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2009年07月22日(水) |
2009年7月22日「皆既日食」特集。 |
◆記事:皆既日食:46年ぶり 奇跡の6分30秒/漆黒の太陽/ツアー客ら歓声(毎日新聞 2009年7月22日 東京夕刊)
皆既時間が6分を超える今世紀最長の皆既日食が22日午前、インドから中国、鹿児島県・トカラ列島などで起きた。
国内の陸地で皆既日食が観測できるのは46年ぶりとあって、多くの人々が「世紀の天文ショー」を見守った。
鹿児島県・喜界島では皆既日食が観測され、太陽が月にすべて覆い隠されると周囲は夜が来たように暗くなった。
一方、6分25秒の皆既となるトカラ列島・悪石島は悪天候で、地上からの観測はできなかった。
日本列島も曇りがちで、部分日食が観測できたのは沖縄、九州北部、関東北部、北海道などの一部地域に限られた。
(中略)
◇次は26年後
日食は、太陽、月、地球が一直線に並び、地球から見た太陽が月の背後に隠れる天文現象だ。
すっぽりと隠れてしまった状態を「皆既日食」、一部が欠けているのを「部分日食」と呼ぶ。
皆既日食は地球上では1〜2年に1度の割合で起きているが、皆既帯が海上にあって観測しにくいことが多い。
今回は人口が密集するインド、中国、日本を横切るように皆既帯が通っており、史上最大規模の人が見守る天文ショーといわれる。
21世紀に継続時間が6分を超える皆既日食は4回あるが、今回は最長の6分44秒(国立天文台が算出した最大継続時間)だ。
日本の陸地から皆既日食が観測できるのは、1963年7月21日以来46年ぶり。
次は2035年9月2日に北陸や北関東で見られる。
◆前回が46年前、次回は26年後。この日記で皆既日食を取りあげられる最初で最後のチャンス。
もう、日食は分かった。という方も多いでしょうが、何しろ、前回、日本の陸地で観測出来た皆既日食は46年前。
1963年。私は既に生まれていたが3歳児であった。日食など覚えているわけもない。
次回は26年後の2035年に観測できるという。生きているかも知れないが、死んでいる可能性も高い。
従って、「JIROの独断的日記」で皆既日食を取りあげられる最初で最後のチャンスである。
まあ、お付き合い下さい。
◆NHKがYouTubeの公式チャンネルに掲載した、硫黄島と太平洋上からの動画。
YouTube上にNHKのチャンネルがある。
そこに、硫黄島からと、太平洋上から撮影した動画が載っている。既にご覧になった方も多いだろうが、
記録として、敢えて、載せる。
46年ぶりの皆既日食・硫黄島
46年ぶりの皆既日食・太平洋上
但し、いまだにかなりアクセスが集中しているらしく、繋がりにくいことがある。
NHKのサイト内の、NHK 生中継 46年ぶりの皆既日食 7月22日[水曜]で、全く同じ動画を見ることが出来る。
◆東シナ海上空から見た皆既日食(朝日新聞)
7月22日日本時間午前10時半頃、朝日新聞の専用機「あすか」がトカラ 列島と中国・上海の中間付近の東シナ海上空、
高度4万5千フィート(約1万3500メートル)で撮影した映像。
09年7月22日、東シナ海上空から見た皆既日食
飛行機のエンジン音がややウルサイが、ボリュームを絞ればよい。
◆皆既日食時の地球を宇宙から撮った写真。JAXAサイトから。
JAXA|宇宙航空研究開発機構のサイトには、日食以外にも色々と興味深い写真やビデオのアーカイブがあるが、
今日は日食に話を絞る。
地球温暖化観測人工衛星いぶきが、日食の際、地球の表面に映った月の影の撮影に成功している。
宇宙利用ミッション本部:「いぶき」が宇宙から日食を撮影!
に「いぶき」のモニタカメラから見た地球の日食の様子が載っている。
あまりよく分からない方は、ずっと下へスクロールすると、アメリカの地球観測衛星「Terra」搭載の MODISセンサ撮影の画像(外部リンク)に
よりはっきりと地球の影が映っている。それをクリックすると超高解像度のでかい写真が開く。真っ黒い月の影がよく分かる。
◆JAXAの太陽観測用衛星「ひので」が撮影した太陽と地球の間を横切る月
JAXAの人工衛星には、その目的により様々なものがある。「ひので」は太陽観測用の人工衛星で、いつも太陽を
映しているから、当然、太陽と「ひので」の間を月が通り抜ける瞬間を捉えることが出来る。
まずは、ひので観測チーム:「ひので」衛星から見た日食を公開 を見る。
それぞれ、画像をクリックすると、拡大画像を見ることが出来る。
ムービー: オレンジ色着色 は、初めて見る人には
オレンジ色の太陽がやや不気味かも知れない。
◆気象庁が公開した、地球の表面を月の影が横切る動画
今度は、気象衛星「ひまわり7号」が撮影した、皆既日食時に月の影が地球上に映った画像である。
気象庁のサイトに、宇宙から見る月の影 − H21/7/22日食時の「ひまわり」画像という特設ページがある。
静止画像が表示されているが、左側のフレームに、動画の表示のボタンがある。私の環境だとGIF動画をクリックすると、
Web上で、月の影が画面の左側から右側に移動する動画が繰り返し再生される。止めたいときは、静止画のどこでもよいから、時刻をクリックすれば良い。
AVI動画は(私の場合)Windows Media Playerと関連づけられているので、WMPが自動的に起動し、同じように月の影の映像がはっきりと見える。
こちらは、一回再生したら、自然に再生終了となる。
以上、思い付くまま、見つけた順にただ羅列した、「リンク集」に過ぎないが、特にJAXAのサイトには、他にも
興味深い、静止画像や、動画のアーカイブが、ある。理屈は後で勉強するとして、たまに見てみると、日頃意識しない、
宇宙の壮大さに触れることが出来る。
我々の太陽系が属する銀河系は直径10万光年の円盤型(どら焼き型などと言われるが、私は勝手に「シンバル型」だと思っている)である。
太陽系は銀河系の中心から約3万光年の位置にあり、銀河系内の軌道を一周するのに、2億5千万年かかる。
我々の銀河系には、2000億から4000億個の恒星が存在すると考えられている。
宇宙全体には「銀河」が、千億単位で存在すると考えられている。我々の銀河系の最も「近所」にある銀河は、
アンドロメダ銀河であるが、我々の銀河系から220万光年離れている。
こういう話を聴くと、人間の想像の範囲を超えていて、宇宙の果てしない大きさに気付く。
人間の悩みなど、大したことではない、と思えてくる。宇宙は誠にロマンティックである。
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