作に連動しておけつも揺れる。そんなおけつが目の前にあったら触らないわけにはいかないではないか。

ねろりんちょ、と手のひらで舐めるように撫で回したら

「いやあん」

まいっちんぐ的な情緒あるお色気リアクションを期待していたのだけれども、嫁には既にそんな恥じらいも華もなかった。

「ちょっと!なんでそういうことするのよ!」

逆に怒られた。子供達の目の前でやってるわけではないのに。なんでって言われても、夫が嫁に触るのに、理由なんかいるものか。あえて言えば

「ついムラムラっとしてやってしまった」

痴漢の現行犯みたいなコメントになってしまう。そして

「いいじゃないか減るもんじゃなし」

これまた紋切り型の返し文句になってしまった。陳腐だが一番正しい答え方だと思う。思うけど嫁はやっぱりツンツンしながら

「減るよ!あなたがお尻に変態なことをするたんびに、お尻の機能が確実にすり減ってる…」

お尻の経年劣化を訴えるのではありませんか。変態って失礼な。ごくごく普通のア××セ×××ではないか。

この流れで今夜どうよと誘ってみるつもりだったが全然交渉の余地が無し。まさにケツ裂ってか。

ケツの割れ目が縁の切れ目ともいいます。

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■ユー・ガッタ・ネイル
2010年05月20日(木)
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「あなた、鼻どうしたの?」

「え、なにが」

嫁が僕の鼻がおかしいというので、僕は真っ赤なお鼻のトナカイさんにでもなったかと思って鏡を見たら、鼻の頭にすっと横一文字の切り傷が!

「ぎゃああああなんじゃこりゃいつのまにいいいい」

本当に鼻っ先が赤くなっていてそれこそトナカイかコピーロボットではないか。嫁も余計なこと気付きおって。普段目の前でちんこぶらんぶらんさせてもガン無視するくせにこういう小さなことはスルーしてくれない。

この傷…おそらく引っかき傷であろう。寝ている間に自分でやってしまったか?いや、僕の爪は短い。そうなると犯人はひとりしかいない。

「Rちゃん(6才の娘)、手ぇみして」

一緒に寝ているRの手を広げてみたら、

「やっぱ伸びてるー!」

アンルイス…魔性の女…といったイメージが浮かんでくる感じの爪が伸びまくっていた。

「あー。見逃してたわー」

と嫁。僕もたまに子供の爪を切ってやるのだが、つい見逃しがちで

「爪われちゃったー」

と子供達が言ってきてから気付くこともしばしば。

「えへへ、ごめんね」

Rは僕に小悪魔っぽい笑みを浮かべた。…なんかグッと来るではないか。しかしこれ結構目立つなあ…。

「いやー。昨日寝た女の子が激しくて…」

とか言えばなんかエロ武勇伝みたいである。間違ってはいない。寝相が激しいだけで…。いずれにせよRを一方的に責めるわけにはいくまい。爪の伸び具合を見てやらなければならないのは、まだ親の責任だ。

すなわち、ツメが甘かったということで…。

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■俺色にソマリア
2010年05月19日(水)
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たまには日記以外でもダジャレを言ってみたいものだが、言われた方はたまったものではないらしい。

嫁などいいとこノーリアクションで、ひどい時は露骨に「チッ」と舌打する。ダジャレを放つ者と聞かされる者の関係は、放屁する者とされる者に非常に近いようだ。

嫁がダメなら子供達である。「ことばの勉強」とかそれっぽい大義名分を振りかざして堂々とダジャレをかますことが出来る。子供っていいなあ。ちょうど娘・R(6才)と息子・タク(4才)が地球儀をぐるぐる回して遊んでいたので

「はーい、今から国の名前ダジャレしまーす」

と宣言し、この帽子ドイツんだ、オランダ、といったベタなものから、

「うんちがでんマーク」

「ぎゃはははは!」

「きゃあ、のび太さんのエッチオピア!」

「ぎゃはははは!」

「イラクちゃーん。バブー!」

「ぎゃはははは!」

「そんなことでインカ帝国ー!」

「どこそれ!」

何を言ってもドッカンドッカン受ける。やはり子供はいい。子はかすがい。子はわらかすがいい。そして

「ふふふ、君達も考えてダジャレを作ってみるがいい」

僕は子供達に宿題を与えた。この訓練により世界各国の名前を覚え、引いてはその他の言葉も覚え、韻の踏み方も覚え、ラップの作り方も覚え、東京生まれヒップホップ育ち、エロそうなやつらは大体ともだちんこ。ってな感じになるかもしれない。一石五鳥ぐらいである。

翌朝、Rの学校と僕の出勤のためみんなで家を出る時、Rとタクは一足先に家を出て外で待っていた。僕は遅れ気味だったので慌てて家を出たら、R、僕を指差して

「あっ。やっとパパが来た朝鮮」

「R、それだ!」

よく宿題をクリアしたな〜。偉いぞ〜。さすが僕ベッタリなよい子だけある。これからもどんどん挑戦民主主義人民共和国してもらいたい。

そして僕は夜のアルゼンチンチンを嫁のオマーン首長国に…とか考えながら仕事に出掛けるのであった。

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■oniku
2010年05月18日(火)
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ケータイのポインツが5,000ポインぐらい溜まったので何に使おうかと考えた。

買い替え時に使えるらしいがまだ今の機種を使い倒す所存である。結果、

「5,000ポイン用ギフトカタログ」

というギフトカタログを貰うことにした。ポインは〜お父ちゃんのためにあるんやで〜。で、郵送されてきたカタログをじっくりと眺めた結果、みんなでおいしく食べられるすき焼き牛にしようということになった。

牛肉といってもいろんなブランドがござんす。カタログに載っていたのは「兵庫牛」「熊本牛」といった、知名度はいまいちなブランドであった。5,000ポインでは松阪牛や神戸牛は食べられないようだ。

「ねえ嫁。兵庫牛と熊本牛どっちがいい〜?」

「んな区別分かんないから」

それもそうだろう。松阪牛と神戸牛だったらちょっとは興味を引かれ少し考えてみるだろうが兵庫と熊本である。例えば今をときめくアイドル・おにゃんこクラブの誰が好きか、という話題なら乗ってくる人も多いだろうが、スターボーの誰が好きかと言われても

「そもそも誰が誰で何人いるかわかんねーし」

と話にもならないであろう(筆者のアイドル知識は1985年ぐらいで止まっています)

そんなわけで僕の独断で兵庫を選んだが。兵庫牛の名誉のために言うと、単に僕は普段買えないから知らなかっただけである。

「すき焼きだすき焼きだ〜」

先週初めに届いてから1週間待ち、日曜日に満を持してすき焼き。やっと食べられる…とひと切れをそおっと口に運んでみると…。

ンマーイ!(満賀道雄風)

やっぱ違うわああ。

折りしもテレビでは爆笑レッドカーペットにおいて、ねずっちを中心として「謎かけ大会」をやっており、僕も牛肉を食べながら

「整いました。牛とかけまして、多数決と解きます。どちらもはんすうが必要でしょう。けけけけ」

「整いました。乳牛とかけまして、いつも遅刻する小学生と解きます。どちらも毎朝しぼられるでしょう。うひょひょひょ」

などと言っていたが誰も聞いてくれないばかりか肉がガンガン減っていくので焦る。娘・R(6才)も息子・タク(4才)もガツガツ食べてる。

この日のゴハンは嫁だけ後で食べることになっていて(別にいじめではない)、僕は「これぐらいの肉は残しておこう」と嫁のために手を付けないでおいた分があったのだが、柳原可奈子とか見ているウチにRとタクがあっという間に全て肉を平らげてしまっていた。

「よく食べたなあ。やっぱおいしかったろ」

「うん!」

もともと子供達に食べさせてやりたかったので完食はよい。でも実は

晩飯にウマイ肉を食う→嫁上機嫌→夜中ウフーン…

みたいなフローチャートを考えていたので、その辺が誤算でありちょっとガッカリであった。

「ごめんね、お前の肉なくなっちゃった」

「大丈夫よ。自分のとってあるから」

あわわわ。さすが嫁である。じゃあ上記のフローチャートはまだ生きてるのだな…と油断したのが大失敗。子供達を寝かせる僕も爆睡ぶっこいてしまった。気が付けば午前2時。

牛肉食って満ち足りたから丑三つ時ってか。

名付けて「肉を食わせてちんこ勃つ」作戦。失敗!

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■暗い夜道となんとやら
2010年05月17日(月)
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葛西の海浜公園で娘・R(6才)と息子・タク(4才)がなかなか遊ぶのをやめず、帰るのがすっかり遅くなってしまった。帰る時、タクが

「ねえ、今からお家帰れるの?」

なんてことを聞いてきたので

「ははは、この時間で電車が無くなったらパパは毎日タクシー帰りだな」

と答えたがタクは何かに怯えていたようだった。電車で帰り、駅に着くとすっかり暗くなってしまっている。みんな腹が減っていたのでラーメン食って帰るべ、ということになった。

食べたいと思っていたラーメン屋はなんともうスープがなくなったとのことで既にCLOSED。仕方がないのでちょっと離れた2軒目まで歩いて行き、更に帰る時間が遅くなった。

ラーメンを食べ終わり、んじゃ帰るべ、というタイミングでタクがまた

「ねえ、お家帰れるの?」

不安そうな顔で聞いてきた。

「ん?帰れるよ。歩いてね」

タクはそういう答えを求めていたわけではなくて、

「あのさー。何時になったらオバケ出ちゃうの?」

暗くなってから夜道を歩くとオバケに遭遇してしまうと思っていたらしい。だから公園にいた時からずっと気になっていたのだろう。

「パパなんてもっと遅い時間歩いてるんだよ」

そんなことを言いながらタクの手を引いて歩く。あまり夜の道なんて歩かないのでRもタクもちょっとビクビクしている。

「パパ、こわいよー。あれオバケ?」

「ただの看板だ」

なんか「魔王」みたくなってきた。おっとーさんおとーさん!Rは

「あのね、影が怖いの。影って目がないでしょ」

街灯に照らされて映る自分の影を見ながらそう言った。

「うん。そうだね。影は目も口も鼻もないね。怖いね…ってあった方が逆に怖くない?」

「ぎゃはははは!」

そういえば子供の頃って、夜の世界は別世界で恐ろしいものだったよなあ…。まだ東京の夜はいい。全然明るい。僕の故郷なんてド田舎だから

「パパが子供の頃、栃木の道はもっと暗くて、周りは森とか田んぼだったからもっと怖かったぞ〜。だからこの道なんて全然怖くないよ!」

と子供達を励ましたら

「そうそう。ママのお家だって全然明かりがなかったんだから!マジ暗闇!」

嫁もそんなことを言った。嫁の実家は一応東京都のくせにものっすごい田舎である。

「そういやお前ん家の周りの道、栃木より真っ暗だよ!ドブに落ちそうになったよ。なんで?八王子市って道路整備の予算ないん?」

暗い夜道とかけまして、検索で何も引っ掛からなかった時、とときます。

その心は街灯(該当)無し。なんちて。

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■キュアマリンな日
2010年05月16日(日)
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ここ何年か関東地方を出ていないので関西に旅行とかしたいのだが、お金がないので葛西にした。

Rとタク
まずは自称日本一高い観覧車に乗る。はしゃぐ娘・R(6才)と息子・タク(4才)南に東京湾、北に東京スカイツリーが見える。

「あなた、スカイツリー見えてよかったじゃん」

嫁が笑う。でも僕はもっと近くのふもとから首が痛くなるほど見上げてみたいんだよう…。そして東には東京ネズミーランド関係の建物が見え、Rとタクが騒ぎ出す。

「でぃずにーしー行きたい!」

「うるさいっ。お前らなんかおしっこしーだっ」

そう。ここは葛西臨海公園。夢と魔法の王国に、永遠にあと一歩届かない街。観覧車の後は水族館に入った。Rとタクが前から行きたがっていたんである。

水族館
「君に見せたい海がある!」ってコピーがよい。僕だったら髷が結えなくなった後の北勝海が見たい。

タク
「うわーすごーい」

シュモクザメが泳ぐさまをみて目を丸くするタク。

「パパ、このサメ、大分県の形してるよ!」

泳ぐシルエットがどうもそう見えたらしく

「バカリズムかお前は!」

ツッコミに困る難しいコメントをするなあ。何故か隣にいたカップルが爆笑していた。この後、タクは速攻飽きて嫁とベンチに座って

「はやく外に出たい〜」

超自己中なことをほざてタオルの匂いをふんふん嗅いでいた。しかしRは熱心である。水槽ひとつひとつじっくり眺め、気に入った魚があると

R
「パパ、これなんて名前?」

うおー。ちゃんとメモ取ってるー。さかなクンの霊が乗り移ったのだろうか。

くらげ
わしゃあくらげが見られればそれでいいんじゃあ。

Rが思いの外勤勉ガールだったため水族館で時間が押して、浜辺で遊び始めた頃はもう夕方近くであった。

Rとタク
「ひおしがりだー!」

江戸っ子風の発音で砂浜をざくざく掘りまくるが、残念ながらアサリひとつすら採れなかったが、子供達にとっては貝殻なら何でもよかったらしく、子供用バケツ半分ぐらいウチに持ち帰ろうとしていた。勘弁してくれ…。

Rとタク
キング・オブ・ポップ風な踊りでカッポーの雰囲気をぶち壊す4才児。

ヤドカリのように穴を掘りまくる子供達をよそに、僕は防波堤なのだろうか、海に突き出ている堤防を歩き、突端まで行ってみようと思った。東京湾ながら、三方海で気持ちいい。ロケーションの良いところとなるとカッポーが漏れなくフナムシ並の確率でいるわけで…。

ここでもラボラボカッポーがイチャイチャしていた。余計なお世話なのだが何故か女性陣が皆ぽっちゃりっていうかダイナミックっていうかムチムチーンな感じだったのが気になってしょうがなかった。

海千デブ専というやつか…。

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■T.T.T.(Tokyo'sTallestTower)
2010年05月15日(土)
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東京スカイツリーという、新しい東京タワーが造られている。

東京タワーとの主な違いは以下の通りである(東京タワー→スカイツリー:一部嘘あり)

・東京タワーよりもっと高い。(333m→634m)
・立ってるところが違う。(港区→墨田区)
・色が違う。(赤→白)
・テポドン迎撃機能付き
・中国が攻めてきたらロボットに変身。 同様に変身できる都庁ロボと合体。ポピーから超合金ロボ発売予定。

どうでもいいがスカイツリーとスパイク・リーは似ている。

同じ都内に住んでいるとはいえ、僕は練馬区なのでまだ見たことがない。でもテレビではしょっちゅう写っているし、新聞にも「今これだけ大きくなりました」みたいな連載記事をやっていて、どこぞの育児ブログみたいな親バカっぷりであった。なので

「僕らも見に行こうよ。スカイツリー」

嫁に提案してみたら、むかつくほど無関心だった。

「まだ途中までしかできてないじゃん。中途半端じゃん」

「完成した姿なんて将来いつでも見れんだよ!建設中の姿は今しか見れないんだぞ!」

完成した姿には興味がなく、未完成の姿が見たい。僕はいわば建築物に対してもロリコンである。

「でも見るだけでしょー。中に入れる訳じゃないんでしょー。つまんなくね?」

「R(6才の娘)とタク(4才の息子)にも見せてやりたいんだよ…」

将来Rやタクにもにも子供が出来た時に「子供の頃、工事中のスカイツリー見たことあるんだぜー」って自慢できるかもしれないじゃないか。そしてリリーなんたらみたいなオナニー自伝小説を書けるかもしれないじゃないか。

「あーはいはい」

嫁は超生返事を繰り返していた。そして

「なんでみんなそういうでっかい建物見たがるんだろうね。東京タワーとか都庁とかランドマークとか…私、あんまり興味ないんだよね」

と醒めたことを言う。

「僕は興味あったぞ。子供の頃はサンシャインが日本一高いビルだったよね〜」

逆に僕は高いところにすぐ登りたがる子だった。サッカゴールに登って落ちて骨折した。

高い建築物はしばしば男根に喩えられる…。

「あっ。だからお前ちんこ嫌いなんだな!」

僕のちんこをちっとも受け付けようとしない嫁の原因はここにあったのだ!男根を連想させるオブジェの徹底的な拒否…。

地デジなんかどうでもいいから、愛の電波障害をどうにかして欲しい…。

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■ショートカット
2010年05月13日(木)
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娘・R(6才)の通学路沿いに、わりと大きなマンションの敷地がある。

「ここねえ、ちかの道があるんだよ」

とRが言う。いつも一緒に登校する上級生に教わったらしい。

「地下道?へえ〜」

マンションの地下に駐車場があるのだろうか。

「学校から帰る時、ちかの道を通っておウチに帰ろうとしたら先生に見つかって怒られちゃった」

とのこと。通り抜けできるってことは車路が少なくとも2WAYあるのだろうか。そんなでかい地下駐車場があるとも思えないが…。ともかく怒られるのは当たり前である。

「そりゃそうだよ。マンションの中によそもんは入っちゃいけません。あと危ないから地下の道は禁止!いつもの道を歩きなさい」

車路なんて危険極まりない。しかも地下道といえばダンジョンである。地下道には野良犬野良猫鼠、また変質者や浮浪者や地下アイドル等のモンスターがうろついており、エンカウントするたびにバトル画面に切り替わってしまうではないか。単なる「ぬののふく」しか装備してないRにはまだ早いっ。

しかし僕はこういう寄り道大好きなんである。学校からの帰り道を敢えていつもと違う道で帰ろうとする工夫が大好きだった。よその敷地だろうが構わずショートカットを探してみたり。道じゃなくてドブ川を伝って来たり。

そして地下道である。僕の故郷は田舎なので地下道なんてなかったから尚更ワクワクである。

会社帰りにそのマンションの前に立ち、誰もいないことを確認して敷地に入った。

「へへへっ。あやしいもんじゃないよっ。おいらベロってんだ…」

誰にも見つかりませんよーに…と地下道を探してみた。しかしそんなもんはやはりなかった。頭の中にはてなマークがたくさん湧き上がった。じゃあRが言う地下の道とは一体…。

はっ。

近い道→地下の道

結論から言うと、単に僕が空耳アワーだった。このマンションの敷地をナナメに突っ切ればショートカットになる、それを言っていただけだったのである。なーんだそっかつまんね…。

そして僕はなんのゆかりもないマンションの敷地に侵入する怪しい中年…。近道や。ああ近道や近道や。

奧の近道。なんつって。

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■明日に架けて落ちる橋
2010年05月12日(水)
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「パパぁちょっと来て!」

子供達が外から僕を呼ぶ声がする。近所の友達と遊んでいるのだが、遊びのネタがなくなると僕を呼びつけるんである。出て見ると娘・R(6才)に息子・タク(4才)、そして近所のマヤちゃん姉妹。

僕を入れて5人。じゃ、2チャ抜けだな!って麻雀じゃないんだから。

「はいはい、何かやりたい遊びがあるのかナ?」

と聞くと

「たたかいごっこ!」

「じゃ、かかってこいやああああ!」

「とりゃー!」

僕ひとりに対し、子供4人全員攻めてくる。我が子達なら手加減具合が分かるだが、よその子はちょっと分からない。しかしあまりにも攻撃が激しいため、マヤちゃんの両脇を抱え上げ

「うわはははジャイアントスウィングだー!」

思いっきりぶん回してしまった。ちょっとやり過ぎかなーと思ったらマヤちゃん、恥ずかしそうに僕のとこに来て

「もっと、して☆」

どうやら大技が気に入ってしまったようだ。しかしこんな上目遣いのおねだりしちゃダメだろー。

「わははは。僕が君のパパだったら、多分僕を泣きながらぶっ飛ばしてるぞー」

戦いごっこは疲れたので、なんか違う遊びすんべ、と言ってみたらみんなは

「ロンドン橋!」

すなわちぼくひとりが橋の役をやり、残り全員がくぐり抜けるのだという。じゃあやってあげますか。

「おらいくぞ、みんな肩を組んでロンドンロンドンロンドン、楽しいロンドン愉快なロンドン」」

「なにそれ?」

21世紀っ子達は知らないよね…。やっぱロンドン橋といえばコレだな。

「アルゼンチンの子供、子供、子供、アルゼンチンの子供、アールゼーンチンコ」
「ウルトラマンの子供、子供、子供、ウルトラマンの子供、ウールトーラマンコ」

さすがに放送禁止だけれども、いつか次世代に伝授したい。そして22世紀まで歌い続けられることを望む。

子供達は落ちてくる僕のロンドン橋に捕まりたくない一心でもの凄い速さでぐるぐる回り、

「目が回ったああああああ」

あっという間にバターになっていた。。

「じゃ、ちょっと休憩な」

グダグダと子供達としゃべっていたら、マヤちゃん姉妹がわりと僕を観察する。

「あっ。Rちゃんのパパ、白髪があるよ」

「うん。おじさんだからね。たくさんあるよ」

「うちのママもおばさんだからいっぱいあるよ」

「ふーん」

「23才なんだけど、おばさんなの」

「えっ23?ぎゃははは…いやゴメン」

キャバレーロンドンもビックリの鬼サバ読み。うちの嫁なんか四半世紀ぐらいサバ読んでるし。

「ははは、どこのママも同じなんだなあ…」

「えっ。なにが?」

おっとこれ以上口を滑らすとロンドン橋どころか雷が落ちる。

この子達は練馬の子供。すなわち、ねーりーまんこ、である。

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■10チャンネル見てトウチャン寝る
2010年05月11日(火)
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日曜日、娘・R(6才)と息子・タク(4才)はウチの前で近所の子達と遊んでいた。

ほっとけば朝から晩までいるだろう。かつて僕ら親が公園に連れて行って遊ばせたものだが、今はどこへも行かなくても友達と遊ぶ方が楽しいようで…。

親なんて子供達にしてみれば例えば自転車の補助輪のようなもの。自分で乗れるようになったらポイ。もしくは辛抱強く下積み時代を支えてきたのに、ブレイクしたらあっさり捨てられるミュージシャンorお笑い芸人の女みたいなものなのだろう。

僕は午前中、なんか知らんが眠くてしょうがなかった。ラリホーとスリプルとドルミナーを同時にかけられたようなまぶたの重さ。これまでだったら遊びに連れて行けと叩き起されただろう。

しかし昼寝してても全然文句言われなかった。さすがに昼飯時からは起きたけれども…。昼ご飯なので一旦お友達とはバイバイ。で、昼飯を食べ終わって

「午後もお友達と遊ぶのかい?」

と子供達に聞いてみると

「うん。でもパパも来てね」

「え。なんで」

「だってさっき『パパも連れてくるからね』って言っちゃったんだもん」

なんで君達の遊び仲間にカウントされてんのよ僕。

「え、パパも君達と遊ばなきゃダメなの?」

「うん。そう」

遊びに関しては親離れしたかと思ったのに中途半端にまだ頼られる。都合よく利用されてるだけとも言うが…完全放置プレイよりはなんとなくほっとしたりして。

そろそろドロケーとかカンケリを教えてやりたいんだがね…。

おいしゃさんごっこはダメである。

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■I'm not lovin' it
2010年05月10日(月)
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日曜の10チャンネルは朝もはよから子供向け番組が目白押し。

7時半からゴセイジャー、8時から仮面ライダー、8時半からプリキュア、みんな変身モノばかりである。昔っから変身しないと悪に勝てない設定は変わらないらしい。普通の人間が勝っちゃうと変身グッズが売れないからなあ。

当然変身グッズは番組の合間のCMで大アッピール。その中でマクドナルドもハッピーセットのCMでちびっ子達を狙い撃ち。ウララーウララーじゃなくてパラッパッパッパー。

今週のハッピーセットのオマケは仮面ライダーカードなんだそうで…。(男の子用)

「たっくん、これ欲しい」

息子・タク(4才)がCMに釘付けになった。そうだよねえ。今仮面ライダー見てるんだもんねえ。欲しいよねえ。女の子用はこれまた朝からアニメでやってるキャラのカードだそうで

「Rちゃんはこれがいいなあ」

娘・R(6才)も欲しがっていた。そうだよねえ。欲しいよねえ。ハッピーセットって親は不幸になるんだよなあ。だってハッピーセットのオモチャ邪魔だもん。

とてもチープなオモチャなので子供達の飽きが早い→速攻でガラクタ化→幼稚園のバザーで大量出品、という流れが顕著である。

包装を簡素化するよりこのオモチャをどうにかした方が環境と親に優しいと思う。無駄じゃなくて集客のエサだと言われればそれまでだが…。

朝ご飯を食べ終わった後、嫁が言った。

「今日は母の日なのでお昼ご飯作りたくありません。そこでお昼ご飯は次のうちどれにしましょうか? 1.チキンラーメン(スーパーでもの凄い安売中)、2.マック、3.その他」

ああ、今日は母の日だったなあ…。

「マックー!」

子供達は即答である。そりゃそうだろ。この流れじゃマック以外ありえない。「3.その他(大勝軒行きたい)」とか言えないよなあ。言いたいけど…。

そんなわけで昼マックへゴー。Rとタクはオマケのカードを貰って

「なんのカードかなあ…ウフフフ…やったーファングジョーカーだあああ」

などと欲しいカードが当たったようで満足していた。しかもオマケのオマケで前回以前のハッピーセットで余ったオモチャまで貰っていた。ほら、やっぱ無駄じゃん!!ああ、またガラクタが増える…。

「これこれ。これ食べたかったの。ごまえびフィレオバーガー」

一方そんなことを言いながら目を輝かせる嫁。マックに来るように仕向けたのはこれが食べたかったからに違いない。まあ安上がりな嫁でいいけど…。

「パパー。これ使い方が分かんない」

Rがオマケのオマケでもらった形落ちオモチャの動かし方が分からず聞いてきた。僕も分からん。

「お店の人に聞いてご覧」

めんどいのでそう言ったら本当に聞きに行ってしまい、店員さんが詳しく教えてくれていた。さすがスマイル0円。

こうして昼マックは終わった。

夜ファックしたい。

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■撮られ好きな子供
2010年05月09日(日)
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「しゃしん見してー」

娘・R(6才)と息子・タク(4才)は自分の写真が大好きだ。しょっちゅうデジカメで撮った画像を見せろとせがまれる。

「ほらよ」

パソコンを開いて、わいせつ関係のフォルダを間違えて開かないよう慎重に操作し見せてやると

「ねえこれ写真にして!」

気に入った画像をプリントアウトしろ、とせがむ。

「はいよ」

Rとタク
Rとタク
Rとタク
うーん。仲良し写真だなあ。

「あとRちゃんがおばあちゃんと一緒に写ってるのがいい」

「そうかそうか。Rはおばあちゃん大好きだもんねえ。たっくんもおばあちゃんとの写真印刷しようか?」

「たっくんはゴセイジャーの写真がほしい!」

「えー」

こないだ観たゴセイジャーショーの写真も欲しいと言う。祖母よりもヒーローを選んだか。せがまれるまま印刷した後、

「曲げたり汚したりするなよー」

とひとこと釘を刺しておく。

「うん。Rちゃんはねえ、アルバムに入れるの」

Rは自分が持っているミニアルバムに入れて大切そうに眺めていた。うむうむ。しかしふたりとも自分大好きなんだなあ…。僕は小さい頃自分の容姿が嫌いで、自分が写っている写真なんか殆ど見なかった。Rやタク達の方が普通の感覚なんだろうね…。

一方タクは僕が注意した2秒後に

「おもちゃであそぶー」

写真をほっぽり出してしかも足で踏んづけてスタコラおもちゃを取りに行く有様。さすが酉年、3歩歩くとすぐ忘れるぜええ。

「おいこら、言ったそばから踏むなあ!」

セルフ踏み絵状態である。

写真とかけまして、風邪を引いた子供と解きます。

その心は、どちらもうつるんです。

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■愛のすれ違い
2010年05月08日(土)
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朝、娘・R(6才)の登校。

一緒に家を出る僕。付いてきたがる息子・タク(4才)。そしてタクのお守りのため付いてくる嫁。タクが未だに一緒に学校まで行きたいと言うので相変わらず家族総出で登校である。

いつもウチの前に近所の子供達が集合する。今朝は僕はちょいと遅れてしまったら

「パパ、ビリ!」

「わー、Rちゃんパパびりっけつ!」

Rとそのお友達から総攻撃を食らった。

「ビリになったら『遅れてごめんなさい』って言うんだよ」

とRに叱られる。

「遅れてごめんなさい」

僕、朝イチに詫びを入れる。

この日の嫁はめんどくさそうだった。

「ねえ…今日ママ行かなくていいかな」

いつもタクと嫁はRを学校に送った後嫁と帰る。僕はその途中の分かれ道で駅に向かってしまうので、嫁がいないとタクは学校からひとりで帰って来なければならない。それはちょっと無理があるので

「じゃあ僕が送って来よう。タク、今日は学校まで行かないでパパと途中で帰ろう」

「うん、いいよー」

「ママはここで待ってるからね」

そういうことになった。

「いってらっしゃーい」

分かれ道でR達を見送り、タクを家に送ることになった。

「さて、タクは帰る道が分かるかな?」

「わかる!」

「じゃ、パパは後ろを歩くから自分で道を選んでみな」

タクはそんなの余裕だぜ、とばかりに鼻歌交じりに迷うことなくスタスタと歩いて行く。最後の曲がり角にさしかかったところで

「パパ、ここから来ちゃダメ!たっくんひとりでお家帰るの!」

「えー」

タクは「ひとりで帰って来れた!」というところを嫁に見せたいんだろうなあ…。角を曲がって直進10メートルほどでウチ。大丈夫だとは思うがなんせテポドン並みに動きの予測がつかないので一抹の不安が残る。

タクはくるりと角を曲がって視界から消えた。見えなくなると不安でしょうがない。角から顔を出すと

「見ちゃダメ!」

タクに見つかってしまい慌てて顔を引っ込めた。それでも不安なのでもう一度そーっと覗いてみると得意気に門の中に入って行くタクの姿が見えた。

まっすぐ家に帰れたようでよかった…と胸を撫で下ろしたが、「待ってる」と言っていた嫁がいないことが引っ掛かった。家の中にいるのだろうか?見て来れば一番早いのだが姿を見せるとタクが怒る。そこで嫁に電話してみた。

…出ねえ!何をやってるんだ…とイライラしてたら

「あ、パパ!」

何故か後ろから嫁が走って来た。

「なんでウチにいないんだチミは。タクはもう戻ってるぞ」

とにかく戻れ、と言って嫁を走らせると

「ママああああああ!」

10メートル離れた先からでも聞こえるタクの絶叫が。あーやっぱり…。

夜、仕事から帰ってから改めて嫁に聞いてみたら

「アナタが帰ってくるだろうと思った道で待っていた」

とのこと。しかし僕は

「タクに先導させてたんだよ」

「うん。それはタクから聞いた」

嫁は別の道で待ちぼうけだったのだ。

「タク泣いてたろう」

「うん。ドア叩きながらママママって…悪いことしたよ…裏目に出ちゃったな…」

僕らは息子の引渡しもろくに出来なかった夫婦ということになるなあ。ツーカーの夫婦ならどちらかが勝手に動いてもうまく回るもんなのだろうか。普段意思の疎通がなってない僕ら。

嫁へのお仕置きとして精子の疎通をしたいと思う。

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■スメル幼児
2010年05月07日(金)
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ゴールデンウィーク最終日といっても特に変わったことをするわけでもなく、毎度の事ながら子供達を公園に連れて行った。

息子・タク(4才)は普段いつもタオルを手に持ち、ふんふん匂いを嗅ぐことにより心の安静を保っているが、遊ぶ時は

「これ持ってて!」

と僕にタオルをぶん投げてから暴れ回る。まずは自転車にライドオン。ここは4人乗りとか変な形の自転車が借りられるので、それらをレンタルするのだ。

しばらく自転車で遊ぶと、タクは暑いから噴水で水遊びがしたいと言い、娘・R(6才)は引き続き自転車に乗りたいと言うので、タクと嫁、僕とRに別れることにした。

ふたり乗りの自転車にRと乗り、ラブラブなサイクリングサイクリングやっほーやっほー。ふたり乗りと言ってもRはペダルに足が届かないため漕いでるのは僕ひとりである。そして変形自転車なので普通のより漕ぐのが結構疲れる。

おまけに結構広い公園なので1周すると息切れしてくるんである。それでもRに体力がないところを見せたくないので

「もう1周する?」

見栄を張って言ってみたら

「ううん。パパ疲れてるからもういいのよ」

思いっきりバレていた。ううう…こんな父を思いやる優しさを嬉しく思う反面情けない気もする。

自転車を返却して噴水のところに行くと、子供達がびしょ濡れになってキャアキャア遊んでいる。真夏日のニュースで流れる映像のような光景。タクもずぶ濡れで遊んでいたが、疲れたのか程なくやめ、嫁に着替えさせられた。

「パパ、タオルちょーだい」

「ほらよ」

先程預かったタオルを渡すとすぐさまふんふんと匂いを嗅ぐタク。するとカッと目を見開いて

「なんでRちゃんのにおいがするの!」

いきなり怒ったのでたまげた。タクは自分のタオルに他者の匂いがつくことを殊の外嫌う。そういえば自転車遊びの後に

「Rちゃん、手を洗おうね」

Rの手をこのタオルで拭いたんだよな…ってなんでそこまで分かるんだ。麻薬犬か。

「別にRちゃんのにおいがしたっていいじゃない」

「やだ!だめなの!」

「だったらずっと自分で持ってればいいでしょー」

「持ってたらあそべない!」

タオルの匂いへのこだわりと、自己中な主張で話が噛み合わない僕とタク。

噴水だけに水掛け論ってか。

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■シースーをベーター
2010年05月06日(木)
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栃木に帰省中なので夜、一家4人と母・弟と回転寿司へ。

人気店なので30分も待たされてしまい、帰省中お疲れ気味の娘・R(6才)と息子・タク(4才)はちょっとねむねむモードになってしまった。

子供達はまだ生魚がダメなので食べられるネタは少ない。とりあえず玉子とお稲荷さんと納豆巻を注文。

「うまい!うまいわああああ…!」

僕と嫁は日頃食べられない寿司を目の色変えて食らいつく。うっかり子供達から目を離してしまい、はっそういえば子供達はちゃんと食べているだろうか…と我に返ったら、Rは納豆巻によるネバネバの糸を手で引いて、

「これ、くものすさん。ここがくもさんのおうちね…」

「あわわわ、R、大丈夫か!」

眠すぎて頭がメルヘンモードになってしまっていた。そしてタクは

「えびたべたい!」

と言うので

「じゃああの板前さんに注文してみ。すいませんえびくださいって」

初めての寿司オーダーをやらせてみようとしたら

「えー。恥ずかしいよう」

照れ笑いして身をクネクネさせていた。この子も眠くてちょっとバグり中。

カウンターの中の板前さん達は満席の客対応で必死であった。観察しているとマグロ担当、マグロ以外握り担当、巻き物担当、軍艦担当等の役割分担がある。何故かこの時軍艦担当さんにオーダーが集中しており、

「ウニ、イクラ、軍艦さんよろしくー!」

絶えることのないオーダーでデスマーチ状態であった。これがホントの軍艦マーチなんだな。

この日の昼間は渡瀬遊水池に行ったのだが(前日の日記参照)、嫁が

「湖に魚の死体がばんばん浮いてたでしょう?あれRとかみんなに『死んでるー』とか言われちゃってさ。私が魚だったらあんな死に方をするよりは寿司ネタになってみんなにおいしいって喜ばれながら死にたいと思う」

とか訳の分からないことを言い出した。嫁も疲れてるのだろうか。ていうか寿司食ってる時に汚染湖の魚死体の話なんかするんじゃねえ!

そんな湖の汚さを思い出させ、食欲を減退させる禍々しい話も、

「たっくんもママと一緒にお魚になって泳ぎたいなー」

タクがメルヘンなお話に美化させたので、殺伐とした心が暖まる。

「どんなお魚がいいかなあ」

と嫁が言うので

「お前絶対マグロだろ(性的な意味で)」

この言葉が喉まで出かかったがファミリーの前では下ネタ禁止である。

「はあ〜おいしかった」

回転寿司ながら、ここの板さん達が握る寿司は実にうまい。

この後僕の穴子を〜とか言って、嫁がちんこ握ってくれたら最高なんだけどなあ。

エロ前寿司。なんつって。

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■レベル:どく
2010年05月05日(水)
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栃木の実家に帰省中、子供達を公園に連れて行ったりするのだが

「今日は渡良瀬遊水地に行ってみないかい」

と母が言うので行ってみることにした。かつて渡良瀬川上流の足尾銅山が垂れ流す鉱毒を沈殿させる目的で作った赤間遊水池と呼ばれていて小さい頃行ったことがあるが、今は谷中湖という広い人造湖と公園が整備されているんだそうだ。

行ってみると広い。湖の中を道が走っている。右も左も湖、前と後ろは一点透視法の一本道というちょっと幻想的な道路を歩く。遠くにはヨットも浮かんでいる。

Rとタク
水辺で遊ぶ娘・R(6才)と息子・タク(4才)。このように一見風光明媚な感じなのだが

「くさい!」

とタク。確かにここに流れてくる川は全部汚いし、ウチの前に流れるどぶ川の臭いがするけどそれぐらいはまあ水辺独特の臭いってことで…。しかしRも

「死んでるー!死んでるー!」

と絶叫。すわ、谷中湖殺人事件発生かと思われたが、水辺に魚の死体がばんばん打ち上げられているんである。中には40センチぐらいの大きな魚も…。

「あの死体はオイカワだよ」

「いやもっとでかいよ。ブラックバスだ」

「いえコイでしょ」

あとでこの魚死体を巡って嫁とケンカになった。これってコイなのかしら。

聞くところによると未だにこの近辺では「形がおかしい魚を釣った人は連絡をください」と看板が立っているという…。恐ろしい。なんて恐ろしいの。100年以上経った今でも鉱毒は残っているのね!

「君達、絶対落ちるなよ!」

Rとタクに釘を差しておいた。

今日はとても暑かったし、とにかく広い公園を散策するだけで疲れた。子供たちも汗だくであった。そこに

「ちゃーらららっちゃ♪、ちゃーらららっちゃ♪」

栃木の公園で遊んでると必ずやって来る、アイスの販売車がここにも来たあああああ!

「なんなの?私達を狙い撃ちしてるの?」

初めて来たこの公園も巡回ルートに入っていたのか、と驚愕する僕と嫁。

「アイスだきゃっほううううう!」

大喜びするRとタクに

「買いません!」

とキッパリ言うと

「おばあちゃ〜ん」

ふたりは母に走り寄って行った。誰が財布の紐が一番緩いか分かってらっしゃる…。

ちなみに湖の真ん中に中ノ島という島がある。道で繋がれているので歩いて行けるのだが、嫁はそこのトイレを利用しようとしていた。

「湖の真ん中だから、ただのボットン便所かもよげししししっ」

と脅してやったら帰って来た嫁は

「違うのよ、バイオトイレだったよ!土が循環してんの!」

なんだか興奮して語っていた。

「つまり速攻でうんこを土に混ぜてるってこと?」

「まあそうかも」

うんこ、アナルから湖に一直線。

直腸の湖。なんつって。

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■ヒーローになる時、それは今
2010年05月04日(火)
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地元栃木に「天装戦隊ゴセイジャーショー」があるというので

「いきたいいきたい!」

娘・R(6才)と息子・タク(4才)が僕の屍を越えてでも行く勢いだったので連れて行った。

ゴセイジャーとは僕が子供の頃から延々続いているゴレンジャーシリーズの最新版である。設定によるとゴセイジャーの5人は天使なんだと。変身する力やらおもちゃメーカー大プッシュの伝統の合体ロボとかを天の助けにより装備するので「天装」なんだとか。僕もコンドーム天装。なんつって。

会場に着くと既に家族連れがわんさか。後で聞いたら900人いたそうだ。大体こういうショーは悪の怪人とかザコの戦闘員がちびっこ達を挨拶代わりに怖がらせ、それをヒーロー達がやっつけて終了、という感じなのだけれども…。

まず幕が上がるとデンデロリーン。悪の怪人達が仁王立ちで登場。

「うわーっはっは」

お約束どおり客席をほっつき歩き子供達を適当に脅かす。そこに主役であるゴセイジャーが登場してバトルが始まったのだがそれはすぐ終わり。ヒーローはすぐ引っ込んでしまい、また悪の幹部と戦闘員がお出ましになった。そして幹部が声高らかに

「はっはっは。今日はここにいる子供達の中から3人を選び、戦闘員として訓練してやる!」

えー。現地調達っすか。悪の組織は人手不足なのだろうか。

「訓練されたい奴は手を上げろ!」

Rとタク、即手を上げる。おいおいおい。

「じゃあひとりめはオマエ」

タク、見事900人の中から選ばれたシンデレラボーイ戦闘員になってしまった。タクは他に選ばれた子達と共に戦闘員に手を引かれ、ステージの中央に行ってしまった。

ああ、我が子が悪の組織に…。でもこの就職難の時代、いい話かもしれない。そういえばこのゴールデンウィーク、栃木のみならず、としまえんでもゴセイジャーショーがあったと記憶する。ということは少なくとも栃木東京の複数箇所襲撃を行なっているわけで結構大企業である可能性もある。

「お前らには今日、この動きを覚えてもらう…いいか、よく見ていろ」

早速幹部による新人研修が始まった。何を仕込まれるのだろう…と固唾を呑んで見守っていたら

「いくぞ、ひよこぴーよぴよ、ひよこぴーよぴよ、いちにっさんしっかわいいね!」

片岡鶴太郎の「ぴっぴっぴーよこちゃん」を髣髴とさせるヒヨコ歩きだった。悪の組織じゃなくてお笑い養成所か!

しかしタクも「おかあさんといっしょ」の「ゴッチャ」をまゆおねえさんと踊り切った剛の者。見事ヒヨコを演じ切り、

「よくやったな。褒美だ」

幹部オヤジから褒美(消しゴム)を貰っていた。タクは更に

「ゴセイジャーとおじちゃんどっちが好き?」

と聞かれ、お調子者なもんだから

「おじちゃん」

と答え

「おお、気に入った!褒美もう一個。じゃあおじちゃんにチューしてくれる?」

「んー」(唇をとんがらせる)

「おお、気に入った!褒美もう一個持って来い!」

散々幹部オヤジにいじられ、消しゴムを4個貰って帰って来た。

「タク、お前すごいなあ…お前が今日一番のヒーローだよ」

お前のそういうおいしいところ、本当に羨ましいよ。

結局このショー、幹部オヤジのインパクトが強すぎて、完全にゴセイジャーを食ってしまった形になってしまった。何者だあのオヤジ。

でもRもタクもゴセイジャーが大好きなので、ヒーロー達が活躍する場面やショーが終わった後の握手会で一番興奮していた。Rはピンク役の「エリ」という女の子が好きなので、ピンクと握手する時に

「エリ大好き」

と言うと、ピンクは両手を広げて「まあ」というジェスチャーをしていた。中身おっさんかもしれないのに…ということは言わないでおこう。少女の純粋な心のために。

タクはそれから帰りの車の中、家に帰ってから、寝る直前までゴセイジャーのテーマソングをエンドレスで歌いまくり。余程楽しかったのだろう。子供達の心にはヒーローが必要なんだなあ…。

親は勿論疲労である。

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■パイオツハザード
2010年05月03日(月)
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悲劇は突然訪れる。

「すっばらっしいっ。わーいえむしえっ」

ヒデキではない。

ゴールデンウィークなので栃木の実家に帰っている。僕と嫁、娘・R(6才)と息子・タク(4才)、そして母と弟で昼ごはんを食べていた。

何の前触れもなくタクが言った。

「パパのパソコンにさあ、すごいおっぱいがあるよね」

ブー。レモン牛乳噴いた。

「なななな、何を言い出すんだ君は」

軽くさらりと流すにはそのセリフは重すぎた。

「こーんなすごいおっぱいあるよね」

タクは「コレモンでコレモン」みたいな両手で胸をぼいんぼいんする仕草を見せた。ジェスチャーがオヤジ臭い…。おのれ。いつの間に見られたのだろう。

「ああそうさ!いっぱいあるさ!」

僕は開き直った。例えば牛丼が食べたくて吉野家に行ったとしよう。たくさん食べたいので特盛りにしたい。しかしもしミニ盛りしかなかったら…。それと同じで、おっぱい特盛りを特モミしたいのに、ウチ(というか嫁)にはミニ盛りしかない。そんなジレンマに陥ったらどうするか…。

やっぱパソコンに巨乳集めるしかないっしょー。タクも男なら、あと10年もすれば余裕で血眼になる。今は分からなくても将来分かり合えるだろう。いつの日か同じパソコンのモニタを眺めながらエロ画像を漁る親子に…なりたくはないが。

「まったくお前は…」

呆れる母。この年で母親にエロ本を見付けられた中学生のような窮地に陥るとは思わなかった。弟はニヤニヤしていたがお前も男、しかも彼女なし。ナオンのパイオツ(死語)ぐらいギガ単位で所有していることであろう。

「…」

無言の嫁。怖い。これが一番怖い。また夜の営みを言い出しにくくなるなあ。そしてRも無言。こちらはなんかどうでもいい感じでご飯をもしゃもしゃ食べている。ウブなネンネちゃん(死語)なのでスルーしてくれるとありがたいのだが…。変態オヤジと思われたらどうしよう…。思春期だったらグレるレベルだよな…。

僕はとっとと東武線のスペーシアに飛び乗り、日光華厳の滝から身を投げたかったがそうもいかぬ。生き恥を晒してでも女房子供を養っていかなければならない。ご飯を食べた後、普通に子供達を公園に連れて行き遊ばせた。

僕の阿鼻叫喚な心境と違い、暖かな陽射しが広い原っぱに降り注ぐさわやかな公園。子供達は縦横無尽に走りまくる。

この広ーい、野原おっぱい…。

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■屁のツッパリはいらんですよ
2010年05月01日(土)
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息子・タク(4才)が風呂前にとっとと寝てしまったので娘・R(6才)と入った。

「わあ〜。今日はパパとふたりきり。たのしみ〜。ね、なんかしてあそぼ」

なんて嬉しいことを言ってくれる。僕がその台詞を吐いたならかなり危ない変態だろう。お風呂の中でおちゃらかホイとかあっち向いてホイとかマイケルホイとか(これは違う)で遊ぶと、今度は

「もにもにー」

と僕の体を揉みまくっていた。もにもに、とは、僕の二の腕をプニプニ揉むことである。僕がマッチョだったら筋肉で勃起ちんこ並みのカッチカチなのだが、全然筋肉がないのでふにゃふにゃである。Rはその感触が大好きで隙あらば揉む。

ああっ。お風呂場でこんなに執拗に体を求められるとは。

そして寝る時。この日の晩、僕はTシャツで寝ることにした。暑かったんである。するとRの目がまた輝いた。

「またもにもにできる!」

これまでずっと長袖だったので、Tシャツで二の腕があらわになったことでより「もにもにしやすい」と喜んでいるんである。

「はあ〜。もにもに〜」

僕の腕に巻きつくような形で揉みながら寝っ転がるR。これも僕がやったらエクストリームな変態だろう。Rの奇行は更に続く。僕の腕に唇を当て、

「ぶー」

おならによく似たサウンドをぶちかますではないか。

「ぶぶぶー。ぎゃはははは!すごいおなら!」

ひとりでやってひとりで受けてるし。

「もう遅いんだから寝なさい」

この言葉を何回繰り返しただろう。しかしRはなかなか寝ず、疑似放屁を何十回も繰り返す。

おちゃらけた性格のタクに比べわりと地味な性格のRが、今日はちょっとおかしかった。体を散々揉みまくり、屁をこきまくる。まるでオヤジの生態そのまんまではないか。

大好きな僕を独り占めできたことでテンションが上がったのかな…などと考えると僕の鼻の下が伸びまくってくる。

「ねえパパなんか歌って〜」

ようやく眠そうになってきたRが言った。よし子守歌を歌ってあげよう。

「今日の日は〜さよぉ〜おなら」

「ぎゃははははは!」

しまった。ダメだこりゃ。

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