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■嬉し恐ろし朝帰り
2009年08月31日(月)
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WIRE
「WIRE」というテクノミュージックのレイヴパーティーに行って来た。レイプパーティーではない。

僕はテクノ好きなので、子供がいなかった頃はよくクラブやこのようなレイヴに行ったものだが、さすがに所帯を持つと夜通しフィーバーみたいなことは出来ない。しかしこのWIREだけは9年前から毎年行っているイベントであり、年1回この機会のみテクノの爆音を思う存分浴びて汗だくで踊りまくる許可を嫁からもらっている。

現地・横浜アリーナで、毎年一緒に遊んでいるちあきちゃんとフジモリ君という友達の女の子ふたりと合流することになっていた。晩飯を食べ終わった後に出掛けようとすると

「ねーどこ行くの?」

娘・R(6才)のチェックが厳しい(息子・タク(3才)は寝てしまった)。

「ちょっとお出かけするよ。朝帰ってくるよ」

「誰と行くの?」

「ちあきちゃんって覚えてるか?去年ハロウィンパレードで一緒だった…」

「おぼえてるー」

「お土産買ってくるからごめんなー」

後ろ髪引かれる気持ちで横浜アリーナへ。ここでちあきちゃんとフジモリ君と落ち合った。フロアは例年と比べると人が全然少なくて

「これってのりP効果ですかねー」

レイヴにはどうしてもドラッグのイメージが付きまとう。これもそのせいじゃないか…とか話していたら、どこからか何かを燃やす臭いが漂って来…これってマリファ…ああああ、ダメ!ゼッタイ!

それでもフロア内はズンドコズンドコとテクノの爆音が響き渡り、徐々に人出と熱気が増し、0時になるとWIREのレジデントDJ・石野卓球がDJブースに現われ、ひとつのピークを迎えた。

卓球さんはプレイ中、ネタなのか時々場違いなマイケルジャクソンの「ビリージーン」をかける時がある。今日も「Beat It」のイントロが流れ出し、なんだかなーと思っていたが、フロアの大画面には

WIRE
と映っており、どうやらマイコーの誕生日だったようだ。

毎年いつものパターンだと、午前2時頃になると

「僕、おねむ〜」

となりダレてきて適当に寝てたりするのだが、今年は0時過ぎから各DJのプレイがもの凄く、殆ど寝ないままテンションが上がりまくりで、気が付くともう朝5時になっていた。やはりこの時間帯になるとさすがに眠いなあ…と眠気を堪えつつ踊っていたら

「ちょっと、かじりんさん!」

ちあきちゃんとフジモリ君に肩を揺すぶられてハッとなった。どうやら眠ったまま立っていたらしい。まさかこんなところで自分が弁慶の立ち往生をするとは思わなかった。

若い女の子ふたりはまだ踊っていたが、僕は体力の限界・気力もなくなり…と千代の富士状態になり、フロアを離れロビーの壁にもたれかかって真っ白になったあしたのジョーのように燃え尽きて寝ていたら、やがてちあきちゃんからも

「疲れました…」

とメールが入り、帰ることにした。もう朝の6時半。とっくに外は明るくなっていた。

「じゃあオツカレ…」

3人とも駅まで重い足を引き摺り、ちあきちゃんとは新横浜の駅で、フジモリ君とは菊名の駅で別れた。家に帰ると子供達はプリキュアを観ており、僕が家に入るなり

「パパ帰って来たー!」

嫁によると、Rもタクも朝起きるなり「パパ何してるかな」とずっと言っていたという。すまんね。僕の年1のワガママで…。

しかもRからのお手紙が机の上に置かれており、そこには

「パパへ

 ちあきちゃんとなにした?
 ごはんたべにいった?
 それともどこかいった?

            Rより」

なんだか不倫の朝帰りの取り調べのような内容が書かれていて背筋が凍った。毎年プレッシャーがキツくなっているので、もう来年は無理かなあ…。

猛烈に眠かったが眠れない。オールした上に翌日は寝まくりなんてことは許されない。WIREは終わったが日曜日はこれからだ。

「はいはい、今日も1日一緒に遊ぼうな〜」

眠気と闘う家族フォローの日曜日が始まるのであった。

つづく。

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■迷子の迷子の息子君
2009年08月30日(日)
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おそらく今年で最後になるであろうとしまえんのプールに行って来た。

そう考える人が多かったせいか、今日もプールは大混雑。素晴らしい数のオッパイが群れを成していた。これだけたくさんあれば、「ご自由にお揉み下さい」というのが1セットぐらいあってもよさそうなものだが、21世紀の科学をもってしてもオッパイの攻略は難しいらしい。

しかしN.O.と言える日本は素晴らしい。N.O.とは「ナイスオッパイ」の略である。

早速じゃぶじゃぶと泳いだ後、昼飯。

タクR
プリングルス2枚を咥えて「アヒル〜」とか言う子供達。

プールの後は、アンパンマンのテーマソングを歌ってる双子のお姉さん達のコンサート。

アンパンマン
しかしいくらミニスカートをはいてても「お姉さん」と呼ぶには疑問が残り、嫁などは

「なんだか私より老けてるような気がするわ」

露骨に言っておった。その場でケータイで調べてみると僕や嫁より余裕の仏恥義理で年上だったことが判明。仕事とはいえ大変だなあ…。

コンサートが終わり、観客がゾロゾロと動き出したドサクサに紛れ

「タクがいない!」

なんと、息子・タク(3才)が迷子になってしまった。いくら探しても見つからず、インフォメーションに連絡し、迷子アナウンスもしてもらっても見つからない。僕と嫁とR、血眼になって探していたら30分ほどして、エントランスでようやく見つかったとの連絡があった。

慌ててダッシュでエントランスに向かうと、受付のお姉さんに遊んでもらっていた。僕らの顔を見ると

「ぶわああああ!」

とタクは泣き叫んだ。タクの拙い言葉によると、みんなを見失ってしまったため、エントランスにひとりで戻ろうとしたらしい。そこで途中で

「紫の服着たおじさんに連れてきてもらった」

どうやら見知らぬ人がタクをエントランスまで連れて来てくれたらしい。

「ありがとう、紫の服のひと…」

僕と嫁は思いっきり冷や汗をかいてしまった。Rは絶対僕らの元を離れようとはしないが、タクは鉄砲玉なので今までこういうことがなかったのが不思議なくらいだ。

ふたりともしっかりしていたので油断してしまっていたといえる。

ま、いご気を付けます。なんつって。

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■ドナドナドーナ、ドーナツ
2009年08月29日(土)
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例によって夜、仕事から帰ってくると、部屋の窓に

「ドーナツ100円セール!」

ミスドのチラシが貼ってあった。娘・R(6才)と息子・タク(3才)の仕業に違いない。ドーナツ食べたいアピールなのだろうか。いろいろなドーナツの写真があるので、それを眺めるだけでも楽しいのだろう。

そして僕の机には昨日のRに続きタクが書いた手紙が置かれていた。

「パパへ

どのドーナツがすきかおしえてね
  
           たくより」

「うーん。好きなドーナツと言われても、そんなに好きってわけでもないからなあ…」

と嫁に言うと

「Rとタクは『パパはきっとカレーパンだよ!』って言ってたよ」

ああそうか。ミスドにはドーナツじゃないけどカレーパンがある(表記では「カリーパン」)。チラシにも載っているし、以前子供達とミスドに行った時に僕がそれを選んだので覚えているのだろう。

「ふっふっふ。そうはいかんざき。明日起きたら絶対カレーパン以外の答えを言ってやろう」

「えー。なんでよ」

「ぶっぶー!おおはずれーってな!」

まさに外道!なんか知らんが急に天邪鬼マインドになったのでそうすることに決めた。

翌朝起きると、タクがニコニコしながら

「パパ、おてがみうれしかった?」

と聞いてきた。きっと昨日Rが手紙をくれた際、僕があまりにも大喜びしていたので自分もやってみようと思ってくれたのだろう。

「うん。とっても嬉しいよ。ありがとう。お前は可愛いな」

「パパはどのドーナツが好き?」

そら来た。待ってましたよその問いかけ。

「ふふふ、パパが好きなのはな、スト…」

ストロベリーチョコレートとでも答えてガッカリさせてやるかと思ったのだが、僕の答えを待つRとタクの顔がワクワクとしており、更に瞳もキラキラと輝き

「カレーパンだよね!カレーパンって答えて!」

って表情で訴えているんである。ああ、こんな無邪気な表情と瞳を裏切るわけにはいかない…。僕はたまらず

「か、かれーぱん」

ついこう答えてしまった。

「やっぱりね!」

「パパはカレーパンが好きなんだよね!」

Rとタクは我が意を得たりとばかりに大喜び。そしてそれを聞いていた嫁が

「ぶわはは!カレーって答えてるし!昨日あんだけ言っといてカレーって答えてるし!」

と意地悪な大爆笑をかます。こんな程度で喜んでくれるなら僕は魂だって売るさ。

「Rちゃんは何が好きなんだい?」

爆笑の嫁は無視して子供達と話す。

「えんぜるふれんち」

「そうかー。かわいいなあ。じゃあタクは?」

「たっくんは、ちょこれーとりんぐと、ちょこれーとと、だぶるちょこれーと!」

どんだけチョコ好きなんだよ。

最後に「なぞかけ」をば。

えー、ドーナツとかけまして、締め切りに間に合わなかった漫画家と解きます。

その心は、どちらも穴が開いてしまっているでしょう。

次にお下劣番。

えー、ドーナツとかけまして、うちの嫁と解きます。

その心は、どちらも穴が開いているでしょう。

嫁の穴は僕が開けたんである。性的な意味で。

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■ウェディングメッセージ
2009年08月28日(金)
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夜、仕事から帰ってくると、机の上に子供達がままごとで使うナプキンが敷かれていた。

めくってみるとその下には手紙が隠されていた。娘・R(6才)の仕業である。Rはよく僕に手紙を書いてくれて、寝る前に机に置いているのだ。今日はどんなお手紙だろうか、と読んでみると

「パパへ。

 いつも いっしょにあそぼ。いつも もにもにしていい? 
                    
                        Rより」

「もにもに」」とは、Rが僕の腕を揉みまくることである。力こぶが出来るあたりが柔らかいので、その感触がいいらしい。マッチョだったらカッチカチなんだろうけど。ちんこ以上重い物を持ったことがないんで…。

Rの手紙はそれだけではない。パターンとして表には文、裏には絵が描かれていることが多いのだ。なので裏をめくってみると

R
「けっこんのえ」と書かれた僕とRの絵が!!!僕とRがラブラブマークで相思相愛。花束を手に結婚…。

うおおおおおおお!思わずスキャンしてアップしてしまうほどマンモスうれP。

Rの「結婚」ってこんなイメージなんだな…可愛いなあ。僕が「結婚」から連想するイメージなんて、「人生の墓場」「人生の修羅場」「人生の濡れ場」、ああ、ろくなものがない。

翌朝、

「Rちゃん、いつでも『もにもに』していいよ」

とRに手紙のお礼を言うと

「はああああああ!もにもにー!」

怒濤の勢いで僕の腕を揉みまくり、そして

「けっこん!ね!」

とニッコリ笑った。体を弄んだ上で求婚…。「もにもに」という肉体関係を求める手紙…なんとなくエロい気がする…と考えてしまうのは僕が余りにも穢れているせいだろうか。

ともかくまた僕の宝物がひとつ増えた。Rの手紙は全て保管しているが、この手紙はその中でも殿堂入りだろう。万が一、将来Rが裏切って

「お嬢さんを下さい」

とか訳の分からないことを言う馬の骨を連れてきたらこの手紙を叩き付けてやろう。それでも引き下がらないようであれば、この手紙を盾にして呪い続けてやる。

お手紙様の祟りじゃー!

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■さんま1/2
2009年08月27日(木)
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アイアムベリーハングリー!
アイアムベリーまんぐり返しー!

仕事から帰って来て、台所のガスコンロに乗っかったままのフライパン。いつもこのの中に嫁が作ってくれた晩飯が入っている。

今日のオカズは何かなー、コスプレ系かなー(オカズの意味違う)とわくわくしながらフライパンのフタを開けてみたら、

「ぎょぎょー!」

なんかお魚さんと目が合ってしまったので怖くなりフタを締めた。

「今が旬のサンマでございます…食べる?」

寝ていたかと思った嫁がのっそりと言った。そうか、ノリにノッてるノリノリサンマか…。お恥ずかしいことに僕は煮魚焼き魚はあんまり好きではない。食えないことはないけれども、食欲が失せてしまった。

わいせつ的な例えにすると、真鍋かをりから「あたしを食べて」と言われるのとハリセンボンの不細工なほう(どっちだよ)から「私を食べて」と言われるのは、言うことは同じでも全然違う。今日のサンマはハリセンボンのほうの気分である。必死に努力しても勃つかどうか、ていうかわざわざ努力してまでやるまぐわいなんか意味ないわい。

そんな心境で嫁には申し訳ないが

「ゴメン。魚だと今あんまり食べる気がなくて…」

正直に告げたところ「あっそー」と言ってまた寝てしまった。やはり嫁の気分を害してしまっただろうか…と思ったがここで革命的名案が閃いた。

「まあ待て。やれば急激に腹が減ってくるかもしれん。そしたら食べる。だからやらせろ」

食べる前にやる!と田中邦衛のモノマネをしながら嫁の寝床にダイビングしてみた。すると嫁の反応は

「私、やる気ナシ」

まあ、いつもの通りであった。

「ナシでもいいんだー!」

お前は何もしなくてもいいから。寝てるだけでいいから。マグロでいいから。むしろマグロウェルカム。サンマを食べる前にマグロをいただく。落語にもあるではないか。

サンマはマグロに限る。なんつって。

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■正義は勝つ。悪は滅びぬ。
2009年08月26日(水)
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子供達と近所の商店街に行った。納涼祭が行なわれているのである。

銀行の駐車場にステージが設置されていて

「ドナルドが来ますよ〜みんな見に来て下さいね〜」

としきりにアナウンスされていたので、おお、あのディズニーアヒルが来るのかと思い

「ドナルドダック見る?」

娘・R(6才)と息子・タク(3才)に聞くと

「みる〜」

聞くまでもなかったのでステージの席に座った。うーんドナルドかー。ミッキーマウスも来たらいいのにねー、とか話していたら、やってきたのはドナルドダックではなく

ドナルド
こっちのドナルドだった。

そうか…だからマックの制服着た女の子が案内していたりマックのフライドポテト無料券を配っていたのか…(気付よ)。やって来たドナルドは長身でガタイがよかった。

「どーもー、ドナルドでーす」

普通ピエロの大道芸人とかって、無口でパントマイムなどをしているものであるが、このピエロ面は喋る喋る。しかも

「今日はゲームをして楽しんでもらおうと思うんですけどねー」

合コンの幹事役みたいなノリなのでガッカリである。更にいくら明るいノリをしていても、ピエロ面って結構狂気を含んでいるメイクなのでそこはかとなく怖い。

イベント自体は僕の感想などどうでもよく、子供達がゲームに参加したりして和やかに行なわれ、ドナルドは去って行った。ポテトタダ券ありがとう。

その後は「侍戦隊シンケンジャーショー」である。僕らはこれを目的に来ていたのだ。ショーの始まりから怪人がステージから客席まで降りてきて子供達を驚かせまくる。

「うわっはっはっはー!」

「ぎゃあああああん!」

速攻で号泣する子供達。怪人、飛ばしまくりである。Rとタクはなんとかこらえ、シンケンジャーと怪人達の戦いに魅入っていた。シンケンジャーがピンチになると、司会の自称お姉さん(推定年齢アラフォー)が

「みんな!大きな声で『がんばれ』って応援してあげて!」

と呼びかけた。

「がんばれー!がんばれー!」

会場は純粋な子供達の必死の声援が響き渡り、タクなどは

「勇気を出してがんばるんだ!きっと勝てる!シンケンジャー!」

なんかアドリブをかましていた。どこからそういう語彙が出てくるんだよ。

最後はシンケンジャーが大勝利でショーは終了。Rとタクは握手もしてウチに帰ったのだが、それからが大変であった。

「ねーシンケンジャーごっこしよー」

Rはそうでもなかったが、タクがおおハマリしてしまったのである。家に帰るなりシンケンジャーごっこ、お風呂に入ってもシンケンジャー、もう寝ろって言うのにシンケンジャー、翌朝朝イチでシンケンジャー。

普段シンケンジャーや仮面ライダーといったヒーロー物のテレビは見せていないので、余計新鮮に映って大興奮してしまったのかもしれない。ちなみに何故見せないのかというと、

「結構乱暴なセリフが多いでしょ。ショーの時も『死んでしまえー』とかね…」

という嫁の方針による。でも僕らなんて

「ぞーうさん、ぞーうさん、おーはながながいのね。そーよ、ちんちんも、なーがいのよー」

今よりも最強に下品なドリフや

「雪降ろし、雪降ろし。5ヶ月過ぎたら堕ろせません」

なんて歌を平気で歌うひょうきん族を見まくった世代であるが、せいぜいエロ日記を書くぐらいの弊害しかないので別にいいと思うのだが…。

タクは僕が会社に行く直前になっても見境無く

「ねーシンケンジャーごっこしよー」

と誘う。

「時間がないっつーの!」

僕は大人なので侍戦隊シンケンジャーより

小悪魔戦隊☆呼ぶんジャー
(山口のデリヘル、「小悪魔戦隊☆呼ぶんジャー」だそうな)

こっちの方がいいなあ…。

性器は勝つ!なんつって。

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■ウォーターボーイズ&ガールズ
2009年08月25日(火)
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娘・R(6才)と息子・タク(3才)を公園のプールに連れて行った。

昨日の海では塩辛い海の水がイヤでろくに泳がなかったくせに、プールだと唇が藤木君よりヤバ気な色になるまで泳ぎまくる。特にRは最近出来るようになった浮き輪なしバタ足泳ぎを

「見て見て〜」

と何度も得意気に披露する。まさに水を得た魚。うちの子供達は淡水魚であったことよ。まあRもタクも魚に例えれば熱帯魚のように華々しくもなく、鯨やマンボウのような雄大さもなく、メカジキやトビウオのような俊敏さもなく、メダカとかフナとかそんなちっちゃくて地味ーなイメージだよなあ…。

うちの嫁はマグロだけど。僕は夜だけタチウオかなふえっへっへ。

「はい午前の部は終わりでーす。午後は1時からでーす」

監視員オヤジが全員プールから上がるようにメガホンで怒鳴る。その声がアメ横の

「まぐろが安いよお〜」

みたいな見事な河岸声なもんだから、このプールが生け簀に、そして子供達が採れ摂れピチピチの魚に見えてきてしまった。

一旦Rとタクを上がらせて、プールサイド(というかアスファルトの地べた)で体を拭いていたら、隣の女の子が

「おしっこぉー」

と言うと同時に地べたにやらかしていた。

「うおおおおっ!」

着替えさせていたお父さんはパニくっていたが、地面が少しでも傾斜していたら僕らも大災害になるところであった。しかもその女の子はそれだけに留まらず

「うんこぉー」

更なる悲劇の予告をプルプル震えながら発したものだから

「え、うんこ?うんこはちょっと待てええええ」

お父さんはゴールに突っ込むラグビー選手のように女の子を抱えて去って行った。お父さんも大変だなあ…。こんな苦労をしていても、どうせ10年後にはいっちょ前に

「オヤジ臭いし。キモイし。寄らないで欲しいし。金だけ出せばいいし」

なんてツンツンされるのだから父親というものは浮かばれない生き物である。

Rとタクを着替えさせ、公園のジャングルジムで遊んでいたらマグロ、じゃなかった嫁がやって来てお弁当を食べた。そして午後のプール再開。

子供達がプールに入っている間、特にすることはない。Rもタクも泳ぎが上手になったとはいえ、浮き輪から離れて潜ったりするので逆に危なっかしいので目が離せない。なのでジリジリと陽が刺す中、我慢大会のように汗を流しながら座っているのである。

「ちょっとは涼しいだろう…」

と足の先をプールに突っ込んでみたら、いくらかマシになった。しかしピピピピピーといきなり笛が鳴り

「ちょっとお父さん、大人は入っちゃダメ!」

例の河岸声監視員オヤジがすっ飛んできて注意されてしまった。ほんの先っちょだけ。入れてません。と言ってもこの勢いには太刀打ちできないな…と大人しく引っ込んだのであった。

すみません。足を洗って出直します。ていうか洗ったから怒られたのか。

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■続・オヤジな海
2009年08月24日(月)
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昨日の海水浴日記の続き。

砂浜で貝殻を集めていたらもうお昼時になってしまったので海の家で昼飯を食らう。

R
チャーハン好きR。

タク
既に眠そうなタク。タクはもうこの頃から体は眠いが頭は遊びたいというアンビバレント状態で頭がバグってハニーになっており、海を見つめながら

「うらしまたろういるかな〜。カメをいじめてるのがうらしまたろうだよね」

とかブツブツ呟いていた。多分いないし。話違うし。

お腹が膨れたところで海遊び再開。貝殻はもう充分採れたので、じゃあ泳ぐべ、とRとタクを誘ったら

「Rちゃん、海入らない」

「たっくんもお砂で遊ぶ」

ふたりとも全然食い付かない。どうして?と聞くと

「みずがしょっぱいから。あと波が嫌い」

と言う。ふっ。世間の荒波の方が厳しいし、人生の方がしょっぱいんだぜ…とか言っても幼児には通用せぬ話。Rなどは更に

「Rちゃん、海と砂浜が嫌い」

生命の起源を全否定する有様。

それでも波打ち際に徐々に誘導し、僕が水の中に入って泳いだりして

「ほら、楽しいよ。な、ちょっとだけでもいいから」

ほら、気持ちいいよ。ちょっとだけでもいいから…夜中、嫁に同じことをしているような気がする誘いかけをし続けると、ようやくタクが浮き輪を持って泳ぎ始めた。

Rもようやく嫁と海の中に入っていった…と思ったら

「もういい」

ものの10分で戻って来た。カラスの行水か。ま、強要してトラウマになるのもイヤなので、あとは好きに遊ばせた。

タク
ゲッツなタク。何故この場所、このタイミングでダンディ…。

R
波をジャンプで避けたら勝ち、というひとり遊びをするR。この後余裕ぶっこいて寝そべっていたら、大波をくらって泣きついてきた。

僕はというと暑さから逃げるため波打ち際で海水に浸かっていた。すると嫁がケータイ片手に近付いてきて、僕を撮るではないか。子供達と一緒にいるとき以外で僕単品の姿を嫁にケータイで撮られたのは初めてのような気がする。

「え、なんで撮るの?」

今更「待受にするのラブラブー」とか絶対ほざいたりはしないので不審に思ったのだが

「えー…なんとなく…」

単なる気紛れなのかもしれない。しかしよりによって土左衛門みたいな状態を撮らなくてもいいのに…。

なんだかんだ言って全力で遊んでいるうちに、あっという間に帰る時間となった。帰りも湘南新宿ラインで全員ぐったりと座る。

「ねえあなた」

「なんだ嫁」

「さっきの写真、やっぱ消していい?いらないから」

「速攻で消すぐらいなら最初から撮らないでもらおうか!」

なんなんだよもう。わりと傷付くぞそれ。電車の中でみっともない痴話喧嘩。

災難顰蹙ラインである。

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■オヤジな海
2009年08月23日(日)
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湘南新宿ラインに乗って由比ヶ浜の海へ。

目的は娘・R(6才)と息子・タク(3才)の幼稚園の課題のために貝殻を拾うためである。鎌倉駅を降りて若宮大路が由比ヶ浜にぶち当たるまで歩く。

この若宮大路は源頼朝が鎌倉の目抜き通りとして造った道である。鎌倉時代から戦国時代にかけて、さぞ多くの板東武者達が駆け回ったことだろう。現在も地元民が風俗店に行く際「いざキャバクラ」と叫びながら駆け抜けている(嘘:鎌倉はお上品な古都です)

海に着くまでに僕は駅でPASMOに5千円チャージ、途中のローソンで飲み物買うついでに月末に行なわれる「WIRE」というレイヴパーティーのチケットを買ってしまい、着いた頃にはお金がなくなってしまった。何やってんだ僕。

「嫁〜お腹空いた〜ヤキソバ買ってぇ〜」

両さんみたいになってしまった。

夏も終わりとはいえ、海岸にはまだまだたくさんの人達がいた。

若いギャル集団とナンパ目的の夏☆しちゃってるBOY。その両者が探り合いをしているところを喫煙所にて遭遇。

「え、○○から来たの?オレも××。すげ近くね?出身△△中?」

「そうそう。まじ?キミも?」

「おな中じゃん。マジやばくね?何年違い?」

あー若いっていいなあ。僕もオナニ中だったよ。昨晩。

家族連れの若いママさん。いかにも「ママに見えないママ目指してます」って感じでその辺のギャル同様の派手なビキニを着用している人多し。しかし皆どうしてもウェストの崩れは隠せなかった。

そしてわけわからん外人集団。ビデオカメラ片手にべらべらくっちゃべりながら寝ている女の子を撮影し、時々

「OPPAI!」

とか叫んでいた。アクセントは「オ」である。あんな堂々としたカメラ小僧、初めて見た。いや外人だからパパラッチと呼ぶべきか(違う気がする)

若くもなく派手でもなくガイジンでもない僕ら貧乏家族は

「これから貝殻を探しにいきまーす」

Rとタク
「はーい」

ひたすら地味に砂浜をホリホリし、貝殻を集めていた。

「いっぱい貝殻あるかなあ〜」

と汚れなき瞳をキラキラさせているRとタクと、

「お股の貝はいろいろあるんじゃないかねぐえへへへ…」

と汚れまくった瞳で水着ギャルを視姦する、まるで探す気がない僕。それでも嫁が

「ほら、こっちにあるよー」

と子供達を先導し、わりとあっさり貝殻を集めまくり、

R
このような蟻塚のようなものを造営していた。

「パパ、みてみて。キレイな貝見つけたよー」

「ほー。ホントだ。すごいね」

やべ、僕、貝も探さず、金も嫁にたかり、ここまで何の役にも立ってない。

貝殻探しだけに貝性なしだな。なんつって。

長くなったので続きます。

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■本当にあった怖い可愛い話
2009年08月22日(土)
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真夜中、音楽を聴きながらネットをしてると

「…」

後ろから人の声が聞こえたような気がした。ちょ、ちょっと怖いんすけど。振り返りたいんだけど振り返られないんですけど。僕、この年まで幽霊童貞なんですけど。出たなら出たで優しくして欲しいんですけど!…と身動きが取れないでいると

「……」

「うわあああっ!」

反射的に振り向いてしまったら、わずかに開いたドアから何かがこっちを見つめているー!

「パパ…」

「あ、Rかっ」

ドアに立っていたのは娘・R(6才)だった。小さな声で僕を呼びながら、何故か既に半ベソ。

「どうしたんだ?おねしょかな?」

Rは首を横に振った。じゃあ何だろう…。

「分かった。また蚊が出たんだな」

と言うとRはコクリと頷いた。2日前の日記に書いたが、Rは蚊が耳元で飛ぶ音が怖くてしょうがないらしい。蚊の音が耳元で「ぶーん」とするため目が覚めてしまいとても怖くなったが、僕は隣の部屋でネットしていたため助けを求めたくても怖すぎて声も出なかった、という話。

「もし今度目が覚めたら、頑張ってパパを呼ぶんだよ」

とRを励ましたので、僕に言われた通り今回は勇気を出して僕のところに来たのだろう。

「よしよし、今日は頑張ってパパを呼んだんだな。偉いぞ。一緒に寝よう」

Rは僕にしがみつくようにして眠りについた。なんて恐がりな娘なんだろう。それでもありったけの勇気を出して僕を呼んだのだ。偉いぞ可愛いぞいとしいぞ頬擦りしたいぞ。

ていうかそんなに蚊がいるのだろうか。最近寝てる間に蚊に刺されまくり、ということはない。耳を澄ませてみても蚊の音など一向に聞こえてこない。念のため蚊取り線香でも仕掛けたろか…と思ったが、Rは蚊以上に煙が大嫌いなのでダメである。

しがみつくRの背中を撫でながら、隣で寝ている嫁の姿が目に入った。わざわざ隣の部屋の僕を呼ぶよりすぐ近くの嫁を呼んだ方が早いのに、何故わざわざ僕を呼ぶのだろうか…とふと疑問に思いつつも、僕もいつの間に眠ってしまった。

翌朝、嫁が

「昨日私も気付いたんだけど、『お、今日はあなたのとこに行ったー』って思って寝てたよ」

そんなことを言った。

「そうだ、ママを起こしても良かったのに」

とRに聞いてみたところ、Rはこっそり僕に

「だってパパの方がずっと大好きなんだもん」

ヒソヒソと耳打ちするではないか。何このオヤジ殺しのセリフ。僕は速攻でKOである。R、君の勝ちだ。一体何度Rの言葉や仕草にKO負けしたことであろう。このオヤジ殺しチャンプめ。

階級は蚊だけにモスキート級かしらん。

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■子供のコドモ
2009年08月21日(金)
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息子・タク(3才)が

「たっくんねえ、赤ちゃんができたら『たくとくん』って名前にするの」

なんてことを言うものだから

「もう孫の顔が見れんのー?」

いつの間に子作りしおったんだ…最近の3才児はやるなあ…と思ったが、どう考えてもありえなかった。

そういえば最近リトミックの先生が女の子を出産して○○ちゃんという名前なんだよ、という話をしていたのできっとその影響だろう。そもそもタクは「赤ちゃんが生まれる」ということをどういう風に理解しているのだろうか。

「ねえたっくん。赤ちゃんってどうやって産まれるか知ってるかい?」

と聞いてみると

「びょーいんでうまれるんだよ」

とのことで深く考えていないらしい。遠回しに言えばおしべとめしべが、直球で言えば男女のみだらな行為にて…といった複雑なことは一切ナッシング。タクの頭の中では工場で大量生産されるように病院で赤ちゃんがポコポコ産まれているようだ。

「あははーそうだなー病院で産まれるんだよなー」

あまり話を進めると「3才からの性教育」になりそうな気配があるので深く突っ込むのはやめた。しかしタクよ、実はお前自身は病院で産まれたのではないのだああああ。

馬小屋で、じゃなくて、助産院で産まれたんである。タクよ。お前は畳の上で産まれたのだ。ま、どこで産まれようがそれはいいとして、タクや娘・R(6才)の子供の顔を見られる日は来るんだろうか…などと思ってしまった。

僕の父親は孫の顔どころか僕と嫁が結婚する前に死んでしまった。それに、タクが将来嫁さんをもらって子作りして…ということを考えると

「やったれやったれ。毎晩ブチ込め!朝からブチ込め!」

と旗振って応援したい気持ちになるが、Rとなるとどうもダメだ。まだどうしても

「どこぞの馬の骨になんかやるもんかあああ」

娘を手放したくない気持ちが強い。でもいつかはその日が来る…来なきゃ来ないで困る…はあ…Rの孫かあ…と遠い将来のことで憂鬱になってしまった。

一方そのRは

「ねえ〜おしっこ〜。パパとトイレいきたーい」

トイレの前で孫孫してましたとさ。

あと20年はネンネちゃん(死語)でいて欲しい。

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■真夜中の吸血鬼
2009年08月20日(木)
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「ねえパーパー」

何かというとベタベタと甘えてくる娘・R(6才)。まるで新婚カッポーのようである。でも僕はこのラボラボ状態が永久に続くことではないことを知っている。

見よ。かつて本当に新婚カッポーで、自らを「ラブラブ妻」と呼んでいたうちの嫁はもう近寄りもしない。いつもお股を開くだけでひと苦労である。諸行無常。形あるもの、いつかは請われる。張りのある乳、いつかは垂れる。

それまでは目一杯ベタベタするんだ、と僕も負けじとRにベタベタしてじゃれていると、急にRのテンションが下がり

「あのね…パパ、夜パソコンとかするのやめて欲しいの」

と大真面目に語った。

「え、なんで?」

この日記は、いつもRや息子・タク(3才)が寝静まった深夜、寝室の隣の部屋にあるパソコンで書いている。そのことを言っているのだろうか。

夜中ふと目覚めてしまった時、僕がいっしょにいなくて寂しい、とかそんな訴えなのだろうか。まったくもう、本当にパパベッタリの甘えん坊なんだから…と抱き締めたい気持ちになってしまったが、

「あのね、『ぶーん』って音が怖いの」

Rは「音」が怖いのだという。

「…パソコンのファンの音か?」

但し僕のパソコンは隣の部屋に聞こえるほどうるさくはないので疑問が残る。それとも僕のひとりみだらプレイのシコシコ音のことなのだろうか。僕ってばそんな派手にやらかしちゃってたのかギャー恥ずかしい。いやいや待て待てあれはあくまでシコシコ音でありブーン音ではない。

と、Rの話が全く読めないでいると

「違うのよ」

嫁が横から解説を始めた。Rが言いたいのは以下の通りである。

夜中、Rの耳のそばを飛んでいた蚊の「ブーン」という音で目が冷めてしまい、その音が怖かった。いつもはRの横で寝ている僕に助けを求めたかったけど、その時はちょうど隣の部屋でパソコンをやっていたのでいなかった。

「…っていうことをママにも言ったんだよねー、Rちゃん」

「うん」

Rは深く頷いた。僕もやっと理解できた。

「そうかー。蚊がいたのかー。怖かったのか。ごめんな」

「あのね、たっくんはママと寝てたけどRちゃんはひとりで怖かったの…」

Rの寂しそうな表情に僕はもうメロメロである。文字通り虫も殺せない娘なんて、ますますパパが守ってやりたくなるではないか。しかしだからといって一晩中蚊の番をしているわけにもいかぬ。

夜中は夜中でパンツを脱いだりパンツをはいたり、嫁の周りを蝿のように舞い、蚊のように刺したり、といった大人の事情で忙しいのだ。

「もし今度蚊が来たら『パパー』って呼びなさい。っていうかなんでその時も呼ばなかったの?」

と聞いてみると

「怖くて声も上げられなかったんじゃないの?」

と嫁。

「そうなの?」

「うん」

Rはまた頷いた。この子ったらもう、どこまでオヤジの「守ってやりたい心」をくすぐるのだろうか。

まさに蚊の鳴くような声ってか。

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■無病お臭い
2009年08月19日(水)
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夜、寝る支度をしていると

「Rちゃんがするー」

娘・R(6才)が布団を敷くと言い出した。布団を敷いた後は枕を置くのだが、残念ながら僕と嫁の枕はイエスノー枕ではなく、普通の全く同じものである。Rはそのうちのひとつを手に取り、顔を近付けて

「くんくん」

と匂いを嗅ぎ、

「はい、パパの匂いがするからこっちがパパのまくらだよ」

犬か。

僕も加齢臭が気になるお年頃。オヤジの臭いといえば、うんこの臭いにも勝るとも劣らないくらいひどく嫌われている。嫁などは僕が風呂に入らなかった日があると

「くさい!」

とストレートに言うし、息子・タク(3才)などはもっとひどく、

「この、くさお!」

と罵倒する。お前の頭の方がザリガニのような臭いがするくせに!臭い男と書いてくさおってか。エロゲーの「臭作」を思い出してしまうではないか。

ところがRに限っては違うようである。Rやタクがあまりにも臭い臭い言うので

「Rちゃんもパパ臭いと思うか?」

と聞いてみたことがあるが

「くさくないよ」

と言うし、むしろ

「パパのにおい、いいにおい」

とすら言われ、しょっちゅうまとわりついてくるのだ。オヤジ臭を最も嫌っているのは若い女の子ではなかったか。Rも若すぎるとはいえ若い娘である。Rにウケがいいということは女の子にもウケがいいということにはならないか。

若いギャル限定で試してみる方はいないだろうか。特に全国女子高生のファンのみなしゃん、オヤジの臭いを肌で感じてみないかーい。君に特別、ミーのスメルを嗅がせてあげるよオールナイローン。オヤジ臭を嗅ぎたい方は今すぐメールフォームにて…

臭いメシを食う羽目になるのでやめます。

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■天国への会談
2009年08月18日(火)
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日曜日の午後、亡き父の送り盆を行なった。

地方によって異なるだろうが、ウチの場合は提灯に火を灯し仏壇に供えていた物を墓地に返す。

子供達にはまだ物珍しく思っているであろうこの風習を

「お盆って言ってね、死んだ人がおうちに帰ってくるんだよ」

と説明している。そろそろみんなでお墓に行くべ、ということになって、

「じゃあこれからおじいちゃんを送りに行くから、お線香をあげて『のんのん』しような。おじいちゃんは天国に帰って行くんだよ」

娘・R(6才)と息子・タク(3才)に言ったところ、タクはおりんをカーンカーンと景気よく鳴らして

「また来てください!」

と深々とお辞儀をした。まるで本当に父がここに来ているようで微笑ましい。一方で娘・R(6才)は線香に火を付けると絶対に近寄らなくなる。煙が大嫌いなのだ。

「ほらほら、Rちゃんも離れててもいいから『のんのん』して」

おりんを鳴らすのが大好きなタクと、線香が大嫌いなR。こんな子供達を父はどんな顔で見てくれているのだろうか。生きている内には孫の顔を見せてやれなかったことが心残りだ。僕も明日か何十年後か分からないが、いつか仏壇の向こう側からこの子達を見守ることになるのだろう。

線香をあげた後、供物と提灯を持って墓地へ。ウチの田舎では供物を墓地の入口に置く。筵の上に、果物やほおずき、脚をつけたキュウリとナス。

「このキュウリはおうまさん?」

とRが聞く。

「そうだよ。おじいちゃんはキュウリのお馬さんに乗ってやって来て、ナスの牛さんに乗って帰って行くんだ」

こうして地元の民俗を次世代に伝えていくんだなあ…。あ、そういえばほおずきを供える意味は何かあるのか、と思い母に聞いてみたら

「知んね」

ひどい!民俗が途絶えてしまった。

お墓でまた線香を供えるので、古新聞に火を付けて線香の束に火を移そうとした。いつもこれが苦手であり、

「あ、まだ束の真ん中に火が付いてない。もっとこっちに火を…うあっちっちっち…あ、折れた。落とした」

線香すべてに火が付くまでいつももたついてしまう。

「あんたはそれやるのにどれだけ時間がかかるの…」

母が呆れ顔で言っていた。はっはっは。母さん、何を今更。昔、僕がずっと学校の教師が嫌いだったことを知っているでしょう。

すなわち「せんこう」と名の付くものは苦手なのでございます。

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■セイユー・セミー
2009年08月17日(月)
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日曜日。

午後は送り盆があるので遠出は出来ないため、子供達を近場の公園で遊ばせることにした。

「あの公園はでっかい噴水があるから、水遊びできんべ」

ということで娘・R(6才)と息子・タク(3才)を水着を着せて行ったところ、既に同じような親子連れがいた。子連れのママさん3人組がベンチで喋っており、

「栃木のママさんはみんな若いなあ…」

と嫁が呟くのでよく見てみるとホントに若くて綺麗である。どうしてウチのとこんなに差があるのか。栃木名物レモン牛乳のせいだろうか。いや、これも栃木名物イモフライのせいだろうか。いやいや…とかじっくりねっとり栃木若妻達を視姦していたところ、

「パパー。さむいー。もうきがえるー」

噴水で水浸しになったタクが戻って来た。おのれ空気の読めない息子。

「Rは大丈夫か?寒くないか?」

「さむくないー」

Rはまだまだ噴水のそばで水と格闘していた。

「じゃあタクはパパと公園を探検しようかね」

この公園は広い。噴水もあれば野球場もあり、すべり台などの遊具もある。タクを着替えさせてすべり台まで歩いて行くことにした。

タクと手を繋いで歩いていると、道は林の中へ続いて行く。ここまで来ると誰もおらず、頭上から圧倒的なセミの声が降り注いで来るが、人工的なざわめきは全くなく静かだ。

「閑さや岩にしみ入蝉の声」だな…としみじみしていると、タクが

「カラスうるさいね」

「セミだ!」

まだまだ3才児にはもののあはれが解らぬ。

「きょうは何度かな?」

タクはそんなことも言う。最近天気予報で予想最高気温とか最低気温に興味を示し、温度にはうるさい。

「天気予報では何度って言ってたか覚えてるかな?」

と問いかけてみると

「よんひゃくど!」

金星か。

そんな微笑ましい(?)会話をしながら歩き、すべり台があるところに到着した。

「すべりだいであそぶー」

タクは走って行って遊び始めたが、ちょっと動いただけですべり台の上でボーッとしている。

「わかった。もう眠いんだろう。こっちおいで」

木陰のベンチで膝枕させてやると、すぐスヤスヤと眠ってしまった。

じょわじょわじょわ…セミの声が響き渡る公園で、ポツリとベンチに佇む僕ら親子ひと組。遊ぶだけ遊んであとはコロンと寝てしまうタク。なんだか可愛い。暑いためか、すぐシャツをめくり上げてお腹全開である。それをそっと戻して一句詠む。

蝉の声 息子公園 セミヌード

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■ヘルプミー・イレズミー
2009年08月16日(日)
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お盆なので栃木の実家に里帰り。

栃木の母と地元のうまい佐野ラーメン屋で食べた後、子供達を連れてプールに行くことにした。

子供向けのプールなので家族連れが殆どであり、僕のプールでの最大の楽しみである女体鑑賞には適さない。極まれに地元の女子高生2人組とかが紛れ込んでいたが、そういったとれとれぴちぴちギャルおっぱいは1000個に2個ぐらいの割合しかなかった。

その代わり監視員のバイトの女の子が可愛い。この子達も地元の高校生と思われる。毎年このプールに来ているが、毎年可愛い子が揃っている。この子達を見る度に、

「この子達って『やよまん』の子達かな?」

このプールの近所にあった佐野弥生という女子高を思い出す。今は違う名前になってしまったが、僕が高校生の頃は「やよまん」と呼ばれており、

「やよまんの”まん”というのはやはり、あの”まん”のことであり、やり放題的な意味なのだろうか…」

とか考えていたが、純情高校生の僕には確かめる術はなかった、ということがその都度フラッシュバックされてしまうんである。

監視員の女の子達は

「飛び込みは危険ですからおやめください」

「小さいお子さんの保護者の方は、危険ですからお子さんから目を離さないようにお願いいたします」

等危険事項を訴えるアナウンスを度々行なっていたが、その子達が休憩中僕らの近くで喋っていたので耳に入ってしまったのだが、

「○○ちゃんがね、今××ちゃんの元カレ狙ってるんだよね」

「えー、アレ危険だよ!やめたほうがいいよ!

ひと夏の危険防止にも励んでいるようだ。さすが”まん”女子高…!

しかし本当の危険は水でも××ちゃんの元カレでもなかった。このプールには体に絵が描かれているお方達が多かった。

よく銭湯やプールでは「刺青・タトゥーお断り」と案内されていることが多いが、ここは全然規制していないようだ。

流れるプールでタクと泳いでいたら見事な「絵画」が目に入ってしまい、「こりゃやべえ」と思ったのだが時既に遅く、

「ねえパパ、せなかに絵がかいてあるよォ」

タク、大声で叫ぶ。慌ててタクを担いで逃げた。

「タク、詳しいことはもちょっと大きくなったら話すけど、そういうことは言わないでね」

プールじゃなくて鬼怒川に流されてしまう羽目になるので、タクにそうお願いした。

「ぬりえ?」

「違う違う」

僕らが血の色に塗られるぞ。

やはり「くりからもんもん」よりは「お色気むんむん」の方がいいなあ…。

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■約1回目のプロポーズ
2009年08月15日(土)
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「パパ、大きくなったら何になりたい?」

と息子・タク(3才)が言った。

いや、もう大きくなっちゃったんだけど…。これから大きくなるなんてチンコぐらいしかないんだけど…。今からプロ野球選手とか大金持ちになるとかもう無理だと思うんだよねえ…。可能性だけは無限にあるタクや娘・R(6才)と違ってもう伸びシロはないから…。

そんなことを考えていたのでなかなか答えられないでいたら

「ママは大きくなったら何になりたい?」

嫁に話題を振りおった。

「お姫様」

嫁は臆面もなくそう答えた。「来世は何になりたい?」の間違えではないかと思ったが家庭平和のため敢えて突っ込むのは止めておく。ただ子供に対しては夢のある良い答えだな、と感心していたら、僕の膝の上に乗っていたRが突然叫んだ。

「Rちゃんはね、大きくなったらパパと結婚するの。パパもそうでしょう?」

おおお…そうだった。将来の夢。Rと結婚したい。いつまでも仲睦まじい親子でいたい。その夢があったではないか。

「うん…そうだな。パパは大きくなったらRちゃんと結婚するんだーわはははは」

プロポーズされて顔が緩みっぱなしになってしまったが、ここで黙っていないのがタクであった。

「え、たっくんもRちゃんと結婚したいよ」

うお、父と息子で長女の取り合いになってしまった。

「えーでもRちゃんはパパがいい」

しかしRの決意は変わらない。うえへへ、モテる男は辛いぜ。でもタクには好きな子がいるはずである。しかも男の子。

タクと同じクラスにシュンタ君という男の子がいる。小さくて丸っこくてぬいぐるみのように可愛い。タクはこの子が大好きで、しょっちゅうベタベタまとわりつき、

「シュンタ君、プニプニだね」

「たっくん、シュンタ君が大好き」

等、幼児でもそれはちょっとキモイだろう…と思えるほど激ラブなんである。つい最近まで

「たっくん、シュンタ君と結婚する〜」

と言っていたのにもう心変わりしたのだろうか。

「男の子同士は結婚できないよ〜」

と言っても

「でもいいの!」

と反論し、我が家の男系はタクで途絶えるのか…とか思ったものである。なので

「たっくんはシュンタ君と結婚したいんじゃなかったのか?」

と聞いてみると

「だってシュンタ君は男の子だもん」

愛さえあれば性別なんて、というスタンスだったくせに、どうやら世間一般的なモノサシになってしまったようだ。そこでRが

「たっくんはママと結婚すればいいじゃん」

と革命的アイディアを示したところ

「じゃあママでいいや」

タクはあっさり納得してしまった。Rの見事な大岡裁きであることよ…と思ったら嫁が

「ママ”で”いいや…ママ”で”いいや…」

暗ぁい顔してエンドレスリピートでブツブツ呟いていたので全然大岡裁きじゃなかった。子供達のプロポーズが発端で何やら我が家の雰囲気が怪しい雲行きに…。僕は浮かれていたが嫁の心は晴れないようだ。お願いだから血の雨が降りませんように。我が家の天気はいつも「晴れ」であって欲しい。

プロプロポーズプロポーズ。
あーした天気にしておくれ。

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■笑顔と涙とオヤジと娘
2009年08月14日(金)
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娘・R(6才)がわりと負けず嫌いだということに最近気付いた。

公園で僕とRと息子・タク(3才)とかけっこをしていた時のこと。この子達のかけっこは、いつもはあまり順位とか気にしないでただひたすら好き勝手に走りまくるという野良犬のようなかけっこなのだが、

「誰が一番になるか、よーいどん!」

珍しく勝負にこだわったかけっこになった時があった。何故か僕も参加させられたので、ガチで走れば当然僕が速いわけで

「早くアタシを捕まえてっ」

と先行ぶっちぎりで走っていたら

「パパが前に出ちゃダメっ」

ふたりに怒られたので手加減することにし、後ろに下がった。結果、タクが1着でゴールイン。

「あはは、タクは速いなあ」

タクの頭を撫でながら誉めていたら

「う…う…」

なんとRは悔しくて泣いているではないか。

「な、なにも泣くこたぁないじゃないか。パパには勝ったんだからよかったでしょ」

と慰めるのに必死となった。

また、今朝もまたすごろくをやったのだが、これがまた僕のボロ勝ちでRはビリで

「う…うわああああん!」

やっぱりRは泣いてしまった。いつもおっとり屋で、幼稚園での帰り支度は一番遅いと聞く。そんなまったりもったりしているのに意外と負けず嫌いなんだなあ…。でも、泣き虫の女の子は嫌いじゃないぜ!

「よしよし、思う存分泣くがいい」

僕の腕の中で好きなだけ泣くがいい。何度でも泣いて、そして僕の腕の中で女になるがいい。とか励ましていたら

「パパが勝っちゃダメなのー!」

「どわあああ!」

思いっきりどつかれたので、すごろくワンスアゲイン。今度はRに勝たせたいが、サイコロの目だけは手加減できない。悪いことに前回に引き続きRが出すサイコロの目は小さい傾向にあり、反面僕は

「1とか2ぐらいにしてくれ」

祈る思いでサイコロを振っても「6」が出てしまった。うーむ、今のナシ、と言ったところで、さすがのRも手加減されたと白けてしまうだろう。取り消すことは出来ない。まさに賽は投げられた状態。

そこで僕はすごろくの中のイベントで手加減することにした。

「目をつぶって。片足立ち。10秒立ってられたらひとマス進む」

というマスでは

「いーち、にー、おおっとバランスがああ…」

わざと倒れて進まないようにし、

「相手とにらめっこして勝ったらひとマス進む」

では

「うわはははは!Rちゃんの顔面白いなあ」

迫真の演技で笑い転げて進まないようにし、血の滲むような努力でコマの進みを遅らせ、ようやくRが勝った。

「やったーRちゃんの勝ちー」

無邪気に喜ぶRはなんとも言えない可愛さがある。やっぱり女の子は涙より笑顔である。

「ははは、よかったな」

まったくこちらの気も知らないで…と思わず苦笑いが浮かんでしまったが、いや、君は何も知らなくてもいいんだよなあ。君に気付かれないように、僕の愛が君を勝たせているんだよ…。草葉の陰から愛を与え続ける…親とはそんなもんだ。

愛は投げられた。なんつって。

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■すごろく語録
2009年08月13日(木)
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朝起きると、既に子供達は目覚めていた。

「パパ、すごろくやろ」

起き抜けに娘・R(6才)と息子・タク(3才)が僕を誘う。えー。朝イチですごろくっすか。Rとタクは最近生まれて初めてすごろくを手に入れたため、ちょっとしたブームとなっているのだ。

「じゃあ、まあ、1回だけ…」

幸い今朝はみんな早起きなので時間がある。少し相手になってやろうと腰を据えた。

「パパ、さいしょはじゃんけんするんだよ」

「あ?ああ、順番を決めるんだね」

最初はグー。じゃんけんポン。僕の勝ちである。

「いえーい、パパがいちばーん」

「やだ!Rちゃんが先!」

「たっくんも!」

じゃんけんの意味ないじゃん…。そんなわけでR、タク、僕の順でスタート。駒を進めるウチに、マスのところどころでイベントが発生する。早口言葉が言えたらひとマス進む。目をつぶって10秒片足立ちできたらひとマス進む隣とにらめっこして勝ったらひとマス進む…。

結構朝からヘビーだなあ。朝イチでアッチョンブリケはキツイなあ…と僕はテンション低めであったが、

「あかまきがみあおまきがみきまきがみ!」

「にーらめっこしましょ、あっぷっぷ!」

Rとタクは本気で盛り上がっていた。結局激闘の末、Rが勝利となった。もう僕は仕事に行く支度をしなければならぬ…と着替えるためにふたりから離れようとしたところ

「パパ、今日もお仕事なの?」

とRが呼び止めた。

「うん。そうだよ」

と答えると

「よかった。今日は遊べて。Rちゃんが早起きすればいいんだね」

…なんだかジーンとするようなことを言うではないか。普段はRとタクの起きる時間がもっと遅かったり、逆に僕が遅かったりで遊んでいるヒマがない。時々

「あそぼ」

と言われるのだが

「時間ないからごめんねー」

と慌ただしく断ってしまうことが殆どである。でも、本当はいつでも僕と遊びたいんだね…。うちの子は聞き分けがよいのでうるさくおねだりはしない。だから本当に望んでいることに気付かないことがあるんだなあ…となんだかしみじみしてしまった。

「よし、明日からみんな早起きしよう」

朝は元気よくガバッと起きるのだ。そんでおっはー

ママとパパ お兄さん お姉さん
おじいちゃんも おばちゃん お隣さんも
おっはー おっはー
おっはー おっはー

すごロック。なんつって。

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■誰が呼んだか(呼んでねー)
2009年08月12日(水)
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きのう娘・R(6才)の誕生日プレゼントとして贈った

シフォン
コレ。プリキュアに出てくる「シフォン」というキャラのぬいぐるみである。

これが喋りまくるんである。「ぷりっぷー」とか「きゅあー」とか、かわいこぶりっ子な声でやたらとうるさい。かわいこぶりっ子、ぶりぶりぶりっ子、あなたが大好きルンルンルンって山田邦子か。

しかも手とか背中とか触る場所でリアクションが違うし、時間が経つにつれ知能が発達し「おなかがすいた」「たのしい」とかちゃんとした日本語も話すようになってきた。

更に無駄に凄いのは、シフォンの方から僕らを「呼ぶ」ことである。たまごっちみたいな奴だ。もちろん昼夜問わず呼ばれるのではない。そんな鬱陶しい設定だったら絶対

「シフォンは星に帰ったのだよ…」

とRを言いくるめて捨てる。実際には手を触れずに5分以上経つとスリープモードになるようだ。しかしこれがまたなかなかの曲者なんである。

夜中、僕が寝ようとすると娘・R(6才)が「うーん」と寝返りをしてパチクリと目を覚ました。暑くて寝苦しかったのだろう。Rは寝ぼけながら

「パパ…シフォン…」

と手を広げており、シフォンをだっこして一緒に寝たいんだな…と枕元に置いてあったシフォンを取ってやってRに抱かせてたら

「ぷりっぷー!」

「うわあああっ!」

Rが抱いたためスリープ状態が解除され、アクティブモードになってしまった。

「あそぼ!」

「夜中に遊ぶんじゃねえ!」

これじゃあRが寝られないではないか。ぬいぐるみの王道、「ダッコして一緒に寝る」ことが出来ないぬいぐるみなんだなあ…。

しょうがないのでRから取り上げ、隣の部屋に置いておいた。それでも時々無人の部屋から「きゅあ〜」とか聞こえてくるのはなかなか不気味だ。まだ髪が伸びるお菊人形の方がマシな気がしてきた。

しかし今時のぬいぐるみは芸が細かい。僕の子供の頃、すなわち20世紀では、お猿のモンチッチが指しゃぶりするってだけで大喜びしていたのに、さすがセンチュリートゥウェンティーワンである。

ちなみに現在の僕は、嫁が僕の21性器をおしゃぶりするだけで大喜びである。

でも久しく喜ばせてもらえないなあ…。

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■タッチミー・ホールドミー・ぬいぐるみー
2009年08月11日(火)
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娘・R(6才)の誕生日の翌朝、遅れてしまったがプレゼントを渡すことにした。

今年はプリキュアに出てくる「シフォン」というぬいぐるみである。Rが絶対これがいいと言っていたので…。

仕事に行く前に渡したい…とRが起きるのを待っていたが、なかなか起きぬ。息子・タク(3才)も爆睡中。

「Rちゃ〜ん、シフォンがおうちにやって来たよ〜」

と耳元で囁いてみると

「えっ。どこっ?」

爆竹のような勢いでRもタクも飛び起きた。

「ほら、これだ。開けてやるからな…」

シフォンを箱から取り出して、電池を入れてからRに渡した。このぬいぐるみは、付属の哺乳瓶でミルクを飲ませたり、握手したり、背中を撫でてやったりすると喋るんである。Rが早速お世話を始めると「ぷりっぷー」とか「きゅあー」とか喋りまくり結構うるさい。

それを見ていたタクが恨めしそうにRを見ている。分かっておる。お前もプレゼントが欲しいのだろう。

「今日はRちゃんの誕生日だからね。たっくんは10月3日にプレゼントをあげよう」

「でも、たっくんもシフォンで遊びたいの!」

タクは口をとんがらせて既に半ベソ。

「分かった分かった。Rちゃんに貸してもらいな。でもシフォンはRちゃんのだから、Rちゃんが『いいよ』って言ったら貸してもらうんだよ」

と言い聞かせると

「かーしーて」

「いーいーよ」

Rとタクは仲良く遊び始めた。うーむ。けっこう良い子である。そんな良い子のRにプレゼントがもうひとつ。それは僕からRへの手紙である。前もってRから「おてがみかいてくれる?」とおねだりされたので、熱烈なラブレターを書いておいた。

「Rちゃん、ほら、お手紙だよ」

と渡してやるとRは手紙を開いて声を出して読み始めた。

「Rちゃん、たんじょうびおめでとう。ぴあのとすいえい、じょうずになったね。これからもがんばってね。たっくんともなかよくね」

目の前で朗読されるのは恥ずかしいものがあるが、じっと耐えた。そして一番書きたかったことは文の最後に書いてある。

「おおきくなったらパパとけっこんしてね」

キャー!読まれちゃったー!R、僕と一緒になろう。そして栃木でジャガイモ入り焼そば屋を開こう。僕は当然

「うん。パパとけっこんするー」

と甘えるRを期待していたのだが、実際は

「ぷっ」

鼻で笑いおった。そして

「はい」

僕の掌に手紙をぽんと返してまたシフォンで遊び始めた。ひどっ。あ、あれだけお手紙書いてって言ってたくせにリアクション薄っ。せっかくリボンの形に手紙を折ったのになあ…。

それに父がこの手紙を書くのにどれだけ煩悶したことか。親の心子知らずとはまさにこのこと。仕方がないので夜になって

「ぷりっぷー」

と嫁に甘えて抱き付いたら

「うざい」

もっとむごいリアクションだった。どうして愛が誰にも伝わらないのーーー!

与えよ。されど求められん…。

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■この子の六つのお祝いに
2009年08月10日(月)
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今日、娘・Rが6才になった。

嫁実家にてケーキを買ってハッピーバースデー祝いである。

「なんかもうあっという間だね…」

「Rが産まれた時は台風の夜だったなあ…。

僕と嫁、それに嫁両親でしみじみ語り合ってしまった。なんてったってもう6才である。あと10年でセンチメンタルジャーニーの松本伊代とタメになってしまう。だからなんだと言われても困るが。

そんな長いようであっという間だった6年間の象徴として、6本のロウソクをケーキに立てようとしたら

「やだ!Rちゃんろうそく怖いの!」

Rが思いっきり怖がって、僕の背中に隠れてしまった。Rはロウソクの火が消えた後の煙が大っ嫌い。なので毎年バースデーケーキにロウソクの火を灯すのが一仕事なのである。

「でもさー。バースデーケーキにロウソクは付き物だからね…」

ロウソクのないバースデーケーキなんて、ポケットがないドラえもんのようである。乳がないほしのあきのようである。アスカがいないチャゲアスのようである。あとは…もういいか。

R以外の全員でRをなだめすかしてロウソクに火を灯し、記念撮影。

R
こんな感じでビビリまくりでマジで半ベソ。Rはここまでが限界で、

タク
代理で息子・タク(3才)が火消し役となった。

「こういうのって大きくなってからも言われちゃうんだろうなあ〜。Rは小さい頃ロウソクがダメでねえ…って」

と嫁父。僕も親に散々聞かされたことがある。近所に中華料理屋があって、僕はよく親に連れて行かれたらしい。そこは料理が出来上がると「ビーッ」とブザーが鳴り、それを合図に店員が客席に運んでいくのだが、僕はその音を思いっきり怖がって、鳴る度に泣きまくったらしい。

「だから僕がいる時はブザーを止めてくれたそうですよ」

なんてことを嫁父に話すと

「コイツ(嫁の弟)もなんか知らんが笑点のテーマソングが流れると怖がって泣いてたんだよ」

「それは変だ!」

「そうそう、なんでだ!」

いきなりトラウマ話を掘り起こされ、一族全員からツッコミを受け

「オープニングに出てくる人形が怖かったんだよ…」

ボソボソと恥ずかしそうに話す嫁弟、哀れ。

煙が消え去った後はRもタクもケーキをモリモリ食う。あとは誕生日プレゼントなのだが…これは嫁実家ではなく、ウチに置いてあったので帰ってから渡す予定であった。

しかし帰って来たのがだいぶ遅くなってしまい、帰ってからすぐ風呂に入り、ゴハンを食べていたらもう寝る時間になってしまった。

「いま渡すと寝ないよね…」

「明日だね…」

嫁とヒソヒソ話し、Rにはかわいそうだがプレゼント授与は延期とした。Rはその辺は思いっきり忘れているようで、とっとと寝てしまったので内心ガッツポーズである。

あとはRと約束した、僕からRへの手紙である。「たんじょうびにおてがみくれる?」とRから直訴状をもらってしまったのだ。これもまだバタバタして書いていなかったので、子供達が寝た後に書き始めた。

えーと、まず誕生日おめでとう、と書いて、日頃水泳とピアノを頑張っていることを誉め、あとは最後に

「大きくなったらパパと結婚してね」

と絶対書きたかったのだが、いざ字に起こすとなるとなかなか恥ずかしい!キャー!いい年こいて恋文を書けずに悶々とする中学生のようではないか。

まさに身を悶えつつ、ていうか今時ラブレターってあんのかな…みんなメールで済ませてしまいそうだ…とか余計なことも考えてしまい、筆が進まず夜が更けていく。

娘は6才。
僕照れ臭い。

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■八王子…おそろしい街!
2009年08月09日(日)
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嫁実家にいる。

今日、嫁実家がある八王子では「八王子まつり」が行われており、駅前は賑わっていた。メインストリートの甲州街道にはたくさんの屋台が並び、路上では太鼓の演奏がドンドコドンドコ鳴りまくっていた。

僕と嫁と嫁母、そして娘・R(5才)と息子・タク(3才)は太鼓の演奏を見ながら歩いていたが、Rやタクがわたあめ食べたいだのフランクフルト食べたいだの言うので、

「じゃあぶっといフランクフルト買ってやろうな〜」

と1本300円也の屋台で買おうとしたら

「待ちなさい!ダイエーの屋台の方が100円だから!」

と嫁母に止められた。なるほど、街道沿いにはダイエーがあった。店の外で

「はいはいご利用ご利用!」

祭りのノリじゃなくてスーパーのノリそのまんまで飲み物とかフランクフルト等の揚げ物を売っている屋台があったのだ。確かに100円だったので、こういうのは地元の人に地の利があるなあ…と感心して買った。

しかし食べてみたら思いっきり冷めていたので悲しかった。

祭りの方は16:00から甲州街道に何百人(千人?)もの浴衣を着た踊り手さん達が現われ、音頭に合わせて踊ることになっていた。

「踊り見ながら歩いていこう」

地元民の嫁母と嫁に言われるがまま歩いていると、音楽が鳴り踊りが始まった。僕はてっきり東京音頭みたいなドンドンヒャララな曲が流れるのかと思ったら、思いっきり昭和30年代のようなムード歌謡で、嫁が

「この曲、サビがすごいのよ」

ニヤリと笑うので聞いていたら…。

曲名:「太陽おどり〜新八王子音頭〜」

『東西南北〜♪
 月から星からやって来る
 逢いたい見たい住みたいと

 キンラキラキラキーラキーラ 
みどりがいっぱいあるところ
 美人がいっぱいいるところ

 ハア!
  
 太陽の〜街〜八王子いいい♪

 ハッパキラキラキーラキーラ

 ハア!

 キンラキラキラキーラキーラ』

…この街怖い!

興味を持たれた方は↓で聴けます。ていうか聴くべし。



美人がいっぱいいるってわりにはうちの嫁は…。しかし「ハッパキラキラキーラキラ」ってなんだ。葉っぱキメキメ作ったとしか思えない。なんなのさこの電波ソング。しかし八王子市民なら誰でも知っている曲だという。文化の違いって恐ろしい。

「ねえ嫁、なんでキラキラキーラキラなの?」

もうどこから突っ込んでいいか分からなかったが、とりあえず嫁に素朴な質問をしてみたら、嫁じゃなくて

「たいようだから、キラキラなんだよ!」

先ほどからわたあめをむしゃぶるように食いまくっているタクに答えられてしまった。

「ほほほ、タクの方がよっぽど分かってるわね」

「あーそーだねー…ははは…」

僕は頭をポリポリかくしかなかった。さすが子供は柔らかい頭をしている。それに引き替え僕は頭とちんこが固くてすいませんね…。Rもタクも既にこの八王子電波音頭を受け入れてしまったようだ。

考えてみればこの子達も嫁経由で八王子の血が入っており、僕が違和感を感じているのはよそ者だからというわけなのか…。

「タク、ちょっと君のわたあめくれない?」

「やだ」

ケチ王子!

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■プレゼンテッド バイ 父
2009年08月08日(土)
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金曜日の晩、

「あなた、Rの誕生日プレゼントいつ買う?」

と言ってきた。土曜日は嫁の実家に行き、日曜に帰ってくるのである。そして娘・R(5才)の誕生日は日曜日。

嫁とRと息子・タク(3才)は朝イチに出掛けてしまうが、僕は髪が伸びまくったため、「おしゃれサロンヤング」というおしゃれでもヤングでもない床屋で髪を切ってから行くことになっている。

「じゃあ髪切ってから買いに行って、それからお前ん家行くよ」

そういうことになった。

「誕生日プレゼントはこれでいいとして、あなた、Rに手紙書いてくれって言われてるでしょ?」

「うん」

昨日の日記に書いた通り、Rは「たんじょうびにおてがみくれる?」という手紙を書いて僕に寄越してきたんである。だから僕は熱烈な愛のお祝いレターを書かなければならないのだ。

「プレゼントよりそっちの方が大事かもね」

嫁はウフフと笑う。

「しまった。レターセット買ってくるの忘れた」

どうせ手紙を書くならR好みの可愛いレターセットで書いて贈りたい。昨日あれだけ盛り上がってたのに忘れてしまうなんて僕のバカ!チキンヘッド!

「そんなもんメモ書きでいいのよ」

と言う嫁は男心も娘心も分かっておらぬ。

「いや、そういうわけには…」

と僕が渋っていると

「じゃあほら」

嫁は「おじゃる丸」の便箋を投げてきた。

「あと封筒もある方がウケがいいと思うんだよね」

「折ってワイシャツとかにすればいいじゃん」

「そっちの方がウケるかね」

なんとなく癪だったが嫁の言う通りにすることにした。とりあえず解決したので

「じゃ、やらせて」

と後ろから襲い掛かると

「だめ!今週は血!」

タイミング悪くブラッディーウィークのようであり引っぱたかれた。嫁のベルリンの赤い雨だー!

おとなしくしこしこして
しこしこ手紙を書くことにするよ。

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■愛するあなたへ、贈る手紙
2009年08月07日(金)
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夜、家に帰ってくると机の上に手紙が置いてあった。

娘・R(5才)の字であることはすぐに分かる。どれどれ、と読んでみると

「パパへ。Rちゃんたんじょうびでしょ?おてがみくれる?」

とのことで…。Rは9日に6才になる。プレゼントはあげるつもりだが、そうかそうか、パパからのお手紙が欲しいんだね、本当にパパベッタリなんだからもう〜、と鼻の下が伸びまくってしまった。

裏面にもびっしりと絵やハートマーク、字などが好き放題に描かれ、なんだかグチャグチャになった曼荼羅のような意味不明のカオス。

「嫁、これ何を描いたのか分かるか?」

「わかんね」

とりあえず余程楽しみにしているのだろうということだけは読み取れた。

朝、Rが起きてから

「手紙見たよ。誕生日にお手紙書いてあげるからね」

と言うとRは嬉しそうだった。昨日の手紙を手に取り

「あのね、パパいっぱいすきだから、いっぱいハートマーク書いたんだよ」

はうう。朝イチでこのメロンパンナのメロメロパンチ級の殺し文句。僕は朝からもうダメになった。

とにかくRの期待が凄いので、僕としても手を抜くことは出来なくなった。本気でRの誕生日を祝い、Rの成長を褒め称え、あと最大級の愛の賛辞を手紙に書きまくらなければならぬ。

さて、どんな文章にしようか…おっと、便箋と封筒も買っちゃおうかナ…手紙を書くのにこんなにテンションが上がったのは久しぶりである。おおそうじゃ、あの時以来である。

「あの時」とは…かつて僕が大好きだった、近所の美少女Rちゃん(Rの名前のルーツである)と毎日お手紙交換していた時以来のドキドキ感である。あの頃は色んなことを考えて毎日毎日書きまくっていたなあ…夜は夜で別の意味でカキまくっていたけれども。

まずRの琴線に触れる便箋を探さなきゃな〜。僕はそこからもうウキウキウェイクミーアップである。どんなことを書いても最後は「大きくなったらパパのお嫁さんになってね」で締め括りたいと思う。娘にラブレターを書けるなんて今のウチだけである。やれるうちにやったれ。

そういえばRちゃんには狂ったように手紙を書きまくった過去があり、Rにもせがまれれば全力で書く所存なのに、嫁に対しては過去手紙なんぞ書いた記憶はビタイチもないがまあよい。杉田かおるである。いや違った、過ぎた話である。

フレンチレターでもあげようかな。

ちなみにフレンチレターとは「今度産む」のことである。

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■「貝」性なし
2009年08月06日(木)
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「貝を採らなきゃならないのよ」

と嫁が言った。

「貝ならお前の赤貝のようなハマグリのようなアワビのようなのがドゥフフフ…」

オヤジな僕はすぐさまそう頭の中に浮かんだが、子供の前なので口を慎んだ。

嫁が言うには、娘・R(5才)と息子・タク(3才)の幼稚園で、敬老の日に合わせて爺ちゃん婆ちゃん向けにプレゼントを製作するらしい。そのために貝が必要なんだそうだ。

「武田久美子ばりの貝殻ビキニでも作るのか?そんなの母さんに送るのヤダぞ」

「違うのよ。飾り付けに使うんだって」

「じゃあ貝殻集めに海行かなきゃなんないじゃん」

「こないだお台場行った時に採ってくればよかったね」

嫁は悔しそうだった。

「でもアサリとかしかいなかったぞ。地味過ぎるだろ。東京湾じゃダメだ。もっと広い、キレイな海へ…といっても湘南ぐらいかな…」」

「でも行くって言っても今月末まで行ける日ないよ。今週は私の実家帰るしお盆はあなたの実家だし」

ヒマもなければ金もない、ときたもんだ。こういう各家庭の財力の差が見えてしまうイベントってやめてくれないだろうか。

「絶対これ見よがしに張り切っちゃうスネオみたいな奴がいるんだよね。ワイハー行ってアンモナイト採って来ましたー、みたいな自慢全開な奴」

「アンモナイトなんているかっ」

「じゃあさ、どうしても海行けなくて貝殻採れなかったらどうすんの?」

「貝殻がない場合は葉っぱとかでもいい、って幼稚園のお知らせに書いてあるわよ」

一応フォローはあるようだが、だからといって葉っぱを持たせても、周りの子がみんな綺麗な貝殻を持って来たら幼児といえども引け目を感じてしまうだろう。

ともかく海には行かなければならぬ。嫁の実家も僕の実家も海からは程遠い。川でも採れないことはないが、ジャンボタニシとかだとやっぱりちょっと…。

「はあ。海ねえ…。キレイな海行きたいなあ…」

嫁が溜息混じりに呟いた。嫁は沖縄や南方の海など、常々キレイな海を見たいと言っている。しかしなかなかその夢を叶えてやることは出来ない。

「まあ、僕も行きたいけどさあ」

「ねえー。休み取って行けないの?」

こう詰め寄られると…

私は貝になりたい。

ついでにお前の貝にハメたい。

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■うちの御ゾウ司
2009年08月05日(水)
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娘・R(5才)が

「ねえ〜もんだい出して〜」

と甘えてきた。クイズをやれと言うのだ。

「うーん。問題かあ」

なかなか嫁がやらせてくれない「開かずの秘所問題」なんてのはどうか…いや、それ、問題の意味が違うだろ。とか考えていたら

「じゃあ、たっくんがもんだいする〜」

息子・タク(3才)が出題者役を買って出た。

「お、タク、やってみてくれ」

3才児が作る問題ってどんなもんだろう…と期待して聞いていると

「ゾウはゾウでも、牙がないゾウはなーんだ」

なかなかバイオな問題である。しかし牙のないゾウはいない。さてはとんちクイズだな…と思い、

「わかった!安部晋三!」

と答えると

「ぶっぶー」

ち、外したか。じゃあRの回答とタクの正解を聞いてんべ、とやりとりを見守っていたら

「えっとねー。アメリカゾウ!」

「ぶっぶー。正解はイタリアゾウでした」

ふたりともメチャクチャだった。

「あのね、ゾウはアフリカゾウとインドゾウの2種類です。そんで、どっちも牙あるよ」

今後の為に一応言っておいた。

「えっ。イタリアにいないの?なんで!」

とタクが驚く。なんでって言われてもよお。

「だってイタリアでゾウが歩いてたらピサの斜塔が倒れちゃうでしょ〜」

適当に言っておいたら「そっか」と納得されてしまった。ともあれ、「アメリカ」と「アフリカ」はニアピン、「イタリア」と「インド」は「イ」しか合ってないが、「ゾウには2種類いる」ということは大雑把ながら分かっているのだろう。

ふたりのやりとりを見て、僕もゾウクイズを思いついた。しかし子供達には出題できないのでここに書く。

ゾウはゾウでも、パソコンの中にいるゾウはなーんだ?

答え:エロガゾウ

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■大人のおもちゃ王国もあればいい
2009年08月04日(火)
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日曜日は雨だったので東京ドームシティの「おもちゃ王国」に行って来た。

雨で外で遊べない時などにたまに利用している。たとえばプラレールと電車のセット、リカちゃんハウス、シルバニアファミリーなど、とにかくもんのすごい数と種類のおもちゃがある。

それらを自前で揃えようとするとレールや電車はたくさん買わなきゃならないし、リカちゃんやシルバニアファミリーは人形のみならず洋服や家や家具やら、とにかく果てしなく買わなければならない。また、遊ぼうとするにはそれなりに広いスペースが必要である。なので貧乏かつ狭い我が家にはもってこいの「おもちゃ王国」なのである。

まず娘・R(5才)はリカちゃんハウス、息子・タク(3才)はプラレールで遊びたいと言った。

「じゃああなたタクお願いね。私もリカちゃん見たいわ」

嫁はそう言ってRに付いて行った。その年でリカちゃんか。両さんみたいな奴だ。なので僕はタクを見ることになった。

タク
タクとプラレールコーナーで一緒に線路を設置して電車を走らせていると、見知らぬ男の子がやって来て、

「これ、あげるよ」

と電車をくれた。

「え?いいのかい?君が遊ぶんじゃないのかい?」

「いいよー」

今日は人出も多く、なかなか電車を借りられるのは難しい品薄状態になっていたのだ。それなのにこの子は僕らに譲ってくれる…。なんという良い子。

「ありがとうね」

男の子にお礼を言ってタクに渡してやった。しばらくその電車も走らせていると、また別の男の子が猛ダッシュでやって来て

「あー!あったー!その電車!どこから持って来たの?僕が使ってたんだよ!」

ものすごい勢いでまくし立てられた。

「え?さっき知らない男の子がくれるって言ってもらったんだけどォ…」

その子は僕から電車を引ったくるように取り返し、去って行った。えーと、僕、悪者?

タクはそのうち「違うので遊ぶ」と言い出したので

「じゃあRちゃんとママと合流しようか」

と移動したのだが、Rと嫁を探そうとするとタクが他のおもちゃに引っ掛かって遊び出すのでなかなか見つけ出すことが出来ぬ。ようやく見付かった時、嫁達はシルバニアファミリーのコーナーにいた。タクはお腹が空いたようなので嫁が飲食が出来るスペースに連れて行き、今度は僕がRを見ることになった。

R
ちっさいウサギの人形に、これまたちっさい家具。そんででかいミニチュアの家。Rはずーっとちまちまちまちま遊んでいた。時々僕も

「Rちゃんがとんとんってドアを叩いたらパパは『はーい』って言って開けてね。とんとん」

「は〜い」

こんなことを付き合わされて延々1時間以上。ほとんどリカちゃんとコレでしか遊んでないし…。おもちゃ王国の制限時間は3時間なので、

「Rちゃん、違うおもちゃで遊んだら?時間なくなっちゃうよ?」

と言ってみてもテコでも動かず超夢中。ま、今日は特にコレで遊びたかったのだろう…と特に指図することは止めて見守っているウチにもう3時間になってしまったので

「Rちゃん、もうおしまいだよ。3時間経っちゃった」

と帰ろうとすると

「えーっ。Rちゃん、おままごとコーナーで遊びたかったあああああ」

「だからさっき言ったろうが!もうおしまい!」

「うわあああん!おままごとおおおおお!」

Rにしては珍しいダダコネをして泣き出してしまった。時間を忘れるほど夢中だったんだろうなあ…。しかし延長料金なんか絶対払うものか。僕の哲学として金払ってまでも延長していいのはラブホだけである。

泣きわめくRを連れ、嫁とタクを連れてとっととおもちゃ王国を後にした。でもちょっと可愛そうだったのでオレンジジュースを買ってやっちゃったところがスウィートな僕であることよ。

タク
帰りの電車のタクは爆睡。遊んで食べて寝て、ホントにおもちゃ王国の王様である。しかもこの子、食べるだけでなく出してもいる。Rを探す途中のことだったが、遊んでいるタクの動きがピタリと止まり、

「うんち…」

と震え出したからさあ大変。すぐさまタクを抱え、

「さあトイレ行こう!漏れてないか?」

走りながら問いかけると

「いっこだけ出た…」

いっこ?IKKO?いっこってどんだけー?と動揺しながら恐る恐るトイレでぱんつを脱がしてみると…

ギャアアア!汁マニアファミリー!

『完』(何が完なんじゃ)

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■おもちゃのチャチャチャ
2009年08月03日(月)
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娘・R(5才)はもうすぐ6才になる。

こないだ生まれたかと思ったらもう6才である。こうしてあっという間に年を重ねていつの間にか「オヤジきもい」とか言われるようになってあっという間にどこぞの馬の骨とくっついて出て行ってしまうんだろうなあ…。

そんな時の流れの残酷さを感じつつ、どんな誕生日プレゼントがいいかを選ぶために「トイザらス」に入った。

「Rちゃんは何がいいのかな?」

「しふぉんのぬいぐるみ」

シフォンとはプリキュアに出てくるキャラである。時折新聞に入って来るトイザらスの広告を見て、Rはそれが欲しいと言っていたのだ。しかし嫁は

「今やってるプリキュアはどうせ来年終わっちゃうし、そしたら熱も冷めちゃうでしょ…」

だったらリカちゃんとか放送期間に関係なく続いているものがいいよ…とあわよくばそっちの方向にRの興味が向かえば…と連れてきたのである。

トイザらスというところは色んな物が売っている。おもちゃのみならず駄菓子までもある。

職人
「職人魂 フィギュアコレクション 電気工編」

こんなものまで見つけた。動物やアニメのキャラとかなら話は分かるが、職人って需要があるのだろうか。

「いやー私は電気工に目が無くて」

「分かっとらんなチミィ。配管工こそ真のマニアじゃよ」

とかいう世界があるのだろうか。そしてこんなものも。

フエラムネ
フェラ胸?なんというエロい響きなのだろうか。こんなものをお子様が集う場所で売っていいのだろうか…。「笛ラムネ」と僕の頭の中で変換出来るまで10秒ほど固まっていると

「はーい。ジュエルペットと写真が撮れますよ〜」

なんかウサギみたいな着ぐるみがチョコチョコ店内を歩いているではないか。サンリオの新しめのキャラであるらしい。店内の子供達はみんなその着ぐるみに付いていってしまい、ハーメルンの笛吹き状態。

Rも息子・タク(3才)も一緒に行ってしまったので追い掛けて行くと

「チェキでジュエルペットと一緒に写真が撮れますよ。どうぞ」

と結構可愛い店員のお姉さんに声をかけられてしまった。ぼぼぼぼ僕はおねいさんと一緒に写真を撮りたいんだな。そしてジュエルペットじゃなくてオナペ…

「パパー。しゃしんとりたーい」

子供達にせがまれたので妄想中止。

Rとタク
そんなわけでパチリ。ウサギとはいえ眼が充血してるのは夜勤明けのようである。

結局Rは何がいいかと聞いてみたところ

「やっぱりしふぉんがいい」

とのことでガックリ。Rが欲しくない物を買ってもしょうがないし、ということでそれにすることに決めた。

それにしてもトイザらスというところはただ売っているだけでなく色んなことをやっているものだと感心した。僕が子供の頃にもあれば夢のような場所だと思ったことだろう。それを考えるとRとタクのキラキラした表情も頷ける。

正直僕も欲しい物がちらほらとあり、願わくばもっと近くにあるといいんだがなあ。あまり頻繁に子供達を連れて行っておねだりされるのも困るが、うちの子達は何故かダダッコのようなことはしないので安心である。

トイザらスは遠いザマス。
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■今週のうっとりねっちょり日記
2009年08月02日(日)
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今日も今日とて「としまえん」である。

三週連続で行っているのではないだろうか。我ながらもの凄いリピーターだと思うが、嫁の友人一家などは3日に1度行っているとのことで上には上がいるようだ。3日に1度って…結婚3年目ぐらいのアレの頻度ぐらいだな。

今日は曇りで気温もあまり高くなかったのでプールはなし。先週は娘・R(5才)のお泊まり保育や栃木の母が来たりして、子供達のテンションも異常に高く、なんだか疲れが見えたのでまったりと遊ぶことにした。

R
メリーゴーラウンドでまったりするR。

タク
白馬とかかっくいい馬車とか色々あるのに敢えて豚を選ぶ息子・タク(3才)。

「この豚めー!」

とか叫びながら乗っており、将来がちょっと心配である。

乗り物から降りる時、スタッフの女の子が

「おかえりなさーい」

と声をかけてくれた。それを聞いたタクは

「ただいマンゴー」

と返事をしてしまった。我が家では誰が始めたか知らないが、

「ただいマンゴー」

「おかえリンゴー」

という掛け合いが日常的に行なわれているんである。それがここでも出てしまった。スタッフの女の子は

「ただいマンゴー…ぶっ」

もの凄い複雑な表情をしながら繰り返した後、噴き出していた。その微妙に引きつった顔から、彼女が何を思っているか手に取るように分かってしまった。それは

「マンコじゃないよね。マンゴよね。セーフセーフ」

このことである。だから僕も必死に

「マンコじゃありません」

と目で訴えた。いたいけな3才児が戯れに言ったことであり、みだらな意味はビタイチないのである。だからオメコぼし願いたい。しかしこれを口に出してしまうと全てが台無しなので辛いところであった。

Rとタク
乗り物を楽しんだ後は、まったりとおやつ。更にその後はタクの強烈なリクエストにより

ヤッターマン
「ヤッターマンショー」を見る羽目になった。1度ぐらいしかテレビで観たことがないのに、としまえんのチラシで今日ショーをやることを知り、観たい観たいとうるさかったのである。

「私もヤッターマンってほとんど観たことがないのよね…」

と嫁。

「僕は観てたことは観てたけど、特別に好きって訳じゃなかったな…」

テレビを付けたら他にめぼしい番組がなかったから観てた、ぐらいの思い出しかない。あとは「豚もおだてりゃ木に登る」「全国女子高校生ファンのみなさん」「今週のビックリドッキリメカ」「ポチッとな」「ドロンジョ様とのび太の声は同じ人」ぐらいのネタの断片的な記憶である。

いや、大事なことを忘れておった。ヤッターマンといえば

「ねえねえ、ヤッターマンとコーヒーとライターを続けて言ってみて」

「やったーまんこーひーらいたー」

「やーいドエロ」

コレである。このネタを考えた人は天才だ…。しかし幼きRとタクの前でこんなことを言うわけにはいかぬ。ここはタク風に

「やったーマンゴーひーらいたー」

と言うべきだろう。しかしマンコマンコとお下劣極まりない日記となってしまったことをお詫び申し上げます。

すマンコ。

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■世間に揉まれる前に父に揉まれよ
2009年08月01日(土)
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お泊まり保育から帰って来たRが、いつもどおり僕の横で寝ている幸せ。

朝早く、子供達とゴロゴロしながらまどろんでいた。Rは僕の腕をモニモニするのが大好きなので、大体僕の腕に絡みついて寝ている。

お泊まり保育では何をしたのかを聞いたところによると、夜、カレーを食って、それから肝試しをやってマジ泣きしたらしい。人ん家の娘預かっておいて泣かすんじゃねええええ。

ちなみに息子・タク(3才)は何故か僕の脚をぐいぐい広げて割って入り、金玉枕状態にして寝ていた。息子が股間にあるのはポジショニング的にはまったくもって正しいのだが、性的な意味の息子が戸籍的な息子に潰されやしないかちょっとヒヤヒヤである。

幸せだが身動きが取れんな…と金縛り状態みたくなっていると、Rがモッソリ起き出して、ファミレスのガチャガチャでゲットしたという仮面ライダーのフィギュアを持って来た。

小さいながら細かいところまで良くできている。塗装もフルカラーだ。カプセルの中に入りきれないために、バラバラ殺人死体のようになっていて、組み立てられるようになっている。

僕が子供の頃はトグロ巻いたうんこの消しゴムとか、そういう「ハズレ」が大半で、ちゃんとしたやつは「当たり」を引かなくてはならなかった。今のは当時の「当たり」よりもいいモノが入っているなあ…と見ていたら、Rが寝ながらそれを組み立て始めた。

「R、起きてやりなさい。目が悪くなるよ」

と言っても起きようとしないし、さっきから腕をモニモニされているので

「起きないとお尻をモニモニしちゃうぞー」

しちゃうぞ、っていうかもう揉んでしまったところ

「いいよ〜」

嫌がってやめるかと思ったらどうぞ揉んで下さい状態。

「え、いいの?」

「だって気持ちいいもん」

なんということだ。僕の尻揉みテクニークがRを魅了してしまった。これはひょっとして、将来的には…

「こらR、言うこと聞かないとおっぱい揉んじゃうぞ」

「いいよ、気持ちいいもん」

ということになりでパラダイス!Rよ、早く成長しておくれ。そして適度に反抗して揉ませておくれ。揉んで言うことをきかせるしつけ方。名付けて「揉んで揉んでしつけ」。これだ!

と、ここまで考えた僕は「うつけ者」なんだけどね…。

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