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■ライク・ア・ローリング息子
2006年02月28日(火)
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息子・タク(4ヶ月)が寝返りを打てるようになり、気が付くとコロリンとうつぶせになっており、

「うきゃー。うきゃー」

どうだすごいだろ、と言わんばかりの歓喜の声と得意気な顔をこちらに向けるのだ。そのタレ目っぷりから嫁は

「パンダ男」

という一見仮面ライダーに出てくる怪人のような名前で呼んでいる。そういえば昔レッサーパンダ男と呼ばれた殺人犯がいたな…。将来そんな男や電車男に化けないことを祈るばかりだ。

「タク、すごいねー」

僕はタクの得意満面の顔に対して暖かい目で褒め称える。小さな命がひとつずつ成長していく姿は美しい。我が子なら尚更である。娘・R(2才)も通って来た成長の道だが、何度見ても心が洗われる。のだが、そのままの状態にしておくと、タクはうつぶせから仰向けに戻るアビリティーを身に付けていないため、数分後には

「うー。うー」

疲れて両腕で体を支えられなくなり、ペタンと潰れることとなる。ここで親としてはどうすべきか…。

1.ほっといて自ら仰向けに戻る動作を覚えることを期待する。
2.助ける

ライオンは我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってきた子だけを育てるという。おはようからおやすみまでくらしに夢をひろげる、百獣の王の教えに従うなら1を選ぶべきだ。

ある心を鬼にした親がうつぶせで苦しむ赤ん坊を敢えて放っておいたところ、その赤子は見る見る内にコロコロ転がりまくるようになり、遂には柔道の受身をマスターしてしまったという。

のちの谷亮子である(すみません嘘を書きました)

しかし僕は百獣の王ではなく白汁の王だし、タクもパンダ男なので掬い上げる事にした。

「んふー。んふー」

仰向けに戻され、息を荒くするタクはパンダ男なだけに目を白黒させていた。

「ごめんね、タク。うつぶせの君を放置していたわけじゃないんだ。パパは君を嫌ってるわけじゃないんだよ。大好きなんだよ。うつぶせの姿が可愛くてつい、ね。」

好きだったのよあなたー 胸の奥でずっとー

そりゃ「まちぶせ」だ(分からない人はその辺のおじさんに聞こう)
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■平成ミスボラシー
2006年02月27日(月)
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娘・R(2才)はスイミングスクールに通っているのだが、遠くて嫁が連れて行くのが大変なので、今月で終わりにすることにした。平日しかレッスンが無いのと、日曜日は自由に入れるのだが、それも午前11時までという使えない時間帯…。

なので2月最後の日曜日、雨の中であったが最後の泳ぎに連れて行った。僕がRをプールに入れるのである。嫁は息子・タク(4ヶ月)がいるので見学。

更衣室でRを水着に着替えさせ、

水着
「Rちゃん可愛いね。ああこの姿も最後なんだなあ」

とデジカメでバシバシ撮りまくっていたら、横にいたフルモンティ(フリチン)で着替え中のおじさんからものすごい嫌な顔をされた。確かに2枚ほどおじさんのお宝が写っていたのがあったので、それは速やかに消した。

Rは顔に水はつけられないが、僕が支えてやりながらバタ足できるぐらいに水に慣れておった。

「はーい、Rちゃーん」

嫁がタクをおぶりながらプールサイドにやって来た。その姿…裸足で髪もぼさぼさ…そしておんぶ紐…。なんだか「おしん」そのままのみすぼらしい姿であった。僕は嫁にここまで苦労をかけていたのか…。プールの水ではないものが僕の顔を流れていたのは秘密である。

最後のプールを終えて、帰りの電車の中。僕ら家族が座っているところに、突然ひとりのおばさんがやって来て

「これ、家族の集いの本だから読んでね」

と一冊の冊子を嫁に渡して去って行った。タイトルを見ると

「生長の家 白鳩会」

うわああああっ。宗教だっ。やはり僕らはみずぼらしいのね。貧乏臭いのね。宗教の人にターゲットにされるほどに。こないだは実はバリバリの創価学会である嫁のママ友から「公明新聞」が送りつけられてくるし…。恐怖新聞より怖いよそんなもん。

僕はマバンヤ様(岡田あーみんのマンガに出てくる怪しい神様)しか信じないのである。

プールにも溺れず、宗教にも溺れず強く生きて行こうと思った…。
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■「好きで産まれたんじゃない」と子供に言われた時の切り返し方…結果発表
2006年02月26日(日)
タイトルどおりなんですが、「字数が多過ぎる」とエンピツから
跳ねられてしまったので、こちらからどうぞ。↓

エキスパートモード



今日もアリガトウゴザイマシタ。


■未来の荒川静香育成計画
2006年02月25日(土)
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朝起きてインターネッツに繋いだら

「荒川静香金メダル」

とのニュースが書いてあった。五輪どころか最近は嫁の乳輪もまともに見ていない僕であったが、根がミーハーなのでテレビをつけてみた。

「やりましたー!」

寝起きにはキツいテンションでタレント司会者が興奮していた。うるさい。僕は昨晩嫁とやれませんでしたー。司会者はいいから荒川静香の演技はどう素晴らしかったのか、を見極めようと思って見ていたところ、

「荒川って大陸顔だよね」

と嫁。さすが鋭い観点、ってあほか。エラ張り顔でメダルが取れるのなら、片桐はいりが全種目制覇なのだーッ!という冗談は抜きにして、荒川静香の演技を見たのは正直これが初めてだったが、昔見た伊藤みどりの重そうなお尻が飛んでいるようなイメージとは対照的に、すらりとした体が非常によく映え、花の渦が舞っているようだった。

R(2才)もその華麗なる演技をじーっと見て

「ぐるぐる、じゃんぷ」

見惚れてマネをしていた。これを見て自分の娘にフィギュアスケートをやらせようという親が増えるのだろう。ミーハーな僕もそう思った。

将来Rが五輪の銀盤で舞うのだ。コスチュームはミキティのようにダッサイのはダメであり、父すなわち僕が指示する。父の指示により栃木女子高のセーラー服とブルマーを着たRは銀盤に咲いた一輪の花。トリプルアクセル、マイクロソフトエクセル、4回転サルコウ、大回転チンコウ、キン肉バスター、夏☆しちゃってるBOY、などの大技を決め(素人なので技の名前をよく知らない)、フィニッシュ。大歓声。そして表彰台の一番高い場所に立つR。またも大歓声。観客席で涙する僕と嫁。銀盤から僕たちに手を振るR。柵を乗り越え銀盤に侵入しようとして係員に引きずり出される僕。大罵声。

ああ、想像しただけで目頭が熱い。きっと全国の娘を持つ父親も同様に感激しているに違いない。この感動を親子で共有できたらなんと素晴らしいことでありましょう。

「R、お前もフィギュアスケートやるかい?」

「めっ。こわい」

銀盤の花の夢は3分で去った。さらば銀盤セーラー服…。

荒川静香のイナバウアー(大きく背を反らせて滑る)はだけあって、見事だった。これに関しては素人の僕ではあるが、ひとことだけ言わせて貰いたい。

やっぱりイナバウアー。100人乗っても大丈夫。
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■メッシー奉公
2006年02月24日(金)
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会社から帰って来ると

「ぱぱ、おうち、どうじょー」

娘・R(2才)が手を差し伸べて僕を迎えてくれた。今宵は子供達が起きている時間に帰って来れた。Rの頭を撫でつつ、こんなお迎えが出来るということは、

「お帰りなさいませ、お父様」

というメイド喫茶ばりのウェルカムイベントをも仕込むことができるのではないだろうか、と希望に満ちつつ腹は満たされていないので、晩飯を食べることにする。

「ぱぱ、おいしい?」

Rの視線が痛い。とっくに晩飯を食べ歯も磨いたはずなのに、間違いなくRは食べたがっている。しかし自分から「ちょうだい」と言わないところがいじらしい。その奥ゆかしい態度に負け、つい言ってしまった。

「…R、食べる?」

「たべうー」

僕が誘い水をかけると、猫まっしぐらで僕の膝の上にちょこんと座った。

「でも食べたらもう1回歯を磨くんだよ」

「はーい」

「ほら、あーん」

甘えるRの口に箸でつまんで与えてやる。

「おいしいねー」

「ママが作ったゴハンだから、ママにありがとうって言いなさい」

するとRは僕の膝を離れ、マンガを寝転がって読み、既に寝るの体制の嫁に

「まま、あいがとー」

ぺこんと頭を下げ、また僕の元に戻って来た。ああ、再びいじらしい娘の姿であることよ。親父はいやらしいのに…。

こうして箸でゴハンを口に運んでいると、なんだか鳥に餌をやっているような心境である。Rは雛鳥。僕は親鳥。オヤドリーヘップバーンでーす、などと言っている間に、Rの晩飯を食べた後とは思えない脅威の食欲のせいであっという間に食べ終わってしまった。するとRは

「うーんなーま。おやすみんしゃい」(ごちそうさま、おやすみなさい)

とっとと布団に潜り込んでしまうではないか。そうはいかんざき!

「食っちゃ寝はダメだ!約束どおり歯を磨くぞ!はい、あーんして!」

僕の膝の上に頭を乗せて強制歯磨きをしたが、たまにはこんな夜食を共にするのもいいかもしれない。Rは平均よりもちびっ子であることだし。

そんな食っちゃ寝のRに、今度はケンタッキーフライドチキンを買って帰りたい。

その心は、食う寝るサンダース、でございます。
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■お股行進曲
2006年02月23日(木)
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夜中、腹が減って夜泣きした息子・タク(4ヶ月)に、嫁が乳を与え、おむつを交換していた。

それを眺めている僕に向けて放たれた股間の真ん中には、小さなイナリワン。すなわち玉袋。

「おお、寒いから縮まって小さくなってるぞ」

小さくてもちゃんと機能していることに感動を覚えたが、嫁は

「こっちも小さいわよ…」

タクの男性自身本体を見て心配そうに言った。僕はそうは思わないが、嫁はタクが生まれた時から「小さ過ぎる」と気にしているのである。お前は今までどんな立派なお宝と遭遇してきたのだ、と男性自身なだけにツッコミを入れたくなるのだが、改めて見ると、同年代の子と比べて人並みか馬並みかどうかは別にして確かに可愛い。僕の小指の第一間接から先よりも小ぶりで、これが将来凶暴化してモザイクをかけなければならなくなるなんて考えられない。思わず指でくるくる回して「安藤美姫の4回転チンコウ」などと弄びたくなる。

しかしそれはセクハラであり父子ショタホモという変態の3冠になってしまうため自粛した。ところが嫁は僕の考えの斜め上を行っていた。

「コレをマッサージし続ければ大きくなるかしら?」

「そんなことすんじゃねえ!風俗嬢かお前は!」

男性自身はマッサージされれば一時的に大きく固くなってしまうものである。嫁は勿論この意味の「大きくなる」ではなく、サイズ自体を大きくしたいと考えての事だろうが、僕は断固として男性自身なだけに精子…いや静止した。その理由はこうだ。

「そのマッサージが気持ちよかったりして、タクが癖になって『ママやって〜』とかサカリがついちゃったらどうする!将来彼女とムフーンなことをしても『…ママのとは違う』とか真顔で彼女に言っちゃったらどうする」

タクが究極のマザコンにってしまうかもしれない。このことであった。嫁は唸りながらタクの股間を眺めていた。嫁の顔は母の顔になっていた。

僕もこうして母親におむつを換えられていたことを思うと、男というものは母親には絶対敵わないものなのだと感じた。こうして1日に何度も無防備な股間を見られているのだから、息子がグレたとしても

「私はあんたのお股がポークビッツより小さい頃から見てきてんのよ!」

と啖呵を切られればぐうの音も出ない。僕だったら「母ちゃんごめん」と更生してしまうだろう。尤もこれまでの会話を聞いてしまったらグレるのを通り越して出家してしまいそうであるが。

一方で僕はこの手を娘・R(2才)に使えるだろうか?

「パパはなあ、お前が産まれた時からずっとお股を…ぐっふっふ」

「パパのドエロー!」

…父親とは損な役割である。

親として、子供のお股からも考えさせられることは多い。色々考え、悩んだ今宵のひととき。

これを股ニティブルーといいます。
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■靴の苦痛。
2006年02月22日(水)
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娘・R(2才)は、幼稚園体験教室のために買ってやった上履きを大層お気に入りである。

朝起きるとすぐに

「ぱぱ、くっくー。くっくー」

クッククックってお前は桜田淳子か(古いなあ…)と言いたくなるほど僕に靴を履かせろ、とせがむ。

「靴を履く時は靴下を履かなければいけません」

と僕が教えると、それからは

「ぱぱ、くちゅーた(くつした)」

律儀に靴下もせがむようになった。本当は自分で履けるのに、僕にやってもらいたいらしい。甘やかしていることは分かっていても、将来自分でブラジャアを付けることができるのに

「ぱぱ、ブラ」

と甘えてくれることを期待して履かせてやっている。是非フロントホックを買い与えたい。しかし毎日毎日家の中で靴を履きたがるRに迫られていたので、今朝は

「お前はガイジンか!」

思わず突っ込みを入れてしまった。嫁は「ぷっ」と笑っていたが、笑い事ではない。家の中でも靴を履くような外国人のような家族になってしまっては、僕らはアメリカのホームドラマのような暮らしをしなければならなくなるではないか。「奥様は魔女」のような。または「ファミリータイズ」のような。主に家の中が舞台であり、笑いどころがあると、観客の笑い屋のおばちゃんの「HAHAHA!」という笑い声が3分に1回は聞こえてくるドラマ。

僕は父親だからアメリカンジョークをかます気さくなパパにならなければならない。どれ、いっちょ嫁にかましてみるか。

「ヘイ、ハニー。漁師の弥八が捕鯨船に乗ったら船酔いしちまったのさ。ホゲーってね。そんなわけでトゥナイトはメイクラヴしようぜ」

HAHAHA!(笑い声)

…だめだ。こんなこと僕には言えなかった。実際には

「ねえ〜嫁〜今晩こそやらせておくれよ〜堪忍や。堪忍やあ〜」

朝食を作る嫁にすがる日本十八番の土下座外交プラス浪花節。しかも嫁の答えは

「んー。その時になってみないと分からない」

という微妙なもの。僕は生粋の日本人であることよ。Rは靴を履いたままドタドタと走り回っている。この子ならばアメリカに行ってもすぐ順応できるかもしれない。
靴を見ながら嫁への新たなる口説き文句を思いついたりしてね。

「ねえ嫁。セッ靴しない?」

ってやかましいわ。
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■太陽にドエロ。
2006年02月21日(火)
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■お詫び■

『「好きで産まれたんじゃない」と子供に言われた時の切り返し方』

ということで先月募集致しましたが、未だまとめ終わっておりません。応募して頂いた皆様にはお待たせしてしまって申し訳ありませんが、あと一週間ほどお待ちください。すみません。

■以下日記■

仕事が休みだったり早く帰って来た日は、嫁や子供達と一緒に寝られる。

息子・タク(4ヶ月)はわりと寝付きが良いので、すぐスヤスヤと寝てしまうが、娘・R(2才)は眠るまでひと暴れするのである。歌ったり踊ったり僕や嫁とじゃれ合ったり。

僕は纏わり付くRの相手をしながらも、今宵は嫁と契れるだろうか…などと考えていたが、Rが寝てくれないことには夫婦の夜の生活はノーフューチャー。Rを寝かせることが最優先であると考えた。

「はい、R。パパ寝ちゃうよー」

なまじ相手をするからはしゃぐのであり、寝たフリをすればRも相手がいなくなって眠るしかあるまい、と判断しRの隣で狸寝入りを決め込むことにした。

案の定Rは静かになった。薄目を開けて様子を伺うと、Rはボーっと天井を見上げている。一体何を考えているのだろうか。このままじわじわと眠気が襲って来て、静かに目をつぶるのであろう。僕は薄目のままRが寝る瞬間を見届けたいという気持ちになった。

夕日僕が幼稚園児の頃、当時建築中だった実家を何度も見に行った。適当な柱に登って座ると夕日がよく見え、太陽が落ちて山の裾野に隠れる瞬間を見届けようと、飽きもせず何十分も眺めていたものである。
物事がじわじわと変化するさまを見るのが好きなようだ。この時、太陽を見ていたあの頃の気持ちが蘇ったのである。昔は太陽を眺め、今は娘を眺めている。ああR。君は僕の太陽だ。なんつって。かくしてRが寝るまで観察開始。

R、髪をかきあげる(その仕草が女の子っぽくて親父ときめく)
R、ハナクソをほじる(親父、ときめきから幻滅のズンドコに叩き落される)
R、ほじった指を舐める(親父、幻滅から発狂寸前へ)

大体このような動作を繰り返していた。何度「やめなさい!」と叫びたかったことか。しかし忍び難きを忍び、耐え難きを耐えおよそ15分、瞼が少しずつ下がり、

「ぷしゅー。ぷしゅー」

寝息が聞こえてくるようになった。どうやらやっと寝たようだ。太陽は沈んでしまったらもう見れないが、娘は寝た後でも可愛い寝顔を眺めることができる。ああRよ。君は僕の太陽だ。

おおそうじゃ。僕のもうひとつの太陽、嫁に夜這いをかけなければ…と思ったが、時既に遅し。嫁もとっくに寝てしまっていた。己の性欲のために寝た直後の嫁を叩き起こすほど僕はエゴイストではない。エゴイズムとエロチシズムは同居しないのだ。何より嫁に殺される。

ああ嫁よ。僕は君とやり太陽。

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■体で払いません
2006年02月20日(月)
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嫁と子供達を連れてスーパーに買い物に行った。嫁がレジでお金を支払う時に

「あ。お金足りないからちょっと貸して〜」

うちは日常品の買い物は嫁の財布からお金が出ることになっているのだが、嫁のうっかりミスで大した金額が入ってなかったらしい。買い物しようと街まで出掛けたら、お金が足りずに、愉快なお嫁さん。

「はいよ」

足りない分を嫁に渡した。

「家に帰ったら返すから」

「体で払ってくれればいいよ」

「いえ、お金で返します」

「そんなこと言わずにほれほれ」

「いえ、金で解決します」

スーパーでこれ以上争っても不毛なのでそのまま家に帰ることにしたが、家に着いたらきっちり不足額を速攻で返され、

「体で払ってくれればいいんだよ!」

「体で払いたくないからお金払ってるんです!」

子供達がいる前でこれ以上争っても不毛なので、娘・R(2才)と息子・タク(4ヶ月)に向かって

「ごめんね…もう君達の弟か妹は絶対できないことになってしまった…」

と泣きついて不毛な争いにピリオドを打つことにした。

たかが1,100円で嫁の体を買おうとしたことが間違いだったのかもしれない。これでは上野のホームレス老婆娼婦といい相場である。

尤も万単位の金額を嫁から要求されたら、それはその場では丁重にお断りし、プロのお姉様方が待ち受ける夜の桃色の街にこっそり行く所存である。

それにしてもいつから嫁はこんなにガードが固くなってしまったのであろうか。

岸壁の母にして鉄壁の嫁…。
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■しっとる毛?
2006年02月19日(日)
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娘・R(2才)はわりと几帳面なところがある。

自分の持ち物は決まった場所に片付けないと気が済まなかったり、嫁の枕を僕が使おうとすると猛烈に怒ったり。

秩序と正義を愛するA型なのかも知れぬ。ちなみに僕もA型だが、タイプが違う。
膣圧と性器を愛するA型である。

そんな天網恢恢疎にして漏らさず、なRの一面はお風呂場でも発揮される。バスタブにはよく髪の毛が付くものであるが、Rはそれが許せないらしい。髪の毛が目に付く度に

「ぱぱ、けー」

僕に除去を命じるのである。Rのお風呂場のオモチャに髪の毛が付着している時も

「ぱぱ、けー」

僕が取ってやらないと遊ぼうとしないので、つまんでやると

「Rちゃんの?ぱぱの?」

この髪の毛はRのものであるか僕のであるかを聞いてきた。僕もRも超ストレートの髪質。長さも今のところほぼ一緒。区別するのは難しい。

「うーん。どっちだろうなあ」

シゲシゲと眺めていると、Rは湯面に浮かんでいる毛をもう1本つまんで

「これは?Rちゃんの?ぱぱの?」

と聞いてきた。

「パパのだ」

今度は即答できた。何故ならばその毛は、思いっきりクネクネ曲がった縮れっ毛だから。いやんパパ恥ずかしい。

陰毛恢恢疎にして漏らさず。
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■真鍋かをりのココだけのコスプレ。
2006年02月18日(土)
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最近仕事帰りの乗換駅のキオスク前で、足が止まってしまう。

真鍋かをり

ああ、可愛いメイドさん…(真鍋かをりさん)

僕はセーラー服&ブルマというロリ系な服が大好きであった筈。しかし何故今ここまでメイド服にときめいてメモリアルしてしまうのであろうか。かつて近所に住んでいた僕のお気に入りの美少女・Rちゃんがメイド喫茶の店員となり、彼女のメイド姿に魅せられてからであろうか。メイド喫茶だってもうバカみたいに10回ぐらい行っているし。

そもそも本当のメイドは美少女とは限らない。むしろおばさんであるはずだ。和訳すれば家政婦である。このままメイドフェチがエスカレートし、家政婦までストライクゾーンになり、市原悦子萌え〜とか言うようになったらどうしよう…と心配しながら家路に着いた。
 

家に着くと、このところ些か仲が悪かった嫁が

「あなた、あのね…」

何やら勿体ぶった重い口調で話を切り出すので、すわ、とうとう離婚の話かと身構えたところ、

「新聞で見たんだけど、神田に『メイド焼肉』ってあるんだって!」

嫁の口から出て来た言葉はまたしてもメイドであった。はて、それはコスプレ焼肉・OK牧場のことではなかろうかと口に出そうになったが、

「うわ知ってるし。きんもー☆」

と引かれてしまいそうであったので、素直に聞いていた。

「メイドさん(正確にはメイドに限らないコスプレしたギャル)が食べさせてくれるらしいよ!」

「へー」

「このことをどうしてもあなたに言いたくてね…」

「なんでよ!」

「なかなか言えなくて、昨日の夜はメイド焼肉に行く夢まで見ちゃった」

「なんでそこまで思い詰めてんだよ!」

「目覚めが悪かったわ」

「そんなことどうでもよい」

「大阪が発祥らしいよ」

「まじか!」

これは初耳であった。さすがノーパンしゃぶしゃぶ発祥の地大阪。性欲と食欲を同時に満たそうという無茶な発想は未だ生きている。

とはいうもののメイド喫茶から始まったメイドがらみの店は、既に様々な形態に枝分かれして発展している。メイドゲーセン、メイド居酒屋、メイドキャバクラ、メイドピンサロ、パンチラメイド喫茶、男装喫茶、等等…。あと何年持つのだろうか。ハードゲイの芸能界での寿命とどちらが長いか見ものである。

それにしても僕も嫁もメイドのことで悶々としていた訳だ。なんというシンクロニシティ。これは偶然であろうか。長年付き合ってきたことにより、頭の構造も似てきたのだろうか。だんだん同じ事を考えるようになって来て嬉しいような。それで一緒にメイド焼肉に行って

「あなた、ここがメイド焼肉なのね!」

「噂によると、ここでメイドさんが焼いてくれる肉がとーっても…」

「うメイド!」

「ちぇ。先に言うなよー。あはは」

「あはははは」

夫婦共にバカスパイラルに飲み込まれていきそうな。
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■アサッテ君
2006年02月17日(金)
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「あさって」

今週に入ってからの娘・R(2才)の口癖だ。

「あさって、あーちゃん、くぅの」(あさって、婆ちゃん来るの)

婆ちゃん、つまり僕の母が週末来る予定があるのだが、すっかり婆ちゃん子に
なってしまったRは、そのことを知った月曜日からずっと言っている。Rの言う「あさって」は厳密な意味の「明後日」ではなく、「もういくつ寝ると」のニュアンスに近いようだ。

ところが昨晩、母から

「風邪を引いたので行けなくなった」

とのメールが届いたのでさあ大変。ひとまず具合はどうだろうか…と

「だいじけ?)」(栃木弁で『大丈夫?』の意)

と電話してみたところ

「あー。8度2分あるよー。ごめんねー。今週行けないわー」

かなり弱っている声。無理しないでくれと言っておいた。Rは僕が話している様子をじっと見ていたので

「R、ばあちゃんだよ。喋るかい?」

受話器を渡してやると、もそもそと耳に当てた。

「Rちゃんごめんねー。ばあちゃん行けなくなっちゃった」

という母の声が聞こえてくる。しかしRはここでも

「あさって。あーちゃん。あさって」

この言葉を無邪気に受話器に向かって連発していた。可哀想に。分かっていないのだ。母がいくら説明してもダメだった。電話を切った後、嫁と

「来れないってちゃんと説明した方がいいよなあ…でも分からせるのが大変だ。分かってくれたとしても、泣いちゃうだろうなあ…」

Rを悲しませないで知らせる言い方はないだろうか、と模索したが結局見付からなず、もう遅いから寝ようということになった。

翌朝、目が覚めても

「あさって。あーちゃん、くぅよお」

Rは未だニコニコと喋っている。忠犬ハチ公のような健気さである。今は亡き母をただただ待ち続けるR。っておい。母を殺すな。

これ以上Rの純粋な心を放って置くわけにはいかない。先に延ばせば延ばすほどRを傷つけてしまうことになるかもしれぬ。よし、言おう。決心した。Rの目線に座り、Rの頭に手をポンと置いて、

「Rちゃん…ばあちゃんは風邪引いて頭痛い、えーんってなっちゃったんだよ。だからあさっては来れなくなっちゃったんだよ…ごめんね」

さあここで泣いてしまうのか…と内心ビクビクもので構えていたが、Rは意外にも目をこちらにしっかり向けて

「うん」

と素直にコックリと頷いたではないか。なんと聞き分けの良い。

「風邪が治ったら来てくれるって言ってたから、その時まで待とうね」

「うん」

なんと凛々しい。儚げではあったが僕をじっと見て答える、いじらしい表情。昔、嫁と初めて契った時、

「僕でいいのかい?」

「うん」

と素直に頷いた時の嫁の顔に似ていた。

嘘である。そんな昔のことは忘れた。

Rは本当に分かってくれたようで、もう「あさって」とは言わなくなった。それが益々震えるぞハート、燃え尽きるほどヒートとなり、僕はRを

「お前はいい子だなあ。代わりにどこか連れて行ってやろう。面白い遊びができるところにね」

ぎゅうと抱き締めたのであった。ひとまずはお父ちゃんが面白い遊びとしていいものを見せてやろう。

あさって♪あさって♪あさってさってさってさって♪

さてはインキン玉ただれ。

…首くくって来ます。
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■ネガエリー・マイ・ラブ
2006年02月16日(木)
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息子・タク(4ヶ月)が生まれて初めて寝返りをした。

「敵は本能寺にあり」

という寝返りではなく、布団の上での寝返り。まだタクは幼いので武力を持っていない。

この頃の赤ちゃんとしては、首が据わる・寝返りを打てるというのはわりと重要な成長イベントであり、ドラゴンボールで言えば、かめはめ波が撃てるようになる辺りの乳児期のターニングポイントである。普通首が据わってから寝返りが打てるようになる、と聞いていたがタクの場合は逆になってしまった。その瞬間を僕は見ていた。

「うにゃにゃにゃにゃー。んぎー」

タクは赤ちゃんの泣き声というよりも、ジャングルの怪鳥のような雄叫びをあげ、
仰向けから横になり、更にうつ伏せになるべくふんばっていた。

「これはもう少しでいけるぞ…寝返るぞ…」

ビデオに撮りたい衝動に駆られた。しかしこの時、僕には娘・R(2才)がベッタリ甘えており、体がどう絡まり合ってるのか分からない程にRと体を絡ませ、至福のひと時を過ごしていた。ここで

「R、どいて!」

Rを無理矢理振り解き、カメラ片手にタクに突進するのもどうか…これは女の子とくんずほぐれつの裸の合戦をしているにもかかわらず、

「あ、おじゃる丸の時間だ」

とテレビに駆け寄るぐらいの失礼な行為にあたるのではないだろうか…と思えたのだ。実際タクに注目するとRは嫉妬する。

そうこうしている内に、タクはころりんとうつ伏せになった。

「嫁ー!タクが寝返りしたぞー!」

「うそっ!ああっ。決定的瞬間をビデオに撮りたかった…」

嫁も悔しがっていたが、この様に長々と書いたのも、子供の成長の節目を見ることは親としてとても嬉しいことなのである。タクの顔も誇らしげに見える。

よし。寝返りが出来ためでたい記念に、一杯やるか!といきたいところだが、タクに酒は飲ませられないので、メイド喫茶にでも連れてってやるぞ!

タク知ってるか?メイド喫茶に行くとな、メイドさんがこう迎えてくれるんだ。

「寝返りなさいませ、ご主人様」
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■血はチョコより濃し
2006年02月15日(水)
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バレンタインデーはその日飛び交うチョコほど甘くはない。過度の期待を持つと、その夜ひとり枕を濡らし慟哭する羽目になる。

僕は妻帯者であり勤め人なので、そもそも何の期待を持つのかと問われる方もあろうが、去年は中学生の女の子からチョコを貰ったりして、生きててよかったと心から思える気持ちになったものだ。

今年は打って変わって職場の勇者ライディーンに似ているおばさまから頂いたチョコのみ。これも1個は1個だが、それはキン消しに例えるとベンキマン並みの価値でしかない。

イワシの不漁に悩む漁師のような心持ちで帰宅すると

「どうじょー」

娘・R(2才)が部屋の扉を開けてくれた。そして

「はい、ぱぱ」

バレンタインチョコ
手作りのチョコと市販品(ガーナチョコレート)を手渡してくれた。ああR。最愛の娘よ。最大の恋人よ。お前が俺には最後の女。

勿論R自身が作ったり買ったりした訳ではない。嫁が後ろで糸を引いている。すなわち嫁の愛プラスRの愛。愛の二乗。感動も二乗。

「そうだ。Rちゃん、タクにはあげたのかな?」

我が家には生まれて始めてのバレンタインを迎える息子・タク(4ヶ月)がいる。今までRからのチョコは僕が独占していたが、今年からはタクもなのだと考えると少しだけ寂しい気持ちになったが、人生経験と経済力においてはタクはまだ僕の敵ではない。だからRの本命は僕のはずである。けれども乳児とマジで争う僕って…などと複雑な心境でいたら、

「タクには私からあげました」

との嫁の一声が。おお。では今年も僕がRのチョコを独占だなと甚だ満足であったがちょっと待て。

嫁から僕へのチョコはなかった。

嫁はとっとと若い男に乗り換えたようである。べ、別に悲しくなんかないし…。それともう一つ。R経由でタクにチョコをあげなかったことは、

「タクにチョコをあげるのは私だけ!」

という嫁の独占欲によるものと考えられなくもない。その辺を嫁に聞くのは些か恐ろしいのであるが。チョコよりも黒い謀略が見え隠れしているような、ないような。

ただ、先程「はいパパ」と渡してくれたRのピュアな気持ちだけは本物である。僕はそれを糧に生きていこう。

と思った矢先、Rがくれた筈であったガーナチョコをRはひょいと奪い返し、

「きれいねー」

包装のデザインを気に入ったのか、

バレンタインチョコ
包装紙をビリビリ破り始めてしまった。

「あ、それ、パパにくれたんでしょ…返して…」

「めー!Rちゃんの!」

突如Rは自分のものであると主張し始め、冷たい娘となってしまった。Rのピュアな気持ちすら怪しくなって来た。ついさっきまでの抱き締めたくなるほどのデレデレさはどこに行ったのか。ツンデレの反対のデレツンなのか。

僕は何を信じて生きていけばいいのだろう。もうこんな悲しみを伴うイベントは止めにしてもらいたい。

バレンタインデー。娘ツメタインデー…。
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■不思議な不思議な池袋。東が西武で西東武。
2006年02月14日(火)
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泊まりに来ていた母が帰るので、一家総出で見送り、池袋まで行った。

昼飯を食おうということで、お目当ての店を探す。娘・R(2才)や息子・タク(4ヶ月)がいる子連れにとっては、外食する際は座敷席がある方が好ましい。個室だとなお良い。しかもランチバイキングで970円と超おトク。東京都内でそんな店を知っている僕は名幹事でありシチーボーイであり自画自賛。

店に向かう途中で池袋駅の西口に出た。池袋にはしょっちゅう来るけれども、ほとんど東口方面ばかりで西口に来ることは滅多にない。ちなみに北口方面はエッチなお店が満載である。「肉体の門」とか。近寄るのが怖い。

昨日の日記にも「乙女カフェ」なるメイド喫茶から進化したというか派生したというか、そんな喫茶店に行ったことを書いたけれども、それも東口である。思い出すに、あそこは殆どの客が女の子で、男装したコスプレイヤーの女性店員を「カッコいい〜」と見惚れるための店であった。

「本物の男には魅力を感じない」

という客までいるらしい。宝塚みたいなものかもしれない。

さて、西口の駅前には殺風景な公園があり、

「ほう。ここが池袋ウェストゲートパーク(池袋西口公園)か…」

同名の小説やドラマのモデルになった公園である。ここで僕はあることに気付いた。

池袋ウェストゲートパーク


い、EXIT?池袋西口公園はウェストゲートパークではなく池袋ウェストイグジットパークであった!これはなんというトリビア。いち早く嫁にこの感動を伝えようと、走れメロス走れエロス走れラモスとばかりに嫁に伝えたのだが

「あ、そう」

全然我関せず。トリビアよりもこれから食べるバイキングにしか興味がなかったらしい。

バイキングはトレビアンであった。
乙女カフェはレズビアンである。
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■乙女カフェとナンジャタウン
2006年02月13日(月)
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娘・R(2才)を連れて池袋でオフ会なるものを執り行った。子連れなので11時半開催、16時お開きの健全オフ会である。

参加者はヨシミさんKFさんサトちゃん、ウマ。君、もにさんゆきやなちゃん。どうもありがとうございました。

最初に「乙女喫茶」なる、メイド喫茶とは一風違う色物喫茶に行った。ここはカッコいい男装をした女の子店員が乙女をもてなす喫茶であり、そのコンセプト故僕ら以外の客は全員女の子であった。

ウマ。君とはお約束のように男装のメイド(?)に絡み

「結婚してください!」

「ウマ。君結婚してるだろうが!僕と結婚してください!」

「子連れで何言ってんすか!」

とやりあっていた記憶がある。しかしこちらのメンバーの中のひとり、もにさんは「メイドリフレクソロジー」という手や足をマッサージしてくれる店のメイドさんである。池袋には色んな店があるものである。

ヨシミさんはRを速攻で写真に撮り、速攻でBLOGにアップするというネットストーカーならではの手際の速さを見せていた。

KFさんは僕と同じく音楽ゲームが大好きであり、音楽ゲームの聖地池袋(有名なゲーセンがある)に来ていて興奮していた。

それから場所をナンジャタウンに移し、皆で黙々と餃子を食べた。ここでサトちゃんが手作りのアンパンマンクッキーを皆に配ってくれて、Rは大好きなアンパンマンだというのに、容赦なくポリポリと平らげていた。

ナンジャタウンから参加のゆきやなちゃんは、色っぽいロリ服を着て来たため、オヤジのセクハラを受けていたが(主に僕)、その一方で

「大学が…単位が…」

とかなりシビアな話をしていた。僕は既にビールで頭が沸いており、よく分からなかった。

一方でRはというと、緊張していたので殆ど喋れなかったけれども、食うものはばくばく食うという食いしん坊であった。もう少しみんなといれば懐いていたと思う。

そんなわけで皆さんありがとうございました。
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■氷川きよしと弘道お兄さんと美少女
2006年02月12日(日)
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いつも騒がしい栃木の母が、強い勢力を保ったまま我が家に上陸した。

僕は強い精力を保っているがそれは今回の話とは関係がない。母は熱狂的な氷川きよしのファンで、いかにきよしが素晴らしいかを娘・R(2才)に教え込んでいる。その熱心さはエ○バの商人や○○学会等の勧誘の比ではない。おかげでRはテレビで彼が映ると

「あ、きよしくん」

と言うようになってしまった。

「はい、じゃあ『きよしのズンドコ節』歌うよ〜」

母は今日もまたきよしの歌をRの前で披露しようとしていた。ふん、どうせRは聞いちゃいないさ…と鼻で笑って見ていたところ、なんとRは

ずん。

ずんずん。

ずんどこ。

氷川きよしズンドコ節
き・よ・し!

一緒に歌うばかりではなく、フリフリと腕と腰を振って踊り、L字指のキメポーズまでやってのけた。完璧。一体何時の間に母に仕込まれたのだろう。母さん、勝手にRに芸を仕込まないでって言ったろうが!洗脳の早さはオウム真理教以上かも知れぬ。

…おそろしい母!

その後Rとテレビを見ていると、「体操のお兄さん」こと佐藤弘道がCMで歌って踊っていた。この人もNHK教育テレビからブレイクした幼児向け番組のスター的存在で、子育てママさん達に絶大な人気を誇る。嫁もまた例外でなく、弘道お兄さんが出ている番組は必ず見せ、Rにも見せているのだ。この時などはそのCMが始まった途端

「キャアアア!弘道お兄さんよー!」

わざわざ夕食の料理の手を止めてすっ飛んできた。母といい嫁といい、ウチの女どもは何なんだ。母は氷川きよしの歌を教え込み、嫁は弘道お兄さんが番組内でやっている歌と踊りをRに教え込む。好きだからといって、何でもRに押し付けるんじゃないよ…と言いたいところであったが

「お前、なんで机にそんな女の子の写真を飾ってるの?一体誰なのそれ?」

と母が突っ込みを入れられてウッと詰まった。その女の子とは、僕が最大級に惚れ込んでいる、元近所に住んでいた超美少女Rちゃんである。Rの名前の由来は彼女から来ている。Rちゃん好きが高じて、そのまんま名付けてしまった。

Rに一番押し付けていたのは僕であった!歌や踊りを押し付けるレベルの話ではない。一生モンのものを背負わせてしまっていたのだった。僕は何も言えなくなってしまった。

親達が好きなもののお陰で、Rも既に結構なカルマ(業)を背負った人生になってしまっていることよ。すまんなあ。

好きこそ娘があわれなりけり。
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■カラテカ
2006年02月11日(土)
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「Rを幼稚園の体験教室に行かせます」

わが嫁が行った。娘・R(2才)はもうそんな年頃になったのかと感慨深くなった。嫁の股の間からギャースと産まれてきたのがついこないだのようである。その前に嫁の股の間にはううううと種まきをしたのもついこないだのようである。

この調子で行くとあっという間に女子中学生、女子高生へと僕が一番楽しみにしている時期になってしまうそうである。幼稚園では是非「お父さんとはずっと一緒にお風呂に入りましょう」と教えて欲しい。いや教えるべきだ。ていうか教えろ。

それで第1回目の体験教室に行った後の嫁の話が凄かった。

「ひとりだけとんでもない悪ガキがいたの。誰彼かまわず殴ったり首を絞めたりして泣かせちゃうのよ。Rはたまたまやられなかったけど」

ちっちゃなころから悪ガキで触るもの皆傷つける、ギザギザハートの子守唄のようなガキ、もといお子様がいたらしい。

「その子の親は何してたのさ」

「何も。他のママとおしゃべりしてるの。さすがに幼稚園の先生が注意したんだけど『すみません』って生返事だけで。ケロッとしたもんよ」

「Rも殴ることなんて知らないから速攻で泣かされるだろうなあ」

「そうなのよ!普通この年で知らないわよ!きっとあの親が同じ事をしてるのよ!しょっちゅう殴ったりして叱ってるに違いないわ!それで覚えたのよ」

「ろくにしつけも出来ないのに暴力を振るうダメ親だな!」

「そうだそうだ!」

余程その母子が憎かったらしく、僕もそれに釣られて興奮してしまったが、さすがにどんなダメ親でも子供の首を絞めることは考えにくい。おそらくその子供にやんちゃ盛りの兄がいる、とか考えたほうが真実に近いかもしれない。しかし他の子に暴力を振るうことを叱らない時点でダメ親であることは変わりない。

今はウチでまったりノホホンとしているRも、やがて集団生活で揉まれることも必要だろう。ただこのジャイアンのような理不尽な暴力にただ屈するのを「おおかわいそうに」と慰めるだけでいいはずはない。

「よしR。今からパパが空手を教えるぞ。パパは昔空手やってたんだよーん」

オタクな僕だが、空手をやっていたのは本当である。だたし小学6年生までである(その後オタク化)

「はい。これが中段突き。R、『えい』って言ってやってみよう」

僕が拳を突く動作をRはピョコピョコと

「えいえい!えいえい!」

と楽しそうに真似をする。なかなか筋がよい。ところが嫁がここで横槍を入れた。

「でもあなた待ってよ。それでRが他の子を殴るようになったら?」

確かにそうである。空手の正しい使い方の教え。僕は空手の「お師さん」からこう教わった。

「引かぬ媚びぬ顧みぬ」

違った。

「空手はあくまでも心と体を鍛えるものである。相手を傷つけるためのものではない。空手を使うとしたら、身を守るためだけにせよ」

というものであった。これをRに教えなければ…と考えたが、こんな小さな子に分かる訳はない。口で言って分からないなら体罰をもって教えるしかない。体罰をするとそれをまたRが覚えて他の子に暴力を…。だからといって教えないとジャイアンに…。

ああ、暴力の無限ループに陥ってしまい、訳が分からなくなった。おそらくこの問題を解けるのならば、世界の戦争もなくすことが出来よう。

「はあ…どうしたもんだか」

とりあえずティーブレイクでもするべか。

やはり空手よりカフェラテが好きである。
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■こっち「におい」でよ/世界のCHINCOとMANKO
2006年02月10日(金)
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chinko
「CHINCOデザイン」http://www.chincodesign.co.uk/

どんなデザインやねーん。

manko
「MANKOデリバリー」http://www.mankods.com/

宅配してくれるんかーい。


というわけで今日は尾篭な日記である。

娘・R(2才)と戯れていたら、急に大いなる便(以下ビッグベン)の臭いが漂ってきた。

「んー。なんか臭いがする。Rかしらん?」

まだおむつっ子のRのお尻に鼻を近付けてみたが、そのようなスメルはなく。そもそもRがビッグベンをする時には前触れがある。大体何かに捕まってプルプルと小刻みに震えている時がそうである。この時のRの表情は、剣が峰に立たされた朝青龍の如く「まさにここが踏ん張りどころ」という非常に緊迫した顔をしているので見ていて面白い。しかしこの時はそのようなことはなかった。

「おかしいなあ。タクかしらん?」

息子・タク(4ヶ月)の方をチラリと見たが、まだ母乳オンリーのビッグベンの臭いは、固形物を食べている我々とは違うのだ。タクではない。

「すると…誰かしらん?」

と首を捻っていると、嫁が僕らの脇を颯爽と通り抜け、

「私かしらん?」

悩ましげにお尻をプリっとひと振りしたのである。

「ど…どこの世の中に糞を平気で垂れ流してる嫁がいるんだ!」

そんな嫁がいたら実家に送り返す。熨斗紙付けて返品する。あとトイレットペーパーもおまけにつける。

とは言うものの、嫁の悩ましげな腰付きにただならぬ発情をしてしまった僕は、その夜一般的な夜の19番ホールのみならず、ビッグベンが出てくるところまで攻めてしまった。嫁曰く、

「翌日ずっと痛かった」

とのことで。ついムラッとしてやってしまった。今は反省している。僕が攻めたことにより大きな穴(以下ダイアナ)となってしまい、それこそ垂れ流しになってしまわないかと…。

嫁を犯せば穴ふたつ。

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■ひな祭りレディーゴー!
2006年02月09日(木)
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娘・R(2才)のためのひな祭りに備え、押入れから雛壇セットをゴソゴソと取り出した。

僕はあまり日本人形が好きではない。魂が宿るとか髪が伸びるとかはよく聞く話しだし、なんか暗い顔をしてるし、出来ることなら触りたくないし近寄りたくもない。
西洋の少女の人形などはパンツをめくるぐらいの余裕はあるのだが。

このセッティングの時も箱から開ける時に少しだけ怖かったのである。お内裏様が入っている箱を開けた途端目からビームが出やしないかとか、
お雛様の箱を空けたら髪が思いっきり伸びていてトグロ巻いてたらどうしようとか。

飾ったら飾ったで夜が怖い。暗い中にぼうっと不気味な白い顔が浮かぶのである。もしふと見た時に、お内裏様とお雛様の顔がおすぎとピーコになっていたら
と考えると怖くて眠れなくなってしまう。

そんな馬鹿げた理由でRの桃の節句を中止するわけにはいかないので、嫁と雛壇の設置を開始。徐々に組み立てられていくさまを見てRは

「おおー。しゅごいねえー」

僕らの横で何度も感動の声を上げていた。そして雛壇完成。

「ほらR、できたよ。おひなさまだよ」

さあR、喜ぶがいい。そう意気込んで見せてやったのだが、Rは


ひな祭り
「のんのーん」

仏壇と勘違いして拝んでいた。雛壇が仏壇であるならば、人形達は位牌になるのだろうか?と考えていたら、Rはお内裏様を指して

「ぱぱ」

と言った。ああ、僕は死んでしまったようだ。

今日は悲しいお葬式〜。
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■抱いてくれたらいいのに
2006年02月08日(水)
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「もう何ヶ月もまともに眠れてない…」

嫁が愚痴をこぼした。確かに娘・R(2才)と息子・タク(4ヶ月)がいる現在、みんなが寝た後の嫁の体はいくつあっても足りない。タクは夜中だろうが明け方だろうが定期的に夜泣きをして乳を欲しがるので、その都度起きて授乳しなければならない。加えてRも最近

「ままだっこー!」

夜泣きをして寝ている嫁に覆い被さって来るので、これでまた嫁は起こされてしまう。何故か僕ではダメなのである。嫁も大変だろうと思い

「ほらパパがだっこしてあげるよー」

と言っても

「ぱぱ、いーの!め!」

頑なに拒否するのである。その理由を色々考えた末、実は僕は加齢臭を発しており、すごい臭いんじゃないだろうか、ならば寝る時は全裸にシャネルの5番だけ身にまとうことにしよう、いやでも寒いしなあ…などと真剣に悩んだことがあった。しかし最近のRは夜が明けて眠りから覚めると

「パパ、だっこ」

と甘えてくるので、臭い訳ではないらしいということが分かった。ただ何故夜だけ嫌われるのかが分からないままなのである。この日もRの深夜の甘え夜泣きがあり、とうとう嫁はブチ切れて

「寝かせてよー!」

と金切り声を上げていた。一方僕は僕で嫁の肉体を狙っていたのだが、さすがの僕も嫁の

「寝かせてよー!」

の悲鳴の後に

「やらせてよー!」

とは言えなかった。タクの夜泣き、Rの夜甘え、そして僕の夜這い。夜の黒い三連星ジェットストリームアタックなぞをかました日には、嫁はガンダムでもない限りくたばってしまうであろう。

翌朝、疲れきった嫁が言った。

「せめてRがあなたでも大丈夫なら、いくらか楽になるのに」

「そうだなあ」

「夜泣きしたRがあなたに抱き付いてくれない限り、私達の夫婦の営みは、ないのだ!」

ないのだー、ないのだー、ないのだー…嫁が断言した言葉が僕の頭の中をこだました。その通りである。嫁の寝不足を解消し、円滑に夫婦の契りが行えるようにするにはそれしかない。

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。
嫁に射精せんと欲情すれば先ず娘に射精…じゃなかった、危ないなもう。

嫁を抱かんと欲すれば先ず娘に抱け、である。

これも字面だけ見ると相当危ないが…。2才の幼女を懐かせることが出来ない男がどうして女体を貪れよう。今に見ておれ。嫁も娘もみんな抱いちゃるわい。親子ドンブリの抱き合わせ商法じゃわっはっは…と、

自らのテンションを高めてRを攻略することに決めた。取り敢えず寝ているRの耳元で

「パパだっこパパだっこパパだっこパパだっこ…」

とエンドレスで囁き、睡眠学習効果が現れるのを期待している。しかしその呪文のような言葉のループがかつてのオウム真理教教祖・麻原彰晃の

「修行するぞ修行するぞ修行するぞ…」

という洗脳テープを思い出し、どうにも気分が萎えてしまうのが悩みである。

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■乙女ロード〜第一章〜
2006年02月07日(火)
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池袋西口公園を池袋ウェストゲートパークと呼ぶのなら、池袋東口は池袋イーストエンド+YURI、に決まりDA・YO・NE。そんなWA・KE・NE。

僕ら家族は、池袋東口にある通称「乙女ロード」付近を歩いていた。別に可憐な乙女達がたくさん歩いていたりティーパーティーをやっていたりオヤジ狩りをしている訳ではない。

むしろ乙女の対極に位置する、いわゆる「腐女子」と呼ばれるオタク女性が好む、ホモ系同人誌が売られている店が林立している通りを指す。オタク女性を誉め殺す意味での「乙女」であるらしい。

オタク系女性のイメージとしては、オタク男ほど酷くはないだろうが、おおむねハリーポッターがオカッパになったような、そんな女性が多いような気がする。

しかしオタク女性でも可愛い子はいる。かつて近所のゲーセンに勤めていた僕のお気に入りの美少女・Rちゃんもまたオタク少女であった。僕が今まで出会った中で最強の美少女であるにもかかわらず、現実にはありえない美少年達がまぐわうホモ同人誌を大量に所持しており、またそれのみならず

「かじりんも読んでみなよ。すっごくイイから」

僕にもホモ同人誌の素晴らしさを啓蒙させようと、何十冊も貸してくれた。本音を言うと、ホモの啓蒙などどうでもよく、Rちゃんを剃毛させたかったのは内緒である。

いずれにせよオタク女性に限らず、女性全体でもRちゃんのような美少女は稀な存在であることよ…と今は会う術もなくなった美少女を思い浮かべながら、果たして乙女ロードを歩くオタク女性達はどんなルックスだろう?とチラチラ眺めながら歩いていた。もしかしたらこの街角にRちゃんの姿が?というほんのわずかな期待も込めて。すると道の向こうからやって来たのは…

蓑に身を包み、出刃包丁を振り回し、鬼の面をした恐ろしい集団。

これが「腐女子」の恐ろしさか…と思ったらそれはオタク女性ではなく、3人(?)のナマハゲであった。

「ていうかなんでナマハゲー!」

嫁とひっくり返りそうになりながら叫んだが、ナマハゲ達はパレードをしているようであった。もっともこの近辺は色々な被り物をした輩がうろついているのでいちいち驚いていては体が持たない。

ナマハゲ達は「泣く子はいねが」と凄む恐ろしさはなく、通行人に手を振ったりしておどけていた。

「ふん。日和ったナマハゲなぞ怖くないわ」

そう思った僕は、娘・R(2才)に

「ほらR、あれがナマハゲだよー」

と指差してみたところ、ナマハゲもおあつらえのターゲットである子供を見つけて本来の習性を思い出したのか、Rに向かって「うがー」とかやってしまったのである。

「ぎゃあああああん!うわああああん!」

R、速攻で号泣。しまった。僕からすればただのコスプレ行列にしか見えないナマハゲでも、子供を脅かし続けて来た数百年の伝統は伊達ではない。Rにとっては充分怖かったようで。

「あ、泣いちゃった」

というナマハゲの中の人の声が聞こえた。いや、泣かせる気満々の格好でそんなこと言われても。

「あなた何やってるのよ。泣くに決まってるでしょー!」

Rは絶叫し嫁は僕を罵倒し、嫁とRと両方に謝る羽目となった。そんなこんなで乙女ロードの乙女観察どころではなくなってしまったが、彼女達がコレクター精神を燃やしてホモ小説を買い漁るところは一度見てみたいものである。

金に乙女はつけん!なんつって。
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■ヒキコモリンピック
2006年02月06日(月)
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都内某所の子供遊び場にて、娘・R(2才)が大好きなミニチュアハウスで遊ばせていた。

ミニチュアハウス
こんな感じのやつ。

Rは我が物顔でそのハウスの中に入り、とても嬉しそうに遊んでいた。更には自分のみならず、

「ぱぱ、おいで。どうじょー」

その家の主であるが如き振る舞いで、扉を開けて僕も家の中に入るように言った。

「いや、パパはいいよ…他の子が入れなくなっちゃうでしょう」

「めー!ぱぱもおうち!どうじょ!どうじょ!」

断っても断ってもRは何故か執拗にハウスの中に入れと言ってきかない。仕方がないのでよっこい庄一、と身を小さくして入った。しかし入ったら入ったでRは僕をほったらかし。ハウス備え付けのキッチンセットでガチャガチャ遊んでいるだけである。

「R…パパ、出ていい?」

「めっ!」

何故。これでは軟禁ではないか。さては軟禁玉すだれ。そういえばここの建物が建っている場所は、かつて巣鴨プリズンと呼ばれた監獄であった。その跡地で僕は愛のプリズナー。ハウスの中は狭いので、体育座りをするしかない僕は、この状況をどう打破するかを考えた。やがて1才半ぐらいの小さな男の子がチョコチョコと歩いて来て、ハウスの中に入りたがっていたので

「ボク、おいで。さあどうぞ」

扉を開けて招き入れ、その隙に僕は脱出する魂胆だったのだが、その子は扉の前のわずかな段差にコケてしまい、逃げて行ってしまった。なんて使えない奴…じゃなかった、ボク、痛くなかったかい…と心配する暇もなく、

「ぱぱ、行っちゃダメ!」

Rの怒りの声が飛び、僕は万事に窮した。

「R、もういいだろう。これは子供用の遊び場なんだよ。パパはね、今年35なんだよ。こんなところで体育SUWARIしてる姿なんて嫁に見られたら…」

と泣き言を吐いても後の祭り、嫁は既にばっちり一部始終を見ていた。

「あははは!きっとあなたオタクの引きこもりだからRもそう思って閉じ込めてるのよ!オタクはお宅にいなさいってね」

「なんだとー!」

嫁はゲラゲラ笑っていた。おのれ。オタクは僕も認めるが引きこもりとは何だ。僕は家を飛び出せば、それを迎え入れてくれる愛人宅が東京23区のそれぞれに1つづつ、合計23宅あるんだぞ…いや、ないよ。見得張ってごめんよ。

「あなたのパソコンがある部屋をね、Rは『ぱぱのおうち』って呼んでるのよ」

「え、そうなの」

そんなに僕は引きこもってるイメージが強いのだろうか。一応会社には行ってるんだけど…。

Rにだけは「かっこいいパパ」と見られたいという夢があった。しかし最早もうダメなようである。オタクで引きこもりなパパ…僕だったらいらん。

「Rちゃん、オバチャマはね…」

ヒキコモリのオバチャマよ〜、というギャグを言ってみたが、勿論21世紀生まれのRに分かる筈もなく。

子守をしてたら引きこもり扱いされた、というお話でございます。
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■女性不信時代
2006年02月05日(日)
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娘・R(2才)のお遊戯教室に行って来た。先週までしばらく嫁が連れて行っていたので数週間ぶりである。

「クリスマス会の写真が出来てますので見てくださいねー」

お遊戯教室の主宰・ヨシコ先生が皆に言うので、僕も見てみることにする。
去年のクリスマスに行われたイベントの写真である。フォトアルバムにまとめられた写真1枚ごとに番号が振ってある。アルバムの最後に名簿が付いているので、各自欲しい写真の番号を書いていけばよいのである。

なので焼き増しして欲しい写真を書いていこうとしたところ

「あら、先週奥さんが見てましたよ」

もう嫁がチェック済みだということで。しかし僕も再チェック。お、これは僕だけが大きく写っているな。嫁はちゃんと書いているだろうか…と見てみると

「…書いてないじゃん」

どういうこと?Rが写っている写真はちゃんと番号が控えられているのに。僕だけの写真なぞとっとと捨ててくださいということだろうか。嫁ヒドイ。
昔は頼みもしないのに僕の写真を肌身離さず持っていたくせに。あの頃の嫁はどこに。女は10年経つと別人だ。女なんて女なんて。信じられないわ。

そんなこんなしている内に嫁も息子・タク(4ヶ月)を連れてやって来た。早速このことをば厳重に注意しようと思ったのだが

「嫁…僕が写ってる写真だけ…」

「あら、じゃあ書いといて」

あっさりかわされ、

「タク君大きくなったねー」

とタクをチヤホヤする他のママさん達やヨシコ先生に取り囲まれていくのであった。タクはいいように言われている。

「タク君、ホントによく笑うわねー」(他のママさん)

「女の人に囲まれて、嬉しいのかしら」(他のママさん)

「女好きなのかしらねえ」(他のママさん)

「遺伝かしら?」(ヨシコ先生)

ちょっとまておい!

僕はこのお遊戯教室では至って地味ーなおやじなのである。決してセクハラまがいの行為は一切していない。下ネタひとつ言っていない。その証拠として、ここには僕が大好きな女子高生とかいないからである。

それなのに何故僕を好色一代男な扱いをするのであろうかこのヨシコ先生は。僕は渋さが滲み出る、ちょっぴりドジなパパを演じていたのに。渋さではなくエロさがどうしても滲み出てしまうのか。

女なんて女なんて。信じられないわ。

遊戯をしているだけなのに、エロ容疑になってしまうとはこれいかに。人気BLOGランキング
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■節分と接吻と鬱憤とウッフーン
2006年02月04日(土)
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仕事から帰って来ると、娘・R(2才)が

「ぱぱー!そとー!うちー!」

と騒いでいるので、はてなんだろうと思ったら嫁が笑っていた。

「今日は豆撒きしたのよ。鬼は外、福は内、って言っても『うちー』『そとー』としか言えなくてねえ」

そう言えば今日は節分であった。僕は嫁に毎晩のように「やらせて下さい」「まぐわらせて下さい」「愛の契りを結ぼう」と申し出ては悉く跳ね返されている身。

子種まきが出来ない腹いせに、せめて僕も豆まきでもするかと思い立った。近年コンビニでは「恵方巻き」という関西の風習をやたらと宣伝して売り出しているが、そんなものより旦那の「太巻き」を妻が咥える風習として広げて欲しいと思う。名づけて「恵露巻き」。エロ巻きと読む。

それはさておき、僕も豆をば用意して、ベランダの窓を開け

「R、パパとも豆まきしようか」

「するー」

「鬼は外ー」

「そとー」

「福は内ー」

「うちー」

「…R、持ってるだけじゃなくて豆を投げなきゃ」

「もぐもぐ」

「食うな!」

まだまだやり方を理解していないRであったが、一応節分の儀式は滞りなく執り行われた。

「さてR、節分の後は接吻です。さあ、パパにちゅーしてくれ」

「いやー!」

「いざ、ちゅー」

「ぱぱ、めー!」

Rは僕にベッタリなくせに、変なところでガードが固かったりする。心は許してくれても体は許してくれない。当たり前か。しかしチューぐらいはいいだろうに…。仕方がないので嫁にするかと思った矢先、

「あ、私もいいから。いらないから」

まるで僕の心を読んでいたかの如く、ピシャリと拒絶されてしまった。さすが付き合いが長いだけある。…おそろしい嫁!

「そんなあ…ちゅーぐらいいいじゃないかよう」

「やだ。だめ。いらない」

「年の数だけのちゅーでいいから。18回」

「サバ読むな」

我が家の鬼はここにいた。うちに限っては「鬼は内」のようである。

豆投げたろか。
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■おっぱい行方不明
2006年02月03日(金)
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「ねえ、私のオッパイどこにあるか知らない?」

関東平野のように平坦な乳を持つ嫁がそんなことを言うので

「そんなもん最初からないだろうが」

思わず舌打ちしながら答えてしまったら、嫁は少し寂しそうな
顔をして以下の通り訂正した。

「あ、間違えた。オッパイじゃなくてオッパイパッド」

ライフスペース
「シャクティパット?」

「オッパイパッド!」

オッパイパッドとは、嫁は息子・タク(4ヶ月)に乳をあげる身なので、普段母乳が漏れないよう乳に当てておく、いわば上半身の「多い日も安心」的アイテムなのである。

「いや、知らんけど…」

そんな物が家の中に転がってたらすぐ分かるはずである。

「おかしいなあ。見つけたら教えてね」

嫁はそう言ってタクの授乳を始めた。一方僕は、オッパイという甘美な響きを持つステキワードが連呼されたことにより、情欲が湧いて来てしまった。しかしタクはいるし、娘・R(2才)も横で遊んでいるので、子供の前で「やらないか」などとは決して言えぬ。なので嫁の肩を甘噛みして

「今夜どうだい。ぬふふーん」

という僕なりの配慮を心掛けたジェスチャアをしたのだが、

「め!」

まるでRを叱るような口調で一蹴されてしまい、とても悲しい気持ちになった。僕はオッパイパッドなどよりも嫁の性欲がどこに行ってしまったのか、それを探したい。

嫁は決して「ねえん、あなたあん」などとサカリの付いた狂った阿婆擦れのような真似はしないが、子供2人も出来たのだからそれなりにはあった筈である。

探し物は何ですか。見付けにくいものですか。それより僕とまぐわりませんか。うふっふー。うふっふー。うふっふー。

さあ!

あ…、嫁、寝ちゃった。子供達を寝かしつけるためとはいえ、嫁の寝る時間が早過ぎることが求愛のタイミングを逃す最大の原因である。

今何時?そうね大体ねー。
今何時?ちょっと待っててー。
今何時?まだ早いー。

ああ、今夜も僕の胸騒ぎの腰付きを披露できなかった。

勝手にオッパイパッド。
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■おしゃれ絶望
2006年02月02日(木)
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昨日の日記にも書いたが、日本語のフレーズが書かれた服が好きである。

『セクハラ』とか『のび太のくせに生意気なんだよ!』とか書いてあるのでよく笑われるのだが、友達などは「またか」みたいな感じで接してくれるので恥ずかしいことはない。

しかし会うのが友人でもないが全くの他人でもない場合、これが迷いどころである。迷うというよりもそういう服ばかりになってしまって、選択の余地が無い時もあり、恐る恐る着て行くこともある。

例えば週1回ある娘・R(2才)のお遊戯教室にて顔を合わせるママさん達。今のところ嫁と交互に僕が連れて行っているのだが、父親が付き添うのは僕ぐらいしかおらず、「女の中にぃ男がひとりぃ」状態。一応言葉は交わすけれども、やはりママさん達の「ちょっと聞いてよ〜」「あらやっだー」という井戸端会議なノリの輪には入って行けない。

そういった微妙な距離感の中で、ある日着ていくまともな服がなかったので、『かめはめ波』と書かれたパーカーをやむを得ず着て行った。

「まあ、何あの人」

「前々から怪しいと思ってたけど、やっぱり変な人だったのね」

「Rちゃんもかわいそうに…」

などと陰口を叩かれ、うんこでも投げつけられて退場させられるのではないか…と恐れていたのだが、結果は意外なことに全くのノーリアクションだった。

「あ、大丈夫だったんだ」

僕は安心してこれ以降気兼ねなく『ブッコロス』『ドエロ』等書かれた服を着て行けるようになった。

ところが…。

嫁がそのお遊戯教室のママさんのひとりと公園で会ったらしい。そこで嫁が言われたらしい。

「あなたがいつもどんな服着てくるのか注目してるらしいよ」

「ええっ。そんなこと一言も言われたことがないのに!」

「お遊戯教室のママさんの間で話題沸騰中なんだってさ」

なんということだ。ひどい。みんな陰口も何も言わないから安心していたのに。人妻って怖い!

でも…本人が聞こえないところで言うから陰口なんだよな…そうだよな…。と思い直し、せめてRの父として恥ずかしくない格好で行くべきだと考えて箪笥を漁ったが、日本語フレーズが入っている服を除くと、電車男が着ていそうな変なセーターぐらいしかなく、こりゃユニクロにでも行かなきゃだめかねえとお手上げになってしまったのであった。

ユニクロはないが『エログロ』と書かれたTシャツはあるんだけど…。
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■アメリカ発・日本語のバカTシャツ
2006年02月01日(水)
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海外製の日本語バカTシャツを探してみた。

僕は日本語が書かれている服が好きである。例を挙げると「糖尿病」と書かれたTシャツや「元祖生理用ショーツに・陰茎ねじりこみ健康法」と書かれたロングスリーブや「鉄砲足軽」と書かれたパーカーやら。

日本語Tシャツは勿論国産のものが多く、ツボを押さえた良作品が沢山あるが、海外でも見かけることがある。僕がドイツで見たのは「驚くほどの白さに・マスターズゴルフ」という、どこかのチラシからロゴを適当にツギハギした感があるものであった。こうしたズレた日本語感覚が醸し出す面白さは時として破壊的である。

といった訳で探した結果が以下の通り

鬼畜米兵
「鬼畜米兵」

微妙に間違えてるし。意味分かって作っているのだろうか。

禁止
「北枕禁止・立ち箸するな・土足禁止」

来日した際やっちゃいけない事柄がまとめられた、外国人に優しいTシャツ。

切腹禁止
「ハラキリ禁止」

やれるもんならやってみろ

絶倫パワー
「絶倫パワー」

僕もこれ着たほうがいいんだろうか。

やおい

「私ハートヤオイ」

IハートNYのパクリなんだろうけど。「ヤオイ」という 言葉は既に「ゲイシャ」「フジヤマ」と並ぶ有名ワードなのだろうか。(以上Think Geek

ファックユー
「ファックユー」この姉ちゃんバカ。顔文字の表情も合ってない。(ClanBOB

巨根
「巨根」

これは僕が実際着ている人を見たことがあるTシャツ。かなまら祭りという、大きなチンポを神輿に乗せて街を担いで歩くビザールな祭りだった。(T-Shirt Hell

日本人彼氏募集中
「日本人彼氏募集中」

日本に来るな。(AnimeSpectrum.com)

日本人彼女募集中
「日本人彼女募集中」

アメリカ帰れ。

アイラブ変態

「私ハート変態」

ユタイイトコヨー(コメントする気失せた)(以上Think Geek

以上、少し探しただけでも傑作が盛り沢山。惜しむらくはこれらをネット上で買う術が全く分からないことだ。日本からでも買えるのだろうか。

そしてもしこれらバカTシャツを買えたとしたら、願わくばバカTで出勤OKと会社が許可してくれないだろうか。ホリエモンのような仕事スタイル。

さすればこれをフール・ビズと名付けることとする。

※フール:バカの意
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