妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年03月31日(月) |
『続続GOGO玄徳くん!!』(漫) |
【白井恵理子 潮出版社】
どうしてこれが、JUNEに掲載されていたのかがわからない。 まったくそういうネタはなし。残念なくらいに健全。
関羽と張飛が凄く可愛いんですよ。 張飛の目がつぶらなんです。 そして、趙雲は子守り。常に阿斗をしょってます。やはりかー。
孫権が全く出てこない。孫策が玉璽を発見してるんですがー・・・。まあいいや。 オ○ムネタからビス○ロネタまで、色々絡んでおります。 大丈夫なのかしらー?と心配になるくらい時事ネタが絡んでいて時代を感じますね。
で、やっぱり孔明がかっこいいんだなぁ。 劉備は元気です。なんだか可愛いです。曹操もいじめられていて可愛いです。
2003年03月30日(日) |
『BRONZE12』『GOGO玄徳くん!!』『続GOGO玄徳くん!!』(漫) |
【尾崎南 集英社マーガレットコミックス】
帯「切なさに限りは・・ない。」 むしろこの漫画に限りがなさそうで怖いです。 終わりが見え始めてから、一体何年経つのか。 前巻から3年ぶりだと聞いたって、もう驚きはしません。意外と早かったね、くらい思います。
まあ、最後まで付き合いますが。 何年かかろうとも。
内容に関しても何を言えばいいのやら。 黙ってついていきますよ。 そう言えば、まだ高坂くん、二人の関係知らなかったんだね・・・。ようやくですか。その鈍さがステキです。
++++++++++ 【白井恵理子 潮出版社】
この頃の私の、三国志無節操ぶりに呆れた視線を投げかけられていたりするのですが、タイトル通り三国志漫画。 三国志4コマなのですが、三国志と時事ネタの両方がわからないと楽しめないという、大変コアな読者にしかうけなさそうな4コマです。
妙に馬超登場率が多い。大暴れ。かっこいい彼が好きな人は注意。 なぜか呂布が二枚目。 そして、諸葛兄と周瑜が良く出てくる。 周瑜は演義ベースなのでこれまた可哀相な感じです。
大きな笑いはないですが、なんとなく面白いかな。 そして一番気になるのが、いろいろ読んだ中でこの孔明が1,2を争うかっこよさ、だということですね。ギャンブラーな孔明かっこいいです。
2003年03月28日(金) |
『BLEACH7』『アイシールド21 1・2』(漫) |
【久保帯人 集英社ジャンプコミックス】
キスケさん、いいですね。 そしてキスケにおちょくられている、一護も。 織姫の前では、チャドもツッコミになるという。チャド大好きだー
三つ網のメガネっこというと、なんだかいい感じに聞こえるが、更にマッチョの髭親父という言葉が続くともう何がなんだか。 巻末の裸エプロンがあまりに違和感がなかったので、彼は普段から裸エプロンで登場していたっけ?と本気で思いました。 思わず登場シーンを振り返ってしまうほど、本気でした。 よかった・・・。普段はちゃんと服着ていて。
(ルキアとか兄とかその辺には触れないまま終わり)
++++++++++ 【原作:稲垣理一郎 漫画:村田雄介 集英社ジャンプコミックス】
少年漫画ーという感じが良いです。 まもり姉ちゃんが可愛いです。 そして、ヒル魔がカッコイイというのが、意外でした。そして、行動が意外と普通だと思っていたりするのは間違いですかね。 それともこれから更に凄いことするんでしょうか。
やはり、ジャンプの漫画家は原作者を別に持つ方がよいのかもしれません。 苛酷なジャンプで生き残ってもらいたいものです。
2003年03月27日(木) |
『三国志7 諸王の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
周瑜と孔明が仲良しな赤壁です。 どちらかと言えば、この二人の仲が良い方が好きではありますが、仲が良すぎるような気がしないでもない。 周瑜と会った後に劉備が、 「私の麾下に加わって加わってくれたおまえに、孤独な生涯を送らせたくない」 と、孔明に対してなかなかな殺し文句を言います。 劉備、年をとって少々丸くなったような気がいたします。 きっと、孔明はいまだにあと5年でも10年でも早く生まれたかったと思っていることでしょう。
周瑜は・・・何も言えないです。 呉は短命の呪でもうけているのですか(それは、俺の屍を超えて行けネタです)
赤壁といえば逃げ延びる曹操。 曹操が負ける姿が一番ときめいてしまう私はやはりおかしいのでしょうかね。 もちろん、負けても生き延びてさらに再び立ち上がってくれるからこそ、ときめくのですが。 曹操とキョチョの絆がどんどん深まって、私はどきどきです。北方キョチョはかっこいいです。 うっかり、ビジュアルを無双やら蒼天で想像していたので、この頃少々イメージを修正しています。 無双や蒼天のキョチョも勿論好きではありますが。 城塔で詩を吟ずる曹操にじんわりしつつ、不意によろめく曹操を支えるキョチョ。 オイオイ、どこの同人ネタなんだよ・・・ 50を超えても尚、可憐な曹操様に翻弄されております。 というか、年とともにさらに可憐で隙だらけなのですが。
赤壁で、ホウ統先生やら、徐庶の出番がゼロだったのが軽いショックでした。切ない。 もう、徐庶の出番ないじゃないですか。 ホウ統はなんだか、唐突に劉備軍にいるし。
惇兄が影で曹操様を支えているようでほっとします。 相変わらず出番がないのですが・・・。名前だけは良く出てくる。
2003年03月26日(水) |
『一騎当千2』(漫) |
【塩崎雄二 ワニブックス】
りょ、呂布が出たー!
と。 言っておこうかと。 素肌にブレザーっを羽織るってのはなんなのか。 そのチラリズムがいい加減、いらいらするのでいっそ、見せろと言いたい。
そして、自傷癖があるらしい、美少年系・董卓。やーめーてーーー 腹に蝋燭立てられた男ですよ!? 董卓と呂布はできてるんですか?勘弁して〜
そして、惇兄がーでーたー 「皆はオレを惇ちゃんて呼んでる」 呼ぶなー!!呼ばせるなーー!!! 泣きたい。泣かせて・・・・。 どうしてこんなアホキャラになっちゃうの。
でも、土木科の生徒っていうのが、夏候惇が兵卒に混じって土木工事もやったという史実にのっとっているとしたら、作者はこんなとんでも三国志を描いているけれどそれなりに調べているのかもしれない。 あなどれない。
そして、前回から気になっていたのですが左慈が誰なのかわからない・・・。誰だっただろう。
続きが気になるというよりは、次は誰がどんな格好で出てくるのかが非常に気になる。
2003年03月23日(日) |
『気まずい二人』(他) |
【三谷幸喜 角川文庫】
対談集というのを初めて読みました。 三谷幸喜が好きなのですよ。
本当に気まずい。三谷幸喜の人見知りぐいあいが如何なく表現されている。 対談を戯曲として書き起こしたというだけあって、臨場感があります。 (笑)というのもあえて書かなかったそうで。私、インタビューやら対談の(笑)がいまいち好きになれないんです。 話に困った時の枝豆ともやしの話を出すタイミングが段々上達してくるのが面白い。
平野レミが相手を試す時に「宦官」を知っているかどうか尋ねると言うのですが、シャイな男性なら知らないと答えることもあるんじゃないかと思ったり。 そんな奴は今時いないですか。
自分の名前を逆さからすらすらと言えない安達裕美に世代差を感じる三谷氏。 三谷氏世代はみんな名前を逆から言えるそうです。 私、安達裕美と同じ歳なのですが、言えるんですよ。名前を逆から。 子どもの頃そういう遊びをした・・・ような。いや、私が勝手に一人でやっていただけのような気もする。今度、人に聞いてみないとな。 あと、口の端を引っ張って「学級文庫」って言うという遊びも、していないと言う安達裕美。 私はしたんだけどな・・・・・・。 全然関係ないですけど、いまだに学生服を着ている安達裕美が他人事ながら心配です。もうそろそろ違う役をあげたらよいのでは。
単行本化されなかった、残りの二人というのが誰なのか気になるし、さらに雑誌にすら載せられなかったのが誰なのかがとても気になります。 三谷氏と友達にならないと教えてもらえないらしいのですが、どうしたら三谷氏とお友達になれるのでしょうか。
2003年03月22日(土) |
『蒼天航路27』(漫) |
【原案:李學仁 漫画:王欣太 講談社モーニングコミックス】
馬超が出てきましたね。 ばちょーさんの若さに、世代交代を感じてまいります。 蒼天ってどこまで描かれるんでしょうか。 五丈原、という気があまりしません。
そして、司馬イです。 予想に反して、かなり男前な感じです。 この人が今後本当に、孔明に女物の服を贈られたりするんでしょうか。 走らされたりしちゃうのでしょうか。 仲達と言えば、三国志で一二を争う腹黒というイメージがあるのですが、さてどうなんでしょうか。
曹仁と曹彰がよいですね。 曹仁もすっかりひとかどの将軍になって。 亀をぶつけられていたとは思えません。
相変わらずお茶目なカクが好きです。 荀家のお二人と、曹操の仲がそろそろ悪くなってきたので、尚更カクとの関係はそのままで、と思いますね。 関係が変わらないといえば、キョチョ。 キョチョ、老けないね・・・。 「あんたより早く死んだらだれがあんたを護るんだあ?」 って、キョチョが言うからいいんですよね。最高の決めゼリフだと思うんですが、キョチョが言うからなんだか和む。 惇兄が言ったら、どきどきしちゃう(アホか) キョチョと曹操はいつでも最高です。
劉備はようやく蜀の地を得たというのに、出番三コマ。うん、まあ蒼天航路だからね・・・。 これから、どうやって馬超と出会うのかが気になります。
張コウがようやく出てきました。 無双のイメージが鮮烈というか強烈なので、普通でほっとするやら残念やら。
今回出てきた張既。 なんでしょう、あのつぶらな目をした小動物的なおじさんは。可愛い。 曹操様に間近に迫られ、どぎまぎしている様などなんて可愛いの! てゆーか、曹操様はいつも人と話す時、近すぎ。 これからも張既出てきてくれるんでしょうか。可愛いなー
曹操様がそろそろ老眼なのが軽いショックでした。 でも、目を細めている様は可愛かったです。 いつも目で殺せるくらい鋭い視線ですから。
2003年03月21日(金) |
『最後のドアを閉めろ!』『一騎当千1』『アツイヒビ』『緋色の椅子1』(漫) |
【山田ユギ ビーボーイコミックス】
本田家三男坊の話。 本田家は息子達の代で血が絶えてしまうという、悲しい話(違う) でも、ボーイズラブではよくある話。
山田ユギ、好きなんです。 ということで放っておいてもらいたい。そんな感じ。 (感想を述べよ)
+++++++++ 【塩崎雄二 ワニブックス】
三国志を捜し求めて(探すまでも無いのですが)、こんなところまで来てしまいました・・・。 これ、三国志だったんですね。 どう見てもギャル漫画だと思っていたのですが。 いや、ギャルなんですよ。パンチラなんです。服も裂けます。不自然なばかりに。 つーかもう、いっそ、パンツ一丁で戦えよ。面倒くさいから。 チラリズムとかそう言う問題じゃない。 ちらりじゃないし。
主人公・孫策 伯符。 まず、そこにツッコミたい。孫策が苗字かよ!と。 そして、舞台は現代日本。なんでなのかさっぱり。 で、小覇王・伯符は巨乳系制服ギャル。 あ・目眩が・・・目の前が暗い。 わからない。その感覚が分らない。 更に衝撃が次々襲い掛かるのですよ。 なぜか、私服がメイド服で眼帯少女の呂蒙。涙が・・・。 どうせ眼帯少女にするなら、惇兄にしてくれよ!!(そういう問題なのか・・・) 一巻ではまだ出ていないのですが、曹操と惇兄はどちらも男みたいです。つまんねーなあ。どうせなら、どちらか片方でいいからギャルにしてくれよ!! 周瑜は孫策の従兄弟の男の子です。元が美青年はギャルにしてもらえないのでしょうか。 どういう法則でギャルと男にキャラを振り分けているのか。
男性諸氏は名前が例え孫策であろうと、巨乳系ギャルであるならば、萌えるのだろうか。気になる所だ。 いや、実際「呂布萌え」というセリフを見かけて、かなりげんなりしているのですが・・・。 これから、ツインテールの呂布が出てくるのか・・・。私はそれよりも、ギャルな美髯公に今から恐怖を覚えておりますが・・・。 重ね重ね、なんで惇兄か曹操のどちらかをギャルにしてくれなかったのよ!?と問い詰めたい。 だって、男キャラ、みんな変なんだもん・・・。
『天上天下』のパクリだという話もよく聞くのですが、問題はそんなことじゃない、ような気がします。 ブラジャーしないと、垂れるわよ。
+++++++ 【緑川ユキ 白泉社花とゆめコミックス】
『アツイヒビ』の方から。 漫画を描くことを大事に大事に扱っている人だなあという印象。 そんな短編集。 「花の跡」と『あかく咲く声』は同じテーマを感じます。 「寒い日も。」が一番好きでした。この中で唯一の純粋な恋愛物だったのですが、切なかった。でもいい話し。 短編が面白い人が、漫画でも小説でも好きですね。
『緋色の椅子』はちょっとファンタジーなのが意外のような気もしましたが、いつもファンタジーめいた話だから、読んでみれば違和感はない。 セツ、女の子だと言われてもしばらく信じなかったです。だって、胸ない・・・。上のギャルの胸を半分ほどあげたいところだ。 きっと、緑川さんだからハッピーエンドにしてくれるだろう、と思いつつ楽しみにしたいと思います。
2003年03月19日(水) |
『三国志6 陣車の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
いきなり、ばちょーさん登場。早いなぁ。 森と語らうばちょ。 本格的な活躍はまだですが、楽しみにしております。
孔明先生、出ました。 章タイトルでまず、笑います。 「わが名は孔明」 知ってるから。 でも、ずぼらで陳礼に叱られている孔明は可愛い感じがして好きです。
さて、私の好きな三顧の礼。 劉備の三大武器、「笑顔」「涙」「熱い演説」を駆使して、孔明先生を篭絡されました。 しかし、こういう風に言うと、まるで偽善政治家みたいです。劉備。 雨に濡れながら、孔明を見て微笑む、というとんでもないシチュエーションにびっくりします。 劉備が可憐な乙女だったら、孔明先生は恋に落ちているところですよ。 実際は、47歳のおじさんなのですが・・・。 北方版、三顧の礼はなかなかステキでした。
そういや、孔明はまだ嫁をもらっていませんね。 いつもらうのでしょう。
孔明は普通の真面目で、胸に野心を抱いた青年で、その無難さがつまらないですな。 孔明には、色々無茶を期待してしまいます。北方で無茶しろというのが、そもそも無理な話ですか。 どうしても、真面目な孔明なんかつまらないわーと思ってしまうのですよ。 これからもどこかで、最初のずぼらな孔明が見たいと思うのですが、早くも赤壁へ向かってしまわれました・・・。 最初の戦で先陣に立った孔明が珍しくて、かっこいいなあと思います。
曹操様、華佗をついに処刑されてしまいました。 狭量だな。 北方曹操は、あまり大きさを感じないんですよ。んー。
長坂をもう越えました。なんだか早く感じます。 しかし、なぜ甘婦人の役どころを王安にしたのでしょう。私は、ここのシーン好きなのに。 何かと粗略な扱いを受ける、三国志の女性たちの数少ない活躍の場だったのにな。 婦人、二人とも息災です。その必要ってあるんだろうか。
徐庶は曹操のところで相変わらずな感じで、嬉しいです。
2003年03月17日(月) |
『三国志5 八魁の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
太史慈!? あまりに、あっさりとした死にように驚きを隠せません。 かっこいいなーと思っていただけにショックです。 合肥で張遼の策にかかって、ハリネズミになるのではないのですね。 そうか。大胆だなー。
徐庶が出てきましたー。 嬉しい。かっこいい。 抑圧された人が多い中、徐庶の飄々としたこだわりのない態度が素敵です。 劉備の元を去るときも、実にあっさりと。
徐庶を落とした、劉備の笑顔がどんなものなのか非常に気になる所です。 劉備の笑顔に再三、動揺してしまう徐庶。いったいどのような・・・。 この男の笑顔には困ったものだ 徐庶好きですねー。
曹操と成玄固の再会に、じんわりと切なくなりました。 束の間、呂布のことを、思い出す人々。
赤兔のことを思う時、馬の寿命が何年くらいなのか気になります。20年くらいなんでしょうか。
張飛の、嫁が素敵な感じです。 北方張飛は、自ら進んでとは言え常に憎まれ役なので、家庭で幸せであって欲しいと思います。
徐庶が好きなように、魯粛も好きなので、周瑜とのやりとりが好きでした。 やはり、周瑜を見ているのは辛いな。
北伐がいよいよ始まりそうです。 ジュンイクの跡に郭嘉を、と考えている曹操様。 しかし、郭嘉は北伐の時に・・・。まだその時ではないのに、悲しい気分です。 北方は曹操と軍師ズがあまり仲が良さそうではないですね。 お互い、頭が良すぎるからかもしれません。
張繍をいびり倒して、自殺に追い込んだらしい曹丕が、今から怖いです・・・。 曹操も、なんとなく気に入らないと思っているらしい、曹丕。 黒いオーラが出ておりますよ。
関羽の影が薄い。 どれほど薄いかと言いますと、薄いことに気がつかないほど薄い。 髭と曹操にこの上もなく気に入られたということ以外、目立ったエピソードの無い人なのですが。 というか、普通それだけで充分という気もしますが。 性格的に派手さがないからだろうか。 関羽、好きなんですけれどね。
次は、孔明が出ますね。 なんだかんだと、いちゃもんつけつつ、やはり孔明は気になります。 どんな孔明なのか。
2003年03月14日(金) |
『三国志4 列肆の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
一日一冊ペースだな。 もう少しゆっくり読んでもいいのですが。 というか、本屋に行く暇が無いからそんなに急いで読んでもな、と。
北方三国志は、冷たい風の吹く北の海を眺めているような、寂寞とした感じがします。 それは、あまり三国志と言う物語の雰囲気には合わない。
官渡です。 吉川の官渡、蒼天の官渡がそれぞれ、鮮やかであっただけに、あまり印象深くない感じです。 官渡の戦いが好きなので、物足りない。 常に張り詰めているんですよね。 登場人物にしろ、話にしろ。 たまに緩めても、と思います。
前の巻で気になっていた、張遼が関羽説得に出てきました。 張遼、好きなのですよ。 それにしても、関羽が許都にいる間のあっさりさ。 関羽千里行もなし。 ええー。 なんとなく、予想はしていましたけれども・・・。
私は、戦術とか野心とか、そういうのとはまた別に、士を愛する曹操が好きなので、北方曹操は歯痒くさえ思います。 赤兔は、関羽の元に来ることがあるのでしょうか。 蒼天の呂布と共に死ぬ、赤兔が好きなので、関羽が赤兔に乗らないままでもいいと言えばいいのですが。
孫策が、死んでしまいました。 曹操の謀略と言うことに。 なんだか、全て曹操の謀略ということになっているような気もいたしますが・・・。 ここからの周瑜を思うと、切ないなあ。 権も思えば、若いんですよね。 太史慈がなんだかかっこいいです。
張飛が王安に訓練して、飛んでくる矢を受けるというのがあるのですが、前に少々弓道をやっていた身としましては、その無謀さ、難しさは想像するに難くないです。 つーか、無理です。 間違いなく、私がやっていた弓よりは重いでしょう。矢も更に早いです。 そんなん無理無理。 それぐらいできなきゃ、戦乱を生き延びれないのですねぇ。
さて、次は徐庶が出てくる頃ですね。 徐庶、好きなので、楽しみにしつつ、不安に思いつつ。
2003年03月13日(木) |
『三国志3 玄戈の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
北方曹操様は、可憐、だな。 負けるときは当然、勝っても尚いつでも敗北感を抱えている感じ。 常に自分が何かに劣っていることを考えている、風に思える。 宦官の家の出である劣等感やら、今回は息子を死なせた罪悪感も引き摺り、そして呂布に対する敗北感と恐怖心も結局最後まで拭えなかった。 支えてあげなければ〜という雰囲気。 だから、夏侯惇の設定が、こんなに温厚になっているのだろうか。 惇兄にだけは、なんでも打ち明けられるらしい曹操様。
惇兄の目玉シーン。 自分の目玉を食べそうもないなーと思っていたら、噂話として片付けられていた。 そうきたか。 温厚な夏侯惇には、あまり似合わない話である。 と、まで書いてあるし。 あくまで、北方惇兄はその路線でいくらしい。それもまた、素敵だ。
そして、呂布。 呂布が死ぬシーンそのものよりも、赤兔に最後に話し掛けるシーンが泣けますね。 最後に赤兔が呂布の死を感じ取って、海に駆け出すシーンも。 そこで、北方三国志は完結してもいいやーくらいに思いました。
だが悲しいかな、呂布が赤兔に「お前も疲れたのか」と話し掛けているところで、うっかりと、 「僕もつかれたよ、パトラッシュ・・・・・」 を、思い出してしまいました・・・。 こんな、泣き所で何を思い出しているのやら。
呂布は戦場で死ぬのが一番ふさわしいな、と思います。 呂布は間違いなく、ここまでの主役でしたよ。赤兔も。
劉備が、曹操の元に逃げた時、 「いつか、この手で、曹操を殺す」 と、堪えきれずに言った劉備が好きでした。 北方劉備は、こういう風に激情を発している時が魅力的。 この劉備が、孔明とどういう関係を結ぶのかがとても気になってまいりました。 寝食は共にしなさそうだ。 三顧の礼で、泣き落としを使いそうも無いし。
宛城が、意外とあっさりでした。 典韋もあっさり。 え、と思うくらいに。 あっさりと言えば、張遼が呂布軍から曹操軍に移るシーンもなく。どうなったの?
五斗米道の張衛とやらが、妙に書かれています。 北方はかなりの、オリジナルキャラを出していますが、それが良いとも悪いとも感じませんね。 ただ、ストーリーはずっと円滑に進むようになっていると思います。 成玄固がいい感じ。
孫策と周瑜の、二喬誘拐が素敵です。 呂布が死んだ後なので、頬が緩むと同時に、この二人も短命なんだという思いがひしひしとして、余計に切なかったりもします。 この二人には、天下に向かってずっと駆けていて欲しかったなあ、といつでも思います。 呉は、堅パパの時代からこの二人の時代が好きです。
次はいよいよ、官渡ですか。 曹操様が己の手で劣等感を断ち切ることになるのでしょうか。
2003年03月12日(水) |
『三国志2 参旗の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
北方三国志で一番素敵なのは、赤兔かもしれない。 みんな、それぞれにかっこよいのですが、かっこよいが故に印象が薄い。 それが、北方三国志の人々。 理性的、論理的に物事が進んでいき、よく三国志の出来事を考え抜いたんだなぁとは思うのだけれど、熱くない。 現代的、ではある。
わざと、徐州をくれてやる劉備、とか。 なるほどなーと思う。 趙雲が再会したときに、劉備は狡いと面と向かって言い放つのですが、そのシーンが好きですね。 意外と誰もいわなかった言葉です。 劉備がずるいかどうか、それはもう書き手の解釈と書き方次第ですが、北方は明らかに劉備はずるい人間であるという解釈で書かれているな、と感じます。
でも私は、泥臭くて、感情的で、現代人の感覚ではよくわからない理由で動くこともある、三国志の人々がけっこう好きなので、北方の現代的な解釈は物足りない時もあります。 あと、そうそう。 「夾」というものの概念が、抜け落ちている。 日本人には分りにくい、仁義とよく似た、中国人独特のもの、らしいんですが、北方はへたすると仁義すらない。 忠はあるみたいですが。 そういうとこが、ハードボイルドねーと思うんです。
それが悪いんじゃないですよ。 北方氏は「三国志は時代とともに書き換えられていくものだ」と言っていたから、そういう面では氏の試みは成功していると思います。
中身中身、と。
曹操様をいさめる惇兄。 「夏侯惇、俺の言うことに従えないのか」 「従えません」 蒼天ではまずあり得ない、二人の会話にときめきを覚えます。 北方曹操は、かなり惇兄を信頼しているみたいで嬉しいですね。嬉しいというのも変な話なんですが。 惇兄を餌に、帝を許都におびきよせよう作戦が、面白い。凄いなあ、惇兄。 「かしこまりました」とか鹿爪らしく言っちゃう、惇兄にいまだに違和感ですが。 蒼天惇兄なら、舌噛みそうです。
曹操様はどこの曹操でも素敵だなーと、やはり思ってしまいます。 ただ、もう少し熱くてもいいんじゃないかなーと・・・。 人材収集マニアっぽくないし。必要だから、集める、という感じ。 この曹操様、関羽に惚れこみそうも無いんですもの。 呂布に負ける様は素敵(何でだ) 曹操様は勝っている時よりも、負けている時が好き。不屈さを感じるし、何より色気がある。
宗教とは、と考える曹操に説得力がある。 おそらく、劉備も孫家の人々も宗教についてまでは考えないだろうと思う。 そういう曹操だから、青州兵を引き込むという発想に至れるんだろうな。 曹操様はやはりかっこいいよなあ。
策と周瑜がいいですねー。 この二人が一緒にいるのが好きなだけに、二人とも短命なのが悲しくて悲しくて・・・。 太史慈との一騎打ち、もう少し書いて欲しいな。吉川のときも言っていたけれど。
赤兔馬と海岸を走る呂布。 青春してるなあ、呂布! 北方呂布はかっこいいのだけれど、どうしても「馬が友だち」というイメージになってしまう。
2003年03月10日(月) |
『三国志1 天狼の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
先日の宣言通り、北方です。 百人いれば百通りの三国志があるものだと、しみじみ思いましたよ。
予想したとおり、北方だなーっという感じです。 ハードボイルド三国志。 吉川と比べてスマートな文章に、クールながらも熱いものを内に秘めた男たち。 雨の中、コートの襟立てて、煙草吸いつつ街角に立っていそうです。 (イメージが安直過ぎますよ)
ハードボイルド劉備です。かっこいいです。 温厚篤実ではなく、時々我を忘れてかっと激情を発してしまいそうになる劉備。 督郵を殴りつける劉備なんて、なかなか。実は張飛よりも手が早い。 それを、カバーする為に、ことさら暴れてみせる張飛。 目新しい。 義弟二人の役割が、きっちりしています。 桃苑の誓いがないという、珍しい三国志です。 それについては、この間北方氏が雑誌で答えていました。 吉川では。桃苑のシーンが実は一番不思議でならなかった。なんでいきなり、そんな誓いを立てられるのかな、と。 蒼天でもなかったから、やはりみんなあの場面は不思議だったのかもしれません。
やっぱ、張飛は可愛いなーと。 趙雲も可愛いです。
そして、曹操。 ようやく、宦官の家で育ったことをコンプレックスに持つ、曹操です。 吉川もましてや、蒼天もそこのところは書かれていなかった。 なんだか繊細です。 それでもまた、素敵です(曹操ならなんでもいいのか)。 この曹操様が、感情表現の激しい殿になられるというのが、ちょっと想像できません。将来そうなるのかな。 そして、子どもの頃不良少年だったいう風にも見えません。とかく、繊細っぽい。 もっとふてぶてしいのが好きなんですが。
何より、冷静沈着な夏候惇。 これでは、惇兄なんて呼べません。かっこいいです。かっこいいんですが、惇兄に関してはもう蒼天でイメージが固定されております。 激している惇兄が好きです。 孟徳!!と怒鳴っているのが良いです。 この惇兄、とても目玉を食べそうにもありません。 穏やかに微笑んでます。博望坡で大敗しそうにもありません。
孫堅、かっこいいです。 ふてぶてしいです。これは蒼天のイメージと近いかもしれません。 しかし、一巻にして退場・・・。ああ、このペースでは策の退場も早そうだ。 周瑜がもう出てまいりました。 えへ。なかなか良さそうで、まずは安心。 とにかく呉の扱いが、三国志ではキーだと思うのです。 あとは劉備の設定。
特筆すべきはは呂布です。 馬が友だち呂布(違うから) ハードボイルドが良く似合う呂布。 とても妻を愛しているというのがまず珍しい。 チョウ蝉が出てこないから、というのもあるのかもしれませんが。 チョウ蝉は創作の人物である、ということらしいので出てこなくても不思議は無い。
しかし、どうしても呂布は真三國無双の呂布でイメージしてしまうのね。映像が。
さて、これからあの人やこの人が北方にどう書かれるのか、あのシーンはどうするのかが楽しみです。
2003年03月09日(日) |
『エロイカより愛をこめて18』『氷の魔物の物語23』(漫)『三国志5 吉川英治歴史時代文庫37』(小) |
【青池保子 秋田文庫】
随分と今回は、文庫化が早かったです。 そして、表紙。いつもと違う人かと思ったら同じだった・・・。似せて描くくらいなら、青池さんのイラストを使いまわしでいいから、表紙にしてくれればいいのに。 コミック文庫のそういうところが、よくわからない。
今回も少佐はかっこよかった。 もうそれだけ。
それにしても、伯爵からもらった指輪を嵌める少佐。 やーめーてーー。演技でも嫌ー!
Aくんの新婚旅行話に不機嫌になるというのは、少佐も実は所帯を持ちたいと思っているんだろうか。 どうなんだろう。嫌だな。所帯持ちの少佐。 子持ちの少佐は別に嫌じゃないんだけど。
+++++++++ 【杉浦志保 冬水社】
次の巻でいよいよ終わり。 長かったなー。
キャラ投票結果がおもしろい。 「落ちろ!みんなハゲに落ちろ!」という杉浦さんの呪いが、功を奏しているその結果が素敵。 私もおじいちゃん好きなので、上位にいてくれて嬉しい。
+++++++++ 【吉川英治 講談社】
周瑜が・・・ 涙なくしては読めませんね。 扱いが酷くて・・・・・・・。 覚悟はしていましたけれど。 呉の王佐の才なのですから、もっと知的でいいじゃないですか。 孔明を意識し過ぎの周瑜は好きません。 しかしながら、この周瑜が一般のイメージなんですよね。 吉川三国志が三国志入門書として、普及しすぎているために、みんな三国志の人物を吉川版で理解してします。 間違いだとは言わないけれど、いろいろな解釈があるのだから、このイメージで固定しないで欲しいと、つい周瑜好きなので思ってしまう。 なんだか、いいところ一つもなしだったな。悲しい・・・。
魯粛が好きでした。 孔明と周瑜の間を右往左往しているお人好しぶりが。
三国志一の有名人で、人気者の孔明ですが、本当にみなさんこの人の事好きなの? めちゃめちゃ、やることなすことあくどいじゃないですか。 礼儀知らずですし。 関羽が曹操を討てないと知っていながら、討たせにやり、討ち損ねると、罰しようとする。 確かにそこには理由もありましたけれど、あまりにあまりです。 荊州を奪うやり口も汚いなーと思うし、挙句は周瑜の葬式にのこのこ出てきたうえの、あの演技。 酷すぎ。
劉備のことを敬っているのかどうかもかなり怪しい。 そんな劉備、孔明の入れ知恵により嘘泣きに磨きがかかってきました。 もう私は、この人を仁の人だとは思えません・・・。 魏延を許したとか、そんな瑣末なエピソードには誤魔化されませんよ。
重ね重ね、孔明はろくでもないですね。 孔明、劉備、周瑜の腹黒さに比べて、曹操様の明朗なこと。 逃げ落ちていく曹操が、郭嘉が生きていたなら・・・と思う場面が涙を誘います。 やはり私、郭嘉が好きみたいです。 吉川先生、本当は曹操を主役にしたかったんじゃないかと思ってしまいます。
それにしても、赤壁というのは変な戦いですね。 なんだか滑稽ですらあります。
孫家の娘、劉備の嫁が出てきました。なかなか素敵です。
さて、赤壁も終わり周瑜も死んでしまったので、一度吉川三国志を中断しようと思います。 次はあれですよ。あれ。北方です。
2003年03月07日(金) |
『ダレン・シャン7 ―黄昏のハンター―』(小) |
【Darren・Shan 小学館】
今回は、人が死なない!! 凄い凄い。 7巻にして、初めて山も谷も無い展開!!(それはつまらないということでは・・・) 前作から六年も経っております。 実は、もの凄く時の流れが速いダレン・シャン。 大人になって、毛が生えたダレン少年。 このまま坊主でいくのかと思ってました。 ダレンの 「おれたち、年をとっちまったな」 のセリフに衝撃。 確かにそうなんだけれど・・・。もういい大人なんですが、ダレンは永遠の少年のイメージだったもので。 エブラは結婚して子どもまでいるし。 こうなってくると、ますますダレンをどういう風に想像していいのかわからなくなります。 ええと、見た目は15、6才って書いてあったなあ。でも、傷だらけ。毛だらけ(違う違う)
新キャラが二人。 バンチャ元帥はなかなか素敵な感じです。 今後、辛い目にあいそうですが。 エバンナも少ない女性キャラで、面白くなりそうですよ。
7・8・9は一まとまりらしいので、この巻は嵐の前の静けさかもしれません。
2003年03月05日(水) |
『三国志4 吉川英治歴史時代文庫36』(小) |
【吉川英治 講談社】
毎度、このシーンのことを書こうとか思いつつ、いざこの日記を書いてみると書き忘れていることが多いので、読みながら付箋でもつけようかとも思ったのですが、そこまでする必要もないなと思い直しました。 日記の為に読書しているわけじゃなく、日記はあくまで二次的なものだから、読書は読書に集中したい。
さて、囚われの関さん、ついに兄者の元へ帰る。 ついに、というほど離れてはいませんでしたが。 曹操様の関羽への愛が凄くて。
ついに関羽は去った! 自分をすてて玄徳のもとへ帰った! 辛いかな大丈夫の恋。――恋ならぬ男と男の義恋。
凄い描写です。びっくりしました。 と、殿・・・ご自分にもたくさんの優秀かつ有能な士がたくさんおられるじゃないですか。 北の空を眺めて、涙を流す曹操様。 そして、そんな曹操様に諸臣はつぶやくのです。 「・・・・わからん。・・・・・実にあの方の心理はわからん」 と。 わからないよね。確かに。
孫策が逝ってしまいました。 こんなところで、若いうちに。悲しい。 若いうちといえば、郭嘉もです。やはり、郭嘉が死ぬ所では涙を禁じ得ません。
単副という人が出てきて、誰だそれ?と思っていたら、徐庶ですか。そうかそうか。 なぜだか、徐庶が好きなのです。
徐庶が出たということは、ついに出ました。臥龍先生が。 私はようやく正統派の諸葛亮孔明を見られるのね、と心躍らせましたよ。蒼天孔明は強烈だったので。 三国志の主役と言っても過言ではない孔明、その描写も気合が入っているように思います。 話し方から立ち居振舞いまでを、6行にわたって描写。孔明先生、さすがです。 先制ですか? 劉備だってそんなに描写されていませんよ。 いや、劉備は曹操にすら描写の量では負けていると思います。 あと、劉備の描写には、「爽やか」とか「にこっと笑う」とかそういうのが多いように思うのですが。
泣き落としにて、孔明先生を迎えた劉備。孔明と寝食をともにし、義弟たちに嫉妬を買う。 平和だね・・・蜀は。 劉備の張飛への態度がいつも酷いと思うのは気のせいでしょうか。「野人」呼ばわりしてましたよ。可愛そうな張飛・・・。どんなに叱られても、側にいたい張飛・・・・。馬鹿犬みたいで可愛い。
そういや、宴会を単騎逃げ出す劉備様。 趙雲を置き去りはちょっと酷いと思います。せめて言伝くらいしていってあげてください。趙雲、探し回っていたじゃないですか。
博望坡で大敗した惇兄。 この戦い、蒼天でなかったような? あれ? 大敗して、自ら目隠しをして曹操様のもとにひざまずく惇兄を蒼天で見たかったなあ!凄く!!!
孔明先生が、劉備の言葉に舌打ちするのが印象的でした。おいおい、軍師よ・・・。
2003年03月04日(火) |
『NARUTO16』(漫) |
【岸本斉史 集英社ジャンプコミックス】
うぉ。ついにイルカせんせーが表紙ですか。 今頃・・・。 火影のじーちゃんじゃないんだ・・・。
この辺はジャンプで読んでいたから改めて感想というのもないのですが、イタチ兄さんのあの目の下、ゴルゴ皺はいかがだろう。 あれがなければ、美青年なのにな。
あと、ハヤテの墓参りをしていた、暗部の彼女は誰なのかな。
いの、シカマルの親父さんたちがかっこいい。 しかし、両親も「いのしかちょう」って、親父さんたちはどういう名前なんだろ(特にいのちゃんの父)
ええと、あとは、ガイ先生苗字発覚おめでとう。
2003年03月03日(月) |
『リアル鬼ごっこ』(小) |
【山田悠介 文芸社】
私は、この日記で作品に対する批評批判はしないというマイルールがあるので(書評じゃないですから)、必ず何かしら誉めることにしているのですが、今回ばかりは何を褒めりゃいいんだ。
おそらく、このネタなら、時雨沢恵一だったら、10ページほどでさらりと書上げ、なおかつ印象に残る作品に仕上げてくれそうですし、生きるか死ぬかのサバイバルゲームならば、『バトルロワイヤル』の方がよほど面白い。
そもそも、「各種メディアで話題」というのが罠なのかもしれない。 「絶賛」じゃないところが、絶妙。
この小説、佐藤さん、もしくは身近に親しい佐藤さんがいる人ならば、もうちょっと楽しく読めるかもしれない。
なんだか、いちいち突っ込むのも面倒くさいのですが、馬鹿王が何ゆえに馬鹿王なのかの描写をもっと最初にしておけばいいと思うし、佐藤姓を殲滅するだけなら、改名だっていいだろうし、佐藤さんたちも婿養子に入るなりなんなり、いくらでも抜け道がありそうだ。 だいたい、500万人の佐藤さんを一週間で全員捕らえるというのがねぇ・・・。 一日平均、約72万人。一日と言っても、一時間しかない。 鬼が100万人いるとは言え、なんだか効率が悪い。
鬼ごっこの怖さって、捕まった人が鬼になること、だと思うのです。もっとそこの怖さが生かせる設定にしたらよろしかったのに。 これでは帯の「ホラー」というのは嘘です。
どうせなら、佐藤を国民の半数ほどまで増やして、鬼は佐藤姓以外の人々全員、くらいなら緊迫したんじゃないかと。
そして、設定云々の前に、文章が酷いのですが・・・・。日本語の明らかな誤用が目立ちます。 いらん描写が多すぎます。緊迫感に欠けてます。 私は文章の巧拙には寛容なのですが、これはちょっと酷い。 キャラクターの薄っぺらさとあいまって、溜息しか出ません。 この設定なのに、こんなに読者に緊迫感を与えない文章と言うのもある意味凄いかもしれません。褒めてませんよ。
また、作者が同じ歳なのもなんだか溜息です。 それ以上に、出版社側にもせめて日本語の間違いくらい正しておけと言いたい。
もうこれ以上言うのはやめましょうか・・・はぁ。 ダレン・シャン読もうっと。
2003年03月02日(日) |
『ロードオブザリング 二つの塔』(映) |
【監督:ピーター・ジャクソン アメリカ】
ああ、もう、かっこいい!! 約一年ぶりのアラゴルンはやっぱりかっこいいです。 や、みんなかっこいいのですけれど、私はアラゴルンに夢中なのです。 CMでも使われていた、アラゴルンが生還して、王の間に入ってくるシーン。 両開きの扉を押し開けて入ってくるシーンです。 なんで、たったそれだけのシーンをあんなにかっこよく撮るの?素敵です。 ドアを開けて入ってくるだけで、あんなにかっこいい人は他に知りません。
谷に落ちて、川に流されたアラゴルンを拾いたい、と切に切に思いました。 それが駄目なら、馬になりたい、と(もっと無理です)。 砦に戻ってきたときの、アラゴルンが馬をよしよしと軽く撫でる時の表情が優しげで好きなのですが、パンフレットを見ると、アラゴルン役のモーテンセン氏、乗馬の練習をしているうちに、馬との絆が深まり、馬を買いとってしまったそうで。 どうりで、愛しそうに撫でるわけだ。 ああ、やはり馬になりた(もういい)
そんな馬好きの(勝手に)アラゴルンは、前作でも思いましたが女性担当なのですか? 天然のたらしなのかー!!と心中思ってました。あんなこと言われりゃ、そりゃ姫も惚れます。罪な男よ・・・。 何かと女性の相手はアラゴルンのような気がしてなりません。
不眠不休で三日三晩走りつづけられるアラゴルンが、人間だということをよく忘れます。 冒頭、ギムリが心臓麻痺でも起こすんじゃないかと心配でした。
で、レゴラスはギムリ担当で。 二人、仲良くなってて可愛かったです。 敵の数数えあったりして。 今回のギムリは本当に可愛い。 アラゴルンに投げてもらう時「内緒だぞ」と言うシーンとか、馬に乗れない様とか、鎖帷子が長過ぎるとか。
レゴラスの好戦的な様に惚れ惚れしますね。 なんて楽しそうに戦っているの!!戦っているときが一番いい笑顔していたと思います。エルフってそういうものなの!? 指輪物語のエルフはどうも、好戦的っぽい印象を受けますね。 私は、レゴラスのサイドの細い三つ網が好きです(細かい)あの髪型、実は凝ってますよね。どうやってるんだろう。
ハルディアが倒れるシーン、ちょっと涙しそうです。 アラゴルンに看取られ(もういいから・・・) アラゴルン、看取り役でもあるのですか?
奇跡の生還を果たした、ガンダルフ。 冒頭、いきなりガンダルフで、びっくり。そして、その戦い振りにもびっくり。 相変わらず、魔法使いの概念を打ち壊す戦い振りです。もう、あのおじいちゃんは魔法使いではなくて、勇者でもいいと思います。 ガンダルフの馬、めちゃめちゃ白くて可愛いです。
ようやく主役の話しです。 フロドとサム、今回で合流するかと思いきや、まだまだ苦難の道のりを歩んでいます。 誰か、彼らを助けてあげてー!!! ボロミアの弟登場で、彼が助けてくれるかと思いきや、どうなるのでしょう。あのままでは彼、死刑になってしまいます。それではあまりに、兄弟そろって不幸過ぎる。 サムは今回もがんばってます。 ファラミアに「護衛か?」と尋ねられ、「庭師です」と答えるシーン大好き。 ナイス、サム!!よく言った、サム!!!! それでこそサムです。
フロド役のイライジャ・ウッドは、本当に作り物みたいに目が綺麗。落ちてしまいそうに大きい。 ゴラムも目が落ちそう(比べるな)
メリーとピピンが頑張ってました。 ホビットが頑張っているとなんだか嬉しい。 そして、エントの木々、強いです。殊勲賞です。あんなに慌てるサルマンははじめて見ました。
また気になるところで終わってしまいました。 本当に次で終わるの?終わっちゃうの? 原作読まないとなーと改めて思ってます。そのうちね。
2003年03月01日(土) |
『ヘルシング5』『先生!18』(漫) |
【平野耕太 少年画報】
一年半ぶりですってよ! もう出ないのかと思った。アニメ化までしといてな。 アニメ見たかったなぁ・・・。
この漫画が面白いのか面白くないのかいまいちわからないのですが、多分面白いんでしょう。 無茶苦茶です。 ストーリーも本当はようわかっちゃいません。 どうでもいいから、執事の若かりし頃をもっと!という気持ちです。じいちゃん、活躍する時だけ若返るというのはどうですか?少し今回、そこに期待してしまいましたよ。
表紙下の表紙が可笑しいです。
帯がなぜ、Gacktのコメントなのか。この頃、漫画の帯にガックンのコメントをよく見るような気がするのですが。
++++++++++ 【河原和音 集英社マーガレットコミックス】
先生、かっこいいよ。 正統派のかっこよさ。 昨今の少女コミックスに出てくるような、馬鹿男じゃないもの。 少女コミックスは一度、方向性を考え直した方がいいんじゃないかと思う。
響ちゃんの学校が、とてもうちの母校と似ているので、毎回親近感です。 ただし、伊藤先生はいませんがね・・・。いたら、卒業しないね(しろよ) 制服もよく似てるんです。
藤岡くんは、いい子ですよね。長生きしないよ。そんなんじゃ。 先生に似ているけれど、先生はもうちょっと飄々としていそうです。
殴られる先生にまた、惚れ惚れしつつ、その後どうするのかがとても気になります。
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