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■朝霧よ今朝もありがとう
2009年09月29日(火)
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日光旅行の2日目。

温泉宿に泊まった僕たちは、翌朝大笹牧場というところに行くことにした。

個人的には東照宮などの世界遺産をじっくり眺めたかったが娘・R(6才)と息子・タク(3才)にとっては退屈だろう。それよりも牛や羊との触れ合いによる情操教育の方が良い、という判断である。

その牧場は乳搾り体験やバター作り体験も出来るのだ。なんでわざわざ乳を搾って金取られなきゃいけないのだとも思ったが、考えてみれば人間の乳を揉むにしても嫁以外有料なので仕方がないのか、と考え直した。

心配なのは天候であった。朝からものすごい霧が立ちこめていたのである。

「ねえねえ、なんでここは霧がすごいの?」

「それはね、ここが霧降高原という名前だからだよ」

とカチカチ山風に解説してみたが、

「霧が出てるのも朝だけだよ。そのうち晴れんべー」

ということで牧場行き決行。そしてその結果

霧
全然晴れてくれなかった。僕らは牧場の駐車場を降りてすぐの、大きな売店とレストランが一緒になった建物から出られなくなってしまった。牛のいるところやバター作りが出来るところは同じ牧場内といっても広大な敷地のため、結構歩くんである。

Rとタクは

「さむい〜」

と言っており、寒い上に濡れる霧の中を歩かせるのは可愛そうなのでお土産の物色と食事をすることにした。もしかしたらその内霧が晴れるかもしれないという願望も込めて…。

売店を回っていると、みんな寒いと言っている癖に、この牧場の名物であるソフトクリームは

「たべる!」

とRもタクも食べたがり、何よりも旅行中このソフトクリームをずっと猛プッシュしていた嫁も

「絶対食べる!」

と迷わず買いに走り、夜には見せたことがないような舌さばきでベロベロ舐めまくる。

Rタク
幸せそうなRとタク。

そして母も川魚を焼いている店を見つけたらしく、

「岩魚食べたい、岩魚!」

もう外で遊べないからみんなひたすら食いに走ってるよ…。

「じゃあ買って来るよ…」

とその店に赴くと

焼き魚屋
大丈夫かコレ。1から10までダメじゃん…と不安でいっぱいになったが、全く待たされず買うことが出来た。オーダー前から焼いてあったからね…。

僕はというと、ソフトクリームも魚もあまり食べる気がしなかったので、搾りたての牛乳を使ったカフェオレをいただくことにした。

「100円デス」

とニッコリ笑う売り子の女の子がメチャクチャ可愛くて

「きききき君の母乳を飲ませてくれ。出ないんだったら出るようにするから」

と思わず口説きそうになったが僕には妻と娘と息子と嫁とワイフと子供が。

「あの子とっても可愛いよね〜」

と嫁に報告するに留めた。すると嫁は

「えー。そお?鼻でかいじゃん」

なんということを。

「言われてみればそうかもしれないけど、ちょっと大きいかなってぐらいででかくはないだろ…」

「いーや、でかい!」

僕の目には牧場に舞い降りた乳白の天使に写っていたのに、嫁の酷評によりハナ肇にしか見られなくなってしまった。

Rとタク
これはゴハン中。

そんなこんなしている間、ずっと霧が晴れないかなーと淡い期待を寄せていたが、一向に晴れる気配はなくますます濃くなるばかり。

「んー。もうダメだね。帰ろう」

とようやく諦めた僕らであった。

だって、キリがないんだもん!なんつって。

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■早起きは煩悶の僕
2009年09月26日(土)
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朝、もうすぐ起きなければ…でももうちょっと寝ていたい…とウトウトしていた時間帯。

子供達もガーガー寝ていたが、息子・タク(3才)が僕のそばにゴロゴロと寝返りを打ってきたので、しっかりと抱き締めてみた。ちょっと肌寒かったのでちょうどよい。子供って湯タンポみたいだな…とモフモフしながらまどろみを楽しんだ。

子供と湯タンポの違いは動くところである。やがてタクは僕の腕を離れてゴロゴロと去って行った。ハレー彗星のようなヤツだ。そして入れ替わりで娘・R(6才)が接近してきたので今度はRを抱擁。へへっ。僕は誰とでも寝る男。

Rと共に再び眠りの世界に落ちていく…と思ったのだが

「くすん…くすん…」

何やら泣く声がする。タクだった。タクがうつ伏せになりながら静かに泣いている。これがホントの泣き寝入りってやつか。しかし何故。

「たっくん、どうしたの?」

眠気が去ってしまったので起きて聞いてみたら

「パパと寝たかったー!うわあああん!」

おお、なんといううい奴じゃ。もそっと近う寄れ。

「ああ、ごめんね。ってたっくんが離れて行ったんでしょうが!」

気紛れな寝返りで右往左往していたくせに、わがままなものである。しかし甘えられて嬉しくない親はいないので改めて抱き締めてやる。すると

「Rちゃんもパパと一緒に起きたい〜」

Rも離れまいとしてくっつくくっつく。もてる男は辛いぜ。しかし僕が同じことを嫁にやるといつも蹴っ飛ばされるか引っぱたかれるのは何故だろう。いつもちんちんを固くしていることが敗因からだろうか。

「はいはい、みんな一緒に起きようね」

ふたりを抱え上げて起き上がるが、それでもタクは泣き止まない。そこでちょうど昨晩僕の机に置いてあった、タクが描いた絵を持って来て

「たっくん、上手に描けたねー」

とか褒めてやると

「えへへー、Rちゃんとたっくんをかいたんだよ」

すぐさま機嫌が良くなった。よかった。酉年の鳥頭で。良く言えば切り替えが早く、悪く言えばすぐ忘れる。

こうして朝のドタバタはようやく収まったのであった。

起床転結。なんつって。

タク
おまけ:おかあさんといっしょに出た時のタク画像。

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■ちょいと東京温度。よいよい。
2009年09月25日(金)
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朝起きると…。

娘・R(6才)と息子・タク(3才)がすぐさまチェックすることがある。それは今日の予想最高気温。

新聞の天気欄には各地方の降水確率・最高気温・最低気温が載っている。Rとタクは「東京」だけは読めるので、そこから最高気温をチェックするのである。

「きょうは、にじゅうごど!」

とタクが読むと

「ねえ、にじゅうごどって暑い?」

とRが聞く。

「んー。まあ、ちょっと暑いかもしれないけど普通かなー」

僕がわりと適当に教えてやると

「じゃあどんなおようふくにしようかなー」

とタンスを覗いて着替えを始める。気温によってどの服にするかを決めるのである。幼稚園には制服があるのだけれども、この時期は私服にスモック(だっけか)を羽織ればいいらしい。

「みてみてー。これでいい?」

Rがセレクトしたのは袖のないワンピース。

「んー。いんじゃねんけ。可愛いよ」

選んだ洋服をわざわざ見せてくれるところがなんとも可愛いではないか。露出した肩が特に可愛いぞ!といつくしむ目でRの姿を見ていたところ

「ちょっと、それじゃ寒いんじゃないの?」

嫁の異議ありな発言が入った。

「えー。25度だし、いんじゃねん?」

「ダメ。夕方冷えるかもしれないのよ」

「あーそう」

嫁は細かいなあ…。僕が可愛さ重視で超適当なのだろうけど。コーディネートはこうでねえと、って死語が口から出掛かってあわてて引っ込めた。でも書いちゃった。

そうか。もう薄着とはサヨナラの季節なのだなあ…。気付けば10月ももう間近。女子高生も衣替えになってしまって透けブラも見られなくなるんだなあ…。

願わくばもう少し暑い日が続いて欲しい。そのためにお願いをしましょう。

アブラスケブラ。なんつって。

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■お笑い修行中
2009年09月24日(木)
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一昨日息子・タク(3才)が「おかあさんといっしょ」に出演した後、たくさんの方から

「テレビ見た」

と連絡をいただいた。ありがたいことです。親戚関係などは

「感動した」(新潟の親戚)

「なんだか見てたら涙が出ていた」(嫁父)

まさに全米が泣いた状態。

「いっぱいいっぱい見てくれた人がいるよー」

とタクに伝えてみたところ、当の本人は何やら独り言をブツブツ言っている。何を言っているのだろうと耳を傾けてみると

「ブツブツブツブツ………いいかげんにしなさい、ども、ありがとうございましたー」

なんかお笑いのネタを言ってるー!教育テレビの次はお笑いデビューを目論んでいるのだろうか。

「タク、お笑いの練習しているのか?」

「パパ、U字工事やってー」

いきなりムチャ振りすんな。

「えーと、『ごめんねごめんねー』?いやー、急に言われてもできないよ。たっくんのネタなんかやってみて」

するとタクは以下のような自分で考えたネタを披露し始めた。

「お前、見ただろ!」

「見てないよ!」

「見ただろ!」

「見てないよ!」

「見てたよ!何見てたんだよ!」

「ドラえもん」

「いいかげんにしろ!」

「ども、ありがとうございましたー」

…超カオス。なんとコメントしていいものやら。

「と、とっても面白いね」

とりあえずそう言っておいた。

その夜。もう寝る時間なのにタクはいつまでもふざけていて、何度もやめろと言っても僕の体にバシバシパンチをしてくる。遂に堪忍袋の緒が切れて

「いい加減にしなさい!」

と叱ったところ

「ども、ありがとうございましたー」

ダメだこりゃ。

こうして秋の夜長は更けて行く…。

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■「おかあさんといっしょ」出演
2009年09月23日(水)
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栃木の実家にて朝からテレビの前で正座。

NHK教育の「おかあさんといっしょ」に息子・タク(3才)が出るんである。父の仏壇にも向かい

「お父さんも天国から見守ってやって下さい」

収録はとっくに終わっているのであるが、まさに手を合わせたい気持ちで祈る。天国も受信料払っているのだろうか。

「ちゃんと映ってるかね」

「ビジュアル的に残念だからカット、とかないよね」

などと一族でハラハラしていたら、「おかあさんといっしょ」オープニング。そして着ぐるみ劇のコーナーなどの後に

「そろそろ出るよ…」

と嫁。雛壇に歌のお兄さんとお姉さんと子供達が映り始め、

「あっタクがいた!」

中央左端ぐらいにタク発見。初っ端からケツをボリボリ掻いており、いきなり全国の視聴者の皆様に恥ずかしい姿を披露。リラックスし過ぎだろ。

テレビに映っているとはいえ、数十人のお子様が勢揃いしているので、我が子が映るシーンは限られているし、映っているとしても小さいため血眼になって画面にかじり付くしかない。

しかし、体操のお姉さんの気紛れチョイスか何かで、タクが「ゴッチャ」というコーナーお姉さんとふたりだけで踊る役に抜擢されていたのだ!

「さあ次は『ゴッチャ』だよ〜」

みんなハラハラしながら見守っていたら、お姉さんとタクの映像が来たー!

「ああよかった…。他の子とすり替えられて無くて…」

タクが踊っているシーンがアップで放送されている…。こんなに大きく映ることなんて、あとは犯罪でもしない限り一生ないだろう…と感動しながら見守った。ちゃんとリズムも取れてメリハリの効いた踊り方をして、笑顔も見せる余裕っぷり。完璧だ!

「凄い頑張ったんだな。偉いぞ」

もうタクを誉めて誉めて誉めちぎった。しかし当の本人と娘・R(6才)のリアクションは、いつもテレビを見ている感じとあまり変わらなかった。当然と言えば当然だが、これが全国に放送されていて、相当なレア体験だと言うことが実感できてないようだ。

「ゴッチャ」のコーナーが終わってからはタクはまた子供の集団の中に戻り、クイズのコーナーで座ってる姿が映っておった。その後は「ぱわわっぷ体操」という体操をみんなで踊る。

タクはこの時カメラを背に向けてずーっと体操のお兄さんを見ながら踊っていたので顔はあまり映らず。それでもよく踊れていたことは充分分かった。

そして最後はお別れの歌。歌の終わりの方で上から風船が降ってくるのだが、タク、歌が終わる前に風船を追い掛けて画面の外にサヨウナラ。

「うおー!タク、戻って来い!」

画面に向かって叫んでもムダなのに、つい叫んでしまったら、終了3秒前に風船を捕まえて戻って来てそこで番組終わり。風船しか目に入ってなかったらしい。

放送終了後、本人に感想などを聞いてみた。

「たっくん、撮影の時緊張した?」

「うん。どきどきしたー」

「マユお姉さんとなんかしゃべった?」

「わすれたー」

とのことで、一応本人なりに緊張したらしい。

「よーし、じゃあ公園にでも遊びに行きますか」

放送も無事終わり外に出るべか、として子供達を着替えさせたところ、タクの服が放送の時と同じではないか。

「嫁、まさかこれって…」

「そうよ!もしかしたら『今日おかあさんといっしょに出てた子ですよね?』って気付いてくれる人がいるかもしれないでしょ!」

おそろしい嫁!

「いねーよ!」

と否定したものの、公園に行ったら結構な親子連れが遊んでいたので、タクと手を繋いですれ違う度に

「ウチの子、出たんです」

「ウチの子、出たんです」

と心の中で叫びながら色目を遣ってしまった。すると

「パパ、うんちもれちゃった」

「うそおおお!」

ウチの子、出たんです。
ウンチも、出たんです。

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■買い物ブギ 栃木Ver.
2009年09月22日(火)
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※今日(22日)息子・タク(3才)が「おかあさんといっしょ」に出ます。

「ゴッチャ」というコーナーでお姉さんと踊っている、黄色地で真ん中に青い☆のマークが入った3才ぐらいの男の子を見かけましたら(迷子放送かよ)、それがタクです。

カットされてませんように。

お知らせオワリ。以下日記。


栃木の実家にて、母が買い物があるというのでちょっくら近所のスーパーへ。

田舎なのでスーパーのでかさが半端じゃない。一番奥の精肉売り場からレジまで行くには丸3日かかり、お金を払うまでに腐ってしまう。(ほら吹きドンドンか)

そして店内のカートも凝っていて、子供用の小さなカートや運転席があって乗り物になっているカートがある。

「Rちゃんはこれ!」

「たっくんこれ乗りたい!」

普段見慣れないものなので娘・R(6才)は小さなカート、タク乗り物カートに目の色変えて飛びついた。

「お買い物はRちゃんのカートに入れてね!」

リアルお買い物ごっこが出来るRはやたら張り切っていた。

「はいよー」

母が品物を選んでRのカートに入れると、Rがそれらをキチキチっと並べて隙間がないように整頓する。

「君、A型なのかもしれないね…あ、パパの買い物もあるからコッチ来て〜」

僕の買い物とは、栃木名物「レモン牛乳」である。レモンと銘打ってるくせにレモン果汁はビタイチ入っていないというジャンキードリンク。それを探しに行くと…

「あっ。売り切れ」

しょぼーん。そういえば土曜日に「アド街ック天国」でまさに僕の地元、栃木市がフィーチャーされてたんである。毎日通り過ぎていたお店がいくつも紹介されたり、僕が出た高校もチラリと出てとても懐かしかったが、そこでレモン牛乳も紹介されていた。そのために品薄になってしまったに違いない。僕は愛川欽也を許さない。ついでにヤックンも。

失意のズンドコにはまっていると、中学の時同級生だった女の子のお母さんに会ってしまった。

「○○(同級生の名前)も来てるのよ〜」

「えっ」

その○○ちゃんは結構可愛くて、僕は憧れていたんである。久しぶりの再会にちょっとドキドキしていたら、向こうからやってきた○○ちゃんは…

…なんか「土俵入り」っていうか「増えてしまったワカメ」って感じで…見た目が倍ぐらいになっていた。まあかつて紅顔の美少年だった僕も今は睾丸が臭中年なのでお互いさまなのだが、時間は残酷である。

結局買い物は母の物だけになったので、母はレジに向かって行った。Rは

「レジまで持って行くの」

商品をレジの人に渡すまでやりたいのだと言うので僕も付いて行ったのだが、母が急に慌てだした。

「財布忘れた…」

サザエさんみたいなボケかまさないでくれよ。

レモン牛乳は買えなかったのに、色々と酸っぱい買い物であったことよ。

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■サラダ遺恨日
2009年09月21日(月)
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実家での晩御飯はカレーであった。

「『こくまろ』だからおいしいよ!」

「『こくまろ』って高いんだよね!」

こくまろだかデカマラだか知らんが嫁と母が自画自賛するカレーを食べてみた。確かにうまい。

「ママとおばあちゃんが作ったカレー、おいしいね」

とりあえず娘・R(6才)と息子・タク(3才)と褒め称えながら食べていると

「お前、サラダ食べなさい」

「そうよ、野菜食べないとダメよ」

母と嫁が同時に野菜を食えと攻撃してきた。

「ホントにお前は野菜食べないんだから」

「そうなのよ。ホントに食べないんですよねえ」

な、なんなんだよこのキン肉マン&テリーマンばりの最強タッグは。普通嫁と姑ってみのもんたに相談しちゃうぐらい仲が悪いもんだろう?なんでそんな息がピッタリなの?

「ちょ、ちょっと待ってくれよ。好き嫌いしないとか野菜食えとか子供じゃあるまいし…」

子供たちのいる前でそんなこと言わないでくれ、と抗議したところ

「子供よ!味覚に関してはね!」

嫁に一喝されてしまった。

「ううう、ごめんなさい。私がこんな風に育てたばっかりに…」

母はクサイ演技で嫁に謝る。何この脅し役と泣き落とし役。取調べ室みたいな役割分担である。ああ僕がやりましたよ!奄美大島でやっちまいましたよ!

「わかったよう。食べますよう」

無理やり盛られたサラダ皿をずいっと突き付けられ、もしゃもしゃと食べた。体は大人でも味覚は子供。そして頭はオヤジなのでどうせ盛られるなら女体盛りがいい…でもそんなことを言うと毒を盛られそうだ。

「あっ。食べた」

と目を丸くする嫁。それぐらいでいちいち反応しないで欲しい。僕はウサギかなんかか。

「やっぱり母の味は違うのかな〜」

生野菜に市販ドレッシングをかけただけのサラダのどこに母オリジナルの要素があるのだろうか。

Rとタクの前でカノッサの屈辱ばりの辱めを受け、最早父の威厳はなくなった。

「タク、パパも子供だってさ。一緒だね。ハハハ…」

隣でカレーを食っていたタクにおどけてみせると、

「ぐわあああ」

スプーンの裏側で額を引っ叩かれた。一緒にするなということか。

ごめん野菜。

※明日(22日)タクが「おかあさんといっしょ」に出ます。

「ゴッチャ」というコーナーでお姉さんと踊っている、黄色地で真ん中に青い☆のマークが入った3才ぐらいの男の子を見かけましたら(迷子放送かよ)、それがタクです。

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■供養供養するな
2009年09月20日(日)
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今日は法事。父の十三回忌である。

栃木の実家に帰ると既に父の兄弟姉妹達が集結していた。基本的に父の兄弟姉妹達は顔が同じである。ウルトラ兄弟で例えるとゾフィーとウルトラマンと帰って来たウルトラマンぐらいの違いしかないので、僕は伯父さんと父を素で間違えたことがある。

「遠くからありがとうございます。ほれ、挨拶しろ」

親戚一同に娘・R(6才)と息子・タク(3才)のお披露目をすると、Rは案の定縮こまってしまった。指先を口元に当てて舐め始めたのは緊張している証拠である。

タクはというと至ってマイペースで、お寺での法事が始まる直前までペラペラとくっちゃべっており、嫁が

「法事中もうるさいことしそうだから一番後ろの席でいいわ」

として引っ込んでいたのは正解であった。僕は一番前に座っていたのだが、背後から喋る内容までは分からないもののタクの声がしょっちゅう聞こえ、後で嫁に聞いてみたら

「お坊さんのお話、長いんですけどー、とか言ってたよ」

とのことでなんという不真面目な奴。とはいえ僕も住職の

「○○さん(父)が亡くなられて13年目に当たるわけですが、今日皆さんはその間起こった出来事をお伝えしてあげてください」

とかいう話を聞いて「父さん、見てのとおりうるさいのが増えました…」と手を合わせながらしみじみと心の中で報告していたのだが、住職の読経が始まるとそのコブシの効いた声明が詩吟に聞こえてきてしまってしょうがなく、声明が途切れるたびに

「…あると思います!」

と心の中で相槌を打って自分でウケてしまい、笑いを堪えるのに必死でありタダの大馬鹿である。

法事が終わり、墓にも手を合わせた後は精進落とし。みんなで座敷でワイワイやっていると誰かから

「なんか歌ってよー」

Rとタクに何か歌を歌えとのご指名があった。

「Rちゃんは…歌わないよね」

「うん」

しかしRは絶対人前でそういうことはしない。人目に付き、目立つことを全力で避ける子である。

「じゃあタク、歌え」

「幼稚園のうた、歌います!三番まで!」

三番、と指を三本立ててその指先で脇にいた母に目潰しを食らわせた後、幼稚園園歌を歌いまくった。その後

「つぎは『とんぼのめがねでーす』三番まで!」

再び母に目潰しを食らわせてまた歌う。さらにもう一曲追加し、計3曲。白いポロシャツだったので、その手を後ろに組んで歌うさまは北朝鮮の子供合唱団みたいであった。

「あああ、恐れていたタクのお調子者ぶりが全開になってしまった…」

さぞや親戚一同も苦笑いしているだろう…と思いきや、なんと皆うっすら涙を浮かべているではないか。きっと「○○(父)に見せてやりたかった」と思っているのだろう…ってなんだかお涙ギブミーの話になってしまったではないか。

RはRでずっとお行儀よくしており、まあ、我が子にしては良く出来た子供たちなんだろう。

「君達、いい子だったね」

法要のあとに抱擁をかわしましたとさ。おしまい。


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■十三怪奇
2009年09月19日(土)
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明日は父の法事。13回忌である。

娘・R(6才)と息子・タク(3才)にはこう説明した。

「明日は法事…えーと、なんて説明していいか、お寺でのんのーん、ってするからいい子にしてるんだぞ」

「はーい」

「いろんな人が来るからね」

嫁もそう釘を刺す。するとタクは

「そしたらみんなに『かわいいね』って言われちゃうなぁ〜」

だと。なにこのナルシストな人。

「パパの伯父さんとか伯母さんとかいっぱい来るからちゃんと挨拶するんだぞ」

「はーい」

「タクです。こんにちは、って言うんだぞ」

「たっくん、こんにちはよりこんばんはの方がいい」

「いや、好みの話をされても…」

話がトンチンカンになっている時はもう眠い証拠。明日の朝はとにかく早く実家に行かなければならぬ。もう寝かせた方がいいようだ。

「はいはい、じゃあもう寝るぞ」

とっとと寝る支度を急がせると

「ねえ、パパはお風呂入ったの?」

とタクが聞くので

「いや、君達が寝たら入るよ」

と答えると

「ちゃんと入らないとダメだよ。お風呂入らないと虫歯になっちゃうんだよ」

「それは違うぞ!」

さっきからボケまくりやがって。なんだかずっとら漫才の掛け合いをしているような気がしてならない。はっ。まさかボケと見せかけて「風呂」とデンタル「フロ」ス(糸ようじ)をかけたギャグなのか…?いやいや、それはあるまい。

「ねえねえ、たっくんねえ、幼稚園のお絵描きしたんだよ〜」

だから寝ろよ、と思いつつ

「はいはい、どんな絵を描いたの」

もう少し話に付き合ってやろうと答えたところ

「うんちとちんちん!」

「なに!」

タクが幼稚園から持ち帰った「自由画帳」を見せてもらったら

タクの絵
…ホントに書いてあった。これ、先生はどういう気持ちで見ているんだろう。僕も大学生の時に塾講師のバイトをしていたから分かるが、男の子ってホントに中1ぐらいまでうんこちんこの「2大んこ」が大好きである。そのうち違う「んこ」が好きになるんだけど。

このお馬鹿さは寝る間際のハイテンションだと信じたい。明日この調子で親戚に合わせたら危険極まりない。

「これが○○(父)の孫か…」

親戚一同に思いっきり引かれたらどうしよう。意外に

「○○もこんなお調子者だったね」

とか言われるかもしれないが…頼むから下ネタだけはやめてくれ…って僕が言うのもお尻がムズムズするのだが、お寺でうんことかちんことか言われるとさすがに泣くぞ。

おごそかに父を供養したのである。

泣供養うぐいす平安京。なんつって。


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■いつもそんな漢字
2009年09月17日(木)
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最近娘・R(6才)と息子・タク(3才)がはまっているもの。

それは漢字である。

朝起き抜けに

「パパ〜かんじのれんしゅうする〜」

鉛筆とチラシをすぐさま用意するのだ。どんだけ好きなんだお前ら。この前までは国旗ブームでいろんな国の旗を描いていたのに、子供というものはつくづく気紛れオレンジロードである。

「どのかんじにするの〜?」

ふたりは僕にどの漢字を書いたらよいか指示を待つ。ていうか

「朝は忙しいんだけどナー…」

出勤の支度をしたいのでやんわり断ろうとすると

「ううう…」

タク半ベソ。泣くほど好きなのかよ!

「わかったわかった。勉強熱心なのはよいことだ」

新聞紙を広げ、手頃な漢字を拾ってみる。ふたりはもう「土」とか「人」などの簡単な漢字では物足りなくなってしまっている。なので5〜6画ぐらいの漢字を…と3つほど選んで

「ほれ、これとこれとこれ、書いてみな」

と言うと一生懸命チラシの裏に書き始めた。

「なんてよむの?」

漢字の横に読みがなも書くのも忘れない。なかなか効率的な勉強方法である。好きこそものの上手なれ。すぐさま覚えてしまうだろう。飽きるのも早いと思うけど。

既に個人的には「姦」とか「淫」とか「猥」とかをチョイスしたいのだが、まだ早いだろう。Rとタクのやる気が続くのであれば四字熟語とかまでチャレンジさせたい。個人的に好きなのは、迦陵頻迦、魑魅魍魎、処女受胎、精力絶倫…。

あ、あと「滅満興漢」もよいな。発音すると何ともエロス。ていうかエロスから離れい。

「パパ〜書けたよ〜」

「おお〜上手に書けたね〜。漢字だけに、いい感じよ。なんつって」

漢字のみならずチープギャグもさりげなく教える英才教育。完璧だ!

「じゃ。パパは会社行くから」

「ええー!もっとー!」

「いやもう遅れちゃうし」

「うわーん!」

だから泣くなってばー!余程漢字の練習が好きなんだね…。でもこんな感情むき出しにしなくてもいいのに。

漢字やすいお年頃なのかしらん。なんつって。

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■死が僕らを分かつまで
2009年09月16日(水)
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[y22] コメディー ヨシミでござる
↑ヨシミさんによる恒例ネットストーキング。そういえば男装喫茶とか行きましたな…。

以下日記。

息子・タク(3才)が素朴がゆえに残酷な質問をしてきた。

「パパはたっくんが何才になったら死んじゃうの?」

これを聞いたとき僕は暗闇のズンドコに叩き落された気がした。そうだよなあ…。いつまでも子供の成長を見守っていられるわけじゃないんだもんなあ…。

いつかは草葉の陰から見守ることになる。それは今日かもしれないし50年後かもしれない。タクは本当に素朴な疑問のつもりだったのだろう。あっけらかんとしたニコニコ顔であったが、

「たっくんはパパが死んじゃってもいいのかい?」

と聞いてみるとだんだん顔が曇ってきた。

「パパがいなくなっても寂しくないかい?」

ちょっと意地悪になって更に聞いてみると

「やだー!パパ死んじゃやだー!」

横で話を聞いていた娘・R(6才)が半狂乱になってしまった。それもあってか、タクも人の死がどういうものか徐々にリアルに感じられてきたらしく、ついには体育座りになってしょぼーんと無言になってしまった。ちょっと追い詰め過ぎてしまったようだ。

それにしてもまだまだ「死んじゃイヤだ」とせがんでくれるのでホッとした。これから先「とっとと死んで欲しい」と言われないよう日頃の行ないが大切なのだな。

「ははは、大丈夫だよ。Rちゃんとたっくんが大人になるまでずーっと生きてるさ」

最早半ベソで鼻水を垂らすタクを抱き締めて慰めた。考えてみれば小さい頃、親が死んじゃったらどうしよう、などと考えると凄く恐ろしく感じたものだ。

「ほらほら、こんなことで泣くんじゃない。ああ、こんなに鼻水垂らして…」

ちょっとした戯れ言がキッカケで、息子をいじくって泣かせてしまったことは反省している。普通に話を流していたら何事もなく済んでしまったことである。いわばタクの泣き損であり鼻水垂らし損。すまんね…。昔の人も言いました。

死んで鼻水咲くものか。なんつって。

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■笑顔のままで
2009年09月15日(火)
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山車引きの日記の続き。

山車引きが終わり、一緒に町内を回っていた御神輿も神社に戻って行ったので、僕らも神社に向かうことにした。神社の境内では御輿を迎える祭り囃子や屋台のお店で賑わっているのである。

「パパ。あれやりたい」

と息子・タク(3才)が言うので、屋台のクジでもやりたいのかと思ったら、タクが指差すのは賽銭箱だった。

「お参りしたいのか?」

「うん」

なかなか信心深き子供である。反対する理由がないので嫁と娘・R(6才)も呼んで一緒にお参りした。

「これを賽銭箱に投げ入れてな、ガラガラ鳴らすんだぞ。そして二礼二拍手二礼!」

と教えてやるとその通りにする子供達。熱心に手を合わせてお祈りしているので

「タク、何をお願いしたんだい?」

と聞いてみると

「みんながニコニコしていますように」

などと言うのでびっくりして

「タク、お前は本当に天使のような子だねえええ!」

嫁と二人で感激してしまった。みんながニコニコか…究極の世界平和だよなあ…。

お参りを済ませた後は屋台を冷やかし。

タク
まずはお面の屋台に足を止めるタク。

「ねえパパー。仮面ライダーキバはー?」

「えー。パパ、仮面ライダーは昭和のしか分からないよ。自分で探せ」

とか話していると

「ごめんねえ。キバはないんだ。ディケイドとダブルしかないんだ」

と屋台のオヤジ。聞いてみるとお面いっこ800円だそうでべらぼうに高い。300円ぐらいだと思ってた…。そそくさと退散した後に嫁が

「幼稚園のバザーの時にお面仕入れたんだけど、原価聞いたら買うのばからしくなるよ」

とヒソヒソと耳打ちしてきた。

「いっこ100円ぐらい?」

「ぜーんぜん。もっと安い。ぼったくりもいいとこよ!」

「まあ…全部売れる訳じゃないからね…いっぱい種類をストックしなきゃなんないし…」

「そうだけど…私はお腹が膨れるものを食べたい!」

嫁、結局言いたいことはそれか。嫁はたこ焼きにしようかお好み焼きにしようか真剣に悩んでいた。

そしてRとタクはというと

「ちょこばななー」

屋台の食べ物ではいつもチョコバナナを選ぶ。大好きなんである。しかしこの時の嫁は鬼だった。

「Rちゃんはいいけど、たっくんは山車引き全部やらなかったからダメ」

昨日の日記を参照いただきたいが、タクは山車引きの時途中リタイアの上、だっこされて昼寝をぶっこいていたのである。

タクは嫁の厳しい一言に

「うわあああああん!」

当然泣いてしまったわけで。可愛そうに、さっきお祈りした「みんなニコニコ」が早くも崩れ去ってしまったではないか。

Rとタク
結局買ったんだけど。

本当に、僕ら家族を含めていつまでもみんなニコニコできる世の中だったらいいのに。タクよ、いつまでもその清い心を失わないでいておくれ…。

昼はニコニコ夜バコバコとか考えてしまう父はもう人として終わっているので。

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■だがしかし。駄菓子菓子。
2009年09月14日(月)
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今日は先週と違う神社の山車引き。

山車を引くとお菓子がいっぱい貰えるということで娘・R(6才)と息子・タク(3才)を率いて参加した。

Rとタク
Rはやる気満々だったが、タクは始まってものの2分で

「もう帰りたい〜。疲れた〜」

もうやる気なしでグダグダ。

「いっぱいお菓子貰えるから頑張れ」

と励ましても

「お菓子いらない。帰りたい」

何を言ってもムダ。その様子を見て

「まったくもー…」

嫁はご機嫌斜めになってしまった。実は山車引きが始まるのを待っていた時、嫁とRがどこかに行ってしまったので僕とタクふたりで公園で遊んでいたのだ。

「パパ、忍者ごっこしよー」

とタクが言うので

「手裏剣くらえー!」

「忍法!6回チェンジしたらヤクザが来たでござるの巻!」

全力で忍者ごっこして体力を消耗してしまったんである。嫁、すまん。

タクはそのうち

タク
寝ながら歩くという器用にも危険な技を出してきたため、もはやこれまでとダッコすることにした。そしたらトロトロと眠りに入ってしまった。

30分ほど眠らせたら「山車、引くー」などと言って復活したのでやらせたら、

「もう帰りたい〜」

再びものの2分でリタイア宣言。お前はウルトラマンより持ちが悪いなあ。しかし先週の山車引きと違って今日のコースは2時間以上もかかるものであり、3才のタクには体力的にきつかったのかもしれない。

一方Rは一言も弱音を言わず頑張ったので

「Rちゃん、よく頑張ったね」

と誉めてやった。暑かったので大人でもバテる行程をよく歩ききったと思う。僕なんぞ暑くて喉が渇いて仕方が無く、町内会の方々が各休憩ポイントでお茶やジュースを飲ませてくれたので、飲みまくってしまい申し訳なかった。

3杯目にはそっと山車。なんつって。

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■あなたに贈るプレゼント、どんな品川良いのやら
2009年09月13日(日)
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現在、9月。娘・R(6才)や息子・タク(3才)に言わせると

「きゅーがつ」

である。雛人形か。にんぎょーはきゅーがつー♪なんつって。

「ねえパパー。あとちょっとで10月なの?」

タクは10月になるのが待ち遠しいらしい。

「そうだなー。あと1ヶ月だ」

「そっか」

何故ならば、10月3日がタクの誕生日なのだ。ちなみにRは先月6才の誕生日を迎えた。

「たっくんは、早く誕生日が来て欲しいのかい?」

「うん」

「どうして?」

多分誕生日プレゼントが欲しいから…なんて答えを予想していたら

「だってRちゃんも6才になったんだもん。たっくんも大きくなりたいよ」

という答えでちょっと感動した。早く大きくなりたい…未来への希望で溢れているタクを羨ましく思った。

「そっかー…大きくなったタクを見てみたいね」

僕なんかもう年の数大きくなって欲しくないから、自主的に17才から増えないようにしている。そのせいか下半身のみはその自称年齢どおりガラスの10代の強度を誇っている。

それはそれとして、誕生日プレゼントは何にするかタクの希望を聞いておきたかった。

「たっくんはプレゼントは何がいいかな?」

「うーん。何がいっかなー」

「おもちゃか?」

「ううん。おもちゃじゃなくてー、かっこいいのが欲しいの」

おお、おもちゃじゃなく、クールなサムシングとは。大きくなりたいという気持ちのせいか、言っていることもちょっと大人びているような。

「かっこいい物か。そうだなあ、どんなのがいいかなあ」

うーん、と考えてみたところ、タクは

「かめんらいだーのベルト」

思いっきりおもちゃじゃないか!

誕生日プレゼントに仮面ライダーのベルトが欲しいだなんて、僕らの子供の頃といっしょじゃないか。21世紀になってもあまり変わらないんだなあ。母親が捨ててなければ実家にまだあるかもしれない。探してそれをあげてみようか…。

タイプが古い物だし、ニセモノだと言われちゃうかもしれないが。

仮面ライダーだけに、バッタもん。なんつってな。

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■本日の日記お休みのお知らせ
2009年09月12日(土)
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昨晩、みだらな行為をしようと思い、嫁が寝るのを首と陰茎を長くして待っていたら僕が先に寝落ちしてしまったのでまるでできませんでした。

おまけに日記も書けませんでしたので本日の日記はお休み致しますことをお詫び申し上げます。ぽてちん。

起きた時の、空の明るさの虚しさと言ったら…。お日様のバカヤロー!青い空なんて大っ嫌いだーッ!飛び出せ性春ー!

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■寝耳に寝言
2009年09月11日(金)
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夜、娘・R(6才)と息子・タク(3才)がゴロゴロと寝ている。

ふたりの寝相はすさまじい。しょっちゅうゴロゴロゴロゴロ布団の中を転がりまくる。ライク・ア・ローリングストーン。そんなものだから衝突することもしばしば。

衝突したままRがタクに、タクがRに覆いかぶさっていることもある。僕はその様を見てそっと離してやることもあれば、面白いのでそのまんまにして観察することもある。

で、今夜は何となく観察の方向で。Rが寝返りを打ち、タクに回し蹴りが入る。タクは潰されたまま

「うーん、うーん」

と唸っていた。さすがに可愛そうかな、と思い手を伸ばしたところ

「あへぶれぺひゃ」

どう文字に書き起こしたらいいか分からない難解な言語(?)を口にするではないか。すると今度は

「Rちゃんねえ、まだ…」

突然Rの寝言が!うわーびっくりした。

「よ、嫁、ふたりが寝言で会話してるぞ…」

そばにいた嫁も呼んで固唾を飲んで次の言葉を待った。何が「まだ」なのだろう?しかしRはその続きを喋ることなく

「ぷしゅー」

そのまま寝続けてしまった。余程「何がまだなの?」と聞きたいところであったが

「確か寝言に答えちゃいけないんだよね。なんでだっけ?」

そんな言い伝えの記憶があったので嫁に聞いてみた。

「せっかく寝ているのに刺激しちゃ眠りが浅くなっちゃうでしょ」

ふーん。そんな理由だったっけ。なんか寝言を言っている時は魂が抜けてる時だから、話しかけて返事すると戻れなくなる、とか、死ぬる、とかそんな迷信だったような。起きてからRに聞いても覚えてないだろうなあ。

ま、僕としては寝言より嫁といつ秘め事が出来るか、の方が大事ではある。

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■カレーで物別れー
2009年09月10日(木)
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我が家では毎月9日はカレーである。

その由来は、娘・R(6才)が産まれたのが8月9日で、出産当時、産婦人科に向かう前に腹ごしらえのために僕がカレーを食ったことによる。

「今日はカレーだな…」

僕はカレー好きなので、9日はいつも会社から帰る時ちょっとワクワクする。家に着くと予想通りカレーの匂いがほわーんと漂う。

「嫁〜。カレー食べたい〜」

「ほらよ」

嫁がよそってくれたカレーをありがたくいただきマンモス…って、た、大変だ!カレーの中にコーンが入ってるうううう!いつも入ってないのに何なのだ!嫁の気紛れか。

贅沢を言うようだが、カレーにコーンを入れるのは許せぬ。パイナップルを入れるのと同様に許せぬ。カレーという幸せな料理の中にわざわざ不協和音を醸し出す大罪である。見た目としても解体した野グソのようで(お食事中の方、今日カレーの方すみません)ちょっと食欲が引く。

僕としてはダメ!ゼッタイ!と言いたい。ダメ!ゼッタイ!でも奄美大島でやっちゃいました!

今後このようなことがなきよう嫁にガツンと言わなければならない。しかし嫁の料理にケチを付けると

「じゃあアンパンマンカレーでも食ってろ」

とヘソを曲げられかねないので注意が必要だ。

「ああ…カレーの中にコーンのプチプチ感が…」

いつもと違う食感に苦しみながらも完食し、ごちそうさまんさ。そしておもむろに

「今日、カレーにコーンが入っていたね…」

あくまでも優しげに話しかけてみると

「うん。アンパンマンカレーにも入ってるから入れてみた」

アンパンマンカレー、そこで繋がりますか。でも子供用レトルトに合わせることないじゃんかよう…。

「僕、カレーにコーンはちょっと苦手なんだナ…」

下手に下手に、言葉を選びながらもう入れないで欲しいことを遠回しに言う。しかし嫁は

「え、そうなの。ちょっと変化を求めてナスとか入れようとも思ったんだよね」

と恐ろしいことを言う。ナスは僕の嫌いなものランキングでベスト3に入る食べ物。なので

「ふ、ふざけんな!僕がナス大嫌いなの知ってるだろ!そんなもの入れたらお前にナスぶち込んでやる!」

ついぶち切れてしまった。

「サツマイモとかも考えたんだけど」

「やめてくれ〜。口の中がパサパサする〜甘ったるくなる〜。いいか、オクラとかも入れるなよ!」

好き嫌いが多くて苦労をかけているとは思う。でも、この年になって

「好き嫌いせず給食は残さず食べましょう!」

みたいなのは勘弁して欲しい。嫌いなものを知っていて敢えて出そうとするのは愛なのか。嫌がらせなのか。ただの気紛れなのか。僕には分からない。

ただ、一応言ってみたことで嫁の恐ろしい計画を事前にキャッチすることが出来、止めるよう釘を刺すことが出来た。逆に明日、残り物のカレーにナスがぶち込まれている恐れはあるが…。

カレーとこのブログ。共通する大事なことがひとつある。

香辛料(更新量)が命です。なんつって。

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■Rちゃん、芸術の秋(サザエさん風タイトル)
2009年09月09日(水)
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「ねえパパ、みて〜」

娘・R(6才)が何かを持って来た。

「ん。なんでしょう?」

いつものようにお絵描きだろうか、と思ったら

「Rちゃんが作ったの」

それはチラシを折り畳んで作った工作物で、立派な「作品」であった。

Rの作品
だって「パパのさくひん(はあと) だいじにつかてね(はあと)」って書いてあるんだもん。

これは「パパが作った作品」という意味ではなく「パパにあげる作品」ととらえるべきだろう。

しかしセロテープで貼られたアイスの棒は一体…。

「これ、かわいいでしょ!」

「あ、うん。かわいいね」

デコレーションのつもりらしい。

「パパ、うしろも見て」

と言うので裏返してみると

Rの作品
こんな感じになっていた。

「色んな物をセロテープで飾り付けしてあるんだね…」

可愛いと思ったモノはガンガン貼り付ける。まさにRのアートである。よく見ると

「Rちゃんのつくたの パパの ひろげてね」

と書いてある。

「広げてよ!」

Rもそうせっつくので中を広げてみた。

Rの作品
あっ。絵が描いてある。

「これはねー。Rちゃんとパパが結婚してる絵なの」

「そうかそうか。うえへへへへへ」

Rが結婚したい人ナンバー1。それは僕。ぬえっへっへっへ。Rと結婚するならば、きちんとけじめを付けなければならぬ。

「お父さん、Rさんを僕に下さい!」

自分で自分に言っちゃったりなんかしたりして〜(広川太一郎)

…とか浮かれポンチになりながら、一方では

「あと何年こんなことを言ってくれるのだろうか…」

などと寂しい思いにもなった。父親をこんなに慕ってくれる時期などあっという間に終わる。それは小島よしおの芸能界人生のように儚い。

いつか父の元を去った時の慰めのために、このRのアートは大切に保管しておこう…と机の引き出しの中にしまった。決して捨ててはいけない。捨ててしまったら僕の寂しさを慰めてくれるモノがなくなってしまう。

それこそアートの祭りである。なんつってな。

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■語り部。かったりいべ。
2009年09月08日(火)
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「おはなしして〜」

子供達を寝かせる時に昔話をおねだりされる。

民俗伝承のため、できるだけ多くの話を聞かせるのがよかろう、と僕自身もインターネッツなどで様々な昔話を読み返して復習している。

本当は僕の地元の民話なども伝えていきたいと思う。でもウチの地元の話って、

・村を襲う破戒僧の話。
(「雨月物語「青頭巾」のモデル)

・怠け者の僧が、働くのがイヤでかまどに隠れていたらそのまま煮えちゃった話。
(両さんみたいなヤツだ)

・横恋慕した男に殺された美人の娘さんが祟る話。
(娘さんを祀った祠が実家の近所にある)

他、めちゃくちゃダークなものばかりなので子供達にはお勧めできない。

となるとメジャーどころの昔話をチョイスすることになるわけで、今のところ娘・R(6才)が好きなのは

・かぐやひめ
・ねずみの嫁入り

などで、息子・タク(3才)には

・桃太郎
・猿蟹合戦

などの話をせがまれることが多い。Rはお姫様とかお嫁さんが出てくるもの、タクはバトルものが好きなようで、好みが分かりやすくて面白い。

で、話してて思うのだが、ハッピーエンドじゃない昔話って

「かぐや姫は月に帰り、おじいさんおばあさんと帝はとても悲しみました。おしまい」

と話し終えた後がどうも尻の据わりが悪い。桃太郎のように鬼をやっつけて宝物を奪い返してハッピーエンドならRもタクも

「やったー」

とテンションが上がるのだが、かぐや姫や浦島太郎はノーリアクション。

「かわいそー」

とか思ってるんじゃないだろうか。というよりも

「なんで?」

と思ってるのかもしれない。一体かぐや姫は何しに来たのか。浦島太郎は何故老化してしまうのか。僕もそう思う。帝にすら言い寄られてるんだから1回ぐらいやらせてくれてもいいじゃないか。亀を助けたのに強制老化とは乙姫め、あまりにもムチャなトラップじゃないか。などなど。

意地悪爺さんなどがひどい目に遭うのはいいんである。勧善懲悪のお約束だから。なので主人公や悪くない人がこれといった理由がないのに不幸な目に遭う話を聞かせるのが苦手だ。

そこで僕がオススメするのは「一寸法師」である。Rが好きなお姫様も出てくるしタクの好きなバトルも出てくる。最後は一寸法師が大きくなってお姫様と結ばれるという奇跡もあり、イリュージョン、スリル、ロマンス、アクション、様々な要素が盛り込まれた優れもののお話である。桃太郎は女っ気がなくていかん。

そんなわけで今後は一寸法師をヘビーローテーションで聞かせてやろうと思うのだが、

「今日は何のお話がいいかな?一寸法師にしようかなあ…」

とか言ってみても

「Rちゃんは、かぐやひめ!」

「たっくん、ももたろう!」

お前らワンパターン過ぎ。話のバリエーションをコッソリ増やし、話したくてウズウズしている父の気持ちも汲んでくれ…。

「…こうして桃太郎は、おじいさんおばあさん、犬猿雉といつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。さ、寝るぞ」

「はーい」

物語が終わるとRとタクのまぶたは重くなってトロトロと。モソモソと寝返りを打ち布団が擦れる音もやがて寝息に取って代わった。Rとタクよ。僕が読み聞かせた話を忘れずに、君達の子に語り継いでいってオクレ。

さて昔話で子供達を寝かせた後は、嫁とのお楽しみといきたいところである。

「ねえねえ、カチカチって音がしなかった?」

「それは、僕の下半身がカチカチ山だからさ」

「ねえねえ、ボウボウって音が聞こえない?」

「それはねえ、アンダーなヘアーがボーボーだからさ」

なーんてよォぐえへへへ…と寝室の嫁を襲ってみたら、嫁は既に寝たきり雀であった。

昔話だけじゃなく、犯し話もしたいなあ…。

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■引っ張れー、引っ張れー、みーんなーで引っ張れー
2009年09月07日(月)
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今日も町内のお祭り、「子供山車」に参加した。

昨日よりも距離が長く、2時間かけて山車を引っ張りながら町内を練り歩く。娘・R(6才)と息子・タク(3才)は山車を引っ張ることよりも、

「お菓子がもらえるから楽しい〜」

途中途中の休憩所で配られる大量のお菓子が目当てなのであるが、朝っぱらからやる気満々であった。

集合場所で山車の出発時間まで待っていると

「山車に乗りたい子集まって〜」

とおじさんが呼びかけていた。山車の上に乗り太鼓をドンドン叩く。わりと見映えが良く、毎年ウチの子達にもやらせたいと思っていたのだ。

「R、タク、お前らやれ!」

すぐさまRとタクを連れて行こうとしたらRは

「やだ」

とかたくなに拒否。Rはとにかく人前で目立つことを避ける日の当たらない女。そんなことじゃ将来ジュリアなのお立ち台ギャルになれないぞ…ていうかとっくにジュリアナ自体ねえよ。

希望者多数にてジャンケンで抽選。見事勝ち抜いたタクは

タク
「わっしょい!わっしょい!」

僕の頭を撲殺する勢いでバチをぶんぶん振り回して太鼓を叩きまくっていた。

R
一方でRは地味にわっしょい。

何度目かの休憩ポイントで、お茶などを飲んでいるとタクが急に

「う、うんち…」

と言い出しやがった。昨日は鼻血ブーだし今日はうんこか!二日連続の噴出は勘弁して欲しい…しかしここは住宅街。トイレを借りられるようなコンビニもない。

「まだ我慢出来るよな?ていうか我慢してくれ!」

なんだか時限爆弾を抱えて走っている気持ちになりながらタクを担ぎ上げて数百メートル。ようやく見つけたパチンコ屋で難を逃れた。

戻って来てタクをまた山車引っ張りに合流させたら

「パパ〜。もう疲れた〜」

いや、一番疲れたのは僕なんだけど…。

振り返るとこの週末は土日共に「子供山車」を引き、山車一色であった。そして家ではおもちゃで遊びまくり、片付けないので嫁に怒られていた。

連日の山車引きとおもちゃの散らかしはよく似ている。

どちらも山車っぱなし。なんつって(苦しい)

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■バカ丸山車
2009年09月06日(日)
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町内のお祭りで「子供山車」があったので

Rとタク
娘・R(6才)と息子・タク(3才)も参加した。

「わっしょい、わっしょい」

子供達が綱を引っ張り、山車が町内を練り歩く。このイベントに参加したのは、単に山車を引きたいためではない。山車を引っ張るコースは約1時間ほどなのだが、至る所に休憩ポイントがあり、その都度お菓子が貰えるのだ。

↑の写真でRとタクが黄色い袋を持っているのはお菓子を入れるためである。

休憩ポイントでRとタクが嬉しそうにお菓子をもらうので、

「何をもらったのかな?」

と聞いてみるとタクは

「うすしお味」

ポテチって言えよ。

そして何度目かの休憩ポイントにさしかかった時に、先導している町内会のお父さんが声を張り上げて言うには

「次は町内会長さんのお宅の庭で休憩でーす。会長さんのご厚意でアイスと飲み物もいただけまーす」

とのことで、会長様が下々の衆に労いの施しをしていただけるという。山車引っ張ってる子供達とその保護者達で何十人もいるのに、全員庭に入って休憩して下さいとはどんだけだよ、と思って入ったら、なるほど絵に描いたようなお大尽の豪邸だった。

「庄屋どん、ありがとうごぜえますだあ…

庄屋様から施しを受ける水飲み百姓のような気持ちになって飲み物をありがたくいただいていたら、屋敷森の蚊に刺されまくった。

せっかくお金持ちの家に住んでいるのに、何も貧乏人から血を吸わなくてもいいじゃないか。お金持ちの血の方が栄養あるのに。こちとら労働力とお金も吸われてるのだ。

さて、何度かの休憩ポイントを挟んで山車は進み、去年は途中でタクが疲れて

「だっこ」

とリタイアしたものだが、今年はRもタクも一生懸命山車を引き、ゴールまで頑張った。

「よくがんばったなー」

と誉めてやったら突然タクが

「は、はなぢー」

まさかの鼻血ブー伝説。出血大サービスは町内会長だけでいいのに。なんつって。

明日も「子供山車」が出るのでまた参加するつもりである。嫁も嫁で

「これで当分のおやつを稼ぐのよ!」

とやる気満々なのだ。

ま、子供にとって山車は欠かせないものである。

何故ならば子供を作る際には中出ししなけりゃ(下ネタじゃねえかよ!)

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■おかあさんといっしょ収録その後
2009年09月05日(土)
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息子・タク(3才)が「おかあさんといっしょ」に出た翌日、

「たっくん、『おかあさんといっしょ』の撮影、どうだった?」

と聞いてみた。昨日僕が帰ってきた時、タクはとっくに寝ていたからである。

「んー。おもしろかったー…」

「どんなことしたのかな?」

「んー…おどったー…」

なんかもう思い出すのがメンドクサイという感じで、超ぞんざいな返事であった。既に過去の出来事となっているのだろうか。冷めたタクに比べ

「たっくん、『ゴッチャ』にでたんだよ!」

娘・R(6才)の方が興奮していた。ゴッチャとは、ひとりだけ体操のお姉さん(まゆお姉さん)と一緒にサシで踊るコーナーである。タクはそれに選ばれたのだ。ていうか昨日の日記参照。

「そーかー。お姉さんと喋ったか?」

「うん」

「どんなこと喋った?」

もういちどタクに話を聞いてみても

「んー…」

また思い出すのがめんどいようで、僕に抱きついてウニャウニャし、

「これ、なんて書いてあるの〜?」

問いかけには答えず、逆に僕のTシャツに書かれた文字を聞いてきた。質問に質問で返すなッ!

「え…月火水木金正日だよ。げつかーすいもくきむじょんいる」

でもとりあえず答えてやったが、もちょっと嬉しそうに思い出を語ってくれると期待していたのにな…。

クールなタク、興奮のR、そして嫁はウットリしていた。

「『ゴッチャ』のコーナーの時ね、モニタの中にタクがひとりだけ映ってるの。ああ、これが全国に流されるんだなあって思うと、なんだかタクが手の届かない世界に行っちゃったなあって感じてしまって…」

いやそこにいるだろ。ジャニーズに入ったわけでもないのに大げさである。うーん。それならば…と

「たっくん、じゃあさー、まゆお姉さんと踊った踊り、パパにも見せてよ」

頭は忘れていても、体が覚えてるんじゃないのかいグエヘヘヘ、と迫ってみたところ、

「ええ、やだはずかしいよォ〜」

何故今更照れる。大勢いるスタジオでは平気なのに、何故父ひとりの前ではダメなのだ。

「パパも踊るからさあ、教えて〜」

「やだよぉー」

おとうさんといっしょ、は嫌なんだとさ。ぽてちん。

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■おかあさんといっしょ収録風景
2009年09月04日(金)
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息子・タク(3才)の「おかあさんといっしょ」収録日の朝。


↑こんな感じで収録される予定。

「きょう、えねーちけーでしゅーろくだから」

朝起きた時からタクは既に芸能人気取りだった。僕は残念ながら仕事なので

「がんばれよー」

と声を掛けて出かけたが、よくありがちなバッドエンドとして

・収録中、嫁から離れるのがイヤで号泣→退場
・収録前に寝てしまい起きない→リタイア

などの危険性が充分あり得たので心配だった。夜、仕事から帰ってから嫁にどうだったか聞いてみると、

「それがすごかったのよもー」

興奮気味にしゃべりまくってきたので、以下、嫁の発言を元に文に起こしてみることにする。

嫁とRとタクは渋谷でRの子守役の僕の母と合流し、NHKへ。タクと嫁はロビーで開始時間まで待つ。出演する子供と保護者1名のみスタジオに入れるので、Rと母はNHKスタジオパークから撮影風景をずっと眺めていた。

NHK内では撮影厳禁、ケータイも電源OFF。もし発覚した場合はメディア没収の上NHK所払いの刑に処される。僕みたいなのが速攻でブログにUPするのを規制するためだろう。

ここに来るまでのタクは最高潮のテンションだったが、その反動か待っているうちにタクはだんだん眠くなってきてしまった。「ママだっこして〜」とかグダグダになってしまっていたので、ダメだこりゃと嫁が半分諦めていたところ、

「それではお子さんからスタジオに入ってください」

と案内の声がかかり、タク復活。しゃきっと目覚め、

「ママといたい!」

と愚図ることもなくあっさりスタジオ入りした。親と離れられない子や撮影中に泣いてしまう子はそのままサヨナラとなる。ウチなぞはすぐ来れるが、遠方から新幹線や飛行機で来ている家族は悔やんでも悔やみきれないだろう。

スタジオに入るとまず歌や踊りのリハーサルを行ない、すぐ本番に入る。基本的に一発撮りなのだそうだ。ただし泣いている子が映ってしまったりすると部分的に撮り直す。あと、クイズのコーナーで、ロールケーキの絵を見させて

「コレは何かな?」

と問題を出す場面があって、進行上は正解してもらいたかったようなのだが、

「だてまき!」

と答えた粋なお子様がいらっしゃったので撮り直しとなった。

「今度はロールケーキって答えてねー」

とお兄さん。ここだけちょっとヤラセが入った。

本番中、タクは思いっきり飛び跳ねたりして誰よりもオーバーアクションだったという。かといってデタラメな動きではない。決められた踊りはちゃんと踊った上でアドリブをかますのだ。そこは物心付いたときからリトミックに触れていたタク。無駄にセンスがある。

そんなところをチェックされたのだろうか、気付いたらタクは他のみんながいるセットからひとりだけ隣のセットにに連れて行かれた。

なんと、ダンスのお姉さん(マユお姉さん)とふたりきりで踊るコーナーの役に選ばれたのだ!


↑コレ(「ゴッチャ!」のコーナー)

結果として、放送日は子供の群れからタクを探し出すのは大変だな〜ぐらいに思っていたら、マユお姉さんとサシのカラミまである収録となった。

「いやーもうビックリしたよ。いつの間にかマユお姉さんと踊ってるんだもん。お義母さんも『あの子は天才だ!』とかうるさいうるさい」

と嫁。

「よくひとりだけでできたなー。大した度胸だ。Rだったら絶対泣いて逃げるね」

タクのお調子者っぷりもたまには役に立つ。調子こきすぎて「ヒットエンドラーン!」とかやらなくて良かったと思う。そんなわけで放送は9月22日である。

夜になっても未だ興奮が覚めやらぬ嫁。僕は性的に興奮していたが、ウチはいつものようにヤラセなしであったとさ。

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■おかあさんといっしょ収録当選
2009年09月03日(木)
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息子・タク(3才)が「おかあさんといっしょ」に出ることになったのよー、と

仕事から帰って来た時に嫁が知らせてくれた。

念のため言っておくが、

おかあさんといっしょ
宮崎県の人妻デリヘル「おかあさんといっしょ」ではない。なにがMHK(ママエッチ系)だ。ツボってしまったではないか。

NHK(日本ハメ殺し協会)の「おかあさんといっしょ」である…え、違う?

番組内で歌のお兄さんお姉さん&体操のお兄さんお姉さんの周りで子供達が踊っているアレにタクが出ることになったのである。嫁がハガキを送ったら当たったらしい。

「タクは当たったんだけどRがねえ…」

嫁が当選ハガキをヒラヒラさせながら呟く。スタジオ入りできるのはタク本人と親ひとりのみ。あとはどんなに小さな子供だろうが絶対に中に入れないらしい。まだRに「ひとりで待ってろ」なんてことは当然出来ない。

なので悩んだ末、栃木の母に来てもらい、タク収録中のRの子守を頼んだのだそうだ。

「タクが当たったんだからしょうがないけど、Rも行きたいだろうな」

僕もRがちょっと可愛そうかなと思ったのだが、そこはよい子のRである。

「決まりで出られるのはたっくんだけなの。Rちゃんには悪いけどおばあちゃんと遊んでてね」

と嫁が言い聞かせたら納得してくれたらしい。

翌朝起きたタクが僕の顔を見るなり

「たっくんねえ、えねーちけーに出るんだよー。たっくんだけ『おかあさんといっしょ』で出るんだよー」

得意気に自慢を始めた。

「ほー。すごいなー。よかったねー」

と相槌を打つと、Rは既に泣きそうになっていた。そして涙ながらに訴えた。

「たっくん。Rちゃんの前でそういうこと言わないで。Rちゃんもほんとは出たいんだから…」

ズキューン。R…お前はなんて辛抱強い子なんだ。

「そうだな…Rちゃんは我慢出来るよい子だな。タク、お前はRの分までがんばれ!」

「うん。がんぼるー」

…ということがあったのが約1ヶ月前。そして収録の日は昨日だった。収録はどうだったかというと…それは明日の日記に書くことにする。

収録かあ。いいなあ。

僕も週6ぐらいがいいなあ。

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■ナケワメーケ
2009年09月02日(水)
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娘・R(6才)と息子・タク(3才)の夏休みが終わった。月曜からまた登園が始まる。

夏休みが終わるのは喜ばしいこと。何故ならば通勤電車内の清涼剤、セーラー服の女子高生、いわゆるJKがまた見られるからである。

Rとタクは夏休み中全く幼稚園に行かなかったわけではなく、8月下旬に「わんぱく教室」というイベントがあり、約1ヶ月ぶりに幼稚園での授業があった。久しぶりだったせいか、嫁が送りに行って幼稚園の門で別れる時、タクは

「ままー!ままー!」

と泣いてしまったらしい。入園してからしばらく続いていた泣きグセが復活してしまったようだ。

さて、新学期始まりの月曜の朝、Rとタクは

「パパ、はさみ貸して〜」

朝っぱらから折り紙を切り刻んで紙細工を作っており、まるで夏休み気分が抜けていない。

「たっくんはもうすぐ4才だから幼稚園に行っても泣かないよね〜」

とタクに聞いてみると

「泣いちゃう〜」

わりとあっけらかんに答えた。

「幼稚園行きたくないのか?」

「いく〜」

この辺がよく分からない。幼稚園がイヤで泣くのなら僕がこのような質問をした時点で

「いきたくない〜!」

と泣いて抵抗するだろう。でもタクは朝起きて支度して家を出るまでは普通にノホホンと準備する。嫁と別れる時だけ泣くのだ。そして泣いている時でも暴れて脱走するととかの抵抗はなく、素直に先生に手を引かれて教室に入っていく。

単に嫁と離れる瞬間だけ悲しくなってしまうのか、それとも注目されたいゆえの演技なのか。とにかくまたあの泣きグセが復活してしまうのかな…と思いつつ僕は仕事に出掛けた。

夜、帰ってから泣いたかどうか嫁に聞いてみると

「泣かなかったねー」

とのこと。

「ほ〜そうか」

寝床では既に大の字になって堂々と寝ているタク。やはり夏の間も成長したんだね…と慈しむ目で眺めたのであった。

僕の部屋に入ると、パソコンのキーボードに大量の紙吹雪がぶちまけられていた。

こっちが泣きたい。

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■睡眠睡眠睡眠睡眠睡眠ぶっそっくっ!
2009年09月01日(火)
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「WIRE」というレイヴパーティーで夜通しフィーバーした翌日、子供達を連れて「としまえん」に行った。

昨日も行ったのに連チャンである。何故こんなことになったかというと、この日「仮面ライダーディケイドショー」があり、息子・タク(3才)が絶対観たいと言って譲らなかったから。

僕としてはオール明けのため、すぐにでも寝たいところだったが、子供達を嫁に任せて僕だけ家でガーガー寝ている訳にはいかぬ。休日の子供の相手に支障が出ないことが夜遊び許可のための必須条件だったのだ。

「うう…眠い…」

今年のWIREは特にボルテージが高まりまくって踊りまくったために余計眠い。しかし「としまえん」にRと息子・タク(3才)を連れて行かねばならぬ。自業自得。全て自分で撒いた種。Rとタクも僕が撒いた種。嫁は種を撒いた土壌(とか言ったら実家に帰られそうだ)

としまえんに到着してからしばらく、仮面ライダーディケイドショーまではまだ時間があったので、乗り物に乗ることにした。Rとタクがそれぞれ違うモノに乗りたいと言うものだから、僕とR、嫁とタクに別れて園内を回る。

「ぬああああ…眠いいいい」

僕の眠気はピークに達していた。WIREでは踊ってる途中で力尽き、立ったまま寝ていたが、今なら歩きながら眠れそうである。いかん。こんなボーッとしていては今度はRを迷子にさせてしまう。しっかり手を握っていないと…と眠りに引き摺り込まれそうになるのを必死に堪えていると

ごーん。

「うわあああっ!いてえええええ!」

ちょうど僕の頭の高さぐらいに張り出た看板に思いっきり頭をぶつけてしまった。普段ならふつーに避けて通るレベルのものなのに、あまりにも眠くてボーッとしていたため、そんなものにも気が付かなかった。

「パパ、だいじょうぶ?」

Rが心配そうに頭をなでてくれる。すまん、娘よ。お前の親父は大バカです…。ただ痛さのおかげで一時的に眠気が飛んだので、これもケガの功名と言うのかしらん。

やがて仮面ライダーディケイドショーの開場時間が近づき、合流した嫁が言った。

「あなた、場所取ってなさい。そこで寝てりゃいいでしょ」

ありがたや。というわけで早速会場となるステージに行き、一番前の席を確保。さあ寝るぞ、と思ったら…雨が降って来やがった。天をも僕を寝かせないのか。

せっかくアリーナ席を確保したのに、司会のお姉さんの

「ごめんなさいね。本日は握手会のみとさせていただきます〜」

という無情なお知らせと共に撤収した。それでも握手会はメリーゴーランドの軒下で行なわれ、お目当てのディケイドと握手できたタクはそれだけでも満足だったようだ。握手している時に

「でぃけいど、がんばってね!」

なんてことを言って、ディケイドに頭をなでてもらっていた。ホントにお調子者である。

Rタク
その後メリードーランドではしゃぐRとタク。

「じゃあそろそろ帰るべ」

エントランスに向かって歩いていると、タクがこんなことを言う。

「あのねえ、迷子になったとき、ここ歩いてたんだよォ」

タクは昨日来た時、豪快に迷子になり30分ぐらい見つからなかったのである。その時の解説をしているのだ。あんだけ「ぶわああああ!」と泣いていた癖にケロッとしたものである。

「そうか、こんなとこ歩いてたのか」

「ここまで歩いて来たんだよォ」

こちらは冷や汗脂汗ダラダラものだったのになんか得意気だし。

タク、お前の態度でぃけいどー。

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