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2011年01月09日(日) |
【音楽】「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界」 |
◆昨年、随分復刻版が出たんです。
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルとは、英国の金管アンサンブルです。
トランペット奏者、フィリップ・ジョーンズ(Philip Jones)氏(1928-2000)を中心に
1951年の創設された、世界で初めての金管アンサンブルです。
その功績は誠に偉大です。
今は、世界中にプロ・アマチュア合わせれば、恐らく数え切れないほどの
「金管アンサンブル」が存在しますが、ラッパだけのアンサンブルを
「芸術」として世界に認識させたフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルが
もしも、存在しなかったら、今ほどの金管楽器、金管アンサンブルの隆盛は無かったでしょう。
何事に寄らず、最初に実行した人々、先駆者の苦労は、並大抵ではなかった筈。
技術的には、今の人達の方が上手いかもしれませんが、そんなことは関係無い。
ラッパだけでもただ、ブカブカ吹き鳴らすのではなく、あたかも弦楽四重奏のような
細やかなアンサンブルと、表現力があることを世界中に知らしめたことが
立派なのです。
私は1970年代、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(以下、P.J.B.Eと略します)
の来日公演を東京文化会館で、生で何度も聴きました。
しかし、最近の金管専攻の学生さんや、当時はまだ生まれていなかった筈の
プロの金管奏者の皆さんが、P.J.B.Eの功績を正しく理解してくださっていることを
大変嬉しく思います。
◆お薦めCD「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界」
今日の引用元は、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界です。
TOWER RECORDSでも売っています。
本当は一枚だけに絞るべきなんですが、過去にご紹介した。ルネサンス名演集からの再掲示もあります。
曲数が多いので、早速音楽にします。
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界から。
クラーク:トランペット・ヴォランタリー
Clarke: The Prince Of Denmark's March, "Trumpet Voluntary"
ヘンデル:「シバの女王の入城」
Arrival Of The Queen Of Sheba
次は、どなたも御存知。ドヴォルザーク「ユーモレスク」ですが、これをラッパで吹こうという発想が面白い。
ドヴォルザーク:ユーモレスク
Dvorak Humoresque
景気よく、「タンホイザー大行進曲」です。
ワーグナー:「タンホイザー大行進曲」
Tannhauser - Grand March
P.J.B.Eは、日本公演では純粋に金管だけのアンサンブルでしたが、
本国では、木管・打楽器を含む大編成にして、殆ど「吹奏楽」のような演奏形態を
取ることがありました。今の、「タンホイザー大行進曲」がそれ。
同じ演奏形態で、アメリカの「マーチ王」、スーザの最も有名な、あれ。
スーザ:「星条旗よ永遠なれ」
Sousa: The Stars & Stripes Forever
非常に品が良いですね。スーザのマーチとなると、つい、ブカブカ吹きまくりがちですが、
こういう演奏があることを吹奏楽少年少女の皆さんに、知って頂きたいです。
次はあまりにも有名な、「グリーンスリーヴズ」ですが、編曲が秀逸で、何とも言えず
幻想的です。
民謡:「グリーンスリーヴズ」
Greensleeves
ラテン・ミュージックで有名な「ティコ・ティコ」です。アメリカのイージー・リスニング、
パーシー・フェイスというバンドなどが、よく演ってました。
ティコ・ティコ
Tico Tico
最後にやはり、P.J.B.Eというと、バロック及びルネサンスを省くことが出来ませんので、
ルネサンス名演集から。
P.J.B.Eのレパートリーで真っ先に思い出すのはこれ、と言っても過言ではありません。
スザート舞曲集から「戦い」。
スザート舞曲集:「戦い」
Susato SUITE_Pavane 'Bateille'
この曲はですね。35年前、ラッパを吹いていた人は、皆同じですが、強烈な印象を受けまして、
ヘタクソなんですが、楽譜が比較的すぐに日本の出版社から発売されたんで、当時のラッパ少年・少女は
競って、何とかP.J.B.Eのような音で吹きたいと必死に練習した、懐かしい曲なのです。
あまりの懐かしさに少々ウルウルしてしまうほどです。
皆さんにも楽しんで頂けたら嬉しいのですが。
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2009年01月09日(金) <大手銀行8グループ>有価証券評価益、7割近く減少←それでも平均自己資本比率は11%台だ。
2008年01月09日(水) 党首討論を聞いて。何故「国際貢献」というと「自衛隊派遣」しか出てこないのだ?
2007年01月09日(火) 「安倍政権の方向性、「分からない」7割…有識者アンケート (読売新聞)」←あれほどはっきり言っているのに「分らない」?
2006年01月09日(月) 「政府・与党が少子化対策で連絡会議、6月にも具体策」←政治家が解決できる問題ではない。
2005年01月09日(日) <大相撲>升席にも灰皿なく 館内全面禁煙 嫌煙者の硬直的思考(追加分を含む)。
2004年01月09日(金) 「防衛庁が取材自粛を要請 自衛隊イラク派遣の報道で」 言論統制、大本営発表となりつつある。大変な事になった。
2003年01月09日(木) アメリカを査察する計画。その後どんどん署名は増えているが、日本人が殆どいないのです。