がプレミアに決まったらしい。喜ばしいことだ。高原もドイツで活躍しそうな予感。外国でプレーするサッカー選手が増えてきたのは、W杯効果だろうか。 一方、ブラジル代表しかもキャプテンのカフーが横浜へ、エムボマが東京ヴェだというから、Jリーグもいい傾向だ。両選手とも30歳を超えたとはいえ、レベルは高い。両選手は、それぞれ日本代表の弱点といえるサイドバック、点取り屋だから、いい手本になってくれるだろう。エジムンドも浦和に移籍というからJリーグでプレーすることに変わりない。 取り残されたのが鹿島の柳沢、清水のアレックスだ。とくに柳沢は、どこでもいいから、外国でプレーしてほしいのに残念だ。柳沢の弱点というか壁は、精神面だろう。前にも書いたが、頭がいいのだ。だから、馬鹿になって、言葉を換えれば「本能」で点を取りにいくような、環境が必要なのだ。そこでもまれれば、殻を破る可能性がある。私のイメージでは、欧州ならばポルトガル、南米ならアルゼンチンなんだけど、別に根拠があるわけではない。アレックスは契約問題で気の毒だったが、彼ほどの才能ならば、いずれどこかに決まるだろう。
ついにというか、やっとというか、貴乃花が引退した。以前から私は貴乃花の引退を求め続けていただけに、「やっと引退したか」という気持ちの方が強い。 相撲協会はスター、アイドルを失い、興行面では厳しいだろうが、地味ながら本格的な格闘技路線でこの先行ってもらいたい。相撲は立ち技しかないが、関節技、打撃、投げなど多様である。押しが基本なのだろうが、関節が決まった場面などはスリリングである。顔面攻撃も許されているのだから、ルールの範囲で積極的にやってほしい。そうなれば、相撲ワールドの奥の深さが認識されてくるだろう。 アイドル横綱が去ったことを機会にして、本格的なプロの格闘技として地道に成長して欲しい。
久々に大相撲を見た。問題の貴乃花が出島の出足を受けきれずあっさりと負け。テレビ解説者の「やっぱりね」の連発がすべてを物語っていた。「やっぱりね」には、まともにやれば結果はわかっているよ、という専門家の述懐だ。素人でも「やっぱりね」に同感だろう。 巷の声は、「土俵入りが見られないのはさびしい」というのが多いらしい。ならば、弓取と同じように、問題の貴乃花を土俵入り専門にしておけばいい。 毎度の繰り返しになるが、格闘技において「怪我」をしている相手をまともに攻めるのはタブーである。怪我をしている者は戦いを放棄して欲しい。それが格闘家の本当の気持ちのはずだ。怪我をしている相手に勝っても、うれしくない。お互いが最高のコンディションで最高のパフォーマンスを競う。我々見る側がその戦いを応援し結果に一喜一憂する。これが勝負(スポーツ)の原点である。 とはいえ、勝った出島を攻められない。今場所好調の出島といえば、怪我、病気のため大関から陥落した力士。今場所の好調は再浮上のチャンスなのだ。だから、出島ほど問題の貴乃花に引導を渡すに、適役の力士はいないのである。相撲はスポーツではないので、前の場所のように、この先、問題の貴乃花が勝ち続ける展開もあり得る。それで喜ぶ客がいるのならそれでもいい。けれど、私は力士が最強の格闘家であるという持論を捨てていない。だから、これまで猛稽古で鍛えてきた力士全員のプライドを守るためにも、貴乃花は今場所休場・引退したほうがいい。。貴乃花の肉体が、故障、出場、故障のパターンから逃れられないことがわかったからだ。
問題の貴乃花が雅山に投げを決められ敗退、と思ったのもつかの間、取り直しである。横綱相手に柔道の大外刈りを決めるとは、と雅山の力量を称えようと思ったところの逆転判定。相撲協会、いい加減にしろ、という気力も起きなくなった。 この判定、テレビではわからないのかもしれないが、鮮やかに横綱の身体をひっくり返したのだから一本勝ちが順当だろう。そのとき横綱は肩を強打し、休場が噂されている。 貴乃花については何度も書いた。スポーツにおいては、格闘技のみならず、どんな競技であっても、じゅうぶんな練習をしないで本気の勝負で勝てるわけがない。プロ野球選手だって調整のため、二軍戦で勝負を経験して一軍に出てくるだろう。野球は格闘技に比べれば、危険の少ないスポーツであるが、相撲は本気でとれば、ケガの危険が多いことは素人にもわかる。まわりの力士が本気で貴乃花を攻めれば、このような場面はいくらでもこの先、出てくる可能性が高い。 ものわかりのいい同僚と協会が人気力士を守るのか、それとも、本気の勝負を復活させて、格闘技路線を進むのか、どうする、相撲協会。
の準決勝、国見vs帝京を再放送でみた。結果は国見が1−0で勝利。体力に勝る国見の守備力が帝京を上回ったようだ。高校サッカーはいま、40分ハーフで行われているが、高校野球を8回ワンアウトで終了するようなこの愚かなローカルルール、だれが考えついたのだろうか。U21の世界戦となれば高校生は十分戦力だ。かれらが残り5分の厳しさを知らないとなれば、これはサッカーのレベルダウンを協会が率先して行っているようなもの。早期の改善が望まれる。 だいたい高校生だから5分短くする、それが彼らの健康を気遣うという、見せかけの配慮が嫌みである。管理教育の象徴だろう。肝心なのは、指導者が高校生サッカー選手の個々の健康面のチェックを行うことなのだ。選手は出場したいだろうが、怪我をしている選手の起用法や控え選手の活用などを考えることが指導者の義務なのだ。試合時間を一律に短くすることが健康管理だという、官僚的発想がスポーツと遠い。 健康管理面で遅れているのが、高校野球だろう。エースピッチャーを数試合連投で完投させるのが当たり前。これはひどい。非人間的な選手起用だ。高校生ならば100球・なか5日ぐらいだろう。過密日程の中で勝負優先、腕をも折れよと、投げさせる教育者面した指導者をなんとかしないと、優秀な若い選手の将来はつぶされる。15回完投で負けた投手を「悲劇のエース」とかの見出しにして新聞を売る主催のA新聞社は本当に、困った存在だ。 高校スポーツの目的は、多くの高校生にできるだけ多く試合を経験させ、試合のなかで才能を伸ばすことだ。だから、高校生の大会は甲子園のものだけである必要はない。高校に野球チームを複数作ることだ。もちろんレベルの差ができるだろうが、たとえば甲という高校にAチーム、Bチーム・・・とあって、AとBの移動は実力次第。甲高校のBチームは、乙高校のBと試合をする、そんな高校スポーツのあり方を考えるべきなのだ。スポーツは練習しなければうまくなれないが、試合をしなければ意味がない。トレーニングだけなら、中年になってスポーツクラブでやればいい。
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