妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年04月30日(水) 『ONEPIECE28』『NARUTO17』(漫)

最近、読むスピードに感想を書く速度が追いつかなく、まとめて四冊分くらい書いてみたり、面倒くさくて書かなかったり。
急に日付が飛んだり戻ったりしてますんで、目次を見るのが一番早いかと。
サイトの方には一応、作家順の一覧もありますし。

と、珍しく管理人めいたことを言ってみました。

++++++++
【尾田栄一郎 集英社ジャンプコミックス】

チョッパーが頑張ってるよ。
「おれがすぐ逃げるから、みんなが守ってくれる」
チョッパーはそれでいいんだよ・・・と思うのですが、少年漫画だからね。
無事で何より。

ゾロが珍しくはったりをかました、と思ったらやっぱり駄目だった。
はったりはウソップの専売だから。

サンジがいいとこなし。がんばれ色男。

ロビンちゃんが苦戦。いつも余裕なだけに物珍しい。
相変わらず女性陣が素敵です。

+++++++++
【岸本斉史 集英社ジャンプコミックス】

久しぶりにサスケが表紙にきたような。

若かりし頃からあるイタチのゴルゴ皺が非常に気になる。なぜそんな線が。
父にも母にもないじゃないか。

ガイ先生特性の全身タイツ、是非にナルトにも愛用してもらいたい。

綱手さま登場。横にいるお姉ちゃんの方が気になる。ブタが可愛い。
子供時代のオロチンの美少年ぶりがなんとも悲しい。今は変態オカマ・・・。え、オカマじゃないなんて言わせませんよ。

サクラは一体、誰が面倒見てくれているのか・・・。そればかりが気になります


2003年04月28日(月) 『三国志10 帝座の星』(小)

【北方謙三 角川ハルキ文庫】

張飛・・・!

一番悲しかった。
吉川も含めて、北方の張飛が死ぬ場面が。
北方の張飛は最初から、なんだか切ない人だった。
見ているのが辛いくらいに切ない人だと思っていたけれど、その最期もまた切ない。
優し過ぎるよ。張飛。
「おまえはもう、充分にやった。抱きしめられて死んでいく資格はある」
なんて悲しい。そんな張飛こそ抱きしめられるべきだと思うよ。
けれどそうしてくれる董香ももうなく。

なんという展開を用意するんだ。北方。束の間三国志だということを忘れるほどです。

張飛の死があまりに悲しかったので、曹操の死もかすむ勢いでした。
でもやっぱり悲しいよー。曹操様ー。
徐々に死に向かう曹操がもうなんとも。
あなたは最期まで可憐だったよ・・・。
章タイトルが「冬に舞う蝶」だもの。
もちろん、蝶が曹操なわけじゃないですけど。

夏侯惇と他愛無い昔話をするのがなんとも切ない。
曹操死後、いくらもたたずに死んでいく夏侯惇がまた・・・涙を誘います。

曹操の死を知って、涙を流す劉備。
兄者はここぞという時に泣きます。ハートを鷲掴みにするようなタイミングで、とうとうと声も出さずに涙を流すのでまいってしまいます。
董香が死んだときも同じように泣くし。兄者にはまったく参ってしまいます。

曹操が死んで、曹丕と司馬懿の黒い主従の時代が来ました。
怖いよ。
サドマゾコンビで非常に気が合うらしい。怖い・・・。怖すぎる。
ここにシン氏も加わって、宮廷愛憎絵巻と言う感じです。

孔明が相変わらず追い詰められていて、気の毒だ。
この後に劉備が死んだらまたとても悔やむんだろう。

三国志の後半はつらいことばかりで嫌になってしまうよ。


2003年04月27日(日) 『三国志9 軍市の星』(小)

【北方謙三 角川ハルキ文庫】

関羽が・・・関羽が・・・・・・・

前半は吉川と交互に読んでいても問題なかったのですが、後半は交互に読むのは辛いと身に沁みました。
立て続けに死ぬシーンを二回見るのはなんとも辛いものです。

一人荊州を守っている関羽のことを常に気にかける、劉備と張飛が切ない。
もう一緒に戦えないのよーと先を知っているだけに切ない。
関羽ももう一度劉備と戦場に出たいと願いながらも、果たせずに。

この辺はどうがんばっても呉が嫌いになってしまいそう。
魏蜀呉、みんな好きなんですけど。

花を愛でる関さんが印象深い。
私、関さんが子どもやら動物やらと戯れているのを想像すると微笑ましくなるのです。
張飛でもいいんですけど、関さんはなんとなく「仕方ないなあ」みたいな顔をしていそうで。

一つ、戦場で死なせてくれたことに感謝です。北方に。

北方の孔明は陰気で引き篭もりな感じがとても好きです。駄目っぽい孔明が好きなのです。
彼はただでさえ完璧だと思われているんだから、それくらいの欠点があったっていいじゃないか。
亭軍山で、耐えられなくなって弱気になったり、「軍師たる資格がありません」と言ってみたりする孔明と、鷹揚な劉備がとてもよくかみ合っていて素敵です。

孔明株が急に上がり始めましたよ。

夏侯惇がまた出番を増やしてまいりまして嬉しいような寂しいような。もう幾ばくもないのがわかっているので・・・。
「お前とキョチョ。この二人が私の弱さを知ってくれているだけでいい」
曹操様が夏侯惇に言うんですよ。
相変わらず可憐です。もう参ってしまいます。
豪快なのが好きなのに、こんなに可憐にされては逆にときめいてしまいます。
また、冷静で穏やかな夏侯惇がよいのです。
北方夏侯惇は、かなりの美声だと思われます。渋くて落ち着いたいい声。私の脳内ではそのように変換されています。
そんな落ちついたトーンに、曹操も心落ち着かせるのでしょうなぁ。再三、そう書いてあったから。

キョチョと曹操は相変わらずで、なんとも言いようもなく・・・言葉を濁しつつ。
いやあ、北方三国志は熱いなあ
ここにきて、ようやく熱い、ということがわかりました。遅すぎますか。
今まではどちらかと言うとクールな感じだと思ってました。あ、三顧の礼は熱かったです。三国志史上最も熱いんじゃないかと思うくらいです。
熱いのは私だという話しもありますが。

そう言えば、正史ベースだから周倉がいない。
まあ、いてもいなくても・・・・。好きではありますけれど、活躍したと思ったらすぐに死んでしまうからなぁ。

ここから先は人が死ぬ一方で読むのがしんどいですよ。


2003年04月25日(金) 『花ざかりの君たちへ20』(漫)

【中条比紗也 白泉社花とゆめコミックス】

20巻だってー!
な が す ぎ
蒼天航路の24巻に追いつきますよ。これは間違いなく。
たかだか学園ラブコメディ(?)でよくもここまで。
女の子が男装して男子校に入学、というそのネタだけでよくもここまで!!
たった二年間が20冊ってどうなのよ。
あ、『っポイ!』はもっと行っているか。

いい加減、誰でもいいからカップルになるなりなんなりしてもらえないか。
このまま卒業式まで行くんでしょうか。
最終的に意表をついて、佐野と中津が付き合うというのはどうでしょうか!
梅さんと佐野でもいいですよ。
なんなら、茅島と中津とか、神楽坂と佐野とかでも一向に構いませんとも!!
是非その辺の路線で。

すっかり投げ遣りです。


2003年04月24日(木) 『三国志8 吉川英治歴史時代文庫40』(小)『ぱじ6』『ブラックジャックによろしく5』(漫)

【吉川英治 講談社】

終わってしまったなあ。
なんとも寂しい気分です。

陰湿で腹黒いイメージのつきまとう司馬懿ですが、なかなかお茶目だと思うのですが。
吉川版の司馬懿はそういう雰囲気じゃなかったです。
なにかと孔明を絶賛することを惜しまない司馬懿は男前だと思います。

孔明と魏延の仲がいよいよ悪くなって。
劉備存命中はそういう雰囲気もなかったのですが、やはり最初からこの二人は仲が悪いままだったようです。
某三国志の影響で、この二人というとなんだかなーと思ってしまうんですけれど・・・。

最後の御払いが孔明の寿命を縮めたのではという気がしますが、そういう時代なので言っても仕方ないことですね。
それよりもこんなところでも魏延ですよ。
祭壇の炎をうっかりで消す魏延。それは姜維も怒ります。孔明も思わず倒れ伏します。

趙雲は最期までかっこいい人でした。
嫁がいないのに子が二人もいて、あれー?でしたが。養子?
どちらでもいいですけどね。

それにしても馬超さんはどうなっちゃったんだろう?
西に置かれたっきり出てこなかった。と思う。

人材難に悩む孔明が、関羽がいたらなあ、と思うところにじんわりします。
あまり仲が良くなかったのに。
孔明ってあまり武将と仲が良くないイメージです。趙雲が例外。

私、孔明贔屓ではないのですが、それでも劉備死後の孔明と言うのは痛々しい感じがして見ているのは辛かった。
どうして人材がいないんだ、蜀!と思わずにはいられない。

三国志というのは結局、誰一人大望を果たせないままに終わる物語だったんだな。
なんとも切ないです。

+++++++++
【村上たかし 集英社ヤングジャンプコミックス】

密かに普及したい漫画。
毎回、なんだか泣いちゃう。
ももちゃんの成長をぱじと共に見守り、ぱじの長寿をももちゃんと共に願いつつ読んでます。

裏表紙でランドセルをしょっていたので、いよいよ?と思ったけれどまだみたいです。
ももちゃんの成人式の時自分が90歳で、もう無理だ、と嘆くぱじにそんなことないよ!!と言いたい。

杉村さんを退院させてあげたい、と思いつつ、杉村さんのいる病院なら入院してみたいとも思います。

+++++++++
【佐藤秀峰 講談社モーニングコミックス】

ドラマ化しましたねー。
なかなかいい感じだと思います。

おかっぱの小児科先生がかっこよかった。

がん医療編です。
どこまで行っても重いテーマしかないのはわかりますが、気が重いですな。
これって、モーニングだから週刊ですよね。
毎週このテンションがよくも保てるものです。
読むのもきついよ。

二人の医師の確執がどういうものなのか気になります。

あ、今回初めて泣かなかったな。


2003年04月23日(水) 『20世紀少年10〜12』(漫)『「正史」はいかに書かれてきたか 中国の歴史書を読み解く』(他)

【浦沢直樹 小学館ビックコミックス】

いやーやっぱり(以下略)
カンナの母親がようやくぼちぼちとどう関係していたかわかってまいりました。
生きているのかどうなのかはわかりませんが。
そして、ケンヂはやはり死んで・・・。信じないーと思っていたんですが、登場人物紹介にばっちりと「命を落す」と書かれてました。
悲しい。

それよりも、本の間に挟まっていたアレ!!本気で怖かったんですが。
借りた本なのでいたずらかと思ってまじまじ見たんですが、印刷物ですね。多分・・・。
そうじゃなかったら怖い。
なんと手の込んだ仕込を。そういうの好きですが。

全部の本に入っていますよね・・・?どうしようなかったら。

春波夫はいったい??

「ともだち」の正体がわかった、ということでいいんでしょうか。
なんとも気が抜けません。

++++++++++
【竹内康浩 大修館書店】

三国志の参考文献を何か読みたいな、と思いつつ、三国志をテーマにしたものはあまたあるし、私としては三国志に的を絞ったものではなく、もっと広範囲にわたって論じられているものが読みたいと思ってました。
そこでこれ。
中国の歴史書の成立した背景を追った本。
だから三国志のみならず春秋から史記、そして正史について分りやすく読みやすく書かれていて、素人には丁度良かったです。

歴代皇帝の異常出生譚が面白かったです。
そんな馬鹿なというほどの誇張は必要あってのことなんだなーと。

正史と言うとどうも史実だったように思ってしまいますが、新王朝の皇帝の正当性を証明する為に前王朝の歴史を記したものが正史、ということだから内容の真偽は確かに疑わしいですね。
かといって全てを疑っては何も分らないですし、そこが難しい所であり面白いところであり、と思います。
歴史を探るのは探偵行為に似ているといったのは誰だったか。

明らかな余談なのにページを割かれた、呂后の話。
なんだかんだと一番インパクトがあって他の話を忘れそうです。
怖いー怖いよー・・・。中国の残酷物語って本当に残酷で嫌だ。
どういう内容か説明するのも嫌。

著者の経歴に少々不安を持ちつつ読んだんですが(失礼ですよ)、読みやすく分量もそれほどなく楽しめました。
他にもよい参考文献を探してみよう。


2003年04月22日(火) 『20世紀少年7〜9』『しゃにむにGO!14』(漫)

【浦沢直樹 小学館ビックコミックス】

いやー気になる。
毎回同じ書き出しで芸がないんですが、気になるんだからしょうがない。
MONSTERと思えば似ているんですが、MONSTERよりもスピーディな感じ。
ケンヂは本当に死んじゃったんでしょうか・・・。好きですよ。彼。冴えない所とかかっこいいところとか。

徐々に前進していると思わせつつ、「しんよげんのしょ」なんてものが出てきちゃってますます気になりますよ。

+++++++++++
【羅川真里茂 白泉社花とゆめコミックス】

天才駿さまご活躍、といったところでしょうか。
完膚なきまでに負けました。主人公二人。
でも池田先生、かっこよかったです。
そして、延っちの子ども時代、可愛かったです。
羅川先生の描く子どもはなんであんなに可愛いんでしょ。くそがきも多いですけれど。

こちらも展開が気になりますよ。


2003年04月21日(月) 『20世紀少年4〜6』『彼氏彼女の事情15』『目隠しの国7』(漫)

【浦沢直樹 小学館ビックコミックス】

やっぱり続きが気になりますなー。
3巻でちらりと出てきて気になってた、ショーグン。やっぱりかっこよかった。
かっこいいなあと思っていたら、あれよあれよと時が過ぎ、そして監獄。
ショーグンが落ち武者に・・・!!
それでもかっこいいですとも。岩窟王みたいですな。
ケンヂも冴えないながらもかっこよく、その生死が気になるところ。
一体、おおみそかになにがあったのでしょうか。

++++++++++
【津田雅美 白泉社花とゆめコミックス】

重いなー。
雪乃ちゃん、有馬を助けてあげてーと。
浅葉くんが健気で好きですよ。
どうなるんでしょ。

+++++++++++
【筑波さくら 白泉社花とゆめコミックス】

出てくる人がみんな可愛くて好き。
まろ太ー。
伯父さんがくせものくさいですね。
あろうくん、どきどきの目覚めです(違う)
あろうくんが脱ぐのは分りますが、伯父さんはぬがんでも・・・。でも、オッケーオッケー。


2003年04月20日(日) 『20世紀少年1〜3』(漫)

【浦沢直樹 小学館ビックコミックス】

面白いです。
続きが気になるよ。時代が行ったり来たりで、どこがどう繋がるのかが楽しみ。
一気に読まないと伏線がわからなくなりそうですが。
それはMONSTERの時もそうだったけれど。
天馬はかっこよかったですが、今回はいまいち冴えない主人公。
姉のエピソードにちょっと感動で、お姉さんは果たして出てくるんでしょうか。


2003年04月17日(木) 『ブラックダイヤモンド』(映)

【監督:アンジェイ・バートコウィアク アメリカ】

友人が、ジェット・リーがかっこいいと大絶賛するので、その友人と観に行きました。
確かにかっこ良かったです。
冒頭の逆クライミングは、ICO!?と思いましたが、かっこいいです。
けれど、私はそれ以上に気になってならないことがありました。

ヒロミ・ゴーが出てるよ!!!!

敵のボス・リンが、最初誰かに似ているな、と思いつつ観ていたのですが、途中で気が付いてしまいました。
郷ヒロミだ、と。
ちょっと似ているな、じゃなくて、私は実は本当にゴーなんじゃないかと疑うくらいでした。
ラストの、ジェット・リーとのアクションシーンは、アップになるたびに「ゴー!ゴーーっ!!」と心中叫ぶ始末。
あと5分あのアクションシーンが長かったら、私は例え観客全てを敵に回しても、「あれはヒロミ・ゴーだ!!」と声を上げていたことでしょう。

二時間越えの映画が多い中、この映画は1時間41分。
あまり長いと飽きるたちなので、ありがたい。

ストーリーは、協力しているようで全くしていない、スーとトニーが物足りない。
もっと二人で協力してのアクションがあればいいのに。
『24時間』や『ラッシュアワー』を連想して観に行くと、拍子抜けします。
アクション映画としても、これといって目新しいアクションがあるわけでもなし。
金網トランポリンと、冒頭の逆クライミングくらいかな。
メインであったであろう、ファイトクラブでのアクションシーンと、カーチェイスシーンが交互に場面切り替えされ、緊迫感が途切れるのが残念。
ファイトクラブのアクションは連続して見たかったな。

最初、この人大根なんじゃないか・・・?と心配になるくらいに表情が変わらないジェット・リー。
冷静で表情が変わらないという役柄にしても凄くないか?と思っていたら、ファイトクラブで色々な表情見せてくれました。
「なんでオレが・・・」「めんどうな」「やばい」みたいな感じが、普段表情の変わらないスーに時折現れると、なんだか可愛いです。
ああ、今凄い焦ってるんだな、とか。
セリフがほとんどないので、キャラの性格がいまいち掴みきれませんが、クールだけど可愛いなという印象。
かっこいいですけど、可愛いなと。

ブラックダイヤモンドの謎解きはなかなか面白い。
けれど、最後は明らかに被爆していると思うよ。スー・・・。台湾に帰ってから発癌しないことを祈ります。

アーチーが時折盛り込むボケが笑えた。
エンディングのアーチーとトミーの会話も凄くおっかしー。

ツッコミどころが満載ですが、ヒロミ・ゴーを観るだけでも価値ありかと(本気か!?)


2003年04月16日(水) 『三国志7 吉川英治歴史時代文庫39』(小)

【吉川英治 講談社】

いよいよ七巻。
関羽が張飛が曹操が劉備が・・・。
関さんの呪は強烈なのか関さん死後、次々に。
呂蒙なんてもう怪談です。
関羽の祟りは相当怖い。

曹操様もついについに。
私はこの人は絶対に戦場で死ぬ、と頑なに思ってました。
いつ死んでもおかしくない戦が多かったからかもしれませんが。
病床にあって、
「英雄が死に臨んで、道士に祓いをさせたなどと聞えては、世のもの笑いになるだろう」
臣の言葉を退けたあたり、曹操だなという感じです。
晩年に輝かしい戦歴や功績が乏しい感はありましたが、三国志の英雄は曹操だと思うのです。
同じ年に夏侯惇も亡くなりどんどん寂寥感が増して行きます。

一方の劉備。
孔明ももっとしっかりと引き止めなさいよ、と思わないではなかった夷陵。
劉備の有名な孔明への遺言にはやはり涙です。
「もし劉禅がよく帝たるの天質をそなえているものならば、御身が補佐してくれればまことに歓ばしい。しかし、彼不才にして、帝王の器でない時は、丞相、君みずから蜀の帝となって、万民を治めよ・・・」
なかなかそんなことは赤の他人の孔明に言えるものではないと思うのですが、そこが劉備の人柄なのかもしれません。
出師の表よりも泣きます。

南蛮行の孔明はやけに楽しそうに見受けられます。
まあ、最後は戦車まで使用して、
「自分は必ず寿命を損ずるであろう。いかにもとはいえ、かくまで、殺戮をなしては」
と涙を流してはいましたが。
やっといて泣くな、と言いたい気もしますが・・・。その後、趙雲に渇入れられてました。この二人は仲が良いです。

劉備の死後の孔明は非常に生き急いでいる感があります。
次はいよいよ最終巻。間に北方を挟んでいたのでずいぶんと長く感じます。


2003年04月14日(月) 『臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート3 朱色の研究』(漫)

【漫画:麻々原絵里依 原作:有栖川有栖 角川飛鳥コミックス】

もうでないかと思った。
推理物の完結編が出ないわけないんですが、あまりに出ないから。
原作を読んでいるので、これといって意外性もないんですが、改めて有栖川有栖氏のセリフってきらきらしてるね。
時々恥ずかしい。
漫画になったら気にならないかと思ったら、やはりきらめいているよ!
特に火村先生!!クールでシビアなんだけど、そのセリフは時々群を抜いてロマンチスト。
アリスを超える。
先生、ステキです。めろめろです。
流行らせたいくらいですよ。

あと、火村先生が夜中にうなされるという話、あれは私はホテルの一室のイメージだったのですが、旅館・布団・浴衣!!
妙に喜びました。馬鹿だな。

巻末も面白かったです。
次は『ダリの繭』が見たいなーなんて思うのですが。


2003年04月12日(土) 『三国志6 吉川英治歴史時代文庫38』(小)

【吉川英治 講談社文庫】

ホウ統先生がやってきて、馬超がやってきました。
ホウ統、孔明への嫉妬から身を滅ぼす。
なんて罪作りなの、兄者!

のっけからテンション高めですが、悲しいですよ。
淵も亭軍山で討たれてしまい。いつ討たれたのかもわからないくらいの速さでした。

ホウ統に三つの策を告げられ、中策を選ぶ劉備。
曰く
「中庸。それは予の生活の信条でもある」
そんなに胸を張って言い切ることなのですか。
なんだかわからないですが、劉備って凄いなあと思います。

曹操軍は負けに負けている巻です。
曹操様、例の如く敗戦して引き上げる時は誰かに抱えられています。

ここでようやく、左慈が出てまいりました。
そうか、これが・・・。
左慈イリュージョンをひとしきり披露した後、なんだかわからないままに去っていきました。彼はなんのために出てきたのでしょう。
曹操がこれを機に、卜占に傾倒するんじゃなかろうかと心配です。

なんだか、官渡の頃の曹操が懐かしいです。はあ。仕方ないのか。

黄忠が活躍してました。まさに老人力。
張飛も活躍で、大人になったのね、と思います。もう50近いはずですが。

次はいよいよ・・・なんですよ。
章タイトル眺めているだけで泣けます。
最終巻なんて読めないんじゃないだろうか。


2003年04月08日(火) 『一騎当千5』『シャーマンキング24』(漫)

【塩崎雄二 ワニブックス】

表紙は関さん。
でも中には一コマもいない。ちぇー
実は関さんが、今まで登場した中で一番ランクが高いという。呂布のAを超える、特A。さすが、武神。
その、不治の病を抱えた呂布、あまり出番ナシ。
ツインテールに素肌にブレザーという衝撃が強かったから気がつかなかったが、キャラとしてはそれほど強烈な性格ではない。
むしろ普通。

干吉が最強闘士として登場。もちろんギャル
爆乳ではないらしい。
でも、パンチラ。というか、パンツ全開。
そして、五巻目にしてようやくこのセリフを吐いてくれました。
「パンツ・・・全開ッス。干吉さん」
全くだ!!誰も何で何もいわないんだよ!!そして、少しは恥らえって!!!
このセリフを吐いたことと、おかっぱで名を残すであろう費敬(費敬って誰・・・)。

劉備の名前が出てきました。孔明も。
桃苑三姉妹であることを、ものすごーく期待しているのですが、はたしてどうなのでしょうか。
孔明は男でもいいです。なんでもいいです。孔明だし。
あ、そういや趙雲はどうなんでしょうね。
さっぱり有名武将が出てこない。

「メガネを取ったほうが可愛いよ」という定番セリフを吐いてしまった、曹操に頭を抱えたくなりますが・・・。
もういいや。一騎当千だし。なんでもありだよ。

塩崎氏の巻末近況4コマが毎度一番面白いと思います。

+++++++
【武井宏之 集英社ジャンプコミックス】

マルコ全開、というところでしょうか。
マルコvsラキストの戦いはボケ倒しでツッコミを入れる余地もありません!!
チビマルコって!不覚にもツボに入りました。
そして、マルコの服!!変態ーーっ!!ミッキーを確実に超えました。

「少年の美しい声が大人に変わる前に
まだ甘き幻想を見られるこのうちに」


マルコのこのセリフで、マルコショタコン説が一気に、確信へと変わりました。怖いよー。マルコ。
マルコvsラキストは痴話喧嘩だろ?痴情のもつれ?そんなところでしょ。

オパチョは可愛いです。


2003年04月06日(日) 『ヒカルの碁21』『D−LIVE!!1』(漫)

【原作:ほったゆみ 漫画:小畑健 集英社ジャンプコミックス】

表紙は高永夏。名前が覚えられません。
エイカと読むと可愛らしい。
顔も美人だけれど、性格はきついのかもしれない。

緒方さんは、桑原先生の前に出ると、口の悪さ全開ですな。
桑原先生の「うろたえたキミは愉快じゃった」のセリフを、素で「うろたえたキミは可愛かった」と読み違えたのは、我ながらイタタ・・・でした。
どーして間違うかなー・・・・。

搭矢名人は、ますます素敵にかっこよい。
息子は短気に拍車がかかって、ヤカン投げつけてますが。どちらかというと、そういうアキラ君が結構好きです。
ヒカルとアキラが喧嘩しつつ仲良くやっているのが好きであります。
和谷くんも早く強くなって欲しい所。素朴で好きです。

+++++++++
【皆川亮二 小学館サンデイコミックススペシャル】

皆川氏の新作。
やっぱり面白い。
主人公の斑鳩君がかっこ可愛い。好きだ。
脇役の人々も適度に可笑しくて好き。
お菓子常備の烏丸さんが素敵です。
続巻も楽しみです。


2003年04月05日(土) 『一騎当千3・4』『幻想水滸伝3運命の継承者3』(漫)

【塩崎雄二 ワニブックス】

祝・アニメ化

世の中何か間違ってるぜ。

うっかり、言葉遣いも乱れてしまいますよ。
友人達に読ませたところ、誰も彼もが混乱しておりました。
そして、「ストップ・ザ董卓」は束の間流行語となりました。このセリフセンス。ハイセンス過ぎます。

ついに出ましたよ。関さんが!!
美髯はきっとロングヘアになるんだろうと思った通りの黒髪ロングの、クールなセーラー服美人。
手には青龍刀らしきもの。
関さんにはもう参りました。
だって好みなんだもん
ステキです。お姉さん!!でも、関羽!!!美髯公!!!!
もうわけがわかりません
へそ出しの関羽雲長に何が悲しくて、ときめかなければならないのか!!

それにしても、関さんと呼んでいるあの女の子は誰なのか。
張飛か劉備だろうとは思うのだけれど・・・。劉備だったらどうしよう。また、ときめいてしまうよ!!(誰か止めてあげてください)
桃苑三姉妹とかどうしたら!!そんなアイドルみたいな!!!

混乱しつつもはまっているらしいです。

ええと、曹操が出てきました。
惇兄に負けず劣らずハイテンション気味です。魏はどうしたんでしょうか。
そういや、魏は女っ気がない。郭嘉がかっこよさげ。あくまで印象として。

カク、陳宮は女の子でありました・・・。じゃあ、郭嘉も女の子でいいじゃんかよー。

で・・・華佗がうっかり好みでした。チクショウ、医者!!

他にも色々ありましたが、三国志至上最もコワイ董卓がいなくなりほっといしております。この董卓本当にコワイ。生理的に嫌過ぎ。

++++++++++
【志水アキ メディアファクトリー】

傭兵隊のみなさんが表紙。
大好き。傭兵隊。というか、ゲド隊。
ワン・・・じゃなくて、ジョーカーはどうしてこんな顔を・・・。

酔っ払った傭兵隊のみなさん可笑しい。
アイラ大好きのクイーンとか。
ガウと犬を間違えているジャックとか。まあ、顔は犬なんですが。

カレリアでは、マイクを探せ!って感じにコマの隅にいました。
迷子の例の彼もいましたが。

トーマスの話は、ゲームの方が印象的かも。
凄くさらりと話すトーマスに涙です。トーマス大好き。

シーザーが出たー!!
嬉しい。ようやく出てきた!!
居眠りしてる。可愛い可愛い!

セラはゲドが猫好きだと知っていたのでしょうか。
ゲド、絶対に猫のままだったら切れなかったと思いますね。

ダック殺人というから、キッドが出るのかと思ったら、ハレックですか。
それでは洒落で終わりません。
危ない所でした。


2003年04月03日(木) 『catch me if you can』(映)

【監督:スティーブン・スピルバーグ アメリカ】

意外にもじんわりと切ない。
どたばたしていそうなイメージだったのですが、全くそんなことはない。
演技的なことはあまり気にしないというより、よく分っていないのですが、とても良かったと思います。
レオ様と(ファンじゃないんですが語呂がいいので様付けで)、トム・ハンクスのやり取りが絶妙。
トム・ハンクスが本当に素敵。
レオ様のお父さんも素敵。

映画の雰囲気もとっても良かったです。
いい映画だなーと。
ラストの、レオ様が戻ってくるまでのトム・ハンクスの演技がとても好き。
あと、コインランドリーのシーンとか。

オープニングも面白い。
あれだけで一作品としていいくらい。ああいうセンスって凄いですね。


2003年04月02日(水) 『三国志8 水府の星』(小)『エミリー ザ・ストレンジ』『ことばあそびうた』(絵)

【北方謙三 ハルキ文庫】

周瑜が死に、荀イクも死に、ホウ統も死に、そしてラストページは劉備と孔明がラブラブで、もう笑えばいいのか泣けばいいのか・・・(泣いておけよ)

荀イクの死が一番泣きそうでした。
誰が死んでも気にとめなかった曹操が唯一心動かされた。
周瑜の死を惜しんで、悼むシーンも印象的です。
相変わらず、キョチョと仲が良いのがとても気になりますが。曹操はキョチョが大好きなんだろうね。

伊籍が死んだと聞かされて涙する劉備に一緒に泣きそうになりました。
この巻はたくさん人が死にますね。
辛いな。これからも。

それにしても北方は人が死ぬシーンを全然書かないのですが、なんででしょうか。
誰一人として死ぬシーンは書かれていない。呂布だって、死ぬシーンは書かれなかった。
だから、みんな死ぬ時があっさりだったような気がするんでしょうね。

そろそろ馬超と劉備が出会う頃でしょうか。
そんな時に、吉川三国志に戻ろうと思います。

+++++++
【作:コズミック・デブリ 訳:宇多田ヒカル メディアファクトリー】

原文のを読もうと思ってはいたのですが、翻訳版が出ると聞いて待ってました。
これくらいの文章量なら英文でも読めるだろ、と思うかもしれませんけれど、絵本と言うのは普通の文より比喩や言葉遊びが入る分、分りにくい、と思うのですが。
訳したことがないのでどうにも言い切れませんけれど・・・・。
英語、全く駄目なので。

で、ヒカルちゃんの訳は上手に訳されているのではないかと思います。
内容はー。なんとも感想を述べづらいですが、私は好きです。絵も。
コズミック・デブリというのはアーティスト集団の名称なのですね。

+++++++
【谷川俊太郎 福音館書店】

小学生の時に先生がこの本の、言葉遊びを教えてくれたのです。
なんだか懐かしくなって買ってました。
「かっぱかっぱらった」とか「いるかいるか」とかです。
みんな小学生の時に一度はやったと思います。

初版が1973年。長い間親しまれているんだなーと思います。


2003年04月01日(火) 『Heaven?5』(漫)

【佐々木倫子 小学館ビッグスピリッツコミックス】

魔窟ロワンデイシー。おかしい。
経営コンサルタントをすら洗脳しかねないオーナー。
そしていつでも冷静な伊賀君。
冷静というか淡々。

佐々木倫子、大好きです。
『動物のお医者さん』がドラマ化しますね。
漆原教授は私は北村総一郎がイメージだったんですがね・・・。まあ、いいや。
獣医を目指す青年の話、なのに感動これっぽっちもナシ
そこに佐々木倫子の偉大さを感じずにはいられません。
普通は一回くらい、感動させたろうって思うところを、あの淡々としたペースを崩すことなく描き切った姿にむしろ感動です。

あ、お医者さんの方を熱く語ってしまいましたよ。
『Heaven?』も大好き。



蒼子 |MAILHomePage

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