logo
FONTを元に戻す FONTサイズ固定解除

■オパーイ・フォーエヴァー。
2003年05月31日(土)
嫁は妊娠7ヶ月ぐらいになったが、
思ったほどお腹が大きくなってない。

定期健診でも胎児のRちゃん(仮名)は
平均より小さいとの結果。成長が遅いのだろうか。

心配にはなるが、これは個人差があることなので
あまり神経質にならないほうがいいのかもしれない。

それよりも、嫁の胸である。
こちらもちっとも大きくならない。

もとから鉄板胸の鉄の処女であった嫁。
しかし「妊娠特需」により海底火山の如くダイナマイツに
成長するはず、と見込んでいたのに、現実はせいぜい
小学5年生女子といい勝負である。

10年前からこの巨乳ドリームに全てを賭けていた
僕の青春を返せ。

そして、まだ性別が分からないが…。

もしRちゃんが女の子だったら
この子の胸はどうなるのだろうか。

あるにこしたことはない。

肩が凝らない程度に大きいほうが
女の人生においてはお得だと思う。

我が子には幸せになって欲しいので
胸も大きくなって欲しいと思う僕である。

ついでに一房500円で揉ませて欲しいと思う父である。

だが、母親である嫁がこれではどうだろうか。
期待薄である。

「ならば頼むぜ隔世遺伝!」

と言いたいところだが、嫁の母もこれまた洗濯板である。
嫁系DNAは絶望的だ。

そうすると僕のほうである。
僕のタラチネの母は、それなりに大きかった。
但し、腹も同じぐらい大きかったが。

一体どちらの遺伝子を引き継ぐのか。
大きくなる確率は鉄板胸の可能性の何倍、
もしくは何分の一なのだろうか。

…考えたところで分かる訳ないし。

結局出たとこ勝負、倍率ドン!
って感じなのだろうが…。

何事においても悲観主義な僕の予想は

ムネタイラに4000点

なんだけれど。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■本名をGOOGLEで検索してみよう!
2003年05月30日(金)
たまに自分の本名をGOOGLEで検索してみる僕である。

個人情報が漏れていないかチェックするためと、
あとは面白半分である。

結果:1件。

「少林寺拳法栃木県大会出場者一覧」

この中に僕と同姓同名の人がいた。
僕と違って随分体力勝負の人なんだなあ…。

次に、僕のハンドルネーム「かじりん」を検索してみる。
ただの検索だと一番上にこのサイトが出てくるので面白くない。
だから「イメージ検索」をしてみた。

結果:

かじりん棒

…ハンドルネーム変えようかなあ。

いや、このハンドルネームは僕の超お気に入りの近所の美少女、
Rちゃんが付けてくれた由緒ある名前でありその価値は重い。

ある日いきなり16代目片岡仁左衛門を襲名してしまったとしても
この名前は捨てることは出来ない。

されないけど。

そんなわけで最後にRちゃんの名前も検索してみた。

…。

…。

見つかってしまった!
正真正銘のRちゃん、思いっきりヒット。

それはRちゃんのお兄さんのサイトの掲示板に記されてあった、
もう何年も前の書き込みだった。

当時14歳ぐらいであったであろうRちゃんの、
お兄さんへ宛てた恋の悩み相談っぽいメッセージ。

…か、かわいい…純真で可憐でかわいすぎる…。
検索結果で悶絶フィーバー。

僕は決してこのハンドルネームを変えたりはしない!
と、Rちゃんに誓ったのであった。

たとえ豚キャベツ味にされようとも…。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■妊娠結果。
2003年05月29日(木)
嫁の産婦人科定期健診が週1回になった。
ドキドキしながら結果を待っていたら

…性別がまだ分からなかった。

それと、嫁が貧血だということが分かった。

もともと昔からその気はあったので、
予想していたことではあった。

嫁は薬をもらってきてしょぼーんとしていた。

助けになってやりたいが、僕もガリガリの体型だし、
そんなに血の気が多いわけではない。

但し、カラダのごく一部だけ、ギンギラギンに見境なく
血が集まる部分があり…。

もういい加減勘弁して欲しい時すらある。

「ここの血液だったら分けてあげたいんだが…」

と、嫁に示すと

「ちょーだい」

嫁は口をあーんと大きく開けた。

いや、それじゃ赤い血じゃなくて
白い汁が出ちゃうでしょ。

高たんぱく質でいいかもしれないけど。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ぼんぼんばかぼんばかぼんぼん。
2003年05月28日(水)
外出先での仕事を終え、疲れ切って電車に乗ると
向かい側に女子高生2人組が座っていた。

ぱんちらでも見せてくれれば
おじさん元気出ちゃうんだけどな〜、と
ほとんど犯罪者な視線で眺めていたが
なかなか見せてくれそうにないので(当たり前だ)
寝ることにした。

「今日これやったよねー」

「うん、覚えてるー」

…女子高生の喋り声がうるさくて眠れん。
どうやらテキストを出して授業の復習を
し合っているようだ。偉いなあ。

「じゃあ問題出すよ。答えて」

「うん」

僕はいつの間にか彼女らの会話に耳を傾けていた。
遥か昔に卒業した僕でも解けるだろうか。
そんなことが気になってしまったのだ。

「第一問。太陽はどの方角から昇ってくる?」

は?

それ、高校レベルじゃないし。
更に驚くべきは、問われたもう片方の女の子の答え。

「…右!」

はい1.5です…って視力検査じゃねえんだぞ!

やばいよ日本…学力低下が著しいと言われているがここまでとは…。
ひょっとしてこの子達、中学生?
いやいやでも体はオトナだし(また犯罪者の視線)
ていうか小学生でも分かるだろ…などと考えが交錯していたら

「プリクラ撮っていこー」

「うん」

彼女らは次の駅で降りていった。
プリクラのためか、一応さまになってる化粧もしていた。

きっと、彼女たちは理科だの数学だの知識はないのだろうけど、
化粧のノウハウだのプリクラのかわいい写り方、などについては
えっらい詳しいのだろう。

あ、そうか。彼女たちにとっては、
やりたいように生きていく上で必要な知恵すらあれば
太陽がどこから昇ってこようが
関係のないことなのだろうと思った。

これから産まれて来る僕の子供も、
別に知識はなくてもいいけど知恵は身につけて欲しい。

雨が降ってきた時に
「あ、雨だ」と言ったままずぶ濡れになっているよりも
どこからか傘を調達してくるような知恵を。

だから

右から昇ったお日様が、左に沈む。

これでいいのだ!

…二度と昇ってこなかったりして。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■地震 雷 エロ親父。
2003年05月27日(火)
宮城〜岩手のほうで大きな地震があったとのことで
僕はその時ダラダラと残業中であったが
盛岡に住む女友達に電話してみた。

彼女はついこないだ子供を産んだばかりの主婦。
ちょっと心配だったのである。

「そっち大丈夫かよ」

「アタシ今、盛岡にいないよー。子供と実家の福島にいるよー。
 福島は全然平気」

生まれたばかりの子供を抱えて何でまた…と聞いたら

「旦那が浮気してたんだよ!4度目!
 アタマ来て子供連れて飛び出してきたの!」

彼女にとっては地震どころではないようである。

「でも、旦那は盛岡なんだろう?旦那は大丈夫なのか?」

「知るかっ!」

おいおい…。
聞くところによると旦那からは何の連絡も無いという。

「友達はこうして電話とかメールくれたりしてるってのに…
 勝手にくたばってろっ!」

何とも慰める術が見つからなかった僕は、
明日とりあえず帰る、という彼女に「気をつけてなー」と
言って電話を切るのが精一杯だった。

女の嫉妬は恐ろしい。

もしかして今日の地震は彼女の怒りが
呼び出したのかも知れぬ。

どちらかというと惚れっぽい性質にある僕としては
股間が縮まる思いである。

僕の嫁も、地震どころかありとあらゆる天変地異を
一気に呼び起こすぐらいの嫉妬深さを持つ。

あ。そういえば。嫁に電話してなかった…。

普通、真っ先に電話するもんだろ…と
自分で突っ込みを入れつつ、
放置されて怒っているのでは、
と恐る恐る電話を入れてみたら…速攻で嫁が出た。

「すごく怖かったよー!」

すまん。僕が悪かった。

怖いのは 地震 雷 嫁 ジェラシー

詠み人知らず。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■甘い誘惑。
2003年05月26日(月)
嫁は甘いものが好きである。
特にアイスとパフェには目がない。

「おなかの中のRちゃん(仮名)が食べたがってるの〜」

などと言われて、わざわざ渋谷のハーゲンダッツの店まで
連れて行かれたりるが、絶対子供をダシにして
自分が食べたいだけに違いない。

それに、また嫁のWEB日記を盗み見して発覚したのだが
僕に隠れてもコソコソと食べているようである。

(いつ覗いても鬱になることが書いてあることよ)

僕が危惧しているのは、今は胎児のために栄養を
たくさん摂ることが大事だが、出産後も嫁の腹が引っ込まなかったら
どうしよう、ということなのだ。
そんなことになったら夜のお勤めはパッタリなくなるであろう。

今日も昼飯時にパスタ屋に行ってたらふく食った帰り、

「お腹いっぱい〜。でもパフェ食べたい〜。
 でもお腹に入らない〜。でも食べたい〜」

と真剣に悩んでいるので

「じゃあカタバミ屋(※)行こうか?
 シュークリームなら食べられるんじゃないか?」

そう僕が切り出すと嫁の顔は一気にパアアアアアと紅潮し、
速攻で買いに行ってしまった。

本気で甘いものが好きなんだろうと思った。

家に帰ってシュークリームをモグモグ食べている時に
嫁に尋問してみた。

「君、最近僕に隠れて甘いものを食べてるんじゃないか…」

「えっ。何っ。やっぱり顔が太ったの分かるっ?」

いや。それは気付かなかったが。
ていうかやっぱり顔、太ったのか…。

次に嫁の腹に手を当てて

「Rちゃーん。お母さんと食べたアイスは美味しかったかい?」

「ぎゃあああこの子は素直だから尋問しないでー」

どんど薮蛇になる嫁。

この調子だと子供も肥満児になったりして…。

しばらく嫁から甘いものを遠ざけて
おかなければならない。

ついでに甘いセリフも。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁の裏声(喘ぎ声に非ず)
2003年05月25日(日)
一週間ほど風邪が治らず鼻水と咳が続いている。
この日も夜遅くまでネットをしつつ
派手にゲホゲホやっていたら

「ワタシは寝ますけど大丈夫?その咳…」

嫁が寄って来た。そして

「オトウサンノカラダガシンパイデス」

と、裏声で言った。

「ん?なんだそりゃ」

「…ってお腹の中のRちゃんが言ってる」

「…お前は腹話術師か」

「さっきからボコボコ蹴ってるのよ。
 ワタシ、この子の考えることが分かるんだ」

なんと。

僕は我が子に心配をかけてしまっていたらしい
まだ産まれてもないのにこの子はなんていじらしいんだろう。

それに引き換え、体調が悪いにもかかわらず
ネットに齧りついているワイは日本一のどあほうや…。

「Rちゃーん。!心配してくれてゴメンヨー!
 今夜は一緒に寝よう!」

僕は嫁ごとRちゃんに抱きついて
そのまま布団になだれこもうとしたのだが

「チカヨッチャ、ダメデス」(裏声)

…。

「何でー!」

「風邪がワタシに伝染ったらどうするのよ!
 母体が感染すると早産の原因にもなるんだよ!」

嫁がもの凄い剣幕を立てた。

「それって、例えば船が沈没しようとする時に
 ネズミが集団で脱出する、みたいな原理といっしょ?」

「そうそう、そんな感じ」

あーそうかいそうかい。僕は沈没船かい。
はぶんちょかい。えんがちょかい。

僕は嫁と子供に拒絶され、隔離されて一人で寝る夫となった。

しかし、体調が悪い時ほど人肌が恋しいもの。
そして体調が悪い時ほど何故か生殖機能だけは旺盛になったりする。
困った…さっきは嫁に言い負かされてしまったが
隙を見て夜這いしようかしら。

夫の逆襲。隔離夫ミサイル。なんつって。

嫁がゴソゴソ寝返りを打つ音がした。
やるなら今だああああ!

「オトウサン、ハヤクナオッテネ」(裏声)

…。

はい、おやすみ…。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■煙草の煙、乳首の乳。
2003年05月23日(金)
嫁は妊娠7ヶ月ぐらいになったが

「お腹の大きさがあまり変わってないような気がするんだけど」

そう思った。嫁も「そうかも」と唸った。

「そうだ、アナタ、禁煙しなさいよ。煙がRちゃん(胎児名)の
 成長を妨げているのよ!」

嫁は思わぬところを攻めてきた。薮蛇となってしまった。
今までだったら「煙草がイヤなら実家帰れ」と一蹴して来たが、
子供が絡んでくると…弱いなあ。

煙草を吸いたいという欲求は、

まだ目の見えない生まれたばかりの赤ちゃんが
唇で母親の乳房にしっかりとしがみつきたいという口唇愛まで遡る。

だから煙草が吸えないとなると、
乳首を吸うしかあるまい。

原点回帰。

僕は嫁のシャツをまくりあげて

ちゅーーーーーーーーーーーーーーーー。

…。

「母乳、出ないね」

「まだ出ないよ」

「煙、出ないね」

「出る訳ないでしょ」

…思った通りつまらなかった。

しかし、なんだか別の欲求が盛り上がってきてしまって

「ぼぼぼ僕の火照った葉巻を吸えー」

と嫁に襲いかかってしまったのだが

「バカー!」

逃げられてしまった。

結局禁煙はまだ出来ていない。


※あなたの性交を損なうおそれがありますので
 乳首の吸いすぎに注意しましょう。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■男のすなる「セクハラ」といふものを…。
2003年05月22日(木)
anaakepunch

「コレ(↑)何ていう名前だか知ってます?」

会社で僕の目の前に座っている女の子が聞いてきた。

「えーと…書類に穴開けパンチで開けた穴が破れないように守るシール。
 略して、『パンチDEシール』」

「全然違いますっ」

「良く使うけど、そういえば正式名称なんて知らないよ…」

「ふっふっふ…『パンチラ』っていうんですよ」

えっ?

Oh!モーレツ

「パンチラだと?」

「そうです。正式名称『パンチラベル』。略して『パンチラ』」

その女の子は、セクハラ親父が発するものと全く同じ類の
ぬふっぬふっという粘着質な笑い声を上げた。

僕が抱いていた、女性に対する全ての幻想が消えた瞬間だった。



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■イタリア料理店に思う「あの人は今」
2003年05月21日(水)
近所に新しく出来たイタリア飯の店に行った。
店名がちょっと変わってて

「ジョン・ノビ(JON NOBI)」

…。

「これって絶対アレのもじりだよね」

僕が指差して言った。


「うん、そうだよね、きっとアレだよ」→bonjovi(※1)

と嫁。


「ジョン・ロビンソン(※2)だよな!」→トキオー


「そっちかよ!」

嫁に突っ込まれつつ入ってみた店は、
店主がヘビメタかぶれでもなく、
また店内にお立ち台があるわけでもなく
普通においしくオサレなイタリア飯の店だった。

ひととおり食い終わっても、店名が気になって
しょうがなかったので、由来を聞いてみなければなるまい、と
僕は店員の兄ちゃんを捕まえ、問うた。

「ここの店名ってやっぱアレのもじりですか?」

「ああ、よく言われるんですよ」

「ジョン・ロビンソンだよね!」

「そっち言われたのは初めてです!」

店員は「じょんのび」とは新潟弁で、
「ゆっくり、のんびりする」という意味なのだ、
と、いうようなことを答えた。

ふーん。

なかなかいい言葉かもしれない。
ウチの親父は新潟出だし。

帰り道、嫁と歩きながら使ってみることにした。

「はあ〜、じょんぼび、じょんぼび」

「アナタ、もう間違ってるよ!」

※1【BON JOVI】
  
  バンド。ヴォーカルがケツアゴ。

※2【ジョンロビンソン】

  「ジュリアナ」「ボディコン」等と同類の'90年代の恥ずかしい遺物。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁のフリ見て我がフリなおせ。
2003年05月20日(火)
嫁が本屋で買い物をしてきた。
本の入った袋を隠しつつコソコソとしていた。
さてはあやしい本か!

「さぶ」か!
「デラべっぴん」か!
「若奥様の生下着」かー!

嫁から袋をひったくって見てみると…。

キムタク写真集。

「…」

「…」

「そこの本屋、ずっと品切れだったの」

「はあ」

もし僕がアイドルの写真集なぞ買おうものなら
「ドエロ」だの「ドロリ」だの容赦ないだろうに。

「ほらー、カッコいいでしょう?むふふ」

表紙を見ただけでデレデレしている嫁。
その姿だけで嫁を実家に返品したくなってきた。

しかしこんなシチュエイション、
どこかであったような気がする。

誰かの写真を見ながら鼻の下を伸ばしている…

あっ。自分だ。

僕が恋して止まない近所の美少女Rちゃん。
彼女の写真を撮りまくり、
可愛い可愛いと愛でまくり、
勢い余ってパソコンの壁紙にまでしている。

そうか。僕はこんなに醜かったか。

寝床で早速読み始める嫁。

「イヤー。何でこんなにステキなのー」

醜い…。

「イヤー。何で嫁がくっしー(工藤静香)なのー」

…イヤー。何で嫁が君なのー。

僕もつい憎まれ口も叩きたくなってきた。

「いいよな。キムタクは本があって。
 Rちゃんはあんなに可愛いのに写真集なんかないよ」

「アナタはRちゃんの写真ゴッソリ持ってるでしょ!」

嫁の反発をくらった。

こうなったら自分で作るか。
限定1部。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■クラブ子宮へようこそ。
2003年05月19日(月)
ずっこんずっこんずっこんずっこん。

布団の上の激しいピストン運動の音ではなく
テクノの曲を聴いていたのである。

嫁もつられて寄って来た。

「Rちゃんが…お腹の中で反応してる」

腹の中の子供も聞いているのだろうか。

「テクノ好きなのかなあ?」

「ボコボコ蹴ってくるよ」

「踊ってるのかね?」

ドン、ドン、ドン、ドン、という強い四つ打ちバスドラと
たった四小節かそこらのノイズのようなメロディが
延々と続く、ミニマルテクノ。

赤ちゃんに子宮の中の音を聞かせると
心がやすらぐ「癒し」の効果があるんだとか。

しかし僕はこういった音楽が実は胎教に良いのではないか
と思っている。

ミニマルテクノはただノレるためだけに作られる音楽。
無駄な歌詞や歌声やウワモノはいらない。

ただ延々と続く四つ打ちの規則正しいバスドラ。
それが母親の心臓の音を連想させるのではないだろうか。

子宮の音を聞いて安らぐ赤ちゃんのように、
僕らも胎内の心地良かった記憶を呼び起こされて
その音楽に陶酔するのではないか。

渋谷にそのものズバリ『WOMB』(子宮)という名の
クラブがあるが、ひょっとしたらそういうことを考えて
名付けたのかもしれない。

「なあ、チミもそう思わんかね…」

と、嫁のほうを振り返ったら

「あうううう…Rちゃん暴れすぎ…お腹痛い…」

嫁は床に倒れて悶絶していた。

ごめん。

さっきの話、全部ウソっぽい。

やはり胎児には刺激が強すぎたか。

サタデーナイトフィーバーになっちゃった
Rちゃんはまさにお腹の中の

ダンシングベイビー。

…。

あんなグロい赤ちゃんはやだー!



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■この時期の風邪はやばいっしょ!
2003年05月18日(日)
せっかくの休日だから朝、もそーっと起きてから
嫁と遊ぶ予定だったのだが
歯を磨いてると咳がゲホゲホ出た。

頭がぽわあんとカスミがかって、ジンジンする。
足元がふらつく。

「あれ、ひょっとして僕、熱ある?」

「本当だ。おでこ熱い。寝るアル」

何故か中国人口調の嫁に布団に逆戻りさせられた。
ここ数日間、喉が痛くて鼻水もドバドバ出ていたのだが
とうとう熱も出たか。

横になりながらもーろーと考えた。

タイミング的に、SARSだったりして。
【練馬区会社員(24)SARS感染】とか新聞に載ったりして(年鯖読み)

それにしても鼻が詰まって苦しい。
こんな時はあの人のモノマネがピッタリだ。

「今晩は、田村マSARSです」

…。

ダジャレがひとつ浮かんで、眠りに落ちた。

やがて、息苦しさで目が覚めた。
無意識に手や足をジタバタさせていた。

「あらアナタ、大丈夫?」

嫁は僕の枕元に座っていた。

「喉が痛くて苦しくて…」

「ぷっ。アナタ寝相が『シェー』になってるよ」

笑ってんじゃねえ!SARS伝染すぞこの野郎!

嫁は一応心配そうに世話焼く半面、
苦しみ悶える僕で遊んでるような気もする。

生かSARS殺SARS。

やり手嫁。覚えておれ…。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■諦念プシガンガ2003。
2003年05月17日(土)
ぼくはおふろに入ろうとしていました。

その時ぼくのおよめさんはテレビを見ていました。
ドラマにくぎづけだったので

「どういうお話なの?」

と、聞いてみました。およめさんは

「こどもが、ちょーみじゅく児で産まれてしまったお話だよ」

と答えました。
ぼくはとても悲しいお話なんだなあと思いました。

およめさんのおなかの中にいるRちゃんがそうなってしまったら
とてもかわいそうです。

Rちゃんはびんかんです。だからRちゃんもこのドラマを見て
悲しくなってるんじゃないかなあ。

ここはぼくがRちゃんを喜ばせなければなりません。

およめさんは座ってじーっとテレビを見てます。
ぼくはそれを後ろでつっ立ってじーっと見てます。

ちょうどぼくの腰におよめさんの頭がありました。

ぼくはおよめさんの頭の上に○○○をぽふん、とのっけました。

「Rちゃんもこれみたいに大きくなるんだよ〜。
 ほ〜ら、だんだん大きくなってるよ〜」

…。

「はやくおふろにはいりなさい」

およめさんはテレビを見たまま目もあわせず
言ったっきりでした。

ぎゃくにぼくが悲しくなってしまいました。

○○○を見ただけで顔がまっかになってしまう
ウブだったおよめさんはもういないんだ…。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■眠れる森の美女か美男どっちか。
2003年05月16日(金)
最近嫁は早く寝てしまう。
睡眠時間も僕の倍ぐらいになるだろう。

加えて眠りも深くなったようで、
以前は僕が抱き寄せたりすると嫁も抱き返してきたりして
何らかの反応があったもんだが今では石のように動かない。

お腹の中のRちゃん(仮名)を育てるためには
たっぷり寝てもらったほうが良いだろう。

でも、つまらん。なのでもにょーん、とB地区をツマんでみる。

…ノーリアクション。

嫁がダメなら、と腹に手を当ててみる。
いつもならRちゃんが中から蹴り返してくるのだ。

しかし今日はそれもない。Rちゃんも熟睡なのか。

…寂しい。

昔、寝ている嫁を起こそうとした時に

「ワタシはダンナ様のちゅーがないと起きない眠り姫なのです」

などとほざいてたのを思い出した。
その時は「一生寝てろ」と鳥肌が立ったもんだが、やってみよう。
嫁の顔を無理矢理こちらに向けて

「ぶちゅー」

さあ、嫁の反応は如何に。

「ぷしゅー」(鼻息)

ダメダコリャ。

あほな一人芝居はやめ、とっとと寝よう。
そう諦めてもう一度だけ嫁の腹を撫でてみたら…

ドンドコドンドコ。

凄い反応している。
おおおおおおお、眠り姫はRちゃんだったか!
僕が王子様だよ子猫ちゃーん。

君のファーストキスは絶対僕が頂く。
嫁には渡さん。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁の鬼謀。
2003年05月15日(木)
また嫁のサイトを覗いてしまった…。

後悔した。何故なら僕が今まで知らなかった事実を
ふたつも見つけてしまったからだ。

■その1「バレたか誤魔化せたか」

 僕の認識:

  ある日、嫁が買い物に行った隙に
  僕はパソコンでイヤーンな動画を見ていた。

  しかし思ったより早く嫁が帰って来た。
  ガチャリ、と玄関のドアが開く音で慌てて気付いて
  速攻で消して

  「おかえり〜」

  涼しい顔して迎えて事なきを得た。
  嫁は何も言わないので気付かれなかったのだろう。

 嫁の記述:

 「買い物から帰ってきたら
  女の喘ぎ声が外からでも聞こえた。
  今度パソコンの中身覗き見たろか」

…。

ギャース!
恥ずかしい!
しかも「外からでも」って!
いろんな意味で恥ずかしい!

音量、もっと下げようっと。

■その2「同棲が始まったきっかけ」

 僕の認識:

  独身時代、僕は都内某区で一人暮らし、
  嫁は都内のかなり奥まったイナカの実家に
  住んでいてお互い会うのは一苦労だった。

  そんなある日、嫁が人事異動を食らって
  区内に勤めなきゃならない羽目になった。

  とても嫁の実家からは通えない場所だった。
  実家を出るとしても、異動までわずかな時間しかなく、
  アパートなど探す暇もない。
 
  嫁は僕に泣きついてきた。  
  僕は仕方なく嫁の実家に行き

  「娘さんをお預かりします」

  嫁父に断りをいれ、それで同棲が始まった。
  で、そのまま現在に至る。

 嫁の記述:

  「仕事よりもカレと一緒にいることを願って
   会社に「異動希望」出して同棲を始めた
   強引なアタシ…」

…。

は、はめられたー!
夜はめてしまうのは僕だけど。

はめられてはめてしまったー!

あれは嫁が仕組んだ人事異動だったのか…。
覗かなければ一生知らないで済んだのに。

嫁はこの謀略を僕には知らせないまま
墓場まで持っていくつもりだったのだろうか?

今となっては真実は闇の中である(聞けよ)



アリガトウゴザイマシタ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■前の晩、悶々。
2003年05月12日(月)
産婦人科定期検査の前日、嫁はそわそわしていた。
お腹の中のちゃんはしょっちゅう暴れてて元気に見えるが
やはり不安になるようで

「お”や”ずみ”〜」と、

この日も虚ろな顔して早く布団に入ってしまった。
無理もない。実際体をいじくられるのは嫁自身だし、
1度流産した時は僕が見ても痛々しかった。

なんて考えてたら寝床からボソボソ声が聞こえた。

「どしたの?」

「不安だからRちゃん(子供の仮名)と話してるの。
 Rちゃん、怖くないからね〜。大丈夫だからね〜」

「…一緒に寝ようか?」

「別に、いい。Rちゃん、お父さんはネットに夢中だから
 お母さんとお話しながら寝ようね〜」

おいこら。何で棘があるんだ。
それから嫁は急にこちらを向いて、衝撃的なことを言った。

「アナター。今日やっちゃったの、ばれるかなあ」

ぎく。←実はついさっきまでやってた奴。しかも前後両方。

「怒られるかねえ…」

結局二人で色々な不安を抱えたまま朝を迎えた。

頑張れよと嫁の頭をクシャクシャにして、
Rちゃん行って来るね、と、お腹を撫でて出勤した。

午後、嫁からメールが入った。

「(超音波カメラ越しに)Rちゃんがこっちに手を振ってたよ!」

急に涙が出てしまった。
健気に強く生きようとするこの子とこの人に感動してしまったようだ。

たぶん僕は二人を死ぬまで愛するだろう。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■腹腹ドキドキ。
2003年05月10日(土)
前にも書いたが、妊娠中の夫婦のアレの回数は
月平均2.7回だそうである。
(嫁が読んでた妊婦雑誌の調査による)

ウチは週3回は堅い。

この差は何だっ。みんなもっとやってるはずだっ。
サバ読んでるんじゃないのかっ。

などと僕は深読みしていたのであるが、
実はだんだん分かってきたような気がする。

最近嫁の腹がますます大きくなってきて、
それがつっかかってとてもやりずらいのである。

だから出産が近付き腹が出てくるにつれ
回数のほうは減ってきて結局月平均2.7回ぐらいに
なるんじゃないか、と。


これを「デッパラー効果」といいます。


…ケーシー高峰みたいになってきた。

しかし、嫁の腹は子供が産まれれば元に戻るけれども
(戻らなかったりして)
僕がもし中年太りでブクブク腹が出てきたりしたら
それはそれでまたやりずらいことなのだろうか。

そんなんなったらどうしよう…。

小錦にでも相談するか。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■赤ちゃんと密かな睦言。
2003年05月09日(金)
胎教は大切である(と嫁に聞かされた)。
なので1日1回ぐらいはRちゃん(子供の仮名)と
コミュニケーションをとるようにしている。

嫁のおなかに手を当ててみる。じーっと。

「…なに?」

嫁は自分のおなかと僕の手を見下ろしている。

「僕は今Rちゃんと会話をしているのだ」

「どんな話?」

「イラク情勢とか」

「そんなの分かるわけないでしょ!」

嫁はひっくり返った。

「いや、ちゃんと答えてるよ。
 ハーイとかチャーンとかバブーとか」

「それはイクラちゃんでしょ!」

…また胎教に悪い話を聞かせてしまったような気がする。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■滅入る参る悔いるメール。
2003年05月08日(木)
旅先でおおゲンカしてからしばらく、
嫁となんとなくギクシャクした状態が続いた。
会話が全くないし、朝、僕が会社に行く時は見送りはするものの
目を合わさないし。

うーむ、どうしたものか、と電車の中で考えた。
ひょっとしたら嫁は身重の長旅のせいで
疲れが取れないのかもしれない。
それも仏頂面の原因のひとつとなっているのかもしれない。

ちょっとご機嫌をうかがってみようか。

「疲れてないかい?」

そうケータイからメールした。
普段の嫁はメールの返事は早いから
何かしら反応があるだろう。

…などとタカをくくっていたら一向に返事がない。
本当に疲れていたとしてもメールぐらい出来るだろうが。
さてはヘソ曲げているのか…。

結局なしのつぶてのまま会社から帰ってきた。
嫁は素知らぬ顔で料理している。

おのれ下手に出ればいい気になりおって。
釣った魚にゃ餌やらぬ僕が珍しく
自分からメールしてるのに!

(だから近所の美少女Rちゃんにはマメに連絡する。
 返事率悪いけどさ…)

僕はそれを忌々しげに眺めながら自分の部屋に入り
嫌がらせにホモ4Pの画像でも送りつけてやろうかと考えつつ
パソコンを立ち上げた。

メールをポンポンとチェックしていると、
どわあ。

嫁に送ったつもりだったメールが自分のパソコンに!
何でまた自分に誤爆しちゃったんだか…。

「疲れてないかい?」

朝、嫁に送るはずだったメールの文面。

そうだよ、確かに疲れたよ。
自分のアホさ加減に。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■オミヤゲに純愛を込めて。
2003年05月07日(水)
僕は神戸でお土産を買わなくてはならなかった。
当然近所の美少女Rちゃんにである。

これだけは忘れることは出来ない。
たとえ嫁を新幹線に忘れて来ることがあっても
これだけは外すことは出来ない。

とりあえず何がよいか、リクエストを聞いてみたところ

美味しい物。
甘いもの以外。
関西っぽい名物。

という答えが帰ってきた。となるとこれしかあるまい。

神戸牛ー!

お土産ショップで物色してみる。

「神戸牛ギフトセット〜1万円」

軽く腰を抜かした。
こ…こんな高価なもん、エロ親父が愛人に送るお土産レベルである。
片想い純情少年(30過ぎてるけど)が送るものではない。

結局牛肉しぐれ煮、南京街おこげ煎餅などという
酒のつまみのようなオヤジ臭いものになってしまった。
…まあいいか。

家に帰ってきてパソコンを立ち上げたら
なんとRちゃんからメールが入っていた。

「ワタシの写真あげる〜」

そのメールにはメイド姿にコスプレしたRちゃんの写真が付いていた。
めちゃくちゃかわいい姿にヨダレが…。

お土産をあげるつもりが先にもらってしまった。
何故いきなりこんな写真を送ってくるのか謎であったが

これがメイドの土産ってやつですかああああ。

もういつ冥土に行ってもいいっ!

その前に嫁に地獄に叩き落されそうだけど。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■夫婦喧嘩・神戸の陣。
2003年05月06日(火)
大阪神戸旅行は1泊2日。

泊まるホテルは嫁が手配していた。

「なんて名前のホテル?」

「おんどれ大阪」

「おんどれー?」

「違う、モントレー大阪」

…何だ。さすが大阪、ドスの聞いた名前だと思ったのに。
ロココ調を狙って作ったらミヤコ蝶々になってしまった感じの
きらびやかなホテル。

中には結婚式場もあり、チャペルをうろついてみる僕ら。
そういえば1年ちょっと前に自分たちも式を挙げたんだよなあ
と感慨深くなる元新郎・新婦。

今は早漏・妊婦。

2日目の朝、嫁に叩き起こされ神戸に移動。

海を見たり観覧車に乗ったり神戸牛を食べたりしたが…。

実は神戸で大喧嘩勃発。(火種は恥ずかしいから書かない)

商店街のど真ん中でガーガー文句を垂れる僕。
陰陽師の呪文のように滅滅とグチを垂れる嫁。

そして…。

疲れ果てて神戸、じゃなかった頭を垂れる僕ら。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■あなたしかおれへん大阪。
2003年05月05日(月)
妊婦の嫁が安定期なうちに旅行してしまおう!
というわけで大阪・神戸に行ってきた。

関西で標準語(関西人が言うところの東京弁)を使ってると

「東京帰れボケ!」

と、ドツかれるんじゃないかと心配し

「本当は栃木の生まれだべ」

更に言い訳しようものなら

「日光猿軍団と遊んでろダァボ!」

などと道頓堀に落とされるんじゃないかとはらはらしていたが
案内を買って出てくれたちりちゃんとその彼氏くんは
とても親切に僕らをエスコートしてくれた。

まず行列のできるお好み焼き店へ連れて行ってもらって
本場もんを食す。

その後ミナミを案内してもらい定番の「くいだおれ人形」や
「グリコ」や「づぼらや」で写真を撮ってもらった。

その他にも派手な看板を見ながら歩いてたら
あやしいメッセージの看板が…。

「みなさん、チェキラッチョですよ!」

…。

何がだ!

夕方ちりちゃん達と別れ、感謝しつつ嫁とホテルに
チェックインしたが、ほどなく

「六甲の夜景を見に行きませんか?」

とのお誘いがかかり、そんなに世話になっていいんかと思いつつも
全面的に甘えることにし、ちりちゃん彼が運転する車に同乗。

湾岸道路を軽快に飛ばすちりちゃん彼。
しかし我々はそこで恐ろしいものを見た。

車両専用道路のはずなのに、
車、100キロぐらいでばんばん飛ばしてるのに、
申し訳程度の狭い路肩に

爺さんが歩いてるううううう!

「よくいますよ」

と、ちりちゃん彼。ホントか?

ちりちゃん彼は地理に詳しく(ダジャレではない)
地獄のようなカーブが続く山道をスイスイ走りつつ
分かれ道になっても

「右曲がる道、めっちゃ渋滞しとるでしょう。
 けど左の道のほうがええんです。
 みんな道知らんのです。はははー」

と、道路事情にも長け大変頼もしい。

山の上に着くとそこは公園になっており
素晴らしい神戸の夜景が…。

いつの間にかちりちゃんが展望台から
下るあやしい真っ暗な道を降り始めていた。
その様を見降ろす我々。

「…何してんの?」

「なんか暗いしー恐そうだしー死体がありそうだしー
 火曜サスペンスみたいやんかー」

今日は土曜だ!いや突っ込むところはそこじゃないか。

夜景を満喫した後、ちりちゃん達にホテルの前まで送ってもらった。
大変感謝しつつ部屋に入ろうとした。
深夜なので明かりが落ちたホテルの入り口…。
暗がりの中に何かがいる…。

植え込みに人が寝てるううううう!

…これもよくいるんだろうか。

昼は電車で、夜は車まで出してもらい、
「おなか大丈夫ですか〜」とずっと嫁の気遣いまでしてくれた
ふたりには大変お世話になった。ありがとう〜(見てる?)

それにしてもネットで知り合い、実際に会ってみる人は
美男美女が多い。

ちりちゃんもすっごい可愛い女の子だったし
彼も今風のスッキリしたいい男だったし
ウチのサイトに来る人って皆ああなんだろうか。

自分だけオタク顔ってのもやだな…。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■今夜はEAT IT。
2003年05月04日(日)
嫁はお腹の中にいる子供、Rちゃん(仮名)と
意思の疎通が出来ているらしいが、

「おなかの中のRちゃんがソフトクリーム食べたいって言ってる」

「Rちゃんが抹茶アイスパフェ食べたいって」

最近甘いものを要求することが多くなってきた。
要するにお前が食いたいんだろうがっ。

嫁は昔からアイスが大好きである。
それも駄菓子屋に売ってるガリガリ君とかじゃなくて

キハチのアイスとか
ハーゲンダッツのアイスとか
サーティーワンのアイスとか
六本木心中のアンルイスとか。

スーパープレミアム乳脂肪分たっぷりなやつ。

これはだんだん太り始める傾向なのではないだろうか。

最近の嫁の写真を見ると明らかに顔が真ん丸くなっているし。
腹は妊娠しているから出ているのは当然なので
それを差っ引いた「腹肉」がどれだけ付いてるかは分からない。

しかし出産後も腹肉がついたまま…なんて話はよく聞く。
ウチの母親は僕を産んだことをきっかけに
雪山を転げ落ちる雪玉のように膨れ上がった。
そりゃもうデブ一直線。

いや、嫁は別にいいんである。問題はRちゃんだ。
この子の名前の由来となった僕の友達、Rちゃんのように
超美少女に育って欲しい願望がある。

嫁に釘を刺しておかなければなるまい。

「甘いもの食べるのもいいけど、Rちゃんを肥満児にしないでくれよ」

「ふがっ」

嫁の顔がひきつった。

「目指すところはロリ巨乳美少女なんだから」

「ていうか性別まだ分からないでしょ!」

そうだった。いつも「Rちゃん」と呼んでいると
つい女の子だと決め付けて考えてしまう。

男だったら、巨乳じゃなくて…えーと、えーと、

ハト胸?



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■夜這いシミュレーション。
2003年05月03日(土)
夜、部屋の電気を全て消して布団に入る。
嫁は既に思いっきり熟睡している。

手探りで嫁の頭を探し、顔をこちらに向けようと手をかけると
嫁は「うー」と気付いた様子。
目をつぶったまま顔をこっちに向ける。

ぶちゅー。

なんとなく唇を奪ってみても嫁はされるがまま。
「むにゃむにゃ」とか言ってのんきなもんだ。

油断しきっている。せめて目ぐらい開けるべきである。

もしこれが僕ではなくて、実は見ず知らずの男が
いつの間にか入れ替わってしたことだとしたら…?

いきなりの夜這いに嫁はどんな
リアクションを取るのだろうか。

僕は芝居を打つ事にした。寝ている嫁の肩を抱いて

「ヌハハハハハハハ」

ショッカーの怪人っぽく低く笑ってみた。

「な…なに〜?」

嫁がさすがに気付いて返事をした。
しかし相変わらず目はつぶったままである。

「実ハ、ワタシハ、オマエノ夫デハナイ」

「はあ〜?」

「オマエノ夫ハ、ココニハイナイ。
 ワタシハ、オマエノ夫ニナリスマシタ
 スペースインベーダーデス!」

「…ZZZ」

「アノ、チョット、オクサン…」

「…ZZZ」

…。

別に誰でもいいんかあ!



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■むふむふ動物ランド。
2003年05月02日(金)
昨日の日記の追加になるが。
嫁とボートに乗った後、隣の動物公園にも行ったのだ。

しかし、パンダとかゴリラとかダチョウとかクジラとか
サーベルタイガーとかエレキングとかネッシーとか
デビ婦人などの派手な動物はいなくて

カルガモとかモルモットなどの、どこまでも素朴な動物ばかり。
それでも

「お、イノシシだ、見ろ見ろ」

それなりに興奮して嫁の手を引っ張ったりするのだが

「実家の畑、時々荒らされたよ」

…僕以上にドッチラケな様子の嫁。

「おい、キジだぞ。キレイだなあ」

今度は鳥類で攻めてみても

「…実家の庭によく来てたよ。
 ケーンケーンって鳴き声がうるさいの」

全然珍しくも何ともないらしい。

というよりも、嫁の実家ってそんなにワイルドな田舎だったのかよ!
僕の故郷も相当な田舎だが、せいぜい首なしお化けが出るぐらいである。
(動物チガウ)

結婚2年目に知った、衝撃の事実。

そういえば、嫁は犬を飼っていた。
犬、キジ、と来れば…僕は嫁に聞いてみた。

「お前んとこは、猿は出たか?」

「猿はいないよ〜」

残念。猿がいれば犬とキジを合わせて
桃太郎プレイができたのに。

嫁は桃尻なんである。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ラブラブボート。
2003年05月01日(木)
嫁が「緑が多いところに行きたい」と言った。

「じゃあ近場の公園でも行ってボートでも乗るかね」」

というわけで井の頭公園へ行った。
人多過ぎ!

ボートに乗ったはいいが、池は大渋滞。
ちょっとでも油断すると他のボートに激突する。

常に後ろを振り返り振り返り漕いでいく。
なんだか「エンドレス車庫入れバック運転」みたいな感覚。
ようやく池の端まで来て落ち着いた。

ここはずーっと昔、彼女と来たことがある。
やはりボートに乗ってイチャイチャしていたのを
おぼろげながら覚えている。

「ほ〜ら、亀の頭公演〜」

とか。やってることは今と大して変わりない。

「あっ。凄い人が来る!」

嫁が指を指して言った。振り返ってみると、
トライアスロンの選手みたいなウェアを着た爺さんが
ものすごい勢いでボートを漕いで来た。

ざっざっざっざっざっ。

左右のオールをクイクイと巧みに扱い
ボート渋滞をすり抜けていく。

「凄い速いよ!あのおじいさん!」

「ひとり耐久レースでもやってるのかな」

どごおおおおおおおおおん。

「…あ、カップルのボートに思いっきりぶつかった」

「年寄りの冷や水だ」

帰り道、吉祥寺の街中へ。

僕はちょっとうずうずしていた。
嫁はそれを目ざとく見抜いたのか

「もう、Rちゃんはこの街にはいないのよ」

と僕の顔を覗き込んだ。

そう。僕のお気に入りの女の子、超美少女Rちゃんは
この街のとある喫茶店で働いていたのだが
ついこないだ辞めてしまった。

それ以来連絡が取れていない。

Rちゃんのカワイイウェイトレス姿が思い出され、
僕はなんとなくその喫茶店をのぞいてみたくなった。

「喫茶店、行ってみようか」

「Rちゃんいないんじゃ意味ないでしょ!」

「残り香ぐらいは残ってるかもしれないじゃないか!」

「アンタ警察犬か!」

結局、名残は惜しかったが、
さっきボートを漕いでいた時のように
街並みを振り返り振り返りながら帰ったのであった。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

←前もくじ次→
All Rights Reserved.Copyright(C)
エキスパートモード 2000-2005
梶林(Kajilin) banner

My追加