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■珍ハムレット
2009年10月31日(土)
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夜、家に帰って来ると家族全員寝ていた。

みんな寝ているところに僕だけ枕元に突っ立っていると、なんだか僕が亡霊のような気がする。それならば、と特に嫁の枕元に立って

「王子よ…ハムレットよ…」

先代ハムレットの亡霊になりきってひとりハムレットごっこをしていたら嫁の目が開いた。うわーびっくりした。

「あ、おかえり」

「ただいま」

「ゴハン食べる?」

「うん」

「じゃあ作ってあげるから、ん」

嫁は仰向けのまま僕に両腕を差し出した。起こして、ということなのだろう。僕は一度嫁の両腕を掴んで引っ張ってみたが、また戻してしまった。

「起こしてよ〜」

「いや…ゴハンはいいからやらして」

嫁を起こしたら僕の性的な意味の息子も起きてしまったのである。

「いやだ。ほら、さっさと起こして」

しかし嫁は断固として断る。強き者よ、汝の名は女なり。僕に引っ張られて起きた嫁は、いそいそと台所に立ちゴハンを暖め始めた。晩飯の用意するよりやってる方が手間かからないと思うけどなあ。だって嫁、寝てるだけじゃん…。

「はいどうぞ」

ゴハンが運ばれて来たのでモグモグと食べる。ごちそうさま、と、食べ終わると嫁はすぐさま洗い物に取りかかる。さっきまで寝ていたというのにここまで上げ膳据え膳してくれるのに、どうしてアレの方が拒否なのだろう。

もうそんなまぐわいなぞにアヘアへ言ってる年でもないってことなのかね。

やるべきか、やらざるべきか、それが問題だ。

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■愛に溺レター
2009年10月30日(金)
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また娘・R(6才)から手紙をもらうことが多くなっている。

夜遅く仕事から帰って来ると、そっと机の上に置いてあるのだ。このところ碌に休みも取れないので、寂しがっていることの表れだろうか。それとも幼稚園がもう1週間も学級閉鎖でヒマなだけなのか。

どれどれ…とRのたどたどしくも一生懸命書いたであろう文をひと文字ひと文字読み進めてみると

「パパへ。ずっといっしょだよ。パパとずっとけっこんするの」

…。そんなに僕のことが好きか、と、なんだか目元が熱くなってしまった。似たような手紙は何度ももらったことがあるのに、今夜は特に心に響くのは何故だろう。

Rの純粋でひたむきな僕への想いを改めて感じさせられたからなのか。それとも忙しさのせいで体も心も弱っているせいなのか。「ずっと」という言葉が優しく、暖かく僕を包み込むのだ。

親というものは子供をあやすもんだと思っていたが、逆もまた然りである。Rの熱いラブレター、これは大切にしなければ…と机の引き出しの「だいじコーナー」に丁重にしまった。

「ずっと」っていつまでだろうな…なんて思いながら煙草の煙を目で追った。かつて嫁が僕に手籠めにされる前の純粋な娘であったころも、そんな手紙を僕に書いてきたことがあった。しかし今じゃ何かのきっかけさえあれば明日にでも出て行ってしまいそうだ。

それでもいいのだ。不変のものなどありはしない。一度でも「ずっといっしょにいたい」と言われたことが何よりの宝なのだ。

ふと思い立ってRの手紙を引き出しから出してもう一度見てみた。Rは裏にも何かを書いていることがある。だから改めて裏返してみると、やはり書いてあった。えーと、

「こんどのおやすみのひは…」

ああやっぱり。近頃全然休めてないので、一緒に遊びたいのだなあ…と胸をチクリと刺された思いで読み進めていると、

「パパとおちんぽしたいな。Rより」

おちんぽおおおおおおおっ?!い…いけないよォ。僕たち親子じゃないか!しかし今時の6才児はそこまで進んじゃってるわけ?口からちんぽが飛び出さんばかりに驚いた。

いやー、これはなんと返事を書いたらよいのだ…と頭を抱えていたが、まてよ。これは「おちんぽ」ではなく「おさんぽ」なのではないだろうか。

Rはよく「ち」と「さ」を逆に書くことを思い出した。なんだ…そっか。ホッとしたようなガッカリしたような。あーびっくりした。

今度の土日は久々に休めそうである。思う存分Rと息子・タク(4才)と一緒に遊びたいと思う。だから晴れてくれるといいな。おひさまの光がキラキラと。

ちんちんと輝く太陽!なんつってな。

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■素人投稿写真
2009年10月29日(木)
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「ねえ、Rとタクがかわいく写ってる写真ない?」

嫁が娘・R(6才)と息子・タク(4才)のよい写真はないか、と尋ねてきた。僕はパソコンの中の大量の画像データを嫁に見せながら

「なんに使うの?」

ととりあえず聞いてみた。大体どっかの読者モデルに応募するんだろ、とか思ってたらその通りだった。

「無理だろ。何しろふたりとも顔が僕だ」

僕の血を濃く受け継ぐRとタクのルックスで合格できるのだとすれば、今頃僕はハリウッドスターにでもなっており我が世の春。

純白のメルセデスにプール付きのマンション、最高の女とベッドでドンペリニオンのはずである。

なのに、現実は、

薄汚いチャリンコにヤモリ付きのアパート、マル高の嫁がベッドで基礎体温である。マネー…♪。

「まあそうなんだけどさ」

嫁も冷やかし程度なのだろう。一度だけタクが極々マイナーなミニコミ誌みたいな雑誌のモデルになったことがあるので、「あわよくば」とか思っているようだ。

「うーん」

いざ探してみると、応募用としてふさわしい、大きく写っていてニッコリしている写真というのはなかなかなかった。どれもこれも帯に短し細川たかし。僕の腕が悪いのもあるけれども、言い訳をすれば子供というものはなかなか思い通りに写真を取らせてくれない。じっとしていなかったり露骨に拒否したりわざとふざけてみたり。

こうして見ると下らない写真が多過ぎる。

タク
こんなのとか。

R
こんなのとか。心霊写真か。

これはこれで愛嬌があるのだが、とても採用されないだろう。そんな感じなので

「ダメだ。新たに撮り直すしかない」

そういうことになった。出来る限り有利な写真を撮らなければならないと思い、

「背景もいいところで撮らないといけないんじゃないか?タージマハルとか」

早急に海外旅行の手配をしなければならないと焦ったところ

「そんなことないよ。前採用された子の写真はウチの中だったよ」

と嫁が笑った。

「ところで採用されたらどうなんの?雑誌に出るの?」

以前、Rのクラスメイトの母子が、とある雑誌の○○という食品紹介の記事に出ていて、母子でニコニコしながら○○を食べている写真と

「家族みんな、○○が大好きなんです」

などというママさん談が載っていたが、本当は

「いや、一度も食べたことがなかったし」

とのことであった。だからそんな感じのヤラセ記事ぐらいなのかなーと嫁に聞いてみたら

「テレビCMとかにも出るらしいよ」

ええっ。話がでかい。目指せスーパーモデルってか。Rは何よりも目立つことが嫌いである。Perfumeを観るのもマネをするのも好きだが、アイドルには絶対なりたくないと言う。浅田真央ちゃんも好きでスケートも好きだが、フィギュアスケート選手には絶対ならないと言う。注目されるのが嫌なのだ。

「だからRは応募してもダメなんじゃないか」

と嫁に言うと

「だから受からないってば」

また笑われた。そうだった。真っ先に「無理だ」と言ったのは僕だったのに、いつの間にか受からせる気満々になってしまっておった。

僕は照れ隠しに子供達の画像に再び目を向けた。質はともかく数は膨大にあるが…そういえば僕自身の写真は全然ないことに気付いた。いつも僕が撮っているからである。

僕も嫁に撮ってもらおうかなあ…。葬式用にしかならないだろうけど。

スーパーモデルよりオパーイ撫でるの方が好きである。

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■ネバースターティングストーリー
2009年10月28日(水)
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「パパ、みてみて〜」

娘・R(6才)がチラシの束をバッサバッサと持って来た。

「なんだいそれは」

「おはなし、つくったの」

それはチラシを束ねて作った、Rの「本」だった。表紙と思われる第1ページめにはたくさんの絵と、公園で拾ったBB弾がセロテープでくっつけられている。あとは…これはリュウノヒゲの実だろうか、そんなものまでデコレイションされており、なんだかアフリカ部族に伝わる呪術書のようなおどろおどろしさを醸し出していた。

しかしRにはそんなことは言えず、

「一生懸命作ったんだね」

褒めるしかなかろう。

「ねえ、よんで」

「ああ、うん。はいはい」

Rが作った物語か。どんなものだろう。僕はRのたどたどしい文字を追った。

「じゃあ読みます。えーと、『ようちえんのおはなし』。これが題なんだね」

「そうだよー」

「あるひ…」

ある日、と書かれたところで最初のページは終わっていたので、次をめくってみると…真っ白だった。

「終わりかーい!」

「ぎゃははははははは!」

Rのお話は真っ白。まるで君のように。そう。いつまでも純白の汚れを知らない女の子でいて欲しい。そして純白といえば…ウェディングドレス…ってうわああああああ!

恐ろしいことを想像してしまった。いつかはその日が来るんだよなあ…やっぱり…。Rがいつの日か結婚してしまう。そのことを考えると子供の頃ノストラダムスの人類滅亡予言に怯えていた時のことを思い出す。感覚的にはそれに近い。

僕はその時どうすればいい?Rがいない人生などもう終わったに等しい。Rが白無垢なら僕は死に装束でも着てやろうかしら。

「Rちゃん、このお話の続きはどうなるんだい?」

「わかんない」

きっと1ページ目を作っただけで飽きたに違いない。

「最後は『めでたしめでたし』ってなるように、なんか考えてみなさい」

「うん」

「それとあと25年ぐらいは彼氏作らないでね」

「え?」

「いや、パパのひとりごとだ」

だってどこぞの馬の骨連れて来た日には…まだ心の準備が出来てないので、

僕は死にたし死にたし。

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■さーるがくーそにすーべった。
2009年10月27日(火)
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娘・R(6才)と息子・タク(4才)が寝る前に、本を読んで聞かせることがある。

「おはなし366日」みたいな本があり、10月26日は何々のお話、というふうに1日1話ずつ用意されているのである。1話につき1〜2ページ程度の長さで、どんな話しかというと

「その時トムが言ったのさ」

といったアメリカンジョーク集みたいなものではなく、

「小三郎はトメ子の潤った茂みに…」

といった官能小説集でもなく、基本的には昔話が多い。

「パパ、きょうのお話はさるかにかっせんだよ!」

Rとタクは既に今日読んでもらう話が何かを事前にチェック済みだ。特に猿蟹合戦のようなメジャーどころの昔話だと読む前からテンションが高い。

「じゃあ始めますよ〜」

Rとタクは本にかぶりつく。猿蟹合戦はもう僕がまんが日本昔話の常田富士男ばりの語り口で何度も聞かせてやっているのだが、それでも楽しみらしい。

むかしむかし、猿がうまいこと蟹のおむすびを柿の種と強引にトレードし、蟹は素直に種をビッグな柿の木になるまで育てるが、蟹が木に登れないことをいいことに猿が美味しい実を独り占めし、まだ青くて固い実を蟹にぶっつける。

猿のひどい仕打ちに憤った蟹の仲間達が立ち上がるのだが…ここで僕もRもタクも違和感を覚えた。

「牛のうんちがいないよ!」

「うんち、いない!」

Rとタクが二人そろって叫ぶ。そうなのだ。この本の猿蟹合戦には牛の糞が出てこないのだ。本来、猿をやっつけるくだりは、囲炉裏で栗がはじけて猿を攻撃、熱くて水瓶に逃げたところを蜂が一刺し、たまらず外へ出たところで牛の糞に滑って転び、そこに臼がズドーン、でフィニッシュなのだが、牛の糞とその役割が一切省かれているのである。一体どうしたというのだろう。どうしたの、うん、ちがでたの。なんてね。

牛の糞は臼のフィニッシュに繋げる重要な役割を担っているというのに。巨人で言えば越智である。抑えの守護神臼どんに繋げるための貴重な中継ぎである。中継ぎ陣なしに今年の巨人の優勝はなかった!

えーと、何の話だったか。あ、牛の糞である。汚いという理由だけで存在そのものを抹殺されてしまったのだろうか。牛の糞にとってはまさに糞だり蹴ったり。なんてね。

でも理由はそれしか思い浮かばない。確かにうんこを思いっきり踏んづけるところを想像するのはビジュアル的にキツいが…。

あと確か僕が聞かされていたバージョンだと猿は臼に踏み潰されて死ぬるのであるが、この本の猿はわりとタフで生きていて、みんなに詫びを入れた後、仲良く柿を食べましたとさ、というハッピーエンドになっている。

時代と共に昔話もマイルドになっているということなのだろう。僕もまあ殺さなくてもいいんじゃないかと思うのでよい。でも牛の糞はかわいそうだな…。

「ま、お話にもいろんなバージョンがあるんだよ」

ということでRとタクにはそう締め括って寝させた。寝させた後は嫁が相手してくれないので猥褻ビデオの鑑賞である。

はーやく乳出せエロビデオ。出さぬとテープをちょん切るぞ。

今時VHSかよとか言わないでー。

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■どうする?インフル。
2009年10月26日(月)
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娘・R(6才)と息子・タク(4才)の幼稚園で、瞬く間に新型インフルエンザ感染者が急増したため、先週の後半から今週の火曜日まで学級閉鎖中である。

幼稚園が休みだけではなく、嫁によると

「外出はしないよう、お家にいて下さい」

なんと外出禁止令も出ているという。

「そりゃあ、無理だ」

休みになってヒマと体力を持て余す子供達に、1日ならまだしも何日も家にいろというのは無理な話である。僕にまぐわい(もしくはそれを模したソロ活動)禁止と言っているようなものだ。

「そうなのよねえ…」

分かっていても、家の中で暴れる子供達に嫁が手を焼き、公園に連れて行ったら

「あら」

「まあ」

同じクラスの幼稚園の子達と鉢合わせ、気まずい雰囲気が流れることもしばしばだという。確かにそういった接触が感染を広げるわけで、この日曜日も

「さて、どうしたもんかねえ…」

と窓を開けて外を見ると雨がポツリポツリと落ちており、降りそでウッフン、止みそでウッフンな感じだったので、

「どっちにしろ今日は外で遊ぶのは無理か」

僕はRとタクとPerfumeのビデオクリップやら何やらを観ながら午前中を過ごした。

「プリキュアのビデオもみたーい」

子供達は次から次へと観たいものを挙げるので

「見過ぎです。ちょっと目を休めてあとは昼ご飯を食べ終わってからにしましょう」

「はーい」

ということになり、嫁、昼飯はまだかいなと聞いてみたら

「お昼はどっか行って食べましょう。料理作るの疲れちゃった!」

なんかなげやりなことを言う。ずっと夜のためにカレーを仕込んでいたので昼飯の仕込みまで手を回す気はないらしい。結局そんなわけでまた幼稚園の掟を破ることとなった。

ねえん、あなたーん、掟〜、とかいう下らないギャグが頭の中にぽんと浮かんですぐ消えた。

「じゃあ君達何が食べたいんだね」

嫁達にリクエストを求めると

「麺類」

「Rちゃんはらーめん!」

「たっくんもらーめん!」

3人全員小池さんだった。ラーメン好きは好みの異性を外見で選ぶ傾向がある。すなわち「メンクイ」。なんつってよ〜、と近所のラーメンが美味い店「オリオン食堂」にて食した。

ラーメン2杯とつけ麺大盛り1杯をオーダー。僕はラーメン、Rとタクはふたりでラーメンを半分ずつ。嫁がつけ麺を食べたいというので、大盛りにさせて嫁が食べ切れない分を僕がいただく、という計算だった。

啜ってみると唸ってしまうほど美味しく、Rとタクもそう感じたようで呪われたように啜っており、ふたりで1杯のラーメンを完食。

「おなかいっぱいになったか」

と聞くとRは「うん」と答えたがタクは

「もっと食べたい」

と意外な答え。いつもだいたいラーメン1杯をふたりで食べきれるか食べきれないかぐらいだったので計算外であった。嫁も慌てて

「あなた、私が残した分は…」

と言うが

「ゴメン、とっとと食ってしまった」

「バカー!」

「だっておいしいんだもーん」

「うわああああん!たべたいー!」

嫁に罵倒されるわタクは泣き出すわで、せっかくさっきまで美味しいラーメンによる至福のひとときを味わっていたのに一変して阿鼻叫喚地獄。食っちゃったもんは戻しようがないので

「ごめんよごめんよ」

ひたすら謝るしかなかった。まさにラーメンつけ麺僕ゴメン。

ラーメンを啜った後は鼻水を啜っていましたとさ。

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■雲童塊
2009年10月25日(日)
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もう2週間も前のことになるが、娘・R(6才)と息子・タク(4才)の幼稚園の運動会があった。

親としては良い場所を取って子供達の姿を見たい。去年は6時半だったが今年は更に気合いを入れて30分早めて6時に場所取りに行ったら、既に40人ぐらい並んでおりギャース。一番最初に並んでいた人は何時に来たのだろう…と聞いてみたら

「2時」

とのことで6時とか30分早くとかそういうレベルじゃなかった。

幸いにして何とか前の方の席を取れたが、今年はRが年長でタクが年少なので、どっちかの出番が始まったと思ったら次の次はすぐまたどっちか、と頻繁に出番となるのであまり座っているヒマがない。

というのもどの席に座っても必ずしもRとタクが僕らの真ん前で演技するわけではないからだ。僕ら、いや、全ての親は我が子達を見られるベスポジを求めて彷徨うのである。

まず開会式から始まって、歌と体操。これは全員でやる。Rはちょうど僕ら席のトイメン、かつちびっ子なので列の一番前におりよく見えた。しかしタクは逆に僕らから遠い列の後ろから3人目ぐらいなのでがなかなか見えなかった。そして怒涛の勢いで競技が始まる。

まずはRの障害物競走。もともと敏捷性に優れるとか他人を蹴っ飛ばしてでも1位になってやる!というハングリーさは全くないため、そこそこ走ってそこそこな順位でゴール。でも走ってる途中で僕と目が合い、ニッコリ微笑んださまがなんとも言えず可愛かったな…。

次は年少組のダンスでありタクの出番。タクは踊りが得意である。生まれた時からRのリトミック教室で音とリズムと踊りに親しみ、僕にPerfumeを叩き込まれているのでバッチリである。

NHKの「おかあさんといっしょ」に出た時も体操のおねいさんに抜擢され「ゴッチャ!」のコーナーで踊った実績がある。ダンサーの素質があると見た。将来はラッキイ池田とか大澄賢也かパパイヤ鈴木とかエグザイルでぐるぐる回る人である。(あんまりなって欲しくないなあって思うのは何故だろう)

タク
実際タクの踊りは上手かった。「ここまでする奴ぁいねーよ」っていうNHKのラジオ体操の人のようにオーバーアクションで踊りまくる。運動会の前まで雨が多く、練習不足のためか周りの子達がほぼ地蔵と化し、まるで踊れていなかったのもあり一際目立っていた。それを見ていた隣の席の近所のお父さんに

「NHKに出る子は違うね〜」

としきりに感心されてしまった。何やら妙にハクがついていしまったようだ。

この辺で確かお昼タイム。嫁が朝4時から仕込んだ弁当を披露。ぼーっとしていたら

「何してるの!早く撮りなさい!」

嫁、弁当を強制撮影要求。まあ撮りはしたがBLOG的にはどうでもいいので載せない(ひどい)

R
代わりにRをUP。

午後になるといよいよ佳境に入って来た。Rの年長組による鼓笛隊である。鼓笛隊といえば指揮者や旗手などが目立ってオイシイ役割である。但しそういう花形は背の高い見栄えの良い子に先生が割り当ててしまう。

年長ナンバーワンちびっ子かつ目立つことが何よりも嫌いな日陰の女・Rは当然そんな役が回ってくることもなく、また本人も望まない。Rは最も目立たないその他大勢的扱いのピアニカ隊になり喜んでいた。

鼓笛隊が入場してくると、ピアニカ隊は立ち位置もぞんざいな扱いで、指揮者や旗手が前の方でゆったりとしたスペースを与えられているにもかかわらず、一番後ろでぎゅうぎゅうとファランクスような密集集団になっており、Rがどこにいるか分からぬ。

ビデオカメラを構えていた嫁も分からず、僕はデジカメのズーム機能で探してみたけれどもボンヤリで、辛うじて「これがRかな?」と思われる子をずっと撮り続けていたら後で嫁に

「それ、○○ちゃんでしょ!」

さっきの「NHKに…」と言ったお父さんの子だ!と怒られちゃったよーん。よーん…。

そして僕はタクと一緒に「おむすびころりん」という競技に参加。要は担架の上にでっかいおむすびのオブジェを乗せ、それを親子で運ぶんである。

「よしタク、がんばるぞ!」

と気合いを入れたのだが

「ねえパパー。明日プリキュアだよォ」

ぜんっぜん関係ないこと言ってるし。

タク
待っている間にタクをパチリ。

しかしいざ始まるとなるとタクは速かった。タクが担架の前を運ぶので僕は速過ぎないように後ろから走ろうと思ってたらとんでもない。タクの速さに合わせるのに必死だった。そんで僕らのチームが1等賞!

「タク、やったぞ!」

「仮面ライダーダブルもやるよォ」

いやテレビはもういいから。

競技を終わって退場する時に、

「パパー!たっくーん!」

ちょうどRのクラスの子達が見ているところを通りかかった。

「はーい、Rちゃーん」

僕がRに手を振ると、Rの周りにいた女の子達が一斉に

「たっくーん!」

と黄色い声をあげるではないか。え。何。何気にタクってモテるの?う…羨ましい。僕の羨望の眼差しと年上のお姉様方からの声援を受けたタクはそれに応えるかと思いきや、くるりと背を向け

「おしーり、ぺーんぺん」

野原しんのすけかお前は。

運動会のオオトリは年長組のリレー。Rの出番をハラハラとしながら待った。バトンを落とさないだろうか…転んで泣かないだろうか…と。いよいよRがバトンを受ける番が来た。

R
落とさないでくれー…と祈る気持ちで眺めていたら、トロいRにしてはパッと受け取り、一生懸命走って行った。

R
そして僕の方を見てニッコリと、次の走者にバトンを渡して行った。

Rよ。幼稚園最後の運動会の最後の競技をしかと見させてもらったよ。君はこれからもこのリレーのように目映いくらいに颯爽と成長していくんだろうね…。僕の前を過ぎ去って行くのだろうけれど、願わくばやはりこのリレーのように、たまには僕を振り返って笑っておくれ…。

運動会が終わった後に残るものというのは、熱気の去ったグラウンドと、力を出し切った満足感のある気怠さ。運動着にまとわりついた砂埃の匂いと、だんだん夕焼けになってきて寂し気になってくる日差し。まだ体に残る興奮と、もう終わってしまった少しの寂しさ。

R最後の運動会ということもあろう。今年の運動会はそんな僕の子供時代の思い出も呼び起こされた。

「みてみてー!金メダルとお菓子もらったよー!」

閉会式が終わり、Rとタクはそれぞれもらったご褒美を見せて誇らしげ。

「うん。君達はがんばった」

これだけのことが出来るんだぞ、と見せてくれた今日の子供達にはどんなご褒美をあげても与え過ぎにはなりますまい。

こうして運動会は終わった。子供の運動会が終わったので夜は大人の運動会を行なわなければなりますまい。嫁と組体操じゃー!

運動会だけに、ちんこフレーフレーってか。

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■息子:仮面ライダー。親:仮面夫婦。
2009年10月15日(木)
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ごぶさたでございます。
ごぶサターンでございます。
セガサターンでございます。
ピンクサターンでございます。
呼ばれて飛び出てごぶサターン。

まだまだ忙しい日が続くので、当分途切れ途切れの日記になりますが見捨てちゃいやん。

娘・R(6才)も息子・タク(3才)も元気であるが、

R
公園のR。

タク
梨園の御曹司タク。なんつって。

タクは4才の誕生日を迎えた。

「たっくんはプレゼント何が欲しいのかな?」

と聞いてみると

「ダブルのベルト!」

即答。ダブルのベルトとは、仮面ライダーダブルの変身ベルトのことなんである。誕生日にベルトが欲しいなんて、21世紀になっても僕の子供の頃と全然変わらないんだなあ…。

「よし、こんどの休みの日に買いに行こうね」

と約束したものの、僕は忙しくて休みが取れず、嫁がおもちゃ屋に連れて行って買ったそうだ。僕、お金と子種を出すだけの人。

夜、僕が家に帰って来ると、

「パパ!みてみて!ベルトだよ!」

ちょうど箱を開けて遊ぼうとしているところだった。

「どれどれ、組み立てるの手伝ってやろうか」

電池が何本かいるのだろう…と思って見てみてぎょっとした。なんと、ボタン電池が15個ぐらい必要なのである。

「こ、こんなに電池がいるんか!」

「そうなのよ〜」

と嫁が苦笑いする。迂闊だった!これじゃベルト本体よりもランニングコストの方がかさむではないか。これだったら僕が段ボールとかで作ればよかったかな…仮面ライダーのベルトなだけに、バッタもん。なんつって。

これだけ電池を必要とするだけあって、やたら光ったり喋ったり効果音が出るわ出るわ。ベルトはベルトでもさすがに僕の子供の頃からは大いに進化しているようである。

なんだか知らんがベルトにカートリッジのような物を取り付けると、ズキュウウウンとかビヨビヨビヨとか音が出、

「じょーかー!」

とか

「さいくろん!」

とかオッサンの叫び声がする。僕だったら「いやーん」とか「うふーん」とかの女の子の声の方がいいのに。しかしタクはすっかり仮面ライダーダブルになり切って大興奮。

「ねえパパー。ダブルごっこしよー。たっくんがダブルね」

そら来た。ベルトを買った後は僕が怪人役をやらされることは容易に予想できた。

「そら来いダブルめ!この怪人北の将軍様男がかっ飛ばしてやる!」

とタクに襲い掛かろうとしたところ

「まって。変身するから」

「あっそう」

ヒーロー物のテレビ番組ではヒーローが変身している間、悪役は待たなければならないのが鉄則である。ぼーっとしながらタクの変身のさまを眺めていると…。

タク、まずベルトをはじめから輪っかにしておく。

ベルトを床に置く。

ベルトの輪っかの中に立つ。

ベルトを足元からずりりりっと上げ、

「ダブルだぞ!さあ来い!」

か、かっちょわるー!パンツを履くみたいな変身で登場したタクと闘っていると

「ねえRちゃんもやりたーい」

最近はおしとやか路線で戦いゴッコなどあまりやらないRも、ダブルのベルト効果で参加したくなったようで、結局RとタクVS僕で延々と戦いゴッコを行なった。結構疲れるものである。

ああ、しばらくはコレに付き合わされるのかな…まあ予想したことではあるが…と思いながらその夜は眠りについた。

翌朝。

「びよびよびよびよ!」

「がちょーん!」

「じょーかー!」

タクが朝イチから僕の枕元でベルトで遊びまくっているため、その音がうるさ過ぎて起きてしまったではないか。これは予想GUYであった。まったく…やっかいな誕生日プレゼントを与えてしまったものである。

僕の誕生日にはダブルのベルトで戦いゴッコよりも
ダブルのベッドで淫らな戦いをしたいものである。

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