妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2012年01月27日(金) |
『軍師の門 下』(小) |
【火坂雅志 角川学芸出版】
上巻を読み終わってから間が空いてしまいましたが、なんだか割と飽きていて流し読みの下巻。 何が門だったのだろうな。
救出されてから、死ぬまでの下巻。 下巻の方が年数長いので、全体的に駆け足。 なんか、安っぽいんだよねぇ。 そういうことであまりこれといって感想がないですね。
2012年01月17日(火) |
『軍師の門 上』(小) |
【火坂雅志 角川学芸出版】
秀吉の二人の軍師、半兵衛と官兵衛の出会いから、半兵衛の死までの上巻。 『天地人』の時よりはましだけれど、やっぱり周りの人間を下げて主人公を上げるという手法が見られる。 史実と違うとかそういうことよりそっちが気になる。
出会ってすぐに半兵衛に懐く官兵衛が多い中、思ってた人と違う!となって反感を持つ若官兵衛。 乙女かという。 終盤は結局仲良くなりますけど。 あんまり年が近い気がしない、半兵衛の方が5歳くらい年長に見える二兵衛です。
【須和雪里 蒼竜社】
須和雪里ってこんなのも書けたんですね、という驚き以外の何物でもない。 10年前くらいに読んだきりなのですが。
BLというカテゴリではない小説だと思う一方、BLとはこういうところも網羅するようになったのだなぁという感慨もあり。
平安時代の寺院を舞台にした愛と赦しの物語。 連作のような構成で、それぞれの罪やら葛藤が描かれてます。 一話一話が短いので、もうちょっとページを費やしてもいいんじゃないかなというエピソードもあったり。特に最後のウロと瑠璃若の話しは。 あと、慈徳の話しが悲しいなぁ。
【乾録郎 朝日新聞社】
『忍び外伝』の続編というわけではなく、今回は武田と諏訪の因果を絡めつつ、今回も一応伊賀忍者。 時代小説というか伝奇物なのは変わらず、外伝よりちょっと血なまぐさく、複雑になったかな。 武田軍師、山本勘助が外法を使う不気味な人物。川中島では死んでいないという設定で、最後まで読むと正体が。 相変わらず夢と現が入り混じって、今回は時間も関わりわかりにくいかも。
主人公の小梅の幼馴染、山茶花と桔梗の使い方がいまいちな印象。 今までの作品から比べると登場人物が増えて、使い切れてないかなぁと。
ラスト小梅の子が佐助ってところで、ちょっと感動。
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