職業婦人通信
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2003年12月05日(金) オヤジ祭り

今日は朝から「NEWSニッポン」とかっていう歌が頭から離れなくて
すっげー困っている。フジテレビのバレーボール中継でしつこく
(あざといぐらいに)流れてた曲である。

でも歌詞がわかるのは「NEWS!」って言ってるとこだけ。
あーキモチワルー。

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昨日の日記で、千代子の会社の役員が『LEON』を愛読している、と書いたが
この『LEON』ていう雑誌はスゴイ。

先月号のタイトルをみてみると

第一特集
「モテるクルマオヤジはころがし上手」
 〜大切なのは、馬力や速さだけではありません!
  ニキータを載せて、いざマル秘スポットへ〜

第二特集
「イタリアオヤジはみんな3/4丈コート」

その他連載も
 〜新連載 ちょい不良(←“ちょいワル”と読む)オヤジのセレブなバカンス〜
 「ジローラモ メキシコの波に乗る!」

・・・という具合。
「クルマオヤジ」ってなんか、すっごい下世話な感じがするんですけど・・・
昨日紹介した“アナゴ君”は、この特集のタイトルを言うに事欠いて、
「千代子ぉ、今月号の『LEON』のよう、特集のあの、ころがしオヤジっての読んだか?」
と聞いてきた。ころがしオヤジて。

この雑誌では、「彼女」とか「恋人」をなぜか「ニキータ」と呼称する癖があり、
他の記事でも
「賢いオヤジはスマートで(中略)ニキータ同伴でも格好良くキマるという上級技」(クルマ)
「(スカーフの)色柄も楽しくアクセントにすれば(中略)ニキータの目もココロもひときわ
 ナゴむこととなりましょう」(ファッション)
と、なんだかよくわからない文章で「ニキータ」を濫発するのであった。

「イタリアオヤジはみんな3/4丈」っていうのも怖い。
私がイタリアに行った十年近く前には、
イタリアオヤジは色々な長さのコートを着ていたように思うのだが、
今年行ったらみんな3/4丈のコートなんでしょうか。

「『LEON』といえばジローラモ」っていうぐらい、
毎月ジローラモが出てるのもこの雑誌の特徴。
ジローラモをメキシコの波に乗せたところでどうなんだろうか。
今や、日本人にとってジローラモといえば、あの髭剃りだかなんだかのCMで
「スッゲー!スッゲー!」とか言いながらボーボーの体毛を剃りまくっていた
3のセンのイメージで定着してしまっていると思うのだが・・・。
少なくとも私は、体毛をスゲースゲー言いながら剃ってる男にセレブは感じない。

しかもジローラモ先生、記事中で
「実はアメリカ大陸に行くのは初めてなんです。ちょっと緊張」と告白。
セレブな休日って言ってるから、てっきりジローラモはしょっちゅう
休日にはメキシコに波乗りに行ってるのかと思ったら、全然そうじゃなかったという事実。


女性雑誌でも、
キャンキャンの最近濫発する「奈々子OL」「京子OL」、
JJの「ピンクちゃん」「地味コちゃん」といった、キモいキーワードをよく見かけるけど
これほど「〜オヤジ(例:おしゃれオヤジ、ちょいモテオヤジ、波乗りオヤジ・・・)」をはじめ
陳腐な定型ワードを連発する雑誌はあまりないように思う。

ちなみに、仕事で『LEON』の編集部に行ったことがあるのだが
編集部の人に「おしゃれオヤジ」なんて全然いなくて
(その時はたまたまいなかっただけかもしれないけど)
ボロい格好したバイトの男の子が
「オレの彼女って格闘技好きでぇ〜パンクラスのぉ〜」などと
すっごいユル〜い会話を展開していた。
そこには「セレブ」や「イタリアオヤジ」の香りは微塵も無かったのである。

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この日記を書きながら、またペラペラと先月号のページを拾い読みしていると、

<『LEON』次号予告>
 特集1:2004年度最新版・お洒落オヤジは「小ワザ」が違う!
 特集2:モテる時計オヤジは「見た目セクシー・知的スペック」
 特集3:今度のブラックスーツは「細ラペル」がSEXY
     〜イタリアオヤジ的“コンサバモード”な着こなし提案〜

とあった。時計オヤジ・・・。

毎号の「オヤジ祭り」状態がどこまで続くのか、
千代子はこれからもまったりとウォッチしていきたいと思います。


千代子 |MAIL
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