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2012年12月30日(日) |
【病気】一難去ってまた一難。 |
◆ガンの母。消化器の痛みと口内炎が収まったら・・・。
人間の病気の症状が僅か10日間で、これほどコロコロ変わるのを見たことがありません。
母は、胃の幽門部にできたガンが肝転移していて手術が不能です。
当初の計画では12月13日から経口抗ガン剤、TS-1を飲み始め、
様子を見て、12月21日(金)から、点滴でシスプラチンというクスリを使うはずでした。
経口抗ガン剤、TS-1を飲み始めて数日は副作用が出なかったのですが、すこし遅れて副作用と思われる
口内炎ができ、先週の土曜日、12月21日には下痢が始まりました。
当時、母の入院している病院では、数人ですがノロウイルスによる感染性胃腸炎の患者がいたので、
体力が弱っている母が感染したら大変ですし、もしかすると母がすでに感染していたら、大部屋の他の患者さんに
感染がひろがるかもしれないので、個室に移されました。
幸い、母の下痢はノロウイルスではなかったのですが、経口抗ガン剤、TS-1によるものなのか、
たまたま、普通の腸炎を発症したのかわかりません。主治医は多分、腸炎によるものであろうということでした。
◆ガンそのものが急速に進行しているわけではないけれども、色々なことに苦しむ患者を見舞うのが辛いです。
とにかく今週の火曜日までは、腸炎で苦しみ、あまりの腹部の痛さに身体を震わせ涙をこぼしている。
消化器の痛みに効く「ブスコパン」というクスリがありますが、これは、
腸の動きを止めることによって痛みを抑えるそうです。
しかし、腸炎によるものだとしたら、病原体を早く排泄した方が良いので、腸の蠕動運動がとまり、
排泄が遅れない方がいい。したがって痛くても早く出してしまった方が良い、というドクターの説明は理屈がとおっているし、
非常に熱心に母を観て下さっているので、何ら「不満」はないのですが、
現実に、身をよじらせて痛がっている母親を目の当たりにするということは、やはり辛いです。
一日おいて、また見舞いに行ったら、腸の痛みは収まったけれど、今度は口内炎(これは、ほぼ確実に抗ガン剤の副作用です)
の痛みが半端ではない、といいます。腹部の痛みから解放されたけれども口内炎のひどいのは何も食べられないどころか、
何かを、口腔内に含んだだけで激痛が走りますから、連続する激痛に母親の気力が失われていきます。
それは観ていると、分かります。
また二日おいて今日(30日)夕方、見舞ったら、今度は、口内炎は治まったが、腸炎による「下痢」が、
直腸から肛門に負担をかけたのでしょうか。
私も曾てひどい痔核(イボ痔)で手術を受けたほどです。
ガンの苦しみはわかりませんが、ひどい痔になったときに下痢をするとこれは本当に辛いのです。
母の場合は、従前より、軽い痔核があった程度ですが、今回は下痢によって裂肛か、内痔核が実はあって
それが刺激されたか、問題の所在が分かりませんが、ドクターが診て下さったあとの説明では、
「内視鏡で直腸の内部を診ないとわからないが、専門家が年末年始でいないのでしばらく様子見」とのこと。
皆さん、馬鹿にしているかもしれませんが、肛門科ってのは専門職です。
元気な時に、少々痔が悪化したのなら、母はさほど堪えないでしょうが、
最近何度も書いて恐縮ですが、母は、自分が「思いがけず、ガンで死ぬらしい」ということに
精神的ダメージを受けており、闘病に使えるエネルギーが減衰しています。
今日も、「もう、こりごり」といっていました。
ガンが見つかって治療を始めたが為に余計苦しんでいるという皮肉な状態に
いまのところ、なっております。
◆もしかすると、やや意識が混濁しているか、認知症的症状というべきか。
今日、私がちょっとショックだったのは、今まで、腹部が痛いときにも、口内炎の痛みがひどいときにも、
思考力は、残っていたし、周囲の状況を認識する能力も減衰していないようだったのに、
今日は、「水が飲みたい」という意思表示をする際に、うわごとのように、しかも弱々しく、
水・・・水が飲みたいんだよう・・・
という言葉になったこと。こういうのは、初めてなんです。
さらに、水をまたすぐ飲めるようにして欲しい、というので、ベッド脇の台の母の手の届くところに
吸い飲みをおいたのですが、
どこにあるの?見えない・・・。
といいます。少々ギョッとしました、視力が全て失われたわけではありません。
しかし、今までの人生で見てきた母親の姿で、現在が最も弱々しく、生命エネルギーが乏しい。
ガンそのものによるものではなく、付随的要因に起因する「強い痛みの連続」に
もともと「痛いのだけは嫌」といっていた(誰だって嫌ですけど)母親の気力が急速に衰えている。
こういうのを見るのは辛いです。
これも同じ結論で、今週3回目ですが、いっそ、最初からガンが見つからなかったほうがギリギリまで好きな事をして
いられたであろうと思います。絶対、命が助かるというなら、少々の苦しさに耐える価値があるでしょうが、
84歳の年寄りで、あと生きたとしても半年ぐらいだろう、という人間には、
その治療が本来、目指す効果が出るかどうかはわからないが、副作用(デメリット)は必ずある、
という臨床医学的措置を講じる必要はないのではないか、と思います。
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