人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2010年07月12日(月) 「奥様は女子高生」という事実よりも衝撃的な

職業病だ。

50代の同僚(事務職)の息子さんが同じ会社に入ってきたというだけでも話題だったのに、更なる追加が。
息子さんは既婚で、奥様は女子高生。

一瞬の沈黙。

「うらやましい!」の声はなく、どちらかというと「うらやましいか?」だし、何よりも保健師的思考で言えば、

「出来婚?」(でも妊娠は否定された。流産?)

「相手方に、何か問題が?」(虐待? 早急に婚姻せねばならなかった理由があるのでは? 学費は誰が負担しているんだ???)

まさか、50代の同僚本人に言うわけもいかず、後でこっそりと隣席の保健師に話をする。「私も同じことを考えていたよ」と真顔で同意される。そんなやり取りをしていたら、前席の女性事務職に「そんなこと考えてたんですか?」と驚かれ、「勘繰り病」の烙印を押された気持ちになる。「家政婦は見た!の市原悦子にも負けない自信があるよ」と返したら、笑われた。

私、相当、本気、だったんですが。


2010年07月07日(水) 知りえた事実は知りたくもなかった事実だったということ

もう、聞き返すだけの余裕がなかった。

とある遺伝疾患患者の家系図を、患者の妻から聞き取りながら記録していた。最初から言いにくそうにしていた妻の話が広がるごとに、「これは現実の話なんですよね?」と尋ねることもできず気が遠くなった。

現代社会の話に、それはありなのかなしなのか?

横溝正史の描くどろどろの田舎の秘密にも引けをとらないほどの、お話。
家系図を改めて見、妻とともにしばし無言。「やっぱり、変ですよね」とぽつりと落とされた。「夫の家のことですから、夫は何も言いませんし、でも私は知るほどにおかしいなって…思いながらずっときていたんです」

発症=結婚できない、ことがかわいそうだからって、何? だから法的には認められない内縁関係が慣習とされている家系って、何? 挙句、生まれた子がいるって、何?

性教育担当の同僚が「MSMって用語はみんな知ってるものなの?」と頭を悩ませている隣で、私の悩み事はそういう感じで。

同性愛よりも、受け入れられない。近しい血縁間のそれにというわけではなく、そういう家系体制に、偏見と嫌気がさした昼下がり。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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