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2010年05月31日(月)
雨の日







空気が優しくなりました
こう、匂いがあって
雨粒が窓の世界で
ひかってから
消えおちるうちに
そのなかへ
晴れ間が見えてきそうです
あのひとたちとは
もうあまり
会っていません
テーブルにはペン先を、とんとんとん。
なんでしょう、ね
これだけのこと、これだけを
書いてみようとする
だけなのに
















2010年05月24日(月)
お天気の日








なにがそんなに苦しかったのか
お日さまが海をゆらゆら照らすのに
背中を透かす内側にも
カーテンが揺れているのに

気温と頬が上手く溶けあっている
子どもの歓声も混じってくる
風景が反射をまあるくしながら
水滴になるのを想像する

甥の靴がそろそろ
もう、乾く頃だとおもう



















2010年05月17日(月)
おやすみなさい








ちょうど眠くなっ
ているところ
疲れきっているところ
指をうごかすのも億劫で
足は届かないところまで
放ってやったし
用があったら遠慮なく
腕をひっぱってみるがいいよ
すっぽん

そらすっぽ抜けてしまうけど
出来ることならもうしたはずだし
そもそも何も
したくなんかないところ
まだ出来ることがあるんだろうか、とか
無粋じゃないか
訊くんじゃないよ
すべて休むってことは
じぶんであることも
忘れるってことさ
約束はとっくにどうでもいいこった
世界はまったくの無駄だったのです
存在っていうのはねえ、君
無いほうが心地よいのさ
その心地よさだけがおそらくは
信ずるに足るってところ
それじゃみなさん、おやすみなさい
すっかり眠くなっ
ているところ

いまとなっては陸地と呼べるのは、もうこのベッドくらい
象がちゃぷちゃぷ背中にのせて
揺らしているだけで周りはいちめん、風、風、波波波、
ほかの事柄すべて
海底の泡















2010年05月10日(月)
ときどきちょっとまっしろけ










開いたメモ帳はいつも
じいっと見つめているだけでいい、それだけで
そのまっしろな余白をなにかしら埋めたくなるもの
今日はといえば、でもまだなにも思いつかない、だからさ

諦めて歯を磨いていたら、素晴らしいフレーズを思いついて
パソコンにメモしようとしたときに、くしゃみが出たから
画面がいちめんまっしろ泡だらけーの
フレーズなんてどこかへ消え去りーの、だからね

ため息をかけて画面を拭いて、キーボードも拭いていた
そのまっしろなうえにまっしろく汚れたティッシュのしろさに
「ときどきちょっとまっしろけ」なんて
ふざけたタイトルだけは浮かんできたから、だから

まっしろさにまつわる出来事をあれこれ恐ろしい文量で
今迄にない完成度でもって書き上げ、満を持して
本日ここにご披露できるはずが更新寸前
「だらだら長いだけで、あーつまらない」としらけた態度でもって

三度目の登場、正体不明のつんでれ魔女が
原稿なんて消しておいたわ、ぴるぴるぴぴる。だからって
別に気を引きたいわけじゃ、ないんだから
っね

あはれ、つんでれ魔法で消された部分
ここから下の余白が今回だけは
いつもよりもながく
ながく

















































































































































































































































































































































2010年05月03日(月)
どっちへいこう







こっちの道へいこうよね
おばちゃまのいる駄菓子屋まで
ひんやりラムネアイスを買いにね
お地蔵さまを左にまがって
ペダルをこいで橋をわたって

けれどあっちの道にもいかなくちゃ
泣いてるおとうちゃんの為にね
書類にサインをしにいかなくちゃ
メガネさんのいる役場までね
右の泥んこ坂のお山を越えて

どっちへいこうか
こちらかあちらか
分かれるところまでハンドルを
ふらふらふらり
どっちへ先にいこうかな、あ

けれど散々迷いながらも
ちゃんと知っていたりもするの
とまらずペダルを
こいでさえいれば

ぎりぎりのところで、かならず
行きたいほうの行くべきほうへ
ハンドルをきってるってことをね
どうかな、あ

ほらね