妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2004年06月29日(火) |
『LOVELESS4』『おおきく振りかぶって1』『のだめカンタービレ9』(漫) |
【高河ゆん 一賽舎】
新刊、出ないんじゃないかと思いましたけど、一年ぶりに出ましたね。 これといって言うこともないのですが、ユイコちゃん可愛いね、と。 早く、立夏と草灯がしっくりしてくれないと、短気を起こしますよ。私。
+++++++ 【ひぐちアサ 講談社アフタヌーンコミックス】
『バッテリー』サイトをうろうろしてると、高確率で「おお振り」という言葉に出会います。 なんの略かと思えば、この漫画のことでしたよ。 まだ一巻なのになかなかの人気みたいです。 野球漫画で、主人公・三橋(みはし)君はピッチャーなんですが、巧とは性格が180度違いますね。 違うどころか、スポーツ漫画の主人公でこんなの初めてです。 めちゃめちゃ卑屈 しっかりしろーっ!!と何度思うことか。 今後、この性格が改善されていく(はず)のを楽しみにしつつ、キャッチャー阿部君の苦労も楽しみにしつつ。 阿部君いい人だぁ。私なら一発殴ってる。でもそれじゃあ、なにも改善しないんだよね。阿部君を見習おう。
おもしろいです。続き楽しみ。
++++++++++++++ 【二ノ宮知子 講談社キスコミックス】
のだめちゃんのコンクール終了。 音楽漫画らしくなってきました。 次からは千秋様とのだめちゃんのフランス留学編でしょうか。
のだめちゃんの家族は愉快な家族(特に母)
2004年06月27日(日) |
『バッテリー2』『都会のトム&ソーヤ1』(小) |
【あさのあつこ 角川文庫】
一気に全部文庫化してくれませんか。 はぁ、待てずに続きはハードカバーで買うと思いますけれど。 最終巻、書きあがったそうですし。
中学校生活が始まりました。 かなり厳しい中学のようです。私のときはここまでじゃなかったなあ。 中学生の洗礼フルコースを受ける巧。 案の定、先輩にいじめられました。いいぞ、巧。 生き難い性格ですよ。 おいしい反面、ベルトで鞭打ちは中学生にしてはアブノーマル過ぎやしませんか。大丈夫なのか君たちの将来は。
巧はほとほとクソガキだなぁと思うのですが、時々素直な様が可愛くてやられてしまいます。 特に何か食べてるとき。 メリーさんに好かれる巧はかなり可愛かったです。 天然プレイボーイはたちが悪い。
ところであとがきなのですが、最終巻を書き終えた余韻もあるのでしょうが、あまりに正直すぎると思います。 文庫化の作業の中で、次こそは達成感を感じて欲しいと切に思います。 私はそれを読みたい。
+++++++++++ 【はやみねかおる 講談社】
最近よく見るので、新人ミステリー作家だと思っていたのですが、もともとは児童向けミステリ作家だったのですね。 そして男性だったのですね。 女の人だとばかり。 多分、初めて読みます。 多分というのは、どうしても前に短編を読んだ気がするのですが思い出せないから。 私、前に感想書きませんでしたっけ?何かのアンソロジーに入っていたような気がするのですけれど。
おお、これぞ児童書!というあっさり爽やかな内容。 主人公はダイビングの才能に恵まれているわけでも、天才的ピッチャーでも、ましてや魔法を使えたり、人間じゃなかったり・・・なんてことのない普通の中二です。 ただ人より、サバイバル能力にたけている。それだけです。 その知識の源がおばあちゃんの知恵袋なのも凄いですけど。おばあちゃん、何者? 内人の相棒が、頭脳明晰優等生(表向き)な創也。 ドラえもんと出来杉くんみたいなコンビです。
私はいい大人なので、さすがにどきどきもはらはらもしませんけれど、わくわく感はあります。 童心に返る感じで。 内人が次にどうやって危機を切り抜けるのか、とても楽しい。
栗井栄太は次で正体がわかるのか。 創也か内人の身内あたりじゃないんですか。 既出のキャラにはいなさそうなんですけれど。 創也の親父あたりとか。彼がなにやってるのかわからなかったから。 ひねりなさすぎますか。児童書だと侮ってはいないんですけれど。
【監督:ウォルフガング・ピーターゼン アメリカ】
ハリーポッター初日なために、やたら混んでました。映画館。 トロイもほぼ満席。 公開してからけっこう経ってるんですけどねぇ。
私、高校生くらいの頃はブラピファンだったんですが、今は好みが変わったのか、はたまたブラピが変わっちゃったのかそうでもないのです。 今回も注目の筋肉には惹かれませんでしたねぇ。
内容は、キャラが薄いかなーと。 展開は有名なだけに、知ってるわけですよ。 詳しくは知りませんけど、トロイが一晩で落ちるラストはわかりきってるわけですから、もうちょっと盛り上げ方ひねって欲しかったかも。 CGなんて驚くに値しない昨今ですから。
オーランド・ブルームのバカ王子っぷりに、何度こぶしを握ったか。 私、そんなレゴラス観たくないわ・・・と思ってたら、ラスト矢を射ること射ること。剣は駄目だったんだね、王子。
バカ王子のお兄様とお父様は、あまりに優しすぎ。 あまりに優しくて可哀相で、お父様がアキレスの野営所訪れたところ、泣きましたよ。 ああ、あのバカのせいでトロイは落とされ、お兄様もお父様も死んじゃうんだなと思うと泣けました。かなり泣けました。
ヘクトルは本当に優しすぎ。 まず最初の船の上で、敵国のお嫁さん盗んできちゃった、なんて感じで知らされた瞬間、私なら二人を海に蹴落としてますね。 小船に乗せて送り返しますよ。 決闘シーンも私なら、蹴りかえしてますよ。 お兄様ステキすぎです。可哀相です。 馬車に引かれていく様は涙なくして見られませんね。 なんで、王子は生き残るかな。
オデッセウスはずっと、ボロミア〜て感じでした。 地味でおいしいポジション。死ななくてよかった。 王様とアキレスの間で板ばさみな感じに哀愁です。
役者と衣装風景を見る映画でしたよ。
2004年06月25日(金) |
『後鳥羽伝説殺人事件』(小) |
【内田康夫 角川文庫】
内田康夫と山村美沙と西村京太郎は永遠に読まないだろうと、思っていたのですが気が変わりました。 二時間ドラマは見たことないのですが、初浅見光彦です。 著作の膨大さに眩暈がしそうです。
ものすごーく流し読みしてしまいましたが、ミステリとしてはこれといってトリックがあるとも思われず。 王道とも言えるストーリー展開。 犯人もすぐわかります。 ただ、これは私が浅見光彦シリーズだと知っているからかもしれません。 光彦を犯人だと思わせようとミスリードしてるふしがあるので、この本が刊行されて、シリーズと知らずに読んだ人なら惑わされるかも。
なんだか懐かしいくらいの手順。 苦笑せんばかりの、探偵の強引さ。 これぞ、推理小説という感じはします。 犯人がわかると全部わかっちゃうのが、難点ですが。
光彦君は、亜愛一郎系の探偵かな、と思っていたのですが、愛一郎よりは普通の人っぽいです。 もうちょっと特徴が欲しいところ。
2004年06月22日(火) |
『ルードヴィッヒ革命』(漫) |
【由貴香織里 白泉社花とゆめコミックス】
ようやく一冊にまとまりましたか。 由貴ファンを続けていけるかどうかの分かれ目でしたね。今月は。 ヴァンパイアとルードヴィッヒ・・・
私はバカ王子と苦労性従者がいればそれでオーケーです。 王子が巨乳好きなように、私も主従フェチなのです。
中身は、まぁ、由貴さんならもっとシリアスにしてもいいんじゃないのか、と思いますが、楽しそうだからいいんじゃないですか。 続編はあんまり望みませんけど。
2004年06月21日(月) |
『DIVE!!3・4』(小) |
【森絵都 講談社】
爽やかにも完結です。 もーうもう、この子らみんな本当に可愛いんだから!! 知季なんて大人にならなくっていいよ。そなままでいなよ。 ちょっとずつ大人になっていく知季にちょっぴり寂寥感。
感想を述べる私自身がまったく爽やかではないのですが・・・
3巻は要一くん主人公編。 天才肌だと思われがちだけれど、誰よりも自分に厳しい要一君。 やっぱりナイスキャラでした。 その負けず嫌い根性とか自尊心の高さとか、ダイビングばかっぷりとか、もう可愛くてなりません。 夏陽子姉さんとのデートも案外お似合いです。 この二人いいと思うんですが、特に五年後あたりは。
オリンピック出場権をかけた最後の大会。 うまーくまとめましたね。 最後の最後で気になってたピンキー山田がいいキャラ出してきました。 要一と山田のやり取りもう少し楽しみたかったです。 この二人がどんなダイブを披露するのか見てみたいものです。
飛沫の見事なスワンダイブも見たかのように、脳裏に浮かびました。 今後腰治して、みんなと遊んでほしいです。
4巻はそれまで脇役だった人たちの視点で大会を語られるのが、緊張感と感動を高めたように思います。 要一父のシーンが好きですね。 妥協できない不器用な親子です。
今年のオリンピック、ダイビングをテレビでやってくれるといいんですけど。
2004年06月20日(日) |
『DIIVE!!1・2』(小) |
【森絵都 講談社】
森絵都の本は初めて・・・だと思ったのですが、そう言えば前に絵本も読んだことがありました。あれも絵本というより漫画だったけれど面白かったな。
またも児童書なのですが、もう児童書なんてくくりは無意味のように思いますね。『バッテリー』読んだときもひしひしと思いましたが。 おもしろいおもしろい。
バッテリー同様にスポーツ物ですが、今回の競技はマイナーな高飛び込み。 実は私、この競技が好きなのです。 いつだかのオリンピックの時にたまたま見たのですが、魅了されましたね。以来、一度も見てないんですが・・・。今年のオリンピックがどうなってるのかすら知りませんが。 それでも印象的な競技でした。
その飛び込みに情熱を燃やす中高生の少年たちの話です。 1巻は中学生の知季が中心。平凡なダイバーだったのが、潰れかけのダイビングスクールを立て直すためやってきた、美人コーチに才能を見出され才能を開花するという、王道を歩む主人公(1巻の) その素朴な性格がかなり可愛い。 いまどき中学生でその子どもっぽさは・・・と思いつつ、早く失恋から立ち直れよ。
その美人コーチが津軽から連れてきた幻のダイバー・沖津飛沫。 クジラか?という名前です。ちなみにお爺さんが伝説の天才ダイバー・沖津白波。凄い家系です。 どうして津軽弁じゃないんだ。飛沫・・・そこがひたすら残念ですが。 この飛沫が2巻の主人公。 才能はありつつも腰の故障に思い悩む2巻は、あんまりダイブしてません。 故郷で彼女の家に入り浸ってる高校生。こっちはこっちで、健全な高校生なんだか、どうなんだか悩みどころでした。 途中で、早く立ち直って東京に帰ってこいよと思いつつ、大島さんへの置手紙が思いのほか可愛くて(LOVEって)案外いい奴なんだなと。 そして意外とへたれてるんだな、と。
たぶん3巻は、サラブレッド要一くんが主人公だと思います。 彼はかなりいいキャラ。マイペースな完璧主義者。 クールで自信家なだけじゃなくて、飛沫の初試合前の時のやり取りはかなりおかしかった。 しかもレモンイエローの競泳パンツ履いてるらしいし。ナイスキャラ。 オリンピックに予想外にあっさり選ばれてしまい、3巻ではどうするのか気になります。
美人コーチ・夏陽子姉さんはかなりかっこいいです。
2004年06月19日(土) |
『童話ガイコ』『天気晴朗なれど波高し。 1・2』(小) |
【大海赫 ブッキング】
今回は復刊ではなく新刊。 まぎれもなく子ども向けじゃなくなりましたな。 今までも子ども向けにしては怖すぎましたけど、今回は怖いというよりテーマがね・・・わからないよ。子どもには 付録のミリ・タンポリ!もどう読んでいいのやら。怖いよ。
なんとも読み心地の悪い一冊でした。
++++++++++ 【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】
海の男万歳! いやぁ、楽しかったです。 久しぶりに小説読んで、腹抱えて笑いました。 トルハーンとギアスの踊り。最高です。挿絵が。 やっぱりギアスはいいです。最高です。 でも挿絵見るまでここまで背が低いと思いませんでした。 頭二つ分小さいよ。 そりゃあ高い高いされますね。 若かりしトルハーンはなんかアホっぽくて可愛かったです。 この二人がこの後、敵味方に分かれてしまうとはね・・・ しかもギアス、死にそうなんですが。 やっぱり提督という地位は不吉(私のイメージ) 二人で同じ船に乗って戦って欲しいです。本編で。 いっそ海賊になっちゃえよ、ギアス。
本編ではどうなってしまうんでしょうね。 ギアスも死にそうですが、トルハーンも死にそうです。 やだなぁ、死ぬのみたくないな。 とくに二人で戦って死ぬところ。
トルハーン視点での番外編も読んでみたいです。 ギアスの印象がどうなってるのか。 この二人の話をもっと読みたいところですが、無理でしょうねぇ。残念。 本編よりすきなんですけど
陸海空軍を制覇したコバルト作家は今までもそしてこれからも、須賀しのぶ以外現れないでしょうなぁ。 国家間の陰謀政争より、純粋に軍隊ものを書いて欲しいです。
2004年06月16日(水) |
『流血女神伝 砂の覇王9』(小) |
【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】
ようやっと半分だそうで。 カリエ、バルアンの元に戻りました。 いやぁ・・・なんともなんとも。ファンタジーの王子としては異色極まりないですが、男前だからいいか。 挿絵とか、もう少し美形に描いても誰も怒らないだろ、と思うんですが、描写に忠実。
今後のカリエの苦労がどうのというより、今後のエドが心配で心配で。 誰かいい嫁見つけろ。エド。 久しぶりに二人が並んでるだけで涙が・・・
やたらに女性の死亡率が高かった砂の覇王。 今後は女性に優しい展開を望みます。
そもそも須賀さんは、女性主人公じゃないほうがいいと思う。苛酷過ぎ。 『ブルー・ブラッド』とか『天翔けるバカ』とかが好き。 なので、次ぎの外伝楽しみです。 海軍時代のトルハーンとギアス♪
2004年06月15日(火) |
『流血女神伝 砂の覇王6〜8』(小) |
【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】
昨今まれに見る速度で読み進めてますなぁ。 続きが気になるんですよねぇ。
もう可哀相で可哀相で見てられない、もとい、ついに出番なくなったエド。 登場人物紹介からも消えました。 あんまりだ!! カリエには思い出してもらえなくなり、しかもカリエいつの間にかバルアンへの愛に目覚めてしまい・・・ カリエ、割り切り良すぎると思うよ。 いや、バルアンは男前ですよ。 別にエドとくっつけとは思ってませんでしたけど(でも普通はくっつくよな)、エドのために上を目指してたのでは・・・
そんなこと言ってもね、エド本人は一向に自分の不幸というか不遇に気がついていなんですけど。たぶん、一生気がつかない。そこが哀れ。
海賊船上でのバルアンは急に男前度上昇。 トルハーンと副船長もいい感じ。海賊はいいねぇ。 トルハーンとギアスの友情も素敵であります。 ギアスはかなり好きです。顔色が悪くとも!!
須賀さん自ら、美形=へたれ(変人)宣言してしまわれました。 あ、やっぱりそういう方針だったんだ・・・ サルベーンとカリエは・・・酷な展開だなぁ。唐突だったし。びっくりですよ。
いったいこのシリーズはどういう方向に向かってるんでしょうか。いまだよくわかりません。 最終的に三国同士がどうにかなるとかいう展開はナシでお願いしたい。絶対長くなる。
2004年06月14日(月) |
※お知らせ3 〜復帰しました〜※ |
長々と落ちておりましたが、その間も見捨てずにいてくださりありがとうございました。
5月8日〜の分を一気に更新。 まあ、こんな感じの読書してました。 ネット落ちしてるとその分読書できていいですね。
この後は改装する予定でございます。 あとはあんまり変わらないと思います。
では今後もお楽しみください。
2004年06月12日(土) |
『流血女神伝 砂の覇王3〜5』(小) |
【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】
ああ、エドがひたすら可哀相・・・ 奴隷として売られたわりに順調に昇進して、部下を持つ身にまでなって、カリエに比べればなんの苦労もしてないんですが、なんか哀れで。 なんででしょうね。あの性格でしょうか。 キル・ゾーンのマックス君を彷彿とさせて、なんか不安になるんですよね。この真面目さ、鈍さ。 死ぬんじゃなかろうかと不安です。 ラクリゼに不甲斐ないだの任せられないだの言われ…憐れ。 作者にまで今後の出番激減宣言をされ…… がんばれエド!立ち直れエド!! 彼が何をしたんだというくらい可哀相な扱いです。 いや境遇としては悪くないはずなのになぁ。なんだろうなぁ、この可哀相な雰囲気は。
エドに比べてあがったり下がったりと大忙しのヒロイン・カリエ。 ヒロインなので当たり前に苛酷ですが、性格のせいか可哀相な感じはあまりしません。 いや苦労はしてるんですよ。凄く凄く。 またもや男性に私とあの人とどっちかを選べ!と迫ってました。カリエ流殺し文句なんでしょうか。男前です。 やはりヒロインたるもの男前でないと生き延びれません。
ところで地名はもちろん名前を全然覚えられなくて困ってます。 バルアンなんていまだに覚えられません。困った。バルサンに似てる・・・ 相変わらずサルベーンはサルベージと読み間違うし。
4巻の表紙は宝塚ですね。ユリ・スカナの女性はみんな宝塚っぽいです。船戸さんのイラストだと。 ドーンとグラーシカ夫妻は見てて唯一ほっとするキャラかも。 この二人とカリエの再会は目頭が熱くなるものがあります。
それにしても須賀キャラは誰もかれもが独り立ちしてますね。 自立心があるとかそういうのとは違うんですが、他人頼りしないというか、あんまり信頼関係築かないというか。 そこが少し寂しい時もあります。 そしてどのキャラも等しくいつか死にそうで怖いです。サバイバルファンタジーだから。
今度は海賊にさらわれたカリエ。まったく波乱万丈ですが、まだ砂の覇王編は続く模様。 エドの出番はいよいよお預けですね。 なんだかこのまま砂漠に骨うずめそうな勢いのカリエですが、まさかそんなことはないですよね・・・。 今後バルアンの元を去ることになるんでしょうが、いったいどうやって。
2004年06月11日(金) |
『流血女神伝 砂の覇王1・2』(小) |
【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】
エドと逃避行&諸国漫遊記といったことになるのかと思えば、早々に奴隷商に売られる二人。 そして早くも砂漠に放り込まれる二人。 もう少し二人の凸凹逃亡者ぶりを見たかったが、二人の絆が深まる前に二人そろって売られるとは・・・。 美青年に容赦なく食中りを起こさせる須賀しのぶに拍手。 私はそんなエドが好き。可哀相すぎて好き。
カリエは再びお勉強の日々ですが、まったく心休まりませんね。 なんとなくBASARAな感じですが、さてどちらが苛酷か…今はまだ更紗に軍配があがるかも。 今後はわかりませんけどね。 キルゾーンもなんともいえない終わり方したからなぁ。
2004年06月10日(木) |
『流血女神伝 帝国の娘 前・後編』(小)漫画いろいろ |
【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】
急に須賀しのぶが読みたくなりました。 『キル・ゾーン』シリーズと『天翔けるバカ』好きでした。 どちらもコバルトなのにコバルトっぽくない題材でしてね(SFと世界大戦時の飛行機野郎の話)。 今回はファンタジーですが、やっぱり須賀しのぶ。 キャラそのものは割りとコミカルだったりポジティブだったり、なのに、内容は重め。 後編最後は早くも泣かされます。 クソ真面目な忠義者に弱いんだなぁ・・・つくづくと。
主人公がエド(エディアルド)とアル(アルゼウス)で、某錬金兄弟みたいです。 今後は、カリエが「アル」と呼ばれることはあまりなくなるんでしょうが。 最後のカリエとエドのやり取り好きです。 やっぱり女の子主人公が男前ですねぇ。キャッスルに引き続き。 ドーンとシオン兄弟は泣けますね。こういうの上手いよね。須賀しのぶ。
エドとカリエが今後仲良くなっていくさまが楽しみ。 景麒と陽子みたいな感じになったら面白いのに。 最新刊まで追いつくのは案外早そうです。
++++++++++++ 『夜型愛人専門店 ブラッドハウンド』 【由貴香織里 白泉社DX】
由貴先生、初の大型本はコレ。 初のドラマ化もコレ。 なんでよりによってコレ・・・ いや、嫌いって言うか・・・昔ながらのファンとしてはなんとも複雑。 極めつけは蘇芳役が蓮…じゃなくて松田悟志。これはもうなんのネタなんですか。笑うしかない。
内容は、由貴さん時間がないのかな、という感じのアバウトなストーリー。 内容よりも、出産てことにびっくり。いつ結婚されたんですか。 由貴先生はしばらく産休でもとってゆっくりしたらいいと思いますね。 この頃の話、明らかに方向がおかしいです。もっとじっくりネタ作って欲しい。 しみじみと、天使禁猟区より前の由貴香織里が好きだった…と思う今日この頃です。 これ、続くんでしょうか。
++++++++ 『輝夜姫24』 【清水玲子 白泉社花とゆめコミックス】
デイ・アフター・トゥモロウって感じになってきてます。 見てないですけど。 『月の子』の舞台やったんですね。観てみたかった・・・ しかし女性脚本家が書き、男性のみで演じられる劇団って、なんかアレですね。アレって何かわかりませんけど。 中身はもう、ただただ読むのみです。碧の意識が戻ってよかったよかった。
+++++++++++ 『っポイ!24』 【やまざき貴子 白泉社花とゆめコミックス】
ついに試験終了!! おめでとう!お疲れ!! 合格発表そして卒業まで、あと何冊費やされるかわかりませんが、とにかく進んだ。 この子らが大人になる、いや高校生になるとこが見たいと思い続けている読者はたくさんいることでしょう。
もう万ちゃんと平ちゃんは結婚すればいいじゃん。一緒になっとけ。 法律なんて関係ないない。
+++++++++++ 『ピューと吹くジャガー7』 【うすた京介 集英社ジャンプコミックス】
ひとことページの「絵があれてんなぁ」が一番衝撃ページでした。 そんなこと気にしてたんだ 荒れるも何もって感じですが。うすた氏の漫画は。 冨樫が言うならわかるけど。 中身は地味な巻でしたね。 うすた氏も何が面白くて何が面白くないのか、もうわけわかんないんでしょうね。 私も読んでてもう面白いんだかつまんないんだか全然わからなくなってきました。 ただ、ハマーとポギーの話はいたたまれないので読みたくない気分です。ハミーは怖くていやです。
ジャガーさんとピヨ彦はラブラブですよね。 え、なんですか。 ところで、暇だとジャガーさんとピヨ彦のような行動取っちゃうんですけど、一般的にそういう言動はしないものなのですか。 暇なときでも。
2004年06月08日(火) |
『歩兵の本領』(小) |
【浅田次郎 講談社文庫】
これはかなり面白かった。 浅田次郎は初めてで、お涙頂戴ものなイメージがあって読む気してなかったんですが(失礼)、解説が五條瑛ということで読んでみました。 中身は自衛隊青春グラフィティー、という帯そのまま。 ただし現代の自衛隊ではなく、70年代の自衛隊。 浅田先生の経験が生かされているんでしょうが、それにしても面白い。 そこかしこに散りばめられたユーモアにかなりくすくす一人で笑ってました。 読まず嫌いでごめんなさい。 でも『鉄道員』は読まないと思う。
「若鷲の歌」 滑稽な中にある哀愁に、浅田はこうやって泣かせるんだな、と納得しました。
「小村二等兵の憂鬱」 かなりおかしかったです。 森士長が素敵すぎ。 こっそり洗っててくれたんですねぇ。
「バトル・ライン」 好きでした。 上官を殺してやろうと思ってる話なのに、気がつけば後味すっきり。
「門前金融」 これも笑いました。 借金戦線は着々と広がってるようです。 ランドセルのエピソードは汚いです。泣かせようとしてからに。乗らないぞ! でもやっぱり森士長素敵です。
「入営」 前は本当にこんな風に隊員を確保してたんでしょうか。 今じゃ考えられません。 倍率高いですからねぇ。ああ、でも派遣後はどうなんでしょうね。少しは落ちてるかもしれません。 青春って感じでした。
「シンデレラ・リバティー」 隊員のみなさんはシンデレラ。 切ないです。
「脱柵者」 バディっておいし・・・いいね、という話。
「越年歩哨」 赤間くん再び。 みんなかっこいいなぁという話。 加賀士長も好きです。
「歩兵の本領」 表題作は隊を去っていく人の話。 うまい並べ方ですね。 最後になかったら、隊を去っていく罪悪感や寂しさはいまいちわからなかったでしょう。 しみじみ。
自衛隊問題はとりあえず置いておいて、この小説は小説として面白かった。 でもふと、自衛隊ってんだろうな、とも思う。 五條氏の言うとおり、この時期が一番よかった、なんてことにならなければいいですが。進歩していると思いたいねぇ。
2004年06月06日(日) |
『月魚』『今夜はパラシュート博物館へ』(小) |
【三浦しをん 角川文庫】
エッセイばっかり読んでるとそろそろ、妄想炸裂なしをんがどんな小説を書くのかが気になってまいりました。 そんなわけで、一番定評のあるであろう本書が文庫化したので読んでみました。 ハードカバーの方が雰囲気あったな。表紙。 これも可愛いですけど。金魚・・・じゃなかろうよ。
粗筋だけみると耽美系かと思って身構えましたが、そこはしをんです。耽美、というわけではない。 閉鎖的な感じはなく、開いた雰囲気。 耽美のよどんだ水槽覗いてるような息苦しさはない。 シチュエーションだけ見れば十分耽美なんですけどねぇ。 むしろこのストーリーでよく、こんなさっくりとした読後感を出せるなと思うくらいです。
そうそう、面白かったんですよ。 最近、当たりがいいなぁ。愉快なことです。 ただやっぱり、エッセイのことを思い出しちゃうんで、古本屋という主人公二人の職業も、自分のアルバイトの経験が生かされてるのかなぁとか、余計なことを思ってしまいますね。
どうも古本屋主人=京極堂なもので、冒頭、真志喜のビジュアルイメージが京極堂になって少々薄ら寒かったです。 照れる真志喜とかねぇ。見た目京極で想像したら寒いでしょう。やっぱり。 すぐに美青年に軌道修正されましたけれど。
解説はあさのあつこ。 お互いの著作に解説書いてることになりますね。 今月はバッテリー2巻が文庫になりますよ、早く読みたい! って、本書には関係ありませんでした。 私はあさのさんほど、濃密な空気は感じませんでしたね。月魚には。ただそこが良かったと私は思うのですが。 読み方、感じ方はそれぞれですなぁ。
+++++++++++++
【森博嗣 講談社文庫】
ひたすら読書に励む週末でした。 ダミアンの誕生日だし(全然どうでもいい)
「どちらかが魔女」 久しぶりの犀川先生&萌絵ちゃん。 いつものミステリパーティーの話。 キリストの問題は珍しく、最初から答え知ってましたよ。 メインの謎の方は解けませんでしたけれど。 大御坊さん、結婚おめでとうございます。 相変わらずおいしい諏訪野、そして素敵な叔母様と萌絵ちゃん。
「双頭の鷲の旗の下に」 犀川先生たちの高校時代がうかがえる話。 先生方も少年だったんだねぇと思うと微笑ましい。 犀川先生が学祭なるものに参加してたのかどうかわかりませんが。
「ぶるぶる人形にうってつけの夜」 小鳥遊くんと萌絵ちゃん初共演。 二人が並ぶと絵になりそうですねぇ。 練ちゃんとしこさんの間はどうにも進展しそうにもないですね。相変わらず。 しないんでしょうね。きっと。
「ゲームの国」 タイトルも中身も『キノの旅』のような。 はあ・・・と言って読むしかない話。 面白かったですけどね。 キャスリング、一応知ってますが、ゲーム中に使えるほど理解してないルールです。
「私の崖はこの夏のアウトライン」 ゲームの国あたりから雲行きが怪しくなってきましたが、これ以降はファンタジーですね。 まあ、森小説にファンタジーだのミステリだのSFだのという区分は野暮ですが。 好きな話でした。 またわけわからなまま終わるんじゃないかとひやひやしましたけれど。
「卒業文集」 本当にタイトルどおりの中身です。 なんとも不思議な読後感、じんわりとした感動。 不思議な話ではないですよ。 こんなのも書くんですね。森博嗣は。
「恋之坂ナイトグライド」 こういうのが一番森博嗣っぽいのかもしれません。 この人なんで、ミステリでデビューしたんでしょ。改めて。
「素敵な模型屋さん」 解説で羽海野チカが言った通りの素敵な話でした。
いつもながらバラエティにとんだ、よい短編集でした。
2004年06月05日(土) |
『巴里・妖都変 薬師寺涼子の怪奇事件簿』(小) |
【田中芳樹 講談社文庫】
言うまでもないことだと思いますが、このシリーズは涼子と泉田君の微笑ましいようなもどかしいような恥ずかしいような仲を楽しむものであって、ストーリーはさして重要ではありません。 だから内容についてはさして言うことはありません。 さっくり読めて好きなシリーズです。 涼子は本当にほんっとーに泉田くんが好きなんだね、惚れてるんだね。 そして本当に泉田君は気がついてないんですか。いつまでも気がつかないと、ハイヒールが飛んでくるかもしれません。 適度なところで気がついてあげてください。
そんな感じであまり言うことはないんですが・・・涼子はかわいくて好きですよ。泉田くんはいい男だし。 このシリーズいつも解説が変なのですが、わざとそういう人を選んでるんでしょうか。 パリの銀英伝コスプレーヤーは拝んでみたいと思いました。 そう言えば前に、おたくと漫画好きの違いは前者はキャラに恋する人、と言われたことがあるのですが、その言に沿えばフランスの漫画アニメ好きはおたくにはならないんでしょうねぇ。 私ですか。さて・・・
2004年06月04日(金) |
『弁護士は奇策で勝負する』(小) |
【デヴィッド・ローゼンフェルト 訳:白石朗 文春文庫】
これ、文春文庫だったんだ。表紙で買ったから、創元だとばかり思ってました。 当然、タイトルに惹かれての衝動買いです。 一応、中身も確認しましたよ。 解説をぱらっと見て、粗筋見て、登場人物紹介を見て、主人公の愛犬の名前が二番目に来てたのが購入の決定打でした。
法廷ミステリは初めて読みます。 なんだか屁理屈が多そうなイメージがあるんですよ。 映画も法廷ものは観ないですし。 「逆転裁判」のおかげで興味の幅も広がったなぁとしみじみ思います。 あまり中身に期待してなかったのですが、これがなかなか面白かった。 ただし、帯の「近頃のどぎついミステリにウンザリしてる人、必読です」というのはちょっと違うかもしれません。 ミステリとしては驚くべき展開とか、どんでん返しがあるとか、トリックがあるとかそういうのはないので。
タイトル通り、主人公のアンディは反則まがいの奇策を弄して陪審員をゆさぶる弁護士です。 なるほど君のハッタリを更に周到にした感じです。 そんなわけなので法廷シーンもまったく退屈しません。 映画になったら面白そうです。 アメリカンなミステリらしく、アンディが暴漢に襲われたり、銃撃されたりといった展開もあり、よく動くミステリ。 最初は、アンディの別居中の嫁がいて、調査員の恋人がいるという設定に、えぇーと思いつつ、徐々に彼の性格がわかるにつれ仕方ないかなと思い直しました。 弁護士としてはきわめて真面目な姿勢と、愛犬家な部分で好感度上昇。
法廷シーンは面白かったですが、次はもう少し意地の悪い検事を用意して欲しいところ。 圧倒的に不利ながらも、けっこう法廷全体がアンディ寄りだったので、もう少し苦戦していろいろな奇策を見たかった。 普通のミステリにはない緊張感や、判決が出たときの感動なんてのが新鮮でした。 あ、あと次はもう少しタラ(愛犬)の出番を・・ 続編が翻訳されるのを楽しみにしてます。
お知らせ2
パソコンを買ったのはいいのですが、諸事情でネットに繋げません。 今月下旬頃には繋がる予定です。 そんなわけで、もうしばらくお休みです。
一言メッセージのお返事だけでも先にしておきます。日記からのメールは一応読めますので。
>私も要潤が名乗ったところは何言ってるかわかりませんでした(笑)。楽しかったです。 やっぱりわからないですよね! バラシンだと知った今でも、そう言ってたようには思えません。 要名乗りシーンだけもう一度観たいです。 まあ、彼は元々滑舌悪いですが。あ、要嫌いではないですよ。 レスが遅くなって申し訳ありませんでした。メッセージありがとうございます!!
以下近況というか予告というか。
最近読んだ本は ・亜愛一郎の狼狽 ・バッテリー ・フューチャーイズワイルド という感じです。 三冊とも面白かったですよ。繋がったらまた改めて感想書きます。
今読んでいるのは ・歩兵の本領 ・弁護士は奇策で勝負する です。
繋がったら更新作業で大忙しですよ。 どーんと行く予定なのでお楽しみに。
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