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■甘いアイスと甘い罠。
2003年06月30日(月)
先週かき氷を食べようと駅前の喫茶店に行った僕と嫁。
しかしここのかき氷は、てっぺんにアイスが乗っていることが分かり
中止になった。

理由はアイス大好きの嫁の肥満防止である。

妊娠中の肥満はお産が重くなるのでアイスは週に1個だけ!と
決めていたのだ。

その喫茶店に今度は飯を食いに行った。ここは定食も豊富なのだ。
必ず大盛りにしてくれるし、カレーなどルーが足りなくなるとつぎたしてくれるので

食べるものを注文をしてからしばらく、
店のおばさんがやってきた。

「すいません、ちょっと時間がかかりそうなんでコレ、食べてて下さい」

と持って来たのは…アイスであった。

「アナタ…」

嫁は泣きそうな顔をしていた。これは陰謀か!
この店はそんなにアイスを食わせたいのだろうか!
嫁があまりに哀れだったので

「いいよ、食べて。コレは週1個のカウントに入れなくていいから」

そう勧めたら嫁は待ってましたとばかり、ばくばく平らげてしまった。

本当に好きなんだなあ…と眺めていたら僕も食べたくなってしまい、
帰りにコンビニでガリガリ君を買って食べた。

が、嫁がもの欲しそうな顔でじいーっと見ている。
お前はさっき食ったろうが!と、制しようとしたが
僕自身がガリガリ齧られそうな勢いだったので
一口あげた。

僕も甘いなあ…。アイスるが故に…。
(先週と同じオチだ)


アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁のヤケ状態。
2003年06月29日(日)
嫁の機嫌が悪かった理由は、

「僕が夕飯を食べないから」

だったようだ。

このところ僕は夕飯を食っていない。

別に嫁の料理が口に合わないとかそんなんじゃなく
単に仕事のストレスなのだ。おまけに暑いし。

「いつもゴハンを捨てるのは悲しいんだもん…」

手付かずのゴハンを恨めしそうに眺める嫁。

まさに「恨メシや」だなウヒョヒョヒョ。
いや、悪かったって。

そんなやりとりをしているうちに、
嫁の顔が妙にオバサン臭くなっているのに気付いた。

ああそうか、髪を切ったのだな。

…似合ってない。

よいコメントが思いつかないので
このことについては触れないようにしようかと思ったが
スルーしたらスルーしたで

「ダンナは髪型変えても半年ぐらい気付いてくれない」

などとまた言われそうなので、うまい言い回しを考えたのだが

「おばさんみたいな頭になったなあ」

しまった。ストレートに言ってしまった。
嫁は顔色ひとつ変えずに

「うん。女は捨てたの。ワタシ、おかあさんになるから
 女はもういいの」

機嫌はまだ治ってないようだ。

女を捨て、ゴハンも捨てて。

じゃあ僕はどこに女を求め、ゴハンを求めて
いけばいいのだろうか。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■I Beg Your カートン?
2003年06月28日(土)
嫁と冷戦中である。

何が気に障ったか知らんが、
嫁の機嫌がすこぶる悪い。

こちらもご機嫌取りなど意地でもしないもんねー。
ということでこのところ会話がない。

…。

…。

お互い無口。

家にいても無口に耐え切れなくなってきたので
買い物にでも行くことにした。

そういやタバコが値上がりするのである。

タバコ屋でカートン買いをすることにした。

「これオマケです」

店の人がライターをくれた。


東郷


…。何故ゴルゴ。

そういやこの人も無口だよな。

家に帰ってみると嫁がゴルゴに見えた。

だって相変わらず何も喋ってくれないんだもん!
撃ち落したろか!

もういい。勝手にやってろ。

タバコのカートン買いは出来たが
嫁のハートはどっかに行ってしまったらしい。

混沌としておる我が家。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■オッサン達へ400の質問。
2003年06月27日(金)
会社で「心の健康診断」を行う、ということで
アンケートが送られてきた。
性格判断テストみたいなものだ。

ウチの会社ってそんなに心がヤバイ人が多いんだろうか…。

胸焼けがするかどうか、朝は目がさめにくいかどうか、
といった体のことから精神面のことまで
400問も答えなければならない。めんどくさいなあ。

・会社の福利厚生は充実している----------------はい。いいえ。
・会社の最高経営陣を信頼している--------------はい。いいえ。

こーゆーのって正直に答えていいのかいつも悩む。
答えによってはどっかに飛ばされたりして。

そして、さすがに400問もあるだけあって、
首をかしげるような質問も目立つ。

・私の性器は人のものと少し違う---------------はい。いいえ。
・私がだめになったのはオナニーをやりすぎたせいだ---はい。いいえ。

なんだこれは!セクハラか!
人のものと違うか?って、
ちんちん比べっこなんて普通しないし!
そりゃダメ人間だけどさあ、やりすぎてるかもしれないけどさあ…。

と、だんだん鬱になってきたところで

・死にたいと思うことがよくある-------------------はい。いいえ。
・ときどき影の声が聞こえる---------------------はい。いいえ。

来ました。性格診断の定番。ネガティブ系&電波系。

・ラジオやテレビで私のことを放送している---------はい。いいえ。
・自分はいやな臭いを発散させている------------はい。いいえ。
・何かが私の心を操っている-------------------はい。いいえ。
・不幸なことがおこりそうな気がする--------------はい。いいえ。
・いくら洗ってもまだ不潔そうな気がする-----------はい。いいえ。
・神のお告げをうけたことがある-----------------はい。いいえ。


性格診断テストを受けるたびに
こういった質問全てに「はい」と
答えたい衝動に駆られる。

真っ先に黄色い救急車がすっ飛んで来て
人としての生活にピリオドが打たれることうけあい。

いい加減疲れてきたが、あやしげな問いかけはまだまだ続く。

・自分の顔にひけめを感じる--------------------はい。いいえ。

余計なお世話だ!

・私はなんの取り柄もない人間だ----------------はい。いいえ。

余計なお世話だ!

・私の前途はまっくらやみだ---------------------はい。いいえ。

ケンカ売ってんのか!

・私は不器用な人間だ-----------------------はい。いいえ。

高倉健か!

はあはあ…。

心の健康診断どころか一問答えるたびに
心がささくれだってゆく。

・気が狂いそうで心配だ-------------------…はい。

↑嘘。日記才人投票ボタン。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■PASSを下さい。
2003年06月26日(木)
携帯を買い換えたいと思っている。
そのせいかドコモ505シリーズのCMのBGMが
頭にこびりついて離れない。

ゴー♪ゴー♪

ゴーヒロミー♪(間違い)

そして買い換える前にやっておきたいこともひとつある。

ケータイデータをパソコンにコピーすること。
ケータイショップだと

「新しいケータイにデータを移しますが
 万が一消えた場合はご了承ください」

絶対この責任逃れのひとことを言うので
頼りにならんから自前でバックアップ取ってやる!
と思った次第で。

そんなわけでケータイバックアップソフトを買ってきた。
パソコンとケータイをケーブルで繋いでみると…。

「四桁のパスワードを入力してください」

えーと。

…番号いくつだっけ。

僕の誕生日を入れてみる。ダメ。
嫁の誕生日を入れてみる。ダメ。
僕のお気に入りの近所の美少女Rちゃん。ダメ
僕の父に母に弟に…ダメ。

確かに自分でパスワードを設定した記憶はある。

ただ、その時は絶対嫁に盗み見されないように
僕としては超マイナーな数字4桁を
入れたのであった。

何の数字だっけ。
マイナー過ぎて忘れてしまった。

Rちゃんのバスト+ウェストの数字とか…

そんなん教えてくれなかったよ!
(聞くな)

ああああ…どうしよう…。

ゴー♪ゴー♪
ゴーマルゴー♪

はっ。まさか。

55505…

だから四桁だっての。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■脂肪遊戯。
2003年06月25日(水)
「かき氷食べたい!」

嫁がまた甘いものをねだった。
過去の日記に何度も書いていると思うが
妊娠中の肥満はお産が重くなるのでよろしくない。
だから甘いもの、特に嫁の大好物のアイスは
脂肪の塊りなので固く禁じているのであった。

「かき氷ならいいでしょ!
 アイスと違ってほとんど水だもん!太らないよ!」

嫁はそう主張する。

「お前こそほとんど水の水デブになってしまうぞ」

と、口から出そうになったが

「ではこれまでの夫婦関係もほとんど水に流させていただきます」

三つ指突いて実家に帰られそうなのでグッとこらえた。
まあ何でもかんでもダメ、というのも精神衛生上よくないので
近所の喫茶店に行って食べることにした。

喫茶店に入る前に、まずウィンドウの中のサンプルを眺める。

「アナタ、見て!大きいかき氷!」

嫁は狂ったように喜ぶ。

「うん。ここは本当にでかいよ」

僕は実際食べたことがあるので知っている。
店主がヤケクソになってかき氷機を回してるんじゃないかって
ぐらいでかい。

「アナタ、見て!大きいだけじゃなくて
 てっぺんにアイスも乗ってるわよ。」

「何、アイス…?」

「あら、アイス…?」

「禁止じゃあ!」

どどーん。

「イヤアアアアア!」

僕は駄々をこねる嫁を引き摺るように
家に帰ったのであった。

許せ嫁…僕も辛いのだ。

アイスるが故に…(ベタですいません)



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■実家に帰らせていただきません。
2003年06月24日(火)
「出産はどうすんの?」

友達に聞かれた。
出産が迫ると嫁さんは実家に帰って
地元の病院で産む人も多いと聞く。

それから一ヶ月ぐらい育児をして帰ってくるのだ。

「うちの嫁さんなんか居心地がよかったのか
 二ヶ月ぐらい帰ってこなかったぞ」

友達は実家に帰らせたほうがいいと言う。
しかしウチの嫁は帰るつもりはないんである。

どっちがいいんだろうか。

実家に帰れば嫁母が頼りになってくれるとは
思うのだが。

嫁の考えていそうなことは分かる。おそらく僕が
「一ヶ月ぐらい実家に帰ったら?」とすすめたところで

「アナタを一ヶ月も野放しにしておいたら
 何するか分からないでしょ!」

と言い返すに決まってる。
僕の、特に「息子」は全くと言っていいほど信用がない。

そんな下半身方面の話にかかわらず
僕としては最愛の娘、Rちゃんに会えないのは耐えられないので
たとえ夜泣きがひどかろうが何だろうがそばにいさせたい。

下半身の夜泣きは騙し騙しなだめつつ…。

眠れない育児生活になりそうだ。仕方ない。

泣く子と亀頭には勝てぬ。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■妊婦と酔っ払いとレバー。
2003年06月23日(月)
嫁と居酒屋で夕飯を食べた。

入った店の今日のお勧めは「牛レバーのあぶり」

「嫁!これ食え!」

妊娠中の嫁は貧血気味なのである。
是非これを食べて貧血を少しでも克服してもらいたいのだが

「私、あまり好きじゃない…」

嫁は苦笑いして敬遠する。

「そうだったよな。お前、レバー嫌いだったよな。
 じゃあ仕方ないよなあ…

 あ、店員さんすいません、
 牛レバーのあぶりひとつ!」

「ぎゃああ!」

最近、太るとお産が重くなるからということで
嫁の大好きなアイスを自粛させている。
その上嫌いなレバーまで食べさせるのは酷かもしれない。
でも心を鬼にしなければならない。

がんばれ嫁!

逆に僕は好きな物を食べ、好きな物を飲み、
いい感じに酔っ払って焦点の定まらない目で
嫁を見守るのみ。

今思い返すと最低だったかも。

やがてレバーはやって来た。

「…アナタは食べないの?」

恨めしそうに僕に聞く嫁。

「おっちゃんの下半身はいつもパンパンに
 充血しまくってるからのう、
 これ以上に血が増えてもなあゲヘゲヘ」

最低オヤジシモネタでごまかした。

だって僕もレバーは嫌いなんだもん。

最低の上に極悪だったかも。

嫁は「臭い」だの「パサパサしてイヤ」だの
不満を漏らし、なかなか食が進まない。

僕は応援するしかない。

がんばれ嫁!

「レバー・ギブアップだ!」

なんてことを言うと貧血克服どころか
血の気が抜けてしまいそうなのでやめた。

「レバーだけに、残しちゃい肝臓〜」

これも却下。

僕はこのダジャレ癖を自粛するべきかもしれない。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■あんた、背中が煤けてるぜ…。
2003年06月22日(日)
久しぶりに晴れ上がった休日。
家族団らんにはもってこいである。
家族といっても僕と嫁とお腹の中のRちゃんだけだが。

しかし…僕は会社の付き合いで麻雀大会の面子に
エントリーされてしまっていた。
しかも朝10時から開始。気合入りまくり。

昨日の日記の通り、なかなか嫁に言い出せなかったが

「麻雀大会に行って来てよろしいでしょうか」

勇気を出して初めての告白をしてみたら

「うん。いいよ〜」

あっさりOKしてくれた。ひょ、拍子抜け…。
なんていい嫁なんだ。

「よし、僕ぁいっちょ稼いでくるよ!」

「オトウチャンガンバッテ、とお腹の中のRちゃんが
 言っております」

「よっしゃー。父ちゃん、ばんばん稼いで
お土産にケーキ買って来てやるからな!」

「ワーイ、トウチャンカセイデキテー、
 と、お腹の中のRちゃんが言っております」

という訳で勇んで電車に乗って雀荘へ出かけたのだが。

それから10時間後…。

家を出る時は財布の中に数万円入っていたはずなのに、

どうして今、75円しかないんだろう。

嫁よ。Rちゃんよ。ふがいない父ちゃんですまん。

ケーキどころか
定期がなかったら
家に辿りつく事すらできなかったよ!

「あんた、背中が煤けてるぜ」どころじゃなく
カチカチ山だよもーう。

父ちゃん情けなくて涙出てくらあ…。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁、泣く。
2003年06月21日(土)
なかなか嫁に言い出しずらいことがあった。
言ったら機嫌悪くなりそうだし、
かといって黙っていると後で怒りを買うだろうし、

そんな感じのちょっと後ろめたいこと。
さて、いつ話を切り出そうか…と重い心持ちでいると

「あのね…実はね…」

嫁のほうが今にも泣きそうな顔をしてやってきた。
なんだか先手を取られてしまった感じ。

さては僕に黙ってアイスを一気食いしたとか…。
(現在アイス規制中)
嫁はしばらく黙った後、ようやく口を開いた。

「実家の犬が死んじゃったの」

泣き虫の嫁がまたメソメソと泣き出した
…アイスじゃなかったのか。

「そうか、とうとう死んでしまったか…」

嫁に実家には十数年飼っている座敷犬がいた。
重い病気でもう長くはない、と聞いていた。

「お父さんが庭にお墓を作るんだって…」

嫁の家はド田舎なので庭が広い。

「お前、実家に行かなくていいのか?」

「悲しくなるだろうから来なくてもいいよって
 お父さんが…」

冷たくなった飼い犬と対面して感極まってしまうと
お腹の中のRちゃんによくないかも…僕もそう思った。

Rちゃんのように元気に生まれて来る者もいれば
静かに去り行く者もいる。

これが生命。嬉しいことばかりではない。
泣く嫁を慰めつつ…あ。

それはそうと

「明日、マージャン大会なんだけど」

とはますます言い出しにくくなってしまった…。

どうしよう。テンパってます。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■憧れの恋焦がれ。
2003年06月20日(金)
結婚したので、家に帰ればいつでも嫁がいる。

最愛のひとと暮らすということは
幸せなことに違いない。

しかし、恋愛のはじめの頃の、
会いたくて会いたくてしょうがなくて
心の臓が飛び出て空中分解しそうな身の悶えを
感慨深く思い出す時もある。

それはそれでまた違う幸せのかたちだった。

そんなことを考えてネットをうろついていたら
ちょうどそんな恋愛真っ最中のサイトにぶち当たった。

ネットで知り合ったのだろうか、
遠距離恋愛の男女が共同でやっているサイト。

ざっと眺めてみると、

日記には交互に書いたその日のできごとが、
掲示板には相手に向けた熱いメッセージで
それぞれ埋め尽くされていた。

しかしいくら文字でやりとりしようとも、
実際に会いたくてたまらないもどかしさは
消えないふたり。

その気持ちがお互いを前押しし、
遠距離と多忙の困難を乗り越え
遂にふたりは初めて会える都合が付いた。

大体こんな感じの流れだった。

僕はちょうどふたりが会う直前の
最高潮にテンションが高まったタイミングに
足を踏み込んだようであった。

最新の日記には遂に実際に会う日の段取りが!

※日時:○月×日 13:30

※待ち合わせ場所:◇◇駅の西口(はあと)

※行く場所:お台場、渋谷…etc

などと修学旅行のしおり並に細かい項目が続き、最後に…


※持ち物:愛


い、いかん。笑ってはいかん…。

このふたりに幸アレ。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■寝た子を起こすな。
2003年06月19日(木)
真夜中、寝床に入る。

既に隣で爆睡している嫁にちょっかいを出そうとして
抱き寄せようとしたら

「触らないで!」

嫁にがしっと腕を掴まれた。

「い、いつの間に起きていたのだ…」

「Rちゃんが起きちゃうでしょう。
 ずっと動いてて、やっと寝たところなのに…」

嫁のお腹の中にいつRちゃんは僕が近付いてくると
敏感に察知してお腹をボコボコ蹴りまくる。

そうすると嫁も眠れないから
刺激するんじゃねえ、ということなのだ。

嫁はまた眠りに付いた。

嫁はお腹の中の娘が起きていると眠れない
事情はよく分かった。

しかし、僕は僕で

お腹の下の息子が起きまくってて眠れないのだが…。

でも嫁には触れない。
我が子も嫁も抱くことが出来ないなんて。

悲しみで枕を濡らすのであった。
パンツは濡らさなかった。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■子に名前を付ける親の想いは重い。
2003年06月18日(水)
嫁のおなかにいる、9ヶ月の愛する我が子。

どうやら娘らしいので、今まで暫定的に呼んでいた名前、

「R(女の子の名前)」

を正式に命名することにした。
性別が分かる前から

「娘だったら名前は『R』にするんだ!」

と既に決めていたのだ。
その「R」の由来はなんであるかというと、

これまた僕が愛して止まない、元・近所にいた
超美少女Rちゃんの名前をそのまんまいただき。

このことを話すと、特に女性は10人が10人

「そんな名前の付け方良くない!」

「やめれ!」

「何考えてんだボケ!」

ほとんど絶叫に近い声をあげて反対するが、
いいのだ!嫁も知っていることだ!

美少女Rちゃんは、しばらく会ってないので恋しくてたまらない。
我が子Rちゃんも、早く産まれて来ないかと愛しくてたまらない。

そんなことを考えていたせいか、ある朝嫁が言った。

「あなた、昨日寝言で

『Rちゃーん』

って言ってたわよ」

びくっ。

僕は夢をほとんど覚えていないがとりあえず

「早く産まれて来ないかなあ〜、
 という夢でも見てたんだよ、きっと」

当たり障りのないようフォローしたのだが

「どっちのRだかね…」

嫁はひと言吐き捨てて、歯を磨きに行った。

そう。嫁も知っていることだ。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■部屋とTシャツと私。
2003年06月17日(火)
6/7の日記に書いた、隣の奥さん。
やはり妊娠していたらしい。

ちなみに旦那さんは金髪白人さんである。

ウチの嫁が玄関先でバッタリ奥さんと会い、

「あれ、オメデタ?アナタも?私も!
 お互いがんばりましょう!」

ということで妊婦同士意気投合してしまったんだとか。
これまでお隣さん夫婦とは挨拶を交わす程度だったが
これをきっかけに仲良くなるかもしれない。

しかし、嫁が言うには、隣の奥さんはこんなことを
語っていたらしい。

「主人もご近所に友達が欲しいようなんですけど、
 お隣(つまり僕ら)は変な人っぽいから
なかなか話しかけずらい、って言ってて…」

…。

何でー!

たまにすれちがって挨拶するぐらいじゃないかよ!
それだけで何で変な人扱いされなきゃならんのだ!

ひょっとして…僕が着ている服に問題があるのだろうか。


こんなTシャツとか。ドザエモン


それともこれ?  ビームス


じゃなくてこれ? ジャイアニズム


もいっちょこれ? リサイタルツアーTシャツ


やれ。      成人病


ほれ。      ゲロ


とどめ。     サカツク(ニセ)


おまけ。     ガンプラ衣笠


…。

1枚あげれば仲良くなってくれるかなあ。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ダメな焼肉の食い方。
2003年06月16日(月)
焼肉を食べに行きたかった。
出来るだけ腹を減らしてから行こう!

ということで…嫁といたしてしまった。
アレの後の焼肉は最強に美味いのである。

そんなことをしていたために焼肉屋に着いた時は
既に夜11時近くになってしまったいた。

「もうラストオーダー過ぎてますんで…」

店はもう閉店直前で、断られてしまった。日曜日は閉店が早いのだ。
しばらくさまよってようやく別の焼肉屋へ。
ラストオーダーぎりぎりに滑り込めた。

客、僕らだけ。

店員が七輪を持ってきた。この店はこれで焼くのだ。

周りに誰もいないまま七輪で肉を焼く僕と嫁。
食前に運動(!)しただけあってものすごい勢いで食べ終わった。
七輪の炭は依然ごうごうと燃え続ける。

「もう消していいんだけど。暑くてたまらん!」

「店員さん持って行ってくれないかなあ…。」

しかし奥の座敷なので店員はなかなか来ない。
ポツーンと取り残された僕ら。そして

荒野の七輪。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■夫婦間ベッドルーム戦争。
2003年06月15日(日)
土曜日。嫁と2人きりの休日でした。
しかし会話がほとんどございませんでした。
たまに交わす「ゴハンは?まだいいよね!」等の言葉にも
節々にトゲがございます。愛想もあからさまに悪く、

滅茶苦茶怒っている雰囲気がビシバシと伝わってくるので
ございます。

わたくしは目を合わすことにすら恐怖を覚え、
その日1日、あまり近付かないように暮らしたのでございます。

ええ。理由は分かっているんです。

わたくしが朝7時までネットぶっ続けでやっていたから…。

(以上、語り手:岸田今日子)

…。

そんなに怒らなくてもいいじゃないかよ!
もしかしたら、こういう日に限って嫁は

「ねえ、あなたぁん」

と寝床の中でスクランブル状態だったのかもしれない。

…まあいいや。

仕方がない。せめて今日は早く寝ようか…と思ったその夜も、

既に午前3時。

だって、布団に入るのが怖いんだもん!

中途半端な時間に寝ようとしても嫁に捕まって
布団の中でグチグチ文句を垂れられる恐れがあるので
深い眠りについているであろう時間まで待つしかなかった。

さて、僕も寝ようとするのだが…。

嫁、布団のど真ん中を占領。
そして、掛け布団を腕でガッチリ押さえていおり、
まるでツタンカーメンのような寝相。

恐ろしい。隙がない。

今、伊賀忍者が忍び込んで暗殺しようとしても
返り討ちに遭いそうなぐらいに隙がない。

「どうせ朝までネットやってるんでしょ!
 寝床なんて必要ないでしょ!」

という当て付けのような気もする…。

僕の入るスペースは端っこにわずかに残されているのみで
僕は体を半分はみだして泣く泣く寝るしかなかった。

夫婦の仲は冷えてしまったが
せめて腹は冷えないようにしよう…と

モモパンダのぬいぐるみを抱いて
眠りに付いたのであった。

パトラッシュ、もう疲れたよ…。



アリガトウゴザイマシタ。


今日もアリガトウゴザイマシタ。


■女は顔じゃない!と言いつつ…。
2003年06月14日(土)
現在嫁のお腹の中にいる子供はどうやら
女の子のようである。

父親である僕はロリコンである。

このふたつの事実を目の当たりにした場合、
全ての人が全く同じ危惧を抱くだろうと思う。

しかし、杞憂である。何故ならば

僕の顔:オタク系(まゆ毛ボーン)
嫁の顔:縄文人系(エラがボーン)

製造元のDNAはたかが知れているので
突然変異でもない限り美少女は産まれないのである。
おまけに嫁は乳もない。

だから僕は邪まな感情を抱くことなく
ただ純粋な親の愛を注いでいくことだろう。

とは言ってもやはり僕も人の親。

あわよくば、DNAがほどよくブレンドされて
せめて十人並みになってくれないかなあという
希望はある。

そして最悪な場合の懸念もある。

僕と嫁のイヤなところを全て
受け継いでしまったとしたら。

ゲジまゆ(僕)+エラ張り四角顔(嫁)=


こち亀

両さん?

神よ。まさか、ここまではしないですよね?



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■最大の恋人の出現。
2003年06月13日(金)
嫁の週1回の産婦人科定期健診。

お腹の中のRちゃん(胎児名)の性別が
分かったらしい。

ていうか嫁が医者に聞いてしまったらしい。
医者はこう答えたそうだ。

「多分、女の子だと思いますよ」

娘ーーーーーーーーーー!

そうと分かれば、出産に備えて
早速身の回りの品を用意しなければならない。

えーと、

ブルマでしょ、セーラー服でしょ、体操着でしょ、
スクール水着でしょ、あとナース服に巫女袴にメイド服に
尼さん・チャイナドレス・アオザイ…

「ちょっと!あなた、実の娘に何をさせる気?」

怒る嫁。

「何って…

 コスプレに決まってるだろ!」

真顔で反論する僕。

嫁はハア、ともウン、ともつかない声をあげた。
もう運命だと諦めているのかもしれない。ほほほ。

とにかく性別が分かったことで「子供を授かる」ことが
いよいよ間近に迫っているのを実感した。

1度目は見ることも出来ずに天に帰ってしまった子を
今度こそは抱けるのかなあ、と。

なんかもう父性愛みたいなのも妙に
ドバドバ湧き上がって来てしまって、

この勢いだと思いっきり甘やかして
どんなモノでも買ってしまいそうな気がする。

そう。どんな服でも買ってやる。
でも、ウェディングドレスだけは買ってやらない。

誰にもやるもんかー!

僕はいずれなるであろう「結婚式で滂沱する父親」の姿を
想像した。目頭が熱くなった。

しかしこれはいくらなんでも
我ながら先走り過ぎだと思った。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ヨガり声。
2003年06月12日(木)
電車の中でウトウトしていた。
ある駅に停車したところでいきなり

「ヨーガ、ファイアー!」
「ヨーガ、ファイアー!」
「ヨーガ、ファイアー!」

という声に叩き起こされた。(聞いてみる→クリック

ダルシムが攻めてきたあああ!

びっくりして周りを見回したら、僕の斜め向かいに
座っている兄ちゃんの携帯が光っていた。

なんだ。「着ボイス」かよ!

…。

…えー。

何がなんだかサッパリ分からないという人も多いと思うので
解説をば。

「ストリートファイター2」(すとつー)という格闘ゲームがある。
そのキャラの中のひとりに「ダルシム」というおっさんがいる。

ダルシム

ヨガを得意とするインド人であり、彼が口から火の玉を出す
必殺技が「ヨガファイアー」なのである。

僕がどれくらいびっくりしたか。
このゲームを知らなくて実感が湧かない人は
こう想像するといい。

電車の中で、

「のび太さんのエッチ!」
「のび太さんのエッチ!」
「のび太さんのエッチ!」

いきなりしずかちゃんの声が連発されたら…。
さぞかし心臓に悪いことだろうと思う。

さて

「ヨーガ、ファイアー!」
「ヨーガ、ファイアー!」
「ヨーガ、ファイアー!」

ダルシムの声はしばらく続いた。とっとと電話に出ろよ!

そう思って携帯持ち主の兄ちゃんを睨み付けたら

ヘッドホンで音楽鑑賞中♪
気付いちゃいねえ。

ヨガファイアーの掛け声は、やがて電車が動き出し
駅を離れ、携帯の圏外になってからやっと消えた。

僕はこの兄ちゃんに完敗した、と思った。
何故なら、その停まっていた駅というのが

youga

こやつ、出来る…。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■♪幸せなら胎動で示そうよ♪
2003年06月11日(水)
仕事で行き詰っていたりすると食が細くなる。
丸1日何も食べられなかったりする。

今日も全く食欲がなく、深夜まで起きていたけれども
腹は一向に減らない。

しかし嫁が作ってくれた夕飯は既に出来上がっているので
悪い気がする上に食べないと嫁が心配し出す。
無理してでも少しだけ食べるか…と

布団に寝っ転がって怪しげな妊婦体操をしていた嫁をとっ捕まえて

「ゴハン食べる。ちょっとでいい」

そう告げながら、ついでに嫁の腹に手を当てた。

…お腹の中のRちゃん(胎児名)の動きがない。
いつもはゴルゴ13並みに僕の気配を感じ取って
速攻でドッカンドッカン蹴ってくるくせに、
ここ2〜3日、僕に全く反応してくれないのだった。

嫌われてしまったのだろうか。
いや、まだそれならいい。

ひょっとして、何かの原因で
弱っているんじゃないだろうか。

去年の夏、産まれる前に動かなくなってしまった
たった2ヶ月の小さな命が思い出され、
また胸が一杯になってしまった。

「やっぱ、ゴハンはいいや…食欲ない…」

そんな僕を憐れに思ったのか、嫁は

「Rちゃん、お父さんが呼んでますよー」

お腹に向かって呼びかけを始めた。

「ホラ、あなた、動いたよ」

嫁が手招きをするのでもう一度お腹を触ってみたら…

ぐわんぐわん動いていた。…良かった。
胎動を確認しつつ嫁に抱きついていたら
胸の重みが軽くなって、食欲も出てきたような気がした。

うおおおおおおおお。

しかし10分後、何故か僕は嫁の上に乗っかって
せっせこと動いていた。

食欲が湧いてきたのではなく、
単に欲情しただけだったようだ。

自分は猿なんじゃないかと思う今日この頃。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■パンツいっちょう大作戦。
2003年06月10日(火)
夜、暑かった。

ズボンを脱ぎTシャツとパンツいっちょうになり
マンガを読んでいた。

そのうちトイレにいくべかー、と
すぐできるように「出口」を出して
ぐるぐる回しながらトイレに向かったら…

居間で座ってテレビを見ていた嫁と目が合ってしまった。

「ギャー!何やってんのよ!」

しまった。嫁の存在を忘れてしまっていた。
もう結婚2年目なのに、つい独身1人暮らし時代の
ノリが出てしまった。

僕は照れ隠しに、えいやっと嫁の頭にそれを乗っけた。

「キャア!いやーん」

「ちょんまげー。とのさまー」

などと戯れて(?)いると

「私達って本当に馬鹿よね…」

突然テレビからそういうセリフが聞こえた。
画面に視線を移すと、自嘲気味に笑いながら
語っている女優がいた。

「僕たちって本当に馬鹿だよなあ…」

「…そうね」

こそこそとトイレに向かった。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■俺にカレーを食わせろォ。
2003年06月09日(月)
近所にインド人によるインドカレーの店があったので行ってみた。

たくさんのインド人で賑わっていた。
この辺ってこんなにインド人がいたんだ…と
インド人にびっくり。

しかし、一番うるさいのが、何故か宴もたけなわでいい感じの
日本オヤジ4人組。なんでカレー屋で宴会なんだよ!

「お姉さん、ビール!」「ティッシュなくなっっちゃったよーん」
「そりゃ使い過ぎ。ぐへへ」

もう赤提灯のノリではしゃぐはしゃぐ。
そのうち店のお姉さんにカラミ出し、姉さんが無視すると

「そんなんでインドー?」

出た!オヤシギャグ。僕ですらそんな恥ずかしいこと言えない。

日本の恥だ…。成敗してやりたいところだ。そこに直れ。
俺がインドーを渡してくれる!なーんちて。

…同じ穴のムジナでした。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■渋谷スイーツ合戦。
2003年06月08日(日)
渋谷に買い物に行こうと思った。

「えっ。渋谷?」

嫁は目をキラキラさせ頬をパアアと紅潮させた。
嫁が渋谷に興奮する理由…。それは、

渋谷には平成女学園…じゃなかった、
嫁の大好きなハーゲンダッツカフェがあるからだ。

しかし僕はあらかじめ釘を刺す。

「行っておくが、ハゲカフェ(略称)には行かないぞ」

「ええ?何で何で何で!行く行く行く!」

「ついこないだも行ったろうが!
 大体お前はアイス食いすぎなんだよ!
 特にハゲのアイスなんて脂肪の塊じゃねーか!
 デブ禁止!ハゲも禁止だ!」

「お腹の中のRちゃん(胎児名)が食べたいって言うから
 食べさせてあげたいの…」

「結局食うのはお前だろうがっ!」

嫁はしょぼーん、となったが妊婦に肥満は禁物。
ここは心を鬼にしなければならない。

「じゃあデパ地下でケーキ買おうよ。
 私、こないだの誕生日にバースデーケーキ食べてないし…。
 あと関係ないけど結婚式のケーキ入刀のとき、
 アナタは酔っ払っていてケーキじゃなくて
 私に斬りかかって来たよね…」

嫁はあくまでも甘いものに固執してきた。
しかも僕の痛いところを攻撃してきた。

仕事が忙しくてケーキ買えなかったんだよ…。
結婚式は隣の伯父さんが執拗に飲ませるから…。

承諾せざるを得なかった。

そんなわけで嫁は興奮のあまり瞳孔が開きっぱなしのまま
デパ地下ケーキ店に突入。

僕の分と嫁の分1つずつ、計2つ選ぼうとするのだが
どうしても惹かれるものが3つあって迷う。

「じゃあ3つ買っていくか」

僕がそう言うと、嫁は目をキラキラさせ頬をパアアと紅潮させた。

「Rちゃんの分よね!そうよ!
 Rちゃんにも食べさせてあげなきゃ!」

「結局食うのはお前だろうがっ!」

「Rちゃん、食べ過ぎちゃだめよー」

「食いすぎるのはお前だー!」

また不毛な押し問答が始まってしまった。
食えないやつ…。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■お隣の旦那さんはアングロサクソン。
2003年06月07日(土)
嫁と出掛ける時に玄関の扉を開けると、
ちょうど隣の夫婦と出くわした。

金髪ガイジンさん夫に
オリエンタル美人風奥さん。

「こんちは」

「コンニチハ」

と挨拶を交わし、彼らの姿が見えなくなってから
嫁に耳打ちした。

「あの奥さん、見た感じオメデタだよねえ」

「ワタシもそう思った。あの体型…あのオーバーオール…」

たまにすれ違う程度しか会わないので確信は持てないが、
奥さんは以前より確実に太っていた。
だぼーっとしたオーバーオールを着て
体が重そうに歩くさまは、まず妊娠と見て
間違いないんじゃないだろうか。

隣同士でせっせと子作りに励んでいたわけだ。

僕らがアヘアヘやっているのと同じく
隣でもウへウへやっていたということだ。

しかし、ガイジンさんならさぞかしシャウトも激しそうだが
そんな喘ぎ声は聞こえたことがない。

ということはウチの方の「あふーん」とか「もきゅーん」とかいう声も
聞こえてないと考えて良いのだろうか。

そういえばこの部屋を借りる時、大家の爺さんが

「ここと隣は『子供の当たり部屋』なんですよ」

と言っていた。その言葉どおり、
見事そのジンクスに乗っかった僕らとお隣さん。

子作り時の騒音が漏れません!

というのも重要な環境条件のひとつかもしれない。

隣もナニをする人ぞ。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁のアンハッピーバースデー。
2003年06月06日(金)
誕生日を迎えてひとつ年を取った嫁は
ひどく鬱にもなっていた。

「あなたと知り合った時は私は10代の処女だったのに。
 どんどん年をとるよ。やだなあ。
 そのうちあなたは私を捨てて若い女の子に手を出すのでしょう。
 だってあなたはロリだから!ロリだから!このロリー!」

確かに、10代の何も知らなかったウブな少女は時を経て
暇つぶしに夫の股間をまさぐる主婦になっていた。

だがこれは意図してた、していないにかかわらず
僕が仕込んでしまった結果であり言わば僕の体の一部である。
捨てるとかそういう問題ではない。

「捨てるわけないじゃないか」

いちおうフォローする。(セリフ棒読みで)

「でも、あなた、10代とかハタチぐらいの子、好きでしょう?」

「うん。大好き」

「うわあああああ!!!やっぱり捨てられるー!」

嫁は部屋の壁際で泣き崩れ

「夫がロリで嫁はロンリー」

などとブツブツ呟いていた。

ダジャレ癖まで仕込んだ覚えはないのだが…。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■愛すくりいむ、YOU!
2003年06月05日(木)
嫁の誕生日だった。

付き合いが長いのでいつもプレゼントのネタに困る。
嫁の特に好きなものといえば、アイスなのだが…。
何かというとハーゲンダッツに行きたがるし
僕が自分用に買ってきたものまで食べてしまうし、妊娠してからは

「お腹の中のRちゃん(胎児名)が食べがっているから」

という「大義名分」もやたらと使うようになった。ホントかよ。
太るから控えろ、と言っても僕の目を盗んで食べているようだ。

だからアイスをどっさりプレゼントすれば嫁まっしぐらで大喜びだろうが
このままでは大デブになる恐れがあるのでパス。

では、何を…と、仕事帰りに渋谷をかなりの間うろうろして、
何故か流れ着いたスーパーラバーズでシャツと小物を買ってしまった。

「ちょっと恥ずかしいと思いますけど」

店の姉ちゃんがそう言って渡した馬鹿でかくど派手な
ラバーズの手提げ袋を肩に掛け山手線に乗るスーツ姿の僕。
どこから見ても援交。

帰ってから「誕生日オメ」と嫁に渡すと、

「いやああん、ありがとう〜」

とベタベタくっついて離れなくなってしまった。

…ネットができん。

「あの〜」

更に嫁がモジモジして何かを言いたげだったので

「何だ。手短に話せ」

と聞いてみたら

「今日ね、Rちゃんがね、

『ママの誕生日のお祝いにアイス食べよう』

って言うからね、食べてきちゃった…」

…また食ってるし!


アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ロリィタと日本酒。
2003年06月04日(水)
僕と嫁、それにこのサイトの扉絵の作者である
ななこと飲みに行った。
(嫁は妊婦なのでノンアルコール)

ななこはいつもロリ服を着て来てくれる。
生け捕りにしてこのサイトのトップに
貼り付けておきたくなるぐらい可愛い。

絶対ロリィタ服キャバクラ(略称ロリクラ)みたいなのが
出来たら通ってしまいそうな自分が怖い。

さて今回の目的は、幻の日本酒「十四代」を飲むこと。
人気がありすぎて超入手困難らしいのだが、
この店なら飲める!という池袋の某居酒屋に入った。
店員も座敷も上品な店である。

「十四代」の中にも色々種類があり
「純米吟醸」や「大吟醸」や「大往生」(ウソ)など
値段にも幅がある。また、時期によって入荷されて
いるものが異なるのでその都度店員に確認しなければならない。

「今日あるのは○○と××の2種類だけです」

とのことだったので最初に言われたものを注文すると

「あの〜。これは3000円ぐらいするんですが…」

一杯3000円!?

オッパイ3000円なら喜んで頼むのだが…

結局安いほうを注文。それでも美味かった。

僕はすっかり酔っ払い、ケラケラ話しつつ、
いい時間に店を出てななこと別れたのだが、

家に帰ると、ななこと何を話していたか
すっかり忘れてしまっていた。

しばらく考え込んでからようやく思い出してきた。

なんか、「中出し」についての話をしてたような…。
(お上品な店だったのに)

あと、「アナルセックス」の話もしていたような…。
(お上品な店だったのに)

後日ななこのサイトの日記を確認したら、

「あやしいダンナ」

と、しっかり書かれていましたとさ。

もう扉絵描いてくれないかもしれない…。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■実家に帰らせていただきます。
2003年06月02日(月)
「週末実家に行くからね」

何日か前に嫁からそう聞かされた。
親から「たまには顔見せろ」と言われたらしい。
嫁の実家まで電車で約1時間半。

「あーそりゃいいことだね。行ってらっしゃい」

その間僕は鬼の居ぬ間にムフフヴィデオでも
見ることにするから。

「じゃあ行ってきます」

そう言って予定通り出掛けたのがこないだの土曜日。

「あ、そういえば何時ごろ戻ってくるの?」
 (ムフフのタイムリミット確認)

「明日」

「は?」

「明日」

「おいこら!泊まりなんて聞いてないぞ!ゴハンは?」

「適当に食べて。じゃあ」

…何て冷たい奴だ。そんなわけで久しぶりに
一人で過ごす夜となった。

明かりを消して、寂しく寝ることにする。真っ暗。
…なんか怖いし。お化けが出そうでキャアアアア!

独身時代は1人暮らしを10年やっていたのに、
いつの間にか1人でぽつんと居ることに
耐えられなくなってしまっていた。

それでもしょうがないのでこわごわと布団に入ろうと思ったら…

暗闇の中になんか顔があるー!
誰かが寝ているー!キャアアア!

…よく見たら枕カバーに描かれたネズミーマウスだった。
僕はネズミーマウスは嫌いなのだ。

おのれ嫁、いつの間に枕にこんな小細工を…。
こうなったら僕だってお前に恥ずかしい枕詞をつけてやる!

「ちちなしの」だ!

「ちちなしの嫁」だ!ざまあみろ!早速詠んでやる!

〜ちちなしの 嫁に旦那が見捨てられ
死して屍 拾うものなし〜 

…ますます侘しくなって
ネズミーマウスを涙で濡らしながら
眠りについたのであった。




アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■真夜中の金縛り騒動。
2003年06月01日(日)
寝る時は嫁を抱き枕代わりにする。
いつもは抱き寄せると

「ふごお」

とか言ってこちらに体を預けてくるのだが
(機嫌が悪い時は逆に顔を背ける)

今日はビクともしなかった。その代わりに嫁は

「うが…が…動けない」

と答えた。これって、ひょっとして金縛り?

ということは嫁の体の上とか、っていうか僕のすぐそばに
老婆の霊とか猫の霊とかボブマーレーとかがいるんか?

コワイヨー!

悲鳴が出かかったその時、再び嫁の口が開いた。

「いや、手も足も痺れて…」

なんだ。つまんねえオチ。変な格好で寝てるからだ。

落ち着いてみてから僕の頭の中にひとつの疑問が浮かんだ。

「妊娠中に金縛りにあったとすると、
 中の赤ちゃんも動けないのだろうか?」

妊婦の不思議。
嫁も、それはどうなんだろう?と唸っていたが

「ちょ、ちょっと!Rちゃん(胎児名)が怖がってるでしょ!」
 中で縮こまっちゃってるよ!」

嫁は慌て出しておーよちよち、とお腹をナデナデ。

僕にとっては胎児の考えていることが分かるというのも
これはこれで不思議なのだけれど。

ちなみにお腹の中のRちゃんは、夜のお勤めの最中も
じーっと固まって動かないそうである。

これは金縛りじゃなくて
僕の魔羅縛りなんだと思う。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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