妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2010年09月23日(木) |
『バイオハザード4 アフターライフ』(映) |
【監督:ポール・W・S・アンダーソン アメリカ】
初3D映画だったのですが、別に2Dでいいよ、眼鏡重いし、眼鏡オン眼鏡になるしという具合で、あまり感動しなかったです。 パンフ読むと、飛び出す方向ではなく奥行きにこだわったらしいですが、あんまり感じなかったなー。 ホラーって映像よりも音の方が大事な気がするなー。 まぁ、もうバイオはホラー感ほぼないですが。
3でアリスがたくさんになって、これは4は楽勝だな!と思ったら、冒頭の東京パートで壊滅。 アリス・・・どうして全員で突入しちゃったの。 アリスには「おれにまかせろ」コマンドしかない、というのがよくよくわかりました。 どうやって100人アリスは東京に来たのかも謎といえば謎でしたが。 冒頭の中島美嘉はぴったりはまり役。素でゾンビっぽいよね。あの人。
3で目指していたアルカディアの正体がわかるわけですが、しかし、まあ、4は本当にシナリオらしきシナリオがない。うっすーい出来栄え。 ゾンビから逃げて監獄に立て篭もっている人たちと合流するんだけれど、あの面子はなんなんだろうか。 スーパースターと売れない女優とプロデューサーって何してたんだろうな。
そんな大きなことから細かいことまで色々と気になっていたけれど、監獄で囚われの人物を見た瞬間どうでもよくなりました。 マイケル・スコフィールドきたー!!(byプリズン・ブレイク) またマイケルつかまっとる!そしてまた、成功しない脱出計画を持ちかけてきた!! (マイケルではなくクリスですが、マイケルです。レッドフィールドじゃなくてスコフィールドでいいじゃん、もう)
それ以降はもうずっとプリズン・ブレイクでした。 5でも活躍しそうなのでがんばって欲しいです。スコフィールド、じゃないレッドフィールド兄妹。 クレアってこんな強かったっけ?という強さで驚きです。 バイオシリーズって女子強いよね。
それにしても敵キャラがいまいちでした。エージェントスミス崩れ、みたいな。 ラストに出てきた女性がジルだって、人に言われてようやく気づいたよ。 何があったのジル!黒髪のほうがいいのに!(そっち)
2010年09月13日(月) |
『もうひとつの場所』『透明な沈黙』(他) |
【野又穣 青幻舎】
画集。 架空の巨大な建造物、バベルの塔みたいなのや、マグリットの空中に浮かぶ城のような絵が並ぶ。 人はおらず、青空の下静謐にそびえていて、なんの建物なのかじっと眺めていたくなる。
個人的に、こういう建物を探索できるゲームあればいいのに、と思う。 ICOみたいな感じで。
+++++++ 【訳者:鬼界彰夫 透明標本:冨田伊織 青志社】
最近、急にウィトゲンシュタインが気になりつつ、いきなり哲学書は読めないなぁと思っていたところに出てきた本。 透明標本も一度じっくり見たかったので大変ありがたい一冊。
主に日記からの引用が多いので、独り言めいたことばが多い。 もうちょっとアウトローなのかと思ったんだけれど、意外と善良。
標本は哺乳類はやっぱりうわーという感じになるが、魚や爬虫類はきれい。
2010年09月12日(日) |
『新釈走れメロス 他四篇』(小) |
【森見登美彦 祥伝社文庫】
名作を森見リメイクした短編集。正確には連作になってましたが。いつもの森見節です。 百物語だけ原作読んでないのですが、あまり読んでる読んでないは関係ないです。
「山月記」 これはモリミーと相性良さそうと思ったとおりの出来。 虎じゃなく天狗になるあたりが京都。
「藪の中」 殺人事件を映画サークルの三角関係に置き換えて。 モリミー的恋愛はいつも相互が結局理解しあわないところがいい。
「走れメロス」 図書館警察と詭弁論部が出てくるとだいたいおもしろな方向へ行く。 ということで、シリアス続きの中、原作を逆手にとって、囚われの友人の元に戻らず逃げ回り続けるという話しに。 ひたすら馬鹿馬鹿しくて楽しい。
「桜の森の満開の下」 原作をほぼ覚えてないのでなんともなんですが、切ない恋物語に。 甘酸っぱいではなくほろ苦い。
「百物語」 『きつねのはなし』のようなちょっと怖いような話し。 今までのキャラ総出演です。
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